〔実施形態1〕
本発明の第1実施形態について、図1〜図17を参照して以下に説明する。以下の特定の実施形態で説明する構成以外の構成については、必要に応じて説明を省略する場合があるが、他の実施形態で説明されている場合は、その構成と同じである。また、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。さらに、各図面に記載した構成の形状、ならびに、長さ、大きさおよび幅などの寸法は、実際の形状および寸法を反映させたものではなく、図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更している。
(撮影画像管理システム10)
図2は、本発明の第1実施形態に係る撮影画像管理システム10の構成を示す図である。図2に示すように、撮影画像管理システム10は、写真シール作成装置1、携帯端末6、および管理サーバ4を備えている。
撮影画像管理システム10の概要について、以下に説明する。撮影画像管理システム10は、ユーザの写真撮影、画像の編集、画像の写真シールとしての印刷、および画像提供サイトへの画像の保存を実現するサービスをユーザに提供する。写真撮影、画像編集、および写真シール印刷のサービスは、ゲームセンターなどの店舗に設置された写真シール作成装置1によって提供される。画像保存のサービスは、画像提供サイトを管理する管理サーバ4によって提供される。ユーザは、自身が所持する携帯端末6を操作することによって、自身の撮影画像を画像提供サイトに保存することができる。
画像提供サイトへの画像の保存には、事前の会員登録が必要である。ユーザは、無料会員として自身を画像提供サイトに登録する。無料会員は、会費を支払う必要がないが、画像提供サイトは保存できる画像の枚数に制限を受ける。本実施形態では、無料会員は、一回のゲームごとに一枚の画像のみを画像提供サイトに保存できる。
ユーザは、自身の会員属性を、無料会員から有料会員に変更することができる。有料会員は、一定の会費を継続的に支払う必要がある代わりに、画像提供サイトに無制限に画像を保存できる。本実施形態では、一回の写真撮影によって生成された撮影画像を全て画像提供サイトに保存できる。
撮影画像管理システム10における写真撮影から画像保存までの流れについて、以下に簡潔に説明する。一人または複数人のユーザは、代金を写真シール作成装置1に支払い、写真撮影および画像編集に関するゲームをプレイする。ユーザはゲーム中に自身を被写体として撮影する。ユーザは、撮影によって生成された画像の中から、編集対象の画像をいくつか選択し、好きなように編集する。また、ユーザは、後で画像を画像提供サイトに保存するために、写真シール作成装置1に自身のメールアドレスを入力する。
ゲームの終了後、ユーザは写真シールを手に入れる。一方、写真シール作成装置1は、生成した画像に、入力されたユーザのメールアドレスを関連付けて、管理サーバ4に送信する。管理サーバ4は、受信したメールアドレス宛に、受信した画像を画像提供サイトに保存することを案内するメールを送信する。ユーザは、自身の携帯端末6においてこのメールを受信する。メールには、画像を画像提供サイトに保存するための手順が、記載されている。ユーザは、その手順に従い、画像を保存するための操作を携帯端末6に対して行う。この結果、画像提供サイトにおけるユーザ専用の画像記憶領域に、画像が保存される。
画像提供サイトへの画像保存後、ユーザは、携帯端末6または所望の他の装置を用いて画像提供サイトにログインして、画像をダウンロードすることができる。
(写真シール作成装置の構成)
撮影画像管理システム10を構成する各装置の構成および機能について、以下に詳細に説明する。まず、写真シール作成装置1の詳細について、図3〜図11を参照して説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。この図に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13を備えている。写真シール作成装置1は、撮影ユニット11と編集部12とが接し、かつ、編集部12と事後接客部13とが接した状態で設置される。
(撮影ユニット11)
撮影ユニット11は、撮影部21および背景部22を備えている。撮影部21と背景部22とは、所定の距離だけ離れて設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において、撮影制御が行われる。
撮影部21は、撮影制御をユーザに行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影制御を行っているユーザの正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影制御時にユーザによって用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいるユーザから見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aによって構成され、右側面が側面パネル42Bによって構成される。
背景部22は、正面を向いて撮影制御を行っているユーザの背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図4)から構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えばユーザによって選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
背景カーテンユニット25に収納される背景カーテンとしては、複数枚のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けると共に、合成用の背景画像を複数種類用意し、後述する編集制御において、ユーザが所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
(編集部12)
編集部12は、撮影制御によって得られた画像を編集する処理である編集制御をユーザに行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集制御時にユーザによって用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
図3に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組のユーザが同時に編集することができるように、編集部12の正面側と背面側には編集制御に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集制御に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図4)が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンによって囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、ユーザが編集制御を行う編集空間となる。
(事後接客部13)
図4は、写真シール作成装置の外観を他の角度からみた斜視図である。事後接客部13は事後接客を行い、ユーザに事後接客に対する操作を行わせる装置である。事後接客には、画像(編集済みの画像を含む)を管理サーバ4に送信する処理、ミニゲームをユーザに行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
図4に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の左側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客に対する操作時にユーザによって用いられるタブレット内蔵モニタ、および、画像(編集済みの画像を含む)が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っているユーザが事後接客に対する操作を行う事後接客空間となる。
(ユーザの移動)
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴うユーザの移動について図5を参照して説明する。図5は、ユーザの移動について説明する図である。
写真シール作成装置1のユーザは、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラおよびタッチパネルモニタなどを利用して撮影制御を行う。
なお、ユーザの画像の撮影においては、すべての撮影がシール紙に印刷される画像を撮影するものとは限らず、携帯端末6に送信するため(又は、携帯端末6において閲覧可能なように、管理サーバ4に送信するため)にのみ撮影される場合もある。これは、印刷される画像と携帯端末6に送信される画像との間でユーザの嗜好が異なることがあるためであり、ユーザの撮影時において、携帯端末6への送信を意識した撮影をしたいユーザの意向にこたえるものである。
撮影制御を終えたユーザは、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動したユーザは編集制御を開始する。編集空間A2−1のユーザと、編集空間A2−2のユーザは同時に編集制御を行うことができる。
編集制御が終了した後、画像(編集済みの画像を含む)の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集制御を終えたユーザは、編集空間A2−1で編集制御を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客を受け、当該事後接客に対する操作を行う。また、編集制御を終えたユーザは、編集空間A2−2で編集制御を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客を受け、当該事後接客に対する操作を行う。
画像の印刷が終了したとき、ユーザは、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
(各部材の構成)
次に、写真シール作成装置1に備えられる各部材の構成について説明する。
(撮影部21)
図6は、写真シール作成装置1に備えられる撮影部21の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影制御を行うユーザの正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影制御を行うユーザの左側、右側に位置する。側面パネル42Aの上方には連結部23Aが固定され、側面パネル42Bの上方には連結部23Bが固定される。
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(complementary metal-oxide semiconductor)などの撮像素子によって構成され、撮影空間A1にいるユーザを撮影する。カメラ91によって取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。ユーザによって撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91によって取り込まれた画像は画像(静止画像)として保存される。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルによって構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91によって取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、ユーザの選択操作をタッチパネルによって受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。撮影・表示ユニット81の下方の位置には、ベース部43の上面が一部突出する形で下ストロボ85が設けられる。
上ストロボ82は、ユーザを上前方から照射する。左ストロボ83は、ユーザを左前方から照射し、右ストロボ84は、ユーザを右前方から照射する。下ストロボ85は、ユーザを下前方から照射する。
ベース部43にはユーザの足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。後述するように、各蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、撮影空間A1内の明るさが、ユーザが行っている撮影制御の内容に応じて適宜調整される。
足元ストロボ86の右側には、ユーザがお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
下ストロボ85を挟んでベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影制御を行うユーザが手荷物等を置くための荷物置場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影制御の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
(背景部22)
図7は、写真シール作成装置1に備えられる背景部22の構成例を示す図である。上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
(編集部12)
図8は、写真シール作成装置1に備えられる編集部12の構成例を示す図である。この図に示すように、編集部12において、斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132A及び132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方のユーザによって用いられ、タッチペン132Bは他方のユーザによって用いられる。
なお、編集部12において行われる画像の編集は、すべてが印刷される画像に対する編集であるとは限らず、ユーザが携帯端末6への送信のみを想定している画像(つまり、印刷されない画像)に対する編集である場合もある。これは、印刷される画像と携帯端末6へ送信されてweb上で利用される画像との間で、ユーザの嗜好に違いがあり、例えばブログなどに利用する画像などに対して、印刷される画像に対する編集とは異なる編集をしたいというユーザの意向にこたえるためのものである。
(事後接客部13)
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。図9は、写真シール作成装置1に備えられる事後接客部13の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、ミニゲームなどの事後接客の工程において用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下にはシール紙排出口164が設けられる。シール紙排出口164の下にはスピーカ165が設けられる。
非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しおよび非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。
シール紙排出口164には、編集空間A2−1のユーザが編集制御を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2のユーザが編集制御を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタによって行われる。
スピーカ165は、事後接客時の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
(写真シール作成装置1の内部構成)
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図10は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付す。重複する説明については適宜省略する。
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)などから構成され、ROM(Read Only Memory)206または記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部21、編集部12、事後接客部13、および印刷部211の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクまたはフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201によって適宜読み出される。
通信部203はインターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクまたは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によってリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムおよびデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムおよびデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータおよびプログラムを一時的に記憶する。
撮影部21は、撮影空間A1におけるユーザの撮影制御に関する処理を行う。撮影部21は、硬貨処理部221、背景制御部222、照明制御部223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば300円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択がユーザによって手動で行われるようにしてもよい。
照明制御部223は、制御部201より供給される照明制御信号に従って、撮影空間A1内の各ストロボの発光を制御する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、足元ストロボ86と、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102、背面右ストロボ103が設けられる。各ストロボの内部には蛍光灯も設けられる。
また、照明制御部223は、各ストロボの内部に設けられる蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、ユーザが行っている撮影制御の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像(画像)を制御部201に出力する。
編集部12Aは、編集空間A2−1におけるユーザの編集制御に関する処理を行う。編集部12Aは、編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A、132B、およびスピーカ231から構成される。編集部12Bも編集部12Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2におけるユーザの編集制御に関する処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対するユーザの操作を検出する。ユーザの操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の画像の編集が行われる。
事後接客部13は、事後接客空間A3における事後接客に関する処理を行う。事後接客部13は、タブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A、162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、およびスピーカ165から構成される。
印刷部211は、印刷制御を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。プリンタ241は、画像、またはユーザによる編集制御によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口164に排出する。一点鎖線で囲んで示す事後接客部13と印刷部211が、事後接客空間A3にいるユーザを相手とした事後接客に関する処理を行う構成となる。
また、印刷部211は、印刷制御に係る処理において、シール紙への撮影画像(又は編集画像)の印刷に加え、欄外(シール紙の端部など)に、管理サーバ4へ送信した画像を取得するためのURL(Uniform Resource Locater)、及び、シールID(画像取得用ID)などを印刷してもよい。シールIDとは、写真シール作成装置1において1ゲーム中に生成された1又は複数の画像(撮影画像および編集画像を含む)を一義的に特定するための識別子であり、ユーザが1ゲーム中に生成された画像を取得するための識別子である。ユーザは、画像を取得するためのURLにアクセスし、シールIDを入力することにより、写真シール作成装置1において1ゲーム中に生成された画像を取得するためのウェブページ(画像取得用ページ)を携帯端末6に表示させることができる。
これは、例えば、事後接客部13などにおいてユーザからメールアドレスの入力を受け付ける際に、タイムアウトやミス入力により正しいアドレスを受け付けることができず、画像を取得するためのURLなどの情報をユーザに送信することができないなど場合に、シール紙に印刷されているURLにアクセスしてシールIDを入力することによりユーザが画像を取得することができるようにするためである。
なお、印刷部211は、画像を取得するための情報として、URLではなく、例えば、所定のメールアドレス又はQRコード(登録商標)などを印刷してもよい。所定のメールアドレスが印刷されている場合には、ユーザは、当該所定のメールアドレスに空メールを送信することにより、画像を取得するためのURLが記載されたメールを管理サーバ4から受信することができる。また、シール紙にQRコードが印刷されている場合には、ユーザは、携帯端末6を用いてQRコードの示すウェブページへアクセスすることにより、画像取得用ページへ直接アクセスすることもできる。
(制御部の構成)
図11は、写真シール作成装置1に備えられる制御部201の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。この図に示すように、制御部201は、通信制御部311、撮影制御部312、編集制御部313、印刷制御部314、および事後接客制御部315を備えている。
通信制御部311は、通信部203による外部の装置との通信を制御する。
撮影制御部312は、撮影部21による、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理と、ユーザの撮影制御に従いユーザグループを撮影する等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの撮影制御に関する処理とを制御する。撮影制御部312は、画像が撮影された日時に関する日時情報を生成することもできる。
編集制御部313は、編集部12Aおよび編集部12Bによる画像に対する落書き編集等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの編集制御に関する処理を制御する。
印刷制御部314は、印刷部211によるシール紙の印刷等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの印刷制御に関する処理を制御する。
事後接客制御部315は、事後接客部13による、編集作業を終了したユーザグループを接客する処理等、写真シール作成ゲームにおける事後接客に関する処理を制御する。
(管理サーバ4)
次に、管理サーバ4の詳細について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る管理サーバ4の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、管理サーバ4は、主に、制御部401、記憶部402、および通信部403を備えている。制御部401は、管理サーバ4に備えられる各部材を統括制御する。記憶部402は、管理サーバ4において使用される各種データを記憶する。通信部403は、撮影画像管理システム10を構成する他の装置と通信する。
