JP2015163033A - 直流給電装置、及び給電制御方法 - Google Patents

直流給電装置、及び給電制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のコンバータを備える直流給電装置において、省エネルギー化できる。【解決手段】直流電源装置21から給電経路を介して入力される電力を、複数の負荷装置301のそれぞれに応じた直流電力に変換して供給する複数のDC/DCコンバータ132と、複数のDC/DCコンバータ132のそれぞれに対応して設けられるスイッチ部122であって、各DC/DCコンバータ132から当該DC/DCコンバータ132に対応する負荷装置301に直流電力を供給するか否かをスイッチの開閉状態により選択する複数のスイッチ部122と、各スイッチ部122の開閉状態を制御することにより、各DC/DCコンバータ132から負荷装置301へ直流電力を供給するか否かを、DC/DCコンバータ132ごとに制御する制御部111と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、複数のコンバータが搭載された直流給電装置、及び直流給電装置における給電制御方法に関する。
近年、通信ネットワークの拡大と、デジタル機器の高度化により電力消費が急増しているICT(Information and Communication Technology)機器の分野等で、省エネルギー化のために直流給電システムが注目されている。
このような、直流給電システムの例として、関連する自家発電エネルギー利用システムがある(特許文献1を参照)。この特許文献1に記載の自家発電エネルギー利用システムは、オフィスの拡張又は縮小に伴う電力需要量の変化に柔軟に対応可能な自家発電エネルギー利用システムを提供する。
特開2012−105436号公報
ところで、上述の特許文献1に記載の自家発電エネルギー利用システムは、複数のDC/DCコンバータから、それぞれのDC/DCコンバータに対応する負荷装置に直流電力を供給するように構成されているが、上記DC/DCコンバータごとに負荷装置に電力を供給するか否かを制御することができない。このため、例えば、消費電力のピークカットを行う場合に、所望の負荷装置を選択して給電を停止することができないという問題がある。
本発明は、斯かる実情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、複数のコンバータを備える直流給電装置において、省エネルギー化できる、直流給電装置、及び給電制御方法を提供することにある。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、本発明の直流給電装置は、電源装置から給電経路を介して入力される電力を、複数の負荷装置のそれぞれに応じた直流電力に変換して供給する複数のコンバータと、前記複数のコンバータの各コンバータのそれぞれに対応して設けられるスイッチ部であって、前記各コンバータから当該コンバータに対応する負荷装置に前記直流電力を供給するか否かをスイッチの開閉状態により選択する複数のスイッチ部と、前記各スイッチ部の開閉状態を制御することにより、前記各コンバータから当該コンバータに対応する負荷装置へ前記直流電力を供給するか否かを、前記コンバータごとに制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
また、上記直流給電装置において、前記スイッチ部は、前記給電経路と前記各コンバータとの間、又は、前記各コンバータと当該コンバータに対応する負荷装置との間にそれぞれ配置されることを特徴とする。
また、上記直流給電装置において、前記電源装置は、前記給電経路に直流電力を出力する直流電源装置で構成され、前記各コンバータは、前記直流電源装置から出力された直流電力に応じた直流電圧を当該コンバータに対応する負荷装置に応じた直流電圧に変換して供給するDC/DCコンバータで構成されることを特徴とする。
また、上記直流給電装置において、前記制御部は、前記負荷装置ごとに当該負荷装置の動作状態の情報を検出する動作状態検出部を、を備え、前記負荷装置へ供給する電力量を制限する場合に、前記制限する電力量と前記動作状態検出部により検出された前記負荷装置ごとの動作状態の情報とに基づいて、前記スイッチ部の開閉状態を制御することにより、前記直流電力の供給を停止する負荷装置を選択する、ことを特徴とする。
