JP2015183647A - ピストン - Google Patents

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誠志 中尾
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啓一朗 湯崎
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Abstract

【課題】バルブリセス内における空気の滞留を防いで不完全燃焼を抑制し、排気に含まれる環境負荷物質を低減できる技術を提供する。【解決手段】チャンバー13cと、前記チャンバー13cに一部が重なるバルブリセス13vと、が形成されたピストン13において、前記バルブリセス13vの周囲にエアランプ13aが設けられ、前記エアランプ13aは、前記バルブリセス13vに流れ込んだ空気を該バルブリセス13v外へ案内する、としたものである。【選択図】図3

Description

本発明は、ピストンの技術に関する。
従来より、ピストンに形成されたチャンバーへ燃料を噴射するディーゼルエンジンが知られている(一般的に直接噴射式ディーゼルエンジンという:例えば特許文献1参照)。このようなディーゼルエンジンは、車両や発電機の動力源として使用されるほか、船舶の動力源としても使用される。
ところで、ピストンには、吸気バルブや排気バルブとの干渉を避けるべく、バルブリセスが形成されたものが存在している(例えば特許文献2参照)。そのため、かかるピストンを備えるディーゼルエンジンは、バルブリセスに起因した不完全燃焼が発生し、排気に含まれる環境負荷物質が増加するという問題を有していた。つまり、バルブリセス内における空気の滞留によって局所的に不完全燃焼が発生し、排気に含まれる環境負荷物質が増加するという問題を有していたのである。
特開2011−196331号公報 特開2004−190573号公報
本発明は、バルブリセス内における空気の滞留を防いで不完全燃焼を抑制し、排気に含まれる環境負荷物質を低減できる技術を提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
チャンバーと、
前記チャンバーに一部が重なるバルブリセスと、が形成されたピストンにおいて、
前記バルブリセスの周囲にエアランプが設けられ、
前記エアランプは、前記バルブリセスに流れ込んだ空気を該バルブリセス外へ案内する、としたものである。
請求項2においては、請求項1に記載のピストンにおいて、
前記エアランプは、スワール流の流動方向に対して前記バルブリセスの下流側に設けられる、としたものである。
請求項3においては、請求項2に記載のピストンにおいて、
前記エアランプは、前記チャンバーの中心から前記バルブリセスの中心を通る仮想線上の点を基準として円弧状に設けられる、としたものである。
請求項4においては、請求項3に記載のピストンにおいて、
前記エアランプは、前記バルブリセスの中心を基準として円弧状に設けられる、としたものである。
請求項5においては、請求項3に記載のピストンにおいて、
前記エアランプは、前記バルブリセスの中心よりも内側となる点を基準として円弧状に設けられる、としたものである。
請求項6においては、請求項3に記載のピストンにおいて、
前記エアランプは、前記バルブリセスの中心よりも外側となる点を基準として円弧状に設けられる、としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、バルブリセスの周囲にエアランプが設けられている。そして、エアランプは、バルブリセスに流れ込んだ空気を該バルブリセス外へ案内する。これにより、本実施形態に係るピストンは、バルブリセス内に空気が滞留するのを防ぐことができる。従って、バルブリセス内における不完全燃焼を抑制できる。ひいては、排気に含まれる環境負荷物質を低減させることが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、エアランプは、スワール流の流動方向に対してバルブリセスの下流側に設けられる。これにより、本実施形態に係るピストンは、スワール流によってバルブリセス内の空気を引き出す効果が発生するので、バルブリセス内に空気が滞留するのを防ぐことができる。
請求項3に記載の発明によれば、エアランプは、チャンバーの中心からバルブリセスの中心を通る仮想線上の点を基準として円弧状に設けられる。これにより、本実施形態に係るピストンは、ディーゼルエンジンの個々の特性に応じてスワール流の態様を変更し、排気特性を調節することができる。
