JP2015165184A - 紫外線検出装置および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】紫外線の有無または紫外線量を正確に表す電子情報を得ることができる上に、一定光量の光源のための発光素子等を必要としなくて、実装面積が小さく、かつ、安価な紫外線検出装置およびそれを備えた電子機器を提供すること。【解決手段】紫外線検出装置は、紫外線の量に応じて変色する変色層401と、変色層401の色合いを検知する第1の色検知センサー102と、外部可視光の色合いを検出する第2の色検知センサー502とを有する。第1の色検知センサー102の出力値を第2の色検知センサー502の出力値により補正することによって、外部入射光の色合いの変動に影響を受けることなく、精確に紫外線量を電子情報として得ることができる。【選択図】図7
Description
この発明は、紫外線検出装置およびそれを備えた電子機器に関する。
近年、健康環境に関する家電、電子機器の市場分野が広がりを見せており、中でも地球環境の変化も相まって、外出時などに太陽より受ける紫外線量についての関心が高まっている。紫外線量の強さを簡易に得る方法として、紫外線量に応じて変色する材料、その材料を備えた紫外線検出装置が提案されている。
従来、この種の紫外線検出装置としては、特許文献1(特開2007−278904号公報)に記載のものがある。この紫外線検出装置は、有機フォトクロミック物質を含む色変化表示体を備え、この色変化表示体の紫外線量に応じた色変化を、検出者が目視にて判断して、紫外線量を得るものである。
しかしながら、上記紫外線検出装置では、色変化表示体の紫外線量に応じた色変化を目視で判断するため、紫外線量を正確に電気信号として得ることができないという問題がある。
一方、紫外線量を電気的な信号として得る紫外線検出装置としては、GaAsPフォトダイオードまたはGaNショットキーダイオードを利用したUV(紫外線)センサーが市販されている。このUVセンサーは紫外線量に応じた電気信号を得ることが可能であり、目視による色判定よりも高い精度の紫外線情報が得られる。
しかしながら、上記UVセンサーは、GaAsPフォトダイオードやGaNショットキーダイオードを必要とするため、高価であるという問題がある。特に、携帯電子機器において、紫外線量の検知のために、このUVセンサーを用いると、GaAsPフォトダイオード等の非シリコン系の高価な電子部品の搭載が必要になって、コスト的に採用することができないという問題がある。
なお、汎用シリコンIC(集積回路)は、安価ではあるが、紫外線に対する感度が殆ど得られないため、高価であっても、上記GaAsPフォトダイオードやGaNショットキーダイオード等が必要とされる。
そこで、比較的安価な紫外線検出装置として、特許文献2(特開2010−243252号公報)に記載のものがある。この紫外線検出装置は、筐体に、受けた紫外線量に応じて変色濃度が変化する調光レンズを設け、上記筐体内に、この調光レンズの側面に一定光量の光を照射する光源と、この調光レンズを透過した光源からの光を受光する受光素子とを配置している。そして、紫外線量に応じた調光レンズの変色濃度を受光素子の受光量の変化によって検知して、紫外線量を表す電気信号を得るようにしている。
しかしながら、上記紫外線検出装置は、それを携帯電子機器等に搭載する場合、検出用の一定光量の発光ダイオード等の光源が必要であるため、携帯電子機器に大きな実装面積を必要とし、かつ、一定光量の光源が必要であるため、未だ高価であるという問題がある。
そこで、この発明の課題は、紫外線量を正確に表す電気信号を得ることができる上に、一定光量の光源のための発光素子等を必要としなくて、実装面積が小さく、かつ、安価な紫外線検出装置およびそれを備えた電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の紫外線検出装置は、
外部から受光した紫外線の量に応じて変色する変色層と、
上記変色層の色を検知する第1の色検知センサーと
を備えて、
上記第1の色検知センサーで検出した上記変色層の色合いにより紫外線の有無または紫外線量を検出することを特徴としている。
外部から受光した紫外線の量に応じて変色する変色層と、
上記変色層の色を検知する第1の色検知センサーと
を備えて、
上記第1の色検知センサーで検出した上記変色層の色合いにより紫外線の有無または紫外線量を検出することを特徴としている。
上記構成の紫外線検出装置において、外部紫外線の量に応じて、変色層が変色し、この変色した変色層の色合いが第1の色検知センサーによって検知されて、紫外線の有無または紫外線量が、第1の色検知センサーからの電気信号により正確に検出される。
このように、この紫外線検出装置では、紫外線を直接検出するのではなくて、紫外線の量に応じて変色した変色層の色合いを、第1の色検知センサーで検出して、紫外線量を検出するので、高価なGaAsPフォトダイオードやGaNショットキーダイオード等の非シリコン系のダイオードを必要としなくて、安価なシリコン系の汎用半導体素子によって、第1の色検知センサーを構成することができ、この紫外線検出装置自体を安価に製造できる。
