JP2015190635A - 換気システムおよび浴室換気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】浴室とは別の部屋の換気を浴室換気装置によって行うものにおいて、当該別の部屋のフィルターが目詰まりしたことを報知することができる換気システムおよび浴室換気装置を提供する。
【解決手段】浴室換気装置1を用いた換気システムである。当該換気システムは、浴室91とは別の部屋の換気口94に取り付けられた別室フィルター95を備えている。浴室換気装置1は、運転時間を計測するタイマーと、タイマーによって計測された時間に目詰まり係数を乗ずる算出部と、算出部によって算出された数値を積算して実総運転時間を算出する積算部とを有している。目詰まり係数は、別室フィルター95の単位面積当たりにおける空気の想定流量に応じて設定される。換気システムは、実総運転時間が所定の値を超えると報知を行う報知手段をさらに備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、浴室換気装置を用いた換気システム、および浴室換気装置に関する。
特許文献1には、従来の浴室換気装置が開示されている。この特許文献1記載の浴室換気装置は、浴室の天井に取り付けられた排気装置である。この排気装置は、脱衣室の天井に設けられた換気口と、トイレの天井に設けられた換気口とに、排気ダクトを介して連通接続されている。
特許文献1記載の排気装置の内部にはファンが設けられている。排気装置は、ファンを駆動させることで、脱衣室内の空気やトイレ内の空気を、換気口を介して吸入し、家屋外に排出して換気することができる。
特開2004−325041号公報
ところで、一般に、各部屋の換気口にはフィルターが取り付けられている。このフィルターは、室内に浮遊する埃等を捕捉する。このため、フィルターは、排気装置が長期間、換気運転すると、埃が堆積して目詰まり等を起こしてしまうため、目詰まり等を起こす前に清掃することが必要である。
しかしながら、従来の浴室用の換気装置では、フィルターの清掃が必要か否かについては、フィルターの埃の堆積具合をユーザーが目視して判断するしかない。このため、ユーザーは、フィルターに埃が多く堆積しているにも拘わらず、フィルターの埃の堆積具合を確認するのを忘れて、そのまま長期間に亙って運転を続けてしまうことがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、浴室とは別の部屋の換気を浴室換気装置によって行うものにおいて、当該別の部屋のフィルターが目詰まりしたことを報知することができる換気システムおよび浴室換気装置を提供することにある。
請求項1に係る本発明の換気システムは、浴室内の換気を行う浴室換気装置を用いた換気システムであって、浴室とは別の部屋に設けられ、前記浴室換気装置にダクトを介して連通接続された換気口と、前記換気口に取り付けられた別室フィルターとを備え、前記浴室換気装置は、前記ダクトを通じた換気運転の運転時間を計測するタイマーと、前記タイマーによって計測された時間に、単位面積当たりの前記別室フィルターを通る空気の想定流量に応じた目詰まり係数を乗ずる算出部と、前記算出部によって算出された数値を積算して実総運転時間を算出する積算部とを有し、当該換気システムは、前記積算部によって算出された実総運転時間が所定の値を超えると、前記別室フィルターが目詰まりした旨の報知を行う報知手段をさらに備えていることを特徴とする。
このように、請求項1に係る発明は、単位面積当たりの前記別室フィルターを通る空気の想定流量に応じた目詰まり係数によって実総運転時間を算出し、これを用いて別室フィルターの目詰まりを判定する。このため本発明の換気システムによれば、浴室換気装置を用いて、別室フィルターの目詰まりを報知することができる上に、別室フィルターの目詰まりを精度よく報知することができる。
また請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記目詰まり係数が、前記浴室換気装置における前記ダクトを通じた換気運転の設定風量に応じて設定されている。
このように、請求項2に係る発明は、フィルターの埃堆積量と関係の強い条件の一つである浴室換気装置の設定風量に応じて目詰まり係数が設定されている。このため、浴室とは別の部屋であっても、浴室換気装置を用いて別室フィルターの目詰まりを精度よく報知することができる。
また請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記目詰まり係数は、前記設定風量が大きいほど大きく設定されている。
一般に、設定風量が大きいほど、単位面積当たりのフィルターを通る空気の流量が大きく、フィルターは埃によって目詰まりしやすい。このため、請求項3に係る発明によれば、浴室換気装置の設定風量が大きいほど目詰まり係数が大きく設定されることで、別室フィルターの目詰まりを精度よく報知することができる。
また請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項に係る発明において、前記目詰まり係数が、前記別室フィルターの面積に応じて設定されている。
このように、請求項4に係る発明は、フィルターの埃堆積量と関係の強い条件の一つである別室フィルターの面積に応じて目詰まり係数が設定されている。このため、浴室とは別の部屋であっても、浴室換気装置を用いて別室フィルターの目詰まりを精度よく報知することができる。
また請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、前記別の部屋は複数の部屋であり、前記目詰まり係数は、前記別室フィルターの面積が小さいほど大きく設定されたものである。
