JP2015176452A - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者同士が相乗りの交渉を行う場面において利用者の匿名性を保つことが可能な、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】端末からの要求に基づいて、前記端末に対応づけて発行された通信用IDを前記端末に対して提供するID提供部と、他の端末により登録された相乗り希望情報を前記端末へ提示する相乗り情報管理部と、提示された相乗り希望情報の中から選択された相乗り希望情報の登録元である他の端末と前記端末との間で、前記端末および前記他の端末にそれぞれ発行された通信用IDにより通信させる通信制御部と、を備える、情報処理装置。
【選択図】図11

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
従来、例えば目的地の方向が似通っている者同士が打ち合わせてタクシーなどの乗り物一台に乗車すること(相乗り)が行われている。
また、近年、面識のない乗客同士の相乗りを可能とするための技術が提案されている。例えば、特許文献1には、サーバが、現在位置を含む待合情報取得要求をユーザ端末から受信した場合には、所定距離内に並んでいる待合者に関する待合情報をユーザ端末へ送信すること、および、サーバが、連絡先取得要求をユーザ端末から受信した場合には、受信した連絡先取得要求に基づいて他のユーザの例えば携帯電話番号、メールアドレスなどの連絡先情報をユーザ端末へ送信することが記載されている。また、特許文献2には、配車サービスを受けようとする複数のユーザから、現在位置と目的地に関する情報を受け付け、そして、受け付けた現在位置と目的地を参照して、同じ車両に乗車して目的地に到達できるユーザをグループ化する技術が記載されている。
特開2010−250441号公報 特開2003−99892号公報
上述したように、特許文献1に記載の技術では、利用者同士の通信を可能とするために、利用者の例えば携帯電話番号などの個人情報が他の利用者に公開される。このため、公開された個人情報が例えば悪意のある利用者により漏えいされる恐れがある。また、利用者が個人情報の漏えいに不安を感じることにより、システムがあまり利用されない可能性がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、利用者同士が相乗りの交渉を行う場面において利用者の匿名性を保つことが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、端末からの要求に基づいて、前記端末に対応づけて発行された通信用IDを前記端末に対して提供するID提供部と、他の端末により登録された相乗り希望情報を前記端末へ提示する相乗り情報管理部と、提示された相乗り希望情報の中から選択された相乗り希望情報の登録元である他の端末と前記端末との間で、前記端末および前記他の端末にそれぞれ発行された通信用IDにより通信させる通信制御部と、を備える、情報処理装置が提供される。
前記相乗り希望情報は、乗車位置情報、目的位置情報、または乗車希望時間を含んでもよい。
前記通信用IDは、使用可能な時間または場所が限定されている一時的なIDであってもよい。
前記相乗り情報管理部は、前記端末から受信される相乗り希望情報を、前記端末に発行された通信用IDと対応づけて相乗り情報データベースに登録してもよい。
前記情報処理装置は、所定の条件が満たされた場合に、前記端末に対応づけて発行された通信用IDを削除するID削除部をさらに備えてもよい。
前記所定の条件は、前記端末に対応づけて発行された通信用IDの使用が終了される時間または場所に関する条件を含んでもよい。
前記所定の条件は、前記端末から通信用IDの削除要求が受信されることを含んでもよい。
前記相乗り情報管理部は、前記ID削除部により通信用IDが削除された場合には、削除された通信用IDに対応づけて前記相乗り情報データベースに登録されている相乗り希望情報を削除してもよい。
前記ID削除部は、前記端末から、車両による移動可能性の検知に基づいた通信用IDの削除要求が受信された場合には、前記端末に対応づけて発行された通信用IDを削除してもよい。
前記ID削除部は、前記端末から、車両内に設置されている通信機からの受信に基づいた通信用IDの削除要求が受信された場合には、前記端末に対応づけて発行された通信用IDを削除してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、端末、および情報処理装置を有し、前記端末は、通信用IDの提供要求を前記情報処理装置へ送信させる送信制御部と、前記情報処理装置から提示される相乗り希望情報を出力させる出力制御部と、を備え、前記情報処理装置は、前記端末からの要求に基づいて、前記端末に対応づけて発行された通信用IDを前記端末に対して提供するID提供部と、他の端末により登録された相乗り希望情報を前記端末へ提示する相乗り情報管理部と、提示された相乗り希望情報の中から選択された相乗り希望情報の登録元である他の端末と前記端末との間で、前記端末および前記他の端末にそれぞれ発行された通信用IDにより通信させる通信制御部と、を備える、情報処理システムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、端末からの要求に基づいて、前記端末に対応づけて発行された通信用IDを前記端末に対して提供するステップと、他の端末により登録された相乗り希望情報を前記端末へ提示するステップと、提示された相乗り希望情報の中から選択された相乗り希望情報の登録元である他の端末と前記端末との間で、前記端末および前記他の端末にそれぞれ発行された通信用IDにより通信させるステップと、を備える、情報処理方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、端末からの要求に基づいて、前記端末に対応づけて発行された通信用IDを前記端末に対して提供するID提供部と、他の端末により登録された相乗り希望情報を前記端末へ提示する相乗り情報管理部と、提示された相乗り希望情報の中から選択された相乗り希望情報の登録元である他の端末と前記端末との間で、前記端末および前記他の端末にそれぞれ発行された通信用IDにより通信させる通信制御部、として機能させるための、プログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、利用者同士が相乗りの交渉を行う場面において利用者の匿名性を保つことができる。
本発明の各実施形態に共通する情報処理システムの構成例を示した説明図である。 本発明の第1の実施形態によるクライアント端末20の構成を示した機能ブロック図である。 同実施形態によるワンタイムID提供要求画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態によるワンタイムID連絡先登録画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態によるシステム利用開始画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態による乗車希望時間入力画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態による交渉希望相手選択画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態によるシステム利用終了画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態による乗車位置情報入力画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態による目的位置情報入力画面の表示例を示した説明図である。 同実施形態による管理サーバ10の構成を示した機能ブロック図である。 同実施形態によるワンタイムID DB124の構成例を示した説明図である。 同実施形態による相乗り情報DB126の構成例を示した説明図である。 同実施形態による位置情報DB128の構成例を示した説明図である。 同実施形態による相乗りの交渉場面における動作の一部を示したシーケンス図である。 同実施形態による相乗りの交渉場面における動作の一部を示したシーケンス図である。 同実施形態による相乗りの交渉場面における動作の一部を示したシーケンス図である。 同実施形態によるワンタイムIDの削除動作を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態によるクライアント端末20の構成を示した機能ブロック図である。 同実施形態によるワンタイムIDの削除動作を示したフローチャートである。 本発明の第3の実施形態によるクライアント端末20の構成を示した機能ブロック図である。 同実施形態によるクライアント端末20と車両内の通信機400との通信のイメージを示した説明図である。 同実施形態によるワンタイムIDの削除動作を示したフローチャートである。 本発明の各実施形態による管理サーバ10のハードウェア構成を示した説明図である。 本発明の変形例による公開設定画面の表示例を示した説明図である。 本発明の変形例による相乗り情報DB126の構成例を示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じてクライアント端末20aおよびクライアント端末20bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、クライアント端末20aおよびクライアント端末20bを特に区別する必要が無い場合には、単にクライアント端末20と称する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.情報処理システムの基本構成
