JP2015177397A - ヘッドマウントディスプレイおよび農作業補助システム - Google Patents
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Abstract
【課題】作業効率を向上させるヘッドマウントディスプレイの提供。【解決手段】ヘッドマウントディスプレイ1において、ヘッドマウントディスプレイ1を装着した状態における作業者の視界方向の景色の少なくとも一部を撮像する撮像部30と、撮像部30が撮像した撮像情報に基づいて生成された、景色に含まれる対象物700〜702に対して行われる作業に関する作業情報710〜712を、景色の対象物に対応する位置に表示する透過型の表示部70と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、ヘッドマウントディスプレイおよびヘッドマウントディスプレイを用いた農作業補助システムに関する。
農業従事者の減少と高齢化が進む中、若手農業従事者による収益性の高い効率的な農業経営に期待が掛けられている。特許文献1では、植物栽培プラントにおける人手で行う受粉作業において、作業中に作業対象植物の受粉履歴情報を提供する受粉補助装置が提案されていた。作業者がこの装置を利用して受粉作業することにより、植物の受粉状態を判別することができ、熟練した作業者でなくとも作業できるとされていた。
しかしながら、特許文献1に記載の受粉補助装置では、受粉対象の花の画像と受粉履歴情報とが手元の表示装置に表示されるため、作業者は、実物の花と表示装置に表示された花との間で視点を行き来させながら、受粉対象の花の位置を確認しなければならなかった。このような花の位置の確認に掛かる時間は、日々の受粉作業において積算されると大きな時間のロスを生んでしまったり、経験の浅い作業者では、判断に迷ったり間違えた作業をしてしまう虞があった。
本発明は、このような課題に鑑みて考案されたものであり、農作業の生産効率を向上させ、経験の浅い作業者であっても効率良く作業ができる農作業を補助する装置およびシステムを提供することを主目的とするものである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係わるヘッドマウントディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイを装着した状態における作業者の視界方向の景色の少なくとも一部を撮像する撮像部と、撮像部が撮像した撮像情報に基づいて生成された景色に含まれる対象物に対して行われる作業に関する作業情報を、景色の対象物に対応する位置に表示する透過型の表示部と、を備える。
本適用例によれば、対象物に対応する表示部上の位置に、作業情報が表示される。作業者は、透過型の表示部を介して、対象物とその対象物に対して行われる作業情報とを同一視界内で視認することができる。また、透過型の表示部であるため、透けて見える景色の中に、作業者の両手を見ることができる。両手の動きを確認しながら作業をすることが可能になる。従って、経験の浅い作業者であっても間違いが少なく、効率良い作業ができるヘッドマウントディスプレイを提供することができる。
[適用例2]撮像部は、景色から反射される反射光を分光する分光素子と、分光素子が分光した分光光を受光する受光素子と、を含み、受光素子の受光結果に基づいて作業情報を生成することが好ましい。
本適用例によれば、撮像情報は、対象物からの反射光を分光した分光光を受光して生成されている。例えば、対象物におけるRGBの各色光波長や対象物の特定成分から反射される特定波長の受光結果には、対象物の状態が反映されている可能性があるため、対象物の状態を反映した作業情報を提供することができる。
[適用例3]撮像情報に含まれる対象物を検出する検出部と、受光結果に基づいて、検出部が検出した対象物の成分を分析する分析部と、成分に基づいて、検出部が検出した対象物に関する作業情報を生成する作業情報生成部と、を更に備えても良い。
本適用例によれば、撮像した撮像情報に基づいて、対象物の検出、対象物の成分を分析すること、および作業情報を生成することができるため、作業者はより的確な作業情報を得ることができる。
[適用例4]測位用情報を取得し、測位用情報に基づいてヘッドマウントディスプレイの位置を算出する位置算出部と、ヘッドマウントディスプレイに対して景色が存在する方向を算出する方向算出部と、を更に備え、撮像部は、位置または方向が変化した場合に撮像を行うことが好ましい。
本適用例によれば、作業者は、作業をする対象物を変えたい場合に、ヘッドマウントディスプレイを装着した状態で、自身の位置と視線方向を変更する動作をすれば、新たな対象物に対する作業情報を得ることができる。
[適用例5]本適用例に係わる農作業補助システムは、ヘッドマウントディスプレイおよびサーバーを含む農作業補助システムであって、ヘッドマウントディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイを装着した状態における作業者の視界方向の景色の少なくとも一部を撮像する撮像部と、撮像部が撮像した撮像情報に基づいて、景色に含まれる対象物に対して行われる作業に関する端末作業情報を生成する端末作業情報生成部と、端末作業情報を景色の対象物に対応する位置に表示する透過型の表示部と、測位用情報を取得し、測位用情報に基づいてヘッドマウントディスプレイの位置情報を算出する位置算出部と、位置情報をサーバーに送信し、サーバーからサーバー作業情報を受信する端末通信部と、を備え、サーバーは、ヘッドマウントディスプレイから位置情報を受信し、サーバー作業情報を送信するサーバー通信部と、位置情報に基づいて、位置情報が示す農作業場における作業に関するサーバー作業情報を生成するサーバー作業情報生成部と、を備え、表示部は、サーバー作業情報を表示する。
本適用例によれば、対象物に対応する表示部上の位置に、作業情報が表示される。作業者は、透過型の表示部を介して、対象物とその対象物に対して行われる作業情報とを同一視界内で視認することができる。また、透過型の表示部であるため、透けて見える景色の中に、作業者の両手を見ることができる。両手の動きを確認しながら作業をすることが可能になる。従って、経験の浅い作業者であっても間違いが少なく、効率良い作業ができるヘッドマウントディスプレイを提供することができる。更に、サーバーにおいて位置情報に基づいて生成された作業に関するサーバー作業情報が提供される。このようなシステムを利用することで、例えば、作業者の無駄な移動を減らすことができるので、より効率的に作業をすることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。但し、本発明の適用可能な実施形態がこれに限定されるものではない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係わるヘッドマウントディスプレイの概要を表す説明図である。尚、以降ヘッドマウントディスプレイをHMD(Head Mount Display)と呼称する。
