JP2015175774A - 使用済核燃料収納容器 - Google Patents

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Hideaki Nishikawa
嗣彬 西川
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健 平沼
Takeshi Hiranuma
平沼  健
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    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

【課題】熱伝導性を維持しつつ重量低減可能な使用済核燃料収納容器を提供する。【解決手段】使用済核燃料収納容器は、円筒容器と、円筒容器内に設けられ、複数の使用済燃料集合体をそれぞれ画定し収容可能とする複数の格子を形成するバスケット3と、バスケット3と円筒容器の内面との間に形成される使用済燃料集合体が収容されない核燃料非収納領域5内に、円筒容器の長手方向の所定の範囲のみに伝熱部材6Aを配置する。伝熱部材の重量が低減されることにより熱伝導性を維持しつつ使用済核燃料収納容器の重量を低減できる。【選択図】図5

Description

本発明は、原子炉から取り出された使用済燃料集合体を輸送、貯蔵するのに好適な使用済核燃料収納容器に関する。
原子力プラントにおいて原子炉圧力容器内の炉心に装荷され、所定期間使用されて使用済になった燃料集合体は、原子力発電所内の使用済み燃料貯蔵プール内に保管されて冷却される。所定期間保管されて崩壊熱の発生量が低下した使用済燃料集合体は、使用済核燃料収納容器に収納されて中間貯蔵施設に輸送され、中間貯蔵施設内に貯蔵される。
使用済核燃料収納容器は、通常、上端部が開口した円筒状の容器本体、容器本体内に設置された横断面が格子状のバスケット、および容器本体の開口を封鎖する複数の蓋部材を有する。複数の燃料棒を束ねた複数体の使用済燃料集合体が、容器本体内でバスケットによって仕切られた各領域にそれぞれ収納される。
使用済核燃料収納容器には、貯蔵、輸送において、使用済燃料集合体から発生する崩壊熱を除熱して、容器および使用済燃料集合体を安全な温度に保つ機能が要求されるため、試験や解析による除熱性能の設計・評価が行われる。このため除熱性能に優れた容器やバスケットの構造が望ましい。例えば、格子状のバスケットにより仕切られた領域のうち、使用済燃料集合体が収納されない最外周部の空間(以下、核燃料非収納領域)に、横断面が核燃料非収納領域と相似する密閉中空熱伝導体を収納することで、容器の除熱性能を向上させるものとして特許文献1がある。
特開2003−315488号公報
特許文献1では、核燃料非収納領域に収納される密閉中空熱伝導体は使用済核燃料収納容器の長手方向に一様に配置されるものである。すなわち、密閉中空熱伝導体の長さは、バスケットにより区画化され収納される使用済燃料集合体とほぼ同一の長さを有する。
しかしながら、使用済核燃料収納容器内の温度分布は、必ずしも長手方向に一様ではなく、必要以上に熱伝導体を配置することになり、容器の総重量や材料コストの増加に繋がる懸念がある。
本発明は、熱伝導性を維持しつつ重量低減可能な使用済核燃料収納容器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の使用済核燃料収納容器は、円筒容器と、前記円筒容器内に設けられ、複数の使用済燃料集合体をそれぞれ画定し収容可能とする複数の格子を形成するバスケットと、前記バスケットと前記円筒容器の内面との間に形成される前記使用済燃料集合体が収容されない核燃料非収納領域内に、前記円筒容器の長手方向の所定の範囲のみに伝熱部材を配置したことを特徴とする。
