JP2015177704A - 遠隔操作作業具 - Google Patents
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Abstract
【課題】開閉フックを備える頭部金物に着脱可能であって、開閉フックを回転させる操作棒先端部と、操作棒本体との相対角度の可変角度の自由度を高める遠隔操作作業具を提供する。
【解決手段】遠隔操作作業具は、操作棒本体11と、操作シャフト13と、連結部材7と、操作棒先端部2と、伝達遮断機構9と、位置規制機構とを含む。連結部材7は、筐体3の内部に、駆動歯車14、第1被駆動歯車32及び第2被駆動歯車5を含む。操作棒先端部2は、開閉フックを備える頭部金物に着脱可能であって、第2被駆動歯車5の回転に応じて開閉フックを回動させる。
【選択図】図7
【解決手段】遠隔操作作業具は、操作棒本体11と、操作シャフト13と、連結部材7と、操作棒先端部2と、伝達遮断機構9と、位置規制機構とを含む。連結部材7は、筐体3の内部に、駆動歯車14、第1被駆動歯車32及び第2被駆動歯車5を含む。操作棒先端部2は、開閉フックを備える頭部金物に着脱可能であって、第2被駆動歯車5の回転に応じて開閉フックを回動させる。
【選択図】図7
Description
本発明は、いわゆるアースフック等の、開閉フックを備える頭部金物を取り付けるための遠隔操作作業具に関する。
特許文献1には、筒状の操作棒の先端部に同一軸線上に、工具が直接または間接的に接続される接続体を配置し、操作棒の先端部および接続体の基端部が互いに離間する方向に付勢された状態で、操作棒の先端部および接続体の基端部を相対回動自在に連結した作業用器具が記載されている。これにより、接続体に接続される工具が回動自在に設けられる。
特許文献1の技術では、相対回動する操作棒と接続体との角度を可変できるものの、可変できる角度には制限がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、開閉フックを備える頭部金物に着脱可能であって、開閉フックを回転させる操作棒先端部と、操作棒本体との相対角度の可変角度の自由度を高める遠隔操作作業具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、遠隔操作作業具は、電気絶縁性を有する操作棒本体と、前記操作棒内部で回転可能に支持される操作シャフトと、前記操作シャフトの一端側に位置し、前記操作シャフトを回転可能な回転操作部と、前記操作シャフトの他端側に、前記操作シャフトと連動して回転する駆動歯車と、前記駆動歯車の回転が伝達可能であって、前記駆動歯車の回転軸がある仮想平面と直交する第1伝達回転軸を中心に回転可能な第1被駆動歯車と、前記第1被駆動歯車の回転が伝達可能であって、前記駆動歯車の回転軸がある平面と平行かつ、前記第1伝達回転軸がある仮想平面と直交する第2伝達回転軸を中心に回転可能な第2被駆動歯車と、を備える連結部材と、開閉フックを備える頭部金物に着脱可能であって、前記第2被駆動歯車の回転に応じて前記開閉フックを回動させる操作棒先端部と、前記回転操作部の回転と前記第1被駆動歯車の回転とが伝達される伝達状態と、前記回転操作部の回転と前記第1被駆動歯車の回転との伝達を切り離す伝達遮断状態とを選択可能な伝達遮断機構と、前記伝達遮断状態において前記第2伝達回転軸の延長線が前記第1伝達回転軸と交わる状態を保持したまま前記操作棒先端部と前記操作棒本体とがなす取付角度を設定可能とし、前記伝達状態において前記駆動歯車、前記第1被駆動歯車及び前記第2被駆動歯車の相対位置を固定する位置規制機構と、を備える。
この構造により、遠隔操作作業具は、開閉フックを回転させる操作棒先端部と、操作棒本体との相対角度の可変角度の自由度を高めることができる。これにより、発変電所での停電作業、又は送電線で停電作業を行う場合などには、作業者の安全を確保することが容易になる。
本発明の望ましい態様として、前記伝達遮断機構は、前記操作棒内部の操作シャフトの位置を操作シャフトの軸方向にスライドさせるスライド機構であることが好ましい。これにより、作業者は手元の操作だけで伝達状態又は伝達遮断状態の選択をすることができる。
本発明の望ましい態様として、前記第1被駆動歯車を回転可能に収納する筐体と、前記操作棒内部で回転可能に支持される第2操作シャフトと、前記第2操作シャフトの一端側に位置し、前記第2操作シャフトを回転可能な第2回転操作部と、をさらに備え、前記筐体に固定され、かつ前記第1伝達回転軸と同軸の中心を有すると共に前記第1被駆動歯車の半径とは異なる半径を有する固定歯車と、前記第2操作シャフトの他端側に前記固定歯車と噛み合うように配置され、前記第2操作シャフトと連動して回転する第2駆動歯車とを備え、前記第2駆動歯車の回転は、前記駆動歯車の回転と非連動であり、独立して回転することが好ましい。この構造により、第2回転操作部を回転することにより、作業者は操作棒先端部と操作棒本体との相対角度を設定可能になる。このため、作業者は、頭部金物をアース付け箇所(電気流入端)に取り付ける遠隔操作をよりしやすくなる。
本発明の望ましい態様として、前記第1被駆動歯車を収納する筐体をさらに備え、前記筐体に固定され、かつ前記第1伝達回転軸と同軸の中心を有すると共に前記第1被駆動歯車の半径とは異なる半径を有する一対の第1固定歯車と、前記操作シャフトの他端側であって、前記操作シャフトよりも前記筐体内部側に配置される第2固定歯車とを備え、前記駆動歯車の回転は、前記第2固定歯車の回転と非連動であり、前記伝達状態において前記第2固定歯車は、前記一対の第1固定歯車に挟まれることが好ましい。これにより、連結部材の筐体の剛性を高めることができる。