請求項4に記載の発明によれば、エアランプは、バルブリセスの中心を基準として円弧状に設けられる。これにより、本実施形態に係るピストンは、バルブリセスに流れ込んだ空気を該バルブリセス外へ均平に案内し、スワール流の乱れを防ぐことができる。
請求項5に記載の発明によれば、エアランプは、バルブリセスの中心よりも内側となる点を基準として円弧状に設けられる。これにより、本実施形態に係るピストンは、チャンバーから流れ出した空気(燃焼ガスや火炎を含む)の急冷化や希薄化を防ぎ、チャンバー外における不完全燃焼を抑制することができる。
請求項6に記載の発明によれば、エアランプは、バルブリセスの中心よりも外側となる点を基準として円弧状に設けられる。これにより、本実施形態に係るピストンは、チャンバーから流れ出した空気(燃焼ガスや火炎を含む)と周囲の空気との混合を早め、チャンバー外における不完全燃焼を抑制することができる。
ディーゼルエンジンの構造を示す図。 ディーゼルエンジンの作動態様を示す図。 ピストンを示す図。 第一の実施形態に係るピストンを示す図。 圧縮行程におけるチャンバー及びその近傍の空気の流れを示す図。 膨張行程におけるチャンバー及びその近傍の空気の流れを示す図。 粒子状物質の低減効果を示す図。 第二の実施形態に係るピストンを示す図。 圧縮行程におけるチャンバー及びその近傍の空気の流れを示す図。 膨張行程におけるチャンバー及びその近傍の空気の流れを示す図。 第三の実施形態に係るピストンを示す図。 圧縮行程におけるチャンバー及びその近傍の空気の流れを示す図。 膨張行程におけるチャンバー及びその近傍の空気の流れを示す図。
本願の発明に係るピストンは、ディーゼルエンジンに用いられるものである。但し、かかる発明の技術的思想は、ディーゼルエンジンのピストンに限らず、ガソリンエンジンなどのピストンにも適用することが可能である。
まず、ディーゼルエンジン100について簡単に説明する。
図1は、ディーゼルエンジン100の構造を示している。
ディーゼルエンジン100は、主に主体部1と、吸気経路部2と、排気経路部3と、燃料供給部4と、で構成されている。
主体部1は、燃料を燃焼させて得た熱エネルギーを運動エネルギーに変換する。具体的には、燃料を燃焼させて得た熱エネルギーをクランクシャフト14の回転運動に変換する。主体部1は、主にシリンダブロック11と、シリンダヘッド12と、ピストン13と、クランクシャフト14と、カムシャフト15と、で構成される。
主体部1には、シリンダブロック11に設けられたシリンダ11cと、該シリンダ11cに摺動自在に収納されたピストン13と、該ピストン13に対向するように配置されたシリンダヘッド12と、で作動室Wが構成されている(図2参照)。つまり、作動室Wとは、ピストン13の摺動運動によって容積が変化する内部空間を指す。ピストン13は、コネクティングロッドによってクランクシャフト14と連結されており、該ピストン13の摺動によってクランクシャフト14を回転させる。また、クランクシャフト14は、複数のギヤを介してカムシャフト15を回転させる。
吸気経路部2は、外部から吸入された空気を作動室Wへ導く。吸気経路部2は、空気が流れる方向に沿って、主にコンプレッサホイル(図示せず)と、吸気マニホールド21と、で構成される。
吸気マニホールド21は、コンプレッサホイルによって圧縮された空気を作動室Wへ案内する。本ディーゼルエンジン100は複数の作動室Wが設けられた多気筒エンジンであるため、吸気マニホールド21は、各作動室Wにつながる吸気ポート12Ipと連通するように形成されている。なお、本ディーゼルエンジン100は、一の作動室Wに対して二つの吸気ポート12Ipを有している。そのため、本ディーゼルエンジン100は、一の作動室Wに対して二つの吸気バルブ12Ivを備えている。
排気経路部3は、作動室Wから排出された排気を外部へ導く。排気経路部3は、排気が流れる方向に沿って、主に排気マニホールド31と、タービンホイル(図示せず)と、で構成される。
排気マニホールド31は、作動室Wから排出された排気をタービンホイルへ案内する。本ディーゼルエンジン100は複数の作動室Wが設けられた多気筒エンジンであるため、排気マニホールド31は、各作動室Wにつながる排気ポート12Epと連通するように形成されている。なお、本ディーゼルエンジン100は、一の作動室Wに対して二つの排気ポート12Epを有している。そのため、本ディーゼルエンジン100は、一の作動室Wに対して二つの排気バルブ12Evを備えている。
