JP2015172549A - 干渉観察装置及び干渉観察方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】横分解能の向上とイメージ深度の拡張との双方を同時に達成可能な干渉観察装置及び干渉観察方法を提供する。
【解決手段】測定アームを経由した複数波長の測定光と参照アームを経由した複数波長の参照光とを互いに干渉させることにより干渉光を生成する干渉計と、干渉光を物体の散乱ポテンシャル情報へと変換する検出部と、測定アームに配置された対物レンズによる測定光の集光点で物体の基準面を走査する走査部と、対物レンズの互いに異なるN個の部分開口を個別に通過するN種類の測定光の間に互いに異なる光路長オフセットを付与するオフセット部24,25とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】測定アームを経由した複数波長の測定光と参照アームを経由した複数波長の参照光とを互いに干渉させることにより干渉光を生成する干渉計と、干渉光を物体の散乱ポテンシャル情報へと変換する検出部と、測定アームに配置された対物レンズによる測定光の集光点で物体の基準面を走査する走査部と、対物レンズの互いに異なるN個の部分開口を個別に通過するN種類の測定光の間に互いに異なる光路長オフセットを付与するオフセット部24,25とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、干渉観察装置及び干渉観察方法に関する。
生物試料などの三次元構造を観察するには、OCT(OCT:Optical Coherence Tomography)と呼ばれる干渉観察装置が有効である。
なお、対物レンズのNAが大きく横分解能の高いOCTをOCM(OCM:Optical Coherence Microscopy)と呼ぶこともあるが、ここでは横分解能の高さに依らず全ての干渉観察装置を「OCT」と呼ぶこととする。
ここで、OCTにおいて横分解能を向上させるためには対物レンズのNAを大きくする必要があるが、NAを大きくすると構造データ(試料中の散乱強度分布)を一括で取得できる深さ方向の幅(イメージ深度)が狭くなる。つまり、OCTには、横分解能の向上とイメージ深度の拡張との双方を同時に達成できないという本質的な問題がある。
そこで本発明は、横分解能の向上とイメージ深度の拡張との双方を同時に達成することの可能な干渉観察装置及び干渉観察方法を提供する。
本発明を例示する干渉観察装置の一態様は、測定アームを経由した複数波長の測定光と参照アームを経由した複数波長の参照光とを互いに干渉させることにより干渉光を生成する干渉計と、前記干渉光を物体の散乱ポテンシャル情報へと変換する検出部と、前記測定アームに配置された対物レンズによる前記測定光の集光点で前記物体の基準面を走査する走査部と、前記対物レンズの互いに異なる複数個の部分開口を個別に通過する複数種類の前記測定光の間に互いに異なる光路長オフセットを付与するオフセット部とを備える。
本発明を例示する干渉観察方法の一態様は、測定アームを経由した複数波長の測定光と参照アームを往復した複数波長の参照光とを互いに干渉させることにより干渉光を生成する干渉手順と、前記干渉光を物体の散乱ポテンシャル情報へと変換する検出手順と、前記測定アームに配置された対物レンズによる前記測定光の集光点で前記物体の基準面を走査する走査手順と、前記対物レンズの互いに異なる複数個の部分開口を個別に通過する複数種類の前記測定光の間に互いに異なる光路長のオフセットを付与するオフセット手順とを有する。
本発明によれば、横分解能の向上とイメージ深度の拡張との双方を同時に達成することの可能な干渉観察装置及び干渉観察方法が実現する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態として合成開口型SD−OCT(SD−OCT:Spectral Domain Optical Coherence Tomography)を説明する。
以下、本発明の第1実施形態として合成開口型SD−OCT(SD−OCT:Spectral Domain Optical Coherence Tomography)を説明する。
図1は、本実施形態の合成開口型SD−OCTの構成図である。図1に示すとおり合成開口型SD−OCTには、白色レーザ光源11と、コリメートレンズ12と、ビームスプリッタ13、14、19、21と、第1オフセット部材24と、第2オフセット部材25と、リレーレンズ16と、ガルバノスキャナ15と、対物レンズ17と、試料18と、参照面20と、集光レンズ22と、分光器23と、制御装置39と、演算装置40とが配置される。また、分光器23には、スリットマスク23aと、コリメートミラー23bと、反射回折格子23cと、集光ミラー23dと、ラインセンサ23eとが配置される。
白色レーザ光源11から射出した白色レーザ光は、コリメートレンズ12にて径の太い平行光束となり、ビームスプリッタ13へ入射する。ビームスプリッタ13へ入射した白色レーザ光は、ビームスプリッタ13を反射する白色レーザ光と、ビームスプリッタ13を透過する白色レーザ光とに分岐される。
ここでは、ビームスプリッタ13を反射した白色レーザ光は測定光として使用され、ビームスプリッタ13を透過した白色レーザ光は参照光として使用されると仮定する。
また、ここでは光源として白色レーザ光源を使用したが、白色レーザ光源の代わりに白色SLD(SLD:Super Luminescent Diode)を使用してもよい。
ビームスプリッタ13を反射した白色レーザ光(測定光)は、第1オフセット部材24、ビームスプリッタ14、リレーレンズ16を順に透過してガルバノスキャナ15へ入射する。
ガルバノスキャナ15へ入射した測定光は、ガルバノスキャナ15の2つのミラーで順に反射すると、対物レンズ17の瞳側へ入射する。対物レンズ17の瞳側へ入射した測定光は、対物レンズ17の先端側から射出すると、試料18の基準面Pの1点に向かって集光する。
なお、ガルバノスキャナ15の配置先は、対物レンズ17の瞳の近傍である。また、試料18の光軸方向(z方向)の位置は、試料18の基準面Pが対物レンズ17の焦点面に位置するよう不図示の上下動機構によって予め調整されている。
測定光の集光点の近傍では、試料18の構造(位相分布)に応じて測定光が各方向へ散乱する。散乱した測定光のうち、対物レンズ17の先端側に向かったものは、対物レンズ17によって捉えられる。対物レンズ17の先端で捉えられた測定光は、集光点に照射された測定光の光路を逆方向に辿り、ガルバノスキャナ15、リレーレンズ16を順に介してビームスプリッタ14へ再び入射する。
ビームスプリッタ14へ再び入射した測定光は、ビームスプリッタ14を反射すると、第2オフセット部材25を通過してビームスプリッタ21へ入射する。ビームスプリッタ21へ入射した測定光は、ビームスプリッタ21を透過する。
一方、ビームスプリッタ13を透過した白色レーザ光(参照光)は、ビームスプリッタ19で反射すると、滑らかな平面である参照面20へ正面から入射する。参照面20へ入射した参照光は、参照面20を反射すると、ビームスプリッタ19へ戻り、ビームスプリッタ19を透過する。ビームスプリッタ19を透過した参照光は、ビームスプリッタ21へ入射してビームスプリッタ21を反射すると、ビームスプリッタ21を透過した測定光と互いの光路を統合させる。光路を統合させた測定光及び参照光は、互いに干渉する。以下、互いの光路を統合させた測定光及び参照光からなる光を「干渉光」と称す。
ビームスプリッタ21から射出した干渉光は、集光レンズ22へ入射すると、集光レンズ22の集光作用を受け、分光器23のスリットマスク23aのスリット上の1点に集光する。集光した干渉光のうち、スリットマスク23aのスリットを通過した干渉光は、コリメートミラー23bへ入射するとコリメートミラー23bで反射して平行光束となり、反射回折格子23cへ入射する。
反射回折格子23cへ入射した干渉光に含まれる複数の波長成分は、互いに異なる角度で反射回折格子23cを反射し、互いに異なる角度で集光ミラー23dへ入射する(なお、図1では、集光ミラー23dで反射する複数の波長成分を代表して基準波長成分のみを描いた。)。
集光ミラー23dで反射した複数の波長成分は、ラインセンサ23eの互いに異なる受光部へ入射する(なお、図1では、ラインセンサ23cへ入射する複数の波長成分を代表して基準波長成分のみを描いた。)。
ラインセンサ23eへ入射した複数の波長成分は、ラインセンサ23eの複数の受光部で個別に電気信号へと変換される。複数の受光部が個別に生成する複数の電気信号は、干渉光の波長ごとの強度(光スペクトル)を表す。よって、以下では、複数の受光部が個別に生成する複数の電気信号の全体を「光スペクトル信号」と称す。この光スペクトル信号は、制御装置39を介して演算装置40へ取り込まれる。
演算装置40は、取り込んだ光スペクトル信号に対して波数方向のフーリエ変換を施すことにより、試料18の各z位置に対応した散乱ポテンシャルデータ(複素振幅分布からなる)を取得する。
なお、ガルバノスキャナ15の2つのミラーの一方である主走査ミラーが駆動されると、基準面Pにおける測定光の集光点の形成先が主走査方向(=x方向)にかけて変位(走査)する。また、ガルバノスキャナ15の2つのミラーの他方である副走査ミラーが駆動されると、基準面Pにおける測定光の集光点の形成先が副走査方向(=y方向)にかけて変位(走査)する。
