JP2015164261A - 伝送モジュール、情報伝送ネットワークシステム、情報伝送方法、情報伝送プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】情報伝送のためのネットワークに属する伝送モジュールにおいて送信パラメータの変更が行われた場合の、伝送モジュール又はネットワークの負荷増大を可及的に抑制する。
【解決手段】情報処理装置で処理されるべき所定送信情報を、該情報処理装置を含む所定の伝送経路に沿って伝送する伝送モジュールにおいて、送信元モジュールから送信対象モジュールへの所定送信情報の送信が、所定の送信パラメータの一部又は全部が変更された、変更後の所定の送信パラメータに従って実行されている変更送信状態を検知すると、送信元モジュールに対して復旧送信情報を送信し、該復旧送信情報を受信した送信元モジュールに、再び変更前の該所定の送信パラメータに従った所定送信情報の送信を実行させる。
【選択図】図8
【解決手段】情報処理装置で処理されるべき所定送信情報を、該情報処理装置を含む所定の伝送経路に沿って伝送する伝送モジュールにおいて、送信元モジュールから送信対象モジュールへの所定送信情報の送信が、所定の送信パラメータの一部又は全部が変更された、変更後の所定の送信パラメータに従って実行されている変更送信状態を検知すると、送信元モジュールに対して復旧送信情報を送信し、該復旧送信情報を受信した送信元モジュールに、再び変更前の該所定の送信パラメータに従った所定送信情報の送信を実行させる。
【選択図】図8
Description
本発明は、情報処理装置に関連する情報を、該情報処理装置を含む所定の伝送経路に沿って伝送する伝送モジュール、および当該伝送モジュールと情報処理装置を含んでなるネットワークシステムに関する。
従来においては、温度や湿度等の環境パラメータを計測するセンサモジュールを利用して、その計測した情報をネットワークを介して情報処理装置に送信することで、多くの計測データを簡便に収集することを可能とする技術が開発されている。この場合、センサモジュールに無線機能が備えられることで、計測された情報を伝送するための無線ネットワークが形成される。ここで、無線ネットワークに関し、例えば、特許文献1には、アドホック無線ネットワークにおいて通信障害が発生したとき、無線端末から出された通信パラメータ変更要求を基地局が受け、当該基地局がネットワークの通信経路情報を集約することで、新たな通信経路の構築のための通信パラメータを各端末に送信する技術が開示されている。このように基地局がネットワーク全体を把握することで、システム全体に影響を与えない通信パラメータの設定が行われることになる。
伝送すべき情報を複数の伝送モジュールを経由して目的地に伝送するネットワークにおいて、情報収集の観点に立てば、該ネットワークに含まれる伝送モジュール間に通信障害が生じると、それまで当該障害区間を経由して収集されていた情報が目的地に届かなくなるため、速やかな通信障害からの復旧が求められる。そこで、従来技術のように、ネットワークを管理する立場に置かれる基地局が、各端末に復旧のための要求を出し、その応答に基づいて復旧を行おうとすると、ネットワーク全体の通信状態を把握した上で好適な通信経路の再構築等が可能となる。
ここで、通信障害の発生時に行われる復旧処理では、それまで使用していた送信パラメータを変更し、新たな送信条件の下で情報送信を試みることは有用と考えられるが、一方で、その通信障害を引き起こした原因が一時的なものである場合には、新たな送信条件の下で情報送信を継続することが、伝送モジュールやネットワークにおいて消費電力の増大やトラフィックの増大等の負荷増大を持続させることにもなり、必ずしも好ましい状態とは言えない。また、通信障害の発生以外の理由で送信パラメータを変更した場合においても、同様に、情報送信のために変更後の送信パラメータを利用しなければならない状況が続いていない限り、変更前の送信パラメータを利用した方が、情報送信時の負荷増大を抑制し得る場合も存在する。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、情報伝送のためのネットワークに属する伝送モジュールにおいて送信パラメータの変更が行われた場合の、伝送モジュール又はネットワークの負荷増大を可及的に抑制することを目的とする。
本発明においては、上記課題を解決するために、ネットワークである所定の伝送経路に沿って当該所定送信情報を伝送する伝送モジュールが、同じく所定の伝送経路に属する送信元モジュールと送信対象モジュールとの間の情報送信において使用される送信パラメータの変更を検出できるように構成される。そして、当該送信パラメータが変更された場合には、当該伝送モジュールが、再び変更前の送信パラメータに従って情報送信するように送信元モジュールに働きかける構成が採用されている。これにより、送信パラメータの変更に起因した伝送モジュール又はネットワークの負荷増大を抑制することが可能となる。なお、本願において、「自己伝送モジュール」は、ネットワークに含まれる伝送モジュールを特定するために使用される表現である。すなわち、ネットワークに属する一の伝送モジュールを基準として、自身の伝送モジュールを特定する場合には「自己伝送モジュール」と表現する。また、ネットワークでの情報の流れにおいて、上流側に位置する伝送モジュールを「上流側伝送モジュール」もしくはそれに類する表現、下流側に位置する伝送モジュールを「下流側伝送モジュール」もしくはそれに類する表現とする。したがって、「自己伝送モジュール」と、「上流側伝送モジュール」、「下流側伝送モジュール」等の表現は伝送モジュール同士の相対関係に基づくものであり、所定の伝送経路における特定の伝送モジュールを固定的に表現するものではない。また、「送信元モジュール」、「送信対象モジュール」についても、同じく所定の伝送経路における特定の伝送モジュールを固定的に表現するものではない。なお、「自己伝送モジュール」や「上流側伝送モジュール」、「下流側伝送モジュール」等を区別する必要がない場合には、単に「伝送モジュール」と表現する場合もある。
詳細には、本発明は、情報処理装置で処理されるべき所定送信情報を、該情報処理装置を含む所定の伝送経路に沿って伝送する伝送モジュールであり、また、前記所定の伝送経路においては、上流側に位置する送信元モジュールから該送信元モジュールの直下流に位置する送信対象モジュールへ、所定の送信パラメータに従って前記所定送信情報が送信される。ここで、自己伝送モジュールは、前記送信元モジュールから前記送信対象モジュールへの前記所定送信情報の送信が、前記所定の送信パラメータの一部又は全部が変更された、変更後の所定の送信パラメータに従って実行されている変更送信状態を検知する検知手段と、前記検知手段によって前記変更送信状態が検知された場合、前記送信元モジュールに対して復旧送信情報を送信し、該復旧送信情報を受信した前記送信元モジュールに、再び変更前の該所定の送信パラメータに従った前記所定送信情報の送信を実行させる、送信復旧手段と、を備える。
本発明に係る伝送モジュール(自己伝送モジュール)が属する所定の伝送経路では、伝送モジュール間、すなわち送信元モジュールと送信対象モジュール間で、所定の送信パラメータに従った情報送信が行われる。すなわち、所定の伝送経路に属する送信元モジュールから送信対象モジュールへの所定送信情報の送信は、上流側からの送信条件を決定する所定の送信パラメータに従うことになる。この所定の送信パラメータは、所定送信情報の伝送を行う伝送モジュールのそれぞれが有するものであり、所定の伝送経路としては、各伝送モジュールがそれぞれの所定の送信パラメータに従い送信元モジュールとして機能することで、各伝送モジュールから所定送信情報が、目的地である情報処理装置へと収集されることになる。なお、各伝送モジュールの所定の送信パラメータは、必ずしも全てが同一である必要はない。
なお、当該所定の伝送経路は、その起点と終点、および両点の間に位置する伝送モジュールによって形成されるものであるが、本願発明においては、当該所定の伝送経路は特定の経路に限定される意図はない。すなわち、当該所定の伝送経路は、予め決定されている伝送経路であってもよく、または、後述するように所定の送信パラメータの変更によって変化する伝送経路であってもよい。また、送信元モジュールから送信される所定送信情報は、所定の伝送経路に含まれる情報処理装置で処理されるべき情報であり、本発明におい
ては、情報処理装置における所定送信情報の処理形態は特定の形態に限定されるものではない。
ては、情報処理装置における所定送信情報の処理形態は特定の形態に限定されるものではない。
ここで、自己伝送モジュールは、検知手段により、所定の伝送経路における送信元モジュールから送信対象モジュールへの送信が、変更後の所定の送信パラメータに従って実行されている変更送信状態を検知する。なお、送信元モジュールにおける所定の送信パラメータが変更された理由は、特定の理由に限定されない。一般に、所定送信情報を伝送する場合、情報送信に関し改善すべき状況などが生じない限り、好適に情報送信が行われていた状態を維持するように設計されるが、送信環境を改善する等の理由で、所定の送信パラメータを変更しなければならない状況も生じる。このように所定の送信パラメータが変更されると、その変更前と比べて伝送モジュール又は所定の伝送経路における負荷が増大する可能性がある。
そこで、検知手段によって変更送信状態が検知されると、送信復旧手段が、所定の送信パラメータを変更した送信元モジュールに対して復旧送信情報を送信する。当該復旧送信情報は、これを受け取った送信元モジュールに、再び変更前の所定の送信パラメータに従った所定送信情報の送信を実行させる指令を含む情報である。したがって、復旧送信情報を受け取った送信元モジュールによる情報送信が、変更後の所定の送信パラメータに従った情報送信から、変更前の所定の送信パラメータに従った情報送信に切り替えられることになる。
このように本発明に係る伝送モジュールは、所定の伝送経路に属する送信元モジュールからの情報送信に使用される所定の送信パラメータの変更を検知すると、復旧送信情報を介して、当該送信元モジュールに対して変更前の所定の送信パラメータを利用した情報送信を行うよう働きかけるように構成される。これにより、送信元モジュールによる復旧送信情報の受信を契機として、送信元モジュールが変更前の所定の送信パラメータを再び利用することになるため、変更前の所定の送信パラメータに従った所定送信情報の送信を好適な時期に再開することが可能となり、また、所定の送信パラメータの変更に起因した送信元モジュールでの消費電力の増大や、所定の伝送経路におけるトラフィックの増大を軽減することが可能となる。
ここで、上記の伝送モジュールにおいて、前記送信元モジュールは、前記送信元モジュールから前記所定の送信パラメータに従って送信された前記所定送信情報が前記送信対象モジュールによって受信された送信完了状態を確認する確認手段と、前記確認手段によって前記所定送信情報の前記送信完了状態が確認できない送信不良が生じた場合に、該送信不良となった該所定送信情報の送信に使用された前記所定の送信パラメータの一部又は全部を変更することで形成された、前記変更後の所定の送信パラメータに従って、該所定送信情報を再送する再送手段と、を有するように形成されてもよい。その場合、自己伝送モジュールの前記検知手段は、前記再送手段による前記所定送信情報の再送が行われた後の前記変更送信状態を検知する。
送信元モジュールは、確認手段により、送信元モジュールから所定の送信パラメータに従って送信対象モジュールに送信された所定送信情報が、送信対象モジュールに到達したことを示す送信完了状態を確認する。例えば、送信対象モジュールに対する送信完了状態は、所定送信情報を受信した送信対象モジュールから送信元モジュールに対して送られる確認信号(アクナリッジ信号)を利用して確認することができる。
ここで、送信元モジュールが確認手段によって所定送信情報の送信完了状態が確認できない場合、所定送信情報を送信したにもかかわらず情報送信の目的を達成していないことを意味するため、何らかの理由で送信不良が発生したことになる。このような場合、送信
元モジュールでは、再送手段による自律的な復旧のための処理が行われることになる。すなわち、再送手段は、送信元モジュールからの送信条件を決定する所定の送信パラメータの一部又は全部の変更を、他の伝送モジュールとの相互作用、または、情報処理装置との相互作用を経ることなく自己内の処理として行う。したがって、当該所定の送信パラメータの変更に関しては、外部からの干渉を受けることなく実行されることになる。そして、その変更後の所定の送信パラメータに従い、再度、送信不良となっている所定送信情報の送信が試みられることになる。