燃料供給部4は、燃料タンクから供給された燃料を作動室Wへ導く。燃料供給部4は、燃料が流れる方向に沿って、主に燃料噴射ポンプ41と、燃料噴射ノズル42と、で構成される。
燃料噴射ポンプ41は、プランジャの往復運動によって加圧した燃料を燃料噴射ノズル42へ送り出す。本ディーゼルエンジン100は燃料噴射ノズル42がシリンダヘッド12を貫くように取り付けられているため、燃料噴射ノズル42は、作動室Wの内部に燃料を噴射する。なお、本ディーゼルエンジン100は、燃料噴射ノズル42に電気信号を送信することによって適宜に噴射パターンに変更できる、いわゆるコモンレール式燃料噴射システムを構成している。但し、そのような機能を有しない、いわゆるジャーク式燃料噴射システムを構成したものであっても良い。
次に、ディーゼルエンジン100の作動態様について簡単に説明する。
図2は、ディーゼルエンジン100の作動態様を示している。なお、矢印Faは、空気の流れ方向を表し、矢印Feは、排気の流れ方向を表す。矢印Spは、ピストン13の摺動方向を表し、矢印Rcは、クランクシャフト14の回転方向を表す。また、図3は、ピストン13を示している。
本ディーゼルエンジン100は、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程の各行程をクランクシャフト14が二回転する間に完結する4サイクルエンジンである。
吸気行程は、吸気バルブ12Ivを開弁するとともにピストン13を下方へ摺動させて作動室W内に空気を吸い込む行程である。ピストン13は、フライホイル16(図1参照)の慣性モーメントを利用して摺動する。こうして、ディーゼルエンジン100は、圧縮行程へ移行する。なお、作動室W内に吸い込まれた空気は、シリンダ11cの壁面に沿って旋回する。この旋回する空気の流れをスワール流Swという(図5、6参照)。
圧縮行程は、吸気バルブ12Ivを閉弁するとともにピストン13を上方へ摺動させて作動室W内の空気を圧縮する行程である。ピストン13は、フライホイル16(図1参照)の慣性モーメントを利用して摺動する。その後、圧縮されて高温高圧となった空気中に燃料噴射ノズル42から燃料が噴射される。すると、燃料は、作動室W内で分散して蒸発し、空気と混合して燃焼を開始する。こうして、ディーゼルエンジン100は、膨張行程へ移行する。なお、圧縮行程において、チャンバー13cに流れ込む空気の流れをスキッシュ流Sqという(図5参照)。チャンバー13cに流れ込んだ空気は、チャンバー13cの壁面に沿って旋回する。
膨張行程は、熱エネルギーによってピストン13を下方へ摺動させて運動エネルギーに変換する行程である。ピストン13は、膨張した空気(燃焼ガス)に押されて摺動する。そして、ピストン13の摺動運動は、クランクシャフト14の回転運動に変換される。このとき、フライホイル16(図1参照)は、クランクシャフト14の運動エネルギーを蓄える。こうして、ディーゼルエンジン100は、排気行程へ移行する。なお、膨張行程において、チャンバー13cから流れ出す空気の流れを逆スキッシュ流Sqrという(図6参照)。チャンバー13cから流れ出した空気は、シリンダ11cの壁面に沿って旋回する。
排気行程は、排気バルブ12Evを開弁するとともにピストン13を上方へ摺動させて作動室W内の空気(燃焼ガス)を排気として押し出す行程である。ピストン13は、フライホイル16(図1参照)の慣性モーメントを利用して摺動する。こうして、ディーゼルエンジン100は、再び吸気行程へ移行する。なお、作動室W内に充満している空気(燃焼ガス)は、シリンダ11cの壁面に沿って旋回しながら排気として押し出される。
このように、ディーゼルエンジン100は、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程の各行程を繰り返すことにより、連続して運転するのである。
次に、第一の実施形態に係るピストン13について詳細に説明する。ここでは、かかるピストン13を「ピストン13A」とする。
図4は、第一の実施形態に係るピストン13Aを示している。なお、図4(A)は、ピストン13Aの上面図である。図4(B)は、ピストン13Aの拡大図である。そして、図4(C)は、ピストン13Aの断面図である。
ピストン13Aは、ディーゼルエンジン100の作動室Wを構成する。ピストン13Aの頂面13tには、一つのチャンバー13cと四つのバルブリセス13vが形成されている。