本発明によれば、開閉フックを備える頭部金物に着脱可能であって、開閉フックを回転させる操作棒先端部と、操作棒本体との相対角度の可変角度の自由度を高める遠隔操作作業具を提供することができる。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る遠隔操作作業具の一例を示す説明図である。図2は、実施形態1に係る開閉フックを備える頭部金物を説明するための模式図である。発変電所での停電作業、又は送電線で停電作業を行う場合などには、作業者の安全を確保するために、感電防止措置を講じる必要がある。誤通電、他の電路又は電線(以下電線路という。)との混触、又は他の電線路からの誘導による感電の危険性を抑制するために、短絡接地器具1を用いて確実に短絡接地しなければならない。図1に示すように、短絡接地器具1は、アースフックと呼ばれる頭部金物20と、アース線40と、接地金物50とを含む。短絡接地器具1は、電気設備において停電作業を実施する場合、作業員は、接地金物50をアース手段(接地箇所)に固定するとともに、遠隔操作作業具100を用いて頭部金物20を、電線路の母線などのアース付け箇所W(電気流入端)に固定することにより、上述した短絡接地している。ここで、電線路とは、発変電所、電力を供給する送電線およびその支持物(鉄塔、碍子など)、付帯設備を含み、誘導電流が誘起する可能性のある導電体である。
図1は、実施形態1に係る遠隔操作作業具の一例を示す説明図である。図2は、実施形態1に係る開閉フックを備える頭部金物を説明するための模式図である。発変電所での停電作業、又は送電線で停電作業を行う場合などには、作業者の安全を確保するために、感電防止措置を講じる必要がある。誤通電、他の電路又は電線(以下電線路という。)との混触、又は他の電線路からの誘導による感電の危険性を抑制するために、短絡接地器具1を用いて確実に短絡接地しなければならない。図1に示すように、短絡接地器具1は、アースフックと呼ばれる頭部金物20と、アース線40と、接地金物50とを含む。短絡接地器具1は、電気設備において停電作業を実施する場合、作業員は、接地金物50をアース手段(接地箇所)に固定するとともに、遠隔操作作業具100を用いて頭部金物20を、電線路の母線などのアース付け箇所W(電気流入端)に固定することにより、上述した短絡接地している。ここで、電線路とは、発変電所、電力を供給する送電線およびその支持物(鉄塔、碍子など)、付帯設備を含み、誘導電流が誘起する可能性のある導電体である。
図1に示すように、接地金物50は、アース線40を所定の接地箇所へ電気的に接続するための部材である。実施形態1では、導電性のある金属フレーム51とねじ52とを有するクランプ型の接地金物50を例示している。この接地金物50は、例えば、地面に打ち込まれた打込接地棒(図示せず)に取り付けられる。なお、接地金物50は、クランプ型に限らず、クリップ型など種々のものを用いることができる。アース線40は、頭部金物20と接地金物50との間を電気的に接続する導電性の部材である。
図2に示すように、頭部金物20は、導電性の金属材料で製造され、本体部21と、取付部27とを備えている。本体部21は、取付部27に固定され、回転棒23と、中間歯車24と、金属カバー25とを備えている。回転棒23は、金属カバー25内に回転可能な状態で収納されており、取付部27の回転に応じて、連動して回転する。回転棒23の先端部分は、外周にねじ山23Aが形成されている。
中間歯車24は、回転可能な状態で金属カバー25内に収納されている。中間歯車24は、回転棒23に設けられたねじ山23Aと噛み合っており、回転棒23の回転に伴って回転する。すなわち、ねじ山23Aと中間歯車24とは、円筒ウォームギアとなっている。この円筒ウォームギアは、回転棒23の回転を、中間歯車24の回転軸方向の回転に変換し、中間歯車24の回転として伝達する。
開閉フック22は、扇状のギア部22Aと、金属カバー25にギア部22Aの扇状の根元を回転可能に固定する回動軸22Bと、アースの対象物(図2では電線路W)を挟む棒状のレバー部22Cとを備えている。扇状のギア部22Aと、レバー部22Cとは、一体の金属で成型されており、レバー部22Cの基部が扇状のギア部22Aとなっている。そして、上述した中間歯車24は、開閉フック22の基部に一体として設けられた扇状のギア部22Aの外周(扇状の頂部)に設けられた歯に噛み合っている。
以上説明したように、開閉フック22は、金属カバー25内に収納された金属製の回動軸22Bを中心に回転可能な状態で取り付けられている。開閉フック22は、回動軸22Bから伸びるレバー部22Cが金属カバー25の外に露出している。開閉フック22は、回動軸22Bを中心にギア部22Aを揺動することで、金属カバー25に対して近接する近接方向FW2と離隔する離隔方向FW1とにレバー部22Cを移動できる。この構造により、開閉フック22は、回転棒23の回転に応じて、金属カバー25に対して近接方向FW2又は離隔方向FW1に移動し、金属カバー25と開閉フック22との隙間を開閉可能である。
取付部27は、図1に示す第2伝達回転軸Ryを中心として、回転方向Rtのうち右回転方向(時計回り)及び左回転方向(反時計回り)のどちらも回転可能である。例えば、実施形態1において、開閉フック22は、取付部27が右方向(時計回り)に回転されることで、レバー部22Cが金属カバー25に対して近接方向FW2(閉じる方向)に移動する。開閉フック22は、取付部27が左方向(反時計回り)に回転されることで、レバー部22Cが金属カバー25に対して離隔方向FW1(開く方向)に移動する。
