JP2015188534A - X線画像表示装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステレオ放射線画像の視認性をより確実に向上させる。【解決手段】放射線画像表示装置は、ステレオ表示のための互いに視差のある一対の放射線画像から構成されるステレオ放射線画像を取得し、取得されたステレオ放射線画像に強調処理を施して強調ステレオ放射線画像を得る。放射線画像表示装置は、強調ステレオ放射線画像を用いた第1のステレオ表示を実行した後、取得されたステレオ放射線画像を用いた第2のステレオ表示へ切り替える。【選択図】 図1
Description
本発明は、X線画像を立体視可能に表示するX線画像表示装置およびその制御方法に関す。
一般的に立体視画像に基づく立体視は、慣れや得意不得意によって左右され、観察者によっては時間がかかったり疲労感を感じたりするものである。そのため、立体視しやすい線によって形作られた立体的形状を立体視することで、立体視をより迅速かつ容易にして観察者への負荷をより軽減する方法が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の方法では、立体的形状と実際に診断するステレオX線画像の形状との違いが大きい。そのため、観察者が立体的形状の立体視は容易にできても、医師などの観察者が撮影されたステレオX線静止画やステレオX線動画の観察において骨や内臓などの組織の輪郭の把握を迅速に行えないという課題がある。ステレオX線画像の観察におけるこのような画像内容の把握の遅延は、患者の待機時間が長くなることや、手術中の動画撮影時間が長くなることによる無効被ばくの発生の原因になると考えられる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ステレオ放射線画像の視認性をより確実に向上させる放射線画像表示装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の一態様による放射線画像表示装置は以下の構成を備える。すなわち、
ステレオ表示のための互いに視差のある一対の放射線画像から構成されるステレオ放射線画像を取得する取得手段と、
前記ステレオ放射線画像に強調処理を施して強調ステレオ放射線画像を得る画像処理手段と、
前記強調ステレオ放射線画像を用いた第1のステレオ表示から、前記取得手段により取得された前記ステレオ放射線画像を用いた第2のステレオ表示へ切り替える切替手段と、を備える。
ステレオ表示のための互いに視差のある一対の放射線画像から構成されるステレオ放射線画像を取得する取得手段と、
前記ステレオ放射線画像に強調処理を施して強調ステレオ放射線画像を得る画像処理手段と、
前記強調ステレオ放射線画像を用いた第1のステレオ表示から、前記取得手段により取得された前記ステレオ放射線画像を用いた第2のステレオ表示へ切り替える切替手段と、を備える。
本発明によれば、ステレオ放射線画像の視認性をより確実に向上させることができるため、検査時間の短縮を可能にし、患者の待機時間短縮や透視撮影の際の無効被ばくの危険を低減することができる。
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本願の発明に必須のものとは限らない。たとえば、以下では放射線としてX線画像を処理する構成を説明するが、本発明は他の放射線を利用した放射線画像に適用できる。したがって、たとえば以下の実施形態で記載されているX線源、X線画像表示、ステレオX線画像、強調ステレオX線画像などは、それぞれ放射線源、放射線画像表示、ステレオ放射線画像、強調ステレオ放射線画像などの一例である。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態に係る医用システムの構成図の一例を示したものである。図1において放射線撮影装置の一例であるX線画像撮影装置105は、X線を放射するX線発生部106、被写体を透過したX線信号を画像化するセンサ部109を有する。X線発生部106は、左目画像を撮影するための第1X線源107および右目画像を撮影するための第2X線源108を有する。それぞれのX線源から放射されて被写体を透過したX線の信号はセンサ部109で画像化され、左目用のX線画像110および右目用のX線画像111が得られ、X線画像表示装置の一例である制御装置101へ転送される。