本発明によれば、熱伝導性を維持しつつ重量低減可能な使用済核燃料収納容器を実現できる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る使用済核燃料収納容器の斜視図である。 図1に示す使用済核燃料収納容器の横断面図である。 図1に示す使用済核燃料収納容器内を画定するバスケット構造を示す斜視図である。 図1に示す使用済核燃料収納容器の部分拡大図である。 図1に示す使用済核燃料収納容器の核燃料非収納領域に伝熱材が配置された状態を示す斜視図である。 図1に示す使用済核燃料収納容器の長手方向の位置と温度の関係を示す図である。 本発明の他の実施例に係る使用済核燃料非収納領域に配置される伝熱部材の斜視図である。 図7に示す伝熱部材の組み立て方法を示す斜視図である。 図7に示す伝熱部材を核燃料非収納領域へ配置した状態を示す斜視図である。 図7に示す伝熱部材の別の形態を示す斜視図である。 本発明の他の実施例に係る核燃料非収納領域に配置される伝熱部材の斜視図である。 図11に示す伝熱部材を核燃料非収納領域へ配置した状態を示す斜視図である。 伝熱部材の断面形状の別の形態を示す斜視図である。 外周面に伝熱フィンを配置する使用済核燃料収納容器の斜視図である。
本発明の実施例について図面を用いて以下に説明する。本発明の使用済核燃料収納容器は、沸騰水型原子炉(BWR)の炉心から取り出された使用済燃料集合体、また、加圧水型原子炉(PWR)の炉心から取り出された使用済燃料集合体を収納し、中間貯蔵施設等への輸送に用いられる。
図1に本発明の一実施例に係る使用済核燃料収納容器の外観図を示す。本発明の使用済核燃料収納容器1は、容器本体2、バスケット3、蓋部材4A,4B,4C、核燃料非収納領域5に挿入される管状の伝熱部材6及び容器本体2の上部及び下部にクレーンにより釣り上げ可能に周方向に複数配置されたトラ二オン13を有する。バスケット3は、格子状に区画された領域に使用済燃料集合体を収納可能に、例えば、菓子折り構造のバスケットプレート7を組み合わせることで、容器本体2内に設置され、容器本体2に収納される複数の使用済燃料集合体のそれぞれの収納領域を画定している。バスケットプレート7は、中性子吸収材を含む金属板、例えば、ボロン含有ステンレス鋼又はボロン含有アルミニウム合金等が用いられる。
図2に使用済核燃料収納容器1の横断面図を示す。図2に示されるように、容器本体2は、バスケット3の最外周部と接触する炭素鋼製の内筒22、炭素鋼製の外筒21、外筒21と内筒22間に充填された中性子遮蔽体23、周方向に所定の間隔で配置され、外筒21の内周面と内筒22の外周面を接続する複数の矩形状の伝熱フィン24から構成される。内筒22の熱は伝熱フィン24を介して外筒21へ伝達され除熱される。
図2に示されるように、内筒22の内周面とバスケット3の最外周部の間には、使用済燃料集合体が収納されない核燃料非収納領域5があり、伝熱部材6が収納されている。伝熱部材6は、バスケット3から容器本体2への伝熱経路となることで、使用済核燃料収納容器1の伝熱性能を向上させる。すなわち、バスケット3による区画化された領域内に収納された使用済燃料集合体からの崩壊熱は、伝熱部材6、内筒22、伝熱フィン24を介して外筒21へと伝達される。また、伝熱部材6は、伝熱性能に優れる材料である、アルミ合金が最適であり、その他、銅合金等により製作される。伝熱部材6の構成材料は、伝熱性、強度及び耐食性を考慮し選定すればよい。
図3に示すように、矩形状の平板プレートであるバスケットプレート7には、長手方向に等間隔で複数の切り込み溝が形成されている。この切り込み溝の間隔は、収納する使用済燃料集合体の横断面の幅に対応している。すなわち、内部に複数の燃料棒を収容するチャンネルボックスの横断面の幅よりやや大きく設定されている。切り込み溝の深さは、例えば、バスケットプレート7の長手方向に垂直な幅の約1/3の長さに設定されている。
これらバスケットプレート7を用いてバスケット3を形成する工程を説明する。初めに、図3に示すように、複数のバスケットプレート7AをX軸方向に平行に配置する。配置間隔は、隣接する切り込み溝の間隔と同一であり、その後、これらバスケットプレート7Aに直交するよう、複数のバスケットプレート7BをY軸方向に平行に配置する。複数のバスケットプレート7Bをバスケットプレート7Aの上方より、それぞれに形成された切り込み溝が篏合するよう組み込む。これによりバスケットプレート7A及び7Bにて格子状に区画する初段のバスケット3が形成される。初段のバスケット3が形成された状態で、上方より組み込まれたバスケットプレート7Bは、バスケットプレート7Aと篏合する切り込み溝と反対側の辺(上辺)に形成された切り込み溝の深さ分上方に位置する。