開閉フック22は、レバー部22Cと金属カバー25の間に、アースの対象物(図2では電線路W)を配置するよう取り付けられ、金属カバー25とレバー部22Cとの距離が短くなる方向に取付部27を回転すれば、金属カバー25とアースの対象物(図2では電線路W)とが接触し、電気的に導通することができる。図2に示すように、上述したアース線40は、開閉フック22とは反対側となる金属カバー25の背面部に、取り付け金具26によって接続されている。このアース線40により、頭部金物20と接地金物50とが導通して同電位となる。その結果、アースの対象物(図2では電線路W)と接地金物50とが導通して、アースの対象物(図2では電線路W)が接地される。
取付部27は、遠隔操作作業具100により遠隔操作され、回転させられる。遠隔操作作業具100は、操作棒10と、連結部材7と、操作棒先端部2とを備える。操作棒10は、電気絶縁性を有する、例えば、エポキシ樹脂で作製された樹脂パイプの操作棒本体11を有している。これにより、作業員は、遠隔操作作業具100を用いて頭部金物20を、アース付け箇所W(電気流入端)に固定する作業を安全に行うことができる。図1に示すように、操作棒10は、操作棒本体11と、回転操作部12と、操作シャフト13とを備える。
操作棒本体11は、筒状である。図1に示すように、操作シャフト13は、操作棒本体11の中空内部で操作棒本体11の一端から他端まで貫通している。操作棒本体11の一端にある本体鍔部11Aから突出する操作シャフト13は、回転操作部12の操作鍔部12Aに固定される。操作棒本体11の他端は、連結部材7を介して、操作棒先端部2と連結している。連結部材7は、操作棒本体11の他端が筐体3に固定されており、操作シャフト13の回転軸Czと直交する平面にある第1伝達回転軸Vxを中心に操作棒先端部2を回転させることができる。図1に示すように、操作棒先端部2の第2伝達回転軸Ryは、連結部材7の第1伝達回転軸Vxを中心として、操作シャフト13の回転軸Czと取付角度αを設定可能である。実施形態1において、取付角度αは、0度以上90度以下に設定できる。
操作棒先端部2自体は、第2伝達回転軸Ryを中心に回転可能である。図3は、実施形態1に係る遠隔操作作業具の動作を説明するための模式図である。図3に示すように、筐体3は、第1伝達回転軸Vxと平行な方向に対向する、筐体半体31Aと、筐体半体31Bとを備えている。また、操作棒先端部2は、突起部4を備え、突起部4を、図2に示す取付部27の嵌合スリット27Hに挿入して固定する。これにより、操作棒先端部2の第2伝達回転軸Ryは、取付部27の軸と一致するようになる。そして、操作鍔部12Aが本体鍔部11Aより離れ、連結部材7の後述する回転伝達機構が機能していない場合、操作棒先端部2は、第2伝達回転軸Ryの延長線が第1伝達回転軸Vxと交わる状態を保持したまま、筐体半体31Aと、筐体半体31Bとの間のスリット31Sを公転方向Rvに移動させることができる。その結果、作業者は、操作棒先端部2が公転方向Rvに移動する移動量で図1に示す取付角度αを設定可能である。
操作鍔部12Aと本体鍔部11Aとの距離が短くなり、連結部材7の後述する回転伝達機構が機能している場合、回転操作部12が受ける操作方向FRtの回転に応じて、第2伝達回転軸Ryを中心に操作棒先端部2が回転方向Rtに回転する。
まず、操作鍔部12Aと本体鍔部11Aとの間隔を広げ、連結部材7の後述する回転伝達機構が機能していない場合について、図4から図6を用いて説明する。図4は、実施形態1に係る遠隔操作作業具の回転操作部の回転と第1被駆動歯車の回転との伝達を切り離す伝達遮断状態を説明するための模式図である。図5は、図4のA−A矢視断面の位置規制機構を説明するための模式図である。図6は、図4のA−A矢視断面の位置規制機構を説明するための模式図である。
筐体3の内部には、回転伝達機構として、駆動歯車14、第1被駆動歯車32及び第2被駆動歯車5を含む。駆動歯車14、第1被駆動歯車32、第2被駆動歯車5は、いわゆるかさ歯車である。操作シャフト13は、貫通孔11Hを回転可能に貫通し、一端が操作鍔部12Aに支持されている。貫通孔11Hは、本体鍔部11Aを回転軸Czと平行な方向である操作シャフト13の軸方向に、貫通する孔である。そして、駆動歯車14は、操作シャフト13の他端側に、操作シャフト13と連動して回転する。
第1被駆動歯車32は、筐体半体31Aに対して回転可能に支持する軸受32Bで支持されており、駆動歯車14の回転が伝達可能である。第1被駆動歯車32は駆動歯車14と噛み合うと、駆動歯車14の回転に応じて、第1伝達回転軸Vxを中心に回転できる。第1伝達回転軸Vxは、駆動歯車14の回転軸Czがある仮想平面と直交している。
第2被駆動歯車5は、操作棒先端部2の第2伝達回転軸Ryのシャフトである先端シャフト6に同軸に固定されており、第2被駆動歯車5の回転に応じて操作棒先端部2が回転する。第2被駆動歯車5は、図5に示すように、位置規制機構8の付勢部材35を縮ませて、回転円盤33と第1被駆動歯車32との間に挿入することができる。
位置規制機構8は、回転円盤33と、付勢部材35と、回転スラスト軸受34と、回転円盤33上の突部であって、先端シャフト6を押さえるシャフト固定部33Aとを備えている。回転スラスト軸受34は、筐体半体31Bに固定され、第1伝達回転軸Vxを中心として回転円盤33を回転可能とし、かつ、第1伝達回転軸Vxと平行な方向に伸縮可能な、周方向に配列したスライド機構である。
