JP2015176720A - Led光源ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】励起光による蛍光体の温度上昇を抑制できる構成を有するLED光源ユニットを提供することにある。【解決手段】ガラス基板31の中央側に蛍光体を分散してなる第1の層32を形成し、第1の層32の周縁部を覆って重なるようにガラス基板31の周縁部に蛍光体と無機材料からなる結着材を混合した第2の層35を形成し、第2の層35の表面上に金属材料からなる第3の層36を形成して蛍光体塗布プレート30を構成した。この蛍光体塗布プレート30を、内部の下部にLED2を収容すると共に上部に開口部を有する金属製の略筒状の外殻20の前記開口部に該開口部を覆うように配置し、第3の層36と外殻20とを金属接合した。【選択図】図1

Description

本発明は、LED光源ユニットに関するものであり、詳しくは、LEDの出射光で蛍光体を励起する構成からなるLED光源ユニットに関する。
従来、この種のLED光源ユニットとしては、例えば、特許文献1の「半導体素子実装用回路基板」にLED搭載パッケージとして開示されたものがある。
LED搭載パッケージの構成は、図9にあるように、凹部80を有する金属基板81の該凹部80を含めた全面にセラミックス膜82を被覆して絶縁層を形成すると共に絶縁層(セラミックス膜)82の表面に金属材料からなる回路83を設けて半導体素子実装用基板84を構成し、凹部80内に収容したLED85をバンプ86を介して回路83に電気的に接続している。
LED85には、光出射面を覆うようにレンズ87が装着されており、レンズ87の上方の、凹部80の開口部には、周縁部を半導体素子実装用基板84の凹段部88に接着剤89で固定した蛍光体フィルター90が取り付けられている。
上記構成のLED搭載パッケージは、LED85から出射してレンズ87で集光した光が蛍光体フィルター90に照射され、蛍光体フィルター90に含有された蛍光体を励起して励起光とは異なる波長の光を放出するものである。
例えば、LED85に青色光を発光する青色LEDを用い、蛍光体フィルター90に含有される蛍光体に青色光に励起されて青色光の補色となる黄色光に波長変換する黄色蛍光体を用いた場合、蛍光体フィルター90からは、青色LEDから出射された青色光の一部と、青色LEDから出射された青色光の一部が黄色蛍光体を励起することにより波長変換された黄色光との加法混色で疑似白色光を放出される。
その場合、LED85と蛍光体フィルター90を離して配置することにより、以下のような利点がある。
(1)蛍光体フィルター90に含有された蛍光体が、LED85の点灯時のLED85自体の発熱を直接受けることがない。そのため、熱による励起効率の低下及び熱による劣化に起因する変色(黄変)が抑制される。
(2)LED85が、蛍光体の励起に伴う発熱を直接受けることがない。そのため、LED85の発光源である半導体発光素子の温度上昇に起因する半導体発光素子の発光効率の低減による発光光量の減少を抑えると共に、同様に半導体発光素子の温度上昇に起因する半導体発光素子の劣化による素子寿命の短縮を抑制することができる。
(3)LED85からの出射光を受けて波長変換光を放出する蛍光体フィルター90がLED搭載パケージの発光面となる。そのため、光源のLED85が有する輝度ムラや多重影が生じにくい。また、蛍光体フィルター90の形状を変えることにより、発光面の形状を変えることができる。
特開2006−332382号公報
ところで、上記構成のLED搭載パッケージは、LED85からの出射光の一部とLED85からの出射光の一部で励起された蛍光体が放出する波長変換光との加法混色により、LED85の出射光(励起光)とは異なる色相の光を出射する。
この場合、LED搭載パッケージからの出射光の色相は、蛍光体フィルター90に含有される蛍光体の濃度によって変わる。
具体的には、例えば、上述のようにLED85に青色LEDを用い、蛍光体フィルター90に含有される蛍光体に黄色蛍光体を用いると、蛍光体フィルター90からは、青色LEDから出射された青色光の一部と、青色LEDから出射された青色光の一部が黄色蛍光体を励起することにより波長変換された黄色光との加法混色により疑似白色光が放出される。
この疑似白色光は、蛍光体フィルター90に含有される蛍光体の濃度を変えることにより、励起光(青色光)と波長変換光(黄色光)との比率が変わって色温度が変わる。例えば、黄色蛍光体の濃度が増すと、青色光に対する黄色光の比率が増して黄色みがかった白色光となり、色温度が低くなる。
