JP2015173317A - 伝送システム、局側装置、及び帯域制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
未認証の加入者側装置が論理リンクの確立時に利用する帯域が無駄に使用されていた。
【解決手段】
複数の加入者側装置と、加入者側装置と通信を行う局側装置とを有する伝送システムにおいて、加入者側装置は、局側装置に論理リンクの確立を要求し、局側装置は、論理リンクの確立を要求する加入者側装置の識別情報が予め登録されている場合に加入者側装置を認証し、認証した加入者側装置との間で論理リンクを確立することを特徴とする。
【選択図】図5
未認証の加入者側装置が論理リンクの確立時に利用する帯域が無駄に使用されていた。
【解決手段】
複数の加入者側装置と、加入者側装置と通信を行う局側装置とを有する伝送システムにおいて、加入者側装置は、局側装置に論理リンクの確立を要求し、局側装置は、論理リンクの確立を要求する加入者側装置の識別情報が予め登録されている場合に加入者側装置を認証し、認証した加入者側装置との間で論理リンクを確立することを特徴とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、伝送システム、局側装置、及び帯域制御方法に関する。
光ファイバーを用いたアクセス系の通信システムとしてPON(Passive Optical Network)システムが利用されている。PONシステムは、OLT(Optical Line Terminal:局側装置)とONU(Optical Network Unit:加入者側装置)との間を1対n(nは2以上の整数)で接続するダブルスター方式の伝送システムである。
PONシステムにおいて、OLTとONUは、P2MP(Point to MultiPoint)ディスカバリと呼ばれる機能によって論理リンクを確立する。そして、OLTは、論理リンクが確立されたONUに対してGateフレームを周期的に送信し、ONUは、次にフレームを送信するための帯域を要求するReportフレームをOLTに送信する(例えば、特許文献1参照)。
OLTは、接続予定のONUのシリアル番号などを予め登録して管理し、登録されたONUを認証して帯域を割り当てる制御を行っている。ところが、未認証のONUに対しても論理リンクが確立されて維持されるため、OLTと未認証のONUとの間で周期的に送受信されるGateフレームとReportフレームによる制御シーケンスの帯域が浪費されるという問題がある。
本件開示の伝送システム、局側装置、及び帯域制御方法は、未認証の加入者側装置が利用する帯域を削減する技術を提供することを目的とする。
一つの観点によれば、複数の加入者側装置と、加入者側装置と通信を行う局側装置とを有する伝送システムにおいて、加入者側装置は、局側装置に論理リンクの確立を要求し、局側装置は、論理リンクの確立を要求する加入者側装置の識別情報が予め登録されている場合に加入者側装置を認証し、認証した加入者側装置との間で論理リンクを確立することを特徴とする。
一つの観点によれば、複数の加入者側装置と通信を行う局側装置において、加入者側装置の識別情報が予め登録されたデータベースと、論理リンクの確立を要求する加入者側装置の識別情報がデータベースに登録されている場合に、当該加入者側装置を認証する認証管理部と、認証管理部が認証した加入者側装置との間で論理リンクを確立する接続処理部とを有することを特徴とする。
一つの観点によれば、複数の加入者側装置と、加入者側装置と通信を行う局側装置とを有する伝送システムにおける帯域制御方法であって、加入者側装置は、局側装置に論理リンクの確立を要求し、局側装置は、論理リンクの確立を要求する加入者側装置の識別情報が予め登録されている場合に加入者側装置を認証し、認証した加入者側装置との間で論理リンクを確立することを特徴とする。
本件開示の伝送システム、局側装置、及び帯域制御方法は、未認証の加入者側装置が利用する帯域を削減することができる。
以下、図面を用いて実施形態を説明する。
[PONシステム100]
図1は、PONシステム100の一例を示す。図1において、PONシステム100は、OLT101と、光カプラ102と、ONU103a,103bおよび103cとを有する。そして、ユーザ端末104a、104bおよび104cがONU103a,103bおよび103cにそれぞれ接続されている。尚、ONU103a,103bおよび103cは、同一または同様の機能を有する。そこで、以降の説明において、ONU103a,103bおよび103cに共通の事項を説明する場合、符号末尾のアルファベットを省略して、ONU103と表記する。また、ユーザ端末104a、104bおよび104cについても、共通の事項を説明する場合、符号末尾のアルファベットを省略して、ユーザ端末104と表記する。