2.実施形態の詳細な説明
2−1.第1の実施形態
2−2.第2の実施形態
2−3.第3の実施形態
3.ハードウェア構成
4.変形例
<<1.情報処理システムの基本構成>>
本発明は、一例として「2−1.第1の実施形態」〜「2−3.第3の実施形態」において詳細に説明するように、多様な形態で実施され得る。最初に、各実施形態に共通する情報処理システムの基本構成について図1を参照して説明する。
図1に示したように、各実施形態による情報処理システムは、管理サーバ10、通信網12、およびクライアント端末20を含む。
<1−1.管理サーバ10>
管理サーバ10は、本発明における情報処理装置の一例である。この管理サーバ10は、相乗り支援システムを管理するためのコンピュータである。例えば、管理サーバ10は、後述するクライアント端末20から受信される、相乗りに関する希望内容を示す相乗り希望情報を管理する。また、管理サーバ10は、クライアント端末20からの要求に応じて、管理している相乗り希望情報をクライアント端末20へ提示する。なお、相乗り希望情報は、例えば、利用者2が相乗り希望する場所を示す乗車位置情報、利用者2の目的地を示す目的位置情報、および乗車希望時間を含む情報である。
また、管理サーバ10は、後述するように、クライアント端末20からの要求に基づいて、使用可能な時間または場所が限定されている一時的なIDであるワンタイムIDをクライアント端末20に対応づけて発行する。ここで、ワンタイムIDは、本発明における通信用IDの一例である。また、ワンタイムIDは、例えばSIP(Session Initiation Protocol)ID、またはメールアドレスとして利用される。
なお、管理サーバ10は、例えば、通信網12を介したクライアント端末20間の通話に用いられるSIPメッセージを処理するSIPサーバとして構成される。また、管理サーバ10は、例えば相乗り支援システムを構成するWEBページを管理するWEBサーバとして構成される。
以下では一例として、各実施形態による相乗り支援システムがWEBシステムとして構成される例を中心として説明を行う。但し、相乗り支援システムは、かかる例に限定されず、クライアント端末20上で動作するアプリケーションとして構成されてもよい。
<1−2.通信網12>
通信網12は、通信網12に接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。例えば、通信網12は、電話回線網、インターネット、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN、WAN(Wide Area Network)などを含む。また、通信網12は、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
<1−3.クライアント端末20>
クライアント端末20は、本発明における端末の一例である。クライアント端末20は、利用者2が所持する携帯型の通信端末である。このクライアント端末20は、管理サーバ10と通信することにより、相乗り支援システムを利用することができる。例えば、利用者2aは、クライアント端末20aを用いて、相乗り支援システムを利用することにより、相乗りの希望条件を満たす他の利用者2bを探すことができる。そして、利用者2aは、相乗りの交渉を希望する他の利用者2bと、クライアント端末20aを用いて例えば通話により交渉することができる。
なお、クライアント端末20は、例えば、スマートフォンなどの携帯電話機、タブレット端末、ラップトップ型PC(Personal Computer)、またはHMD(Head Mounted Display)型デバイスなどである。なお、以下では、クライアント端末20がスマートフォンである例を中心として説明を行う。
以上、各実施形態に共通する情報処理システムの基本構成について説明した。上述した各実施形態による管理サーバ10は、利用者2同士が相乗りの交渉を行う場面において利用者2の匿名性を保つことが可能である。以下、このような本発明の各実施形態について順次詳細に説明する。
<<2.実施形態の詳細な説明>>
<2−1.第1の実施形態>
[2−1−1.クライアント端末20‐1の構成]
まず、第1の実施形態による構成について詳細に説明する。図2は、第1の実施形態によるクライアント端末20‐1の構成を示した機能ブロック図である。図2に示したように、クライアント端末20‐1は、制御部200、通信部220、出力部222、入力部224、および記憶部226を有する。
(2−1−1−1.制御部200)
制御部200は、クライアント端末20‐1の動作を全般的に制御する。また、図2に示したように、制御部200は、送信制御部202、位置情報取得部204、目的位置情報取得部206、および出力制御部208を有する。
(2−1−1−2.送信制御部202)
送信制御部202は、例えば後述する入力部224に対して利用者2により入力された各種の入力情報を管理サーバ10‐1へ、後述する通信部220に送信させる。
‐A.ワンタイムIDの提供要求の送信‐
例えば、送信制御部202は、利用者2の入力に応じて、ワンタイムIDの提供要求を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
ここで、上記の機能について図3を参照して、より詳細に説明する。図3は、相乗り支援システムにおけるワンタイムID提供要求画面30の表示例を示した説明図である。なお、このワンタイムID提供要求画面30は、例えば、相乗り支援システムの利用開始時において、記憶部226にワンタイムIDが保持されていないことが制御部200により確認された場合に表示される画面である。
図3に示したように、例えば、ワンタイムID提供要求画面30において、利用者2により「はい」ボタン300が選択された場合には、送信制御部202は、ワンタイムIDの提供要求を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
‐B.ワンタイムIDの連絡先登録要求の送信‐
また、送信制御部202は、利用者2の入力に応じて、クライアント端末20‐1に対応づけて発行されたワンタイムIDを例えば他のクライアント端末20‐1との通話に用いるための連絡先として管理サーバ10‐1に登録させるための登録要求を、管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
ここで、上記の機能について図4を参照して、より詳細に説明する。図4は、相乗り支援システムにおけるワンタイムID連絡先登録画面31の表示例を示した説明図である。このワンタイムID連絡先登録画面31は、例えば、クライアント端末20‐1に対して発行されたワンタイムIDが連絡先として登録されていないことが管理サーバ10‐1により確認された場合に表示される画面である。
図4に示したように、例えば、ワンタイムID連絡先登録画面31において、利用者2により「はい」ボタン310が選択された場合には、送信制御部202は、ワンタイムIDの連絡先登録要求を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
‐C.システム利用開始要求の送信‐
また、送信制御部202は、利用者2の入力に応じて、相乗り支援システムの利用開始要求を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
ここで、上記の機能について図5を参照して、より詳細に説明する。図5は、相乗り支援システムにおけるシステム利用開始画面32の表示例を示した説明図である。このシステム利用開始画面32は、例えば、クライアント端末20‐1に対して発行されたワンタイムIDが連絡先として登録されていることが管理サーバ10‐1により確認された場合に表示される画面である。
図5に示したように、例えば、システム利用開始画面32において、利用者2により利用開始ボタン320が選択された場合には、送信制御部202は、相乗り支援システムの利用開始要求を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
‐D.ワンタイムIDの削除要求の送信‐
また、送信制御部202は、利用者2の入力に応じて、クライアント端末20‐1に対応づけて発行されているワンタイムIDの削除要求を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
例えば、図5に示したシステム利用開始画面32において、利用者2によりID削除ボタン322が選択された場合には、送信制御部202は、ワンタイムIDの削除要求を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
‐E.相乗り希望情報の送信‐
また、送信制御部202は、利用者2により入力された相乗り希望情報を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
