JP2015164150A - トランジスタの製造方法および表示装置の製造方法 - Google Patents

トランジスタの製造方法および表示装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】工程を削減することが可能な薄膜トランジスタの製造方法、およびこの薄膜トランジスタの製造方法を用いた表示装置の製造方法を提供する。【解決手段】基板に、ゲート電極、ゲート絶縁膜および酸化物半導体層を含む積層体を形成する工程と、前記積層体の表面に、金属または金属酸化物よりなる粒子を樹脂に混合した混合物を塗布し、塗布層を形成する工程と、前記粒子を前記塗布層の前記積層体側の面に偏析させることにより、前記塗布層を粒子濃厚領域および樹脂領域に分離させる工程と、前記塗布層をアニールすることにより、前記粒子濃厚領域に金属酸化物層を形成すると共に、前記樹脂領域に層間絶縁層を形成する工程とを含む薄膜トランジスタの製造方法。【選択図】図6

Description

本開示は、アクティブ駆動方式の表示装置の駆動素子などとして好適な薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Transistor)の製造方法、およびこの薄膜トランジスタの製造方法を用いた表示装置の製造方法に関する。
酸化亜鉛(ZnO)または酸素とインジウムと亜鉛とガリウム等を含む酸化物(以下、酸化物半導体という。)は、優れた半導体(活性層)の性質を示し、TFT、発光デバイス、透明導電膜などの電子デバイスへの応用を目指して研究開発が活発化している。酸化物半導体をチャネルとして用いるTFT(以下、酸化物半導体TFTという。)は、アモルファスシリコン(a−Si:H)を用いるものと比較して電子移動度が大きく、優れた電気特性を有し、また室温付近の低温でも高い移動度が期待される。
酸化物半導体TFTは、例えば、ボトムゲート型およびトップゲート型の構造が報告されている(例えば特許文献1参照。)。酸化物半導体TFTの上方には、平坦化層を間にして、OLED(Organic Light Emitting Diode)などの表示素子が設けられる(同じく特許文献1参照。)。
また、トップゲート型については、セルフアライン(自己整合)トップゲート型の構造が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この構造は、酸化物半導体層のチャネル領域上に、ゲート電極およびゲート絶縁膜を同一形状に形成したのち、酸化物半導体層のゲート電極およびゲート絶縁膜に覆われていない領域を低抵抗化してソース・ドレイン領域を形成するものである。低抵抗化の方法としては、TFTの表面にプラズマCVD法によりシリコン窒化膜を形成し、このシリコン窒化膜に含まれる水素を酸化物半導体薄膜層に導入している。
特開2009−99847号公報(段落0031、図11) 特開2007−220817号公報
しかしながら、特許文献2では、TFTの表面にシリコン窒化膜を形成する工程が増えるという問題があった。また、特許文献1でも、平坦化層を形成する前にTFTの表面にパッシベーション層を形成する場合があり、その際には特許文献2と同様の問題が生じていた。
本開示はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、工程を削減することが可能な薄膜トランジスタの製造方法、およびこの薄膜トランジスタの製造方法を用いた表示装置の製造方法を提供することにある。
本開示による薄膜トランジスタの製造方法は、以下の(A)〜(D)の工程を含むものである。
(A)基板に、ゲート電極、ゲート絶縁膜および酸化物半導体層を含む積層体を形成する工程
(B)積層体の表面に、金属または金属酸化物よりなる粒子を樹脂に混合した混合物を塗布し、塗布層を形成する工程
(C)粒子を塗布層の積層体側の面に偏析させることにより、塗布層を粒子濃厚領域および樹脂領域に分離させる工程
(D)塗布層をアニールすることにより、粒子濃厚領域に金属酸化物層を形成すると共に、樹脂領域に層間絶縁層を形成する工程
ここに「偏析」とは、粒子が塗布層内の一部領域に偏在していることをいう。
本開示による表示装置の製造方法は、薄膜トランジスタを形成する工程と、薄膜トランジスタの上層に表示素子を形成する工程とを含み、薄膜トランジスタを形成する工程は、上記本開示の薄膜トランジスタの製造方法により行われるものである。
本開示の薄膜トランジスタの製造方法、または本開示の表示装置の製造方法によれば、基板および積層体の表面に、金属または金属酸化物よりなる粒子を樹脂に混合した混合物を塗布し、塗布層を形成する。続いて、粒子を塗布層の積層体側の面に偏析させたのち、アニールにより金属酸化物層と層間絶縁層とを形成する。よって、同じ塗布層から金属酸化物と層間絶縁層とを形成し、工程を削減することが可能となる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれの効果であってもよい。
本開示の第1の実施の形態に係る薄膜トランジスタの構造を表す断面図である。 図1に示した薄膜トランジスタの製造方法を工程順に表す断面図である。 図2に続く工程を表す断面図である。 図3に続く工程を表す断面図である。 図4に続く工程を表す断面図である。 図5に続く工程を表す断面図である。 図6に続く工程を表す断面図である。 本開示の第2の実施の形態に係る薄膜トランジスタの構造を表す断面図である。 図8に示した薄膜トランジスタの製造方法を工程順に表す断面図である。 図9に続く工程を表す断面図である。 図10に続く工程を表す断面図である。 図11に続く工程を表す断面図である。 図12に続く工程を表す断面図である。 図13に続く工程を表す断面図である。 本開示の第3の実施の形態に係る薄膜トランジスタの構造を表す断面図である。 図15に示した薄膜トランジスタの製造方法を工程順に表す断面図である。 図16に続く工程を表す断面図である。 図17に続く工程を表す断面図である。 図18に続く工程を表す断面図である。 本開示の第4の実施の形態に係る表示装置の回路構成を表す図である。 図20に示した画素駆動回路の一例を表す等価回路図である。 図21に示した一つの画素の構成を表す断面図である。 上記実施の形態の表示装置を含むモジュールの概略構成を表す平面図である。 適用例1の外観を表す斜視図である。 適用例2の外観を表す斜視図である。 適用例3の外観を表す斜視図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(トップゲート型TFT;金属よりなる粒子の酸化により、金属酸化物層を形成すると共に、酸化物半導体層に低抵抗領域を形成する例)
2.第2の実施の形態(第1の実施の形態をボトムゲート型TFTに適用する例)
3.第3の実施の形態(ボトムゲート型TFT;金属酸化物よりなる粒子を用いて金属酸化物層を形成し、この金属酸化物層をパッシベーション層として用いる例)
4.第4の実施の形態(表示装置)
5.適用例
(第1の実施の形態)
