JP2015176344A - 電子メールを利用した広告宣伝システム及び方法並びにコンピュータプログラム - Google Patents

電子メールを利用した広告宣伝システム及び方法並びにコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】顧客情報を効率的にマーケッティングに利用する。【解決手段】店舗に割り振られた電話番号を顧客に提示する提示部(100)と、顧客が携帯電話(500)により、その番号に電話発信を実行すると、着信するモデム部(210)と、携帯電話の番号を発信者番号として取得すると共に店舗対応番号を着信番号として取得する番号取得部(221)と、店舗の属性に基づいて、顧客の属性を推測する推測部(222)と、発信者番号に対応付けて推測された属性を登録するデータベース部(230)とを備える。モデム部(210)は、発信者番号に対して(i)顧客に係る属性を入力するためのブラウザ画面を提供するURLと(ii)URLへアクセスしてURL上で入力することを促す旨のメッセージとを含むSMSメールを発信する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、顧客の携帯電話に対して電話回線を利用して送信される電子メールを利用した広告宣伝システム及び方法、並びにコンピュータをそのような装置として機能させるコンピュータプログラムの技術分野に関する。
伝統的に、電子メール或いはeメールを広告宣伝に利用するシステムとしては、先ず、顧客からeメールアドレス等を、紙やブラウザ上のアンケート等により取得し、その後、該取得されたeメールアドレスに向けて、サーバ装置やパソコンから営業メールを送信するものが周知である。
近年では、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)経由で、顧客の繋がり、属性等を勘案した上で、広告宣伝を行うように構築されたものも各種提案されている(特許文献1〜5参照)。
特開2014−013593号公報 特開2013−238997号公報 特開2013−178849号公報 特開2013−004027号公報 特開2012−242976号公報
しかしながら、このようなシステムにおいては、例えば、顧客の連絡先や、更には顧客の素性(例えば、名前、年齢層、性別等)、活動地域や住居地域、趣向或いは嗜好や趣味等々の情報を取得するのに、多大な困難性を伴うか又は相当の手間若しくはコストが掛かってしまいかねない。
特に、スパムメールの被害を阻止するという技術的課題の下で、一通送信する都度に電信電話サービス会社により所定料金を課金されると共に電話番号をメールアドレスとして送信される、SMSメールを顧客向けの広告宣伝に利用しようとする場合、先ず連絡先(即ちSMSメールの送信先)として、最低限でも顧客の所有する携帯電話の電話番号を取得する必要が生じる。更に、SMSメールを利用して、顧客の素性、住居地域、趣向等々の情報を顧客から聞き出そうとする過程で、送信費用(即ち、広告宣伝費)の非効率なまでの増大を招きかねない。
ここに「SMSメール」とは、ショート・メッセージ・サービス(Short Message Service)メール或いはテキストメッセージ(text message)メールのことであり、例えば我が国では大手電信電話サービス会社により提供されている「SMSメール」、又は「cメール」若しくは「ショートメール」として周知されている。
結局、このような広告宣伝用に顧客の連絡先等々の情報を取得・収集する目的で、SMSメールを利用することは、SMSメールの構造上或いは性質上、根本的に困難であるという技術的制約がある。
以上の結果、eメールを利用したマーケティング戦略は各種存在或いは提案されているものの、SMSメールを利用した効率的なマーケティング戦略は、実用化或いは実践化されておらず、有効と思われる提案も何等なされていない。他方で、SNS経由で広告宣伝を行おうとすれば、顧客による特定SNSへの参加が絶対的な条件となり、やはり効率的なマーケッティングへ繋げるには困難が伴うという技術的問題点がる。
本発明は、例えば上記問題点に鑑みなされたものであり、顧客に関する情報を極めて効率的にマーケッティングに利用することを可能ならしめる、SMSメールを利用した広告宣伝システム及び方法、並びにコンピュータをそのようなシステムとして機能させるコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
本発明の広告宣伝システムは上記課題を解決するために、個々の店舗に固有に割り振られた電話番号である店舗対応番号を顧客に提示する提示手段と、一の顧客が自らの携帯電話により、前記提示手段により提示された一の店舗対応番号に電話発信を実行すると、該実行された電話発信を、電話回線を介して着信する着信手段と、前記電話発信が着信されると、前記携帯電話の番号を発信者番号として取得すると共に前記一の店舗対応番号を一の着信番号として取得する番号取得手段と、前記一の店舗対応番号が割り振られた一の店舗の属性に基づいて、前記一の顧客の属性を推測する推測手段と、前記取得された発信者番号に対応付けて、前記推測された属性を登録する登録手段と、前記取得された発信者番号に対して、(i)前記一の顧客に係る所定種類の属性を入力するためのブラウザ画面を提供するURLと(ii)前記一の店舗に関連すると共に前記URLへアクセスして前記URL上で入力することを促す旨のメッセージとを含む一のSMSメールを、発信する発信手段とを備え、前記登録手段は、前記一の顧客が前記携帯電話により前記URLへアクセスして前記ブラウザ画面上で前記所定種類の属性を入力すると、該入力された所定種類の属性を、前記推測された属性に加えて前記一の顧客に係る属性として登録する。
本発明の広告宣伝システムによれば、顧客が発信した際における発信者番号を、該顧客に固有の属性の一部として取得できる。同時に、顧客が電話発信した際における着信番号から定まる、顧客が提示手段による提示を受けた店舗の場所に基づいて、該顧客の活動地域を該顧客に固有の属性の一部として取得できる。これに加えて又は代えて、顧客が提示手段による提示を受けた店舗の業種、種別等に基づいて、例えば該顧客の嗜好、趣向等を該顧客に固有の属性の一部として取得できる。
更に、取得した発信者番号に向けてSMSメールを発信し、URLのブラウザ上で入力してもらうことによって、例えば該顧客の氏名、性別などの顧客に係る所定種類の属性を取得できる。
これらの属性を発信者番号毎に、即ち、概ねその携帯電話の所有者である顧客毎に登録できるので、その後に、営業用或いはマーケティング用のSMSメールを、顧客の属性に応じて無駄なく発信することが可能となる。
このように、SMSメールの送受信を駆使することで、顧客に関する情報を極めて効率的にマーケッティングに利用することが可能となる。
本発明の広告宣伝方法は上記課題を解決するために、個々の店舗に固有に割り振られた電話番号である店舗対応番号を顧客に提示する提示工程と、一の顧客が自らの携帯電話により、前記提示工程により提示された一の店舗対応番号に電話発信を実行すると、該実行された電話発信を、電話回線を介して着信する着信工程と、前記電話発信が着信されると、前記携帯電話の番号を発信者番号として取得すると共に前記一の店舗対応番号を一の着信番号として取得する番号取得工程と、前記一の店舗対応番号が割り振られた一の店舗の属性に基づいて、前記一の顧客の属性を推測する推測工程と、前記取得された発信者番号に対応付けて、前記推測された属性を登録する第1登録工程と、前記取得された発信者番号に対して、(i)前記一の顧客に係る所定種類の属性を入力するためのブラウザ画面を提供するURLと(ii)前記一の店舗に関連すると共に前記URLへアクセスして前記URL上で入力することを促す旨のメッセージとを含む一のSMSメールを、発信する発信工程と、前記一の顧客が前記携帯電話により前記URLへアクセスして前記ブラウザ画面上で前記所定種類の属性を入力すると、該入力された所定種類の属性を、前記推測された属性に加えて前記一の顧客に係る属性として登録する第2登録工程とを備える。
本発明の広告宣伝方法によれば、上述した本発明の広告宣伝システムの場合と同様に、顧客による電話をかけるという簡易な行動によって顧客の活動場所や連絡先等々を取得できる。更に、顧客によるブラウザ上で入力するという簡易な行動によって氏名、性別等に関する有益な情報を取得できる。これらの属性を発信者番号毎に登録でき、営業用或いはマーケティング用のSMSメールを、顧客の属性に応じて無駄なく発信することが可能となる。
本発明のコンピュータプログラムは上記課題を解決するために、コンピュータを、上述した本発明の広告宣伝システム(但しそれらの各種態様を含む)に係る前記着信手段、前記番号取得手段、前記推測手段、前記登録手段及び前記発信手段として機能させる。
本発明のコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体或いはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等コンピュータシステムに着脱可能な固体型記憶装置から、当該コンピュータプログラムをコンピュータシステムに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、例えば、通信手段等を介してコンピュータシステムにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明に係る広告宣伝システム(但し、その各種態様を含む)を比較的簡単に実現できる。
本発明のこのような作用及び他の利得は、これ以降に説明する実施形態により明らかにされる。
発明の実施の形態
<広告宣伝システムの実施形態>
本発明に係る広告宣伝システムの第1実施形態は、個々の店舗に固有に割り振られた電話番号である店舗対応番号を顧客に提示する提示手段と、一の顧客が自らの携帯電話により、前記提示手段により提示された一の店舗対応番号に電話発信を実行すると、該実行された電話発信を、電話回線を介して着信する着信手段と、前記電話発信が着信されると、前記携帯電話の番号を発信者番号として取得すると共に前記一の店舗対応番号を一の着信番号として取得する番号取得手段と、前記一の店舗対応番号が割り振られた一の店舗の属性に基づいて、前記一の顧客の属性を推測する推測手段と、前記取得された発信者番号に対応付けて、前記推測された属性を登録する登録手段と、前記取得された発信者番号に対して、(i)前記一の顧客に係る所定種類の属性を入力するためのブラウザ画面を提供するURLと(ii)前記一の店舗に関連すると共に前記URLへアクセスして前記URL上で入力することを促す旨のメッセージとを含む一のSMSメールを、発信する発信手段とを備え、前記登録手段は、前記一の顧客が前記携帯電話により前記URLへアクセスして前記ブラウザ画面上で前記所定種類の属性を入力すると、該入力された所定種類の属性を、前記推測された属性に加えて前記一の顧客に係る属性として登録する。
本実施形態の広告宣伝システムによれば、先ず、提示手段によって、店舗対応番号が顧客に提示される。典型的には、複数の提示手段が、当該システムの運営管理者或いは提供者と契約を夫々結んだ複数の店舗に、一つずつ配備される。ここに「店舗対応番号」は、予め、例えば当該システムの運営管理者等によって、個々の店舗に固有に割り振られた電話番号である。これを提示する「提示手段」については、次に説明する如く各種態様が採られ得る。
即ち、提示手段は、例えば、貼り紙、カード、掲示板、看板などの表示用のシート状媒体を含んで構成されてもよい。この場合、その表示面に店舗対応番号が印刷等で描かれる。提示手段は、例えば、専用又は汎用のディスプレイを含んで構成されてもよい。この場合、その画面に店舗対応番号が適宜に或いは常時に表示される。或いは、提示手段は、例えば、音声により店舗対応番号を提示するように構成されてもよい。この場合、音声自動案内により、少なくとも店舗対応番号を含むメッセージが顧客に対して適時に音声出力される。
提示手段がディスプレイを含んで構成される場合には、該ディスプレイは、ネット接続されていないスタンドアローン型であってもよいし、インターネット等の通信網や電信電話回線網を介して、ネット接続や電話接続された型でもよい。
提示手段は、例えば、店舗或いは実店舗であれば、レジの顧客が見える側に貼り付けられたり、店舗内における顧客から見易い壁やテーブルの上などに貼り付けられたり、置かれたり、吊り下げられたり、映し出されたりする。
更に、提示手段は、例えば、実店舗のないネットショップ等に対して配備されてもよく、この場合、例えば、ネットショップの画面内の一部に常時若しくは適時に、又は該画面の全域に適時に、ネットショップに割り振られた店舗対応番号を含む表示が実施されればよい。
提示手段の提示内容としては、店舗対応番号だけでもよいが、好ましくは店舗対応番号に加えて、顧客に対して該店舗対応番号への電話発信を促す旨の文字、文章、記号を含む。
その後、一の店舗で提示手段による提示を受けた一の顧客が、該一の店舗で即時に又は該一の店舗を出た後に、自らの携帯電話により、提示された店舗対応番号への電話発信を実行する。すると、例えば当該システムの運営管理者等が所有するサーバ装置に備えられた電話機、モデム等を含んで構成される、着信手段によって、該実行された電話発信は、電話回線を介して着信される。
続いて、該電話発信が着信されると、例えば当該システムの運営管理者等が所有するサーバ装置に備えられたコントローラ、プロセッサ等を含んで構成される、番号取得手段によって、電話発信を実行した顧客の携帯電話の番号が、発信者番号として取得される。
これと同時に若しくは並行して又は相前後して、番号取得手段によって、一の店舗対応番号が、一の着信番号として取得される。