例えば、送信制御部202は、後述する位置情報取得部204により取得された乗車位置情報、後述する目的位置情報取得部206により取得された目的位置情報、および、入力部224に対して入力された乗車希望時間を含む相乗り希望情報を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
なお、乗車希望時間に関しては、例えば、図6に示したような、相乗り支援システムにおける乗車希望時間入力画面33において利用者2により指定された時間が設定される。
‐F.交渉希望の相乗り希望情報の送信‐
また、送信制御部202は、後述するように、管理サーバ10‐1から提示された他のクライアント端末20‐1による相乗り希望情報の中から利用者2により選択された相乗り希望情報を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
ここで、上記の機能について図7を参照して、より詳細に説明する。図7は、相乗り支援システムにおける交渉希望相手選択画面34の表示例を示した説明図である。この交渉希望相手選択画面34は、管理サーバ10‐1から受信される、他のクライアント端末20‐1により登録された相乗り希望情報を表示し、利用者2に選択させるための画面である。
図7に示したように、例えば、交渉希望相手選択画面34において、いずれかの相乗り希望情報340が利用者2により選択された場合には、送信制御部202は、選択された相乗り希望情報340を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
‐G.システム利用終了要求の送信‐
また、送信制御部202は、利用者2の入力に応じて、相乗り支援システムの利用終了要求を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
ここで、上記の機能について図8を参照して、より詳細に説明する。図8は、相乗り支援システムにおけるシステム利用終了画面35の表示例を示した説明図である。このシステム利用終了画面35は、例えば、他のクライアント端末20‐1との通話が終了した場合に表示される画面である。
図8に示したように、例えば、システム利用終了画面35において、利用者2により「はい」ボタン370が選択された場合には、送信制御部202は、相乗り支援システムの利用終了要求を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
‐H.通話音声の送信−
また、送信制御部202は、入力部224に対して利用者2により発声された、他のクライアント端末20‐1宛ての音声を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
例えば、送信制御部202は、入力部224に対して利用者2により発声された音声から複数のIPパケットを生成する。なお、送信制御部202は、IPパケットのFromヘッダーには、記憶部226に記憶されているワンタイムIDを設定する。そして、送信制御部202は、生成したIPパケットを管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
‐I.チャットメッセージの送信−
また、送信制御部202は、例えば相乗り支援システム上のチャット画面において利用者2により入力された文字情報を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる。
‐H.位置情報の送信−
また、送信制御部202は、所定の時間間隔ごとに、後述する位置情報取得部204により例えばGPS(Global Positioning System)衛星から受信される測位信号から特定されるクライアント端末20‐1の位置情報を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させることも可能である。
(2−1−1−3.位置情報取得部204)
位置情報取得部204は、入力部224に対する利用者2の入力に基づいて、乗車位置情報を取得する。
ここで、上記の機能について図9を参照して、より詳細に説明する。図9は、例えば管理サーバ10‐1から受信される乗車位置情報入力画面36の表示例を示した説明図である。この乗車位置情報入力画面36は、相乗り希望情報に含まれる乗車位置情報を入力するための画面である。
図9に示したように、例えば、乗車位置情報入力画面36において、利用者2によりGPS使用ボタン360が選択された場合には、位置情報取得部204は、GPS衛星から受信された測位信号に基づいて、クライアント端末20‐1の現在位置を測位し、そして、測位した位置情報を乗車位置情報に設定する。
また、乗車位置情報入力画面36において、利用者2により地図選択ボタン362が選択された場合には、位置情報取得部204は、表示画面に表示される地図において利用者2により選択された位置情報や地名を乗車位置情報に設定する。
また、乗車位置情報入力画面36において、利用者2により地名入力ボタン364が選択された場合には、位置情報取得部204は、表示画面に表示される地名入力欄に対して利用者2により入力された地名を乗車位置情報に設定する。
なお、変形例として、位置情報取得部204は、利用者2により電話番号が入力された場合には、入力された電話番号に対応する位置情報を例えば通信網12に接続された所定のサーバ、あるいは記憶部226から取得し、そして、取得した位置情報を乗車位置情報に設定することも可能である。
(2−1−1−4.目的位置情報取得部206)
目的位置情報取得部206は、入力部224に対する利用者2の入力に基づいて、目的位置情報を取得する。
ここで、上記の機能について図10を参照して、より詳細に説明する。図10は、例えば管理サーバ10‐1から受信される目的位置情報入力画面37の表示例を示した説明図である。この目的位置情報入力画面37は、相乗り希望情報に含まれる目的位置情報を入力するための画面である。
図10に示したように、例えば、目的位置情報入力画面37において、利用者2により地図選択ボタン370が選択された場合には、目的位置情報取得部206は、表示画面に表示される地図において利用者2により選択された位置情報や地名を目的位置情報に設定する。
また、目的位置情報入力画面37において、利用者2により地名入力ボタン372が選択された場合には、目的位置情報取得部206は、表示画面に表示される地名入力欄に対して利用者2により入力された地名を目的位置情報に設定する。
なお、変形例として、目的位置情報取得部206は、利用者2により電話番号が入力された場合に、入力された電話番号に対応する位置情報を所定のサーバ、あるいは記憶部226から取得し、そして、取得した位置情報を目的位置情報に設定することも可能である。
(2−1−1−5.出力制御部208)
出力制御部208は、後述する通信部120により受信される各種の情報を、後述する出力部222に出力させる。例えば、出力制御部208は、管理サーバ10‐1から受信される、相乗り支援システムに関する各種の表示画面を出力部222に表示させる。また、出力制御部208は、管理サーバ10‐1から受信される、他のクライアント端末20‐1の通話音声を出力部222に出力させる。
(2−1−1−6.通信部220)
通信部220は、クライアント端末20‐1と通信可能な装置との間で各種の情報を送受信する。例えば、通信部220は、送信制御部202による制御に従って、利用者2により入力された相乗り希望情報を管理サーバ10‐1へ送信する。また、通信部220は、利用者により入力部224に対して発声された、他のクライアント端末20‐1宛ての通話音声を管理サーバ10‐1へ送信する。
また、通信部220は、他のクライアント端末20‐1により登録された相乗り希望情報を管理サーバ10‐1から受信する。また、通信部220は、他のクライアント端末20‐1による通話音声を管理サーバ10‐1から受信する。
(2−1−1−7.出力部222)
出力部222は、クライアント端末20‐1に設置されているタッチパネル、またはスピーカーなどにより構成される。この出力部222は、出力制御部208の制御に従って、各種の情報を出力する。例えば、出力部222は、管理サーバ10‐1から受信された表示画面を表示したり、または、管理サーバ10‐1から受信された音声を出力する。
なお、変形例として、出力部222は、音声ディスプレイや、触覚ディスプレイにより構成されてもよい。
(2−1−1−8.入力部224)
入力部224は、クライアント端末20‐1に設置されているボタン、タッチパネル、またはマイクなどにより構成され、利用者の各種の入力を受け付ける。例えば、入力部224は、表示画面に表示された複数の選択項目に対する利用者の選択操作を受け付ける。また、入力部224は、利用者により発声された音声を受け付ける。
(2−1−1−9.記憶部226)
記憶部226は、各種のデータやソフトウェアを記憶する。例えば、記憶部226は、管理サーバ10‐1から受信されるワンタイムIDを記憶する。
[2−1−2.管理サーバ10‐1の構成]
また、図11は、第1の実施形態による管理サーバ10‐1の構成を示した機能ブロック図である。図11に示したように、管理サーバ10‐1は、制御部100、通信部120、および記憶部122を有する。
(2−1−2−1.制御部100)