図1は、本開示の第1の実施の形態に係る薄膜トランジスタ1の断面構造を表すものである。薄膜トランジスタ1は、アクティブ駆動方式の表示装置の駆動素子などとして用いられるものであり、例えば、基板10と、積層体20と、金属酸化物層31および層間絶縁層32とを有している。積層体20は、基板10に、酸化物半導体層21,ゲート絶縁膜22およびゲート電極23がこの順に積層されたトップゲート型の構成を有している。酸化物半導体層21には、ソース電極24Sおよびドレイン電極24Dが接続されている。
基板10は、例えば、ガラス基板、プラスチックフィルム基板、またはSUS(ステンレス鋼)基板などの金属基板により構成されている。プラスチック材料としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)などが挙げられる。後述のスパッタ法において、基板11を加熱することなく酸化物半導体層12を成膜するため、低コストなプラスチックフィルムを用いることができる。
酸化物半導体層21は、基板10上に、ゲート電極23およびその近傍を含む島状に設けられ、薄膜トランジスタ1の活性層としての機能を有するものである。酸化物半導体層21は、例えば厚みが50nm程度であり、ゲート電極23に対向してチャネル領域21Aを有している。チャネル領域21A上には、ゲート絶縁膜22およびゲート電極23がこの順に同一形状で設けられており(セルフアライントップゲート型)、チャネル領域21Aの一方の側にはソース領域21S、他方の側にはドレイン領域21Dがそれぞれ設けられている。
チャネル領域21Aは、酸化物半導体により構成されている。ここで酸化物半導体とは、インジウム,ガリウム,亜鉛,スズ等の元素と、酸素とを含む化合物である。具体的には、非晶質の酸化物半導体としては、酸化インジウムガリウム亜鉛(IGZO)が挙げられ、結晶性の酸化物半導体としては、酸化亜鉛(ZnO),酸化インジウム亜鉛(IZO(登録商標)),酸化インジウムガリウム(IGO)等が挙げられる。
ソース領域21Sおよびドレイン領域21Dは、それぞれ、上面から深さ方向における一部に低抵抗領域21Bを有していることが好ましい。低抵抗領域21Bは、例えば、チャネル領域21Aよりも酸素濃度が低いことにより低抵抗化されていることが好ましい。低抵抗領域21Bを設けることにより、セルフアライン(自己整合)構造を有する薄膜トランジスタ1において特性を安定させることが可能となる。
あるいは、低抵抗領域21Bは、アルミニウム(Al)またはチタン(Ti)等をドーパントとして含むことにより低抵抗化されていることも好ましい。この場合にも、低抵抗領域21Bを設けることにより、セルフアライン(自己整合)構造を有する薄膜トランジスタ1において特性を安定させることが可能となる。なお、アルミニウム(Al)またはチタン(Ti)等は酸化物半導体中に存在する場合には、ドーパントとして働くために酸化物半導体中の電子濃度を増加させることが可能となり、酸化物半導体を低抵抗化することが可能となる。この場合、低抵抗領域21Bに含まれるアルミニウム(Al)またはチタン(Ti)等のドーパント濃度は、酸化物半導体を低抵抗化することが可能な程度、例えば1×1019cm-3以上であることが好ましい。低抵抗領域21Bには、アルミニウム(Al)またはチタン(Ti)等のうちの1種のみを含んでいてもよいし、2種以上を含んでいてもよい。また、低抵抗領域21Bに含まれるアルミニウム(Al)またはチタン(Ti)等のドーパント濃度は、チャネル領域21Aよりも高いことが望ましい。
ソース領域21Sおよびドレイン領域21Dの低抵抗領域21B以外の領域は、チャネル領域21Aと同様に酸化物半導体により構成されている。低抵抗領域21Bの深さについては後述する。
ゲート絶縁膜22は、例えば、厚みが300nm程度であり、シリコン酸化膜,シリコン窒化膜,シリコン窒化酸化膜または酸化アルミニウム膜などの単層膜または積層膜により構成されている。特に、シリコン酸化膜または酸化アルミニウム膜は、酸化物半導体層21のチャネル領域21Aを構成する酸化物半導体を還元させにくいので好ましい。
ゲート電極23は、薄膜トランジスタ1にゲート電圧を印加し、このゲート電圧により酸化物半導体層21中の電子密度を制御する役割を有するものである。ゲート電極23は、例えば、厚みが200nm程度であり、モリブデン(Mo)により構成されている。ゲート電極23は低抵抗であることが好ましいので、その構成材料としては、例えば、アルミニウム(Al)または銅(Cu)などの低抵抗金属が好ましい。また、アルミニウム(Al)または銅(Cu)よりなる低抵抗層と、チタン(Ti)またはモリブデン(Mo)よりなるバリア層とを組み合わせた積層膜も好ましい。ゲート電極23の低抵抗化が可能となるからである。
ソース電極24Sおよびドレイン電極24Dは、層間絶縁層32および金属酸化物層31に設けられた接続孔H1を介して低抵抗領域21Bに接続されている。ソース電極24Sおよびドレイン電極24Dは、例えば、厚みが200nm程度であり、モリブデン(Mo)により構成されている。また、ソース電極24Sおよびドレイン電極24は、ゲート電極23と同様に、アルミニウム(Al)または銅(Cu)などの低抵抗金属配線により構成されていることが好ましい。更に、アルミニウム(Al)または銅(Cu)よりなる低抵抗層と、チタン(Ti)またはモリブデン(Mo)よりなるバリア層とを組み合わせた積層膜も好ましい。このような積層膜を用いることにより、配線遅延の少ない駆動が可能となる。
金属酸化物層31は、基板10および積層体20の表面と層間絶縁層32との間に設けられている。金属酸化物層31は、例えば、厚みが20nm以下であり、酸化チタンまたは酸化アルミニウムにより構成されていることが好ましい。酸化チタンまたは酸化アルミニウムよりなる金属酸化物層21は、外気に対して良好なバリア性を有し、酸化物半導体層12の電気的特性を変化させる酸素や水分の影響を低減することが可能である。よって、薄膜トランジスタ1の電気特性を安定化させ、信頼性を高めることが可能となる。
層間絶縁層32は、金属酸化物層31の上に設けられている。層間絶縁層32は、例えば、厚みが1μmないし2μm程度であり、樹脂などの有機絶縁材料により構成されていることが好ましい。このように基板10および積層体20の表面に金属酸化物層31と層間絶縁層32との積層膜を設けることにより、層間絶縁層32の厚みを2μm程度に厚膜化することが可能となる。よって、層間絶縁層32に起因するショート等の不良を低減することが可能となる。また、金属配線により形成される配線間容量を低減することが可能となり、表示装置の大型化およびハイフレームレート化に対応することが可能となる。
この薄膜トランジスタ1は、例えば次のようにして製造することができる。
(基板10に積層体20を形成する工程)
図2ないし図7は、薄膜トランジスタ1の製造方法を工程順に表したものである。まず、基板10の上面に、例えばスパッタリング法により、上述した材料よりなる酸化物半導体層21を、50nm程度の厚みで形成する。その際、ターゲットとしては、形成しようとする酸化物半導体層21と同一組成のセラミックターゲットを用いる。また、酸化物半導体層21中のキャリア濃度はスパッタリングの際の酸素分圧に大きく依存するので、所望のトランジスタ特性が得られるように酸素分圧を制御する。
