JP2015165537A - 光増幅中継器及び光送信局 - Google Patents

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Abstract

【課題】双方向の信号光を増幅する光増幅中継器に励起光源等のアクティブ部品を設けずに、双方向の信号光を遠隔励起できるようにする。
【解決手段】ダウンストリームへ伝送される第1の信号光を増幅する第1の希土類添加光増幅媒体41と、アップストリームへ伝送される第2の信号光を増幅する第2の希土類添加光増幅媒体42と、前記第1及び第2の信号光のいずれかと共に伝送されてくる励起光を分岐し、分岐励起光を前記第1及び第2の希土類添加光増幅媒体41及び42のそれぞれへ導入する励起光分岐導入部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、光増幅中継器及び光送信局に関する。
光通信システムの一例として、パッシブオプティカルネットワーク(PON)システムが知られている。PONシステムでは、サービスプロバイダ等の局に設けられた光回線終端装置(OLT:Optical Line Terminal)と、加入者宅に設けられた光ネットワーク端末(ONU:Optical Network Unit)との間に、光パッシブ部品である光合分岐器が備えられる。
光合分岐器は、OLTと光ファイバ伝送路により接続され、OLTから送信された光信号をONUの数に応じた数に分岐して各ONUに配信する。一方、各ONUから送信された光信号は、当該光合分岐器にて合成されてOLTへ送信される。
このようなPONシステムにおいて、近年の通信トラフィックの急激な増加や加入者数増加に伴い、光合分岐器での光分岐数の増加や、光信号の伝送距離拡大及び高速化が望まれている。このような要望に応えるには、PONシステムに光増幅器を適用することが有効であると考えられている。なお、PONシステムや光増幅器に関する技術の一例として、下記の特許文献1〜4に記載された技術が知られている。
特開2004−288702号公報 特開2010−252334号公報 特開2011−109248号公報 特開2012−222170号公報
PONシステムに光増幅器を適用する場合、その適用箇所としては、端局に相当するOLT及びONUの一方又は双方、あるいは、OLTとONUとの間の途中の区間が考えられる。
しかしながら、光送信端局に相当するOLT(又はONU)に光増幅器を設置して伝送路損失や光分岐損失を補償しようとすると、光伝送距離や加入者数によっては、非常に大きな光パワーを光ファイバ伝送路へ入力せざるを得なくなることがある。そうすると、光ファイバ伝送路がもつ非線形効果によって光信号の波形が劣化し、受信特性が低下するおそれがある。
また、光増幅器の光出力パワーには上限があるため、光伝送距離や加入者数によっては、出力光パワーが不足する可能性がある。更に、ONUに、OLTへの送信光を増幅する光増幅器を設置しようとすると、ONU毎(すなわち、加入者数毎)に光増幅器が必要になる。
一方、光受信端局に相当するONU(又はOLT)に光増幅器を設置して伝送路損失や光分岐損失を補償しようとすると、光パワーの減衰した受信光が光増幅器に入力されるため、光増幅の際に発生する雑音光が増加し受信特性が劣化する。また、ONUに、OLTからの受信光を増幅する光増幅器を設置しようとすると、光送信端局に光増幅器を適用する場合と同様に、ONU毎に光増幅器が必要になる。雑音光による受信特性の劣化を低減するために、雑音光をカットする光フィルタを併用することも考えられるが、ONUに光増幅器を設ける場合には、光増幅器と光フィルタとのセットをONU毎に設けなくてはならなくなる。
以上のように、PONシステムに光増幅器を適用するにあたって、光増幅器を光送信端局あるいは光受信端局に適用しようとすると、受信特性やコストの面で改善の余地がある。コストの増大は、できる限り光パッシブ部品を用いることで低コストをセールスポイントの1つにするPONシステムにとって好ましくない。
そこで、PONシステムにおいて光分岐数を増やしたり光伝送距離を拡大したりするためには、端局間の途中区間、例えば、OLTと光スプリッタとの間の光ファイバ伝送路に光増幅器を適用することが有用と考えられる。
この場合、複数のONUの送信光を1つの光増幅器で一括増幅することが可能であるため、ONU(加入者)毎に光増幅器を備えなくてよい。また、加入者数が更に増えたとしても、光増幅器を増設しなくてよい。なお、適用可能な光増幅器の一例としては、エルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)等の希土類添加光ファイバ増幅器や、ラマン増幅器、半導体増幅器(SOA)等が挙げられる。
しかしながら、光増幅器を端局間の途中区間に設置しようとすると、励起光源及び給電設備の配置が1つの検討事項になる。例えば、SOAは、それ自体が給電により増幅動作するため、給電設備が必要である。また、ラマン増幅器や希土類添加光ファイバ増幅器は、給電により動作する半導体レーザ等の励起光源から励起光を受けて増幅動作するため、励起光源のための給電設備が必要である。
そのため、励起光源や給電設備を端局間の途中区間に設置する場合、すべてパッシブ部品で構成可能であるというPONシステムのメリットが損なわれるおそれがある。また、光伝送距離や加入者数によっては大規模な給電設備が必要になるおそれもある。更には、給電設備のための保守コスト等が増加したり、給電設備の設置場所によっては給電設備の保守が困難になり、結果として、PONシステムの信頼性が損なわれるおそれがある。
本発明の目的の1つは、双方向の信号光を増幅する光増幅中継器に励起光源等のアクティブ部品を設けずに、双方向の信号光を遠隔励起できるようにすることにある。
光増幅中継器の一態様は、ダウンストリームへ伝送される第1の信号光を増幅する第1の希土類添加光増幅媒体と、アップストリームへ伝送される第2の信号光を増幅する第2の希土類添加光増幅媒体と、前記第1及び第2の信号光のいずれかと共に伝送されてくる励起光を分岐し、分岐励起光を前記第1及び第2の希土類添加光増幅媒体のそれぞれへ導入する励起光分岐導入部と、を備える。
双方向の信号光を増幅する光増幅中継器に励起光源等のアクティブ部品を設けずに、双方向の信号光を遠隔励起できる。
一実施形態に係る光通信システムであるPONシステムの一例を示すブロック図である。 図1に例示する光増幅中継器の構成例を示すブロック図である。 希土類添加光ファイバの発光波長帯域(増幅帯域)の一例を示す図である。 希土類添加光ファイバの発光波長帯域(増幅帯域)の一例を示す図である。 希土類添加光ファイバの増幅帯域と励起光波長との関係の一例を示す図である。 アイソレータ(又はサーキュレータ)の波長に対する挿入損失特性の一例を示す図である。 (A)及び(B)は、図2に例示する光フィルタ#1の波長に対する透過特性(反射特性)の一例を示す図である。 (A)及び(B)は、図2に例示する光フィルタ#2の波長に対する透過特性(反射特性)の一例を示す図である。 図2に例示した光増幅中継器の第1変形例を示すブロック図である。 図9に例示した光増幅中継器のPONシステムへの適用例を説明する図である。 図2に例示した光増幅中継器の第2変形例を示すブロック図である。 図2に例示した光増幅中継器の第3変形例を示すブロック図である。 図2に例示した光増幅中継器の第4変形例を示すブロック図である。 図2に例示した光増幅中継器の第5変形例を示すブロック図である。 図1に例示したPONシステムのOLTに着目した構成例を示すブロック図である。 図15に例示したOLTの第1変形例を示すブロック図である。 図15に例示したOLTの第2変形例を示すブロック図である。 図15に例示したOLTの第3変形例を示すブロック図である。 PONシステムにおいて双方向の通信が時分割に行なわれることを説明する図である。 PONシステムにおいてアップストリームの信号光が時間的(バースト的)に変動することを説明する図である。 図15に例示したOLTの第4変形例を示すブロック図である。 図1〜図20に例示した光増幅中継器との比較例1を示すブロック図である。 図1〜図20に例示した光増幅中継器との比較例2を示すブロック図である。 図1〜図20に例示した光増幅中継器との比較例3を示すブロック図である。 図1〜図20に例示した光増幅中継器との比較例4を示すブロック図である。 図1〜図20に例示した光増幅中継器との比較例5を示すブロック図である。 図1〜図20に例示した光増幅中継器との比較例6を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。なお、以下の実施形態で用いる図面において、同一符号を付した部分は、特に断らない限り、同一若しくは同様の部分を表す。
図1は、一実施形態に係る光通信システムであるPONシステムの一例を示すブロック図である。図1に示すPONシステム1は、例示的に、OLT2と、OLT2に光伝送路3を介して接続された光増幅中継器4と、光合分岐器5と、ONU6−1〜6−N(Nは2以上の整数)と、を備える。なお、ONU6−1〜6−Nを区別しない場合には、単に「ONU6」と表記する。