そこで、制御装置39は、ガルバノスキャナ15の主走査ミラー及び副走査ミラーを適当なパターンで駆動することにより、基準面Pにおける測定光の集光点の形成先をxy方向に走査する。
また、制御装置39は、集光点の形成先が基準面Pの各座標にあるときに、白色レーザ光源11を点灯し、かつラインセンサ23cを駆動することにより、各座標から光スペクトル信号をサンプリングする。以下、光スペクトル信号のサンプリングタイミングにおける集光点の座標を「サンプリング座標」と称す。
よって、演算装置40には、複数のサンプリング座標の各々に対応する光スペクトル信号が蓄積される。演算装置40は、蓄積された複数の光スペクトル信号の各々を散乱ポテンシャルデータへと変換し、複数の散乱ポテンシャルデータの各々に基づき試料18の三次元構造データを作成する(詳細は後述)。
ここで、ビームスプリッタ13、第1オフセット部材24、ビームスプリッタ14、リレーレンズ16、ガルバノスキャナ15、対物レンズ17、試料18、対物レンズ17、ガルバノスキャナ15、リレーレンズ16、ビームスプリッタ14、第2オフセット部材25、ビームスプリッタ21を順に経由する測定光の光路を「測定アーム」と称す。
また、ビームスプリッタ13、ビームスプリッタ19、参照面20、ビームスプリッタ19、ビームスプリッタ21を順に経由する参照光の光路を「参照アーム」と称す。
また、測定アームのうち、試料18に向かう測定光の光路を「測定アームの往路」と称し、測定アームのうち、試料18から射出した測定光の光路を「測定アームの復路」と称す。
以上の合成開口型SD−OCTでは、ビームスプリッタ14により測定アームの往路と復路とが部分的に分離されており、第1オフセット部材24の配置先は、往路の単独光路とされ、第2オフセット部材25の配置先は、復路の単独光路とされている。
また、第1オフセット部材24の配置面は、リレーレンズ16によって対物レンズ17の瞳と共役に結ばれており、第2オフセット部材25の配置面からビームスプリッタ14までの距離は、第1オフセット部材24の配置面からビームスプリッタ14までの距離に一致している。よって、第2オフセット部材24の配置面も、対物レンズ17の瞳と共役である。
また、参照面20のz方向の位置は適切に設定されており、これによって測定光と参照光との間には所定の光路長差SRが付与されている。この光路長差SRの値は、散乱ポテンシャルデータ(=光スペクトルをフーリエ変換したもの)における正の領域のデータと負の領域のデータとが互いに重複しないような適切な値である。なお、正の領域のデータと負の領域のデータとは対称な関係であるので、以下では負の領域のデータを無視する。
図2(A)は、第1オフセット部材24を説明する図である。第1オフセット部材24は、厚さ分布を有したガラス板などの位相板である。図2(A)に示すとおり、第1オフセット部材24は、対物レンズ17の瞳と共役な領域(点線円枠)内に、xy方向のサイズが等しくz方向の厚さの異なる7つの円形の領域A0〜A6を密に配列してなり、第1オフセット部材24のうち領域A0〜A6以外の領域は遮光部となっている。
領域A0〜A6のうち、領域A0の中心は光軸に一致しており、領域A1〜A6は、領域A0の周りに等間隔で配置されている。ここでは、領域A1、A4の配列方向がx方向であると仮定する。
また、領域A0の厚さと、領域A1の厚さと、領域A2の厚さと、領域A3の厚さと、領域A4の厚さと、領域A5の厚さと、領域A6の厚さとの関係は、図3(A)に示すような関係になっている。なお、図3(A)では、領域の厚さを、領域が測定光に付与する光路長オフセット量で表した。ここでは、i番目の領域Ai(i=0〜6)の光路長オフセット量を(i×ΔA)としたので、i番目の領域Aiの光路長オフセット量と(i+1)番目の領域Ai+1の光路長オフセット量との差(ピッチ)は、ΔAである。
図2(B)は、第2オフセット部材25を説明する図である。第2オフセット部材25は、厚さ分布を有したガラス板などの位相板である。図2(B)に示すとおり、第2オフセット部材25は、対物レンズ17の瞳と共役な領域(点線円枠)内に、xy方向のサイズが等しくz方向の厚さの異なる7つの円形の領域B0〜B6を密に配列してなり、第2オフセット部材25のうち領域B0〜B6以外の領域は遮光部となっている。
領域B0〜B6のうち、領域B0の中心は光軸に一致しており、領域B1〜B6は、領域B0の周りに等間隔で配置されている。ここでは、領域B1、B4の配列方向がx方向であると仮定する。よって、試料18の基準面Pから見ると、第2オフセット部材25の領域B0〜B6は、第1オフセット部材24の領域A0〜A6にそれぞれ対応する。
また、領域B0の厚さと、領域B1の厚さと、領域B2の厚さと、領域B3の厚さと、領域B4の厚さと、領域B5の厚さと、領域B6の厚さとの関係は、図3(B)に示すような関係になっている。なお、図3(B)では、領域の厚さを、領域が測定光に付与する光路長オフセット量で表した。ここでは、i番目の領域Bi(i=0〜6)の光路長オフセット量を(i×ΔB)としたので、i番目の領域Biの光路長オフセット量と(i+1)番目の領域Bi+1の光路長オフセット量との差(ピッチ)は、ΔBである。但し、ΔB≠ΔAであり、ここでは7×ΔB=ΔAとした。
したがって、前述した干渉光には、以下の7×7=49種類の測定光L00〜L66が含まれることになる。
・測定光L00:測定アームの往路で領域A0を通過し、かつ測定アームの復路で領域B0を経由した測定光。この測定光L00に付与されるトータルの光路長オフセット量S00はゼロである。
・測定光L01:測定アームの往路で領域A0を通過し、かつ測定アームの復路で領域B1を経由した測定光。この測定光L01に付与されるトータルの光路長オフセット量S01はΔBである。
・測定光L02:測定アームの往路で領域A0を通過し、かつ測定アームの復路で領域B2を経由した測定光。この測定光L02に付与されるトータルの光路長オフセット量S02は2ΔBである。
・測定光L03:測定アームの往路で領域A0を通過し、かつ測定アームの復路で領域B3を経由した測定光。この測定光L03に付与されるトータルの光路長オフセット量S03は3ΔBである。
・測定光L04:測定アームの往路で領域A0を通過し、かつ測定アームの復路で領域B4を経由した測定光。この測定光L04に付与されるトータルの光路長オフセット量S04は4ΔBである。
・測定光L05:測定アームの往路で領域A0を通過し、かつ測定アームの復路で領域B5を経由した測定光。この測定光L05に付与されるトータルの光路長オフセット量S05は5ΔBである。
・測定光L06:測定アームの往路で領域A0を通過し、かつ測定アームの復路で領域B6を経由した測定光。この測定光L06に付与されるトータルの光路長オフセット量S06は6ΔBである。
・測定光L10:測定アームの往路で領域A1を通過し、かつ測定アームの復路で領域B0を経由した測定光。この測定光L10に付与されるトータルの光路長オフセット量S10は7ΔBである。
・測定光L11:測定アームの往路で領域A1を通過し、かつ測定アームの復路で領域B1を経由した測定光。この測定光L11に付与されるトータルの光路長オフセット量S11は8ΔBである。
・測定光L12:測定アームの往路で領域A1を通過し、かつ測定アームの復路で領域B2を経由した測定光。この測定光L12に付与されるトータルの光路長オフセット量S12は9ΔBである。
・測定光L13:測定アームの往路で領域A1を通過し、かつ測定アームの復路で領域B3を経由した測定光。この測定光L13に付与されるトータルの光路長オフセット量S13は10ΔBである。
・測定光L14:測定アームの往路で領域A1を通過し、かつ測定アームの復路で領域B4を経由した測定光。この測定光L14に付与されるトータルの光路長オフセット量S14は11ΔBである。
・測定光L15:測定アームの往路で領域A1を通過し、かつ測定アームの復路で領域B5を経由した測定光。この測定光L15に付与されるトータルの光路長オフセット量S15は12ΔBである。
・測定光L16:測定アームの往路で領域A1を通過し、かつ測定アームの復路で領域B6を経由した測定光。この測定光L16に付与されるトータルの光路長オフセット量S16は13ΔBである。
・測定光L20:測定アームの往路で領域A2を通過し、かつ測定アームの復路で領域B0を経由した測定光。この測定光L20に付与されるトータルの光路長オフセット量S20は14ΔBである。
・測定光L21:測定アームの往路で領域A2を通過し、かつ測定アームの復路で領域B1を経由した測定光。この測定光L21に付与されるトータルの光路長オフセット量S21は15ΔBである。
・測定光L22:測定アームの往路で領域A2を通過し、かつ測定アームの復路で領域B2を経由した測定光。この測定光L22に付与されるトータルの光路長オフセット量S22は16ΔBである。
・測定光L23:測定アームの往路で領域A2を通過し、かつ測定アームの復路で領域B3を経由した測定光。この測定光L23に付与されるトータルの光路長オフセット量S23は17ΔBである。
・測定光L24:測定アームの往路で領域A2を通過し、かつ測定アームの復路で領域B4を経由した測定光。この測定光L24に付与されるトータルの光路長オフセット量S24は18ΔBである。
・測定光L25:測定アームの往路で領域A2を通過し、かつ測定アームの復路で領域B5を経由した測定光。この測定光L25に付与されるトータルの光路長オフセット量S25は19ΔBである。
・測定光L26:測定アームの往路で領域A2を通過し、かつ測定アームの復路で領域B6を経由した測定光。この測定光L26に付与されるトータルの光路長オフセット量S26は20ΔBである。