制御部100は、管理サーバ10‐1に内蔵される、後述するCPU(Central Processing Unit)150、RAM(Random Access Memory)154などのハードウェアを用いて、管理サーバ10‐1の動作を全般的に制御する。また、図11に示したように、制御部100は、ID提供部102、相乗り情報管理部104、通信制御部106、およびID削除部108を有する。
(2−1−2−2.ID提供部102)
‐ワンタイムIDの発行‐
ID提供部102は、クライアント端末20‐1からのワンタイムIDの提供要求が、後述する通信部120により受信された場合に、クライアント端末20‐1に対応づけて、ワンタイムIDを発行する。
例えば、ID提供部102は、クライアント端末20‐1のIPアドレスと対応づけてワンタイムIDを発行する。または、ID提供部102は、クライアント端末20‐1の電話番号や電子メールアドレスと対応づけてワンタイムIDを発行してもよい。なお、本明細書では以後、ID提供部102が、クライアント端末20‐1のIPアドレスと対応づけてワンタイムIDを発行する例を中心として説明を行う。
なお、ID提供部102は、ワンタイムIDを時間限定または場所限定の一時的なIDとして発行する。例えば、ID提供部102は、発行時刻から所定の時間のみ使用可能なIDとしてワンタイムIDを発行する。または、ID提供部102は、例えばあるタクシー乗り場から半径200m以内など、所定の範囲内でのみ使用可能なIDとしてワンタイムIDを発行する。
‐ワンタイムIDの記録‐
また、ID提供部102は、発行したワンタイムIDをワンタイムID DB124に記録する。
ここで、図12を参照して、ワンタイムID DB124の構成例について説明する。図12に示したように、ワンタイムID DB124では、ワンタイムID1240、IPアドレス1242、および登録時間1244が対応づけて記録される。ここで、IPアドレス1242には、該当のワンタイムIDが発行されたクライアント端末20‐1のIPアドレスが記録される。また、登録時間1244には、該当のワンタイムIDが発行された日時が記録される。
例えば、図12の3レコード目では、IPアドレスが「135.135.135.135」であるクライアント端末20‐1からワンタイムIDの提供要求が受信された場合に、ID提供部102が、当該クライアント端末20‐1のIPアドレスに対応づけて、「ccccc」というワンタイムIDを発行した例を示している。
‐ワンタイムIDの提供‐
また、ID提供部102は、発行したワンタイムIDを、当該ワンタイムIDに対応するクライアント端末20‐1へ通信部120に送信させる。
(2−1−2−3.相乗り情報管理部104)
‐相乗り希望情報の登録‐
相乗り情報管理部104は、クライアント端末20‐1から受信される相乗り希望情報を、クライアント端末20‐1に発行されたワンタイムIDと対応づけて相乗り情報DB126に登録する。なお、相乗り情報DB126は、本発明における相乗り情報データベースの一例である。
‐相乗り情報DB126‐
ここで、図13を参照して、相乗り情報DB126の構成例について説明する。図13に示したように、相乗り情報DB126では、データID1260、希望乗車位置1262、希望目的位置1264、希望乗車時間1266、名前1268、およびワンタイムID1270が対応づけて記録される。ここで、データID1260には、相乗り希望情報を管理するためのIDが記録される。また、希望乗車位置1262、希望目的位置1264、および希望乗車時間1266には、それぞれ該当の相乗り希望情報に含まれる乗車位置情報、目的位置情報、および乗車希望時間が記録される。また、名前1268には、例えば利用者により設定されたアカウント名や、管理サーバ10‐1が自動的に生成した文字列など、相乗り支援システムを利用するために設定される利用者の名前が記録される。また、ワンタイムID1270には、該当の相乗り希望情報の登録元であるクライアント端末20‐1に対して発行されたワンタイムIDが記録される。
例えば、図13の1レコード目は、データIDとして「0001」が設定された相乗り希望情報であり、当該相乗り希望情報に含まれる乗車位置情報が「羽田空港第2ターミナル」、目的位置情報が「吉祥寺」、乗車希望時間が「2013年8月25日 16:00:00」であり、当該相乗り希望情報を登録した利用者の名前が「suzuki」であり、当該相乗り希望情報の登録元のクライアント端末20‐1に対応するワンタイムIDが「aaaaa」であることをそれぞれ示している。
‐相乗り希望情報の提示‐
また、相乗り情報管理部104は、例えば通信部120によりクライアント端末20‐1から相乗り希望情報が受信された場合などに、当該クライアント端末20‐1に対して、他のクライアント端末20‐1により登録された相乗り希望情報を通信部120に送信させる。
例えば、相乗り情報管理部104は、まず、クライアント端末20‐1aから受信された相乗り希望情報に類似する、他のクライアント端末20‐1bによる相乗り希望情報を相乗り情報DB126から抽出する。そして、相乗り情報管理部104は、抽出した相乗り希望情報をクライアント端末20‐1aへ通信部120に送信させる。
‐相乗り希望情報の削除‐
また、相乗り情報管理部104は、後述するID削除部108によりワンタイムIDが削除された場合には、削除されたワンタイムIDに対応づけて相乗り情報DB126に登録されている相乗り希望情報を相乗り情報DB126から削除する。
例えば、図13に示した例では、仮にID削除部108により「aaaaa」というワンタイムIDが削除された場合には、相乗り情報管理部104は、「aaaaa」に対応づけられている相乗り希望情報、つまりデータIDが「0001」である相乗り希望情報を相乗り情報DB126から削除する。
(2−1−2−4.通信制御部106)
通信制御部106は、クライアント端末20‐1aとクライアント端末20‐1bとの間で通信の制御を行う。
例えば、クライアント端末20‐1aからクライアント端末20‐1bに対して発呼された場合には、通信制御部106は、SIP Inviteメッセージをクライアント端末20‐1bに送信することにより、クライアント端末20‐1aおよびクライアント端末20‐1bの通話の準備段階を行う。また、通信制御部106は、クライアント端末20‐1aとクライアント端末20‐1bとの間で互いに送信される、通話用のIPパケットの中継を行う。
(2−1−2−5.ID削除部108)
ID削除部108は、所定の条件が満たされた場合に、クライアント端末20‐1に対応づけて発行されたワンタイムIDを削除する。
‐ワンタイムIDの設定条件に基づいた削除‐
より具体的には、ID削除部108は、クライアント端末20‐1に対応づけて発行されたワンタイムIDの使用が終了される時間または場所に関する条件が満たされた場合に、当該ワンタイムIDをワンタイムID DB124から削除することが可能である。
例えば、発行されたワンタイムIDに使用時間の限定が設定されている場合には、ID削除部108は、現在時刻が、当該ワンタイムIDに設定されている使用時間を超えた場合に、当該ワンタイムIDを削除する。また、発行されたワンタイムIDに使用場所の限定が設定されている場合には、ID削除部108は、当該ワンタイムIDに対応するクライアント端末20‐1から受信される位置情報が、当該ワンタイムIDに設定されている使用範囲外である場合には、当該ワンタイムIDを削除する。
このように、ワンタイムIDの設定条件に基づいてワンタイムIDを自動的に削除する効果としては、例えばクライアント端末20−1のIPアドレスなどの個人情報がワンタイムID DB124に長期間残り続けることを防止できることが挙げられる。このため、悪意のある人物よりワンタイムID DB124から個人情報が取得されるリスクを低く抑えることができる。
‐削除要求に基づいた削除‐
また、ID削除部108は、クライアント端末20‐1からワンタイムIDの削除要求が受信された場合には、該当のワンタイムIDをワンタイムID DB124から削除することが可能である。
(2−1−2−6.通信部120)
通信部120は、管理サーバ10‐1と通信可能な装置との間で情報を送受信する。例えば、通信部120は、相乗り希望情報をクライアント端末20‐1から受信する。また、通信部120は、ID提供部102の制御に従って、発行されたワンタイムIDをクライアント端末20‐1へ送信する。
(2−1−2−7.記憶部122)
記憶部122は、図11に示したように、例えばワンタイムID DB124、相乗り情報DB126、および位置情報DB128などの各種データを記憶する。
‐位置情報DB128‐
ここで、図14を参照して、位置情報DB128の構成例について説明する。図14に示したように、位置情報DB128では、位置名称1280、および緯度経度1282が対応づけて記録される。ここで、緯度経度1282には、該当の位置名称に対応する緯度および経度が記録される。例えば、図14の1レコード目は、「吉祥寺」という地名の緯度および経度は、「E139.58:N35.41」であることを示している。
この位置情報DB128によれば、例えば相乗り情報DB126における希望乗車位置1262または希望目的位置1264の項目値が(緯度経度ではなく)地名で登録されている場合であっても、緯度経度に変換することが可能になる。このため、相乗り情報管理部104は、クライアント端末20‐1aから受信される相乗り希望情報に類似する、他のクライアント端末20‐1bによる相乗り希望情報を正確かつ漏れなく検索することができる。