一般に、フィルターの単位面積当たりの流量が大きいほど、埃が堆積しやすく目詰まりし易い。つまり、フィルターの面積が小さいほど、フィルターの単位面積当たりの流通空気の流量が大きくなって、目詰まりしやすくなる。このため、請求項5に係る発明によれば、目詰まり係数が別室フィルターの面積が小さいほど大きく設定されることで、別室フィルターの目詰まりを精度よく報知することができる。
また、請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか一項に係る発明において、前記目詰まり係数が、前記ダクトを基準ダクト相当長さに換算した値に応じて設定されている。
このように、請求項6に係る発明は、ダクト内で生じる圧力損失を考慮して目詰まり係数が設定される。一般に、圧力損失の程度によって、別室フィルターを通る空気の流量が変化する。ここで、ダクトを基準ダクト相当長さに換算した値は、ダクトの材質による圧力損失や、エルボによる圧力損失を考慮した値である。このため、ダクトを基準ダクト相当長さに換算した値を用いて目詰まり係数を決定することで、浴室とは別の部屋に取り付けられた別室フィルターであっても、浴室換気装置を用いて目詰まりを精度よく報知することができる。
また、請求項7に係る発明は、請求項6に係る発明において、前記別の部屋は複数の部屋であり、前記目詰まり係数が、前記ダクトを基準ダクト相当長さに換算した値が短いほど、大きく設定されたものである。
一般に、ダクト長さが短いほど、圧力損失が小さく、フィルターを通る空気の流量が大きくなる。このため、請求項7に係る発明によれば、目詰まり係数が、ダクトの基準ダクト相当長さに換算された値が短いほど大きく設定されることで、別室フィルターの目詰まりを精度よく報知することができる。
また、請求項8に係る本発明の浴室換気装置は、浴室内の換気を行う浴室換気装置であって、浴室とは別の部屋の換気口に接続されるダクトが連通接続される吸入側接続口と、吸入側接続口から空気を流入させる換気ファンと、前記換気口に取り付けられた別室フィルターの目詰まりを判定する制御装置と、この制御装置が前記別室フィルターが目詰まりしたと判定すると、前記別室フィルターが目詰まりした旨の報知を行う報知手段とを備え、前記制御装置は、前記ダクトを通じた換気運転の運転時間を計測するタイマーと、前記タイマーによって計測された時間に、単位面積当たりの前記別室フィルターを通る空気の想定流量に応じた目詰まり係数を乗ずる算出部と、この算出部によって算出された数値を積算して実総運転時間を算出する積算部と、この積算部によって算出された実総運転時間が、所定の値を超えたか否かを判定し、当該実総運転時間が所定の値を超えると、前記別室フィルターが目詰まりしたと判定する判定部とを有していることを特徴とする。
このように、請求項8に係る発明は、単位面積当たりの前記別室フィルターを通る空気の想定流量に応じた目詰まり係数によって実総運転時間を算出し、これを用いて別室フィルターの目詰まりを判定する。このため本発明の浴室換気装置によれば、別室フィルターの目詰まりを報知することができる上に、別室フィルターの目詰まりを精度よく報知することができる。
また、請求項9に係る発明は、請求項8に係る発明において、前記目詰まり係数が、前記ダクトを通じた換気運転の設定風量に応じて設定されている。
このように、請求項9に係る発明は、フィルターの埃堆積量と関係の強い条件の一つである浴室換気装置の設定風量に応じて目詰まり係数が設定されている。このため、本発明の浴室換気装置によれば、浴室とは別の部屋であっても、別室フィルターの目詰まりを精度よく報知することができる。
また、請求項10に係る発明は、請求項9に係る発明において、前記目詰まり係数は、前記設定風量が大きいほど大きく設定されている。
一般に、設定風量が大きいほど、単位面積当たりのフィルターを通る空気の流量が大きく、フィルターは埃によって目詰まりしやすい。このため、請求項10に係る発明によれば、設定風量が大きいほど目詰まり係数が大きく設定されることで、別室フィルターの目詰まりを精度よく報知することができる。
また、請求項11に係る発明は、請求項8〜10のいずれか一項に係る発明において、前記目詰まり係数が、前記別室フィルターの面積に応じて設定されている。
このように、請求項11に係る発明は、フィルターの埃堆積量と関係の強い条件の一つである別室フィルターの面積に応じて目詰まり係数が設定されている。このため、本発明の浴室換気装置によれば、浴室とは別の部屋であっても、別室フィルターの目詰まりを精度よく報知することができる。
また、請求項12に係る発明は、請求項11に係る発明において、前記別の部屋は複数の部屋であり、前記目詰まり係数は、前記別室フィルターの面積が小さいほど大きく設定されたものである。
一般に、単位面積当たりのフィルターを通る流量が大きいほど、埃を捕捉しやすく目詰まりし易い。つまり、フィルターの面積が小さいほど、フィルターの単位面積当たりの流通空気の流量が大きくなって、目詰まりしやすくなる。このため、請求項12に係る発明によれば、目詰まり係数が別室フィルターの面積が小さいほど大きく設定されることで、別室フィルターの目詰まりを精度よく報知することができる。
また、請求項13に係る発明は、請求項8〜12のいずれか一項に係る発明において、前記目詰まり係数が、前記ダクトを基準ダクト相当長さに換算した値に応じて設定されている。
このように、請求項13に係る発明は、ダクト内で生じる圧力損失を考慮して目詰まり係数が設定される。一般に、圧力損失の程度によって、別室フィルターを通る空気の流量が変化する。ここで、ダクトを基準ダクト相当長さに換算した値は、ダクトの材質による圧力損失や、エルボによる圧力損失を考慮した値である。このため、ダクトを基準ダクト相当長さに換算した値を用いて目詰まり係数を決定することで、浴室とは別の部屋に取り付けられた別室フィルターであっても、目詰まりを精度よく報知することができる。
