JP2015188663A - 医療用コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】オスコネクタ接続部からのオスコネクタ抜去時における医療器具接続部での流体の引き込みの発生を抑制又は防止できる簡素な構成の医療用コネクタを提供する。
【解決手段】本発明の医療用コネクタは、第1の弾性弁体が、閉塞部に連なりオスコネクタ接続部に固定される固定部を有し、前記オスコネクタ接続部の開口へのオスコネクタの挿入にて、該オスコネクタにより、前記第1の弾性弁体の閉塞部が前記流路側に押し込まれつつ、該閉塞部の前記第1スリットが開かれると共に、前記オスコネクタに第2の弾性弁体が直接又は前記閉塞部のみを介して押されて、該第2の弾性弁体の第2スリットが開かれる。
【選択図】図1

Description

本発明は、オスコネクタ接続部、医療器具接続部及び該両接続部の開口間に形成された流路を有するハウジングと、オスコネクタ接続部の開口を閉塞する閉塞部にスリットを有する弾性弁体と、を備える医療用コネクタに関し、特に、オスコネクタ接続部からのオスコネクタ抜去時における医療器具接続部での流体の引き込みの発生を抑制又は防止し、しかも、構成を簡素化しようとするものである。
従来、例えば医療用の各種機器や輸液容器、送液器具などで用いられ、医療器具の管体を接続するための医療用コネクタとして、ハウジングに、オスコネクタ接続部、医療器具接続部及び該両接続部の開口間に形成された流路を設けたものが知られている。
このような医療用コネクタにおいて、オスコネクタ接続部は、該接続部の開口にオスコネクタをある程度の深さまで挿入した状態で、オスコネクタを保持するように構成されている。また、オスコネクタ接続部の開口は、弁体により、オスコネクタの挿入に伴って開放される一方、オスコネクタの抜去に伴って閉塞されるように構成されている。さらに、前記弁体は、オスコネクタの抜去時にオスコネクタの流路内から漏出し、該弁体の表面に残される流体を容易に拭き取れるように構成されている。
このため、例えば、特許文献1に記載される医療用コネクタでは、オスコネクタ接続部に弾性弁体を設けている。該弾性弁体は、オスコネクタ接続部に固定される固定部と、該固定部に連なり前記開口を閉塞する閉塞部と、を有し、該閉塞部にはスリットが形成されている。そして、オスコネクタ接続部の開口へのオスコネクタの挿入にて、該オスコネクタにより、弾性弁体の閉塞部がハウジングの流路側に押し込まれつつ、該閉塞部のスリットが開かれるようになっている。
また、特許文献2に記載される医療用コネクタでは、オスコネクタ接続部内に、流路を有するスライダを設け、オスコネクタ接続部の開口へのオスコネクタの挿入にて、該オスコネクタでスライダを押し込み、該スライダの先端部で弾性弁体をハウジング内の流路内に押し込み、該弾性弁体のスリットを開くことで、オスコネクタ接続部内に挿入されたオスコネクタ内の流路を、スライダ内の流路を介して、ハウジング内の流路に連通させるように構成している。
スライダの後端には、他の弾性弁体が取り付けられており、該他の弾性弁体は、オスコネクタ挿入時にオスコネクタに押されてスリットが開き、流路を開放するが、オスコネクタの抜去時にはスリットが閉塞するようになっている。スライダは、オスコネクタ接続部の開口からのオスコネクタの抜去にて、元の位置に戻り、前述した他の弾性弁体が、オスコネクタ接続部の開口に位置するため、オスコネクタの抜去時にオスコネクタの流路内から漏出し、該他の弾性弁体の表面に残される流体を容易に拭き取ることができる。
このように、特許文献1や特許文献2に記載されるものでは、オスコネクタ接続部の開口に対するオスコネクタの挿入、抜去に応じて前記開口が弁体によって開閉されると共に、オスコネクタ抜去時に弁体の表面に残留する流体を容易に拭き取れるようになっている。