・測定光L30:測定アームの往路で領域A3を通過し、かつ測定アームの復路で領域B0を経由した測定光。この測定光L30に付与されるトータルの光路長オフセット量S30は21ΔBである。
・測定光L31:測定アームの往路で領域A3を通過し、かつ測定アームの復路で領域B1を経由した測定光。この測定光L31に付与されるトータルの光路長オフセット量S31は22ΔBである。
・測定光L32:測定アームの往路で領域A3を通過し、かつ測定アームの復路で領域B2を経由した測定光。この測定光L32に付与されるトータルの光路長オフセット量S32は23ΔBである。
・測定光L33:測定アームの往路で領域A3を通過し、かつ測定アームの復路で領域B3を経由した測定光。この測定光L33に付与されるトータルの光路長オフセット量S33は24ΔBである。
・測定光L34:測定アームの往路で領域A3を通過し、かつ測定アームの復路で領域B4を経由した測定光。この測定光L34に付与されるトータルの光路長オフセット量S34は25ΔBである。
・測定光L35:測定アームの往路で領域A3を通過し、かつ測定アームの復路で領域B5を経由した測定光。この測定光L35に付与されるトータルの光路長オフセット量S35は26ΔBである。
・測定光L36:測定アームの往路で領域A3を通過し、かつ測定アームの復路で領域B6を経由した測定光。この測定光L36に付与されるトータルの光路長オフセット量S36は27ΔBである。
・測定光L40:測定アームの往路で領域A4を通過し、かつ測定アームの復路で領域B0を経由した測定光。この測定光L40に付与されるトータルの光路長オフセット量S40は28ΔBである。
・測定光L41:測定アームの往路で領域A4を通過し、かつ測定アームの復路で領域B1を経由した測定光。この測定光L41に付与されるトータルの光路長オフセット量S41は29ΔBである。
・測定光L42:測定アームの往路で領域A4を通過し、かつ測定アームの復路で領域B2を経由した測定光。この測定光L42に付与されるトータルの光路長オフセット量S42は30ΔBである。
・測定光L43:測定アームの往路で領域A4を通過し、かつ測定アームの復路で領域B3を経由した測定光。この測定光L43に付与されるトータルの光路長オフセット量S43は31ΔBである。
・測定光L44:測定アームの往路で領域A4を通過し、かつ測定アームの復路で領域B4を経由した測定光。この測定光L44に付与されるトータルの光路長オフセット量S44は32ΔBである。
・測定光L45:測定アームの往路で領域A4を通過し、かつ測定アームの復路で領域B5を経由した測定光。この測定光L45に付与されるトータルの光路長オフセット量S45は33ΔBである。
・測定光L46:測定アームの往路で領域A4を通過し、かつ測定アームの復路で領域B6を経由した測定光。この測定光L46に付与されるトータルの光路長オフセット量S46は34ΔBである。
・測定光L50:測定アームの往路で領域A5を通過し、かつ測定アームの復路で領域B0を経由した測定光。この測定光L50に付与されるトータルの光路長オフセット量S50は35ΔBである。
・測定光L51:測定アームの往路で領域A5を通過し、かつ測定アームの復路で領域B1を経由した測定光。この測定光L51に付与されるトータルの光路長オフセット量S51は36ΔBである。
・測定光L52:測定アームの往路で領域A5を通過し、かつ測定アームの復路で領域B2を経由した測定光。この測定光L52に付与されるトータルの光路長オフセット量S52は37ΔBである。
・測定光L53:測定アームの往路で領域A5を通過し、かつ測定アームの復路で領域B3を経由した測定光。この測定光L53に付与されるトータルの光路長オフセット量S53は38ΔBである。
・測定光L54:測定アームの往路で領域A5を通過し、かつ測定アームの復路で領域B4を経由した測定光。この測定光L54に付与されるトータルの光路長オフセット量S54は39ΔBである。
・測定光L55:測定アームの往路で領域A5を通過し、かつ測定アームの復路で領域B5を経由した測定光。この測定光L55に付与されるトータルの光路長オフセット量S55は40ΔBである。
・測定光L56:測定アームの往路で領域A5を通過し、かつ測定アームの復路で領域B6を経由した測定光。この測定光L56に付与されるトータルの光路長オフセット量S56は41ΔBである。
・測定光L60:測定アームの往路で領域A6を通過し、かつ測定アームの復路で領域B0を経由した測定光。この測定光L60に付与されるトータルの光路長オフセット量S60は42ΔBである。
・測定光L61:測定アームの往路で領域A6を通過し、かつ測定アームの復路で領域B1を経由した測定光。この測定光L61に付与されるトータルの光路長オフセット量S61は43ΔBである。
・測定光L62:測定アームの往路で領域A6を通過し、かつ測定アームの復路で領域B2を経由した測定光。この測定光L62に付与されるトータルの光路長オフセット量S62は44ΔBである。
・測定光L63:測定アームの往路で領域A6を通過し、かつ測定アームの復路で領域B3を経由した測定光。この測定光L63に付与されるトータルの光路長オフセット量S63は45ΔBである。
・測定光L64:測定アームの往路で領域A6を通過し、かつ測定アームの復路で領域B4を経由した測定光。この測定光L64に付与されるトータルの光路長オフセット量S64は46ΔBである。
・測定光L65:測定アームの往路で領域A6を通過し、かつ測定アームの復路で領域B5を経由した測定光。この測定光L65に付与されるトータルの光路長オフセット量S65は47ΔBである。
・測定光L66:測定アームの往路で領域A6を通過し、かつ測定アームの復路で領域B6を経由した測定光。この測定光L66に付与されるトータルの光路長オフセット量S66は48ΔBである。
図3(C)は、以上の49種類の測定光L00〜L66の各々を、測定光に与えられたトータルの光路長オフセット量で表したものである。
したがって、本実施形態の演算装置40が生成する散乱ポテンシャルデータU’には、図3(D)に模式的に示したとおり、49種類の測定光L00〜L66が個別に寄与した49種類の部分散乱ポテンシャルデータU00〜U66が、互いにずれた位置に現れる。49種類の部分散乱ポテンシャルデータU00〜U66の間の発現位置のズレは、49種類の測定光L00〜L66の光路長オフセット量の差異に相当する。
すなわち、本実施形態の第1オフセット部材24及び第2オフセット部材25には、49種類の測定光L00〜L66に固有の49種類の部分散乱ポテンシャルデータU00〜U66を、全体の散乱ポテンシャルデータU’上で互いに分離するという機能がある。
なお、図3(D)では、49種類の部分散乱ポテンシャルデータU00〜U66の相違を可視化しなかったが、49種類の部分散乱ポテンシャルデータU00〜U66に寄与する測定光L00〜L66は互いに異なる種類の測定光であるので、49種類の部分散乱ポテンシャルデータU00〜U66の形状は、実際には若干ずつ相違している。
ここで、本実施形態の演算装置40は、図3(D)に示すような全体の散乱ポテンシャルデータU’から、点線枠で囲った7種類の部分散乱ポテンシャルデータU00、U11、U22、U33、U44、U55、U66をそれぞれ抽出する。
そして、本実施形態の演算装置40は、抽出した7種類の部分散乱ポテンシャルデータU00、U11、U22、U33、U44、U55、U66のみに基づき、試料18の三次元構造データを作成する。
以下、簡単のため、三次元構造データの作成に使用される7種類の部分散乱ポテンシャルデータU00、U11、U22、U33、U44、U55、U66を、部分散乱ポテンシャルデータU0、U1、U2、U3、U4、U5、U6と表す。
なお、全体の散乱ポテンシャルデータU’における部分散乱ポテンシャルデータU0、U1、U2、U3、U4、U5、U6の各々の抽出枠のサイズは、ΔBに設定され、部分散乱ポテンシャルデータUiの抽出枠の中心位置は、測定光Liiの光路長オフセット量と同じ値、すなわち8i×ΔBに設定される(なお、ここでは部分散乱ポテンシャルデータU0の発現位置を原点とした)。
次に、三次元構造データの作成に使用される7種類の部分散乱ポテンシャルデータU0、U1、U2、U3、U4、U5、U6が如何なるものであるかを説明する。ここでは、7種類の部分散乱ポテンシャルデータU0、U1、U2、U3、U4、U5、U6を代表して3つの部分散乱ポテンシャルデータU0、U1、U4を説明するが、他の部分散乱ポテンシャルデータU2、U3、U5、U6は部分散乱ポテンシャルデータU1、U4と同様である。
先ず、部分散乱ポテンシャルデータU0は、図4(A)に示すような測定光L00に固有の散乱ポテンシャルデータである。この測定光L00は、対物レンズ17の部分開口17−0を往復する測定光である。部分開口17−0とは、対物レンズ17の瞳(開口17a)のうち前述した領域A0、B0に対応する領域のことである。
この部分開口17−0から試料18に向かった測定光は、例えば点線で示すとおり試料18において様々な方向に散乱するが、その散乱光のうち、部分開口17−0に戻れた測定光のみが、部分開口17−0を往復する測定光L00である。つまり、本実施形態では、部分開口17−0から試料18に向かった測定光のうち、部分開口17−0に戻った散乱角度の小さい光のみが、三次元構造データの作成に使用される。
