JP2015178145A - バレル槽 - Google Patents

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Abstract

【課題】不正な変形を防止するバレル槽を提供する。
【解決手段】バレル槽Aは、有底筒状のバレル本体10と、バレル本体10の上面の開口部11を塞ぐ蓋20と、バレル本体10に一体的に設けた係止部材13と、蓋20の上面と対向するように配され、係止部材13に対し上方への相対変位を規制された状態で係止される押さえ部材30と、押さえ部材30に下向きに貫通してねじ込まれた操作ボルト40とを備え、操作ボルト40を回転操作して蓋20の上面に押圧させると、蓋20がバレル本体10の開口部11に押し付けられた状態に固定される。蓋20と押さえ部材30との間に設けられ、蓋20と押さえ部材30が上下方向に離間することを規制可能なストッパ60を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、バレル槽に関するものである。
特許文献1には、有底筒状をなすバレル本体の上面の開口部を蓋で塞いだ形態のバレル槽において、蓋を開閉するための構造が開示されている。この開閉構造は、バレル本体の開口縁部に設けた係止部材と、蓋の上面と対向するように配されて係止部材との係止を可能とされた押さえ部材と、押さえ部材に下向きに螺合された操作ボルトとを備えている。蓋をバレル本体の開口部に被せ、押さえ部材を係止部材に対して上方への変位を規制された状態で係止し、操作ボルトを下向きにねじ込んで蓋の上面を押圧すると、蓋がバレル本体の開口部に押し付けられた状態に固定されるようになっている。
特開2012−200830号公報
上記の開閉構造は、操作ボルトのねじ込みにより、蓋が、係止部材及び押さえ部材に対して相対的に下方へ変位する力を受けて、バレル本体に固定されるようになっている。そのため、操作ボルトに付与するねじ込み力が過剰に大きくなると、蓋や押さえ部材が不正な変形を来すことが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、不正な変形を防止することを目的とする。
本発明のバレル槽は、
有底筒状をなすバレル本体と、
前記バレル本体の上面の開口部を塞ぐ蓋と、
前記バレル本体に一体的に設けた係止部材と、
前記蓋の上面と対向するように配され、前記係止部材に対し上方への相対変位を規制された状態で係止される押さえ部材と、
前記押さえ部材に下向きに貫通してねじ込まれた操作ボルトとを備え、
前記蓋を前記バレル本体の開口部に被せ、前記押さえ部材を前記係止部材に係止し、前記操作ボルトを回転操作して前記蓋の上面に押圧させることで、前記蓋が前記バレル本体の開口部に押し付けられた状態に固定されるようになっているバレル槽において、
前記蓋と前記押さえ部材との間に設けられ、前記蓋と前記押さえ部材が上下方向に離間することを規制可能なストッパを備えているところに特徴を有する。
蓋と押さえ部材との間に、蓋と押さえ部材が上下方向に離間することを規制可能なストッパを設けたので、蓋と押さえ部材が、上下方向に不正に離間することに起因して不正に変形することを防止できる。
実施例1のバレル槽において、蓋をバレル本体に固定した状態をあらわす平面図 図1のX−X線断面図 蓋と押さえ部材をバレル本体から外した状態をあらわす平面図 図3のY−Y線断面図 操作ボルトがロック方向へ回転操作され、蓋をバレル本体に固定した状態をあらわす部分拡大断面図 操作ボルトがロック解除方向へ回転操作され、バレル本体に対する蓋の固定が解除された状態をあらわす部分拡大断面図
(1)本発明のバレル槽は、前記ストッパは、その下端部を前記蓋に固定された状態で、前記押さえ部材に対しその上面側から係止する形態であってもよい。この構成によれば、ストッパと押さえ部材との係止状態を目視により確認することができる。
(2)本発明のバレル槽は、(1)において、前記ストッパが、前記押さえ部材に形成した貫通孔に貫通された形態であってもよい。この構成によれば、押さえ部材を係止部材から外して持ち上げたときに、ストッパが押さえ部材から外れないので、蓋と押さえ部材を一体的に取り扱うことができる。
(3)本発明のバレル槽は、前記操作ボルトが、前記バレル本体の開口部の中央に配置されており、周方向に間隔を空けて配置した複数の前記ストッパが、前記バレル本体の開口部の開口領域内に配置されていてもよい。この構成によれば、複数のストッパの全てを、ほぼ均等に操作ボルトに近づけることができる。これにより、複数のストッパによる変位規制機能の信頼性が安定する。
