JP2015167629A - 医用画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】注目部位について所望の方向に対する経時的な変化量を視覚的に表示可能な医用画像処理装置を提供すること。
【解決手段】本実施形態の医用画像処理装置は、撮影日時の異なる複数の検査画像を患者ごとに経時的に記憶する画像記憶部と、前記画像記憶部から検査画像を取得する画像取得部と、前記検査画像の注目部位に基準点を設定する基準点設定部と、前記基準点を中心とする任意の方向に対し、前記注目部位の計測項目の測定値を取得する部位測定部と、前記測定値の時系列な変化量を算出する変化量計算部と、前記経過観察期間における前記変化量を表すアノテーションおよびグラフを生成するアノテーション・グラフ生成部と、前記アノテーションおよびグラフの画面表示を行う表示部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、注目部位の経時的変化の確認が容易な医用画像処理装置に関する。
従来から、医用画像から被検体の部位寸法を計測することが広く利用されている。その計測対象の部位としては、胎児、腫瘍、心臓など様々である。また、その計測項目としては、関心部位に設定した2点間の距離、所定領域の面積、および体積などである(例えば、特許文献1参照)。そして体内部位の経時的な寸法変化を観察することで胎児の発育状態や腫瘍の発達・進行状態などを診断することができる。しかし医用画像から読み取った寸法値と平均的な正常値との比較や、前回の寸法値との比較などの確認作業が必要なため、診断に時間がかかるという問題が生じる。
このため、複数の異なる日時に撮影された関心部位をそれぞれ含む複数の医用画像の表示スケールを一致させ、表示スケールが一致した関心部位を時系列に沿って並べて表示するものがある(特許文献2参照)。これにより関心領域の経時的変化を迅速にしかも直感的に把握することができる。しかし、この方法はスケールを一致させてその大きさを表示するものであるから、腫瘍の経時的変化量を全方位にわたって取得し表示することは想定していない。このため腫瘍などの注目部位の拡大によって周辺組織が受ける影響を評価することは困難であるという課題がある。
特開2006−187484号公報 特開2008−183063号公報
本発明が解決しようとする課題は、上記問題を解決し、注目部位について所望の方向に対する経時的な変化量を視覚的に表示可能な医用画像処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本実施形態の医用画像処理装置は、撮影日時の異なる複数の検査画像を患者ごとに経時的に記憶する画像記憶部と、前記画像記憶部から検査画像を取得する画像取得部と、前記検査画像の注目部位に基準点を設定する基準点設定部と、前記基準点を中心とする任意の方向に対し、前記注目部位の計測項目の測定値を取得する部位測定部と、前記測定値の時系列な変化量を算出する変化量計算部と、前記経過観察期間における前記変化量を表すアノテーションおよびグラフを生成するアノテーション・グラフ生成部と、前記アノテーションおよびグラフの画面表示を行う表示部と、を有する。
第1の実施形態に係る医用画像処理装置のブロック構成図。 同実施形態に係る医用画像処理装置の動作を示すフローチャート図。 同実施形態に係る基準点テーブルの例。 同実施形態に係る変化量情報テーブルの例。 同実施形態に係る書式設定テーブルの例。 同実施形態に係るアノテーション表示例。 同実施形態に係るグラフ表示例(0度方向)。 同実施形態に係るグラフ表示例(90度方向)。 同実施形態に係るグラフ表示例(180度方向)。 同実施形態に係るグラフ表示例(270度方向)。 同実施形態に係るアノテーションとグラフの同時表示例(アノテーション表示)。 同実施形態に係るアノテーションとグラフの同時表示例(グラフ表示)。 同実施形態に係るアノテーションと検査画像の合成例。 第2の実施形態に係る観察断面変更および基準点変更のフローチャート図。
以下、実施形態について図1から図14を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
(第1の実施形態)