続いて、初段の組み込み完了後、バスケットプレート7Bの上辺の切り込み溝と篏合するよう、更に、バスケットプレート7AをX軸方向に複数平行に配置し、バスケットプレート7Bへ組み込み、その後、バスケットプレート7BをY軸方向に複数平行に配列し、同様にそれぞれの切り込み溝が篏合するよう組み込む。これにより2段目のバスケット3が形成される。
以降同様の手順にて使用済核燃料収納容器1の内筒22に多段に組み込むことで、図2及び図3に示されるように、最外周部が内筒22の内周面と接触するよう格子状に区画化されたバスケット3を形成できる。
図2では、それぞれ8枚のバスケットプレート7A及び7Bを直交するよう組み込むことによりバスケット3が形成された場合を示しており、格子状に区画化された領域に46体の使用済燃料集合体を収納可能とする使用済核燃料収納容器1が得られる。なお、使用するバスケットプレート7A及び7Bの枚数はこれに限られず、例えば96体の使用済燃料集合体を収容可能に構成してもよい。
図4に図1に示す使用済核燃料収納容器1の部分断面斜視図を示す。図4では、上述のようにバスケット3を形成後、バスケット3の最外周部と内筒22の内周面間に形成される核燃料非収納領域5に伝熱部材6を挿入する状態を示している。
伝熱部材6を核燃料非収納領域5に挿入する工程を以下に説明する。図5にバスケット3の最外周部の部分拡大図を示す。図5では内筒22の長手方向所定の領域のみに伝熱部材6Aを収納し、伝熱部材6Aを介してバスケット3と使用済核燃料収納容器1間に伝熱経路を形成する。
図5に示すように、核燃料非収納領域5が、菓子折り型のバスケット3に組み込まれた仕切り板8によって、長手方向の任意の位置で分割されており、分割された核燃料非収納領域5の長さに合わせた管状の伝熱部材6Aが挿入されている。
図5では、上述の使用済核燃料収納容器1の長手方向に多段に組み込まれたバスケット3の4段分に相当する領域に伝熱部材6Aを収納した状態を示している。組み込み手順は、上述のバスケットプレート7A及び7Bの組み込み工程のうち、伝熱部材6Aを収納する長手方向下方端に対応する段数組み込み後、仕切り板8を組込み、その後更に4段バスケットプレート7A及び7B組み込む。その後、伝熱部材6Aを核燃料非収納領域5に挿入し、その上面に仕切り板8を組込み、バスケット3の上端部に相当する段数まで更にバスケットプレート7A及び7Bを組みことで完了する。なお、仕切り板8は、バスケットプレート7A及び7Bの間に挟み込むことで組込めばよい。
図5に示す例では、伝熱部材6Aの長さを4段分のバスケット3の高さとしたが、仕切り板8の配置位置および伝熱部材6Aの長さを調整することで、最適な範囲のみに伝熱部材を配置することができ、従来の伝熱部材を使用済核燃料収納容器の長手方向に一様に挿入する構成に比べ、熱伝導性を維持しつつ伝熱部材重量や材料コストの削減が可能となる。なお、図5では、便宜的に一つの核燃料非収納領域5へ伝熱部材6Aを収納する例を説明したが、伝熱部材6Aは、容器全周の核燃料非収納領域5もしくは必要な範囲に挿入される。
ここで伝熱部材6Aを配置する使用済核燃料収納容器1の長手方向最適範囲について説明する。図6に、使用済核燃料収納容器の長手方向の位置と使用済核燃料収納容器内の温度との関係の例を示す。横軸に正規化した容器長手方向の距離、縦軸に許容温度に対する容器内温度の比率をとり、その分布を示している。
横軸は、蓋内面から使用済核燃料収納容器底面までの距離を基準とし正規化したものであり、縦軸における許容温度とは、バスケットの強度などを維持できる設計上の最大温度である。従って、図6において縦軸1.0は許容温度に達すること意味する。また、図6に示されるように、使用済核燃料収納容器1内において、長手方向の位置に依存して約40%程度の温度分布が生じている。また、許容温度に近い値を示す領域は長手方向中央部よりも蓋体下面側、すなわち、使用済核燃料収納容器1の上部側へ偏って分布する。伝熱部材6Aが配置される領域は、使用済核燃料収納容器の半径方向へ伝熱が促進されることから、長手方向の高温領域のみに伝熱部材6Aを配置することで、高温領域のみを除熱することができる。設計裕度を考慮し、例えば、許容温度の85%から95%の範囲を除熱するよう伝熱部材6Aを配置すればよい。
