JP2015183751A - クラッチ装置及び該クラッチ装置を備えた電気錠 - Google Patents

クラッチ装置及び該クラッチ装置を備えた電気錠 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で製造を容易にし、コストの低減を可能とする。
【解決手段】
本発明のクラッチ装置10は、駆動側の回転に連動して回転可能に設けられるカムシャフト55と、従動側の回転に連動して回転可能に設けられるアウターローター54と、アウターローター54とカムシャフト55との間に介装される連結カム56と、を備え、駆動側の回転力によりカムシャフト55が回転すると、連結カム56は支軸77を中心としてカムシャフト55と同方向に揺動し、楔ローラ80aがアウターローター54に係合することにより、アウターローター54がカムシャフト55と同方向に回転する一方、従動側の回転力によりアウターローター54が回転すると、カムシャフト55は回転せず、アウターローター54が空転するように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動側の回転力を従動側に伝達する一方、従動側の回転力を駆動側に伝達しないように構成されるクラッチ装置、及び該クラッチ装置を備えた電気錠に関する。
従来、扉の木口に取り付けられるフロント板に対して進退可能に設けられるデッドボルトを電気的に駆動させて施解錠制御する電気錠が知られている。この電気錠には、デッドボルトを進退させるデッドカム(通称「ダルマ」)等のデッドボルト制御機構が設けられており、このデッドボルト制御機構は、減速ギア列を介してモーターに連結されると共に、停電等の万一の事故に備えて、サムターン或いはシリンダ錠にも連結されている。そして、火災や地震等で停電した場合には、室内側からはサムターンを使用することにより、或いは、室外側からは合鍵でシリンダ錠を操作することにより、電気錠を普通のシリンダ錠に切り替えて扉の施解錠を行っている。
ところが、デッドボルト制御機構をモーター及びシリンダ錠の両方に常時接続しておくと、一方が他方のブレーキになって電気錠が動かなくなる。そこで、この種の電気錠では、モーターによる駆動側の回転力を従動側のデッドカムに伝達する一方、サムターン等による従動側のデッドカムの回転力を駆動側に伝達しないようにするため、クラッチ装置を設けている。
従来のこの種のクラッチ装置としては、例えば電磁クラッチを内蔵し、この電磁クラッチを作動させて接続を切り替えるように構成したもの(例えば、特許文献1参照)や、或いは、ゼネバストップ機構を採用し、モーターでデッドボルトを駆動し終えた時に、自動的且つ機械的にデッドボルト制御機構とモーターとを切り離すように構成したもの(例えば、特許文献2又は3参照)等が公知である。
特開2003−239625号公報 実公平3−17012号公報 実公平3−51497号公報
しかしながら、上記した従来のクラッチ装置は、いずれの方式も複雑な構成となるため、製造に手間が掛かり、コスト増大の要因になるという問題がある。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、簡単な構成で、製造が容易且つコストの低減が可能なクラッチ装置及び該クラッチ装置を備えた電気錠を提供することを目的とするものである。
本発明は、一端部からの駆動側の回転力を従動側に伝達する一方、他端部からの従動側の回転力を該駆動側に伝達しないように構成されるクラッチ装置であって、前記駆動側の回転に連動して回転可能に設けられ、外周に複数のカム面が形成されるカムシャフトと、前記従動側の回転に連動して回転可能に設けられ、前記カムシャフトの他端部に摺接可能な支持部と前記カム面を囲繞する外周部とが形成されるアウターローターと、前記アウターローターと前記カムシャフトとの間に介装され、前記各カム面に対応した位置において前記カムシャフトの回転軸に平行な支軸を中心として揺動可能に設けられ、該支軸の周方向両側に楔ローラがそれぞれ設けられる連結カムと、を備え、前記駆動側の回転力により前記カムシャフトが回転すると、前記連結カムは前記支軸を中心として該カムシャフトと同方向に揺動し、該支軸の周方向いずれか一方側の前記楔ローラが前記外周部に係合することにより、前記アウターローターが前記カムシャフトと同方向に回転する一方、前記従動側の回転力により前記アウターローターが回転すると、前記連結カムが揺動せず該連結カムの前記楔ローラが前記外周部に係合しないため、前記カムシャフトは回転せず、前記アウターローターが空転するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明に係るクラッチ装置において、前記アウターローターの外周部の内面には、多数のクリック溝が周方向に形成されており、前記駆動側の回転力により前記カムシャフトが回転すると、前記連結カムは前記支軸を中心として該カムシャフトと同方向に揺動し、該支軸の周方向いずれか一方側の前記楔ローラが前記クリック溝に係合することにより、前記アウターローターが前記カムシャフトと同方向に回転する一方、前記従動側の回転力により前記アウターローターが回転すると、前記連結カムが揺動せず該連結カムの前記楔ローラが前記クリック溝に係合しないため、前記カムシャフトは回転せず、前記アウターローターが空転するように構成されていることを特徴としてもよい。