(4)本発明のバレル槽は、前記操作ボルトは回転操作するための操作部を有しており、前記ストッパは、前記操作部の近傍に配置されていてもよい。この構成によれば、ストッパが操作ボルトの近傍に配置されるので、ストッパによる変位規制機能の信頼性に優れている。
(5)本発明のバレル槽は、(4)において、前記ストッパは、前記操作部が前記操作ボルトの回転操作時に描く最大旋回軌跡の範囲内に配置されていてもよい。この構成によれば、ストッパが操作部の最大旋回軌跡の外に配置されている場合に比べると、ストッパの位置が、更に操作ボルトに近くなるので、ストッパによる変位規制機能の信頼性が、さらに向上する。
(6)本発明のバレル槽は、前記操作ボルトに、前記押さえ部材に対する前記操作ボルトの相対回転を規制するロック部材が設けられていてもよい。この構成によれば、蓋がバレル本体に固定された状態で操作ボルトが誤って緩められることや、蓋がバレル本体に固定された状態で操作ボルトが誤って増し締めされることを防止することができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図6を参照して説明する。本実施例1のバレル槽Aは、バレル研磨を行うために用いられるものである。図1,2に示すように、バレル槽Aは、バレル本体10と、蓋20と、押さえ部材30と、操作ボルト40と、ロック部材50と、ストッパ60とを備えて構成されている。尚、以下の説明において、上下の方向は、図2にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。
バレル本体10は、合成樹脂製であり、平面形状が略正六角形をなす底壁部の外周縁から、略正六角形の周壁部を一体的に立ち上げた形状である。バレル本体10内には、ワーク(図示省略)や研磨石(図示省略)等のマスが収容されるようになっている。バレル本体10の上面は、全領域に亘り略正六角形をなす開口部11となっている。周壁部の上端部外周には、インサート成形等により金属製の枠部材12が一体化されている。
枠部材12には、軸線を上下方向に向けた金属製の六角穴付きボルトからなる3本の係止部材13が、その雄ネジ棒部14に螺合したロックナット16により、枠部材12から上方へ突出した形態で固定されている。係止部材13の上端部には、雄ネジ棒部14よりも外径寸法の大きい円形の頭部15が形成されており、頭部15は、バレル本体10の上端面(開口部11)よりも上方の所定高さに配置されている。頭部15の高さは、ロックナット16を緩めて係止部材13を回転させることにより、調整することができる。3つの係止部材13は、周方向において120°の等角度ピッチで配置され、バレル本体10の開口部11を構成する6辺のうち3つの辺の長さ方向に配置されている。
蓋20は、バレル本体10の開口部11と同じく平面形状が略正六角形をなす金属製の蓋本体21と、平面形状が略正六角形であって蓋本体21の下面に貼り合わされたゴム製のシール部材22とから構成されている。蓋20は、そのシール部材22の下面をバレル本体10の開口部11の開口縁部に対し上から当接させた状態で、バレル本体10に固定されるようになっている。これにより、開口部11が蓋20によって液密状に塞がれる。また、蓋20の上面には、係止部材13と同数である3つのストッパ60が固定されている。ストッパ60の詳細については、後に説明する。
押さえ部材30は、金属製であり、平面形状が略正三角形をなす本体部31と、3本のアーム部33とを一体に形成した単一部品である。本体部31の中心には、軸線を上下方向に向けて本体部31(押さえ部材30)を貫通する雌ネジ孔32が形成されている。また、本体部31のうち正三角形の頂点に近い3位置には、軸線を上下方向に向けて貫通した形態の円形の貫通孔65が形成されている。貫通孔65の詳細については、後に説明する。
3本のアーム部33は、周方向において120°の等角度ピッチで配置されている。3本のアーム部33は、本体部31の外周縁のうち、略正三角形を構成する3辺の長さ方向中央位置から、雌ネジ孔32と反対方向(径方向外方)へ水平に(蓋20の上面と平行に)片持ち状に延出した形態である。3本のアーム部33の雌ネジ孔32からの延出寸法は、全て、同一寸法である。平面視において、アーム部33の幅寸法は、その長さ方向(径方向)中央部で細くなっている。これにより、アーム部33は、その長さ方向中央部で変形することにより、操作ボルト40による押圧力を調整し易くなっている。