許容温度の85%を超える高温領域を除熱する場合は、蓋体下面より使用済核燃料収納容器底面までの距離の約15%から70%の範囲に伝熱部材6Aを配置すればよく、長手方向に一様に配置する場合と比較し伝熱部材の重量を45%低減できる。
また、許容温度の95%を超える高温領域を除熱する場合は、蓋体下面より使用済核燃料収納容器底面までの距離の約30%から60%の範囲に伝熱部材6Aを配置すればよい。この場合、長手方向に一様に配置する場合と比較し伝熱部材の重量は70%低減される。
許容温度の90%を超える高温領域を除熱する場合は、蓋体下面より使用済核燃料収納容器底面までの距離の25%から65%の範囲に伝熱部材6Aを配置すればよく、この場合、長手方向に一様に配置する場合と比較し伝熱部材の重量を60%低減できる。
以上のように、本実施例によれば、核燃料非収納領域5に配置する伝熱部材を、使用済核燃料収納容器の長手方向の所定の領域のみに配置することで、熱伝導性を維持しつつ使用済核燃料収納容器の重量を低減できる。
図7に本発明の他の実施例に係る核燃料非収納領域に配置される伝熱部材の斜視図を示す。本実施例では、伝熱部材の形状をバスケットプレート7と篏合可能な形状とし、実施例1に示した仕切り板8の取り付けを不要とした点が実施例1と異なる。バスケット3を含む使用済核燃料収納容器1の構成については、実施例1と同様であるため説明を省略し、以下では伝熱部材について説明する。
図7に示されるように、本実施例における伝熱部材6Bは、略U字状又はコ字状の断面形状であり、菓子折り型のバスケットプレート7に組み込まれている。伝熱部材6Bの内筒22の内周面と対向する面は内周面を模した形状とされており、この内周面と対向する面と反対側の開放部を介して相互に対向する面には、上下に切り込み溝が形成されている。
この伝熱部材6Bをバスケット3に組み込む工程を説明する。図8に分解斜視図を示す。図8では、2つの伝熱部材6Bを使用済核燃料収納容器1の長手方向に配列し、バスケット3の2段分に渡り配置する例を示している。実施例1にて説明したように、バスケットプレート7AをX軸方向に平行に配置し、上方よりY軸方向に平行に配置されたバスケットプレートBを切り込み溝が篏合するよう組み込む。続いて、内筒22の内周面と共に核燃料非収納領域5を形成する位置に相当するバスケットプレート7Aの切り込み溝と伝熱部材6Bに形成された切り込み溝とが整合するよう2枚のバスケットプレート7A間に伝熱部材6Bを配置する。伝熱部材6Bがバスケットプレート7A間に配置された状態で、下方に位置するバスケットプレート7Bの切り込み溝と篏合するよう組み込む。以降、同様の工程を繰り返すことにより、所望の個数の伝熱部材6Bがバスケットプレート7Bに形成された切り込み溝にて支持され、バスケット3の核燃料非収納領域5に配置固定される。
伝熱部材6Bの高さは、バスケットプレート7A、7Bの幅と同一であり、上述の組み込み工程を繰り返すことで、使用済核燃料収納容器1の長手方向にバスケット3の4段分に相当する領域に伝熱部材6Bを配置し固定した状態を図9に示す。このように、菓子折り型の伝熱部材6Bを任意の範囲に組み込むことで、最適な範囲のみに伝熱部材を配置することができる。
なお、伝熱部材6Bに替えて、図10に示す伝熱部材6C、6Dを用いてもよい。伝熱部材6Cは、内筒22の内周面と対向する面を伝熱部材6Bの倍の高さとし、切り込み溝が形成された両端部は、伝熱部材6Bと同一の高さを有する形状としている。この伝熱部材6Cを用いれば、伝熱部材6Cの組工程数を低減できる。
また、伝熱部材6Dは、伝熱部材6Bのバスケットプレート7Bに支持される端部の一方のみを有する断面略L字状の形状を有している。伝熱部材6Dを用いることで、伝熱部材6Bの場合と比較し、更に部材の重量を低減できる。これら、伝熱部材6B、6C、6Dの使用済核燃料収納容器に長手方向配置領域は、図6において説明した範囲に配置すればよい。
本実施例によれば、実施例1による効果に加え、更に重量低減が可能となると共に、伝熱部材の取り付け工程数も低減できる。
図11に本発明の他の実施例に係る核燃料非収納領域に配置される伝熱部材の斜視図を示す。本実施例では、伝熱部材を使用済核燃料収納容器1の長手方向の一部分のみの板厚を厚くする構造を備える点が実施例1及び実施例2と異なる。