国際公開第2010/073643(A1)号パンフレット 特開2004−463号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるような医療用コネクタでは、オスコネクタ挿入時に、オスコネクタ及び弾性弁体がハウジングの流路内に深く侵入し、該流路の容積を大きく減少させることになるため、オスコネクタ抜去時には、逆にその分だけ流路容積が増大し、該増大分に応じた負圧がハウジングの流路内に生じ、医療器具接続部での流体の引き込みを生じてしまうおそれがあった。
オスコネクタ抜去時に医療器具接続部から流体がハウジング内に引き込まれてしまうと、例えば、医療用コネクタを血管中に留置されたカテーテルに接続して使用する場合に、以下のような問題を生じるおそれがある。すなわち、医療用コネクタのオスコネクタ接続部にオスコネクタを接続し、該オスコネクタを介して血液抗凝固剤を注入した後、オスコネクタを抜去する際に、カテーテルが接続された医療器具接続部からの流体の引き込みにより、カテーテル内に血液が引き込まれ、カテーテル内で血液が凝固して、カテーテルが詰まり、使用不能となってしまう。
また、特許文献2に記載されるような医療用コネクタでは、オスコネクタ挿入時に、オスコネクタの挿入分だけスライダがハウジングの流路側に挿入されることになるが、スライダの先端部を小径化しておけば、ハウジングの流路内に侵入するスライダ及び弾性弁体の容積を比較的小さくできると考えられる。したがって、前述したオスコネクタの抜去時における医療器具接続部での流体の引き込みの発生を抑制することができる。しかしながら、スライダを設けるため構成が複雑化しまうという欠点があった。
本発明は、前記の現状に鑑み開発されたもので、オスコネクタ接続部からのオスコネクタ抜去時における医療器具接続部での流体の引き込みの発生を抑制又は防止できる簡素な構成の医療用コネクタを提供することを目的とする。
本発明の医療用コネクタは、オスコネクタ接続部、医療器具接続部及び該両接続部の開口間に形成された流路を有するハウジングと、前記オスコネクタ接続部の開口を閉塞する閉塞部に第1スリットを有する第1の弾性弁体と、を備える医療用コネクタにおいて、第2スリットを有し前記流路を閉塞する第2の弾性弁体を備え、前記第1の弾性弁体は、前記閉塞部に連なり前記オスコネクタ接続部に固定される固定部を有し、前記オスコネクタ接続部の開口へのオスコネクタの挿入にて、該オスコネクタにより、前記第1の弾性弁体の閉塞部が前記流路側に押し込まれつつ、該閉塞部の前記第1スリットが開かれると共に、前記オスコネクタに前記第2の弾性弁体が直接又は前記閉塞部のみを介して押されて、該第2の弾性弁体の第2スリットが開かれることを特徴とする。
ここで、本発明の医療用コネクタは、前記第2の弾性弁体は、一端が前記ハウジングに固定された筒状壁部と、該筒状壁部の他端を閉塞すると共に前記第2スリットが形成された天壁部とを有し、前記ハウジングは、前記天壁部に向かって前記流路側から突き出す環状突起を有し、前記天壁部は、前記オスコネクタ接続部の開口への前記オスコネクタの挿入にて、前記環状突起の径方向外側において、前記オスコネクタに直接又は前記閉塞部のみを介して押されることが好ましい。
本発明によれば、オスコネクタ接続部の開口を閉塞する閉塞部に第1スリットを有する第1の弾性弁体を設けたことによって、オスコネクタ接続部の開口に対するオスコネクタの挿入、抜去に応じて前記開口を第1の弾性弁体によって開閉すると共に、オスコネクタ抜去時に第1の弾性弁体の表面に残留する流体の拭き取りを容易化できる。