同時に、黄色蛍光体の濃度が増すと黄色蛍光体からの自己発熱量が多くなり、波長変換効率が低下する。そのため、LED搭載パッケージからの出射光の色温度が低くなるほど、LED85からの出射光に対するLED搭載パッケージからの出射光の比率(効率)が低下する。
ところで、近年、LEDは高出力化が進み、大電流駆動を行うことにより車両用灯具の光源や街灯等の屋外用照明装置の光源といった、大きな光量が必要とされる光源として対応できるように考えられている。但し、蛍光体に高出力の励起光を照射すると発熱によって熱密度が高くなり、中央部がホットスポットとなって上述のように波長変換効率が低下することになる。そこで、蛍光体の温度上昇を抑制して波長変換効率の低下を抑制するための放熱手段を施す必要がある。
上記構成のLED搭載パッケージにおいては、蛍光体を含有する蛍光体フィルター90自体による放熱及び蛍光体フィルター90が取り付けられた半導体素子実装用基板84による放熱が行われ、半導体素子実装用基板84をマザーボード91に搭載した状態においては、更に放熱部92を介してマザーボード91による放熱も行われる。
但し、この場合、蛍光体フィルター90は接着剤89を介して半導体素子実装用基板84に固定されており、接着剤89によって半導体素子実装用基板84への熱伝導率が低下して放熱効果が妨げられる。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案されたものであり、その目的とするところは、励起光による蛍光体の温度上昇を抑制できる構成を有するLED光源ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、金属製又は表面に金属膜が設けられた略筒状の外殻と、前記外殻の内部の下部に配置されたLEDと、前記外殻の上部の開口部に該開口部を塞ぐように配置された蛍光体塗布プレートと、を有し、前記蛍光体塗布プレートは、ガラス基板の中央側に蛍光体を分散した透光性樹脂による第1の層が形成され、前記第1の層の周縁部を覆って重なるように前記ガラス基板の周縁部に前記蛍光体と結着材の混合物による第2の層が形成され、前記第2の層の表面上に金属材料からなる第3の層が形成され、前記第1の層と前記LEDの光出射面とが所定の距離を置いて対向すると共に前記第3の層が前記外殻に金属接合されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記結着材は、ホウ酸塩又はリン酸カルシウムを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2において、前記透光性樹脂は、シリコーン樹脂又はエポキシ樹脂であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載された発明は、請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、前記LEDは、青色光又は青色光よりも短波長の光を発することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載された発明は、請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、前記外殻は前記開口部に段差部を有しており、該段差部に前記蛍光体プレートが嵌め込まれていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6に記載された発明は、請求項1〜請求項5のいずれかにおいて、前記外殻は、金属製の場合はアルミニウム、鉄及び銅のいずれかで形成され、表面に金属膜が設けられている場合はマグネシウム及び熱伝導プラスチックのいずれかで形成されていることを特徴とするものである。
本発明のLED灯具ユニットは、ガラス基板の中央側に蛍光体を分散した透光性樹脂による第1の層が形成され、前記第1の層の周縁部を覆って重なるように前記ガラス基板の周縁部に前記蛍光体と結着材の混合物による第2の層が形成され、前記第2の層の表面上に金属材料からなる第3の層が形成されてなる蛍光体塗布プレートを有し、該蛍光体塗布プレートを内部の下部にLEDを配置した略筒状の外殻の上部の開口部に該開口部を塞ぐように配置すると共に、第3の層を外殻に金属接合した。
そのため、LEDの出射光による蛍光体の励起に伴う発熱が、第1の層から熱伝導が良好な第2の層及び第3の層を順次伝導されて外殻を介して外部に放散され、蛍光体の自己発熱による温度上昇が抑制されて温度上昇に起因する波長変換効率の低下が抑制されると共に蛍光体寿命の低下も抑制される。