図1は、実施形態1に係わるヘッドマウントディスプレイの概要を表す説明図である。尚、以降ヘッドマウントディスプレイをHMD(Head Mount Display)と呼称する。
(ヘッドマウントディスプレイの概要)
図1には、ヘッドマウントディスプレイとしてのHMD1、HMD1の表示部の視界71、表示部周辺の景色5が示されている。表示部の視界71および表示部周辺の景色5には、果樹園に「ぶどう」の果房が生育している景色が示されている。以降、HMD1の概要について「ぶどう」を収穫する収穫作業を例にして説明する。
図1には、ヘッドマウントディスプレイとしてのHMD1、HMD1の表示部の視界71、表示部周辺の景色5が示されている。表示部の視界71および表示部周辺の景色5には、果樹園に「ぶどう」の果房が生育している景色が示されている。以降、HMD1の概要について「ぶどう」を収穫する収穫作業を例にして説明する。
HMD1は、作業等を行う作業者の眼部正面に装着可能な眼鏡型の装置であり、作業者は、HMD1を装着した状態では、眼鏡をかけた状態と同様に軽快な装着感を有し、両手をフリーにし、両手による手作業を可能とする。
HMD1は、表示部70、物質センサー30、音声や音楽を入出力するヘッドセット(図示は省略)を含み構成されている。
表示部70には、ハーフミラー72が眼鏡レンズの位置に配置されている。
ハーフミラー72は、視界方向の景色の外界光と表示される画像の映像光とを重ねて観ることができる透過型(シースルー型)の光学装置であり、後述する表示部70の一部として構成されている。作業者がハーフミラー72を介在して景色を視認している範囲が、表示部の視界71である。作業者がハーフミラー72を介在していない部分の景色が、表示部周辺の景色5である。ハーフミラー72は、作業者の両眼用に2つ備えられている。
ハーフミラー72は、視界方向の景色の外界光と表示される画像の映像光とを重ねて観ることができる透過型(シースルー型)の光学装置であり、後述する表示部70の一部として構成されている。作業者がハーフミラー72を介在して景色を視認している範囲が、表示部の視界71である。作業者がハーフミラー72を介在していない部分の景色が、表示部周辺の景色5である。ハーフミラー72は、作業者の両眼用に2つ備えられている。
物質センサー30は、表示部の視界71の範囲における視界方向の景色を表示部70を介さずに撮像し、RGBの各色光波長や物質から反射される特定波長の受光量を検出する撮像素子を含んで構成される。HMD1では、撮像素子から出力された受光結果の情報を用いて、表示部の視界71の範囲における景色を撮像した撮像画像に含まれる対象物が検出され、対象物毎に糖分等の成分が検出される。検出された対象物とその成分などの情報から、対象物が収穫に適するか不適であるかといった作業情報が文字列で生成される。対象物に対応する位置に、生成された文字列が配置された表示画像が生成される。生成された表示画像は、映像光としてハーフミラー72に投影される。
表示部の視界71は、HMD1により生成された表示画像の映像光と、透過して視認される景色の外界光とが作業者の瞳に導かれた結果、作業者に視認されている視界である。対象物700〜対象物702は透過して視認される景色に含まれる対象物である。作業情報710〜作業情報712は、表示画像の映像光であり、透けて見える景色に重畳して視認される作業情報である。表示画像では、作業情報の文字列と枠が表示されている画素の部分に映像光の表示色が設定されており、その他の画素の部分は白色光であるため透けて見える。作業情報710は対象物700に対応する位置に表示されており、作業情報711は対象物701に、作業情報712は対象物702にそれぞれ対応している。
表示部周辺の景色5には、対象物500〜対象物502が存在し、表示部70は介在していないため作業情報は視認されていない。
尚、表示部70は、両眼用の構成に限らず、一方に備えられる構成であっても良い。一方の眼に表示部の視界71の範囲において視認される景色の対象物に対応する位置に作業情報が表示され、両眼の場合と同じ効果を得ることができる。
(ヘッドマウントディスプレイの構成)
図2は、ヘッドマウントディスプレイの概略構成を示すブロック図である。
HMD1は、測位センサー10、測位用アンテナ11、慣性センサー20、物質センサー30、制御部40、記憶部60、表示部70、通信部75、時計部80、操作部85などから構成されている。
図2は、ヘッドマウントディスプレイの概略構成を示すブロック図である。
HMD1は、測位センサー10、測位用アンテナ11、慣性センサー20、物質センサー30、制御部40、記憶部60、表示部70、通信部75、時計部80、操作部85などから構成されている。
測位センサー10および測位用アンテナ11は、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星から発信されている衛星信号を利用して、HMD1の位置情報を算出することを目的として構成されている。
測位用アンテナ11は、GNSS衛星から発信されている衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号を受信するアンテナである。受信したRF信号は測位センサー10に出力される。
測位用アンテナ11は、GNSS衛星から発信されている衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号を受信するアンテナである。受信したRF信号は測位センサー10に出力される。
測位センサー10は、RF受信回路およびベースバンドモジュールなどを含むLSI(Large Scale Integration)として構成され、測位用アンテナ11から入力したRF信号に重畳された測位に係る情報を抽出し取得する。詳しくは、入力したRF信号に対し信号処理を行い、GNSS衛星の衛星信号を捕捉する。捕捉した衛星信号に重畳されている航法メッセージを分離し、航法メッセージに含まれる測位用情報を取得する。測位用情報はアルマナックやエフェメリスを含み、デジタルデータに変換される。受信した衛星信号にはGNSS衛星から発信された正確な発信時刻と受信時の電波伝搬遅れの情報も含み、GNSS衛星とHMD1との擬似距離が算出される。擬似距離とアルマナックやエフェメリスの情報は制御部40の位置算出部43に出力される。