図1は第1実施形態に係る医用システムの構成図の一例を示したものである。図1において放射線撮影装置の一例であるX線画像撮影装置105は、X線を放射するX線発生部106、被写体を透過したX線信号を画像化するセンサ部109を有する。X線発生部106は、左目画像を撮影するための第1X線源107および右目画像を撮影するための第2X線源108を有する。それぞれのX線源から放射されて被写体を透過したX線の信号はセンサ部109で画像化され、左目用のX線画像110および右目用のX線画像111が得られ、X線画像表示装置の一例である制御装置101へ転送される。
制御装置101は、液晶ディスプレイなどを有する表示部102、キーボード、マウス、タッチパネルなどを有してユーザの操作入力を受け付ける操作部103、各種制御を実現する制御部104、画像データ等の各種データを記憶する記憶部113を有する。表示部102は、画像データやGUI(グラフィカルユーザインタフェース)などを画面に表示する。制御部104は、ROM122やRAM123に記憶されているプログラムを実行するCPU121を有し、X線画像撮影装置105を制御して撮影を行ったり、撮影されたステレオX線画像を用いてステレオ表示を行ったりする。
操作者は操作部103で検査に必要な情報やコマンドを入力したり、X線撮影指示を行ったりする。制御部104は、X線画像撮影装置105から転送されたステレオX線画像(左目用のX線画像110および右目用のX線画像111)を用いて表示部102にステレオ表示する。また、制御部104では、検査の開始終了処理、受信したX線画像の編集、検査情報の生成等を行う。制御装置101で生成された検査情報とX線撮影画像は、操作者の指示により外部機器112に転送される。外部機器112は制御装置101から転送されたX線画像を保存、表示するための外部システムである。外部機器112と制御装置101は、たとえば一般的なPACS(Picture Archiving and Communication System)を実現する。
以上のような構成を備えた本実施形態の医用システムにおける、制御部104のステレオ画像表示処理について図2のフローチャートを参照して説明する。操作者による操作部103への操作に応じて、制御部104はX線画像撮影装置105やデータベースとして機能する外部機器112からステレオ表示のためのステレオX線画像を含む撮影情報を取得する(ステップS201)。なお、ステレオX線画像は、ステレオ表示のための互いに視差のある一対のX線画像から構成される。本明細書において、ステレオX線画像とは、分離された一対のX線画像であってもよいし、一対のX線画像をステレオ表示用に合成して得られた合成画像であってもよい。また、撮影情報には、X線撮影の対象である患者の情報や撮影部位などが含まれる。
次に、制御部104は、取得した一対のX線画像についてステレオ表示を行うのに先立って強調ステレオX線画像をステレオ表示するか否かを判定する(ステップS202)。強調ステレオX線画像のステレオ表示とは、通常のステレオ表示を行う前に、立体視しやすいステレオ表示を行って操作者がより迅速にステレオX線画像の観察に対応できるようにするものである。したがって、たとえば、既にX線画像がステレオ表示されている場合は、操作者がステレオ視に慣れていると考えられるため、強調ステレオX線画像を用いたステレオ表示は省略される。強調ステレオX線画像の表示を省略する条件(実行する条件)について更に説明する。
たとえば、強調ステレオX線画像の表示を省略する条件として、上述の、
・「現在X線画像がステレオ表示されている」こと、に加えて、
・「現在ステレオ表示されているX線画像とこれからステレオ表示するX線画像で撮影条件(撮影対象の被検者および撮影部位)が変わっていない」ことを用いてもよい。すなわち、ステップS201で取得した撮影情報に基づいて、前の撮影と同じ条件で撮影されたステレオX線画像が表示されているかを確認する。例えば、一つの検査内で同じ部位の撮影を複数枚行う検査において既にステレオX線画像が表示されている場合は、操作者がステレオX線画像に慣れていることが予測されるため、強調ステレオX線画像の表示を省略することができる。他方、撮影部位が異なる、操作者が異なるなど、撮影条件が違う撮影が行われた場合、前の撮影から一定時間以上経過している場合、X線画像が通常の2次元表示(以下、平面表示)されている場合などでは操作者がステレオX線画像に慣れていないと判断される。したがって、これらの場合には、強調ステレオX線画像の表示を実行するように決定される。ただし、強調ステレオX線画像の表示を実行するか否かの判定条件は、上述した例に限られるものではない。