チャンバー13cは、燃料を着火・燃焼させるために形成された窪みを指す。チャンバー13cは、その底面の中央に円錐形状の突起部13cpを有している。これは、チャンバー13cに流れ込んだ空気を円滑に旋回させるためである(図5参照)。また、チャンバー13cは、その周面の上端に円環形状の突起部13crを有している。つまり、チャンバー13cは、その周面の上端が窄まっているのである(このようなチャンバーをリエントラント型という)。これは、チャンバー13cに流れ込む空気の流れ(スキッシュ流Sq)やチャンバー13cから流れ出す空気の流れ(逆スキッシュ流Sqr)を強めるためである(図5、図6参照)。
バルブリセス13vは、吸気バルブ12Ivや排気バルブ12Evとの干渉を避けるために形成された窪みを指す。バルブリセス13vは、所定の深さの円筒形状となっている。これは、吸気バルブ12Ivや排気バルブ12Evのヘッドをかわすためである。また、バルブリセス13vは、その一部がチャンバー13cと重なっている。つまり、バルブリセス13vは、チャンバー13cにつながっているのである。これは、吸気バルブ12Ivや排気バルブ12Evの形状(ヘッドの大きさ)などによるものである。
加えて、本実施形態に係るピストン13Aは、バルブリセス13vの周囲にエアランプ13aが設けられている(図4(B)のハッチング部分参照)。以下に、エアランプ13aの役割と効果について説明する。
図5は、圧縮行程におけるチャンバー13c及びその近傍の空気の流れを示している。図6は、膨張行程におけるチャンバー13c及びその近傍の空気の流れを示している。なお、図中の矢印は、スワール流Sw、スキッシュ流Sq、及び逆スキッシュ流Sqrを表す。
エアランプ13aは、バルブリセス13vの周囲に形成されたスロープである。エアランプ13aは、ピストン13Aの頂面13tから徐々に深くなり、バルブリセス13vに接続している。つまり、エアランプ13aは、バルブリセス13vにつながる傾斜面である。なお、エアランプ13aのこう配は、1/5となっているが、これより小さくしてもよい。
図5に示すように、圧縮行程においては、スワール流Swがバルブリセス13vの上方に形成されている。そのため、スワール流Swの一部がバルブリセス13vに流れ込み、エアランプ13aに沿って流れ出す。従って、バルブリセス13vの内部においても、円滑に空気が流れているのである。また、圧縮行程においては、チャンバー13c及びその近傍でスキッシュ流Sqが形成される。このとき、本ピストン13Aは、バルブリセス13vの内部に空気が滞留しないので、該バルブリセス13v内の空気が一気にチャンバー13cに流れ込みにくくなる。そのため、チャンバー13cの周方向でほぼ均一なスキッシュ流Sqが形成されるのである。
更に、図6に示すように、膨張行程においても、スワール流Swがバルブリセス13vの上方に形成されている。そのため、スワール流Swの一部がバルブリセス13vに流れ込み、エアランプ13aに沿って流れ出す。また、膨張行程においては、チャンバー13c及びその近傍で逆スキッシュ流Sqrが形成される。このとき、本ピストン13Aは、バルブリセス13vの内部で空気(燃焼ガスや火炎を含む)が滞留しないので、該バルブリセス13v内で不完全燃焼が発生しにくくなる。従って、不完全燃焼による炭化水素成分(THC)や有機可溶成分(SOF)が発生しにくくなる。更に、固形炭化成分(SOLID)も発生しにくくなる。そして、これらによる粒子状物質(PM)は、ディーゼルエンジン100に掛かる負荷が大きい運転領域において、顕著に低減することが認められる(図7参照)。特に、有機可溶成分(SOF)については、10パーセント以上も低減し、その効果が著しい。
このように、本ピストン13Aは、バルブリセス13vの周囲にエアランプ13aが設けられている。そして、エアランプ13aは、バルブリセス13vに流れ込んだ空気を該バルブリセス13v外へ案内する。これにより、本実施形態に係るピストン13Aは、バルブリセス13v内に空気が滞留するのを防ぐことができる。従って、バルブリセス13v内における不完全燃焼を抑制できる。ひいては、排気に含まれる環境負荷物質を低減させることが可能となる。
ここで、本ピストン13Aの他の特徴点について説明する。
本ピストン13Aのエアランプ13aは、スワール流Swの流動方向に対してバルブリセス13vの下流側に設けられている。このようにした理由は、以下の設計思想に基づくものである。