ここで取得される発信者番号は、個々の顧客に一対一対応するもの、即ち顧客識別情報として扱える。他方、ここで取得される着信番号(即ち店舗対応番号)は、個々の店舗に一対一対応するもの、即ち店舗識別情報として扱える。
続いて、例えば当該システムの運営管理者等が所有するサーバ装置に備えられたコントローラ、プロセッサ等を含んで構成される、推測手段によって、番号取得手段により取得された一の店舗対応番号が割り振られた一の店舗の属性に基づいて、一の顧客の属性は、推測される。
「店舗の属性」は、より具体的には例えば、店舗に係る、都道府県等の行政区割、地域、業種、即ち店舗対応番号が予め割り振られた際に特定された或いは既知とされた、当該店舗の名称、住所又は居所、業種、種別、地域、国などである。これに対して「顧客の属性」は、より具体的には例えば、当該顧客に係る、行動範囲、居所などとしての都道府県等の行政区画や地域であり、更に、趣向、嗜好、行動パターン(例えば、どのような店舗へ行くかといった性癖や習慣等)である。
このような顧客の属性は、店舗で定時手段による提示を受けたことをトリガーとして顧客が電話を掛けたという事実から、推測されることになる。逆に言えば、顧客が電話を店舗対応番号へ掛けねば、顧客の属性は推測されない。
なお、このような顧客からの電話(即ち電話発信の実行)は、主として発信番号と着信番号とを取得するために用いられる。言い換えれば、この電話は、着信手段によって、適式に一旦着信されれば、最低限度の用は足りる。このため、着信後には、着信手段により顧客の携帯電話に向けて顧客による切断を促す旨の自動音声メッセージを発するように構成されてもよい。即ち、該メッセージに従って顧客の側から回線を切断するように仕組まれてもよい。或いは、着信手段により顧客の携帯電話に向けて回線を切断する旨の自動音声メッセージを発した後に、着信手段側から自動的に切断するように構成されてもよい。或いは、発信者番号及び着信番号の取得が確認され次第、着信手段の側から一方的に又はいきなり若しくは短時間後に、回線を切断するように構成されてもよい。加えて、着信手段側からの自動音声メッセージとしては、回線を切断する旨以外の、例えば、顧客に対するあいさつや御礼、顧客に対して次にメール(即ちSMSメール)が送信される旨の説明や案内、顧客のプライバシー情報・秘密情報の取り扱いについての説明などが、発せられてもよい。
或いは、このように顧客に向けて自動音声メッセージを発するのに代えて又は加えて、予め提示手段の方で、電話を掛けた後にどうすべきかについての(例えば、「電話を掛けたら一旦切ってください」などの)指示を、店舗対応番号と共に提示してもよい。
続いて、上記の如く推測された属性が、例えば当該システムの運営管理者等が所有するサーバ装置に備えられたデータベース、記憶装置、プロセッサ等を含んで構成される、登録手段によって、番号取得手段により取得された発信者番号に対応付けられる形で(言い換えれば、当該発信者番号の割り当てられた携帯電話の所有者である該一の顧客に対応付けられる形で)登録される。ここで登録される属性は、少なくとも顧客の属性を含むが、これと共に、該顧客が店舗対応番号に係る提示を受けた店舗の属性が登録されてもよい。
なお、このような属性は、取得された一の着信番号(即ち、当該一の着信番号である一の店舗対応番号が割り振られた一の店舗)に対して、取得された発信者番号(即ち、当該発信者番号の割り当てられた携帯電話の所有者である該一の顧客)及び上述の推測された属性を対応付ける形で登録することも可能である。このように登録することでも、店舗の属性、顧客の属性、及びそれらの対応関係などを示す情報を、顧客の発信者番号に対応付けてデータベース等内に構築できる。
続いて、例えば当該システムの運営管理者等が所有するサーバ装置に備えられた電話機、モデム等を含んで構成される、発信手段により、次の如きSMSメールが発信される。
本発明に係るSMSメールとは、ショート・メッセージ・サービスメール或いはテキストメッセージメールのことであり、言い換えれば、電信電話回線を介して、メッセージ表示が可能な携帯電話の電話番号に向けて送信され、送信に際にして一通毎或いは従量制で課金されるメッセージメールのことである。このようなSMSメールは、キャリアを有する電信電話サービス会社を介して送受信されるものである。このため、キャリアを特定した上で、即ち、各顧客が何れの電信電話サービス会社を使っているかを知らされた上で或いは特定した上で、発信する必要がある。ここで、キャリアを誤って送信すると、誤ったSMSメールの送信を要求された電信電話サービス会社の側から、送信エラーメッセージが返信されることになる。
本発明では、例えば我が国大手電信電話サービス会社により提供されている「SMSメール」、又は「cメール」若しくは「ショートメール」を総称して、「SMSメール」と呼ぶ。即ち、本発明に係るSMSメールとは、広義の意味である。電話番号をアドレスとして電信電話回線を介して送受信される文字によるメッセージメールを意味し、特に(インターネット経由のeメールと異なり)少なくとも一送信につき或いは一通につき課金される或いは送信メール数に応じて従量制で課金される電子メールのことを意味するといってもよい。本発明に係るSMSメールは、その課金体系により、スパムメールが事実上或いは実戦上、極めて有効に阻止されるように構築されている。
発信手段により発信されるSMSメールは、(i)一の顧客に係る、例えば名前、性別、生年月日などである、所定種類の属性を入力するためのブラウザ画面を提供するURLを含む。更に、(ii)例えば店舗名を示した上でそこからの連絡である旨等の、一の店舗に関連する旨であると共に、前記URLへアクセスしてURL上で入力することを促す旨のメッセージを含む。
一の店舗に関連する旨のメッセージは、例えば、該一の店舗からの挨拶メッセージや、更に、URLへのアクセスを促す又はURLへアクセスし且つ入力するのを促す旨のメッセージである。いずれの場合にも、顧客が怪しげなメールやスパムメールとして誤認してしまわないように、該一の店舗(即ち、先に顧客が電話をかける発端となった店舗)に関連するメッセージであることが表示される。
ここでのURLの表示については、既存のスマートホン等の携帯電話であれば、概ね、携帯電話のSMSメッセージが表示された画面上で、該URLを選択すれば(例えば、選択位置やアイコンを、表示されたURLに合わせて、クリック、エンター等の所定動作を実行すれば)、自動的に該URLへ飛ぶように構成されている。即ち、操作者となる顧客をして、非常に簡単に、次に説明するブラウザ上で情報入力可能な状況が、当該携帯電話にて構築される。
その後、上述の一のSMSメールを受信した一の顧客が、携帯電話により前記URLへアクセスしてブラウザ画面上で所定種類の属性を入力する。ここでは、ブラウザの入力欄として、例えば、名前、生年月日、誕生日、年齢、性別などの欄が設けられていれば、顧客により、そのような入力欄の各々への入力或いは記入が実行される。
なお、顧客により入力される限り、顧客が意識して入力している属性情報に他ならないので、例えば、名前が実名でなくニックネーム等であっても当該発明を実施する上で障害にならず、同様に、年齢などの他の情報についても同様に障害とならない。
すると、登録手段によって、該入力された所定種類の属性が、前述の推測された属性に加えられた形で、一の顧客に係る属性として登録される。即ち、顧客別に、携帯電話をかけたことにより得られる属性(例えば、顧客の携帯電話の電話番号、顧客の活動地域や趣向等)と、ブラウザ画面上で入力された属性(例えば、顧客の氏名、性別等)との両方の属性が、登録されることになる。
このような登録手段による登録は、予め複数の店舗に対して複数の店舗対応番号が夫々割り振てられていれば、複数の顧客について、単一のデータベース等に登録されることになる。即ち、単一のデータベースを含んで構成される単一の登録手段によって、複数の若しくは多数の又は当該システムの運営管理者等と契約した全ての店舗に対応可能である。
以上詳細に説明したように、本実施形態の広告宣伝システムによれば、顧客が発信した際における発信者番号を、該顧客に固有の属性の一部として取得できる。同時に、顧客が電話発信した際における着信番号(即ち店舗対応番号)から定まる、顧客が提示手段による提示を受けた店舗の場所(具体的には、着信番号たる電話番号が記載された用紙やディスプレイが配備された店舗の場所)に基づいて、該顧客の活動地域或いは居住地域を、該顧客に固有の属性の一部として取得できる。これに加えて又は代えて、顧客が提示手段による提示を受けた店舗の業種、種別等に基づいて、例えば該顧客の趣向、嗜好、趣味、行動パターン等を該顧客に固有の属性の一部として取得できる。
特に、メッセージ送信先となる携帯の電話番号が最低限必要となるSMSメールを利用しているものの、顧客の側から電話を掛けさせることにより、該電話番号を取得するのが容易となる。
更に、SMSメールを利用して、顧客の素性(例えば、氏名、年齢、性別など)の情報を顧客から聞き出そうとする過程で、送信費用(即ち、広告宣伝費)を、効率的に抑制できる。
一般的に、顧客の電話番号、住所等々の情報を取得することや、顧客の氏名、性別、生年月日、誕生日に関する情報を得ることは困難である或いは面倒な手間を伴うことに鑑みれば、上記の如くに構成された本実施形態の広告宣伝システムは、時間的、手間的或いはコスト的に極めて有利である。
本実施形態の広告宣伝システムによれば、以上のようにして登録された顧客に関する属性或いは属性情報を、発信者番号毎に、即ち、概ねその携帯電話の所有者である顧客毎に登録できるので、その後に、営業用或いはマーケティング用のSMSメールを、顧客の属性に応じて無駄なく或いは効率的に発信することが可能となる。この際、SMSメールが一通毎に有料であるが故に無造作に発信できないという技術的制約下であっても、営業として十分に成立させるSMSメールの発信を行うことも可能となる。
加えて、SNS経由で広告宣伝を行う場合と比べて、顧客による特定SNSへの参加が条件とならないで済む。
以上詳細に説明したように、本発明の広告宣伝システムの第1実施形態によれば、SMSメールの送受信を駆使することで、顧客に関する情報を極めて効率的にマーケッティングに利用することが可能となる。
広告宣伝システムの第1実施形態の一態様では、前記着信手段は、前記一の顧客が前記携帯電話により、前記提示手段により提示された前記一の店舗対応番号とは異なる他の店舗対応番号に、電話発信を実行すると、該実行された電話発信を更に着信し、前記番号取得手段は、前記他の店舗対応番号を他の着信番号として更に取得し、前記推測手段は、前記他の店舗対応番号が割り振られた他の店舗の属性に基づいて又は該他の店舗の属性及び前記一の店舗の属性に基づいて、前記一の顧客の属性を更に推測し、前記登録手段は、前記一の顧客にかかる従前の属性に加えて又は代えて、該更に推測された属性を前記一の顧客に係る属性として更に登録する。
この態様によれば、一の店舗対応番号とは異なる他の店舗対応番号に、該顧客が電話発信を実行すると、一の店舗対応番号への着信を過去に受けた着信手段により、該実行された電話発信も着信される。すると、番号取得手段によって、他の店舗対応番号が、他の着信番号として更に取得される。すると、推測手段によって、一の顧客の属性が更に推測される。
ここでの推測は、他の店舗対応番号が割り振られた他の店舗の属性に基づいて実行されるか又は該他の店舗の属性及び一の店舗の属性に基づいて実行される。例えば、一の店舗と他の店舗とが、仮にイタリア料理店で共通していれば、当該顧客はイタリア料理を非常に好きであるという属性が推測される。すると、登録手段によって、一の顧客にかかる従前の属性に加えて又は代えて、該更に推測された属性が一の顧客に係る属性として更に登録される。例えば、一の店舗と他の店舗とが、仮にイタリア料理店と中華料理店とで異なっていれば、当該顧客はイタリア料理と中華料理とを夫々好きであるという属性が推測される。すると、登録手段によって、一の顧客にかかる従前の属性(例えば、イタリア料理が好きである)に加えて又は代えて、該更に推測された属性(例えば、中華料理が好きである)が一の顧客に係る属性として更に登録される。
或いは、例えば、一の店舗と他の店舗の所在地が同一地域内にあれば、一の顧客の活動地域に変更は加えられず、他方で、一の店舗と他の店舗の所在地が相互に離れた地域にあれば、一の顧客の活動地域が広げられるか、複数の活動地域が顧客の活動地域として複数の地域が登録される。例えば、勤務地域、住居地域、出張地域、娯楽地域など、相互から大なり小なり離れた複数の地域が、一の顧客の活動地域となり得る。
このように単一の顧客が複数の店舗について相前後して電話を掛けた場合に、これら複数の店舗の属性に基づいて、該単一の顧客の属性をより高精度で或いは多面的に推測できるという観点からは、単一のデータベースを含んで構成される単一の登録手段によって、複数の店舗に対応した方が(即ち単一データベース内で個々の顧客の属性に係る情報量を増やした方が)有利である。
但し、店舗対応番号別に(即ち店舗別に)顧客の属性(例えば、その電話番号、活動地域、氏名等々の情報を含む)を登録すること、即ち、店舗別に顧客の登録管理を実施することも可能である。
以上の結果、SMSメールを利用して各顧客の属性情報を積み上げていく或いは累積・蓄積させていくことで、各顧客に関する情報を極めて効率的にマーケッティングに利用することが可能となる。
広告宣伝システムの第1実施形態の他の態様では、前記登録された属性に応じた広告宣伝情報を設定する設定手段を更に備え、前記発信手段は、前記一の店舗に関連するものとして、前記設定された広告宣伝情報を含む他のSMSメールを発信する。