次いで、図2に示したように、例えばフォトリソグラフィおよびエッチングにより酸化物半導体層21を、チャネル領域21Aおよびその一方の側にソース領域21S、他方の側にドレイン領域21Dを含む島状に成形する。その際、リン酸と硝酸と酢酸との混合液を用いたウェットエッチングにより加工することが好ましい。リン酸と硝酸と酢酸との混合液は、下地との選択比を十分に大きくすることが可能であり、比較的容易に加工が可能となる。
続いて、図3に示したように、基板10および酸化物半導体層21の表面に、例えばプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition ;化学気相成長)法等により、シリコン酸化膜または酸化アルミニウム膜などのゲート絶縁材料膜22Aを、300nm程度の厚みで形成する。シリコン酸化膜はプラズマCVD法のほか、反応性スパッタリング法により形成することが可能である。また、酸化アルミニウム膜は、反応性スパッタリング法,CVD法または原子層成膜法により形成することが可能である。
そののち、同じく図3に示したように、ゲート絶縁材料膜22Aの上に、例えばスパッタリング法により、モリブデン(Mo),チタン(Ti),アルミニウム(Al)等の単層膜または積層膜よりなるゲート電極材料膜23Aを、200nm程度の厚みで形成する。
ゲート電極材料膜23Aを形成したのち、図4に示したように、例えばフォトリソグラフィおよびエッチングにより、ゲート電極材料膜23Aを所望の形状に成形して、酸化物半導体膜21のチャネル領域21A上にゲート電極23を形成する。
引き続き、同じく図4に示したように、ゲート電極23をマスクとしてゲート絶縁材料膜22Aをエッチングすることによりゲート絶縁膜22を形成する。このとき、酸化物半導体層21をZnO,IZO,IGO等の結晶化材料により構成した場合には、ゲート絶縁材料膜22Aをエッチングする際に、フッ酸等の薬液を用いて非常に大きなエッチング選択比を維持して容易に加工することが可能となる。
以上により、基板10に、酸化物半導体層21、ゲート絶縁膜22およびゲート電極23を含む積層体20が形成される。積層体20では、酸化物半導体層21のチャネル領域21A上に、ゲート絶縁膜22およびゲート電極23がこの順に同一形状で形成されている。
(塗布層35を形成する工程)
積層体20を形成したのち、図5に示したように、基板10および積層体20の表面に、金属よりなる粒子33を樹脂34に混合した混合物を塗布し、塗布層35を形成する。混合物は、例えば、溶剤と、樹脂34と、金属よりなる粒子33とを含む。粒子33は、樹脂34に例えば数%、均等に混合されていることが好ましい。また、混合物は、後述する条件(ii)を満たすように調整されていることが好ましい。塗布層35の形成方法としては、例えば、スピンコータまたはスリットコータを用いた塗布プロセスを用いる。塗布層35の厚みは、例えば1μmないし2μm程度とする。
粒子33は、例えば、チタン(Ti)またはアルミニウム(Al)等の金属よりなるナノ粒子、ナノロッド、ナノワイヤー、導電性ペーストにより構成されていることが好ましい。チタン(Ti)またはアルミニウム(Al)等は、酸化物半導体層21と比較的低温で反応しやすい。
樹脂34は、アクリルやポリイミドやシロキサン等を材料とする有機絶縁樹脂により構成されている。また、樹脂34は感光性樹脂により構成されていることが好ましい。感光性樹脂は、塗布後の露光・現像工程により、容易に所望のパターンに成形することが可能である。なお、樹脂34は、感光性を有しない樹脂により構成されていてもよい。その場合には、塗布・乾燥後に別途レジスト塗布・露光・現像・エッチング処理を行うことにより所望のパターンに成形することが可能である。
(粒子33を偏析させる工程)
続いて、塗布層35を乾燥させると、図6に示したように、粒子33が沈降して、塗布層35の底面(積層体20側の面)に偏析する。これにより、塗布層35は、下層(積層体20側)の粒子濃厚領域31Aと、上層の樹脂領域32Aとに分離する。なお、塗布層35の乾燥工程は通常のプロセスにより行うことが可能である。
粒子濃厚領域31A形成の条件は、粒子33のブラウン拡散速度D/Hと、膜収縮速度Eとの比であるペクレ数(Pe=EH/D)によって整理される。ここでH(m)は塗布層35のウェット膜厚(混合物の溶媒を含む状態の厚み、換言すれば、塗布後・乾燥前の厚み)、D(m2/s)は粒子ブラウン運動の拡散係数である。Stokes−Einsteinの式が成り立つなら拡散係数は、
D=kT/(6πμR)
で評価される。ここでR(m)は粒子33の半径、μ(Pa・s)は混合物の粘性係数、T(K)は混合物の温度、k(J/K)はボルツマン定数である。
連続体モデルによる数値解析では、Pe>10で表面(積層体20とは反対側の面)の粒子濃厚領域31Aと下層との間にシャープな界面が形成される。同様に高分子(樹脂34)に対するペクレ数Pepも定義することができる。
粒子濃厚領域31Aと樹脂領域32Aとの配置関係は、粒子33のペクレ数Peおよび樹脂34のペクレ数Pepにより、以下の三つの場合に分かれる。
(i)
塗布層35の表面に粒子濃厚領域31A、底面に高分子層(樹脂領域32A)が形成されるのは、Pe>10かつPe>>Pepの場合である。
(ii)
Pep>>Peでは逆に高分子(樹脂34)が表面に偏析し、粒子33の濃度は底面でより高くなる。
(iii)
Pe〜Pep<<10(PeとPepとがおおまかに等しい値で、10よりもかなり小さい値)なら粒子33、高分子(樹脂34)とも膜内に均一に分布する。式中の「〜」は、おおまかに等しい(二つの数字の桁が一致する場合に使われる)ことを意味する。
従って、上記条件(ii)の場合、すなわち粒子33のペクレ数Peおよび樹脂34のペクレ数Pepとが、Pep>>Peを満たすようにすれば、粒子33を塗布層35の積層体20側の面に偏析させ、塗布層35を下層の粒子濃厚領域31Aと上層の樹脂領域32Aとに分離させることが可能となる。
(塗布層35をアニールする工程)
粒子33を偏析させたのち、塗布層35を例えば150℃〜300℃程度の温度でアニールする。これにより、図7に示したように、粒子濃厚領域31Aでは、金属よりなる粒子33の酸化反応により金属酸化物層31が形成される。また、樹脂領域32Aでは、樹脂34の焼成・熱硬化により層間絶縁層32が形成される。
ここで、粒子33を偏析させる工程において、粒子濃厚領域31Aの厚みD31A(図6参照。)は、例えば10nm以下とすることが好ましい。その場合、金属よりなる粒子33の酸化後に形成される金属酸化物層31の厚みD31(図7参照。)は、例えば20nm以下となる。
また、このとき、金属よりなる粒子33の酸化反応には、ソース領域21Sおよびドレイン領域21Dに含まれる酸素の一部が利用される。そのため、粒子33の酸化の進行に伴って、ソース領域21Sおよびドレイン領域21Dの粒子濃厚領域31Aと接する上面側から、ソース領域21Sおよびドレイン領域21中の酸素濃度が低下していく。これにより、同じく図7に示したように、ソース領域21Sおよびドレイン領域21Dの上面から深さ方向における一部に、チャネル領域21Aよりも酸素濃度が低い低抵抗領域21Bが形成される。