OLT2は、各ONU6宛の信号光を光伝送路3へ送信する。光伝送路3へ送信された信号光は、光増幅中継器4で光増幅され、ONU6の数に応じた分岐数に光合分岐器5で分岐されて、各ONU6へ伝送される。OLT2からONU6に向かう方向は、ダウンストリームと称してよい。ダウンストリームの信号光波長、別言すると、OLT2の送信波長は、例示的に、1.49μm帯の波長に設定してよい。
一方、ONU6は、それぞれ、OLT2宛の信号光を光合分岐器5へ送信する。各ONU6から送信されたOLT宛の信号光は、光合分岐器5にて合流して光増幅中継器4で光増幅され、光伝送路3を通じてOLT2で受信される。ONU6からOLT2に向かう方向は、アップストリームと称してよい。アップストリームの信号光波長、別言すると、各ONU6の送信波長は、例示的に、1.3μm帯の波長に設定してよい。
OLT2は、上述したように各ONU6との間で信号光を送受信するため、例示的に、光送信器21と、光受信器22と、を備える。光送信器21は、ONU6宛のダウンストリームの信号光を生成し、光伝送路3へ送信する。光受信器22は、ONU6が送信したアップストリームの信号光を光伝送路3から受信する。
また、OLT2は、図1中に例示するように、励起光源23を備える。励起光源23は、光増幅中継器4での光増幅に用いられる励起光を生成する。当該励起光は、例示的に、ダウンストリームの信号光と共に光伝送路3へ送信される。別言すると、光増幅中継器4での光増幅は、OLT2に備えられた励起光源23によって、遠隔にて集中的に実施される。そのため、光増幅中継器4には、励起光源を備えなくてよく、したがって、励起光源のための給電設備も不要である。なお、励起光源23は、「遠隔励起光源23」と称してもよく、励起光源23が出力する励起光は、「遠隔励起光」と称してもよい。
図1及び図2に、本実施形態の光増幅中継器4の構成例を示す。図1及び図2に示すように、光増幅中継器4は、例示的に、第1の光増幅媒体41と、第2の光増幅媒体42と、を備える。第1の光増幅媒体41は、第1の信号光の一例であるダウンストリームの信号光を増幅する。第2の光増幅媒体42は、第2の信号光の一例であるアップストリームの信号光を増幅する。なお、光増幅媒体41及び42は、それぞれ、「光増幅器41及び42」と称してもよい。
これらの光増幅媒体41及び42には、それぞれ、希土類元素を添加(ドープ)した光ファイバを用いてよい。光ファイバにドープされる希土類元素の一例としては、エルビウム(Er)、プラセオジム(Pr)、ツリウム(Tm)、ネオジム(Nd)、イッテルビウム(Yb)、ホルミウム(Ho)等が挙げられる。
希土類添加光ファイバの発光波長帯域(別言すると、増幅帯域)は、図3及び図4に例示するように、光ファイバに添加する希土類元素の種類に応じて決まる。したがって、いずれの希土類元素を添加した光ファイバ増幅器を用いるかは、増幅対象の信号光波長に応じて選定される。
例えば、既述のように、ダウンストリームの信号光が1.49μm帯の波長の光である場合、第1の光増幅媒体41には、エルビウム(Er)を添加したエルビウム添加光ファイバ(EDF)を適用できる。一方、既述のように、アップストリームの信号光が1.3μm帯の波長の光である場合、第2の光増幅媒体42には、例示的に、プラセオジム(Pr)を添加したプラセオジム添加光ファイバ(PDF)を適用できる。
光ファイバに添加する希土類元素の種類に応じて、希土類添加光ファイバの励起光波長が決まる。その一例を図5に示す。図5には、例示的に、1.3μm帯を増幅可能なプラセオジム(Pr)及びネオジム(Nd)、1.49μm帯を増幅可能なツリウム(Tm)及びエルビウム(Er)のそれぞれについての励起光波長の一例を示している。
図5から分かるように、0.98μm帯の励起光波長は、EDF41とPDF42とで共用可能である。したがって、OLT2の励起光源23による遠隔励起に用いる励起光の波長を0.98μm帯の波長に設定すれば、1つの励起光源23でEDF41及びPDF42をそれぞれ励起することができる。別言すると、ダウンストリーム及びアップストリーム用の各光増幅媒体41及び42を、OLT2の単一の励起光源23によって遠隔励起することができる。
そのため、本実施形態の光増幅中継器4は、図2に例示するように、OLT2(光伝送路3)から受信される励起光を分岐して分岐励起光のそれぞれが信号光と共にEDF41及びPDF42に導入されるように、内部的な光伝送ルートが設定される。当該内部的な光伝送ルートは、非限定的な一例として、光フィルタ43−1,43−2及び43−3と、光フィルタ46−1及び46−2と、分岐カプラ47と、を用いて設定可能である。これらの光部品は、励起光分岐導入部の一例を成し、いずれも受動部品であるから給電が不要である。
ところで、希土類添加光ファイバは、増幅利得をGで表し、入出力側の光反射率をR1及びR2で表すとき、下記の式(1)で表される条件を満たす場合に、安定した増幅動作が可能である。
G(R1*R2)1/2≧0 …(1)
かかる安定動作条件を満たすように、EDF41の入出力側には、アイソレータ44−1及び44−2が備えられる。同様に、PDF42の入出力側には、アイソレータ45−1及び45−2が備えられる。アイソレータ44−1,44−2,45−1及び45−2は、入力光を一方向に出力し、出力光が逆方向に伝搬することを防止する。アイソレータ44−1,44−2,45−1及び45−2のいずれかは、代替的に、サーキュレータであってもよい。
アイソレータやサーキュレータには、イットリウム鉄ガーネット(YIG)を用いたファラデー回転子を適用可能である。ただし、YIGを用いたファラデー回転子は、図6に例示するように、短波長側の光を吸収する特性を有する。
そのため、1.49μm帯のダウンストリームの信号光及び1.3μm帯のアップストリームの信号光はアイソレータやサーキュレータを低損失で通過できても、0.98μm帯の励起光はアイソレータやサーキュレータを低損失で通過できない。したがって、アイソレータやサーキュレータは、励起光にとっての挿入損失部品の一例である。
そこで、図2に例示する光増幅中継器4は、励起光がアイソレータ44−1,44−2,45−1及び45−2を迂回してEDF41及びPDF42にそれぞれ導入されるように、内部的な光伝送ルートが設定される。
例えば、アイソレータ44−1の前段、アイソレータ44−1とEDF41との間、及び、アイソレータ44−2の後段に、それぞれ、光フィルタ43−1〜43−3が備えられる。また、アイソレータ45−1とPDF42との間、及び、アイソレータ45−2の後段に、それぞれ、光フィルタ46−1及び46−2が備えられる。なお、光フィルタ43−1〜43−3を区別しない場合には、単に「光フィルタ43」と表記する。同様に、光フィルタ46−1及び46−2を区別しない場合には、単に「光フィルタ46」と表記する。
光フィルタ43は、それぞれ、図2中に例示するように、3つのポートa〜cを備えており、ポートa−c間について例えば図7(A)に示す透過特性(反射特性)を有し、ポートa−b間について例えば図7(B)に示す反射特性(透過特性)を有する。
例えば、光フィルタ43は、ポートa(又はc)に1.49μm帯の波長の光が入力されると当該光をポートc(又はa)に透過する。また、光フィルタ43は、ポートa(又はb)に1.3μm帯及び0.98μm帯の波長の光が入力されると当該光を反射してポートb(又はa)から出力する。
一方、光フィルタ46も、それぞれ、図2中に例示するように、3つのポートa〜cを備えており、ポートa−b間について例えば図8(A)に示す透過特性(反射特性)を有し、ポートa−c間について例えば図8(B)に示す反射特性(透過特性)を有する。
例えば、光フィルタ46は、ポートa(又はb)に0.98μm帯の波長の光が入力されると当該光をポートb(又はa)に透過する。また、光フィルタ46は、ポートc(又はa)に1.3μm帯及び1.49μm帯の波長の光が入力されると当該光をポートa(又はc)に透過する。
したがって、光フィルタ43及び46並びに分岐カプラ47を図2に例示するように配置することで、ダウンリンクの信号光(1.49μm帯)を励起光(0.98μm帯)と共にEDF41に導入することができる。また、アップリンクの信号光(1.3μm帯)を励起光(0.98μm帯)と共にPDF42に導入することができる。
例えばダウンリンクに着目すると、光伝送路3から入力される信号光(1.49μm帯)及び励起光(0.98μm帯)のうち、信号光は光フィルタ43−1のポートcから出力され、アイソレータ44−1を経由して光フィルタ43−2のポートcに入力される。光フィルタ43−2のポートcに入力された信号光は、当該光フィルタ43−2のポートaから出力されてEDF41に入力される。
一方、励起光は、光フィルタ43−1のポートbから出力されて光フィルタ46−2のポートaに入力される。したがって、光フィルタ43−1は、ダウンストリームの信号光と励起光とを分波する(第1の)分波器の一例であると捉えてよい。