この態様によれば、登録手段により顧客の属性が登録された後に、例えば当該システムの運営管理者等が所有するサーバ装置に備えられたコントローラ、プロセッサ等を含んで構成される、設定手段によって、該顧客について登録された属性に応じた広告宣伝情報が設定される。
ここに「登録された属性に応じた広告宣伝情報」とは、例えば、個々の顧客に対して、その活動地域、趣向等の属性からして、営業上有効である(例えば、該顧客の属性からして該顧客が興味を持つ、来店する等の可能性が高いと推測される)広告宣伝情報を意味する。
例えば、その顧客の活動地域内に存在する或いは活動拠点を有する店舗につての広告宣伝情報が設定される。或いは例えば、その顧客の好みの業種・種別に属する店舗についての広告宣伝情報が設定される。或いは、その顧客の性別や年齢層を対象としている店舗についての広告宣伝情報が設定される。
但し、「登録された属性に応じた広告宣伝情報」とは、広義には、例えば、個々の顧客に対して、その活動地域という属性からして、営業上有効であると共に、その趣向或いは嗜好という属性から、一の店舗と競合しない他の店舗に係る広告宣伝情報(即ち、例えば、一の店舗がイタリア料理店であればイタリア料理店を除く料理店等々に係る広告宣伝情報)を意味してもよい。
このような広告宣伝情報は、例えば、各店舗側から提供されるバナー広告であればよい。或いは、登録手段に登録された複数の店舗中の店舗に係る又は別途設けられた複数の店舗リスト(例えば、業種別、地域別の店舗リスト)中の店舗に係る、識別情報(例えば、店舗対応番号、店舗名、店舗コードなど)と共に、その店舗の専用のURL或いはその店舗の宣伝を含むURLであってもよい。或いは、或いは、店舗専用のURLをそのまま店舗の識別情報として利用した広告宣伝情報として設定してもよい。いずれの場合にも、設定手段は、広告宣伝用にバナーやURLを特定できればよく、当該システム専用の広告宣伝情報を一から作成する必要はない。
なお、このような設定手段による広告宣伝情報の設定は、例えば、広告宣伝を希望する店舗から依頼を受けた当該システムの運営管理者が、広告宣伝料を徴収した上で行われる。但し、無料であっても構わない。或いは、そのように徴収された広告宣伝料の一部や全部が、一の店舗の側に直接又は間接に支払われるように構成されてもよい。
続いて、発信手段によって、一の店舗に関連するものとして、このように設定された広告宣伝情報を含む他のSMSメールが発信される。特に、一の店舗に関連するもの(例えば「店舗○○からのお知らせ」メール)として発信され受信されるので、一の店舗を覚えている筈の一の顧客に、そのSMSメールをまともに読んでもらうことができる。少なくとも、得体の知れたSMSメールであるので、顧客によりまともに読んでもらえる可能性が非常に高くなり、逆に、顧客によりスパムメール扱いされて破棄される可能性は非常に低くて済む。即ち、一通送信する毎に課金されるSMSメールが、無駄に廃棄されることが極めて効果的に阻止可能とされている。
ここに、実施形態に係る「設定された広告宣伝情報を含む他のSMSメール」とは、該他のSMSメール自体に、広告宣伝情報が含まれる他、該他のSMSメールに含まれる一の店舗のURLへ顧客が導かれた後に、そのURLにて表示されるその画面の一部などに(又はこれに加えて若しくは代えて一時期などに)上記広告宣伝情報が表示される場合を含む意味である。
即ち、「設定された広告宣伝情報を含む他のSMSメール」は、より具体的には、例えば、(i)一の店舗に関連すると共に前記設定された広告宣伝情報が一部に載せられた画面を提供する他のURLと、(ii)一の店舗に関連すると共に他のURLへアクセスすることを直接若しくは暗黙に促す旨のメッセージ(例えば、既存客、常連客向けのメッセージであり、先に発信された氏名等の入力に関するメッセージ等とは異なるメッセージ)とを含むSMSメールであってもよい。或いは、SMSメールの文字数や画面が許せば、SMSメール自体に、設定された広告宣伝情報が直接含まれるのであってもよい。
以上の結果、SMSメールを利用して、顧客の属性を加味した上での広告宣伝をうつことができ、低コストで、極めて効率的なマーケッティングが可能となる。
広告宣伝システムの第1実施形態の他の態様では、前記推測手段は、前記属性の一部として、(i)前記一の店舗の位置若しくは前記一の店舗が置かれた地域に基づいて、前記一の顧客が活動する地域を推測する、又はこれに加えて若しくは代えて(ii)前記一の店舗の業種又は種別に基づいて、前記一の顧客が求める可能性のある店舗又は商品若しくはサービスを推測する。
この態様によれば、顧客の携帯電話の番号が発信者番号として取得されると、推測手段によって、顧客の属性の一部として、先ず(i)一の店舗の位置若しくは一の店舗が置かれた地域に基づいて、一の顧客の活動する地域が推測される。ここに、「顧客が活動する地域」とは、顧客の職場地域、住居地域、出張地域、リゾート地域、別荘地域など、顧客が活動或いは出没する可能性がある活動地域を意味する。更に「地域」とは、例えば、都道府県、市町村などの行政区画でもよいし、何らかの基準で区画・区分された地域であってもよいし、或いは、より広範な、国や複数の国のからなるグループであってもよい。
又は、「顧客が活動する地域」が推測されるのに加えて若しくは代えて(ii)一の店舗の業種又は種別に基づいて、一の顧客が求める可能性のある店舗又は商品若しくはサービスが推測される。例えば、一の店舗がスポーツ用品店、更にウインタースポーツ用品店、マリンスポーツ用品店などの特定商品販売店であれば、他の同種の店舗などが、その顧客はその種の商品を求める可能性がある店舗などとして推測される。その後、該推測された顧客の活動地域や、該推測された顧客の好みの店舗又は商品若しくはサービスなどが、その顧客の属性の一部として登録される。
特に、顧客の活動地域に関する属性が登録されていれば、その後、一の店舗以外の複数の店舗の広告宣伝情報の中から、この活動地域に関連する広告宣伝情報を抜粋し、該抜粋された広告宣伝情報を、当該顧客に対して、前述のSMSメールが送受信される電信電話回線網と同一の又は異なる通信網を介して、配信することも可能となる。
以上の結果、SMSメールを利用して、顧客の活動地域、趣向等の顧客が最初に実行した電話発信から推測される属性を加味した上で、広告宣伝をうつことができ、低コストで、極めて効率的なマーケッティングが可能となる。
なお、上述の広告宣伝システムの第1実施形態(但し、その各種態様を含む)に対しては、後述の広告宣伝システムの第2、第3又は第4実施形態(但し、その各種態様を含む)に係る各種構成要素を、適宜に組み合わせることが可能である。
本発明に係る広告宣伝システムの第2実施形態は、個々の店舗に固有に割り振られた電話番号である店舗対応番号を顧客に提示する提示手段と、一の顧客が自らの携帯電話により、前記提示手段により提示された一の店舗対応番号に電話発信を実行すると、該実行された電話発信を、電話回線を介して着信する着信手段と、前記電話発信が着信されると、前記携帯電話の番号を発信者番号として取得すると共に前記一の店舗対応番号を一の着信番号として取得する番号取得手段と、前記一の店舗対応番号が割り振られた一の店舗の属性に基づいて、前記一の顧客の属性を推測する推測手段と、前記取得された発信者番号に対応付けて、前記推測された属性を登録すると共に、前記一の顧客に係る所定種類の属性を、前記推測された属性に加えて前記一の顧客に係る属性として登録する登録手段と、前記登録手段から、前記一の店舗又は他の店舗に係る所定種類の営業情報若しくは広告宣伝情報の提供を行うに相応しい所望属性に一致する属性に対応付けられた発信者番号を抽出する抽出手段と、前記抽出された発信者番号に対して、前記所定種類の営業情報若しくは広告宣伝情報を含むSMSメールを発信する発信手段と備える。
本実施形態の広告宣伝システムによれば、先ず、上述した広告宣伝システムの第1実施形態の場合と同様に、提示手段によって店舗対応番号が顧客に提示され、着信手段によって顧客からの電話発信が電話回線を介して着信され、番号取得手段によって顧客の携帯電話の番号が発信者番号として取得されると共に一の店舗対応番号が一の着信番号として取得され、推測手段によって一の顧客の属性が推測される。
続いて、例えば当該システムの運営管理者等が所有するサーバ装置に備えられたデータベース、記憶装置、プロセッサ等を含んで構成される、登録手段によって、取得された発信者番号に対応付けられる形で、推測された属性が登録され、更に、一の顧客に係る所定種類の属性が登録される。ここに「一の顧客に係る所定種類の属性」とは、広告宣伝システムの第1実施形態の場合と同じく、SMSメールを利用してブラウザ上で入力された氏名、性別、生年月日等の属性でもよいし、他のルートで或いは別途入手或いは入力された同種或いは異なる種類の属性でもよい。
その後、例えば当該システムの運営管理者等が所有するサーバ装置に備えられたコントローラ、プロセッサ等を含んで構成される、抽出手段によって、例えば、データベースを構成する登録手段から、一の店舗又は他の店舗に係る所定種類の営業情報若しくは広告宣伝情報の提供を行うに相応しい所望属性に一致する属性に対応付けられた発信者番号が抽出される。
本実施形態に係る「所定種類の営業情報若しくは広告宣伝情報」としては、例えば、顧客の誕生日セールや誕生日イベントのお誘いの情報、顧客固有のポイントの有効利用情報等がある。或いは、顧客の活動地域或いは近所にある店舗における、セール情報、イベント情報などがある。
このような営業情報若しくは広告宣伝情報の提供を行うに「相応しい所望属性」とは、ある店舗の営業情報や広告宣伝情報を顧客に提供する際に、顧客に係る、店舗から発行されたポイント情報や誕生日、活動地域、趣向等の属性からして、営業上有効である(例えば、該顧客の属性からして該顧客が興味を持つ、来店する等の可能性が高いと推測される)場合となるような、該顧客の属性を意味する。
例えば、誕生日セールのお知らせを提供するのであれば、誕生日が近く到来する顧客に係る当該誕生日なる属性が、ここにいう相応しい属性となる。例えば、ポイントの有効利用情報を提供するのであれば、有効期限が迫ったポイントを有する顧客や、特典を取得するレベルまで到達間近であるポイントを有する顧客に係る当該ポイントなる属性が、ここにいう相応しい属性となる。
例えば、店舗の活動拠点が、顧客の活動地域に含まれている場合における、該顧客に係る活動地域なる属性が、ここにいう相応しい属性となる。例えば、店舗の取扱商品が女性用である場合に、顧客に係る女性なる属性が、ここにいう相応しい属性となる。例えば、店舗がイタリア料理店である場合に、顧客に係るイタリア料理好きなる(即ちイタリア料理店に頻繁に出没する或いは出没したことが認められるといった)属性が、ここにいう相応しい属性となる。
このような店舗に係る「所望属性」は、広告宣伝主となる店舗が、当該システムの運営管理者に対してその希望となる属性(例えば、顧客の活動範囲、性別、年齢層など)を伝えることで選択或いは決定められたものであってもよい。或いは、当該システムの運営管理者側で、登録された各店舗の場所、業種、業態、取扱商品、提供サービス等を考慮して、一般的な基準に或いは常識に従って、選択或いは決定められたものであってもよい。
いずれの場合でも、このように決められている或いは予め設定されている所望属性に一致する属性に対応付けられた発信者番号(即ち、所望属性に一致した属性を有する顧客の携帯電話の番号)が、ここでは抽出されることになる。
続いて、以上の如く抽出された発信者番号に対して、SMSメールが発信される。この際特に、SMSメールは、前記所定種類の営業情報若しくは広告宣伝情報を含むので、元々一の店舗に電話をした顧客をして、そのSMSメールをまともに読んでもらえる可能性が高い。即ち、そのメール内容からして顧客と無縁ではないので、顧客にまともに読んでもらえる可能性が非常に高くなり、一通送信する毎に課金されるSMSメールが、無駄に廃棄されることが極めて効果的に阻止可能とされる。
このように提供される営業情報若しくは広告宣伝情報は、SMSメール自体に、広告宣伝情報が含まれるものの他、SMSメールに含まれる一の店舗のURLへ顧客が導かれた後に、そのURLにて表示されるその画面の一部などとして提供されるものでもよい。例えば、各店舗側から提供されるバナー広告でもよいし、店舗の宣伝を含むURLであってもよい。
即ち、「所定種類の営業情報若しくは広告宣伝情報を含むSMSメール」は、より具体的には、例えば、(i)一の店舗に関連すると共に前記設定された広告宣伝情報が一部に載せられた画面を提供するURLと、(ii)一の店舗に関連すると共にURLへアクセスすることを直接若しくは暗黙に促す旨のメッセージとを含むSMSメールであってもよい。或いは、SMSメールの文字数や画面が許せば、SMSメール自体に、設定された広告宣伝情報が直接含まれるのであってもよい。
伝統的に行われている、例えば、単なるセールのお知らせのダイレクトメールやeメールを送り付け、その後やその他に殆ど何もしない或いはフォローなく終わるマーケティング手法によれば、送信に費用がかかる上に(特に仮にSMSメールを使ったと仮定した場合に費用が莫大に掛かる上に)、顧客の囲い込みが不十分である。多数の顧客或いは潜在顧客に対して、インターネット経由で無闇に多数のeメールを送り付けることは、eメールの料金体系上で送信コストは限定的であったとしても、その後における多数の潜在顧客のフォローを考えると、却ってコストが莫大なものとなりかねない。或いは、顧客の立場を考えずに該顧客にとって無用のメールを送り付けたのでは、スパムメールと同様に迷惑がられてしまいかねない。
