JP2015170879A - 携帯式電子機器の使用環境を切り換える方法、携帯式電子機器およびコンピュータ・プログラム - Google Patents

携帯式電子機器の使用環境を切り換える方法、携帯式電子機器およびコンピュータ・プログラム Download PDF

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【課題】スマートフォンの2つのタッチスクリーンの使用モードを切り換える。
【解決手段】タッチスクリーン103a、103bは、ユーザに対して一方が利用側で他方が背面側となる。スマートフォン100は、アプリケーションの画面を表示する第1の使用モードまたは第2の使用モードで動作する。利用側に位置するタッチスクリーン103aが第1の使用モードに移行し、背面側に位置するタッチスクリーン103bが機能を停止する。ユーザは利用側と背面側のタッチスクリーンを入れ替えるために筐体の向きを変える。向きを変える操作に応じて利用側に位置するタッチスクリーン103bが第2の使用モードに移行し第1のタッチスクリーンが機能を停止する。あるいは向きを変える操作に応じてタッチスクリーン103a、103bがログオン画面を表示する待機モードに移行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の使用環境で動作することが可能な携帯式電子機器の使用環境を円滑に切り換える技術に関する。
タブレット型コンピュータ(タブレットPC)または多機能携帯電話(スマートフォン)などの携帯式電子機器が普及し、その利用形態が個人的利用から業務上の利用に拡大しつつある。これまで、社員が業務に利用する携帯電話を持ち歩くことは多かったが、携帯電話は内部に保持する情報がメールや電話帳に限られているため、紛失時に回線を経由してリモート・ロックやリモート・ワイプをかけることでほぼ情報漏洩の危険を防止することができた。
タブレットPCやスマートフォンは、電話機能とPC機能を同時に保有しており、携帯電話と同じ感覚で使用できるとともに、多量のデータを保存しておくこともできる。近年は、個人が所有するタブレットPCやスマートフォンをビジネスとプライベートで併用することも多くなってきた。携帯に便利なスマートフォンを、外出先での会議や商談で利用できれば便利であるが、紛失時の情報漏洩に対するリスクが増大する。
個人所有の携帯式電子機器をビジネスに利用する場合の問題点は、近年BYOD(Bring Your Own Device)として議論されている。ノートブック型パーソナル・コンピュータ(ノートPC)の業務上の利用については、すでにさまざまな情報漏洩対策が講じられてきているが、タブレットPCやスマートフォンについてもMDM(Mobile Device Management)の活動のなかで企業が一元的な管理体制を整えつつある。MDMでは、ビジネス用の携帯式電子機器に対しインストール可能なアプリケーションを制限したり、撮影機能やデータの記憶機能を制限したりするため、個人的利用には向かない。
したがって、ユーザは業務用と個人用の2台の携帯式電子機器を持ち歩くことになる。Cellrox社(URL:http://www.cellrox.com/)では、1台の情報端末をビジネス用とパーソナル用に切り換える技術を提供している。同社の技術では、ボタン操作やアイコン操作で使用モードをビジネス・モードとプライベート・モードの間で切り換えるようにしている。
特許文献1は、1台のタブレット端末を複数の閲覧者にそれぞれの秘匿性を維持しながら閲覧させる発明を開示する。同文献には机上に置かれた1台のタブレット端末がその周囲を取り囲む閲覧者に対する傾斜角度を加速度センサで検出して方向に位置する閲覧者に対応した画面を表示させる。特許文献2は、筐体の表面と裏面にそれぞれタッチセンサディスプレイを備えるスマートフォンの発明を開示する。同文献は、表面にウェブブラウジングなどスマートフォン利用者の利用形態に合わせたアプリケーション画面を表示し、裏面に入力インターフェース画面、スクリーンセーバ画面、壁紙画面、広告画面などを表示し、裏表をひっくり返して表面と裏面の表示内容を入れ替えると常に表面にアプリケーション画面が表示されるように画面が変化することを記載している。
特開2013−98875号公報 特開2013−145543号公報
1台の携帯式電子機器にビジネス・モードプライベート・モードの2つの使用モードを実装して切り換えて使用することができれば2台持ち運ぶよりも便利である。この場合、使用モードをユーザの負担がないように切り換えることができれば一層便利である。ボタン操作やアイコン操作で使用モードを切り換える場合は、頻繁に使用モードを切り換えて使用する際の切換操作が煩雑である。また、1台の携帯式電子機器が表面と裏面にそれぞれタッチスクリーンを備える場合は、一方のタッチスクリーンがビジネス・モードで動作し、他方のタッチスクリーンがプライベート・モードで動作するようにして、ユーザに対向するタッチスクリーンの動作だけが有効になるように簡単に切り換えることができれば都合がよい。
そこで本発明の目的は、簡単な操作で携帯式電子機器の使用環境を切り換える方法を提供することにある。さらに本発明の目的は、ユーザがさまざまな姿勢で使用している携帯式電子機器の使用環境を切り換える方法を提供することにある。さらに本発明の目的は、携帯式電子機器のセキュリティ・レベルを維持しながら使用環境を切り換える方法を提供することにある。さらに本発明の目的は、そのような方法を実現するコンピュータ・プログラムおよび携帯式電子機器を提供することにある。
本発明の第1の態様では、携帯式電子機器が相互に背中合わせに配置した、アプリケーション・プログラムを第1の使用環境で実行する第1のタッチスクリーンと、アプリケーション・プログラムを第2の使用環境で実行する第2のタッチスクリーンを備える。ユーザに対向する第1のタッチスクリーンが第1の使用環境に移行し第2のタッチスクリーンが機能を停止する。つづいて、ユーザに対する筐体の向きの変化を検出する。さらにつづいて第2のタッチスクリーンの向きがユーザに対向するまで変化したことに応じて第2のタッチスクリーンが第2の使用環境に移行する。
したがって、第2のタッチスクリーンはユーザに対向する位置に位置付けられると機能停止状態から第2の使用環境に自動的に移行する。ユーザはタッチ操作やボタン操作をしないでも筐体が向きを変えるように持ち替えるだけで使用環境を切り換えることができる。またシステムが、筐体の向きの変化から使用環境に移行させるタッチスクリーンがユーザに対向することを検出しているため、ユーザがいかなる姿勢で携帯式電子機器を操作していても、最初の姿勢を対向している状態とみなして使用環境を切り換えることができる。第2のタッチスクリーンは第1のタッチスクリーンが第1の使用環境に移行している間、機能を停止しているため、誤入力を防ぎかつ消費電力を低減することができる。
ユーザに対する筐体の向きの変化は、ユーザに対向している基準姿勢からの筐体の回転角で検出することができる。このとき基準姿勢は、角加速度または角速度といった筐体の回転速度が所定値を越えたときに確定することができる。その結果、ユーザはシステムに使用環境を切り換える意図を、筐体を反転するときの回転速度で伝えることができるため、使用環境を切り換える意図がないときに誤って使用環境が切り換わることを防ぐことができる。
回転角が第1の所定値を越えたときに第2の使用環境に移行し、回転角が第1の所定値より小さい第2の所定値を越えたときに第1のタッチスクリーンが機能を停止することができる。その結果、ユーザに対向する状態から外れた状態の第1のタッチスクリーンに対する誤入力を防ぐことができる。第2のタッチスクリーンが機能を停止するときには第2の使用モードのコンテキストを維持し、第1のタッチスクリーンが機能を停止するときには第1の使用モードのコンテキストを維持しておけば、機能停止状態からいずれの使用モードにも短時間で復帰することができる。
回転角が第1の所定値を越える前に第2の所定値未満になったときに、第1のタッチスクリーンが第1の使用環境に復帰することができる。その結果、ユーザが使用環境の切り換えを意図しないで筐体を回転させてしまったような場合でも回転角が第1の所定値を越える前であれば、第1の使用環境に復帰させることができる。第1のタッチスクリーンが第1の使用環境に対する待機状態に移行し、第2のタッチスクリーンが第2の使用環境に対する待機状態に移行していれば、ログオン操作の検出で第1のタッチスクリーンが第1の使用環境に移行し、または第2のタッチスクリーンが第2の使用環境に移行することができる。
携帯式電子機器は、第1のタッチスクリーンと第2のタッチスクリーンを背中合わせに配置する折り畳みモードと、第1のタッチスクリーンと第2のタッチスクリーンを隣り合わせに配置する見開きモードで使用することが可能な折り畳み式の携帯式電子機器とすることができる。この場合、見開きモードでログオン画面を表示して待機状態に移行し、ログオン画面に対するタッチ操作を検出して第1のタッチスクリーンおよび第2のタッチスクリーンが第1の使用環境に移行することができる。