[PONシステム100]
図1は、PONシステム100の一例を示す。図1において、PONシステム100は、OLT101と、光カプラ102と、ONU103a,103bおよび103cとを有する。そして、ユーザ端末104a、104bおよび104cがONU103a,103bおよび103cにそれぞれ接続されている。尚、ONU103a,103bおよび103cは、同一または同様の機能を有する。そこで、以降の説明において、ONU103a,103bおよび103cに共通の事項を説明する場合、符号末尾のアルファベットを省略して、ONU103と表記する。また、ユーザ端末104a、104bおよび104cについても、共通の事項を説明する場合、符号末尾のアルファベットを省略して、ユーザ端末104と表記する。
図1において、OLT101は、光カプラ102を介して、複数のONU103を収容する。図1の例では、ONU103は、ONU103a,103bおよび103cの3台であるが、例えば32台、128台など、複数のONU103がOLT101に接続される。
OLT101は、1本の光ファイバで複数のONU103を収容する。OLT101は、ONU103への下り方向のフレームを時分割多重して全てのONU103に送信する。また、OLT101は、各ONU103が送信する上り方向のフレームが衝突しないように、通信帯域(送信開始時刻と送信データ量(又は送信期間)など)を制御する。尚、接続予定のONU103の識別子(MACアドレスなどのシリアル番号)がOLT101に予め登録されている。そして、OLT101は、PONシステム100に新たに接続されたONU103との間で論理リンクを確立し、ONU103との接続を管理する。ここで、本実施形態に係るPONシステム100は、接続を要求するONU103の識別子が予めOLT101に登録されているONU103を認証して論理リンクを確立する。そして、OLT101は、論理リンクが確立されたONU103に対して通信帯域を割り当て、未認証の論理リンクが確立されていないONU103に対しては通信帯域を割り当てない。これにより、本実施形態に係るPONシステム100は、未認証のONU103が使用する通信帯域を削減することができ、認証済のONU103の通信帯域として有効に利用することができる。尚、OLT101とONU103との間で行われる処理は、後で詳しく説明する。
ONU103は、他のONU103が送信するフレームと重ならないように、OLT101が割り当てる通信帯域で上りフレームを送信する。ここで、先に説明したように、OLT101がONU103に割り当てる通信帯域は、例えば、送信開始時刻や送信データ量などの情報である。そして、OLT101は、他のONUが送信する時刻と重複しないように、フレームの送信を開始する時刻(送信開始時刻)と、送信するデータの容量(送信データ量)とを各ONU103に指定する。尚、送信データ量は、通信速度(10Gbpsなど)が決まっているので、データの送信を終了するまでの期間(送信期間)に相当する。従って、OLT101は、送信開始時刻と送信データ量とを各ONUに指定することにより、他のONUが送信するフレームと衝突しないように管理することができる。
ここで、PONシステム100に接続されるONU103は、OLT101に予め登録されている。そして、OLT101は、PONシステム100に新たにONU103が接続された場合に、ONU103から送信される識別子(以降の説明ではMAC(Media Access Control)アドレスとする)が予め登録されたMACアドレスに合致するか否かを判別する。そして、OLT101は、予め登録されたMACアドレスに合致するONU103を認証して論理リンクを確立する。
このようにして、本実施形態に係るPONシステム100は、ユーザ端末104が接続される認証されたONU103とOLT101との間に論理リンクを確立して、ユーザ端末104と上位網との間でユーザフレームを送受信することができる。
図2は、OLT101の一例を示す。図2において、OLT101は、ONU側通信部201と、制御部202と、上位網側通信部203と、接続処理部204と、DB(Data Base)205と、認証管理部206とを有する。