なお、管理サーバ10‐1の構成は、上述した構成に限定されない。例えば、ワンタイムID DB124、相乗り情報DB126、または位置情報DB128のうちいずれか1以上は管理サーバ10‐1に含まれる代わりに、管理サーバ10‐1と通信可能な他の装置に記憶されてもよい。
[2−1−3.動作]
以上、第1の実施形態による構成について説明した。続いて、第1の実施形態による動作について、「2−1−3−1.相乗りの交渉場面における動作」〜「2−1−3−2.ワンタイムIDの削除処理の動作」において説明する。
(2−1−3−1.相乗りの交渉場面における動作)
最初に、相乗りの交渉場面における動作について、図15を参照して説明する。図15は、第1の実施形態による相乗りの交渉場面における動作の一部を示したシーケンス図である。なお、ここでは、クライアント端末20‐1aを所持する利用者2aが相乗りの相手を探すために、相乗り支援システムを利用する場面における動作の例について説明する。
図15に示したように、まず、利用者2aが相乗り支援システムにログインする。この際、クライアント端末20‐1aは、通信網12を介して、管理サーバ10‐1と通信可能な状況であるものとする。
例えば、相乗り支援システムがブラウザなど一般的なソフトウェアにアクセスして動作する構成の場合には、クライアント端末20‐1aは、ブラウザから管理サーバ10‐1へアクセスする。なお、この際、クライアント端末20‐1aは、相乗り支援システムを利用するために必要なデータを管理サーバ10‐1からダウンロードするなどの処理を行ってもよい。
または、相乗り支援システムがクライアント端末20‐1a上で動作するアプリケーションにより構成される場合には、クライアント端末20‐1aの制御部200は、当該アプリケーションを起動する。なお、当該アプリケーションには、クライアント端末20‐1aに対応づけて発行されたワンタイムIDが予め含まれていてもよい。
続いて、クライアント端末20‐1aの制御部200は、管理サーバ10‐1により発行されたワンタイムIDが記憶部226に記憶されているか否かを確認する。例えば、相乗り支援システムが上述したブラウザベースで構成されている場合には、Cookieデータがブラウザ側に残っており、かつ、当該Cookieデータの中にワンタイムIDが保持されているか否かを確認する(S101)。
ワンタイムIDが記憶部226に記憶されている場合には(S101:Yes)、クライアント端末20‐1aは、後述するS106の動作を行う。
一方、ワンタイムIDが記憶部226に記憶されていない場合には(S101:No)、クライアント端末20‐1aの出力制御部208は、例えば図3に示したようなワンタイムID提供要求画面30を表示させる。そして、ワンタイムID提供要求画面30において、ワンタイムIDの提供を希望しないことが利用者2aにより入力された場合には(S102:No)、クライアント端末20‐1aは、処理を終了する。
一方、ワンタイムIDの提供を希望することが利用者2aにより入力された場合には(S102:Yes)、送信制御部202は、ワンタイムIDの提供要求を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる(S103)。
その後、管理サーバ10‐1のID提供部102は、クライアント端末20‐1aと対応づけてワンタイムIDを発行し、そして、発行したワンタイムIDをワンタイムID DB124に記録する(S104)。
続いて、ID提供部102は、S104で発行されたワンタイムIDをクライアント端末20‐1aへ通信部120に送信させる。
そして、クライアント端末20‐1aの制御部200は、受信したワンタイムIDを記憶部226に記憶させる。例えば、相乗り支援システムが上述したブラウザベースで構成されている場合には、制御部200は、ワンタイムIDをCookieデータの一部として記憶部226に保持させる(S105)。
続いて、送信制御部202は、記憶部226に記憶されているワンタイムIDが連絡先登録されているかの問合せを管理サーバ10‐1へ通信部120に送信させる(S106)。
その後、管理サーバ10‐1の制御部100は、クライアント端末20‐1aに対応づけて発行されたワンタイムIDが記憶部122に連絡先登録されているかを確認する。例えば、管理サーバ10‐1がSIPサーバの機能を有する場合には、当該ワンタイムIDが記憶部122にRegisterされているかを確認する。
そして、制御部100は、確認結果をクライアント端末20‐1aへ通知する(S107)。
その後、クライアント端末20‐1aの制御部200は、ワンタイムIDが連絡先登録されていないことが管理サーバ10‐1から通知された場合には(S108:No)、クライアント端末20‐1aは、後述するS121の動作を行う。
一方、ワンタイムIDが連絡先登録されていることが通知された場合には(S108:Yes)、出力制御部208は、例えば図5に示したようなシステム利用開始画面32を表示させる(S109)。システム利用開始画面32において、相乗り支援システムの利用の開始が利用者2aにより選択された場合には(S109:No)、クライアント端末20‐1aは、後述するS124の動作を行う。
一方、システム利用開始画面32において、ワンタイムIDの削除が利用者2aにより選択された場合には(S109:Yes)、送信制御部202は、ワンタイムIDの削除要求を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる(S110)。そして、クライアント端末20‐1aは、処理を終了する。
その後、管理サーバ10‐1のID削除部108は、クライアント端末20‐1aに対応づけて発行されたワンタイムIDをワンタイムID DB124から削除する(S111)。そして、管理サーバ10‐1は、処理を終了する。
次に、図16を参照して、ワンタイムIDが連絡先登録されていないことが管理サーバ10‐1から通知された場合(S108:No)の動作について説明する。図16に示したように、クライアント端末20‐1aの出力制御部208は、例えば図4に示したようなワンタイムID連絡先登録画面31を表示させる。そして、ワンタイムID連絡先登録画面31において、連絡先登録を希望しないことが利用者2aにより選択された場合には(S121:No)、クライアント端末20‐1aは、処理を終了する。
一方、連絡先登録を希望することが利用者2aにより選択された場合には(S121:Yes)、送信制御部202は、ワンタイムIDの連絡先登録の要求を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる(S122)。
その後、管理サーバ10‐1の制御部100は、クライアント端末20‐1aに対応づけて発行されたワンタイムIDを連絡先登録する。例えば、管理サーバ10‐1がSIPサーバの機能を有する場合には、制御部100は、当該ワンタイムIDを記憶部122にRegisterする(S123)。
その後、クライアント端末20‐1aの出力制御部208は、例えば図9に示したような乗車位置情報入力画面36を表示させる。そして、位置情報取得部204は、乗車位置情報入力画面36に対する利用者2aの入力に基づいて、乗車位置情報を取得する(S124)。
続いて、出力制御部208は、例えば図10に示したような目的位置情報入力画面37を表示させる。そして、目的位置情報取得部206は、目的位置情報入力画面37に対する利用者2aの入力に基づいて、目的位置情報を取得する(S125)。
続いて、出力制御部208は、例えば図6に示したような乗車希望時間入力画面33を表示させる。そして、利用者2aは、乗車希望時間入力画面33に対して乗車希望時間を入力する(S126)。
続いて、送信制御部202は、S124で取得された乗車位置情報、S125で取得された目的位置情報、およびS126で入力された乗車希望時間を含む相乗り希望情報を管理サーバ10‐1へ通信部120に送信させる(S127)。
その後、管理サーバ10‐1の相乗り情報管理部104は、相乗り情報DB126に登録されている、他のクライアント端末20‐1bによる相乗り希望情報のうち、クライアント端末20‐1aから受信された相乗り希望情報に類似する、クライアント端末20‐1bによる相乗り希望情報を検索する(S128)。そして、相乗り情報管理部104は、検索結果をクライアント端末20‐1aへ通信部120に送信させる(S129)。
その後、1以上の相乗り希望情報が管理サーバ10‐1から受信された場合には(S130:Yes)、クライアント端末20‐1aは、後述するS141の動作を行う。
一方、相乗り希望情報が管理サーバ10‐1から受信されなかった場合には(S130:No)、クライアント端末20‐1aの出力制御部208は、入力された相乗り希望情報の登録を希望するか否かを確認する画面を表示させる。相乗り希望情報の登録を希望しないことが利用者2aにより選択された場合には(S131:No)、クライアント端末20‐1aは、処理を終了する。
一方、相乗り希望情報の登録を希望することが利用者2aにより選択された場合には(S131:Yes)、送信制御部202は、入力された相乗り希望情報の登録要求を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる(S132)。そして、クライアント端末20‐1aは、処理を終了する。
その後、管理サーバ10‐1の相乗り情報管理部104は、S127で受信された相乗り希望情報を、クライアント端末20‐1aに発行されたワンタイムIDに対応づけて相乗り情報DB126に登録する(S133)。そして、管理サーバ10‐1は、処理を終了する。