これに比べて、本実施形態の広告宣伝システムによれば、顧客の属性を勘案して、例えば、もう幾らで特典がもらえる、誕生日での優遇、地域限定での優遇などの「各顧客の属性に応じた、更に、各顧客及び各店舗の属性に応じた、各顧客に固有の情報」を提供できるので、格段に優れたマーケティングが実施可能となる。特に、マーケティングに利用すると送信料が莫大になるが故に利用が避けられているSMSメールを敢えてマーケティングに利用しつつも、多数の顧客に対して無闇に多数のSMSメールを送り付けることを、回避する工夫・仕組みが採用されている。これ故に、SMSメールを利用しつつ広告宣伝費の肥大化を効率的に抑制できる。
本実施形態の広告宣伝システムによれば、以上のようにSMSメールを利用して、顧客の属性を加味した上での広告宣伝をうつことができ、低コストで、極めて効率的なマーケッティングが可能となる。この際、SMSメールが一通毎に有料であるが故に無造作に発信できないという技術的制約下であっても、営業として十分に成立させるSMSメールの発信を行うことも可能となる。
加えて、SNS経由で広告宣伝を行う場合と比べて、顧客による特定SNSへの参加が条件とならないで済む。
以上詳細に説明したように、本発明の広告宣伝システムの第2実施形態によれば、SMSメールの送受信を駆使することで、顧客に関する情報を極めて効率的にマーケッティングに利用することが可能となる。
広告宣伝システムの第2実施形態の一の態様では、前記所望属性を入力可能な入力手段を更に備え、前記抽出手段は、前記入力手段を介して入力された前記所望属性に一致する属性に対応付けられた発信者番号を抽出する。
この態様によれば、例えば当該システムの運営管理者等が所有するサーバ装置に備えられるか又はサーバ装置と同じ通信網に収容された店舗が所有するクライアント装置に備えらており、キーボード、タブレット、マウス等を含んで構成される、入力手段によって、所望属性が入力される。
即ち、広告宣伝を希望する店舗が、操作入力等により所望の属性を入力でき、その後、ここで入力された所望属性に一致する属性に対応付けられた発信者番号が、抽出手段により抽出できることになる。例えば、店舗の所望により、店舗の活動拠点を含む地域を活動地域とする顧客を抽出可能となる。例えば、店舗の所望により、女性である顧客を抽出可能や、年齢幅に収まる顧客を抽出可能となる。例えば、店舗の所望により、女性であり且つ店舗が若者であると定める年齢層にある顧客(即ち、店舗が若者女性として扱うと決めた顧客)を抽出可能となる。
従って、店舗オーナー等の所望により、顧客の属性を加味した上での広告宣伝をうつことができ、低コストで、極めて効率的なマーケッティングが可能となる。
或いは広告宣伝システムの第2実施形態の他の態様では、前記SMSメールの発信を希望する前記一の店舗又は他の店舗の属性に基づいて、前記所望属性を設定可能な設定手段を更に備え、前記抽出手段は、前記設定手段により設定された前記所望属性に一致する属性に対応付けられた発信者番号を抽出する。
この態様によれば、例えば当該システムの運営管理者等が所有するサーバ装置に備えられており、コントローラ、プロセッサ、メモリ等を含んで構成される、設定手段によって、SMSメールの発信を希望する店舗の属性に基づいて、所望属性が設定される。
例えば、女性用の店舗であれば、女性用なる属性が、店舗の属性として登録手段に登録されており、該属性に基づいて設定された「女性」なる所望属性に一致する属性を有する顧客(即ち、自己申告上女性である顧客)の発信者番号が、抽出手段により抽出できることになる。例えば、若者女性用の店舗であれば、若者女性用なる属性が、店舗の属性として登録手段に登録されており、該属性に基づいて設定された「若者女性」なる所望属性に一致する属性を有する顧客(即ち、自己申告上女性であり且つ所定基準下で若者と見做せる顧客)の発信者番号が、抽出手段により抽出できることになる。例えば、イタリア料理店であれば、イタリア料理なる属性が、店舗の属性として登録手段に登録されており、該属性に基づいて設定された「イタリア料理好き」なる所望属性(例えば、過去に一回若しくは複数回イタリア料理店に出現したことがあるとの属性)に一致する属性を有する顧客(即ち、経験上イタリア料理好きと見做せる顧客)の発信者番号が、抽出手段により抽出できることになる。
従って、店舗の属性と顧客の属性とのマッチングをした上での広告宣伝をうつことができ、低コストで、極めて効率的なマーケッティングが可能となる。
広告宣伝システムの第2実施形態の他の態様では、前記発信手段は、前記取得された発信者番号に対して、前記顧客に係る所定種類の属性を入力するためのブラウザ画面を提供するURLと、前記一の店舗に関連すると共に前記URLへアクセスして前記URL上で入力することを促す旨のメッセージとを含む他のSMSメールを、更に発信し、前記登録手段は、前記一の顧客が前記携帯電話により前記URLへアクセスして前記ブラウザ画面上で前記所定種類の属性を入力すると、該入力された所定種類の属性を、前記推測された属性に加えて前記一の顧客に係る属性として登録する。
この態様によれば、前述の広告宣伝システムの第1実施形態における「一のSMSメール」と同様の属性入力のためのブラウザ画面を提供するURLと、一の店舗に関連すると共にURLへアクセスしてURL上で入力することを促す旨のメッセージとを含むSMSメールが、「他のSMSメール」として発信される。更に、前述の広告宣伝システムの第1実施形態の場合と同様に、ブラウザ画面上で入力された所定種類の属性が、推測された属性に加えて一の顧客に係る属性として登録される。
したがって前述の広告宣伝システムの第1実施形態の場合と同様に、SMSメールを利用して、顧客の素性(例えば、氏名、年齢、性別など)の情報を顧客から聞き出そうとする過程で、送信費用(即ち、広告宣伝費)を、効率的に抑制できる。
なお、上述の広告宣伝システムの第2実施形態(但し、その各種態様を含む)に対しては、前述した広告宣伝システムの第1実施形態(但し、その各種態様を含む)又は後述の第3若しくは第4実施形態(但し、その各種態様を含む)に係る各種構成要素を、適宜に組み合わせることが可能である。
本発明に係る広告宣伝システムの第3実施形態は、個々の店舗に固有に割り振られた電話番号である店舗対応番号を顧客に提示する提示手段と、一の顧客が自らの携帯電話により、前記提示手段により提示された一の店舗対応番号に電話発信を実行すると、該実行された電話発信を、電話回線を介して着信する着信手段と、前記電話発信が着信されると、前記携帯電話の番号を発信者番号として取得すると共に前記一の店舗対応番号を一の着信番号として取得する番号取得手段と、前記一の店舗対応番号が割り振られた一の店舗の属性に基づいて、前記一の顧客の属性を推測する推測手段と、前記取得された発信者番号に対応付けて、前記推測された属性を登録する登録手段と、前記取得された発信者番号に対して、前記一の店舗に関連するメッセージを含むSMSメールを、発信可能な発信手段と、該発信手段を、存在する携帯電話に係る複数のキャリアのうち所定基準に従っての序列で定まる一つのキャリアを先ずは利用して前記SMSメールの発信を試みるように、制御する制御手段とを備え、前記登録手段は、前記発信が試みられたのに呼応して前記一つのキャリアから送信エラーメッセージが返信されない場合に、前記一つのキャリアを、前記一の顧客の携帯電話のキャリアであると見做して、前記一の顧客の属性の一部として前記発信者番号に対応付けて更に登録する。
本実施形態の広告宣伝システムによれば、先ず、上述した広告宣伝システムの第1実施形態の場合と同様に、提示手段によって店舗対応番号が顧客に提示され、着信手段によって顧客からの電話発信が電話回線を介して着信され、番号取得手段によって顧客の携帯電話の番号が発信者番号として取得されると共に一の店舗対応番号が一の着信番号として取得され、推測手段によって一の顧客の属性が推測され、登録手段によって、推測された属性が登録される。
続いて、発信手段によって、取得された発信者番号に対して一の店舗に関連するメッセージを含むSMSメールが発信される際に、制御手段による制御下で、存在する携帯電話に係る複数のキャリアのうち所定基準に従っての序列で定まる一つのキャリアを先ずは利用して、SMSメールの発信が試みられる。
ここに「一の店舗に関連するメッセージを含むSMSメール」とは、例えば、前述の広告宣伝システムの第1実施形態に係る「一のSMSメール」と同様のSMSメールであってよい。それに限らず、店舗からの何らかのお知らせメッセージなど、一の店舗に関連するメッセージを含むSMSメールであれば、本実施形態は、次に説明する通りに有効に機能する。
SMSメールの発信或いは送信に関しては、仮に送信相手の携帯電話の電話番号を取得したとしても、キャリアが特定されない限りにおいて、SMSメールのアドレスを完全に特定できないため、実際には確実に送信できない。即ち、送信のためには、送信相手の携帯電話が利用しているキャリアを特定すること、言い換えれば、送信相手の携帯電話が利用している電信電話サービス会社を特定することが、必要となる。
仮に、キャリアが不明のまま、現存するすべての電信電話サービス会社のキャリアに応じて同一のSMSメールの発信を試みたとすれば、何れか一つのキャリアが正しいキャリアとなる(その一つ以外は全て誤ったキャリアとなりつつも)ので、SMSメールは、送信可能である。しかしながら、このように送信したのでは、SMSメールの課金体系からして、送信にかかる費用が莫大なものとなりかねない。
現在の日本では概ね4社の大手電信電話サービス会社がキャリアの認定を受けている、即ち総務省からキャリア番号の割り当てを受けている。このため、正しいキャリアが特定された上で、該正しいキャリアを利用して或いは該正しいキャリアに応じて一通のSMSメールを送信する場合に比べて、このように全てのキャリアに応じた同一SMSメールの送信を行ったのでは、4倍もの送信コストがかかることになる。
しかるに、本実施形態によれば、制御手段による制御下で、存在する携帯電話に係る複数のキャリアのうち所定基準に従っての序列で定まる一つのキャリアに応じて、即ちキャリア一つずつを利用して、SMSメールの発信が試みられる。ここに「所定基準に従っての序列」としては、例えば、電信電話サービス会社のシェアを基準としての序列、即ちシェアの高い順が考えられる。或いは、契約者を基準としての序列、即ち契約者の多い順が考えられる。但し、地域ごとのシェアや契約者数を基準としてもよいし、その他の統計値を基準としてもよい。更に、送信メールの料金単価を基準として、即ち料金が安い順としてもよい。更には、シェア若しくは契約者数と料金単価とを組み合わせたものを基準として採用してもよい。
いずれの場合にも、無作為にキャリア一つずつに応じて送信する場合や、全てのキャリアに応じて一斉に送信する場合に比べて、本実施形態によれば、正しいキャリアで送信可能とするまでにかかる送信コストを格段に抑制できる。
更に、誤ったキャリアに応じたSMSメールの発信が行われると、キャリアからは送信エラーメッセージが返信されることになる。逆に、正しいキャリアに応じたSMSメールの発信が行われると、そのような送信エラーメッセージが返信されることはない。キャリアによっては、エラーなく送信された旨のお知らせが返信されたりもする。よって、ここで送信エラーメッセージが返信されない場合には、該キャリアが、正しいキャリアであると見做せる。
そこで本実施形態では、このようにSMSメールの発信が試みられると、これに呼応してキャリアから送信エラーメッセージが返信されない場合であれば、該キャリアが、一の顧客の携帯電話のキャリアである(即ち、顧客が加入している電信電話サービス会社のキャリアである)と見做して、登録手段によって、当該試みの際に利用されたキャリアは、一の顧客の属性の一部として更に登録される。このように、顧客のキャリアが属性として登録できれば、当該顧客がキャリアを変えない限り、その後における当該顧客に対するSMSメールの発信は、正しいキャリアに応じた発信とすることができ、送信料は最低限に即ち一通分で抑えられる。
従って、顧客が利用するキャリアを属性として登録しておくことなくSMSメールを電話番号だけを頼りに送信しようとする場合に比べて、本実施形態によれば、送信コストを格段に抑制できる。
本実施形態の広告宣伝システムによれば、以上のようにSMSメールを利用しつつ、低コストで、極めて効率的なマーケッティングが可能となる。この際、SMSメールが一通毎に有料であるが故に無造作に発信できないという技術的制約下であっても、営業として十分に成立させるSMSメールの発信を行うことも可能となる。
以上詳細に説明したように、本発明の広告宣伝システムの第3実施形態によれば、SMSメールの送受信を駆使することで、顧客に関する情報を極めて効率的にマーケッティングに利用することが可能となる。
本発明に係る広告宣伝システムの第4実施形態は、個々の店舗に固有に割り振られた電話番号である店舗対応番号を顧客に提示する提示手段と、一の顧客が自らの携帯電話により、前記提示手段により提示された一の店舗対応番号に電話発信を実行すると、該実行された電話発信を、電話回線を介して着信する着信手段と、前記電話発信が着信されると、前記携帯電話の番号を発信者番号として取得すると共に前記一の店舗対応番号を一の着信番号として取得する番号取得手段と、前記一の店舗対応番号が割り振られた一の店舗の属性に基づいて、前記一の顧客の属性を推測する推測手段と、前記取得された発信者番号に対応付けて、前記推測された属性を登録すると共に、前記一の顧客に係る所定種類の属性を、前記推測された属性に加えて前記一の顧客に係る属性として登録する登録手段と、前記取得された発信者番号に対して、前記一の店舗又は他の店舗に係る所定種類の営業情報若しくは広告宣伝情報を含むSMSメールを発信可能な発信手段と、該発信手段を、存在する携帯電話に係る複数のキャリアのうち所定基準に従っての序列で定まる一つのキャリアを先ずは利用して前記SMSメールの発信を試みるように、制御する制御手段とを備え、前記登録手段は、前記発信が試みられたのに呼応して前記一つのキャリアから送信エラーメッセージが返信されない場合に、前記一つのキャリアを、前記一の顧客の携帯電話のキャリアであると見做して、前記一の顧客の属性の一部として前記発信者番号に対応付けて更に登録する。