次に、部分散乱ポテンシャルデータU1は、図4(B)に示すような測定光L11に固有の散乱ポテンシャルデータである。この測定光L11は、対物レンズ17の部分開口17−1を往復する測定光である。部分開口17−1とは、対物レンズ17の瞳(開口17a)のうち前述した領域A1、B1に対応する領域のことである。
この部分開口17−1から試料18に向かった測定光は、例えば点線で示すとおり試料18において様々な方向に散乱するが、その散乱光のうち、部分開口17−1に戻れた測定光のみが、部分開口17−1を往復する測定光L11である。つまり、本実施形態では、部分開口17−1から試料18に向かった測定光のうち、部分開口17−1に戻った散乱角度の小さい光のみが、三次元構造データの作成に使用される。
次に、部分散乱ポテンシャルデータU4は、図4(C)に示すような測定光L44に固有の散乱ポテンシャルデータである。この測定光L44は、対物レンズ17の部分開口17−4を往復する測定光である。部分開口17−4とは、対物レンズ17の瞳(開口17a)のうち前述した領域A4、B4に対応する領域のことである。
この部分開口17−4から試料18に向かった測定光は、例えば点線で示すとおり試料18において様々な方向に散乱するが、その散乱光のうち、部分開口17−4に戻れた測定光のみが、部分開口17−4を往復する測定光L44である。つまり、本実施形態では、部分開口17−4から試料18に向かった測定光のうち、部分開口17−4に戻った散乱角度の小さい光のみが、三次元構造データの作成に使用される。
したがって、本実施形態の演算装置40は、全体の散乱ポテンシャルデータU’から7種類の部分散乱ポテンシャルデータU0、U1、U2、U3、U4、U5、U6を切り出すことにより、試料18で発生した測定光の散乱角度範囲を制限するのと同等の効果を得ることができる。
したがって、本実施形態の合成開口型SD−OCTは、対物レンズ17の焦点深度より深いイメージ深度を実現することができる。
なお、光路長オフセット量のピッチΔBの値(図3を参照)は、全体の散乱ポテンシャルデータU’において49種類の部分散乱ポテンシャルデータU00〜U66が確実に分離されるよう、部分開口の単体が実現する焦点深度より十分に大きく設定される。例えば、ピッチΔBの値は、部分開口の単体が実現する焦点深度の6倍以上に設定される。
次に、基準面Pにおけるサンプリング座標の配列パターンを説明する。
図5(A)は、部分開口17−0〜17−6の配列パターンを示し、図5(B)は、サンプリング座標の配列パターンを示す。これらの図5(A)、(B)に示すとおり、サンプリング座標のx方向の配列ピッチ(=x方向の走査ピッチ)と、サンプリング座標のy方向の配列ピッチ(=y方向の走査ピッチ)との比は、部分開口17−0〜17−6のx方向の最小配列ピッチとy方向の最小配列ピッチとの比(=1:√3)に一致する。
x方向の走査ピッチとy方向の走査ピッチとの比をこのように設定すれば、三次元構造データを効率よく作成することができる(詳細は後述)。
因みに、三次元構造データのx方向の画素数(解像度)は、x方向の走査ピッチによって決まり、三次元構造データのy方向の画素数(解像度)は、y方向の走査ピッチによって決まる。また、三次元構造データのz方向の画素数(解像度)は、xy方向の走査ピッチによって決まる(詳細は後述)。
次に、三次元構造データの作成原理を説明する。
ここでは、図6(A)に示すとおり基準面P上の或るサンプリング座標(x,y)に向けて照射された3つの測定光L00(x,y)、L11(x,y)、L44(x,y)に着目する。図6では、サンプリング座標(x,y)に向かって集光する測定光を、サンプリング座標(x,y)に頂点を有した二等辺三角形で表している。
このうち、測定光L00(x,y)は、対物レンズ17の瞳中央の部分開口17−0を往復する光であるので、測定光L00(x,y)の主光線(=部分開口17−0の中央を通過する光線)は、図6(B)に点線で示すとおりz軸と平行である。
よって、測定光L00(x,y)には、z軸と平行な直線上の構造(散乱強度分布)が反映される。したがって、測定光L00(x,y)に固有の部分散乱ポテンシャルデータU0(x,y)は、z軸と平行な直線上の構造を表す。
次に、測定光L11(x,y)は、対物レンズ17の瞳周辺の部分開口17−1を往復する光であるので、測定光L11(x,y)の主光線(=部分開口17−1の中央を通過する光線)は、図6(C)に点線で示すとおりz軸から傾斜している。
よって、測定光L11(x,y)には、z軸から傾斜した直線上の構造(散乱強度分布)が反映される。したがって、測定光L11(x,y)に固有の部分散乱ポテンシャルデータU1(x,y)は、z軸から傾斜した直線上の構造を表す。
次に、測定光L44(x,y)は、対物レンズ17の瞳周辺の部分開口17−4を往復する光であるので、測定光L44(x,y)の主光線(=部分開口17−4の中央を通過する光線)は、図6(D)に点線で示すとおりz軸から傾斜している。
よって、測定光L44(x,y)には、z軸から傾斜した直線上の構造(散乱強度分布)が反映される。したがって、測定光L44(x,y)に固有の部分散乱ポテンシャルデータU4(x,y)は、z軸から傾斜した直線上の構造を表す。
したがって、互いに同じサンプリング座標(x,y)からサンプリングされた部分散乱ポテンシャルデータU0(x,y)、U1(x,y)、U4(x,y)の間では、データ範囲(図6(B)〜(D)の点線)が完全には重ならず、部分散乱ポテンシャルデータU0(x,y)のデータ範囲(図6(B)点線)と、部分散乱ポテンシャルデータU1(x,y)のデータ範囲(図6(C)点線)と、部分散乱ポテンシャルデータU4(x,y)のデータ範囲(図6(D)点線)とは、基準面P上の座標(x,y,0)で交差するに過ぎない。
また、以上の部分散乱ポテンシャルデータU1(x,y)、U4(x,y)に関する説明は、他の部分散乱ポテンシャルデータU2(x,y)、U3(x,y)、U5(x,y)、U6(x,y)にも同様に当てはまる。
そこで、本実施形態の演算装置40は、試料18の三次元構造データのうち、基準面P上の構造データを生成する際には、図7(A)に示すとおり、互いに同じサンプリング座標からサンプリングされた部分散乱ポテンシャルデータU0、U1、…、U6を使用するのに対して、基準面Pから外れた面の構造データを生成する際には、図7(B)、(C)に示すとおり、互いに異なるサンプリング座標からサンプリングされた部分散乱ポテンシャルデータU0、U1、…、U6を使用する。
なお、図7の上段は、構造データの生成先となる座標をz方向から見た図であり、図7の下段は、構造データの生成先となる座標をy方向から見た図である。図7において四角マークで示したのが構造データの生成先となる座標である。また、図7においてドットマークで示したのがデータ生成に使用される部分散乱ポテンシャルデータのサンプリング座標である。
図7(A)は、基準面Pの構造データを生成する場合を示しており、図7(B)は、基準面Pに最も近い面の構造データを生成する場合を示しており、図7(C)は、基準面Pに次に近い面の構造データを生成する場合を示している。
なお、図7(B)、(C)の下段を参照すると、構造データの生成先座標のz方向のピッチΔzが、x方向の走査ピッチΔxとy方向の走査ピッチΔyとによって決まることは明らかである。ピッチΔzは、ピッチΔx、Δyが小さいときほど小さくなる。
次に、三次元構造データの生成手順を演算式で説明する。
先ず、演算装置40は、基準面P上の座標(x,y,0)における構造データU(x,y,0)を生成する際には、互いに同じサンプリング座標からサンプリングされた7種類の部分散乱ポテンシャルデータU0、U1、…、U6を以下の式に当てはめる。
一方、演算装置40は、基準面Pからzだけ離れた外れた面上の座標(x,y,z)の構造データU(x,y,z)を生成する際には、互いに異なるサンプリング座標からサンプリングされた7種類の部分散乱ポテンシャルデータU0、U1、…、U6を以下の式に当てはめる。
但し、式(1)、式(2)の右辺において、部分散乱ポテンシャルデータUiの第1引数「x」及び第2引数「y」は、部分散乱ポテンシャルデータUiのサンプリング座標(x,y)を表しており、部分散乱ポテンシャルデータUiの第3引数「z」は、部分散乱ポテンシャルデータUiの距離座標を表している。部分散乱ポテンシャルデータUiの距離座標は、部分散乱ポテンシャルデータUiに寄与した測定光Liiの主光線方向(図6の点線参照)の距離を、参照光との光路長差で表したものであって、測定光Liiの主光線が基準面Pと交差する点からの距離と、全ての測定光に共通する光路長差SRと、測定光Liiに固有の光路長オフセット量Siiとの和に相当する。
また、式(2)の右辺におけるθ’は、測定光L11、L22、…、L66の主光線が測定光L00の主光線に対して成す角度(図7(C)の下段を参照)である。
ここで、本実施形態の各部の数値例を以下に示す。
・対物レンズ17の媒質の屈折率≒1.33(水と略同じ、水が主成分)
・対物レンズ17のタイプ:水浸対物レンズ
・光源波長範囲:0.75〜0.85μm(中心波長0.8μm)
・部分開口の単体のNA:0.25
・部分開口の単体の焦点深度:全幅で17μm
・光路長オフセットのピッチΔB:6×17×1.33=136μm
次に、本実施形態の合成開口型SD−OCTが伝達可能な構造の空間周波数範囲、すなわち、本実施形態の実効的CTF(CTF:coherent transfer function)の範囲を説明する。ここでいう「実効的CTFの範囲」とは、試料18の構造に含まれる空間周波数のうち、三次元構造データに反映可能な空間周波数範囲のことである。