このとき折り畳みモードへの移行を検出してユーザに対向するタッチスクリーンを特定し、特定したタッチスクリーンが第1の使用環境へ移行することができる。ログオン画面に対するタッチ操作を検出して第1のタッチスクリーンおよび第2のタッチスクリーンが第2の使用環境に移行し、折り畳みモードへの移行を検出してユーザに対向するタッチスクリーンを特定し、特定したタッチスクリーンが第2の使用環境へ移行することができる。第1の使用環境と第2の使用環境は、相互にセキュリティ・レベルの異なる使用環境とすることができる。このとき、筐体の揺動を監視し、筐体が静止したと判断したときに第1のタッチスクリーンと第2のタッチスクリーンが待機状態に移行することができる。その結果、紛失したときにセキュリティ・レベルの高い使用環境への不正なアクセスを防ぐことができる。
本発明の第2の態様では、ユーザに対向する第1のタッチスクリーンが第1の使用環境に移行し、第2のタッチスクリーンが機能を停止する。つづいて、ユーザに対する筐体の向きの変化を検出する。つづいて、第2のタッチスクリーンの向きがユーザに対向するまで変化したことに応じて第2のタッチスクリーンが第2の使用環境に対する待機状態に移行する。さらにつづいて、第2のタッチスクリーンに対するタッチ操作を検出して第2のタッチスクリーンが第2の使用環境に移行する。
筐体の向きが変化することで一旦待機状態に移行するために、パスコードを設定する必要がある使用環境の安全性を確保することができる。第1のタッチスクリーンの向きがユーザに対向するまで変化したことに応じて第1のタッチスクリーンが第1の使用環境に対する待機状態に移行し、第1のタッチスクリーンに対するタッチ操作を検出して第1のタッチスクリーンが第1の使用環境に移行することができる。
本発明の第3の態様では、携帯式電子機器がタッチスクリーンを備え、アプリケーション・プログラムを実行する第1の使用環境またはアプリケーション・プログラムを実行する第2の使用環境で動作する。タッチスクリーンが第1の使用環境に移行する。つづいて、所定値以上の回転速度で筐体の向きが変化することを検出する。さらにつづいて、筐体の向きの変化に応じてタッチスクリーンが第2の使用環境に移行する。
本発明により、簡単な操作で携帯式電子機器の使用環境を切り換える方法を提供することができた。さらに本発明により、ユーザがさまざまな姿勢で使用している携帯式電子機器の使用環境を切り換える方法を提供することができた。さらに本発明により、携帯式電子機器のセキュリティ・レベルを維持しながら使用環境を切り換える方法を提供することができた。さらに本発明により、そのような方法を実現するコンピュータ・プログラムおよび携帯式電子機器を提供することができた。
本発明の適用が可能な携帯式電子機器の一例を説明する図である。 本発明の適用が可能な折り畳み式の携帯式電子機器の一例を説明する図である。 スマートフォン100のハードウェア構成の一例を示す機能ブロック図である。 スマートフォン100が実装するソフトウェアの構造の一例を説明するための図である。 使用モードを切り換える制御システム300の構成を説明するための機能ブロック図である。 スマートフォン100の動作状態の遷移を説明するための状態遷移図である。 オフ状態から動作状態A、B、Gに遷移するときの動作手順を示すフローチャートである。 動作状態Gから動作状態E、F、C、Dに遷移するときの動作手順を示すフローチャートである。 動作状態A、B、C、D間を遷移するときの動作手順を示すフローチャートである。 動作状態がD、A、C、B、Dの順番に遷移するときの動作を示すタイミングチャートである。 動作状態C、D間を遷移するときの動作手順を示すフローチャートである。 動作状態C、D間を遷移するときの動作手順を示すフローチャートである。 動作状態C、D間を遷移するときの動作を示すタイミングチャートである。 タッチスクリーンの動作モードを説明するための図である。
[定義]
本明細書に使用する用語について説明する。携帯式電子機器のパワーステートは、オフ状態、オン状態、およびスリープ状態を含む。オフ状態は計時機能を除いたほとんどの機能が停止する状態をいう。オン状態はすべての機能が使用できる状態をいう。スリープ状態はオン状態に比べていくつかの機能が停止または低下している状態をいう。オン状態とスリープ状態では、動作するアプリケーションおよびハードウェアの組み合わせで消費電力が変化する。
タッチスクリーンは停止モード、待機モード、および使用モードの3つの動作モードを含む。停止モードはタッチスクリーンの表示機能およびタッチ操作機能が停止する状態をいう。停止モードは、複数のタッチスクリーンを搭載する携帯式電子機器に適用する概念である。待機モードは、タッチスクリーンにログオンのためのログオン画面を表示して少なくともログオンのためのタッチ操作が可能な状態をいう。待機モードでは、誤ったタッチ操作を防いだり、カスタマイズした固定的な画面を表示したり、あるいは時刻、日付、メールの通知などのダイナミックな情報を表示することができる。
使用モードは、タッチスクリーンにタッチ操作をして当該使用モードが含むすべてのアプリケーションを実行できる状態をいう。携帯式電子機器のパワーステートとの関係で、待機モードはスリープ状態の範疇に入り、使用モードはオン状態の範疇に入り、停止モードはオン状態とスリープ状態の範疇に入る。本発明にかかる携帯式電子機器は、一例として後に説明するビジネス・モードおよびプライベート・モードのような複数の使用モードを実装しており切り換えの操作を行うことでいずれかの使用モードで動作する。
ログオン操作は、システムをログオン状態に移行させるために、ユーザが待機モードで表示されているログオン画面に対して行うタッチ操作をいう。ログオン操作は、アンロックのためのタッチ操作とパスコードが設定されている場合のパスコード入力のためのタッチ操作を含む。パスコード入力のタッチ操作は、パスコードを入力するためのタッチ操作および必要に応じてユーザIDを入力するためのタッチ操作を含む。
アンロック操作とパスコード入力操作は別々のタッチ操作で行ってもよいし、両方を兼用するタッチ操作で行ってもよい。パスコードが設定されていないときは、アンロック操作をするだけで使用モードに移行させることができる。ログオフ操作は、システムをログオン状態からログオフ状態に移行させるために、使用モードで表示されている画面に対して行うタッチ操作をいう。ただしログオフ操作は、ナビゲーション・ボタンまたはパワー・ボタンの押下で行うようにしてもよい。パワーオン操作およびパワーオフ操作は、オフ状態とスリープ状態またはオン状態の間でパワーステートを変化させる操作をいう。パワーオフ操作はパワー・ボタンの押下やタッチ操作で行うことができる。パワーオン操作はパワー・ボタンの押下で行うことができる。
図14は、ログオン状態、ログオフ状態、およびタッチスクリーンの動作モードの関係を示す図である。ログオン状態は、タッチスクリーンの停止モードと使用モードを含む、ログオフ状態はタッチスクリーンの待機モードを含む。パスコードは、あらかじめユーザがローカルまたはリモートのシステムに登録しておいた数字、文字、またはジェスチャなどの認証のための秘密情報をいう。パスコードはユーザIDを含む場合もある。ログオン状態およびログオフ状態は、オン状態およびスリープ状態における概念である。タッチ操作は、タッチスクリーンの表面に指または電子ペン(以後、本明細書においては両者を含めて単に指という。)が接触するか否かに係わらず入力座標をタッチスクリーンが認識できる状態にするすべての入力操作をいう。
タッチ操作は、一連の操作においてタッチ操作の位置を変化させないタップ操作と変化させるジェスチャ操作を含む。ジェスチャ操作は、フリック操作、スワイプ操作、ドラッグ操作、および回転操作などのシングルタッチ操作と、ピンチイン、ピンチアウトといったマルチタッチ操作を含む。フリック操作は、タッチ操作をしている指を短い距離だけほぼ一定の方向に移動させる操作をいう。本明細書で使用するその他の特別な用語については、以下において適宜定義する。
[携帯式電子機器の概要]
図1、図2は、本発明の適用が可能な携帯式電子機器の一例を説明する図である。携帯式電子機器は、スマートフォン、ファブレット端末、またはタブレット端末などといわれ、いずれもタッチスクリーンを搭載している。スマートフォンおよびファブレット端末は電話機能も搭載する。図1(A)は、片面タッチスクリーン式のスマートフォン10の外形を示す平面図および底面図である。筐体の表面11aにはタッチスクリーン11を搭載するが、裏面11bにはタッチスクリーンを搭載しない。図1(B)は、両面タッチスクリーン式のスマートフォン50の外形を示す平面図および底面図である。スマートフォン50は、筐体の表面51aにタッチスクリーン53aを搭載し、裏面51bにタッチスクリーン53bを搭載する。
