JP2015190239A - ハイブリッド梁 - Google Patents

ハイブリッド梁 Download PDF

Info

Publication number
JP2015190239A
JP2015190239A JP2014069402A JP2014069402A JP2015190239A JP 2015190239 A JP2015190239 A JP 2015190239A JP 2014069402 A JP2014069402 A JP 2014069402A JP 2014069402 A JP2014069402 A JP 2014069402A JP 2015190239 A JP2015190239 A JP 2015190239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforced concrete
fiber
concrete beam
reinforced
steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014069402A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6352020B2 (ja
Inventor
ラヴィ シング
Singh Ravi
ラヴィ シング
仁 佐々木
Hitoshi Sasaki
仁 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujita Corp filed Critical Fujita Corp
Priority to JP2014069402A priority Critical patent/JP6352020B2/ja
Publication of JP2015190239A publication Critical patent/JP2015190239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6352020B2 publication Critical patent/JP6352020B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】設備用孔が貫通形成された鉄筋コンクリート梁部の補強の施工性を向上でき、また、地震の際の損傷度合を軽減する上で有利なハイブリッド梁を提供すること。【解決手段】設備用孔20が貫通形成された鉄筋コンクリート梁部10Bの箇所を補強するため、鉄筋コンクリート梁部10Bに用いるコンクリートに繊維補強コンクリート24を用いている。繊維補強コンクリート24は、コンクリートに補強繊維を複合したものであり、このような補強繊維として、設備用孔20周辺の鉄筋コンクリート梁部10Bの箇所を補強し、設備用孔20周辺の鉄筋コンクリート梁部10Bの箇所に作用するせん断力を繊維補強コンクリート24が負担できるものであればよく、例えば、鋼繊維や炭素繊維、アラミド繊維など従来公知の様々な繊維が採用可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、端部が鉄筋コンクリート造で中央が鉄骨造のハイブリッド梁(複合梁)に関する。
近年、建物の一部または全部を大スパン化する建物の梁躯体として、鉄筋コンクリート(RC)と鉄骨(S)造とで構成された複合構造の梁(以下、複合梁またはハイブリッド梁とも称する)が採用されてきている。このような構造の梁は、両端部をRCで覆った鉄骨が、RC造等の柱間に架け渡されて接合されたものである。以下、ハイブリッド梁のうち、S造である中央部を鉄骨梁部、RCで覆われた両端部を鉄筋コンクリート梁部(RC梁部)と称する。
ハイブリッド梁の鉄筋コンクリート梁部においては、一般的に複数の梁主筋と、それら複数の梁主筋および鉄骨の周囲を囲む複数の横補強筋とが配筋され、鉄筋コンクリート梁部全体に渡り埋設されている。この横補強筋は、鉄筋コンクリート梁部の柱側の端部及び鉄骨梁部側の端部の配筋を密にした集中補強筋も含んでいる。
ハイブリッド梁は、中央部がS造であることから梁自重が軽減され、梁せいが減少するために梁のロングスパン化を可能とした建物が得られる新しい構法として注目されている。
一方、ハイブリッド梁において、従来、鉄筋コンクリート梁部に設備用貫通孔を設けた例はない。
ハイブリッド梁の鉄筋コンクリート梁部は一般的なRC造として設計されており、一般的なRC造の梁に貫通孔を設けた場合、貫通孔の補強は、開孔補強筋(リング状のもの)や座屈補強筋(串形もの)などを用いて行われている。
特開2009−24462
しかしながら、ハイブリッド梁の鉄筋コンクリート梁部を、開孔補強筋(リング状のもの)や座屈補強筋(串形もの)などを用いて補強する場合、開孔補強筋や座屈補強筋などの補強筋が過密となる。
そして、それら補強筋が過密となると、鉄筋コンクリート梁部にはもともと梁主筋と横補強筋が密に配筋されていることから、配筋するのに手間がかかり、施工性が悪くなる。
また、既往の研究例から一般的なRC造の梁の開孔を補強した場合、地震を経験したあとの開孔周りのせん断ひび割れが目立ち、梁の損傷度合いも顕著である。
この発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、設備用孔が貫通形成された鉄筋コンクリート梁部の補強の施工性を向上でき、また、地震の際の損傷度合を軽減する上で有利なハイブリッド梁を提供することにある。