本実施形態の広告宣伝システムによれば、先ず、上述した広告宣伝システムの第2実施形態の場合と同様に、提示手段によって店舗対応番号が顧客に提示され、着信手段によって顧客からの電話発信が電話回線を介して着信され、番号取得手段によって顧客の携帯電話の番号が発信者番号として取得されると共に一の店舗対応番号が一の着信番号として取得され、推測手段によって一の顧客の属性が推測され、登録手段によって、推測された属性と所定種類の属性とが登録される。
続いて、発信手段によって、取得された発信者番号に対して、一の店舗又は他の店舗に係る所定種類の営業情報若しくは広告宣伝情報を含むSMSメールが発信される際に、上述した広告宣伝システムの第3実施形態の場合と同様に、制御手段による制御下で、存在する携帯電話に係る複数のキャリアのうち所定基準に従っての序列で定まる一つのキャリアを先ずは利用して、SMSメールの発信が試みられる。
ここに「一の店舗又は他の店舗に係る所定種類の営業情報若しくは広告宣伝情報を含むSMSメール」とは、例えば、前述の広告宣伝システムの第2実施形態に係る「SMSメール」と同様のSMSメール(例えば誕生日セール等のお知らせメール)である。
よって、本実施形態によれば、制御手段による制御下で、存在する携帯電話に係る複数のキャリアのうち所定基準に従っての序列で定まる一つのキャリアに応じて、即ちキャリア一つずつを利用して、SMSメールの発信が試みられ、正しいキャリアで送信可能とするまでにかかる送信コストを格段に抑制できる。
更に、このようにSMSメールの発信が試みられると、これに呼応してキャリアから送信エラーメッセージが返信されない場合であれば、該キャリアが、一の顧客の携帯電話のキャリアであると見做して、登録手段によって、当該試みの際に利用されたキャリアは、一の顧客の属性の一部として更に登録される。
本実施形態の広告宣伝システムによれば、以上のようにSMSメールを利用しつつ、上述した広告宣伝システムの第3実施形態の場合と同様に、低コストで、極めて効率的なマーケッティングが可能となる。
広告宣伝システムの第3実施形態の一態様では、前記発信手段は、前記SMSメールとして、前記一の顧客に係る所定種類の属性を入力するためのブラウザ画面を提供するURLと、前記一の店舗に関連すると共に前記URLへアクセスして前記URL上で入力することを促す旨のメッセージとを含むSMSメールを発信可能であり、前記登録手段は、前記一の顧客が前記携帯電話により前記URLへアクセスして前記ブラウザ画面上で前記所定種類の属性を入力すると、該入力された所定種類の属性を、前記推測された属性に加えて前記一の顧客に係る属性として登録する。
この態様によれば、前述の広告宣伝システムの第1実施形態における「一のSMSメール」と同様の属性入力のためのブラウザ画面を提供するURLと、一の店舗に関連すると共にURLへアクセスしてURL上で入力することを促す旨のメッセージとを含むSMSメールが、発信される。更に、前述の広告宣伝システムの第1実施形態の場合と同様に、ブラウザ画面上で入力された所定種類の属性が、推測された属性に加えて一の顧客に係る属性として登録される。
したがって前述の広告宣伝システムの第1実施形態の場合と同様に、SMSメールを利用して、顧客の素性(例えば、氏名、年齢、性別など)の情報を顧客から聞き出そうとする過程で、送信費用(即ち、広告宣伝費)を、効率的に抑制できる。よって総じて、SMSメールの送信料に対して極めてコストパーフォーマン良く、SMSメールを利用しての顧客の属性の登録が可能となる。
広告宣伝システムの第4実施形態の一態様では、前記登録手段から、前記一の店舗又は他の店舗に係る所定種類の営業情報若しくは広告宣伝情報の提供を行うに相応しい所望属性に一致する属性に対応付けられた発信者番号を抽出する抽出手段を更に備え、前記発信手段は、前記取得された発信者番号のうち前記抽出された発信者番号に対して、前記SMSメールを発信可能である。
この態様によれば、上述した広告宣伝システムの第2実施形態の場合と同様に、抽出出手段によって、一の店舗又は他の店舗に係る所定種類の営業情報若しくは広告宣伝情報の提供を行うに相応しい所望属性に一致する属性に対応付けられた発信者番号が抽出され、抽出された発信者番号に対して、SMSメールの発信が試みられる。
よって、SMSメールを利用して、顧客の属性を加味した上での広告宣伝をうつことができ、低コストで、極めて効率的なマーケッティングが可能となる。
広告宣伝システムの第3又は第4実施形態の他の態様では、前記制御手段は、前記一つのキャリアとして、前記取得された発信者番号の並びにおける携帯電話のキャリア番号として予め割り当てられた部分に対応するキャリアを利用して、前記SMSメールの発信を試みるように、前記発信手段を制御する。
この態様によれば、発信手段によって、取得された発信者番号に対して一の店舗に関連するメッセージを含むSMSメールが発信される際に、制御手段による制御下で、取得された発信者番号の並びにおける携帯電話のキャリア番号として予め割り当てられた部分に対応するキャリアを利用して、SMSメールの発信が試みられる。
我が国では、キャリアが認定される当初、キャリア番号は、例えば11桁である携帯電話の電話番号の並び(即ち、3桁−4桁−4桁の並び)のうち中央の4桁として総務省から当初割り当てられていた。但し、その後の状況変化により、いずれのキャリアであるかは、現在では電話番号だけからでは特定不可能とされている。
しかるに、発明者らによる調査・研究によれば、携帯電話の電話番号の変更を好まず、実際に長年に亘って変更していない顧客は、統計的に多い。同時に、電信電話サービス会社の変更を好まず、実際に長年にわたって変更していない顧客も、統計的に多い。これらのため、キャリア番号が電信電話サービス会社に対して割り当てられた当時のまま、電話番号と電信電話サービス会社とが、言い換えれば、電話番号とSMSメールのキャリアとの関係が、維持されている場合が少なくない。そのような場合には、携帯電話の電話番号の並び(即ち、3桁−4桁−4桁の並び)のうち中央の4桁のキャリア番号が、現時点でも有効である、即ち正しくキャリアを示していることになる。
そこで本実施形態によれば、制御手段による制御下で、SMSメールの発信が試みられる際に、先ずは、取得された発信者番号の並びにおける携帯電話のキャリア番号として予め割り当てられた部分に対応するキャリアに応じた発信が試みられる。すると、SMSキャリア番号の割り当てが実施された当時から、電話番号も電信電話サービス会社も変更されていない顧客の残存率に応じて高確率で、即ち、少なくともランダムにキャリアを選択して発信を試みる場合と比べて顕著に高確率で、一回目の試みにてSMSメールの送信に成功する可能性を高められる。
よって、本実施形態によれば、正しいキャリアで送信可能とするまでにかかる送信コストを格段に抑制できる。
或いは広告宣伝システムの第3又は第4実施形態の他の態様では、前記制御手段は、存在する複数m(但しmは二以上の自然数)社のキャリアのうち、携帯電話市場におけるシェア又は加入者数が第i(但し、iは1以上m以下の自然数)番目のキャリアを利用して、i=1から昇順に、前記SMSメールの発信を前記送信エラーメッセージが返信されなくなるまで試みるように、前記発信手段を制御し、前記登録手段は、第I(但し、Iは1以上m以下の自然数)番目のキャリアに対する前記発信が試みられたのに呼応して、前記第I番目のキャリアから前記送信エラーメッセージが返信されない場合に、前記第I番目のキャリアを、前記一の顧客の携帯電話のキャリアであると見做して、前記一の顧客の属性の一部として、前記発信者番号に対応付けて更に登録する。
この態様によれば、発信手段によって、取得された発信者番号に対して一の店舗に関連するメッセージを含むSMSメールが発信される際に、制御手段による制御下で、存在する複数m社のキャリアのうち、シェア又は加入者数が第i番目のキャリアを利用して、i=1から昇順に、SMSメールの発信が、送信エラーメッセージが返信されなくなるまで試みられる。
具体的には、先ずは、シェア第1位(又は加入者数第1位)のキャリアに応じた発信が試みられる。これに呼応して送信エラーメッセージが返信されると、続いて、シェア第2位(又は加入者数第2位)のキャリアに応じた発信が試みられる。これに呼応して送信エラーメッセージが返信されると、続いて、シェア第3位(又は加入者数第3位)のキャリアに応じた発信が試みられる。このような試みは、送信エラーメッセージが返信されなくなるまで、続けられる。
その又はそれらの結果、送信エラーメッセージが返信されなくなると、登録手段によって、その際における第I番目のキャリアを、該顧客の携帯電話のキャリアであると見做し、このキャリアを示す識別情報が、該顧客の属性の一部として登録される。
このように電信電話サービス会社のm社(現段階の日本では大手4社へ)のキャリアに応じたSMSメールを一つずつ実行することで、SMSメールの送信が成功したのと同時に、キャリアがどれであるか(即ちこれらの会社のうちどの会社であるか)を特定できる。確率的には、例えば、1回目で当たる確率が1/4強、二度目で当たる確率が1/4中、3回目で当たる確率が1/4弱、…となる。即ち、ランダムにキャリアを選択して送信を試みる場合と比べて、1回目で当たる確率を顕著に高められ、少なくとも1/4よりも遥かに高くレベルにて向上させられる。
よって、本実施形態によれば、正しいキャリアで送信可能とするまでにかかる送信コストを格段に抑制できる。
或いは広告宣伝システムの第3又は第4実施形態の他の態様では、前記制御手段は、(i)第1段階で、前記一つのキャリアとして、前記取得された発信者番号の並びにおける携帯電話のキャリア番号として予め割り当てられた部分に対応するキャリアを利用して、前記SMSメールの発信を試みるように、前記発信手段を制御し、(ii)前記第1段階で前記送信エラーメッセージが返信された場合に第2段階で、存在する複数m(但しmは二以上の自然数)社のキャリアのうち、携帯電話市場におけるシェア又は加入者数が第i(但し、iは1以上m以下の自然数)番目のキャリアを利用して、i=1から昇順に、前記SMSメールの発信を前記送信エラーメッセージが返信されなくなるまで試みるように、前記発信手段を制御し、前記登録手段は、第I(但し、Iは1以上m以下の自然数)番目のキャリアに対する前記発信が試みられたのに呼応して、前記第I番目のキャリアから前記送信エラーメッセージが返信されない場合に、前記第I番目のキャリアを、前記一の顧客の携帯電話のキャリアであると見做して、前記一の顧客の属性の一部として、前記発信者番号に対応付けて更に登録する。
この態様によれば、発信手段によって、取得された発信者番号に対して一の店舗に関連するメッセージを含むSMSメールが発信される際に、制御手段による制御下で、先ず、第1段階として、取得された発信者番号の並びにおける携帯電話のキャリア番号として予め割り当てられた部分に対応するキャリアを利用して、SMSメールの発信が試みられる。更に、第1段階で送信エラーメッセージが返信された場合には、第2段階として、存在する複数m社のキャリアのうち、シェア又は加入者数が第i番目のキャリアを利用して、i=1から昇順に、SMSメールの発信が、送信エラーメッセージが返信されなくなるまで試みられる。
それらの結果、第1段階で送信エラーメッセージが返信されなくなると、登録手段によって、第1段階で利用されたキャリアが、顧客の携帯電話のキャリアであると見做され、登録される。或いは、第2段階で送信エラーメッセージが返信されなくなると、登録手段によって、第2段階で利用されたキャリアである、第I番目のキャリアが、顧客の携帯電話のキャリアであると見做され、登録される。
よって、本実施形態によれば、正しいキャリアで送信可能とするまでにかかる送信コストを、より一層格段に抑制できる。
なお、上述の広告宣伝システムの第3及び第4実施形態(但し、その各種態様を含む)に対しては夫々、前述した広告宣伝システムの第1実施形態(但し、その各種態様を含む)又は第2実施形態(但し、その各種態様を含む)に係る各種構成要素を、適宜に組み合わせることが可能である。
<広告宣伝方法の実施形態>
本発明に係る広告宣伝方法の第1実施形態は、個々の店舗に固有に割り振られた電話番号である店舗対応番号を顧客に提示する提示工程と、一の顧客が自らの携帯電話により、前記提示工程により提示された一の店舗対応番号に電話発信を実行すると、該実行された電話発信を、電話回線を介して着信する着信工程と、前記電話発信が着信されると、前記携帯電話の番号を発信者番号として取得すると共に前記一の店舗対応番号を一の着信番号として取得する番号取得工程と、前記一の店舗対応番号が割り振られた一の店舗の属性に基づいて、前記一の顧客の属性を推測する推測工程と、前記取得された発信者番号に対応付けて、前記推測された属性を登録する第1登録工程と、前記取得された発信者番号に対して、(i)前記一の顧客に係る所定種類の属性を入力するためのブラウザ画面を提供するURLと(ii)前記一の店舗に関連すると共に前記URLへアクセスして前記URL上で入力することを促す旨のメッセージとを含む一のSMSメールを、発信する発信工程と、前記一の顧客が前記携帯電話により前記URLへアクセスして前記ブラウザ画面上で前記所定種類の属性を入力すると、該入力された所定種類の属性を、前記推測された属性に加えて前記一の顧客に係る属性として登録する第2登録工程とを備える。
本実施形態の広告宣伝方法によれば、上述した広告宣伝システムの第1実施形態の場合と同様に、SMSメールの送受信を駆使することで、顧客に関する情報を極めて効率的にマーケッティングに利用することが可能となる。