しかも、本発明によれば、ハウジングの流路を第2の弾性弁体によって閉塞しているため、オスコネクタ接続部へのオスコネクタの挿入時に、第2の弾性弁体の第2スリットが開くまでは、オスコネクタ接続部の開口内に挿入されたオスコネクタ、及び該オスコネクタによって流路側に押し込まれた第1の弾性弁体の閉塞部が、ハウジングの流路内、すなわち、第2の弾性弁体と医療器具接続部の開口とを繋ぐ流路内に侵入することはない。したがって、従来のようにオスコネクタ接続部のみに弁体を設ける場合、すなわち、該弁体と医療器具接続部の開口とを繋ぐ空間をハウジングの流路とする場合に比べて、ハウジングの流路を開放する際の流路容積の減少を抑制又は防止することができる。したがって、オスコネクタ接続部からのオスコネクタ抜去時における医療器具接続部での流体の引き込みの発生を抑制又は防止することができる。
また、本発明によれば、第1の弾性弁体は、固定部によってオスコネクタ接続部に固定されており、オスコネクタ接続部の開口へのオスコネクタの挿入時に、第1の弾性弁体の閉塞部をハウジングの流路側に押し込んだオスコネクタによって、直接又は前記閉塞部のみを介して、第2の弾性弁体を押し、該第2の弾性弁体の第2スリットを開くようにしているので、従来のようにスライダを設ける場合に比べて、構成を簡素化することができる。
したがって、本発明によれば、オスコネクタ接続部からのオスコネクタ抜去時における医療器具接続部での流体の引き込みの発生を抑制又は防止できる簡素な構成の医療用コネクタを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る医療用コネクタを示す縦断面図であり、オスコネクタ抜去時の状態を示す。 図1の医療用コネクタの斜視図である。 図1の医療用コネクタの第2の弾性弁体を取り付けたホルダの斜視図である。 図1の医療用コネクタのホルダの斜視図である。 図1の医療用コネクタを示す縦断面図であり、オスコネクタ挿入時の状態を示す。
以下、図1〜図5を参照して、本発明の一実施形態に係る医療用コネクタ1について詳細に例示説明する。
なお、本明細書において、上下方向とは、医療用コネクタ1の軸線Oに沿う方向を意味し、上方はオスコネクタ接続部21が配置される側(すなわち、図1における上方)を意味し、下方は医療器具接続部73が配置される側(すなわち、図1における下方)を意味するものとする。
図1〜図4に示すように、医療用コネクタ1は、ハウジング20と、第1の弾性弁体30と、第2の弾性弁体40とを備える。ハウジング20は、本実施形態では、キャップ50と、内挿体60と、ホルダ70とを備えている。
キャップ50は、中央に円形の開口51aを有する天面リング部51と、天面リング部51の外周縁部から垂設される円筒状の周壁部52とを有する。周壁部52の外周面には、本例では、ルアーロックタイプのオスコネクタを接続するための2条ねじが形成されている。なお、当該2条ねじは省略することも可能である。周壁部52の下端には、外向きフランジ部53が連設されている。外向きフランジ部53の外周縁には、キャップ50の軸線Oを挟んで対向する2箇所に一対の位置決め片54が連設されている。
第1の弾性弁体30は、キャップ50の開口51aを閉塞する軸線Oを中心とする略円板形状の閉塞部31と、該閉塞部31の外周縁に連なる環状の固定部32とを有する。閉塞部31の中央部には、本例では、一文字形状のスリット33(第1スリット)が形成されている。なお、スリット33は、一文字形状に代えて、例えば、十文字形状としてもよい。
固定部32の上面には、天面側環状溝32aが形成されている。該天面側環状溝32aは、キャップ50の天面リング部51の底面に形成された環状突起51bに液密に嵌合している。また、固定部32の底面には、底面側環状溝32bが形成されている。