光フィルタ46−2のポートaに入力された励起光は、当該光フィルタ46−2のポートbから出力されて、分岐カプラ47に入力される。分岐カプラ47は、入力された励起光を2分岐し、一方の分岐励起光を、アイソレータ44−1とEDF43−2との間に設けられた光フィルタ43−2のポートbに入力する。
光フィルタ43−2のポートbに入力された励起光は、当該光フィルタ43−2のポートcに入力された信号光と共に、当該光フィルタ43−2のポートaからEDF41に入力される。したがって、光フィルタ43−2は、ダウンストリームの信号光と、分岐カプラ47で分岐された励起光の1つと、を合波してEDF41に入力する(第1の)合波器の一例であると捉えてよい。
EDF41は、上述のように光フィルタ43−1、アイソレータ44−1及び光フィルタ43−2を通過してきた信号光を、アイソレータ44−1を迂回し、かつ、分岐カプラ47で分岐された一方の励起光によって増幅する。
EDF41によって増幅されたダウンストリームの信号光は、アイソレータ44−2を経由して光フィルタ43−3のポートcに入力される。光フィルタ43−3のポートcに入力された信号光は、当該光フィルタ43−3のポートaから出力されてONU6側(光合分岐器5)へ送信される。
これに対し、アップストリームに着目すると、光合分岐器5から入力される信号光(1.3μm帯)は、光フィルタ43−3のポートaに入力され、当該光フィルタ43−3のポートbから出力される。光フィルタ43−3のポートbから出力された信号光は、アイソレータ45−1を経由して光フィルタ46−1のポートcに入力される。
光フィルタ46−1のポートcに入力された信号光は、当該光フィルタ46−1のポートaから出力されてPDF42に入力される。一方、光フィルタ46−1のポートbには、分岐カプラ47で分岐された励起光の他方が入力される。光フィルタ46−1のポートbに入力された励起光は、当該光フィルタ46−1のポートaからPDF42に入力される。
PDF42は、上述のように光フィルタ43−3、アイソレータ45−1及び光フィルタ46−1を通過してきた信号光を、アイソレータ44−1及び45−1を迂回し、かつ、分岐カプラ47で分岐された他方の励起光によって増幅する。
PDF42によって増幅されたアップストリームの信号光は、アイソレータ45−2を経由して光フィルタ46−2のポートcに入力される。光フィルタ46−2のポートcに入力された信号光は、当該光フィルタ46−2のポートaから光フィルタ43−1のポートbに入力される。光フィルタ43−1のポートbに入力された信号光は、当該光フィルタ43−1のポートaからOLT2側(光伝送路3)へ送信される。
以上のように、上述した実施形態では、ダウンストリーム及びアップストリームの各光増幅媒体41及び42のための励起光源23をOLT2に設けて各光増幅媒体41及び42を遠隔励起する。そのため、光増幅中継器4に励起光源等のアクティブ部品を用いなくてよいので、光増幅中継器4をすべてパッシブ部品で構成でき、給電設備を不要にできる。
給電設備を不要にできるので、光増幅中継器4が設置される中継地点の省スペース化や保守作業の容易化、簡易化を図ることができる。また、OLT2から中継地点まで電力を供給するためのケーブルを敷設する必要もない。
更に、アクティブ部品を用いなくてよいので、光増幅中継器4の故障率、ひいてはPONシステム1の故障率の増加を大幅に低減できる。別言すると、光増幅中継器4の安定動作(信頼性)、ひいては、PONシステム1の安定動作(信頼性)の向上を図ることができる。そのため、光増幅中継器4を、例えば、ビル内のように管理された環境ではなく、温度や湿度、振動、衝撃、応力等の影響を受け易い環境に設置することも許容される。したがって、光増幅中継器4の設置場所に関して自由度が向上する。
また、励起光源23は、ダウンストリーム及びアップストリーム用の各光増幅媒体41及び42に共用でよいため、ダウンストリーム及びアップストリームの信号光に対して個別の励起光源を備える必要がない。したがって、OLT2の小型化を図ることが可能である。
なお、上述した例は、分岐カプラ47で分岐した励起光のそれぞれをEDF41及びPDF42の入力側(光フィルタ43−2及び46−1)から導入する前方励起構成であるが、後方励起構成にしてもよい。例えば、EDF41及びPDF42の一方又は双方を後方励起構成にしてよい。
(第1変形例)
図9は、上述した光増幅中継器4の第1変形例を示すブロック図である。図9に例示する光増幅中継器4は、図2に例示した構成に比して、光フィルタ46−3を追加的に備えるとともに、分岐カプラ47に代えて分岐カプラ47Aを備える点が異なる。
光フィルタ46−3は、既述の光フィルタ46−1及び46−2と同様の透過特性(反射特性)を有し、例示的に、ポートcが光フィルタ44−2のポートaに、ポートbが分岐カプラ47Aの3つの出力のうちの1つに、それぞれ光学的に接続されている。なお、光フィルタ46−3のポートaは、光合分岐器5に至る光伝送路に光学的に接続されている。
分岐カプラ47Aは、光フィルタ46−2から入力される励起光を3分岐する。3つの分岐励起光のうちの2つは、それぞれ、既述の実施形態で説明したとおり光フィルタ43−2及び46−1経由で光増幅媒体41及び42に導入される。残りの1つの分岐励起光は、光フィルタ46−3のポートbに入力され、当該光フィルタ46−3のポートaからダウンストリームへ送信される。
したがって、例えば図10に示すように、光合分岐器5のダウンストリーム側の分岐経路のいずれかに更に光増幅中継器4を設置し、当該光増幅中継4のダウンストリーム側に更に光合分岐器5を設置することを適宜に繰り返してPONシステム1を構築できる。
このように光合分岐器5と光増幅中継器4とが数珠繋ぎ状に接続されていても、OLT2の励起光源23から送信された励起光は、各光増幅中継4の光フィルタ46−3のポートaを通じてダウンストリーム側の他の光増幅中継器4へ、順次、伝送されてゆく。
したがって、1つの励起光源23で各光増幅中継器4の各光増幅媒体41及び42をOLT2から集中的に遠隔励起することが可能になる。よって、各光増幅中継器4のための給電設備を不要にしつつ、PONシステム1の伝送距離の変更(例えば、拡大)や加入者(ONU6)の数(光分岐数)の変更(例えば、増加)に対して柔軟に且つ容易に対応できる。すなわち、PONシステム1に要求される伝送距離や加入者数に応じて光合分岐器5及び光増幅中継器4の設置数を増減することで、当該要求に応えることが可能である。
なお、分岐カプラ47Aでの光分岐数(N)は、4以上であってもよい。1×N分岐カプラ47Aで分岐された各励起光のうち、2つの分岐励起光が増幅媒体41及び42に導入されれば、残りの分岐励起光は、ダウンストリームの信号光と共にダウンストリームへ送信してよい。
(第2変形例)
図11は、図2に例示した光増幅中継器4の第2変形例を示すブロック図である。図11に例示する光増幅中継器4は、図2に例示した構成に比して、EDF41とアイソレータ44−2との間に励起光反射媒体48−1が備えられ、且つ、PDF42とアイソレータ45−2との間に励起光反射媒体48−2が備えられた点が異なる。励起光反射媒体48−1及び48−2は、既述の励起光分岐導入部の一例を成すと捉えてよい。
励起光反射媒体48−1及び48−2は、それぞれ、励起光の波長(0.98μm帯)の光は逆方向に反射し、信号光の波長(1.3μm帯及び1.49μm帯)の光は透過する。したがって、励起光反射媒体48−1は、EDF41で増幅されたダウンストリームの信号光(1.49μm帯)はアイソレータ44−2へ通過させ、EDF41から出力される残留励起光は反射してEDF41に再入射する。
同様に、励起光反射媒体48−2は、PDF42で増幅されたアップストリームの信号光(1.3μm帯)はアイソレータ45−2へ通過させ、PDF42から出力される残留励起光は反射してPDF42に再入射する。
このように、残留励起光を励起光反射媒体48−1及び48−2で反射してEDF41及びPDF42に再入射することで、残留励起光を信号光の増幅に再利用することができる。別言すると、EDF41及びPDF42は、それぞれ、光フィルタ43−2及び46−1から入力される励起光を前方励起光として、励起光反射媒体48−1及び48−2で反射した励起光を後方励起光として、双方向励起される。
したがって、OLT2で1つの励起光源23が発した励起光の有効利用を図ることができ、励起光源23に求められる励起光の出力パワーを、励起光反射媒体48−1及び48−2を用いない場合に比べて、低減することが可能である。よって、励起光源23の低コスト化、ひいては、OLT2の低コスト化を図ることができる。
なお、上述した例では、励起光反射媒体48−1及び48−2を、ダウンストリーム用のEDF41及びアップストリーム用のPDF42の双方に対して備えているが、いずれか一方に対してのみ備えても構わない。
(第3変形例)