・対物レンズ17のタイプ:水浸対物レンズ
・光源波長範囲:0.75〜0.85μm(中心波長0.8μm)
・部分開口の単体のNA:0.25
・部分開口の単体の焦点深度:全幅で17μm
・光路長オフセットのピッチΔB:6×17×1.33=136μm
次に、本実施形態の合成開口型SD−OCTが伝達可能な構造の空間周波数範囲、すなわち、本実施形態の実効的CTF(CTF:coherent transfer function)の範囲を説明する。ここでいう「実効的CTFの範囲」とは、試料18の構造に含まれる空間周波数のうち、三次元構造データに反映可能な空間周波数範囲のことである。
図8(A)に斜線で示す範囲が、x方向及びy方向における実効的CTFの範囲であり、図8(B)に斜線で示す範囲が、y方向及びz方向における実効的CTFの範囲である。μxはx方向の空間周波数であり、μyはy方向の空間周波数であり、μzはz方向の空間周波数である。
なお、図8(A)において、細い実線で囲った範囲Arは、測定光の長波長成分による実効的CTFの範囲であり、細かい点線で囲った範囲Agは、測定光の中間波長成分による実効的CTFの範囲であり、粗い点線で囲った範囲Abは、測定光の短波長成分による実効的CTFの範囲である。
また、図示省略したが、x方向及びz方向における実効的CTFの範囲は、y方向及びz方向における実効的CTFの範囲(図8(B))と同様である。
したがって、本実施形態の実効的CTFの範囲は、従来のSD−OCT(本実施形態において対物レンズの大きな開口全体を用いるもの)のCTFの範囲とほぼ同じである。つまり、本実施形態の合成開口型SD−OCTは、従来のSD−OCTと同等の横分解能を得ることが可能である。
なお、本実施形態では、部分開口17−0〜17−6の配列パターン(図5(A)参照)がx方向とy方向との間で相違するので、三次元構造データには異方性が生じてしまう。
そこで、本実施形態の合成開口型SD−OCTには、以下の(1)〜(5)のような平均化機能が付加されることが望ましい。
(1)オフセット部材24、25の双方を光軸の周りに少なくとも30degだけ回転させる回転機構が備えられる。
(2)制御装置39は、回転機構を駆動してオフセット部材24、25の双方を光軸の周りに30degだけ回転させると共に、回転の前後の各々のタイミングで、各サンプリング座標から光スペクトル信号をサンプリングする。但し、制御装置39は、x方向の走査ピッチとy方向の走査ピッチとを、回転の前後で反転させる。
(3)演算装置40は、回転前にサンプリングされた光スペクトル信号に基づき第1の三次元構造データを生成すると共に、回転後にサンプリングされた光スペクトル信号に基づき第2の三次元構造データを生成する。但し、演算装置40は、第1の三次元構造データの作成時には式(1)、式(2)を使用し、第2の三次元構造データの生成時には、式(1)、式(3)を使用する(つまり、式(2)の代わりに式(3)を使用する。)。
(4)演算装置40は、第1の三次元構造データと第2の三次元構造データとを平均操作することにより、詳細な三次元構造データを作成する。但し、演算装置40は、第1の三次元構造データと第2の三次元構造データとの間で座標の共通しない点の構造データを、補間演算によって生成する。
図9は、本実施形態の合成開口型SD−OCTの横分解能を説明する図である。図9は、試料18における点物体の観察像(=点物体の構造データに反映される点物体の散乱振幅分布)を示すシミュレーション結果であり、図9の「合成開口型」が本実施形態の観察像を示し、図9の「単一小開口型」が本実施形態において対物レンズの開口を単一の部分開口のみとした場合の観察像を示している。図9からは、「合成開口型」の方が「単一小開口型」よりも横分解能が高いことがわかる。
すなわち、本実施形態の合成開口型SD−OCTは、「単一小開口型」と同等のイメージ深度を有しながらも「単一小開口型」より高い横分解能を達成できる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態は、第1実施形態の変形例であるので、第1実施形態との相違点のみを説明する。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態は、第1実施形態の変形例であるので、第1実施形態との相違点のみを説明する。
図10は、本実施形態の合成開口型SD−OCTの構成図である(なお、図10では、制御装置及び演算装置の図示を省略した。)。
先ず、本実施形態では、第2オフセット部材25は省略される。
また、本実施形態では、第1オフセット部材24における光路長オフセット量のピッチΔAの値は、対物レンズ17の部分開口の単体が実現する焦点深度より十分に大きく設定される。例えば、ピッチΔAの値は、対物レンズ17の部分開口の単体が実現する焦点深度の6倍以上に設定される。
また、本実施形態では、分光器23の手前における干渉光の光路に、ビーム分離部材30が配置される。ビーム分離部材30の詳細は後述する。
また、本実施形態では、ビーム分離部材30の配置先を対物レンズ17の瞳面と共役にするためにリレーレンズ16’が配置される。
また、本実施形態の分光器23には、ラインセンサ23eの代わりにイメージセンサ23fが配置される。
図10において、白色レーザ光源11から射出した白色レーザ光は、コリメートレンズ12にて径の太い平行光束となり、ビームスプリッタ13へ入射する。ビームスプリッタ13へ入射した白色レーザ光は、ビームスプリッタ13を透過する白色レーザ光と、ビームスプリッタ13を反射する白色レーザ光とに分岐される。
ここでは、ビームスプリッタ13を透過した白色レーザ光は測定光として使用され、ビームスプリッタ13を反射した白色レーザ光は参照光として使用されると仮定する。
ビームスプリッタ13を透過した白色レーザ光(測定光)は、第1オフセット部材24、リレーレンズ16を順に透過してガルバノスキャナ15へ入射する。
ガルバノスキャナ15へ入射した測定光は、ガルバノスキャナ15の2つのミラーで順に反射すると、対物レンズ17の瞳側へ入射する。対物レンズ17の瞳側へ入射した測定光は、対物レンズ17の先端側から射出すると、試料18の基準面Pの1点に向かって集光する。
測定光の集光点の近傍で散乱した測定光のうち、対物レンズ17の先端側に向かったものは、対物レンズ17によって捉えられる。対物レンズ17の先端で捉えられた測定光は、集光点に照射された測定光の光路を逆方向に辿り、ガルバノスキャナ15、リレーレンズ16、第1オフセット部材24を順に介してビームスプリッタ13へ入射し、ビームスプリッタ13を反射する。
一方、ビームスプリッタ13を反射した白色レーザ光(参照光)は、滑らかな平面である参照面20へ正面から入射する。参照面20へ入射した参照光は、参照面20を反射すると、ビームスプリッタ13へ戻り、ビームスプリッタ13を透過する。ビームスプリッタ13を透過した参照光は、ビームスプリッタ13を反射した測定光と互いの光路を統合させる。光路を統合させた測定光及び参照光は、互いに干渉する。以下、互いの光路を統合させた測定光及び参照光からなる光を「干渉光」と称す。
ビームスプリッタ13から射出した干渉光は、リレーレンズ16’を透過してビームスプリッタ19へ入射すると、ビームスプリッタ19を透過し、ビーム分離部材30へ入射する。
ビーム分離部材30へ入射した干渉光は、ビーム分離部材30で反射すると、ビームスプリッタ19に戻り、ビームスプリッタ19で反射する。ビームスプリッタ19で反射した干渉光は、集光レンズ22へ入射すると、集光レンズ22の集光作用を受け、分光器23のスリットマスク23aのスリット上に集光する。集光した干渉光のうち、スリットマスク23aを通過した干渉光は、コリメートミラー23bへ入射すると、コリメートミラー23bで反射して平行光束となり、反射回折格子23cへ入射する。
反射回折格子23cへ入射した干渉光に含まれる複数の波長成分は、互いに異なる角度で反射回折格子23cを反射し、互いに異なる角度で集光ミラー23dへ入射する(なお、図10では、集光ミラー23dで反射する複数の波長成分を代表して基準波長成分のみを描いた)。
集光ミラー23dで反射した複数の波長成分は、イメージセンサ23fの互いに異なる受光部へ入射する(なお、図10では、イメージセンサ23fへ入射する複数の波長成分を代表して基準波長成分のみを描いた。)。
イメージセンサ23fへ入射した複数の波長成分は、イメージセンサ23fの複数の受光部で個別に電気信号へと変換される。
なお、第1オフセット部材24の配置面は、リレーレンズ16によって対物レンズ17の瞳と共役に結ばれており、ビーム分離部材30の配置面は、リレーレンズ16’、16によって対物レンズ17の瞳と共役に結ばれている。
また、以上の合成開口型SD−OCTでは、ビームスプリッタ13、第1オフセット部材24、リレーレンズ16、ガルバノスキャナ15、対物レンズ17、試料18、対物レンズ17、ガルバノスキャナ15、リレーレンズ16、第1オフセット部材24、ビームスプリッタ13を順に経由する測定光の光路が「測定アーム」である。
また、以上の合成開口型SD−OCTでは、ビームスプリッタ13、参照面20、ビームスプリッタ13を順に経由する参照光の光路が「参照アーム」である。
このように、本実施形態では、測定アームの往路と復路とが部分的に分離されておらず、第1オフセット部材24の配置先は、測定アームの往路と復路との共通光路となっている。
