JP2015174738A - ケーブルドラム固定具 - Google Patents

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【課題】ケーブルドラムを吊り上げることなく地表の水溜りによるケーブルドラムの腐食を防止するとともに、強風や地震によるケーブルドラムの転動を確実に防止する。【解決手段】ケーブルドラム100の軸方向の両端部に位置するフランジ部101の外周縁の一部に固定可能な円弧状の浮上用転動部10と、浮上用転動部に着脱可能に設けられ、地表Gとの接触によりケーブルドラムの転動方向の動きを阻止する転動防止部20と、を備える。浮上用転動部は、フランジ部の外側面101aと接触可能な第1の規制部と、フランジ部101の外周面101bと接触可能な第2の規制部とを有し、第2の規制部の半径方向の厚みは、円弧方向末端部から円弧方向中央部14aに向かって大となるように設定され、転動防止部は、ケーブルドラムのフランジ部が浮上用転動部によって地表から浮き上がった状態で地表に接触するように浮上用転動部に装着可能である。【選択図】図2

Description

この発明は、ケーブルドラムのフランジ部の腐食を防止するとともに、強風によるケーブルドラムの転動を防止することが可能なケーブルドラム固定具に関する。
電気供給事業者における電力所通信担当部署では、通信系統の事故復旧に迅速に対応するため、通信ケーブルをケーブルドラムに巻いた状態で、変電所構内等の空地で保管している。また、ケーブルドラムが強風や地震によって保管位置から他の位置へ転がるのを防止するため、リン木と呼ばれる部材を地表側に置いて対処している。しかし、ケーブルドラムの保管場所が屋外であることから、降雨によって地表に水溜りができ、ケーブルドラムの一部が長時間水溜りの中に浸される状態となる。そのため、ケーブルドラムが木製である場合は地表と接触するフランジ部の腐食が進行しやすく、ケーブルドラムの運搬時等に受ける外力によってケーブルドラムの腐食部が崩壊し、作業に支障をきたすという問題がある。
これを回避する方法として、ケーブルドラム用樹脂製パレットやケーブルドラム台車を使用することが行われている。また、従来からケーブルドラムの固定の改善に関する複数の技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。特許文献1は、ケーブルドラムを容易に固定し得る架台に関する技術であり、特許文献2は、大きさの異なる複数種類のケーブルドラムを地表側に固定する技術に関するものである。
特開平8−130825号公報 特開平6−42868号公報
しかし、上述のケーブルドラム用樹脂製パレットを用いる場合は、ケーブルドラムをパレットに載せる際に、ケーブルドラムを吊り上げるための重機が必要なうえ、一度載せるとパレットの構造上ケーブルドラムの移動が困難となり、狭いスペースでのケーブルドラムの保管には適さない。また、上述のケーブルドラム台車を使用する場合は、ケーブルドラムの移動は容易であるが、樹脂製パレットと同様にケーブルドラムを台車に載せる際に、クレーン付き車両などの重機が必要となるという問題がある。
特許文献1は、金属製のケーブルドラムを固定するのに対応する技術であり、木製のケーブルドラムには対応できないという問題がある。特許文献2は、大きさが異なるケーブルドラムに対応でき、ケーブルドラムを吊り上げるための重機も不要であるが、ケーブルドラムが地表に接触しているため、地表に水溜りがある場合は木製のケーブルドラムでは腐食が生じるという問題がある。
そこで本発明は、ケーブルドラムを吊り上げることなく地表の水溜りによるケーブルドラムの腐食を防止するとともに、強風や地震によるケーブルドラムの転動を確実に防止することが可能なケーブルドラム固定具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、地表に対して転動可能に置かれたケーブルドラムを前記地表に固定するためのケーブルドラム固定具であって、前記ケーブルドラムの軸方向の両端部に位置するフランジ部の外周縁の一部に固定可能な円弧状の浮上用転動部と、前記浮上用転動部に着脱可能に設けられ、前記地表との接触により前記ケーブルドラムの転動方向の動きを阻止する転動防止部と、を備え、前記浮上用転動部は、前記フランジ部の前記外周縁における外側面と接触可能な第1の規制部と、該第1の規制部と連なり前記フランジ部の前記外周縁における外周面と接触可能な第2の規制部とを有し、前記第2の規制部の半径方向の厚みは、前記円弧方向末端部から円弧方向中央部に向かって大となるように設定され、前記転動防止部は、前記ケーブルドラムの前記フランジ部の外周縁が前記浮上用転動部によって地表から浮き上がった状態で前記地表に接触するように前記浮上用転動部に装着可能である、ことを特徴とするケーブルドラム固定具である。