図11に示されるように、本実施例の伝熱部材6Eは、断面矩形状の中空管であり長手方向の一部分で板厚が厚くなっている。図11に示されるように伝熱部材6Eは、図6において説明した除熱すべき高温領域の範囲に対応する領域のみその幅D1、当該領域の上下に連なる伝熱部材6Eの幅D2としたとき、差分dのみ厚肉に形成されている。伝熱部材6Eを核燃料非収納領域5に配置した状態を図12に示す。図12に示されるように、伝熱部材6Eの上下の端部は、使用済核燃料収納容器1のバスケット3の長手方向の上端及び下端に到達し、バスケット3の4段分の長さの範囲にわたり幅D1の厚肉領域が配置されている。なお、この厚肉領域の上下に連なる部分(幅D2)は自重を支える強度を維持できればよいため、すなわち、支持部材として機能すれば足りるため、板厚を薄肉化できる。
本実施例によれば、従来の使用済核燃料収納容器の長手方向に一様に配置されその断面積が長手方向に一様であり且つ、その板厚が均一な伝熱部材と比較し、伝熱部材6Eの重量を軽量化できる。
なお、伝熱部材6Eの幅D1の領域のみ厚肉化する構成としたが、板厚を均一としても、同様の形状を備えていれば、従来の伝熱部材と比較し、その重量を軽量化できる。
本実施例によれば、核燃料非収納領域5に配置する伝熱部材を長手方向の所定の領域のみその板厚を厚肉化すると共に横断面積を大とすることで、熱伝導性を維持しつつ使用済核燃料収納容器の重量を低減できる。
上述の実施例1及び実施例3において説明した伝熱部材6A、6Eはいずれもその断面形状を中空管形状としたが、以下に説明する形状としてもよい。図13に示すように、伝熱部材6Fでは、バスケットプレート7に対向する面に開放部9を設けることで、万が一バスケットプレート7が変形したとしても、伝熱部材6Fに接触せず、伝熱部材6Fの変形による除熱性能の低下を防ぐことができる。また伝熱部材6Gは、図13に示されるように、伝熱部材6Gの全ての側面の略中央部にその内部へ突き出る窪み部10を設けている。この窪み部10は伝熱部材6Gの長手方向に連続するよう形成されることから、同様に万が一バスケットプレート7が変形したとしても、その変形量に応じて窪み部10が変形することにより、伝熱部材6Gがバスケットプレート7の変形に追従できる。伝熱部材6G及びバスケットプレート7の変形が弾性変形の範囲内であれば、伝熱部材6Gとの間隙が変化せず、除熱性能の低下を防ぐことができる。換言すれば、伝熱部材6Gを弾性変形しやすい構造としている。
また、伝熱部材6Hは、中空管形状の内壁面に高強度の材料により成形された補強部材11が挿入され、伝熱部材6Hの強度を向上させている。これにより、バスケットプレート7の変形を防ぐことができる。また、伝熱部材6Iのように、H型の断面形状でもよい。
また、実施例1から実施例3に示した使用済核燃料収納容器1の外筒21の外周面に、図14に示すように伝熱フィン12を有する構成としてもよい。この伝熱フィン12を介して本体外部に放熱することができ、除熱性能が向上する。なお、伝熱フィン12の取付け範囲は、使用済核燃料収納容器1を釣り上げるためのトラニオン13と干渉しない位置、すなわち、外筒21の上部及び下部にそれぞれ配置されたトラ二オン13の内側となる。この場合、外気への伝熱経路は、ほとんどが伝熱フィン12の範囲となる。したがって、伝熱部材6においても、長手方向に伝熱フィン12の範囲に配置すれば十分な除熱性能が得られる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の実施例の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1・・・使用済核燃料収納容器、2・・・容器本体、3・・・バスケット、4A、4B、4C・・・蓋部材、5・・・核燃料非収納領域、6A、6B、6C、6D、6E、6F、6G、6H、6I・・・伝熱部材、7,7A,7B・・・バスケットプレート、8・・・仕切り板、9・・・開放部、10・・・窪み部、11・・・補強部材、12・・・伝熱フィン、13・・・トラニオン、21・・・外筒、22・・・内筒、23・・・中性子遮蔽体、24・・・伝熱フィン

Claims (10)

  1. 円筒容器と、