内挿体60は、軸線Oを中心として周設された筒体部61を有する。筒体部61の上端には、環状突起61aが形成されており、該環状突起61aは、第1の弾性弁体30の固定部32の底面側環状溝32bに液密に嵌合している。筒体部61の下端には、径方向外側に延びる環状底面部62が連設されている。環状底面部62の上面には、環状の嵌合溝62aが形成されており、該嵌合溝62aには、キャップ50の外向きフランジ部53の底面に形成された環状の嵌合凸部53aが嵌合している。
ホルダ70の上面外周縁には、図2に示したように、キャップ50の外向きフランジ部53の外周縁、及び内挿体60の環状底面部62の外周縁を取り囲む外周壁部71が立設されている。該外周壁部71には、キャップ50の一対の位置決め片54が嵌合する一対の嵌合凹部71aが形成されている。また、ホルダ70の上面における外周壁部71の内周側には、環状の嵌合溝72が形成されており、該嵌合溝72には、内挿体60の環状底面部62の底面に形成された環状の嵌合凸部62bが嵌合している。
また、ホルダ70には、医療器具接続部73が設けられている。医療器具接続部73は、本例では、軸線Oに沿って筒体73aが延びるルアーロックタイプのオスコネクタとして構成されている。なお、本例では、医療用コネクタ1は、医療器具接続部73として1つのオスコネクタを有する混注プラグとして構成されているが、これに代えて、例えば、さらなる接続部を有するT型混注ポートや、3方活栓として構成することもできる。ホルダ70の医療器具接続部73の筒体73aの開口73bと、ホルダ70の上面との間には、軸線Oに沿って延びる流路74が形成されている。
ホルダ70の上面には、第2の弾性弁体40が、流路74を閉塞するように取り付けられている。第2の弾性弁体40は、一端(下端)がホルダ70の上面に固定された軸線Oを中心とする円筒状の筒状壁部41と、該筒状壁部41の他端(上端)を閉塞すると共にスリット42(第2スリット)が中央に形成された円板状の天壁部43とを有する。
筒状壁部41の下端は、例えば、接着剤によってホルダ70の上面に固定されている。筒状壁部41の外周面及び内周面の少なくとも一方には、少なくとも1つの環状の切り欠き41aを周設することが好ましく、本例では、筒状壁部41の外周面及び内周面に、それぞれ、2つずつ環状の切り欠き41aを周設している。天壁部43のスリット42は、本例では、一文字形状をなしているが、例えば、十文字形状など、他の形状とすることもできる。
ホルダ70の上面には、第2の弾性弁体40の天壁部43に向かって流路74側から突き出す環状突起75が形成されている。環状突起75は、下方から上方に向かって縮径するテーパ筒状に形成されている。
キャップ50、内挿体60及びホルダ70は、互いに、例えば溶接又は接着などによって固定されている。また、キャップ50、内挿体60及びホルダ70を合成樹脂製とする場合には、例えば熱溶着などを用いて固定してもよい。なお、弁体30の素材としては、例えば、ゴム材料や熱可塑性エラストマなどを用いることが好ましい。
このようにして構成される本例の医療用コネクタ1では、キャップ50の天面リング部51及び周壁部52、並びに内挿体60の筒体部61によって、ハウジング20のオスコネクタ接続部21が構成されている。そして、第1の弾性弁体30の閉塞部31によってオスコネクタ接続部21の開口51aが閉塞され、第1の弾性弁体30の固定部32がオスコネクタ接続部21に固定されている。また、オスコネクタ接続部21の開口51aと医療器具接続部73の開口73bとの間に形成されたハウジング20の流路74は、第2の弾性弁体40によって閉塞されている。
かかる構成によれば、図5に示すように、オスコネクタ接続部21へのオスコネクタCの接続に際しては、オスコネクタ接続部21の開口51aへのオスコネクタCの挿入にて、該オスコネクタCにより、第1の弾性弁体30の閉塞部31を流路74側に押し込みつつ、該閉塞部31のスリット33を開くと共に、オスコネクタCによって第2の弾性弁体40を、前記閉塞部31のみを介して押し、該第2の弾性弁体40のスリット42を開くことができる。