さらに、この紫外線検出装置では、外部からの紫外線量に応じて変色した変色層の色合いを第1の色検知センサーで検出して、その色合いで紫外線量を検出していて、透過した光量で紫外線量を検出しているのではないので、別途、一定光量の発光ダイオード等の光源を必要としなく、その分、部品点数が少なくなる。したがって、この紫外線検出装置は、部品点数が少ないから、安価であり、かつ、電子機器に実装する場合、実装面積が小さいという利点を有する。
携帯電話等の携帯電子機器においては、紫外線の量を検出して表示する機能は、多くの場合、絶対的に必要となる機能ではないため、携帯電子機器の電子部品点数を増やすことなく、小型、簡易かつ安価な構成で、紫外線の量を電気的信号として検出することが切に要望されている。この発明は、その要望に応えたものである。
なお、上記第1の色検知センサーは、変色層からの透過光によって変色層の色合いを検知してもよく、あるいは、変色層からの反射光によって変色層の色合いを検知してもよい。
1実施形態では、
上記変色層は外部可視光を透過し、上記第1の色検知センサーは、上記変色層の透過光の色を検出し、上記変色層の色合いに応じた上記透過光の色合いにより紫外線の有無または紫外線量を検出する。
上記変色層は外部可視光を透過し、上記第1の色検知センサーは、上記変色層の透過光の色を検出し、上記変色層の色合いに応じた上記透過光の色合いにより紫外線の有無または紫外線量を検出する。
上記実施形態によれば、上記変色層を透過した外部可視光の色合いが第1の色検知センサーに検出されて、紫外線の有無または紫外線量が検出される。このように、上記変色層を透過した外部可視光の色合いによって、変色層の色合いを検出しているので、変色層の色合いを正確に検出して、紫外線の有無または紫外線量を正確に検出できる。
また、この実施形態によれば、上記第1の色検知センサーは、変色層を透過した外部可視光を受ける位置に配置されることになるので、第1の色検知センサーは、紫外線によって変色して紫外線を遮蔽する機能を有する変色層によって、外部からの紫外線から保護されることになって、その損傷が防止される。
また、1実施形態では、
外部から受光した外部可視光の色を検出する第2の色検知センサーを
備え、
外部可視光の色合いに応じた上記第2の色検知センサーの出力値により、上記変色層の色合いに応じた上記第1の色検知センサーの出力値を補正する。
外部から受光した外部可視光の色を検出する第2の色検知センサーを
備え、
外部可視光の色合いに応じた上記第2の色検知センサーの出力値により、上記変色層の色合いに応じた上記第1の色検知センサーの出力値を補正する。
この実施形態では、外部可視光の色合いに応じた第2の色検知センサーからの出力値によって、変色層の色合いに応じた第1の色検知センサーからの出力値が補正される。したがって、変色層の色合に対する外部可視光の色合の変化の影響を除去して、変色層固有の色合の変化を正確に検出して、紫外線の有無または紫外線量を精度高く電子情報として得ることができる。
上記第1の色検知センサーの出力値の補正は、例えば、第1の色検知センサーの出力値から第2の色検知センサーの出力値を減算してもよく、あるいは、第2の色検知センサーの出力値にある係数をかけて減算するなどして行われる。
また、1実施形態では、
上記第1および第2の色検知センサーは、赤色光、緑色光、青色光の量を検出するRGBカラーセンサーであり、
上記第1の色検知センサーが出力する赤(R)、緑(G)、青(B)の出力値を、上記第2の色検知センサーが出力する赤(R)、緑(G)、青(B)の出力値により補正する。
上記第1および第2の色検知センサーは、赤色光、緑色光、青色光の量を検出するRGBカラーセンサーであり、
上記第1の色検知センサーが出力する赤(R)、緑(G)、青(B)の出力値を、上記第2の色検知センサーが出力する赤(R)、緑(G)、青(B)の出力値により補正する。
上記実施形態では、上記第1および第2の色検知センサーはRGBカラーセンサーであるから、汎用品が使用できて、簡易かつ安価であり、かつ、赤(R)、緑(G)、青(B)の出力値の補正ができて、色合いを正確に検出することができる。
また、1実施形態では、
外部可視光の照度を検出する照度検出手段を備え、
上記照度検出手段が検出した照度が予め定めたられた値よりも低いときの上記第1の色検知センサーの出力値の第1の色検知センサーの初期値からの変動分に基づいて、紫外線量の算出を補正する。
外部可視光の照度を検出する照度検出手段を備え、
上記照度検出手段が検出した照度が予め定めたられた値よりも低いときの上記第1の色検知センサーの出力値の第1の色検知センサーの初期値からの変動分に基づいて、紫外線量の算出を補正する。
上記実施形態では、上記第1の色検知センサーの紫外線がないときの初期値(例えば、工場出荷時の値)と、上記照度検出手段が検出した外部可視光の照度が予め定めたられた値よりも低いときの上記第1の色検知センサーの出力値との変動分に基づいて、紫外線量の算出が補正される。
外部可視光の照度が低いとき、つまり、外部可視光の照度が予め定めたられた値よりも低いときは、紫外線が少ない環境である。