次に、図17を参照して、1以上の相乗り希望情報が管理サーバ10‐1から受信された場合(S130:Yes)の動作について説明する。図17に示したように、クライアント端末20‐1aの出力制御部208は、例えば図7に示したような交渉希望相手選択画面34を表示させる(S141)。そして、交渉希望相手選択画面34に表示された相乗り希望情報の中に利用者2aが交渉を希望する情報が無い場合には(S142:No)、利用者2aは、交渉を希望しないことを選択する。そして、クライアント端末20‐1aは、S131の動作を行う。
一方、利用者2aが交渉を希望する情報がある場合には(S142:Yes)、交渉希望相手選択画面34において、利用者2aは、交渉を希望する相乗り希望情報を選択する(S143)。
続いて、クライアント端末20‐1aの送信制御部202は、S143で選択された相乗り希望情報を管理サーバ10‐1へ通信部120に送信させる(S144)。
その後、管理サーバ10‐1の通信制御部106は、S143で選択された相乗り希望情報の登録元であるクライアント端末20‐1bに対して発呼する。そして、通信制御部106は、クライアント端末20‐1aとクライアント端末20‐1bとの間で、それぞれに発行されたワンタイムIDを用いた通話を中継する(S145)。
その後、通話が終了した際には、クライアント端末20‐1aの送信制御部202は、切断通知を管理サーバ10‐1へ通信部120に送信させる(S146)。
続いて、出力制御部208は、例えば図8に示したようなシステム利用終了画面35を表示させる(S147)。システム利用終了画面35において、システムの利用を終了しない(つまり、利用を継続する)ことが利用者2aにより選択された場合には(S147:No)、クライアント端末20‐1aは、再びS130の動作を行う。
一方、システム利用終了画面35において、システムの利用を終了することが利用者2aにより選択された場合には(S147:Yes)、送信制御部202は、相乗り希望情報の削除要求を管理サーバ10‐1へ通信部220に送信させる(S148)。そして、クライアント端末20‐1aは、処理を終了する。
その後、管理サーバ10‐1の相乗り情報管理部104は、クライアント端末20‐1aに発行されたワンタイムIDに対応づけて登録されている相乗り希望情報を相乗り情報DB126から削除する(S149)。そして、管理サーバ10‐1は、処理を終了する。
(2−1−3−2.ワンタイムIDの削除処理の動作)
次に、図18を参照して、第1の実施形態によるワンタイムIDの削除処理の動作について説明する。図18は、管理サーバ10‐1によるワンタイムIDの削除処理の動作を示したフローチャートである。
図18に示したように、まず、管理サーバ10‐1のID削除部108は、例えば所定の時間間隔ごとに、一定時間以上経過したか否かを確認する(S161)。一定時間が経過していない場合には(S161:No)、ID削除部108は、一定時間待機する(S162)。そして、ID削除部108は、再びS161の動作を行う。
一方、一定時間以上経過した場合には(S161:Yes)、ID削除部108は、ワンタイムIDの発行時刻から一定時間以上経過しているワンタイムIDをワンタイムID DB124から抽出する(S163)。そして、ID削除部108は、抽出したワンタイムIDをワンタイムID DB124から削除する(S164)。
その後、相乗り情報管理部104は、S164で削除されたワンタイムIDそれぞれに対応づけて登録されている相乗り希望情報を相乗り情報DB126から抽出する。そして、相乗り情報管理部104は、抽出した相乗り希望情報を相乗り情報DB126から削除する(S165)。
[2−1−4.効果]
以上、例えば図11、および図15〜17等を参照して説明したように、管理サーバ10‐1は、クライアント端末20‐1aからの要求に基づいて、クライアント端末20‐1aに対応づけて発行されたワンタイムIDをクライアント端末20‐1aに対して提供し、他のクライアント端末20‐1bにより登録された相乗り希望情報をクライアント端末20‐1aへ提示し、そして、提示された相乗り希望情報の中から選択された相乗り希望情報の登録元であるクライアント端末20‐1bとクライアント端末20‐1aとの間で、クライアント端末20‐1aおよびクライアント端末20‐1bにそれぞれ発行されたワンタイムIDにより通信させる。
このため、利用者2同士が相乗りの交渉を行う際に、クライアント端末20‐1の固定的なIDの代わりに、一時的に発行されたワンタイムIDにより通信することができる。このため、クライアント端末20‐1の例えば電話番号などの固定的なIDが他の利用者に知られることがないので、利用者2の匿名性を保つことができる。そして、相乗り支援システムの利用に関して利用者2は安心感を抱くようになり、相乗り支援システムの利用者2の増加が期待できる。
また、管理サーバ10‐1は、クライアント端末20‐1に対応づけて発行されたワンタイムIDの使用が終了される時間または場所に関する条件が満たされた場合には、当該ワンタイムIDをワンタイムID DB124から自動的に削除する。このため、例えばクライアント端末20−1のIPアドレスなどの個人情報がワンタイムID DB124に長期間残り続けることを防止できるので、悪意のある人物よりワンタイムID DB124から個人情報が取得されるリスクを低く抑えることができる。
<2−2.第2の実施形態>
以上、第1の実施形態について説明した。次に、第2の実施形態について説明する。まず、第2の実施形態を創作するに至った背景について説明する。
上述したように、第1の実施形態では、ワンタイムIDの使用可能な時間または場所に関する条件が満たされない場合には、管理サーバ10‐1は、当該ワンタイムIDに対応するクライアント端末20‐1による相乗り希望情報を自動的に削除する。
ところで、時間や場所に関する限定だけでは、利用者2が現在例えばタクシーに相乗りしているか否かを特定することが難しい。このため、利用者2がすでにタクシーに相乗りして出発していても、当該利用者2による相乗り希望情報が相乗り情報DB126から削除されておらず、他の利用者2から当該利用者2に対して電話がかかってしまう可能性がある。その結果、電話をかける側、受ける側双方の利用者2が不便に感じる可能性がある。
後述するように、第2の実施形態によれば、利用者2が乗車していることを検知することにより、当該利用者2による相乗り希望情報を適切なタイミングで自動的に削除することが可能である。
[2−2−1.クライアント端末20‐2の構成]
まず、第2の実施形態による構成について詳細に説明する。図19は、第2の実施形態によるクライアント端末20‐2の構成を示した機能ブロック図である。図19に示したように、クライアント端末20‐2は、第1の実施形態と比較して、移動開始検知部210、および測定部228を新たに含む。なお、以下では、第1の実施形態と異なる機能を有する構成要素についてのみ説明を行う。
(2−2−1−1.送信制御部202)
第2の実施形態による送信制御部202は、後述する移動開始検知部210により、車両によるクライアント端末20‐2の移動が検知された場合には、クライアント端末20‐2に対応づけて発行されているワンタイムIDの削除要求を管理サーバ10‐2へ通信部220に送信させる。
(2−2−1−2.移動開始検知部210)
移動開始検知部210は、後述する測定部228による測定結果に基づいて、クライアント端末20‐2が車両により移動していることを検知する。例えば、移動開始検知部210は、まず、後述する測定部228により測定された加速度の振動パターンと、例えば記憶部226に予め記憶されている、車両の加速度の標準的な振動パターン(以下、比較用振動パターンとも称する)とを比較する。そして、移動開始検知部210は、測定された加速度の振動パターンと、比較用振動パターンとが一致または類似している場合には、クライアント端末20‐2が車両により移動していることを検知する。
(2−2−1−3.測定部228)
測定部228は、例えば加速度センサや地磁気センサなどにより構成される。測定部228は、例えばクライアント端末20‐2の加速度や、地磁気の向きなどを測定する。
[2−2−2.管理サーバ10‐2の構成]
第2の実施形態による管理サーバ10‐2の構成は、第1の実施形態と同様である。従って、ここでは説明を省略する。
[2−2−3.動作]
以上、第2の実施形態による構成について説明した。続いて、第2の実施形態による動作について説明する。なお、「相乗りの交渉場面における動作」に関しては、第1の実施形態と同様である。
(2−2−3−1.ワンタイムIDの削除処理の動作)
図20は、第2の実施形態によるワンタイムIDの削除処理の動作を示したフローチャートである。図20に示したように、まず、クライアント端末20‐2の移動開始検知部210は、例えば所定の時間間隔ごとに、一定時間以上経過したか否かを確認する(S201)。一定時間が経過していない場合には(S201:No)、移動開始検知部210は、一定時間待機する(S202)。そして、移動開始検知部210は、再びS201の動作を行う。
一方、一定時間以上経過している場合には(S201:Yes)、移動開始検知部210は、待機時間における測定部228による測定結果に基づいて、車両による移動可能性を算出する(S203)。そして、移動開始検知部210は、車両による移動可能性の算出結果が所定の閾値以上であるか否かを判定する(S204)。車両による移動可能性が所定の閾値未満であることが判定された場合には(S204:No)、移動開始検知部210は、再びS201の動作を行う。