アーム部33の延出端部には、被係止部34が形成されている。被係止部34は、係止部材13の頭部15よりも径寸法の大きい円形の挿通孔35と、径寸法が頭部15よりも小さく且つ雄ネジ棒部14よりも僅かに大きい円形の逃がし孔36とを備えている。挿通孔35と逃がし孔36は、周方向に隣接して互いに連通している。逃がし孔36の上端部内周には、逃がし孔36と同心の円弧形をなし、頭部15よりも径寸法の大きい位置決め凹部37が形成されている。位置決め凹部37も、逃がし孔36と同様、挿通孔35と連通している。位置決め凹部37の底面は、上向きの係止面38となっている。
操作ボルト40は、外周に雄ネジが形成された金属製のボルト本体41と、ボルト本体41の上端部に一体回転するように固着した合成樹脂製の操作部42とから構成されている。ボルト本体41は、押さえ部材30の上方から雌ネジ孔32に螺合されている。ボルト本体41の下端部は、押さえ部材30の下面よりも下方へ突出し、蓋20の上面の中心部と対向している。操作部42は、周方向に120°の等角度ピッチで径方向外向きに突出した3つの指掛け部43を備えている。操作ボルト40は、作業者が操作部42を摘むことによって正逆両方向に回転操作することができる。
ロック部材50は、金属製の細長い板部51と、板部51の長さ方向中央部に形成したナット部52とを備えて構成されている。ナット部52は、操作ボルト40のボルト本体41に螺合されており、板部51は、操作ボルト40から径方向外方へ片持ち状に延出した形態となっている。操作部42に取り付けられたロック部材50は、押さえ部材30よりも上方で、操作部42よりも下方の高さに配置されている。また、ナット部52の下面と押さえ部材30の上面との間には、ウエーブワッシャ53が介装されている。板部51の両端部を掴むことにより、ロック部材50を回転操作することができる。ロック部材50を回転操作させ、ナット部52の下面と押さえ部材30の上面と間でウエーブワッシャ53を強く挟み付けると、摩擦抵抗により、押さえ部材30に対する操作ボルト40の相対回転、つまり、操作ボルト40の回転操作が規制されるようになっている。また、ウエーブワッシャ53を設けているので、ロック部材50を意図的に回さない限り、操作ボルト40を回転操作してもロック部材50が連れ回りすることはない。
次に、蓋20に取り付けたストッパ60と、押さえ部材30に形成した貫通孔65について、詳しく説明する。ストッパ60は、金属製であり、図4〜6に示すように、軸線を上下方向に向けた円柱形の軸部61と、軸部61の上端部に一体形成された拡径部62と、軸部61の下端部に一体形成された雄ネジ部63とから構成されている。拡径部62の平面視形状は、軸部61と同心の円形である。拡径部62の外径寸法は、軸部61の外径よりも大きい寸法に設定されている。拡径部62の下面は、ストッパ60(軸部61)の軸線と直角な受圧面64となっている。
貫通孔65は、平面視形状が円形であって、内径がストッパ60の軸部61の外径と同じかそれよりも僅かに大きい小径部66を有する。小径部66の下端は、押さえ部材30の下面に開口している。貫通孔65は、平面視形状が小径部66と同心の円形をなし、内径がストッパ60の拡径部62と同じかそれよりも僅かに大きい係止凹部67を有している。係止凹部67の上端は、押さえ部材30の上面に開口している。係止凹部67の下端は、小径部66の上端に連通している。係止凹部67の底面(下端面)は、貫通孔65(小径部66及び係止凹部67)の軸線と直角な押圧面68となっている。
ストッパ60は、押さえ部材30の上方から貫通孔65に同軸状に挿通され、雄ネジ部63を蓋本体21の雌ネジ部にねじ込んで締め付けることにより、蓋本体21に固定されている。つまり、ストッパ60は、蓋本体21の上面から上方へ突出している。ストッパ60を蓋本体21(蓋20)に取り付けた状態では、軸部61の上下方向(軸線方向)における一部のみが小径部66に貫通(収容)される。つまり、ストッパ60に対する押さえ部材30の相対位置関係(高さ関係)に応じて、小径部66における軸部61の位置関係が変化する。
拡径部62と係止凹部67については、ストッパ60に対する押さえ部材30の相対位置関係(高さ関係)に応じて、拡径部62の全体が係止凹部67に収容される形態、拡径部62の下端側のみが係止凹部67に収容される形態、拡径部62の全体が係止凹部67の上方に露出する形態に変化する。そして、ストッパ60の受圧面64が、貫通孔65の押圧面68に対して上から当接することにより、押さえ部材30は、ストッパ60及び蓋20に対して相対的に上方へ変位することを規制される。