図1に示す本実施形態の医用画像処理装置は、医用画像サーバ(PACS:Picture Archiving and Communication Systems)、また好ましくは医用アプリケーションサーバ内にソフトウエア及びハードウエアによって機能追加されることが可能であり、HIS(Hospital Information System)、RIS(Radiology Information System)、電子カルテシステム、及び医用画像撮像装置(モダリティ)などのシステムと連携して構築することが可能であり、既存のシステムとの整合性が容易に得られる。
図1に示すように、本実施形態の医用画像処理装置は、操作部101、画像記憶部102、画像取得部103、基準点設定部104、部位計測部105、観察断面設定部106、変化量計算部107、変化量情報記憶部108、変化量情報取得部109、アノテーション・グラフ書式設定部110、アノテーション・グラフ生成部111、画像処理部112、合成部113、表示部114を有して構成される。なお、図中の矢印は、本実施形態の特徴となる部分の主たる情報の流れを表しているが、各機能は相互に統合的に制御される。
操作部101は、本実施形態の医用画像処理装置に対する各種制御命令を入力するものであって、各種制御命令を入力するために、マウス、キーボードの他、トラックボール、ジョイスティック、各種スイッチなどのユーザインタフェースデバイス(図示せず)が必要に応じて配置される。
画像記憶部102は、図示しないCT(v.59026428,d.dGI" Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、および超音波診断装置などのモダリティで撮影された3次元医用画像データ(ボリュームデータ)を記憶する。この3次元医用画像データは撮影日時の異なる複数の検査画像としてモダリティごと、患者ごとに経時的に記憶される(以下3次元医用画像データを検査画像と称する)。なお画像記憶部102は、医用画像処理装置内に配置されていても良いし、ネットワークに接続された他の装置内に保存されていてもよい。
画像取得部103は、操作部101から入力された患者識別番号(以下患者IDと称する)をもとに画像記憶部102から患者の検査画像を取得する。この時、経過観察したい期間を入力して、その期間内の検査画像のみを取得してもよい。
基準点設定部104には、複数の検査画像に対して経過観察を行うための注目部位が1つ以上設定され、さらにこの注目部位内に経時的変化を計測するための基準点が設定される。
部位計測部105は、複数の検査画像に対して設定された注目部位に対して、前記基準点を中心とする任意の方向に対し、注目部位の計測項目の計測値を取得する。注目部位の計測項目とは、部位の医学的評価対象となる項目である。一般的には検査画像から直接読み取ることができる部位のサイズ、部位の色(画素値)などが典型的な例であるが、臓器特有の計測値または検査装置特有な計測項目を設定してもよい。例えば超音波診断装置であれば、心臓などの部位では、血流量、心拍値、血圧など、肝臓であれば部位の硬さなどの情報に対して計測項目を設定してもよい。またそのような計測項目の統計的指標でもよい。
以下、本実施形態ではCT装置で撮影されたボリュームデータを用いて注目部位のサイズを計測する例について説明する。注目部位のサイズは、基準点を中心とする3次元空間の任意の方向に対し、基準点と注目部位外周までの2点間の距離を計測項目とする。これにより注目部位の3次元的な大きさが計測される。
観察断面設定部106は、本医用画像処理装置において経過観察を行うための観察断面を設定する。この時基準点を含む任意の方向の平面を設定できる。
変化量計算部107は、設定された観察断面に対して注目部位の計測項目の変化量を計算する。ここで定義される変化量とは、複数の検査画像を撮影日時に基づいて時系列的に並べ、各検査画像間における注目部位のサイズの変化を撮影日時の時間差で割った増減値(サイズ変化を単位時間あたりで換算した1次微分量に相当する)を計算してもよいし、単に検査画像間のサイズ変化の差分のみを計算してもよい。さらには変化量の差分(2次微分量に相当する)などを計算してもよい。
前記基準点、計測項目の計測値、および計測値の時系列な変化量を含む情報を変化量情報と定義し、変化量情報記憶部108では、この変化量情報を検査画像と関連付けて記憶する。