(制御部401の詳細)
図1に示すように、制御部401は、通信制御部411、メール作成部412、ウェブページ作成部413、および画像管理部414を備えている。
(通信制御部411)
通信制御部411は、通信部403による通信を制御する。
(メール作成部412)
メール作成部412は、写真シール作成装置1で遊んだユーザのメールアドレス宛に送信されるメールを作成する。本実施形態では、メール作成部412は、メールデータベース421に格納されているデータを用いて、通信制御部411から入力されたメールアドレス宛に送信される、画像の保存を案内するメールを作成し、通信制御部411に出力する。
(ウェブページ作成部413)
ウェブページ作成部413は、携帯端末6に表示されるウェブページを作成する。本実施形態では、ウェブページ作成部413は、ウェブページデータベース423に格納されているデータを用いて、携帯端末6から受信したアクセス要求に応じたウェブページを作成し、通信制御部411に出力する。詳細は後述するが、ウェブページ作成部413は、ユーザの会員種別に応じたウェブページを作成する。
なお、以下において「ページ」は、例えば、ウェブページのように、管理サーバ4が携帯端末6等の通信端末に送信して表示するためのデータを意味する。上記ページには、通常、テキストデータおよび画像データが含まれており、さらに、音声データおよび動画データが含まれていてもよい。
(画像管理部414)
画像管理部414は、画像提供サイトを通じてユーザに提供される画像を管理する。本実施形態では、画像管理部414は、写真シール作成装置1によって作成された画像のうち、ユーザによって指定された画像を画像データベース424に保存する。
(記憶部402の詳細)
図1に示すように、記憶部402は、メールデータベース421、会員データベース422、ウェブページデータベース423、および画像データベース424を有している。
(メールデータベース421)
メールデータベース421は、ユーザに送信するメールを作成するための各種データを格納している。
(会員データベース422)
会員データベース422は、画像提供サイトの会員であるユーザに関する各種情報を格納している。本実施形態では、会員データベース422には、写真シール作成装置1を利用するユーザを特定する情報(ユーザ特定情報)が、ユーザ別に格納されている。ユーザ特定情報としては、例えば、ユーザの会員ID、メールアドレス、ニックネーム、生年月日、住所、会員属性、入会日、および、ユーザが保有する携帯端末の端末IDなどを挙げることができる。また、会員属性としては、例えば、有料会員および無料会員などを挙げることができる。
(ウェブページデータベース423)
ウェブページデータベース423は、携帯端末6に表示される画像提供サイトのウェブページを作成するための各種データを格納している。
(画像データベース424)
画像データベース424は、写真シール作成装置1によって作成されたユーザの画像のうち、画像提供サイトに保存するようにユーザによって指示された画像を格納している。画像データベース424には、画像が、会員データベース422に会員として登録されているユーザごとに区別されて格納されている。
図示はしないが、記憶部402は、写真シール作成装置1から受信した画像などのデータを一時的に保存する一時保存データベースも有している。
(通信部403の詳細)
本実施形態では、写真シール作成装置1および携帯端末6が、通信部403の通信相手である。通信部403は、通信制御部411の制御を受けることによって、他の装置からデータを受信したり、他の装置にデータを送信したりする。
(携帯端末6)
図12は、本発明の実施形態1に係る携帯端末6の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、携帯端末6は、主に、制御部601、記憶部602、通信部603、入力部604、および表示部605を備えている。制御部601は、携帯端末6に備えられる各部材を統括制御する。記憶部602は、携帯端末6において使用される各種データを記憶する。携帯端末6は、撮影画像管理システム10を構成する他の装置と通信する。入力部604は、タッチパネルなどの、ユーザが携帯端末6に情報を入力するための装置である。表示部605は、液晶表示装置などの、情報を表示するための装置である。
(制御部601の詳細)
図12に示すように、制御部601は、通信制御部611、入力制御部612、および表示制御部613を備えている。
通信制御部611は、通信部603による通信を制御する。入力制御部612は、入力部604における情報入力を制御する。表示制御部613は、表示部605における情報表示を制御する。たとえば、通信制御部611から入力されたウェブページを表示制御部613が表示部605に出力することによって、当該ウェブページを表示部605に表示させることができる。
(会員登録処理)
撮影画像管理システム10では、画像提供サイトに会員登録したユーザが、撮影画像を画像提供サイトに保存することができる。ユーザは、所定の手順に従い自身を画像提供サイトに無料会員として登録する。その手順について、図13を参照して以下に説明する。図13は、会員登録処理時に携帯端末6の表示部605に表示されるウェブページの一例を示す画面遷移図である。
ユーザは、画像提供サイトに会員登録するために、携帯端末6を用いて画像提供サイトにアクセスする。この結果、図13の(a)に示すような画像提供サイトのトップページ1001が、携帯端末6の表示部605に表示される。トップページ1001は、会員ログイン処理を進めるためのリンク画像1002、および無料会員登録処理を進めるためのリンク画像1003を少なくとも含む。
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、無料会員登録を進めるためのリンク画像1003を選択する。この結果、携帯端末6は、管理サーバ4と通信し、結果として、図13の(b)に示すような、無料会員登録用のウェブページ1011を表示部605に表示する。
ウェブページ1011は、無料会員登録されるユーザを特定する情報(ユーザ特定情報)を入力するための入力フォーム1012、および、入力されたユーザ特定情報を管理サーバ4に送信するためのリンク画像1013を少なくとも含む。ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、ユーザの会員ID、パスワード、およびメールアドレスなどの各種の個人情報を、ユーザ特定情報として入力フォーム1012に入力する。ユーザは、ユーザ特定情報の入力完了後、リンク画像1013を選択する。これにより携帯端末6は、ユーザ特定情報を管理サーバ4に送信すると共に、ユーザの無料会員登録を管理サーバ4に要求する。
管理サーバ4の通信制御部411は、携帯端末6から送信されたユーザ特定情報を通信部403を通じて受信する。通信制御部411は、受信したユーザ特定情報をメール作成部412に出力すると共に、会員登録用メールの作成をメール作成部412に指示する。この指示を受けて、メール作成部412は、図13の(c)に示すような会員登録用メール1021を作成する。会員登録用メール1021は、受信したユーザ特定情報に含まれるメールアドレス宛のメールであり、無料会員登録の完了を示すウェブページへのURL1022を含んでいる。メール作成部412は、作成した会員登録用メール1021を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、入力された会員登録用メール1021を、通信部403を介してユーザのメールアドレス宛に送信する。
携帯端末6は、送信された会員登録用メール1021を受信し、表示部605に表示する。ユーザは、表示された会員登録用メール1021を確認し、URL1022を選択する。これにより携帯端末6は、URL1022によって特定されるウェブページを、管理サーバ4に要求する。
この要求を受けて、管理サーバ4は、無料会員登録を完了させる。具体的には、管理サーバ4が、会員データベース422にユーザ用のアカウント領域(会員固有のデータを保存する記憶領域)を作成し、当該アカウント領域に、ユーザ特定情報を保存する。このとき、ユーザが無料会員であることを表す情報を、アカウント領域に追加する。最後に、管理サーバ4は、無料会員登録が完了したことを示すウェブページを作成し、携帯端末6に送信する。
なお、ユーザは、無料会員の登録後、会員ID及びパスワードを入力することにより画像提供サイトにログインし、所定の手続きを踏むことによって、自身を有料会員として画像提供サイトに登録することができる。この登録完了後、ユーザのアカウント領域には、ユーザが有料会員であることを表す情報が追加される。
(サービスの流れ)
次に、撮影画像管理システム10によって提供されるサービスの流れの詳細について、図14および図15を参照して以下に説明する。図14は、撮影画像管理システム10における写真撮影から画像保存までの一連の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
(写真撮影)
図14に示すように、ユーザは、写真シール作成装置1においてゲームのプレイを開始する(ステップS1)。具体的には、ユーザは、写真シール作成装置1の正面パネル41の前に立ち、ゲームのプレイに必要な料金の硬貨を、硬貨投入返却口87に投入する。撮影制御部312は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを、硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定する。
投入されたと判定した場合、撮影制御部312は、撮影部21を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させ、ユーザによる撮影制御に従って、撮影空間A1にいるユーザを被写体として撮影する(ステップS2)。この撮影制御は撮影処理時間内に複数回行われる。
なお、撮影制御における処理として、シール紙への印刷用の画像の撮影ではなく、携帯端末6への送信用の画像の撮影として、所定の回数の撮影を行うこともある。この場合には、携帯端末6への送信用の画像に適した画像として、合成用画像をクロマキ合成した画像、及び、色フィルターによるフィルタリング処理などの画像処理を施した画像を、撮影時に作成することもある。
写真撮影の終了後、撮影制御部312は、撮影空間A1にいるユーザに対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。この案内は、案内画面を撮影部21のタッチパネルモニタ93に表示させることによって、または、音声案内をスピーカ224から出力させることによって、行われる。
(画像編集)
案内の終了後、編集制御部313は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影制御を終えたユーザの移動先とした方の編集空間に対応する編集部12を制御することによって、編集部12に画像を編集させる(ステップS3)。具体的には、編集制御部313は、編集対象画像として選択または取得された画像に合成するための合成用画像をユーザに選択させ、選択された合成用画像を画像に合成させ、得られた合成画像を、ユーザによる編集操作に従って編集する。また、携帯端末6への送信用の画像に対する編集として、例えば、画像を所定のサイズにトリミングする処理、色フィルターによるフィルタリング処理、及び、複数の画像を一つの画像として仕上げるコラージュ合成処理などの処理を行うこともできる。
編集の終了後、編集制御部313は、編集空間A2−1または編集空間A2−2において編集制御を終えたユーザに、事後接客空間A3への移動を案内する。この案内は、案内画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させることによって、または、案内音声をスピーカ231から出力させることによって、行われる。
(写真シール印刷)
案内の終了後、印刷制御部314は、ユーザによって選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる(ステップS4)。印刷が終了すると、事後接客制御部315は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、管理サーバ4及び写真シール作成装置1から同じ手順で画像を取得可能なように、写真シール作成装置1において作成されたシールIDおよび、画像取得情報(画像取得サイトのURL、または、取得のためのメールアドレスなど)が欄外に印刷され、また、所定の画像が中央部に印刷されたシール紙をシール紙排出口164に排出する。
(事後接客)
印刷中、事後接客制御部315は、事後接客部13を制御し、印刷終了待機中のユーザに対する事後接客に関する処理を制御する(ステップS5)。具体的には、事後接客制御部315は、事後接客部13による事後接客に関する処理として、写真シール作成ゲームにおいて画像(編集済みの画像を含む)を管理サーバ4に送信するための処理を制御する。その際、事後接客制御部315は、ゲームをプレイしたユーザのメールアドレスを入力するためのメールアドレスの入力画面、および、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させる。ユーザは、タッチペン162Aまたはタッチペン162Bを用いることによって、現在用いているメールアドレスを入力すると共に、管理サーバ4に送信したい画像を選択する。
(画像送信)
通信制御部311は、入力されたメールアドレスおよび選択された画像もしくは制御部201が送信対象と決定した画像を、通信部203を通じて管理サーバ4に送信する(ステップS6)。このとき送信される画像には、当該画像を一義的に特定するための識別子(画像ID)が関連付けられている。写真シール作成装置1から送信されたメールアドレス、画像、および画像IDを、管理サーバ4の通信部403が受信し(ステップS7)、通信制御部411に出力する。通信制御部411は、受信した画像を、記憶部402の図示しない一時保存データベースに保存する。保存された画像などのデータは、規定の期限が経過するまで一時保存データベースに格納され続け、期限が経過すると自動的に一時保存データベースから削除される。
なお、通信制御部311は、管理サーバ4に対し、ユーザが選択した所定の枚数の画像だけではなく、ユーザが将来有料会員になる場合を考慮して、すべての画像を送信してもよい。これにより、ユーザは、無料会員の状態で撮影したあと、サイト上で有料会員になった場合に、無料会員の状態で撮影したすべての画像を取得することができる。
(案内メールの作成および送信)
通信制御部411は、受信したメールアドレスおよび画像IDをメール作成部412に出力する。メール作成部412は、通信制御部411から受け取ったメールアドレス宛に送信される、画像の保存をユーザに案内する案内メールを作成する。その手順は次の通りである。メール作成部412は、画像IDをウェブページ作成部413に出力すると共に、当該画像IDによって特定される画像を保存するためのウェブページを示すURL1102の生成を、ウェブページ作成部413に要求する。ウェブページ作成部413は、要求されたURL1102を生成し、メール作成部412に出力する。
メール作成部412は、案内メールを作成するためのデータをメールデータベース421から取得する。そして、当該データ、URL1102、およびユーザのメールアドレスを用いて、図15の(a)に示す案内メール1101を作成する。案内メール1101の本文中には、URL1102が記載されている。メール作成部412は、作成した案内メール1101を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、通信部403を介して、ユーザのメールアドレス宛に案内メール1101を送信する(ステップS8)。
なお、メール作成部412は、画像IDとその画像IDにかかわる画像とをまとめるウェブページではなく、シールIDをユーザに入力してもらうだけのウェブページを示すURLを含む案内メールを送信してもよい。この場合には、管理サーバ4は、案内メールに含まれるURLの示すウェブページ上において、携帯端末6からシール紙の欄外に印刷されたシールIDの入力を受け付け、当該管理サーバ4に送信されている画像を表示するようにしてもよい。
(画像保存用ウェブページの要求および送信)
携帯端末6の通信部603は、送信された案内メール1101を受信し(ステップS9)、通信制御部611に出力する。通信制御部611は、入力された案内メール1101を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、入力された案内メール1101を表示部605に出力する。ユーザは、表示部605に表示された案内メール1101を確認し、画像提供サイトに画像を保存するために、入力部604を用いてURL1102を選択する(ステップS10)。
入力制御部612は、入力部604における選択入力を受け付け、URL1102が選択されたことを通信制御部611に通知する。これを受けて通信制御部611は、選択されたURL1102に対応するウェブページを、管理サーバ4に要求する。具体的な手順は次の通りである。通信制御部611は、記憶部602に格納されているユーザの会員IDを取得し、この会員IDを含みかつウェブページの提供を求める所定のリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
通信制御部411は、送信されたリクエストを通信部403を通じて受信し(ステップS11)、ウェブページ作成部413に出力する。ウェブページ作成部413は、リクエストに含まれる会員IDを会員データベース422に照会することによって、ユーザの会員種別を判定する(ステップS12)。本実施形態では、ウェブページ作成部413は、ユーザが無料会員および有料会員のいずれであるかを判定し、判定結果に応じたウェブページを作成する。ウェブページ作成部413は、ユーザが無料会員であると判定した場合には、図15(b)に示すような、無料会員が画像を保存するためのウェブページ1103を作成する。一方、ユーザが有料会員であると判定した場合には、図15(c)に示すような、有料会員が画像を保存するためのウェブページ1107を作成する。
図15(b)に示すように、ウェブページ1103は、一つのサムネイル画像1104、ユーザに有料会員の登録を促すリンク画像1105、および、画像提供サイトに画像を一枚保存するためのリンク画像1106を含んでいる。ユーザが無料会員である場合には保存できる画像が一枚であるため、サムネイル画像1104は、その一枚の画像のサムネイルである。なお、当該一枚の画像とは、写真シール作成装置1においてユーザにより選択された画像である。一方、画像が複数枚ある場合、サムネイル画像1104は、これら複数の画像のいずれかのサムネイルである。
図15(c)に示すように、ウェブページ1107は、一つのサムネイル画像1104、および、全ての画像を保存するためのリンク画像1108を含んでいる。
本例では、ユーザは無料会員であるので、ウェブページ作成部413は、無料会員用のウェブページ1103を作成する。ウェブページ作成部413は、作成したウェブページ1103を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、入力されたウェブページ1103を、通信部403を通じて携帯端末6に送信する(ステップS13)。
(画像保存)
携帯端末6は、通信部603を通じてウェブページ1103を受信する(ステップS14)。ウェブページ1103は、通信制御部611を介して表示制御部613に出力される。表示制御部613は、入力されたウェブページ1103を表示部605に出力する。ユーザは、表示部605に表示されたウェブページ1103を確認する。ユーザが無料会員である場合、画像が複数枚あったとしても、画像提供サイトに保存できるのは、それらのうちのいずれか一枚である。ユーザは、一枚の画像を保存したい場合、入力部604を通じてリンク画像1106を選択する。なお、当該保存したい画像は、写真シール作成装置1において携帯端末6へ送信する画像として選択した画像に限られず、例えば、画像提供サイトにアクセスしている携帯端末6において保存対象の画像として指定された画像であってもよい。
入力制御部612は、入力部604における選択入力を受け付け、リンク画像1106が選択されたことを通信制御部611に通知する。これを受けて、通信制御部611は、画像保存の指示を管理サーバ4に送信する(ステップS15)。
送信された保存指示を、通信制御部411が通信部403を通じて受信する(ステップS16)。これにより通信制御部411は、画像の保存を画像管理部414に指示する。画像管理部414は、この指示を受けて、一時保存データベースに格納されているユーザの画像を、ユーザの会員IDに関連付けて画像データベース424に保存する(ステップS17)。その際、画像が一枚なら、その画像を保存する。一方、画像が複数枚なら、そのうちのいずれか一つ(たとえばサムネイル画像1104に対応する画像)を保存する。これにより、図14に示す一連の処理は完了する。
なお、無料会員であるユーザは、全ての画像を保存したい場合、リンク画像1105を選択する。この場合、有料会員登録のための一連の処理が撮影画像管理システム10において行われる。そして登録が完了すると、全ての画像がユーザの会員IDに関連付けられて画像データベース424に保存される。
また、ユーザが有料会員である場合の保存処理は、本質的には上述した無料会員の場合の保存処理と同じである。ただし、ユーザは、ウェブページ1107に含まれるリンク画像1108を選択する。これにより管理サーバ4は、画像データベース424におけるユーザの画像記憶領域に、全ての画像を保存する。なお、ユーザによる保存する画像(無料会員であれば1枚の画像、有料会員であれば全ての画像)の選択は、写真シール作成装置1において受け付けられていてもよい。この場合には、画像管理部414は、写真シール作成装置1において選択されている画像を画像データベース424に保存すればよい。
(携帯端末6への画像保存)
以下に、画像提供サイトに保存された画像をユーザの携帯端末6に保存する際の処理の流れについて、図16および図17を参照して説明する。図16は、撮影画像管理システム10における携帯端末6への画像保存に関する一連の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図17は、携帯端末6への画像保存処理時に携帯端末6の表示部605に表示されるウェブページの一例を示す画面遷移図である。
ユーザは、画像提供サイトにログインするために、画像提供サイトにアクセスする。その結果、図17(a)に示すような画像提供サイトのトップページ1001が、携帯端末6の表示部605に表示される。ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、画像提供サイトへの会員ログイン処理を進めるためのリンク画像1002を選択する。入力制御部612はこの選択操作を受け付けて、リンク画像1002が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、ユーザの会員IDおよびパスワードを記憶部602から読み出し、通信部603を通じて管理サーバ4に送信すると共に、画像提供サイトへのログインを管理サーバ4に要求する(ステップS21)。なお、通信制御部611は、リンク画像1002が選択された場合に、ユーザの会員IDおよびパスワードを入力するためのウェブページを取得してもよい。この場合には、管理サーバ4は、ウェブページにおいて会員IDおよびパスワードの入力を受け付ければよい。
管理サーバ4の通信制御部411は、この要求を、通信部403を通じて受け付ける(ステップS22)。次に通信制御部411は、受信した会員IDおよびパスワードをウェブページ作成部413に出力すると共に、会員トップページ1031の作成をウェブページ作成部413に指示する。