また、本発明に係るクラッチ装置には、前記カムシャフトを軸方向に沿って前記アウターローターの前記支持部側へ付勢する付勢部材が設けられていてもよい。
また、本発明に係るクラッチ装置において、前記カムシャフトの他端面には中心部に球面状の突起部が形成されており、該突起部を介して前記カムシャフトは前記アウターローターの前記支持部に摺接可能に設けられていてもよい。
また、本発明に係るクラッチ装置において、前記カムシャフトは3つの前記カム面を備えることにより軸方向視で略三角形状に形成され、前記連結カムは、該カム面に摺接するように形成される底部と、前記アウターローターの前記外周部の内面に転動可能な中央ローラを収容する中央収容部と、前記支軸の周方向両側において前記楔ローラを収容する側方収容部と、を備えていてもよい。
また、本発明は、上記したいずれかの構成を備えたクラッチ装置を備えた電気錠であって、前記クラッチ装置は、駆動モーターによる駆動側の回転力を従動側のダルマに伝達する一方、手動操作で該ダルマに加えられた従動側の回転力を前記駆動モーターに伝達しないように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で、製造が容易且つコストの低減が可能なクラッチ装置及び該クラッチ装置を備えた電気錠を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るクラッチ装置を備えた電気錠を示す概略説明図である。 本発明の実施の形態に係るクラッチ装置を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係るクラッチ装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るクラッチ装置の内部を駆動側から見た断面図である。 本発明の実施の形態に係るクラッチ装置のアウターローターを示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るクラッチ装置の連結カムを軸方向から見た断面図である。 本発明の実施の形態に係るクラッチ装置の連結カムを外周方向から見た図である。 本発明の実施の形態に係るクラッチ装置の作用を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、本発明のクラッチ装置を電気錠に適用した場合について例示して説明する。
まず、図1を参照しつつ、本発明の実施の形態に係るクラッチ装置10を備えた電気錠11について説明する。ここで、図1はクラッチ装置10を備えた電気錠11を示す概略説明図である。
電気錠11は、扉12の木口側に内設される錠箱13を備えている。この錠箱13内には、駆動モーター14と、駆動モーター14の出力軸15に一端部(図1では上端部)が接続されるクラッチ装置10と、クラッチ装置10の他端部(図1では下端部)に噛合する複数の歯車から成る伝動歯車17と、伝動歯車17の一つ歯車と噛合するセクターギア18を有するデッドカム(通称「ダルマ」)19と、デッドカム19の作動アーム21によってフロント板20に対して出没するデッドボルト22と、が配設されている。また、デッドカム19には、室内側に取り付けられるサムターン23と室外側に取り付けられるシリンダ錠24とがそれぞれ接続されている。
錠箱12の外部には、制御部25が設けられ、この制御部25には電源26が接続されている。また、制御部25は、錠箱13内の駆動モーター14及び基板27に電線28を介して電気的に接続されている。
次に、図2〜図7を参照しつつ、本発明の実施の形態に係るクラッチ装置10について詳細に説明する。ここで、図2はクラッチ装置10を示す側面図、図3はクラッチ装置10を示す断面図、図4はクラッチ装置10の内部を駆動側から見た断面図、図5はクラッチ装置10のアウターローター54を示す断面図、図6はクラッチ装置10の連結カム56を軸方向から見た断面図、図7はクラッチ装置10の連結カム56を外周方向から見た図である。
図2及び図3に良く示されているように、クラッチ装置10は、ケーシング本体30と蓋体31とから成るケーシング32を備えている。ケーシング本体30には、駆動側の一端部から従動側の他端部に向かう軸方向に沿って、駆動側部分33、中央部分34、及び従動側部分35がそれぞれ形成されている。
駆動側部分33は外形が直方体形状を有しており、四隅には丸孔(図示せず)がそれぞれ軸方向に穿設されている。駆動側部分33の内部には円柱形状の第1空間36が形成されている。