上述した実施形態及び各変形例では、励起光源23がOLT2に備えられる場合について説明したが、励起光源はONU6側に備えられてもよい。別言すると、光増幅中継器4の各光増幅媒体41及び42に用いられる励起光は、アップストリームの下流側から光増幅中継器4に入力されてもよい。例えば、図1に例示した構成において、光合分岐器5とONU6のいずれかとを接続する光伝送路に、アップストリームへ励起光を導入する励起光源を設けてもよい。
光増幅中継器4では、ONU6側から入力される励起光を分岐し、分岐励起光を、それぞれ、アイソレータ(あるいはサーキュレータ)を経由しないルート(迂回ルートと称してもよい。)で、各光増幅媒体41及び42に導入することが可能である。
図12に、そのような構成を有する光増幅中継器の第3変形例を示す。図12に示す光増幅中継器4は、図2に例示した構成に比して、光フィルタ46−1及び46−2に代えて、光フィルタ46−4及び46−5を備える点が異なる。
光フィルタ46−4及び46−5は、それぞれ、光フィルタ46−1及び46−2と同様に、図8(A)及び図8(B)に例示した透過特性(反射特性)を有する。例えば、光フィルタ46−4は、ポートaに0.98μm帯の波長の光(励起光)が入力されると当該励起光をポートbに出力し、ポートaに1.3μm帯の波長の光(アップストリームの信号光)が入力されると当該信号光をポートcに出力する。
また、光フィルタ46−5は、ポートcに1.3μm帯の波長の光(アップストリームの信号光)が入力されると当該信号光をポートaに出力し、ポートbに0.98μm帯の波長の光(励起光)が入力されると当該励起光をポートaに出力する。
光フィルタ46−4のポートaは、光フィルタ43−3のポートbに光学的に接続される。光フィルタ46−4のポートbは、分岐カプラ47の入力ポートに光学的に接続される。光フィルタ46−4のポートcは、アイソレータ45−1の入力ポートに光学的に接続される。
一方、光フィルタ46−5のポートcは、アイソレータ45−1の出力ポートに光学的に接続される。光フィルタ46−5のポートbは、分岐カプラ47の2つの出力ポートの一方に光学的に接続される。光フィルタ46−5のポートaは、PDF42の入力ポートに光学的に接続される。なお、分岐カプラ47の他方の出力ポートは、光フィルタ43−2のポートbに光学的に接続される。
したがって、図2の場合と同様に光フィルタ43−3のポートaに0.98μm帯の励起光と1.3μm帯の信号光とが入力されると、当該励起光及び信号光は光フィルタ43−3のポートbから光フィルタ46−4のポートaに入力される。
光フィルタ46−4は、光フィルタ43−3からの入力光のうち、信号光はポートcからアイソレータ45−1へ出力し、励起光はポートbから分岐カプラ47へ出力する。別言すると、光フィルタ46−4は、アップストリームの信号光と、ONU6側から入力される励起光と、を分波する(第2の)分波器の一例であると捉えてよい。
分岐カプラ47は、光フィルタ46−4のポートbから入力された励起光を2分岐する。分岐励起光の一方は、図2の場合と同様に光フィルタ43−2のポートbに入力され、分岐励起光の他方は、光フィルタ46−5のポートbに入力される。
分岐カプラ47から光フィルタ43−2のポートbに入力された励起光は、光フィルタ43−2のポートaから出力される。光フィルタ43−2のポートaからは、当該励起光と共に、光フィルタ43−1及びアイソレータ44−1を経由したダウンストリームの信号光(1.49μm帯)が出力される。
したがって、分岐カプラ47で分岐された励起光の一方と、ダウンストリームの信号光(1.49μm帯)と、が光フィルタ43−2のポートaからEDF41に入力される。別言すると、光フィルタ43−2は、分岐カプラ47で分岐された分岐された励起光の1つと、ダウンストリームの信号光と、を合波してEDF41に入力する(第3の)合波器の一例であると捉えてよい。
これに対し、分岐カプラ47から光フィルタ46−5のポートbに入力された励起光は、光フィルタ46−5のポートaから出力される。光フィルタ46−5のポートaからは、当該励起光と共に、光フィルタ43−3及び46−4とアイソレータ45−1とを経由したアップストリームの信号光(1.3μm帯)が出力される。
したがって、分岐カプラ47で分岐された励起光の他方と、アップストリームの信号光(1.3μm帯)と、が光フィルタ46−5のポートaからPDF42に入力される。別言すると、光フィルタ46−5は、分岐カプラ47で分岐された励起光の1つと、アップストリームの信号光と、を合波してPDF42に入力する(第4の)合波器の一例であると捉えてよい。
以上のように、励起光がONU6側から光増幅中継器4に入力される場合であっても、当該励起光を分岐して得られる各分岐励起光を、アイソレータ44−1及び45−1を経由しない迂回ルートで、EDF41及びPDF42に導入することができる。したがって、例えば、OLT2の励起光源23は不要にしてもよく、OLT2の簡素化や低コスト化を図ることができる。
なお、図12に例示した第3変形例の構成に、第2変形例(図11)に例示した励起光反射媒体48−1及び48−2を適用してもよい。例えば、EDF41とアイソレータ44−2との間に励起光反射媒体48−1を配置し、PDF42とアイソレータ45−2との間に励起光反射媒体48−2を配置してよい。これにより、第2変形例と同様に、信号光の増幅に用いられる励起光の再利用を図ることができる。
(第4変形例)
上述した例では、OLT2側とONU6側との一方から光増幅中継器4に励起光が入力される態様について説明したが、OLT2側とONU6側との双方から光増幅中継器4に励起光が入力されても構わない。
この場合、光増幅中継器4は、OLT2側及びONU6側の双方から入力される励起光をそれぞれ分岐した各励起光を用いて、光増幅媒体41及び42のそれぞれを励起(例えば、双方向励起)することが可能である。
図13に、この場合の光増幅中継器4の構成例(第4変形例)を示す。図13に示す光増幅中継器4は、図2の構成に比して、分岐カプラ47に代えて2つの分岐カプラ47−1及び47−2を備え、かつ、第3変形例(図12)に例示した光フィルタ46−4及び46−5と、追加の光フィルタ46−6と、を備える点が異なる。
光フィルタ46−6は、既述の光フィルタ46−1〜46−5と同様に、図8(A)及び図8(B)に例示した透過特性(反射特性)を有しており、例示的に、ポートaに1.3μm帯の波長の光が入力されると当該光をポートcに出力し、ポートbに0.98μm帯の波長の光が入力されると当該光をポートaに出力する。
ここで、光フィルタ46−6は、例示的に、PDF42とアイソレータ45−2との間に設けられ、ポートaがPDF42と光学的に接続され、ポートcがアイソレータ45−2の入力ポートに光学的に接続される。光フィルタ46−6のポートbは、一方の分岐カプラ47−1の2つの出力ポートの一方に光学的に接続される。
分岐カプラ47−1及び47−2は、それぞれ、入力光を2分岐する。一方の分岐カプラ47−1は、OLT2側から光増幅中継器4に入力される励起光を分岐するために用いられる。他方の分岐カプラ47−2は、ONU6側から光増幅中継器4に入力される励起光を分岐するために用いられる。
そのため、一方の分岐カプラ47−1の入力ポートは、光フィルタ46−2のポートbに光学的に接続され、他方の分岐カプラ47−2の入力ポートは、光フィルタ46−4のポートbに光学的に接続される。
そして、分岐カプラ47−1の2つの出力ポートのうちの一方は、光フィルタ43−2のポートbに光学的に接続され、他方は、上述のとおり光フィルタ46−6のポートbに光学的に接続される。
他方の分岐カプラ47−2は、第3変形例と同様に、入力ポートが光フィルタ46−4のポートbに光学的に接続され、2つの出力ポートの一方が光フィルタ46−5のポートbに光学的に接続される。分岐カプラ47−2の他方の出力ポートは、EDF41とアイソレータ44−2との間に設けられた光フィルタ43−4のポートbに光学的に接続される。
以上の構成により、OLT2側から入力された励起光(0.98μm帯)は、光フィルタ43−1及び46−2を経由して分岐カプラ47−1に入力されて2分岐される。そして、分岐励起光の一方は、光フィルタ43−2のポートbを通じてポートaからEDF41に入力される。また、分岐励起光の他方は、光フィルタ46−6のポートbを通じてポートaからPDF42に入力される。
別言すると、分岐励起光の一方は、EDF41で増幅されるダウンストリームの信号光(1.49μm帯)の伝送方向と同じ方向でEDF41に入力されるから、EDF41にとっての前方励起光に相当する。これに対し、分岐励起光の他方は、PDF42で増幅されるアップストリームの信号光(1.3μm帯)の伝送方向とは逆の方向でPDF42に入力されるから、PDF42にとっての後方励起光に相当する。
一方、ONU6側から入力された励起光(0.98μm帯)は、光フィルタ43−3及び46−4を経由して分岐カプラ47−2に入力されて2分岐される。そして、分岐カプラ47−2による分岐励起光の一方は、光フィルタ46−5のポートbを通じてポートaからPDF42に入力される。また、分岐カプラ47−2による分岐励起光の他方は、光フィルタ43−4のポートbを通じてポートaからEDF41に入力される。