ウェブページ作成部413は、入力された会員IDおよびパスワードを会員データベース422と照合することによって、ユーザが画像提供サイトに会員として登録されているか否かを判定する。登録されていると判定した場合、ウェブページデータベース423から、会員トップページ1031を生成するためのデータを取得する。ウェブページ作成部413は、当該データを用いて、図17(b)に示すような会員トップページ1031を生成し、通信制御部411に出力する。会員トップページ1031は、画像提供サイトに保存されているユーザの画像の一覧を表示するためのリンク画像1032を含んでいる。通信制御部411は、通信部403を通じて会員トップページ1031を携帯端末6に送信する(ステップS23)。
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて、会員トップページ1031を受信する。通信制御部611は、受信した会員トップページ1031を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、会員トップページ1031を表示部605に出力する。結果、表示部605に会員トップページ1031が表示される(ステップS24)。
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、リンク画像1032を選択する(ステップS25)。入力制御部612が、この選択操作を受け付けて、リンク画像1032が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、画像提供サイトに保存されているユーザの画像の一覧を含むウェブページの提供を求めるリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
管理サーバ4の通信制御部411は、送信されたリクエストを、通信部403を通じて受け付ける(ステップS26)。次に通信制御部411は、画像データベース424に保存されているユーザの画像の一覧を含む画像一覧ページ1041の生成を、ウェブページ作成部413に指示する。
ウェブページ作成部413は、画像一覧ページ1041を生成するためのデータを、ウェブページデータベース423から取得する。ウェブページ作成部413は、データを用いると共に、画像データベース424に保存されているユーザの全画像を参照することによって、図17(c)に示すような画像一覧ページ1041を生成し、通信制御部411に出力する。画像一覧ページ1041は、画像データベース424に保存されているユーザの全画像を個別に表す、複数のサムネイル画像1042を含んでいる。通信制御部411は、通信部403を通じて画像一覧ページ1041を携帯端末6に送信する(ステップS27)。
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて画像一覧ページ1041を受信する。通信制御部611は、受信した画像一覧ページ1041を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、画像一覧ページ1041を表示部605に出力する。結果、表示部605に画像一覧ページ1041が表示される(ステップS28)。
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、表示中のサムネイル画像1042のうち、携帯端末6に保存したい画像に対応するサムネイル画像1042を選択する(ステップS29)。入力制御部612は、この選択操作を受け付けて、サムネイル画像1042が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、選択されたサムネイル画像1042に対応する画像の提供を求めるリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
管理サーバ4の通信制御部411は、通信部403を通じて、送信されたリクエストを受信する(ステップS30)。次に通信制御部411は、携帯端末6から提供を求められたユーザの画像を通信制御部411に出力するように、画像管理部414に指示する。
画像管理部414は、指示された画像を画像データベース424から取得し、通信制御部411に出力する。通信制御部411は、通信部403を通じて、入力された画像を携帯端末6に送信する(ステップS31)。
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて、送信された画像を受信し、記憶部602に保存する(ステップS32)。以上により、携帯端末6への画像保存処理が完了する。
なお、上述の説明では、携帯端末6が画像提供サイトへログインすることにより画像を取得する構成を例に挙げて説明したが、本実施形態では、シールIDを用いて画像を取得することもできる。例えば、携帯端末6は、シール紙に印刷されているURL(又は、案内メールに含まれるURL)の示すウェブページにアクセスすると共に、ユーザによるシールIDの入力操作を受け付けることにより、画像取得用ページにアクセスする。
このとき、画像取得用ページは、ユーザが有料会員である場合にはシールIDにより特定される画像であって1ゲーム中に生成された全ての画像をユーザが選択可能に一覧表示し、ユーザが無料会員である場合にシールIDにより特定される全画像のうち1枚の画像のみをユーザが選択可能に一覧表示してもよい。また、画像取得用ページは、ユーザが無料会員である場合には、写真シール作成装置1において予め選択されている1枚の画像のみを表示してもよい。なお、画像取得用ページには、編集画像のみが一覧表示されることが好ましいが、例えば、編集画像の生成されていない撮影画像が存在する場合には編集画像と編集画像の生成されていない撮影画像とを一覧表示してもよいし、編集画像および撮影画像の全てを一覧表示してもよいし、特に限定されるものではない。
携帯端末6は、画像取得用ページにおいて一覧表示されている画像のうち、ユーザにより選択された画像を管理サーバ4から取得し、記憶部602に保存する。なお、ユーザが有料会員である場合には、携帯端末6は、画像取得用ページにおいて一覧表示されている画像に対するユーザの選択操作を受け付けることなく、一覧表示されている全ての画像を管理サーバ4から取得し、記憶部602に保存してもよい。
(複数の画像を順次表示)
以下に、本実施形態に係る管理サーバ4における、当該管理サーバ4において管理している複数の画像(編集済の画像(編集画像)を含む)を順次表示するための順次表示用データを生成するための構成について、図18を参照して説明する。図18は、本実施形態に係る管理サーバ4の制御部401の備える画像管理部414の要部構成を示すブロック図である。
(管理サーバ)
本実施形態に係る管理サーバ4の画像管理部414は、図18に示すように、選択指示受付部441(選択受付手段)、抽出部442(抽出手段)、加工部443(生成手段)、及び、生成部444(生成手段)を備えている。
選択指示受付部441は、ユーザから、順次表示用データを構成する少なくとも1枚の画像を選択するための操作(選択操作)を受け付ける。具体的には、選択指示受付部441は、管理サーバ4に保存されている画像を閲覧するための画像閲覧用アプリケーション(又は、一般的なウェブブラウザなど)を用いて管理サーバ4にアクセスしている携帯端末6において受け付けられたユーザの選択操作を携帯端末6から受け付ける。
このとき、携帯端末6には、当該携帯端末6を操作しているユーザの会員IDに関連付けて画像データベース424に保存されている画像(以降、単に「ユーザの画像」とも記載する)が例えばサムネイル画像などにより一覧表示されればよい。また、携帯端末6においてユーザの選択指示を受け付けた場合には、一覧表示されている画像のうち、選択された画像が、他の画像と区別可能に表示されることが好ましい。
抽出部442は、選択指示受付部441において受け付けたユーザの選択指示において選択されている少なくとも1枚の画像(選択画像)を含む所定の枚数の画像を、画像データベース424に格納されている複数のユーザの画像の中から抽出する。なお、所定の枚数は、例えば、5枚であってもよいし、10枚であってもよいし、ユーザにより指示された枚数であってもよいし、特に限定されない。なお、選択指示受付部441においてユーザの選択指示を受け付ける構成を例に挙げて以下に説明するが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、ユーザの選択操作を受け付けなくてもよい。この場合には、抽出部442は、例えば、写真シール作成装置1から送信される複数の画像であって1回のゲームにおいて生成された全ての画像を抽出することもできる。
また、所定の枚数の画像のうち、選択画像以外の画像については、抽出部442が、所定の判断基準に基づいて画像データベース424から自動で抽出する。このとき、抽出部442は、画像データベース424に保存されているユーザの画像のうちから、選択画像と自動で抽出する画像との合計が所定の枚数となるように抽出する。なお、抽出部442は、抽出した画像について、順次表示用データを構成する画像として用いることを希望するか否かを示すユーザ指示を受け付けてもよい。
所定の判断基準としては、例えば、(1)ユーザが1年以内に写真シール作成装置1を利用して生成された画像であること、(2)当該ユーザがお気に入りとして登録している画像であること、(3)当該ユーザ以外の他のユーザが閲覧可能に公開されている画像であって他のユーザの閲覧回数の多い画像(換言すれば、他のユーザからの評価が高い画像)であること、(4)一緒に写っている他のユーザ(友達)が同じ友達である画像であること、(5)写っているユーザのポーズに他の画像のポーズと連続性のある画像でること等、の何れか1つまたはこれらの組み合わせを挙げることができる。
また、所定の判断基準は、携帯端末6の入力部604を操作することによってユーザにより指定される構成としてもよい。なお、抽出部442は、画像データベース424から、写真シール作成装置1において異なるタイミングで生成された画像(つまり、写真シール作成装置1において1回のゲーム中に生成された画像同士でない画像)を抽出することがより好ましい。
加工部443は、抽出部442により抽出された所定の枚数の画像に対して、一律の加工処理を施す。なお、加工処理については後述するが、本実施形態では、加工部443は、当該加工処理を所定の枚数の画像に対して複数回施すこともできる。また、加工部443は、所定の枚数の画像に対して、各画像を徐々に変化させる加工処理を施すことが好ましい(詳細については後述する)。
生成部444は、抽出部442により抽出された所定の枚数の画像(加工部443により加工処理が施されている場合には、加工処理済の所定の枚数の画像)を順次表示する順次表示用データを生成する。
生成された順次表示用データの表す新たな画像は、例えば携帯端末6において閲覧することができ、画像管理部414は、携帯端末6から順次表示用データに対する修正指示を受け付けることもできる。画像管理部414は、順次表示用データを構成する画像に対する加工について、加工のパラメータなどを調整するユーザ指示を取得すると、取得したユーザ指示を加工部443に供給する。これにより、加工部443は、画像に対してユーザの好みに合わせた再加工を施すことができる。そして、生成部444は、加工部443において再加工が施された画像を用いて順次表示用データを生成する。
なお、順次表示用データとしては、例えば、(1)各画像の表示時間を定めてスライドショー形式で表示される動画像データ、(2)いわゆるパラパラ漫画を構成するデータ、及び、(3)静止画像から生成される動画データを繋ぎわせた動画像を示す動画像データなどの他の端末などで再生可能な動画像データ、などを挙げることができ、複数の静止画像(撮影画像および編集画像を含む)から生成される。静止画像から作られる動画像データとしては、カメラの機能を疑似的にシュミレーションした、パン動画、ズーム動画、移動動画などを挙げることもできる。
ここで、生成部444における順次表示用データの生成の一例について説明する。生成部444は、まず、順次表示用データが表示される(再生される)再生時間を入力する(複数の再生時間の候補から1つの再生時間を選択してもよい)。これにより、再生の全体の時間が定まるため、生成部444は、この再生の全体の時間に基づいて、所定の枚数の画像の各々の表示時間を決定する。これにより、生成部444は、順次表示用データを生成する。
なお、生成部444は、順次表示用データを構成する各画像について、それぞれの表示時間の修正指示をユーザから受け付けてもよい。生成部444は、表示時間の修正指示を取得すると、受け付けた修正指示に基づいて修正指示の対象となっている画像の表示時間を修正する。これにより、ユーザは、順次表示用データを構成する所定の枚数の画像のうち、お気に入りの画像に対して他の画像より長い表示時間を設定することができる。
上述の構成によれば、管理サーバ4は、所定の枚数の画像が順次表示される順次表示用データを生成することができる。つまり、管理サーバ4は、写真シール作成装置1において生成された画像から新たな画像を生成することができる。これによって、管理サーバ4は、ユーザに対して、当該管理サーバ4において管理されている画像の新たな楽しみ方(画像を1枚ずつ独立して閲覧する楽しみ方とは異なる新たな楽しみ方)を提供することができる。
また、生成部444は、生成される順次表示用データに対して、音楽データを付加することもできる。これにより、管理サーバ4は、順次表示用データの表示に際して、画像表示効果だけではなく、音声や音楽の再生により、写真シール作成装置において生成された画像をより楽しむことのできる順次表示用データを生成することができる。
そして、ユーザは、管理サーバ4により生成された順次表示用データを利用することにより、例えば、ネットワーク上の所望のページに写真シール作成装置において生成された画像を順次表示させて楽しむことができる。ネットワーク上の所望のページとは、例えば、ブログ、SNS(Social Networking Service)、及び、呟き掲示板などの自身のプロフィールページなどである。また、ユーザは、管理サーバ4により生成された順次表示用データを、ネットワーク上の、例えば動画投稿サイトなどに投稿することもできる。これにより、ユーザは、管理サーバ4において管理されている画像を、1枚ずつ独立して閲覧する楽しみ方とは異なる楽しみ方で楽しむことができる。
(加工処理)
次に、加工部443において、抽出部442により抽出された所定の枚数の画像に対して施される加工処理の一例について説明する。加工処理としては、フィルタリング処理、動画効果付加処理、人物抽出処理、及び、画像属性情報挿入処理などを一例として挙げることができる。
ここで、フィルタリング処理とは、例えば、画像をモノクロやセピア色に加工したり、画像を漫画のように加工するような、画像全体に対して施す処理である。加工部443は、抽出部442により抽出された各画像に対して一律のフィルタリング処理を施すことにより、各画像に一定の統一感を与えることができる。これによって、生成部444は、順次表示される各画像に統一感のある順次表示用データを生成することができる。
また、加工部443は、フィルタリング処理において、順次表示用データにおける各画像の表示時間に基づき、一定の時間をかけて画像が変化する(例えば、画像が徐々にセピア色に変化していく)ような加工を施すこともできる。このとき、加工部443は、例えば、フィルタリング処理のパラメータとして、画像が元の色から徐々にセピア色になるまでの複数段階のパラメータを用意し、各パラメータを用いて画像にフィルタリング処理を施し、複数のフィルタリング後画像を生成する。そして、生成部444が複数のフィルタリング後画像を動画像を構成するフレームがぞうとして動画像データを生成する。これにより、一定の時間をかけて画像が変化する順次表示用データを生成することができる。なお、一定の時間ついては、ユーザが選択(又は、決定)できてもよい。
動画効果付加処理とは、各画像に対して、動画像のような動きを付加する処理である。動画効果付加処理としては、例えば、画像を徐々に拡大するズームイン動画、画像を徐々に縮小するズームアウト動画、及び、画像を上下左右などに移動させるパン動画などを例に挙げることができる。加工部443は、例えば、画像中の所定の領域から当該画像中の他の領域へ徐々に移動する複数のフレーム画像を生成することによりパン画像を生成することができる。これらの表示演出により、静止画像をベースにして、動きのある動画像データを生成することができる。なお、パン、ズームをする時間については、ユーザが適宜選択できてもよいし、ユーザにより特に選択されない場合には加工部443において適宜設定(例えば、10秒など)されてもよい。
このように、加工部443は、フィルタリング処理にいて画像の色を徐々に変化させる加工処理、及び、動画効果付加処理において画像の表示領域を徐々に変化させる(画像を徐々に動かす)加工処理などのように、各画像を徐々に変化させる加工処理を施すこともできる。
また、人物抽出処理とは、例えば、抽出された所定の枚数の画像の各々から、顔のサイズが近いサイズになるようにユーザの顔(又は、ユーザ及び一緒に写っている友達の顔)を中心にして所定のサイズで抽出(トリミング)する処理である。加工部443は、各画像に対して一律の人物抽出処理を施すことにより、各画像に含まれるユーザの顔のサイズが異なっている場合(例えば、顔のアップの画像と全身を写した画像とが含まれている場合)にも、同じようなサイズでユーザの顔を抽出することができる。これにより、生成部444は、順次表示される各画像に含まれるユーザの顔が近いサイズである順次表示用データを生成することができる。
なお、加工部443において人物抽出処理が施された後の画像(又は、人物マスクによる画像)に対して、更にユーザが抽出範囲の微調整を行えることが好ましい。この場合には、管理サーバ4は、加工部443において人物抽出処理が施された後の画像(又は、人物抽出処理を施すために設定した抽出範囲を示す枠などのオブジェクトの重畳された画像)を携帯端末6に送信して当該携帯端末6に表示させる。そして、管理サーバ4は、携帯端末6の入力部604を操作することによりユーザにより入力される抽出範囲の微調整の指示を受け付け、加工部443に供給すればよい。これにより、加工部443は、ユーザにより微調整された抽出範囲で人物抽出処理を施すことができる。
また、画像属性情報挿入処理とは、例えば、各画像に対して、画像を撮影した(生成された)年月日、画像を撮影した場所(地域)(換言すれば、画像を生成した写真シール作成装置が設置されている店舗のある場所(地域))、一緒に写っている友達の名前、及び、画像を生成した写真シール作成装置の機種名などの少なくとも何れかを挿入する処理である。
(その他の構成)
なお、本実施形態では、携帯端末6においてユーザの選択操作を受け付ける構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、写真シール作成装置1においてユーザの選択操作を受け付ける構成を採用することもできる。この場合には、写真シール作成装置1は、例えば編集部12又は事後接客部13において、ユーザの選択操作を受け付ければよい。
このとき、編集部12又は事後接客部13は、ユーザから選択操作を受け付けると共に、当該選択操作を行ったユーザの会員ID又はメールアドレスなどのユーザ特定情報を受け付ける。そして、制御部201は、通信部203を通じ、ユーザから受け付けた選択操作により選択された画像にユーザ特定情報を関連づけて管理サーバ4へ送信する。
そして、管理サーバ4の抽出部442は、写真シール作成装置1において受け付けられたユーザの選択操作により選択されている選択画像を含む所定の枚数の画像を、画像データベース424に格納されている画像のうち、写真シール作成装置1から取得したユーザ特定情報の示すユーザの画像の中から抽出する。
さらに、加工部443は、抽出部442において抽出された所定の枚数の画像に対して、写真シール作成装置1から取得したユーザ特定情報の示すユーザの顔をトリミングする人物抽出処理を施すことが好ましい。これによって、生成部444は、携帯端末6において選択操作を行ったユーザの画像として抽出した複数の画像を用いて、当該ユーザの顔をトリミングした順次表示用データを生成することができる。
さらに、本実施形態に係る写真シール作成装置1の編集部12は、動画像を編集するための機能を有していてもよい。この場合には、編集部12は、例えば、カメラ91により取り込んだ動画像を構成する所定の枚数のフレーム画像を編集可能としてタブレット内蔵モニタ131に表示すればよい。ここで、動画像の再生時間がn秒(0<n)であって、1秒間にm枚(mは自然数)のフレーム画像が表示される場合には、所定の枚数のフレーム画像の枚数はn×m枚となる。
編集部12は、タブレット内蔵モニタ131に、タイムラインに沿って表示順に並んだ各フレーム画像をユーザが適宜選択して確認できるよう表示する。なお、編集部12では、動画像の背景画像(各フレーム画像の背景)を編集するための第1レイヤー、被写体となっているユーザの画像(各フレーム画像)を編集するための第2レイヤー、及び、動画像の前景画像(各フレーム画像の前景)を編集するための第3レイヤーの3つのレイヤーを各々編集可能である。
編集部12は、所定の枚数のフレーム画像の各々に対して一律に編集処理(例えば、スタンプ画像の合成)を施してもよいし、各々に対して異なる編集処理を施してもよい。各フレーム画像に一律に編集処理を施す場合には、例えば、編集部12は、動画像の再生開始点と再生時間とを定めることで、再生開始点から再生時間内に動画像の再生に利用されるフレーム画像に対して編集処理を施す。
また、編集部12は、動画像に対する編集処理において、さらに動画像(合成用動画像)を合成する編集処理を施してもよい。この場合には、例えば、動画像を構成する所定の枚数のフレーム画像のうち、合成用動画像を構成する最初のフレーム画像(1枚目のフレーム画像)を合成するフレーム画像から順に、合成用動画像を構成するフレームが合成される。これにより、編集部12は、動画像に対してさらに動画像を合成する合成処理を施すことができる。なお、合成用動画像は、動画像の再生中に1回だけ再生されてもよいし、複数回繰り返し再生されてもよい。
また、本実施形態に係る写真シール作成装置1は、ユーザを被写体として撮影する撮影処理において、順次表示用データを構成する複数の画像を生成するために、ユーザに対してポーズを誘導してもよい。なお、ポーズの誘導は、例えば、1回のゲームで複数のポーズを誘導してもよいし、1回のゲームで1つのポーズを誘導すると共に複数のゲームにわたって異なるポーズを誘導することにより複数のポーズを誘導してもよいし、特に限定されない。
この場合には、管理サーバ4は、写真シール作成装置1において誘導されたポーズの画像を、ユーザの選択操作により選択された画像として順次表示用データを生成すればよい。これにより、管理サーバ4は、写真シール作成装置1において誘導されたポーズの画像を含む順次表示用データを生成することができる。
さらに、本実施形態では、画像データベース424に保存されている静止画像から順次表示用データを生成する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、順次表示用データを構成するために抽出される所定の枚数の画像のうち少なくとも1枚の画像が、動画像を構成するフレーム画像であってもよい。
この場合には、管理サーバ4は、写真シール作成装置1から、ユーザを撮影した動画像を取得すると共に、取得した動画像を画像データベース424に格納している。そして、抽出部442は、画像データベース424から動画像を抽出すると共に、当該抽出した動画像を構成する何れかのフレーム画像を、所定の枚数の画像のうちの1枚として抽出する。このとき、抽出部442は、動画像を構成するフレーム画像から、上述した所定の判断基準に最も近い(又は合致する)フレーム画像を抽出することが好ましい。
これにより、管理サーバ4は、動画像を用いて順次表示用データを生成することができる。
〔実施形態2〕
近年、写真シール作成装置において生成された画像をユーザに提供するサービスとして、携帯端末などで閲覧可能な画像を提供するサービスが一般的になってきている。このようなサービスにより、ユーザによっては、写真シール作成装置において生成された画像を多数有している(例えば、200枚、1000枚など)ユーザも存在する。しかし、このようなユーザは、画像が増えるにつれて、自身の画像を全て閲覧して楽しむことが難しくなってきてしまう。そこで、画像を再利用した新たな楽しみ方をユーザに提供することのできる技術が望まれている。