図2は、折り畳み式のスマートフォン100の外形を示す平面図および底面図である。スマートフォン100は、タッチスクリーン103aを搭載する筐体101aとタッチスクリーン103bを搭載する筐体101bが、ヒンジ機構105a、105bで結合されて開閉できるように構成している。スマートフォン100は、収納モード、見開きモードおよび折り畳みモードの3つの姿勢モードを有する。
図2(A)、(B)は見開きモードの表面と裏面を示し、図2(C)、(D)は、折り畳みモードを示している。筐体101a、101bおよびタッチスクリーン103a、103bは平面が矩形状に形成されている。筐体101a、101bに対して、タッチスクリーン103a、103bのタッチ面の短辺方向にX軸を定義し、長辺方向にY軸を定義し、鉛直方向にZ軸を定義する。3軸の直交座標は、後に説明する加速度センサおよびジャイロセンサの検出軸に関連付けられる。
見開きモードは、タッチスクリーン103a、103bが相互に対向するように閉じた状態(収納モード)から180度開いた状態をいう。見開きモードでは、タッチスクリーン103a、103bが隣接して配置される。折り畳みモードは、筐体101a、101bが背中合わせに対向するように見開きモードから一方の筐体を180度または収納モードから360度回転させた状態をいう。
図1(B)に示したスマートフォン50と、図2(C)、(D)に示す折り畳みモードのスマートフォン100における2つのタッチスクリーンについては、一人のユーザは実質的に一方のタッチスクリーンしか利用できない。背中合わせに配置した2つのタッチスクリーンに対しては利用側と背面側を定義する。利用側のタッチスクリーンはユーザに対向しており画面の閲覧や所定のオブジェクトに対するタッチ操作をすることができる。
背面側のタッチスクリーンは、ユーザに対して閲覧ができない方向または利用側よりも閲覧が困難な方向を向いている。スマートフォン50、100を保持するときのユーザの姿勢によりタッチスクリーン103a、103bの重力方向に対する姿勢は変化するが、利用側と背面側は重力方向とは無関係にユーザとの関係だけを示す概念である。
図2(C)はタッチスクリーン103aが利用側に位置することを示し、図2(D)はタッチスクリーン103bが利用側に位置することを示している。スマートフォン50と折り畳みモードのスマートフォン100は、ユーザが反転操作をすることで、2つのタッチスクリーンのいずれか一方を利用側に位置付けることができる。このとき反射的に他方のタッチスクリーンは背面側に位置付けられる。反転操作とは、所定値以上の回転速度で2つのタッチスクリーンの利用側と背面側を入れ替える操作をいう。反転操作はスマートフォン100の姿勢モードを見開きモードから折り畳みモードに変化させる際に筐体103a、103bを回転させる操作も含む。
[ハードウェア構成]
図3は、スマートフォン100のハードウェア構成の一例を示す機能ブロック図である。本発明の適用範囲ではスマートフォン100のハードウェアの構成は周知であるため、図3は一部の要素だけを示すとともに説明は簡略化する。一例として筐体101aは、システム・ハードウェア150および電源回路151とシステム・ハードウェア150に接続されたタッチスクリーン103a、カメラ・モジュール111a、ジャイロセンサ113a、加速度センサ115a、無線モジュール117、およびSSD119などを含む。
筐体101bは、システム・ハードウェア150に接続されたタッチスクリーン103b、カメラ・モジュール111b、ジャイロセンサ113b、加速度センサ115b、開閉センサ133、および電源回路151に接続されたパワー・ボタン135を含む。タッチスクリーン103a、103bは、画面の表示機能とタッチ操作機能を含む。タッチスクリーン103a、103bは一例として、フラット・パネル・ディスプレイ(FPD)とタッチパネルを組み合わせた構造として実現できる。タッチスクリーン103a、103bのハードウェア上の構成は、本発明において特に限定しない。
たとえばFPDには、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイなどを採用することができる。タッチパネルの検出原理も特に限定する必要はなく、静電容量式、抵抗膜式、電磁誘導式、超音波表面弾性波式、または赤外線操作式などを採用することができる。タッチパネルは、タッチ操作する1本の指の座標だけを検出するシングルタッチ方式または同時に複数の指の座標を検出するマルチタッチ方式のいずれも採用することができる。
ジャイロセンサ113a、113bは、回転する筐体のX軸およびY軸廻りの角加速度を検出する。加速度センサ115a、115bは、3軸の重力加速度を検出する。開閉センサ133は、スマートフォン100の姿勢モードを判断するための信号を検出する。開閉センサ133は、ヒンジ機構105a、105bの回転角度を検出する回転センサ、または収納モードまたは折り畳みモードでの筐体101a、101bの接近を検出する接近センサで構成することができる。図3に示したハードウェアのなかで本発明に必須の要素は特許請求の範囲に記載している。
[使用モード]
スマートフォン100は、複数の使用モードを実装しており反転操作で切り換えることでいずれかの使用モードで動作する。使用モードは、動作するアプリケーションおよびハードウェアまたはいずれか一方の範囲の相違またはそれらに対する機能制限の有無または範囲により定義することができる。使用モードは、セキュリティ・レベルの相違によっても定義することができる。一例として使用モードは、セキュリティ・レベルが高いビジネス・モードと、セキュリティ・レベルをユーザが決定できるプライベート・モードとして定義することができる。ビジネス・モードで動作するスマートフォン100は、企業のセキュリティ・ポリシィに従うことが要求される。
ビジネス・モードではたとえば、インストールするアプリケーションの種類や、カメラや記憶装置などの情報漏洩に関連するハードウェアの使用に制限をかけることができる。ビジネス・モードでは、ログオンのためのパスコードの設定を義務づけたり、紛失対策としてリモート・ロック機能やリモート・ワイプ機能の設定を義務づけたりすることができる。これに対してプライベート・モードで動作するスマートフォン100は、そのようなセキュリティ・ポリシィの制約を受けない。
使用モードの他の例では、子供が使用するためのキッズ・モードを定義することができる。キッズ・モードでは、有害サイトへのアクセスの制限や課金が発生するサイトへのアクセスの制限をかけることができる。使用モードのさらに他の例では、一時的に他人にスマートフォン100を渡して保存している写真の閲覧やWebサイトへのアクセスを許可するゲスト・モードを定義することができる。ゲスト・モードでは、他人に閲覧されたくないメールやアドレス帳などの閲覧に制限をかけることができる。
使用モードのさらに他の例では、旅行や健康などに関する用途モードを定義することができる。旅行の用途モードでは、スマートフォン100を旅行で使用するのに便利なように、旅行に関連するアプリケーションのアイコンだけをホーム画面に表示したり、旅行中に撮影した写真だけを分類して保存したりすることができる。健康の用途モードでは、血圧、心拍、歩行数などのデータを自動的に記録したり、ネットワークを通じて当該データを医療機関に転送したりすることができる。
[ソフトウェア構成]
図4は、スマートフォン100が実装するソフトウェアの構造を説明するための図である。複数の使用モードは一例として、実環境で動作するOS上で動作するアプリケーションで実現することができる。本実施の形態では複数の使用モードを、仮想環境を利用して実現する場合について説明する。ハードウェア群180は、図3に示したハードウェアで構成される。
ハードウェア群180上ではハイパーバイザといわれる仮想化プログラム201が動作する。仮想化プログラム201のレイヤの上では、仮想マシーン203a〜203cのいずれかと仮想マシーン253が時分割で動作することができる。仮想マシーン203a〜203cは、アプリケーション205a〜205c、ゲストOS207a〜207c、および仮想ハードゥエア209a〜209cといったソフトウェアで構成され、それぞれが異なる使用モードの使用環境を構築する。
アプリケーション205a〜205cは、各使用モードにおいて少なくとも、Webブラウザ、メーラー、SNSプログラム、または文書ブログラムのような作業用のアプリケーションのいずれかを実行する。したがって各使用モードは、ソフトウェア・キーボードの画面、起動アイコンを表示するホーム画面、またはログオン操作のためのログオン画面のように作業用のアプリケーションの実行を補助するプログラムだけを実行している状態とは異なる。
仮想マシーン253は、アプリケーション255、管理OS257、および仮想ハードウェア259といったソフトウェアで構成され、実行する仮想マシーン203a〜203cのコンテキストを切り換えてタッチスクリーン103a、103bごとに所定の使用環境を実現する。アプリケーション255は、監視プログラム255a、使用モード切り換えプログラム255b、ログオン・プログラム255c、およびパワーステート制御プログラム255dなどのようにいずれの使用モードでも動作するアプリケーションを含む。仮想化プログラム201は、ハードウェア群180をエミュレートして、仮想マシーン203a〜203c、253にハードウェア群180の各要素に対応した仮想ハードウェア209a〜209cを構築する。