変化量情報取得部109では、変化量情報をアノテーションやグラフとして表示するために、変化量情報記憶部108から表示に必要な変化量情報を取得する。
アノテーション・グラフ書式設定部110には、アノテーションやグラフを表示するための図形、表示色、網掛け、線種などの書式属性値が設定される。またこれらの属性値を一括して変更可能な表示モードとして複数の表示モードが準備されており、例えば経過観察において緊急状態を示す表示モードや経過観察が良好である状態を示すモードなど、検査状態に合わせ視覚的にわかりやすい表示モードを選択できる。
アノテーション・グラフ生成部111では、この表示設定値によりアノテーションやグラフが生成される。
画像処理部112は、観察断面設定部106で設定された観察断面のMPR(Multi Planar Reconstruction)画像を3次元の検査画像から生成し、これを表示画像とする。
合成部113は、アノテーション・グラフ生成部111で生成したアノテーションまたはグラフを観察断面のMPR画像と同一の画面に合成し、操作部101からの要求に基づいて表示部114に表示させる。
なお、操作部101および表示部114は、医用画像処理装置側にあってもよいし、医用画像処理装置にネットワークを介して接続される端末側にあってもよい。
以上のようにして構成された医用画像処理装置の動作について図2のフローチャート図を用いて具体的に説明する。本実施形態では肝臓に生じた腫瘍の経過観察をCT装置の撮影画像データ(検査画像)をもとに行うことを仮定して説明を行う。
ステップST201では、検査画像の読み込みを行う。医師は、操作部101を介して経過観察を行いたい患者の患者ID、撮影を行ったモダリティ名、および経過観察期間などの必要な情報を入力する。画像取得部103は、画像記憶部102に保存された検査画像群からモダリティ名、患者ID、および経過観察期間を検索条件として対象となる検査画像を絞り込んで取得する。
ステップST202では、取得した検査画像に対して経過観察を行う注目部位と基準点が設定されているかどうかを確認する。注目部位が設定されていない場合には、操作部101を介して表示部114に映し出される検査画像に注目部位を設定する。その注目部位内に基準点を設定する。通常であれば、過去に撮影した検査画像については注目部位の設定と基準点の設定がなされているため、最新の検査画像についてのみ注目部位と基準点の設定が新規に行われる。
図3は、検査画像と基準点が関連付けられたテーブルの例である。このテーブルを基準点テーブル31と呼ぶことにする。基準点テーブル31は変化量情報記憶部108に保存される。基準点テーブル31はレコード内に、経過観察する「患者ID」、経過観察を行う「注目部位ID」、検査画像を表す「画像UID(unique identification number)」、CT検査を行った「撮影日時」、注目部位内に設定された「基準点座標」のフィールド項目を有している。図3の場合、患者IDはP000001であり、注目部位は、同じ検査画像に対して複数設定することが可能であり、この例ではC0001、C0002の2つが設定されている。また、同じ注目部位に対しては、過去に複数回検査が行われており、検査画像を一意に識別する画像UIDとその検査画像を撮影した検査日時が記載される。尚、画像UIDは、一連の検査画像まとめたシリーズUIDを用いてもよい。
各検査画像について、基準点座標が3次元座標にて設定される。今、最新の検査画像が2013年10月1日だとすると、基準点座標が括弧付きで示されている。この値は過去の基準点座標から自動的に挿入される。しかし、注目部位の経時的変化によっては、必ずしも最初の基準点が最適であるとは限らないため、各画像UIDに対して基準点座標の設定が可能である。撮影日の異なる他の検査画像との間で、注目部位の変化量を表示させる場合には、表示部に表示している検査画像の基準点座標を用いるか、その他の撮影日の基準点座標を用いるかは適宜選択できる。
ステップST203では、設定した計測項目の計測値を取得する。計測項目が基準点と注目部位外周までの距離である場合、この距離は例えば画像解析から容易に計測できる。
そして続いてステップST204では、観察断面設定部106によって観察断面が設定される。本医用画像処理装置では基準点に対し任意方向の観察断面の設定が可能であるが、説明上、寝台に横臥する患者に対して直交する3断面、すなわち(1)長手方向に垂直な観察断面(2)患者正面から見た観察断面(3)患者側面(横)から見た観察断面に対して説明する。