また、上記直流給電装置において、前記負荷装置ごとに当該負荷装置に流れる電流を検出する電流検出部が設けられており、前記動作状態検出部は、前記電流検出部を介して前記負荷装置ごとに流れる電流の情報を検出し、前記制御部は、前記負荷装置へ供給する電力量を制限する場合に、前記制限する電力量と前記電流検出部により検出された前記負荷装置ごとに流れる電流の情報とに基づいて、前記スイッチ部の開閉状態を制御することにより、前記直流電力の供給を停止する負荷装置を選択する、ことを特徴とする。
また、上記直流給電装置において、前記コンバータごとに設けられ、当該コンバータに接続される前記負荷装置との間で通信を行う通信部を備え、前記通信部は、通信先の前記負荷装置の動作状態の情報を検出し、前記制御部は、前記通信部を介して前記負荷装置の動作状態を検出し、該負荷装置の動作状態の情報に基づいて、前記スイッチ部の開閉状態を制御することにより、前記直流電力の供給を停止する負荷装置を選択する、ことを特徴とする。
また、上記直流給電装置において、前記各コンバータは、当該コンバータに接続される前記負荷装置の識別情報を前記通信部を介して検出し、前記負荷装置の識別情報に基づいて当該負荷装置に電力を供給するコンバータの出力電圧を設定する負荷装置連系部を備えることを特徴とする。
また、本発明の供給制御方法は、電源装置から給電経路を介して入力される電力を、複数の負荷装置のそれぞれに応じた直流電力に変換して供給する複数のコンバータを備える直流給電装置における給電制御方法であって、前記複数のコンバータの各コンバータから当該コンバータに対応する負荷装置に前記直流電力を供給するか否かを選択するためのスイッチ部を前記コンバータごとに配置する手順と、前記各スイッチ部の開閉状態を制御することにより、前記各コンバータから当該コンバータに対応する負荷装置へ前記直流電力を供給するか否かを、前記コンバータごとに制御する手順と、を含むことを特徴とする。
本発明の直流給電装置、及び給電制御方法によれば、複数のコンバータを備える直流給電装置において、省エネルギー化できる。
本発明の第1実施形態に係る直流給電装置101の概略構成を示す構成図である。 本発明の第2実施形態に係る直流給電装置102の概略構成を示す構成図である。 直流給電装置102の構成例を示す構成図である。 コンセントユニットとプラグについて説明するための説明図である。 コンセントとプラグの変形例について説明するための説明図である。 優先順位テーブルの例を示す説明図である。 直流給電装置102におけるピークカット処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る直流給電装置103の構成を示す構成図である。 本発明の第4実施形態に係る直流給電装置104の構成を示す構成図である。 本発明の第5実施形態に係る直流給電装置105の構成を示す構成図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る直流給電装置101の概略構成を示す構成図であり、直流給電装置の基本的な構成例を示す図である。この図1に示す直流給電装置101は、電源装置20から給電経路L11を介して交流電力又は直流電力の供給を受ける。
この電源装置20は、商用電力系統2から遮断器(CB)11を介して高圧交流電圧(例えば、3相AC6600V)を受電し、この高圧交流電圧を変圧器(不図示)により所定の低圧交流電圧(例えば、3相AC400V)に降圧し、この低圧交流電圧を給電経路L11を介して直流給電装置101に供給する。
又は、電源装置20は、変圧器(不図示)から出力される低圧交流電圧を直流電力に変換する整流装置として構成されており、低圧交流電圧を所定の電圧の直流電圧(例えば、DC380V)に変換して、この直流電圧を給電経路L11を介して直流給電装置101に供給する。
直流給電装置101は、制御部110と、スイッチ部121Aからスイッチ部121Dと、コンバータ131Aから131Dと、コンセント141Aから141Dを含むコンセントユニット140と、を備える。そして、コンセント141Aから141Dのそれぞれに、プラグ201Aから201Dが挿入(嵌合)される。このプラグ201Aから201Dが挿入されることにより、負荷装置301Aから301Dが、それぞれに対応するコンバータ131Aから131Dに接続されて、電源装置20から交流電力又は直流電力の供給を受ける。
なお、負荷装置301Aから301Dは、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)や、サーバ等のICT機器である。また、スイッチ部121Aからスイッチ部121Dのそれぞれは、給電経路L11と給電線L12AからL12Dとの間の電路を開閉するための開閉器を含む。