付勢部材35は、ゴム又はバネなどの弾性部材であり、筐体半体31Bに固定され、筐体半体31Bの表面から離す方向に回転円盤33を押しつけている。このため、図5に示すように、位置規制機構8の付勢部材35を縮ませて、回転円盤33と第1被駆動歯車32との間に挿入した後で付勢部材35を解放すると、図6に示す先端シャフト6は、回転円盤33及びシャフト固定部33Aが付勢部材35から受ける力により筐体半体31A側へ付勢される。そして、図6に示すように、付勢部材35の力は、先端シャフト6を介して伝達され、第2被駆動歯車5が第1被駆動歯車32に噛み合う状態になる。
図6に示すように、位置規制機構8は、第1被駆動歯車32の周上における第2被駆動歯車5の位置を固定する。これにより、駆動歯車14の回転を受けて、第2被駆動歯車5が回転しながら、第1被駆動歯車32の周上の位置が変わってしまう可能性を抑制できる。一方、作業者は、図1に示す取付角度αを設定する場合は、図4に示すように、操作鍔部12Aと本体鍔部11Aとの距離を大きくする(図4に示す回転操作部12が筐体3より遠くなるように、矢印Fzの逆方向に移動させる)と、操作シャフト13を操作棒本体11の内部で移動させて、第1被駆動歯車32は、駆動歯車14との噛み合いを解除し、駆動歯車14の回転と第1被駆動歯車32の回転との伝達を切り離す伝達遮断状態とする。
伝達遮断状態において第1被駆動歯車32は駆動歯車14との噛み合いによる抵抗がなくなり、作業者は、操作棒先端部2を、図3に示すスリット31Sに沿って、公転方向Rvに移動させる。例えば、作業者は、図4に示す操作棒先端部2を公転方向Rvへ、位置2Bから位置2Aへ容易に移動させることができる。この場合、操作棒先端部2の公転方向Rvの移動に伴って、図6に示す第1被駆動歯車32及び回転円盤33は、第1伝達回転軸Vxを中心に回転することができる。
実施形態1に係る伝達遮断機構9としては、図4に示すように、操作棒10内部の操作シャフト13の位置を操作シャフト13の回転軸Czに平行な軸方向にスライドさせるスライド機構である。このスライド機構は、操作シャフト13と、操作鍔部12Aと、本体鍔部11Aとを含み、操作シャフト13が貫通孔11Hを回転可能に貫通し、一端が操作鍔部12Aに支持されている構造を備えている。この構造により、作業者は、手元の操作鍔部12Aと本体鍔部11Aとの距離を変える操作だけで、駆動歯車14と第1被駆動歯車32との噛み合いを伝達状態又は伝達遮断状態にすることができる。
図7は、実施形態1に係る遠隔操作作業具の回転操作部の回転と第1被駆動歯車の回転とが伝達される伝達状態を説明するための模式図である。図7に示すように、実施形態1に係る伝達遮断機構9は、操作鍔部12Aと本体鍔部11Aとの距離を狭くする(図4に示す回転操作部12が筐体3に近くなるように、矢印Fzの方向に移動させる)ことで、操作シャフト13を操作棒本体11の内部で移動させて、第1被駆動歯車32と駆動歯車14とを噛み合わせる。これにより、伝達状態として、駆動歯車14と、第1被駆動歯車32と、第2被駆動歯車5とを備える回転伝達機構が機能するようになる。
例えば、図7に示す回転操作部12は、作業者から受ける操作方向FRtの回転に応じて、操作シャフト13を回転軸Czを中心に回転させる。操作シャフト13の回転は、駆動歯車14の回転となる。駆動歯車14の回転は、第1被駆動歯車32の回転として伝達される。第1被駆動歯車32の回転は、第1被駆動歯車32と噛み合う第2被駆動歯車5を回転する。図6に示す位置規制機構8は、回転を減じないように、先端シャフト6を第1被駆動歯車32側へ押さえる。このため、第1被駆動歯車32の回転が第2被駆動歯車5に伝達されても、第2被駆動歯車5は、公転方向Rvに移動せず、第2伝達回転軸Ryを中心に回転方向Rtに回転する。
第2被駆動歯車5は、先端シャフト6を介して操作棒先端部2に同軸に接続しているので、第2被駆動歯車5の回転に応じて、操作棒先端部2が回転する。このため、上述したように、回転操作部12が受ける操作方向FRtの回転に応じて、第2伝達回転軸Ryを中心に操作棒先端部2が回転方向Rtに回転する。
従って、取付部27は、操作棒先端部2の回転に応じて回転するので、開閉フック22は、回転操作部12が受ける操作方向FRtの回転に応じて、金属カバー25とレバー部22Cとの距離を変えるように回動される。
以上説明したように、遠隔操作作業具100は、操作棒本体11と、操作シャフト13と、連結部材7と、操作棒先端部2と、伝達遮断機構9と、位置規制機構8とを含む。連結部材7は、筐体3の内部に、駆動歯車14、第1被駆動歯車32及び第2被駆動歯車5を含む。操作棒先端部2は、開閉フック22を備える頭部金物20に着脱可能であって、第2被駆動歯車5の回転に応じて開閉フック22を回動させる。伝達遮断機構9は、回転操作部12の回転と第1被駆動歯車32の回転とが伝達される伝達状態と、回転操作部12の回転と第1被駆動歯車32の回転との伝達を切り離す伝達遮断状態とを選択可能にすることができる。位置規制機構8は、伝達遮断状態において第2伝達回転軸Ryの延長線が第1伝達回転軸Vxと交わる状態を保持したまま操作棒先端部2を公転方向Rvに移動可能とし、伝達状態において駆動歯車14、第1被駆動歯車32及び第2被駆動歯車5の相対位置を固定する。
この構造により、操作棒先端部2と操作棒本体11との相対角度の可変角度の自由度を高めることができる。その結果、作業者は、操作棒先端部2が公転方向Rvに移動する移動量で取付角度αを設定可能になる。
(実施形態1の変形例)