この実施形態では、外部可視光の照度が予め定めたられた値よりも低いときの上記第1の色検知センサーの出力値の初期値からの変動分に基づいて、紫外線量の算出を補正するから、変色層が経年変化等によって、劣化しても、その影響を補償することができる。
このように、この実施形態は、紫外線が少ない環境である低照度で、変色層の色状態を確認し、補正を行っているので、紫外線の絶対量を精度高く検出することができる。
上記照度検出手段は、第1の色検知センサーと一体に設けてもよく、あるいは、別体に設けてもよい。あるいは、既存の携帯電子機器が有する照度センサーをこの照度検出手段として共用してもよい。
また、1実施形態は、
筺体を備え、
この筺体内に第1の色検知センサーが設けられ、
上記変色層は上記筺体の内外を仕切って、上記第1の色検知センサーを紫外線から保護する。
筺体を備え、
この筺体内に第1の色検知センサーが設けられ、
上記変色層は上記筺体の内外を仕切って、上記第1の色検知センサーを紫外線から保護する。
上記実施形態では、上記変色層が筐体の内外を仕切り、上記変色層の色を検知する第1の色検知センサーは、上記筐体内に設けられているから、第1の色検知センサーは、筐体および変色層によって、紫外線から保護され、その損傷が防止される。
また、1実施形態では、
上記第1および第2の色検出センサーは、夫々、赤、緑、青のフィルターを有し、
上記赤、緑、青のフィルターは、同一シリコン基板上に形成され、かつ、隣接して配置されている。
上記第1および第2の色検出センサーは、夫々、赤、緑、青のフィルターを有し、
上記赤、緑、青のフィルターは、同一シリコン基板上に形成され、かつ、隣接して配置されている。
上記実施形態では、上記第1および第2の色検出センサーの赤、緑、青のフィルターは、同一シリコン基板上に形成され、かつ、隣接して配置されているから、上記第1および第2の色検出センサーは、同じ状態におかれ、同様な紫外線、可視光線、赤外線等を受けるから、変色層の色合いを検出する第1の色検出センサーの出力値を、第2の色検出センサーの出力値で精度高く補正をすることができる。
この発明の電子機器は、
上述の紫外線検出装置を備える。
上述の紫外線検出装置を備える。
この電子機器は、上記紫外線検出装置を備えるから、紫外線量を正確に検出できる上に、小型、安価である。
この発明の紫外線検出装置は、紫外線量を直接検出するのではなくて、紫外線の量に応じて変色する変色層の色合いを、第1の色検知センサーで検出して、紫外線量を検出するので、紫外線量を正確に電気信号として得ることができる上に、高価なGaAsPフォトダイオードやGaNショットキーダイオード等の非シリコン系のダイオードを必要としなく、第1の色検知センサーをシリコン系の安価な半導体素子で製作できて、安価であるという利点を有する。
また、この発明の紫外線検出装置は、外部からの紫外線量に応じて変色した変色層の色合いを第1の色検知センサーで検出して、その色合いで紫外線量を検出していて、透過した光量で紫外線量を検出しているのではないので、別途、一定光量の発光ダイオード等の光源を必要としなくて、部品点数が少なく、安価で、かつ、電子機器への実装面積が小さいという利点を有する。
この発明の電子機器は、上記紫外線検出装置を備えるから、紫外線量を正確に検出できる上に、小型、安価であるという利点を有する。
以下、この発明を図示の実施形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、この第1実施形態の紫外線検出装置は、紫外線量に応じて変色する変色層101と、この変色層101の色合いを検知する第1の色検知センサー102とからなる。上記第1の色検知センサー102は変色層101を透過した透過光105の色合いを検知する。
図1に示すように、この第1実施形態の紫外線検出装置は、紫外線量に応じて変色する変色層101と、この変色層101の色合いを検知する第1の色検知センサー102とからなる。上記第1の色検知センサー102は変色層101を透過した透過光105の色合いを検知する。
上記変色層101は、例えば、紫外線が照射されると紫外線量に応じて変色するフォトクロミック材料を、透明樹脂、ガラス、透明フイルム等に塗布したり、あるいは、透明樹脂、ガラス、透明フイルム等に混入したりして形成される。
上記第1の色検知センサー102は、赤(R)色光、緑(G)色光、青(B)色光の量を検出するRGBカラーセンサーであり、汎用のシリコンIC(集積回路)からなる。上記第1の色検知センサー102は、図示しないが、赤、緑、青のフィルターとフォトダイオードを有して、赤、緑、青の光の受光量に応じて、それぞれのフォトダイオードから受光信号(光電流)が出力される。
図2に、上記第1の色検知センサー102の受光した光の波長に対する出力(光量)を示す。図2では、第1の色検知センサー102への入力光の光量のR(赤)、G(緑)、B(青)の波長分布が均一と仮定しており、この場合、第1の色検知センサー102のR,G,Bの出力は均等になって、図2でR,G,Bで示す波形となる。図2でR,G,Bで示す波形の面積が、R,G,Bの受光量を表す出力値、つまり、変色層101の色合いを表す電気信号として求められる。
この第1実施形態の紫外線検出装置は、図示しないが、例えば、携帯電話、携帯情報端末、ゲーム機等の携帯電子機器に搭載されている。