元モジュールでは、再送手段による自律的な復旧のための処理が行われることになる。すなわち、再送手段は、送信元モジュールからの送信条件を決定する所定の送信パラメータの一部又は全部の変更を、他の伝送モジュールとの相互作用、または、情報処理装置との相互作用を経ることなく自己内の処理として行う。したがって、当該所定の送信パラメータの変更に関しては、外部からの干渉を受けることなく実行されることになる。そして、その変更後の所定の送信パラメータに従い、再度、送信不良となっている所定送信情報の送信が試みられることになる。
このように送信元モジュールが送信不良を確認した場合、送信元モジュール内で自律的に所定の送信パラメータの変更が行われることで、その時点で発生している外部との送信不良に影響されることなく、その送信状態の復旧が図られることになる。一方で、このように再送手段によって所定の送信パラメータが変更されると、送信元モジュールでの消費電力の増大や、所定の伝送経路におけるトラフィックの増大を招く可能性がある。そこで、このように送信元モジュールが形成される場合においても、上述した本願発明に係る技術思想を適用することは極めて有用である。その場合、自己伝送モジュールの前記検知手段は、前記再送手段による前記所定送信情報の再送が行われた後の前記変更送信状態を検知し、その検知結果に基づいて、上記の通り自己伝送モジュールは送信元モジュールに対して働き掛けることになる。
ここで、上記の伝送モジュールにおいて、前記送信復旧手段は、前記検知手段によって前記変更送信状態が検知された場合、変更前の前記所定の送信パラメータに関連する復旧時送信条件で前記送信元モジュールに対して前記復旧送信情報を送信し、該復旧送信情報を受信した前記送信元モジュールに、再び変更前の該所定の送信パラメータに従った前記所定送信情報の送信を実行させてもよい。すなわち、自己伝送モジュールが送信元モジュールに働きかける場合に、変更前の所定の送信パラメータに関連する復旧時送信条件で、上記の復旧送信情報を送信する。
上記復旧時送信条件は、変更前の所定の送信パラメータに基づいて決定される送信元モジュールでの送信条件と同一条件、又は、当該条件と同一視することのできる、自己伝送モジュールから送信元モジュールへの復旧送信情報の送信の際の送信条件である。このように、自己伝送モジュールが送信元モジュールに働きかける際の送信条件を、変更前の所定の送信パラメータに基づいて決定される送信元モジュールでの送信条件と同一の状態等とすることで、送信元モジュールによる再度の所定送信情報の送信が、送信不良を引き起こすことなく成功するか否かを、復旧送信情報の送信の成否を介してより的確に確認することが可能となる。すなわち、このような復旧時送信条件の下で送信された復旧送信情報を送信元モジュールが受信できた場合には、その後、変更前の所定の送信パラメータに従って送信元モジュールが所定送信情報を送信するようになっても、当該送信が成功する可能性が比較的高いと考えられる。
ここで、上記の伝送モジュールにおいて、自己伝送モジュールの具体的な特定について、下記の4つの態様が例示できる。なお、この例示は、自己伝送モジュールの特定を当該例示された態様に限定するものではなく、例示されていない態様に係る自己伝送モジュールの採用を妨げるものではない。先ず、第1の態様としては、自己伝送モジュールは、前記送信対象モジュールに相当するものであってよい。そして、前記送信元モジュールは、自己伝送モジュールとの間で前記送信不良が生じた場合、前記再送手段により、前記変更後の所定の送信パラメータに従って自己伝送モジュールに対して前記所定送信情報の再送を行うように形成される。このような態様では、自己伝送モジュールは、送信元モジュールから所定送信情報の送信を受ける立場とされ、送信不良が発生した際に所定の送信パラメータが変更されても、続けて送信元モジュールから所定送信情報の送信を受けることになる。
このような第1の態様において、上記伝送モジュールにおいて、前記所定の送信パラメータのうち変更されたパラメータは、前記送信元モジュールからの送信強度に関するパラメータであってもよい。そして、自己伝送モジュールの前記検知手段は、所定回数の前記所定送信情報に関する前記送信元モジュールからの送信強度の平均値が所定送信強度を越えたことを検知することで、前記変更送信状態が生じていることを検知するように形成されてもよい。すなわち、当該態様では、送信不良の解消のために送信元モジュールからの送信強度に関する送信パラメータが変更され、これにより、送信強度が増大される。そこで、自己伝送モジュールの検知手段は、上記の通り、送信元モジュールからの送信強度に基づいて、変更送信状態が生じていることを検知することが可能となる。ここで、条件検知のための送信強度の平均値を算出する所定回数は、ユーザが適宜設定すればよく、例えば、複数回数でもよく、又は1回であってもよい。後者の場合、自己伝送モジュールが送信元モジュールから所定送信情報を送信され、それを受信する度に、変更送信状態の検知のための処理が行われることになる。
また、第1の態様において、自己伝送モジュールは、自己伝送モジュールの送信能力と前記送信元モジュールの送信能力の差異に基づいて、前記復旧時送信条件を調整する送信条件調整手段を、更に備えるようにしてもよい。自己伝送モジュールから送信元モジュールに復旧送信情報を送信する場合、所定送信情報の送信方向とは逆向きとなる。自己伝送モジュールと送信元モジュールとで送信能力に差異が存在しない場合(例えば、両モジュールの送信仕様が同じような場合)、換言すれば、両モジュール間において送信能力に関し対称性が存在する場合は、自己伝送モジュールから送信された復旧送信情報が上流側送信モジュールに到達した際の送信条件をもって、送信元モジュールから自己伝送モジュールへの所定送信情報の送信が成功することを概ね担保することができる。
一方で、両モジュール間において送信能力に関し対称性が存在しない場合は、自己伝送モジュールから送信された復旧送信情報が上流側送信モジュールに到達した際の送信条件をもってしても、必ずしも送信元モジュールから自己伝送モジュールへの所定送信情報の送信が成功するとは限らない。そこで、送信条件調整手段によって、両モジュール間の送信能力の差異に基づいて復旧送信情報を送信するための送信条件を調整することで、当該成功を比較的高い確率で担保することが可能となる。
次に、第2の態様としては、前記送信元モジュールは、前記送信対象モジュールとの間で前記送信不良が生じた場合、前記再送手段により、該送信対象モジュールを変更するように前記所定の送信パラメータの一部又は全部を変更し、該変更後の所定の送信パラメータに従って前記所定送信情報の再送を行うように形成されてもよい。そして、自己伝送モジュールは、前記所定の伝送経路において、前記所定の送信パラメータの変更前及び変更後において共通する伝送モジュールとされる。このような態様では、自己伝送モジュールは、所定の送信パラメータの変更前及び変更後においても所定送信情報を中継し得る立場であるため、変更前の所定の送信パラメータを知り得る。したがって、自己伝送モジュールは、その変更前の所定の送信パラメータに従った復旧時送信条件で送信元モジュールに対して復旧送信情報を送信することが可能となる。
次に、第3の態様としては、前記送信元モジュールは、前記送信対象モジュールとの間で前記送信不良が生じた場合、前記再送手段により、該送信対象モジュールを変更するように前記所定の送信パラメータの一部又は全部を変更し、該変更後の所定の送信パラメータに従って前記所定送信情報の再送を行うように形成されてもよい。そして、自己伝送モジュールは、前記所定の送信パラメータの変更後において新たな前記送信対象モジュールとされる伝送モジュールとされる。このような態様では、自己伝送モジュールは、所定の送信パラメータの変更後においてのみ所定送信情報を中継し得る立場であるため、変更前
の所定の送信パラメータを知り得ない。したがって、自己伝送モジュールは、その変更前の所定の送信パラメータに従った復旧時送信条件で送信元モジュールに対して復旧送信情報を送信することは難しい。
の所定の送信パラメータを知り得ない。したがって、自己伝送モジュールは、その変更前の所定の送信パラメータに従った復旧時送信条件で送信元モジュールに対して復旧送信情報を送信することは難しい。
ここで、上述の第2及び第3の態様において、前記検知手段は、前記送信対象モジュールが変更されたことを検知することで、前記変更送信状態が生じていることを検知してもよい。これは、変更送信状態の発生を検知するタイミングを示す一例である。
次に、第4の態様としては、前記送信元モジュールは、前記送信対象モジュールとの間で前記送信不良が生じた場合、前記再送手段により、前記送信対象モジュールを変更するように前記所定の送信パラメータの一部又は全部を変更し、該変更後の所定の送信パラメータに従って前記所定送信情報の再送を行うように形成されてもよい。そして、自己伝送モジュールである前記伝送モジュールは、前記所定の送信パラメータの変更前において前記送信対象モジュールとされていた伝送モジュールとされる。このような態様では、自己伝送モジュールは、所定の送信パラメータの変更前においてのみ所定送信情報を中継し得る立場であるが、変更前の所定の送信パラメータは知り得る。そこで、自己伝送モジュールは、その変更前の所定の送信パラメータに従った復旧時送信条件で送信元モジュールに対して復旧送信情報を送信することが可能である。
また、本願発明を、情報処理装置を含む所定の伝送経路に沿って、上流側に位置する送信元モジュールから該送信元モジュールの直下流に位置する送信対象モジュールへ、所定の送信パラメータに従って、該情報処理装置で処理されるべき所定送信情報が送信されるように、複数の伝送モジュールを経て該所定送信情報を伝送するよう構成されるネットワークシステムの側面から捉えることもできる。この場合、前記複数の伝送モジュールのうち少なくとも一つの伝送モジュールは、前記送信元モジュールから前記送信対象モジュールへの前記所定送信情報の送信が、前記所定の送信パラメータの一部又は全部が変更された、変更後の所定の送信パラメータに従って実行されている変更送信状態を検知する検知手段と、前記検知手段によって前記変更送信状態が検知された場合、前記送信元モジュールに対して復旧送信情報を送信し、該復旧送信情報を受信した前記送信元モジュールに、再び変更前の該所定の送信パラメータに従った前記所定送信情報の送信を実行させる、送信復旧手段と、を有する。なお、当該情報伝送ネットワークシステムの発明には、上記伝送モジュールの発明に関し開示した技術思想を、技術的な齟齬が生じない限りで適用することが可能である。
また、本願発明を、情報処理装置を含む所定の伝送経路に沿って、上流側に位置する送信元モジュールから該送信元モジュールの直下流に位置する送信対象モジュールへ、所定の送信パラメータに従って、情報処理装置で処理されるべき所定送信情報が送信されるように、該所定送信情報を伝送する情報伝送方法の側面からとらえてもよい。この場合、当該方法は、前記送信元モジュールから前記送信対象モジュールへの前記所定送信情報の送信が、前記所定の送信パラメータの一部又は全部が変更された、変更後の所定の送信パラメータに従って実行されている変更送信状態を検知する検知ステップと、前記検知ステップにおいて前記変更送信状態が検知された場合、前記送信元モジュールに対して復旧送信情報を送信し、該復旧送信情報を受信した前記送信元モジュールに、再び変更前の該所定の送信パラメータに従った前記所定送信情報の送信を実行させる、送信復旧ステップと、を含む。なお、当該情報伝送方法の発明には、上記伝送モジュールの発明に関し開示した技術思想を、技術的な齟齬が生じない限りで適用することが可能である。
また、本発明を、情報処理装置を含む所定の伝送経路に沿って、上流側に位置する送信元モジュールから該送信元モジュールの直下流に位置する送信対象モジュールへ、所定の送信パラメータに従って、該情報処理装置で処理されるべき所定送信情報が送信されるよ