図8は、実施形態1の変形例に係る遠隔操作作業具の回転操作部の回転と第1被駆動歯車の回転との伝達を切り離す伝達遮断状態を説明するための模式図である。なお、上述したものと同じ部材、構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図8は、実施形態1の変形例に係る遠隔操作作業具の回転操作部の回転と第1被駆動歯車の回転との伝達を切り離す伝達遮断状態を説明するための模式図である。なお、上述したものと同じ部材、構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施形態1の変形例に係る筐体3は、操作棒本体11の外周表面と内側が嵌合する嵌合部31Gを備える。伝達遮断機構としては、円筒かつ、操作棒本体11の軸方向に伸びる嵌合部31Gと、操作棒本体11の他端部の一部とが嵌合位置を伝達操作方向の矢印Fz1又は矢印Fz1の逆方向に移動するスライド機構である。
実施形態1の変形例に係る伝達遮断機構は、操作棒本体11の他端部の一部を嵌合部31G内部に挿入する距離を大きくする(筐体3が回転操作部12に近くなるように、矢印Fz1の方向に移動させる)ことで、第1被駆動歯車32と駆動歯車14とを噛み合わせる。これにより、伝達状態として、駆動歯車14と、第1被駆動歯車32と、第2被駆動歯車5とを備える回転伝達機構が機能するようになる。
伝達遮断状態において、図8に示すように、操作棒本体11の他端部の一部を嵌合部31G内部に挿入する距離を小さくする(筐体3を回転操作部12から遠くなるように、矢印Fz1の逆方向に移動させる)ことで、第1被駆動歯車32と駆動歯車14との噛み合いを解除し、駆動歯車14の回転と第1被駆動歯車32の回転との伝達を切り離す伝達遮断状態とする。これにより、第1被駆動歯車32は駆動歯車14との噛み合いによる抵抗がなくなり、作業者は、操作棒先端部2を、図3に示すスリット31Sに沿って、公転方向Rvに移動させることができる。
(実施形態2)
図9は、実施形態2に係る遠隔操作作業具の回転操作部の回転と第1被駆動歯車の回転とが伝達される伝達状態を説明するための模式図である。図10は、実施形態2に係る遠隔操作作業具の回転操作部の回転と第1被駆動歯車の回転との伝達を切り離す伝達遮断状態を説明するための模式図である。なお、上述したものと同じ部材、構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図9は、実施形態2に係る遠隔操作作業具の回転操作部の回転と第1被駆動歯車の回転とが伝達される伝達状態を説明するための模式図である。図10は、実施形態2に係る遠隔操作作業具の回転操作部の回転と第1被駆動歯車の回転との伝達を切り離す伝達遮断状態を説明するための模式図である。なお、上述したものと同じ部材、構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図9に示すように、連結部材7は、筐体3の内部(筐体半体31A)に第1被駆動歯車32及び固定歯車36を収納する。固定歯車36は、筐体半体31Aに固定されており、第1被駆動歯車32の第1伝達回転軸Vxと同軸の中心を有すると共に第1被駆動歯車32の半径とは異なる、第1被駆動歯車32の半径よりも大きな半径を有する。
操作棒10は、操作棒本体11の中空内部で回転可能に支持される第2操作シャフト16と、第2操作シャフト16の一端側に位置し、第2操作シャフト16を回転可能な回転操作部17と、をさらに備える。第2操作シャフト16は円筒状であり、操作棒本体11の円筒内部に収容されている。操作シャフト13(第1操作シャフト)は、第2操作シャフト16は円筒の円筒内部に収容されている。
操作シャフト13は、操作シャフト13の軸方向に貫通孔11Hを回転可能に貫通し、かつ、回転操作部17を貫通する貫通孔17Hを貫通し、一端が操作鍔部12Aに支持されている。また、第2操作シャフト16は、操作シャフト13の軸方向に貫通孔11Hを回転可能に貫通し、一端が回転操作部17に支持されている。
駆動歯車14は、操作シャフト13の他端側に取り付けられ、操作シャフト13と連動して回転する。駆動歯車14は、固定歯車36と噛み合うことができる第2駆動歯車15を軸方向に並べて配置している。固定歯車36及び第2駆動歯車15は、いわゆるかさ歯車である。第1駆動歯車である駆動歯車14は、第2駆動歯車15の回転と非連動であり、独立して回転するように軸受18を介して固定されている。なお、駆動歯車14の回転軸Czは、第2駆動歯車15の回転軸と同軸である。固定歯車36の中心は、第1被駆動歯車32の第1伝達回転軸Vxと同軸である。
操作シャフト13は、第2駆動歯車15を軸方向に貫通する貫通孔13Bを貫通し、他端の先端の外周形状が矩形の、キー部13Aを備えている。キー部13Aは、図10に示すように、駆動歯車14のキー溝13Hに挿入され、操作シャフト13と駆動歯車14とを締結させるためのものである。
実施形態2に係る遠隔操作作業具100は、操作鍔部12Aと本体鍔部11Aとの距離を小さくする(回転操作部12が筐体3より近くなるようにして、図10に示す操作シャフト13を矢印Fzの方向に移動させる)ことで、操作シャフト13を操作棒本体11の内部で移動させて、キー部13Aを駆動歯車14に締結させる。この操作シャフト13と駆動歯車14とを締結した締結状態において、駆動歯車14と、第1被駆動歯車32と、第2被駆動歯車5とを備える回転伝達機構が機能するようになる。