上記構成の紫外線検出装置において、今、図1に示すように、変色層101に携帯電子機器の外部から太陽光等の外部光が入射したとする。
なお、太陽光等の外部光には、紫外線、可視光、赤外線が含まれるが、図1では赤外線は省略して、外部紫外線103と外部可視光104のみを示している。
そうすると、上記変色層101は、外部紫外線103の光量に応じて変色し、一方、第1の色検知センサー102は、変色層101からの透過光105を受けて、変色層101の変色前の色合いと、変色後の色合いを検知する。そして、変色層101の変色前後の色合いを比較して、外部紫外線量を検出し、確認することができる。
より詳しくは、上記外部紫外線103がない状態での変色層101の色合いを表す第1の色検知センサー102の出力値を、図示しないメモリに予め初期値として記憶しておき、次に、このメモリに記憶されている初期値と、外部紫外線103が照射されて色合いが変化した後の状態の変色層101の色合いを表す第1の色検知センサー102の出力値とを図示しない比較手段によって比較することによって、外部紫外線103の有無の確認ができ、あるいは、外部紫外線103の量を算出することができる。
図3(A),(B)および図4(A),(B)を用いて、第1実施形態の紫外線検出装置の動作をより具体的に説明する。
フォトクロミック材料として、様々な色変化を起こす材質が開発されているが、ここでは、変色層101は、外部紫外線103の量の増加に応じて、赤色から緑色に変色するとして説明する。
図3(A)は、外部紫外線が無くて、変色層101が赤色になっている状態を示し、図3(B)は、外部紫外線103が有って、変色層101が緑色になっている状態を示す。また、図4(A),(B)は、図3(A),(B)の状態に対応する第1の色検知センサー102の出力波形を示す図である。
図3(A)に示すように、外部紫外線が無い場合、変色層101は赤色となり、変色層101からの透過光205は、図4(A)に示すように、赤色成分(λ=620nm領域の光量)が増加する。
次に、図3(B)に示すように、外部紫外線103の光量が増加した場合、変色層101は、緑色となって、変色層101からの透過光105は、図4(B)に示すように、緑色成分(λ=540nm領域の光量)が増加する。
したがって、上記第1の色検知センサー102の出力値は、図4(A),(B)のようになって、赤色成分(R)および緑色成分(B)のそれぞれの図4(A)に示す初期値と、図4(B)に示す測定時の値とを比較して、紫外線の有無の確認、紫外線量の算出をすることができる。
また、この第1実施形態の紫外線検出装置は、紫外線によって変色する変色層101の色合いを第1の色検知センサー102で検知して、紫外線の有無または紫外線量を求めているので、紫外線量を電子情報として正確に得ることができる上に、光源としての発光素子等の電子部品を追加する必要がなくて、小型、コンパクトで安価であるという利点を有する。
特に、この第1実施形態の紫外線検出装置を携帯電話、携帯情報端末等の電子機器に搭載する場合、実装面積が小さいという利点を有する。
また、この第1実施形態の紫外線検出装置は、紫外線量を直接測定するのではなくて、紫外線の量に応じて変色する変色層101の色合いを第1の色検知センサー102で検出するので、第1の色検知センサー102に安価な汎用品であるシリコン系のフォトダイオードを使用でき、安価であるという利点を有する。
(第2実施形態)
ところで、実際の入射可視光の色合いは、入射光を太陽光とした場合、時間により、または、天候、屋根などの遮蔽物の色合いなどの影響をうけて、変動する。そのため、第1実施形態の紫外線検出装置では、日中紫外線が強い昼間のみの限られた環境に限って、紫外線量の安定的な測定が可能で、測定時の環境に制限があるという問題がある。
ところで、実際の入射可視光の色合いは、入射光を太陽光とした場合、時間により、または、天候、屋根などの遮蔽物の色合いなどの影響をうけて、変動する。そのため、第1実施形態の紫外線検出装置では、日中紫外線が強い昼間のみの限られた環境に限って、紫外線量の安定的な測定が可能で、測定時の環境に制限があるという問題がある。
この第2実施形態の紫外線検出装置は、測定時の環境に制限がなくて、正確に紫外線量を検出できるものである。図5は、この第2実施形態の紫外線検出装置の外部紫外線が無い状態を示す図であり、図7は、この第2実施形態の紫外線検出装置の外部紫外線が有る状態を示す図である。
図5,7に示すように、この第2実施形態の紫外線検出装置は、外部紫外線603の量の増大に応じて赤色から緑色に変色する変色層401と、外部から入射する外部可視光404,604を透過する可視光透過層501と、上記変色層101の色合いを、透過光405,605を介して検知する第1の色検知センサー102と、上記可視光透過層501を透過した透過光505,705の色合いを検知する第2の色検知センサー502とを備えている。上記可視光透過層501は、紫外線によっては変色しなく、外部可視光404,604を極僅かな減衰でほぼそのまま透過する。
