JP2015190529A - ハンドル付き機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】軸体121を回転操作するハンドル122と、軸体121に対してハンドル122を係脱させるハンドルロック機構13と、軸体に接続し軸体の回転によって操作される本体部11と、を備え、ハンドルロック機構13により、ハンドルが軸体に係合するとハンドルの回動によって軸体が回転し、ハンドルが軸体と離脱するとハンドルの回動によっては軸体が回転しないハンドル付き機器1であって、ハンドルロック機構13は、ハンドル内に、軸体に達するように軸体の方向に設けられた挿通孔132の内部に収容するハンドル側係合部133と、ハンドルと軸体との離脱状態を保持する離脱状態保持部135と、を備える。
【選択図】図1
Description
このようなハンドル付き機器では、ハンドルの回動による軸体の回転操作をさらに逆回転操作、角速度増減操作、軸体に角度を有する方向へのスライド操作、軸体の方向に沿った上下動操作等の前記回転操作と異なる操作に変換する操作変換部を備えていることも多い。
流体制御機器6は、本体部61と本体部61を操作するハンドル部62とハンドル部62の操作を本体部61に伝達する軸体621とで構成されている。
本体部61は、流路611aを備えた弁箱611と、弁体612と、弁体612が接続される上下動部613と、これらを内蔵するハウジング614とから構成されている。ハンドル部62は、ハンドル622の回転操作により連動して回転する軸体621と接続され、軸体621は本体部の上下動部613に対して接続されている。ハンドル622と軸体621とは、ネジ623の螺合によって係合されている。
例えば、手動操作式の流体制御機器6の場合でいえば、流路の開放度合いがハンドルのわずかな回動によっても変動するため、作業者が誤ってハンドルを回動させた場合でも、流量が容易に変動しないようにしなければならない。
しかし、ハンドルと軸体のネジ螺合による係合では、ネジの螺合操作によって生じる軸体への変則的な外力により、軸体の回転が誘引されて流路の解放度合いが変動したり、ネジの螺合部分の磨耗により、ハンドルと軸体の係合が不安定になったりする。また、ネジを螺合するのに別途、ドライバー等の作業器具を用いなければならないため、作業が煩雑である。
ハンドルロック機構は、ハンドル内に、軸体に達するように該軸体の方向に設けられた挿通孔の内部に収容するハンドル側係合部と、ハンドルと軸体との離脱状態を保持する離脱状態保持部と、を備えている。
図1〜図6は、本発明のハンドル付き機器を、真空装置に接続するバルブ装置に適用したものである。
一方、ハンドル122と軸体121とが後述するハンドルロック機構の操作によって離脱すると、ハンドル122を回動しても軸体121が連動せず、軸体121に接続する操作変換部113aが上下動部113を上下動させないため、弁体112が上下動することなく、閉又は開の状態に保持される。これにより流路111aを流動する流体の流量が一定に維持される。以下、本実施形態の要素を個別に説明する。
ハンドル122は、好ましくは、回転軸に対して回転対称の形態を有し、ハンドル122の回転軸から最短の側面(以下、内側面という)122aから最遠の側面(以下、外側面という)122bまでの間の部分が把持部となる。
図1ではハンドル122を丸ハンドルとして図示し、図6に丸ハンドル122Aの一例を、図5にバーハンドル122Bの一例を示す。
軸体121は、ハンドル122に直交して中央から垂下し、操作変換部113aに接続され、通常はハンドルの旋回に連動して回転する。この軸体121には、側部121aにおいて、ハンドル側係合部と係脱自在に係合する軸体側係合部として、ロックピン133の嵌合凸部133aと嵌合できる位置に、嵌合凹部131が設けられている。嵌合凹部131は少なくとも一つ設けてあればよいが、嵌合凸部133aと嵌合凹部131の嵌合が可能であれば、軸体の側部121aに沿って1箇所以上、何箇所設けてあってもよい。図1では、嵌合凹部131は、軸体の側部121aに沿って4箇所設けてある。
この流体制御機器1では、軸体121は、例えば、ハンドル122の中央部で上下に貫通する貫通穴内に、回転軸がハンドル122の回転軸と同一になるようにハンドルに直交して設けられている。