ONU側通信部201は、PON規格に準拠してONU103と通信を行うための回路で、送信データを予め決められた波長の光信号に変換して光カプラ102に接続される光ファイバに出力する。逆に、ONU側通信部201は、光カプラ102側から受信する予め決められた波長の光信号から受信データを復調する。ここで、OLT101からONU103への下り方向の光信号と、ONU103からOLT101への上り方向の光信号とは、互いに波長が異なる。また、各ONU103は、上り方向の同じ波長の光信号をOLT101から指示するタイミングでバースト的に送信する。
制御部202は、CPU(Central Processing Unit)を有し、予め記憶されたプログラムに従って動作し、OLT101全体を制御する。例えば、制御部202は、各ONU103から受信するデータの宛先に応じて上位網側にデータを転送する。逆に、制御部202は、上位網側から受信するデータを時分割多重して、ONU103側に送信する。また、制御部202は、通信帯域を要求する認証済のONU103に対して他のONU103と衝突しないように各ONU103の送信開始時刻や送信データ量などを求める。そして、制御部202は、それぞれのONU103に送信開始時刻や送信データ量などを通知する処理を行う。
上位網側通信部203は、インターネットなど上位網側と通信するための回路で、制御部202が出力する各ONU103のユーザフレームを上位網側に送信する。逆に、上位網側から各ONU103宛のユーザフレームを受信して、制御部202に出力する。
接続処理部204は、ONU103が新たにPONシステム100に接続された時に、ONU103との間で論理リンクを確立する処理を行う。ここで、接続処理部204は、PON規格のP2MP(Point to MultiPoint)ディスカバリ機能に準拠した処理を行う。P2MPディスカバリ機能は、OLT101がDiscovery Gateフレームをブロードキャストで送信して、ONU103から返信されるRegister Requestフレームを受信することにより、新たに接続されたONU103を発見するための機能である。
DB205は、保守者などにより予め登録された接続予定のONU103のMACアドレスを保持する。そして、論理リンクが確立された後、DB205は、ONU103のMACアドレスと論理リンク識別子(LLID:Logical Link IDentification)とを対応付けて記憶する。
認証管理部206は、新たに接続を要求するONU103のMACアドレスが予めDB206に登録されているか否かを判別し、DB206に登録されているONU103を認証する。尚、認証管理部206は、DB205に登録されていないONU103を認証せず、接続処理部204は、未認証のONU103に対して論理リンクを確立する処理を行わない。
このようにして、OLT101は、PONシステム100に接続されるONU103が予め登録されている場合、当該ONU103を認証し、認証されたONU103との間で論理リンクを確立する。そして、OLT101は、論理リンクが確立されたONU103に対して通信帯域を割り当て、ONU103は、上位網との間でユーザフレームの送受信を行うことができる。
図3は、ONU103の一例を示す。ONU103は、OLT側通信部301と、制御部302と、ユーザ側通信部303と、接続処理部304とを有する。
OLT側通信部301は、PON規格に準拠してOLT101と通信を行うための回路で、上り方向の送信データを予め決められた波長の光信号に変換して光カプラ102に接続される光ファイバに出力する。逆に、OLT側通信部301は、光カプラ102側から下り方向の光信号を受信して、受信データを復調する。
制御部302は、CPUを有し、予め記憶されたプログラムに従って動作し、ONU103全体を制御する。例えば、制御部302は、OLT101から受信するフレームの宛先が自装置宛の場合、当該フレームをユーザ端末104に出力し、自装置宛ではないフレームを廃棄する。逆に、制御部302は、ユーザ端末104から受信するデータを一時的に蓄積する送信バッファを有し、送信バッファに蓄積されている送信データ量をOLT101に通知して、通信帯域の割り当てを受ける。そして、制御部302は、OLT101から割り当てられた通信帯域により、送信バッファに蓄積されている送信データをOLT101に送信する。送信バッファに蓄積された送信データが残っている場合、ONU103は、再び、OLT101に通信帯域を要求する。
ユーザ側通信部303は、ユーザ端末104を接続するための回路を有する。ユーザ側通信部303は、例えば、LAN(Local Area Network)のインターフェース回路を有する。尚、本実施形態に係るPONシステム100は、ユーザ端末104をONU103に接続する例を示したが、ユーザ端末104ではなく、ルーターやスイッチなどのネットワーク機器を接続してもよい。