尚、HMD1の位置情報を算出するための測位用情報を取得するために、測位用アンテナ11および測位センサー10を備える構成として例示しているが、この構成に限定される訳ではない。例えば、ジャイロセンサーや加速度センサーを備える構成でも良い。この構成によれば自律航法や慣性航法による測位方法を利用し、HMD1の位置情報を算出することができる。
慣性センサー20は、HMD1の表示部の視界71(図1)が向けられている方向(以降、HMD1の方向と称す)を算出することを目的として構成されている。尚、HMD1の方向は、視線方向に相当する。
慣性センサー20は、例えば、地磁気センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、加速度センサーなどのセンサー(図示は省略)を有して構成される。
地磁気センサーは、磁界の向きを計測するMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)センサーであり、水平面におけるHMD1の方向が算出可能な方位信号を出力する。方位信号は、制御部40の水平方向算出部45(後述する)に出力される。
加速度センサーは、略直交する3軸方向の加速度を検出するMEMSセンサーであり、HMD1の傾きや移動量などが算出可能な加速度信号を出力する。HMD1の傾きを算出するために、HMD1の静止状態における各軸方向に検出される加速度信号が利用される。HMD1の移動量を算出するために、移動時に各軸方向に生じる加速度信号の変化量が利用される。加速度信号は、位置算出部43、水平方向算出部45、垂直方向算出部47(いずれも後述する)に出力される。
ジャイロセンサーは、略直交する3軸を中心軸とした角速度を検出するMEMSセンサーであり、HMD1の傾きなどが算出可能な角速度信号を出力する。角速度信号は、制御部40の垂直方向算出部47に出力される。
物質センサー30は、撮像部に相当し、前述したようにRGBの各色光波長や物質から反射される特定波長の分光光の受光量を検出する撮像素子と、特定の波長を抽出するための波長可変干渉フィルターとを含んで構成される。撮像素子は、例えばCCD(Charge Coupled Device)であり、受光量を光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。波長可変干渉フィルターは、例えばエタロンであり、エタロンにより異なる波長毎に分光された受光量がCCDに出力される。CCDは、波長毎に複数の撮像画像611(図3において後述する)を生成し記憶部60に端末情報61として格納する。格納された撮像画像611は、マトリックス状に配置された画素毎に受光量に応じた数値が、例えば0〜255の値で格納されている。波長毎に生成された複数の撮像画像611は、後述する対象検出部49による対象物の検出、および対象分析部51による対象物の成分の検出に用いられる。尚、撮像素子は受光素子に相当し、受光量および撮像信号は受光結果に相当する。また、波長毎に生成された複数の撮像画像611などの撮像した結果に係わる情報は、受光結果も含め撮像情報に相当する。
尚、物質センサー30には、光学系部および照明部が含まれる構成であっても良い。光学系部には視野角が変更可能なズームレンズが用いられる。ズームレンズを備えることで、ズーム機能を果たし撮像画像611と表示部の視界71を介して視認される景色との位置合わせ(キャリブレーション)を容易に実現する。照明部には、特定波長を有する照明光源が用いられる。特定波長を有する照明光源を備えることで物質からの特定波長の反射光の光量が増すため受信感度を高くすることができる。
以降、制御部40および記憶部60について、図2に加え、適宜、図3および図4を交えて説明する。図3は、端末情報61の詳細を示す説明図である。図4(A)は、水平方向算出部45を説明する平面図、(B)は垂直方向算出部47を説明する側面図である。
制御部40は、記憶部60に記憶されている制御プログラム65を含む各種プログラムに従ってHMD1の各部を統括的に制御する制御装置および演算装置であり、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサーを有して構成される。
制御部40は、記憶部60に記憶されている制御プログラム65を含む各種プログラムに従ってHMD1の各部を統括的に制御する制御装置および演算装置であり、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサーを有して構成される。
制御部40により、制御プログラム65が実行されると、撮像画像取得部41、位置算出部43、水平方向算出部45、垂直方向算出部47、対象検出部49、対象分析部51、作業情報生成部53の各機能部が実現される。但し、これらの機能部は一実施例として記載したものに過ぎず、必ずしもこれらすべての機能部を必須構成要素としなければならないわけではない。また、これら以外の機能部を必須構成要素としても良い。
撮像画像取得部41は、撮像画像611を取得する。詳しくは、撮像画像取得部41は、表示部70に作業情報を表示するか否かを判定して、作業情報を表示する場合は撮像画像611を取得する。作業情報を表示するか否かの状態を管理する状態変数に保有しており、作業者による操作部85の操作に基づいて状態変数の内容を設定している。作業者が作業情報を必要としている場合は、状態変数は「表示する」に設定され、必要としていない場合は、状態変数は「表示しない」に設定される。状態変数が「表示する」であれば、撮像画像取得部41は、物質センサー30を制御して表示部の視界71の範囲の景色を撮像し、撮像画像611を生成する。図3に示すように撮像画像取得部41から出力された撮像画像611は、端末情報61のデータの一部として記憶部60に格納される。
尚、上述の例による状態変数は、作業者の操作に基づいて設定されるとしたが、この方法に限らず、視認される景色が撮像された画像を物質センサー30より取得し、対象物が検出されれば状態変数を「表示する」に設定する方法を機能として備えても良い。このような機能によれば、作業者は操作の手間が省けるため、いっそう収穫作業に集中することができる。
位置算出部43は、位置算出部に相当し、撮像画像611が撮像された場所を算出する。詳しくは、撮像画像取得部41が撮像画像611を撮像したタイミングのHMD1の位置情報が算出される。測位センサー10により4個以上のGNSS衛星とHMD1との擬似距離が取得されると、位置算出部43は、位置計算を行いHMD1の緯度Lt613および経度Lg615(図3)を含む位置情報を算出し、位置算出部43により出力された緯度Lt613および経度Lg615は、端末情報61のデータの一部として記憶部60に格納される。