中央部分34は円筒形状を有しており、その内部には円柱形状の第2空間37が第1空間36と同心状に形成されている。第2空間37は第1空間36より僅かに小径に形成され、ケーシング本体30の第1空間36と第2空間37との間には段差部38が形成されている。中央部分34の他端部の外形は駆動側部分33と略同一形状を有し、四隅にはそれぞれ矩形の切欠部40が形成されている。
従動側部分35は円筒形状を有しており、その内部には円柱形状の第3空間41が第1空間36及び第2空間37と同心状に形成されている。第3空間41は第2空間37より小径(例えば、第2空間37の略1/3程度)に形成され、ケーシング本体30の第2空間37と第3空間41との間には円環状の当接面42が形成されている。
蓋体31は、ケーシング本体30の駆動側部分33に重合可能な板状部分43と、板状部分43から駆動側に突出して形成される突出部分44と、を備えて形成されている。
板状部分43は正方形状を有しており、その四隅にはケーシング本体30の前記丸孔に対応した位置にそれぞれ丸孔(図示せず)が穿設されている。そして、これらの各丸孔にボルト16等を挿入することで蓋体31をケーシング本体30の駆動側に固定することができる。
板状部分43の中心には、ケーシング本体30の第1〜第3空間36,37,41と同心状に円形の通孔45が形成され、通孔45は第1及び第2空間36,37より小径且つ第3空間41より僅かに大径に形成されている。板状部分43の内面には、ケーシング本体30の第1空間36に対応する位置に環状の隆起部46が形成され、この隆起部46は第1空間36に嵌合可能となっている。隆起部46の内周には通孔45を外周側に凹部47が環状に形成されている。
突出部分44は、円筒形状を有する軸受部48と、軸受部48の一端に形成される円環状の端面部50、とを備えて構成されている。軸受部48の内部には円柱形状の空間51が形成され、この空間51は板状部分43の通孔45と同心状且つ同径に形成されている。端面部50の中心には円形の軸孔52が形成され、この軸孔52は空間51より小径に形成されている。また、突出部分44の付け根部分の外周には、軸受部48と同心状に段差部53が円環状に形成されている。
ケーシング32の内部には、従動側から駆動側に向かって順に、アウターローター54とカムシャフト55とが配設され、アウターローター54とカムシャフト55との間に連結カム56が介装されている。
図3及び図5に良く示されているように、アウターローター54は、円柱形状の軸部57と、軸部57の駆動側に形成される筒状部58と、を備えて構成されている。
軸部57は、ケーシング本体30の従動側部分35の第3空間41に嵌合し、軸部57から駆動側に結合部60が突設されている。結合部60は、軸部57より小径の円柱体の一部分を軸方向に沿って切除した形状を有しており、ケーシング32より従動側外部に突出している。
筒状部58は、ケーシング本体30の中央部分34の第2空間37に配設されている。筒状部58は、当接面42の内面に沿って形成される円板状の支持部61と、支持部61の外周縁部から駆動側に中央部分34の内面に沿って形成される円筒形状の外周部62と、を有しており、外周部62の駆動側端面は開口されている。外周部62の駆動側端部の内面には、多数のクリック溝63が周方向に沿って所定間隔で形成され、各クリック溝63は外側凹状に湾曲して形成されている。なお、クリック溝63は必ずしも形成されていなくてもよい。
図3に示されているように、アウターローター54とケーシング本体30の間にはブッシュ64が介装されている。ブッシュ64は、従動側部分35と軸部57との間に介装される円筒部65と、当接面42と支持部61との間に介装される円環部66と、により構成されている。
図3及び図4に示されているように、カムシャフト55は、円柱形状のシャフト本体67と、シャフト本体の従動側外周部に形成されるカム部68と、を備えて構成されている。
シャフト本体67の駆動側端部は蓋体31の空間51に嵌合し、シャフト本体67の駆動側端面から軸方向に沿って結合溝部69が形成されている。この結合溝部69は円柱体の一部分を軸方向に沿って切除した形状を有しており、蓋体31の軸孔52と同心状且つ同径に形成されている。また、シャフト本体67の従動側端面には中心部に球面状の突起部71が形成されており、この突起部71を介してカムシャフト55はアウターローター54の支持部61に摺接可能に設けられている。
カム部68は、3つのカム面70により構成され、軸方向視で略三角形状(おむすび状)に形成されている。各カム面70は僅かに突状に形成され、各カム面70の接続部分は湾曲して形成されている。
図3、4、及び図6,7に示されているように、連結カム56は各カム面70に対応した3箇所の位置に配設されており、各連結カム56は軸方向視で長円形の両端をそれぞれ周方向に沿って僅かに湾曲させた形状を有している。各連結カム56には、カム面70に摺接するようにカム面70の形状に対応して僅かに凹状に形成される底部72と、中央部において径方向に僅かに突出する曲面状の頂部73と、が形成されている。また、各連結カム56には、中央において軸方向に沿って形成される円形の軸孔74と、軸孔74の周囲に形成される中央収容部75と、軸孔74の周方向両側にそれぞれ凹状に形成される側方収容部76と、が形成されている。