また、以下の説明において、スイッチ部121Aからスイッチ部121Dを総称する場合は、「スイッチ部121」と呼び、コンバータ131Aからコンバータ131Dを総称する場合は、「コンバータ131」と呼び、コンセント141Aから141Dを総称する場合は、「コンセント141」と呼び、プラグ201Aから201Dを総称する場合は、「プラグ201」と呼び、負荷装置301Aから301Dを総称する場合は、「負荷装置301」と呼ぶ。なお、上記のコンバータ131は、DC/DC(またはAC/DC)コンバータである。
そして、図1に示す直流給電装置101では、スイッチ部121Aとコンバータ131Aとコンセント141Aとで構成されるコンバータ回路と、スイッチ部121Bとコンバータ131Bとコンセント141Bとで構成されるコンバータ回路と、スイッチ部121Cとコンバータ131Cとコンセント141Cとで構成されるコンバータ回路と、スイッチ部121Dとコンバータ131Dとコンセント141Dとで構成されるコンバータ回路と、の4つのコンバータ回路が並列に配置された例を示している。しかしながら、直流給電装置101に配置されるコンバータ131の個数は4つに限定されることなく、直流給電装置101には、任意の個数のコンバータ回路を並列に配置することができる。
上記直流給電装置101の構成において、スイッチ部121Aは、スイッチ回路の入力端子a側が給電経路L11に接続され、出力端子b側が給電線L12Aを介してコンバータ131Aの入力側に接続される。
また、スイッチ部121Bは、スイッチ回路の入力端子a側が給電経路L11に接続され、出力端子b側が給電線L12Bを介してコンバータ131Bの入力側に接続される。
また、スイッチ部121Cは、スイッチ回路の入力端子a側が給電経路L11に接続され、出力端子b側が給電線L12Cを介してコンバータ131Cの入力側に接続される。
また、スイッチ部121Dは、スイッチ回路の入力端子a側が給電経路L11に接続され、出力端子b側が給電線L12Dを介してコンバータ131Dの入力側に接続される。
このスイッチ部121は、例えば、電源装置20が給電経路L11に3相交流電力を出力する場合に、3つのスイッチ回路が並列に配置して構成され、また、電源装置20が給電経路L11に直流電力を出力する場合に、2つのスイッチ回路が並列に配置して構成される。
なお、図1では、スイッチ部121として、機械式接点を用いたスイッチの例を示しているが、実際には、スイッチ部121は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体スイッチング素子を用いた半導体スイッチで構成されている。この半導体スイッチは、給電経路L11と各コンバータ131と接続及び遮断させて、接続時にコンバータ131に電力を供給する。
コンバータ131Aは、電源装置20から入力される交流電力又は直流電力を、負荷装置301Aに応じた直流電力に変換し、この直流電力をコンセント141Aに出力する。このコンセント141Aには、プラグ201Aが挿入(嵌合)され、このプラグを介して、負荷装置301Aが接続される。
コンバータ131Bは、電源装置20から入力される交流電力又は直流電力を、負荷装置301Bに応じた直流電力に変換し、この直流電力をコンセント141Bに出力する。このコンセント141Bには、プラグ201Bが挿入され、このプラグ201Bを介して、負荷装置301Bが接続される。
コンバータ131Cは、電源装置20から入力される交流電力又は直流電力を、負荷装置301Cに応じた直流電力に変換し、この直流電力をコンセント141Cに出力する。このコンセント141Cには、プラグ201Cが挿入され、このプラグ201Cを介して、負荷装置301Cが接続される。
コンバータ131Dは、電源装置20から入力される交流電力又は直流電力を、負荷装置301Dに応じた直流電力に変換し、この直流電力をコンセント141Dに出力する。このコンセント141Dには、プラグ201Dが挿入され、このプラグ201Dを介して、負荷装置301Dが接続される。
制御部110は、エネルギー管理装置(EMS)80からの制御に応じて、スイッチ部121Aからスイッチ部121Dに対してスイッチ制御信号CNTを送信し、スイッチ部121Aからスイッチ部121Dの開閉状態を制御する。
