JP2015185083A - 機器管理装置および機器管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで小型で可搬性に優れた機器管理装置を実現する。
【解決手段】機器管理装置は、ファウンデーションフィールドバス(FF)用のコントローラの機能をソフトウェアで実現したFF通信コントローラ部1と、HART用のコントローラの機能をソフトウェアで実現したHART通信コントローラ2と、FFデバイス10からFF通信コントローラ部1が収集したアラート情報およびHARTデバイス12からHART通信コントローラ2が収集したアラート情報を記憶するアラートデータベース3と、FF用のエンジニアリング情報を作成するエンジニアリング情報作成部4と、HART用のエンジニアリング情報を作成するエンジニアリング情報作成部5とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】機器管理装置は、ファウンデーションフィールドバス(FF)用のコントローラの機能をソフトウェアで実現したFF通信コントローラ部1と、HART用のコントローラの機能をソフトウェアで実現したHART通信コントローラ2と、FFデバイス10からFF通信コントローラ部1が収集したアラート情報およびHARTデバイス12からHART通信コントローラ2が収集したアラート情報を記憶するアラートデータベース3と、FF用のエンジニアリング情報を作成するエンジニアリング情報作成部4と、HART用のエンジニアリング情報を作成するエンジニアリング情報作成部5とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、フィールド機器であるデバイスを監視し制御する機器管理装置および機器管理方法に関するものである。
従来より、プラント管理室からフィールド機器を監視し制御する技術として、ファウンデーションフィールドバス(Foundation Fieldbus、以下、FF)システムが知られている。FFシステムでは、図3に示すように機器管理装置100等のステーションとFF通信コントローラ101とは、別々の機器上に構成されている。機器管理装置100とFF通信コントローラ101との間はイーサネット(登録商標)等のコントロールネットワーク102によって接続されている。
さらに、FF通信コントローラ101には、フィールド機器とFF通信コントローラ101とを接続するインタフェースモジュールであるFF通信インタフェース部103が接続され、FF通信インタフェース部103には、圧力発信機やポジショナ等のフィールド機器104が接続される。FF通信インタフェース部103とフィールド機器104との間はフィールドバス105によって接続されている。フィールド機器104を制御するコントローラであるFF通信コントローラ101には、機器管理装置100よりも高い信頼性が必要であり、FF通信コントローラ101と機器管理装置100を別々の機器とするのが一般的な構成である(特許文献1参照)。
一般的にシステムは、機器の数が増えると価格が上昇する傾向にある。高い信頼性は必要としないような場合、低コストでシステムを実現する場合、図3に示したような高信頼性のシステムでは過剰性能であり、コストが高いという問題点があった。また、従来のシステムは、機器管理装置とは別にコントローラであるFF通信コントローラが必要なため、システム全体が大きくなり、持ち運びに適していないという問題点があった。なお、以上のような問題点はFFに限らず、別の通信プロトコルにおいても存在する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、低コストで小型で可搬性に優れた機器管理装置を提供することを目的とする。
本発明は、フィールド機器であるデバイスを監視し制御する機器管理装置において、デバイスを制御するコントローラの機能をソフトウェアで実現したコントローラ部を備え、前記コントローラ部は、前記デバイスが接続されたインタフェースモジュールを介して前記デバイスから情報を取得することを特徴とするものである。
また、本発明の機器管理装置の1構成例は、さらに、前記コントローラ部が前記デバイスから取得した情報に基づいてエンジニアリング情報を作成するエンジニアリング情報作成部を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の機器管理装置の1構成例は、さらに、前記エンジニアリング情報を基に前記デバイスを検査する検査部を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の機器管理装置の1構成例は、さらに、前記コントローラ部が前記デバイスから取得した情報に基づいてエンジニアリング情報を作成するエンジニアリング情報作成部を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の機器管理装置の1構成例は、さらに、前記エンジニアリング情報を基に前記デバイスを検査する検査部を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の機器管理方法は、フィールド機器であるデバイスを監視し制御する機器管理装置において、前記デバイスを制御するコントローラの機能をソフトウェアで実現したコントローラ部が、前記デバイスが接続されたインタフェースモジュールを介して前記デバイスから情報を取得する情報取得ステップを含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、従来のシステムにはあったコントローラの専用ハードウェアをなくし、機器管理装置の中にコントローラの機能をソフトウェアで実現することにより、低コストで小型で可搬性に優れた機器管理装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る機器管理装置の構成を示すブロック図である。