うに、該伝送経路に属する伝送モジュールに該所定送信情報を伝送させる情報伝送プログラムの側面から捉えることもできる。この場合、当該情報伝送プログラムは、前記伝送モジュールに、前記送信元モジュールから前記送信対象モジュールへの前記所定送信情報の送信が、前記所定の送信パラメータの一部又は全部が変更された、変更後の所定の送信パラメータに従って実行されている変更送信状態を検知する検知ステップと、前記検知ステップにおいて前記変更送信状態が検知された場合、前記送信元モジュールに対して復旧送信情報を送信し、該復旧送信情報を受信した前記送信元モジュールに、再び変更前の該所定の送信パラメータに従った前記所定送信情報の送信を実行させる、送信復旧ステップと、を実行させる。なお、当該情報伝送プログラムの発明には、上記伝送モジュールの発明に関し開示した技術思想を、技術的な齟齬が生じない限りで適用することが可能である。
うに、該伝送経路に属する伝送モジュールに該所定送信情報を伝送させる情報伝送プログラムの側面から捉えることもできる。この場合、当該情報伝送プログラムは、前記伝送モジュールに、前記送信元モジュールから前記送信対象モジュールへの前記所定送信情報の送信が、前記所定の送信パラメータの一部又は全部が変更された、変更後の所定の送信パラメータに従って実行されている変更送信状態を検知する検知ステップと、前記検知ステップにおいて前記変更送信状態が検知された場合、前記送信元モジュールに対して復旧送信情報を送信し、該復旧送信情報を受信した前記送信元モジュールに、再び変更前の該所定の送信パラメータに従った前記所定送信情報の送信を実行させる、送信復旧ステップと、を実行させる。なお、当該情報伝送プログラムの発明には、上記伝送モジュールの発明に関し開示した技術思想を、技術的な齟齬が生じない限りで適用することが可能である。
情報伝送のためのネットワークに属する伝送モジュールにおいて送信パラメータの変更が行われた場合の、伝送モジュール又はネットワークの負荷増大を可及的に抑制することを可能とする。
図面を参照して本発明に係るネットワークシステム(以下、単に「ネットワーク」と称する場合もある)10、および当該ネットワークに含まれる伝送モジュール2について説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明はこの実施の形態の構成に限定されるものではない。
図1は、ネットワーク10の概略構成を示す図である。ネットワーク10には、様々な外部環境パラメータ(温度等)を計測するためのセンサが搭載された伝送モジュール2又は該センサを搭載しない中継機能のみを有する伝送モジュール2が属しており、計測された外部環境パラメータを情報処理装置1に収集するように各伝送モジュールが機能するようにネットワークが形成されている。なお、複数の伝送モジュールを各々区別して表現する場合には、伝送モジュールの参照番号2に続けて、個体を識別するための文字(「A」、「B」等)を付すこととする。
具体的には、図1に示すネットワーク10では、センサを搭載した伝送モジュールとして伝送モジュール2A、2Dが含まれ、センサを搭載していない伝送モジュールとして伝送モジュール2B、2C、2Eが含まれる。そして、伝送モジュール2Aを起点とした情報の流れと伝送モジュール2Dを起点とした情報の流れが、伝送モジュール2Cにおいて合流するように、ネットワーク10における伝送経路が形成されている。すなわち、伝送モジュール2Aで計測されたデータを含む送信情報は、伝送モジュール2A、2B、2Cの順に伝送されていき、また、伝送モジュール2Dで計測されたデータを含む送信情報は、伝送モジュール2D、2E、2Cの順に伝送されていく。そして、伝送モジュール2Cに到達した送信情報は、最終的に情報収集の目的地である情報処理装置1に伝送されることになっている。
ここで、情報処理装置1は、送受信装置1aおよびサーバ1bを有している。送受信装置1aは、各伝送経路において情報処理装置1に最も近くに位置する伝送モジュール2Cから伝送されてくる情報を受信し、また、各伝送経路に位置する伝送モジュールに所定の動作指令や通知を届けるために、伝送モジュール2Cに対して送信するための装置である。送受信装置1aはサーバ1bと電気的に接続されている。そして、サーバ1bは、例えば、伝送モジュール2A、2Dに搭載されたセンサよって計測された情報を収集し、所定の情報処理を行う。
なお、伝送モジュール2に搭載されたセンサによる計測、およびその計測データの情報処理装置1への伝送は、継続的な情報収集を実現するために、各伝送モジュールで電源が投入されてから、所定の間隔で(例えば、一定の間隔で)繰り返し実行されるものである。また、図1に示す伝送モジュール2のうちセンサが搭載された伝送モジュールについては、計測対象を計測するセンサ機能、計測した情報を記録したり処理したりする機能、伝送モジュール外部への無線機能、電源機能等が実装された小型のデバイスとして構成され、センサが搭載されていない伝送モジュールについては、伝送モジュール外部への無線機能、電源機能等が実装された小型のデバイスとして構成される。
このような伝送モジュール2に搭載されるセンサとしては、例えば、温度センサ、湿度センサ、加速度センサ、照度センサ、フローセンサ、圧力センサ、地温センサ、パーティクルセンサ等の物理系センサや、CO2センサ、pHセンサ、ECセンサ、土壌水分センサ等の化学系センサがある。本実施の形態では、説明を簡便にするために、各伝送モジュール2には、それぞれが配置された位置における外部温度を計測するための温度センサが搭載されているものとし、伝送モジュール2A、2Dで計測された温度データはサーバ1
bにおける所定の情報処理に供される。
bにおける所定の情報処理に供される。
ここで、ネットワーク10においては、センサによる計測が行われると、その計測データが送信情報として複数の伝送モジュールによる伝送処理を経て、最終的に情報処理装置1にまで届けられることになる。しかし、ネットワーク10においては無線を介して送信情報の伝送が行われているため、その伝送環境が好適でない場合(例えば、伝送経路外の他の無線装置から電波干渉を受けたり、伝送モジュール間に障害物が一時的に存在したりする等)には、送信先への送信情報の送信完了状態が送信元から確認できない送信不良が発生し得る。この送信不良が継続すると、情報処理装置1への送信情報の収集が円滑に進まないため、速やかに送信不良を解消することが求められる。
そこで、本発明に係るネットワーク10においては、送信不良が発生した場合に、その送信不良を把握した伝送モジュール自身が自律的に当該状態の解消を図り、送信できなかった情報を再送する処理(以下、「伝送処理」という)を行うこととする。これにより、情報処理装置1への送信情報の収集を円滑に且つ速やかに実現することが可能となる。具体的には、伝送モジュール2は、内部に演算装置、メモリ等を有し、当該演算装置により所定の制御プログラムが実行されることで、様々な機能が発揮される。そこで、図2A及び図2Bのそれぞれに、ネットワーク10に属する伝送モジュール2A、2Bが発揮する様々な機能の一部をイメージ化した機能ブロックを示す。なお、図2Aには、センサが搭載されている伝送モジュール2Aについての機能ブロックを図示しているが、その他のセンサ搭載の伝送モジュール2Dについても同様である。更に、図2Bには、センサが搭載されていない伝送モジュール2Bについての機能ブロックを図示しているが、その他のセンサ非搭載の伝送モジュール2C、2Eについても同様である。
以下、順に、伝送モジュール2A、2Bの機能について、それぞれ図2A、図2Bに基づいて説明する。先ず、伝送モジュール2Aは、機能部として、制御部20、通信部21、送信パラメータ記憶部22、計測部24、情報記憶部25を有している。なお、伝送モジュール2の駆動電力は、モジュールが内蔵するバッテリから電力供給を受けてもよく、また、モジュールの外部のAC電源等から電力供給を受けてもよい。
制御部20は、伝送モジュール2Aにおける様々な制御を司る機能部であるが、特に、送信制御部201、送信完了確認部202、送信パラメータ変更部203、リセット部204を有している。この送信制御部201は、後述する送信パラメータ記憶部22が保持している送信パラメータに従って、後述する通信部21を通して伝送モジュール2Aから下流側に位置する伝送モジュール(図1に示すネットワーク10では伝送モジュール2B)への送信情報の送信を行う機能部である。この送信パラメータは、伝送モジュール2Aにおける情報送信の条件を決定する複数のパラメータを含むものであり、その詳細については後述する。なお、送信制御部201そのものは、上記の通り、送信パラメータに従った情報送信を行う機能部であるが、後述するように送信情報の送信に失敗した後に改めて当該送信情報を送信する場合には、送信制御部201は、後述する送信パラメータ変更部203とともに本発明に係る再送手段として機能することになる。
また、送信完了確認部202は、送信制御部201によって送信情報の送信が実行されたとき、その送信された送信情報が直接の送信先である伝送モジュール2Bに到達したことを確認する機能部であり、本発明に係る確認手段に相当する。例えば、伝送モジュール2Bが伝送モジュール2Aからの送信情報を受信した場合、その受信に対応したアクナレッジ信号を伝送モジュール2Aに送信するように設計されている場合には、送信完了確認部202は、そのアクナレッジ信号の受信の有無を確認することで、送信先への送信完了を確認することになる。送信完了確認部202によって送信先への送信完了状態が確認できない場合は、自己伝送モジュールにおいて送信不良が生じたことを意味する。また、送
信パラメータ変更部203は、送信完了確認部202による送信完了の確認結果に基づいて、後述する送信パラメータ記憶部22に保持されている送信パラメータの一部又は全部を変更する機能部である。また、リセット部204は、自己伝送モジュールの制御系に関する初期化を実行する機能部である。リセット部204による初期化により、送信パラメータ記憶部22が記憶する送信パラメータの初期化や、後述する情報記憶部25が記憶する様々なデータの消失が生じることになる。
信パラメータ変更部203は、送信完了確認部202による送信完了の確認結果に基づいて、後述する送信パラメータ記憶部22に保持されている送信パラメータの一部又は全部を変更する機能部である。また、リセット部204は、自己伝送モジュールの制御系に関する初期化を実行する機能部である。リセット部204による初期化により、送信パラメータ記憶部22が記憶する送信パラメータの初期化や、後述する情報記憶部25が記憶する様々なデータの消失が生じることになる。
次に、通信部21は、伝送モジュール2Aに搭載されたアンテナを通し外部との情報の送受信を司るものであり、具体的には、送信制御部201からの指示に従った下流側の伝送モジュール2Bへの送信、及び、存在すればその上流側の伝送モジュールから送信されてきた送信情報の受信を行う。なお、伝送モジュール2Aが備えるアンテナは、ダイバシティ機能を有しており、通信部21は必要に応じてダイバシティ機能のON、OFFを調整し、伝送モジュール2Aの受信能力の調整を図ることもできる。また、通信部21は、上流側の伝送モジュールから送信情報を受信した場合には、当該上流側の伝送モジュールに対して当該送信情報を受信したことを示すアクナレッジ信号を通知するように形成されている。
次に、送信パラメータ記憶部22は、送信制御部201によって送信情報の送信が行われるときの送信条件を決定する送信パラメータを、伝送モジュール2Aのメモリ内に保持する機能部である。具体的な送信パラメータの態様は多岐にわたるため、本発明に大きく関連する送信パラメータとして、次に、送信パラメータ記憶部22は、送信制御部201によって送信情報の送信が行われるときの送信条件を決定する送信パラメータを、自己伝送モジュールのメモリ内に保持する機能部である。具体的な送信パラメータの態様は多岐にわたるため、本発明に大きく関連する送信パラメータとして、以下に5つの送信パラメータを代表的に例示する。
(1)アンテナダイバシティの有効化に関するパラメータ
当該パラメータは、伝送モジュール2Aが有するアンテナダイバシティの機能のON、OFFを設定するためのパラメータであり、本出願では、以降「ダイバシティパラメータ」と称する。アンテナダイバシティの機能がONにされると、自己伝送モジュール2Aの受信能力が向上する一方で、受信に要する消費電力が若干増加する。
(2)送信電力に関するパラメータ
当該パラメータは、伝送モジュール2Aからの送信情報の送信強度に関するパラメータであり、本出願では、以降「送信電力パラメータ」と称する。送信電力が増加されると、伝送モジュール2Aから送信可能な領域が拡大され、また、伝送モジュール2Aの近くに位置する障害物等の影響を受けにくくなるが、一方で送信に要する消費電力が増加することになる。
(3)送信先となる伝送モジュールのノードアドレスに関するパラメータ