あるいは、このとき、アニールにより、ソース領域21Sおよびドレイン領域21Dの上面から深さ方向における一部に、チタン(Ti)またはアルミニウム(Al)よりなる粒子33が拡散していく。これにより、ソース領域21Sおよびドレイン領域21Dの上面から深さ方向における一部に、チタン(Ti)またはアルミニウム(Al)よりなる粒子33をドーパントとして含む低抵抗領域21Bが形成される。
塗布層35のアニールは、酸素雰囲気など、酸化性のガス雰囲気で行うことが好ましい。これにより、金属よりなる粒子33の酸化をより促進し、金属酸化物層31の水分や不純物等に対するバリア性を増すことが可能となる。
そののち、図1に示したように、例えばフォトリソグラフィおよびエッチングにより、金属酸化物層31および層間絶縁層32に接続孔H1を設ける。続いて、層間絶縁層32の上に、例えばスパッタリング法により、例えばモリブデン(Mo)膜を200nmの厚みで形成し、フォトリソグラフィおよびエッチングにより所定の形状に成形する。これにより、図1に示したように、ソース電極24Sおよびドレイン電極24Dを低抵抗領域21Bに接続する。以上により、図1に示した薄膜トランジスタ1が完成する。
この薄膜トランジスタ1では、図示しない配線層を通じてゲート電極24に所定のしきい値電圧以上の電圧(ゲート電圧)が印加されると、酸化物半導体層21のチャネル領域21A中に電流(ドレイン電流)が生じる。ここでは、酸化物半導体層21のソース領域21Sおよびドレイン領域21Dの上面から深さ方向における少なくとも一部に低抵抗領域21Bが設けられているので、素子特性が安定する。
このように本実施の形態では、基板10および積層体20の表面に、金属よりなる粒子33を樹脂34に混合させた混合物を塗布して塗布層35を形成し、粒子33を塗布層35の積層体20側の面に偏析させたのち、アニールにより金属酸化物層31と層間絶縁層32とを形成するようにしている。よって、同じ塗布層35から金属酸化物31と層間絶縁層43とを形成し、工程を削減することが可能となる。これによりコストの削減が可能となる。
また、粒子33を偏析させる工程において、粒子33のペクレ数Peおよび樹脂34のペクレ数Pepとが、Pep>>Peを満たすようにしたので、粒子33を塗布層35の積層体20側の面に良好に偏析させることが可能となる。
更に、樹脂34として感光性樹脂を用いるようにしたので、塗布層35の露光・現像工程を経ることにより容易に所望のパターンに成形することが可能となる。
加えて、塗布層35をアニールする工程において、金属酸化物層31を形成すると共に、ソース領域21Sおよびドレイン領域21Dの上面から深さ方向における少なくとも一部に低抵抗領域21Bを形成するようにしたので、低抵抗領域21Bの形成と、層間絶縁層32の焼成とを同時に行うことが可能となる。よって、工程を削減することが可能となり、更にコストの削減が可能となる。
更にまた、塗布層35から形成された金属酸化物層31は、スパッタ法により形成された場合に比べて、段差のカバレッジが向上し、安定した品質の膜を得ることが可能となる。
加えてまた、低抵抗領域21Bを、プラズマなどの変動要素の多い工程を使わずに形成可能となる。よって、素子特性のプラズマ工程への依存を解消し、安定した素子特性を得ることが可能となる。従って、この薄膜トランジスタ1を用いたアクティブ駆動方式の表示装置では、寄生容量の小さいセルフアライン構造と共に安定した特性を有する薄膜トランジスタ1により、高品質な表示が可能となり、大画面化、高精細化、ハイフレームレート化に対応可能となる。また、保持容量の小さいレイアウトを適用することが可能となり、画素レイアウトにおける配線の占める割合を小さくすることが可能となる。よって、配線間ショートによる欠陥の発生確率を小さくし、製造歩留まりを高めることが可能となる。
(第2の実施の形態)
図8は、本開示の第2の実施の形態に係る薄膜トランジスタの断面構成を表したものである。本実施の形態は、上記第1の実施の形態をボトムゲート型TFTに適用したものである。すなわち、この薄膜トランジスタ1Aでは、積層体20は、基板10に、ゲート電極23、ゲート絶縁膜22、酸化物半導体層21およびストッパー層25をこの順に積層したボトムゲート構造を有するものである。このことを除いては、この薄膜トランジスタ1Aは、上記第1の実施の形態の薄膜トランジスタ1と同様の構成を有している。よって、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。
ストッパー層25は、酸化物半導体層21のチャネル領域21A上に設けられ、例えば、厚みが200nm程度であり、シリコン酸化膜,シリコン窒化膜または酸化アルミニウム膜の単層膜または積層膜により構成されている。
この薄膜トランジスタ1Aは、例えば次のようにして製造することができる。なお、第1の実施の形態と同一の工程については第1の実施の形態を参照して説明する。
(基板10に積層体20を形成する工程)
図9ないし図14は、薄膜トランジスタ1Aの製造方法を工程順に表したものである。まず、基板10の上面に、例えばスパッタリング法や蒸着法を用いて、ゲート電極23の材料となるモリブデン(Mo)膜を、例えば200nm程度の厚みで形成する。このモリブデン膜を、例えばフォトリソグラフィ法を用いてパターニングすることにより、図9に示したように、ゲート電極23を形成する。
次いで、同じく図9に示したように、基板10およびゲート電極23の表面に、例えばプラズマCVD法により、シリコン酸化膜または酸化アルミニウム膜などのゲート絶縁膜22を、300nm程度の厚みで形成する。
次いで、図10に示したように、ゲート絶縁膜30の上に、第1の実施の形態と同様にして、酸化物半導体層21を形成する。
続いて、酸化物半導体層21およびゲート絶縁膜22の上に、シリコン酸化膜,シリコン窒化膜または酸化アルミニウム膜の単層膜または積層膜よりなるストッパー材料膜を、200nm程度の厚みで形成する。そののち、ゲート電極23をマスクとした裏面露光により、図11に示したように、自己整合的にゲート電極23と近い位置にストッパー層25を形成する。
以上により、基板10に、ゲート電極23、ゲート絶縁膜22、酸化物半導体層21およびストッパー層25を含む積層体20が形成される。積層体20では、酸化物半導体層21のチャネル領域21A上に、ストッパー層25が形成されている。
(塗布層35を形成する工程)
積層体20を形成したのち、図12に示したように、第1の実施の形態と同様にして、基板10および積層体20の表面に、金属よりなる粒子33を樹脂34に混合した混合物を塗布し、塗布層35を形成する。混合物は、第1の実施の形態と同様に、条件(ii)を満たすように調整されていることが好ましい。
(粒子33を偏析させる工程)
続いて、塗布層35を乾燥させると、図13に示したように、粒子33が沈降して、塗布層35の底面(積層体20側の面)に偏析する。これにより、塗布層35は、下層(積層体20側)の粒子濃厚領域31Aと、上層の樹脂領域32Aとに分離する。なお、塗布層35の乾燥工程は通常のプロセスにより行うことが可能である。