・「現在X線画像がステレオ表示されている」こと、に加えて、
・「現在ステレオ表示されているX線画像とこれからステレオ表示するX線画像で撮影条件(撮影対象の被検者および撮影部位)が変わっていない」ことを用いてもよい。すなわち、ステップS201で取得した撮影情報に基づいて、前の撮影と同じ条件で撮影されたステレオX線画像が表示されているかを確認する。例えば、一つの検査内で同じ部位の撮影を複数枚行う検査において既にステレオX線画像が表示されている場合は、操作者がステレオX線画像に慣れていることが予測されるため、強調ステレオX線画像の表示を省略することができる。他方、撮影部位が異なる、操作者が異なるなど、撮影条件が違う撮影が行われた場合、前の撮影から一定時間以上経過している場合、X線画像が通常の2次元表示(以下、平面表示)されている場合などでは操作者がステレオX線画像に慣れていないと判断される。したがって、これらの場合には、強調ステレオX線画像の表示を実行するように決定される。ただし、強調ステレオX線画像の表示を実行するか否かの判定条件は、上述した例に限られるものではない。
強調ステレオX線画像を表示しないと判定された場合は、制御部104は、ステップS201で取得された一対のX線画像を用いて通常のステレオX線画像によるステレオ表示を行う(ステップS206)。一方、強調ステレオX線画像の表示を行うと判定された場合、制御部104は、ステップS201で取得した一対のX線画像のそれぞれに対して画像処理を行う(ステップS203)。制御部104は、ステップS203で処理された一対のX線画像を強調ステレオX線画像として用いて表示部102にステレオ表示する(ステップS204)。
なお、画像処理では、一対のX線画像のそれぞれについてコントラスト強調処理、鮮鋭化処理または輪郭強調処理などの強調処理を行う。強調処理のより具体的な例としては、周波数強調処理、明暗強調処理、輪郭強調処理などが挙げられる。また、撮影部位などに応じて強調処理のパラメータを調整して、撮影部位に適した強調ステレオX線画像を生成するようにしてもよい。たとえば、強調処理として周波数強調処理を用いた場合に、ステップS201で取得された撮影情報が示す撮影部位に応じて強調する空間周波数を決定し、強調パラメータを調整してもよい。これにより、取得された一対のX線画像のそれぞれについて、その撮影部位に適した周波数強調を行うことが可能になる。また、輪郭強調処理では、輪郭画像を抽出するようにしてもよい。また、強調処理は、ステレオ表示のための互いに視差のある一対のX線画像のそれぞれに個別に実行されてよいし、一対のX線画像を合成して得られたステレオ表示用の合成画像について実行されてもよい。なお、ステレオ表示用の合成画像とは、たとえば、左目用の画像と右目用の画像を短冊状に分割して交互に並べて得られるものが挙げられる。
操作部103を介して操作者により強調ステレオX線画像から通常のステレオX線画像に表示を切り替える切替指示(ステップS205)が入力されると、制御部104は表示部102に通常のステレオX線画像表示を行う(ステップS206)。ステップS206における通常のステレオX線画像表示では、ステップS201で取得された一対のX線画像を用いたステレオX線画像が表示される。その後、操作部103を介して検査または診断の終了が指示される(ステップS207)まで、上述の処理が繰り返される。なお、ステップS206におけるステレオ表示への切り替えは、強調ステレオX線画像から通常のステレオX線画像に直ちに切り替わってもよいし、モーフィング処理等により徐々に切り替わるようにしてもよい。
次に図3を参照して、本実施形態におけるX線画像のステレオ表示を説明する。図3は表示部102と操作部103により提供されるGUIを表示する表示ウィンドウ301を示す図である。表示ウィンドウ301において、画像表示部302には、X線画像撮影装置やデータベースから取得した画像が表示される。上述した強調ステレオX線画像や通常のステレオX線画像のステレオ表示は、画像表示部302で行われる。患者情報表示部303には、表示中のX線画像に対応する患者情報が表示される。患者情報は、たとえばステップS201で取得される撮影情報に含まれている。検査情報表示部304には、検査番号や撮影プロトコル、撮影済みのサムネイル画像などが表示される。