なお、本実施形態においても第1実施形態と同様、ガルバノスキャナ15の主走査ミラーによる集光点の移動方向を「x方向」とし、ガルバノスキャナ15の副走査ミラーによる集光点の移動方向を「y方向」とする。
図11(A)は、ビーム分離部材30を説明する図である。ビーム分離部材30は、対物レンズ17の瞳と共役な領域(点線円枠)内に、xy方向のサイズが等しく配置姿勢の異なる7つの円形の反射面C0〜C6を密に配列してなり、ビーム分離部材30のうち反射面C0〜C6以外の部分は遮光部となっている。
反射面C0〜C6のうち、反射面C0の中心は光軸に一致しており、反射面C1〜C6は、反射面C0の周りに等間隔で配置されている。ここでは、反射面C1、C4の配列方向がx方向であると仮定する。よって、試料18の基準面Pから見ると、ビーム分離部材30の反射面C0〜C6は、第1オフセット部材24の領域A0〜A6(図2参照)にそれぞれ対応する。
但し、反射面C0〜C6の各々の姿勢は、図11(B)に示すとおり、スリットマスク23aのスリット上で集光点D0〜D6が空間的に分離されるように設定される。
集光点D0は、反射面C0で反射した干渉光LC0の集光点であり、集光点D1は、反射面C1で反射した干渉光LC1の集光点であり、集光点D2は、反射面C2で反射した干渉光LC2の集光点であり、集光点D3は、反射面C3で反射した干渉光LC3の集光点であり、集光点D4は、反射面C4で反射した干渉光LC4の集光点であり、集光点D5は、反射面C5で反射した干渉光LC5の集光点であり、集光点D6は、反射面C6で反射した干渉光LC6の集光点である。
したがって、メージセンサ23f上では、図11(C)に示すとおり、干渉光LC0の入射領域E0と、干渉光LC1の入射領域E1と、干渉光LC2の入射領域E2と、干渉光LC3の入射領域E3と、干渉光LC4の入射領域E4と、干渉光LC5の入射領域E5と、干渉光LC6の入射領域E6とが空間的に分離される。
したがって、イメージセンサ23fは、図11(C)に示すとおり、干渉光LC0の光スペクトル信号S0と、干渉光LC1の光スペクトル信号S1と、干渉光LC2の光スペクトル信号S2と、干渉光LC3の光スペクトル信号S3と、干渉光LC4の光スペクトル信号S4と、干渉光LC5の光スペクトル信号S5と、干渉光LC6の光スペクトル信号S6とを個別に生成することができる。
そして、本実施形態の演算装置は、光スペクトル信号S0をフーリエ変換したものである散乱ポテンシャルデータU0’と、光スペクトル信号S1をフーリエ変換したものである散乱ポテンシャルデータU1’と、光スペクトル信号S2をフーリエ変換したものである散乱ポテンシャルデータU2’と、光スペクトル信号S3をフーリエ変換したものである散乱ポテンシャルデータU3’と、光スペクトル信号S4をフーリエ変換したものである散乱ポテンシャルデータU4’と、光スペクトル信号S5をフーリエ変換したものである散乱ポテンシャルデータU5’と、光スペクトル信号S5をフーリエ変換したものである散乱ポテンシャルデータU6’とを個別に生成する。
ここで、散乱ポテンシャルデータU0’に寄与する測定光と、散乱ポテンシャルデータU1’に寄与する測定光と、散乱ポテンシャルデータU2’に寄与する測定光と、散乱ポテンシャルデータU3’に寄与する測定光と、散乱ポテンシャルデータU4’に寄与する測定光と、散乱ポテンシャルデータU5’に寄与する測定光と、散乱ポテンシャルデータU6’に寄与する測定光とを説明する。
図12(B)、(C)、…、(H)は、散乱ポテンシャルデータU0’、U1’、…、U6’の各々に寄与する測定光を、測定光に与えられる光路長オフセット量によって表した図である。なお、図12(A)は、第1オフセット部材24の領域A0〜A6の各々の光路長オフセット量を示している。
先ず、図12(B)に示すとおり、散乱ポテンシャルデータU0’に寄与する測定光は、以下の7種類である。
・測定光L00:測定アームの往路で領域A0を通過し、かつ測定アームの復路で領域A0を経由した測定光。この測定光L00に付与されるトータルの光路長オフセット量S00はゼロである。
・測定光L01:測定アームの往路で領域A0を通過し、かつ測定アームの復路で領域A1を経由した測定光。この測定光L01に付与されるトータルの光路長オフセット量S01はΔAである。
・測定光L02:測定アームの往路で領域A0を通過し、かつ測定アームの復路で領域A2を経由した測定光。この測定光L02に付与されるトータルの光路長オフセット量S02は2ΔAである。
・測定光L03:測定アームの往路で領域A0を通過し、かつ測定アームの復路で領域A3を経由した測定光。この測定光L03に付与されるトータルの光路長オフセット量S03は3ΔAである。
・測定光L04:測定アームの往路で領域A0を通過し、かつ測定アームの復路で領域A4を経由した測定光。この測定光L04に付与されるトータルの光路長オフセット量S04は4ΔAである。
・測定光L05:測定アームの往路で領域A0を通過し、かつ測定アームの復路で領域A5を経由した測定光。この測定光L05に付与されるトータルの光路長オフセット量S05は5ΔAである。
・測定光L06:測定アームの往路で領域A0を通過し、かつ測定アームの復路で領域A6を経由した測定光。この測定光L06に付与されるトータルの光路長オフセット量S06は6ΔAである。
次に、図12(C)に示すとおり、散乱ポテンシャルデータU1’に寄与する測定光は、以下の7種類である。
・測定光L10:測定アームの往路で領域A1を通過し、かつ測定アームの復路で領域A0を経由した測定光。この測定光L10に付与されるトータルの光路長オフセット量S10はΔAである。
・測定光L11:測定アームの往路で領域A1を通過し、かつ測定アームの復路で領域A1を経由した測定光。この測定光L11に付与されるトータルの光路長オフセット量S11は2ΔAである。
・測定光L12:測定アームの往路で領域A1を通過し、かつ測定アームの復路で領域A2を経由した測定光。この測定光L12に付与されるトータルの光路長オフセット量S12は3ΔAである。
・測定光L13:測定アームの往路で領域A1を通過し、かつ測定アームの復路で領域A3を経由した測定光。この測定光L13に付与されるトータルの光路長オフセット量S13は4ΔAである。
・測定光L14:測定アームの往路で領域A1を通過し、かつ測定アームの復路で領域A4を経由した測定光。この測定光L14に付与されるトータルの光路長オフセット量S14は5ΔAである。
・測定光L15:測定アームの往路で領域A1を通過し、かつ測定アームの復路で領域A5を経由した測定光。この測定光L15に付与されるトータルの光路長オフセット量S15は6ΔAである。
・測定光L16:測定アームの往路で領域A1を通過し、かつ測定アームの復路で領域A6を経由した測定光。この測定光L16に付与されるトータルの光路長オフセット量S16は7ΔAである。
次に、図12(D)に示すとおり、散乱ポテンシャルデータU2’に寄与する測定光は、以下の7種類である。
・測定光L20:測定アームの往路で領域A2を通過し、かつ測定アームの復路で領域A0を経由した測定光。この測定光L20に付与されるトータルの光路長オフセット量S20は2ΔAである。
・測定光L21:測定アームの往路で領域A2を通過し、かつ測定アームの復路で領域A1を経由した測定光。この測定光L21に付与されるトータルの光路長オフセット量S21は3ΔAである。
・測定光L22:測定アームの往路で領域A2を通過し、かつ測定アームの復路で領域A2を経由した測定光。この測定光L22に付与されるトータルの光路長オフセット量S22は4ΔAである。
・測定光L23:測定アームの往路で領域A2を通過し、かつ測定アームの復路で領域A3を経由した測定光。この測定光L23に付与されるトータルの光路長オフセット量S23は5ΔAである。
・測定光L24:測定アームの往路で領域A2を通過し、かつ測定アームの復路で領域B4を経由した測定光。この測定光L24に付与されるトータルの光路長オフセット量S24は6ΔAである。
・測定光L25:測定アームの往路で領域A2を通過し、かつ測定アームの復路で領域A5を経由した測定光。この測定光L25に付与されるトータルの光路長オフセット量S25は7ΔAである。
・測定光L26:測定アームの往路で領域A2を通過し、かつ測定アームの復路で領域A6を経由した測定光。この測定光L26に付与されるトータルの光路長オフセット量S26は8ΔAである。
次に、図12(E)に示すとおり、散乱ポテンシャルデータU3’に寄与する測定光は、以下の7種類である。
・測定光L30:測定アームの往路で領域A3を通過し、かつ測定アームの復路で領域A0を経由した測定光。この測定光L30に付与されるトータルの光路長オフセット量S30は3ΔAである。
・測定光L31:測定アームの往路で領域A3を通過し、かつ測定アームの復路で領域A1を経由した測定光。この測定光L31に付与されるトータルの光路長オフセット量S31は4ΔAである。
・測定光L32:測定アームの往路で領域A3を通過し、かつ測定アームの復路で領域A2を経由した測定光。この測定光L32に付与されるトータルの光路長オフセット量S32は5ΔAである。
・測定光L33:測定アームの往路で領域A3を通過し、かつ測定アームの復路で領域A3を経由した測定光。この測定光L33に付与されるトータルの光路長オフセット量S33は6ΔAである。
・測定光L34:測定アームの往路で領域A3を通過し、かつ測定アームの復路で領域A4を経由した測定光。この測定光L34に付与されるトータルの光路長オフセット量S34は7ΔAである。