また、請求項14に係る発明は、請求項13に係る発明において、前記別の部屋は複数の部屋であり、前記目詰まり係数が、前記ダクトを基準ダクト相当長さに換算した値が短いほど、大きく設定されたものである。
一般に、ダクト長さが短いほど、圧力損失が小さく、フィルターを通る空気の流量が大きくなる。このため、請求項14に係る発明によれば、目詰まり係数が、ダクトの基準ダクト相当長さに換算された値が短いほど大きく設定されることで、別室フィルターの目詰まりを精度よく報知することができる。
本発明の換気システムによれば、浴室換気装置によって浴室とは別の部屋の換気を行うものにおいて、当該別の部屋のフィルターが目詰まりしたことを報知することができる。
本発明の浴室換気装置によれば、浴室とは別の部屋の換気を行うことができ、さらに、当該別の部屋のフィルターが目詰まりしたことを報知することができる。
実施形態1の換気システムの斜視図である。 実施形態1の換気システムの概略断面図である。 実施形態1の浴室換気装置の斜視図である。 実施形態1の制御装置のブロック図である。 実施形態1の浴室換気装置のリモコンである。 実施形態1の浴室換気装置の動作を示すフローチャートである。 実施形態2の換気システムの概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
本実施形態の換気システムは、図1に示すように、浴室換気装置1を用いて、浴室91内の換気と、浴室91とは別の部屋の換気とを行う。本実施形態の換気システムは、浴室91とは別の部屋の換気として、24時間換気運転モードを実行するものである。
ここで言う「浴室91とは別の部屋」とは、例えば、脱衣室,トイレルーム,寝室,クローゼットルームが挙げられる。この「浴室91とは別の部屋」は、単数の部屋であってもよいし、複数の部屋であってもよいが、本実施形態においては複数の部屋である。なお、本実施形態において、この別の部屋は、脱衣室92およびトイレルーム93であり、つまり、浴室換気装置1は、浴室91に加えて、脱衣室92およびトイレルーム93の換気を行うことができる。
浴室換気装置1は、図2に示すように、浴室91の天井に取り付けられる。浴室換気装置1は、浴室91内の換気を行う浴室換気運転と、浴室91内に温風を送りながら換気する乾燥運転と、浴室91内に温風を送る暖房運転と、浴室91内に常温の空気を送りながら換気する涼風運転とを行うことができる、いわゆる浴室暖房乾燥機である。さらに、本実施形態の浴室換気装置1は、24時間換気運転を行うことができる。この24時間換気運転は、脱衣室92およびトイレルーム93(つまり、浴室91とは別の部屋)の換気を行う。
なお、本実施形態の浴室換気装置1は、24時間換気運転を脱衣室92およびトイレルーム93と、浴室91とで行うこともできるし、脱衣室92およびトイレルーム93では24時間換気運転を行いながら、浴室91では別の運転(例えば乾燥運転)を行うこともできる。
脱衣室92には換気口94が設けられている。この換気口94は、脱衣室92の天井に設けられている。換気口94は、脱衣室92の内外を貫通している。換気口94には、この換気口94を覆うようにしてフィルター(以下、別室フィルター95)が取り付けられる。また、脱衣室92の壁には、室外の空気を室内に取り込むための空気取り入れ口(図示せず)が設けられている。
トイレルーム93には、図1に示すように、換気口94が設けられている。この換気口94は、トイレルーム93の天井に設けられている。換気口94は、トイレルーム93の内外を貫通している。換気口94には、この換気口94を覆うようにしてフィルター(以下、別室フィルター95)が取り付けられる(図2参照)。また、トイレルーム93の壁には、室外の空気を室内に取り込むための空気取り入れ口(図示せず)が設けられている。
浴室換気装置1は、脱衣室92の換気口94にダクト71を介して連通接続される。また、浴室換気装置1は、トイレルーム93の換気口94にダクト71を介して連通接続される。
浴室換気装置1は、熱源機8に循環配管81を介して接続されている。熱源機8は、循環配管81内を流通する熱媒(例えば、水)を加熱する。熱源機8は、熱媒を浴室換気装置1との間で循環させ、これにより、浴室換気装置1に熱を与える。熱源機8は、浴室91の外(詳しくは、家屋の外)に設置される。
浴室換気装置1は、図3に示すように、本体ユニット11と、換気ユニット2とを備えている。換気ユニット2は、本体ユニット11に隣り合って配置されている。本体ユニット11の内部と換気ユニット2の内部とは互いに通じている。
本体ユニット11は、図2,3に示すように、外郭部12と、熱交換器17と、循環ファン18とを備えている。外郭部12は、熱交換器17や循環ファン18を内部に収容する。外郭部12は、下方に開口した(この開口を下開口という)本体ケーシング13と、本体ケーシング13の下開口を覆うように取り付けられたグリル板14とを備えている。
グリル板14は、天井に沿って浴室91内に面するようにして取り付けられる。グリル板14には、浴室91内の空気を本体ケーシング13内に取り込む流入口15と、本体ケーシング13内の空気を浴室91内に吹き出す流出口16とが設けられている。流入口15には、フィルター96が取り付けられている。
熱交換器17は、熱源機8に接続されており、外郭部12の内部に取り込まれた空気と熱交換して当該空気を加熱する。また、循環ファン18は、浴室91内の空気を流通させるものであり、流入口15から浴室91内の空気を流入させ、流出口16から外郭部12内の空気を流出させる。