上述した目的を達成するため本発明は、対向する柱間に架け渡された鉄骨の両端部を鉄筋コンクリートで覆い、前記鉄骨の中央部を鉄骨梁部とし、両端部を鉄筋コンクリート梁部としたハイブリッド梁であって、前記鉄筋コンクリート梁部に設備用孔が貫通形成され、前記鉄筋コンクリート梁部を構成するコンクリートは繊維補強コンクリートであることを特徴とする。
本発明によれば、設備用孔周辺の鉄筋コンクリート梁部に作用するせん断力を、鉄筋、鉄骨で補強されたコンクリートと同等またはそれ以上の性能を有する繊維補強コンクリートが負担する。したがって設備用孔周りの鉄筋コンクリート梁部のせん断ひび割れや損傷度合いが改善される。
また、繊維補強コンクリートが設備用孔の周辺を補強するため、鉄筋の配筋がもともと過密なハイブリッド梁の鉄筋コンクリート梁部を、開孔補強筋を用いて補強する場合に比べ、簡単に迅速に確実に補強でき、施工性が改善され、工期の短縮化、コストダウンを図る上で有利となる。
また、繊維補強コンクリートで地震のエネルギーを吸収し、地震の際の損傷度合を軽減する上で有利となる。
また、設備用孔周辺の鉄筋コンクリート梁部の箇所に作用するせん断力を、鉄筋、鉄骨で補強されたコンクリートと同等またはそれ以上の性能を有する繊維補強コンクリートが負担するので、横補強筋の本数を削減可能であり、場合によっては省略することも可能となる。
鉄筋コンクリート梁部の正面図である。 設備用孔部分の鉄筋コンクリート梁部の断面図である。 ハイブリッド梁の概略図である。 ハイブリッド梁の鉄筋コンクリート梁部付近における詳細な図である。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
まず、図3、図4を参照して本発明が適用される一般的なハイブリッド梁10について説明すると、ハイブリット梁10は、対向する柱12間に架け渡されたI鋼やH鋼等の鉄骨Sの両端部を鉄筋コンクリートで覆う構造のものである。
鉄骨Sの中央部は鉄骨梁部10Aとされ、両端部は鉄筋コンクリート梁部10Bとされ、鉄骨Sは内法スパン(柱フェースまでの長さ)とし柱12には貫通されておらず、図1において符号11Aはスタッドボルト、符号11Bは床スラブを示している。
鉄筋コンクリート梁部10Bは、あらかじめ工場で製作したプレキャストコンクリート製でもよく、現場打ちコンクリートで製作されてもよい。あるいはハーフプレキャストコンクリート製でもよく、この場合には、コンクリートを現場で後打ちする。
鉄筋コンクリート梁部10Bは、複数の梁主筋14、それら梁主筋14を囲む複数の横補強筋16により補強され、梁主筋14の柱梁接合部への定着は、定着金物あるいは折り曲げ定着により行われる。
また、鉄筋コンクリート梁部10Bの柱12側の端部と鉄骨梁10A側の端部に相当する部分においては、特に横補強筋16の配筋を密に配した集中補強筋16Aとしている。このように鉄筋コンクリート梁部10Bの柱12側の端部と鉄骨梁10A側の端部に相当する部分に集中補強筋16Aを設けることで、鉄筋から鉄筋コンクリート梁部10Bへの応力の伝達が図られている。
図1、図2に示すように、設備用孔20は、柱梁接合部寄りの鉄筋コンクリート梁部10Bに設けられ、鉄骨Sを貫通して鉄筋コンクリート梁部10Bを水平に貫通している。
そして、設備用孔20が貫通形成された鉄筋コンクリート梁部10Bの箇所を補強するため、鉄筋コンクリート梁部10Bに用いるコンクリートに繊維補強コンクリート24を用いている。
繊維補強コンクリート24は、コンクリートに補強繊維を複合したものであり、このような補強繊維として、設備用孔20周辺の鉄筋コンクリート梁部10Bの箇所を補強し、設備用孔20周辺の鉄筋コンクリート梁部10Bの箇所に作用するせん断力を負担できるものであればよく、例えば、鋼繊維や炭素繊維、アラミド繊維など従来公知の様々な繊維が採用可能である。補強繊維の使用量は、適用されるハイブリット梁10に作用する荷重や、設備用孔20の大きさなどに応じて適宜決定される。
本実施の形態によれば、次の効果A〜Dが発揮される。
効果A:鉄筋コンクリート梁部10Bを構成する繊維補強コンクリート24自体が設備用孔20周辺の鉄筋コンクリート梁部10Bの箇所を補強するため、設備用孔20周りの鉄筋コンクリート梁部10Bのせん断ひび割れや損傷度合いが改善される。
効果B:鉄筋コンクリート梁部10Bに用いるコンクリートを利用して設備用孔20周辺の鉄筋コンクリート梁部10Bの箇所を補強するため、鉄筋の配筋がもともと過密なハイブリッド梁10の鉄筋コンクリート梁部10Bを、開孔補強筋を用いて補強する場合に比べ、簡単に迅速に確実に補強でき、施工性が改善され、工期の短縮化、コストダウンを図る上で有利となる。
効果C:鉄筋コンクリート梁部10Bを構成する繊維補強コンクリート24で地震のエネルギーを吸収でき、地震の際の損傷度合を軽減する上で有利となる。
効果D:設備用孔20周辺の鉄筋コンクリート梁部10Bの箇所に作用するせん断力を繊維補強コンクリート24で負担できるので、横補強筋16の本数を削減可能であり、場合によっては省略することも可能となる。
10……ハイブリッド梁
10A……鉄骨梁部
10B……鉄筋コンクリート梁部
14……梁主筋
16……横補強筋
20……設備用孔
24……繊維補強コンクリート