本発明に係る広告宣伝方法の第2実施形態は、個々の店舗に固有に割り振られた電話番号である店舗対応番号を顧客に提示する提示工程と、一の顧客が自らの携帯電話により、前記提示工程により提示された一の店舗対応番号に電話発信を実行すると、該実行された電話発信を、電話回線を介して着信する着信工程と、前記電話発信が着信されると、前記携帯電話の番号を発信者番号として取得すると共に前記一の店舗対応番号を一の着信番号として取得する番号取得工程と、前記一の店舗対応番号が割り振られた一の店舗の属性に基づいて、前記一の顧客の属性を推測する推測工程と、前記取得された発信者番号に対応付けて、前記推測された属性を登録すると共に、前記一の顧客に係る所定種類の属性を、前記推測された属性に加えて前記一の顧客に係る属性として登録する登録工程と、前記登録工程で登録されたものの中から、前記一の店舗又は他の店舗に係る所定種類の営業情報若しくは広告宣伝情報の提供を行うに相応しい所望属性に一致する属性に対応付けられた発信者番号を抽出する抽出工程と、
前記抽出された発信者番号に対して、前記所定種類の営業情報若しくは広告宣伝情報を含むSMSメールを発信する発信工程と備える。
本実施形態の広告宣伝方法によれば、上述した広告宣伝システムの第2実施形態の場合と同様に、SMSメールの送受信を駆使することで、顧客に関する情報を極めて効率的にマーケッティングに利用することが可能となる。
本発明に係る広告宣伝方法の第3実施形態は、個々の店舗に固有に割り振られた電話番号である店舗対応番号を顧客に提示する提示工程と、一の顧客が自らの携帯電話により、前記提示工程により提示された一の店舗対応番号に電話発信を実行すると、該実行された電話発信を、電話回線を介して着信する着信工程と、前記電話発信が着信されると、前記携帯電話の番号を発信者番号として取得すると共に前記一の店舗対応番号を一の着信番号として取得する番号取得工程と、前記一の店舗対応番号が割り振られた一の店舗の属性に基づいて、前記一の顧客の属性を推測する推測工程と、前記取得された発信者番号に対応付けて、前記推測された属性を登録する第1登録工程と、前記取得された発信者番号に対して、前記一の店舗に関連するメッセージを含むSMSメールを、発信可能な発信手段を、存在する携帯電話に係る複数のキャリアのうち所定基準に従っての序列で定まる一つのキャリアを先ずは利用して前記SMSメールの発信を試みるように、制御する制御工程と、前記発信が試みられたのに呼応して前記一つのキャリアから送信エラーメッセージが返信されない場合に、前記一つのキャリアを、前記一の顧客の携帯電話のキャリアであると見做して、前記一の顧客の属性の一部として前記発信者番号に対応付けて更に登録する第2登録工程とを備える。
本実施形態の広告宣伝方法によれば、上述した広告宣伝システムの第3実施形態の場合と同様に、SMSメールの送受信を駆使することで、顧客に関する情報を極めて効率的にマーケッティングに利用することが可能となる。
本発明に係る広告宣伝方法の第4実施形態は、個々の店舗に固有に割り振られた電話番号である店舗対応番号を顧客に提示する提示工程と、一の顧客が自らの携帯電話により、前記提示工程により提示された一の店舗対応番号に電話発信を実行すると、該実行された電話発信を、電話回線を介して着信する着信工程と、前記電話発信が着信されると、前記携帯電話の番号を発信者番号として取得すると共に前記一の店舗対応番号を一の着信番号として取得する番号取得工程と、前記一の店舗対応番号が割り振られた一の店舗の属性に基づいて、前記一の顧客の属性を推測する推測工程と、前記取得された発信者番号に対応付けて、前記推測された属性を登録すると共に、前記一の顧客に係る所定種類の属性を、前記推測された属性に加えて前記一の顧客に係る属性として登録する第1登録工程と、前記取得された発信者番号に対して、前記一の店舗又は他の店舗に係る所定種類の営業情報若しくは広告宣伝情報を含むSMSメールを発信可能な発信手段を、存在する携帯電話に係る複数のキャリアのうち所定基準に従っての序列で定まる一つのキャリアを先ずは利用して前記SMSメールの発信を試みるように、制御する制御工程と、前記発信が試みられたのに呼応して前記一つのキャリアから送信エラーメッセージが返信されない場合に、前記一つのキャリアを、前記一の顧客の携帯電話のキャリアであると見做して、前記一の顧客の属性の一部として前記発信者番号に対応付けて更に登録する第2登録工程とを備える。
本実施形態の広告宣伝方法によれば、上述した広告宣伝システムの第4実施形態の場合と同様に、SMSメールの送受信を駆使することで、顧客に関する情報を極めて効率的にマーケッティングに利用することが可能となる。
<コンピュータプログラムの実施形態>
本発明に係るコンピュータプログラムの第1実施形態は、コンピュータを、上述した広告宣伝システムの第1実施形態(但しそれらの各種態様を含む)に係る前記着信手段、前記番号取得手段、前記推測手段、前記登録手段及び前記発信手段として機能させる。
本発明に係るコンピュータプログラムの第2実施形態は、コンピュータを、上述した広告宣伝システムの第2実施形態(但しそれらの各種態様を含む)に係る前記着信手段、前記番号取得手段、前記推測手段、前記登録手段、前記抽出手段及び発信手段として機能させる。
本発明に係るコンピュータプログラムの第3実施形態は、コンピュータを、上述した広告宣伝システムの第3実施形態(但しそれらの各種態様を含む)に係る前記着信手段、前記番号取得手段、前記推測手段、前記登録手段、前記発信手段及び前記制御手段として機能させる。
本発明に係るコンピュータプログラムの第4実施形態は、コンピュータを、上述した広告宣伝システムの第4実施形態(但しそれらの各種態様を含む)に係る前記着信手段、前記番号取得手段、前記推測手段、前記登録手段、前記発信手段及び前記制御手段として機能させる。
本実施形態のコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM等の記録媒体などから、当該コンピュータプログラムをコンピュータシステムに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、ダウンロードさせた後に実行させれば、上述した広告宣伝システムの第3又は第4実施形態(但し、その各種態様を含む)を比較的簡単に実現できる。
<記録媒体の実施形態>
本発明に係る記録媒体の実施形態は、上述したコンピュータプログラムの第1、第2、第3又は第4実施形態が記録される。
本実施形態の記録媒体によれば、コンピュータシステムに装着又は接続することによって、或いはコンピュータシステムに備わる又は接続された然るべき読取装置に挿入することによって、記録しているコンピュータプログラムの各実施形態を、コンピュータシステムに読み込ませて実行させることができ、上述した各実施形態の広告宣伝システムを比較的簡単に実現できる。
本実施形態のこのような作用及び他の利得は、これ以降に説明する実施例により明らかにされる。
実施例に係る広告宣伝システムのブロック図である。 実施例に係る提示部の各種の例を示す外観図である。 実施例に係る、顧客データを登録する際における動作の一例の流れを示すフローチャートである。 実施例に係る、発信時におけるキャリア特定動作の一例の流れを示すフローチャートである。 実施例に係る、顧客データを登録する際に顧客が受けるSMSメールの受信画面の一例を示す概念的な正面図である。 実施例に係る、顧客データを登録する際に顧客が受けたSMSメールから顧客がURLにアクセスした際に表示されるブラウザ画面の一例を示す概念的な正面図である。 実施例に係る、顧客データを登録することでデータベース内に構築されるデータ構造を示す概念図(その1)である。 実施例に係る、更なる顧客データを登録する際における動作の一例の流れを示すフローチャートである。 実施例に係る、更なる顧客データを登録することでデータベース内に構築されるデータ構造を示す概念図(その2)である。 実施例に係る、登録後における広告宣伝用のSMSメールの送信動作の一例を示すフローチャートである。 実施例に係る、広告宣伝用のSMSメールの受信画面の一例を示す概念的な正面図である。 実施例に係る、広告宣伝用のSMSメールから顧客がURLにアクセスした際に表示される画面の一例を示す概念的な正面図である。
先ず、図1のブロック図を参照して、実施例に係る広告宣伝システムの基本構成について説明する。
図1において、広告宣伝システム10は、提示部100及びサーバ装置200を備える。電話回線300には、サーバ装置200及び多数の携帯電話500が収容されている。
図1及び図2に示すように、提示部100は、本発明に係る「提示手段」の一例を構成しており、個々の店舗に固有に割り振られた電話番号である店舗対応番号を顧客に提示するように構成されている。提示部100は、広告宣伝システム10の運営管理者と契約を夫々結んだ複数の店舗に配備される。
より具体的には、図2(a)に示すように、提示部100は、店舗のレジ110における顧客が見える側に貼り付けられた貼り紙、カードから構成されてもよい。店舗対応番号である11桁の電話番号が、提示部100に印字されている。予め、この11桁の電話番号は、広告宣伝システム10の運営管理者によって、個々の店舗に固有に割り振られた電話番号である。即ち、この電話番号が特定されれば、これが配備された店舗が一義的に特定される。よって、この店舗対応番号を、個々の店舗の識別情報としてそのまま用いることが可能となる。
或いは、図2(b)に示すように、提示部100は、店舗の顧客用テーブルやカウンターなどに置かれる、専用又は汎用のディスプレイ120を含んで構成されてもよい。このようなディスプレイ120は、店舗内で注文オーダーを行うためにテーブルに置かれる、既存のタブレット端末と兼用でもよい。
或いは、図2(c)に示すように、提示部は、パソコン130のディスプレイ130a内の一部に表示されてもよいし、適時に画面全域に表示されてもよい。店舗がインターネットショップである場合、このように構成しておくと、便利である。この場合、インターネット等の通信網や電信電話回線網或いは電話回線を介して、ネット接続や電話接続を介して、提示部100の提示内容を、遠隔操作により適宜変更や設定するように構成することも可能となる。
提示部100は、何れの場合にも、顧客から見て目立つように、装飾、発光、電飾、点滅などが施されていてもよいし、効果音や音楽が提示に伴われてもよい。ディスプレイ120又は130aで提示する場合には、静止画によるものでも動画によるものでもよい。
図2(a)及び図2(b)に示すように、提示部100の提示内容としては、「店舗対応番号」だけでなく、顧客に対して該店舗対応番号への電話発信を促す旨の文字である「特典会員募集」の文字が含まれている。即ち、このような文字は、電話した者が利益を得る(本例で言えば、特典を得ることができる)というモチベーションを顧客に与えることで、間接的に電話発信を促すのでよい。或いは、例えば「すぐにここへ電話をお掛けください!」といった直接的に電話発信を促すものでもよい。
ここでは、店舗対応番号について「お客様の携帯電話で電話を掛けて頂きます。一度呼び出したら一旦電話を切っていただきます」なる旨が、顧客に明示に又は暗黙に伝われば、その伝達の仕方については店舗側の都合や所望により決めればよい。
提示部100による提示内容としては更に、例えば、顧客が電話をする目的や、顧客が電話をかけた後にどうすべきかについてのガイダンス或いは案内や、顧客が電話をかけた場合における顧客情報の取り扱いについての説明を含んでもよい。或いは、店舗対応番号へ電話をかけることを促す旨の音声案内が、提示部100からの自動音声或いは合成音声による案内により、又は店員による口頭案内により、実行されてもよい。いずれの場合にも、少なくとも店舗対応番号は、このような提示部100によって提示される。
図1において、サーバ装置200は、全体として大型コンピュータ、中型コンピュータ、小型コンピュータ若しくはパソコンを含んで構成されており、モデム部210、入力部215、コントローラ部220及びデータベース部230を備えて構成される。
モデム部210は、本発明に係る「着信手段」の一例を構成しており、提示部100を見た顧客が携帯電話500(即ち、自ら所有する携帯電話)から店舗対応番号への電話発信を実行すると、この電話発信を、電話回線300を介して着信するように構成されている。
モデム部210は更に、本発明に係る「発信手段」の一例をも構成しており、次に説明するように番号取得部221により取得された発信者番号に対して、(i)顧客に係る所定種類の属性を入力するためのブラウザ画面を提供するURLと(ii)店舗に関連すると共にURLへアクセスしてURL上で入力することを促す旨のメッセージとを含む一のSMSメールを、発信するように構成されている。
入力部215は、属性或いは属性データを含む各種データや各種操作コマンドを、キーボード操作、タブレット、マウス等により又は電話回線300やインターネット回線を利用して、入力可能に構成されている。入力部215は特に、本発明に係る「入力手段」の一例を構成しており、後述の如く店舗からの要求を受けたサーバ装置200が、広告宣伝用のSMSメールを送信するに際して、該店舗が送信すべき先として希望する顧客の属性を示す属性データを入力可能に構成されている(後述の図10のステップS21等参照)。
コントローラ部220は、番号取得部221、推測部222、抽出部223、制御部224及び設定部225を備えて構成されている。
番号取得部221は、本発明に係る「番号取得手段」の一例を構成しており、モデム部210にて電話発信が着信されると、携帯電話500の電話番号を発信者番号として取得すると共に、店舗対応番号(即ち提示部100により提示された電話番号)を着信番号として取得するように構成されている。携帯電話500の電話番号は、電信電話サービス会社により個々の携帯電話に固有に割り振られた電話番号であり、しかも、個々の携帯電話はその所有者である顧客にほぼ固有であるので、ここで取得された発信者番号を、個々の顧客の識別情報としてそのまま用いることが可能となる。