即ち、バルブリセス13vに流れ込んだ空気は、該バルブリセス13vによる容積の拡大によって流速が遅くなる。また、バルブリセス13vに流れ込んだ空気は、スキッシュ流Sqや逆スキッシュ流Sqrの影響を受けて更に速度が遅くなる。このため、バルブリセス13vの下流側にエアランプ13aを設けることにより、該バルブリセス13v内の空気を引き出すようにした。つまり、速度が早いスワール流Swに速度が遅いバルブリセス13v内の空気を徐々に合流させることで、該バルブリセス13v内の空気を引き出すようにしたのである(※印の矢印参照)。こうして、本ピストン13Aは、バルブリセス13v内に強制的な空気の流れを作り出している。
このように、エアランプ13aは、スワール流Swの流動方向に対してバルブリセス13vの下流側に設けられている。これにより、本実施形態に係るピストン13Aは、スワール流Swによってバルブリセス13v内の空気を引き出す効果が発生するので、バルブリセス13v内に空気が滞留するのを防ぐことができる。
更に、本ピストン13Aのエアランプ13aは、バルブリセス13vの中心Caを基準として円弧状に設けられている(図4(B)参照)。このようにした理由は、以下の設計思想に基づくものである。
即ち、バルブリセス13vに流れ込んだ空気は、エアランプ13aに沿って流れ出す。このため、エアランプ13aを円弧状とすることにより、空気が放射状に広がるようにした。つまり、バルブリセス13vに流れ込んだ空気がエアランプ13aに沿って流れ出す際に、放射状に広がりながらスワール流Swに合流するようにしたのである。また、エアランプ13aは、バルブリセス13vの中心Caを基準として円弧状に設けられているので、流れ出す方向が偏りにくくなる。こうして、本ピストン13Aは、バルブリセス13vの上方に形成されているスワール流Swを乱さないようにしている。
このように、エアランプ13aは、バルブリセス13vの中心Caを基準として円弧状に設けられている。これにより、本実施形態に係るピストン13Aは、バルブリセス13vに流れ込んだ空気を該バルブリセス13v外へ均平に案内し、スワール流Swの乱れを防ぐことができる。
次に、第二の実施形態に係るピストン13について詳細に説明する。ここでは、かかるピストン13を「ピストン13B」とする。
図8は、第二の実施形態に係るピストン13Bを示している。なお、図8(A)は、ピストン13Bの上面図である。図8(B)は、ピストン13Bの拡大図である。そして、図8(C)は、ピストン13Bの断面図である。
本ピストン13Bの頂面13tには、一つのチャンバー13cと四つのバルブリセス13vが形成されている。
チャンバー13cは、燃料を着火・燃焼させるために形成された窪みを指す。チャンバー13cの形状は、第一の実施形態に係るピストン13Aと同じである。
バルブリセス13vは、吸気バルブ12Ivや排気バルブ12Evとの干渉を避けるために形成された窪みを指す。バルブリセス13vの形状は、第一の実施形態に係るピストン13Aと同じである。
加えて、本実施形態に係るピストン13Bも、バルブリセス13vの周囲にエアランプ13aが設けられている(図8(B)のハッチング部分参照)。以下に、エアランプ13aの役割と効果について説明する。
図9は、圧縮行程におけるチャンバー13c及びその近傍の空気の流れを示している。図10は、膨張行程におけるチャンバー13c及びその近傍の空気の流れを示している。なお、図中の矢印は、スワール流Sw、スキッシュ流Sq、及び逆スキッシュ流Sqrを表す。
エアランプ13aは、バルブリセス13vの周囲に形成されたスロープである。エアランプ13aは、ピストン13Bの頂面13tから徐々に深くなり、バルブリセス13vに接続している。つまり、エアランプ13aは、バルブリセス13vにつながる傾斜面である。なお、エアランプ13aのこう配は、1/5となっているが、これより小さくしてもよい。
図9に示すように、圧縮行程においては、スワール流Swがバルブリセス13vの上方に形成されている。そのため、スワール流Swの一部がバルブリセス13vに流れ込み、エアランプ13aに沿って流れ出す。従って、バルブリセス13vの内部においても、円滑に空気が流れているのである。また、圧縮行程においては、チャンバー13c及びその近傍でスキッシュ流Sqが形成される。このとき、本ピストン13Bは、バルブリセス13vの内部に空気が滞留しないので、該バルブリセス13v内の空気が一気にチャンバー13cに流れ込みにくくなる。そのため、チャンバー13cの周方向でほぼ均一なスキッシュ流Sqが形成されるのである。