たとえば、仮想マシーン203aがビジネス・モードを実現し、仮想マシーン203bがプライベート・モードを実現するときに、仮想ハードウェア209aはカメラ・モジュール111a、111bを含まない場合がある。また、アプリケーション205aはインターネットに接続するWebブラウザやSNSプログラムなどを含まない場合がある。また、アプリケーション205aは、認証やリモート・ロックなどのセキュリティ・ポリシーを実現するためのモジュールを含む場合がある。
ゲストOS207a〜207c、管理OS257は特に限定する必要はなくたとえば、iOS(登録商標)、Android(登録商標)、Windows phone(登録商標)、Windows RT(登録商標)、またはWindows8(登録商標)などから選択することができる。仮想化プログラム201および仮想マシーン203a〜203c、253は、パワー・ボタン135を押してスマートフォン100をオフ状態からスリープ状態に移行させる際に、システム・メモリにブート・イメージがロードされる。使用モード切り換えプログラム255bは、仮想マシーン203a〜203cのCPU、システム・メモリなどの仮想ハードウェア209a〜209cが保持するコンテキストを切り換えることによって使用環境を切り換える。図4のプログラムは、SSD119に格納される。
[制御システム]
図5は、使用モードを切り換える制御システム300の構成の一例を説明するための機能ブロック図である。制御システム300は、それぞれ図3、図4で説明したハードウェアとソフトウェアとの協働により構成した、動作モード監視部301、座標データ生成部303、画像データ生成部305、使用モード切換部307およびアプリケーション実行部309を含む。動作モード監視部301と使用モード切換部307は、仮想マシーン253で構成することができる。このとき、動作モード監視部301は監視プログラム255aを含み、使用モード切換部307は使用モード切換プログラム255b、ログオン・プログラム255c、およびパワーステート制御プログラム255dを含んで構成することができる。
動作モード監視部301は、ジャイロセンサ113a、113b、加速度センサ115a、115b、開閉センサ133などからの信号に基づいて、姿勢モードを判断する。動作モード監視部301は、反転操作を検出しさらにタッチスクリーン103a、103bのうちで利用側のタッチスクリーン(または背面側のタッチスクリーン、以下同じ)を特定する。動作モード監視部301は姿勢モードを示す姿勢イベント、および利用側のタッチスクリーンを特定する利用イベントを変化があるたびに使用モード切換部307送る。
動作モード監視部301はジャイロセンサ113a、113bの出力を利用して、反転操作が行われたときの利用側のタッチスクリーンを以下の手順で特定することができる。動作モード監視部301は、折り畳み状態のままで反転操作が行われたときおよび見開き状態から折り畳み状態に変化させる反転操作が行われたときに利用側のタッチスクリーンを特定する。
動作モード監視部301は、ジャイロセンサ113a、113bの出力を常時監視して所定値未満の角加速度は無視する。動作モード監視部301は、一例として、Y軸廻りの回転を検出して反転操作の有無を判断する。折り畳みモードの状態で反転操作が行われると、動作モード監視部301はY軸廻りの角加速度が所定値を越えた時点でリセットしてそのときの姿勢を基準姿勢(0度)に設定する。基準姿勢は、その時点で使用モードに移行しているタッチスクリーンが利用側のタッチスクリーンであることを前提にする。
したがって、動作モード監視部301は、ユーザがスマートフォン100を手に持って使用する際にゆっくりと回転させて向きを変える操作をしても、基準姿勢を設定しない。動作モード監視部301は、ジャイロセンサ113a、113bの一方または双方が検出した角加速度が所定値を越えたときに、それ以降に検出した角加速度を2回時間積分して基準姿勢からの回転角を計算する。動作モード監視部301は一例として基準姿勢からの回転角が180度に到達したときに折り畳みモードにおける反転操作が完了したと判断する。
後に説明するように、反転操作が行われると利用側のタッチスクリーンの使用モードが自動的に有効になるが、ユーザは反転操作の意思を筐体の回転速度で制御システム300に伝えることができる。したがって、ユーザが通常の使用のために筐体を所定値未満の角加速度で回転させたときに、それまでに使用モードであったタッチスクリーンが停止モードに移行することはない。見開きモードでは、タッチスクリーン103a、103bがいずれも利用側に位置する。
動作モード監視部301は、見開きモードにおいて、ジャイロセンサ113a、113bの一方が所定値以上の角加速度で180度回転したことを検出したときに、折り畳みモードに変化させる反転操作が完了したと判断する。このとき、動作モード監視部301は、ジャイロセンサ113a、113bのうち回転角が180度の出力を検出したジャイロセンサに対応するタッチスクリーンを背面側と特定する。動作モード監視部301は、見開きモードと折り畳みモードの間での変化が完了したことを、開閉センサ133で判断するようにしてもよい。
使用モード切換部307は、動作モード監視部301から受け取った姿勢イベントおよび利用イベントに基づいてタッチスクリーンの使用モードを判断し、電源回路151に指示してパワーステートを制御する。使用モード切換部307は、利用イベントをアプリケーション実行部309に送って、仮想マシーン203a〜203cを切り換える指示をする。使用モード切換部307は、待機モードのときにログオン画面を表示して、ログオン操作のためのパスコードの認証を行う。使用モード切換部307は、ログオフ操作が行われたときに電源回路151に指示してスリープ状態に遷移させる。
アプリケーション実行部309は、座標データ生成部303から受け取った入力座標または他のハードウェアからの信号に基づいていずれかの仮想マシーン203a〜203cのアプリケーション205a〜205cを実行し、画像データ生成部305に画像データを出力する。画像データは、利用イベントで特定されたタッチスクリーン103a、103bの両方またはいずれかに転送される。座標データ生成部303は、タッチ操作が行われたときにタッチスクリーン103a、103bが検出した入力座標を生成してアプリケーション実行部309または使用モード切換部307に送る。画像データ生成部305は、アプリケーション実行部309または使用モード切換部307から受け取った画像データを表示形式に変換してタッチスクリーン103a、103bに出力する。
[動作状態の遷移]
図6は、スマートフォン100の動作状態の遷移を説明するための状態遷移図である。ここに動作状態は、スマートフォン100の姿勢モードおよびパワーステートとタッチスクリーンの動作モードの組み合わせで構成している。スマートフォン100には、一例として動作状態A〜動作状態Gの7つの動作状態を定義している。動作状態間の方向を示す矢印で、実線は反転操作を検出した制御システム300が自動的に動作状態を遷移させる様子を示し、点線はタッチスクリーン103a、103bに対するタッチ操作、パワー・ボタン135の押下操作または姿勢を変化させる反転操作に応じて制御システム300が動作状態を変化させる様子を示している。
動作状態A、B、Gのパワーステートはスリープ状態で、動作状態C、D、E、Fのパワーステートはオン状態である。ユーザはタッチ操作またはボタン操作で、オフ状態から動作状態A、B、Gのいずれかに移行させ、状態A〜状態Gのいずれからでもオフ状態に移行させることができる。動作状態Gは、姿勢モードが見開きモードで動作モードが待機モードの状態である。
動作状態E、Fは、ともに姿勢モードが見開きモードである。動作状態Eは、2つのタッチスクリーン103a、103bの使用モードがプライベート・モードで、動作状態Fは2つのタッチスクリーン103a、103bの使用モードがビジネス・モードである。動作状態E、Fで2つのタッチスクリーン103a、103bの使用モードを同時にビジネス・モードまたはプライベート・モードにすると、図1のスマートフォン10よりもホーム画面に一度に多くの起動アイコンを表示することができるため、目的の起動アイコンを探すためのスワイプ操作が不要にか、もしくは少なくなる。また、同一使用モードの異なるアプリケーション画面を2つのタッチスクリーン103a、103bを利用して同時に表示することができる。2画面対応のアプリケーションでは、2つのタッチスクリーンを1画面として使用することもできる。動作状態Gと動作状態E、F間での遷移は、ユーザによるログオン操作またはログオフ操作で行う。