上記変色層401と可視光透過層501とは、例えば、同一ガラス層や透明樹脂層のうちの変色層401に対応する部分に、紫外線量の増大に応じて赤色から緑色に変色するフォトクロミック材料を塗布して形成することによって、略同一平面上に位置し、かつ、一体に形成している。
尤も、上記変色層401と可視光透過層501は、別体にして、隣接させて形成してもよい。また、上記変色層401と可視光透過層501は、上述の構造、形成方法に限らず、どのようなものであってもよい。
上記第1および第2の色検知センサー102、502は、汎用のシリコンIC(集積回路)から製作されている。上記第1の色検知センサー102は、紫外線量に応じて赤色から緑色に変色する変色層101の色合いを検知するためのものであるのに対して、上記第2の色検知センサー502は、外部から照射される外部光の色合いを検知して、この外部光の色合いに基づいて、後述のように、第1の色検知センサー102の出力値を補正するためのものである。
また、この紫外線検出装置は、第1および第2の色検知センサー102、502からの出力値を受けるマイクロコンピュータ700を有する。このマイクロコンピュータ700は、メモリ701と、比較手段702と、変化量算出手段703と、紫外線量算出手段704とを備えている。上記比較手段702、変化量算出手段703および紫外線量算出手段704は、後述のような比較、演算を行い、ソフトウェアにより構成されている。
上記構成の紫外線検出装置において、今、図5および図6(A),(B)に示すように、外部紫外線が無くて、赤色成分が多い外部可視光404が変色層401および可視光透過層501に照射されているとする。
そうすると、上記第2の色検知センサー102は、可視光透過層501から、比較的赤色成分が多い外部可視光404に由来する赤色成分が多い透過光505を受けて、図6(B)の出力波形に示すように、赤色成分R502,緑色成分G502,青色成分B502の出力値を出力する。図6(B)から分かるように、上記第2の色検知センサー102の出力は、外部可視光404に赤色成分が多いため、赤色成分R502が多く、緑色成分G502および青色成分B502が少ない。
一方、上記変色層401は、紫外線を受けていないため、赤色を呈したままの状態である。そして、上記第1の色検知センサー102は、赤色の変色層401からの透過光405を受けて、図6(A)の出力波形に示すように、赤色成分R102,緑色成分G102,青色成分B102の出力値を出力する。上記変色層401が、紫外線を受けていなくて赤色であるため、この赤色の変色層401によって、緑色成分および青色成分の光が減衰して、図6(A),(B)の出力波形から分かるように、第1の色検知センサー102の出力の緑色成分G102および青色成分B102は、第2の色検知センサー502の出力の減衰していない緑色成分G502および青色成分B502よりも低下する。一方、外部可視光404の赤色成分の光は、赤色の変色層401を透過できるため、赤色の変色層401からの透過光405中の赤色成分は減衰が少なくて、第1の色検知センサー102の赤色成分R102の出力値は、第2の色検知センサー502の赤色成分R502の出力値と略等しくなる。つまり、図6(A),(B)に示すように、第1および第2の色検知センサー102,502の出力波形において、赤色成分R102R≒赤色成分R502となる。したがって、第1の色検知センサー102と第2の色検知センサー502の赤色成分R102,R502を比較することによって、紫外線の有無または量を検知可能である。
上記マイクロコンピュータ700は、次のようにして、紫外線の有無の判定または量の算出を行う。ここでは、説明の便宜と簡明さため、外部可視光404,604に赤色成分が多いとする。
まず、上記マイクロコンピュータ700の比較手段702によって、第2の色検知センサー502の赤色成分R502の出力値が、予め定めた一定値よりも大きいか否かを判定して、外部可視光404,604に赤色成分が多いことを確認する。
次に、上記比較手段702によって、第1の色検知センサー102の赤色成分の出力値と第2の色検知センサー502の赤色成分の出力値とを比較して、図6(A),(B)に示すように、同等であれば、つまり、両出力値の差が予め定めた一定値よりも小さいと判定すれば、紫外線が無いという電気信号を出力する。ここでは、外部可視光404,604の赤色成分が多いとしたが、そうでない場合は、その多い成分の色に応じて、第1および第2の色検知センサー102,502のR(赤)、G(緑)、B(青)の出力成分を選択あるいは適宜組み合わせることによって、同様の判断が可能である。
一方、上記比較手段702によって、上記第1の色検知センサー102の赤色成分の出力値と第2の色検知センサー502の赤色成分の出力値とを比較して、図8(A),(B)に示すように、同等で無くて、予め定めた一定値以上の差があると判定すると、紫外線があるという電気信号を出力する。
上述では、上記第1および第2の色検知センサー102,502の赤色成分の出力値について比較したが、図6(A),(B)および図8(A),(B)から分かるように、外部紫外線603の量が多くなる程、第1の色検知センサー102の赤色成分R102は、少なくなると共に、緑色成分G102は多くなる一方、第2の色検知センサー502の各色の成分は、可視光透過層501が紫外線で変色しないため、紫外線の有無に関係ない。したがって、第1の色検知センサー102の赤色成分R102および緑色成分G102の出力値と、第2の色検知センサー502の赤色成分R502および緑色成分G502の出力値とを二重に比較して、精度を上げるようにしてもよい。