機器管理装置は、FF通信コントローラの機能をソフトウェアで実現したFF通信コントローラ部1と、ハート(Highway Addressable Remote Transducer、以下HART)通信コントローラの機能をソフトウェアで実現したHART通信コントローラ2と、FFデバイス10からFF通信コントローラ部1が収集したアラート(alert)情報およびHARTデバイス12からHART通信コントローラ2が収集したアラート情報を記憶するアラートデータベース3と、FF用のエンジニアリング情報を作成するエンジニアリング情報作成部4と、HART用のエンジニアリング情報を作成するエンジニアリング情報作成部5と、FFデバイス10やHARTデバイス12を検査する検査部6とを備えている。
エンジニアリング情報作成部4は、デバイスパラメータ読込部41と、エンジニアリング情報作成処理部42とから構成される。
エンジニアリング情報作成部5は、アラート取得部50と、脱着アラート解析部51と、デバイスパラメータ読込部52と、エンジニアリング情報作成処理部53とから構成される。
エンジニアリング情報作成部5は、アラート取得部50と、脱着アラート解析部51と、デバイスパラメータ読込部52と、エンジニアリング情報作成処理部53とから構成される。
圧力発信機やポジショナ等のフィールド機器であるFFデバイス10は、フィールドバス14を介してインタフェースモジュールであるFF通信インタフェース部11と接続される。
同じく圧力発信機やポジショナ等のフィールド機器であるHARTデバイス12は、HART通信線15を介してインタフェースモジュールであるHART通信インタフェース部13と接続される。FF通信インタフェース部11とHART通信インタフェース部13は、コントロールネットワーク16を介して機器管理装置と接続される。
同じく圧力発信機やポジショナ等のフィールド機器であるHARTデバイス12は、HART通信線15を介してインタフェースモジュールであるHART通信インタフェース部13と接続される。FF通信インタフェース部11とHART通信インタフェース部13は、コントロールネットワーク16を介して機器管理装置と接続される。
本実施の形態の機器管理装置は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置およびインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って以下のような処理を実行する。
以下、本実施の形態の機器管理装置の動作を説明する。図2は機器管理装置の動作を示すフローチャートである。ここでは、FFデバイス10またはHARTデバイス12を機器管理装置に接続してデバイス10,12の検査を行う例について接続する。
まず、作業員がFFデバイス10をFF通信インタフェース部11に接続するか、HARTデバイス12をHART通信インタフェース部13に接続すると(図2ステップS1)、FF通信コントローラ部1は、接続されたデバイスがFFデバイスの場合、FF通信インタフェース部11を介してFFデバイス10からアラート情報を受け取り、受け取ったアラート情報をアラートデータベース3に格納する(図2ステップS2)。エンジニアリング情報作成部4は、接続されたデバイスがFFデバイスの場合、FFデバイス用のエンジニアリング情報を作成する(図2ステップS3)。エンジニアリング情報作成部4の動作については後述する。なお、本実施の形態では、エンジニアリング情報作成部4は、FF通信コントローラ部1が受け取った情報からエンジニアリング情報を直接作成することができるので、FF用のアラート情報をアラートデータベースに格納することは本実施の形態において必須の構成ではない。
HART通信コントローラ2は、接続されたデバイスがHARTデバイスの場合、HART通信インタフェース部13を介してHARTデバイス12からアラート情報を受け取り、受け取ったアラート情報をアラートデータベース3に格納する(図2ステップS4)。エンジニアリング情報作成部5は、接続されたデバイスがHARTデバイスの場合、HARTデバイス用のエンジニアリング情報を作成する(図2ステップS5)。エンジニアリング情報作成部5の動作については後述する。
検査部6は、機器管理装置にFFデバイス10が接続された場合、エンジニアリング情報作成部4が作成したエンジニアリング情報を基にFFデバイス10を検査し、機器管理装置にHARTデバイス12が接続された場合、エンジニアリング情報作成部5が作成したエンジニアリング情報を基にHARTデバイス12を検査する(図2ステップS6)。