水平方向算出部45は、HMD1を装着した作業者の水平面における視線方向の方位を算出する。詳しくは、慣性センサー20に備えられた地磁気センサーから方位信号を取得し、方位角を算出する。方位角は北を0°、東を90°、南を180°、西を270°として1°単位に算出される。ここで、図4(A)を用いて説明する。図4(A)は、HMD1を装着した作業者の頭上方向から作業者を見た平面図である。作業者(HMD1)の視点Vpは、北Nを示す0°の線と東Eを示す90°の線の交点に位置し、その緯度と経度は、位置算出部43により算出された座標値(緯度Lt、経度Lg)である。
水平視線SLhは、視点Vpを基点とした水平面における視線である。方位Dhは、水平面における視線方向の方位であり、北Nと水平視線SLhとでなす中心角である。視界境界線VLhは、水平面における視界の境界であり、水平視野角Vhは、2本の視界境界線VLhの中心角であり、水平面におけるいわゆる視野角または画角である。
水平方向算出部45は、地磁気センサーから取得した方位信号から、方位Dhを算出する。図3に示すように水平方向算出部45から出力された方位Dh617は、端末情報61のデータの一部として記憶部60に格納される。
垂直方向算出部47は、HMD1を装着した作業者の鉛直面における視線方向の縦方向角度Dvを算出し、HMD1の地面Gからの高さHtを取得する。詳しくは、慣性センサー20に備えられたジャイロセンサーから鉛直面における傾きを示す角度信号を取得し、縦方向角度を算出する。縦方向角度は、鉛直方向の天側を0°として1°単位に算出される。HMD1の地面Gからの高さHtは、あらかじめ記憶部60に記憶された作業者の属性情報(図示は省略)から読み込まれ、取得される。ここで、図4(B)を用いて説明する。図4(B)は、HMD1を装着した作業者の側面方向から作業者を見た側面図である。作業者(HMD1)の視点Vpは、地面Gから鉛直方向に高さHtに位置している。
垂直視線SLvは、視点Vpを基点とした水平面と垂直な鉛直面における視線である。縦方向角度Dvは、鉛直線Vtを0°とした鉛直面における鉛直線Vtと垂直視線SLvとでなす中心角である。視線境界線VLvは、鉛直面における視界の境界であり、垂直視野角Vvは、2本の視界境界線VLvの中心角であり、鉛直面における視野角(画角)である。
垂直方向算出部47は、ジャイロセンサーから取得した角度信号から、縦方向角度Dvを算出する。図3に示すように垂直方向算出部47から出力された縦方向角度Dv619および高さHt621は、端末情報61のデータの一部として記憶部60に格納される。
尚、角度信号はジャイロセンサーから取得するとしたが、加速度センサーから出力される静止状態におけるHMD1の傾き(角度)を取得しても、同様に縦方向角度Dvを算出することができる。
尚、水平方向算出部45および垂直方向算出部47は、方向算出部に相当する。
図2に戻る。
対象検出部49は、検出部に相当し、撮像画像611の中から作業の対象である対象物を検出する。詳しくは、撮像画像取得部41が撮像した撮像画像611を対象物のパターンと照合する。照合は、対象物のパターンの特徴点を抽出し、撮像画像611内に類似の特徴点の存在を確認する。特徴点は、例えば、公知のSIFT(Scale Invariant Feature Transform)アルゴリズムを用いて算出される。SIFTアルゴリズムにより算出された特徴点は、対象物のパターンと異なる大きさであったり視点が異なる角度であっても撮像画像611内の景色から対象物を検出することができる。
対象検出部49は、検出部に相当し、撮像画像611の中から作業の対象である対象物を検出する。詳しくは、撮像画像取得部41が撮像した撮像画像611を対象物のパターンと照合する。照合は、対象物のパターンの特徴点を抽出し、撮像画像611内に類似の特徴点の存在を確認する。特徴点は、例えば、公知のSIFT(Scale Invariant Feature Transform)アルゴリズムを用いて算出される。SIFTアルゴリズムにより算出された特徴点は、対象物のパターンと異なる大きさであったり視点が異なる角度であっても撮像画像611内の景色から対象物を検出することができる。
対象検出部49が参照する撮像画像611は、画像を構成する画素毎に階調値を有しており、例えば、画像がRGB色空間であれば、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の各色階調値が記憶されている。RGB色空間の画像データを利用することにより、色変化に特徴のある対象物のパターンが抽出されやすい。また、RGB色空間から輝度信号と色差で表したYCbCr色空間に変換し、グレースケールとなった輝度信号の階調値を利用しても良い。このような場合では、主に形状に特徴のある対象物のパターンが抽出しやすい。
また、撮像画像611として出力された画像の中から、物質から反射される特定波長を受光して生成された画像を用いて、対象物を検出しても良い。このような場合では、画像内に特定の成分に対して反応した画素を調べ、その画素の範囲を対象物として検出する。例えば、収穫期に近い「ぶどう」であれば、糖分が一定の糖度以上を有する果房を他の葉や枝と区別して検出することが可能である。
対象検出部49では、撮像画像611内で検出された対象物の数分の対象物の位置と範囲が算出される。図3に示すように対象検出部49から出力された対象物毎の対象物位置623および対象物範囲625は、端末情報61のデータの一部として記憶部60に格納される。
対象分析部51は、分析部に相当し、対象物の成分を分析する。詳しくは、分光された波長毎に格納された複数の撮像画像611を分析することにより、対象物の成分が検量される。特定波長の照射光に対する吸光度が物質の糖などの濃度に比例することが知られている。この性質を利用して、特定波長の反射光の受光量を分析する。これらの技術は、特開2013−205209号により公開されている。この技術を利用することにより撮像画像611に含まれる対象物の糖質の濃度などの成分量が演算される。また、対象物の画像の範囲を細かく細分化した部位毎の糖度を算出しても良い。例えば、対象物が「ぶどう」である場合は、果房の成長に従って肩房(上部)から房尻(下部)方向に徐々に糖度が増し広がっていくため、上部と下部の糖度の差分を分析することで、収穫に適した時期を細密に判断できる可能性が高まる。図3に示すように対象分析部51から出力された対象物成分627は、端末情報61のデータの一部として記憶部60に格納される。
作業情報生成部53は、作業情報生成部に相当し、対象物に関する作業情報を生成する。詳しくは、対象分析部51により分析された情報に基づいて、対象物を対象者にどのように作業させるかの情報が生成される。分析された情報は、記憶部60に予め格納されている収穫判定閾値63と比較され、収穫に係わる作業情報が文字列で生成される。例えば、収穫判定閾値63が糖度20であれば、対象物の糖度が20以上の場合、「収穫適」が文字列として生成され、対象物の糖度が20未満の場合は、「収穫不適」が文字列として生成される。