換気ユニット2は、浴室91,脱衣室92,及びトイレルーム93の換気を行うものであり、本体ユニット11に並んで設けられている。換気ユニット2は、換気ケーシング21と、この換気ケーシング21内に収容された換気ファン28とを備えている。換気ケーシング21の内部は、本体ケーシング13内に連通する。換気ケーシング21は、吸入側接続口22と、排出側接続口25とを備えている。
吸入側接続口22は、換気ケーシング21の側壁を貫通している。吸入側接続口22には、ダクト71が連通接続される。吸入側接続口22は、換気ファン28の駆動により、ダクト71内の空気を引き込む。
本実施形態の換気ユニット2は、吸入側接続口22として、第1の接続口23と、第2の接続口24とを備えている。第1の接続口23は、脱衣室92内に連通する。また第2の接続口24は、トイレルーム93内に連通する。従って、換気ファン28が駆動すると、換気ケーシング21内に、第1の接続口23を介して脱衣室92内の空気が取り込まれ、第2の接続口24を介してトイレルーム93内の空気が取りこまれる。
排出側接続口25は、換気ケーシング21の側壁を貫通している。排出側接続口25には、建物外部に通じる排気ダクト72が連通接続される。換気ファン28が駆動すると、換気ケーシング21内の空気が、排出側接続口25から排出され、排気ダクト72を介して建物外部に排出される。
この吸入側接続口22には、第1のダンパ26が設けられる(つまり、第1の接続口23と第2の接続口24とのそれぞれに第1のダンパ26が設けられている)。第1のダンパ26は、吸入側接続口22を開閉自在とさせる。また、換気ユニット2の内部と本体ユニット11の内部とは連通口を介して連通しており、この連通口には第2のダンパ27が設けられている。第2のダンパ27は、連通口を開閉自在とするように駆動する。これら第1のダンパ26と第2のダンパ27は、いずれもモータによって開閉駆動するように構成されている。
浴室換気装置1は、制御装置3を備えている。制御装置3は、例えば、マイクロプロセッサを主構成要素とするマイコンによって構成される。制御装置3は、リモコン6との間で信号を双方向に送受信できるように構成されている。制御装置3は、リモコン6から入力された指令信号に従って、循環ファン18・換気ファン28や、熱源機8や、第1のダンパ26および第2のダンパ27を開閉させるモータ等の駆動を制御する。なお、リモコン6は、例えば脱衣室92の壁等に取り付けられる。制御装置3は、図4に示すように、循環ファン18や換気ファン28や熱源機8等を駆動させて各運転モードを制御する運転制御部31と、浴室91・脱衣室92・トイレルーム93の各部屋の換気口94のフィルター95,96の目詰まりを判定する目詰まり制御部41とを備えている。
運転制御部31は、風量設定部32を有している。風量設定部32は、換気ファン28と循環ファン18との風量制御を行う。風量設定部32は、リモコン6から設定された風量値に応じて換気ファン28および循環ファン18の駆動を制御する。また、風量設定部32は、運転モードごとに予め設定された風量値に従って循環ファン18および換気ファン28を制御する場合もある。なお、リモコン6から設定できる風量値は、例えば、段階的に設定可能となっている(例えば、30[m3/h],40[m3/h],50[m3/h],・・・のうちのいずれか1つが選択できる)。
運転制御部31は、熱源機8,循環ファン18,換気ファン28を駆動制御することで、次のようにして、浴室換気運転モード・乾燥運転モード・暖房運転モード・涼風運転モード・24時間換気運転モードを実行させる(図2参照)。
(浴室換気運転モード)
浴室換気運転は、浴室91のみを換気する。リモコン6によって浴室換気運転モードが選択されると、運転制御部31は、第1のダンパ26を閉じ且つ第2のダンパ27を開き、換気ファン28を駆動させる。これによって、浴室換気装置1は、浴室91内の空気を流入口15を介して取りこみ、排出側接続口25・排気ダクト72を介して外部に排出する。
(乾燥運転モード)
乾燥運転は、浴室91内に温風を送りながら、換気運転を行う。リモコン6によって乾燥運転モードが選択されると、運転制御部31は、熱源機8を駆動させ、第1のダンパ26を閉じ且つ第2のダンパ27を開き、換気ファン28および循環ファン18を駆動させる。これによって、浴室換気装置1は、浴室91内の空気を流入口15を介して取りこみ、取り込んだ空気の一部を熱交換器17によって加熱して浴室91内に吹き出し、その他の一部を排出側接続口25を介して外部に排出する。
(暖房運転)
暖房運転は、浴室91内に温風を送りながら、浴室91内の空気の循環を行う。リモコン6によって暖房運転モードが選択されると、運転制御部31は、熱源機8を駆動させ、第2のダンパ27を閉じて、循環ファン18を駆動させる。これによって、浴室換気装置1は、浴室91内の空気を流入口15を介して取りこみ、取り込んだ空気を熱交換器17によって加熱して浴室91内に吹き出す。
(涼風運転)
涼風運転は、換気運転を行いながら、浴室91内の空気を循環させる。リモコン6によって涼風運転モードが選択されると、運転制御部31は、第1のダンパ26を閉じ且つ第2のダンパ27を開き、換気ファン28および循環ファン18を駆動させる。これによって、浴室換気装置1は、浴室91内の空気を流入口15を介して取りこみ、取り込んだ空気の一部をそのまま浴室91内に吹き出し、その他の一部を排出側接続口25を介して外部に排出する。
(24時間換気運転モード)
24時間換気運転は、脱衣室92およびトイレルーム93の換気運転を行う。このとき、これと同時に、浴室91内の換気を行うこともできるし、別の運転を行うこともできる。リモコン6によって、浴室91内換気を停止させた状態の24時間換気運転モードが選択されると、運転制御部31は、第1のダンパ26を開き且つ第2のダンパ27を閉じ、換気ファン28を駆動させる。これによって、浴室換気装置1は、脱衣室92内およびトイレルーム93内の空気を吸入側接続口22を介して取りこみ、この取り込んだ空気を排出側接続口25を介して外部に排出する。