更に、図10に示すように、膨張行程においても、スワール流Swがバルブリセス13vの上方に形成されている。そのため、スワール流Swの一部がバルブリセス13vに流れ込み、エアランプ13aに沿って流れ出す。また、膨張行程においては、チャンバー13c及びその近傍で逆スキッシュ流Sqrが形成される。このとき、本ピストン13Bは、バルブリセス13vの内部で空気(燃焼ガスや火炎を含む)が滞留しないので、該バルブリセス13v内で不完全燃焼が発生しにくくなる。従って、不完全燃焼による炭化水素成分(THC)や有機可溶成分(SOF)が発生しにくくなる。更に、固形炭化成分(SOLID)も発生しにくくなる。そして、これらによる粒子状物質(PM)は、ディーゼルエンジン100に掛かる負荷が大きい運転領域において、顕著に低減することが認められる。特に、有機可溶成分(SOF)については、10パーセント以上も低減し、その効果が著しい。
このように、本ピストン13Bは、バルブリセス13vの周囲にエアランプ13aが設けられている。そして、エアランプ13aは、バルブリセス13vに流れ込んだ空気を該バルブリセス13v外へ案内する。これにより、本実施形態に係るピストン13Bは、バルブリセス13v内に空気が滞留するのを防ぐことができる。従って、バルブリセス13v内における不完全燃焼を抑制できる。ひいては、排気に含まれる環境負荷物質を低減させることが可能となる。
ここで、本ピストン13Bの他の特徴点について説明する。
本ピストン13Bのエアランプ13aは、スワール流Swの流動方向に対してバルブリセス13vの下流側に設けられている。このようにした理由は、以下の設計思想に基づくものである。
即ち、バルブリセス13vに流れ込んだ空気は、該バルブリセス13vによる容積の拡大によって流速が遅くなる。また、バルブリセス13vに流れ込んだ空気は、スキッシュ流Sqや逆スキッシュ流Sqrの影響を受けて更に速度が遅くなる。このため、バルブリセス13vの下流側にエアランプ13aを設けることにより、該バルブリセス13v内の空気を引き出すようにした。つまり、速度が早いスワール流Swに速度が遅いバルブリセス13v内の空気を徐々に合流させることで、該バルブリセス13v内の空気を引き出すようにしたのである(※印の矢印参照)。こうして、本ピストン13Bは、バルブリセス13v内に強制的な空気の流れを作り出している。
このように、エアランプ13aは、スワール流Swの流動方向に対してバルブリセス13vの下流側に設けられている。これにより、本実施形態に係るピストン13Bは、スワール流Swによってバルブリセス13v内の空気を引き出す効果が発生するので、バルブリセス13v内に空気が滞留するのを防ぐことができる。
更に、本ピストン13Bのエアランプ13aは、バルブリセス13vの中心Caよりも内側となる点Cbを基準として円弧状に設けられている(図8(B)参照)。このようにした理由は、以下の設計思想に基づくものである。
即ち、バルブリセス13vに流れ込んだ空気は、エアランプ13aに沿って流れ出す。このため、エアランプ13aを円弧状とすることにより、空気が放射状に広がるようにした。つまり、バルブリセス13vに流れ込んだ空気がエアランプ13aに沿って流れ出す際に、放射状に広がりながらスワール流Swに合流するようにしたのである。また、エアランプ13aは、バルブリセス13vの中心Caよりも内側となる点Cbを基準として円弧状に設けられているので、流れ出す方向がやや内側に偏りやすくなる(比較のために第一の実施形態に係るピストン13Aの流動方向を示す:矢印Fad参照)。これは、膨張行程において、チャンバー13cから流れ出した空気(燃焼ガスや火炎を含む)が急速に拡散するのを防ぐという効果を奏する。こうして、本ピストン13Bは、バルブリセス13vの上方に形成されているスワール流Swを乱さないようにしつつ、チャンバー13cから流れ出した空気(燃焼ガスや火炎を含む)の急冷化や希薄化を抑えている。
このように、エアランプ13aは、バルブリセス13vの中心Caよりも内側となる点Cbを基準として円弧状に設けられている。これにより、本実施形態に係るピストン13Bは、チャンバー13cから流れ出した空気(燃焼ガスや火炎を含む)の急冷化や希薄化を防ぎ、チャンバー13c外における不完全燃焼を抑制することができる。
次に、第三の実施形態に係るピストン13について詳細に説明する。ここでは、かかるピストン13を「ピストン13C」とする。
図11は、第三の実施形態に係るピストン13Cを示している。なお、図11(A)は、ピストン13Cの上面図である。図11(B)は、ピストン13Cの拡大図である。そして、図11(C)は、ピストン13Cの断面図である。
本ピストン13Cの頂面13tには、一つのチャンバー13cと四つのバルブリセス13vが形成されている。