操作鍔部12Aと本体鍔部11Aとの距離を大きくする(回転操作部12が筐体3より遠くなるようにして、図10に示す操作シャフト13を矢印Fzの逆方向に移動させる)と、操作シャフト13を操作棒本体11の内部で移動させて、キー部13Aと駆動歯車14との噛み合いが解除され、回転操作部12の回転が、操作シャフト13を介して駆動歯車14に伝達されず、回転操作部12の回転と第1被駆動歯車32の回転との伝達を切り離す伝達遮断状態となる。
伝達遮断状態において、作業者は、第2回転操作部17を回転することができる。第2回転操作部17の回転は、第2駆動歯車15を回転させる。第2駆動歯車15は、固定歯車36と噛み合っている。固定歯車36は、筐体半体31Aと固定されている。この構造により、第2駆動歯車15の回転は、第1伝達回転軸Vxを中心として筐体半体31Aが筐体半体31B(不図示)に対する相対回転として伝達される。実施形態1と同様に、位置規制機構8の付勢にされている。このため、筐体半体31B(不図示)に対する筐体半体31Aの相対回転に伴って、操作棒先端部2も公転方向Rvに移動する。この場合、操作棒先端部2は、第2伝達回転軸Ryの延長線が第1伝達回転軸Vxと交わる状態が保持される。筐体半体31A及び筐体半体31Bは、相対回転するので、外形が第1伝達回転軸Vxを中心とする円形である。これにより、筐体半体31A及び筐体半体31Bの外形が操作棒先端部2と不用意に衝突する可能性が抑制される。
実施形態2に係る遠隔操作作業具100は、筐体3に固定され、かつ第1伝達回転軸Vxと同軸の中心を有すると共に第1被駆動歯車32の半径とは異なる半径を有する固定歯車36と、第2操作シャフト16の他端側に固定歯車36と噛み合うように配置され、第2操作シャフト16と連動して回転する第2駆動歯車15とを備える。第2駆動歯車15の回転は、駆動歯車14の回転と非連動であり、独立して回転する。
このように第2回転操作部17を回転することにより、作業者は、操作棒先端部2が公転方向Rvに移動する移動量で図1に示す取付角度αを設定可能になる。その結果、作業者は、遠隔操作をよりしやすくなる。そして、操作棒先端部2と操作棒本体11との相対角度の可変角度の自由度を高めることができる。
(実施形態3)
図11は、実施形態3に係る遠隔操作作業具の回転操作部の回転と第1被駆動歯車の回転とが伝達される伝達状態を説明するための模式図である。図12は、図11のB−B矢視断面の状態を説明するための模式図である。図13は、実施形態3に係る遠隔操作作業具の回転操作部の回転と第1被駆動歯車の回転との伝達を切り離す伝達遮断状態を説明するための模式図である。なお、上述したものと同じ部材、構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図11は、実施形態3に係る遠隔操作作業具の回転操作部の回転と第1被駆動歯車の回転とが伝達される伝達状態を説明するための模式図である。図12は、図11のB−B矢視断面の状態を説明するための模式図である。図13は、実施形態3に係る遠隔操作作業具の回転操作部の回転と第1被駆動歯車の回転との伝達を切り離す伝達遮断状態を説明するための模式図である。なお、上述したものと同じ部材、構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図11に示すように、連結部材7は、筐体半体31Aに第1被駆動歯車32及び第1固定歯車36Aを収納する。図12に示すように、筐体半体31Bには、第1固定歯車36Bが収納される。第1固定歯車36Aは、筐体半体31Aに固定されており、第1被駆動歯車32の第1伝達回転軸Vxと同軸の中心を有すると共に第1被駆動歯車32の半径とは異なる、第1被駆動歯車32の半径よりも小さな半径を有する。第1固定歯車36Bは、筐体半体31Bに固定されており、第1被駆動歯車32の第1伝達回転軸Vxと同軸の中心を有すると共に第1被駆動歯車32の半径とは異なる、第1被駆動歯車32の半径よりも小さな半径を有する。第1固定歯車36Aの半径と、第1固定歯車36Bの半径とは同じであり、対となっており、図12に示すように、第1伝達回転軸Vxと平行な方向に隙間を介して対向している。
図11に示すように、実施形態3に係る伝達遮断機構9は、操作鍔部12Aと本体鍔部11Aとの距離を小さくする(回転操作部12が筐体3に近くなるように、回転操作部12を矢印Fzの方向に移動させる)ことで、操作シャフト13を操作棒本体11の内部で移動させて、第1被駆動歯車32と駆動歯車14とを噛み合わせる。これにより、駆動歯車14と、第1被駆動歯車32と、第2被駆動歯車5とを備える回転伝達機構が機能するようになる。
操作シャフト13は、駆動歯車14よりも筐体3の内部側の軸方向の異なる位置に、第2固定歯車15Aを備えている。第1固定歯車36A、第1固定歯車36B及び第2固定歯車15Aは、いわゆるかさ歯車である。
駆動歯車14は、操作シャフト13の他端側に取り付けられ、操作シャフト13と連動して回転する。駆動歯車14は、固定歯車36と噛み合うことができる第2固定歯車15Aを軸方向に並べて配置している。駆動歯車14は、第2固定歯車15Aの回転と非連動となるように軸受18を介して固定されている。なお、駆動歯車14の回転軸Czは、第2固定歯車15Aの回転軸と同軸である。
実施形態3に係る遠隔操作作業具100は、操作鍔部12Aと本体鍔部11Aとの距離を小さくする(回転操作部12が筐体3より近くなるように、回転操作部12を矢印Fzの方向に移動すさせる)ことで、操作シャフト13を操作棒本体11の内部で移動させて、図12に示すように、第2固定歯車15Aを一対の第1固定歯車36A、36Bの間に挟む。この噛み合い状態において、駆動歯車14と、第1被駆動歯車32と、第2被駆動歯車5とを備える回転伝達機構が機能するようになる。この構造により、筐体半体31Aと、筐体半体31Bとは、第2固定歯車15Aを一対の第1固定歯車36A、36Bの間に挟むことで、相対回転しないように固定される。これにより、筐体3の剛性を高めることができる。