これに対し、本発明に係る管理サーバ4は、写真シール作成装置において生成された画像を再利用して、複数の画像から少なくとも1枚の新たな画像を生成することもできる。本実施形態に係る管理サーバ4について、図19を参照すて説明する。図19は、本実施形態に係る管理サーバ4の制御部401の備える画像管理部414’の要部構成を示すブロック図である。
(管理サーバ)
本実施形態に係る管理サーバ4の画像管理部414’は、図19に示すように、選択部451(選択手段)、及び、新画像生成部452(新画像生成手段)を備えている。
選択部451は、画像データベース424において管理(保存)されている複数の画像から、所定の判断基準に基づいて少なくとも2枚の画像を選択する。このとき、選択部451は、管理されている複数の画像のうち、写真シール作成装置において異なるタイミングで生成された2枚以上の画像を選択することが好ましい。また、異なるタイミングにおいて生成された画像とは、つまり、異なるゲームにおいて生成された画像である(換言すれば、選択される各画像は、1回のゲームにおいて生成された画像ではない)。
選択部451は、写真シール作成装置1において同じタイミング(つまり、同じ1回のゲーム)において生成された画像を抽出してもよい。この場合には、選択部451は、撮影画像、撮影画像に対してユーザの顔の修正のみが施されている顔修正画像、及び、編集画像のうちの少なくとも2枚の組み合わせを抽出すればよい。なお、顔修正画像は、撮影制御部312において、撮影画像が生成された後にすぐに生成されてもよいし、編集制御部313において、編集処理が施される前に(又は、編集処理の一環として)生成されてもよいし、特に限定されない。
なお、本実施形態では、選択部451において選択される画像が1枚であってもよい。この場合には、所定の判断基準としては、例えば、後述する吹出し付加部455において付加される吹き出しの向きに合った方向を向いたユーザの顔が含まれる(写っている)画像であること、などを挙げることができる。また、吹き出しのパターンを複数のサンプルからユーザが選択できる場合には、選択された吹き出しのパターンに応じて所定の判断基準を定めてもよい。
また、所定の判断基準としては、選択部451において選択される画像が2枚以上である場合には、例えば、(1)最近の画像及び一年前の画像など、写真シール作成装置において生成されているタイミングが所定の期間だけ離れていること、(2)画像に写っている友達が同じであること、(3)画像に写っているユーザの表情が異なっていること(例えば、泣き顔又は悲しい顔、及び、笑顔などである)(又は、同じであること)、(4)画像に写っているユーザの大きさ(全身であるか、顔のアップであるか、など)が異なっている(又は、同じである)こと、(5)当該ユーザ以外の他のユーザが可能に公開されている画像であって他のユーザの閲覧回数の多い画像(換言すれば、他のユーザからの評価が高い画像)であること、(6)ユーザが指定したシーンに適合する画像であること、並びに、(7)バージョン(又は機種)の異なる写真シール作成装置で生成された画像であること等、の何れか1つまたはこれらの組み合わせを挙げることができる。また、選択部451は、写真シール作成装置1において同じタイミングで生成された画像を抽出する場合には、所定の判断基準として、所定の判断基準として、顔修正が施されていない画像および施されている画像であることを用いてもよい。
また、選択部451は、選択する画像が2枚以上である場合には、所定の判断基準として、上記の(1)〜(5)のうち2つ以上の判断基準を組み合わせた判断基準を用いることもできる。さらに、選択部451は、選択する画像が2枚以上である場合には、所定の判断基準として、選択する画像が2枚以上である場合の判断基準と選択する画像が1枚である場合の判断基準とを組み合わせた判断基準を用いることもできる。
新画像生成部452は、選択部451により選択された少なくとも1枚の画像(撮影画像、顔修正画像を含む)に対して所定の編集処理を施すことにより、少なくとも1枚の新たな画像を生成する。また、新画像生成部452は、図19に示すように、吹出し付加部455、配置調整部456、及び、加工部457を備えている。
吹出し付加部455は、所定の編集処理として、選択部451により選択された少なくとも1枚の画像に対して、所定の合成画像の一例として例えば吹き出しを付加する。このとき、吹出し付加部455は、吹き出しを、画像中のユーザの顔および人物部分(例えば、ユーザの体の一部分や服など)に重ならないように配置して付加することが好ましい。吹出し付加部455は、選択された画像に対して吹き出しを付加することにより、選択された画像に漫画のような印象を与えることができる。
なお、吹き出しに挿入されるセリフやコメントなどは、予め定められた複数のセリフ又はコメントからランダムに選択されて挿入されてもよいし、ユーザにより入力されたセリフ又はコメントが挿入されてもよい。セリフ又はコメントは、吹き出しの大きさ、及び、当該セリフ又はコメントの文字数などにより、適宜文字の大きさ及び文字列の幅などが調整されることが好ましい。
配置調整部456は、所定の編集処理として、選択部451において2枚以上の画像が選択された場合に、選択された複数の画像が1枚の画像として表示されるように配置を調整する。具体的には、配置調整部456は、複数の画像を単に並べることによって1枚の画像として表示されるように配置を調整してもよいが、複数の画像が1枚の画像と同じサイズになるようサイズを調整した上で配置を調整することが好ましい。配置調整部456は、選択された複数の画像が1枚の画像として表示されるように配置を調整することにより、配置を調整された画像に漫画のような印象を与えることができる。なお、セリフ又はコメントの内容は、ユーザにより適宜修正(又は、変更)可能であることが好ましい。
例えば、2枚の画像の配置を調整した場合には、配置調整部456は、当該2枚の画像に対して、2コマ漫画のような印象を与えることができる。このとき、上述した(1)の判断基準によって2枚の画像が選択されている場合には、配置調整部456は、一年前のユーザと最近のユーザとを並べた2コマ漫画の画像を生成することができる。また、(3)の判断基準によって2枚の画像が選択されている場合には、配置調整部456は、例えば、笑っている顔と怒っている顔とを並べた2コマ漫画の画像を生成することができる。
また、配置調整部456は、2枚の画像を適宜トリミングし、最終的な表示用の画像サイズに合わせるように拡大縮小することが好ましい。配置調整部456は、例えば、サンプル画像の顔サイズに合わせて2枚の画像に含まれる各顔の大きさがほぼ等しくなるようにサイズ調整してもよい。
なお、配置調整部456において配置の調整された各画像は、1枚の画像として合成されて配置されてもよいし、例えば調整後の配置位置を示す配置情報に基づいて複数の画像が各々独立した画像として配置されてもよいし、特に限定されるものではない。
また、漫画のコマに使われる画像は、所定の画像から、上述した判断基準により抽出されてもよいし、漫画のコマ数より多くの画像が抽出され、その複数の画像から漫画のコマに使われる画像が選択されてもよい。その際には、ユーザが実際に2コマ漫画として画像が配置された状態で確認でき、また、例えばnextボタン及びbackボタンなどのユーザインターフェース(UI)又は右ボタン及び左ボタンなどで進むか戻るかを指定することにより、2コマ漫画を構成する画像を変更したり複数の画像の組み合わせを素早く確認してもよい。
加工部457は、吹出し付加部455及び配置調整部456において所定の編集処理の施された画像に対して、さらに所定の編集処理として加工処理を施す。加工処理については、実施形態1における加工処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。なお、本実施形態では、加工部457の施す加工処理は、各画像に対して一律でなくてもよい。
また、本実施形態では、加工部457は、実施形態1における加工処理と異なる処理として、画像をデッサン風の線画に加工してもよいし、画像中の人物部分のみを切り取ってサンプルイメージに合成してもよいし、画像中の顔部分のみをサンプルイメージに合成してもよい。さらに、加工部457は、サンプルのイメージに合わせて、適宜、フィルタリング処理を施してもよい。
また、本実施形態に係る管理サーバ4の画像管理部414’は、2コマ漫画に代えて4コマ漫画を生成してもよいし、有名な漫画の所定のコマをモチーフにした漫画を生成してもよいし、サンプルイメージに合わせて特有のスタンプをさらに合成してもよい。
上述の構成によれば、管理サーバ4は、写真シール作成装置1において生成された画像から、所定の編集処理の施された新たな画像を生成することができる。これによって、管理サーバ4は、ユーザに対して、当該管理サーバ4において管理されている画像の新たな楽しみ方(写真シール作成装置1において生成された画像そのものを閲覧する楽しみ方とは異なる新たな楽しみ方)を提供することができる。
なお、本実施形態に係る管理サーバ4における新たな画像の生成は、例えば、画像閲覧用アプリケーション(又は、一般的なウェブブラウザなど)を用いて管理サーバ4にアクセスしている携帯端末6において受け付けられた、新たな画像を生成する旨のユーザの選択指示を受け付けたことを契機として行われてもよい。新たな画像を生成する旨のユーザの選択指示は、例えば、携帯端末6の表示部605に表示されている、新たな画像の生成を指示するためのUIをユーザが選択することによって行われればよい。
なお、本実施形態に係る各構成は、実施形態1に記載の各構成と組み合わせて用いることができる。この場合には、画像管理部414’は、例えば、実施形態1において生成される順次表示用データを構成する少なくとも1枚の画像として、本実施形態において生成された新たな画像を用いることもできる。
〔実施形態3〕
本発明に係る管理サーバ4は、さらに、画像データベース424において管理している画像から三次元画像を生成することもできる。なお、本実施形態において、三次元画像とは、例えば、(1)右目用画像と左目用画像とを交互に表示することなどによってユーザが立体的に画像を視認できる画像、及び、(2)画像に含まれる背景や人物に奥行を設けることによってユーザが立体的に画像を視認できる奥行画像(立体視差効果のある画像)など(換言すれば、疑似的に立体視できる画像)を含んでいる。本実施形態に係る管理サーバ4について、図20を参照すて説明する。図20は、本実施形態に係る管理サーバ4の制御部401の備える画像管理部414”の要部構成を示すブロック図である。
(管理サーバ)
本実施形態に係る管理サーバ4の画像管理部414”は、図20に示すように、三次元画像生成部461(三次元画像生成手段)、及び、編集制御部462(編集手段)を備えている。
三次元画像生成部461は、画像データベース424において管理されている画像から三次元画像であって当該画像に含まれる2人以上のユーザの間に奥行の差を設けた画像を生成する。
具体的には、三次元画像生成部461は、まず、画像データベース424から、三次元画像を生成するための元となる元画像を読み出す。次に、三次元画像生成部461は、読み出した元画像を解析して、画像に含まれる各ユーザの位置関係(どのユーザが前に居て、どのユーザが後ろに居るのか、など)を解析する。そして、三次元画像生成部461は、画像に含まれる各ユーザの位置関係に応じて各ユーザの間に奥行の差を設ける(つまり、ユーザ間に視差を設ける)ことにより、三次元画像を生成する。
例えば、三次元画像生成部461は、画像に含まれる各ユーザの腕や肩などの部位の位置などに応じて、各ユーザの位置関係を解析する。また、三次元画像生成部461は、アップの画像など各ユーザに位置関係がほぼ同じ位置関係である場合には、向かって右側のユーザを前として判断するなど、所定の位置のユーザを他のユーザより前に位置するユーザとして優先的に定めてもよい。
これにより、三次元画像生成部461は、画像に含まれる(写っている)ユーザ間にあたかも奥行の差があるように見える三次元画像を生成することができる。なお、画像中の各ユーザの位置関係の解析については、例えば、平面画像を解析して三次元画像を生成するアプリケーション、又は、異なる視点から複数のカメラにより撮影された複数の画像を用いて三次元画像を生成する技術などにより生成された三次元画像を解析することなどによって行うことができる。また、カメラを複数備えていなくても、写真シール作成装置1は、撮影空間A1に居るユーザの立ち位置及び向きなどを指定(誘導)して、ユーザの前面の画像、側面の画像、及び背面の画像などを順に撮影してもよい。
また、三次元画像生成部461は、例えば、所定の人物モデルをベースに当該所定の人物モデルの正面画像および側面画像からパラメータを定めることにより、画像の被写体となっているユーザの三次元データを定めることにより、三次元画像を生成してもよい。
さらに、三次元画像生成部461は、複数種類の服装の外形データを三次元データとしてデータベース化しておくと共に、生成した三次元画像におけるユーザの服装を示す服装データと外形の一致する服装の外形データを、データベースから読み出す。そして、データベースから読み出した服装の外形データに、ユーザの服装の柄(つまり、二次元の画像)をマッピングすることによって、ユーザの服装を三次元化することもできる。これによれば、三次元画像生成部461は、生成した三次元画像におけるユーザの服装から精巧な三次元データが得られなくても、一定の表示画角において、精度よく見ることができる三次元画像を生成することができる。
編集制御部462は、三次元画像生成部461により生成された三次元画像において奥行の差が設けられている2人以上のユーザの間にオブジェクトを配置する編集処理を施す。これにより、編集制御部462は、あたかも2人以上のユーザの間にオブジェクトが配置されているように見える三次元画像を生成することができる。
なお、編集制御部462においてユーザ間に挿入するオブジェクトは、例えば、編集制御部462において任意に選択されたスタンプであってもよいし、管理サーバ4にアクセスしている携帯端末6の入力部604を操作することによって入力されるユーザ指示により選択されたスタンプ及びコメントなどであってもよい。
上述の構成によれば、管理サーバ4は、写真シール作成装置1において生成された画像から、新たな画像として三次元画像を生成することができる。これによって、管理サーバ4は、ユーザに対して、当該管理サーバ4において管理されている画像の新たな楽しみ方(写真シール作成装置1において生成された画像そのものを閲覧する楽しみ方とは異なる新たな楽しみ方)を提供することができる。また、これによって、ユーザは、写真シール作成装置1において一緒に撮影を行った他のユーザ(友達)との間に奥行の差が設けられた三次元画像を楽しむことができる。
三次元画像は、視点を変えて表示することができてもよい。また、管理サーバ4は、三次元画像からレイトレーシングなどの光源視点を変えた精密なCG画像を生成することができてもよい。さらに、管理サーバ4(又は、写真シール作成装置1)は、三次元プリンタを用いて三次元画像からユーザの模型(フィギュアなど)を作成できてもよい。
また、管理サーバ4は、三次元画像に含まれるユーザの三次元データから、ネットワーク上で利用することのできる、例えばアバターなどを生成することができてもよい。さらに、管理サーバ4は、このアバターに所定の動作(振り付け)を行わせることにより、例えばアイドルのステージパフォーマンスを再現したような動画像を生成することができてもよい。
なお、本実施形態に係る管理サーバ4における三次元画像の生成は、例えば、画像閲覧用アプリケーション(又は、一般的なウェブブラウザなど)を用いて管理サーバ4にアクセスしている携帯端末6において受け付けられた、三次元画像を生成する旨のユーザの選択指示を受け付けたことを契機として行われてもよい。三次元画像を生成する旨のユーザの選択指示は、例えば、携帯端末6の表示部605に表示されている、三次元画像の生成を指示するためのUIをユーザが選択することによって行われればよい。
なお、本実施形態に係る各構成は、実施形態1及び2の少なくとも何れかに記載の各構成と組み合わせて用いることができる。例えば、実施形態1に記載の構成と組み合わせた場合には、本実施形態において生成した三次元画像を用いて、実施形態1における順次表示用データを生成することができる。また、実施形態2に記載の構成と組み合わせた場合には、本実施形態において生成した三次元画像を用いて、実施形態2における新たな画像を生成することができる。
〔変形例〕
また、本実施形態の変形例に係る写真シール作成装置1は、当該写真シール作成装置1の提供するゲームにおいて撮影制御を行っているユーザに対して、推奨する撮影時の顔の角度(以降、推奨顔角度とも記載する)を提示することができる。推奨顔角度とは、例えば、ユーザを可愛く(又は、バランスよく)撮影できる顔の向きなどである。本実施形態に係る写真シール作成装置1について、図21を参照すて説明する。図21は、本変形例に係る写真シール作成装置1の要部構成を示すブロック図である。
(写真シール作成装置の要部構成)
カメラ91は、撮影空間A1内のユーザを動画像により撮影する。そして、カメラ91は、撮影処理において、動画像により撮影された画像を所定のタイミングで静止画像として保存することにより、撮影空間A1内のユーザを撮影する。
制御部201’は、カメラ91によって動画像により撮影された上記ユーザの画像に基づいて、当該ユーザに対する推奨顔角度が表示されるようタッチパネルモニタ93を制御する。図21に示すように、制御部201’は、解析部251(解析手段)、及び、提示制御部252(提示手段)を備えている。
解析部251は、カメラ91によって動画像により撮影された画像からユーザの顔を解析する。具体的には、解析部251は、動画像により撮影された画像に含まれるユーザの顔を、立体的に解析する。このとき、解析部251は、例えば、平面画像を解析して三次元画像を生成するアプリケーション、異なる視点から複数のカメラにより撮影された複数の画像、又は、写真シール作成装置1においてユーザを誘導して複数の角度からユーザを撮影した複数の画像などを用いて三次元画像を生成する技術などにより生成された三次元画像を解析することなどにより、ユーザの顔を立体的に解析することができる。
また、解析部251は、解析したユーザの顔の輪郭並びに目、鼻および口などの顔のパーツの位置関係や大きさの比率などを算出する。そして、算出結果から、ユーザの顔がどの角度から撮影された場合に、所定の値に近づくかをさらに解析する。所定の値としては、例えば、顔の輪郭及び顔のパーツの配置の理想を数値化した値(いわゆる、黄金比)、並びに、解析の対象となっているユーザの好みの顔の輪郭及びパーツの配置を数値化した値などを挙げることができる。
黄金比を顔の各部位の位置関係に適用したものとして黄金比マスクが知られている。この黄金比マスクによれば、所定の位置関係に顔の各部位が配置される。解析部251は、ユーザの顔の各部位の位置関係の比率が黄金比マスクにおける各部位の位置関係の比率に近い比率となるようなユーザの顔の視点方向(角度)を解析する。
提示制御部252は、解析部251による解析結果に基づいて、撮影空間A1内のユーザに対して、静止画像を撮影する際の推奨顔角度を提示するよう、タッチパネルモニタ93(表示部)を制御する。タッチパネルモニタ93は、提示制御部252からの制御に従い、静止画像を撮影する際の推奨顔角度を、カメラ91によって撮影された動画像と共にリアルタイムに表示する。このとき、タッチパネルモニタ93は、推奨するユーザの顔の輪郭および顔のパーツの位置を、例えば線画などによって表示することにより、推奨顔角度を表示すればよい。
なお、撮影制御部312は、提示制御部252において推奨顔角度を提示することなく、黄金比を用いて解析部251において解析した視点方向からユーザの顔を撮影してもよい。あるいは、撮影した画像から生成される三次元データを用いて、撮影されたユーザの顔の画像を生成してもよい。これにより、黄金比の比率に近い位置関係となる角度からユーザを撮影した画像を生成することができる。
上述の構成によって、ユーザは、タッチパネルモニタ93に表示されている推奨顔角度を表す表示に自身の顔が重なるようにポーズをとることにより、推奨された顔の角度で撮影を行うことができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
写真シール作成装置1、管理サーバ4、および携帯端末6の制御ブロック(特に制御部201、制御部401および制御部601)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、写真シール作成装置1、管理サーバ4、および携帯端末6は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することによって、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークまたは放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔実施形態1〕
本発明の第1実施形態について、図1〜図17を参照して以下に説明する。以下の特定の実施形態で説明する構成以外の構成については、必要に応じて説明を省略する場合があるが、他の実施形態で説明されている場合は、その構成と同じである。また、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。さらに、各図面に記載した構成の形状、ならびに、長さ、大きさおよび幅などの寸法は、実際の形状および寸法を反映させたものではなく、図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更している。
(撮影画像管理システム10)
図2は、本発明の第1実施形態に係る撮影画像管理システム10の構成を示す図である。図2に示すように、撮影画像管理システム10は、写真シール作成装置1、携帯端末6、および管理サーバ4を備えている。
撮影画像管理システム10の概要について、以下に説明する。撮影画像管理システム10は、ユーザの写真撮影、画像の編集、画像の写真シールとしての印刷、および画像提供サイトへの画像の保存を実現するサービスをユーザに提供する。写真撮影、画像編集、および写真シール印刷のサービスは、ゲームセンターなどの店舗に設置された写真シール作成装置1によって提供される。画像保存のサービスは、画像提供サイトを管理する管理サーバ4によって提供される。ユーザは、自身が所持する携帯端末6を操作することによって、自身の撮影画像を画像提供サイトに保存することができる。
画像提供サイトへの画像の保存には、事前の会員登録が必要である。ユーザは、無料会員として自身を画像提供サイトに登録する。無料会員は、会費を支払う必要がないが、画像提供サイトは保存できる画像の枚数に制限を受ける。本実施形態では、無料会員は、一回のゲームごとに一枚の画像のみを画像提供サイトに保存できる。
ユーザは、自身の会員属性を、無料会員から有料会員に変更することができる。有料会員は、一定の会費を継続的に支払う必要がある代わりに、画像提供サイトに無制限に画像を保存できる。本実施形態では、一回の写真撮影によって生成された撮影画像を全て画像提供サイトに保存できる。
撮影画像管理システム10における写真撮影から画像保存までの流れについて、以下に簡潔に説明する。一人または複数人のユーザは、代金を写真シール作成装置1に支払い、写真撮影および画像編集に関するゲームをプレイする。ユーザはゲーム中に自身を被写体として撮影する。ユーザは、撮影によって生成された画像の中から、編集対象の画像をいくつか選択し、好きなように編集する。また、ユーザは、後で画像を画像提供サイトに保存するために、写真シール作成装置1に自身のメールアドレスを入力する。
ゲームの終了後、ユーザは写真シールを手に入れる。一方、写真シール作成装置1は、生成した画像に、入力されたユーザのメールアドレスを関連付けて、管理サーバ4に送信する。管理サーバ4は、受信したメールアドレス宛に、受信した画像を画像提供サイトに保存することを案内するメールを送信する。ユーザは、自身の携帯端末6においてこのメールを受信する。メールには、画像を画像提供サイトに保存するための手順が、記載されている。ユーザは、その手順に従い、画像を保存するための操作を携帯端末6に対して行う。この結果、画像提供サイトにおけるユーザ専用の画像記憶領域に、画像が保存される。
画像提供サイトへの画像保存後、ユーザは、携帯端末6または所望の他の装置を用いて画像提供サイトにログインして、画像をダウンロードすることができる。
(写真シール作成装置の構成)