チャンバー13cは、燃料を着火・燃焼させるために形成された窪みを指す。チャンバー13cの形状は、第一の実施形態に係るピストン13Aと同じである。
バルブリセス13vは、吸気バルブ12Ivや排気バルブ12Evとの干渉を避けるために形成された窪みを指す。バルブリセス13vの形状は、第一の実施形態に係るピストン13Aと同じである。
加えて、本実施形態に係るピストン13Cも、バルブリセス13vの周囲にエアランプ13aが設けられている(図11(B)のハッチング部分参照)。以下に、エアランプ13aの役割と効果について説明する。
図12は、圧縮行程におけるチャンバー13c及びその近傍の空気の流れを示している。図7は、膨張行程におけるチャンバー13c及びその近傍の空気の流れを示している。なお、図中の矢印は、スワール流Sw、スキッシュ流Sq、及び逆スキッシュ流Sqrを表す。
エアランプ13aは、バルブリセス13vの周囲に形成されたスロープである。エアランプ13aは、ピストン13Cの頂面13tから徐々に深くなり、バルブリセス13vに接続している。つまり、エアランプ13aは、バルブリセス13vにつながる傾斜面である。なお、エアランプ13aのこう配は、1/5となっているが、これより小さくしてもよい。
図12に示すように、圧縮行程においては、スワール流Swがバルブリセス13vの上方に形成されている。そのため、スワール流Swの一部がバルブリセス13vに流れ込み、エアランプ13aに沿って流れ出す。従って、バルブリセス13vの内部においても、円滑に空気が流れているのである。また、圧縮行程においては、チャンバー13c及びその近傍でスキッシュ流Sqが形成される。このとき、本ピストン13Cは、バルブリセス13vの内部に空気が滞留しないので、該バルブリセス13v内の空気が一気にチャンバー13cに流れ込みにくくなる。そのため、チャンバー13cの周方向でほぼ均一なスキッシュ流Sqが形成されるのである。
更に、図7に示すように、膨張行程においても、スワール流Swがバルブリセス13vの上方に形成されている。そのため、スワール流Swの一部がバルブリセス13vに流れ込み、エアランプ13aに沿って流れ出す。また、膨張行程においては、チャンバー13c及びその近傍で逆スキッシュ流Sqrが形成される。このとき、本ピストン13Cは、バルブリセス13vの内部で空気(燃焼ガスや火炎を含む)が滞留しないので、該バルブリセス13v内で不完全燃焼が発生しにくくなる。従って、不完全燃焼による炭化水素成分(THC)や有機可溶成分(SOF)が発生しにくくなる。更に、固形炭化成分(SOLID)も発生しにくくなる。そして、これらによる粒子状物質(PM)は、ディーゼルエンジン100に掛かる負荷が大きい運転領域において、顕著に低減することが認められる。特に、有機可溶成分(SOF)については、10パーセント以上も低減し、その効果が著しい。
このように、本ピストン13Cは、バルブリセス13vの周囲にエアランプ13aが設けられている。そして、エアランプ13aは、バルブリセス13vに流れ込んだ空気を該バルブリセス13v外へ案内する。これにより、本実施形態に係るピストン13Cは、バルブリセス13v内に空気が滞留するのを防ぐことができる。従って、バルブリセス13v内における不完全燃焼を抑制できる。ひいては、排気に含まれる環境負荷物質を低減させることが可能となる。
ここで、本ピストン13Cの他の特徴点について説明する。
本ピストン13Cのエアランプ13aは、スワール流Swの流動方向に対してバルブリセス13vの下流側に設けられている。このようにした理由は、以下の設計思想に基づくものである。
即ち、バルブリセス13vに流れ込んだ空気は、該バルブリセス13vによる容積の拡大によって流速が遅くなる。また、バルブリセス13vに流れ込んだ空気は、スキッシュ流Sqや逆スキッシュ流Sqrの影響を受けて更に速度が遅くなる。このため、バルブリセス13vの下流側にエアランプ13aを設けることにより、該バルブリセス13v内の空気を引き出すようにした。つまり、速度が早いスワール流Swに速度が遅いバルブリセス13v内の空気を徐々に合流させることで、該バルブリセス13v内の空気を引き出すようにしたのである(※印の矢印参照)。こうして、本ピストン13Cは、バルブリセス13v内に強制的な空気の流れを作り出している。
このように、エアランプ13aは、スワール流Swの流動方向に対してバルブリセス13vの下流側に設けられている。これにより、本実施形態に係るピストン13Cは、スワール流Swによってバルブリセス13v内の空気を引き出す効果が発生するので、バルブリセス13v内に空気が滞留するのを防ぐことができる。