一方、車両による移動可能性が所定の閾値以上であることが判定された場合には(S204:Yes)、送信制御部202は、クライアント端末20‐2に対応づけて発行されているワンタイムIDの削除要求を管理サーバ10‐2へ通信部220に送信させる(S205)。そして、制御部200は、記憶部226に記憶されているワンタイムIDを記憶部226から削除する(S206)。
その後、管理サーバ10‐2のID削除部108は、クライアント端末20‐2に対応づけて発行されているワンタイムIDをワンタイムID DB124から削除する(S207)。
続いて、相乗り情報管理部104は、S207で削除されたワンタイムIDに対応づけて登録されている相乗り希望情報を相乗り情報DB126から抽出する。そして、相乗り情報管理部104は、抽出した相乗り希望情報を相乗り情報DB126から削除する(S208)。
[2−2−4.効果]
以上、例えば図19、および図20を参照して説明したように、クライアント端末20‐2は、車両による移動可能性を検知した場合に、ワンタイムIDの削除要求を管理サーバ10‐2へ送信させる。
このため、管理サーバ10‐2は、利用者2による相乗り希望情報を、車両に乗車中であることがクライアント端末20‐2により検知された際に自動的に削除することができる。このため、タクシーの乗車中において他の利用者2から当該利用者2に電話がかかってくる可能性をほとんど無くすことができる。その結果、電話をかける側、受ける側双方の利用者にとって相乗り支援システムの利便性がさらに向上する。
<2−3.第3の実施形態>
以上、第2の実施形態について説明した。次に、第3の実施形態について説明する。まず、第3の実施形態を創作するに至った背景について説明する。
上述したように、第2の実施形態では、車両により移動していることがクライアント端末20‐2により検知された場合に、管理サーバ10‐2は、当該クライアント端末20‐2の利用者による相乗り希望情報を自動的に削除する。ところで、例えばクライアント端末20‐2の測定精度が低い場合には、仮に利用者が車両に乗車していても、車両により移動していることをクライアント端末20‐2が検知できない可能性がある。
後述するように、第3の実施形態によれば、利用者が乗車していることを精度高く検知することにより、当該利用者による相乗り希望情報をより適切なタイミングで自動的に削除することが可能である。
[2−3−1.クライアント端末20‐3の構成]
まず、第3の実施形態による構成について詳細に説明する。図21は、第3の実施形態によるクライアント端末20‐3の構成を示した機能ブロック図である。図21に示したように、クライアント端末20‐3は、第1の実施形態と比較して、車両内判定部212を新たに含む。なお、以下では、第1の実施形態と異なる機能を有する構成要素についてのみ説明を行う。
(2−3−1−1.送信制御部202)
第3の実施形態による送信制御部202は、後述する車両内判定部212により、車両内に設置されている通信機との間の通信が検知された場合には、クライアント端末20‐3に対応づけて発行されているワンタイムIDの削除要求を管理サーバ10‐3へ通信部220に送信させる。ここで、車両は、例えばタクシーや、相乗りバスなどである。
(2−3−1−2.車両内判定部212)
車両内判定部212は、車両内に設置されている通信機からの受信に基づいて、クライアント端末20‐3が車両内に位置するか否かを判定する。
ここで、図22を参照して、上記の機能についてより詳細に説明する。図22は、車両40内に設置されている通信機400とクライアント端末20‐3との通信のイメージを示した説明図である。図22に示したように、例えば、車両内判定部212は、通信機400から送信される所定の電磁波が通信部220により受信された場合には、クライアント端末20‐3が車両40内に位置すると判定する。ここで、所定の電磁波は、例えば所定の信号を乗せた電波であってもよいし、赤外線であってもよい。
あるいは、変形例として、車両内判定部212は、通信機400から発信される所定の情報を埋め込んだ可視光、または背景音楽が検知された場合に、クライアント端末20‐3が車両40内に位置すると判定することも可能である。
なお、図22では、通信機400が、車両40内の天井に設置されている例を示しているが、かかる例に限定されない。クライアント端末20‐3が車両40内の任意の場所において通信機400から所定の電磁波を受信可能であれば、通信機400は、車両40内のいずれの場所に設置されていてもよい。また、通信機400は、例えば、車両40に設置されているカーオーディオプレーヤーと一体的に構成されてもよい。また、通信機400は、例えば車両のいずれかのドアが開閉した時点から所定の時間までなど、一定の時間のみ所定の電磁波を送信してもよい。
[2−3−2.管理サーバ10‐3の構成]
第3の実施形態による管理サーバ10‐3の構成は、第1の実施形態と同様である。従って、ここでは説明を省略する。
[2−3−3.動作]
以上、第3の実施形態による構成について説明した。続いて、第3の実施形態による動作について説明する。なお、「相乗りの交渉場面における動作」に関しては、第1の実施形態と同様である。
(2−3−3−1.ワンタイムIDの削除処理の動作)
図23は、第3の実施形態によるワンタイムIDの削除処理の動作を示したフローチャートである。図23に示したように、まず、クライアント端末20‐3の車両内判定部212は、例えば所定の時間間隔ごとに、一定時間以上経過したか否かを確認する(S301)。一定時間が経過していない場合には(S301:No)、車両内判定部212は、一定時間待機する(S302)。そして、車両内判定部212は、再びS301の動作を行う。
一方、一定時間以上経過している場合には(S301:Yes)、車両内判定部212は、車両内に設置されている通信機からの所定の電磁波が通信部220により受信されたか否かを判定する(S303)。通信機から所定の電磁波が受信されていないと判定した場合には(S303:No)、車両内判定部212は、再びS301の動作を行う。
一方、通信機から所定の電磁波が受信されたと判定した場合には(S303:Yes)、送信制御部202は、クライアント端末20‐3に対応づけて発行されているワンタイムIDの削除要求を管理サーバ10‐3へ通信部220に送信させる(S304)。
なお、S305〜S307の動作は、第2の実施形態におけるS206〜S208の動作と同様である。
[2−3−4.効果]
以上、例えば図21〜図23を参照して説明したように、クライアント端末20‐3は、車両内に設置されている通信機から所定の電磁波の受信を検知した場合に、ワンタイムIDの削除要求を管理サーバ10‐3へ送信させる。
このため、クライアント端末20‐3は、車両に乗車中であることを精度高く検知することができるので、管理サーバ10‐3は、利用者2による相乗り希望情報をより適切なタイミングで自動的に削除することが可能である。
<<3.ハードウェア構成>>
以上、本発明の各実施形態について説明した。次に、本発明の各実施形態に共通する管理サーバ10のハードウェア構成について、図24を参照して説明する。図24に示したように、管理サーバ10は、CPU150、ROM(Read Only Memory)152、RAM154、内部バス156、入出力インターフェース158、HDD(Hard Disk Drive)160、およびネットワークインターフェース162を備える。
<3−1.CPU150>
CPU150は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って管理サーバ10内の動作全般を制御する。また、CPU150は、管理サーバ10において制御部100の機能を実現する。なお、CPU150は、マイクロプロセッサなどのプロセッサにより構成される。
<3−2.ROM152>
ROM152は、CPU150が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。
<3−3.RAM154>
RAM154は、CPU150の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。
<3−4.内部バス156>
内部バス156は、CPUバスなどから構成される。この内部バス156は、CPU150、ROM152、およびRAM154を相互に接続する。
<3−5.入出力インターフェース158>
入出力インターフェース158は、HDD160、およびネットワークインターフェース162を、内部バス156と接続する。例えばHDD160は、この入出力インターフェース158および内部バス156を介して、RAM154などとの間でデータをやり取りする。
<3−6.HDD160>
HDD160は、記憶部122として機能する、データ格納用の装置である。このHDD160は、例えば、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置、および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含む。また、HDD160は、CPU150が実行するプログラムや各種データを格納する。
<3−7.ネットワークインターフェース162>