動作状態A、B、C、Dは姿勢モードがいずれも折り畳みモードである。動作状態Cは利用側のタッチスクリーンの使用モードがプライベート・モードで、背面側のタッチスクリーンの動作モードが停止モードである。動作状態Dは利用側のタッチスクリーンの使用モードがビジネス・モードで、背面側のタッチスクリーンの動作モードが停止モードである。動作状態Aは、利用側のタッチスクリーンの動作モードはプライベート・モードにログオンするためのログオン画面を表示する待機モードで、背面側のタッチスクリーンの動作モードはビジネス・モードにログオンするためのログオン画面を表示する待機モードである。
動作状態Bは、利用側のタッチスクリーンの動作モードはビジネス・モードにログオンするためのログオン画面を表示する待機モードで、背面側のタッチスクリーンの動作モードはプライベート・モードにログオンするためのログオン画面を表示する待機モードである。動作状態Aと動作状態Bの遷移は、筐体の向きを変えて利用側のタッチスクリーンを変えることで行うがシステム上の変化はない。
ユーザが動作状態Aからログオン操作をすると動作状態Cに移行し、動作状態Bからログオン操作をすると動作状態Dに移行する。動作状態E、Fと動作状態C、Dの間の遷移は、姿勢モードの変化を反転操作として検出した制御システム300が自動的に行う。動作状態C、Dと動作状態A、Bの間の遷移は、ユーザによるログオン操作またはログオフ操作で行う。動作状態Dから動作状態Aへの遷移、動作状態Cから動作状態Bへの遷移、および動作状態C、D間の遷移は、反転操作を検出した制御システム300が自動的に行う。
[使用モードの制御手順]
つぎに、制御システム300が図6の動作状態A〜Gを制御する手順を説明する。図7は、オフ状態から動作状態A、B、Gに遷移するときの動作手順を示すフローチャートである。ブロック401で、スマートフォン100の姿勢モードは、折り畳みモードまたは見開きモードのいずれかで、パワーステートがオフ状態のときにパワー・ボタン135の押下により電源が起動する。ブロック403で動作モード監視部301は、加速度センサ115a、115bまたは開閉センサ133の信号を検出して姿勢モードを判定し使用モード切換部307に姿勢イベントを送る。
折り畳みモードのときはブロック405に移行し、見開きモードのときはブロック451に移行する。ブロック405で使用モード切換部307から姿勢イベントを受け取ったアプリケーション実行部309は、デフォルトで定めておいた使用モードまたは記憶していた前回の使用モードに基づいてタッチスクリーン103a、103の一方をプライベート・モードのログオン画面を表示する動作状態Aの待機状態に遷移させ、他方をビジネス・モードのログオン画面を表示する動作状態Bの待機状態に遷移させる。制御システム300は、この時点では動作状態A、Bを特定していない。
ブロック407でユーザはこれからログオンしたい使用モードを選択するために必要な場合には筐体の向きを変えて利用側のタッチスクリーンを変更する操作をする。ブロック409でユーザが利用側のタッチスクリーンに対してログオン操作をする。ユーザがビジネス・モードでのログオンを意図する場合は、ブロック413で動作状態Bに移行し、プライベート・モードでのログオンを意図する場合はブロック453で動作状態Aに移行する。
ブロック403で、動作モード監視部301から見開きモードを示す姿勢イベントを受け取った使用モード切換部307は、タッチスクリーン103a、103bの両方またはいずれか一方にログオン画面を表示しブロック451で動作状態Gに移行する。ログオン画面には、ビジネス・モードまたはプライベート・モードを選択する操作オブジェクトを表示することができる。スマートフォン100が3つ以上の使用モードを含む場合は、選択オブジェクトをそれに応じた数だけ表示することができる。
図8は、動作状態Gから動作状態E、F、C、Dに遷移するときの動作手順を示すフローチャートである。ブロック451に続くブロック501でユーザが操作オブジェクトに対して、例えばスワイプ操作やフリック操作のようなログオン操作をする。ビジネス・モードにログオンするためのタッチ操作をしたときはブロック503に移行し、プライベート・モードにログオンするためのタッチ操作をしたときはブロック551に移行する。
ビジネス・モードにログオンするためのログオン操作は、パスコードやユーザIDの入力を含む。ブロック505で使用モード切換部307は、ビジネス・モードのログオン操作が成功したと判断したときに、電源回路151に指示してパワーステートをオン状態に移行させる。さらに使用モード切換部307は、アプリケーション実行部309に姿勢モードが見開きモードを示す姿勢イベントと使用モードがビジネス・モードを示すログオン・イベントを送る。
姿勢イベントとログオン・イベントを受け取ったアプリケーション実行部309が、コンテキストを切り換えてビジネス・モードの仮想マシーン203aの動作環境が作成した画像を、画像データ生成部305を通じてタッチスクリーン103a、103bに表示すると動作状態Fに移行する。ブロック551で使用モード切換部307は、プライベート・モードのログオン操作が成功したと判断したときに、電源回路151に指示してパワーステートをオン状態に移行させる。さらに使用モード切換部307は、アプリケーション実行部309に姿勢モードが見開きモードを示す姿勢イベントと使用モードがプライベート・モードを示すログオン・イベントを送る。
姿勢イベントとログオン・イベントを受け取ったアプリケーション実行部309が、コンテキストを切り換えてプライベート・モードの仮想マシーン203bの動作環境が作成した画像を、画像データ生成部305を通じてタッチスクリーン103a、103bに表示すると動作環境Eに移行する。ブロック507、553では、動作状態E、Fのときに見開きモードから折り畳みモードに移行させるための反転操作が行われる場合がある。
折り畳みモードで使用するときは、タッチスクリーン103a、103bの一方が利用側に他方が背面側に位置付けられるが、制御システム300はこの時点でいずれが利用側のタッチスクリーンであるかを認識しない。ユーザは見開きモードから折り畳みモードに移行する際の動作状態Gからの一連の操作において、自分に対向している2つのタッチスクリーン103a、103bのうち一方を利用側にするために、一方のタッチスクリーンが自らに対向する姿勢を維持しながら、もう一方のタッチスクリーンを裏側に折り畳む操作をする。
動作モード監視部301はブロック509、555で、ジャイロセンサ113a、113bの出力から、筐体101a、101bのいずれに対して反転操作をすることで折り畳みモードへ移行させようとしているかを判断して利用側のタッチスクリーンを特定する。動作モード監視部301は特定した利用側のタッチスクリーンを示す利用イベントを使用モード切換部307に送る。このとき動作モード監視部301は、開閉センサ133または加速度センサ115a、115bの出力により折り畳みモードへの移行が完了したことを認識するようにしてもよい。
ブロック511で使用モード切換部307は、電源回路151に指示して背面側のタッチスクリーンを停止モードにするとともに、アプリケーション実行部309に折り畳みモードを示す姿勢イベントと利用側のタッチスクリーンを示す利用イベントを送る。このときアプリケーション実行部309は、動作状態Fから動作状態Dに移行するときは使用モードの変更がないことをあらかじめ認識している。姿勢イベントと利用イベントを受け取ったアプリケーション実行部309がコンテキストを切り換えて、ビジネス・モードの仮想マシーン203aの動作環境が作成した画像を、画像データ生成部305を通じて利用側のタッチスクリーンに表示するとブロック511で動作状態Dに移行する。
ブロック555で使用モード切換部307は、電源回路151に指示して背面側のタッチスクリーンを停止モードにするとともに、アプリケーション実行部309に折り畳みモードを示す姿勢イベントと利用側のタッチスクリーンを示す利用イベントを送る。このときアプリケーション実行部309は、動作状態Eから動作状態Cに移行するときは使用モードの変更がないことをあらかじめ認識している。姿勢イベントと利用イベントを受け取ったアプリケーション実行部309がコンテキストを切り換えて、プライベート・モードの仮想マシーン203bの動作環境が作成した画像を、画像データ生成部305を通じて利用側のタッチスクリーンに表示するとブロック557で動作状態Cに移行する。
ブロック513、559では、動作状態C、Dのときに折り畳みモードから見開きモードへ移行させる操作が行われる場合がある。動作モード監視部301は、見開きモードに変化したと判断したときにブロック505、551に戻って、使用モード切換部307に姿勢イベントを送る。姿勢イベントを受け取った使用モード切換部307は、電源回路151に指示して、それまで背面側に位置して停止モードになっていたタッチスクリーンを使用モードに移行させて、アプリケーション実行部309に見開きモードを示す姿勢イベントを送る。アプリケーション実行部309は仮想マシーン203a、203bのコンテキストを切り換えて、2台のタッチスクリーン103a、103bにプライベート・モードまたはビジネス・モードの画像を表示して動作状態E、Fに戻る。
