JP2015176775A - 医療用無影灯 - Google Patents

Abstract

【課題】 手術又は治療をする際、手術等の妨げになることがなく、医師が冷静さを欠き、患者が不安感を覚える原因となることもない医療用無影灯を提供する。【解決手段】照射体１に複数の照射ユニット３を配設し、この照射ユニット３内に複数のＬＥＤユニット４を配設し、ＬＥＤユニット内４に赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の三原色を発光するＬＥＤチップ５を配設して、医療用無影灯を構成する。ＬＥＤユニット４内に、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の三原色を発光するＬＥＤ７Ｒ，７Ｇ，７Ｂを周方向に適宜間隔を空けて配設してもよい。ＬＥＤユニット内４に、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の三原色を発光するＬＥＤチップ５と、白（Ｗ）を発光するＬＥＤチップ６とを同時に配設してもよい。【選択図】 図３

Description

本発明は、光源としてＬＥＤを使用した医療用無影灯に関する。

手術又は治療をする医師の手指、使用する手術用具又は治療用具によって患者の手術又は治療部位に影が生じ、医師が手術又は治療するのに支障を来たさないように、手術又は治療の際には、照明装置として、影を生じさせない無影灯が使用される。
無影灯の光源としては、従来、白熱電球、クリプトン電球、ハロゲン電球等がよく使用されてきたが、高発熱化する光源を使用すると、体温が上昇して患者の負担が増大すると共に、手術部位等が早期に乾燥して手術等に支障を来たすという問題があった。

このため、近年にあっては、無影灯の光源として、低発熱化が期待できるＬＥＤが使用されるようになってきており、そのような医療用無影灯として、特許文献１に記載されたものが知られている。

特開２００６−１５６０７４号公報

しかし、従来のＬＥＤを採用した医療用無影灯は、ＬＥＤとして白色に発光するものを使用しているため、医師が手術又は治療をする際、手術用具等に照射した光が乱反射等して患部等が見難くなり、手術等の妨げになることがあった。

又、患部等における出血によって、又、人種による目の色素の相違によって、医師が手術又は治療をする際、患部等が若干見難くなることがあった。
さらに、白色ＬＥＤの色温度によっては、医師が冷静さを欠き、患者が不安感を覚える原因になることもあった。

本発明は、かかる従来の問題点に鑑みて為されたものであり、手術又は治療をする際、手術用具等に照射した光が乱反射等して患部等が見難くなり、手術等の妨げになることがなく、患部等における出血、目の色素の相違によって、患部等が若干見難くなることもなく、さらに、医師が冷静さを欠き、患者が不安感を覚える原因となることもない医療用無影灯を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明の医療用無影灯は、照射体に複数の照射ユニットを配設し、この照射ユニット内にＬＥＤユニットを配設したものであって、このＬＥＤユニット内に赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の三原色を発光するＬＥＤチップを配設したことを特徴する。

前記ＬＥＤユニット内に、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の三原色を発光するＬＥＤチップを周方向に適宜間隔を空けて配設してもよい。

前記ＬＥＤユニット内に、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の三原色を発光するＬＥＤチップと、白（Ｗ）を発光するＬＥＤチップとを同時に配設してもよい。

本発明の医療用無影灯１は、照射ユニット内に配設したＬＥＤユニット内に赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の三原色を発光するＬＥＤチップを配設したから、手術又は治療をする際、手術用具等に照射した光が乱反射等して患部等が見難くなり、手術等の妨げになることはない。

又、手術又は治療をする際、患部等における出血、目の色素の相違によって、患部等が若干見難くなることもなく、さらに、医師が冷静さを欠き、患者が不安感を覚える原因となることもない。

本発明の床面載置型の医療用無影灯の斜視図である。 本発明の天井設置型の医療用無影灯の斜視図である。 本発明の医療用無影灯の照射体の正面図である。 本発明の医療用無影灯の照射ユニットの正面図である。 本発明の医療用無影灯のＬＥＤユニットの正面図である。

以下、本発明の医療用無影灯について、図面を参照して詳細に説明する。
図１は、本発明の床面載置型の医療用無影灯の斜視図、図２は、本発明の天井設置型の医療用無影灯の斜視図である。

本発明の医療用無影灯は、図１に示すような、床面載置型の医療用無影灯１１に適用することができる。
この医療用無影灯１１は、車輪１２，１２・・・を備えた脚体１３から支柱１４を立設させ、支柱１４の上端に支杆１５を垂直方向に回動可能に連結し、さらに、支杆１５の先端にアーム１６を３６０°回動可能に連結し、このアーム１６の先端に照射体１を連結してある。