終了ボタン307は、検査の完了を指示するボタンであり、終了ボタン307の押下によって図2で説明した処理が終了する(ステップS207)。すなわち、操作者は、必要な検査が完了した場合、または必要な読影が完了した場合に、終了ボタン307を押下することで上述した一連の表示処理を終了させることができる。平面/ステレオ切替ボタン305は、画像表示部302における表示を平面表示とステレオ表示で切り替えるためのボタンである。なお、平面表示とは、通常の2次元表示であり、ステレオ表示のための一対のX線画像のうちの一方を用いた表示である。強調オン/オフ切替ボタン306は、強調ステレオX線画像表示と通常のステレオX線画像表示を切り替えるための切替指示を行うボタンである。強調ステレオX線画像表示中に強調オン/オフ切替ボタン306が押下されると、ステップS205、S206により通常のステレオX線画像表示に切り替わる。
なお、平面/ステレオ切替ボタン305によりX線画像の平面表示からステレオX線画像のステレオ表示に切替えられたときに、上述した強調ステレオX線画像表示を行うようにしてもよい。また、通常のステレオX線画像の表示中に強調オン/オフ切替ボタン306が押下されると、強調ステレオX線画像に表示が切り替わる。
以上のように、第1実施形態によれば、ステレオ表示の対象である一対のX線画像に画像処理(強調処理)を施して強調ステレオX線画像を表示するので、立体視の対象であるX線画像と同様であり、かつ、立体視になじみやすい画像を提供することができる。そのため、立体視に馴染んだ操作者はスムーズに通常のステレオ画像の観察へ移行することができる。また、特に撮影部位に適応した周波数強調を行うことにより、ステレオ画像の観察において部位の輪郭を認識しやすくなり、検査の正確性向上や患者の待機時間減少を図ることができる。
<第2実施形態>
第1実施形態においては、強調オン/オフ切替ボタン306の押下により、強調ステレオX線画像から通常のステレオX線画像へ表示を切り替える(ステップS206)構成を説明したが、これに限られるものではない。第2実施形態では、強調処理による強調度をユーザが指定可能とし、強調度をゼロとすることで通常のステレオX線画像の表示とする構成を説明する。なお、以下では強調処理として周波数強調処理を例に挙げて説明する。
第1実施形態においては、強調オン/オフ切替ボタン306の押下により、強調ステレオX線画像から通常のステレオX線画像へ表示を切り替える(ステップS206)構成を説明したが、これに限られるものではない。第2実施形態では、強調処理による強調度をユーザが指定可能とし、強調度をゼロとすることで通常のステレオX線画像の表示とする構成を説明する。なお、以下では強調処理として周波数強調処理を例に挙げて説明する。
図4は、第2実施形態における、X線画像のステレオ表示を行う表示ウィンドウ301を示す図である。この表示ウィンドウ301では、表示するステレオX線画像の周波数強調度を指定するためのコントロール401が設けられている。コントロール401は、たとえばスクロールバーや数値入力などで実現される。図4の例では、ポインタ402を用いた操作により所望の強調度を指定するコントロール401が示されている。操作者がコントロール401において周波数強調度を0%に指示することで、任意のタイミングで通常ステレオX線画像表示が行える。また、このような強調度を指定する構成によれば、操作者は周波数強調度を任意に指定することができ、所望の強調度で処理された画像によるステレオ画像を観察することができる。
なお、上記ではコントロール401により強調処理の強調度を変更したが、これに限られるものではない。たとえば、強調ステレオX線画像の表示と通常のステレオX線画像の表示を重ね、強調ステレオX線画像の透過度を調整するようにしてもよい。コントロール401は、強調ステレオX線画像の透過度を0%〜100%の間で操作することができ、透過度を100%にすると、通常のステレオX線画像の表示となる。
<第3実施形態>
第1実施形態においては、これからステレオ表示を行うX線画像に画像処理を施して強調ステレオX線画像を取得したが、これに限られるものではない。たとえば、ステップS201で取得された一対のX線画像に関連付けられている撮影情報に基づいて、過去に撮影された他の一対のX線画像を選択し、選択された他の一対のX線画像に強調処理を施して強調ステレオX線画像表示を行うようにしてもよい。この場合、他の一対のX線画像の選択条件として、たとえば次の何れかを用いることができる。