図9は、動作状態A、B、C、D間を遷移する動作手順を示すフローチャートである。図10は、動作状態がD、A、C、B、Dの順番に遷移するときの動作を示すタイミングチャートである。図10では、便宜上タッチスクリーン103aにビジネス・モードを割り当て、タッチスクリーン103bにプライベート・モードを割り当てているが、前述のとおり動作状態A、B、C、Dへの移行のしかたで使用モードとタッチスクリーンの関係が逆になる場合もある。図10は、Y軸廻りの回転角がタイミング0の0度からタイミング5の180度まで回転し、さらにログオン操作に続いてタイミング6の0度からタイミング10の180度まで回転するときの動作を示している。なお、図10に示した動作状態が切り換わるときの回転角は一例であり、本発明をこれに限定するものではない。
タイミング1からタイミング3までは、利用側のタッチスクリーン103aがビジネス・モードに遷移し、背面側のタッチスクリーン103bが停止モードに遷移して動作状態Dに移行している。背面側のタッチスクリーン103bの停止モードはタイミング5まで続いている。タイミング5でタッチスクリーン103a、103bがそれぞれビジネス・モードまたはプライベート・モードに対する待機モードに遷移して動作状態Aに移行する。タイミング6では、タッチスクリーン103bが利用側に位置し、タッチスクリーン103aが背面側に位置している。
タイイング6でタッチスクリーン103bに対するログオン操作が行われると、タッチスクリーン103bはプライベート・モードに遷移し、タッチスクリーン103aは停止モードに遷移して動作状態Cに移行する。タイミング8でタッチスクリーン103bが停止モードに遷移し、タッチスクリーン103aの停止モードはタイミング10まで続いている。タイミング10でタッチスクリーン103a、103bがそれぞれビジネス・モードまたはプライベート・モードに対する待機モードに遷移して動作状態Bに移行する。タイミング11では、タッチスクリーン103aが利用側に位置し、タッチスクリーン103bが背面側に位置している。タイミング11でタッチスクリーン103aに対するログオン操作が行われると、タッチスクリーン103aはビジネス・モードに遷移し、タッチスクリーン103bは停止モードに遷移して動作状態Dに移行する。
動作状態Bに移行しているブロック413に続くブロック601でユーザは、利用側のタッチスクリーン103aが表示するビジネス・モードへ移行するためのログオン画面に対してログオン操作をする。ビジネス・モードにログオンするためのログオン操作は、パスコードやユーザIDの入力を含む。ブロック605でログオン操作が成功したと判断した使用モード切換部307は、電源回路151に指示してパワーステートをオン状態に移行させる。使用モード切換部307は、ログオン操作が行われたタッチスクリーン103aが利用側であると認識する。
使用モード切換部307は電源回路151に背面側のタッチスクリーン103bを停止モードにするように指示する。さらに使用モード切換部307は、アプリケーション実行部309に姿勢モードが折り畳みモードであることを示す姿勢イベントと、使用モードがビジネス・モードであることを示すログオン・イベントと利用側のタッチスクリーン103aを特定する利用イベントを送る。これらのイベントを受け取ったアプリケーション実行部309がコンテキストを切り換えて、ビジネス・モードの仮想マシーン203aの動作環境が作成した画像を、画像データ生成部305を通じて利用側のタッチスクリーン103aに表示するとタイミング1で動作状態Dに移行する。
ブロック607で動作モード監視部301は反転操作の有無を監視している。ユーザは動作状態Dで使用を継続する場合でも筐体を無意識に回転させる場合がある。動作モード監視部301は、Y軸廻りのゆるやかな回転とX軸廻りの回転は無視する。なお、X軸廻りの所定値以上の角速度による反転操作を検出して、仮想マシーン203cが実現する動作環境の使用モードに切り換えるようにすることもできる。筐体の長辺と短辺の長さの関係で掌に保持した状態でのY軸廻りの回転操作はX軸廻りの回転操作より容易に行うことができる。
動作モード監視部301は、所定値以上の角加速度を検出したときに設定した基準姿勢からの回転角が一例として90度を越えたときに、使用モード切換部307に90度を示す姿勢イベントを送る。使用モード切換部307は電源回路151に指示してタイミング3で利用側のタッチスクリーン103aを停止モードにする。この処理は、回転角が90度以上の状態では、ユーザが利用側のタッチスクリーン103aを利用する意図がないと考えてよいとともに、使用モードを維持する場合に生じる可能性がある誤入力を防止するために行う。
アプリケーション実行部309は回転角が0度から180度までは、仮想マシーン203aのコンテキストを維持し続けることができる。動作モード監視部301は、回転角が180度に到達する前に90度未満まで戻ったときは、使用モード切換部307に復帰を示す姿勢イベントを送る。姿勢イベントを受け取った使用モード切換部307は、電源回路151に指示して利用側のタッチスクリーン103aに電源を投入すると、使用モードに戻ったタッチスクリーン103aがビジネス・モードの画面を表示する。
動作モード監視部301は回転角が一例として180度に到達したときに、使用モード切換部307に180度を示す姿勢イベントを送る。姿勢イベントを受け取った使用モード切換部307はブロック609で、利用側のタッチスクリーンにプライベート・モードに移行するためのログオン画面を表示し、背面側のタッチスクリーン103aにビジネス・モードに移行するためのログオン画面を表示して動作状態Aに移行させる。さらに使用モード切換部307は、電源回路151に指示してタイミング5でタッチスクリーン103a、103bを待機モードに移行させる。この時点で、タッチスクリーン103bが利用側に変化している。ブロック609は、図7のブロック453に対応する。
ブロック651でタイミング1から3までの間にログオフ操作が行われたときは、アプリケーション実行部309は、使用モード切換部307にログオフ・イベントを送る。ログオフ・イベントを受け取った使用モード切換部307は、利用側のタッチスクリーン103aにビジネス・モードに移行するためのログオン画面を表示し、背面側のタッチスクリーン103bにプライベート・モードに移行するためのログオン画面を表示して動作状態Bに移行させる。さらに使用モード切換部307は、電源回路151に指示してパワーステートをスリープ状態に移行させる。
図10は、左から右に向かって1方向に回転する様子を示しているが、図10はY軸を中心にする右回転および左回転のいずれにも適用する。ブロック611でユーザは、利用側のタッチスクリーン103bが表示するプライベート・モードへ移行するためのログオン画面に対してログオン操作をする。ブロック613でログオン操作が成功したと判断した使用モード切換部307は、電源回路151にパワーステートをオン状態に移行させる指示をする。使用モード切換部307は、ログオン操作が行われたタッチスクリーン103bが利用側であると認識する。
使用モード切換部307は電源回路151に背面側のタッチスクリーン103aを停止モードにするように指示する。さらに使用モード切換部307は、アプリケーション実行部309に姿勢モードが折り畳みモードであることを示す姿勢イベントと、使用モードがプライベート・モードであることを示すログオン・イベントと利用側のタッチスクリーン103bを特定する利用イベントを送る。これらのイベントを受け取ったアプリケーション実行部309がコンテキストを切り換えて、プライベート・モードの仮想マシーン203bの動作環境が作成した画像を、画像データ生成部305を通じて利用側のタッチスクリーン103bに表示するとタイミング6で動作状態Cに移行する。
ブロック615では動作モード監視部301が反転操作の有無を監視している。動作モード監視部301は、反転操作があったと判断したときは使用モード切換部307にブロック607と同じ手順で90度および180度を示す姿勢イベントを送り、同様の処理が行われる。180度を示す姿勢イベントを受け取った使用モード切換部307は、利用側のタッチスクリーン103aにビジネス・モードに移行するためのログオン画面を表示し、背面側のタッチスクリーン103bにプライベート・モードに移行するためのログオン画面を表示して動作状態Bに移行させタイミング10でブロック601に戻る。