接続処理部304は、ONU103が新たにPONシステム100に接続された時に、OLT101との間で論理リンクを確立する処理を行う。そして、接続処理部304は、OLT101から割り当てられたLLIDを制御部302に出力し、制御部302は、OLT101から割り当てられたLLIDを用いて、OLT101との通信を行う。
このようにして、予めOLT101に登録されたONU103は、OLT101との間で論理リンクを確立し、OLT101と通信を行うことができる。尚、ONU103がOLT101に予め登録されている場合、当該ONU103は、OLT101により認証され、上位網との間でユーザフレームの送受信するための通信帯域の割り当てを受けることができる。また、ONU103がOLT101に登録されていない場合、当該ONU103は、OLT101との間で論理リンクが確立されないので、上位網との間でユーザフレームの送受信するための通信帯域の割り当てを受けることができない。
図4は、比較例として、OLT101とONU103との間で論理リンクを確立する処理の一例を示す。尚、図4は、PONシステム100に新たにONU103が接続された後の処理を示す。
ステップS101において、OLT101は、ONU103にDiscovery Gateフレームを送信する。Discovery Gateフレームは、予め決められた間隔で周期的に送信されるブロードキャストフレームで、PONシステム100に接続されている全てのONU103で受信される。
ステップS102において、Discovery Gateフレームを受信したONU103は、他のONU103との衝突を回避するためにランダムに決定される時間(Random Delay)の経過後に、Register RequestフレームをOLT101に送信する。尚、他のONU103が送信するRegister Requestフレームと衝突してOLT101が正常に受信できなかった場合、ONU103は、次のDiscovery GateフレームをOLT101から受信した時に、再び、登録を要求する。ここで、OLT101がDiscovery Gateフレームを送信後、ONU103から送信されるRegister Requestフレームを受け付ける有効期間(Discovery Window)が決められている。OLT101は、Discovery Window期間内に受信したRegister Requestフレームを送信したONU103からの登録要求を受け付ける。
ステップS103において、OLT101は、Register Requestフレームの登録要求を受け付けたONU103に対して、LLIDを割り当てるRegisterフレームを送信する。Registerフレームは、ONU103のMACアドレスを宛先としてLLIDの情報(例えば、LLID=02など)が格納されたフレームである。
ステップS104において、OLT101は、ステップS103でLLIDを割り当てたONU103に対してGateフレームを送信する。Gateフレームは、ONU103が次に送信するフレームの通信帯域をONU103に割り当てるためのフレームである。ステップS104では、ONU103が制御用のフレームを送信できる程度の通信帯域を割り当てている。
ステップS105において、ONU103は、ステップS104でOLT101に割り当てられた通信帯域でRegister ACKフレームをOLT101に返信する。Register ACKフレームは、RegisterフレームによりOLT101が割り当てたLLIDをONU103が受け取ったことを示す応答である。
このようにして、新たにPONシステム100に接続されたONU103は、OLT101との間で論理リンクを確立する。ところが、接続が予定されていないONU103cが接続された場合でも、OLT101は、当該ONU103cとの間で論理リンクを確立する。このため、OLT101は、接続予定ではないONU103cに対して、GateフレームとReportフレームとで通信帯域を割り当てる制御シーケンスを行うので、他のONU103aおよびONU103bの通信帯域が狭くなるという問題が生じる。
図5は、本実施形態におけるOLT101とONU103との間で論理リンクを確立する処理の一例を示す。尚、図5は、先に説明した比較例の図4に対応し、PONシステム100に新たにONU103が接続された後の処理を示す。また、図4と同符号の処理は、図4と同一又は同様の処理を示す。図5において、ステップS101からステップS102までの処理は、図4の同符号のステップと同一又は同様である。