検査終了後、作業員は検査が終わったFFデバイス10またはHARTデバイス12を機器管理装置から取り外す(図2ステップS7)。
検査終了後、作業員は検査が終わったFFデバイス10またはHARTデバイス12を機器管理装置から取り外す(図2ステップS7)。
次に、エンジニアリング情報作成部4の動作について説明する。FFデバイス10やHARTデバイス12などの高機能デバイスは自己診断機能を備え、アラートを通知する機能を有している。アラートとしては、例えばデバイスに設定されている何らかのパラメータが変化したときに発生し、どのパラメータが変化したかを通知する変化アラートや、デバイスに何らかの異常が起きたときに発生し、どのような異常が発生したかを通知するデバイス異常アラートなどがある。
FFデバイス10からのアラート情報には、アラート種別、アラートを検出したブロックなどの情報が含まれる。FF通信インタフェース部11は、FFデバイス10からのアラート情報に、自身のアドレス情報とFFデバイス10から読み込んだデバイス情報などを付加して機器管理装置に送信する。デバイス情報としては、デバイスタイプ(例えば圧力発信機、ポジショナといったデバイスの種類)と、デバイスタグ(デバイスの名前)がある。FF通信コントローラ部1は、FFデバイス10からFF通信インタフェース部11を介して取得したアラート情報に自身のアドレス情報を付加する。その結果、FFデバイス10のアラート情報がFF通信コントローラ部1に到着した時点で、アラート種別、アラートを検出したブロック、デバイスタイプ、デバイスタグ、FF通信インタフェース部アドレス、FF通信コントローラアドレスといった情報が取得できることになる。
エンジニアリング情報作成処理部42は、エンジニアリング情報の作成に必要な情報、すなわちアラート種別、アラートを検出したブロック、デバイスタイプ、デバイスタグ、FF通信インタフェース部アドレス、FF通信コントローラアドレスといった情報をFF通信コントローラ部1を通じて取得する。
デバイスパラメータ読込部41は、FFデバイス10に設定されているパラメータをFF通信コントローラ部1を通じて取得し、取得したパラメータをエンジニアリング情報作成処理部42に渡す。パラメータとしては、例えばポジショナの例であれば流量特性データなどがある。
こうして、エンジニアリング情報作成処理部42は、アラート情報(アラート種別、アラートを検出したブロック)と、機器構成情報(デバイスタイプ、デバイスタグ、FF通信インタフェース部アドレス、FF通信コントローラアドレス)と、パラメータとを含むエンジニアリング情報を作成することができる。
こうして、エンジニアリング情報作成処理部42は、アラート情報(アラート種別、アラートを検出したブロック)と、機器構成情報(デバイスタイプ、デバイスタグ、FF通信インタフェース部アドレス、FF通信コントローラアドレス)と、パラメータとを含むエンジニアリング情報を作成することができる。
次に、エンジニアリング情報作成部5の動作について説明する。HARTデバイス12からのアラート情報には、アラート種別などの情報が含まれる。HART通信インタフェース部13は、HARTデバイス12からのアラート情報に、自身のアドレス情報と接続チャンネルの情報などを付加して機器管理装置に送信する。HART通信コントローラ2は、HARTデバイス12からHART通信インタフェース部13を介して取得したアラート情報に自身のアドレス情報とHARTデバイス12から読み込んだデバイス情報などを付加する。その結果、HARTデバイス12のアラート情報がHART通信コントローラ2に到着した時点で、アラート種別、デバイスタイプ、デバイスタグ、HART通信インタフェース部アドレス、接続チャンネル、HART通信コントローラアドレスといった情報が取得できることになる。
アラート取得部50は、アラートデータベース3に格納されているアラート情報を取得する。脱着アラート解析部51は、アラート取得部50が取得したアラート情報を解析した結果、機器管理装置にHARTデバイス12が接続されたことを知ると、HARTデバイス12が接続されたことをデバイスパラメータ読込部52とエンジニアリング情報作成処理部53に通知する。エンジニアリング情報作成処理部53は、エンジニアリング情報の作成に必要な情報、すなわちアラート種別、デバイスタイプ、デバイスタグ、HART通信インタフェース部アドレス、接続チャンネル、HART通信コントローラアドレスといった情報をHART通信コントローラ2から取得する。
デバイスパラメータ読込部52は、HARTデバイス12に設定されているパラメータをHART通信コントローラ2を通じて取得し、取得したパラメータをエンジニアリング情報作成処理部53に渡す。
こうして、エンジニアリング情報作成処理部53は、アラート情報(アラート種別)と、機器構成情報(デバイスタイプ、デバイスタグ、HART通信インタフェース部アドレス、接続チャンネル、HART通信コントローラアドレス)と、パラメータとを含むエンジニアリング情報を作成することができる。
こうして、エンジニアリング情報作成処理部53は、アラート情報(アラート種別)と、機器構成情報(デバイスタイプ、デバイスタグ、HART通信インタフェース部アドレス、接続チャンネル、HART通信コントローラアドレス)と、パラメータとを含むエンジニアリング情報を作成することができる。