当該パラメータは、同一のネットワークに属する伝送モジュールであって伝送モジュール2Aからの送信先となる送信対象モジュールを識別するためのパラメータであり、本出願では、以降「ノードパラメータ」と称する。図1に示すネットワーク10では、伝送モジュール2Aにおいて、伝送モジュール2Bのノードアドレスが、ノードパラメータとして設定されている。
(4)ネットワークに関するパラメータ
当該パラメータは、図1に示すように情報処理装置1を最上位として伝送モジュール2Aが送信情報の伝送を行うネットワークを識別するためのパラメータであり、本出願では、以降「ネットワークパラメータ」と称する。図1に示すネットワーク10では、伝送モジュール2におけるネットワークパラメータは、全て同一の、ネットワーク10を識別するための値が設定されることになる。
(5)チャネルに関するパラメータ
当該パラメータは、伝送モジュール間において情報伝送する際に使用される伝送用チャ
ネルに関するパラメータであり、本出願では、以降「チャネルパラメータ」と称する。一般に、同一のネットワークに属する伝送モジュール同士は、共通のチャネルパラメータが設定される。
なお、送信パラメータ記憶部22によって記憶されている上記(1)〜(5)の送信パラメータは、送信パラメータ変更部203の指示により、その一部又は全部が変更可能とされる。また、リセット部204によるリセット処理が行われると、送信パラメータ記憶部22によって記憶されている上記(1)〜(5)の送信パラメータは初期化され、初期の設定値に変更されることになる。
(1)アンテナダイバシティの有効化に関するパラメータ
当該パラメータは、伝送モジュール2Aが有するアンテナダイバシティの機能のON、OFFを設定するためのパラメータであり、本出願では、以降「ダイバシティパラメータ」と称する。アンテナダイバシティの機能がONにされると、自己伝送モジュール2Aの受信能力が向上する一方で、受信に要する消費電力が若干増加する。
(2)送信電力に関するパラメータ
当該パラメータは、伝送モジュール2Aからの送信情報の送信強度に関するパラメータであり、本出願では、以降「送信電力パラメータ」と称する。送信電力が増加されると、伝送モジュール2Aから送信可能な領域が拡大され、また、伝送モジュール2Aの近くに位置する障害物等の影響を受けにくくなるが、一方で送信に要する消費電力が増加することになる。
(3)送信先となる伝送モジュールのノードアドレスに関するパラメータ
当該パラメータは、同一のネットワークに属する伝送モジュールであって伝送モジュール2Aからの送信先となる送信対象モジュールを識別するためのパラメータであり、本出願では、以降「ノードパラメータ」と称する。図1に示すネットワーク10では、伝送モジュール2Aにおいて、伝送モジュール2Bのノードアドレスが、ノードパラメータとして設定されている。
(4)ネットワークに関するパラメータ
当該パラメータは、図1に示すように情報処理装置1を最上位として伝送モジュール2Aが送信情報の伝送を行うネットワークを識別するためのパラメータであり、本出願では、以降「ネットワークパラメータ」と称する。図1に示すネットワーク10では、伝送モジュール2におけるネットワークパラメータは、全て同一の、ネットワーク10を識別するための値が設定されることになる。
(5)チャネルに関するパラメータ
当該パラメータは、伝送モジュール間において情報伝送する際に使用される伝送用チャ
ネルに関するパラメータであり、本出願では、以降「チャネルパラメータ」と称する。一般に、同一のネットワークに属する伝送モジュール同士は、共通のチャネルパラメータが設定される。
なお、送信パラメータ記憶部22によって記憶されている上記(1)〜(5)の送信パラメータは、送信パラメータ変更部203の指示により、その一部又は全部が変更可能とされる。また、リセット部204によるリセット処理が行われると、送信パラメータ記憶部22によって記憶されている上記(1)〜(5)の送信パラメータは初期化され、初期の設定値に変更されることになる。
また、計測部24は、伝送モジュール2Aに搭載されているセンサ(例えば、温度センサ)を通して外部環境パラメータ(例えば、外部温度)を計測する機能部である。そして、その計測部24による計測データは、情報記憶部25によって伝送モジュール2Aのメモリに記憶される。そして、情報記憶部25は、伝送モジュール2Aが中継器として機能する場合(すなわち、伝送モジュール2Aの上流側に他の伝送モジュールが存在する場合)に、通信部21を介して上流側の伝送モジュールから受信した送信情報も記憶する。そして、情報記憶部25によって記憶されているこれらの情報は、通信制御部201からの指示に従って通信部21を介して下流側の伝送モジュール2Bに送信されることになる。なお、リセット部204によるリセット処理が行われると、情報記憶部25によって記憶されている情報は消失される。
次に、伝送モジュール2Bにおける機能部について、図2Bに基づいて説明する。なお、伝送モジュール2Bにおける機能部と、図2Aに示す伝送モジュール2Aにおける機能部のうち実質的に同一視できる機能部については、同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。伝送モジュール2Bは、機能部として、制御部20、通信部21、送信パラメータ記憶部22、情報記憶部25、復旧制御部26を有している。なお、伝送モジュール2Bが計測部24を有していないのは、当該伝送モジュールがセンサを搭載せずに中継器としてのみ機能するからである。
以下に、図2Bに示されている復旧制御部26について説明する。復旧制御部26は、伝送モジュール2Bにおいて、送信パラメータ変更部203によって送信パラメータ記憶部22に保持されている送信パラメータの一部又は全部が変更されたときに、その変更された送信パラメータに関する制御を行う機能部であるが、特に、検知部261、送信復旧部262、送信条件調整部263を有している。この検知部261は、本発明に係る送信元モジュールから送信対象モジュールに送信されるときに、送信パラメータ変更部203による送信元モジュールの送信パラメータの変更が行われた状態で、送信情報の送信が実行されている変更送信状態を検出する機能部である。この検知部261の具体的な機能内容は、自己伝送モジュール(伝送モジュール2B)と送信元モジュールがどのような相対関係となっているかにより変動し得るものであり、詳細は後述する。
次に、送信復旧部262は、検知部261によって変更送信状態が検出されたときに、該変更送信状態に関連する送信元モジュールに対して、該送信元モジュールへ情報送信のために利用されている、変更後の送信パラメータを、変更前の送信パラメータに復旧するよう働きかける機能部である。具体的には、送信復旧部262から通信部21を介して、後述する復旧送信情報を送信元モジュールに送信することで、復旧送信情報を受信した送信元モジュールに送信パラメータの変更前の状態への復旧を実行させる。そして、送信条件調整部263は、上記送信復旧部262による復旧送信情報の送信時の復旧時送信条件を調整する機能部である。
なお、図2Aにおいては復旧制御部26が記載されていないが、これは、図1に示すネットワーク10の構成を踏まえ、伝送モジュール2Aの上流側に他の伝送モジュールが配
置されていないことを反映したものである。したがって、伝送モジュール2Aの上流側に他の伝送モジュールが配置され、そこから送信情報を伝送モジュール2Aが受信するように構成される場合には、当該他の伝送モジュールにおいて送信パラメータ変更部203による送信パラメータの変更が行われれば、伝送モジュール2Aにおいても機能部として復旧制御部26が形成されるのが好ましい。また、図2Bにおいては、計測部24が記載されていないが、これは伝送モジュール2Bにセンサが搭載されていないことを反映したものである。したがって、伝送モジュール2Bがセンサを装備している場合には、制御部として計測部24が形成されることになる。なお、伝送モジュール2Aが、図2A及び図2Bに示す機能部を全て備えている場合、伝送モジュール2Aはその下流側の伝送モジュールに対して変更前の送信パラメータに復旧するよう働きかけるように構成することも可能である。
置されていないことを反映したものである。したがって、伝送モジュール2Aの上流側に他の伝送モジュールが配置され、そこから送信情報を伝送モジュール2Aが受信するように構成される場合には、当該他の伝送モジュールにおいて送信パラメータ変更部203による送信パラメータの変更が行われれば、伝送モジュール2Aにおいても機能部として復旧制御部26が形成されるのが好ましい。また、図2Bにおいては、計測部24が記載されていないが、これは伝送モジュール2Bにセンサが搭載されていないことを反映したものである。したがって、伝送モジュール2Bがセンサを装備している場合には、制御部として計測部24が形成されることになる。なお、伝送モジュール2Aが、図2A及び図2Bに示す機能部を全て備えている場合、伝送モジュール2Aはその下流側の伝送モジュールに対して変更前の送信パラメータに復旧するよう働きかけるように構成することも可能である。
次に、サーバ1bに形成される機能部について図3に基づいて説明する。サーバ1bは、通信部11、計測データ記録部12、情報処理部13、受信通知部14を有している。通信部11は、送受信装置1aを介して伝送経路の最も情報処理装置1側に位置する伝送モジュール2Cから、送信情報を収集するための通信を行う機能部である。具体的には、通信部11は、伝送モジュール2Cと、情報処理装置1との間の送受信を司る。計測データ記録部12は、通信部11を介して伝送モジュール2から伝送された送信情報に含まれる情報のうち計測データである温度データを記録する機能部である。そして、ここで記録された計測データは、情報処理部13に渡され、当該情報処理部13によって、収集された計測データを用いた所定の情報処理(例えば、温度データに基づいた、伝送モジュールが設置された空間の空調制御等)が行われる。したがって、伝送モジュールに搭載されているセンサは、情報処理部13が行おうとする所定の情報処理に必要な情報を計測するためのセンサであればよい。次に、受信通知部14は、通信部11を介して受信した伝送モジュールからの送信情報を、サーバ1bが受信したことを、当該送信情報の送信元である伝送モジュール2Cに対して通知する機能部である。
次に、図4に基づいて、伝送モジュールにおける伝送処理について説明する。なお、当該伝送処理は、図1に示す伝送モジュール2Aで所定の制御プログラムが実行されることで、実現される処理として、以下にその具体的な内容を示す。しかし、他の伝送モジュールについても、実質的に同じ伝送処理を適用することができる。
また、図5に、伝送処理において伝送モジュール2Aが伝送する送信情報のデータ構造を示す。図5の上段(a)は、送信情報全体のデータ構造を概略的に示しており、当該送信情報は、概略的に8つの領域に区分される。本実施例では、8つの領域のうち、特に重要な5つの領域a1〜a5について説明する。領域a1(Start Symbol)は、送信情報の始まりを示す特定のバイト列である。領域a2(Destination Address)は、送信情報が最終
的に伝送される宛先(本実施例の場合は、情報処理装置1)のアドレスを表す。領域a3(Source Address)は、送信情報の送信元(本実施例の場合は、伝送モジュール2A)のアドレスを表す。領域a4(Data)は、送信元である伝送モジュール2Aに搭載された温度センサによる計測温度データを格納する。領域a5(Terminator Symbol for Data)は、送信情報の終わりを示す特定のバイト列である。
的に伝送される宛先(本実施例の場合は、情報処理装置1)のアドレスを表す。領域a3(Source Address)は、送信情報の送信元(本実施例の場合は、伝送モジュール2A)のアドレスを表す。領域a4(Data)は、送信元である伝送モジュール2Aに搭載された温度センサによる計測温度データを格納する。領域a5(Terminator Symbol for Data)は、送信情報の終わりを示す特定のバイト列である。
次に、図5の下段(b)に、領域a4に格納された計測温度データの一例を示す。本実施例では、伝送モジュール2Aにおいて、前回の送信情報の伝送後に計測された2回分の温度データが、領域a4に格納されている。具体的には、データ取得時間の古い順に、時期t10に取得された温度データT1、時期t20に取得された温度データT2が、領域a4に格納されている。これは、伝送モジュール2Aでは、温度センサでデータ計測を行うごとにその計測データを伝送モジュール2Bに伝送するのではなく、複数回の計測データをまとめて伝送するように設計されていることによる。もちろん、伝送される計測デー