別言すると、分岐カプラ47−2による分岐励起光の一方は、PDF42で増幅されるアップストリームの信号光(1.3μm帯)の伝送方向と同じ方向でPDF42に入力されるから、PDF42にとっての前方励起光に相当する。これに対し、分岐カプラ47−2による分岐励起光の他方は、EDF41で増幅されるダウンストリームの信号光(1.49μm帯)の伝送方向とは逆の方向でEDF41に入力されるから、EDF41にとっての後方励起光に相当する。
以上のように、EDF41及びPDF42のそれぞれに、前方励起光及び後方励起光が入力されるから、EDF41及びPDF42は、それぞれ双方向励起される。したがって、既述の例と同様の作用効果が得られるほか、既述の例に比べて、EDF41及びPDF42の増幅能力(増幅特性と称してもよい。)の向上を図り易い。
(第5変形例)
上述した第4変形例では、OLT2側及びONU6側の双方から光増幅中継器4に入力される励起光のそれぞれを分岐して各光増幅媒体41及び42に入力する態様を説明した。しかし、OLT2側及びONU6側の双方から入力される励起光の一方は、各光増幅媒体41及び42の一方に入力し、他方は、各光増幅媒体41及び42の他方に入力するようにしてもよい。
例えば、EDF41でのダウンストリームの信号光の増幅には、OLT2側から入力される励起光を用い、PDF42でのアップストリームの信号光の増幅には、ONU6側から入力される励起光を用いるようにしても構わない。この場合、光増幅中継器4において励起光は既述の例のように分岐しなくても構わない。
本例の光増幅中継器4の構成例(第5変形例)を図14に示す。図14に例示する光増幅中継器4は、図2に例示した構成に比して、分岐カプラ47を備えず、かつ、光フィルタ43−3とアイソレータ45−1との間に、図12にて既述の光フィルタ46−4が追加的に備えられる点が異なる。
図14に例示するように、分岐カプラ47が備えられないため、図2では分岐カプラ47の入力ポートに光学的に接続されていた、光フィルタのポートbは、図14において光フィルタ43−2のポートbに光学的に接続される。
これにより、OLT2側から入力される励起光(0.98μm帯)は、光フィルタ43−1のポートbから光フィルタ46−2のポートaに入力され、当該光フィルタ46−2のポートaからポートbを通じて光フィルタ43−2のポートbに入力される。光フィルタ43−2のポートbに入力された励起光は、当該光フィルタ43−2のポートaからEDF41に入力される。別言すると、OLT2側から入力される励起光は、光フィルタ43−1、光フィルタ46−2及び光フィルタ43−2を経由するルートでアイソレータ44−1を迂回してEDF41に入力される。
これに対し、光フィルタ46−4のポートa及びcは、図12の場合と同様に、それぞれ、光フィルタ43−3のポートb及びアイソレータ45−1の入力ポートに光学的に接続される。ただし、光フィルタ46−4のポートbは、光フィルタ46−1のポートbに光学的に接続される。
これにより、ONU6側から入力される励起光(0.98μm帯)は、光フィルタ43−3のポートbから光フィルタ46−4のポートaに入力され、当該光フィルタ46−4のポートbから光フィルタ46−1のポートbに入力される。光フィルタ46−1のポートbに入力された励起光は、当該光フィルタ46−1のポートaからPDF42に入力される。別言すると、ONU6側から入力される励起光は、光フィルタ43−3、光フィルタ46−4及び光フィルタ46−1を経由するルートでアイソレータ45−1を迂回してPDF42に入力される。
以上のように、上述した第5変形例の光増幅中継器4によっても、既述の例と同様に、励起光をアイソレータ44−1及び45−1を迂回するルートで各光増幅媒体41及び42に導入して各光増幅媒体41及び42を遠隔励起することができる。したがって、光増幅中継器4に各増幅媒体41及び42のための励起光源を備えなくてよく、励起光源のための給電設備を備える必要もない。
なお、上述した第4及び第5変形例のようにOLT2側及びONU6側の双方からそれぞれ光増幅中継器4に入力される励起光を利用する場合、各励起光の波長を例えばファイバグレーティング等を用いて少しずつ異なる波長に設定してもよい。これにより、各励起光の干渉を低減することが可能である。
(OLTの構成例)
図15は、図1に例示したPONシステム1のOLT2に着目した構成例を示すブロック図である。図15に示すOLT2は、例示的に、既述の光送信器21、光受信器22、及び、励起光源23に加えて、光フィルタ24−1〜24−3を備える。
光フィルタ24−1は、光送信器21の出力側に備えられ、光フィルタ24−2は、光送信器21と光フィルタ24−1との間に備えられる。
光フィルタ24−1は、例示的に、光増幅中継器4に備えられる既述の光フィルタ46−1と同様の光フィルタでよく、したがって、例えば図8(A)及び図8(B)に例示した透過特性(反射特性)を有するフィルタでよい。
また、光フィルタ24−2は、例示的に、光増幅中継器4に備えられる既述の光フィルタ43−2と同様の光フィルタでよく、したがって、例えば図7(A)及び図7(B)に例示した透過特性(反射特性)を有するフィルタでよい。
光フィルタ24−1のポートa〜cは、それぞれ、光伝送路3、励起光源23の出力ポート、及び、前段の光フィルタ24−2のポートaに光学的に接続される。光フィルタ24−2のポートa〜cは、それぞれ、後段の光フィルタ24−1のポートa、光フィルタ24−3の入力ポート、及び、光送信器21の出力ポートに光学的に接続される。
以上の接続関係により、光送信器21から出力されるダウンストリームの信号光(1.49μm帯)は、光フィルタ24−2のポートcからポートaを通じて後段の光フィルタ24−1のポートcに入力される。また、光フィルタ24−1のポートbには、励起光源23から出力される励起光(0.98μm帯)が入力される。
光フィルタ24−1のポートcに入力されたダウンストリームの信号光は光フィルタ24−1のポートaから出力され、光フィルタ24−1のポートbに入力された励起光は光フィルタ24−1のポートaから出力される。したがって、光フィルタ24−1のポートaからはダウンストリームの信号光と励起光とが光伝送路3へ出力される。
一方、光伝送路3から受信されるアップストリームの信号光(1.3μm帯)は、光フィルタ24−1のポートaに入力され、光フィルタ24−1のポートcから光フィルタ24−2のポートaに入力される。光フィルタ24−2のポートaに入力されたアップストリームの信号光は、光フィルタ24−2のポートbから光フィルタ24−3に入力される。
光フィルタ24−3は、例示的に、アップストリームの信号光に含まれる雑音光成分をカットする透過特性を有し、実質的に雑音光成分が含まれない信号光を光受信器22に入力する。
以上のようにして、OLT2は、ダウンストリームの信号光と共に励起光を光伝送路3へ送信することができ、また、光伝送路3から受信されるアップストリームの信号光を光受信器22にて受信することが可能である。
(OLTの第1変形例)
なお、図15の例では、励起光源23から出力される励起光を光伝送路3へ導入する構造の一例として光フィルタ24−1を用いているが、例えば図16に示すように、波長分割多重(WDM)カプラ25を用いて励起光を光伝送路3へ導入するようにしてもよい。
(OLTの第2変形例)
また、例えば図17に示すように、OLT2と光増幅中継器4(第1の出力ポートPout1)との間の光伝送路3に、光合分岐器5とは別の光合分岐器7が設けられることがある。当該光合分岐器7は、例示的に、複数(図17の例では2つ)の入力ポートを有し、各入力ポートのいずれか1つが光伝送路3に接続されることで、OLT2(第1の出力ポートPout1)から送信されたダウンストリームの信号光が入力される。
ここで、光合分岐器7の各入力ポートのうち、光伝送路3に接続された入力ポート以外の入力ポートに未使用の入力ポートが存在することがある。その場合、励起光源23から出力される励起光を、図17に例示するように、OLT2の第2の出力ポートPout2から別の光伝送路8を介して当該未使用の入力ポートに導入してもよい。
これによれば、図15に例示した光フィルタ24−1や図16に例示したWDMカプラ25をOLT2に備えてなくてもよい。したがって、ダウンストリームの信号光が伝送される経路の挿入損失の低減(別言すると、信号光の伝送特性の向上)やOLT2の小型化を図ることができる。
(OLTの第3変形例)
なお、図15〜図17に例示した、光受信系を成す光フィルタ24−3及び光受信器22の間には、図18に例示するように、光減衰器26を備えてもよい。光減衰器26は、光減衰量が可変の可変光減衰器(VOA)でもよいし、光減衰量が固定でもよい。別言すると、光減衰器26は、光受信器22へのアップストリーム信号光の入力光パワーを調整あるいは制限することが可能な光学部品の一例である。