図4は、変化量情報テーブルの例である。ここで、変化量情報テーブル41において基準点、計測項目の計測値、および計測値の時系列的な変化量を含む情報などを総称して変化量情報と定義し、検査画像と関連付けて変化量情報記憶部108に記憶する。
図4に示すように、変化量情報テーブル41は「患者ID」、「注目部位」、「観察断面方向」、「検査日時」などのフィールド項目を有する。「観察断面方向」フィールドにおける角度θ、角度φ、角度λは、観察断面を3次元空間の任意の方向に設定するためのパラメータであるが、ここでは説明のため角度θは(1)長手方向に垂直な観察断面、角度φは(2)患者正面から見た観察断面、角度λは(3)患者側面(横)から見た観察断面を表すものとする。
注目部位がC0001の場合は、患者正面から見た観察断面が設定され、その観察断面上の0度、90度、180度、270度の4方向に対して変化量を求めている。この時、図4に示すように、検査日時ごとに基準点からの距離(計測値)と、さらに前フェーズからの距離の差分値が計算され記憶される。
注目部位がC0002の場合は、長手方向に垂直にスライスした観察断面であり、注目部位C0001と同様に0度、90度、180度、270度の4方向が設定されている。
さらには4方向だけでなく、基準点の周囲について細かく方向を決めて変化量情報を求めることにより、後述のアノテーション表示においては等高線表示が可能となる。この等高線表示については後述する。
ステップST205では、ステップST204で求めた変化量情報に基づいて、アノテーションやグラフを表示する時の書式設定を行う。アノテーションやグラフの書式設定は、アノテーション・グラフ書式設定部110で設定されるが、操作部101からデフォルトで用意される表示モードから選択してもよいし、個別に書式設定してもよい。この書式設定は、医師などの検査者に注意喚起を行うことが有効であるが、注意喚起を行う場合は、視覚的に強調する書式が設定されることが好ましい。
図5は、書式設定テーブル51の例である。観察期間を複数の区分期間に分類でき、さらには区分期間ごとに、術前、術後などの区分種別が設定できる。各区分期間は独立の書式設定が可能であり術後の経過観察などに有効である。書式設定は例えば、変化量に対して色(網掛け)、線幅、線の種類、アノテーション・グラフの表示形式の選択などがある。
ステップST206では、上記書式設定によりアノテーションやグラフを生成する。図6は、アノテーションの例である。基準点61を中心として領域Iは観察断面上の0度方向、領域IIは90度方向、領域IIIは180度方向、領域IVは270度方向を表している。また、術前の区分種別についてのアノテーション表示である。図6の例ではアノテーションを示す矢印62A、62Bは前回の検査の計測値からの差分量を表し、等高線63A、63Bは、計測値(サイズ)の変化を表している。アノテーションはI、IV方向に大きく変化していることから、書式設定テーブル51に従って矢印62Aは実線の赤色などで表示され、検査者に注意喚起を与える。その他の方向の矢印62Bは点線で表示されている。また、注目部位の変化量が減少に転じている場合には矢印の向きは逆になる。等高線表示についても書式設定テーブル51に従って、例えば注目部位(腫瘍)の大きさが20mm以上であると等高線63Aに対して網掛け表示(実際は赤色などの注目色が選択される。)がなされる。
また、図7から図10はグラフ表示の例である。経過時間とともに注目部位の大きさの変化量を示したものである。図7は0度方向(領域I)、図8は90度方向(領域II)、図9は180度方向(領域III)、図10は270度方向(領域IV)の変化量である。なお、経過時間は任意単位である。この例では設定した観察断面上で、領域Iと領域IVの変化量が大きいことが一目瞭然に見てとれる。しかも、このグラフは変化量を表示してあるため、領域Iでは、サイズは大きくなっているが、変化量は減少に転じていることがわかる。これにより治療の効果の有無や治療すべき方向などが理解しやすくなる。