このような構成において、後述するハンドルロック機構によって、ハンドル122を軸体121に係合させることで、ハンドル122の回動により軸体121を連動させて回転運動を伝達する。一方、ハンドル122を軸体121と離脱させることで、ハンドル122の回動による軸体121の回転の連動を遮断する。
本発明の基本的構成として、ハンドル122と軸体121とを係脱するためのハンドルロック機構13が、ハンドル122の内部に設けられている。
図1に示す手動操作式の流体制御機器1において、ハンドルロック機構13は、ハンドル122内に、前記軸体121の側面に達するように前記軸体の方向に設けられた挿通孔132の内部に収容されるハンドル側係合部133を備えている。さらに、このハンドルロック機構13は、前記ハンドル122と前記軸体121との離脱状態を保持する離脱状態保持部135を備える。
図1では、ハンドル側係合部133の一例として、ロックピン133が使用されており、挿通孔132にロックピン133が収容されている。ロックピン133は、好ましくは、先端にフランジ133cから突出して球状の嵌合凸部133aを有し、軸体121は、嵌合凸部133aに対応する軸体の側部121aに、少なくとも一つの嵌合凹部131を有する。
図1では、ハンドル側係合部の離脱状態保持部135の一例として、可倒部材が、ロックピン133と連結部133eで折り曲げ自在に接続している。離脱状態保持部135は、ロックピン133の軸体からの離脱状態を維持し、不用意に軸体への係合が生じないように確実にこれを保持するもので、ロックピン133が軸体121から離脱した状態を保持するように、ロックピン133の変位を規制する。
(1)ハンドルフリー状態
流体制御機器1において、ロックピン133に連結する可倒部材135の連結部133eが、ハンドル122の挿通孔132の外部に露出し、連結部133eでハンドルと直角に折り曲げられて固定されている場合、ロックピン133の嵌合凸部133aは、軸体121の側面から離間した位置に固定するようにロックピン133の変位が規制されて、ハンドル122と軸体121が離脱した状態(以下、ハンドルと軸体の離脱状態を、ハンドルフリー状態ともいう。)になる。
ハンドルフリー状態において、作業者が、ロックピン133のリング136をつまんで、可倒部材135を挿通孔132に平行にすると、ロックピン133は、バネ付勢により軸体121の側面に進出する。ロックピンの嵌合凸部133aが軸体121に到達すると、嵌合凸部133aが嵌合凹部131と嵌合して、ハンドル122と軸体121は係合した状態(以下、ハンドルと軸体が係合した状態を、ハンドルロック状態ともいう。)になる。
例えば、ハンドル操作で所定の運転又は停止状態に調整する必要がある自転車、車、船、列車、航空機、これらの模型等の移動体、ハンドル操作で所定の音や映像の状態に調整する必要がある音響機器又は映像機器、ハンドル操作で所定の計量を調整する必要のある計量機器、子供の誤動作で破損しないように調整する必要がある玩具等が挙げられる。
本発明のハンドル付き機器を用いた流体制御機器1は、ハンドルの形態、上下動する弁体の形態、流体の種類によって、様々な形態をとりうる。
図3〜6に、本発明の実施形態1〜4(流体制御機器2〜5)を示す。各図面において、図1の各部材に相当する部材には同じ番号を付している。
図3に、ハンドル122が丸ハンドルで、弁体212がニードル弁でかつ中間開の状態で、流体が気体状である場合の流体制御機器2を示す。
図4に、弁体312がダイレクトダイヤフラムでかつ中間開の状態で、流体が気体状である場合の流体制御機器3を示す。
図5に、弁体412がニードル弁でかつ中間開の状態で、気体状の流体である場合の本発明の流体制御機器4を示す。流体制御機器4は、ハンドル122Bが、円柱状のバーハンドルであること以外は、流体制御機器2と同じである。
図6において、流体制御機器5は、上述したように、ハンドル側係合部のロックピン133の嵌合凸部133aが長く、軸体側係合部が、軸体121を貫通する貫通穴131Aで置換されていることを除き、流体制御機器2と同じである。
11 本体部
111 弁箱
111a 流路
112 弁体(ダイヤフラム)