光受信系に光減衰器26を備える理由の1つは、OLT2の励起光源23からダウンストリームの信号光と共に送信された遠隔励起光が、光増幅中継器4においては、既述のようにアップストリームの信号光の増幅にも用いられる場合があるからである。
例えば、励起光源23の励起光出力パワーを調整すると、図2、図9、図11、及び図13に例示した光増幅中継器4の構成では、当該調整に応じて、ダウンストリーム及びアップストリーム用の光増幅媒体41及び42の双方の増幅利得が変動する。
そのため、ダウンストリームの信号光の伝送距離や加入者数に応じて励起光の出力パワー(以下「励起光パワー」とも称する。)を調整(例えば、増加)すると、アップストリームの信号光パワーも増加する。ただし、励起光パワーは、ダウンストリームの信号光を受信するONU6での許容受信パワーを超えない範囲で調整(最適化と称してもよい。)される。そうすると、ONU6での許容受信パワーは超えないが、OLT2で受信されるアップストリームの信号光パワーが光受信器2の許容受信パワーを超えてしまうことがある。
そこで、光減衰器26を用いて、アップストリームの信号光の光受信器22への入力光パワーが許容受信パワーのレンジに収まるようにアップストリームの信号光パワーを調整あるいは制限する。これにより、ONU6での許容受信パワーを超えない範囲で励起光パワーを調整することに伴って、光受信器22に許容受信パワーを超えるパワーの信号光パワーが入力されて光受信器22が故障してしまうことを防止することができる。
なお、ONU6は、ダウンストリームの信号光の受信パワー情報を例えばアップストリームの信号光にてOLT2に通知してよい。OLT2は、ONU6から通知された受信パワー情報に基づいて、励起光源23の励起光パワーを調整(制御)可能である。また、光減衰器26に可変光減衰器(VOA)を用いることで、OLT2は、VOA26への入力光パワーをモニタして、モニタ結果がVOA26の光減衰量を光受信器22の許容受信パワーを超えないよう調整(制御)することが可能である。
別言すると、OLT2は、ONU6での許容受信パワーを超えない範囲で励起光パワーを制御し、当該制御に応じてアップストリームの信号光パワーが光受信器22の許容受信パワーを超えないようにVOA26の光減衰量を制御する制御部を備えてよい。
(OLTの第4変形例)
上述したように、光減衰器26を用いることで、OLT2からダウンストリームへ送信される励起光のパワー調整に伴って光受信器22に許容受信パワーを超えるパワーのアップストリームの信号光パワーが入力されてしまうことは防止できる。
しかし、アップストリームの信号光パワーは、各ONU6の送信光パワーに依存して変動するため、励起光パワーだけでなく各ONU6の送信光パワーを考慮して光減衰器26の減衰量を決定(あるいは制御)することが好ましい。
ここで、各ONU6から送信されるアップストリーム信号光のパワーは、バースト的に変動することがある。例えば図19に示すように、PONシステム1では、ダウンストリーム及びアップストリームの信号光がそれぞれ時分割に送受信される。
例えば、OLT2と3つのONU6−1〜6−3(#A〜#C)との間の通信に着目すると、OLT2は、所定のタイムスロットA〜CでそれぞれONU#A〜#C宛のダウンストリームの信号光を送信する。各ONU#A〜#Cは、それぞれ、OLT2から指定されたタイムスロットA〜Cを選択してダウンストリームの信号光を受信する。
一方、各ONU#A〜#Cは、それぞれ、OLT2から指定されたタイムスロットA〜Cでアップストリームの信号光を送信し、OLT2は、各タイムスロットA〜Cを識別して各ONU#A〜#Cが送信したアップストリームの信号光の受信処理を行なう。
なお、図19には、便宜的に、ダウンストリーム及びアップストリームの「タイムスロット」に同じ符号(A〜C)を付しているが、ダウンストリーム及びアップストリームの「タイムスロット」は、互いに独立していてよい。
ここで、OLT2が送信するダウンストリームの信号光は、各タイムスロットA〜Cで一定にすることが可能であるが、OLT2が受信するアップストリームの信号光パワーは各タイムスロットA〜Cで一定であるとは限らない。
例えば、ONU6に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)やサーバ等の端末が送信するデータ量に応じて、アップストリーム信号光のパワーがタイムスロットA〜C毎に変動することがある。その様子を図20に模式的に例示する。
図20に例示するように、OLT2は、各タイムスロットA〜Cで一様な光パワーPDA1,PDB1及びPDC1(例示的に、PDA1=PDB1=PDC1)の信号光を光伝送路3へ送信する。当該信号光は、光伝送路3を通じて光増幅中継器4に入力され、ダウンストリーム用の光増幅媒体41にて各タイムスロットA〜Cにつき同じ増幅利得で増幅される。
したがって、各タイムスロットA〜Cのダウンストリームの信号光は、例示的に、各タイムスロットA〜Cで一様な光パワーPDA2,PDB2及びPDC2(例示的に、PDA2=PDB2=PDC2)に増幅されて光合分岐器5へ送信される。
これに対し、ONU#A〜#Cは、それぞれ、互いに独立して、OLT2から指定されたタイムスロットA〜Cにおいて送信光パワーPUA1,PUB1及びPUC1(例示的に、PUB1<PUC1<PUA1)でアップストリームの信号光を送信する。当該信号光は、光合分岐器5にて合成されて光増幅中継器5に入力され、アップストリーム用の光増幅媒体42にて各タイムスロットA〜Cにつき同じ増幅利得で増幅される。
したがって、各タイムスロットA〜Cのアップストリームの信号光は、それぞれ、例示的に、増幅前のパワー比を保ったまま、パワーPUA2,PUB2及びPUC2(例示的に、PUB2<PUC2<PUA2)に増幅されて光伝送路3へ送信される。結果として、OLT2には、各タイムスロットA〜Cで異なるパワーをもつアップストリームの信号光が入力される。別言すると、OLT2が受信するアップストリームの信号光パワーは、時間的に変動する。このように時間的に光パワーが変動する信号光は、「バースト信号光」と称してよい。
OLT2にバースト信号光が受信されると、OLT2がダウンストリーム(光増幅中継器5)へ送信する励起光パワーが調整されていても、光受信器22への入力光パワーが許容受信パワーを超えてしまうおそれがある。非限定的な一例として、タイムスロットBでの受信光パワーPUB2は、光受信器22での許容受信パワー以下であるが、タイムスロットA及びCでの受信光パワーPUA2及びPUC2は、光受信器22での許容受信パワーを超えていると仮定する。
この場合、光減衰器26の減衰量をタイムスロット単位で制御することで、少なくともタイムスロットA及びCでの受信光パワーPUA2及びPUC2を許容受信パワー以下に減衰させる。これにより、各タイムスロットA〜Cでの受信光パワーPUA2,PUB2及びPUC2をそれぞれ光受信器22での許容受信パワー以下に収めることができる。
光減衰器26の減衰量をタイムスロット単位で制御するためのOLT2の構成例を図21に示す。図21に示すOLT2は、例示的に、図17に例示した光フィルタ24−3と光受信器22との間の光経路に、可変光減衰器(VOA)26と、光分岐器27と、遅延線28と、を備え、かつ、VOA26の減衰量を制御する制御部29と、を備える。制御部29は、例示的に、バースト信号光パワー検出器291と、VOA制御回路292と、を備える。制御部29は、電気回路にて構成してよい。なお、図21に例示するVOA制御系は、図15や図16に例示した構成を有するOLT2に適用してもよい。
光分岐器27は、例示的に、光フィルタ24−3を透過したアップストリームの信号光(1.3μm帯)を2分岐し、分岐光の一方を遅延線28へ出力し、分岐光の他方を制御部29のバースト信号光検出器291へ出力する。光分岐器27には、例示的に、光スプリッタを用いてよい。
遅延線28は、例示的に、制御部29によるVOAの減衰量(「VOAロス」と称してもよい。)の制御にかかる時間に応じて、VOA26への信号光の入力タイミングを調整(遅延)する。例えば、VOAロスの制御タイミングと、VOAロスの制御対象であるタイムスロットと、が一致するように、遅延線28によってVOA26への信号光の入力タイミングが調整される。
遅延線28は、例示的に、光ファイバであり、その長さによって光遅延量を調整可能である。したがって、VOAロスの制御タイミングと、VOAロスの制御対象であるタイムスロットと、の関係に応じて設定してよい。遅延線28の長さの非限定的な一例は、数十メール程度である。
制御部29のバースト信号光パワー検出器291は、例示的に、光分岐器27から入力される信号光の光パワーをタイムスロット単位で検出する。検出結果は、VOA制御回路292に与えられる。バースト信号光パワー検出器291は、「タイムスロット信号光パワー検出器291」と称してもよい。
VOA制御回路292は、バースト信号光パワー検出器291で検出された各タイムスロットの信号光パワーに基づいて、各タイムスロットの信号光パワーが光受信器22の許容受信レベル以下になるよう、VOAロスをタイムスロット単位で制御する。