ステップS150において、OLT101は、Register Requestフレームの登録要求を受け付けたONU103のMACアドレスが、図2で説明したDB205に登録されているか否かを判別する。そして、OLT101は、DB205にMACアドレスが登録されているONU103を認証する。OLT101は、認証されたONU103に対して、ステップS103からS105までの処理を行い、LLIDを割り当てて論理リンクを確立する。OLT101は、未認証のONU103に対してはステップS103からS105までの処理を行わない。
このように、本実施形態に係るOLT101は、未認証のONU103との間に論理リンクを確立しない。
図6は、OLT101の処理の一例を示す。尚、図6に示した処理は、図2で説明した接続処理部204および認証管理部206により実行される。
ステップS201において、接続処理部204は、Discovery Gateフレームを全てのONU103にブロードキャストで送信する。
ステップS202において、接続処理部204は、Discovery Window期間内に、ONU103からRegister Requestフレームを受信したか否かを判別する。そして、接続処理部204は、Discovery Windowの期間内に、Register Requestフレームを受信した場合、ステップS203の処理に進む。また、接続処理部204は、Discovery Windowの期間内に、Register Requestフレームを受信しなかった場合、ステップS201で送信したDiscovery Gateフレームに対する1つのP2MPディスカバリ処理を終了する。尚、P2MPディスカバリ処理は、周期的に行われており、ステップS201からの処理が一定周期後に再び実行される。
ステップS203において、認証管理部206は、Register Requestフレームを送信したONU103のMACアドレスがDB205に登録されているか否かを判別する。認証管理部206は、当該ONU103のMACアドレスがDB205に登録されている場合、ステップS204の処理に進み、当該ONU103のMACアドレスがDB205に登録されていない場合、ONU103の認証処理を終了する。
ステップS204において、接続処理部204は、図5で説明したように、Registerフレームを認証されたONU103に送信してLLIDを割り当てる(図5のステップS103)。そして、接続処理部204は、ONU103にGateフレームを送信して(図5のステップS104)、LLIDの割り当てを確認したことを示す応答(Register ACKフレーム)をOLT101に送信する。
このようにして、OLT101は、認証されたONU103との間で論理リンクを確立する。
図7は、比較例として、論理リンクが確立された後の処理の一例を示す。ここで、図1において、ONU103aおよびONU103bは、予めOLT101に登録されている認証ONU103で、ONU103cは、OLT101に登録されていない未認証ONU103であるとする。
ステップS301において、OLT101は、ONU103aにGateフレームを送信し、ONU103aに通信帯域を割り当てる。尚、Gateフレームの前に、ONU103aは、Reportフレームにより、送信データ量をOLT101に通知しているものとする。
ステップS302において、OLT101は、ONU103bにGateフレームを送信し、ONU103bに通信帯域を割り当てる。尚、Gateフレームの前に、ONU103bは、Reportフレームにより、送信データ量をOLT101に通知しているものとする。
ステップS303において、OLT101は、ONU103cにGateフレームを送信し、ONU103cに通信帯域を割り当てる。尚、リンクは確立されているがOLT101に登録されていない未認証のONU103なので、OLT101は、Reportフレームなどの制御フレームを送信できる程度の通信帯域を割り当てる。
ステップS304において、ONU103aは、ステップS301でOLT101から割り当てられた通信帯域でDataフレームをOLT101に送信する。
ステップS305において、ONU103aは、Reportフレームにより、次の送信データ量をOLT101に通知する。
ステップS306において、ONU103bは、ステップS302でOLT101から割り当てられた通信帯域でDataフレームをOLT101に送信する。
ステップS307において、ONU103bは、Reportフレームにより、次の送信データ量をOLT101に通知する。