・撮影情報が示す被検者および撮影部位と同一の被検者および撮影部位のX線画像。
・撮影情報が示す被検者と体格が類似した被検者であり、撮影部位が示す撮影部位と同一の撮影部位のX線画像。(なお、体格が類似している被検者とは、たとえば、撮影情報が示す被検者の体格(身長、体重など)との差異が所定範囲内である体格を有する被検者である)。
第1実施形態においては、これからステレオ表示を行うX線画像に画像処理を施して強調ステレオX線画像を取得したが、これに限られるものではない。たとえば、ステップS201で取得された一対のX線画像に関連付けられている撮影情報に基づいて、過去に撮影された他の一対のX線画像を選択し、選択された他の一対のX線画像に強調処理を施して強調ステレオX線画像表示を行うようにしてもよい。この場合、他の一対のX線画像の選択条件として、たとえば次の何れかを用いることができる。
・撮影情報が示す被検者および撮影部位と同一の被検者および撮影部位のX線画像。
・撮影情報が示す被検者と体格が類似した被検者であり、撮影部位が示す撮影部位と同一の撮影部位のX線画像。(なお、体格が類似している被検者とは、たとえば、撮影情報が示す被検者の体格(身長、体重など)との差異が所定範囲内である体格を有する被検者である)。
<第4実施形態>
第1実施形態や第2実施形態では、操作者による強調オン/オフ切替ボタン306やコントロール401への操作により、強調ステレオX線画像の表示から通常のステレオX線画像の表示へ切り替わる構成を説明した。これら実施形態では、操作者による明示的な切替え指示により、強調ステレオX線画像と通常のステレオX線画像の表示の切替が行われる。第4実施形態では、予め設定された時間(設定時間)で強調ステレオX線画像の表示から通常のステレオX線画像の表示への切替が実行される構成を説明する。
第1実施形態や第2実施形態では、操作者による強調オン/オフ切替ボタン306やコントロール401への操作により、強調ステレオX線画像の表示から通常のステレオX線画像の表示へ切り替わる構成を説明した。これら実施形態では、操作者による明示的な切替え指示により、強調ステレオX線画像と通常のステレオX線画像の表示の切替が行われる。第4実施形態では、予め設定された時間(設定時間)で強調ステレオX線画像の表示から通常のステレオX線画像の表示への切替が実行される構成を説明する。
たとえば、ステップS204において強調ステレオX線画像表示が開始されてから設定時間が経過した時点で通常のステレオX線画像の表示への切り替わりが完了する(ステップS205、S206)ようにする。その場合、ステップS204において強調ステレオX線画像表示が開始された時点より徐々に強調処理の強調度を低減させて、設定時間の経過した時点で通常ステレオX線画像の表示(強調度=0%)となるようにしてもよい。或いは、強調ステレオX線画像表示から通常のステレオX線画像の表示への変更を、設定時間にわたってモーフィング処理を行って実現してもよい。なお、設定時間は操作部103を用いて操作者が任意に設定できるようにしてもよい。また、強調度やモーフィングによる画像の変化量は一定でなくともよく、設定時間の後半で強調度を変更したり、モーフィングを実行したりしてもよい。
<第5実施形態>
第3実施形態では、強調ステレオX線画像の表示においてこれからステレオ表示されるX線画像を用いずに過去のX線画像を用いる構成を説明した。この場合、X線撮影に先立って被検者の識別情報や撮影部位が設定されると、これらの撮影情報から強調ステレオX線画像の表示に適したX線画像を選択することができる。したがって、強調ステレオX線画像の表示に過去のX線画像を用いる場合、ステレオ表示するX線画像の取得(撮影)に先立って強調ステレオX線画像を表示するようにしてもよい。
また、そのように取得に先立って強調ステレオX線画像を表示した場合、通常のステレオX線画像の表示を行うべくX線画像を撮影または取得したことに応じて強調ステレオX線画像から通常のステレオX線画像への切り替えが実行されるようにしてもよい。このような構成によれば、操作者がステレオX線画像の観察に慣れた任意のタイミングで撮影を行うことで、撮影されたX線画像の通常のステレオ表示が実行されることになり、操作者は撮影後直ちに、その撮影画像をステレオ画像として観察することができる。