タの形態は、図5(b)に示す形態に限られるものではない。
タの形態は、図5(b)に示す形態に限られるものではない。
<伝送処理>
ここで、図4に戻り、伝送モジュール2Aで実行される伝送処理の説明を行う。まず、S101では、送信制御部201により、自己伝送モジュール2Aからその下流側に位置する伝送モジュール2Bに対して送信情報を送信すべき送信時期となっているか否かが判定される。そして、S101で肯定判定されると処理はS102へ進み、否定判定されると再びS101の処理が行われる。
ここで、図4に戻り、伝送モジュール2Aで実行される伝送処理の説明を行う。まず、S101では、送信制御部201により、自己伝送モジュール2Aからその下流側に位置する伝送モジュール2Bに対して送信情報を送信すべき送信時期となっているか否かが判定される。そして、S101で肯定判定されると処理はS102へ進み、否定判定されると再びS101の処理が行われる。
次に、S102では、送信制御部201によって、情報記憶部25に記憶されている計測温度データを、伝送モジュール2Bに送信すべき送信情報の領域a4に格納した状態の送信情報が形成され、通信部21を介して伝送モジュール2Bへの送信が実行される。なお、当該送信は、送信パラメータ記憶部22が記憶する送信パラメータ、すなわち、送信電力パラメータ、ノードパラメータ、ネットワークパラメータを含む送信パラメータに従って実行される。S102の処理が終了すると、S103へ進む。
S103では、送信完了確認部202によって、伝送モジュール2Bへの送信情報の送信完了状態が確認できない送信不良が発生したか否かが判定される。具体的には、送信情報を送信し、それを受信した伝送モジュール2Bで発信されるアクナリッジ信号が、送信から所定時間内に送信完了確認部202によって確認できない場合には、送信不良が発生したものと判断される。S103で肯定判定されるとS104へ進み、否定判定されると本伝送処理を終了する。
次にS104では、伝送処理における送信情報の再送回数、すなわち後述するS106で実行される送信情報の再送回数が所定回数に到達したか否かが判定される。そして、S104で肯定判定されるとS107へ進み、リセット部204によるリセット処理を実行し、本伝送処理を終了する。また、S104で否定判定されると、処理はS105へ進む。S105では、発生している送信不良を解消するために、送信パラメータ変更部203によって、送信パラメータ記憶部22が記憶している送信パラメータ(送信電力パラメータ、ノードパラメータ、ネットワークパラメータ等)の一部が変更され、その後、S106で、変更された送信パラメータに従って、送信制御部201により送信不良となった送信情報、すなわち伝送モジュール2Bへの送信完了を確認することができなかった送信情報の再送が実行される。そして、S106の処理が終了すると、再びS103の処理により、再送された送信情報に関する送信不良の発生が判断されることになる。なお、これらのS103〜S106の処理が行われる間、自己伝送モジュール2Aにおいてはリセット部204によるリセット処理は行われないため、情報記憶部25が記憶する情報は消失されない。
なお、S105においては、変更される送信パラメータが複数ある場合には送信パラメータが一つずつ変更されてもよく、別法として複数の送信パラメータが組み合わされて変更されてもよい。また、S105における送信パラメータの変更は、S103において肯定判定され且つS104で否定判定される限り繰り返されることになるが、当該送信パラメータの変更順序は、特定の順序に限定されるものではなく所定の目的に応じて適宜設定することができる。
このように図4に示す伝送処理によれば、自己伝送モジュール2Aから送信情報を送信する際に送信不良が発生すると、S103〜S106の処理が繰り返されることになる。このとき、情報記憶部25が記憶する情報は保持されたまま、自律的に送信パラメータ記憶部22が記憶する送信パラメータの一部が変更されながら送信情報の再送が繰り返され、送信不良の解消が試みられることになる。そして、送信パラメータの変更による送信情
報の再送が成功すると伝送処理は終了とされる。
報の再送が成功すると伝送処理は終了とされる。
<送信復旧処理>
ここで、上記S105における送信パラメータの変更、及び、その変更された送信パラメータを利用した送信状態からの復旧について詳細に説明する。本実施例では、変更の対象となる送信パラメータとして、上述の送信電力パラメータに着目するものとする。伝送モジュール2Aにおいて送信電力を高く設定すればその送信能力を向上させることは可能であるが、伝送モジュール2Aにおける消費電力の上昇や周辺の無線ネットワークへの干渉等が発生するため、伝送モジュール2Aの送信電力は、通常は、ある程度抑えた値としている。そこで、伝送モジュール2Aにおける送信電力を増加させることで、伝送モジュール間に障害物が存在することで発生し得る送信不良を解消することが可能となる場合がある。
ここで、上記S105における送信パラメータの変更、及び、その変更された送信パラメータを利用した送信状態からの復旧について詳細に説明する。本実施例では、変更の対象となる送信パラメータとして、上述の送信電力パラメータに着目するものとする。伝送モジュール2Aにおいて送信電力を高く設定すればその送信能力を向上させることは可能であるが、伝送モジュール2Aにおける消費電力の上昇や周辺の無線ネットワークへの干渉等が発生するため、伝送モジュール2Aの送信電力は、通常は、ある程度抑えた値としている。そこで、伝送モジュール2Aにおける送信電力を増加させることで、伝送モジュール間に障害物が存在することで発生し得る送信不良を解消することが可能となる場合がある。
具体的には、S103で送信不良が発生したと判定されると、伝送モジュール2Aは、S104の処理として送信パラメータ記憶部22が記憶する送信電力パラメータを増加させる処理を行う。その後、送信制御部201により、変更後の送信電力パラメータを含む、送信パラメータ記憶部22が記憶する送信パラメータに従い、送信情報の再送が実行される。なお、送信電力パラメータの増加処理としては、例えば、周囲のネットワークへの干渉を可及的に抑制するために徐々に送信電力が増加するように送信電力パラメータを変更してもよく、また、速やかな送信不良の解消のために、伝送モジュール2Aにおいて設定し得る最大の送信電力となるように送信電力パラメータを変更してもよい。
このように伝送モジュール2Aにおいて送信不良が生じたときに、その送信パラメータである送信電力パラメータを増加させる処理を行うことで、再び、伝送モジュール2Aから伝送モジュール2Bへの送信情報の送信を成功させ、情報処理装置1への情報収集を継続することが可能となる。一方で、このように送信電力パラメータを変更すると、伝送モジュール2Aでの消費電力が上昇する。そのため、仮に送信不良が一時的な原因によって生じたものであるならば、増加された送信電力パラメータでの情報送信を止め、送信電力パラメータの値を増加される前の値に戻す、送信条件の復旧処理を行うことで、消費電力の増大した状態が継続するのを回避できる。
そこで、上記のように送信不良の解消を図るために行われた送信パラメータの変更に起因した、伝送モジュール2Aにおける消費電力増大を回避するために、図6に示す送信復旧処理が伝送モジュール2Bで実行される。なお、当該送信復旧処理は、伝送モジュール2Bで所定の制御プログラムが実行されることで、実現される処理である。そして、当該送信復旧処理は、伝送モジュール2Aからの送信情報を受信する立場にある伝送モジュール2Bにおいて、所定の間隔で実行される。なお、本実施例に係る送信復旧処理においては、変更される送信パラメータが送信電力パラメータであるためパラメータの変更前後において送信対象モジュールは変化しない。そして、伝送モジュール2Aが本発明に係る送信元モジュールに相当し、伝送モジュール2Bが本発明に係る送信対象モジュールに相当する。そして、以下の送信復旧処理の説明において「自己伝送モジュール」とされるのは、当該処理が実行される伝送モジュール2Bを指す。
先ず、S201では、検知部261によって送信元モジュール2Aからの情報送信の際の、送信強度の平均値が算出される。当該送信強度は、上記の伝送モジュール2Aにおける送信電力パラメータの値を反映するものである。具体的には、伝送モジュール2Aからの送信情報を伝送モジュール2B側で受信した際の受信信号強度は、伝送モジュール2Aの送信電力を反映するものと考えられるから、当該受信信号強度に基づいて、送信元モジュール2Aの送信強度の平均値が算出される。なお、平均値の算出に当たっては、過去に伝送モジュール2Aから受信した複数回分の受信信号強度を利用して、その平均値を算出
する。複数回の受信信号強度を利用することで、偶発的に受信信号強度が高くなった場合に、後述の変更送信状態を誤って検知してしまうことを回避することができる。なお、別法として、1回の受信における受信信号強度を利用し、その値に基づいてS201における送信強度の平均値を算出しても構わない。S201の処理が終了すると、S202へ進む。
する。複数回の受信信号強度を利用することで、偶発的に受信信号強度が高くなった場合に、後述の変更送信状態を誤って検知してしまうことを回避することができる。なお、別法として、1回の受信における受信信号強度を利用し、その値に基づいてS201における送信強度の平均値を算出しても構わない。S201の処理が終了すると、S202へ進む。
次にS202では、S201で算出された送信強度の平均値に基づいて、送信元モジュール2Aにおいて変更送信状態が生じているか否かの判定が、検知部261によって行われる。具体的には、S201で算出された送信強度の平均値が基準となる所定送信強度を越えた場合には、伝送モジュール2Aにおいて送信電力パラメータが変更され送信強度が大きくなった状態で送信情報の送信が行われているため、変更送信状態が生じていると判定される。なお、当該所定送信強度は予め自己伝送モジュール2Bのメモリ内に保持された値であってもよく、又は、図4に示すS103で判定された送信不良が生じるまでの伝送モジュール2Aの送信強度を、当該所定送信強度として設定してもよい。S202で肯定判定されるとS203へ進み、否定判定されるとS201以降の処理が繰り返される。
次にS203では、送信条件調整部263によって、後述する復旧送信情報の送信を行うための送信条件、すなわち復旧時送信条件の調整が行われる。自己伝送モジュール2Bは、上記の通り送信パラメータの変更後においても送信対象モジュールでもあるため、本送信復旧処理で自己伝送モジュール2Bから送信元モジュール2Aに復旧送信情報を送信し、該復旧送信情報を送信元モジュール2Aが受信できた場合、伝送モジュール2A、2B間に生じていた送信不良が解消したものと考えることができる。特に、このときの自己伝送モジュール2Bから復旧送信情報を送信するときの復旧時送信条件を、送信元モジュール2Aが変更前の送信パラメータ、すなわち増加される前の送信電力パラメータで送信するときの送信条件と同一、もしくは同一視し得る条件とすれば、送信元モジュール2Aが再び変更前の送信パラメータで送信できることを実質的に予め確認することが可能となる。
そこで、送信条件調整部263は、送信元モジュール2Aが再び変更前の送信パラメータで送信することを考慮して、その際の送信条件と実質的に同一の送信条件が再現されるように、後述する自己伝送モジュール2Bから復旧送信情報を送信する際の送信条件を調整する。具体的には、送信元モジュール2Aでの変更前の送信パラメータの値に基づいて、自己伝送モジュール2Bでの復旧時送信条件を算出する。そして、送信対象モジュールである自己伝送モジュール2Bの送信能力と送信元モジュール2Aの送信能力の差異に基づいて、上記調整を行う。例えば、伝送モジュール2A、2Bが、送信能力に関し同一の仕様を有するものであれば、送信条件調整部263は、送信元モジュール2Aでの変更前の送信電力パラメータと同一の値を自己伝送モジュール2Bから復旧送信情報を送信する際の送信電力パラメータに設定する。また、別例として、伝送モジュール2Bの送信能力が伝送モジュール2Bの送信能力と異なる場合には、その送信能力の違いを、復旧時送信条件を決定する自己伝送モジュール2Bから復旧送信情報を送信する際の送信電力パラメータに反映させて、実質的に変更前の送信電力パラメータに従った伝送モジュール2Aの送信条件を再現するようにする。S203の処理が終了すると、S204へ進む。