操作鍔部12Aと本体鍔部11Aとの距離を大きくする(回転操作部12が筐体3より遠くなるように、回転操作部12を矢印Fzの逆方向に移動させる)と、操作シャフト13を操作棒本体11の内部で移動させて、駆動歯車14と第1被駆動歯車32との噛み合いが解除され、回転操作部12の回転が、操作シャフト13を介して駆動歯車14に伝達されず、回転操作部12の回転と第1被駆動歯車32の回転との伝達を切り離す伝達遮断状態となる。
伝達遮断状態において第1被駆動歯車32は駆動歯車14との噛み合いによる抵抗がなくなり、作業者は、操作棒先端部2を、図3に示すスリット31Sに沿って、公転方向Rvに移動させる。例えば、作業者は、図13に示す操作棒先端部2を公転方向Rvへ、容易に移動させることができる。
以上説明したように、実施形態3に係る遠隔操作作業具100は、筐体3に固定され、かつ第1伝達回転軸Vxと同軸の中心を有すると共に第1被駆動歯車32の半径とは異なる半径を有する一対の第1固定歯車36A、36Bと、操作シャフト13の他端側であって、操作シャフト13よりも筐体3内部側に配置される第2固定歯車15Aとを備える。第1駆動歯車14の回転は、第2固定歯車15Aの回転と非連動であり、伝達状態において第2固定歯車15Aは、一対の第1固定歯車36A、36Bに挟まれる。これにより、連結部材7は、筐体3の剛性を高めることができる。
(適用例)
図14は、本実施形態に係る遠隔操作作業具で接地する対象物を説明するための説明図である。図14に示す遮断機60では、送電線とは異なり、鉛直方向に沿って伸びる電線路の母線などのアース付け箇所W(電気流入端)に頭部金物20を取り付けるのが困難であるため、棒状の取付金物を別途設置する必要がある場合がある。上述した実施形態1、2、3及び変形例に係る遠隔操作作業具100は、操作棒先端部2と、操作棒本体11との相対角度の取付角度αの自由度を高めることができる。このため、図14に示すように、鉛直方向に伸びる電線路の母線などのアース付け箇所W(電気流入端)に頭部金物20を直接取り付けることができる。その結果、作業者は、遠隔操作で電線路の母線などのアース付け箇所W(電気流入端)に頭部金物20を取り付けることができ、昇降作業が不要となる。そして、遮断機60などの電気棒状の取付金物を別途設置する必要がなくなりコストを低減できる。そして、本実施形態の遠隔操作作業具100によれば、発変電所での停電作業、又は送電線で停電作業を行う場合などには、作業者の安全を確保することが容易になる。
図14は、本実施形態に係る遠隔操作作業具で接地する対象物を説明するための説明図である。図14に示す遮断機60では、送電線とは異なり、鉛直方向に沿って伸びる電線路の母線などのアース付け箇所W(電気流入端)に頭部金物20を取り付けるのが困難であるため、棒状の取付金物を別途設置する必要がある場合がある。上述した実施形態1、2、3及び変形例に係る遠隔操作作業具100は、操作棒先端部2と、操作棒本体11との相対角度の取付角度αの自由度を高めることができる。このため、図14に示すように、鉛直方向に伸びる電線路の母線などのアース付け箇所W(電気流入端)に頭部金物20を直接取り付けることができる。その結果、作業者は、遠隔操作で電線路の母線などのアース付け箇所W(電気流入端)に頭部金物20を取り付けることができ、昇降作業が不要となる。そして、遮断機60などの電気棒状の取付金物を別途設置する必要がなくなりコストを低減できる。そして、本実施形態の遠隔操作作業具100によれば、発変電所での停電作業、又は送電線で停電作業を行う場合などには、作業者の安全を確保することが容易になる。
1 短絡接地器具
2 操作棒先端部
3 筐体
4 突起部
5 第2被駆動歯車
6 先端シャフト
7 連結部材
8 位置規制機構
9 伝達遮断機構
10 操作棒
11 操作棒本体
11A 本体鍔部
11H 貫通孔
12 回転操作部
12A 操作鍔部
13 操作シャフト
13A キー部
13B 貫通孔
13H キー溝
14 駆動歯車(第1駆動歯車)
15 第2駆動歯車
15A 第2固定歯車
16 第2操作シャフト
17 第2回転操作部
17H 貫通孔
18 軸受
20 頭部金物
21 本体部
22A ギア部
22B 回動軸
22C レバー部
22 開閉フック
23 回転棒
23A ねじ山
24 中間歯車
25 金属カバー
26 金具
27 取付部
27H 嵌合スリット
31S スリット
31G 嵌合部
31A、31B 筐体半体
32B 軸受
32 第1被駆動歯車
33A シャフト固定部
33 回転円盤
34 回転スラスト軸受
35 付勢部材
36 固定歯車
36A、36B 第1固定歯車
40 アース線
50 接地金物
51 金属フレーム
60 遮断機
100 遠隔操作作業具
Cz 回転軸
FRt 操作方向
FW1 離隔方向
FW2 近接方向
Fz 矢印
Fz1 矢印
Rt 回転方向
Rv 公転方向
Ry 第2伝達回転軸
Vx 第1伝達回転軸
W アース付け箇所
α 取付角度
2 操作棒先端部
3 筐体
4 突起部
5 第2被駆動歯車
6 先端シャフト
7 連結部材
8 位置規制機構
9 伝達遮断機構
10 操作棒
11 操作棒本体
11A 本体鍔部
11H 貫通孔
12 回転操作部