図11および図12は、領域IVのアノテーションとグラフの同時表示を示している。図11では、所定の観察断面上の腫瘍の大きさが等高線表示されており、270度方向(領域IV)についての計測結果が表示される。各検査日時にはスケール11Aが表示され、その右側には検査日時11Bが表示される。この例では、初回の検査は2012年1月1日であり、2012年10月1日まで腫瘍の拡大がみられていたことがわかる。そして2013年の2月10日に腫瘍の摘出手術を行い、それ以降は腫瘍の発生は見られない。
図12では、この腫瘍に対する変化量のグラフを表示している。図11と同じ検査日時の計測点の変化量が表示される。2012年1月1日点121では、過去のデータがないため変化量は0である、2012年6月の点122は、図11の2012年6月1日から2012年の1月1日の計測値の差分を求めた値となる。また、この差分値は大きいため、書式設定テーブル51に従って、図11では網掛けがなされ、図12では太線で表示される。同様に2012年10月1日の点123では、図11の2012年10月1日から2012年の6月1日の計測値の差分を求めた値となる。本実施形態は、観察断面上の全方向に対して腫瘍領域の変化量(増加率)を目視にて的確に観測できるため、手術期日の決定や腫瘍領域への放射線治療の位置・方向などを迅速に決定できる。手術を行った2013年2月10日では、腫瘍が摘出されたため、点124はマイナス領域となり、点125、126に示すように、その後の検査において腫瘍の増加が全く見られないことがわかる。そして術前・術後の切り替え表示や同時表示においても、書式設定を変えることができるため、検査者は区分期間を容易に識別して診断ができる。
ステップST207では、アノテーションやグラフを表示画像上に合成するか?または別ウインドウで表示するか?を選択する。表示画像上に合成するのであれば(ステップST207:Yes)合成部113は、画像処理部112で処理されたMPR画像などの表示画像上に、アノテーションやグラフ像を合成して表示する。表示画像上に合成しないのであれば(ステップST207:No)別ウインドウにて表示する。
図13は表示画像とアノテーションとの合成画像の例である。腫瘍が存在する表示画像(あるいは手術前には存在した表示画像でも構わない)と同一座標にアノテーションが表示されている。この時、等高線表示は、実際と同じスケールで表示されることが好ましい。周辺部への影響が目視で観測できるからである。しかしこのアノテーションはズーム機能などで倍率を変えることも可能である。
このように表示画像上にアノテーションを合成を行うことによって、周辺組織に対する影響を評価できる。例えば周辺組織までの距離などをさらに変化量情報として計測・記録することにより、周辺組織に接するまでの予想時間(期日)や、接してからから経過した時間などが視覚的に表示できる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、任意方向の観察断面において腫瘍などの注目部位が発達する方向やその変化量(変化速度)を検査画像とともに視覚的に得ることができる。従って、注目部位が血管など周辺組織に対して圧迫を与えていないかなどの状況が容易に判断できるとともに、変化量から周辺組織に影響を与えるまでの予想期日などが算出できる。このため、周辺組織へのダメージが生じる前に手術計画や対処方法などを立案することができる。また注目部位の成長・発達する方向が分かるため、放射線治療などにおいて治療範囲の限定などが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、観察断面の変更や基準点の変更について述べる。図2のステップではある所定の方向の観察断面について記載した。さらに本実施形態では、観察断面を基準点中心に回転させ、さらには必要に応じ基準点を変更する実施形態について説明する。これにより3次元空間の任意の方向の変化量情報についてリアルタイムに観測することが可能となる。図14は観察断面変更および基準点変更を行う場合のフローチャート図である。
まずステップST141では、観察断面の再設定を行う。観察断面方向を基準点を中心に変更するためには、操作部101に接続されたユーザインタフェースを用いる。このユーザインタフェースを動かすことにより、検査画像の3D画像とが連動し、検査者が所望の観測方向を決定することで、新たな観察断面が観察断面設定部106に設定される。