本発明の医療用無影灯は、図２に示すような、天井設置型の医療用無影灯２１に適用することもできる。
この医療用無影灯２１は、装着体２２から支柱２３を垂下させ、支柱２３の周面に支杆２４を水平方向に３６０°回動可能に連結し、さらに、支杆２４の下端に支杆２５を垂直方向に回動可能に連結し、さらに、支杆２５の先端にアーム２６を３６０°回動可能に連結し、このアーム２６の先端に照射体１を連結してある。

照射体１は、図３に示すように、円盤状の筺体２の底面に、周方向等間隔に複数の照射ユニット３，３，・・・を形成してあり、図４に示すように、これら照射ユニット３の内側にＬＥＤユニット４を中央部及び周辺部に複数配設してある。

このＬＥＤユニット４の内側に、図５に示すように、ＬＥＤチップ５及びＬＥＤチップ６を配置してある。
ここで、ＬＥＤチップ５は、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の三原色を発光するＬＥＤ７Ｒ，７Ｇ，７Ｂを配設してあり、ＬＥＤチップ６は、白（Ｗ）を発光するＬＥＤ８を配設してある。

本発明の医療用無影灯は、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の三原色を発光するＬＥＤ７Ｒ，７Ｇ，７Ｂを配設したこと、又、それらと共に、白（Ｗ）を発光するＬＥＤ８を配設したことを特徴とする。

ここで、ＬＥＤ７Ｒ，７Ｇ，７Ｂは、複数のＬＥＤユニット４内に各別に配設することもでき、上記のように、単一のＬＥＤユニット４内に同時に配設することもできる。

又、各ＬＥＤユニット４は、所定角度傾動自在となっており、これによって、ＬＥＤ照射光は内側に収束し、又、外側に拡散するようになっている。

本発明の医療用無影灯１１，２１は、以上のような構成であって、支柱１４を把持して移動させ、又、支杆２４を把持して回動させ、手術台、診察台等の周辺の適宜位置に照射体１を移動させる。

そして、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の三原色を発光するＬＥＤチップ５に適宜電圧を印加して、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）のＬＥＤ７Ｒ，７Ｇ，７Ｂの発光量を適宜調整すれば、手術又は治療をする際、手術用具等に照射した光が乱反射等して患部等が見難くなり、手術等の妨げになることはない。

又、手術又は治療をする際、患部等における出血、目の色素の相違によって、患部等が若干見難くなることもなく、さらに、医師が冷静さを欠き、患者が不安感を覚える原因となることもない。

さらに、ＬＥＤ７Ｒ，７Ｇ，７Ｂを適宜混在させ、複数のＬＥＤユニット４，４，・・・から光を照射すれば、単色、混色から白色にまで光の色彩を変化させることができ、適宜色彩の色を照射させることができる。

又、ＥＤ７Ｒ，７Ｇ，７Ｂ毎に発光量を変更すれば、適宜色彩かつ色調の異なる照射光を形成することができ、患者の嗜好に対応させた色彩環境を形成することができる。

又、前記ＬＥＤユニット内に、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の三原色を発光するＬＥＤチップ５と、白（Ｗ）を発光するＬＥＤチップ６とを同時に配設すれば、白色光にする場合、混合光にする場合を選択でき、より効率的である。

以上のように、本発明の医療用無影灯１によれば、手術又は治療をする際、手術用具等に照射した光が乱反射等して患部等が見難くなり、手術等の妨げになることはない。

又、手術又は治療をする際、患部等における出血、目の色素の相違によって、患部等が若干見難くなることもなく、さらに、医師が冷静さを欠き、患者が不安感を覚える原因となることもない。

１ 照射体
３ 照射ユニット
４ ＬＥＤユニット
５ ＬＥＤチップ
６ ＬＥＤチップ
７Ｒ 赤（Ｒ）を発光するＬＥＤ
７Ｇ 緑（Ｇ）を発光するＬＥＤ
７Ｂ 青（Ｂ）を発光するＬＥＤ
８ 白（Ｗ）を発光するＬＥＤ
１１ 医療用無影灯
２１ 医療用無影灯

Claims (3)

1. 照射体に複数の照射ユニットを配設し、この照射ユニット内にＬＥＤユニットを配設したものであって、このＬＥＤユニット内に赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の三原色を発光するＬＥＤチップを配設したことを特徴する医療用無影灯。
2. 前記ＬＥＤユニット内に、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の三原色を発光するＬＥＤを周方向に適宜間隔を空けて配設したことを特徴とする請求１の医療用無影灯。
3. 前記ＬＥＤユニット内に、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の三原色を発光するＬＥＤチップと、白（Ｗ）を発光するＬＥＤチップとを同時に配設したことを特徴とする請求１の医療用無影灯。

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