リモコン6によって、浴室91内換気を同時に行う24時間換気運転モードが選択されると、運転制御部31は、第1のダンパ26及び第2のダンパ27を開いて、換気ファン28を駆動させる。これによって、浴室換気装置1は、脱衣室92内,トイレルーム93内,および浴室91内の空気を換気ユニット2内に取りこみ、この取り込んだ空気を排出側接続口25を介して外部に排出する。
本実施形態の制御装置3は、図4に示すように、目詰まり制御部41を備えている。この目詰まり制御部41は、グリル板14の流入口15に設けられたフィルター96だけでなく、脱衣室92及びトイレルーム93の換気口94に設けられた別室フィルター95の目詰まりを判定する。目詰まり制御部41は、脱衣室92とトイレルーム93と浴室91のいずれかのフィルター95,96が目詰まりした旨判定すると、後述するように、リモコン6に設けられた報知手段61によって、そのフィルター95,96が目詰まりした旨の報知を行う。
目詰まり制御部41は、タイマー42と、目詰まり係数決定部43と、算出部44と、積算部45と、判定部46とを備えている。また、目詰まり制御部41は、各種の係数が格納されたメモリ51を備えている。
タイマー42は、浴室換気装置1の運転時間を計測する。タイマー42は、例えば、ダクト71を通じた換気運転、つまり24時間換気運転モードが実行されると、その運転時間を計測する。タイマー42は、計測した時間の値(時間値)のデータを算出部44に出力する。
算出部44は、タイマー42から入力された時間値に、目詰まり係数決定部43から入力された目詰まり係数を乗じて実質運転時間を算出する。
ここで、目詰まり係数とは、単位面積当たりのフィルター(別室フィルター95及びフィルタ96)を通る空気の想定流量に応じて決定される係数である(下記の表1参照)。目詰まり係数は、各種運転における設定風量や、フィルター95,96の面積や、部屋の属性に応じて決められる。この係数は、数値が大きいほど、単位面積当たりのフィルターを通る空気の流量が多いと推定され、従って、フィルター95,96に埃が溜まって目詰まりし易いとされる。この目詰まり係数は、目詰まり係数決定部43によって算出される。
目詰まり係数決定部43は、メモリ51に格納された各係数から目詰まり係数を算出する。メモリ51は、設定風量係数メモリ52と、フィルター面積係数メモリ53と、風量分配係数メモリ54と、属性係数メモリ55とを備えている。本実施形態の目詰まり係数決定部43は、設定風量と、設定風量の部屋ごとの割合(分配係数)と、フィルター面積と、部屋の属性とをパラメータにして、運転モードごとの目詰まり係数を決定する。
設定風量係数メモリ52は、設定風量に応じて決められた係数(設定風量係数という)を記憶する。設定風量係数は、設定風量に関連付けられた状態で設定風量係数メモリ52に記憶されている(表1参照)。
フィルター面積係数メモリ53は、フィルター95,96の面積に応じて決められた係数(フィルター面積係数という)を記憶する。フィルター面積係数は、フィルター95,96の面積に応じて予め決められた係数であり、フィルター95,96の面積が小さいほど、大きく設定される。例えば600cm2のフィルター95を基準(=1.0)とすると、100cm2のフィルター95については、係数を6.0とする。
風量分配係数メモリ54は、換気ファン28によって生じる風量の分配を考慮した係数(以下、風量分配係数)を記憶する。風量分配係数は、例えば、浴室91と脱衣室92とトイレルーム93とを24時間換気する場合には、浴室91を0.5とし、脱衣室92を0.25とし、トイレルーム93を0.25とする。また、例えば、脱衣室92とトイレルーム93とを24時間換気する場合には、脱衣室92を0.5とし、トイレルーム93を0.5とする。
属性係数メモリ55は、部屋の属性に応じて決められた係数(属性係数)を記憶する。たとえば、浴室91を基準(=1.0)とすると、脱衣室92は埃が舞いやすいので、係数を1.4とし、トイレルーム93を浴室91と同等の1.0とする。
目詰まり係数決定部43は、風量設定部32から循環ファン18と換気ファン28との設定風量が入力されると、設定風量係数メモリ52からその風量に対応する設定風量係数を取得し、フィルター面積係数メモリ53から予め設定された部屋ごとのフィルター面積係数を取得し、風量分配係数メモリ54から分配係数を取得し、属性係数メモリ55から予め設定された部屋の属性に応じた属性係数を取得する。そして、目詰まり係数決定部43は、取得した設定風量係数,風量分配係数,フィルター面積係数,属性係数をそれぞれ乗じて、目詰まり係数を算出する。つまり、本実施形態の目詰まり係数は、(目詰まり係数)=(設定風量係数)×(フィルター面積係数)×(分配係数)×(属性係数)である。表1には、この式に基づいて決定された目詰まり係数の一例を示す。
Figure 2015190635
なお、表1において「風量」とは、各運転モードにおける浴室換気装置のフィルターを通る風量を表している。浴室換気運転時の風量は180[m3/h]であり、暖房運転時の風量は390[m3/h]であり、乾燥運転時と涼風運転時は480[m3/h]として設定されている。
目詰まり係数決定部43は、目詰まり係数を算出すると、その目詰まり係数を算出部44に出力する。
算出部44は、目詰まり係数が入力されると、タイマー42から入力された時間値に、目詰まり係数を乗じて実質運転時間を算出する。実質運転時間は、フィルター95,96の目詰まりのしやすさ又はしにくさを考慮して、運転時間を補正した時間値である。算出部44は、実質運転時間を算出すると、その算出結果を積算部45に出力する。