撮影画像管理システム10を構成する各装置の構成および機能について、以下に詳細に説明する。まず、写真シール作成装置1の詳細について、図3〜図11を参照して説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。この図に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13を備えている。写真シール作成装置1は、撮影ユニット11と編集部12とが接し、かつ、編集部12と事後接客部13とが接した状態で設置される。
(撮影ユニット11)
撮影ユニット11は、撮影部21および背景部22を備えている。撮影部21と背景部22とは、所定の距離だけ離れて設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において、撮影制御が行われる。
撮影部21は、撮影制御をユーザに行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影制御を行っているユーザの正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影制御時にユーザによって用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいるユーザから見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aによって構成され、右側面が側面パネル42Bによって構成される。
背景部22は、正面を向いて撮影制御を行っているユーザの背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図4)から構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えばユーザによって選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
背景カーテンユニット25に収納される背景カーテンとしては、複数枚のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けると共に、合成用の背景画像を複数種類用意し、後述する編集制御において、ユーザが所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
(編集部12)
編集部12は、撮影制御によって得られた画像を編集する処理である編集制御をユーザに行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集制御時にユーザによって用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
図3に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組のユーザが同時に編集することができるように、編集部12の正面側と背面側には編集制御に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集制御に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図4)が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンによって囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、ユーザが編集制御を行う編集空間となる。
(事後接客部13)
図4は、写真シール作成装置の外観を他の角度からみた斜視図である。事後接客部13は事後接客を行い、ユーザに事後接客に対する操作を行わせる装置である。事後接客には、画像(編集済みの画像を含む)を管理サーバ4に送信する処理、ミニゲームをユーザに行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
図4に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の左側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客に対する操作時にユーザによって用いられるタブレット内蔵モニタ、および、画像(編集済みの画像を含む)が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っているユーザが事後接客に対する操作を行う事後接客空間となる。
(ユーザの移動)
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴うユーザの移動について図5を参照して説明する。図5は、ユーザの移動について説明する図である。
写真シール作成装置1のユーザは、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラおよびタッチパネルモニタなどを利用して撮影制御を行う。
なお、ユーザの画像の撮影においては、すべての撮影がシール紙に印刷される画像を撮影するものとは限らず、携帯端末6に送信するため(又は、携帯端末6において閲覧可能なように、管理サーバ4に送信するため)にのみ撮影される場合もある。これは、印刷される画像と携帯端末6に送信される画像との間でユーザの嗜好が異なることがあるためであり、ユーザの撮影時において、携帯端末6への送信を意識した撮影をしたいユーザの意向にこたえるものである。
撮影制御を終えたユーザは、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動したユーザは編集制御を開始する。編集空間A2−1のユーザと、編集空間A2−2のユーザは同時に編集制御を行うことができる。
編集制御が終了した後、画像(編集済みの画像を含む)の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集制御を終えたユーザは、編集空間A2−1で編集制御を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客を受け、当該事後接客に対する操作を行う。また、編集制御を終えたユーザは、編集空間A2−2で編集制御を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客を受け、当該事後接客に対する操作を行う。
画像の印刷が終了したとき、ユーザは、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
(各部材の構成)
次に、写真シール作成装置1に備えられる各部材の構成について説明する。
(撮影部21)
図6は、写真シール作成装置1に備えられる撮影部21の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影制御を行うユーザの正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影制御を行うユーザの左側、右側に位置する。側面パネル42Aの上方には連結部23Aが固定され、側面パネル42Bの上方には連結部23Bが固定される。
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(complementary metal-oxide semiconductor)などの撮像素子によって構成され、撮影空間A1にいるユーザを撮影する。カメラ91によって取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。ユーザによって撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91によって取り込まれた画像は画像(静止画像)として保存される。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルによって構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91によって取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、ユーザの選択操作をタッチパネルによって受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。撮影・表示ユニット81の下方の位置には、ベース部43の上面が一部突出する形で下ストロボ85が設けられる。
上ストロボ82は、ユーザを上前方から照射する。左ストロボ83は、ユーザを左前方から照射し、右ストロボ84は、ユーザを右前方から照射する。下ストロボ85は、ユーザを下前方から照射する。
ベース部43にはユーザの足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。後述するように、各蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、撮影空間A1内の明るさが、ユーザが行っている撮影制御の内容に応じて適宜調整される。
足元ストロボ86の右側には、ユーザがお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
下ストロボ85を挟んでベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影制御を行うユーザが手荷物等を置くための荷物置場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影制御の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
(背景部22)
図7は、写真シール作成装置1に備えられる背景部22の構成例を示す図である。上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
(編集部12)
図8は、写真シール作成装置1に備えられる編集部12の構成例を示す図である。この図に示すように、編集部12において、斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132A及び132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方のユーザによって用いられ、タッチペン132Bは他方のユーザによって用いられる。
なお、編集部12において行われる画像の編集は、すべてが印刷される画像に対する編集であるとは限らず、ユーザが携帯端末6への送信のみを想定している画像(つまり、印刷されない画像)に対する編集である場合もある。これは、印刷される画像と携帯端末6へ送信されてweb上で利用される画像との間で、ユーザの嗜好に違いがあり、例えばブログなどに利用する画像などに対して、印刷される画像に対する編集とは異なる編集をしたいというユーザの意向にこたえるためのものである。
(事後接客部13)
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。図9は、写真シール作成装置1に備えられる事後接客部13の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、ミニゲームなどの事後接客の工程において用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下にはシール紙排出口164が設けられる。シール紙排出口164の下にはスピーカ165が設けられる。
非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しおよび非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。
シール紙排出口164には、編集空間A2−1のユーザが編集制御を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2のユーザが編集制御を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタによって行われる。
スピーカ165は、事後接客時の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
(写真シール作成装置1の内部構成)
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図10は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付す。重複する説明については適宜省略する。
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)などから構成され、ROM(Read Only Memory)206または記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部21、編集部12、事後接客部13、および印刷部211の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクまたはフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201によって適宜読み出される。
通信部203はインターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクまたは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によってリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムおよびデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムおよびデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータおよびプログラムを一時的に記憶する。
撮影部21は、撮影空間A1におけるユーザの撮影制御に関する処理を行う。撮影部21は、硬貨処理部221、背景制御部222、照明制御部223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば300円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択がユーザによって手動で行われるようにしてもよい。
照明制御部223は、制御部201より供給される照明制御信号に従って、撮影空間A1内の各ストロボの発光を制御する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、足元ストロボ86と、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102、背面右ストロボ103が設けられる。各ストロボの内部には蛍光灯も設けられる。
また、照明制御部223は、各ストロボの内部に設けられる蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、ユーザが行っている撮影制御の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像(画像)を制御部201に出力する。
編集部12Aは、編集空間A2−1におけるユーザの編集制御に関する処理を行う。編集部12Aは、編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A、132B、およびスピーカ231から構成される。編集部12Bも編集部12Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2におけるユーザの編集制御に関する処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対するユーザの操作を検出する。ユーザの操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の画像の編集が行われる。
事後接客部13は、事後接客空間A3における事後接客に関する処理を行う。事後接客部13は、タブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A、162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、およびスピーカ165から構成される。
印刷部211は、印刷制御を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。プリンタ241は、画像、またはユーザによる編集制御によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口164に排出する。一点鎖線で囲んで示す事後接客部13と印刷部211が、事後接客空間A3にいるユーザを相手とした事後接客に関する処理を行う構成となる。
また、印刷部211は、印刷制御に係る処理において、シール紙への撮影画像(又は編集画像)の印刷に加え、欄外(シール紙の端部など)に、管理サーバ4へ送信した画像を取得するためのURL(Uniform Resource Locater)、及び、シールID(画像取得用ID)などを印刷してもよい。シールIDとは、写真シール作成装置1において1ゲーム中に生成された1又は複数の画像(撮影画像および編集画像を含む)を一義的に特定するための識別子であり、ユーザが1ゲーム中に生成された画像を取得するための識別子である。ユーザは、画像を取得するためのURLにアクセスし、シールIDを入力することにより、写真シール作成装置1において1ゲーム中に生成された画像を取得するためのウェブページ(画像取得用ページ)を携帯端末6に表示させることができる。
これは、例えば、事後接客部13などにおいてユーザからメールアドレスの入力を受け付ける際に、タイムアウトやミス入力により正しいアドレスを受け付けることができず、画像を取得するためのURLなどの情報をユーザに送信することができないなど場合に、シール紙に印刷されているURLにアクセスしてシールIDを入力することによりユーザが画像を取得することができるようにするためである。
なお、印刷部211は、画像を取得するための情報として、URLではなく、例えば、所定のメールアドレス又はQRコード(登録商標)などを印刷してもよい。所定のメールアドレスが印刷されている場合には、ユーザは、当該所定のメールアドレスに空メールを送信することにより、画像を取得するためのURLが記載されたメールを管理サーバ4から受信することができる。また、シール紙にQRコードが印刷されている場合には、ユーザは、携帯端末6を用いてQRコードの示すウェブページへアクセスすることにより、画像取得用ページへ直接アクセスすることもできる。
(制御部の構成)
図11は、写真シール作成装置1に備えられる制御部201の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。この図に示すように、制御部201は、通信制御部311、撮影制御部312、編集制御部313、印刷制御部314、および事後接客制御部315を備えている。
通信制御部311は、通信部203による外部の装置との通信を制御する。
撮影制御部312は、撮影部21による、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理と、ユーザの撮影制御に従いユーザグループを撮影する等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの撮影制御に関する処理とを制御する。撮影制御部312は、画像が撮影された日時に関する日時情報を生成することもできる。
編集制御部313は、編集部12Aおよび編集部12Bによる画像に対する落書き編集等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの編集制御に関する処理を制御する。
印刷制御部314は、印刷部211によるシール紙の印刷等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの印刷制御に関する処理を制御する。
事後接客制御部315は、事後接客部13による、編集作業を終了したユーザグループを接客する処理等、写真シール作成ゲームにおける事後接客に関する処理を制御する。
(管理サーバ4)
次に、管理サーバ4の詳細について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る管理サーバ4の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、管理サーバ4は、主に、制御部401、記憶部402、および通信部403を備えている。制御部401は、管理サーバ4に備えられる各部材を統括制御する。記憶部402は、管理サーバ4において使用される各種データを記憶する。通信部403は、撮影画像管理システム10を構成する他の装置と通信する。
(制御部401の詳細)
図1に示すように、制御部401は、通信制御部411、メール作成部412、ウェブページ作成部413、および画像管理部414を備えている。
(通信制御部411)
通信制御部411は、通信部403による通信を制御する。
(メール作成部412)
メール作成部412は、写真シール作成装置1で遊んだユーザのメールアドレス宛に送信されるメールを作成する。本実施形態では、メール作成部412は、メールデータベース421に格納されているデータを用いて、通信制御部411から入力されたメールアドレス宛に送信される、画像の保存を案内するメールを作成し、通信制御部411に出力する。
(ウェブページ作成部413)
ウェブページ作成部413は、携帯端末6に表示されるウェブページを作成する。本実施形態では、ウェブページ作成部413は、ウェブページデータベース423に格納されているデータを用いて、携帯端末6から受信したアクセス要求に応じたウェブページを作成し、通信制御部411に出力する。詳細は後述するが、ウェブページ作成部413は、ユーザの会員種別に応じたウェブページを作成する。
なお、以下において「ページ」は、例えば、ウェブページのように、管理サーバ4が携帯端末6等の通信端末に送信して表示するためのデータを意味する。上記ページには、通常、テキストデータおよび画像データが含まれており、さらに、音声データおよび動画データが含まれていてもよい。
(画像管理部414)
画像管理部414は、画像提供サイトを通じてユーザに提供される画像を管理する。本実施形態では、画像管理部414は、写真シール作成装置1によって作成された画像のうち、ユーザによって指定された画像を画像データベース424に保存する。
(記憶部402の詳細)
図1に示すように、記憶部402は、メールデータベース421、会員データベース422、ウェブページデータベース423、および画像データベース424を有している。
(メールデータベース421)
メールデータベース421は、ユーザに送信するメールを作成するための各種データを格納している。
(会員データベース422)
会員データベース422は、画像提供サイトの会員であるユーザに関する各種情報を格納している。本実施形態では、会員データベース422には、写真シール作成装置1を利用するユーザを特定する情報(ユーザ特定情報)が、ユーザ別に格納されている。ユーザ特定情報としては、例えば、ユーザの会員ID、メールアドレス、ニックネーム、生年月日、住所、会員属性、入会日、および、ユーザが保有する携帯端末の端末IDなどを挙げることができる。また、会員属性としては、例えば、有料会員および無料会員などを挙げることができる。
(ウェブページデータベース423)
ウェブページデータベース423は、携帯端末6に表示される画像提供サイトのウェブページを作成するための各種データを格納している。
(画像データベース424)
画像データベース424は、写真シール作成装置1によって作成されたユーザの画像のうち、画像提供サイトに保存するようにユーザによって指示された画像を格納している。画像データベース424には、画像が、会員データベース422に会員として登録されているユーザごとに区別されて格納されている。
図示はしないが、記憶部402は、写真シール作成装置1から受信した画像などのデータを一時的に保存する一時保存データベースも有している。
(通信部403の詳細)