推測部222は、本発明に係る「推測手段」の一例を構成しており、店舗対応番号が割り振られた店舗の属性に基づいて、一の顧客の属性を推測するように構成されている。推測部222は、(i)店舗の位置若しくは店舗が置かれた地域に基づいて、そこへ来店した顧客が活動する地域を推測するように構成されており、更に、これに加えて若しくは代えて(ii)店舗の業種又は種別に基づいて、そこへ来店した顧客が求める可能性のある店舗又は商品若しくはサービスを推測するように構成されている。
具体的には例えば、推測部222は、店舗の所在地域(即ち店舗の属性の一部)を、そこを来店した顧客の活動地域(即ち顧客の属性の一部)として、推測する。即ち、本実施例に係る「推測」とは、予め既知である店舗所在地を、来店顧客の活動地域として特定或いは決定する、来店居客の活動地域であると見做す場合を含む。或いは、推測部222は、店舗の業種(即ち店舗の属性の一部)を、そこを来店した顧客の一趣向或いは一嗜好(即ち顧客の属性の一部)として、推測する。即ち、本実施例に係る「推測」とは、予め既知である店舗業種を、来店顧客の一趣向或いは一嗜好として特定或いは決定する、来店居客の一趣向或いは一嗜好であると見做す場合を含む。
このように、推測部222による「推測」とは、誤りの可能性(即ち、例えば、顧客が遠方から来ており再びその地域へ来ることはあり得ない顧客であったり、顧客が自らの趣向・嗜好に反して来店した顧客であったりなど、顧客の活動地域や趣向・嗜好等と呼ぶには相応しくない可能性)を、多少はらみつつも、該顧客の属性を特定或いは決定する意味である。この意味では、推測部222を、顧客の属性を特定する「特定部」或いは決定する「決定部」と言い換えてもよく、更に、実施形態に係る「推測手段」を、顧客の属性を特定する「特定手段」或いは決定する「決定手段」と言い換えてもよい。
なお、このような比較的簡単な推測だけでなく、既存の人工知能を利用しての或いはデータベース内に構築された知識ベースを利用しての、より高度な推測又は推定若しくは推論等も、ここに言う推測に広義には含まれ、即ち、そのような高度な推測も、本実施例にて採用可能である。
抽出部223は、本発明に係る「抽出手段」の一例を構成しており、後述の如く店舗からの要求を受けたサーバ装置200が、広告宣伝用のSMSメールを送信するに際して、該店舗が送信すべき先として希望する顧客の属性に一致する属性を有する顧客の発信者番号を抽出するように構成されている(後述の図10のステップS22等参照)。
制御部224は、本発明に係る「制御手段」の一例を構成しており、現存する複数のキャリアのうち所定基準に従っての序列で定まる一つのキャリアを先ずは利用して、顧客に向けてSMSメールの発信を試みるように、モデム部210を制御するように構成されている(後述の図4参照)。
設定部225は、本発明に係る「設定手段」の一例を構成しており、後述の如く広告宣伝用のSMSメールを送信するに際して、顧客について登録された属性に応じた広告宣伝情報を設定するように構成されている(後述の図10のステップS21等参照)。
入力部215は、属性或いは属性データを含む各種データや各種操作コマンドを、キーボード操作、タブレット、マウス等により又は電話回線300やインターネット回線を利用して、入力可能に構成されている。入力部215は特に、本発明に係る「入力手段」の一例を構成しており、後述の如く店舗が広告宣伝用のSMSメールを送信するに際して、送信先とした希望する顧客の属性を示す属性データを入力可能に構成されている。
データベース部230は、本発明に係る「登録手段」の一例を構成しており、大容量記憶装置、コントローラ、プロセッサ等を有してなる。本例では、コントローラ部220或いはその制御部224が、データベース部230における各種データの書き込み、管理、検索、読み出し等の制御を行うように構成されている。データベース部230は、番号取得部221により取得された発信者番号に対応付けられる形で、推測部222により推測された属性が、登録されるように構成されている。
データベース部230は更に、顧客が、携帯電話500によりモデム部210にて受信されたSMSメールに含まれるURLへアクセスしてブラウザ画面上で顧客の属性(例えば、名前、性別、生年月日等)を入力すると、該入力された顧客の属性を、先に推測部222で推測された属性に加えて、当該顧客に係る属性として登録するように構成されている。
次に、図3から図7を参照して、以上のように構成された広告宣伝システムの動作を、その詳細構成と共に説明する。ここに、図3は顧客データを登録する際における動作の一例を示し、図4はそのうち発信時におけるキャリア特定動作の一例を示す。図5は顧客データを登録する際に顧客が受けるSMSメールの受信画面の一例を示し、図6は顧客が受けたSMSメールから顧客がURLにアクセスした際に表示されるブラウザ画面の一例を示す。図7は、顧客データを登録することでデータベース部230内に構築されるデータ構造の一例を示している。
図3において、提示部100で提示されている店舗対応番号に対して電話の着信があるか否かがモデム部210にて、コントローラ部220の制御下でモニタリングされる(ステップS11)。即ち、当該店舗に来店した顧客が、提示部100による提示に促されて、その携帯電話によって、提示された店舗対応番号に電話発信を実行するか否かが監視される。
ここで着信があると(ステップS11:Yes)、番号取得部221によって、この顧客の携帯電話の番号が発信者番号として取得され、これと共に店舗対応番号が一の着信番号として取得される(ステップS12)。
続いて、推測部222によって、この店舗対応番号が割り振られた店舗の属性(例えば、店舗の所在地、業種等)に基づいて、この顧客の属性が推測される(ステップS13)。例えば、顧客の活動地域、趣向等の属性が推測される。
続いて、データベース部230には、取得された発信者番号(即ち顧客識別情報)に対応付けられる形で、推測された属性が登録される(ステップS14)。この時点で、例えば図7に示した属性データ1000のうち、発信者番号(顧客ID)データ1001の一つ(例えば「090−2344−3393」なる内容の発信者番号データ1101)、並びに、この顧客に対応する、店舗対応番号データ1002の一つ(例えば「050−3355−1234」なる内容の店舗対応番号データA)、活動地域データ1003の一つ(例えば「東京南部」なる内容の地域データA)、及び嗜好趣味データ1007の一つ(例えば「イタリアン」なる内容の嗜好趣味データA)が構築される。即ち、顧客が自らの携帯電話500から無言の電話をし、これがモデム部210で着信されれば、これらの属性データが得られ、データベース部230中に整然と登録される。なお、図7に示した属性データ1000中で、“N/B”は、Not Availableの意、即ちデータが存在していない意である。また、図7では、二つの発信者番号データ1101及び1102、即ち二人分の顧客についての具体的な属性データが例示されている。
続いて、ステップS12で取得された発信者番号に対して、(i)顧客に係る所定種類の属性(例えば氏名、性別、生年月日)を入力するためのブラウザ画面を提供するURLと(ii)店舗に関連すると共にURLへアクセスしてURL上で入力することを促す旨のメッセージとを含む一のSMSメールが、モデム部210から発信される(ステップS15)。
このステップS15のSMSメールの発信動作は、より具体的には図4を参照して次に説明する如くに行われる。
即ち図4に示すように、先ず、制御部224による制御下で、先に番号取得部221により取得された発信者番号の並びにおける携帯電話のキャリア番号として予め割り当てられた部分に対応するキャリアを利用して、このキャリアに応じたSMSメールの電話回線300を介しての発信が、モデム部210により試みられる(ステップS161)。例えば、発信者番号が「0×0−YYYY−ZZZZ」なる11桁であれば、中央の「YYYY」なる4桁が、総務省から電話回線300を運営する電信電話サービス会社に対して割り当てられたキャリア番号である。
これに呼応して、電話回線300のキャリアから、送信エラーメッセージがモデム部210へ返信されなければ(S162:No)、ステップS161で利用したキャリアが正しいキャリアであったことになる。よって、図4における、それ以降の各種ステップは不要となり、図4の発信工程を終えて、図3のステップS16へと処理は移行される。
他方、ステップS161の発信に呼応して、電話回線300のキャリアから、送信エラーメッセージがモデム部210へ返信されると(S162:Yes)、ステップS161で利用したキャリアが誤ったキャリアであったことになる。よってこの場合には、続いて、存在する複数m(但しmは二以上の自然数)社のキャリアのうち、携帯電話市場におけるシェア又は加入者数が第i(但し、iは1以上m以下の自然数)番目のキャリアを利用して、i=1から昇順に、SMSメールの発信がモデム部210により試みられる(ステップS163)。存在する複数mは、現状であれば、我が国で周知の4つ(4社)であり、シェア又は加入者数が第1位の会社のキャリアに応じて、ここでのSMSメールの発信が開始される。
これに呼応して、電話回線300のキャリアから、送信エラーメッセージがモデム部210へ返信されなければ(S164:No)、ステップS163で今回利用したキャリアが正しいキャリアであったことになる。この場合には既に、SMSメールは、エラーなく送信済となっている次第である。よって、図4における、それ以降の各種ステップは不要となり、図4の発信工程を終えて、図3のステップS16へと処理は移行される。
他方、ステップS163の発信に呼応して、電話回線300のキャリアから、送信エラーメッセージがモデム部210へ返信されると(S163:Yes)、ステップS163で今回利用したキャリアが誤ったキャリアであったことになる。よってこの場合には、“i”を一つインクリメントして(ステップS165)、ステップS163へ戻って、SMSメールの発信が再度試みられる。
このようなステップS163からS165に係るSMSメールの発信の試みが、送信エラーメッセージが返信されなくなるまで繰り返して行われ(S163:Yes)、何れかのキャリアに応じて或いは最終的には、送信エラーメッセージが返信されなくなり(S164:No)、即ち、最終的には、SMSメールは、送信済となる。よって、図4の発信工程を終えて、図3のステップS16へと処理は移行される。
これらの結果、正しいキャリアを利用してSMSメールを送信可能とするまでにかかる送信コストを、極めて高率的に抑制できる。
再び図3において、ステップS15におけるSMSメールの送信が正規に完了した後、送信エラーメッセージが返信されなかった際に利用されたキャリアが、当該顧客の携帯電話500が利用しているキャリアであるので、これがデータベース部230へ登録される(ステップS16)。具体的には、例えば図7に示したように、顧客の属性データ1000の一部である、「A社」なる内容の利用キャリアデータ1009が構築され、データベース部230に登録される。
ここで、図4で説明した如くSMSメールが発信済とされた場合における、携帯電話側で行われる動作等について、図5及び図6を参照して説明を加える。
図5に示すように、図4で送信され且つ携帯電話500で正規に受信されたSMSメールは、携帯電話500の画面501a上で、店舗に関連すると共にURLへアクセスしてURL上で入力することを促す旨のメッセージとして、「レストラントリノ会員申込み」なるメッセージを含む。受信されたSMSメールは更に、そのような会員申込みを行うURLとして、サーバ装置200(図1参照)が提供するURLを含む。
ここでは、URLについて「ショートメッセージを押していただきます」なる旨が、顧客に明示に又は暗黙に伝われば、その伝達の仕方については店舗側或いはサーバ装置200側の都合や所望により決めればよい。
図6に示すように、図5で示したURLへのアクセスが行われると(例えば、このURL上でのクリック動作が行われると)、顧客に係る所定種類の属性として、氏名を入力するための欄601、性別を入力するための欄602、誕生日を年、月及び日別に入力するための欄603、604及び605、並びに、入力された属性データを送信するための送信コマンドボタン606が、携帯電話500の画面501b上に表示される。よって、会員申込みという積極的な意思の下、顧客による自らの携帯電話500の操作によって、これらの属性データが入力され、サーバ装置200(図1参照)へと送信することになる。
ここでは、入力に際して「会員申込用紙に記入していただきます」なる旨が、顧客に明示に又は暗黙に伝われば、その伝達の仕方については店舗側或いはサーバ装置200側の都合や所望により決めればよい。
再び図3において、図4及び図5で示した如く携帯電話500側で顧客の操作による属性データの入力があるか否かが、サーバ装置200の側でモニタリングされる(ステップS17)。
ここで、顧客による属性データの入力があると(ステップS17:Yes)、入力された属性データが、先に推測された属性データ(ステップS13参照)に加えて、この顧客に係る属性として、データベース部230に登録される(S18)。具体的には、例えば図7に示したように、顧客の属性データ1000の一部として、氏名、性別及び生年月日に夫々係る属性データ1004、1005及び1006が構築され、データベース部230に登録される。
以上により、広告宣伝システム10における、顧客の新規登録に係る一連の処理が完了する。