積算部45は、算出部44から実質運転時間のデータが入力されると、実質運転時間を積算して実総運転時間を算出する。実総運転時間は、リセットされた時点からの実質運転時間を積算した時間値である。積算部45は、メモリ51が備える積算時間格納部57と連携しており、浴室換気装置1がOFFされてもメモリ51内に保持される。積算部45は、実総運転時間を算出すると、実総運転時間のデータを判定部46に出力する。
判定部46は、積算部45から実総運転時間のデータが入力されると、メモリ51から所定の閾値を取得し、実総運転時間と所定の閾値とを比較する。メモリ51は、閾値が記憶された閾値メモリ56を備えている。閾値は、フィルター95,96が目詰まりを起こすと予想される実総運転時間の値であり、例えば500時間に設定される。この閾値は、実験値から求められた値であり、およそ6ヵ月間の浴室換気装置1の使用を想定して決定されている。
判定部46は、実総運転時間と所定の閾値とを比較し、実総運転時間が所定の閾値を超えた場合には、フィルター95,96が目詰まりしたと判定し、報知手段61にその旨の信号を出力する。
報知手段61は、フィルター95,96が目詰まりした旨の報知を行う。本実施形態の報知手段61は、図5に示すように、リモコン6に設けられている。報知手段61は、「フィルターサイン」と表記された下方に「浴室」「脱衣室」「トイレ」と表記され、「浴室」「脱衣室」「トイレ」の表記の左隣にLED62が並んで配置されて構成されている。報知手段61は、例えば、判定部46から、脱衣室92のフィルター(別室フィルター95)が目詰まりした旨の信号が入力されると、「脱衣室」の左隣のLED62を点灯させる。これにより、報知手段61は、脱衣室92の別室フィルター96が目詰まりした旨の報知を行う。
なお、「フィルター95,96が目詰まりした旨の報知」は、例えば、フィルター95,96の清掃を促す旨の報知や、フィルター95,96の交換を促す旨の報知と、実質的に同義であり、これらを含む。また、報知手段61は、LED62の点灯によるものでなくてもよく、音による報知であっても、ディスプレイに表示させるものであってもよい。
浴室換気装置1には、実総運転時間をリセットするリセット手段63が設けられている。リセット手段63は、リモコン6に設けられており、「フィルターサインリセット」と表記されたボタンである。リセット手段63は、「フィルターサインリセット」ボタンを押下することで、LED62が点滅し、「浴室」「脱衣室」「トイレ」のいずれかが選択可能となる。この後、「浴室」「脱衣室」「トイレ」のいずれかを選択した上で、「フィルターサインリセット」ボタンを長押し(例えば、3秒以上)することで、選択されたフィルター95,96についての実総運転時間をリセットできる。このとき、リセット手段63は、リセット信号を積算部45に出力する。積算部45は、リセット信号を受信すると、積算時間格納部57に格納された実総運転時間を消去する。
図6には、本実施形態の浴室換気装置1の動作を説明するフローチャートが記載されている。以下、フローチャートに基づいて、浴室換気装置1の制御装置3の動作を説明する。
ユーザーがリモコン6を操作して運転をスタートすると、制御装置3は、運転モード開始の指令信号を取得する(S1)。制御装置3は、この指令信号から浴室換気運転・乾燥運転・暖房運転・涼風運転・24時間換気運転のいずれの運転が指令されたのかを判断する。制御装置3は、24時間換気運転の指令信号が入力された場合、リモコン6によって設定された換気ファン28の設定風量を取得する(S2,S3)。また、浴室換気運転または涼風運転または乾燥運転の指令信号が入力された場合も、リモコン6によって設定された換気ファン28の設定風量を取得する(S4,S3)。
制御装置3は、暖房運転または涼風運転または乾燥運転の指令信号が入力された場合(S5)、循環ファン18の設定風量を取得する。なお、24時間換気運転と同時に、暖房運転または乾燥運転が実行される場合もある。
制御装置3は、換気ファン28と循環ファン18との各設定風量を取得すると、設定風量係数と分配係数とフィルター面積係数と属性係数とをメモリ51から取得して、各フィルター95,96における目詰まり係数を決定する(S7)。
制御装置3は、リモコン6によって指令された運転を開始させ、タイマー42を起動する。制御装置3は、フィルター95,96ごとに実総運転時間を算出し(S8)、この実総運転時間が500時間(所定の閾値)を超えたフィルター95,96が存在するか否かを判定する(S9)。制御装置3は、実総運転時間が500時間を超えたフィルター95,96が存在する場合、そのフィルター95,96については目詰まりが生じやすい状態であると判断して、リモコン6の報知手段61のうち、対応するフィルター95,96のLED62を点灯させる(S10)。
次いで制御装置3は、リセット手段63が操作されたか否かを判断し(S11)、操作された場合には、選択されたフィルターサインの総運転時間をリセットし(S12)、フィルターサインのLED62を消灯する(S13)。
なお、実総運転時間が500時間を超えていない場合や、フィルターサインのLED62を消灯した場合,あるいはリセット手段63が操作されていない場合には、運転終了ボタンが押されたか否かを判断し(S14)、運転終了の指令がある場合には、浴室換気装置1の停止処理を行う(S15)。また、運転終了の指令がない場合には、フィルター95,96ごとの実総運転時間の算出・積算を実行する(S8)。
以上説明したように、本実施形態の換気システムは、浴室換気装置1を用いて換気を行うシステムである。この換気システムは、浴室91とは別の部屋に設けられた換気口94と、この換気口94に取り付けられた別室フィルター95とを備えている。換気口94は、浴室換気装置1にダクト71を介して連通接続されている。浴室換気装置1は、ダクト71を通じた換気運転の運転時間を計測するタイマー42と、タイマー42によって計測された時間に目詰まり係数を乗ずる算出部44と、算出部44によって算出された数値を積算して実総運転時間を算出する積算部45とを有している。そして、この換気システムは、積算部45によって算出された実総運転時間が所定の値を超えると、別室フィルター95が目詰まりした旨の報知を行う報知手段61をさらに備えている。