本実施形態では、写真シール作成装置1および携帯端末6が、通信部403の通信相手である。通信部403は、通信制御部411の制御を受けることによって、他の装置からデータを受信したり、他の装置にデータを送信したりする。
(携帯端末6)
図12は、本発明の実施形態1に係る携帯端末6の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、携帯端末6は、主に、制御部601、記憶部602、通信部603、入力部604、および表示部605を備えている。制御部601は、携帯端末6に備えられる各部材を統括制御する。記憶部602は、携帯端末6において使用される各種データを記憶する。携帯端末6は、撮影画像管理システム10を構成する他の装置と通信する。入力部604は、タッチパネルなどの、ユーザが携帯端末6に情報を入力するための装置である。表示部605は、液晶表示装置などの、情報を表示するための装置である。
(制御部601の詳細)
図12に示すように、制御部601は、通信制御部611、入力制御部612、および表示制御部613を備えている。
通信制御部611は、通信部603による通信を制御する。入力制御部612は、入力部604における情報入力を制御する。表示制御部613は、表示部605における情報表示を制御する。たとえば、通信制御部611から入力されたウェブページを表示制御部613が表示部605に出力することによって、当該ウェブページを表示部605に表示させることができる。
(会員登録処理)
撮影画像管理システム10では、画像提供サイトに会員登録したユーザが、撮影画像を画像提供サイトに保存することができる。ユーザは、所定の手順に従い自身を画像提供サイトに無料会員として登録する。その手順について、図13を参照して以下に説明する。図13は、会員登録処理時に携帯端末6の表示部605に表示されるウェブページの一例を示す画面遷移図である。
ユーザは、画像提供サイトに会員登録するために、携帯端末6を用いて画像提供サイトにアクセスする。この結果、図13の(a)に示すような画像提供サイトのトップページ1001が、携帯端末6の表示部605に表示される。トップページ1001は、会員ログイン処理を進めるためのリンク画像1002、および無料会員登録処理を進めるためのリンク画像1003を少なくとも含む。
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、無料会員登録を進めるためのリンク画像1003を選択する。この結果、携帯端末6は、管理サーバ4と通信し、結果として、図13の(b)に示すような、無料会員登録用のウェブページ1011を表示部605に表示する。
ウェブページ1011は、無料会員登録されるユーザを特定する情報(ユーザ特定情報)を入力するための入力フォーム1012、および、入力されたユーザ特定情報を管理サーバ4に送信するためのリンク画像1013を少なくとも含む。ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、ユーザの会員ID、パスワード、およびメールアドレスなどの各種の個人情報を、ユーザ特定情報として入力フォーム1012に入力する。ユーザは、ユーザ特定情報の入力完了後、リンク画像1013を選択する。これにより携帯端末6は、ユーザ特定情報を管理サーバ4に送信すると共に、ユーザの無料会員登録を管理サーバ4に要求する。
管理サーバ4の通信制御部411は、携帯端末6から送信されたユーザ特定情報を通信部403を通じて受信する。通信制御部411は、受信したユーザ特定情報をメール作成部412に出力すると共に、会員登録用メールの作成をメール作成部412に指示する。この指示を受けて、メール作成部412は、図13の(c)に示すような会員登録用メール1021を作成する。会員登録用メール1021は、受信したユーザ特定情報に含まれるメールアドレス宛のメールであり、無料会員登録の完了を示すウェブページへのURL1022を含んでいる。メール作成部412は、作成した会員登録用メール1021を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、入力された会員登録用メール1021を、通信部403を介してユーザのメールアドレス宛に送信する。
携帯端末6は、送信された会員登録用メール1021を受信し、表示部605に表示する。ユーザは、表示された会員登録用メール1021を確認し、URL1022を選択する。これにより携帯端末6は、URL1022によって特定されるウェブページを、管理サーバ4に要求する。
この要求を受けて、管理サーバ4は、無料会員登録を完了させる。具体的には、管理サーバ4が、会員データベース422にユーザ用のアカウント領域(会員固有のデータを保存する記憶領域)を作成し、当該アカウント領域に、ユーザ特定情報を保存する。このとき、ユーザが無料会員であることを表す情報を、アカウント領域に追加する。最後に、管理サーバ4は、無料会員登録が完了したことを示すウェブページを作成し、携帯端末6に送信する。
なお、ユーザは、無料会員の登録後、会員ID及びパスワードを入力することにより画像提供サイトにログインし、所定の手続きを踏むことによって、自身を有料会員として画像提供サイトに登録することができる。この登録完了後、ユーザのアカウント領域には、ユーザが有料会員であることを表す情報が追加される。
(サービスの流れ)
次に、撮影画像管理システム10によって提供されるサービスの流れの詳細について、図14および図15を参照して以下に説明する。図14は、撮影画像管理システム10における写真撮影から画像保存までの一連の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
(写真撮影)
図14に示すように、ユーザは、写真シール作成装置1においてゲームのプレイを開始する(ステップS1)。具体的には、ユーザは、写真シール作成装置1の正面パネル41の前に立ち、ゲームのプレイに必要な料金の硬貨を、硬貨投入返却口87に投入する。撮影制御部312は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを、硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定する。
投入されたと判定した場合、撮影制御部312は、撮影部21を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させ、ユーザによる撮影制御に従って、撮影空間A1にいるユーザを被写体として撮影する(ステップS2)。この撮影制御は撮影処理時間内に複数回行われる。
なお、撮影制御における処理として、シール紙への印刷用の画像の撮影ではなく、携帯端末6への送信用の画像の撮影として、所定の回数の撮影を行うこともある。この場合には、携帯端末6への送信用の画像に適した画像として、合成用画像をクロマキ合成した画像、及び、色フィルターによるフィルタリング処理などの画像処理を施した画像を、撮影時に作成することもある。
写真撮影の終了後、撮影制御部312は、撮影空間A1にいるユーザに対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。この案内は、案内画面を撮影部21のタッチパネルモニタ93に表示させることによって、または、音声案内をスピーカ224から出力させることによって、行われる。
(画像編集)
案内の終了後、編集制御部313は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影制御を終えたユーザの移動先とした方の編集空間に対応する編集部12を制御することによって、編集部12に画像を編集させる(ステップS3)。具体的には、編集制御部313は、編集対象画像として選択または取得された画像に合成するための合成用画像をユーザに選択させ、選択された合成用画像を画像に合成させ、得られた合成画像を、ユーザによる編集操作に従って編集する。また、携帯端末6への送信用の画像に対する編集として、例えば、画像を所定のサイズにトリミングする処理、色フィルターによるフィルタリング処理、及び、複数の画像を一つの画像として仕上げるコラージュ合成処理などの処理を行うこともできる。
編集の終了後、編集制御部313は、編集空間A2−1または編集空間A2−2において編集制御を終えたユーザに、事後接客空間A3への移動を案内する。この案内は、案内画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させることによって、または、案内音声をスピーカ231から出力させることによって、行われる。
(写真シール印刷)
案内の終了後、印刷制御部314は、ユーザによって選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる(ステップS4)。印刷が終了すると、事後接客制御部315は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、管理サーバ4及び写真シール作成装置1から同じ手順で画像を取得可能なように、写真シール作成装置1において作成されたシールIDおよび、画像取得情報(画像取得サイトのURL、または、取得のためのメールアドレスなど)が欄外に印刷され、また、所定の画像が中央部に印刷されたシール紙をシール紙排出口164に排出する。
(事後接客)
印刷中、事後接客制御部315は、事後接客部13を制御し、印刷終了待機中のユーザに対する事後接客に関する処理を制御する(ステップS5)。具体的には、事後接客制御部315は、事後接客部13による事後接客に関する処理として、写真シール作成ゲームにおいて画像(編集済みの画像を含む)を管理サーバ4に送信するための処理を制御する。その際、事後接客制御部315は、ゲームをプレイしたユーザのメールアドレスを入力するためのメールアドレスの入力画面、および、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させる。ユーザは、タッチペン162Aまたはタッチペン162Bを用いることによって、現在用いているメールアドレスを入力すると共に、管理サーバ4に送信したい画像を選択する。
(画像送信)
通信制御部311は、入力されたメールアドレスおよび選択された画像もしくは制御部201が送信対象と決定した画像を、通信部203を通じて管理サーバ4に送信する(ステップS6)。このとき送信される画像には、当該画像を一義的に特定するための識別子(画像ID)が関連付けられている。写真シール作成装置1から送信されたメールアドレス、画像、および画像IDを、管理サーバ4の通信部403が受信し(ステップS7)、通信制御部411に出力する。通信制御部411は、受信した画像を、記憶部402の図示しない一時保存データベースに保存する。保存された画像などのデータは、規定の期限が経過するまで一時保存データベースに格納され続け、期限が経過すると自動的に一時保存データベースから削除される。
なお、通信制御部311は、管理サーバ4に対し、ユーザが選択した所定の枚数の画像だけではなく、ユーザが将来有料会員になる場合を考慮して、すべての画像を送信してもよい。これにより、ユーザは、無料会員の状態で撮影したあと、サイト上で有料会員になった場合に、無料会員の状態で撮影したすべての画像を取得することができる。
(案内メールの作成および送信)
通信制御部411は、受信したメールアドレスおよび画像IDをメール作成部412に出力する。メール作成部412は、通信制御部411から受け取ったメールアドレス宛に送信される、画像の保存をユーザに案内する案内メールを作成する。その手順は次の通りである。メール作成部412は、画像IDをウェブページ作成部413に出力すると共に、当該画像IDによって特定される画像を保存するためのウェブページを示すURL1102の生成を、ウェブページ作成部413に要求する。ウェブページ作成部413は、要求されたURL1102を生成し、メール作成部412に出力する。
メール作成部412は、案内メールを作成するためのデータをメールデータベース421から取得する。そして、当該データ、URL1102、およびユーザのメールアドレスを用いて、図15の(a)に示す案内メール1101を作成する。案内メール1101の本文中には、URL1102が記載されている。メール作成部412は、作成した案内メール1101を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、通信部403を介して、ユーザのメールアドレス宛に案内メール1101を送信する(ステップS8)。
なお、メール作成部412は、画像IDとその画像IDにかかわる画像とをまとめるウェブページではなく、シールIDをユーザに入力してもらうだけのウェブページを示すURLを含む案内メールを送信してもよい。この場合には、管理サーバ4は、案内メールに含まれるURLの示すウェブページ上において、携帯端末6からシール紙の欄外に印刷されたシールIDの入力を受け付け、当該管理サーバ4に送信されている画像を表示するようにしてもよい。
(画像保存用ウェブページの要求および送信)
携帯端末6の通信部603は、送信された案内メール1101を受信し(ステップS9)、通信制御部611に出力する。通信制御部611は、入力された案内メール1101を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、入力された案内メール1101を表示部605に出力する。ユーザは、表示部605に表示された案内メール1101を確認し、画像提供サイトに画像を保存するために、入力部604を用いてURL1102を選択する(ステップS10)。
入力制御部612は、入力部604における選択入力を受け付け、URL1102が選択されたことを通信制御部611に通知する。これを受けて通信制御部611は、選択されたURL1102に対応するウェブページを、管理サーバ4に要求する。具体的な手順は次の通りである。通信制御部611は、記憶部602に格納されているユーザの会員IDを取得し、この会員IDを含みかつウェブページの提供を求める所定のリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
通信制御部411は、送信されたリクエストを通信部403を通じて受信し(ステップS11)、ウェブページ作成部413に出力する。ウェブページ作成部413は、リクエストに含まれる会員IDを会員データベース422に照会することによって、ユーザの会員種別を判定する(ステップS12)。本実施形態では、ウェブページ作成部413は、ユーザが無料会員および有料会員のいずれであるかを判定し、判定結果に応じたウェブページを作成する。ウェブページ作成部413は、ユーザが無料会員であると判定した場合には、図15(b)に示すような、無料会員が画像を保存するためのウェブページ1103を作成する。一方、ユーザが有料会員であると判定した場合には、図15(c)に示すような、有料会員が画像を保存するためのウェブページ1107を作成する。
図15(b)に示すように、ウェブページ1103は、一つのサムネイル画像1104、ユーザに有料会員の登録を促すリンク画像1105、および、画像提供サイトに画像を一枚保存するためのリンク画像1106を含んでいる。ユーザが無料会員である場合には保存できる画像が一枚であるため、サムネイル画像1104は、その一枚の画像のサムネイルである。なお、当該一枚の画像とは、写真シール作成装置1においてユーザにより選択された画像である。一方、画像が複数枚ある場合、サムネイル画像1104は、これら複数の画像のいずれかのサムネイルである。
図15(c)に示すように、ウェブページ1107は、一つのサムネイル画像1104、および、全ての画像を保存するためのリンク画像1108を含んでいる。
本例では、ユーザは無料会員であるので、ウェブページ作成部413は、無料会員用のウェブページ1103を作成する。ウェブページ作成部413は、作成したウェブページ1103を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、入力されたウェブページ1103を、通信部403を通じて携帯端末6に送信する(ステップS13)。
(画像保存)
携帯端末6は、通信部603を通じてウェブページ1103を受信する(ステップS14)。ウェブページ1103は、通信制御部611を介して表示制御部613に出力される。表示制御部613は、入力されたウェブページ1103を表示部605に出力する。ユーザは、表示部605に表示されたウェブページ1103を確認する。ユーザが無料会員である場合、画像が複数枚あったとしても、画像提供サイトに保存できるのは、それらのうちのいずれか一枚である。ユーザは、一枚の画像を保存したい場合、入力部604を通じてリンク画像1106を選択する。なお、当該保存したい画像は、写真シール作成装置1において携帯端末6へ送信する画像として選択した画像に限られず、例えば、画像提供サイトにアクセスしている携帯端末6において保存対象の画像として指定された画像であってもよい。
入力制御部612は、入力部604における選択入力を受け付け、リンク画像1106が選択されたことを通信制御部611に通知する。これを受けて、通信制御部611は、画像保存の指示を管理サーバ4に送信する(ステップS15)。
送信された保存指示を、通信制御部411が通信部403を通じて受信する(ステップS16)。これにより通信制御部411は、画像の保存を画像管理部414に指示する。画像管理部414は、この指示を受けて、一時保存データベースに格納されているユーザの画像を、ユーザの会員IDに関連付けて画像データベース424に保存する(ステップS17)。その際、画像が一枚なら、その画像を保存する。一方、画像が複数枚なら、そのうちのいずれか一つ(たとえばサムネイル画像1104に対応する画像)を保存する。これにより、図14に示す一連の処理は完了する。
なお、無料会員であるユーザは、全ての画像を保存したい場合、リンク画像1105を選択する。この場合、有料会員登録のための一連の処理が撮影画像管理システム10において行われる。そして登録が完了すると、全ての画像がユーザの会員IDに関連付けられて画像データベース424に保存される。
また、ユーザが有料会員である場合の保存処理は、本質的には上述した無料会員の場合の保存処理と同じである。ただし、ユーザは、ウェブページ1107に含まれるリンク画像1108を選択する。これにより管理サーバ4は、画像データベース424におけるユーザの画像記憶領域に、全ての画像を保存する。なお、ユーザによる保存する画像(無料会員であれば1枚の画像、有料会員であれば全ての画像)の選択は、写真シール作成装置1において受け付けられていてもよい。この場合には、画像管理部414は、写真シール作成装置1において選択されている画像を画像データベース424に保存すればよい。
(携帯端末6への画像保存)
以下に、画像提供サイトに保存された画像をユーザの携帯端末6に保存する際の処理の流れについて、図16および図17を参照して説明する。図16は、撮影画像管理システム10における携帯端末6への画像保存に関する一連の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図17は、携帯端末6への画像保存処理時に携帯端末6の表示部605に表示されるウェブページの一例を示す画面遷移図である。
ユーザは、画像提供サイトにログインするために、画像提供サイトにアクセスする。その結果、図17(a)に示すような画像提供サイトのトップページ1001が、携帯端末6の表示部605に表示される。ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、画像提供サイトへの会員ログイン処理を進めるためのリンク画像1002を選択する。入力制御部612はこの選択操作を受け付けて、リンク画像1002が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、ユーザの会員IDおよびパスワードを記憶部602から読み出し、通信部603を通じて管理サーバ4に送信すると共に、画像提供サイトへのログインを管理サーバ4に要求する(ステップS21)。なお、通信制御部611は、リンク画像1002が選択された場合に、ユーザの会員IDおよびパスワードを入力するためのウェブページを取得してもよい。この場合には、管理サーバ4は、ウェブページにおいて会員IDおよびパスワードの入力を受け付ければよい。
管理サーバ4の通信制御部411は、この要求を、通信部403を通じて受け付ける(ステップS22)。次に通信制御部411は、受信した会員IDおよびパスワードをウェブページ作成部413に出力すると共に、会員トップページ1031の作成をウェブページ作成部413に指示する。
ウェブページ作成部413は、入力された会員IDおよびパスワードを会員データベース422と照合することによって、ユーザが画像提供サイトに会員として登録されているか否かを判定する。登録されていると判定した場合、ウェブページデータベース423から、会員トップページ1031を生成するためのデータを取得する。ウェブページ作成部413は、当該データを用いて、図17(b)に示すような会員トップページ1031を生成し、通信制御部411に出力する。会員トップページ1031は、画像提供サイトに保存されているユーザの画像の一覧を表示するためのリンク画像1032を含んでいる。通信制御部411は、通信部403を通じて会員トップページ1031を携帯端末6に送信する(ステップS23)。
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて、会員トップページ1031を受信する。通信制御部611は、受信した会員トップページ1031を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、会員トップページ1031を表示部605に出力する。結果、表示部605に会員トップページ1031が表示される(ステップS24)。
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、リンク画像1032を選択する(ステップS25)。入力制御部612が、この選択操作を受け付けて、リンク画像1032が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、画像提供サイトに保存されているユーザの画像の一覧を含むウェブページの提供を求めるリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
管理サーバ4の通信制御部411は、送信されたリクエストを、通信部403を通じて受け付ける(ステップS26)。次に通信制御部411は、画像データベース424に保存されているユーザの画像の一覧を含む画像一覧ページ1041の生成を、ウェブページ作成部413に指示する。
ウェブページ作成部413は、画像一覧ページ1041を生成するためのデータを、ウェブページデータベース423から取得する。ウェブページ作成部413は、データを用いると共に、画像データベース424に保存されているユーザの全画像を参照することによって、図17(c)に示すような画像一覧ページ1041を生成し、通信制御部411に出力する。画像一覧ページ1041は、画像データベース424に保存されているユーザの全画像を個別に表す、複数のサムネイル画像1042を含んでいる。通信制御部411は、通信部403を通じて画像一覧ページ1041を携帯端末6に送信する(ステップS27)。
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて画像一覧ページ1041を受信する。通信制御部611は、受信した画像一覧ページ1041を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、画像一覧ページ1041を表示部605に出力する。結果、表示部605に画像一覧ページ1041が表示される(ステップS28)。
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、表示中のサムネイル画像1042のうち、携帯端末6に保存したい画像に対応するサムネイル画像1042を選択する(ステップS29)。入力制御部612は、この選択操作を受け付けて、サムネイル画像1042が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、選択されたサムネイル画像1042に対応する画像の提供を求めるリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