次に、上記変化量算出手段703によって、第2の色検知センサー502の赤色成分R502と第1の色検知センサー102の赤色成分R102との差である赤色成分変化量と、第2の色検知センサー502の緑色成分G502と第1の色検知センサー102の緑色成分G102との差である緑色成分変化量を算出する。つまり、上記変化量算出手段703は、
赤色成分変化量=R502−R102,
緑色成分変化量=G502−G102
を算出する。
赤色成分変化量=R502−R102,
緑色成分変化量=G502−G102
を算出する。
図6(A),(B)および図8(A),(B)から分かるように、外部紫外線603の量が多くなる程、第1の色検知センサー102の赤色成分R102は、少なくなると共に、緑色成分G102は多くなる一方、第2の色検知センサー502の出力の各色の成分は、可視光透過層501が紫外線で変色しなくて、外部紫外線603の量に影響されないため、赤色成分変化量(=R502−R102)と、緑色成分変化量(=G502−G102)との組合せは、紫外線量と一対一の関係にある。この赤色成分変化量および緑色成分変化量と、紫外線量とを一対一に対応付ける算式あるいはテーブル(実験データにより求められる。)が予め、メモリ701に格納されている。
上記紫外線量算出手段704は、上記算出された赤色成分変化量および緑色成分変化量に基づいて、上記算式により、あるいは、テーブルを参照して紫外線量を算出して、この紫外線量を表す電子情報を出力する。
このように、上記可視光透過層501を透過する外部可視光404,604の色合いを第2の色検知センサー502で検知して、この外部可視光404,604の色合と変色層401の色合とによって、紫外線量を算出することによって、外部より照射される外部可視光404,604の色合いに影響されずに、紫外線量を正確に算出することができる。
より具体的に説明すると、図7に示すように、外部紫外線603が照射されると、変色層401は緑色になり、第1の色検知センサー102の出力の緑色成分G102が多く、赤色成分R102が減少する。(第1の色検知センサー102の緑色成分G102)≒(第1の色検知センサー102の緑色成分G502)であれば、変色層401での紫外線の最大受光状態を表す。
ここでは、外部紫外線603の量の増大に応じて、変色層401が赤色から緑色に変化する場合について、説明したが、その他の変色層を用いて、ある色から他の色に変色するようにしても、同様のことが可能である。
このように、第2実施形態の紫外線検出装置は、変色層401の色合いを検知する第1の色検知センサー102と、外部可視光404,604の色合いを検出する第2の色検知センサー502とを有して、第1の色検知センサー102の出力値を第2の色検知センサー502の出力値により補正していることになるので、外部入射光の色合いの変動に影響受けることなく、変色層401固有の紫外線による色合の変化分を算出して、精確に紫外線量を電子情報として得ることができる。
この第2実施形態の紫外線検出装置では、紫外線によって変色する変色層401の色合いを第1の色検知センサー102で検知しているので、光源としての発光素子等の電子部品を追加する必要がなく、したがって、小型、コンパクトで安価であるという利点を有する。
特に、この第2実施形態の紫外線検出装置を、健康環境向け機能を有する携帯電話、携帯情報端末等の電子機器に搭載する場合、実装面積が小さいという利点を有する。
また、この第2実施形態の紫外線検出装置は、紫外線量を直接測定するのではなくて、紫外線の量に応じて変色する変色層101の色合いを第1の色検知センサー102で検出するので、第1の色検知センサー102に安価な汎用品であるシリコン系のフォトダイオードを使用できて、安価であるという利点を有する。
この第2実施形態では、第2の色検知センサー502を紫外線から保護するため、可視光透過層501を設けているが、可視光透過層501は必ずしも必要ではない。
(第3実施形態)
この第3実施形態の紫外線検出装置は、図9に示すマイクロコンピュータ710を備え、他の構成は、図5から8に示す第2実施形態と同じである。したがって、これらの他の構成については、図5から8を援用して、詳しい説明は省略する。
この第3実施形態の紫外線検出装置は、図9に示すマイクロコンピュータ710を備え、他の構成は、図5から8に示す第2実施形態と同じである。したがって、これらの他の構成については、図5から8を援用して、詳しい説明は省略する。
この第3実施形態では、図9に示すように、マイクロコンピュータ710は、メモリ701と、比較手段702と、変化量算出手段703と、紫外線量算出手段704と、照度検出手段705と、係数補正手段706とを備える。これらのメモリ701、比較手段702、変化量算出手段703および紫外線量算出手段704の構成、機能は、第2実施形態のそれらと同じであり、照度検出手段705および係数補正手段706の構成、機能のみが第2実施形態と異なる。