VOA26は、VOA制御回路292からの制御に応じてVOAロスがタイムスロット単位で制御されることで、遅延線28を通じて光受信器22へ入力される信号光パワーをタイムスロット単位で調整する。そのため、VOA26は、タイムスロット単位のVOAロス制御が可能な制御応答速度をサポートする。
以上のように、OLT2にタイムスロット単位のVOA制御系を備えることで、アップストリームのバースト信号光をタイムスロット単位で光受信器22の許容受信パワー以下に調整することが可能になる。したがって、アップストリームのバースト信号光によってOLT2の光受信器22が故障してしまうことを防止することができる。別言すると、OLT2は、アップストリームの信号光の受信処理を安定して行なうことができる。
これは、励起光源23の励起光パワーをダウンストリームの信号光の伝送速度や伝送容量に応じて最適化することで、アップストリームのバースト信号光によってOLT2(光受信器22)に許容受信パワーを超える光が入力され易くなるような状況に有用である。
(比較例)
次に、以下では、上述した実施形態及び各変形例に例示した光増幅中継器4との比較例について、図22〜図27を参照して説明する。
(比較例1)
図22は、既述の光増幅中継器4に対する比較例1としての光増幅中継器400の構成例を示すブロック図である。図22に示す光増幅中継器400は、光増幅中継器4と同様に、OLT2と光合分岐器5との間の光経路に設置可能である。
図22に示すように、光増幅中継器400は、希土類添加光ファイバ増幅器401及び402と、希土類添加光ファイバ増幅器401及び402のための励起光源411及び412と、を備える。安定した増幅動作のために、希土類添加光ファイバ増幅器401の入出力側にはアイソレータ404及び405が設けられ、希土類添加光ファイバ増幅器402の入出力側にはアイソレータ406及び408が設けられる。
アイソレータ404の入力側(アイソレータ408の出力側)には、合分波器403が設けられ、アイソレータ405の出力側(アイソレータ407の入力側)には、合分波器406が設けられる。
一方の合分波器403は、OLT側から入力される、1.49μm帯の波長を有するダウンストリームの信号光を、一方の希土類添加光ファイバ増幅器401の入力側に設けられたアイソレータ404へ導波する。また、合分波器403は、他方の希土類添加光ファイバ増幅器402の出力側に設けられたアイソレータ408を通過した1.3μm帯の波長を有するアップストリームの信号光をOLT側へ導波する。
他方の合分波器406は、ONU側から入力される、1.3μm帯の波長を有するアップストリームの信号光を、他方の希土類添加光ファイバ増幅器402の入力側に設けられたアイソレータ407へ導波する。また、合分波器406は、一方の希土類添加光ファイバ増幅器401の出力側に設けられたアイソレータ405を通過した1.49μm帯の波長を有するダウンストリームの信号光をONU側へ導波する。
一方の希土類添加光ファイバ増幅器401は、一方の励起光源411から入力される励起光によって励起(前方励起)され、合分波器403及びアイソレータ404を経由して入力される、1.49μm帯の波長を有するダウンストリームの信号光を増幅する。
他方の希土類添加光ファイバ増幅器402は、他方の励起光源412から入力される励起光によって励起(前方励起)され、合分波器406及びアイソレータ407を経由して入力される、1.3μm帯の波長を有するアップストリームの信号光を増幅する。
このように、図22に示す光増幅中継器400は、ダウンストリーム及びアップストリームの各信号光を、個別の励起光源411及び412によって励起される希土類添加光ファイバ増幅器401及び402にて増幅することが可能である。しかし、励起光源411及び412に給電するための給電設備が必要になる。
(比較例2)
そこで、図23に示すように、光増幅中継器400に励起光源411及び412は備えず、代替的に、OLT及びONU側から各希土類添加光ファイバ増幅器401及び402のための励起光を光増幅中継器400に入力する構成(遠隔励起構成)を検討する。
図23に示す構成で各希土類添加光ファイバ増幅器401及び402の遠隔励起を実現するには、合分波器403及び406に信号光波長と励起光波長とを分離可能な特性が求められる。しかし、励起光波長(例示的に、0.98μm帯)と、当該励起光波長よりも長波長である信号光波長(例示的に、1.49μm帯及び1.3μm帯)と、を分離可能な合分波器403及び406の実現は困難である。
仮に、合分波器403及び406で励起光波長と信号光波長とを分離できたとしても、希土類添加光ファイバ増幅器401(402)の安定した増幅動作のために設けられたアイソレータ404及び405(407及び408)によって励起光の導波は妨げられる。
例えば、OLT側から受信される励起光を合分波器403で分離して各希土類添加光ファイバ増幅器401及び402に導入しようとすると、励起光はアイソレータ404及び408をダウンストリーム方向へ通過できる必要がある。
しかし、合分波器403からアイソレータ408(の出力側)へ励起光を導波しても、アイソレータ408がもつ方向性により当該励起光はアイソレータ408を通過できないから、励起光を希土類添加光ファイバ増幅器401に導入できない。
一方、合分波器403からアイソレータ404(の入力側)へ励起光を導波すると、当該励起光は、図6にて既述のように、アイソレータ404の挿入損失の波長依存性(帯域制限)によってアイソレータ404を通過できない。そのため、励起光を希土類添加光ファイバ増幅器401に導入できない。
ONU側から受信される励起光を合分波器406で分離して各希土類添加光ファイバ増幅器401及び402に導入しようとした場合も同様である。すなわち、合分波器406からアイソレータ405(の出力側)へ励起光を導波しても、アイソレータ405がもつ方向性により当該励起光はアイソレータ405を通過できないから、希土類添加光ファイバ増幅器401に励起光を導入できない。
また、合分波器406からアイソレータ407(の入力側)へ励起光を導波すると、当該励起光は、図6にて既述のように、アイソレータ407の挿入損失の波長依存性(帯域制限)によってアイソレータ407を通過できない。そのため、励起光を希土類添加光ファイバ増幅器402に導入できない。
(比較例3)
図24に示すように、図22に示した合分波器403及び406、アイソレータ404,405,407及び408は用いず、代替的に、サーキュレータ421及び422を用いて図22の光増幅中継器400と同等の機能を実現する構成も考えられる。
しかし、図22の場合と同様に、図24に示す構成では、励起光源411及び412のための給電設備が必要になる。
(比較例4)
そこで、図23の場合と同様に、図24の構成から励起光源411及び412を不要とした、図25に示すような遠隔励起構成の光増幅中継器400も考えられる。しかし、この場合も、図6にて既述のように、サーキュレータ421及び422の挿入損失の波長依存性(帯域制限)によって、励起光はサーキュレータ421及び422を実質的に通過できない。そのため、希土類添加光ファイバ増幅器401及び402を遠隔励起することはできない。
(比較例5)
サーキュレータを用いた光増幅中継器400の変形例として、図26に示すような構成が考えられる。図26に示す光増幅中継器400では、サーキュレータ431がもつ方向性を利用してダウンストリームの信号光とアップストリームの信号光とを分離し、それぞれを希土類添加光ファイバ増幅器401及び402にて個別に増幅する。
例えば、ダウンストリームの信号光(1.49μm帯)は、サーキュレータ431のポートaからポートbに導波されて、一方の希土類添加光ファイバ増幅器401へ入力される。希土類添加光ファイバ増幅器401は、励起光源411から入力される励起光によって、サーキュレータ431のポートbから入力された信号光を増幅する。増幅された信号光は、反射媒体432で反射され、当該増幅器401で再増幅された後、サーキュレータ431のポートbからポートcへ導波される。
これに対し、アップストリームの信号光(1.3μm帯)は、サーキュレータ431のポートcからポートdに導波されて、他方の希土類添加光ファイバ増幅器402へ入力される。希土類添加光ファイバ増幅器402は、励起光源412から入力される励起光によって、サーキュレータ431のポートdから入力された信号光を増幅する。増幅された信号光は、反射媒体433で反射され、当該増幅器402で再増幅された後、サーキュレータ431のポートdからポートaへ導波される。
このように、図26に示す構成の光増幅中継器400によっても、ダウンストリーム及びアップストリームの信号光を個別の希土類添加光ファイバ増幅器401及び402にて増幅可能である。しかし、この場合も、励起光源411及び412のための給電設備が必要である。
(比較例6)