12A 操作鍔部
13 操作シャフト
13A キー部
13B 貫通孔
13H キー溝
14 駆動歯車(第1駆動歯車)
15 第2駆動歯車
15A 第2固定歯車
16 第2操作シャフト
17 第2回転操作部
17H 貫通孔
18 軸受
20 頭部金物
21 本体部
22A ギア部
22B 回動軸
22C レバー部
22 開閉フック
23 回転棒
23A ねじ山
24 中間歯車
25 金属カバー
26 金具
27 取付部
27H 嵌合スリット
31S スリット
31G 嵌合部
31A、31B 筐体半体
32B 軸受
32 第1被駆動歯車
33A シャフト固定部
33 回転円盤
34 回転スラスト軸受
35 付勢部材
36 固定歯車
36A、36B 第1固定歯車
40 アース線
50 接地金物
51 金属フレーム
60 遮断機
100 遠隔操作作業具
Cz 回転軸
FRt 操作方向
FW1 離隔方向
FW2 近接方向
Fz 矢印
Fz1 矢印
Rt 回転方向
Rv 公転方向
Ry 第2伝達回転軸
Vx 第1伝達回転軸
W アース付け箇所
α 取付角度
Claims (4)
- 電気絶縁性を有する操作棒本体と、
前記操作棒内部で回転可能に支持される操作シャフトと、
前記操作シャフトの一端側に位置し、前記操作シャフトを回転可能な回転操作部と、
前記操作シャフトの他端側に、前記操作シャフトと連動して回転する駆動歯車と、前記駆動歯車の回転が伝達可能であって、前記駆動歯車の回転軸がある仮想平面と直交する第1伝達回転軸を中心に回転可能な第1被駆動歯車と、前記第1被駆動歯車の回転が伝達可能であって、前記駆動歯車の回転軸がある平面と平行かつ、前記第1伝達回転軸がある仮想平面と直交する第2伝達回転軸を中心に回転可能な第2被駆動歯車と、を備える連結部材と、
開閉フックを備える頭部金物に着脱可能であって、前記第2被駆動歯車の回転に応じて前記開閉フックを回動させる操作棒先端部と、
前記回転操作部の回転と前記第1被駆動歯車の回転とが伝達される伝達状態と、前記回転操作部の回転と前記第1被駆動歯車の回転との伝達を切り離す伝達遮断状態とを選択可能な伝達遮断機構と、
前記伝達遮断状態において前記第2伝達回転軸の延長線が前記第1伝達回転軸と交わる状態を保持したまま前記操作棒先端部と前記操作棒本体とがなす取付角度を設定可能とし、前記伝達状態において前記駆動歯車、前記第1被駆動歯車及び前記第2被駆動歯車の相対位置を固定する位置規制機構と、
を備えることを特徴とする遠隔操作作業具。 - 前記伝達遮断機構は、前記操作棒内部の操作シャフトの位置を操作シャフトの軸方向にスライドさせるスライド機構である、請求項1に記載の遠隔操作作業具。
- 前記第1被駆動歯車を回転可能に収納する筐体と、
前記操作棒内部で回転可能に支持される第2操作シャフトと、
前記第2操作シャフトの一端側に位置し、前記第2操作シャフトを回転可能な第2回転操作部と、をさらに備え、
前記筐体に固定され、かつ前記第1伝達回転軸と同軸の中心を有すると共に前記第1被駆動歯車の半径とは異なる半径を有する固定歯車と、
前記第2操作シャフトの他端側に前記固定歯車と噛み合うように配置され、前記第2操作シャフトと連動して回転する第2駆動歯車とを備え、
前記第2駆動歯車の回転は、前記駆動歯車の回転と非連動であり、独立して回転する請求項1又は2に記載の遠隔操作作業具。 - 前記第1被駆動歯車を収納する筐体をさらに備え、
前記筐体に固定され、かつ前記第1伝達回転軸と同軸の中心を有すると共に前記第1被駆動歯車の半径とは異なる半径を有する一対の第1固定歯車と、前記操作シャフトの他端側であって、前記操作シャフトよりも前記筐体内部側に配置される第2固定歯車とを備え、
前記駆動歯車の回転は、前記第2固定歯車の回転と非連動であり、
前記伝達状態において前記第2固定歯車は、前記一対の第1固定歯車に挟まれる、請求項1又は2に記載の遠隔操作作業具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014054188A JP2015177704A (ja) | 2014-03-17 | 2014-03-17 | 遠隔操作作業具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014054188A JP2015177704A (ja) | 2014-03-17 | 2014-03-17 | 遠隔操作作業具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210042731A (ko) * | 2019-10-10 | 2021-04-20 | 한국전력공사 | 활선 작업에 사용되는 스틱 |
JP2022099457A (ja) * | 2020-12-23 | 2022-07-05 | 郁子 鈴木 | 容器引っ掛け棒およびその使用方法 |
-
2014
- 2014-03-17 JP JP2014054188A patent/JP2015177704A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20210042731A (ko) * | 2019-10-10 | 2021-04-20 | 한국전력공사 | 활선 작업에 사용되는 스틱 |
KR102244883B1 (ko) * | 2019-10-10 | 2021-04-27 | 한국전력공사 | 활선 작업에 사용되는 스틱 |
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