ステップS308において、ONU103cは、ステップS301でOLT101から割り当てられた通信帯域でReportフレームをOLT101に通知する。ここで、ONU103cは未認証のONU103なので、OLT101は、ONU103cに対してDataフレームを送信する通信帯域を割り当てない。
このように、比較例のPONシステム100は、ステップS303で未認証のONU103cにGateフレームを送信し、ステップS308で未認証のONU103cからReportフレームを受信するため、通信帯域が占有される。これにより、認証されたONU103aおよびONU103bに割り当てる通信帯域が狭くなるという問題が生じる。
図8は、本実施形態に係るPONシステム100における論理リンクが確立された後の処理の一例を示す。尚、図8は、比較例の図7に対応する。また、図8のステップS301、S302、S305およびS307は、図7と同符号の処理ステップと同一又は同様の処理を行う。
ステップS304aにおいて、ONU103aは、ステップS301でOLT101から割り当てられた通信帯域でDataフレームをOLT101に送信する。
ステップS305において、ONU103aは、Reportフレームにより、次の送信データ量をOLT101に通知する。
ステップS306aにおいて、ONU103bは、ステップS302でOLT101から割り当てられた通信帯域でDataフレームをOLT101に送信する。
ステップS307において、ONU103bは、Reportフレームにより、次の送信データ量をOLT101に通知する。
ここで、図8において、比較例の図7と異なる部分は、OLT101が未認証ONU103cにGateフレームを送信しないことである(ステップS303)。さらに、Gateフレームが送信されないので、ONU103cは、Reportフレームを返信しない(ステップS308)。
このように、本実施形態に係るPONシステム100は、OLT101が未認証ONU103cにGateフレームを送信する時の通信帯域と、未認証ONU103cがOLT101にReportフレームを送信する時の通信帯域とを削減することができる。これにより、OLT101は、削減した通信帯域を認証済のONU103aおよびONU103bに割り当てることができる。そして、認証済のONU103aおよびONU103bは、図8に示すように、図7の比較例よりも大きい通信帯域を使用することができ、より多くのDataフレームをOLT101に送信することができる。
このように、本実施形態に係るPONシステム100は、未認証のONU103に対して論理リンクを確立しないので、認証済みのONU103に割り当てる通信帯域を増やすことができ、通信帯域の利用効率を高めることができる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
100・・・PONシステム;101・・・OLT;102・・・光カプラ;103,103a,103b,103c・・・ONU;104,104a,104b,104c・・・ユーザ端末;201・・・ONU側通信部;202・・・制御部;203・・・上位網側通信部;204・・・接続処理部;205・・・DB;206・・・認証管理部;301・・・OLT側通信部;302・・・制御部;303・・・ユーザ側通信部;304・・・接続処理部
Claims (9)
- 複数の加入者側装置と、前記加入者側装置と通信を行う局側装置とを有する伝送システムにおいて、
前記加入者側装置は、前記局側装置に論理リンクの確立を要求し、
前記局側装置は、論理リンクの確立を要求する前記加入者側装置の識別情報が予め登録されている場合に前記加入者側装置を認証し、認証した前記加入者側装置との間で論理リンクを確立する
ことを特徴とする伝送システム。 - 請求項1に記載の伝送システムにおいて、
前記局側装置は、論理リンクが確立していない前記加入者側装置に対して、通信帯域を割り当てない
ことを特徴とする伝送システム。 - 請求項1または2に記載の伝送システムにおいて、
前記局側装置は、PONシステムのOLTであり、
前記加入者側装置は、PONシステムのONUであり、
前記ONUは、前記OLTがブロードキャストで送信するDiscovery Gateフレームを受信した時に、自装置のMACアドレスを含むRegister Requestフレームを前記OLTに送信し、前記OLTから論理リンク識別子を含むRegisterフレームを受信して論理リンクを確立し、
前記OLTは、新たに登録しようとする前記ONUを発見するためのDiscovery Gateフレームを周期的にブロードキャストし、予め設定された所定期間内に受け付けた前記Register Requestフレームの送信元の前記ONUのMACアドレスがデータベースに予め登録されている場合に当該ONUを認証し、認証された前記ONUに対して前記論理リンク識別子を含む前記Registerフレームを送信して論理リンクを確立する