平面視においてストッパ60と貫通孔65は、次のように配置されている。ストッパ60と貫通孔65は、操作ボルト40(雌ネジ孔32)と同心の仮想円周上に120°の等角度ピッチで配置されている。また、ストッパ60と貫通孔65は、操作ボルト40の軸心を挟んで被係止部34の逃がし孔36及び位置決め凹部37の軸心とは反対側に配置されている。つまり、ストッパ60と貫通孔65は、被係止部34の位置決め凹部37の軸心と操作ボルト40の軸心とを結ぶ直線上に配置されていることになる。
また、蓋20をバレル本体10に取り付けた状態では、操作ボルト40がバレル本体10の開口部11の中央に配置される。そして、3つのストッパ60及び貫通孔65は、全て、バレル本体10の開口部11の開口領域の範囲内であって、操作部42に近い位置の配置されている。具体的には、3つのストッパ60と貫通孔65は、全て、操作部42が描く最大旋回軌跡Cの範囲内に配置されている。ここで、最大旋回軌跡Cとは、操作ボルト40を回転操作する際に、操作部42の指掛け部43の突出端が操作ボルト40の軸線と同心状に描く円である。このように、3つのストッパ60と貫通孔65は、操作ボルト40が蓋20の上面を押圧する領域に近い位置に配置されている。
操作ボルト40が蓋20の上面を押圧する領域(蓋20と押さえ部材30の平面視中央部)は、操作ボルト40によって蓋20をバレル本体10に固定する際に、操作ボルト40を支持している押さえ部材30と、操作ボルト40に押圧される蓋20とが、相対的に上下方向に離間する方向の力を受ける領域である。換言すると、蓋20と押さえ部材30の平面視中央部は、操作ボルト40の操作力に起因して蓋20や押さえ部材30が湾曲変形したときに、蓋20と押さえ部材30の上下間隔が最大となる領域である。そして、この蓋20と押さえ部材30の上下間隔が最大となる領域の近傍に、ストッパ60と貫通孔65が配置されている。
次に、本実施例の作用を説明する。蓋20をバレル本体10から外した状態で作業者が操作ボルト40を掴むと、ストッパ60の拡径部62が押さえ部材30の係止凹部67内に収容されて押圧面68に載置されるので、蓋20が操作ボルト40及び押さえ部材30に吊り下げられる。つまり、蓋20と押さえ部材30と操作ボルト40を一体化した状態で取り扱うことができる。そして、蓋20をバレル本体10に固定する際には、予め、操作ボルト40を押さえ部材30に対して上方へ退避させておく。また、ロック部材50も押さえ部材30の上面よりも上方へ退避させ、ウエーブワッシャ53をナット部52と押さえ部材30との間で挟み付けられる状態から解放し、操作ボルト40を回転操作し得るようにしておく。
蓋20をバレル本体10に取り付ける際には、蓋20をバレル本体10の開口部11の開口縁に載置し、3つのアーム部33の被係止部34を、夫々、係止部材13に係止させる。このとき、被係止部34の挿通孔35に係止部材13の頭部15と雄ネジ棒部14を挿通させ、その後、押さえ部材30を僅かに回転させることにより雄ネジ棒部14を逃がし孔36に進入させるとともに、頭部15をアーム部33の上方から位置決め凹部37に嵌合させる。これにより、押さえ部材30がバレル本体10に対し水平方向(周方向及び径方向)への相対変位を規制された状態に位置決めされる。
また、操作ボルト40は、その下端を蓋20の上面に当接(載置)させた状態で、バレル本体10の開口部11の中央部に位置決めされる。このとき、押さえ部材30の押圧面68は、ストッパ60の受圧面64よりも下方に位置し、押さえ部材30の位置決め凹部37の係止面38は、係止部材13の頭部15の下面よりも下方に位置する。したがって、押さえ部材30は、蓋20及びバレル本体10に対して相対的に上方へ変位することが可能となっている。
この状態から、操作部42を摘み、操作ボルト40を、蓋20の上面に当接させたままでロック方向(平面視における時計回り方向)へ回転操作する。すると、ボルト本体41と雌ネジ孔32との係合により、押さえ部材30が蓋20とバレル本体10に対して相対的に上方へ変位していく。そして、係止面38が頭部15の下面に当接することにより、押さえ部材30が係止部材13に対して上方への相対変位を規制された係止状態となる。このとき、押圧面68と受圧面64との間に僅かな隙間が確保されている。
このように、アーム部33の被係止部34と係止部材13との係止により押さえ部材30が上方への変位を規制された状態から、さらに操作ボルト40の回転操作を進めると、操作ボルト40から蓋20に対して下向きの押圧力が付与されるので、蓋20のシール部材22がバレル本体10の開口部11の開口縁に強く密着し、蓋20がバレル本体10に固定される。