ステップST142では、基準点の再設定が必要な場合に設定を行う。手術後や、放射線治療により腫瘍が小さくなった場合などでは、初期に設定した基準点が腫瘍外に設定されてしまうことがありうる。このような場合に基準点を変更設定する。また新たに注目したい部位に基準点を設定してもよい。
ステップST143では、この観察断面および基準点に基づき、変化量情報の再計算を行う。そしてステップST144では、ステップST143で計算された変化量情報を変化量情報記憶部108に追加もしくは更新を行う。
さらにステップST145では、更新された変化量情報に従ってアノテーションおよびグラフの再表示を行う。
従って、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、基準点を中心にして3次元空間の任意方向に観察断面を設定・変更できるため、周辺の主要組織への影響や効果的な治療方向など、診断に有効な3次元情報をリアルタイムに得ることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。例えば変化量が最大になるような観察断面を自動的に見つけ出し、アノテーションとグラフを表示できるようにしてもよい。
実施形態では、肝臓組織の腫瘍診断を主例として説明した。しかし適用される診断は、これに限定しない。また診断手順においても上述したフローチャートに限定するものではない。また、アノテーションやグラフ表示の計測項目や書式設定も限定しない。
これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
101…操作部、
102…画像記憶部、
103…画像取得部、
104…基準点設定部、
105…部位計測部、
106…観察断面設定部、
107…変化量計算部、
108…変化量情報記憶部、
109…変化量情報取得部、
110…アノテーション・グラフ書式設定部、
111…アノテーション・グラフ生成部、
112…画像処理部、
113…合成部、
114…表示部。

Claims (9)

  1. 撮影日時の異なる複数の検査画像を患者ごとに経時的に記憶する画像記憶部と、
    前記画像記憶部から検査画像を取得する画像取得部と、
    前記検査画像の注目部位に基準点を設定する基準点設定部と、
    前記基準点を中心とする任意の方向に対し、前記注目部位の計測項目の測定値を取得する部位測定部と、
    前記測定値の時系列な変化量を算出する変化量計算部と、
    前記経過観察期間における前記変化量を表すアノテーションおよびグラフを生成するアノテーション・グラフ生成部と、
    前記アノテーションおよびグラフの画面表示を行う表示部と、
    を有する医用画像処理装置。
  2. 前記注目部位の観察断面方向を設定する観察断面設定部と、
    前記検査画像から前記観察断面方向の断面画像を生成する画像処理部と、
    前記観察断面上の任意方向の変化量から生成したアノテーションを、前記基準点を基準にして位置合わせを行い、前記断面画像上にアノテーションを同時表示する画像合成部と、
    をさらに有する請求項1記載の医用画像処理装置。
  3. 前記変化量の値に応じて前記変化量を表すアノテーションおよびグラフの表示方法を設定する書式設定部をさらに有する請求項1記載の医用画像処理装置。
  4. 前記アノテーションを前記表示方法に基づいて、前記計測項目の変化量を経時的に等高線表示する請求項3記載の医用画像処理装置。
  5. 前記表示方法は、前記変化量が一定の範囲を超えた場合に強調表示する請求項3記載の医用画像処理装置。
  6. 前記計測項目は、前記基準点と注目部位外周までの距離である請求項1記載の医用画像処理装置。
  7. 前記アノテーション・グラフ生成部は、前記基準点からの任意の方向の変化量をグラフ表示する請求項1記載の医用画像処理装置。
  8. 前記書式設定部は、前記経過観察期間を複数の区分期間に区分し、その区分期間ごとに表示方法を設定し、
    前記アノテーション・グラフ生成部は、その区分期間ごとの表示方法に従って前記アノテーションまたはグラフを生成し、
    前記表示部は、その区分期間ごとのアノテーションおよびグラフの画面表示を切り替えて行う請求項2記載の医用画像処理装置。
  9. 前記区分期間は術前と術後である請求項8記載の医用画像処理装置。
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