このとき、第1の実施の形態で説明した条件(ii)の場合、すなわち粒子33のペクレ数Peおよび樹脂34のペクレ数Pepとが、Pep>>Peを満たすようにすれば、粒子33を塗布層35の積層体20側の面に偏析させ、塗布層35を下層の粒子濃厚領域31Aと上層の樹脂領域32Aとに分離させることが可能となる。
(塗布層35をアニールする工程)
粒子33を偏析させたのち、第1の実施の形態と同様にして、塗布層35を例えば150℃〜300℃程度の温度でアニールする。これにより、図14に示したように、粒子濃厚領域31Aでは、金属よりなる粒子33の酸化反応により金属酸化物層31が形成される。また、樹脂領域32Aでは、樹脂34の焼成・熱硬化により層間絶縁層32が形成される。
また、このとき、第1の実施の形態と同様に、同じく図14に示したように、ソース領域21Sおよびドレイン領域21Dの上面から深さ方向における全部に低抵抗領域21Bが形成される。
そののち、図9に示したように、例えばフォトリソグラフィおよびエッチングにより、金属酸化物層31および層間絶縁層32に接続孔H1を設ける。続いて、層間絶縁層32の上に、例えばスパッタリング法により、例えばモリブデン(Mo)膜を200nmの厚みで形成し、フォトリソグラフィおよびエッチングにより所定の形状に成形する。これにより、図9に示したように、ソース電極24Sおよびドレイン電極24Dを低抵抗領域21Bに接続する。以上により、図9に示した薄膜トランジスタ1Aが完成する。
この薄膜トランジスタ1Aの作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。
(第3の実施の形態)
図15は、本開示の第3の実施の形態に係る薄膜トランジスタの構造を表したものである。本実施の形態は、金属酸化物よりなる粒子33を用いて金属酸化物31を形成し、この金属酸化物層31をパッシベーション層として用いるようにしたものである。このことを除いては、この薄膜トランジスタ1Bは、上記第1または第2の実施の形態の薄膜トランジスタ1,1Aと同様の構成を有している。よって、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。
この薄膜トランジスタ1Bでは、積層体20は、基板10に、ゲート電極23、ゲート絶縁膜22、酸化物半導体層21、ストッパー層25、ソース電極24Sおよびドレイン電極24Dをこの順に積層したボトムゲート構造を有するものである。ソース電極24Aおよびドレイン電極24Dは、酸化物半導体層21のソース領域21Sおよびドレイン領域21Dを覆うように設けられている。
この薄膜トランジスタ1Bは、例えば次のようにして製造することができる。なお、第1または第2の実施の形態と同一の工程については第1または第2の実施の形態を参照して説明する。
(基板10に積層体20を形成する工程)
図16ないし図19は、薄膜トランジスタ1Bの製造方法を工程順に表したものである。まず、第2の実施の形態と同様にして、図16に示したように、基板10に、ゲート電極23、ゲート絶縁膜22、酸化物半導体層21およびストッパー層25を順に形成する。
次いで、同じく図16に示したように、酸化物半導体層21のソース領域21S上にソース電極24Sを形成し、酸化物半導体層21のドレイン領域21D上にドレイン電極24Dを形成する。ソース電極24Sおよびドレイン電極24Dの形成方法は第1の実施の形態と同様である。
以上により、基板10に、ゲート電極23、ゲート絶縁膜22、酸化物半導体層21、ストッパー層25、ソース電極24Sおよびドレイン電極24Dを含む積層体20が形成される。積層体20では、酸化物半導体層21のチャネル領域21A上に、ストッパー層25が形成されている。
(塗布層35を形成する工程)
積層体20を形成したのち、図17に示したように、基板10および積層体20の表面に、金属酸化物よりなる粒子33を樹脂34に混合した混合物を塗布し、塗布層35を形成する。混合物は、第1の実施の形態と同様に、条件(ii)を満たすように調整されていることが好ましい。粒子33は、例えば、アルミニウム酸化物またはシリコン酸化物のナノ粒子により構成されていることが好ましい。このことを除いては、本実施の形態の塗布層35の形成工程は第1の実施の形態と同様である。
(粒子33を偏析させる工程)
続いて、塗布層35を乾燥させると、図18に示したように、粒子33が沈降して、塗布層35の底面(積層体20側の面)に偏析する。これにより、塗布層35は、下層(積層体20側)の粒子濃厚領域31Aと、上層の樹脂領域32Aとに分離する。なお、塗布層35の乾燥工程は通常のプロセスにより行うことが可能である。
このとき、第1の実施の形態で説明した条件(ii)の場合、すなわち粒子33のペクレ数Peおよび樹脂34のペクレ数Pepとが、Pep>>Peを満たすようにすれば、粒子33を塗布層35の積層体20側の面に偏析させ、塗布層35を下層の粒子濃厚領域31Aと上層の樹脂領域32Aとに分離させることが可能となる。
(塗布層35をアニールする工程)
粒子33を偏析させたのち、第1の実施の形態と同様にして、塗布層35を例えば150℃〜300℃程度の温度でアニールする。これにより、図19に示したように、粒子濃厚領域31Aでは、金属酸化物よりなる粒子33により金属酸化物層31が形成される。また、樹脂領域32Aでは、樹脂34の焼成・熱硬化により層間絶縁層32が形成される。以上により、図15に示した薄膜トランジスタ1Bが完成する。
この薄膜トランジスタ1Bの作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。
(第4の実施の形態)
図20は、本開示の第4の実施の形態に係る表示装置の全体構成を表したものである。この表示装置100は、例えば、画素アレイ部102と、これを駆動する駆動部(信号セレクタ103,主スキャナ104,および電源スキャナ105)とを有している。
画素アレイ部102は、行列状に配置された複数の画素PXと、複数の画素PXの各行に対応して配された電源線DSL101〜10mとを有している。各画素PXは、行状の走査線WSL101〜10mと、列状の信号線DTL101〜10nとが交差する部分に配され、画素回路101を有している。
主スキャナ(ライトスキャナWSCN)104は、各走査線WSL101〜10mに順次制御信号を供給して画素PXを行単位で線順次走査するものである。電源スキャナ(DSCN)105は、線順次走査に合わせて各電源線DSL101〜10mに第1電位と第2電位で切り換える電源電圧を供給するものである。信号セレクタ(水平セレクタHSEL)103は、線順次走査に合わせて列状の信号線DTL101〜10nに映像信号となる信号電位と基準電位とを供給するものである。
図21は、図20に示した画素回路101の具体的な構成及び結線関係の一例を表したものである。画素回路101は、例えば、有機EL表示素子などで代表される発光素子3Dと、サンプリング用トランジスタ3Aと、駆動用トランジスタ3Bと、保持容量3Cとを含んでいる。
サンプリング用トランジスタ3Aは、ゲートが対応する走査線WSL101に接続され、ソースおよびドレインの一方が対応する信号線DTL101に接続され、ソースおよびドレインの他方が駆動用トランジスタ3Bのゲートgに接続されている。