    前記円筒容器内に設けられ、複数の使用済燃料集合体をそれぞれ画定し収容可能とする複数の格子を形成するバスケットと、
    前記バスケットと前記円筒容器の内面との間に形成される前記使用済燃料集合体が収容されない核燃料非収納領域を有する使用済核燃料収納容器において、前記核燃料非収納領域の長手方向に、伝熱部材を配置しない領域を設けたことを特徴とする使用済核燃料収納容器。
  2. 請求項1に記載の使用済核燃料収納容器において、
    前記伝熱部材は、中空管形状を有し、前記円筒容器の内面と対向する面が、当該内面の形状に倣った形状を備えたことを特徴とする使用済核燃料収納容器。
  3. 請求項1に記載の使用済核燃料収納容器において、
    前記バスケットは、互いに直交する複数の平板状のバスケットプレートを、前記バスケットプレートに所定の間隔にて形成された切り込み溝を篏合することで前記複数の格子をなし、これら直交配置されたバスケットプレートを前記円筒容器の長手方向に多段に接続することで形成され、
    前記伝熱部材は、断面略U字状又はコ字状をなし、開放部側の両端部に前記バスケットプレートに形成された切り込み溝と篏合可能な切り込み溝を有し、当該切り込み溝を介して前記バスケットプレートに支持されることを特徴とする使用済核燃料収納容器。
  4. 請求項2に記載の使用済核燃料収納容器において、
    前記伝熱部材は、前記バスケットプレートと対向する面に長手方向に連続する開放部を備えたことを特徴とする使用済核燃料収納容器。
  5. 請求項1に記載の使用済核燃料収納容器において、
    前記伝熱部材は、前記円筒容器の上面より底面に向かい長手方向距離の25%から65%の範囲に配置されることを特徴とする使用済核燃料収納容器。
  6. 請求項1に記載の使用済核燃料収納容器において、
    前記バスケットは、互いに直交する複数の平板状のバスケットプレートを、前記バスケットプレートに所定の間隔にて形成された切り込み溝を篏合することで前記複数の格子をなし、これら直交配置されたバスケットプレートを前記円筒容器の長手方向に多段に接続することで形成され、
    前記伝熱部材は、断面略L字状をなし、前記バスケットプレート側に延伸する面に前記バスケットプレートに形成された切り込み溝と篏合可能な切り込み溝を有し、且つ、前記円筒容器の内面と対向する面の高さが前記バスケットプレートの鉛直方向の幅とほぼ等しいことを特徴とする使用済核燃料収納容器。
  7. 円筒容器と、
    前記円筒容器内に設けられ、複数の使用済燃料集合体をそれぞれ画定し収容可能とする複数の格子を形成するバスケットと、
    前記バスケットと前記円筒容器の内面との間に形成される前記使用済燃料集合体が収容されない核燃料非収納領域内に、伝熱部材を配置し、前記伝熱部材の板厚を前記円筒容器の長手方向の所定の範囲のみ厚肉化したことを特徴とする使用済核燃料収納容器。
  8. 請求項7に記載の使用済核燃料収納容器において、
    前記円筒容器の上面より底面に向かい長手方向距離の25%から65%の範囲の前記伝熱部材の板厚を厚肉化したことを特徴とする使用済核燃料収納容器。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の使用済核燃料収納容器において、
    前記円筒容器は、前記バスケットの外周部と接触する内筒と、前記内筒と同心円状に配置された外筒と、前記内筒の外周面と前記外筒の内周面を接続する複数の伝熱フィンと、前記内筒の外周面と前記外筒の内周面との間に充填された中性子遮蔽体から構成されることを特徴とする使用済核燃料収納容器。
  10. 請求項9に記載の使用済核燃料収納容器において、
    前記外筒の外周面に、長手方向所定の範囲に伝熱フィンを配置したことを特徴とする使用済核燃料収納容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018132361A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 三菱重工業株式会社 バスケットプレート設計方法、バスケットプレート製造方法、及びキャスク製造方法

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