・測定光L35:測定アームの往路で領域A3を通過し、かつ測定アームの復路で領域A5を経由した測定光。この測定光L35に付与されるトータルの光路長オフセット量S35は8ΔAである。
・測定光L36:測定アームの往路で領域A3を通過し、かつ測定アームの復路で領域A6を経由した測定光。この測定光L36に付与されるトータルの光路長オフセット量S36は9ΔAである。
次に、図12(F)に示すとおり、散乱ポテンシャルデータU4’に寄与する測定光は、以下の7種類である。
・測定光L40:測定アームの往路で領域A4を通過し、かつ測定アームの復路で領域A0を経由した測定光。この測定光L40に付与されるトータルの光路長オフセット量S40は4ΔAである。
・測定光L41:測定アームの往路で領域A4を通過し、かつ測定アームの復路で領域A1を経由した測定光。この測定光L41に付与されるトータルの光路長オフセット量S41は5ΔAである。
・測定光L42:測定アームの往路で領域A4を通過し、かつ測定アームの復路で領域A2を経由した測定光。この測定光L42に付与されるトータルの光路長オフセット量S42は6ΔAである。
・測定光L43:測定アームの往路で領域A4を通過し、かつ測定アームの復路で領域A3を経由した測定光。この測定光L43に付与されるトータルの光路長オフセット量S43は7ΔAである。
・測定光L44:測定アームの往路で領域A4を通過し、かつ測定アームの復路で領域A4を経由した測定光。この測定光L44に付与されるトータルの光路長オフセット量S44は8ΔAである。
・測定光L45:測定アームの往路で領域A4を通過し、かつ測定アームの復路で領域A5を経由した測定光。この測定光L45に付与されるトータルの光路長オフセット量S45は9ΔAである。
・測定光L46:測定アームの往路で領域A4を通過し、かつ測定アームの復路で領域A6を経由した測定光。この測定光L46に付与されるトータルの光路長オフセット量S46は10ΔAである。
次に、図12(G)に示すとおり、散乱ポテンシャルデータU5’に寄与する測定光は、以下の7種類である。
・測定光L50:測定アームの往路で領域A5を通過し、かつ測定アームの復路で領域A0を経由した測定光。この測定光L50に付与されるトータルの光路長オフセット量S50は5ΔAである。
・測定光L51:測定アームの往路で領域A5を通過し、かつ測定アームの復路で領域A1を経由した測定光。この測定光L51に付与されるトータルの光路長オフセット量S51は6ΔAである。
・測定光L52:測定アームの往路で領域A5を通過し、かつ測定アームの復路で領域A2を経由した測定光。この測定光L52に付与されるトータルの光路長オフセット量S52は7ΔAである。
・測定光L53:測定アームの往路で領域A5を通過し、かつ測定アームの復路で領域A3を経由した測定光。この測定光L53に付与されるトータルの光路長オフセット量S53は8ΔAである。
・測定光L54:測定アームの往路で領域A5を通過し、かつ測定アームの復路で領域A4を経由した測定光。この測定光L54に付与されるトータルの光路長オフセット量S54は9ΔAである。
・測定光L55:測定アームの往路で領域A5を通過し、かつ測定アームの復路で領域A5を経由した測定光。この測定光L55に付与されるトータルの光路長オフセット量S55は10ΔAである。
・測定光L56:測定アームの往路で領域A5を通過し、かつ測定アームの復路で領域A6を経由した測定光。この測定光L56に付与されるトータルの光路長オフセット量S56は11ΔAである。
次に、図12(H)に示すとおり、散乱ポテンシャルデータU6’に寄与する測定光は、以下の7種類である。
・測定光L60:測定アームの往路で領域A6を通過し、かつ測定アームの復路で領域A0を経由した測定光。この測定光L60に付与されるトータルの光路長オフセット量S60は6ΔAである。
・測定光L61:測定アームの往路で領域A6を通過し、かつ測定アームの復路で領域A1を経由した測定光。この測定光L61に付与されるトータルの光路長オフセット量S61は7ΔAである。
・測定光L62:測定アームの往路で領域A6を通過し、かつ測定アームの復路で領域A2を経由した測定光。この測定光L62に付与されるトータルの光路長オフセット量S62は8ΔAである。
・測定光L63:測定アームの往路で領域A6を通過し、かつ測定アームの復路で領域A3を経由した測定光。この測定光L63に付与されるトータルの光路長オフセット量S63は9ΔAである。
・測定光L64:測定アームの往路で領域A6を通過し、かつ測定アームの復路で領域A4を経由した測定光。この測定光L64に付与されるトータルの光路長オフセット量S64は10ΔAである。
・測定光L65:測定アームの往路で領域A6を通過し、かつ測定アームの復路で領域A5を経由した測定光。この測定光L65に付与されるトータルの光路長オフセット量S65は11ΔAである。
・測定光L66:測定アームの往路で領域A6を通過し、かつ測定アームの復路で領域A6を経由した測定光。この測定光L66に付与されるトータルの光路長オフセット量S66は12ΔAである。
そして、以上の49種類の測定光L00〜L66のうち、図12において点線で囲った7種類の測定光L00、L11、L22、L33、L44、L55、L66は、第1実施形態における7種類の測定光L00、L11、L22、L33、L44、L55、L66と同様、対物レンズ17の部分開口17−0、17−1、17−2、17−3、17−4、17−5、17−6を個別に往復した測定光である(図4を参照)。
本実施形態では、これら7種類の測定光L00、L11、L22、L33、L44、L55、L66は、図12(B)〜(H)に示すとおり7種類の散乱ポテンシャルデータU0’、U1’、U2’、U3’、U4’、U5’、U6’へ個別に反映されている。
よって、7種類の散乱ポテンシャルデータU0’、U1’、U2’、U3’、U4’、U5’、U6’には、7種類の測定光L00、L11、L22、L33、L44、L55、L66に固有の7種類の部分散乱ポテンシャルデータU0、U1、U2、U3、U4、U5、U6が図13(A)〜(G)に示すとおり個別に割り振られる。
しかも、図13(A)に示すとおり測定光L00に固有の部分散乱ポテンシャルデータU0は、散乱ポテンシャルデータU0’上で他の部分散乱ポテンシャルデータから分離されている。また、図13(B)に示すとおり測定光L11に固有の部分散乱ポテンシャルデータU1は、散乱ポテンシャルデータU1’上で他の部分散乱ポテンシャルデータから分離されている。また、図13(C)に示すとおり測定光L22に固有の部分散乱ポテンシャルデータU2は、散乱ポテンシャルデータU2’上で他の部分散乱ポテンシャルデータから分離されている。また、図13(D)に示すとおり測定光L33に固有の部分散乱ポテンシャルデータU3は、散乱ポテンシャルデータU3’上で他の部分散乱ポテンシャルデータから分離されている。また、図13(E)に示すとおり測定光L44に固有の部分散乱ポテンシャルデータU4は、散乱ポテンシャルデータU4’上で他の部分散乱ポテンシャルデータから分離されている。また、図13(F)に示すとおり測定光L55に固有の部分散乱ポテンシャルデータU5は、散乱ポテンシャルデータU5’上で他の部分散乱ポテンシャルデータから分離されている。また、図13(G)に示すとおり測定光L66に固有の部分散乱ポテンシャルデータU6は、散乱ポテンシャルデータU6’上で他の部分散乱ポテンシャルデータから分離されている。
そこで、本実施形態の演算装置は、散乱ポテンシャルデータU0’から部分散乱ポテンシャルデータU0を抽出し、散乱ポテンシャルデータU1’から部分散乱ポテンシャルデータU1を抽出し、散乱ポテンシャルデータU2’から部分散乱ポテンシャルデータU2を抽出し、散乱ポテンシャルデータU3’から部分散乱ポテンシャルデータU3を抽出し、散乱ポテンシャルデータU4’から部分散乱ポテンシャルデータU4を抽出し、散乱ポテンシャルデータU5’から部分散乱ポテンシャルデータU5を抽出し、散乱ポテンシャルデータU6’から部分散乱ポテンシャルデータU6を抽出する。
但し、散乱ポテンシャルデータUi’における部分散乱ポテンシャルデータUiの抽出枠のサイズはΔAに設定され、部分散乱ポテンシャルデータUiを抽出するための抽出枠の中心位置は、測定光Liiの光路長オフセット量と同じ値、すなわち(2iΔA)に設定される(なお、ここでは部分散乱ポテンシャルデータU0の発現位置を原点とした)。
そして、本実施形態の演算装置は、抽出した7種類の部分散乱ポテンシャルデータU0、U1、U2、U3、U4、U5、U6に対して第1実施形態と同じ演算処理を施すことにより、試料18の三次元構造データを作成する。これによって、本実施形態でも第1実施形態と同じ効果を得ることができる。
また、本実施形態で検出すべき散乱ポテンシャルデータU0’ 、U1’ 、U2’ 、U3’ 、U4’ 、U5’ 、U6’の各々の距離範囲(図13の横軸)は、第1実施形態で検出すべき散乱ポテンシャルデータU’の距離範囲(図3の横軸)より狭い。よって、本実施形態のイメージセンサ23fの波数方向の画素ピッチ(受光部の配列ピッチ)は、第1実施形態のラインセンサ23eの波数方向の画素ピッチ(受光部の配列ピッチ)より広くても構わない。
[実施形態の補足]
なお、上述した実施形態では、対物レンズ17の瞳(開口)の分割数(=オフセット部材における領域数)を7としたが、7以外の数としてもよい。対物レンズ17の瞳(開口)の分割数を多くするほど、対物レンズ17の部分開口のサイズが小さくなるので、演算量は増えるものの、イメージ深度は拡大される。