駆動用トランジスタ3Bは、ソースsおよびドレインdの一方が発光素子3Dに接続され、ソースsおよびドレインdの他方が対応する電源線DSL101に接続されている。本実施形態では、駆動用トランジスタ3Bのドレインdが電源線DSL101に接続されている一方、ソースsが発光素子3Dのアノードに接続されている。発光素子3Dのカソードは接地配線3Hに接続されている。なおこの接地配線3Hは全ての画素PXに対して共通に配線されている。
保持容量3Cは、駆動用トランジスタ3Bのソースsとゲートgの間に接続されている。保持容量3Cは、信号線DTL101から供給される映像信号の信号電位を保持するものである。
図22は、表示装置100の一つの画素PXの断面構成を表したものである。表示装置100は、例えば、薄膜トランジスタ1および表示素子200を有している。
薄膜トランジスタ1は、例えば、上記第1の実施の形態で説明したものである。なお、薄膜トランジスタ1に代えて、上記第2または第3の実施の形態に係る薄膜トランジスタ1A,1Bを用いることも可能である。
表示素子200は、例えば、有機EL素子により構成され、図21に示した発光素子3Dに対応している。具体的には、表示素子200は、赤色の光を発生する赤色有機EL素子と、緑色の光を発生する緑色有機EL素子と、青色の光を発生する青色有機EL素子とのうちのいずれか一つである。
表示素子200は、図22に示した平坦化層201の上に設けられ、アノード電極210(第1電極),隔壁220,有機層230およびカソード電極240(第2電極)がこの順に積層された構成を有している。表示素子200は、例えば上面発光型(トップエミッション型)の有機EL(Electroluminescence)素子であり、アノード電極210から注入された正孔とカソード電極240から注入された電子が発光層(図示せず)内で再結合する際に生じた発光光が、基板10と反対側(カソード電極240側)から取り出される。上面発光型の有機EL素子を用いることにより、表示装置100の発光部の開口率が向上する。なお、表示素子200は、上面発光型の有機EL素子に限定されることはなく、例えば基板10側から光を取り出す透過型、即ち下面発光型(ボトムエミッション型)の有機EL素子としてもよい。
平坦化層201は、薄膜トランジスタ1による凹凸を低減・平坦化させるものである。平坦化層201は、例えば、厚みが2μm程度であり、アクリルやポリイミドやシロキサン等を材料とする有機絶縁膜により構成されている。また、平坦化層201は、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜や酸化アルミニウム膜と、アクリルやポリイミドやシロキサン等を材料とする有機絶縁膜との積層膜を用いることも可能である。
アノード電極210は、例えば表示装置100が上面発光型である場合には、高反射性材料、例えば、アルミニウム−ネオジム合金,アルミニウム(Al),チタン(Ti),クロム(Cr)等からなる。また、表示装置100が透過型である場合には、アノード電極210は、透明材料、例えばITO,IZO(登録商標),IGZO等が用いられる。アノード電極210は、接続孔H2を介して、ソース電極24Sに接続されている。
隔壁220は、例えばポリイミドまたはノボラック等の有機材料により構成され、アノード電極210とカソード電極240との絶縁性を確保する役割も有している。
有機層230は、例えば、アノード電極210側から順に、正孔注入層,正孔輸送層,発光層(赤色発光層,緑色発光層,青色発光層),電子輸送層および電子注入層を積層した構成を有している。なお、有機層230は他の構成を有していてもよいことは言うまでもない。有機層230を構成する各層の膜厚および構成材料等は特に限定されない。
カソード電極240は、例えば、厚みが10nm程度であり、光透過性が良好で仕事関数が小さい材料により構成されている。また、酸化物を用いて透明導電膜を形成することによっても光取り出しを担保することが可能である。この場合には、ZnO,ITO,IZnO,InSnZnO等を用いることが可能である。更に、カソード電極240は単層でもよいし、積層でもよい。
更に、この表示素子200が、キャビティ構造となっている場合には、カソード電極240が半透過半反射材料を用いて構成されることが好ましい。これにより、アノード電極210側の光反射面と、カソード電極240側の光反射面との間で多重干渉させた発光光がカソード電極240側から取り出される。この場合、アノード電極210側の光反射面とカソード電極240側の光反射面との間の光学的距離は、取り出したい光の波長によって規定され、この光学的距離を満たすように各層の膜厚が設定されていることとする。このような上面発光型の表示素子200においては、このキャビティ構造を積極的に用いることにより、外部への光取り出し効率の改善や発光スペクトルの制御を行うことが可能となる。
表示素子200の上には、例えば、保護層250、接着層260および封止基板270が設けられており、これらにより表示素子200が封止されている(固体封止構造)。
保護層250は、有機層230への水分の浸入を防止するためのものであり、透過性および透水性の低い材料を用いて、例えば厚さ2〜3μmで形成されている。保護層250の材料としては、絶縁性材料または導電性材料のいずれにより構成されていてもよい。絶縁性材料としては、無機アモルファス性の絶縁性材料、例えばアモルファスシリコン(α−Si), アモルファス炭化シリコン(α−SiC), アモルファス窒化シリコン(α−Si1−x Nx),アモルファスカーボン(α−C)などが好ましい。このような無機アモルファス性の絶縁性材料は、グレインを構成しないため透水性が低く、良好な保護膜となる。
封止基板270は、表示素子200のカソード電極240の側に位置しており、接着層260と共に表示素子200を封止するものである。封止基板270は、表示素子200で発生した光に対して透明なガラスなどの材料により構成されている。封止基板270には、例えば、カラーフィルタおよびブラックマトリクスとしての遮光膜(いずれも図示せず)が設けられており、表示素子200で発生した光を取り出すと共に、各表示素子200間の配線において反射された外光を吸収し、コントラストを改善するようになっている。封止基板270上には、例えばカラーフィルタおよび遮光膜(いずれも図示せず)が設けられていてもよい。
この表示装置100は、例えば、上記第1ないし第3の実施の形態のいずれかにより薄膜トランジスタ1(または薄膜トランジスタ1A,1B)を形成したのち、薄膜トランジスタ1の上に平坦化層201および表示素子200を形成することにより製造することができる。
この表示装置100では、走査線WSLから供給される制御信号に応じてサンプリング用トランジスタ3Aが導通し、信号線DTLから供給された映像信号の信号電位がサンプリングされて保持容量3Cに保持される。また、電源線DSLから駆動用トランジスタ3Bに電流が供給され、保持容量3Cに保持された信号電位に応じて、駆動電流が発光素子3D(表示素子200)に供給される。発光素子3D(表示素子200)は、供給された駆動電流により、映像信号の信号電位に応じた輝度で発光する。この光は、カソード電極240,カラーフィルタおよび封止基板270を透過して取り出される。