尚、作業情報生成部53は、更に細密な条件によって、作業情報を生成するとしても良い。例えば、果房の上部の糖度が20以上で下部の糖度が18以上であれば「収穫適」、上部が糖度20以上で下部の糖度が18未満であれば「収穫不適」というような条件を更に加えても良い。図3に示すように作業情報生成部53から出力された対象物毎の作業情報629は、端末情報61のデータの一部として記憶部60に格納される。
制御部40では、作業情報629が対象物位置623に対応する位置に配置された画像を生成する。生成された画像は、表示画像の映像光としてハーフミラー72に投影される。
記憶部60は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュROM、RAM(Random Access Memory)等の記憶装置を有して構成され、制御部40がHMD1を制御するためのプログラムや、各種アプリケーション処理を実行するための各種プログラムやデータ等、また、プログラムにより利用される変数等を記憶する。
記憶部60には、制御部40によって読み出され、メイン処理(図5参照)として実行される制御プログラム65が記憶されている。制御プログラム65の処理については、フローチャートを用いて詳細に後述する。また、記憶部60には、データとして端末情報61と、収穫判定閾値63とが記憶される。
端末情報61は、図3に示すように、撮像画像取得部41、位置算出部43、水平方向算出部45、垂直方向算出部47、対象検出部49、対象分析部51、作業情報生成部53の各機能部が出力した撮像画像と対象物に関するデータ群である。データ群は、撮像画像611、緯度Lt613、経度Lg615、方位Dh617、縦方向角度Dv619、高さHt621、対象物位置623、対象物範囲625、対象物成分627、作業情報629を含む。尚、撮像画像611は、RGB色空間の画像、YCbCr色空間の画像、特定波長の受光量の画像など複数の画像データが含まれる。また、対象物位置623、対象物範囲625、対象物成分627、作業情報629は、撮像画像の範囲内に含まれる対象物毎に生成されたデータである。
収穫判定閾値63は、農作業従事者の長年の経験により培われた判断が数値化された収穫の適否を判定する閾値である。発明者が収集した農作業従事者が果房を収穫する判断と測定された糖度との関係を統計処理、および解析して導出された数値であり、予め記憶部60に記憶されている。
収穫判定閾値63は、作業者がHMD1を装着する前に、作業管理者などにより設定される数値であっても良い。これにより、作業日の天候や、出荷後の顧客への到着までの期間などの様々な収穫時期に影響する条件が加味された数値を用いることができる。
表示部70は、前述したように眼鏡のレンズの位置に配置されている部分に、映像光と外界光の両方を人体の瞳に導くためのハーフミラー72を有して構成されている。また、表示部70は、更に表示部左右の側部(眼鏡のフレームの内側)に液晶パネルを備え、映像光を出力する。HMD1を装着した作業者は、作業情報が表示されている映像光と作業場所の景色の外界光を重畳して、表示部の視界71を視認する。
通信部75は、好適例として消費電力を抑えた近距離無線アダプターであり、記憶部60に格納された端末情報61などのデータをPC(Personal Computer)、スマートフォン(多機能携帯電話)、ネットワーク上のサーバーなどに送信する。また、新たにサーバーなどで生成した作業情報や収穫判定閾値63などの情報を受信する。近距離無線アダプターは、例えば、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)アダプターであっても良い。尚、この構成に限定するものではなく、無線通信が可能な通信アダプターであれば良く、公衆無線LANアダプターとして、IP(Internet Protocol)、および外部の他の機器と共通の通信プロトコルを有しているものであっても良い。また、通信部75は、物理的な通信端子を含み、携帯可能な端末機器とケーブルを介して接続し、端末機器が無線通信が可能な通信アダプターを有する構成であっても良い。
時計部80は、HMD1の内部時計であり、水晶振動子および発振回路でなる水晶発信機等を有して構成される。時計部80の計時時刻は、制御部40に随時出力される。
操作部85は、ボタンスイッチ等を有して構成される入力装置であり、眼鏡のフレーム部などに備えられ(図示は省略)、押下されたボタンの信号を制御部40に出力する。この操作部85の操作により、作業情報を表示するか否かなどの各種指示入力がなされる。
尚、操作部85は、入力装置をボタンスイッチ等を有した構成としたが、その構成に限らず前述した慣性センサー20の出力信号を検出する入力装置であっても良い。詳しくは、加速度センサーから出力される加速度信号を用いて、HMD1の瞬間的な移動量を検出する。例えば、作業者によりHMD1が3回タップされたことを検出して、作業情報を表示するか否かなどの各種指示入力として取得する。
尚、操作部85は、この構成に限らず、PCやスマートフォンなどからHMD1の操作を行う構成であっても良い。詳しくは、PCやスマートフォン側でHMD1に対する各種指示入力を行うソフトウェアを備える。当該ソフトウェアは、HMD1に対する指示入力を指示入力コマンドとしてHMD1に送信する。操作部85は、当該指示入力コマンドを通信部75を介して受信し、当該指示入力コマンドが示す内容に応じた機能を実現する。この構成によれば、HMD1に備えるハードウェア構成部品を節約することができ、より軽量なHMD1を構成することができる。また、HMD1に対する各種機能を、HMD1を装着している作業者以外の作業管理者などから遠隔操作により実現することができる。
(制御プログラムのフロー)
図5は、制御プログラム65の処理の流れを表すフローチャート図である。以下のフローは、記憶部60の制御プログラム65に基づいて、制御部40が測位センサー10、慣性センサー20、物質センサー30を含む各部を制御することにより実行される。以降、図5を中心に図2を含む各図を交えて説明する。
図5は、制御プログラム65の処理の流れを表すフローチャート図である。以下のフローは、記憶部60の制御プログラム65に基づいて、制御部40が測位センサー10、慣性センサー20、物質センサー30を含む各部を制御することにより実行される。以降、図5を中心に図2を含む各図を交えて説明する。