ここで、目詰まり係数とは、単位面積当たりのフィルター95,96を通る空気の想定流量に応じて予め設定された数値である。
このため、本実施形態の換気システムによれば、浴室換気装置1を用いて、別室フィルター95の目詰まりを報知することができる。しかも、目詰まり係数が、単位面積当たりのフィルター95,96を通る空気の想定流量に応じて設定されているため、フィルター95,96の目詰まりのタイミングを精度よく報知することができる。
また、本実施形態の目詰まり係数は、浴室換気装置1におけるダクト71を通じた換気運転の設定風量に応じて設定されている。特に、本実施形態の目詰まり係数は、設定風量が大きいほど大きく設定されている。
このように、本実施形態の換気システムは、フィルター95,96の埃堆積量と関係の強い条件の一つである設定風量に応じて目詰まり係数を設定しているため、浴室91とは別の部屋についても、浴室乾燥機1を用いて、別室フィルター95の目詰まりのタイミングをより一層、精度よく報知することができる。
また、本実施形態の目詰まり係数は、別室フィルター95の面積に応じて設定されている。特に、この目詰まり係数は、別室フィルター95の面積が小さいほど大きく設定されたものである。
このように、本実施形態の換気システムは、フィルター95,96の埃堆積量と関係の強い条件の一つであるフィルター95の面積に応じて目詰まり係数を定めている。
ここで、一般に、フィルターの単位面積当たりの流量が大きいほど、埃が堆積しやすく目詰まりし易い。つまり、フィルターの面積が小さいほど、フィルターの単位面積当たりの流通空気の流量が大きくなって、目詰まりしやすくなる。
このため、本実施形態の換気システムによれば、浴室91とは別の部屋に取り付けられた別室フィルター95についても、浴室乾燥機1を用いて、目詰まりのタイミングをより一層、精度よく報知することができる。
なお、本実施形態の目詰まり係数は、設定風量係数と、風量分配係数と、フィルター面積係数と、属性係数との全てを乗ずることによって決定されたが、例えば、これらのうちの1つを選択して目詰まり係数としてもよいし、これらのうちの2つ以上を選択してこれらを乗じて決定してもよい。
ところで、ダクト71による圧力損失によっても、換気口94から流入する室内空気の流量は変化する。すなわち、ダクト71の長さやダクト71の曲げ数やダクト71の材質等によって、ダクト71による圧力損失が変化し、これに伴って、換気口94から流入する室内空気の流量も変化する。この結果、単位面積当たりの別室フィルター95を通る空気の想定流量も変化する。
つまり、ダクト71を基準ダクト相当長さに換算した値(一般に、VPφ100を基準ダクトとし、これに相当する長さに換算する)に応じて決定された係数(以下、ダクト長さ係数という)を目詰まり係数として用いることで、別室フィルター95の目詰まりのタイミングをより一層、精度よく報知することができるようになる。
特に、目詰まり係数は、基準ダクト相当長さに換算した値が短いほど、大きく設定されることが好ましい(つまり、実施形態1においては、トイレルーム93の別室フィルター95よりも脱衣室92の別室フィルター95のほうが、ダクト長さ係数は大きく設定される)。
もちろん、このダクト長さ係数を、実施形態1の目詰まり係数に乗じてもよいし、ダクト長さ係数だけを目詰まり係数として設定してもよい。
(実施形態2)
次に、実施形態2について図7に基づいて説明する。なお、本実施形態は実施形態1と大部分において同じであるため、同じ部分においては同符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
本実施形態の換気システムは、浴室91とは別の部屋として、脱衣室92の換気を行うものである。つまり、実施形態1の換気システムの浴室換気装置1は、浴室91に加えて脱衣室92とトイレルーム93とを換気可能であったが、本実施形態の換気システムの浴室換気装置1は、浴室91に加えて脱衣室92のみを換気可能とするものである。
本実施形態の目詰まり係数は、実施形態1と同様、(目詰まり係数)=(設定風量係数)×(分配係数)×(フィルター面積係数)×(属性係数)である。表2には、この式に基づいて決定された目詰まり係数の一例を示す。
Figure 2015190635
なお、表2において「風量」とは、各運転モードにおける浴室換気装置のフィルターを通る風量を表している。浴室換気運転時の風量は180[m3/h]であり、暖房運転時の風量は390[m3/h]であり、乾燥運転時と涼風運転時は480[m3/h]として設定されている。
本実施形態の目詰まり係数は、実施形態1の目詰まり係数に比べて、風量分配係数が異なることに伴い、数値が相違している。
このように、本実施形態の換気システムは、浴室91とは別の部屋として、脱衣室92のみを換気するものであったが、脱衣室92に代えてトイレルーム93を換気するものであってもよい。また、脱衣室92に代えてさらに別の部屋(例えば、寝室)を換気するものであってもよい。
なお、実施形態1,2の換気システムは、報知手段61が浴室換気装置1のリモコン6に設けられていたが、本発明において報知手段61は、浴室換気装置1に設けられていなくてもよい。また、本実施形態の換気システムは、フィルター95,96が目詰まりしたと判定する判定部46が、浴室換気装置1の制御装置3に設けられていたが、実総運転時間の積算までは制御装置3で実行し、フィルター95,96が目詰まりしたと判定するのを浴室換気装置1とは別の装置によって実行してもよい。例えば、報知手段61としての報知装置に判定部46が設けられてもよい。