ブロック617でタイミング6から8までの間にログオフ操作が行われたときは、アプリケーション実行部309は、使用モード切換部307にログオフ・イベントを送る。ログオフ・イベントを受け取った使用モード切換部307は、利用側のタッチスクリーン103bにプライベート・モードに移行するためのログオン画面を表示し、背面側のタッチスクリーン103aにビジネス・モードに移行するためのログオン画面を表示して動作状態Aに遷移させる。さらにアプリケーション実行部309は、電源回路151に指示してパワーステートをスリープ状態に遷移させる。この時点で、タッチスクリーン103aが利用側に変化している。利用側のタッチスクリーン103aが表示するログオン画面にログオン操作をするとタイミング11で再び動作状態Dに移行する。
図7〜図10の手順では、反転操作によりビジネス・モードとプライベート・モードを切り換えて使用する場合に、一旦動作状態A、Bに遷移するためビジネス・モードのセキュリティは確保することができるが、ユーザによるログオン操作が介在して不便な場合がある。この場合、反転操作によりログオン操作を省略して直接動作状態C、D間を遷移させると都合がよい。しかし、ビジネス・モードにログオンするためのパスコード入力を省略すると、紛失や盗難のときの情報漏洩の危険が伴うためMDMに適応できなくなる。
つぎに、図11、図12のフローチャートを参照してMDMに適応しながら迅速に使用モードを切り換える動作手順を説明する。図13は、動作状態がD、C、Dの順番に遷移するときの動作を示すタイミングチャートである。図13は図10と同様に、Y軸廻りの回転角がタイミング0の0度からタイミング5の180度まで回転し、さらにタイミング10の180度まで回転するときの動作を示している。図13の動作が図10の動作と異なる点は、タイミング5、10で待機モードに遷移しないで直接使用モードが切り換わっている点だけである。
図11、図12の手順は、図7のブロック413、453に続く動作手順として説明するが、図7のブロック451に続いて図8のブロック511、557で動作状態D、Cに遷移したあとの動作にも適用することができる。図7〜図9と重複する動作手順は簡単に説明する。図11のブロック413に続くブロック701でログオン操作が行われてブロック705でタッチスクリーン103aを利用側とする動作状態Dに移行する(タイミング1)。
スマートフォン100は、通常ユーザが手に持って使用することが多い。ユーザが保持している限り筐体には揺れや回転が発生する。スマートフォン100が紛失や放置によりユーザの意図しない経路で他人の手に渡る場合は、筐体が静止状態を経由する。ブロック707で動作モード監視部301は、ジャイロセンサ113a、113b、加速度センサ115a、115bのすべてまたはいくつかの出力を監視して、スマートフォン100が、ユーザの手に継続的に保持された揺動状態か、放置された静止状態かを判断する。動作モード監視部301は静止状態が発生したと判断した場合は、ユーザの管理下から外れた可能性があると判断して、使用モード切換部307に動作状態Bに移行させるための制御イベントを送る。
制御イベントを受け取った使用モード切換部307は、ブロック615で説明した手順で動作状態Bに移行させてブロック701に戻る。これ以降は、ログオン操作をしない限りビジネス・モードにログオンすることができない。ブロック709で使用モード切換部307は、タッチスクリーン103a、103bに所定時間タッチ操作が行われていないと判断したときはブロック707の動作手順と同様にして動作状態Bに移行させる。
ブロック711では、ユーザが反転操作をして使用モードを切り換える場合がある。動作モード監視部301はブロック711で反転操作を検出すると利用側のタッチスクリーン103bを特定して、使用モード切換部307に利用イベントを送る。利用イベントを受け取った使用モード切換部307は、利用側のタッチスクリーン103bを示す利用イベントをアプリケーション実行部309に送る。
利用イベントを受け取ったアプリケーション実行部309はコンテキストを切り換えて、ブロック713で仮想マシーン203bの画像を利用側のタッチスクリーン103bに表示してタイミング5で動作状態Cに移行させる。ブロック711で反転操作がないときはブロック715に移行する。ブロック715でログオフ操作が行われたときはブロック413に戻り、ログオフ操作がない限りブロック705に戻って動作状態Dが継続する。
図12のブロック453に続くブロック801で、ログオン操作が行われるとブロック805で動作状態Cに移行する。このときのブロック805の動作状態Cは、図11のブロック713に対応させることができる(タイミング5)。ブロック807で静止状態が発生すると動作状態Aに移行してブロック801に移行する。
ブロック809でタッチスクリーン103a、103bに所定時間タッチ操作が行われていないときは、ブロック801に戻って動作状態Aに遷移する。ブロック801に戻ると、ログオン操作をしない限りプライベート・モードに移行することができない。ブロック811で反転操作が発生するとアプリケーション実行部309はコンテキストを切り換えて、ブロック813で仮想マシーン203aの画像を利用側のタッチスクリーン103aに表示してタイミング10で動作状態Dに移行する。
ブロック813の動作状態Dは、図11のブロック705に対応させることができる。このときアプリケーション実行部309はパスコードを要求しない。ブロック811で反転操作が発生しない場合は、ブロック815に移行する。ブロック815でログオフ操作が行われたときはブロック801に戻り、ログオフ操作がない限りブロック805に戻って動作状態Cが継続する。図7〜図9、図12、図13のフローチャートで説明した手順はすべてが本発明の必須の要素ではなく本発明の必須の要素は特許請求の範囲に記載している。また、各手順の順番も本発明の思想に反しない限り入れ替えることもできる。
これまで説明した使用モードを切り換えるための動作手順は、タッチスクリーンを表側と裏側に実装する図1のスマートフォン50に適用することできる。本発明はタッチスクリーンが1個しかないスマートフォン10にも適用することができる。スマートフォン10はタッチスクリーンを1台しか搭載しないため、使用モードを切り換えるために、所定値以上の角加速度または角速度での回転操作に加えて、通常の使用では発生しない特徴的な揺動や振動を与える操作をするようにしてもよい。回転操作の場合はたとえば、Y軸廻りの360度の回転を検出したときにビジネス・モードとプライベート・モードの間で交互に遷移させることができる。
また、360度の回転を検出したときに反対側の使用モードに対する待機モードに遷移させておき、ログオン操作でプライベート・モードまたはビジネス・モードに遷移させるようにしてもよい。さらに、X軸廻りの回転を検出したときには、ビジネス・モードまたはプライベート・モードと第3の使用モードとの間で遷移させるようにしてもよい。さらにZ軸廻りの回転を検出するようにしてもよい。このとき右回転と左回転を識別して使用モードを決めるようにしてもよい。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
10、50、100 スマートフォン
103a、103b 筐体
11、51a、51b、101a、101b タッチスクリーン
105a、105b ヒンジ機構

Claims (23)

  1. 相互に背中合わせに配置した、アプリケーション・プログラムを第1の使用環境で実行する第1のタッチスクリーンとアプリケーション・プログラムを第2の使用環境で実行する第2のタッチスクリーンを備える携帯式電子機器に、
    ユーザに対向する前記第1のタッチスクリーンが前記第1の使用環境に移行し前記第2のタッチスクリーンが機能を停止するステップと、
    ユーザに対する筐体の向きの変化を検出するステップと、
    前記第2のタッチスクリーンの向きがユーザに対向するまで変化したことに応じて前記第2のタッチスクリーンが前記第2の使用環境に移行するステップと
    を有する処理を実行させるためのコンピュータ・プログラム。
  2. 前記筐体の向きの変化を検出するステップが、ユーザに対向している基準姿勢からの前記筐体の回転角で検出するステップを含む請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
  3. 前記基準姿勢を前記筐体の回転速度が所定値を越えたときに確定する請求項2に記載のコンピュータ・プログラム。
  4. 前記第2の使用環境に移行するステップが、前記回転角が第1の所定値を越えたことを判断するステップを含み、
    前記回転角が前記第1の所定値より小さい第2の所定値を越えたときに前記第1のタッチスクリーンが機能を停止するステップを有する請求項3に記載のコンピュータ・プログラム。
  5. 前記第2のタッチスクリーンが機能を停止するステップが前記第2の使用環境のコンテキストを維持するステップを含み、
    前記第1のタッチスクリーンが機能を停止するステップが前記第1の使用環境のコンテキストを維持するステップを含む請求項4に記載のコンピュータ・プログラム。
  6. 前記回転角が前記第1の所定値を越える前に前記第2の所定値未満になったときに、前記第1のタッチスクリーンが前記第1の使用環境に復帰するステップを有する請求項5に記載のコンピュータ・プログラム。