Claims (1)

  1. 対向する柱間に架け渡された鉄骨の両端部を鉄筋コンクリートで覆い、前記鉄骨の中央部を鉄骨梁部とし、両端部を鉄筋コンクリート梁部としたハイブリッド梁であって、
    前記鉄筋コンクリート梁部に設備用孔が貫通形成され、
    前記鉄筋コンクリート梁部を構成するコンクリートは繊維補強コンクリートである、
    ことを特徴とするハイブリッド梁。
JP2014069402A 2014-03-28 2014-03-28 ハイブリッド梁 Active JP6352020B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014069402A JP6352020B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 ハイブリッド梁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014069402A JP6352020B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 ハイブリッド梁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015190239A true JP2015190239A (ja) 2015-11-02
JP6352020B2 JP6352020B2 (ja) 2018-07-04

Family

ID=54424976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014069402A Active JP6352020B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 ハイブリッド梁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6352020B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010065449A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Takenaka Komuten Co Ltd 開口部を有するコンクリート系梁
JP2010196324A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Ohbayashi Corp 柱梁接合構造、柱梁接合方法
US20110225927A1 (en) * 2008-10-20 2011-09-22 Cross Structural Consultant Co., Ltd. Steel-concrete composite beam and construction method using same

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010065449A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Takenaka Komuten Co Ltd 開口部を有するコンクリート系梁
US20110225927A1 (en) * 2008-10-20 2011-09-22 Cross Structural Consultant Co., Ltd. Steel-concrete composite beam and construction method using same
JP2010196324A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Ohbayashi Corp 柱梁接合構造、柱梁接合方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6352020B2 (ja) 2018-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6393170B2 (ja) プレストレストコンクリート大梁の設計方法
JP6796335B2 (ja) 鉄筋籠用の補強支持部材、これを用いた鉄筋籠、および、鉄筋籠の構造
Epackachi et al. Seismic evaluation of a 56‐storey residential reinforced concrete high‐rise building based on nonlinear dynamic time‐history analyses
JP6479351B2 (ja) ハイブリッド梁
JP6479352B2 (ja) ハイブリッド梁
JP2014122504A (ja) 補強金具および当該補強金具を備えた鉄筋コンクリート有孔梁
KR101045821B1 (ko) 내진 보강용 브레이스 조립체 시공공법
JP6352664B2 (ja) ハイブリッド梁
JP2017106266A (ja) コンクリート補強具及びその設置方法並びにコンクリート補強構造
JP6352020B2 (ja) ハイブリッド梁
JP6204027B2 (ja) 補強構造
JP3653691B2 (ja) 既存建物の耐震補強方法および耐震補強構造
CN104863045A (zh) 钢管约束钢筋混凝土桥墩体系
JP6336310B2 (ja) ハイブリッド梁
JP6486534B2 (ja) ハイブリッド梁
CN103216035A (zh) 钢筋混凝土框架梁的延性构造及施工方法
JP6336311B2 (ja) ハイブリッド梁
CN207017288U (zh) 一种桩与筏板或承台的连接节点
JP2014190102A (ja) ハイブリッド梁
KR101109244B1 (ko) 섬유보강 콘크리트로 소성힌지부를 보강한 구조벽체
JP2018155098A (ja) ハイブリッド梁
JP2017203378A (ja) 鉄筋コンクリート壁柱の補強構造、及び鉄筋コンクリート梁部材の補強構造
JP2012215063A (ja) 柱梁接合部の補強構造
KR20120075282A (ko) 프레임 연결구조
CN104963416A (zh) 一种圆钢管约束型钢混凝土柱与钢筋混凝土梁节点结构

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6352020

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250