113 上下動部
113a 操作変換部
114 ハウジング
12 ハンドル部
121 軸体
121a 軸体の側部
122 ハンドル
122a ハンドルの内側面
122b ハンドルの外側面
13 ハンドルロック機構
131 嵌合凹部
132 挿通孔
132a ガイドネジ
133 ハンドル側係合部(ロックピン)
133a 嵌合凸部
133b 蓋体
133c フランジ
133d 円柱状本体
133e 連結部
134 コイルバネ
135 離脱状態保持部(可倒部材)
135a ロック用穴
135b 引出操作用穴
136 リング
137 袋ナット
2 流体制御機器
122A 丸ハンドル
211g 間隙
211a 流路
211b 流路
211s 流体溜まり空間
212 弁体(ニードル弁)
3 流体制御機器
122A 丸ハンドル
311g 間隙
311a 流路
311b 流路
311s 流体溜まり空間
312 弁体(ダイヤフラム)
4 流体制御機器
122B バーハンドル
411g 間隙
411a 流路
411b 流路
411s 流体溜まり空間
412 弁体(ニードル弁)
5 流体制御機器
131A 貫通穴
122A 丸ハンドル
511g 間隙
511a 流路
511b 流路
511s 流体溜まり空間
512 弁体(ニードル弁)
6 流体制御機器
61 本体部
611 弁箱
611a 流路
612 弁体(ダイヤフラム)
613 上下動部
613a 操作変換部
614 ハウジング
62 ハンドル部
621 軸体
622 ハンドル
623 ネジ
Claims (9)
- 軸体と、軸体を回転操作するためのハンドルと、軸体に対してハンドルを係脱させるハンドルロック機構と、軸体と接続され軸体の回転操作によって操作される本体部と、を備え、
前記ハンドルロック機構により、前記ハンドルが前記軸体に係合すると該ハンドルの回動によって該軸体が回転し、前記ハンドルが前記軸体と離脱すると該ハンドルの回動によっては該軸体が回転しないハンドル付き機器であって、
前記ハンドルロック機構は、
前記ハンドル内に、前記軸体に達するように該軸体の方向に設けられた挿通孔の内部に収容するハンドル側係合部と、
前記ハンドルと前記軸体との離脱状態を保持する離脱状態保持部と、を備えるハンドル付き機器。 - 前記ハンドル側係合部は、前記ハンドル内の挿通孔に挿通したロックピンと、前記ロックピンを前記軸体の方向に付勢する弾性体と、を備え、
前記挿通孔内のロックピンを前記軸体に係合させることで、前記ハンドルが前記軸体に係合する、請求項1記載のハンドル付き機器。 - 前記ロックピンは、先端に嵌合凸部を有し、
前記軸体は、前記嵌合凸部に対応する軸体側部に少なくとも一つの嵌合凹部を有し、
前記弾性体の付勢力で前記ロックピンの前記嵌合凸部を前記軸体の嵌合凹部に嵌合させることで、前記ハンドルが前記軸体に係合する、請求項2記載のハンドル付き機器。 - 前記軸体は、軸径方向に貫通穴を有し、
前記ロックピンを前記弾性体の付勢力で前記軸体に嵌合させることで、前記ハンドルが前記軸体に係合する、請求項2記載のハンドル付き機器。 - 前記離脱状態保持部は、前記ロックピンの後端に接続され、
前記ロックピンが前記弾性体の付勢力に抗して前記軸体から離脱した状態を保持するよう前記ロックピンの変位を規制する、請求項2〜4のいずれか1項記載のハンドル付き機器。 - 前記離脱状態保持部は、前記ロックピン後端に折り曲げ自在に接続された可倒部材で構成され、
前記ロックピンが前記軸体から離間した位置で、前記可倒部材が前記ハンドルの外部で前記ハンドルの外側面の向きに折り曲げられてロックピンの変位を規制する、請求項5記載のハンドル付き機器。 - 前記離脱状態保持部は、前記ハンドルの外側面上で施錠される、請求項5又は6記載のハンドル付き機器。
- 前記本体部は、前記軸体の回転操作を上下動操作に変換する操作変換部を備える、請求項1記載のハンドル付き機器。
- 前記ハンドル付き機器は、流体が流動する流路が設けられた弁箱と、前記流体の流量を規制する弁体とを備え、前記弁体が前記本体部の上下動操作に連動して前記流路を規制する流体制御機器である、請求項1記載のハンドル付き機器。
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