この発明によれば、ケーブルドラムのフランジ部のうち地表と接触していない部位に円弧状の浮上用転動部を固定した後、ケーブルドラムを人力によって地表に沿って転動させ、浮上用転動部の円弧方向中央部が地表と接触する位置でケーブルドラムの転動を停止させる。浮上用転動部の第2の規制部は、半径方向の厚みが円弧方向末端部から円弧方向中央部に向かって大となるように設定されているので、浮上用転動部の円弧方向中央部が地表と接触した状態では、ケーブルドラムのフランジ部が地表から浮き上がることになる。この状態で、転動防止部が地表と接触するように浮上用転動部に転動防止部を装着することにより、ケーブルドラムの転動が防止される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のケーブルドラム固定具において、前記第2の規制部には、前記ケーブルドラムの軸方向に延びる複数の排水溝が形成されており、前記排水溝の溝底は、前記ケーブルドラムの半径方向外方に向かって傾斜する傾斜面に形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のケーブルドラム固定具において、前記転動防止部は、前記浮上用転動部に対して略相似形に形成されており、前記浮上用転動部の前記第1の規制部に対して着脱可能であることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のケーブルドラム固定具において、前記浮上用転動部と前記転動防止部は、機械的強度の高い樹脂部材から構成されていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、ケーブルドラムのフランジ部外周縁に円弧状の浮上用転動部を固定し、ケーブルドラムを人力によって地表に沿って転動させることにより、ケーブルドラムを重機によって吊り上げることなく、ケーブルドラムのフランジ部を地表から浮き上がらせることができる。これにより、降雨により地表に水溜りが生じても、フランジ部の外周縁が長時間にわたって水溜りに浸漬されるのを回避でき、ケーブルドラムが木製である場合でもフランジ部の腐食を防止することができる。そして、ケーブルドラムのフランジ部を地表から浮かせた状態で、転動防止部を地表と接触するように浮上用転動部に装着することにより、強風や地震によるケーブルドラムの転動を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、第2の規制部には、ケーブルドラムの軸方向に延びる複数の排水溝が形成され、排水溝の溝底はケーブルドラムの半径方向外方に傾斜する傾斜面に形成されているので、第2の規制部に流入する雨水が排水溝を介して外部に円滑に排出され、フランジ部の腐食防止効果を高めることができる。
請求項3に記載の発明によれば、転動防止部は、浮上用転動部に対して略相似形に形成されており、浮上用転動部の第1の規制部に対して着脱可能であるので、ケーブルドラム固定具をコンパクト化することができる。また、浮上用転動部と転動防止部はセットとして取り扱われるので、浮上用転動部に対する転動防止部の紛失を回避することができる。
請求項4に記載の発明によれば、浮上用転動部と転動防止部は、機械的強度の高い樹脂部材から構成されているので、水溜りに長時間浸漬されても腐食を確実に防止することができる。また、金属部材に比べて軽量化が図れるので、ケーブルドラムへの着脱作業が容易となる。
本発明の実施の形態に係わるケーブルドラム固定具が取付けられたケーブルドラムの正面図である。 図1のA−A線に沿うケーブルドラムの断面図である。 図1のケーブルドラム固定具における浮上用転動部の正面図である。 図3のB−B線に沿う浮上用転動部の拡大断面図である。 図3のC−C線に沿う浮上用転動部の拡大断面図である。 図1の転動防止部の正面図である。 図1のケーブルドラム固定具をケーブルドラムに装着した状態を示す正面図である。 図1のケーブルドラム固定具によってケーブルドラムを地表から浮上させた状態を示す正面図である。
つぎに、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
図1ないし図8は、本発明の実施の形態を示しており、とくに電力供給事業者の変電所等の施設に配置されている通信ケーブル用のケーブルドラムに適用した場合を示している。図1および図2に示すように、電力供給事業者の変電所等の空地には、ケーブルドラム100が配置されている。ケーブルドラム100は、板状の複数の木材を集成した木製のケーブルドラムから構成されている。ケーブルドラム100は、フランジ部101と、巻取り部102とを有している。巻取り部102は、円筒状に形成されており、軸方向(軸心P方向)に延びている。巻取り部102の軸方向の両端部には、フランジ部101が位置している。各フランジ部101は、連結ボルト(図示略)を介して巻取り部102に連結されている。巻取り部102には、ケーブルとしての通信ケーブル110が巻付けられている。