なお、変更前の送信電力パラメータの値については、自己伝送モジュール2Bは、送信電力パラメータの変更前において送信元モジュール2Aからの受信信号強度に基づいて送信元モジュール2Aの送信電力パラメータの値を推測してもよい。また、送信元モジュール2Aから受信する送信情報にその送信電力パラメータに関する情報が含まれている場合には、送信電力パラメータの変更前において受信した送信情報に基づいて、その変更前の送信電力パラメータの値を把握してもよい。
S204では、S203で調整された復旧時送信条件に従って、自己伝送モジュール2Bから送信元モジュール2Aに復旧送信情報が送信される。当該復旧送信情報は、それを受信した送信元モジュール2Aに、自己の送信パラメータ変更部203によって変更された送信パラメータ(本実施例の場合は、送信電力パラメータ)をその変更前の状態に復旧させる情報である。ここで、図7に、復旧送信情報のデータ構造を示す。図7の上段(a)は、復旧送信情報全体のデータ構造を概略的に示しており、当該復旧送信情報は、図5に示す送信情報と同じように8つの領域に区分される。そのうち特に重要な5つの領域b1〜b5は、図5に示す送信情報における5つの領域a1〜a5に対応するものであり、領域b4以外の領域の詳細についてはその説明は省略する。
領域b4は、領域a4と同じく特定のデータを格納する領域であるが、具体的には図7の下段(b)に示すように、領域b4は、領域b41と領域b42を含み、その領域b41は、送信元モジュール2Aに対して、送信電力パラメータを変更前の状態に復旧させることを意味する指令コードが格納される。更に、領域b52は、送信元モジュール2Aに対してどのような復旧をさせるかを示す復旧内容、例えば、復旧後の送信電力パラメータの値(変更前の送信電力パラメータの値)が格納される。このように構成される復旧送信情報を受け取った送信元モジュール2Aは、領域b41に格納されている指令コード及び領域b42に格納されている復旧内容に従って、現在利用している送信電力パラメータを変更前の送信電力パラメータに復旧することができる。
また、送信元モジュール2Aにおいて、送信電力パラメータの変更履歴が記録されている場合には、領域b4は領域b41を含むだけでも良い。この場合は、復旧送信情報を受け取った送信元モジュール2Aは、領域b41に格納されている指令コードを契機として、記録されている変更履歴に従って、現在利用している送信電力パラメータを変更前の送信電力パラメータに復旧させることができる。
ここで、ネットワーク10に含まれる伝送モジュール2A、2Bにおいて上述した伝送処理と送信復旧処理が行われた場合の信号の授受を表すシーケンスを、図8に示す。図8に示す一例では、伝送モジュール2Aにおいて、タイミングT1に伝送処理が開始される。その後、2度の情報送信がされるものの送信不良となり、都度送信パラメータ(本実施例の場合は、送信電力パラメータ)が変更(増加)される。そして、2度目の送信電力パラメータの変更後に送信情報が再送されると、タイミングT2に伝送モジュール2Bから伝送モジュール2Aに対してアクナレッジ信号が届き、この時点で伝送モジュールからの情報送信が成功したことが、伝送モジュール2Aにおいて確認されたことになる。なお、その後、伝送モジュール2Bは、伝送モジュール2Aから受け取った送信情報を更に伝送モジュール2Cに送信し、その送信を成功させている。
この時点で、伝送モジュール2Aにおける送信電力パラメータは、送信不良を解消するために増加された状態にあるため、タイミングT1より前の時点よりも情報伝送に要する消費電力は上昇した状態にある。そこで、タイミングT3に送信復旧処理が開始され、変更送信状態の検知を経て、伝送モジュール2Bから伝送モジュール2Aに復旧送信情報が送信される。そして、伝送モジュール2Aが当該復旧送信情報の受信に成功した場合には、伝送モジュール2Aにおいて、受信した復旧送信情報に含まれる上記指令コードにより、送信電力パラメータの復旧処理、すなわち変更前の状態への復旧が行われることになる(タイミングT4)。ここで、復旧送信情報の送信は、上記の通り、送信条件調整部263によって調整された送信条件に従って実行されたため、伝送モジュール2Aに復旧送信情報が到達すれば、復旧後の送信電力パラメータに従った情報送信は成功する可能性は比較的高くなる。この結果、伝送モジュール2Aからの情報送信に要する消費電力を軽減することが可能となる。
<変形例1>
上記の実施例では、伝送モジュール2A、2B間の情報送信に関連する伝送処理及び送信復旧処理について説明したが、その他の伝送モジュール間、例えば、伝送モジュール間2B、2C等においても実質的に同様の処理が適用できる。また、無線通信が行われる伝送モジュール2Cと情報処理装置1の送受信装置1aとの間においても、上記伝送処理及び送信復旧処理を適用することができる。ただし、この場合、送受信装置1aが送信対象モジュールに相当することになり、伝送モジュール2Cでの伝送処理においては、送受信装置1aに接続されたサーバ1bの受信通知部14から送信される受信通知に基づいて、送信不良発生の確認が行われ、その結果に応じて送信電力パラメータの増加処理が行われる。また、送信復旧処理は、送受信装置1aにおいて実行されることになり、伝送モジュール2Cの変更送信状態の検知結果に基づいて、送受信装置1aから伝送モジュール2Cに復旧送信情報が送られることになる。
上記の実施例では、伝送モジュール2A、2B間の情報送信に関連する伝送処理及び送信復旧処理について説明したが、その他の伝送モジュール間、例えば、伝送モジュール間2B、2C等においても実質的に同様の処理が適用できる。また、無線通信が行われる伝送モジュール2Cと情報処理装置1の送受信装置1aとの間においても、上記伝送処理及び送信復旧処理を適用することができる。ただし、この場合、送受信装置1aが送信対象モジュールに相当することになり、伝送モジュール2Cでの伝送処理においては、送受信装置1aに接続されたサーバ1bの受信通知部14から送信される受信通知に基づいて、送信不良発生の確認が行われ、その結果に応じて送信電力パラメータの増加処理が行われる。また、送信復旧処理は、送受信装置1aにおいて実行されることになり、伝送モジュール2Cの変更送信状態の検知結果に基づいて、送受信装置1aから伝送モジュール2Cに復旧送信情報が送られることになる。
また、伝送モジュール2Bがセンサを搭載するタイプの伝送モジュールである場合、伝送モジュール2Bから伝送モジュール2Cに送信される送信情報も、図5に示すデータ構造を有するが、領域a4に含まれる計測温度データは、伝送モジュール2Aから受信した送信情報に含まれていた計測温度データに、伝送モジュール2Bで計測された温度データを加えたデータとしてもよい。この場合、伝送モジュール2Aから受信した送信情報に含まれていた計測温度データは、伝送モジュール2Bで計測された温度データとともに情報記憶部25に記憶され、図4に示すS102での処理において伝送モジュール2Bから送信される送信情報内に含まれるように当該送信情報が形成される。
第2の実施例では、伝送処理における変更の対象となる送信パラメータとして、上述の送信電力パラメータに代えてノードパラメータに着目し、ノードパラメータの変更が生じた際の送信復旧処理について図9A〜図9Eに基づいて説明する。図9Aは、ネットワーク10において伝送モジュール2A、2B間で送信不良が発生した状態(すなわちS103で肯定判定された状態)を表している。このとき、自己伝送モジュール2Aは、周囲に存在している伝送モジュールに対して、伝送モジュール2Aが直接の送信先として新たに接続可能な伝送モジュールを探索するためのメッセージをブロードキャストする。当該メッセージは、例えば、メッセージを受け取った伝送モジュールに、該伝送モジュールを識別するためのノードアドレスと、該伝送モジュールのデバイスタイプとを返信させるコマンドを含むものである。
伝送モジュール2Aは、上記メッセージを受け取った伝送モジュールからの返事を受け取り、当該返事を送ってきた伝送モジュールの中から新たな送信対象モジュールとしての伝送モジュールを選択する。例えば、返事に含まれるデバイスタイプの情報に基づいて、伝送モジュール2Aが接続できないタイプの伝送モジュール(例えば、中継機能を有していない伝送モジュール)を除外した伝送モジュールの中から、新たな送信対象モジュールとしての伝送モジュールを決定し、当該決定を送信パラメータ記憶部22が記憶するノードパラメータに反映させ、送信パラメータを変更する。その後、送信制御部201により、変更後のノードパラメータを含む、送信パラメータ記憶部22が記憶する送信パラメータに従い、送信情報の再送が実行される。
本実施例の場合、伝送モジュール2Aが上記メッセージをブロードキャストした結果、伝送モジュール2Dが接続可能な伝送モジュールとして探索されたとする。そして、図9Bに示すように、情報伝送の流れに沿って伝送モジュール2Dが、新たな送信対象モジュールとして選択されるように、伝送処理におけるノードパラメータの変更がS105において行われることになる。
このように伝送モジュール2Aにおいて送信不良が生じたときに、その送信パラメータであるノードパラメータを変更することで、再び、伝送モジュール2Aから情報処理装置1への情報収集を継続することが可能となる。一方で、このようにノードパラメータを変更すると、伝送モジュール2Aと情報処理装置1との間に介在する伝送モジュールの数が増加する場合がある。図9Bに示す例では、ノードパラメータ変更の前後で、介在する伝送モジュール数が1つ増えている。このように介在する伝送モジュール数が増えると、ネットワーク10全体のトラフィックが増加し、情報の輻輳が生じやすくなる。そのため、仮に送信不良が一時的な原因によって生じたものであるならば、トラフィックの増加を招くノードパラメータでの情報送信を止め、ノードパラメータを変更前の状態に戻す、送信条件の復旧処理を行うことで、トラフィック増加を回避できる。
このような場合も、図6に示す送信復旧処理が有用である。ここで、伝送処理において図9Bに示すようにノードパラメータが変更された場合の送信復旧処理に関し、当該送信復旧処理は、伝送モジュール2C、2B、2Dで実行可能である。そこで、各伝送モジュールで実行される送信復旧処理について、以下に説明する。
(1)伝送モジュール2Cにおいて送信復旧処理が行われる場合
図9Cに示す本ケースでは、伝送モジュール2Aが本発明に係る送信元モジュールに相当し、伝送モジュール2Bが、ノードパラメータ変更前の送信対象モジュールに相当し、伝送モジュール2Dがノードパラメータ変更後の送信対象モジュールに相当する。そして、以下の送信復旧処理の説明において「自己伝送モジュール」とされるのは、当該処理が実行される伝送モジュール2Cを指す。
図9Cに示す本ケースでは、伝送モジュール2Aが本発明に係る送信元モジュールに相当し、伝送モジュール2Bが、ノードパラメータ変更前の送信対象モジュールに相当し、伝送モジュール2Dがノードパラメータ変更後の送信対象モジュールに相当する。そして、以下の送信復旧処理の説明において「自己伝送モジュール」とされるのは、当該処理が実行される伝送モジュール2Cを指す。
自己伝送モジュール2Cにおいて送信復旧処理が行われる場合は、ノードパラメータの変更により伝送モジュール2Aに対する送信対象モジュールが伝送モジュール2Bから伝送モジュール2Dに変更されても、自己伝送モジュール2Cは、その変更の前後において伝送モジュール2Aから情報処理装置1までの伝送経路において共通する伝送モジュールであり、伝送モジュール2Aからの送信情報をともに中継する立場にある。そのため、自己伝送モジュール2Cは、受信した送信情報の領域a3の内容を見ると、送信元が伝送モジュール2Aである送信情報が伝送モジュール2Bからではなく伝送モジュール2Eから届くことで、変更送信状態の発生を検知することができる。当該検知が、S201及びS202に示す検知部261の処理に相当する。