その結果、励起光と蛍光体からの波長変換光との加法混色光の色相及び色温度の変化が少なく、光量の低下も少なく、蛍光体寿命の長寿命化が図られたLED光源ユニットが実現する。
実施形態のLED光源ユニットの断面図である。 LED光源ユニットに係わる外殻の断面図である。 LED光源ユニットに係わる蛍光体塗布プレートの製造工程図である。 LED光源ユニットの伝熱経路の説明図である。 伝熱及び放熱性能の評価用試作品の説明図である。 同じく、伝熱及び放熱性能の評価用試作品の説明図である。 同じく、伝熱及び放熱性能の評価用試作品の説明図である。 同じく、伝熱及び放熱性能の評価用試作品の説明図である。 従来例の説明図である。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図8を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
図1は実施形態のLED光源ユニットの断面図、図2はLED光源ユニットに係わる外殻の断面図、図3はLED光源ユニットに係わる蛍光体塗布プレートの製造工程の説明図である。
LED光源ユニット(図1参照)1は、光源のLED2と、LED2を実装したLED実装基板10と、LED実装基板10のLED実装面上に配設された金属製の外殻20と、外殻20に取り付けられた蛍光体塗布プレート30を有している。
LED2は、青色光又は青色光よりも短波長の紫色光あるいは紫外光等の光を発する半導体発光素子(図示せず)を収容している。本実施形態においてはLED2として、青色光を発光する青色半導体発光素子を収容した青色LEDを用いている。
LED実装基板10は円盤状を呈しており、中央部に複数のLED2が光出射方向を上方に向けて実装されている。
LED実装基板10のLED実装面上には、内部の下部に複数のLED2を収容するように略円筒状の外殻20が配設されている。外殻20(図2参照)はアルミニウム、鉄、銅等の金属部材で形成され、上部に開口21を有すると共に開口端部は内周縁部を、内周縁22から幅方向に所定の幅(W)で所定の深さ(H)で周方向に沿って円環状に切り欠いた段差部23を有している。
なお、外殻20を形成する材料は金属材料に限られるものではなく、金属材料以外の材料、例えば、マグネシウム、熱伝導プラスチック等を用いることができる。但し、その場合には、外面に金属膜を設ける必要がある。
図1に戻って、外殻20の開口21には該開口21を塞ぐように、段差部23に落とし込んで嵌め込まれた蛍光体塗布プレート30が取り付けられている。
蛍光体塗布プレート30(図3(a〜d)参照)は、以下の工程を経て作製される。
まず、(a)にあるように、円盤状のガラス基板31を準備する。
次に、(b)にあるように、ガラス基板31の一方の面に、例えば、シリコーン樹脂あるいはエポキシ樹脂等の透光性樹脂に蛍光体(図示せず)を分散したものを印刷等の方法で均一に塗布して加熱硬化させることにより第1の層32が形成される。本実施形態においては透光性樹脂にシリコーン樹脂が用いられ、シリコーン樹脂は流動性が良好なため蛍光体を均一に分散させることができる。そのため、第1の層32をガラス基板31上に均一な厚みに形成することにより蛍光体を均一に配置することができる。第1の層32の形成領域33は、ガラス基板31の外周縁31aから中央側に所定の幅(D1)で周方向に沿う円環状の領域(第1の層の非形成領域)34を除く中央側の円状領域である。
本実施形態においては蛍光体として、LED2からの青色光で励起されて青色光の補色となる黄色光を放出する黄色蛍光体を用いる。
次に、(c)にあるように、ガラス基板31上に、ガラス基板31の外周縁31aから中央側に所定の幅(D2)で周方向に沿う円環状に、第1の層32の周縁部32aを覆って重なるように第2の層35が形成される。第2の層35は、蛍光体と無機材料(例えば、ホウ酸塩、リン酸カルシウム等を含む)からなる結着材を混合したものを印刷等の方法で均一に塗布して焼結・焼成させることにより形成される。
この結着材は、第1の層32が形成されたガラス基板31に対する強力な結着力を有するものであると同時に、後述する第3の層36の形成時の加熱及び第3の層36と外殻20との金属接合時の加熱に対して耐熱性を有するものである。
最後に、(d)にあるように、第2の層35の表面上に、ガラス基板31の外周縁31aから中央側に所定の幅(D3)で周方向に沿う円環状に第3の層36が形成される。第3の層36は、アルミニウム等の金属材料を蒸着法等の方法によって成膜することにより形成された金属膜である。
第1の層32の非形成領域34の幅(D1)、第2の層35の幅(D2)及び第3の層36の幅(D3)は、D1<D2、且つ、D3≦D2の関係にあることが好ましい。