図5のフローは、制御プログラム65の処理全般を概略的に表したフローである。本フロー開始にあたり、HMD1は、作業者に装着された状態であり、測位センサー10、慣性センサー20、物質センサー30の各センサーは、制御部40により起動された状態である。
ステップS10では、キャリブレーションが行われる。詳しくは、物質センサー30に備えられたズーム機能を制御して、撮像画像611の画角と、表示部の視界71に含まれる景色の視野角との位置を合わせる(キャリブレーションする)。キャリブレーションでは、物質センサー30からRGB色空間の撮像画像611を取得し、表示部70のハーフミラー72に投影させる。キャリブレーションされていない間は、撮像画像611を投影した投影画像の画角と、景色の視野角が異なるため、表示部の視界71に含まれる透けて見える対象物と同じ対象物が撮像された撮像画像611の投影画像の対象物が、横にずれるか、大きさが異なって2つに視認される。
本ステップでは、音声等で作業者に、表示部の視界71に含まれる対象物が略一つに重なって見える(キャリブレーションできている)か問い合わせ、キャリブレーションできない間は、撮像画像611の投影画像の画角を変更する。画角の変更は、ズーム機能により行われる。ズーム機能は、撮像画像611の一部の矩形をクリッピングする方法、または物質センサー30の光学系部のズームレンズを制御し画角の範囲を変更する方法であっても良い。
作業者により、表示部の視界71に含まれる撮像画像611が投影された対象物と景色の対象物が略一致して視認されると、操作部85を介してキャリブレーションが成功したことが通知される。本ステップでは、キャリブレーションの成功の通知を受けて、撮像画像611の投影画像の画角を決定し、以降の撮像に関する情報はすべてこの画角が適用される。
このキャリブレーションが終了すると、制御部40は以降のステップにおいて、表示部の視界71で視認している景色に含まれる対象物の位置と、撮像画像611上の各画素とを対応付けて管理することができる。
ステップS20では、撮像画像611を取得する。詳しくは、作業者により操作部85が操作され、作業情報の取得要求が上がると、物質センサー30により表示部の視界71を撮像し、撮像画像611を記憶部60に格納する。
ステップS30では、位置情報と方向情報を取得する。詳しくは、測位センサー10から、緯度Lt613と経度Lg615を取得する。慣性センサー20の地磁気センサーから、方位Dh617を取得し、加速度センサーおよびジャイロセンサーから縦方向角度Dv619を取得する。また、記憶部60に予め格納された高さHt621を取得する。尚、ステップS30においては、ステップS20からステップS70における各ステップを処理している最中にHMD1の位置情報と方向情報が変わらないことを監視している。位置情報と方向情報に変更があった場合は、ステップS20に戻り、ステップS70までの各ステップを処理する。
ステップS40では、対象物を検出する。詳しくは、撮像画像611のRGB色空間の画像、YCbCr色空間の画像、特定波長の受光量の画像から対象物位置623、および対象物範囲625を算出する。対象物位置623および対象物範囲625は、画像データを構成する画素の位置として取得される。
ステップS50では、対象物を分析する。詳しくは、撮像画像611の特定波長の受光量の画像から対象物成分627を算出する。算出された対象物成分627は、対象物位置623および対象物範囲625に対応付けられて記憶部60に格納される。
ステップS60では、対象物の作業情報を生成する。詳しくは、対象物毎に対象物成分627を記憶部60にあらかじめ格納されている収穫判定閾値63と比較し、収穫作業に関する作業情報を生成する。生成した作業情報は、対象物毎に対象物位置623、対象物範囲625、対象物成分627と対応付けられて記憶部60に格納される。
ステップS70では、対象物の作業情報を表示する。詳しくは、ステップS60において生成された作業情報を、対象物毎に対象物位置623が示す画素の近辺に他の作業情報と重ならないように表示部70の液晶パネルに表示する。液晶パネルに表示された作業情報は、ハーフミラー72に投影され作業者の瞳に導かれる。作業者の瞳には、表示部の視界71に含まれる対象物の近辺に液晶パネルに表示された作業情報が重畳されて映される。
以上述べたように、本実施形態に係わるHMD1によれば、以下の効果を得ることができる。
HMD1によれば、操作部85の操作により作業情報が所望されると、表示部の視界71に、視認している景色に含まれる作業対象の対象物毎に作業情報が表示される。作業者は、作業する対象物を容易に判別でき、表示された作業情報を同一視界内で視認することができる。経験の浅い作業者であっても、対象物と作業内容を視覚で捉え、透過する景色に入る作業者自身の両手の動きを確認しながら作業をすることが可能になる。従って、経験の浅い作業者であっても間違いが少なく、効率良く作業ができるようになり、農作業の生産効率を向上させる農作業補助装置を提供することができる。
HMD1によれば、操作部85の操作により作業情報が所望されると、表示部の視界71に、視認している景色に含まれる作業対象の対象物毎に作業情報が表示される。作業者は、作業する対象物を容易に判別でき、表示された作業情報を同一視界内で視認することができる。経験の浅い作業者であっても、対象物と作業内容を視覚で捉え、透過する景色に入る作業者自身の両手の動きを確認しながら作業をすることが可能になる。従って、経験の浅い作業者であっても間違いが少なく、効率良く作業ができるようになり、農作業の生産効率を向上させる農作業補助装置を提供することができる。
また、作業者は作業情報を得るまでに対象物に直接手を触れることなく一定の距離を保って作業をすることができる。従って、未作業の対象物に対して品質を損ねる虞が少なくなる。更に、作業者は作業情報によって作業する必要のない対象物に接近する必要がなくなるため、移動距離も少なくなり作業効率が良くなる。
(実施形態2)
図6は、農作業補助システム2の概略構成を示すブロック図である。
上述の実施形態では、HMD1において対象物に対する作業情報を生成するとして説明したが、HMD1の作業現場だけでは収集できない情報が加味された作業情報などを生成するサーバー100を備えた農作業補助システム2を構成しても良い。以降、図6を中心に適宜図1および図2を交えて説明する。
図6は、農作業補助システム2の概略構成を示すブロック図である。
上述の実施形態では、HMD1において対象物に対する作業情報を生成するとして説明したが、HMD1の作業現場だけでは収集できない情報が加味された作業情報などを生成するサーバー100を備えた農作業補助システム2を構成しても良い。以降、図6を中心に適宜図1および図2を交えて説明する。