(適用例)
続いて、図23ないし図26を参照して、上記実施の形態に係る表示装置の適用例について説明する。上記実施の形態の表示装置は、テレビジョン装置のほか、デスクトップ型、ノート型、タブレット型などのコンピュータやゲーム機のモニター装置、デジタルサイネージ、携帯電話、スマートフォン、電子書籍リーダー、携帯音楽プレーヤ等の携帯端末装置など、広い分野の電子機器に適用することが可能である。
(モジュール)
上記実施の形態の表示装置は、例えば、図23に示したようなモジュールとして、後述する適用例1〜3などの種々の電子機器に組み込まれる。このモジュールは、例えば、中央部の画素アレイ部102(図20参照。)と、この画素アレイ部102の外側の周辺領域106とを有している。周辺領域106には、図20に示した駆動部(信号セレクタ103,主スキャナ104,および電源スキャナ105)が設けられると共に、画素アレイ部102の配線が延長されて外部接続端子(図示せず)が設けられている。外部接続端子には、信号の入出力のためのフレキシブルプリント配線基板(FPC;Flexible Printed Circuit)107が接続されていてもよい。
(適用例1)
図24は、上記実施の形態の表示装置により構成されたテレビジョン装置110の外観を表したものである。このテレビジョン装置110は、例えば、フロントパネル111およびフィルターガラス112を含む映像表示画面部113を有している。映像表示画面部113が上記実施の形態の表示装置により構成されている。
(適用例2)
図25は、上記実施の形態の表示装置により構成されたスマートフォン120の外観を表したものである。スマートフォン120は、上記実施の形態の表示装置により構成され、画素アレイ部102がタッチパネル部121、周辺領域106が額縁領域122となっている。額縁領域122には、下方に操作ボタン123、上方に受話口124および近接センサ、照度センサ等のセンサ類125が設けられている。側面には電源ボタン126が設けられている。裏面にはカメラ(図示せず)が設けられている。
(適用例3)
図26は、上記実施の形態の表示装置により構成されたタブレット型コンピュータ130の外観を表したものである。タブレット型コンピュータ130は、上記実施の形態の表示装置により構成され、表示アレイ部102がタッチパネル部131、周辺領域106が額縁領域132となっている。額縁領域132には、照度センサ133およびフロントカメラ134が設けられている。側面にはスピーカ135、電源キー、マイク、各種の操作ボタン(いずれも図示せず)が配置されている。裏面にはメインカメラ(図示せず)が設けられている。
以上、実施の形態を挙げて本開示を説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、低抵抗領域21Bがソース領域21Sおよびドレイン領域21Dの上面から深さ方向における一部に設けられている場合について説明したが、低抵抗領域21Bは、ソース領域21Sおよびドレイン領域21Dの上面から深さ方向における少なくとも一部に設けられていればよい。例えば、低抵抗領域21Bは、ソース領域21Sおよびドレイン領域21Dの上面から深さ方向における全部に設けられていてもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、酸化物半導体層12が基板11上に直接設けられている場合について説明したが、酸化物半導体層12は、基板11上に、シリコン酸化膜,シリコン窒化膜または酸化アルミニウム膜などの絶縁膜を間にして設けられていてもよい。これにより、基板11から酸化物半導体層12に不純物や水分などが拡散することを抑えることが可能となる。
更に、例えば、上記実施の形態において説明した各層の材料および厚み、または成膜方法および成膜条件などは限定されるものではなく、他の材料および厚みとしてもよく、または他の成膜方法および成膜条件としてもよい。
加えて、本開示は、第4の実施の形態で説明した有機EL表示装置のほか、液晶表示装置、電気泳動型表示装置、無機EL表示装置、またはエレクトロデポジション型もしくはエレクトロクロミック型などの他の表示装置にも適用可能である。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
本技術は以下のような構成を取ることも可能である。
(1)
基板に、ゲート電極、ゲート絶縁膜および酸化物半導体層を含む積層体を形成する工程と、
前記積層体の表面に、金属または金属酸化物よりなる粒子を樹脂に混合した混合物を塗布し、塗布層を形成する工程と、
前記粒子を前記塗布層の前記積層体側の面に偏析させることにより、前記塗布層を粒子濃厚領域および樹脂領域に分離させる工程と、
前記塗布層をアニールすることにより、前記粒子濃厚領域に金属酸化物層を形成すると共に、前記樹脂領域に層間絶縁層を形成する工程と
を含む薄膜トランジスタの製造方法。
(2)
前記粒子を偏析させる工程において、前記粒子のペクレ数Peおよび前記樹脂のペクレ数Pepとが、Pep>>Peを満たす
前記(1)記載の薄膜トランジスタの製造方法。
(3)
前記樹脂として感光性樹脂を用いる
前記(1)または(2)記載の薄膜トランジスタの製造方法。
(4)
前記積層体を形成する工程は、
前記基板に、チャネル領域を有すると共に前記チャネル領域の一方の側にソース領域、他方の側にドレイン領域を有する前記酸化物半導体層を形成する工程と、
前記チャネル領域上に前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極をこの順に同一形状で形成する工程と
を含む前記(1)ないし(3)のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法。
(5)
前記積層体を形成する工程は、
前記基板の一部領域に前記ゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極の表面に前記ゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜の上に、チャネル領域を有すると共に前記チャネル領域の一方の側にソース領域、他方の側にドレイン領域を有する前記酸化物半導体層を形成する工程と、
前記チャネル領域上にストッパー層を形成する工程と
を含む前記(1)ないし(3)のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法。
(6)
前記塗布層をアニールする工程において、前記粒子の酸化により、前記粒子濃厚領域に前記金属酸化物層を形成すると共に、前記ソース領域および前記ドレイン領域の上面から深さ方向における少なくとも一部に低抵抗領域を形成する
前記(4)または(5)記載の薄膜トランジスタの製造方法。
(7)
前記低抵抗領域は、前記チャネル領域よりも低い酸素濃度を有する
前記(6)記載の薄膜トランジスタの製造方法。
(8)