図1および図2に示すように、ケーブルドラム100のフランジ部101は、円盤状に形成されている。ケーブルドラム100は、フランジ部101を介して地表Gに対して転動可能となっている。ケーブルドラム100のフランジ部101の外周縁の一部には、ケーブルドラム固定具1が取付け可能となっている。ケーブルドラム固定具1は、2組の浮上用転動部10と転動防止部20を備えている。一方の浮上用転動部10と転動防止部20は、左側のフランジ部101に取付け可能となっており、他方の浮上用転動部10と転動防止部20は、右側のフランジ部101に取付け可能となっている。ケーブルドラム100は、通信ケーブルのサイズ等によってフランジ部101の径の大きさが異なり、この実施の形態においては最も直径の大きなフランジ部101を有するケーブルドラム100に合わせてケーブルドラム固定具1の各部の寸法が設定されている。
浮上用転動部10は、ケーブルドラム100のフランジ部101の外周縁の一部に固定可能となっている。浮上用転動部10は、機械的強度の高い樹脂部材から構成されており、フランジ部101の外周縁に沿って延びる円弧状に形成されている。浮上用転動部10は、フランジ部101の外周縁における外側面101aと対向可能な第1の規制部11と、この第1の規制部11と連なりフランジ部101の外周縁における外周面101bと対向可能な第2の規制部12とを有している。図3および図4に示すように、第1の規制部11には、フランジ部101の外側面101aと接触可能な垂直規制面13が形成されている。第2の規制部12には、フランジ部101の外周面101bと接触可能な水平規制面14が形成されている。水平規制面14の曲率は、複数種類のケーブルドラム100のうち最も直径の大きなフランジ部101の外周面101bの曲率に合わせて設定されている。
浮上用転動部10における第2の規制部12の半径方向の厚みは、円弧方向末端部14bから円弧方向中央部14aに向かって徐々に大となるように設定されている。すなわち、図5に示すように、浮上用転動部10の円弧方向末端部14bにおける半径方向の厚みH2は、小に設定されている。これに対し、図4に示すように、浮上用転動部10の円弧方向中央部14aにおける半径方向の厚みH1は、大に設定されている。
浮上用転動部10における第2の規制部12のフランジ部101の外周面101bと対向する水平規制面14には、ケーブルドラムの軸方向(軸心P方向)に延びる複数の排水溝15が形成されている。複数の排水溝15は、フランジ部101の外周縁に沿う方向に所定の間隔をもって配置されている。各排水溝15の溝底15aは、ケーブルドラム100の半径方向外方に向かって傾斜する傾斜面に形成されている。すなわち、排水溝15の溝底15aは、垂直規制面13からケーブルドラム100の軸方向中心に向かって斜め下方に延びる傾斜面に形成されている。
浮上用転動部10における第1の規制部11には、第1の固定孔16が複数形成されている。この実施の形態においては、第1の固定孔16が例えば4つ形成されており、各第1の固定孔16はフランジ部101の外周縁に沿う方向に配置されている。各第1の固定孔16は、第1の規制部11を水平方向に貫通しており、各第1の固定孔16には鋼製の固定ネジ30が挿入可能となっている。図5に示すように、固定ネジ30は先端部が木ネジから構成されており、蝶型の頭部を指先で回転させることにより、先端部を木材から構成されるフランジ部101にねじ込むことが可能となっている。
浮上用転動部10には、転動防止部20が着脱可能に設けられている。転動防止部20は、機械的強度の高い樹脂部材から構成されている。転動防止部20は、フランジ部101の外周縁に沿う方向に延びる板状に形成されており、浮上用転動部10に対して略相似形となっている。転動防止部20の外周面21の曲率は、ケーブルドラム100のフランジ部101の外周面101bの曲率と同一に設定されている。転動防止部20の内周面22の曲率は、浮上用転動部10の第1の規制部11における最内面側の曲率と同一に設定されている。