第3実施形態では、強調ステレオX線画像の表示においてこれからステレオ表示されるX線画像を用いずに過去のX線画像を用いる構成を説明した。この場合、X線撮影に先立って被検者の識別情報や撮影部位が設定されると、これらの撮影情報から強調ステレオX線画像の表示に適したX線画像を選択することができる。したがって、強調ステレオX線画像の表示に過去のX線画像を用いる場合、ステレオ表示するX線画像の取得(撮影)に先立って強調ステレオX線画像を表示するようにしてもよい。
また、そのように取得に先立って強調ステレオX線画像を表示した場合、通常のステレオX線画像の表示を行うべくX線画像を撮影または取得したことに応じて強調ステレオX線画像から通常のステレオX線画像への切り替えが実行されるようにしてもよい。このような構成によれば、操作者がステレオX線画像の観察に慣れた任意のタイミングで撮影を行うことで、撮影されたX線画像の通常のステレオ表示が実行されることになり、操作者は撮影後直ちに、その撮影画像をステレオ画像として観察することができる。
<第6実施形態>
上記各実施形態において、平面/ステレオ切替ボタン305を押下することで、操作者が任意のタイミングでX線画像による平面表示と、一対のX線画像から得られるX線ステレオ画像によるステレオ表示を切替えることができる。第6実施形態では、表示ウィンドウ301上に、画像表示部302における表示がX線画像の平面表示かステレオX線画像のステレオ表示であるかを操作者に判別させる判別マークを表示する。
上記各実施形態において、平面/ステレオ切替ボタン305を押下することで、操作者が任意のタイミングでX線画像による平面表示と、一対のX線画像から得られるX線ステレオ画像によるステレオ表示を切替えることができる。第6実施形態では、表示ウィンドウ301上に、画像表示部302における表示がX線画像の平面表示かステレオX線画像のステレオ表示であるかを操作者に判別させる判別マークを表示する。
図5は表示画像の判別マークを表示するGUI例である。画像表示部302における表示の種類(たとえばX線画像の平面表示かステレオX線画像のステレオ表示か)を、判別マーク501として表示する。表示中の画像が平面表示である場合は平面表示マーク502が選択され、ステレオ表示である場合はステレオ表示マーク503が選択され、表示される。判別マーク501は、平面/ステレオ切替ボタン305の押下によって画像表示部302における表示が平面表示とステレオ表示の間で切り替わることに応じて切り替わる。なお、判別マーク501は、たとえば平面/ステレオ切替ボタン305内に表示されるようにしても良い。
<第7実施形態>
第1実施形態において、左目画像を撮影するための第1X線源107および右目画像を撮影するための第2X線源108を有するX線発生部106とセンサ部109が一対である例を示したが、これに限られるものではない。以下、図6を参照して、X線発生部とセンサ部の他の構成についていくつかの例を説明する。
第1実施形態において、左目画像を撮影するための第1X線源107および右目画像を撮影するための第2X線源108を有するX線発生部106とセンサ部109が一対である例を示したが、これに限られるものではない。以下、図6を参照して、X線発生部とセンサ部の他の構成についていくつかの例を説明する。
X線発生装置600は、一対のX線源を有するX線発生部と2つのセンサ部を有する。すなわち、X線発生装置600は、左目画像撮影用のX線源602と右目画像撮影用のX線源603を有するX線発生部601と、左目画像取得用のセンサ部604と右目画像取得用のセンサ部605を有する。このように、複数のX線源をもつ一つのX線発生部に対して複数のセンサ部を備えた構成を用いることもできる。
また、X線発生装置610は、左目画像撮影用のX線源を有するX線発生部612と右目画像撮影用のX線源613を有するX線発生部611と、センサ部615を有している。このように、一つのX線源をもつ複数のX線発生部に対し、一つのセンサ部を設けた構成であってもよい。
X線発生装置620は、左目画像撮影用のX線源を有するX線発生部622と右目画像撮影用のX線源を有するX線発生部621と、左目画像取得用のセンサ部626と右目画像取得用のセンサ部625を有する。このように、一つのX線源をもつ複数のX線発生部と、複数のセンサ部を設けた構成であってもよい。
X線発生装置630は、一つのX線源632を有するX線発生部631とセンサ部633を有する。この場合、第四のX線発生装置630のように、一つのX線源をもつ一つのX線発生部とひとつのセンサ部で構成されていても良い。この場合、X線発生部631が移動することにより、左目用および右目用の画像が取得される。或いは、センサ部を移動して左目用および右目用の画像を取得するようにしてもよい。このように、X線発生部とセンサ部のどちらかまたは両方を移動させる構成を用いることも可能である。