そこで、変更送信状態の発生を検知すると、図9Cに白抜きの矢印で示すように、自己伝送モジュール2Cから復旧送信情報を、伝送モジュール2Bを経由して送信元モジュール2Aに送信する。このようにノードパラメータ変更前に使用されていた経路を復旧送信情報の送信経路として設定する処理が、S203に示す送信条件調整部263の処理に相当し、復旧送信情報の送信処理が、S204に示す送信復旧部202の処理に相当する。そして、この復旧送信情報を受け取ることができた送信元モジュール2Aは、当該情報の領域b41、b42に含まれる指令コードとその内容に従って、変更されたノードパラメータの復旧処理を行い、その結果、送信元モジュール2Aから伝送モジュール2Bに対する情報送信が再開されることになり、ネットワーク10のトラフィック増加を抑制できる。なお、送信元モジュール2Aにおいては復旧送信情報を受け取ることができていることから、復旧処理後に送信不良が生じる可能性は低い。
なお、自己伝送モジュール2Cにおける上記と同一の復旧送信処理を、情報処理装置1において行うことも可能である。これは、送受信装置1aも伝送モジュール2Cと同じように、ノードパラメータの変更の前後において伝送モジュール2Aから情報処理装置1までの伝送経路において送信情報が常に通過するからである。
(2)伝送モジュール2Bにおいて送信復旧処理が行われる場合
図9Dに示す本ケースでは、伝送モジュール2Aが本発明に係る送信元モジュールに相当し、伝送モジュール2Bが、ノードパラメータ変更前の送信対象モジュールに相当し、伝送モジュール2Dがノードパラメータ変更後の送信対象モジュールに相当する。そして、以下の送信復旧処理の説明において「自己伝送モジュール」とされるのは、当該処理が実行される伝送モジュール2Bを指す。
図9Dに示す本ケースでは、伝送モジュール2Aが本発明に係る送信元モジュールに相当し、伝送モジュール2Bが、ノードパラメータ変更前の送信対象モジュールに相当し、伝送モジュール2Dがノードパラメータ変更後の送信対象モジュールに相当する。そして、以下の送信復旧処理の説明において「自己伝送モジュール」とされるのは、当該処理が実行される伝送モジュール2Bを指す。
自己伝送モジュール2Bにおいて送信復旧処理が行われる場合は、ノードパラメータの変更により伝送モジュール2Aに対する送信対象モジュールが自己伝送モジュール2Bから伝送モジュール2Dに変更されると、自己伝送モジュール2Bは、送信元モジュール2Aから送信情報が届かない状態となる。そこで、自己伝送モジュール2Bは、送信元モジュール2Aから所定期間にわたって送信情報が届かない状態が続いたとき、送信元モジュール2Aにおけるノードパラメータが変更され変更送信状態が発生していることを検知することができる。当該検知が、S201及びS202に示す検知部261の処理に相当する。
そして、変更送信状態の発生を検知すると、図9Dに白抜きの矢印で示すように、自己伝送モジュール2Bから復旧送信情報を、送信元モジュール2Aに送信する。このようにノードパラメータ変更前に使用されていた経路を復旧送信情報の送信経路として設定する処理が、S203に示す送信条件調整部263の処理に相当し、復旧送信情報の送信処理が、S204に示す送信復旧部202の処理に相当する。そして、この復旧送信情報を受け取ることができた送信元モジュール2Aは、当該情報の領域b41、b42に含まれる指令コードとその内容に従って、変更されたノードパラメータの復旧処理を行い、その結果、送信元モジュール2Aから伝送モジュール2Bに対する情報送信が再開されることになり、ネットワーク10のトラフィック増加を抑制できる。なお、送信元モジュール2Aにおいては復旧送信情報を受け取ることができていることから、復旧処理後に送信不良が生じる可能性は低い。
(3)伝送モジュール2Dにおいて送信復旧処理が行われる場合
図9Eに示す本ケースでは、伝送モジュール2Aが本発明に係る送信元モジュールに相当し、伝送モジュール2Bが、ノードパラメータ変更前の送信対象モジュールに相当し、伝送モジュール2Dがノードパラメータ変更後の送信対象モジュールに相当する。そして、以下の送信復旧処理の説明において「自己伝送モジュール」とされるのは、当該処理が実行される伝送モジュール2Dを指す。
図9Eに示す本ケースでは、伝送モジュール2Aが本発明に係る送信元モジュールに相当し、伝送モジュール2Bが、ノードパラメータ変更前の送信対象モジュールに相当し、伝送モジュール2Dがノードパラメータ変更後の送信対象モジュールに相当する。そして、以下の送信復旧処理の説明において「自己伝送モジュール」とされるのは、当該処理が実行される伝送モジュール2Dを指す。
自己伝送モジュール2Dにおいて送信復旧処理が行われる場合は、ノードパラメータの変更により伝送モジュール2Aに対する送信対象モジュールが伝送モジュール2Bから伝送モジュール2Dに変更されると、自己伝送モジュール2Dは、本来、伝送モジュール2Aから送信情報が届かないはずであるのに、送信元モジュール2Aから送信情報が順次送信されてくる状態となる。そこで、自己伝送モジュール2Dは、送信元モジュール2Aから送信情報が届き始めたとき、送信元モジュール2Aにおけるノードパラメータが変更され変更送信状態が発生していることを検知することができる。当該検知が、S201及びS202に示す検知部261の処理に相当する。
そこで、変更送信状態の発生を検知すると、図9Eに白抜きの矢印で示すように、自己伝送モジュール2Dから復旧送信情報を、送信元モジュール2Aに送信する。本ケースでは、復旧送信情報の送信経路として設定される経路は、ノードパラメータ変更前に使用されていた経路ではない。そのため、本ケースでは、S203に示す送信条件調整部263の処理に相当する処理は実施されないものの、復旧送信情報の送信処理が、S204に示す送信復旧部202の処理に相当することになる。そして、この復旧送信情報を受け取る
ことができた送信元モジュール2Aは、当該情報の領域b41、b42に含まれる指令コードとその内容に従って、変更されたノードパラメータの復旧処理を行い、その結果、送信元モジュール2Aからの情報送信が伝送モジュール2Bに対して再開されることになり、ネットワーク10のトラフィック増加を抑制できる。なお、上記の通り、本ケースでは、S203に示す送信条件調整部263の処理は行われないため、復旧処理後の送信不良発生の回避を必ずしも担保し得るものではないが、送信元モジュール2Aが復旧送信情報を受信することを契機として、送信元モジュール2Aが変更前の所定の送信パラメータを再び利用することになるため、変更前の所定の送信パラメータに従った送信情報の送信を好適な時期に再開することが可能となる。
ことができた送信元モジュール2Aは、当該情報の領域b41、b42に含まれる指令コードとその内容に従って、変更されたノードパラメータの復旧処理を行い、その結果、送信元モジュール2Aからの情報送信が伝送モジュール2Bに対して再開されることになり、ネットワーク10のトラフィック増加を抑制できる。なお、上記の通り、本ケースでは、S203に示す送信条件調整部263の処理は行われないため、復旧処理後の送信不良発生の回避を必ずしも担保し得るものではないが、送信元モジュール2Aが復旧送信情報を受信することを契機として、送信元モジュール2Aが変更前の所定の送信パラメータを再び利用することになるため、変更前の所定の送信パラメータに従った送信情報の送信を好適な時期に再開することが可能となる。
第3の実施例では、伝送処理における変更の対象となる送信パラメータとして、上述の送信電力パラメータ、ノードパラメータに代えてネットワークパラメータに着目し、ネットワークパラメータの変更が生じた際の送信復旧処理について説明する。先ず、伝送処理におけるネットワークパラメータの変更について、図10A及び図10Bに基づいて説明する。両図に示すネットワークは、伝送モジュール2A、2Bによって形成されるネットワークN2と伝送モジュール2D、2Eによって形成されるネットワークN3とを含む。ネットワークN2における最上位には情報処理装置4が配置され、ネットワークN3における最上位には情報処理装置5が配置される。情報処理装置4、5は、それぞれ情報処理装置1と同じように、送受信装置4a、5aと、サーバ4b、5bを有しており、両情報処理装置は、互いに情報の授受が可能となるように電気的に接続され、共有のデータベースDBを構築している。
ここで、図10Aは、ネットワークN2において伝送モジュール2A、2B間で送信不良が発生した状態(すなわちS103で肯定判定された状態)を表している。このとき、伝送モジュール2Aは、自己が属しているネットワーク以外のネットワークに存在している伝送モジュールに対して、伝送モジュール2Aが送信対象モジュールとして新たに接続可能な伝送モジュールを探索するためのメッセージをブロードキャストする。なお、ネットワークが異なると、そこで使用されている通信チャネルが異なる場合もあるため、上記ブロードキャストは、伝送モジュール2Aが使用可能な各通信チャネルを利用して行われる。また、上記メッセージは、例えば、メッセージを受け取った伝送モジュールに、該伝送モジュールが属するネットワークを識別するためのネットワーク名と、該ネットワークで使用されている通信チャネル、上記メッセージの受信強度信号とを返信させるコマンドを含むものである。
伝送モジュール2Aは、上記メッセージを受け取ったネットワークN3に属する伝送モジュール2D、2Eからの返事を受け取り、当該返事を送ってきた伝送モジュールの中から新たな送信対象モジュールとしての伝送モジュールを選択する。例えば、返事に含まれる受信強度信号の情報に基づいて、伝送モジュール2Aからの送信情報が最も確実に受信し得る伝送モジュールを新たな送信対象モジュールとして決定し、当該決定を送信パラメータ記憶部22が記憶するネットワークパラメータに反映させ、送信パラメータを変更する。その後、送信制御部201により、変更後のネットワークパラメータを含む、送信パラメータ記憶部22が記憶する送信パラメータに従い、送信情報の再送が実行される。
本実施例の場合、自己伝送モジュール2Aが上記メッセージをブロードキャストした結果、受信信号強度の値が大きい、ネットワークN3に属する伝送モジュール2Dが接続可能な伝送モジュールとして探索されたとする。そのため、本実施例では、自己伝送モジュール2Aに関し、図10Bに示すように、自己が属するネットワークをN2からN3に変更するように、送信パラメータ記憶部22が記憶するネットワークパラメータと、必要に応じてネットワークN3に接続するための通信チャネルに関するチャネルパラメータの変
更がS105において行われることになる。
更がS105において行われることになる。
このように伝送処理においてネットワークパラメータが変更される場合にも、ネットワークN2に属する伝送モジュール2Bにおいて、上記ノードパラメータが変更された場合のケース(2)と同一の送信復旧処理が実行可能である。また、ネットワークN3に属する伝送モジュール2Dにおいて、上記ノードパラメータが変更された場合のケース(3)と同一の送信復旧処理が実行可能である。
<その他の変形例>
上述までの実施例では、送信元モジュールからの情報送信の際に送信不良が発生したことを契機として、送信元モジュールの送信パラメータが変更されているが、送信不良の発生以外の理由で送信パラメータを変更する場合も存在する。例えば、送信不良が生じていなくても、送信元モジュールの近傍に、比較的強いノイズの発生が認められ、そのノイズが更に強くなると送信不良が生じる可能性が高いと判断されるような場合に、予防的に、上記のように送信強度パラメータを増加させることが有用である場合がある。このような場合においても、同様に、情報送信のために変更後の送信強度パラメータを維持しなければならない状態でない限り、適時、送信強度パラメータを変更前の状態に復旧させた方が好ましく、それにより送信元モジュールでの消費電力を抑制し得る場合も存在する。そこで、このような場合においても、上記実施例1に示した送信復旧処理を適用することで、送信不良の発生を可及的に回避しながら、送信元モジュールの負荷を軽減することが可能となる。同様にノイズ対策として、ネットワークに属する伝送パラメータにおいてチャネルパラメータを変更するような場合も考えられ、このような場合でも上記実施例1に示した送信復旧処理を適用することが可能である。
上述までの実施例では、送信元モジュールからの情報送信の際に送信不良が発生したことを契機として、送信元モジュールの送信パラメータが変更されているが、送信不良の発生以外の理由で送信パラメータを変更する場合も存在する。例えば、送信不良が生じていなくても、送信元モジュールの近傍に、比較的強いノイズの発生が認められ、そのノイズが更に強くなると送信不良が生じる可能性が高いと判断されるような場合に、予防的に、上記のように送信強度パラメータを増加させることが有用である場合がある。このような場合においても、同様に、情報送信のために変更後の送信強度パラメータを維持しなければならない状態でない限り、適時、送信強度パラメータを変更前の状態に復旧させた方が好ましく、それにより送信元モジュールでの消費電力を抑制し得る場合も存在する。そこで、このような場合においても、上記実施例1に示した送信復旧処理を適用することで、送信不良の発生を可及的に回避しながら、送信元モジュールの負荷を軽減することが可能となる。同様にノイズ対策として、ネットワークに属する伝送パラメータにおいてチャネルパラメータを変更するような場合も考えられ、このような場合でも上記実施例1に示した送信復旧処理を適用することが可能である。