転動防止部20には、第2の固定孔16が複数形成されている。この実施の形態においては、第2の固定孔23が例えば7つ形成されており、各第2の固定孔23はケーブルドラム100のフランジ部101の外周縁に沿う方向に配置されている。第2の固定孔23を複数形成したのは、浮上用転動部10に対する転動防止部20の装着位置を変更可能とするためである。各第2の固定孔23は、板状の転動防止部20を水平方向に貫通しており、各第2の固定孔23には固定ネジ30が挿入可能となっている。転動防止部20には、地表Gと接触可能な2つの接地部24が形成されている。各接地部24は、転動防止部20における円弧方向末端に位置している。転動防止部20は、ケーブルドラム100を転動させる際には、接地部24がケーブルドラム100のフランジ部101の外周面101bの内側に位置するように浮上用転動部10に装着されている。そして、転動防止部20は、ケーブルドラム100を地表に固定する際には浮上用転動部10から離脱され、接地部24が地表Gと接触するように装着姿勢が変更された状態で、浮上用転動部10に装着される。
つぎに、ケーブルドラム固定具1の使用手順および作用について説明する。
電気供給事業者における電力所通信担当部署では、通信系統の事故復旧に迅速に対応するため、通信ケーブル110を木製のケーブルドラム100に巻いた状態で変電所構内等の空地で保管している。図7は、ケーブルドラム100を変電所等の空地の所定の位置に移動させて固定させる際の準備状態を示している。ケーブルドラム100を地表Gに沿って移動させるに際しては、まずケーブルドラム100のフランジ部101の外周縁の一部にケーブルドラム固定具1が取付けられる。
ケーブルドラム固定具1の浮上用転動部10および転動防止部20のケーブルドラム100のフランジ部101への取付けは、ケーブルドラム100のフランジ部101の外周縁のうち地表Gと接触していない部位に、円弧状の浮上用転動部10を装着し、つぎに浮上用転動部10に転動防止部20を重ね合わせる。その後、浮上用転動部10の第1の固定孔16と転動防止部20の第2の固定孔23が重なるように位置合わせを行い、図5に示すように、円弧方向末端側に位置する第1の固定孔16と第2の固定孔23に固定ネジ30を挿入し、固定ネジ30の先端部をフランジ部101にねじ込む。これにより、浮上用転動部10および転動防止部20がケーブルドラム100に取付けられる。ここで、フランジ部101の外周面101bと接触する浮上用転動部10の水平規制面14は、複数の排水溝15の形成によって凹凸状となっているので、水平規制面14とフランジ部101の外周面101bとの接触面における摩擦抵抗が大となる。そのため、浮上用転動部10がフランジ部101に対して滑りにくくなり、浮上用転動部10のフランジ部101への取り付けが容易となる。
浮上用転動部10および転動防止部20のケーブルドラム100への取付けが終了すると、ケーブルドラム100は、人力によって矢印F方向に押されることにより、地表Gに沿って所定の保管場所まで転動することになる。そして、浮上用転動部10の円弧方向中央部14aが地表Gと接触する位置で人力によるケーブルドラム100の転動を停止させる。ここで、浮上用転動部10における第2の規制部12の半径方向の厚みは、円弧方向末端部14bから円弧方向中央部14aに向かって徐々に大となるように設定されているので、人力による過大な押圧力を必要とすることなく、浮上用転動部10の円弧方向中央部14aが地表Gと接触する位置までケーブルドラム100の転動をさせることが可能となる。すなわち、浮上用転動部10の円弧方向末端部14bについては、ケーブルドラム100のフランジ部101における外周面101bに対してほとんど段差がないので、過大な押圧力を必要とすることなく、フランジ部101の外周面101bから浮上用転動部10への転動が可能となる。
図8は、浮上用転動部10の円弧方向中央部14aが地表Gと接触する位置でケーブルドラム100の転動を停止させた状態を示している。この状態では、図2に示すように、ケーブルドラム100のフランジ部101の外周面101bが地表Gから高さH1だけ浮き上がることになる。この状態では、固定ネジ30を緩めることにより、浮上用転動部10から転動防止部20が一時的に離脱され、転動防止部20は、接地部24が地表Gに接触するように浮上用転動部10に対する装着姿勢が変更される。転動防止部20の接地部24が地表Gに接触した状態では、転動防止部20の第2の固定孔23および浮上用転動部10の第1の固定孔16に固定ネジ30が挿入され、固定ネジ30の先端部がケーブルドラム100のフランジ部101にねじ込まれる。これにより、浮上用転動部10への転動防止部20の装着が完了し、図1に示すように、転動防止部20の接地部24が地表Gと接触することになり、ケーブルドラム100の地表Gに対する転動が防止される。
このように、ケーブルドラム100のフランジ部101の外周縁に円弧状の浮上用転動部10を固定し、ケーブルドラム100を人力によって地表Gに沿って転動させることにより、ケーブルドラム100を重機によって吊り上げることなく、ケーブルドラム100のフランジ部101を地表Gから浮き上がらせることができる。これにより、降雨により地表Gに水溜りが生じても、フランジ部101の外周縁が長時間にわたって水溜りに浸漬されるのを回避でき、ケーブルドラム101が木製である場合でもフランジ部101の腐食を防止することができる。そして、ケーブルドラム100のフランジ部101を地表Gから浮かせた状態で、転動防止部20を地表Gと接触するように浮上用転動部10に装着することにより、強風や地震によるケーブルドラム100の転動を防止することができる。