そして、蓋20がバレル本体10に対して十分に密着した状態になった後も、さらに操作ボルト40の回転操作を続けると、押さえ部材30の本体部31には、操作ボルト40と蓋20に対して相対的に上方へ変位させようにとする力が付与されるため、主としてアーム部33が撓み、押さえ部材30がその中央部(本体部31)を上方へ変位させるように僅かに湾曲変形を生じる。蓋20も、その中央部を下方へ変位させるように僅かに湾曲変形を生じる。しかし、押さえ部材30と蓋20の湾曲変形が開始した直後に、押さえ部材30の押圧面68がストッパ60の受圧面64に突き当たるので、それ以上の押さえ部材30の湾曲変形が規制される。この後、ロック部材50を回転操作して操作ボルト40を回転規制状態にロックすれば、蓋20をバレル本体10に固定する作業が完了する。
上述のように、本実施例1のバレル槽Aは、有底筒状をなすバレル本体10と、バレル本体10の上面の開口部11を塞ぐ蓋20と、バレル本体10に一体的に設けた係止部材13と、蓋20の上面と対向するように配され、係止部材13に対し上方への相対変位を規制された状態で係止される押さえ部材30と、押さえ部材30に下向きに貫通してねじ込まれた操作ボルト40とを備える。そして、蓋20をバレル本体10の開口部11に被せ、押さえ部材30を係止部材13に係止し、操作ボルト40を回転操作して蓋20の上面に押圧させることで、蓋20がバレル本体10の開口部11に押し付けられた状態に固定されるようになっている。
このバレル槽Aでは、操作ボルト40による蓋20への押圧力が過大になると、押さえ部材30や蓋20が不正な湾曲変形を生じることが懸念される。そこで、本実施例1のバレル槽Aは、不正な変形を防止する手段として、蓋20と押さえ部材30との間に、蓋20と押さえ部材30が上下方向に離間することを規制可能なストッパ60を設けた。つまり、ストッパ60は、操作ボルト40の操作力が過大になっても、蓋20と押さえ部材30の上下方向の最大離間距離を規定する。ストッパ60を設けたことにより、蓋20と押さえ部材30が、上下方向に不正に離間することが規制される。したがって、蓋20と押さえ部材30は、不正(過大)に離間させられることに起因して不正に変形する虞がない。
また、本実施例1のバレル槽Aは、ストッパ60が、その下端部を蓋20に固定された状態で、押さえ部材30に対しその上面側から係止する形態である。したがって、ストッパ60と押さえ部材30との係止状態を、上方から目視によって確認することができる。さらに、ストッパ60は、押さえ部材30に形成した貫通孔65に貫通された形態であるから、押さえ部材30を係止部材13から外して持ち上げたときに、ストッパ60が押さえ部材30から外れない。したがって、蓋20と押さえ部材30を一体的に取り扱うことができる。
また、本実施例1のバレル槽Aは、操作ボルト40がバレル本体10の開口部11の中央に配置されているが、この点に鑑み、周方向に間隔を空けて配置した3つのストッパ60を、バレル本体10の開口部11の開口領域内に配置している。この構成によれば、3つのストッパ60の全てを、ほぼ均等に操作ボルト40に近づけることができるので、3つのストッパ60による変位規制機能の信頼性が、全て安定する。
また、操作ボルト40は回転操作するための操作部42を有しているが、ストッパ60を、操作部42の近傍に配置している。より具体的には、ストッパ60は、操作部42が操作ボルト40の回転操作時に描く最大旋回軌跡Cの範囲内に配置されている。操作ボルト40の近傍は、蓋20と押さえ部材30が上下に離間するように湾曲変形したときに、蓋20と押さえ部材30の変位量が最大となる領域であるが、この領域にストッパ60を配置したことにより、ストッパ60による変位規制機能の信頼性が、高められている。
また、操作ボルト40には、押さえ部材30に対する操作ボルト40の相対回転を規制するロック部材50が設けられているので、蓋20がバレル本体10に固定された状態で操作ボルト40が誤って緩められることや、蓋20がバレル本体10に固定された状態で操作ボルト40が誤って増し締めされることを防止することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1では、ストッパが、操作ボルトを挟んで被係止部とは反対側に配置されているが、ストッパは、被係止部と操作ボルトとの間に挟まれるように配置されていてもよい。