軸孔74にはカムシャフト55の回転軸と平行な円柱形状の支軸77が貫設し、支軸77の両端2箇所には小径の結合部78がそれぞれ突設されている。各結合部78は円筒形状を有し、内面は螺刻されている。支軸77の周囲には円筒形状の中央ローラ79が回動可能に設けられている。中央ローラ79は、連結カム56の頂部73より僅かに外側に突出し、アウターローター54の外周部62の内面に転動可能に設けられている。各側方収容部76には、球形状の楔ローラ80a,80bがそれぞれ保持されている。
図3に示されているように、カム部68の従動側のシャフト本体67の端部にはインナーロータープレート81が周設され、カム部68の駆動側のシャフト本体67にはインナーローターカバー82が周設されている。すなわち、インナーロータープレート81とインナーローターカバー82とは軸方向両側からカム部68及び連結カム56を挟持するようにシャフト本体67に取り付けられている。
インナーロータープレート81は、アウターローター54の支持部61の内面に沿うと共に外周部62に覆われるように円環板状に形成され、中央の円形開口83にシャフト本体67の端部が嵌合している。インナーロータープレート81の外周部には、周方向に均等間隔で3個の丸孔84が設けられている。各丸孔84は各連結カム56の軸孔74に対応した位置に形成され、各丸孔84には軸孔74に貫設された支軸77の従動側の結合部78が嵌合可能となっている。これにより、結合部78にネジ等を螺挿することで連結カム56をインナーロータープレート81に固定することができる。
インナーローターカバー82は、アウターローター54の筒状部58の駆動側開口端面を閉塞すると共にケーシング本体30の段差部38に係合するように円環状に形成され、中央の円形開口85にシャフト本体67が貫挿している。インナーローターカバー82の外周部には、周方向に均等間隔で3個の丸孔86が設けられている。各丸孔86は各連結カム56の軸孔74に対応した位置に形成され、各丸孔86には軸孔74に貫設された支軸77の駆動側の結合部78が嵌合可能となっている。これにより、結合部78にネジ等を螺挿することで連結カム56をインナーローターカバー82に固定することができる。
インナーローターカバー82の内面には円形開口85の周囲に円環状の凹部87が形成されており、この凹部87にカム部68の駆動側端部及び連結カム56の駆動側部分が係合可能となっている。インナーローターカバー82の外面の円形開口85の周囲には、軸方向外側に僅かに突出するように円筒形状の突部88が形成されている。これにより、インナーローターカバー82の外面の突部88の付け根部分に円環状に段差部が形成されている。
蓋体31の内面の凹部47にはバネガイド91が嵌設され、バネガイド91はシャフト本体67が貫挿可能なように円環状に形成されている。バネガイド91の内面には、インナーローターカバー82の突部88に対向するように円筒形状の突部92が形成されており、この突部92は軸方向内側に僅かに突出して形成されている。これにより、バネガイド91の内面の突部92の付け根部分に円環状に段差部が形成されている。
インナーローターカバー82の突部とバネガイド91の突部の外周には、付勢部材としてバネ94が設けられている。このバネ94はインナーローターカバー82の段差部とバネガイド91の段差部との間に介装されており、これによりカムシャフト55は軸方向に沿ってアウターローター54の支持部61側へ付勢されている。
次に、上記した構成を備えたクラッチ装置10を備えた電気錠11の作用について説明する。
図4は駆動モーター14が停止している状態を示している。この状態では、連結カム56が支軸77を中心として周方向に揺動していないため、いずれの楔ローラ80もアウターローター54のクリック溝63に係合していない。そのため、図1に示されているように、室内側から摘みでサムターン23を操作したり或いは室外側から合鍵でシリンダ錠24を操作したりすることによってデッドカム18に加えられた従動側の回転力が伝動歯車17を介してアウターローター54に伝達されても、アウターローター54の外周部62の内面を中央ローラ79が転動し、アウターローター54の回転力はカムシャフト55には伝達されない。なお、この時、カムシャフト55はバネ94によってアウターローター54の支持部61側へ付勢されており、突起部71が支持部61の内面に接触しているが、突起部71と支持部61との間の接触圧により、カムシャフト55がアウターローター54と一緒に回転することはない。すなわち、この状態では、アウターローター54は空転し、従動側の回転力は駆動モーター14に伝達されない。