本実施形態に係わる農作業補助システム2は、HMD1、ネットワーク3、サーバー100などから構成されている。HMD1とサーバー100は、ネットワーク3経由で接続されている。好適例において、ネットワーク3は、HMD1が接続されている公衆無線LANなどを利用してインターネット接続されている。
ネットワーク3では、端末情報61がHMD1からサーバー100に送信され、更新作業情報123(後述する)がサーバー100からHMD1に送信される。
HMD1は、実施形態1で説明したヘッドマウントディスプレイであり、HMD1の通信部75(図2)を介して端末情報61がサーバー100に送信され、更新作業情報123が受信される。HMD1では、受信した更新作業情報123が作業情報629(図3)の代わりに表示部70に表示される。尚、本実施形態における作業情報629は、端末作業情報に相当し、当該端末作業情報を生成する作業情報生成部53は、端末作業情報生成部に相当し、通信部75は、端末通信部に相当する。
サーバー100は、通信部110、制御部120、記憶部130、表示部140、操作部150などから構成される。
通信部110は、ネットワークアダプターであり、HMD1とサーバー100との間において、端末情報61や更新作業情報123などを送受信する。また、インターネット上の様々なサービスに接続して、作業に係わる気象情報や圃場の地図データなどの情報を取得する。尚、通信部110は、サーバー通信部に相当する。
制御部120は、CPUであり、サーバー100を構成する通信部110、記憶部130、表示部140、操作部150などの各部を制御する。また、制御部120では、機能部として作業情報編集部121を含み構成されている。
作業情報編集部121は、更新作業情報123を生成する。詳しくは、受信した端末情報61、後述する気象情報131、圃場マップ133、作業管理情報135を参照して端末情報61に含まれる作業情報629を編集する。例えば、気象情報131により作業翌日から雨天が続くような場合では、雨天中による収穫量の減少を見越して、作業情報629では収穫に不適とされていても、対象物成分627を参照し糖度がある程度以上あれば、収穫に適するとして修正することができる。このようにして編集された作業情報は、更新作業情報123としてHMD1に送信される。尚、本実施形態における更新作業情報123は、サーバー作業情報に相当し、作業情報編集部121は、サーバー作業情報生成部に相当する。
記憶部130は、ハードディスクドライブ(HDD)またはソリッドステートドライブ(SDD)であり、制御部120により実行される各種プログラム、各種プログラムより出力されるデータ、インターネット上のサービスから収集したデータなどが格納されている。また、記憶部130には、気象情報131、圃場マップ133、作業管理情報135などが格納されている。
気象情報131は、インターネット上の気象情報提供サービスから取得した気象情報であり、農作物の圃場近辺の詳細な気象データが格納されている。
圃場マップ133は、インターネット上の地図情報提供サービスから取得した地図に、果樹園や菜園などの作物を栽培する農作業場としての圃場の範囲、圃場において生育している果樹の種類、果樹の配置などの位置情報と圃場に関連する属性情報が記憶された地図データである。また、制御部120により受信された端末情報61に基づいて作業者の位置が圃場マップ133上に記憶されている。圃場マップ133は、制御部120により表示部140に地図形式で表示される。表示された圃場マップ133には、作業者の視線方向や作業者が視認している画像のサムネイルなどが、圃場マップ133上の作業者が作業している位置に表示される。
作業管理情報135は、作業者の作業状況が管理されているテーブル形式のデータである。作業管理情報135には、作業者毎に作業計画、作業実績に関するデータ項目が定義されており、作業進捗状況や作業効率などがリアルタイムに記憶されている。
表示部140は、好適例として液晶パネルを採用している。尚、表示面にタッチパネルを備えていても良い。表示部140には、制御部120の制御により、気象情報131、圃場マップ133、作業管理情報135などが表示される。
操作部150は、キーボード、マウスなどの入力装置である。
以上述べたように、本実施形態に係わる農作業補助システム2によれば、実施形態1での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の農作業補助システム2によれば、HMD1の端末情報61による作業現場の情報に加え、サーバー100において管理される気象情報131、圃場マップ133、作業管理情報135といった作業の進捗や成果に大きな影響を与える可能性のある環境情報が加味された更新作業情報123が生成されている。
本実施形態の農作業補助システム2によれば、HMD1の端末情報61による作業現場の情報に加え、サーバー100において管理される気象情報131、圃場マップ133、作業管理情報135といった作業の進捗や成果に大きな影響を与える可能性のある環境情報が加味された更新作業情報123が生成されている。
このような更新作業情報123に基づいた作業が実施されることによって、対応を誤れば大きな損害を生んでしまう虞のある自然環境の変化であっても、事前に予測された作業によって安定した収益を得ることができる。また、作業管理情報135により各作業者の進捗状況が加味された更新作業情報123によって、作業者毎に的確な作業指示をすることができ、全体最適の観点で作業が実施され、作業効率を向上させることができる。
(変形例1)
上述の実施形態では、HMD1の物質センサー30により撮像される撮像画像611を静止画像として説明したが、この構成に限定されるものではなく、物質センサー30は動画を撮像する構成を含めても良い。更に、撮像された動画は、サーバー100に送信され、サーバー100の表示部140に表示される構成を備えても良い。
上述の実施形態では、HMD1の物質センサー30により撮像される撮像画像611を静止画像として説明したが、この構成に限定されるものではなく、物質センサー30は動画を撮像する構成を含めても良い。更に、撮像された動画は、サーバー100に送信され、サーバー100の表示部140に表示される構成を備えても良い。
これらの構成によれば、作業者の作業状況が動画で表示部140に表示されることによって、静止画では判別できなかった作業者の作業手順など動的動作の評価が可能になる。作業熟練者により多数の作業者に対して遠隔操作で指導することができ、個々の作業者における作業手順が改善されるため、作業効率の向上と全体の生産性向上につながる。
(変形例2)
上述の実施形態および変形例では、HMD1に備えられた物質センサー30によって作業現場を撮像する構成であったが、作業現場の複数個所に物質センサー30を備えた装置を備え付ける構成を含めても良い。