ことを特徴とする伝送システム。 - 複数の加入者側装置と通信を行う局側装置において、
前記加入者側装置の識別情報が予め登録されたデータベースと、
論理リンクの確立を要求する前記加入者側装置の識別情報が前記データベースに登録されている場合に、当該加入者側装置を認証する認証管理部と、
前記認証管理部が認証した前記加入者側装置との間で論理リンクを確立する接続処理部と
を有することを特徴とする局側装置。 - 請求項4に記載の局側装置において、
論理リンクが確立された前記加入者側装置に通信帯域を割り当て、論理リンクを確立されていない前記加入者側装置に通信帯域を割り当てないように制御する制御部を更に有する
ことを特徴とする局側装置。 - 請求項4または5に記載の局側装置において、
前記局側装置は、PONシステムのOLTであり、
前記加入者側装置は、PONシステムのONUであり、
前記接続処理部は、新たに登録しようとする前記ONUを発見するためのDiscovery Gateフレームを周期的にブロードキャストし、予め設定された所定期間内に受信するRegister Requestフレームを受け付け、
前記認証管理部は、前記Register Requestフレームの送信元の前記ONUの識別情報が前記データベースに登録されている場合に当該ONUを認証し、
前記接続処理部は、前記認証管理部により認証された前記ONUに対して論理リンク識別子を含むRegisterフレームを送信して論理リンクを確立する
ことを特徴とする局側装置。 - 複数の加入者側装置と、前記加入者側装置と通信を行う局側装置とを有する伝送システムにおける帯域制御方法であって、
前記加入者側装置は、前記局側装置に論理リンクの確立を要求し、
前記局側装置は、論理リンクの確立を要求する前記加入者側装置の識別情報が予め登録されている場合に前記加入者側装置を認証し、認証した前記加入者側装置との間で論理リンクを確立する
ことを特徴とする帯域制御方法。 - 請求項7に記載の帯域制御方法において、
前記局側装置は、論理リンクが確立していない前記加入者側装置に対して、通信帯域を割り当てない
ことを特徴とする帯域制御方法。 - 請求項7または8に記載の帯域制御方法において、
前記局側装置は、PONシステムのOLTであり、
前記加入者側装置は、PONシステムのONUであり、
前記ONUは、前記OLTがブロードキャストで送信するDiscovery Gateフレームを受信した時に、自装置のMACアドレスを含むRegister Requestフレームを前記OLTに送信し、前記OLTから論理リンク識別子を含むRegisterフレームを受信して論理リンクを確立し、
前記OLTは、新たに登録しようとする前記ONUを発見するためのDiscovery Gateフレームを周期的にブロードキャストし、予め設定された所定期間内に受け付けた前記Register Requestフレームの送信元の前記ONUのMACアドレスがデータベースに予め登録されている場合に当該ONUを認証し、認証された前記ONUに対して前記論理リンク識別子を含む前記Registerフレームを送信して論理リンクを確立する
ことを特徴とする帯域制御方法。
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---|---|---|---|
JP2014047537A JP2015173317A (ja) | 2014-03-11 | 2014-03-11 | 伝送システム、局側装置、及び帯域制御方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018157517A (ja) * | 2017-03-21 | 2018-10-04 | 日本電信電話株式会社 | 加入者線終端装置認証装置及び加入者線終端装置認証方法 |
JP2022114465A (ja) * | 2018-06-29 | 2022-08-05 | 日本電信電話株式会社 | サービス開始方法及び通信システム |
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2014
- 2014-03-11 JP JP2014047537A patent/JP2015173317A/ja active Pending
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