1 浴室換気装置
11 本体ユニット
15 流入口
16 流出口
17 熱交換器
18 循環ファン
2 換気ユニット
22 吸入側接続口
23 第1の接続口
24 第2の接続口
25 排出側接続口
26 第1のダンパ
27 第2のダンパ
28 換気ファン
3 制御装置
31 運転制御部
32 風量設定部
41 目詰まり制御部
42 タイマー
43 目詰まり係数決定部
44 算出部
45 積算部
46 判定部
51 メモリ
52 設定風量係数メモリ
53 フィルター面積係数メモリ
54 風量分配係数メモリ
55 属性係数メモリ
56 閾値メモリ
57 積算時間格納部
6 リモコン
61 報知手段
63 リセット手段
71 ダクト
72 排気ダクト
8 熱源機
91 浴室
92 脱衣室
93 トイレルーム
94 換気口
95 別室フィルター
96 浴室のフィルター

Claims (14)

  1. 浴室内の換気を行う浴室換気装置を用いた換気システムであって、
    浴室とは別の部屋に設けられ、前記浴室換気装置にダクトを介して連通接続された換気口と、
    前記換気口に取り付けられた別室フィルターと
    を備え、
    前記浴室換気装置は、
    前記ダクトを通じた換気運転の運転時間を計測するタイマーと、
    前記タイマーによって計測された時間に、単位面積当たりの前記別室フィルターを通る空気の想定流量に応じた目詰まり係数を乗ずる算出部と、
    前記算出部によって算出された数値を積算して実総運転時間を算出する積算部と
    を有し、
    当該換気システムは、前記積算部によって算出された実総運転時間が所定の値を超えると、前記別室フィルターが目詰まりした旨の報知を行う報知手段をさらに備えている
    ことを特徴とする換気システム。
  2. 前記目詰まり係数が、前記浴室換気装置における前記ダクトを通じた換気運転の設定風量に応じて設定されている
    ことを特徴とする請求項1記載の換気システム。
  3. 前記目詰まり係数は、前記設定風量が大きいほど大きく設定されている
    ことを特徴とする請求項2記載の換気システム。
  4. 前記目詰まり係数が、前記別室フィルターの面積に応じて設定されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の換気システム。
  5. 前記別の部屋は複数の部屋であり、
    前記目詰まり係数は、前記別室フィルターの面積が小さいほど大きく設定されたものである
    ことを特徴とする請求項4に記載の換気システム。
  6. 前記目詰まり係数が、前記ダクトを基準ダクト相当長さに換算した値に応じて設定されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の換気システム。
  7. 前記別の部屋は複数の部屋であり、
    前記目詰まり係数が、前記ダクトを基準ダクト相当長さに換算した値が短いほど、大きく設定されたものである
    ことを特徴とする請求項6に記載の換気システム。
  8. 浴室内の換気を行う浴室換気装置であって、
    浴室とは別の部屋の換気口に接続されるダクトが連通接続される吸入側接続口と、
    吸入側接続口から空気を流入させる換気ファンと、
    前記換気口に取り付けられた別室フィルターの目詰まりを判定する制御装置と、
    この制御装置が前記別室フィルターが目詰まりしたと判定すると、前記別室フィルターが目詰まりした旨の報知を行う報知手段と
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記ダクトを通じた換気運転の運転時間を計測するタイマーと、
    前記タイマーによって計測された時間に、単位面積当たりの前記別室フィルターを通る空気の想定流量に応じた目詰まり係数を乗ずる算出部と、
    この算出部によって算出された数値を積算して実総運転時間を算出する積算部と、
    この積算部によって算出された実総運転時間が、所定の値を超えたか否かを判定し、当該実総運転時間が所定の値を超えると、前記別室フィルターが目詰まりしたと判定する判定部と
    を有している
    ことを特徴とする浴室換気装置。
  9. 前記目詰まり係数が、前記ダクトを通じた換気運転の設定風量に応じて設定されている
    ことを特徴とする請求項8記載の浴室換気装置。
  10. 前記目詰まり係数は、前記設定風量が大きいほど大きく設定されている
    ことを特徴とする請求項9記載の浴室換気装置。
  11. 前記目詰まり係数が、前記別室フィルターの面積に応じて設定されている
    ことを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の浴室換気装置。
  12. 前記別の部屋は複数の部屋であり、
    前記目詰まり係数は、前記別室フィルターの面積が小さいほど大きく設定されたものである
    ことを特徴とする請求項11に記載の浴室換気装置。
  13. 前記目詰まり係数が、前記ダクトを基準ダクト相当長さに換算した値に応じて設定されている
    ことを特徴とする請求項8〜12のいずれか一項に記載の浴室換気装置。
  14. 前記別の部屋は複数の部屋であり、
    前記目詰まり係数が、前記ダクトを基準ダクト相当長さに換算した値が短いほど、大きく設定されたものである
    ことを特徴とする請求項13に記載の浴室換気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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