図1に戻って、上記工程を経て作製された蛍光体塗布プレート30は、外殻20の段差部23に落とし込まれて嵌合状態とされており、蛍光体塗布プレート30の第1の層32とLED2の光出射面(図示せず)とが所定の距離を置いて互いに対向している。
また、蛍光体塗布プレート30の第3の層36と外殻20の段差部23の底面24とが全周に亘って金属接合されている。金属接合は、例えば、ろう付けや溶接等の方法が用いられるが、接合方法によっては金属に弾かれる場合があるので、その場合はフラックス等の溶剤が使用される。蛍光体塗布プレート30の第3の層36と外殻20の段差部23の底面24との溶接面積を大きく取ることにより、後述する放熱効果を高めることができる。
そこで、上記構成のLED光源ユニットにおける、LEDの点灯時の熱に対する伝熱経路及び放熱効果について図4を用いて説明する。
LED2が点灯すると、該LED2からは上方の蛍光体塗布プレート30に向けて青色光が発せられて蛍光体塗布プレート30の第1の層32に照射され、該第1の層32に分散された黄色蛍光体が青色光の一部に励起されて黄色光を放出し、放出された黄色光はガラス基板31を透過して外部に出射される。また、青色光の一部は、青色光のまま第1の層32を通過してガラス基板31を透過して外部に出射される。
その結果、LED光源ユニット1からは蛍光体塗布プレート30を発光部(面発光部)とする、LED2からの青色光と、LED2からの青色光で励起された黄色蛍光体から放出された黄色光との加法混色による疑似白色光が得られる。
このとき、黄色蛍光体は青色光で励起されて黄色光を放出する際に発熱を伴う。黄色蛍光体にとって発熱による温度上昇は励起効率(波長変換効率)の低下を招き、青色光に対する黄色光の比率が低下する。その結果、加法混色による疑似白色光が青みがかった白色光となって色温度が高くなり、同時に光量が低下する。
このことより、色温度の低い光を得るために、第1の層32に分散された黄色蛍光体の濃度を高めると、黄色蛍光体の濃度が高まるにつれて黄色蛍光体による発熱量が多くなって励起効率(波長変換効率)が低下し、LED光源ユニット1からの出射光量が低下する。同時に、黄色蛍光体の励起効率(波長変換効率)の低下は、青色光に対する黄色光の比率を低下させ、LED光源ユニット1からの出射光が所望の色温度よりも高い色温度となる。
そこで、LED光源ユニット1からの出射光を所望の光量、所望の色温度とすると共に該光量及び色温度を安定して得るためには、青色光で励起された黄色蛍光体の温度上昇を抑制する必要がある。
そこで、本発明の発明たちは、蛍光体塗布プレートの構成及び蛍光体塗布プレートと外殻との接合構造について設定すべく、構成の異なる4種類の試作品を作製して伝熱及び放熱の観点から性能の確認を行った。
第1の試作品〔試作品1〕(図5参照)は、蛍光体塗布プレート30の第1の層32の周縁部32aを外殻20の段差部23の底面24に直接接触させた構成を有している。
第2の試作品〔試作品2〕(図6参照)は、蛍光体塗布プレート30の第1の層32の周縁部32aを外殻20の段差部23の底面24に接着剤3を介して固定した構成を有している。
第3の試作品〔試作品3〕(図7参照)は、第1の層32が塗布された蛍光体塗布プレート30のガラス基板を31を外殻20の段差部23の底面24に直接接触させた構成を有している。
第4の試作品〔試作品4〕(図8参照)は、第1の層32が塗布された蛍光体塗布プレート30のガラス基板31を外殻20の段差部23の底面24に接着剤3を介して固定した構成を有している。
上記4種類の構成からなる試作品の夫々について外殻20の温度を測定することにより、LED2の点灯時の蛍光体塗布プレート30の第1の層32における発熱が熱伝導によって外殻20に移動した移動量の違いを検証した。
その結果、試作品1の外殻20の温度は70.4℃、試作品2は56.0℃、試作品3は52.4℃、試作品4は51.1℃であった。
上記結果より、外殻20の温度は、試作品1が試作品2、試作品3及び試作品4よりもはるかに高い。このことより、黄色蛍光体を分散した第1の層32の発熱は、該第1の層32を直接金属製の外殻20に接触することにより、外殻20への熱伝導が効率よく行われることがわかる。
これに対し、第1の層32を接着剤3を介して金属製の外殻20に固定した構成の試作品2は、上記試作品1に対して殻20の温度がはるかに低い。これは、接着剤を構成する有機材料が熱抵抗となるため、第1の層32と外殻20の間の熱伝導性が低下するためである。
第1の層32が直接あるいは接着剤を介してでも外殻20に接触していない構成からなる試作品3及び試作品4は、外殻20の温度が試作品2と大差がない。