ここに、本例では、第1の弾性弁体30の閉塞部31の厚み(上下幅)や、スリット33の形態を変更することで、オスコネクタCの挿入時に、オスコネクタCの先端が閉塞部31のスリット33を貫通し、オスコネクタCが直接、第2の弾性弁体40を押し、該第2の弾性弁体40のスリット42を開くようにすることもできる。
このように、本例では、ハウジング20の流路74を第2の弾性弁体40によって閉塞しているため、オスコネクタ接続部21へのオスコネクタCの挿入時に、第2の弾性弁体40のスリット42が開くまでは、オスコネクタ接続部21の開口51a内に挿入されたオスコネクタC、及び該オスコネクタCによって流路74側に押し込まれた第1の弾性弁体30の閉塞部31が、ハウジング20の流路74内、すなわち、第2の弾性弁体40と医療器具接続部73の開口73bとを繋ぐ流路74内に侵入することはない。したがって、従来のようにオスコネクタ接続部21のみに弁体を設ける場合、すなわち、該弁体と医療器具接続部の開口とを繋ぐ空間をハウジングの流路とする場合に比べて、ハウジング20の流路74を開放する際の流路容積の減少を抑制又は防止することができる。したがって、オスコネクタ接続部21からのオスコネクタC抜去時における医療器具接続部73での流体の引き込みの発生を抑制又は防止することができる。
なお、本例において説明した、筒状壁部41及び天壁部43を有する第2の弾性弁体40に代えて、例えば、挿入されたオスコネクタCによって流路74内に押し込まれつつ、スリットが開く閉塞部を有する弾性弁体を用いた場合でも、従来のようにオスコネクタ接続部21のみに弁体を設ける場合に比べれば、流路74を開放する際の流路容積の減少を抑制し、もって、オスコネクタC抜去時における医療器具接続部73での流体の引き込みの発生を抑制することができる。
また、本例では、第1の弾性弁体30は、固定部32によってオスコネクタ接続部21に固定されており、オスコネクタ接続部21の開口51aへのオスコネクタCの挿入時に、第1の弾性弁体30の閉塞部31をハウジング20の流路74側に押し込んだオスコネクタCによって、直接又は前記閉塞部31のみを介して、第2の弾性弁体40を押し、該第2の弾性弁体40のスリット42を開くようにしているので、従来のようにスライダを設ける場合に比べて、構成を簡素化することができる。
なお、本例によれば、オスコネクタ接続部21の開口51aを閉塞する閉塞部31にスリット33を有する第1の弾性弁体30を設けたことによって、オスコネクタ接続部21の開口51aに対するオスコネクタCの挿入、抜去に応じて前記開口51aを第1の弾性弁体30によって開閉すると共に、オスコネクタC抜去時に第1の弾性弁体30の表面に残留する流体の拭き取りを容易化できる。
また、本例では、図5に示したように、オスコネクタ接続部21の開口51aへのオスコネクタCの挿入にて、第2の弾性弁体40の天壁部43が、ハウジング20の環状突起75の径方向外側において、オスコネクタCに直接又は前記閉塞部31のみを介して押されるように構成している。したがって、環状突起75の上端によって天壁部43の流路74側への侵入を抑制又は防止しつつ、オスコネクタCによる押圧に伴って天壁部43のスリット42を開くことができる。したがって、前述したように、第2の弾性弁体40に代えて、挿入されたオスコネクタCによって流路74内に押し込まれつつ、スリットが開く閉塞部を有する弾性弁体を用いる場合に比べると、流路74を開放する際の流路容積の減少をより抑制し、又は防止することができ、オスコネクタC抜去時における医療器具接続部73での流体の引き込みの発生をより抑制し、又は防止することができる。