この構成によれば、HMD1を装着した作業者が作業現場にいない状況であっても、作業現場に備え付けられた装置により作業対象物の果物等を監視することができる。広大な圃場であった場合は、サーバー100の表示部140に表示された作業現場に備え付けられた物質センサー30の出力画像や果物の成分等を監視することで、日々の収穫作業等において作業場所を速やかに特定することができる。
上述の実施形態および変形例では、HMD1に備えられた物質センサー30によって作業現場を撮像する構成であったが、作業現場の複数個所に物質センサー30を備えた装置を備え付ける構成を含めても良い。
この構成によれば、HMD1を装着した作業者が作業現場にいない状況であっても、作業現場に備え付けられた装置により作業対象物の果物等を監視することができる。広大な圃場であった場合は、サーバー100の表示部140に表示された作業現場に備え付けられた物質センサー30の出力画像や果物の成分等を監視することで、日々の収穫作業等において作業場所を速やかに特定することができる。
(変形例3)
上述の実施形態および変形例の構成に限定されるものではなく、HMD1に複数の物質センサー30を備え、複数方向から撮像することにより3Dの画像を生成する構成であっても良い。撮像された3Dの画像は、サーバー100に送信され、サーバー100の表示部140において表示される。
この構成によれば、サーバー100の表示部140において作業を監視する管理者は3D画像によって対象物への距離感を画像イメージで捉えることができる。
また、HMD1においては、複数の物質センサー30を備えることにより、HMD1と撮像された対象物までの距離を正確に測定することができる。端末情報61に更に撮像された対象物との距離情報を付加し、サーバー100に送信する。サーバー100では、送信された情報を用いて、圃場マップ133に対象物の位置を正確に記録することができる。
上述の実施形態および変形例の構成に限定されるものではなく、HMD1に複数の物質センサー30を備え、複数方向から撮像することにより3Dの画像を生成する構成であっても良い。撮像された3Dの画像は、サーバー100に送信され、サーバー100の表示部140において表示される。
この構成によれば、サーバー100の表示部140において作業を監視する管理者は3D画像によって対象物への距離感を画像イメージで捉えることができる。
また、HMD1においては、複数の物質センサー30を備えることにより、HMD1と撮像された対象物までの距離を正確に測定することができる。端末情報61に更に撮像された対象物との距離情報を付加し、サーバー100に送信する。サーバー100では、送信された情報を用いて、圃場マップ133に対象物の位置を正確に記録することができる。
1…HMD、2…農作業補助システム、3…ネットワーク、5…表示部周辺の景色、10…測位センサー、11…測位用アンテナ、20…慣性センサー、30…物質センサー、40…制御部、41…撮像画像取得部、43…位置算出部、45…水平方向算出部、47…垂直方向算出部、49…対象検出部、51…対象分析部、53…作業情報生成部、60…記憶部、61…端末情報、63…収穫判定閾値、65…制御プログラム、70…表示部、71…表示部の視界、72…ハーフミラー、75…通信部、80…時計部、85…操作部、100…サーバー、110…通信部、120…制御部、121…作業情報編集部、123…更新作業情報、130…記憶部、131…気象情報、133…圃場マップ、135…作業管理情報、140…表示部、150…操作部、500〜502…対象物、611…撮像画像、613…緯度Lt、615…経度Lg、617…方位Dh、619…縦方向角度Dv、621…高さHt、623…対象物位置、625…対象物範囲、627…対象物成分、629…作業情報、700〜702…対象物、710〜712…作業情報。
Claims (5)
- ヘッドマウントディスプレイであって、
前記ヘッドマウントディスプレイを装着した状態における作業者の視界方向の景色の少なくとも一部を撮像する撮像部と、
前記撮像部が撮像した撮像情報に基づいて生成された、前記景色に含まれる対象物に対して行われる作業に関する作業情報を、前記景色の前記対象物に対応する位置に表示する透過型の表示部と、
を備えた、ヘッドマウントディスプレイ。 - 前記撮像部は、前記景色から反射される反射光を分光する分光素子と、
前記分光素子が分光した分光光を受光する受光素子と、を含み、
前記受光素子の受光結果に基づいて前記作業情報を生成する、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。 - 前記撮像情報に含まれる前記対象物を検出する検出部と、
前記受光結果に基づいて、前記検出部が検出した前記対象物の成分を分析する分析部と、
前記成分に基づいて、前記検出部が検出した前記対象物に関する作業情報を生成する作業情報生成部と、
を更に備える請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイ。 - 測位用情報を取得し、前記測位用情報に基づいて前記ヘッドマウントディスプレイの位置を算出する位置算出部と、
前記ヘッドマウントディスプレイに対して前記景色が存在する方向を算出する方向算出部と、
を更に備え、
前記撮像部は、前記位置または前記方向が変化した場合に撮像を行う請求項1から請求項3のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。 - ヘッドマウントディスプレイおよびサーバーを含む農作業補助システムであって、
前記ヘッドマウントディスプレイは、
前記ヘッドマウントディスプレイを装着した状態における作業者の視界方向の景色の少なくとも一部を撮像する撮像部と、
前記撮像部が撮像した撮像情報に基づいて、前記景色に含まれる対象物に対して行われる作業に関する端末作業情報を生成する端末作業情報生成部と、
前記端末作業情報を前記景色の前記対象物に対応する位置に表示する透過型の表示部と、
測位用情報を取得し、前記測位用情報に基づいて前記ヘッドマウントディスプレイの位置情報を算出する位置算出部と、
前記位置情報を前記サーバーに送信し、前記サーバーからサーバー作業情報を受信する端末通信部と、
を備え、
前記サーバーは、
前記ヘッドマウントディスプレイから前記位置情報を受信し、前記サーバー作業情報を送信するサーバー通信部と、
前記位置情報に基づいて、前記位置情報が示す農作業場における作業に関する前記サーバー作業情報を生成するサーバー作業情報生成部と、
を備え、
前記表示部は、前記サーバー作業情報を表示する、農作業補助システム。
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