[実施形態の補足]
なお、上述した実施形態では、対物レンズ17の瞳(開口)の分割数(=オフセット部材における領域数)を7としたが、7以外の数としてもよい。対物レンズ17の瞳(開口)の分割数を多くするほど、対物レンズ17の部分開口のサイズが小さくなるので、演算量は増えるものの、イメージ深度は拡大される。
また、上述した実施形態では、対物レンズ17の部分開口の形状(=オフセット部材における複数の領域の形状)を円形としたが、多角形など他の形状としてもよいことはいうまでもない。
また、上述した実施形態では、透過型のオフセット部材を使用したが、透過型のオフセット部材の代わりに反射型のオフセット部材を使用してもよい。反射型のオフセット部材は、厚さの異なる複数の位相領域の代わりに、高さの異なる複数の反射面が形成された部材である。
[実施形態の作用効果]
上述した実施形態の合成開口型SD−OCTは、測定アームを経由した複数波長の測定光と参照アームを経由した複数波長の参照光とを互いに干渉させることにより干渉光を生成する干渉計(ビームスプリッタ13、14、19、21)と、前記干渉光を物体の散乱ポテンシャル情報(散乱ポテンシャルデータU’)へと変換する検出部(分光器23、演算装置40、)と、前記測定アームに配置された対物レンズ(17)による前記測定光の集光点で前記物体(試料18)の基準面(P)を走査する走査部(ガルバノスキャナ15)と、前記対物レンズ(17)の互いに異なる複数個の部分開口(17−0〜17−6)を個別に通過する複数種類の前記測定光の間に互いに異なる光路長オフセットを付与するオフセット部(第1オフセット部材24、第2オフセット部材25、ビーム分離部材30)とを備える。
[実施形態の作用効果]
上述した実施形態の合成開口型SD−OCTは、測定アームを経由した複数波長の測定光と参照アームを経由した複数波長の参照光とを互いに干渉させることにより干渉光を生成する干渉計(ビームスプリッタ13、14、19、21)と、前記干渉光を物体の散乱ポテンシャル情報(散乱ポテンシャルデータU’)へと変換する検出部(分光器23、演算装置40、)と、前記測定アームに配置された対物レンズ(17)による前記測定光の集光点で前記物体(試料18)の基準面(P)を走査する走査部(ガルバノスキャナ15)と、前記対物レンズ(17)の互いに異なる複数個の部分開口(17−0〜17−6)を個別に通過する複数種類の前記測定光の間に互いに異なる光路長オフセットを付与するオフセット部(第1オフセット部材24、第2オフセット部材25、ビーム分離部材30)とを備える。
このようなオフセット部(第1オフセット部材24、第2オフセット部材25、ビーム分離部材30)によれば、複数個の前記部分開口(17−0〜17−6)の各々に固有の部分散乱ポテンシャル情報(部分散乱ポテンシャルデータU0〜U6)を前記散乱ポテンシャル情報(散乱ポテンシャルデータU’)上で互いに分離することが可能となる。
そして、分離されたこれらの部分散乱ポテンシャル情報(部分散乱ポテンシャルデータU0〜U6)を抽出して合成すれば、複数個の前記部分開口(17−0〜17−6)の合成開口と同等の横分解能を有し、かつ前記部分開口(17−0〜17−6)の単体と同等のイメージ深度を有した構造データを作成することが可能である。
したがって、上述した実施形態の合成開口型SD−OCTのオフセット部(第1オフセット部材24、第2オフセット部材25)によれば、横分解能の向上とイメージ深度の拡張との双方が可能となる。
また、第1実施形態の前記オフセット部(第1オフセット部材24、第2オフセット部材25)には、前記測定アームの往路の単独光路のうち、複数個の前記部分開口(17−0〜17−6)に対応する複数個の領域に複数種類のオフセット領域(A0〜A6)を個別に配置した第1オフセット部材(24)と、前記測定アームの復路の単独光路のうち、複数個の前記部分開口(17−0〜17−6)に対応する複数個の領域に複数種類のオフセット領域(B0〜B6)を個別に配置した第2オフセット部材(25)とが含まれ、前記第1オフセット部材(24)における複数種類の前記オフセット領域(A0〜A6)のオフセットピッチ(ΔA)と、前記第2オフセット部材(25)における複数種類の前記オフセット領域(B0〜B6)のオフセットピッチ(ΔB)とは、互いに異なる。
また、第2実施形態の前記オフセット部(第1オフセット部材24、ビーム分離部材30)には、前記測定アームの往復と復路との共通光路のうち、複数個の前記部分開口に対応する複数個の領域に複数種類のオフセット領域(A0〜A6)を個別に配置したオフセット部材(第1オフセット部材24)と、前記干渉光のうち、複数種類の前記オフセット領域(A0〜A6)に個別に対応する複数種類の部分干渉光を空間的に分離する分離部材(ビーム分離部材30)とが含まれる。
また、上述した実施形態において、前記走査の第1方向の走査ピッチと第2方向の走査ピッチとの比は、複数個の前記部分開口(17−0〜17−6)の前記第1方向の最小配列ピッチと前記第2方向の最小配列ピッチとの比と同じに設定される。
また、上述した実施形態の合成開口型SD−OCTは、前記基準面(P)の各座標について検出された前記散乱ポテンシャル情報(散乱ポテンシャルデータU’)から、複数個の前記部分開口(17−0〜17−6)の各々に固有の部分散乱ポテンシャル情報(部分散乱ポテンシャルデータU0〜U6)を抽出し、1座標につき複数個ずつ抽出された前記部分散乱ポテンシャル情報(部分散乱ポテンシャルデータU0〜U6)を合成することにより、複数個の前記部分開口(17−0〜17−6)の合成開口と同等の横分解能を有し、かつ、前記部分開口(17−0〜17−6)の単体と同等のイメージ深度を有した三次元構造データを作成する演算部(演算装置40)を更に備える。
11…白色レーザ光源、12…コリメートレンズ、13、14、19、21…ビームスプリッタ、24…第1オフセット部材、25…第2オフセット部材、16…リレーレンズ、15…ガルバノスキャナ、17…対物レンズ、18…試料、20…参照面、22…集光レンズ、23…分光器、39…制御装置、40…演算装置、23a…スリットマスク、23b…コリメートミラー、23c…反射回折格子、23d…集光ミラー、23e…ラインセンサ
Claims (6)
- 測定アームを経由した複数波長の測定光と参照アームを経由した複数波長の参照光とを互いに干渉させることにより干渉光を生成する干渉計と、
前記干渉光を物体の散乱ポテンシャル情報へと変換する検出部と、
前記測定アームに配置された対物レンズによる前記測定光の集光点で前記物体の基準面を走査する走査部と、
前記対物レンズの互いに異なる複数個の部分開口を個別に通過する複数種類の前記測定光の間に互いに異なる光路長オフセットを付与するオフセット部と、
を備えることを特徴とする干渉観察装置。 - 請求項1に記載の干渉観察装置において、
前記オフセット部には、
前記測定アームの往路の単独光路のうち、複数個の前記部分開口に対応する複数個の領域に複数種類のオフセット領域を個別に配置した第1オフセット部材と、
前記測定アームの復路の単独光路のうち、複数個の前記部分開口に対応する複数個の領域に複数種類のオフセット領域を個別に配置した第2オフセット部材とが含まれ、
前記第1オフセット部材における複数種類の前記オフセット領域のオフセットピッチと、前記第2オフセット部材における複数種類の前記オフセット領域のオフセットピッチとは、互いに異なる
ことを特徴とする干渉観察装置。 - 請求項1に記載の干渉観察装置において、
前記オフセット部には、
前記測定アームの往復と復路との共通光路のうち、複数個の前記部分開口に対応する複数個の領域に複数種類のオフセット領域を個別に配置したオフセット部材と、
前記干渉光のうち、複数種類の前記オフセット領域に個別に対応する複数種類の部分干渉光を空間的に分離する分離部材とが含まれる
ことを特徴とする干渉観察装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の干渉観察装置において、
前記走査の第1方向の走査ピッチと第2方向の走査ピッチとの比は、複数個の前記部分開口の前記第1方向の最小配列ピッチと前記第2方向の最小配列ピッチとの比と同じに設定される
ことを特徴とする干渉観察装置。 - 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の干渉観察装置において、
前記基準面の各座標について検出された前記散乱ポテンシャル情報から、複数個の前記部分開口の各々に固有の部分散乱ポテンシャル情報を抽出し、1座標につき複数個ずつ抽出された前記部分散乱ポテンシャル情報を合成することにより、複数個の前記部分開口の合成開口と同等の分解能を有し、かつ、前記部分開口の単体と同等のイメージ深度を有した三次元構造データを作成する演算部を更に備える
ことを特徴とする干渉観察装置。 - 測定アームを経由した複数波長の測定光と参照アームを往復した複数波長の参照光とを互いに干渉させることにより干渉光を生成する干渉手順と、
前記干渉光を物体の散乱ポテンシャル情報へと変換する検出手順と、
前記測定アームに配置された対物レンズによる前記測定光の集光点で前記物体の基準面を走査する走査手順と、
前記対物レンズの互いに異なる複数個の部分開口を個別に通過する複数種類の前記測定光の間に互いに異なる光路長のオフセットを付与するオフセット手順と
を有することを特徴とする干渉観察方法。
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