次に、図8及び図9並びに図3を参照して、以上のように構成された広告宣伝システムの他の動作を、その詳細構成と共に説明する。ここに、図8は顧客データを追加的に登録する際における動作の一例を示し、図9は、顧客データを追加的に登録することでデータベース部230内に構築されるデータ構造の一例を示している。
図8において、図3の場合と同様に、店舗対応番号に対して電話の着信があるか否かがモニタリングされ(ステップS11)、ここで着信があると(ステップS11:Yes)、この顧客の携帯電話の番号が発信者番号として取得され、これと共に店舗対応番号が一の着信番号として取得される(ステップS12)。
続いて、これらの取得された発信者番号が既にデータベース部230に登録されているか否かが、サーバ装置200におけるコントローラ部220或いは制御部224によって判定される(ステップS31)。
ここで発信者番号が未だに登録されていなければ(ステップS31:No)新規に顧客を登録する必要があるので、図3に示したステップS13の処理へと進む。
他方、発信者番号が既に登録されていれば(ステップS31:Yes)、この顧客は初期登録時とは異なる新規な店舗に来店したこととなる。このため、推測部222によって、該新規な店舗に係る属性(例えば、その所在地域、業種、種別等)に基づいて、この顧客の属性(例えば活動地域、趣向、嗜好など)が新たに推測される(ステップS33)。このような推測は、該新規な店舗の属性のみから推測されてもよいし、既に登録されている店舗の属性と該新規な店舗の属性とを組み合わせて、或いはそれら両者の属性を同時に勘案して、この顧客の属性を推測してもよい。
例えば、これらの店舗の所在地域が相互から離れている場合、二つの店舗の所在地域を夫々顧客の二つの離れた活動地域として推測してもよいし、二つの店舗の所在地域を結ぶ或いは含む広範な地域を顧客の活動地域として推測してもよい。
例えば、これらの店舗の業種が相異なる場合、二つの店舗の業種から夫々顧客の二つの相異なる趣向・嗜好等として推測してもよいし、二つの業種を包含する広範な趣向・趣味として推測してもよい。
続いて、データベース部230には、既に登録されていると確認がとれている発信者番号に対応付けられる形で、ステップS33で推測された属性が登録される(ステップS34)。この時点で、例えば図9に示した属性データ1000のうち、この顧客に対応する、店舗対応番号データ1002の一つ(例えば「050−4211−1123」なる内容の店舗対応番号データB)、活動地域データ1003の一つ(例えば「京都」なる内容の地域データB)、及び嗜好・趣味データ1007の一つ(例えば「和食」なる内容の嗜好趣味データB)が構築される。即ち、過去に登録済の顧客が、新たな店舗にて、自らの携帯電話500から無言の電話をし、これがモデム部210で着信されれば、これらの属性データが得られ、データベース部230中に整然と登録される。いずれの場合にも、同一顧客に対して(即ち同一発信者番号に対して)紐付けられる属性データの精度が高められ、後における属性に応じて広告宣伝用のSMSメールを送ることに資する。
以上により、広告宣伝システム10における、顧客の追加的な登録に係る一連の処理が完了する。
次に、図10から図12を参照して、以上のように構成された広告宣伝システムの動作を、その詳細構成と共に説明する。ここに、図10は登録後における広告宣伝用のSMSメールの送信動作の一例を示し、図11は広告宣伝用のSMSメールの受信画面の一例を示し、図12は広告宣伝用のSMSメールから顧客がURLにアクセスした際に表示される画面の一例を示す。
図10において、一の店舗又は他の店舗に係る所定種類の営業情報若しくは広告宣伝情報の種類が特定される(ステップS21)。ここでの特定は、入力部215を介して直接入力により或いは回線を介しての間接入力により、広告宣伝用のメッセージの送信を、SMSメールにより行うことを希望する店舗により、所望種類のメッセージとして指定されてもよい。或いは、設定部225によって、SMSメールの発信を希望する店舗の属性に基づいて、このような所定種類のメッセージが特定されてもよい。更には、このような所定種類のメッセージの候補が特定され、これらの中から入力部215を介して店舗側で選定するのでもよい。
所定種類のメッセージとしては、例えば、誕生セール、ポイントサービス(例えば、後なん回で無料券が貰えるかなど)、会員特別割引、会員レポート、バーゲンセール、クリスマスセール、春夏物入荷、秋冬物入荷などの、営業促進に直接寄与するような内容のメッセージでもよい。或いは、年賀状、成人祝い、季節の挨拶、誕生日祝い、新学期、バレンタインなどの、あいさつの類で営業促進に間接的に結びつくような内容のメッセージでもよい。
このようなメッセージの送信は、例えば、広告宣伝システム10の運営管理者により、登録済である顧客100人への送信毎に2000円などで請け負われて実施される。
続いて、このように特定された種類のメッセージの提供を行うに相応しい所望属性に一致する属性に対応付けられた発信者番号が、抽出部223によって、データベース部230から抽出される(ステップS22)。ここでのメッセージの提供を行うに相応しい所望属性は、入力部215を介して直接入力により或いは回線を介しての間接入力により、SMSメールの送信を希望する店舗により、希望の属性として指定されてもよい。或いは、設定部225によって、SMSメールの発信を希望する店舗の属性に基づいて、このような所望属性が特定されてもよい。更には、このような所望属性の候補が特定され、これらの中から入力部215を介して店舗側で選定するのでもよい。
続いて、抽出された発信者番号へ向けて、前述の所定種類の営業情報若しくは広告宣伝情報を含むSMSメールが、モデム部210によって発信される(ステップS23)。このSMSメールを発信する工程では、図4で説明したように、キャリアを特定しながらの発信(図3中のステップS15)を試みてもよい。好ましくは、ステップS16で既にデータベース部230に登録された顧客の発信者番号に対応する「利用キャリアの属性データ(例えば図7の利用キャリアデータ1009」」を、最先に発信を試みるべきキャリアとして発信を試みるのがよい。即ち、顧客が電信電話サービス会社を変更していなければ、顧客の属性の一部として先に登録されたキャリアは、そのまま有効である可能性が非常に高い。
図11に示すように、ステップS23で発信されるSMSメールは、例えば、URLと、一の店舗に関連すると共に該URLへアクセスすることを直接若しくは暗黙に促す旨のメッセージ(即ち「レストラントリノ会員申込み」なる文言)とを含むメールとして、携帯電話500の画面501c上に表示される。ここでは、URLについて「初めてのお知らせです」なる旨が、顧客に明示に又は暗黙に伝われば、その伝達の仕方については店舗側或いはサーバ装置200側の都合や所望により決めればよい。
図12に示すように、図11のメッセージに含まれるURLにアクセスすると、店舗に関連する情報701、702及び703と、ステップS21で設定された広告宣伝情報704が一部に載せられた画面501dが開かれる。ここでは「お店からの登録済のお知らせです」なる旨が、顧客に明示に又は暗黙に伝われば、その伝達の仕方については店舗側或いはサーバ装置200側の都合や所望により決めればよい。
なお、図11の如くに顧客を導くためのURLの表示をすることなく、SMSメールの文字数や画面が許すのであれば、SMSメール自体に、広告宣伝情報である文字メッセージが含まれていてもよい。
再び図10に戻り、ステップS23での発信完了の後に、他に送信すべきメッセージがあるか否かが、サーバ装置200或いはコントローラ部220で判定され(ステップS24)、他に送信すべきメッセージがあれば(ステップS24:Yes)、ステップS21に戻って、その後の処理が繰り返して行われる。
他方、ステップS24の判定にて他に送信すべきメッセージがなければ(ステップS24:No)、広告宣伝用のSMSメールの送信に係る一連の処理を終了する。
以上詳細に説明した本実施例によれば、SMSメールの送受信を駆使することで、顧客に関する情報を極めて効率的にマーケッティングに利用することが可能となる。
本発明は、上述した実施形態或いは実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う広告宣伝システム及び方法並びにコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
10…広告宣伝システム、100…提示物、110…レジ、120…ディスプレイ、130…パソコン、200…サーバ装置、210…モデム部、220…コントローラ部、221…番号取得部、222…推測部、223…抽出部、224…制御部、230…データベース部、300…電話回線、500…携帯電話、501…携帯電話のディスプレイ、1000…属性データ

Claims (6)

  1. 個々の店舗に固有に割り振られた電話番号である店舗対応番号を顧客に提示する提示手段と、
    一の顧客が自らの携帯電話により、前記提示手段により提示された一の店舗対応番号に電話発信を実行すると、該実行された電話発信を、電話回線を介して着信する着信手段と、
    前記電話発信が着信されると、前記携帯電話の番号を発信者番号として取得すると共に前記一の店舗対応番号を一の着信番号として取得する番号取得手段と、
    前記一の店舗対応番号が割り振られた一の店舗の属性に基づいて、前記一の顧客の属性を推測する推測手段と、
    前記取得された発信者番号に対応付けて、前記推測された属性を登録する登録手段と、
    前記取得された発信者番号に対して、(i)前記一の顧客に係る所定種類の属性を入力するためのブラウザ画面を提供するURLと(ii)前記一の店舗に関連すると共に前記URLへアクセスして前記URL上で入力することを促す旨のメッセージとを含む一のSMSメールを、発信する発信手段と
    を備え、
    前記登録手段は、前記一の顧客が前記携帯電話により前記URLへアクセスして前記ブラウザ画面上で前記所定種類の属性を入力すると、該入力された所定種類の属性を、前記推測された属性に加えて前記一の顧客に係る属性として登録する
    ことを特徴とする広告宣伝システム。
  2. 前記着信手段は、前記一の顧客が前記携帯電話により、前記提示手段により提示された前記一の店舗対応番号とは異なる他の店舗対応番号に、電話発信を実行すると、該実行された電話発信を更に着信し、
    前記番号取得手段は、前記他の店舗対応番号を他の着信番号として更に取得し、
    前記推測手段は、前記他の店舗対応番号が割り振られた他の店舗の属性に基づいて又は該他の店舗の属性及び前記一の店舗の属性に基づいて、前記一の顧客の属性を更に推測し、
    前記登録手段は、前記一の顧客にかかる従前の属性に加えて又は代えて、該更に推測された属性を前記一の顧客に係る属性として更に登録する
    ことを特徴とする請求項1記載の広告宣伝システム。
  3. 前記登録された属性に応じた広告宣伝情報を設定する設定手段を更に備え、
    前記発信手段は、前記一の店舗に関連するものとして、前記設定された広告宣伝情報を含む他のSMSメールを発信する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の広告宣伝システム。
  4. 前記推測手段は、前記属性の一部として、(i)前記一の店舗の位置若しくは前記一の店舗が置かれた地域に基づいて、前記一の顧客が活動する地域を推測する、又はこれに加えて若しくは代えて(ii)前記一の店舗の業種又は種別に基づいて、前記一の顧客が求める可能性のある店舗又は商品若しくはサービスを推測する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の広告宣伝システム。
  5. 個々の店舗に固有に割り振られた電話番号である店舗対応番号を顧客に提示する提示工程と、
    一の顧客が自らの携帯電話により、前記提示工程により提示された一の店舗対応番号に電話発信を実行すると、該実行された電話発信を、電話回線を介して着信する着信工程と、
    前記電話発信が着信されると、前記携帯電話の番号を発信者番号として取得すると共に前記一の店舗対応番号を一の着信番号として取得する番号取得工程と、
    前記一の店舗対応番号が割り振られた一の店舗の属性に基づいて、前記一の顧客の属性を推測する推測工程と、
    前記取得された発信者番号に対応付けて、前記推測された属性を登録する第1登録工程と、
    前記取得された発信者番号に対して、(i)前記一の顧客に係る所定種類の属性を入力するためのブラウザ画面を提供するURLと(ii)前記一の店舗に関連すると共に前記URLへアクセスして前記URL上で入力することを促す旨のメッセージとを含む一のSMSメールを、発信する発信工程と、
    前記一の顧客が前記携帯電話により前記URLへアクセスして前記ブラウザ画面上で前記所定種類の属性を入力すると、該入力された所定種類の属性を、前記推測された属性に加えて前記一の顧客に係る属性として登録する第2登録工程と
    を備えることを特徴とする広告宣伝方法。
  6. コンピュータを、請求項1から4に記載の広告宣伝システムに係る前記着信手段、前記番号取得手段、前記推測手段、前記登録手段及び前記発信手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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JP2017051451A (ja) * 2015-09-10 2017-03-16 京楽産業.株式会社 遊技機

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