以上のように、本実施の形態では、従来のシステムにはあったコントローラの専用ハードウェアをなくし、機器管理装置の中にFF通信コントローラ、HART通信コントローラの機能をソフトウェアで実現した。デバイスの生産時にデバイスが正常に動作していることを確認したり、実際に使用された後のデータと生産時のデータとを比較してデバイスの動作の変化を確認したりするシステムを図3に示した従来のシステムで構築すると、高価になり、またシステム全体が大きくなって不向きであった。
これに対して、本実施の形態では、機器管理装置の中にFF通信コントローラ、HART通信コントローラの機能をソフトウェアで実現することにより、低コストで小型で可搬性に優れた機器管理装置を実現することができるので、デバイスの生産や検査に適したシステムを実現することができる。本実施の形態では、プラントの運転が主たる目的ではなく、デバイスの生産や検査などが主たる目的なので、従来のシステムのようにコントローラが高い信頼性を有している必要がない。したがって、FF通信コントローラ、HART通信コントローラの機能をソフトウェアで実現することが可能である。また、本実施の形態では、機器管理装置でエンジニアリング情報を自動的に作成することができる。
なお、本実施の形態では、通信プロトコルの例として、FF、HARTを例に挙げて説明しているが、これに限るものではなく、他の通信プロトコルに本発明を適用してもよい。また、本実施の形態では、デバイスから情報を読み込む場合についてのみ説明しているが、コントローラとしての機能を有するFF通信コントローラ部1やHART通信コントローラ2は、必要に応じて(例えば作業員からの設定に応じて)、FFデバイス10やHARTデバイス12にパラメータを書き込むことができることは言うまでもない。
本発明は、フィールド機器であるデバイスと接続して情報を取得する技術に適用することができる。
1…FF通信コントローラ部、2…HART通信コントローラ、3…アラートデータベース、4,5…エンジニアリング情報作成部、6…検査部、10…FFデバイス、11…FF通信インタフェース部、12…HARTデバイス、13…HART通信インタフェース部、14…フィールドバス、15…HART通信線、16…コントロールネットワーク、41,52…デバイスパラメータ読込部、42,53…エンジニアリング情報作成処理部、50…アラート取得部、51…脱着アラート解析部。
Claims (6)
- フィールド機器であるデバイスを監視し制御する機器管理装置において、
デバイスを制御するコントローラの機能をソフトウェアで実現したコントローラ部を備え、
前記コントローラ部は、前記デバイスが接続されたインタフェースモジュールを介して前記デバイスから情報を取得することを特徴とする機器管理装置。 - 請求項1記載の機器管理装置において、
さらに、前記コントローラ部が前記デバイスから取得した情報に基づいてエンジニアリング情報を作成するエンジニアリング情報作成部を備えることを特徴とする機器管理装置。 - 請求項2記載の機器管理装置において、
さらに、前記エンジニアリング情報を基に前記デバイスを検査する検査部を備えることを特徴とする機器管理装置。 - フィールド機器であるデバイスを監視し制御する機器管理装置において、前記デバイスを制御するコントローラの機能をソフトウェアで実現したコントローラ部が、前記デバイスが接続されたインタフェースモジュールを介して前記デバイスから情報を取得する情報取得ステップを含むことを特徴とする機器管理方法。
- 請求項4記載の機器管理方法において、
さらに、前記コントローラ部が前記デバイスから取得した情報に基づいてエンジニアリング情報を作成するエンジニアリング情報作成ステップを含むことを特徴とする機器管理方法。 - 請求項5記載の機器管理方法において、
さらに、前記エンジニアリング情報を基に前記デバイスを検査する検査ステップを含むことを特徴とする機器管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014063312A JP2015185083A (ja) | 2014-03-26 | 2014-03-26 | 機器管理装置および機器管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014063312A Pending JP2015185083A (ja) | 2014-03-26 | 2014-03-26 | 機器管理装置および機器管理方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112596428A (zh) * | 2020-12-02 | 2021-04-02 | 浙江中控技术股份有限公司 | 一种ff现场总线本质安全隔离栅及信号双向传输方法 |
-
2014
- 2014-03-26 JP JP2014063312A patent/JP2015185083A/ja active Pending
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