(2)上記実施例1では、ストッパが、被係止部と操作ボルトを結ぶ直線上に配置されているが、ストッパは、被係止部と操作ボルトを結ぶ直線から外れした位置に配置されていてもよい。
(3)上記実施例1では、ストッパを押さえ部材の貫通孔に貫通させることで、押さえ部材を係止部材から外して持ち上げたときに、蓋が押さえ部材から吊り下げられた状態に保持されるようにしたが、ストッパは、押さえ部材の外側縁に開口する切欠部に係止する形態であってもよい。
(4)上記実施例1では、操作ボルトをバレル本体の開口部の中央に配置したが、操作ボルトは、バレル本体の開口部の中央から偏心した位置に配置してもよい。
(5)上記実施例1では、ストッパを、バレル本体の開口部の開口領域の範囲内に配置したが、ストッパの位置は、バレル本体の開口部の開口領域の範囲外であってもよい。
(6)上記実施例1では、ストッパを、操作部が描く最大旋回軌跡の範囲内に配置したが、ストッパは、操作部が描く最大旋回軌跡の範囲の外に配置されていてもよい。
(7)上記実施例1では、係止部材を3箇所に設けたが、係止部材の数は、2つでもよく、4つ以上でも良い。
(8)上記実施例1では、ストッパを3箇所の設けたが、ストッパの数は、1つでもよく、2つでもよく、4つ以上でもよい。
(9)上記実施例1では、係止部材とストッパとを同じ数だけ設けたが、係止部材とストッパの数は、互いに異なる数であってもよい。
(10)上記実施例1では、ストッパを蓋に固定して設けたが、ストッパは、押さえ部材に固定して設けられていてもよく、蓋と押さえ部材の双方に対して上下方向に相対変位可能に取り付けられていてもよい。
(11)上記実施例1では、バレル本体の開口部の開口形状、及び蓋の平面形状を正六角形としたが、バレル本体の開口部の開口形状、及び蓋の平面形状は、六角以外の正多角形や、円形であってもよい。
(12)上記実施例1では、操作ボルトに、押さえ部材に対する操作ボルトの相対回転を規制するロック部材を設けたが、ロック部材を設けない形態としてもよい。
A…バレル槽
C…最大旋回軌跡
10…バレル本体
11…開口部
13…係止部材
20…蓋
30…押さえ部材
40…操作ボルト
42…操作部
50…ロック部材
60…ストッパ
65…貫通孔

Claims (7)

  1. 有底筒状をなすバレル本体と、
    前記バレル本体の上面の開口部を塞ぐ蓋と、
    前記バレル本体に一体的に設けた係止部材と、
    前記蓋の上面と対向するように配され、前記係止部材に対し上方への相対変位を規制された状態で係止される押さえ部材と、
    前記押さえ部材に下向きに貫通してねじ込まれた操作ボルトとを備え、
    前記蓋を前記バレル本体の開口部に被せ、前記押さえ部材を前記係止部材に係止し、前記操作ボルトを回転操作して前記蓋の上面に押圧させることで、前記蓋が前記バレル本体の開口部に押し付けられた状態に固定されるようになっているバレル槽において、
    前記蓋と前記押さえ部材との間に設けられ、前記蓋と前記押さえ部材が上下方向に離間することを規制可能なストッパを備えていることを特徴とするバレル槽。
  2. 前記ストッパは、その下端部を前記蓋に固定された状態で、前記押さえ部材に対しその上面側から係止する形態であることを特徴とする請求項1記載のバレル槽。
  3. 前記ストッパが、前記押さえ部材に形成した貫通孔に貫通された形態であることを特徴とする請求項2記載のバレル槽。
  4. 前記操作ボルトが、前記バレル本体の開口部の中央に配置されており、
    周方向に間隔を空けて配置した複数の前記ストッパが、前記バレル本体の開口部の開口領域内に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のバレル槽。
  5. 前記操作ボルトは回転操作するための操作部を有しており、
    前記ストッパは、前記操作部の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のバレル槽。
  6. 前記ストッパは、前記操作部が前記操作ボルトの回転操作時に描く最大旋回軌跡の範囲内に配置されていることを特徴とする請求項5記載のバレル槽。
  7. 前記操作ボルトに、前記押さえ部材に対する前記操作ボルトの相対回転を規制するロック部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のバレル槽。
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