  7. 前記第1のタッチスクリーンが前記第1の使用環境に対する待機状態に移行するステップを有し、
    前記第1のタッチスクリーンに対するログオン操作を検出して前記第1の使用環境に移行する請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
  8. 前記第2のタッチスクリーンが前記第2の使用環境に対する待機状態に移行するステップと、
    前記第2のタッチスクリーンに対するログオン操作を検出したことに応じて前記第2のタッチスクリーンが前記第2の使用環境に移行するステップと
    を有する請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
  9. 前記携帯式電子機器が、前記第1のタッチスクリーンと前記第2のタッチスクリーンを背中合わせに配置する折り畳みモードと、前記第1のタッチスクリーンと前記第2のタッチスクリーンを隣り合わせに配置する見開きモードで使用することが可能な折り畳み式の携帯式電子機器である請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
  10. 前記見開きモードでログオン画面を表示して待機状態に移行するステップと、
    前記ログオン画面に対するタッチ操作を検出して前記第1のタッチスクリーンおよび前記第2のタッチスクリーンが前記第1の使用環境に移行するステップと
    を有する請求項9に記載のコンピュータ・プログラム。
  11. 前記折り畳みモードへの移行を検出してユーザに対向するタッチスクリーンを特定するステップと、
    前記特定したタッチスクリーンが前記第1の使用環境へ移行するステップと
    を有する請求項10に記載のコンピュータ・プログラム。
  12. 前記ログオン画面に対するタッチ操作を検出して前記第1のタッチスクリーンおよび前記第2のタッチスクリーンが前記第2の使用環境に移行するステップと、
    前記折り畳みモードへの移行を検出してユーザに対向するタッチスクリーンを特定するステップと、
    前記特定したタッチスクリーンが前記第2の使用環境へ移行するステップと
    を有する請求項10に記載のコンピュータ・プログラム。
  13. 前記第1の使用環境と前記第2の使用環境が相互にセキュリティ・レベルが異なる請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
  14. 前記筐体の揺動を監視するステップと、
    前記筐体が静止したときに前記第1のタッチスクリーンと前記第2のタッチスクリーンが待機状態に移行するステップと
    を有する請求項13に記載のコンピュータ・プログラム。
  15. アプリケーション・プログラムを第1の使用環境で実行する第1のタッチスクリーンとアプリケーション・プログラムを第2の使用環境で実行する第2のタッチスクリーンを備える携帯式電子機器に、
    ユーザに対向する前記第1のタッチスクリーンが前記第1の使用環境に移行するステップと、
    ユーザに対する筐体の向きの変化を検出するステップと、
    前記第2のタッチスクリーンの向きがユーザに対向するまで変化したことに応じて前記第2のタッチスクリーンが前記第2の使用環境に対する待機状態に移行するステップと、
    前記第2のタッチスクリーンに対するタッチ操作を検出して前記第2のタッチスクリーンが前記第2の使用環境に移行するステップと
    を有する処理を実行させるためのコンピュータ・プログラム。
  16. 前記第1のタッチスクリーンの向きがユーザに対向するまで変化したことに応じて前記第1のタッチスクリーンが前記第1の使用環境に対する待機状態に移行するステップと、
    前記第1のタッチスクリーンに対するタッチ操作を検出して前記第1のタッチスクリーンが前記第1の使用環境に移行するステップを有する請求項15に記載のコンピュータ・プログラム。
  17. タッチスクリーンを備え、アプリケーション・プログラムを実行する第1の使用環境またはアプリケーション・プログラムを実行する第2の使用環境で動作することが可能な携帯式電子機器に、
    前記タッチスクリーンが前記第1の使用環境に移行するステップと、
    所定値以上の回転速度で筐体の向きが変化することを検出するステップと、
    前記筐体の向きの変化に応じて前記タッチスクリーンが前記第2の使用環境に移行するステップと
    を有する処理を実行させるためのコンピュータ・プログラム。
  18. 背中合わせに配置した第1のタッチスクリーンと第2のタッチスクリーンを備える携帯式電子機器が使用モードを変更する方法であって、
    ユーザに対向する前記第1のタッチスクリーンがアプリケーション・プログラムの画面を表示する第1の使用モードに移行するステップと、
    筐体の向きの変化により前記第2のタッチスクリーンがユーザに対向したことを検出するステップと、
    前記対向したことの検出に応じて前記第2のタッチスクリーンがアプリケーション・プログラムの画面を表示する第2の使用モードに移行するステップと
    を有する方法。
  19. 背中合わせに配置した第1のタッチスクリーンと第2のタッチスクリーンを備える携帯式電子機器が使用モードを変更する方法であって、
    ユーザに対向する前記第1のタッチスクリーンがアプリケーション・プログラムの画面を表示する第1の使用モードに移行するステップと、
    筐体の向きの変化により前記第2のタッチスクリーンがユーザに対向したことを検出するステップと、
    前記対向したことの検出に応じて前記第2のタッチスクリーンがアプリケーション・プログラムの画面を表示する第2の使用モードに移行するためのログオン画面を表示するステップと、
    前記ログオン画面に対するタッチ操作を検出して前記第2のタッチスクリーンがアプリケーション・プログラムの画面を表示する第2の使用モードに移行するステップと
    を有する方法。
  20. タッチスクリーンを備える携帯式電子機器が使用モードを変更する方法であって、
    前記タッチスクリーンがアプリケーション・プログラムの画面を表示する第1の使用モードに移行するステップと、
    所定値以上の回転速度で筐体が360度回転したことを検出するステップと、
    前記筐体の回転に応じて前記タッチスクリーンがアプリケーション・プログラムの画面を表示する第2の使用モードに移行するステップと
    を有する方法。
  21. 背中合わせに配置した第1のタッチスクリーンと第2のタッチスクリーンを備える携帯式電子機器であって、
    筐体の回転を検出するジャイロセンサと、
    前記第1のタッチスクリーンに第1の使用モードで動作するアプリケーション・プログラムの画面を表示し、前記第2のタッチスクリーンに第2の使用モードで動作するアプリケーション・プログラムの画面を表示することが可能なアプリケーション実行部と、
    前記ジャイロセンサの出力を受け取ってユーザに対向するタッチスクリーンを特定する動作モード監視部と、
    前記特定したタッチスクリーンが前記第1の使用モードまたは前記第2の使用モードに移行するように前記アプリケーション実行部に指示し、反対側のタッチスクリーンの機能を停止する使用モード切換部と
    を有する携帯式電子機器。
  22. 背中合わせに配置することが可能な第1のタッチスクリーンと第2のタッチスクリーンを備える折り畳み式の携帯式電子機器であって、
    筐体の回転を検出するジャイロセンサと、
    前記第1のタッチスクリーンに第1の使用モードで動作するアプリケーション・プログラムの画面を表示し、前記第2のタッチスクリーンに第2の使用モードで動作するアプリケーション・プログラムの画面を表示することが可能なアプリケーション実行部と、
    前記ジャイロセンサの出力を受け取ってユーザに対向するタッチスクリーンを特定する動作モード監視部と、
    前記対向するタッチスクリーンが変化したときに前記第1のタッチスクリーンを前記第1の使用モードに対する待機モードに移行させ、前記第2のタッチスクリーンを前記第2の使用モードに対する待機モードに移行させる使用モード切換部と
    を有する携帯式電子機器。
  23. タッチスクリーンを備える携帯式電子機器であって、
    筐体の回転を検出するジャイロセンサと、
    前記タッチスクリーンに第1の使用モードまたは第2の使用モードで動作するアプリケーション・プログラムの画面を表示することが可能なアプリケーション実行部と、
    前記ジャイロセンサが所定値以上の回転速度を検出したときに、前記アプリケーション実行部が表示する現在の使用モードの画面を他方の使用モードの画面に切り換える使用モード切換部と
    を有する携帯式電子機器。
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