上記照度検出手段705は、外部可視光404,604の照度を次のようにして算出する。すなわち、上記照度検出手段705は、第2の色検知センサー502から、外部可視光404,604の赤色成分R502、緑色成分G502および青色成分B502の各々の光量を表す出力値(R,G,Bで表す。)を受けると、
照度=α×R+β×G+γ×B (α、β、γは係数)
として、照度を算出して、メモリ701に格納する。
照度=α×R+β×G+γ×B (α、β、γは係数)
として、照度を算出して、メモリ701に格納する。
このように、上記照度検出手段705によって、外部可視光404,604の照度を算出するから、外部照度が弱い環境であるか強い環境であるか判断することが可能になる。
一般的に、オフィース、百貨店などは400〜1000lux程度であり、晴天昼太陽光では100,000lux程度の照度となる。このことから、紫外線量を確認する必要があるときの照度は範囲が限られており(晴天日の入り1時間前で1000lux以上)、300lux以下であれば、ほぼ紫外線が無い状態と判断できる。
したがって、上記照度検出手段705で算出した照度が300lux以下のときの変色層401の色が、紫外線がない状態での変色層401の色である。
一方、上記変色層401の色は、経年変化等によって劣化する可能性があり、この色が劣化した変色層については、紫外線量を正確に検出るためには、補正をする必要がある。
この第3実施形態では、照度が予め定めた値よりも低くて、紫外線が無い状態で、第1の色検知センサー102に、変色層401の色合いを検知させる。そして、上記係数補正手段706は、上記変色層401が劣化していないときの色合い表す初期値から、上記紫外線が無い状態での変色層401の色合いを表す第1の色検知センサー102の出力値の変動分を算出し、この変動分の大小に応じて、この変動分を補償するように、変化量算出手段703の紫外線量を算出するための算式の係数を補正する。
したがって、この第3実施形態の紫外線量検出装置は、変色層401が経年変化等によって劣化しても、変色層の劣化等の状態変化の影響を受けることなく、紫外線量を精確に電子情報として得ることができる。
また、この第3実施形態は、紫外線が少ない環境である低照度で、変色層401の色状態を確認し、補正を行っているので、紫外線の絶対量を精度高く検出することができる。
なお、上述の算式の係数の補正に代えて、上記変動の大小に応じて、定数項を加減したり、異なる算式を用いたりして、補正するようにしてもよい。
(第4実施形態)
図10は、この発明の第4実施形態の電子機器の一例としての携帯情報端末の斜視図である。この第4実施形態において、図5から8に示す第2実施形態の構成要素と同一構成要素については、同一参照番号を付して、詳しい説明は省略する。
図10は、この発明の第4実施形態の電子機器の一例としての携帯情報端末の斜視図である。この第4実施形態において、図5から8に示す第2実施形態の構成要素と同一構成要素については、同一参照番号を付して、詳しい説明は省略する。
この携帯情報端末は、筐体801とトップパネル802とを備え、この筐体801内に第1および第2の色検知センサー102,502を設けている。
上記第1および第2の色検知センサー102,502に対向するトップパネル802の窓として機能する部分には、変色層401と可視光線透過層501とを設けている。上記変色層401は、第1の色検知センサー102に対向すると共に、筺体801の内外を仕切っている。
上記変色層401は、外部光600の紫外線量に応じて変色し、第1の色検知センサー102は、変色層401の色合いを、透過光601を介して検出する。また、上記第2の色検知センサー502は、可視光透過層501を通った透過光602を介して、外部光600の色合いを検知する。
上記筐体801は紫外線を透過しない材質から作られており、トップパネル802も紫外線を透過しないようになっている。また、上記変色層401および可視光透過層501も、殆ど紫外線を透過しない性質を有する。
したがって、上記第1および第2の色検知センサー102,502、その他の電子部品は、筐体801、トップパネル802、変色層401および可視光透過層501によって、紫外線から遮蔽されて、保護されるから、損傷、故障が防止される。
(第5実施形態)
図11はこの発明の第5実施形態の紫外線検出装置の構成図である。
図11はこの発明の第5実施形態の紫外線検出装置の構成図である。
この紫外線検出装置は、図11に示すように、シリコン基板900上に第1および第2の色検知センサー911,912を互いに近接して設けている。上記1の色検知センサー911は、赤、緑、青のフィルターR,G,Bを有して、赤色光,緑色光,青色光を検出するフォトダイオートからなる第1のRGBセンサーフォトダイオードアレイであり、第2の色検知センサーは、赤、緑、青のフィルターR,G,Bを有して、赤色光,緑色光,青色光を検出するフォトダイオートからなる第2のRGBセンサーフォトダイオードアレイである。
上記第1のRGBセンサーフォトダイオードアレイ911の上には、紫外線の量に応じて変色する変色層901を設けている。