また、浮上用転動部10の第2の規制部12には、ケーブルドラム100の軸方向に延びる複数の排水溝15が形成され、排水溝15の溝底15aはケーブルドラム100の半径方向外方に傾斜する傾斜面に形成されているので、上方から水平規制面14に流入する雨水が排水溝15を介して外部に円滑に排出され、フランジ部101の腐食防止効果を高めることができる。さらに、転動防止部20は、浮上用転動部10に対して略相似形に形成されており、浮上用転動部10の第1の規制部11に対して着脱可能であるので、ケーブルドラム固定具1をコンパクト化することができる。また、浮上用転動部10と転動防止部20はセットとして取り扱われるので、浮上用転動部10に対する転動防止部20の紛失を回避することができる。浮上用転動部10と転動防止部20は、機械的強度の高い樹脂部材から構成されているので、水溜りに長時間浸漬されても腐食を確実に防止することができ、また金属部材に比べて軽量化が図れるので、ケーブルドラム100への着脱作業も容易となる。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、この実施の形態においては、転動防止部20は、円弧状の浮上用転動部10に対して略相似形としたが、形状は相似形に限定されることはなく、例えば多角形としてもよい。また、この実施の形態においては、浮上用転動部10をケーブルドラム100のフランジ部101に固定するために、先端部を木ネジとする固定ネジ30を用いたが、固定ネジ30以外の手段であってもよい。さらに、この実施の形態においては、ケーブルドラム固定具1は、2組の浮上用転動部10と転動防止部20を備えているが、左右方向に独立して配置される浮上用転動部10を連結する構成としてもよい。なお、この実施の形態においては、通信ケーブル用のケーブルドラム100に適用した場合を説明したが、ケーブルドラム100には、電力ケーブルやその他の種類のケーブルを巻付けるためのケーブルドラムも含まれることは勿論である。
1 ケーブルドラム固定具
10 浮上用転動部
11 第1の規制部
12 第2の規制部
13 垂直規制面
14 水平規制面
15 排水溝
16 第1の固定孔
20 転動防止部
23 第2の固定孔
24 接地部
30 固定ネジ
100 ケーブルドラム
101 フランジ部
110 通信ケーブル
P 軸心

Claims (4)

  1. 地表に対して転動可能に置かれたケーブルドラムを前記地表に固定するためのケーブルドラム固定具であって、
    前記ケーブルドラムの軸方向の両端部に位置するフランジ部の外周縁の一部に固定可能な円弧状の浮上用転動部と、
    前記浮上用転動部に着脱可能に設けられ、前記地表との接触により前記ケーブルドラムの転動方向の動きを阻止する転動防止部と、
    を備え、
    前記浮上用転動部は、前記フランジ部の前記外周縁における外側面と接触可能な第1の規制部と、該第1の規制部と連なり前記フランジ部の前記外周縁における外周面と接触可能な第2の規制部とを有し、前記第2の規制部の半径方向の厚みは、前記円弧方向末端部から円弧方向中央部に向かって大となるように設定され、
    前記転動防止部は、前記ケーブルドラムの前記フランジ部の外周縁が前記浮上用転動部によって地表から浮き上がった状態で前記地表に接触するように前記浮上用転動部に装着可能である、
    ことを特徴とするケーブルドラム固定具。
  2. 前記第2の規制部には、前記ケーブルドラムの軸方向に延びる複数の排水溝が形成されており、前記排水溝の溝底は、前記ケーブルドラムの半径方向外方に向かって傾斜する傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブルドラム固定具。
  3. 前記転動防止部は、前記浮上用転動部に対して略相似形に形成されており、前記浮上用転動部の前記第1の規制部に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のケーブルドラム固定具。
  4. 前記浮上用転動部と前記転動防止部は、機械的強度の高い樹脂部材から構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のケーブルドラム固定具。

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