以上のことより、第1の層32と外殻20との間の熱伝導性を高めるためには、第1の層32と外殻20とを直接接触させることが最良な方法であるといえる。しかしながら、LED光源ユニット1の実際の構成においては、蛍光体塗布プレート30を外殻20に固定する手段が必要である。
そこで、本発明は、蛍光体塗布プレート30を外殻20に固定する手段として、従来の有機材料からなる接着剤よりも熱伝導が良好な、無機材料(例えば、ホウ酸塩、リン酸カルジウム等を含む)からなる結着材と蛍光体を混合したものを用い、この混合体により第2の層35を形成した。
そこで、図4に戻って、LED2からの出射光が照射されて励起された、第1の層32に分散された黄色蛍光体による発熱は、第1の層32の周縁部32aを覆って重なるように形成された第2の層35に伝導され、第2の層35から該第2の層35の表面上に形成された金属材料からなる第3の層36に伝導され、第3の層36から該第3の層36が金属接合した外殻20に伝導され、外殻20から外部に放散される。
つまり、黄色蛍光体の励起に伴う発熱が、第1の層32から熱伝導が良好な第2の層35及び第3の層36を順次伝導されて外殻20を介して外部に放散される。その結果、黄色蛍光体の自己発熱による温度上昇が抑制されて温度上昇に起因する波長変換効率の低下が抑制される。
そのため、青色光に対する黄色光の比率の低下が抑えられて加法混色による疑似白色光の色相及び色温度の変化も少なく、同時に光量の低下も少ない。これにより、光学的に信頼性のあるLED光源ユニットが実現する。
同時に、黄色蛍光体の自己発熱による温度上昇が抑制されて温度上昇に起因する蛍光体寿命の低下が抑制され、製品寿命に対する信頼性の高いLED光源ユニットが実現する。
また、蛍光体塗布プレート30の第1の層32は、第3の層36と外殻20の段差部23の底面24との金属接合時の熱が直接加わる領域には形成されておらず、蛍光体塗布プレート30と外殻20との固定手段の構成には係わらない。そのため、外殻20に対する蛍光体塗布プレート30の強固な固定が確保でき、高い固定信頼性を実現することができる。
1… LED光源ユニット
2… LED
3… 接着剤
10… LED実装基板
20… 外殻
21… 開口
22… 内周縁
23… 段差部
24… 底面
30… 蛍光体塗布プレート
31… ガラス基板
31a… 外周縁
32… 第1の層
32a… 周縁部
33… 第1の層の形成領域
34… 第1の層の非形成領域
35… 第2の層
36… 第3の層

Claims (6)

  1. 金属製又は表面に金属膜が設けられた略筒状の外殻と、
    前記外殻の内部の下部に配置されたLEDと、
    前記外殻の上部の開口部に該開口部を塞ぐように配置された蛍光体塗布プレートと、を有し、
    前記蛍光体塗布プレートは、ガラス基板の中央側に蛍光体を分散した透光性樹脂による第1の層が形成され、前記第1の層の周縁部を覆って重なるように前記ガラス基板の周縁部に前記蛍光体と結着材の混合物による第2の層が形成され、前記第2の層の表面上に金属材料からなる第3の層が形成され、
    前記第1の層と前記LEDの光出射面とが所定の距離を置いて対向すると共に前記第3の層が前記外殻に金属接合されていることを特徴とするLED光源ユニット。
  2. 前記結着材は、ホウ酸塩又はリン酸カルシウムを含むことを特徴とする請求項1に記載のLED光源ユニット。
  3. 前記透光性樹脂は、シリコーン樹脂又はエポキシ樹脂であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のLED光源ユニット。
  4. 前記LEDは、青色光又は青色光よりも短波長の光を発することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のLED光源ユニット。
  5. 前記外殻は前記開口部に段差部を有しており、該段差部に前記蛍光体プレートが嵌め込まれていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のLED光源ユニット。
  6. 前記外殻は、金属製の場合はアルミニウム、鉄及び銅のいずれかで形成され、表面に金属膜が設けられている場合はマグネシウム及び熱伝導プラスチックのいずれかで形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のLED光源ユニット。
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