これに対して、駆動モーター14が起動すると、図8に示されているように、出力軸15を介してカムシャフト55が一方向(図8では時計回り方向)へ回転するのに伴い、各連結カム56は支軸77を中心としてカムシャフト55と同方向に揺動する。これにより、支軸77の周方向いずれか一方側(図8では回転方向下流側)の楔ローラ80aが一つのクリック溝63に係合し、アウターローター54はカムシャフト55と同方向に回転する。そして、このアウターローターの回転は、図1に示されているように、伝動歯車17を介してデッドカム18に伝達され、駆動側の回転力は従動側に伝達される。
なお、上記した実施の形態の説明では、本発明のクラッチ装置10を電気錠11に適用した場合について説明したが、これは単なる例示に過ぎず、本発明のクラッチ装置10は電気錠11以外の設備やシステムにも適用可能である。
また、上記した本発明の各実施の形態の説明は、本発明に係るクラッチ装置及び該クラッチ装置を備えた電気錠における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
10 クラッチ装置
11 電気錠
14 駆動モーター
19 デッドカム(ダルマ)19
54 アウターローター
55 カムシャフト
56 連結カム
61 支持部
62 外周部
63 クリック溝
68 カム部
71 突起部
70 カム面
72 底部
75 中央収容部
76 側方収容部
77 支軸
79 中央ローラ
80a,80b 楔ローラ
94 バネ(付勢部材)

Claims (6)

  1. 一端部からの駆動側の回転力を従動側に伝達する一方、他端部からの従動側の回転力を該駆動側に伝達しないように構成されるクラッチ装置であって、
    前記駆動側の回転に連動して回転可能に設けられ、外周に複数のカム面が形成されるカムシャフトと、
    前記従動側の回転に連動して回転可能に設けられ、前記カムシャフトの他端部に摺接可能な支持部と前記カム面を囲繞する外周部とが形成されるアウターローターと、
    前記アウターローターと前記カムシャフトとの間に介装され、前記各カム面に対応した位置において前記カムシャフトの回転軸に平行な支軸を中心として揺動可能に設けられ、該支軸の周方向両側に楔ローラがそれぞれ設けられる連結カムと、
    を備え、
    前記駆動側の回転力により前記カムシャフトが回転すると、前記連結カムは前記支軸を中心として該カムシャフトと同方向に揺動し、該支軸の周方向いずれか一方側の前記楔ローラが前記外周部に係合することにより、前記アウターローターが前記カムシャフトと同方向に回転する一方、
    前記従動側の回転力により前記アウターローターが回転すると、前記連結カムが揺動せず該連結カムの前記楔ローラが前記外周部に係合しないため、前記カムシャフトは回転せず、前記アウターローターが空転するように構成されていることを特徴とするクラッチ装置。
  2. 前記アウターローターの外周部の内面には、多数のクリック溝が周方向に形成されており、
    前記駆動側の回転力により前記カムシャフトが回転すると、前記連結カムは前記支軸を中心として該カムシャフトと同方向に揺動し、該支軸の周方向いずれか一方側の前記楔ローラが前記クリック溝に係合することにより、前記アウターローターが前記カムシャフトと同方向に回転する一方、
    前記従動側の回転力により前記アウターローターが回転すると、前記連結カムが揺動せず該連結カムの前記楔ローラが前記クリック溝に係合しないため、前記カムシャフトは回転せず、前記アウターローターが空転するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のクラッチ装置。
  3. 前記カムシャフトを軸方向に沿って前記アウターローターの前記支持部側へ付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクラッチ装置。
  4. 前記カムシャフトの他端面には中心部に球面状の突起部が形成されており、該突起部を介して前記カムシャフトは前記アウターローターの前記支持部に摺接可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載のクラッチ装置。
  5. 前記カムシャフトは3つの前記カム面を備えることにより軸方向視で略三角形状に形成され、前記連結カムは、該カム面に摺接するように形成される底部と、前記アウターローターの前記外周部の内面に転動可能な中央ローラを収容する中央収容部と、前記支軸の周方向両側において前記楔ローラを収容する側方収容部と、を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載のクラッチ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1の請求項に記載のクラッチ装置を備えた電気錠であって、
    前記クラッチ装置は、駆動モーターによる駆動側の回転力を従動側のダルマに伝達する一方、手動操作で該ダルマに加えられた従動側の回転力を前記駆動モーターに伝達しないように構成されていることを特徴とする電気錠。
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