前記低抵抗領域は、前記粒子をドーパントとして含む
前記(6)記載の薄膜トランジスタの製造方法。
(9)
前記粒子として、チタン(Ti)またはアルミニウム(Al)を用いる
前記(4)ないし(8)のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法。
(10)
前記塗布層をアニールする工程において、前記金属酸化物層をパッシベーション層として用いる
前記(5)記載の薄膜トランジスタの製造方法。
(11)
前記粒子として、アルミニウム酸化物またはシリコン酸化物を用いる
前記(10)記載の薄膜トランジスタの製造方法。
(12)
前記積層体を形成する工程は、前記ソース領域上にソース電極、前記ドレイン領域上にドレイン電極を形成する工程を更に含む
前記(10)または(11)記載の薄膜トランジスタの製造方法。
(13)
薄膜トランジスタを形成する工程と、
前記薄膜トランジスタの上層に表示素子を形成する工程と
を含み、
前記薄膜トランジスタを形成する工程は、
基板に、ゲート電極、ゲート絶縁膜および酸化物半導体層を含む積層体を形成する工程と、
前記積層体の表面に、金属または金属酸化物よりなる粒子を樹脂に混合した混合物を塗布し、塗布層を形成する工程と、
前記粒子を前記塗布層の前記積層体側の面に偏析させることにより、前記塗布層を粒子濃厚領域および樹脂領域に分離させる工程と、
前記塗布層をアニールすることにより、前記粒子濃厚領域に金属酸化物層を形成すると共に、前記樹脂領域に層間絶縁層を形成する工程と
を含む表示装置の製造方法。
1,1A,1B…薄膜トランジスタ、10…基板、20…積層体、21…酸化物半導体層、21A…チャネル領域、21B…低抵抗領域、21S…ソース領域、21D…ドレイン領域、22…ゲート絶縁膜、23…ゲート電極、24S…ソース電極、24D…ドレイン電極、25…ストッパー層、31…金属酸化物層、31A…粒子濃厚領域、31B…樹脂領域、32…層間絶縁層、33…粒子、34…樹脂、35…塗布層。

Claims (13)

  1. 基板に、ゲート電極、ゲート絶縁膜および酸化物半導体層を含む積層体を形成する工程と、
    前記積層体の表面に、金属または金属酸化物よりなる粒子を樹脂に混合した混合物を塗布し、塗布層を形成する工程と、
    前記粒子を前記塗布層の前記積層体側の面に偏析させることにより、前記塗布層を粒子濃厚領域および樹脂領域に分離させる工程と、
    前記塗布層をアニールすることにより、前記粒子濃厚領域に金属酸化物層を形成すると共に、前記樹脂領域に層間絶縁層を形成する工程と
    を含む薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 前記粒子を偏析させる工程において、前記粒子のペクレ数Peおよび前記樹脂のペクレ数Pepとが、Pep>>Peを満たす
    請求項1記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 前記樹脂として感光性樹脂を用いる
    請求項1記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 前記積層体を形成する工程は、
    前記基板に、チャネル領域を有すると共に前記チャネル領域の一方の側にソース領域、他方の側にドレイン領域を有する前記酸化物半導体層を形成する工程と、
    前記チャネル領域上に前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極をこの順に同一形状で形成する工程と
    を含む請求項1記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  5. 前記積層体を形成する工程は、
    前記基板の一部領域に前記ゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極の表面に前記ゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜の上に、チャネル領域を有すると共に前記チャネル領域の一方の側にソース領域、他方の側にドレイン領域を有する前記酸化物半導体層を形成する工程と、
    前記チャネル領域上にストッパー層を形成する工程と
    を含む請求項1記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  6. 前記塗布層をアニールする工程において、前記粒子の酸化により、前記粒子濃厚領域に前記金属酸化物層を形成すると共に、前記ソース領域および前記ドレイン領域の上面から深さ方向における少なくとも一部に低抵抗領域を形成する
    請求項4記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  7. 前記低抵抗領域は、前記チャネル領域よりも低い酸素濃度を有する
    請求項6記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  8. 前記低抵抗領域は、前記粒子をドーパントとして含む
    請求項6記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  9. 前記粒子として、チタン(Ti)またはアルミニウム(Al)を用いる
    請求項4記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  10. 前記塗布層をアニールする工程において、前記金属酸化物層をパッシベーション層として用いる
    請求項5記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  11. 前記粒子として、アルミニウム酸化物またはシリコン酸化物を用いる
    請求項10記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  12. 前記積層体を形成する工程は、前記ソース領域上にソース電極、前記ドレイン領域上にドレイン電極を形成する工程を更に含む
    請求項10記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  13. 薄膜トランジスタを形成する工程と、
    前記薄膜トランジスタの上層に表示素子を形成する工程と
    を含み、
    前記薄膜トランジスタを形成する工程は、
    基板に、ゲート電極、ゲート絶縁膜および酸化物半導体層を含む積層体を形成する工程と、
    前記積層体の表面に、金属または金属酸化物よりなる粒子を樹脂に混合した混合物を塗布し、塗布層を形成する工程と、
    前記粒子を前記塗布層の前記積層体側の面に偏析させることにより、前記塗布層を粒子濃厚領域および樹脂領域に分離させる工程と、
    前記塗布層をアニールすることにより、前記粒子濃厚領域に金属酸化物層を形成すると共に、前記樹脂領域に層間絶縁層を形成する工程と
    を含む表示装置の製造方法。
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