以上の例に限らず、X線源およびX線発生部およびセンサ部は1対1または多対多などの関係で実現されても良い。
以上のように、上記各実施形態では、検査または読影でステレオX線撮影画像を利用する場合に、そのX線撮影画像あるいはそれに類似したX線画像を強調処理してステレオ表示する。これにより、操作者は迅速にステレオ視に慣れることができる。その結果、観察者は撮影されたX線ステレオ静止画および動画において骨や内臓などの組織の輪郭の把握を迅速に行えるようになり、患者の待機時間や手術中の動画撮影時間を短くすることができ、患者への無効被ばくを減少することができる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101:制御装置、102:表示部、103:操作部、104:制御部、105:X線画像撮影装置、106:X線発生部、107:第1X線源、108:第2X線源、109:センサ部110:左目用のX線画像110、111:右目用のX線画像
Claims (17)
- 放射線画像表示装置であって、
ステレオ表示のための互いに視差のある一対の放射線画像から構成されるステレオ放射線画像を取得する取得手段と、
前記ステレオ放射線画像に強調処理を施して強調ステレオ放射線画像を得る画像処理手段と、
前記強調ステレオ放射線画像を用いた第1のステレオ表示から、前記取得手段により取得された前記ステレオ放射線画像を用いた第2のステレオ表示へ切り替える切替手段と、を備えることを特徴とする放射線画像表示装置。 - 前記強調処理は、前記一対の放射線画像のそれぞれ、または該一対の放射線画像からステレオ表示用に生成された合成画像についてコントラスト強調処理、鮮鋭化処理または輪郭強調処理であることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像表示装置。
- 前記画像処理手段は、前記一対の放射線画像のそれぞれまたは前記合成画像に周波数強調処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の放射線画像表示装置。
- 前記画像処理手段は、前記一対の放射線画像のそれぞれまたは前記合成画像に明暗強調処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の放射線画像表示装置。
- 前記画像処理手段は、前記一対の放射線画像のそれぞれまたは前記合成画像から輪郭を抽出して得られた輪郭画像を前記一対の処理された画像として得ることを特徴とする請求項2に記載の放射線画像表示装置。
- 前記画像処理手段は、前記ステレオ放射線画像に関連付けられた撮影部位の情報に基づいて前記強調処理のパラメータを決定することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の放射線画像表示装置。
- 前記切替手段は、別の強調ステレオ放射線画像によるステレオ表示に引き続いて前記取得手段により取得された前記ステレオ放射線画像をステレオ表示する場合には、前記第1のステレオ表示を省略することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の放射線画像表示装置。
- 前記切替手段は、ユーザからの切替指示に応じて前記第1の表示から前記第2の表示への切り替えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の放射線画像表示装置。
- 前記切替手段は、前記第1の表示を開始してから、予め定められた時間が経過した時点で前記第2の表示への切り替えが完了するように表示を切り替えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の放射線画像表示装置。
- 前記切替手段は、前記第1の表示から前記第2の表示へモーフィングを経て切り替えることを特徴とする請求項8または9に記載の放射線画像表示装置。
- 前記取得手段は、放射線撮影を行って前記一対の放射線画像を取得することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の放射線画像表示装置。
- 放射線画像表示装置であって、