管理サーバ4の通信制御部411は、通信部403を通じて、送信されたリクエストを受信する(ステップS30)。次に通信制御部411は、携帯端末6から提供を求められたユーザの画像を通信制御部411に出力するように、画像管理部414に指示する。
画像管理部414は、指示された画像を画像データベース424から取得し、通信制御部411に出力する。通信制御部411は、通信部403を通じて、入力された画像を携帯端末6に送信する(ステップS31)。
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて、送信された画像を受信し、記憶部602に保存する(ステップS32)。以上により、携帯端末6への画像保存処理が完了する。
なお、上述の説明では、携帯端末6が画像提供サイトへログインすることにより画像を取得する構成を例に挙げて説明したが、本実施形態では、シールIDを用いて画像を取得することもできる。例えば、携帯端末6は、シール紙に印刷されているURL(又は、案内メールに含まれるURL)の示すウェブページにアクセスすると共に、ユーザによるシールIDの入力操作を受け付けることにより、画像取得用ページにアクセスする。
このとき、画像取得用ページは、ユーザが有料会員である場合にはシールIDにより特定される画像であって1ゲーム中に生成された全ての画像をユーザが選択可能に一覧表示し、ユーザが無料会員である場合にシールIDにより特定される全画像のうち1枚の画像のみをユーザが選択可能に一覧表示してもよい。また、画像取得用ページは、ユーザが無料会員である場合には、写真シール作成装置1において予め選択されている1枚の画像のみを表示してもよい。なお、画像取得用ページには、編集画像のみが一覧表示されることが好ましいが、例えば、編集画像の生成されていない撮影画像が存在する場合には編集画像と編集画像の生成されていない撮影画像とを一覧表示してもよいし、編集画像および撮影画像の全てを一覧表示してもよいし、特に限定されるものではない。
携帯端末6は、画像取得用ページにおいて一覧表示されている画像のうち、ユーザにより選択された画像を管理サーバ4から取得し、記憶部602に保存する。なお、ユーザが有料会員である場合には、携帯端末6は、画像取得用ページにおいて一覧表示されている画像に対するユーザの選択操作を受け付けることなく、一覧表示されている全ての画像を管理サーバ4から取得し、記憶部602に保存してもよい。
(複数の画像を順次表示)
以下に、本実施形態に係る管理サーバ4における、当該管理サーバ4において管理している複数の画像(編集済の画像(編集画像)を含む)を順次表示するための順次表示用データを生成するための構成について、図18を参照して説明する。図18は、本実施形態に係る管理サーバ4の制御部401の備える画像管理部414の要部構成を示すブロック図である。
(管理サーバ)
本実施形態に係る管理サーバ4の画像管理部414は、図18に示すように、選択指示受付部441(選択受付手段)、抽出部442(抽出手段)、加工部443(生成手段)、及び、生成部444(生成手段)を備えている。
選択指示受付部441は、ユーザから、順次表示用データを構成する少なくとも1枚の画像を選択するための操作(選択操作)を受け付ける。具体的には、選択指示受付部441は、管理サーバ4に保存されている画像を閲覧するための画像閲覧用アプリケーション(又は、一般的なウェブブラウザなど)を用いて管理サーバ4にアクセスしている携帯端末6において受け付けられたユーザの選択操作を携帯端末6から受け付ける。
このとき、携帯端末6には、当該携帯端末6を操作しているユーザの会員IDに関連付けて画像データベース424に保存されている画像(以降、単に「ユーザの画像」とも記載する)が例えばサムネイル画像などにより一覧表示されればよい。また、携帯端末6においてユーザの選択指示を受け付けた場合には、一覧表示されている画像のうち、選択された画像が、他の画像と区別可能に表示されることが好ましい。
抽出部442は、選択指示受付部441において受け付けたユーザの選択指示において選択されている少なくとも1枚の画像(選択画像)を含む所定の枚数の画像を、画像データベース424に格納されている複数のユーザの画像の中から抽出する。なお、所定の枚数は、例えば、5枚であってもよいし、10枚であってもよいし、ユーザにより指示された枚数であってもよいし、特に限定されない。なお、選択指示受付部441においてユーザの選択指示を受け付ける構成を例に挙げて以下に説明するが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、ユーザの選択操作を受け付けなくてもよい。この場合には、抽出部442は、例えば、写真シール作成装置1から送信される複数の画像であって1回のゲームにおいて生成された全ての画像を抽出することもできる。
また、所定の枚数の画像のうち、選択画像以外の画像については、抽出部442が、所定の判断基準に基づいて画像データベース424から自動で抽出する。このとき、抽出部442は、画像データベース424に保存されているユーザの画像のうちから、選択画像と自動で抽出する画像との合計が所定の枚数となるように抽出する。なお、抽出部442は、抽出した画像について、順次表示用データを構成する画像として用いることを希望するか否かを示すユーザ指示を受け付けてもよい。
所定の判断基準としては、例えば、(1)ユーザが1年以内に写真シール作成装置1を利用して生成された画像であること、(2)当該ユーザがお気に入りとして登録している画像であること、(3)当該ユーザ以外の他のユーザが閲覧可能に公開されている画像であって他のユーザの閲覧回数の多い画像(換言すれば、他のユーザからの評価が高い画像)であること、(4)一緒に写っている他のユーザ(友達)が同じ友達である画像であること、(5)写っているユーザのポーズに他の画像のポーズと連続性のある画像でること等、の何れか1つまたはこれらの組み合わせを挙げることができる。
また、所定の判断基準は、携帯端末6の入力部604を操作することによってユーザにより指定される構成としてもよい。なお、抽出部442は、画像データベース424から、写真シール作成装置1において異なるタイミングで生成された画像(つまり、写真シール作成装置1において1回のゲーム中に生成された画像同士でない画像)を抽出することがより好ましい。
加工部443は、抽出部442により抽出された所定の枚数の画像に対して、一律の加工処理を施す。なお、加工処理については後述するが、本実施形態では、加工部443は、当該加工処理を所定の枚数の画像に対して複数回施すこともできる。また、加工部443は、所定の枚数の画像に対して、各画像を徐々に変化させる加工処理を施すことが好ましい(詳細については後述する)。
生成部444は、抽出部442により抽出された所定の枚数の画像(加工部443により加工処理が施されている場合には、加工処理済の所定の枚数の画像)を順次表示する順次表示用データを生成する。
生成された順次表示用データの表す新たな画像は、例えば携帯端末6において閲覧することができ、画像管理部414は、携帯端末6から順次表示用データに対する修正指示を受け付けることもできる。画像管理部414は、順次表示用データを構成する画像に対する加工について、加工のパラメータなどを調整するユーザ指示を取得すると、取得したユーザ指示を加工部443に供給する。これにより、加工部443は、画像に対してユーザの好みに合わせた再加工を施すことができる。そして、生成部444は、加工部443において再加工が施された画像を用いて順次表示用データを生成する。
なお、順次表示用データとしては、例えば、(1)各画像の表示時間を定めてスライドショー形式で表示される動画像データ、(2)いわゆるパラパラ漫画を構成するデータ、及び、(3)静止画像から生成される動画データを繋ぎわせた動画像を示す動画像データなどの他の端末などで再生可能な動画像データ、などを挙げることができ、複数の静止画像(撮影画像および編集画像を含む)から生成される。静止画像から作られる動画像データとしては、カメラの機能を疑似的にシュミレーションした、パン動画、ズーム動画、移動動画などを挙げることもできる。
ここで、生成部444における順次表示用データの生成の一例について説明する。生成部444は、まず、順次表示用データが表示される(再生される)再生時間を入力する(複数の再生時間の候補から1つの再生時間を選択してもよい)。これにより、再生の全体の時間が定まるため、生成部444は、この再生の全体の時間に基づいて、所定の枚数の画像の各々の表示時間を決定する。これにより、生成部444は、順次表示用データを生成する。
なお、生成部444は、順次表示用データを構成する各画像について、それぞれの表示時間の修正指示をユーザから受け付けてもよい。生成部444は、表示時間の修正指示を取得すると、受け付けた修正指示に基づいて修正指示の対象となっている画像の表示時間を修正する。これにより、ユーザは、順次表示用データを構成する所定の枚数の画像のうち、お気に入りの画像に対して他の画像より長い表示時間を設定することができる。
上述の構成によれば、管理サーバ4は、所定の枚数の画像が順次表示される順次表示用データを生成することができる。つまり、管理サーバ4は、写真シール作成装置1において生成された画像から新たな画像を生成することができる。これによって、管理サーバ4は、ユーザに対して、当該管理サーバ4において管理されている画像の新たな楽しみ方(画像を1枚ずつ独立して閲覧する楽しみ方とは異なる新たな楽しみ方)を提供することができる。
また、生成部444は、生成される順次表示用データに対して、音楽データを付加することもできる。これにより、管理サーバ4は、順次表示用データの表示に際して、画像表示効果だけではなく、音声や音楽の再生により、写真シール作成装置において生成された画像をより楽しむことのできる順次表示用データを生成することができる。
そして、ユーザは、管理サーバ4により生成された順次表示用データを利用することにより、例えば、ネットワーク上の所望のページに写真シール作成装置において生成された画像を順次表示させて楽しむことができる。ネットワーク上の所望のページとは、例えば、ブログ、SNS(Social Networking Service)、及び、呟き掲示板などの自身のプロフィールページなどである。また、ユーザは、管理サーバ4により生成された順次表示用データを、ネットワーク上の、例えば動画投稿サイトなどに投稿することもできる。これにより、ユーザは、管理サーバ4において管理されている画像を、1枚ずつ独立して閲覧する楽しみ方とは異なる楽しみ方で楽しむことができる。
(加工処理)
次に、加工部443において、抽出部442により抽出された所定の枚数の画像に対して施される加工処理の一例について説明する。加工処理としては、フィルタリング処理、動画効果付加処理、人物抽出処理、及び、画像属性情報挿入処理などを一例として挙げることができる。
ここで、フィルタリング処理とは、例えば、画像をモノクロやセピア色に加工したり、画像を漫画のように加工するような、画像全体に対して施す処理である。加工部443は、抽出部442により抽出された各画像に対して一律のフィルタリング処理を施すことにより、各画像に一定の統一感を与えることができる。これによって、生成部444は、順次表示される各画像に統一感のある順次表示用データを生成することができる。
また、加工部443は、フィルタリング処理において、順次表示用データにおける各画像の表示時間に基づき、一定の時間をかけて画像が変化する(例えば、画像が徐々にセピア色に変化していく)ような加工を施すこともできる。このとき、加工部443は、例えば、フィルタリング処理のパラメータとして、画像が元の色から徐々にセピア色になるまでの複数段階のパラメータを用意し、各パラメータを用いて画像にフィルタリング処理を施し、複数のフィルタリング後画像を生成する。そして、生成部444が複数のフィルタリング後画像を動画像を構成するフレーム画像として動画像データを生成する。これにより、一定の時間をかけて画像が変化する順次表示用データを生成することができる。なお、一定の時間ついては、ユーザが選択(又は、決定)できてもよい。
動画効果付加処理とは、各画像に対して、動画像のような動きを付加する処理である。動画効果付加処理としては、例えば、画像を徐々に拡大するズームイン動画、画像を徐々に縮小するズームアウト動画、及び、画像を上下左右などに移動させるパン動画などを例に挙げることができる。加工部443は、例えば、画像中の所定の領域から当該画像中の他の領域へ徐々に移動する複数のフレーム画像を生成することによりパン画像を生成することができる。これらの表示演出により、静止画像をベースにして、動きのある動画像データを生成することができる。なお、パン、ズームをする時間については、ユーザが適宜選択できてもよいし、ユーザにより特に選択されない場合には加工部443において適宜設定(例えば、10秒など)されてもよい。
このように、加工部443は、フィルタリング処理にいて画像の色を徐々に変化させる加工処理、及び、動画効果付加処理において画像の表示領域を徐々に変化させる(画像を徐々に動かす)加工処理などのように、各画像を徐々に変化させる加工処理を施すこともできる。
また、人物抽出処理とは、例えば、抽出された所定の枚数の画像の各々から、顔のサイズが近いサイズになるようにユーザの顔(又は、ユーザ及び一緒に写っている友達の顔)を中心にして所定のサイズで抽出(トリミング)する処理である。加工部443は、各画像に対して一律の人物抽出処理を施すことにより、各画像に含まれるユーザの顔のサイズが異なっている場合(例えば、顔のアップの画像と全身を写した画像とが含まれている場合)にも、同じようなサイズでユーザの顔を抽出することができる。これにより、生成部444は、順次表示される各画像に含まれるユーザの顔が近いサイズである順次表示用データを生成することができる。
なお、加工部443において人物抽出処理が施された後の画像(又は、人物マスクによる画像)に対して、更にユーザが抽出範囲の微調整を行えることが好ましい。この場合には、管理サーバ4は、加工部443において人物抽出処理が施された後の画像(又は、人物抽出処理を施すために設定した抽出範囲を示す枠などのオブジェクトの重畳された画像)を携帯端末6に送信して当該携帯端末6に表示させる。そして、管理サーバ4は、携帯端末6の入力部604を操作することによりユーザにより入力される抽出範囲の微調整の指示を受け付け、加工部443に供給すればよい。これにより、加工部443は、ユーザにより微調整された抽出範囲で人物抽出処理を施すことができる。
また、画像属性情報挿入処理とは、例えば、各画像に対して、画像を撮影した(生成された)年月日、画像を撮影した場所(地域)(換言すれば、画像を生成した写真シール作成装置が設置されている店舗のある場所(地域))、一緒に写っている友達の名前、及び、画像を生成した写真シール作成装置の機種名などの少なくとも何れかを挿入する処理である。
(その他の構成)
なお、本実施形態では、携帯端末6においてユーザの選択操作を受け付ける構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、写真シール作成装置1においてユーザの選択操作を受け付ける構成を採用することもできる。この場合には、写真シール作成装置1は、例えば編集部12又は事後接客部13において、ユーザの選択操作を受け付ければよい。
このとき、編集部12又は事後接客部13は、ユーザから選択操作を受け付けると共に、当該選択操作を行ったユーザの会員ID又はメールアドレスなどのユーザ特定情報を受け付ける。そして、制御部201は、通信部203を通じ、ユーザから受け付けた選択操作により選択された画像にユーザ特定情報を関連づけて管理サーバ4へ送信する。
そして、管理サーバ4の抽出部442は、写真シール作成装置1において受け付けられたユーザの選択操作により選択されている選択画像を含む所定の枚数の画像を、画像データベース424に格納されている画像のうち、写真シール作成装置1から取得したユーザ特定情報の示すユーザの画像の中から抽出する。
さらに、加工部443は、抽出部442において抽出された所定の枚数の画像に対して、写真シール作成装置1から取得したユーザ特定情報の示すユーザの顔をトリミングする人物抽出処理を施すことが好ましい。これによって、生成部444は、携帯端末6において選択操作を行ったユーザの画像として抽出した複数の画像を用いて、当該ユーザの顔をトリミングした順次表示用データを生成することができる。
さらに、本実施形態に係る写真シール作成装置1の編集部12は、動画像を編集するための機能を有していてもよい。この場合には、編集部12は、例えば、カメラ91により取り込んだ動画像を構成する所定の枚数のフレーム画像を編集可能としてタブレット内蔵モニタ131に表示すればよい。ここで、動画像の再生時間がn秒(0<n)であって、1秒間にm枚(mは自然数)のフレーム画像が表示される場合には、所定の枚数のフレーム画像の枚数はn×m枚となる。
編集部12は、タブレット内蔵モニタ131に、タイムラインに沿って表示順に並んだ各フレーム画像をユーザが適宜選択して確認できるよう表示する。なお、編集部12では、動画像の背景画像(各フレーム画像の背景)を編集するための第1レイヤー、被写体となっているユーザの画像(各フレーム画像)を編集するための第2レイヤー、及び、動画像の前景画像(各フレーム画像の前景)を編集するための第3レイヤーの3つのレイヤーを各々編集可能である。
編集部12は、所定の枚数のフレーム画像の各々に対して一律に編集処理(例えば、スタンプ画像の合成)を施してもよいし、各々に対して異なる編集処理を施してもよい。各フレーム画像に一律に編集処理を施す場合には、例えば、編集部12は、動画像の再生開始点と再生時間とを定めることで、再生開始点から再生時間内に動画像の再生に利用されるフレーム画像に対して編集処理を施す。
また、編集部12は、動画像に対する編集処理において、さらに動画像(合成用動画像)を合成する編集処理を施してもよい。この場合には、例えば、動画像を構成する所定の枚数のフレーム画像のうち、合成用動画像を構成する最初のフレーム画像(1枚目のフレーム画像)を合成するフレーム画像から順に、合成用動画像を構成するフレームが合成される。これにより、編集部12は、動画像に対してさらに動画像を合成する合成処理を施すことができる。なお、合成用動画像は、動画像の再生中に1回だけ再生されてもよいし、複数回繰り返し再生されてもよい。
また、本実施形態に係る写真シール作成装置1は、ユーザを被写体として撮影する撮影処理において、順次表示用データを構成する複数の画像を生成するために、ユーザに対してポーズを誘導してもよい。なお、ポーズの誘導は、例えば、1回のゲームで複数のポーズを誘導してもよいし、1回のゲームで1つのポーズを誘導すると共に複数のゲームにわたって異なるポーズを誘導することにより複数のポーズを誘導してもよいし、特に限定されない。
この場合には、管理サーバ4は、写真シール作成装置1において誘導されたポーズの画像を、ユーザの選択操作により選択された画像として順次表示用データを生成すればよい。これにより、管理サーバ4は、写真シール作成装置1において誘導されたポーズの画像を含む順次表示用データを生成することができる。
さらに、本実施形態では、画像データベース424に保存されている静止画像から順次表示用データを生成する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、順次表示用データを構成するために抽出される所定の枚数の画像のうち少なくとも1枚の画像が、動画像を構成するフレーム画像であってもよい。
この場合には、管理サーバ4は、写真シール作成装置1から、ユーザを撮影した動画像を取得すると共に、取得した動画像を画像データベース424に格納している。そして、抽出部442は、画像データベース424から動画像を抽出すると共に、当該抽出した動画像を構成する何れかのフレーム画像を、所定の枚数の画像のうちの1枚として抽出する。このとき、抽出部442は、動画像を構成するフレーム画像から、上述した所定の判断基準に最も近い(又は合致する)フレーム画像を抽出することが好ましい。
これにより、管理サーバ4は、動画像を用いて順次表示用データを生成することができる。
〔実施形態2〕
近年、写真シール作成装置において生成された画像をユーザに提供するサービスとして、携帯端末などで閲覧可能な画像を提供するサービスが一般的になってきている。このようなサービスにより、ユーザによっては、写真シール作成装置において生成された画像を多数有している(例えば、200枚、1000枚など)ユーザも存在する。しかし、このようなユーザは、画像が増えるにつれて、自身の画像を全て閲覧して楽しむことが難しくなってきてしまう。そこで、画像を再利用した新たな楽しみ方をユーザに提供することのできる技術が望まれている。
これに対し、本発明に係る管理サーバ4は、写真シール作成装置において生成された画像を再利用して、複数の画像から少なくとも1枚の新たな画像を生成することもできる。本実施形態に係る管理サーバ4について、図19を参照すて説明する。図19は、本実施形態に係る管理サーバ4の制御部401の備える画像管理部414’の要部構成を示すブロック図である。
(管理サーバ)
本実施形態に係る管理サーバ4の画像管理部414’は、図19に示すように、選択部451(選択手段)、及び、新画像生成部452(新画像生成手段)を備えている。
選択部451は、画像データベース424において管理(保存)されている複数の画像から、所定の判断基準に基づいて少なくとも2枚の画像を選択する。このとき、選択部451は、管理されている複数の画像のうち、写真シール作成装置において異なるタイミングで生成された2枚以上の画像を選択することが好ましい。また、異なるタイミングにおいて生成された画像とは、つまり、異なるゲームにおいて生成された画像である(換言すれば、選択される各画像は、1回のゲームにおいて生成された画像ではない)。
選択部451は、写真シール作成装置1において同じタイミング(つまり、同じ1回のゲーム)において生成された画像を抽出してもよい。この場合には、選択部451は、撮影画像、撮影画像に対してユーザの顔の修正のみが施されている顔修正画像、及び、編集画像のうちの少なくとも2枚の組み合わせを抽出すればよい。なお、顔修正画像は、撮影制御部312において、撮影画像が生成された後にすぐに生成されてもよいし、編集制御部313において、編集処理が施される前に(又は、編集処理の一環として)生成されてもよいし、特に限定されない。
なお、本実施形態では、選択部451において選択される画像が1枚であってもよい。この場合には、所定の判断基準としては、例えば、後述する吹出し付加部455において付加される吹き出しの向きに合った方向を向いたユーザの顔が含まれる(写っている)画像であること、などを挙げることができる。また、吹き出しのパターンを複数のサンプルからユーザが選択できる場合には、選択された吹き出しのパターンに応じて所定の判断基準を定めてもよい。
また、所定の判断基準としては、選択部451において選択される画像が2枚以上である場合には、例えば、(1)最近の画像及び一年前の画像など、写真シール作成装置において生成されているタイミングが所定の期間だけ離れていること、(2)画像に写っている友達が同じであること、(3)画像に写っているユーザの表情が異なっていること(例えば、泣き顔又は悲しい顔、及び、笑顔などである)(又は、同じであること)、(4)画像に写っているユーザの大きさ(全身であるか、顔のアップであるか、など)が異なっている(又は、同じである)こと、(5)当該ユーザ以外の他のユーザが可能に公開されている画像であって他のユーザの閲覧回数の多い画像(換言すれば、他のユーザからの評価が高い画像)であること、(6)ユーザが指定したシーンに適合する画像であること、並びに、(7)バージョン(又は機種)の異なる写真シール作成装置で生成された画像であること等、の何れか1つまたはこれらの組み合わせを挙げることができる。また、選択部451は、写真シール作成装置1において同じタイミングで生成された画像を抽出する場合には、所定の判断基準として、所定の判断基準として、顔修正が施されていない画像および施されている画像であることを用いてもよい。
また、選択部451は、選択する画像が2枚以上である場合には、所定の判断基準として、上記の(1)〜(5)のうち2つ以上の判断基準を組み合わせた判断基準を用いることもできる。さらに、選択部451は、選択する画像が2枚以上である場合には、所定の判断基準として、選択する画像が2枚以上である場合の判断基準と選択する画像が1枚である場合の判断基準とを組み合わせた判断基準を用いることもできる。