なお、第2の弾性弁体40の天壁部43と、ハウジング20の環状突起75との上下方向の間隔g(前掲図1参照)、環状突起75の厚み及び径寸法等を調整することにより、オスコネクタCの抜去時における医療器具接続部73での流体の引き込み量を調節することができる。
引き込み量は、極力小さくなるように調節することが好ましい。すなわち、オスコネクタCの抜去時における医療器具接続部73での流体の引き込み量は、好ましくは、−0.05ml(すなわち、0.05mlの引き込み)〜0mlとし、より好ましくは、−0.01ml(すなわち、0.01mlの引き込み)〜0mlに調節する。
上述したところは、本発明の一実施形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、図5では、オスコネクタCは、オスコネクタ接続部21の開口51aに嵌合した状態でオスコネクタ接続部21に保持されているが、必ずしもこのような構成に限定されるものではなく、例えば、オスコネクタCと開口51aとは接触せず、オスコネクタCによって押し込まれた第1の弾性弁体30の閉塞部31の弾性力によって、オスコネクタCがオスコネクタ接続部21に保持されるようにしてもよい。
1 医療用コネクタ
20 ハウジング
21 オスコネクタ接続部
30 第1の弾性弁体
31 閉塞部
32 固定部
32a 天面側環状溝
32b 底面側環状溝
33 第1の弾性弁体のスリット(第1スリット)
40 第2の弾性弁体
41 筒状壁部
41a 環状の切り欠き
42 第2の弾性弁体のスリット(第2スリット)
43 天壁部
50 キャップ(ハウジングの一部)
51 天面リング部(オスコネクタ接続部の一部)
51a 天面リング部の開口(オスコネクタ接続部の開口)
51b 環状突起
52 周壁部(オスコネクタ接続部の一部)
53 外向きフランジ部
53a 嵌合凸部
54 位置決め片
60 内挿体(ハウジングの一部)
61 筒体部(オスコネクタ接続部の一部)
61a 環状突起
62 環状底面部
62a 嵌合溝
62b 嵌合凸部
70 ホルダ(ハウジングの一部)
71 外周壁部
71a 嵌合凹部
72 嵌合溝
73 医療器具接続部
73a 筒体
73b 医療器具接続部の開口
74 流路
75 環状突起
O 軸線
C オスコネクタ
g 第2の弾性弁体の天壁部と環状突起との上下方向の間隔

Claims (2)

  1. オスコネクタ接続部、医療器具接続部及び該両接続部の開口間に形成された流路を有するハウジングと、前記オスコネクタ接続部の開口を閉塞する閉塞部に第1スリットを有する第1の弾性弁体と、を備える医療用コネクタにおいて、
    第2スリットを有し前記流路を閉塞する第2の弾性弁体を備え、
    前記第1の弾性弁体は、前記閉塞部に連なり前記オスコネクタ接続部に固定される固定部を有し、
    前記オスコネクタ接続部の開口へのオスコネクタの挿入にて、該オスコネクタにより、前記第1の弾性弁体の閉塞部が前記流路側に押し込まれつつ、該閉塞部の前記第1スリットが開かれると共に、前記オスコネクタに前記第2の弾性弁体が直接又は前記閉塞部のみを介して押されて、該第2の弾性弁体の第2スリットが開かれることを特徴とする医療用コネクタ。
  2. 前記第2の弾性弁体は、一端が前記ハウジングに固定された筒状壁部と、該筒状壁部の他端を閉塞すると共に前記第2スリットが形成された天壁部とを有し、
    前記ハウジングは、前記天壁部に向かって前記流路側から突き出す環状突起を有し、
    前記天壁部は、前記オスコネクタ接続部の開口への前記オスコネクタの挿入にて、前記環状突起の径方向外側において、前記オスコネクタに直接又は前記閉塞部のみを介して押される、請求項1に記載の医療用コネクタ。
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