ステレオ表示のための互いに視差のある一対の放射線画像を撮影する撮影手段と、
前記一対の放射線画像に関連付けられている撮影情報に基づいて、過去に撮影された他の一対の放射線画像から構成される他のステレオ放射線画像を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記他のステレオ放射線画像に強調処理を施して強調ステレオ放射線画像を得る画像処理手段と、
前記強調ステレオ放射線画像を用いた第1のステレオ表示から、前記撮影手段により得られた前記一対の放射線画像から構成されるステレオ放射線画像を用いた第2のステレオ表示へ切り替える切替手段と、を備えることを特徴とする放射線画像表示装置。 - 前記切替手段は、
前記撮影手段に先立って前記第1の表示を行い、
前記撮影手段により前記一対の放射線画像が取得されると、前記第1の表示から前記第2の表示へ切り替えることを特徴とする請求項12に記載の放射線画像表示装置。 - 前記選択手段は、過去に撮影された、前記撮影情報が示す被検者及び撮影部位と同一の被検者及び撮影部位のステレオ放射線画像を、前記他のステレオ放射線画像として選択することを特徴とする請求項12または13に記載の放射線画像表示装置。
- 前記選択手段は、過去に撮影された、前記撮影情報が示す被検者の体格との差異が所定範囲内である体格を有する被検者の、前記撮影情報が示す撮影部位と同じ撮影部位のステレオ放射線画像を前記他のステレオ放射線画像として選択することを特徴とする請求項12または13に記載の放射線画像表示装置。
- 放射線画像表示装置の制御方法であって、
ステレオ表示のための互いに視差のある一対の放射線画像から構成されるステレオ放射線画像を取得する取得工程と、
前記ステレオ放射線画像に強調処理を施して強調ステレオ放射線画像を得る画像処理工程と、
前記強調ステレオ放射線画像を用いた第1のステレオ表示から、前記取得工程で取得された前記ステレオ放射線画像を用いた第2のステレオ表示へ切り替える切替工程と、を有することを特徴とする放射線画像表示装置の制御方法。 - 放射線画像表示装置の制御方法であって、
ステレオ表示のための互いに視差のある一対の放射線画像を撮影する撮影工程と、
前記一対の放射線画像に関連付けられている撮影情報に基づいて、過去に撮影された他の一対の放射線画像から構成される他のステレオ放射線画像を選択する選択工程と、
前記選択工程で選択された前記他のステレオ放射線画像に強調処理を施して強調ステレオ放射線画像を得る画像処理工程と、
前記強調ステレオ放射線画像を用いた第1のステレオ表示から、前記撮影工程で得られた前記一対の放射線画像から構成されるステレオ放射線画像を用いた第2のステレオ表示へ切り替える切替工程と、を有することを特徴とする放射線画像表示装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014066801A JP2015188534A (ja) | 2014-03-27 | 2014-03-27 | X線画像表示装置およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014066801A JP2015188534A (ja) | 2014-03-27 | 2014-03-27 | X線画像表示装置およびその制御方法 |
Publications (1)
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JP2015188534A true JP2015188534A (ja) | 2015-11-02 |
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ID=54423581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014066801A Pending JP2015188534A (ja) | 2014-03-27 | 2014-03-27 | X線画像表示装置およびその制御方法 |
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-
2014
- 2014-03-27 JP JP2014066801A patent/JP2015188534A/ja active Pending
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