このように、一つのシリコン基板900上に第1および第2の色検知センサー(第1および第2のRGBセンサーフォトダイオードアレイ)911および912を互いに近接して配置して。両者を同じ状態に置いているから、第1の色検知センサー911の出力値に対する第2の色検知センサー912の出力値による補正の精度が高くなって、紫外線量の検出の精度が高くなっている。
また、上記第1のRGBセンサーフォトダイオードアレイ911と第2のRGBセンサーフォトダイオードアレイ912とは別に、それらに近接して、赤外光を検知するフォトダイオードIR,IRを配置して、赤外光により発生する光電流を検出するようにしている。そして、上記第1および第2のRGBセンサーフォトダイオードアレイ911,912のフォトダイオートからのR,G,Bの出力値から、赤外光を検知するフォトダイオードIRの出力値を除いて、紫外線量を、より精度高く検出することができるようにしている。
一般的に、太陽光などは紫外線以外にも赤外線成分を多く含んでおり、赤外線をフォトダイオードが受光した場合、図11に示すように、赤外線により発生したキャリアー950も光電流となり、R,G,Bの出力として算出される。携帯情報端末のトップパネル等に赤外線カット層を配置可能な場合、赤外線が第1および第2の色検知センサーまで進入することは少ないから、赤外線の影響は軽減されるが、赤外線カット層を配置できない場合、または、赤外線カット層が十分な特性を持っていない場合、第1および第2の色検知センサーに赤外線が進入し、誤差が発生する。前述した第1の色検知センサーと第2の色検知センサーとが、仮に、相互間に大きな距離を持って分離されている場合、赤外線の照射量が異なるため、補正の精度が低下するのである。
図11に示す第5実施形態では、第1の色検知センサー911と第2の色検知センサー912とを互いに隣接させ、かつ、赤外線検知用のフォトダイオードIR,IRを設けて、第1および第2の色検知センサー911,912のR,G,Bの出力値から、赤外光による発生する出力値を除くことによって、赤外光の影響を受けることなく、紫外線量をより精度高く検出することができる。
上記第1から第5の実施形態では、変色層からの透過光105,205によって、変色層101の色合いを検知するようにしていたが、変色層からの反射光によって、変色層の色合いを検出するようにしてもよい。
101,401,901 変色層
102,911 第1の色検知センサー
501 可視光透過層
502,912 第2の色検知センサー
801 筺体
802 トップパネル
102,911 第1の色検知センサー
501 可視光透過層
502,912 第2の色検知センサー
801 筺体
802 トップパネル
Claims (8)
- 外部から受光した紫外線の量に応じて変色する変色層と、
上記変色層の色を検知する第1の色検知センサーと
を備えて、
上記第1の色検知センサーで検出した上記変色層の色合いにより紫外線の有無または紫外線量を検出することを特徴する紫外線検出装置。 - 請求項1に記載の紫外線検出装置において、
上記変色層は外部可視光を透過し、上記第1の色検知センサーは、上記変色層の透過光の色を検出し、上記変色層の色合いに応じた上記透過光の色合いにより紫外線の有無または紫外線量を検出することを特徴とする紫外線検出装置。 - 請求項1または2に記載の紫外線検出装置において、
外部から受光した外部可視光の色を検出する第2の色検知センサーを
備え、
外部可視光の色合いに応じた上記第2の色検知センサーの出力値により、上記変色層の色合いに応じた上記第1の色検知センサーの出力値を補正することを特徴とする紫外線検出装置。 - 請求項3に記載の紫外線検出装置において、
上記第1および第2の色検知センサーは、赤色光、緑色光、青色光の量を検出するRGBカラーセンサーであり、
上記第1の色検知センサーが出力する赤(R)、緑(G)、青(B)の出力値を、上記第2の色検知センサーが出力する赤(R)、緑(G)、青(B)の出力値により補正することを特徴とする紫外線検出装置。 - 請求項3または4に記載の紫外線検出装置において、
外部可視光の照度を検出する照度検出手段を備え、
上記照度検出手段が検出した照度が予め定めたられた値よりも低いときの上記第1の色検知センサーの出力値の第1の色検知センサーの初期値からの変動分に基づいて、紫外線量の算出を補正することを特徴とする紫外線検出装置。 - 請求項1から5のいずれか1つに記載の紫外線検出装置において、
筺体を備え、
この筺体内に第1の色検知センサーが設けられ、
上記変色層は上記筺体の内外を仕切って、上記第1の色検知センサーを紫外線から保護することを特徴とする紫外線検出装置。 - 請求項3から5のいずれか1つに記載の紫外線検出装置において、
上記第1および第2の色検出センサーは、夫々、赤、緑、青のフィルターを有し、
上記赤、緑、青のフィルターは、同一シリコン基板上に形成され、かつ、隣接して配置されていることを特徴とする紫外線検出装置。 - 請求項1から7のいずれか1つに記載の紫外線センサーを備えることを特徴とする電子機器。
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