そこで、図23及び図25の場合と同様に、図26の構成から励起光源411及び412を不要とした、図27に示すような遠隔励起構成の光増幅中継器400も考えられる。しかし、この場合も、図6にて既述のように、サーキュレータ431の挿入損失の波長依存性(帯域制限)によって、励起光はサーキュレータ431を実質的に通過できない。そのため、希土類添加光ファイバ増幅器401及び402を遠隔励起することはできない。
以上のように、いずれの比較例1〜6についても、励起光源411及び412のための給電設備が必要であったり、給電設備を不要にすべく遠隔励起を実現しようとしても、アイソレータやサーキュレータがもつ方向性や帯域制限のために実現不能であったりする。
(比較例7)
OLT2に設けた励起光源を用いてダウンストリームの信号光を前方励起によって分布ラマン増幅することが考えられる。しかし、ラマン増幅では、光増幅の必要の無い帯域が増幅されてしまい、信号光の伝送品質が例えば光伝送路の非線形効果等によって劣化する。また、PONシステムで用いられる信号光帯域をラマン増幅しようとすると、複数の励起光波長を多重化する必要が生じて非現実的である。更に、励起光波長はダウンストリームの信号光とアップストリームの信号光とで異なるため、OLT2から集中的に遠隔励起する構成をとれない。
1 光通信システム(PONシステム)
2 OLT
3,8 光伝送路
21 光送信器
22 光受信器
23 励起光源
24−1 光フィルタ(#2)
24−2 光フィルタ(#1)
24−3 光フィルタ
25 WDMカプラ
26 光減衰器(可変光減衰器:VOA)
27 光分岐器
28 遅延線
29 制御部
291 バースト信号光パワー検出器
292 VOA制御回路
3 光伝送路
4 光増幅中継器
41 第1の光増幅媒体(EDF)
42 第2の光増幅媒体(PDF)
43−1〜43−3 光フィルタ(#1)
44−1,44−2,45−1,45−2 アイソレータ
46−1〜46−6 光フィルタ(#2)
47,47A,47−1,47−2 分岐カプラ
5 光合分岐器
6−1〜6−N ONU
7 光合分岐器

Claims (16)

  1. ダウンストリームへ伝送される第1の信号光を増幅する第1の希土類添加光増幅媒体と、
    アップストリームへ伝送される第2の信号光を増幅する第2の希土類添加光増幅媒体と、
    前記第1及び第2の信号光のいずれかと共に伝送されてくる励起光を分岐し、分岐励起光を前記第1及び第2の希土類添加光増幅媒体のそれぞれへ導入する励起光分岐導入部と、
    を備えた、光増幅中継器。
  2. 前記励起光分岐導入部は、
    前記第1の信号光と、前記第1の信号光と共に伝送されてくる第1の励起光と、を分波する第1の分波器と、
    前記第1の分波器で分波された前記第1の励起光を分岐する第1の分岐器と、
    前記第1の分岐器で分岐された第1の分岐励起光と、前記第1の分波器で分波された前記第1の信号光と、を合波して前記第1の希土類添加光増幅媒体へ導入する第1の合波器と、
    前記第1の分岐器で分岐された第2の分岐励起光と、前記第2の信号光と、を合波して前記第2の希土類添加光増幅媒体へ導入する第2の合波器と、を備えた、請求項1に記載の光増幅中継器。
  3. 前記励起光分岐導入部は、
    前記第2の信号光と、前記第2の信号光と共に伝送されてくる第2の励起光と、を分波する第2の分波器と、
    前記第2の分波器で分波された前記第2の励起光を分岐する第2の分岐器と、
    前記第2の分岐器で分岐された第1の分岐励起光と、前記第1の信号光とを合波して前記第1の希土類添加光増幅媒体へ導入する第3の合波器と、
    前記第2の分岐器で分岐された第2の分岐励起光と、前記第2の分波器で分波された前記第2の信号光と、を合波して前記第2の希土類添加光増幅媒体へ導入する第4の合波器と、を備えた、請求項1に記載の光増幅中継器。
  4. 前記第1の分岐器は、前記第1の励起光をN(Nは3以上の整数)以上の励起光に分岐する1×N分岐カプラであり、
    前記1×N分岐カプラで分岐された各分岐励起光のうち、前記第1及び第2の分岐励起光以外の分岐励起光のいずれかと、前記第1の希土類添加光増幅媒体で増幅された前記第1の信号光と、を合波してダウンストリームへ伝送する第5の合波器を備えた、請求項2に記載の光増幅中継器。
  5. 前記第1及び第2の希土類添加光増幅媒体の入出力側のそれぞれに、挿入損失部品であるアイソレータ又はサーキュレータが設けられ、
    前記第1の分波器は、前記第1の希土類添加光増幅媒体の入力側挿入損失部品の前段に設けられ、
    前記第1の合波器は、前記第1の希土類添加光増幅媒体の入出力側の各挿入損失部品の間に設けられ、
    前記第2の合波器は、前記第2の希土類添加光増幅媒体の入出力側の各挿入損失部品の間に設けられた、請求項2に記載の光増幅中継器。
  6. 前記第1及び第2の希土類添加光増幅媒体の入出力側のそれぞれに、挿入損失部品であるアイソレータ又はサーキュレータが設けられ、
    前記第2の分波器は、前記第2の希土類添加光増幅媒体の入力側挿入損失部品の前段に設けられ、
    前記第3の合波器は、前記第1の希土類添加光増幅媒体の入出力側の各挿入損失部品の間に設けられ、
    前記第4の合波器は、前記第2の希土類添加光増幅媒体の入出力側の各挿入損失部品の間に設けられた、請求項3に記載の光増幅中継器。
  7. 前記励起光分岐導入部は、
    前記希土類添加光増幅媒体に導入され当該希土類添加光増幅媒体を通過した前記分岐励起光の残留光を反射して当該希土類添加光増幅媒体に再導入する励起光反射媒体を備えた、請求項1〜6のいずれか1項に記載の光増幅中継器。
  8. 前記第1の希土類添加光増幅媒体は、エルビウムを添加した光ファイバであり、
    前記第2の希土類添加光増幅媒体は、プラセオジムを添加した光ファイバである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の光増幅中継器。
  9. 前記第1及び第2の信号光のいずれかと共に伝送されてくる励起光は、前記EDF及び前記PDFそれぞれの増幅帯域を共通に励起可能な波長を有する、請求項8に記載の光増幅中継器。
  10. 前記励起光の波長は、0.98μm帯の波長である、請求項9に記載の光増幅中継器。
  11. 前記第1の信号光は、1.49μm帯の波長の光であり、前記第2の信号光は、1.3μm帯の波長の光である、請求項9又は10に記載の光増幅中継器。
  12. 第1の信号光をダウンストリームへ送信する光送信器と、
    アップストリームからの第2の信号光を受信する光受信器と、
    前記第1の信号光と前記第2の信号光とを個別の希土類添加光増幅媒体を用いて増幅する光増幅中継器へ、前記各希土類演歌光増幅媒体を共通に遠隔励起するための励起光を前記第1の信号光と共に送信する励起光源と、
    前記第1の信号光と共に送信される前記励起光のパワーに応じて、前記光受信器へ入力される前記第2の信号光を減衰する光減衰器と、
    を備えた、光送信局。
  13. 前記光減衰器は、光減衰量が可変の可変光減衰器であり、
    前記光送信局は、
    前記第1の信号光を受信する加入者局における前記第1の信号光の許容受信パワーを満たすように前記励起光のパワーを制御し、かつ、前記制御に応じて前記光受信器における前記第2の信号光の許容受信パワーを満たすように前記光減衰量を制御する制御部を更に備えた、請求項12に記載の光送信局。
  14. 前記第2の信号光は、複数の加入者局の送信信号光が割り当てられる複数のタイムスロットを含み、かつ、
    前記制御部は、
    前記タイムスロット単位で前記光減衰量を制御する、請求項13に記載の光送信局。
  15. 前記可変光減衰器に入力される前記第2の信号光を分岐する第2信号光分岐器と、
    前記第2信号光分岐器で分岐された前記第2の信号光の一方を他方に対して遅延して前記可変減衰器に入力する遅延線と、を更に備え、
    前記制御部は、
    前記第2信号光分岐器で分岐された前記第2の信号光の他方のパワーを前記タイムスロットのそれぞれについて検出する検出器と、
    前記検出器で検出された前記各タイムスロットそれぞれの前記第2の信号光のパワーが前記光受信器の前記許容受信パワーを満たすように前記光減衰量を制御する制御回路と、を備え、
    前記遅延線は、前記制御回路の制御応答速度に応じた遅延量を前記第2の信号光に与える、請求項14に記載の光送信局。
  16. 前記光送信器からの前記第1の信号光を出力する第1の出力ポートと、
    前記励起光源からの励起光を出力する第2の出力ポートと、を備え、
    前記第1の出力ポートは、前記第1の信号光を受信する加入者局の数に応じて前記第1の信号光を分岐する第1信号光分岐器の第1の入力ポートに接続され、
    前記第2の出力ポートは、前記第1信号光分岐器の第2の入力ポートに接続された、請求項12〜15のいずれか1項に記載の光送信局。
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