更に、本ピストン13Cのエアランプ13aは、バルブリセス13vの中心Caよりも外側となる点Ccを基準として円弧状に設けられている(図11(B)参照)。このようにした理由は、以下の設計思想に基づくものである。
即ち、バルブリセス13vに流れ込んだ空気は、エアランプ13aに沿って流れ出す。このため、エアランプ13aを円弧状とすることにより、空気が放射状に広がるようにした。つまり、バルブリセス13vに流れ込んだ空気がエアランプ13aに沿って流れ出す際に、放射状に広がりながらスワール流Swに合流するようにしたのである。また、エアランプ13aは、バルブリセス13vの中心Caよりも外側となる点Ccを基準として円弧状に設けられているので、流れ出す方向がやや外側に偏りやすくなる(比較のために第一の実施形態に係るピストン13Aの流動方向を示す:矢印Fad参照)。これは、膨張行程において、チャンバー13cから流れ出した空気(燃焼ガスや火炎を含む)が急速に拡散するのを進めるという効果を奏する。こうして、本ピストン13Cは、バルブリセス13vの上方に形成されているスワール流Swを乱さないようにしつつ、チャンバー13cから流れ出した空気(燃焼ガスや火炎を含む)と周囲の空気との混合を促進させ、チャンバー13c外における不完全燃焼を抑制することができる。
このように、エアランプ13aは、バルブリセス13vの中心Caよりも外側となる点Ccを基準として円弧状に設けられている。これにより、本実施形態に係るピストン13Cは、チャンバー13cから流れ出した空気(燃焼ガスや火炎を含む)と周囲の空気との混合を促進させ、チャンバー13c外における不完全燃焼を抑制することができる。
以上が、各実施形態に係るピストン13の説明である。各ピストン13は、円弧状としたエアランプ13aの基準位置(中心座標の位置)が異なる。つまり、ピストン13Aのエアランプ13aは、バルブリセス13vの中心Caを基準として円弧状に設けられているのに対し、ピストン13Bのエアランプ13aは、バルブリセス13vの中心Caよりも内側となる点Cbを基準として円弧状に設けられている。また、ピストン13Cのエアランプ13aは、バルブリセス13vの中心Caよりも外側となる点Ccを基準として円弧状に設けられている。このように、エアランプ13aは、チャンバー13cの中心Cからバルブリセス13vの中心Caを通る仮想線L上の点を基準として円弧状に設けられる(図4、図8、図11参照)。
このように、エアランプ13aは、チャンバー13cの中心Cからバルブリセス13vの中心Caを通る仮想線L上の点を基準として円弧状に設けられる。これにより、本実施形態に係るピストン13は、ディーゼルエンジンの個々の特性に応じてスワール流Swの態様を変更し、排気特性を調節することができる。
100 ディーゼルエンジン
1 主体部
13 ピストン
13A 第一の実施形態に係るピストン
13B 第二の実施形態に係るピストン
13C 第三の実施形態に係るピストン
13a エアランプ
13c チャンバー
13v バルブリセス
C チャンバーの中心
Ca バルブリセスの中心
Cb バルブリセスの中心よりも内側となる点
Cc バルブリセスの中心よりも外側となる点
Sw スワール流
Sq スキッシュ流
Sqr 逆スキッシュ流

Claims (6)

  1. チャンバーと、
    前記チャンバーに一部が重なるバルブリセスと、が形成されたピストンにおいて、
    前記バルブリセスの周囲にエアランプが設けられ、
    前記エアランプは、前記バルブリセスに流れ込んだ空気を該バルブリセス外へ案内する、ことを特徴としたピストン。
  2. 前記エアランプは、スワール流の流動方向に対して前記バルブリセスの下流側に設けられる、ことを特徴とした請求項1に記載のピストン。
  3. 前記エアランプは、前記チャンバーの中心から前記バルブリセスの中心を通る仮想線上の点を基準として円弧状に設けられる、ことを特徴とした請求項2に記載のピストン。
  4. 前記エアランプは、前記バルブリセスの中心を基準として円弧状に設けられる、ことを特徴とした請求項3に記載のピストン。
  5. 前記エアランプは、前記バルブリセスの中心よりも内側となる点を基準として円弧状に設けられる、ことを特徴とした請求項3に記載のピストン。
  6. 前記エアランプは、前記バルブリセスの中心よりも外側となる点を基準として円弧状に設けられる、ことを特徴とした請求項3に記載のピストン。
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