また、送信元モジュールが別の伝送モジュールから送信情報を受信する場合において、当該受信は成功しているもののその受信強度が比較的低いときに(許容できる受信強度範囲の中で下限の強度に近いとき)、送信元モジュールにおいてダイバシティパラメータを変更しアンテナダイバシティ機能をONにする場合がある。このような場合においても、同様に、変更後のダイバシティパラメータを維持しなければならない状態でない限り、適時、ダイバシティパラメータを変更前の状態に復旧させてもよい。
1、4、5・・・・情報処理装置
1b、4b、5b・・・・サーバ
2、2A、2B、2C、2D、2E・・・・伝送モジュール
N2、N3、10・・・・ネットワーク
1b、4b、5b・・・・サーバ
2、2A、2B、2C、2D、2E・・・・伝送モジュール
N2、N3、10・・・・ネットワーク
Claims (19)
- 情報処理装置で処理されるべき所定送信情報を、該情報処理装置を含む所定の伝送経路に沿って伝送する伝送モジュールであって、
前記所定の伝送経路においては、上流側に位置する送信元モジュールから該送信元モジュールの直下流に位置する送信対象モジュールへ、所定の送信パラメータに従って前記所定送信情報が送信され、
自己伝送モジュールは、
前記送信元モジュールから前記送信対象モジュールへの前記所定送信情報の送信が、前記所定の送信パラメータの一部又は全部が変更された、変更後の所定の送信パラメータに従って実行されている変更送信状態を検知する検知手段と、
前記検知手段によって前記変更送信状態が検知された場合、前記送信元モジュールに対して復旧送信情報を送信し、該復旧送信情報を受信した前記送信元モジュールに、再び変更前の該所定の送信パラメータに従った前記所定送信情報の送信を実行させる、送信復旧手段と、
を備える伝送モジュール。 - 前記送信元モジュールは、
前記送信元モジュールから前記所定の送信パラメータに従って送信された前記所定送信情報が前記送信対象モジュールによって受信された送信完了状態を確認する確認手段と、
前記確認手段によって前記所定送信情報の前記送信完了状態が確認できない送信不良が生じた場合に、該送信不良となった該所定送信情報の送信に使用された前記所定の送信パラメータの一部又は全部を変更することで形成された、前記変更後の所定の送信パラメータに従って、該所定送信情報を再送する再送手段と、
を有するように形成され、
自己伝送モジュールの前記検知手段は、前記再送手段による前記所定送信情報の再送が行われた後の前記変更送信状態を検知する、
請求項1に記載の伝送モジュール。 - 前記送信復旧手段は、前記検知手段によって前記変更送信状態が検知された場合、変更前の前記所定の送信パラメータに関連する復旧時送信条件で前記送信元モジュールに対して前記復旧送信情報を送信し、該復旧送信情報を受信した前記送信元モジュールに、再び変更前の該所定の送信パラメータに従った前記所定送信情報の送信を実行させる、
請求項2に記載の伝送モジュール。 - 自己伝送モジュールは、前記送信対象モジュールに相当し、
前記送信元モジュールは、自己伝送モジュールとの間で前記送信不良が生じた場合、前記再送手段により、前記変更後の所定の送信パラメータに従って自己伝送モジュールに対して前記所定送信情報の再送を行う、
請求項3に記載の伝送モジュール。 - 自己伝送モジュールは、自己伝送モジュールの送信能力と前記送信元モジュールの送信能力の差異に基づいて、前記復旧時送信条件を調整する送信条件調整手段を、更に備える、
請求項4に記載の伝送モジュール。 - 前記所定の送信パラメータのうち変更されたパラメータは、前記送信元モジュールからの送信強度に関するパラメータであって、
前記検知手段は、所定回数の前記所定送信情報に関する前記送信元モジュールからの送信強度の平均値が所定送信強度を越えたことを検知することで、前記変更送信状態が生じ
ていることを検知する、
請求項4又は請求項5に記載の伝送モジュール。 - 前記送信元モジュールは、前記送信対象モジュールとの間で前記送信不良が生じた場合、前記再送手段により、該送信対象モジュールを変更するように前記所定の送信パラメータの一部又は全部を変更し、該変更後の所定の送信パラメータに従って前記所定送信情報の再送を行い、
自己伝送モジュールは、前記所定の伝送経路において、前記所定の送信パラメータの変更前及び変更後において共通する伝送モジュールである、
請求項3に記載の伝送モジュール。 - 前記送信元モジュールは、前記送信対象モジュールとの間で前記送信不良が生じた場合、前記再送手段により、該送信対象モジュールを変更するように前記所定の送信パラメータの一部又は全部を変更し、該変更後の所定の送信パラメータに従って前記所定送信情報の再送を行い、
自己伝送モジュールは、前記所定の送信パラメータの変更後において新たな前記送信対象モジュールとされる伝送モジュールである、
請求項2に記載の伝送モジュール。 - 前記検知手段は、前記送信対象モジュールが変更されたことを検知することで、前記変更送信状態が生じていることを検知する、
請求項7又は請求項8に記載の伝送モジュール。 - 前記送信元モジュールは、前記送信対象モジュールとの間で前記送信不良が生じた場合、前記再送手段により、前記送信対象モジュールを変更するように前記所定の送信パラメータの一部又は全部を変更し、該変更後の所定の送信パラメータに従って前記所定送信情報の再送を行い、
自己伝送モジュールである前記伝送モジュールは、前記所定の送信パラメータの変更前において前記送信対象モジュールとされていた伝送モジュールである、
請求項3に記載の伝送モジュール。 - 情報処理装置を含む所定の伝送経路に沿って、上流側に位置する送信元モジュールから該送信元モジュールの直下流に位置する送信対象モジュールへ、所定の送信パラメータに従って、該情報処理装置で処理されるべき所定送信情報が送信されるように、複数の伝送モジュールを経て該所定送信情報を伝送するよう構成されるネットワークシステムであって、
前記複数の伝送モジュールのうち少なくとも一つの伝送モジュールは、
前記送信元モジュールから前記送信対象モジュールへの前記所定送信情報の送信が、前記所定の送信パラメータの一部又は全部が変更された、変更後の所定の送信パラメータに従って実行されている変更送信状態を検知する検知手段と、
前記検知手段によって前記変更送信状態が検知された場合、前記送信元モジュールに対して復旧送信情報を送信し、該復旧送信情報を受信した前記送信元モジュールに、再び変更前の該所定の送信パラメータに従った前記所定送信情報の送信を実行させる、送信復旧手段と、
を有する、情報伝送ネットワークシステム。 - 前記送信元モジュールは、
前記送信元モジュールから前記所定の送信パラメータに従って送信された前記所定送信情報が前記送信対象モジュールによって受信された送信完了状態を確認する確認手段と、
前記確認手段によって前記所定送信情報の前記送信完了状態が確認できない送信不良が
生じた場合に、該送信不良となった該所定送信情報の送信に使用された前記所定の送信パラメータの一部又は全部を変更し、変更後の所定の送信パラメータに従った該所定送信情報の再送を行う再送手段と、
を有するように形成され、
前記検知手段は、前記再送手段による前記所定送信情報の再送が行われた後の前記変更送信状態を検知する、
請求項11に記載の情報伝送ネットワークシステム。 - 前記送信復旧手段は、前記検知手段によって前記変更送信状態が検知された場合、変更前の前記所定の送信パラメータに関連する復旧時送信条件で前記送信元モジュールに対して前記復旧送信情報を送信し、該復旧送信情報を受信した前記送信元モジュールに、再び変更前の該所定の送信パラメータに従った前記所定送信情報の送信を実行させる、
請求項12に記載の情報伝送ネットワークシステム。 - 情報処理装置を含む所定の伝送経路に沿って、上流側に位置する送信元モジュールから該送信元モジュールの直下流に位置する送信対象モジュールへ、所定の送信パラメータに従って、情報処理装置で処理されるべき所定送信情報が送信されるように、該所定送信情報を伝送する情報伝送方法であって、
前記送信元モジュールから前記送信対象モジュールへの前記所定送信情報の送信が、前記所定の送信パラメータの一部又は全部が変更された、変更後の所定の送信パラメータに従って実行されている変更送信状態を検知する検知ステップと、
前記検知ステップにおいて前記変更送信状態が検知された場合、前記送信元モジュールに対して復旧送信情報を送信し、該復旧送信情報を受信した前記送信元モジュールに、再び変更前の該所定の送信パラメータに従った前記所定送信情報の送信を実行させる、送信復旧ステップと、
を含む、情報伝送方法。 - 前記送信元モジュールは、
前記送信元モジュールから前記所定の送信パラメータに従って送信された前記所定送信情報が前記送信対象モジュールによって受信された送信完了状態を確認する確認手段と、
前記確認手段によって前記所定送信情報の前記送信完了状態が確認できない送信不良が生じた場合に、該送信不良となった該所定送信情報の送信に使用された前記所定の送信パラメータの一部又は全部を変更し、変更後の所定の送信パラメータに従った該所定送信情報の再送を行う再送手段と、
を有するように形成され、
前記検知ステップでは、前記再送手段による前記所定送信情報の再送が行われた後の前記変更送信状態が検知される、
請求項14に記載の情報伝送方法。 - 前記送信復旧ステップでは、前記検知ステップで前記変更送信状態が検知された場合、変更前の前記所定の送信パラメータに関連する復旧時送信条件で前記送信元モジュールに対して前記復旧送信情報を送信し、該復旧送信情報を受信した前記送信元モジュールに、再び変更前の該所定の送信パラメータに従った前記所定送信情報の送信を実行させる、
請求項15に記載の情報伝送方法。 - 情報処理装置を含む所定の伝送経路に沿って、上流側に位置する送信元モジュールから該送信元モジュールの直下流に位置する送信対象モジュールへ、所定の送信パラメータに従って、該情報処理装置で処理されるべき所定送信情報が送信されるように、該伝送経路に属する伝送モジュールに該所定送信情報を伝送させるプログラムであって、
前記伝送モジュールに、
前記送信元モジュールから前記送信対象モジュールへの前記所定送信情報の送信が、前記所定の送信パラメータの一部又は全部が変更された、変更後の所定の送信パラメータに従って実行されている変更送信状態を検知する検知ステップと、
前記検知ステップにおいて前記変更送信状態が検知された場合、前記送信元モジュールに対して復旧送信情報を送信し、該復旧送信情報を受信した前記送信元モジュールに、再び変更前の該所定の送信パラメータに従った前記所定送信情報の送信を実行させる、送信復旧ステップと、
を実行させる、情報伝送プログラム。 - 前記送信元モジュールは、
前記送信元モジュールから前記所定の送信パラメータに従って送信された前記所定送信情報が前記送信対象モジュールによって受信された送信完了状態を確認する確認手段と、
前記確認手段によって前記所定送信情報の前記送信完了状態が確認できない送信不良が生じた場合に、該送信不良となった該所定送信情報の送信に使用された前記所定の送信パラメータの一部又は全部を変更し、変更後の所定の送信パラメータに従った該所定送信情報の再送を行う再送手段と、
を有するように形成され、
前記検知ステップでは、前記再送手段による前記所定送信情報の再送が行われた後の前記変更送信状態が検知される、請求項17に記載の情報伝送プログラム。 - 前記送信復旧ステップでは、前記検知ステップで前記変更送信状態が検知された場合、変更前の前記所定の送信パラメータに関連する復旧時送信条件で前記送信元モジュールに対して前記復旧送信情報を送信し、該復旧送信情報を受信した前記送信元モジュールに、再び変更前の該所定の送信パラメータに従った前記所定送信情報の送信を実行させる、
請求項18に記載の情報伝送プログラム。
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