ネットワークインターフェース162は、例えばインターネットなどの通信網に接続するための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。このネットワークインターフェース162は、通信部120として機能する。なお、ネットワークインターフェース162は、無線LAN対応通信装置、LTE(Long Term Evolution)対応通信装置、または有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
<<4.変形例>>
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
<4−1.変形例1>
例えば、クライアント端末20aとクライアント端末20bとが通話中である場合には、管理サーバ10は、クライアント端末20aおよびクライアント端末20bにより登録されている相乗り希望情報を他のクライアント端末20cに公開しないことも可能である。
この変形例1によれば、他のクライアント端末20cでは、例えば図7に示した交渉希望相手選択画面34において、現在通話可能な利用者2による相乗り希望情報のみが表示されるので、利便性がさらに高い。
<4−2.変形例2>
また、各実施形態による相乗り支援システムは、クライアント端末20aが、自己の相乗り希望情報を他のクライアント端末20bへ公開させるか否かを変更可能なように構成されることも可能である。
[4−2−1.クライアント端末20の構成]
例えば、相乗り支援システムの利用中において、利用者2aの入力に応じて、クライアント端末20aの出力制御部208は、まず、図25に示したような公開設定画面38を表示させる。なお、この公開設定画面38は、クライアント端末20aが管理サーバ10に登録した相乗り希望情報を他のクライアント端末20bへ公開させるか否かを変更するための画面である。
そして、公開設定画面38において、利用者2aにより「はい」ボタン382が選択された場合には、送信制御部202は、相乗り希望情報380を非公開にさせる要求を管理サーバ10へ通信部220に送信させる。
[4−2−2.管理サーバ10の構成]
また、変形例1による相乗り情報DB126は、例えば図26に示したように、図13に示した相乗り情報DB126と比較して、さらに公開設定1272列を含むことが可能である。そして、管理サーバ10の相乗り情報管理部104は、クライアント端末20から受信される公開/非公開の変更要求に応じて、公開設定1272の値を変更することが可能である。
例えば、図25に示した公開設定画面38において、利用者2aにより「はい」ボタン382が選択された場合には、相乗り情報管理部104は、図26に示したように、図25における相乗り希望情報380に対応する相乗り情報DB126のレコード、つまりデータIDが「0001」であるレコードに関して、公開設定1272の値を「公開」から「非公開」に変更する。
この変形例2によれば、利用者2aは、自己が登録した相乗り希望情報を他のクライアント端末20bへ公開させる時期を調整することが可能となる。このため、利用者2aは、他の利用者2bから電話がかかってくることを望まない時には、一時的に相乗り希望情報を非公開に設定することができるので、利便性がさらに向上する。
<4−3.変形例3>
また、各実施形態によるクライアント端末20の出力制御部208は、各種の表示画面を出力部222に表示させる代わりに、小型プロジェクタや、デジタルサイネージなどに出力させてもよい。
<4−4.変形例4>
なお、本発明の各実施形態によれば、CPU150、ROM152、およびRAM154などのハードウェアを、上述した管理サーバ10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも提供可能である。また、該コンピュータプログラムが記録された記録媒体も提供される。
10 管理サーバ
12 通信網
20 クライアント端末
40 車両
100 制御部
102 ID提供部
104 相乗り情報管理部
106 通信制御部
108 ID削除部
120 通信部
122 記憶部
124 ワンタイムID DB
126 相乗り情報DB
128 位置情報DB
150 CPU
152 ROM
154 RAM
156 内部バス
158 入出力インターフェース
160 HDD
162 ネットワークインターフェース
200 制御部
202 送信制御部
204 位置情報取得部
206 目的位置情報取得部
208 出力制御部
210 移動開始検知部
212 車両内判定部
220 通信部
222 出力部
224 入力部
226 記憶部
228 測定部
400 通信機

Claims (13)

  1. 端末からの要求に基づいて、前記端末に対応づけて発行された通信用IDを前記端末に対して提供するID提供部と、
    他の端末により登録された相乗り希望情報を前記端末へ提示する相乗り情報管理部と、
    提示された相乗り希望情報の中から選択された相乗り希望情報の登録元である他の端末と前記端末との間で、前記端末および前記他の端末にそれぞれ発行された通信用IDにより通信させる通信制御部と、
    を備える、情報処理装置。
  2. 前記相乗り希望情報は、乗車位置情報、目的位置情報、または乗車希望時間を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記通信用IDは、使用可能な時間または場所が限定されている一時的なIDである、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記相乗り情報管理部は、前記端末から受信される相乗り希望情報を、前記端末に発行された通信用IDと対応づけて相乗り情報データベースに登録する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記情報処理装置は、所定の条件が満たされた場合に、前記端末に対応づけて発行された通信用IDを削除するID削除部をさらに備える、請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記所定の条件は、前記端末に対応づけて発行された通信用IDの使用が終了される時間または場所に関する条件を含む、請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記所定の条件は、前記端末から通信用IDの削除要求が受信されることを含む、請求項5または6に記載の情報処理装置。
  8. 前記相乗り情報管理部は、前記ID削除部により通信用IDが削除された場合には、削除された通信用IDに対応づけて前記相乗り情報データベースに登録されている相乗り希望情報を削除する、請求項5〜7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記ID削除部は、前記端末から、車両による移動可能性の検知に基づいた通信用IDの削除要求が受信された場合には、前記端末に対応づけて発行された通信用IDを削除する、請求項5〜8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記ID削除部は、前記端末から、車両内に設置されている通信機からの受信に基づいた通信用IDの削除要求が受信された場合には、前記端末に対応づけて発行された通信用IDを削除する、請求項5〜9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 端末、および情報処理装置を有し、
    前記端末は、通信用IDの提供要求を前記情報処理装置へ送信させる送信制御部と、
    前記情報処理装置から提示される相乗り希望情報を出力させる出力制御部と、
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記端末からの要求に基づいて、前記端末に対応づけて発行された通信用IDを前記端末に対して提供するID提供部と、
    他の端末により登録された相乗り希望情報を前記端末へ提示する相乗り情報管理部と、
    提示された相乗り希望情報の中から選択された相乗り希望情報の登録元である他の端末と前記端末との間で、前記端末および前記他の端末にそれぞれ発行された通信用IDにより通信させる通信制御部と、
    を備える、情報処理システム。
  12. 端末からの要求に基づいて、前記端末に対応づけて発行された通信用IDを前記端末に対して提供するステップと、
    他の端末により登録された相乗り希望情報を前記端末へ提示するステップと、
    提示された相乗り希望情報の中から選択された相乗り希望情報の登録元である他の端末と前記端末との間で、前記端末および前記他の端末にそれぞれ発行された通信用IDにより通信させるステップと、
    を備える、情報処理方法。
  13. コンピュータを、
    端末からの要求に基づいて、前記端末に対応づけて発行された通信用IDを前記端末に対して提供するID提供部と、
    他の端末により登録された相乗り希望情報を前記端末へ提示する相乗り情報管理部と、
    提示された相乗り希望情報の中から選択された相乗り希望情報の登録元である他の端末と前記端末との間で、前記端末および前記他の端末にそれぞれ発行された通信用IDにより通信させる通信制御部、
    として機能させるための、プログラム。
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