新画像生成部452は、選択部451により選択された少なくとも1枚の画像(撮影画像、顔修正画像を含む)に対して所定の編集処理を施すことにより、少なくとも1枚の新たな画像を生成する。また、新画像生成部452は、図19に示すように、吹出し付加部455、配置調整部456、及び、加工部457を備えている。
吹出し付加部455は、所定の編集処理として、選択部451により選択された少なくとも1枚の画像に対して、所定の合成画像の一例として例えば吹き出しを付加する。このとき、吹出し付加部455は、吹き出しを、画像中のユーザの顔および人物部分(例えば、ユーザの体の一部分や服など)に重ならないように配置して付加することが好ましい。吹出し付加部455は、選択された画像に対して吹き出しを付加することにより、選択された画像に漫画のような印象を与えることができる。
なお、吹き出しに挿入されるセリフやコメントなどは、予め定められた複数のセリフ又はコメントからランダムに選択されて挿入されてもよいし、ユーザにより入力されたセリフ又はコメントが挿入されてもよい。セリフ又はコメントは、吹き出しの大きさ、及び、当該セリフ又はコメントの文字数などにより、適宜文字の大きさ及び文字列の幅などが調整されることが好ましい。
配置調整部456は、所定の編集処理として、選択部451において2枚以上の画像が選択された場合に、選択された複数の画像が1枚の画像として表示されるように配置を調整する。具体的には、配置調整部456は、複数の画像を単に並べることによって1枚の画像として表示されるように配置を調整してもよいが、複数の画像が1枚の画像と同じサイズになるようサイズを調整した上で配置を調整することが好ましい。配置調整部456は、選択された複数の画像が1枚の画像として表示されるように配置を調整することにより、配置を調整された画像に漫画のような印象を与えることができる。なお、セリフ又はコメントの内容は、ユーザにより適宜修正(又は、変更)可能であることが好ましい。
例えば、2枚の画像の配置を調整した場合には、配置調整部456は、当該2枚の画像に対して、2コマ漫画のような印象を与えることができる。このとき、上述した(1)の判断基準によって2枚の画像が選択されている場合には、配置調整部456は、一年前のユーザと最近のユーザとを並べた2コマ漫画の画像を生成することができる。また、(3)の判断基準によって2枚の画像が選択されている場合には、配置調整部456は、例えば、笑っている顔と怒っている顔とを並べた2コマ漫画の画像を生成することができる。
また、配置調整部456は、2枚の画像を適宜トリミングし、最終的な表示用の画像サイズに合わせるように拡大縮小することが好ましい。配置調整部456は、例えば、サンプル画像の顔サイズに合わせて2枚の画像に含まれる各顔の大きさがほぼ等しくなるようにサイズ調整してもよい。
なお、配置調整部456において配置の調整された各画像は、1枚の画像として合成されて配置されてもよいし、例えば調整後の配置位置を示す配置情報に基づいて複数の画像が各々独立した画像として配置されてもよいし、特に限定されるものではない。
また、漫画のコマに使われる画像は、所定の画像から、上述した判断基準により抽出されてもよいし、漫画のコマ数より多くの画像が抽出され、その複数の画像から漫画のコマに使われる画像が選択されてもよい。その際には、ユーザが実際に2コマ漫画として画像が配置された状態で確認でき、また、例えばnextボタン及びbackボタンなどのユーザインターフェース(UI)又は右ボタン及び左ボタンなどで進むか戻るかを指定することにより、2コマ漫画を構成する画像を変更したり複数の画像の組み合わせを素早く確認してもよい。
加工部457は、吹出し付加部455及び配置調整部456において所定の編集処理の施された画像に対して、さらに所定の編集処理として加工処理を施す。加工処理については、実施形態1における加工処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。なお、本実施形態では、加工部457の施す加工処理は、各画像に対して一律でなくてもよい。
また、本実施形態では、加工部457は、実施形態1における加工処理と異なる処理として、画像をデッサン風の線画に加工してもよいし、画像中の人物部分のみを切り取ってサンプルイメージに合成してもよいし、画像中の顔部分のみをサンプルイメージに合成してもよい。さらに、加工部457は、サンプルのイメージに合わせて、適宜、フィルタリング処理を施してもよい。
また、本実施形態に係る管理サーバ4の画像管理部414’は、2コマ漫画に代えて4コマ漫画を生成してもよいし、有名な漫画の所定のコマをモチーフにした漫画を生成してもよいし、サンプルイメージに合わせて特有のスタンプをさらに合成してもよい。
上述の構成によれば、管理サーバ4は、写真シール作成装置1において生成された画像から、所定の編集処理の施された新たな画像を生成することができる。これによって、管理サーバ4は、ユーザに対して、当該管理サーバ4において管理されている画像の新たな楽しみ方(写真シール作成装置1において生成された画像そのものを閲覧する楽しみ方とは異なる新たな楽しみ方)を提供することができる。
なお、本実施形態に係る管理サーバ4における新たな画像の生成は、例えば、画像閲覧用アプリケーション(又は、一般的なウェブブラウザなど)を用いて管理サーバ4にアクセスしている携帯端末6において受け付けられた、新たな画像を生成する旨のユーザの選択指示を受け付けたことを契機として行われてもよい。新たな画像を生成する旨のユーザの選択指示は、例えば、携帯端末6の表示部605に表示されている、新たな画像の生成を指示するためのUIをユーザが選択することによって行われればよい。
なお、本実施形態に係る各構成は、実施形態1に記載の各構成と組み合わせて用いることができる。この場合には、画像管理部414’は、例えば、実施形態1において生成される順次表示用データを構成する少なくとも1枚の画像として、本実施形態において生成された新たな画像を用いることもできる。
〔実施形態3〕
本発明に係る管理サーバ4は、さらに、画像データベース424において管理している画像から三次元画像を生成することもできる。なお、本実施形態において、三次元画像とは、例えば、(1)右目用画像と左目用画像とを交互に表示することなどによってユーザが立体的に画像を視認できる画像、及び、(2)画像に含まれる背景や人物に奥行を設けることによってユーザが立体的に画像を視認できる奥行画像(立体視差効果のある画像)など(換言すれば、疑似的に立体視できる画像)を含んでいる。本実施形態に係る管理サーバ4について、図20を参照すて説明する。図20は、本実施形態に係る管理サーバ4の制御部401の備える画像管理部414”の要部構成を示すブロック図である。
(管理サーバ)
本実施形態に係る管理サーバ4の画像管理部414”は、図20に示すように、三次元画像生成部461(三次元画像生成手段)、及び、編集制御部462(編集手段)を備えている。
三次元画像生成部461は、画像データベース424において管理されている画像から三次元画像であって当該画像に含まれる2人以上のユーザの間に奥行の差を設けた画像を生成する。
具体的には、三次元画像生成部461は、まず、画像データベース424から、三次元画像を生成するための元となる元画像を読み出す。次に、三次元画像生成部461は、読み出した元画像を解析して、画像に含まれる各ユーザの位置関係(どのユーザが前に居て、どのユーザが後ろに居るのか、など)を解析する。そして、三次元画像生成部461は、画像に含まれる各ユーザの位置関係に応じて各ユーザの間に奥行の差を設ける(つまり、ユーザ間に視差を設ける)ことにより、三次元画像を生成する。
例えば、三次元画像生成部461は、画像に含まれる各ユーザの腕や肩などの部位の位置などに応じて、各ユーザの位置関係を解析する。また、三次元画像生成部461は、アップの画像など各ユーザに位置関係がほぼ同じ位置関係である場合には、向かって右側のユーザを前として判断するなど、所定の位置のユーザを他のユーザより前に位置するユーザとして優先的に定めてもよい。
これにより、三次元画像生成部461は、画像に含まれる(写っている)ユーザ間にあたかも奥行の差があるように見える三次元画像を生成することができる。なお、画像中の各ユーザの位置関係の解析については、例えば、平面画像を解析して三次元画像を生成するアプリケーション、又は、異なる視点から複数のカメラにより撮影された複数の画像を用いて三次元画像を生成する技術などにより生成された三次元画像を解析することなどによって行うことができる。また、カメラを複数備えていなくても、写真シール作成装置1は、撮影空間A1に居るユーザの立ち位置及び向きなどを指定(誘導)して、ユーザの前面の画像、側面の画像、及び背面の画像などを順に撮影してもよい。
また、三次元画像生成部461は、例えば、所定の人物モデルをベースに当該所定の人物モデルの正面画像および側面画像からパラメータを定めることにより、画像の被写体となっているユーザの三次元データを定めることにより、三次元画像を生成してもよい。
さらに、三次元画像生成部461は、複数種類の服装の外形データを三次元データとしてデータベース化しておくと共に、生成した三次元画像におけるユーザの服装を示す服装データと外形の一致する服装の外形データを、データベースから読み出す。そして、データベースから読み出した服装の外形データに、ユーザの服装の柄(つまり、二次元の画像)をマッピングすることによって、ユーザの服装を三次元化することもできる。これによれば、三次元画像生成部461は、生成した三次元画像におけるユーザの服装から精巧な三次元データが得られなくても、一定の表示画角において、精度よく見ることができる三次元画像を生成することができる。
編集制御部462は、三次元画像生成部461により生成された三次元画像において奥行の差が設けられている2人以上のユーザの間にオブジェクトを配置する編集処理を施す。これにより、編集制御部462は、あたかも2人以上のユーザの間にオブジェクトが配置されているように見える三次元画像を生成することができる。
なお、編集制御部462においてユーザ間に挿入するオブジェクトは、例えば、編集制御部462において任意に選択されたスタンプであってもよいし、管理サーバ4にアクセスしている携帯端末6の入力部604を操作することによって入力されるユーザ指示により選択されたスタンプ及びコメントなどであってもよい。
上述の構成によれば、管理サーバ4は、写真シール作成装置1において生成された画像から、新たな画像として三次元画像を生成することができる。これによって、管理サーバ4は、ユーザに対して、当該管理サーバ4において管理されている画像の新たな楽しみ方(写真シール作成装置1において生成された画像そのものを閲覧する楽しみ方とは異なる新たな楽しみ方)を提供することができる。また、これによって、ユーザは、写真シール作成装置1において一緒に撮影を行った他のユーザ(友達)との間に奥行の差が設けられた三次元画像を楽しむことができる。
三次元画像は、視点を変えて表示することができてもよい。また、管理サーバ4は、三次元画像からレイトレーシングなどの光源視点を変えた精密なCG画像を生成することができてもよい。さらに、管理サーバ4(又は、写真シール作成装置1)は、三次元プリンタを用いて三次元画像からユーザの模型(フィギュアなど)を作成できてもよい。
また、管理サーバ4は、三次元画像に含まれるユーザの三次元データから、ネットワーク上で利用することのできる、例えばアバターなどを生成することができてもよい。さらに、管理サーバ4は、このアバターに所定の動作(振り付け)を行わせることにより、例えばアイドルのステージパフォーマンスを再現したような動画像を生成することができてもよい。
なお、本実施形態に係る管理サーバ4における三次元画像の生成は、例えば、画像閲覧用アプリケーション(又は、一般的なウェブブラウザなど)を用いて管理サーバ4にアクセスしている携帯端末6において受け付けられた、三次元画像を生成する旨のユーザの選択指示を受け付けたことを契機として行われてもよい。三次元画像を生成する旨のユーザの選択指示は、例えば、携帯端末6の表示部605に表示されている、三次元画像の生成を指示するためのUIをユーザが選択することによって行われればよい。
なお、本実施形態に係る各構成は、実施形態1及び2の少なくとも何れかに記載の各構成と組み合わせて用いることができる。例えば、実施形態1に記載の構成と組み合わせた場合には、本実施形態において生成した三次元画像を用いて、実施形態1における順次表示用データを生成することができる。また、実施形態2に記載の構成と組み合わせた場合には、本実施形態において生成した三次元画像を用いて、実施形態2における新たな画像を生成することができる。
〔変形例〕
また、本実施形態の変形例に係る写真シール作成装置1は、当該写真シール作成装置1の提供するゲームにおいて撮影制御を行っているユーザに対して、推奨する撮影時の顔の角度(以降、推奨顔角度とも記載する)を提示することができる。推奨顔角度とは、例えば、ユーザを可愛く(又は、バランスよく)撮影できる顔の向きなどである。本実施形態に係る写真シール作成装置1について、図21を参照すて説明する。図21は、本変形例に係る写真シール作成装置1の要部構成を示すブロック図である。
(写真シール作成装置の要部構成)
カメラ91は、撮影空間A1内のユーザを動画像により撮影する。そして、カメラ91は、撮影処理において、動画像により撮影された画像を所定のタイミングで静止画像として保存することにより、撮影空間A1内のユーザを撮影する。
制御部201’は、カメラ91によって動画像により撮影された上記ユーザの画像に基づいて、当該ユーザに対する推奨顔角度が表示されるようタッチパネルモニタ93を制御する。図21に示すように、制御部201’は、解析部251(解析手段)、及び、提示制御部252(提示手段)を備えている。
解析部251は、カメラ91によって動画像により撮影された画像からユーザの顔を解析する。具体的には、解析部251は、動画像により撮影された画像に含まれるユーザの顔を、立体的に解析する。このとき、解析部251は、例えば、平面画像を解析して三次元画像を生成するアプリケーション、異なる視点から複数のカメラにより撮影された複数の画像、又は、写真シール作成装置1においてユーザを誘導して複数の角度からユーザを撮影した複数の画像などを用いて三次元画像を生成する技術などにより生成された三次元画像を解析することなどにより、ユーザの顔を立体的に解析することができる。
また、解析部251は、解析したユーザの顔の輪郭並びに目、鼻および口などの顔のパーツの位置関係や大きさの比率などを算出する。そして、算出結果から、ユーザの顔がどの角度から撮影された場合に、所定の値に近づくかをさらに解析する。所定の値としては、例えば、顔の輪郭及び顔のパーツの配置の理想を数値化した値(いわゆる、黄金比)、並びに、解析の対象となっているユーザの好みの顔の輪郭及びパーツの配置を数値化した値などを挙げることができる。
黄金比を顔の各部位の位置関係に適用したものとして黄金比マスクが知られている。この黄金比マスクによれば、所定の位置関係に顔の各部位が配置される。解析部251は、ユーザの顔の各部位の位置関係の比率が黄金比マスクにおける各部位の位置関係の比率に近い比率となるようなユーザの顔の視点方向(角度)を解析する。
提示制御部252は、解析部251による解析結果に基づいて、撮影空間A1内のユーザに対して、静止画像を撮影する際の推奨顔角度を提示するよう、タッチパネルモニタ93(表示部)を制御する。タッチパネルモニタ93は、提示制御部252からの制御に従い、静止画像を撮影する際の推奨顔角度を、カメラ91によって撮影された動画像と共にリアルタイムに表示する。このとき、タッチパネルモニタ93は、推奨するユーザの顔の輪郭および顔のパーツの位置を、例えば線画などによって表示することにより、推奨顔角度を表示すればよい。
なお、撮影制御部312は、提示制御部252において推奨顔角度を提示することなく、黄金比を用いて解析部251において解析した視点方向からユーザの顔を撮影してもよい。あるいは、撮影した画像から生成される三次元データを用いて、撮影されたユーザの顔の画像を生成してもよい。これにより、黄金比の比率に近い位置関係となる角度からユーザを撮影した画像を生成することができる。
上述の構成によって、ユーザは、タッチパネルモニタ93に表示されている推奨顔角度を表す表示に自身の顔が重なるようにポーズをとることにより、推奨された顔の角度で撮影を行うことができる。
〔本発明の参考に係る態様〕
本発明の一態様に係る管理サーバは、上記の課題を解決するために、ユーザを撮影して画像を生成する写真シール作成装置において生成された複数の画像を管理する管理サーバであって、上記複数の画像から所定の判断基準に基づいて所定の枚数の画像を抽出する抽出手段と、上記抽出手段により抽出された上記所定の枚数の画像を順次表示する順次表示用データを生成する生成手段と、を備え、上記生成手段は、上記所定の枚数の画像に対して、一律の加工処理を施す、ことを特徴としている。
上記の構成によれば、上記管理サーバは、上記ユーザにより選択された選択画像を含む上記順次表示用データ(新たな画像)を生成することができる。つまり、上記管理サーバは、上記写真シール作成装置において生成された画像から新たな画像を生成することができる。なお、上記順次表示用データには、例えば、他の端末などで再生可能な動画像データ、及び、スライドショーを構成するデータなどが含まれる。
これによって、上記管理サーバは、上記ユーザに対して、当該管理サーバにおいて管理されている画像の新たな楽しみ方として、上記写真シール作成装置において生成された画像そのものを閲覧する楽しみ方とは異なる新たな楽しみ方を提供することができる。つまり、上記管理サーバは、上記ユーザに対して、当該管理サーバにおいて管理されている画像の新たな楽しみ方を提供することができる。また、これによって、ユーザは、管理サーバにおいて管理されている画像から生成された新たな画像を楽しむことができる。また、上記の構成によれば、上記管理サーバは、順次表示される上記所定の枚数の画像に対して、統一感を持たせることができる。
本発明の一態様に係る管理サーバにおいて、上記複数の画像のうち少なくとも1つの画像は動画像であり、上記抽出手段は、上記動画像を構成する何れかのフレーム画像を、上記所定の枚数の画像のうちの1枚として抽出する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記管理サーバは、動画像を用いて上記順次表示用データを生成することができる。
本発明の一態様に係る管理サーバにおいて、上記生成手段は、上記所定の枚数の画像に対して、各画像を徐々に変化させる加工処理を施す、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記管理サーバは、画像が徐々に変化する順次表示用データを生成することができる。
本発明の一態様に係る管理サーバは、上記の課題を解決するために、ユーザを撮影して画像を生成する写真シール作成装置において生成された複数の画像を管理する管理サーバであって、上記複数の画像から、所定の判断基準に基づいて2枚以上の画像を選択する選択手段と、上記選択手段により選択された2枚以上の画像に対して所定の編集処理を施すことにより少なくとも1枚の新たな画像を生成する新画像生成手段と、を備えている、ことを特徴としている。
上記の構成によれば、上記管理サーバは、上記写真シール作成装置において生成された画像から、上記所定の編集処理の施された新たな画像を生成することができる。これによって、上記管理サーバは、ユーザに対して、当該管理サーバにおいて管理されている画像の新たな楽しみ方を提供することができる。また、これによって、ユーザは、管理サーバにおいて管理されている画像から生成された新たな画像を楽しむことができる。
本発明の一態様に係る管理サーバにおいて、上記選択手段は、上記複数の画像のうち、上記写真シール作成装置において異なるタイミングで生成された2枚以上の画像を選択する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記管理サーバは、異なるタイミングで生成された2枚以上の画像から、上記新たな画像を生成することができる。
本発明の一態様に係る管理サーバにおいて、上記所定の編集処理は、上記選択手段により選択された2枚以上の画像を1枚の画像として表示されるように並べて配置する処理である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記管理サーバは、上記2枚以上の画像を、1枚の画像として表示されるように配置することができる。これにより、ユーザは、あたかも1枚の画像として表示されるように配置された上記2枚以上の画像を楽しむことができる。
本発明の一態様に係る管理サーバにおいて、上記所定の編集処理は、上記選択手段により選択された上記少なくとも1枚の画像に対して、所定の合成画像を付加する処理である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記管理サーバは、上記選択手段により選択された上記少なくとも1枚の画像に対して吹出しが付加された新たな画像を生成することができる。これにより、ユーザは、吹出しが付加された新たな画像を楽しむことができる。
本発明の一態様に係る管理サーバは、上記の課題を解決するために、ユーザを撮影して画像を生成する写真シール作成装置において生成された画像を管理する管理サーバであって、上記画像から、当該画像に含まれる2人以上のユーザの間に奥行の差を設けた三次元画像を生成する三次元画像生成手段を備えている、ことを特徴としている。
上記の構成によれば、上記管理サーバは、上記写真シール作成装置において生成された画像から、ユーザ間に奥行の差を設けた三次元画像を新たな画像として生成することができる。これによって、管理サーバ4は、ユーザに対して、当該管理サーバ4において管理されている画像の新たな楽しみ方を提供することができる。また、これによって、ユーザは、上記写真シール作成装置において一緒に撮影された他のユーザとの間に奥行の差が設けられた三次元画像を楽しむことができる。
本発明の一態様に係る管理サーバにおいて、上記画像に含まれる2人以上のユーザの間にオブジェクトを配置する編集処理を施す編集手段を更に備えている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記管理サーバは、ユーザの間にオブジェクトを配置した新たな画像を生成することができる。これにより、ユーザは、他のユーザとの間にオブジェクトが配置された新たな画像をたのしむことができる。
本発明の一態様に係る管理サーバの画像生成方法は、上記の課題を解決するために、ユーザを撮影して画像を生成する写真シール作成装置において生成された複数の画像を管理する管理サーバの画像生成方法であって、上記ユーザから少なくとも1枚の画像の選択を受け付ける選択受付工程と、上記複数の画像から上記選択受付工程においてユーザによって選択された上記少なくとも1枚の画像を含む所定の枚数の画像を抽出する抽出工程と、上記抽出工程において抽出された上記所定の枚数の画像を順次表示する順次表示用データを生成する生成工程と、を含んでいる、ことを特徴としている。
上記の構成によれば、上述の管理サーバと同様の効果を奏することができる。
本発明の各態様に係る端末装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記端末装置が備える各手段として動作させることによって上記端末装置をコンピュータにて実現させる端末装置のプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
〔ソフトウェアによる実現例〕
写真シール作成装置1、管理サーバ4、および携帯端末6の制御ブロック(特に制御部201、制御部401および制御部601)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、写真シール作成装置1、管理サーバ4、および携帯端末6は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することによって、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークまたは放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。