つまり制御部110は、スイッチ部121の開閉状態を制御することにより、負荷装置301において、コンバータ131から直流電力を供給する負荷装置301と、直流電力を供給しない負荷装置301とを選択する。
このように、直流給電装置101では、制御部110によりスイッチ部121の開閉状態を制御することにより、負荷装置301において、直流電力を供給する負荷装置301と、直流電力を供給しない負荷装置301とを選択することができる。
このため、複数のコンバータ131を備える直流給電装置101において、コンバータ131ごとに当該コンバータに対応する負荷装置301へ直流電力を供給する場合に、負荷装置301ごとに直流電力を供給するか否かを制御することができる。
なお、図1に示す直流給電装置101では、例えば、コンバータ131の入力側にスイッチ部121を設けたが、コンバータ131の出力側にスイッチ部121を設けるようにしてもよい。
また、直流給電装置101では、コンバータ131への電力の供給を停止させるために、スイッチ部121を設けているが、スイッチ部121を設ける代わりに、制御部110が、コンバータ131に制御信号を送信し、コンバータ131の動作を直接制御して、コンバータ131の動作を停止させるようにしてもよい。
また、図1に示す直流給電装置101では、直流給電装置101とコンセントユニット140とを一体構成のものとして示しているが、直流給電装置101とコンセントユニット140とを分離して配置することもできる。例えば、コンセントユニット140のみをワークテーブル等の上に配置することができる。さらに、直流給電装置101からコンセントユニット140に給電する場合に給電レールを使用して、給電を行うこともできる。
[第2実施形態]
(直流給電システム1及び直流給電装置102の概略構成)
図2は、本発明の第2実施形態に係る直流給電装置102の概略構成を示す構成図であり、直流給電システム1内に、直流給電装置102を設けた場合である。
この図2に示す直流給電システム1は、例えば、データセンタや通信局舎等のビルに設備される直流給電システムの例である。
図2に示す直流給電システム1は、受電設備10、直流電源装置(REC)21、太陽光発電装置(PV)30、パワーコンディショナ(PCS)40、蓄電装置(BATT)50、パワーコンディショナ(PCS)60、分電盤(PDF)70、エネルギー管理装置(EMS)80、直流給電装置102、負荷装置400、及び負荷装置301Aから301Dを備える。
なお、図2に示す直流給電システム1においては、直流電源装置21から直流電力の供給を受ける負荷装置として、直流給電装置102に接続される負荷装置301Aから負荷装置301Dと、分電盤70を介して直流電力の供給を受ける負荷装置400のみを示している。しかしながら、実際には、給電経路P11及びN11や、給電経路P21及びN21や、給電経路P31及びN31には、例えば、直流家電や、LED照明装置や、空調装置や、パーソナルコンピュータ(PC)やサーバなどのICT機器(何れも不図示)等の種々の負荷装置が接続されている。
また、スイッチ部122Aからスイッチ部122Dは、電路を開閉するための開閉器を含む。また、給電経路P11、P21及びP31は、正極側の給電線を示し、給電経路N11、N21、及びN31は、負極側の給電線を示している。
図2において、受電設備10は、遮断器(CB)11、変圧器12、及び保護継電器13を備えている。保護継電器13は、例えば、過電流継電器、地絡継電器、不足電圧継電器(何れも不図示)などを含んで構成されており、これらの継電器がそれぞれの検出条件に応じて異常状態を検出すると、その信号が遮断器11に送られ当該遮断器11を開放させる。
変圧器12は、商用電力系統2から供給される高圧交流電圧(例えば、3相AC6600V)を所定の低圧交流電圧(例えば、3相AC400V)に降圧し、この低圧交流電圧を直流電源装置(REC)21に供給する。直流電源装置21は、商用交流電力を直流電力に変換する整流装置であり、変圧器12から入力される低圧交流電圧を所定の電圧の直流電圧に変換する。例えば、直流電源装置21はAC/DCコンバータであり、DC380Vの直流電圧を、主幹の電力供給線である給電経路P11及びN11へ出力する。
給電経路P11及びN11には、パワーコンディショナ(PCS)40を介して太陽光発電装置30が接続されている。また、給電経路P11及びN11には、パワーコンディショナ(PCS)60を介して、蓄電池を備える蓄電装置(BATT)50が接続されている。なお、以下の説明において、パワーコンディショナを、単に「PCS」とも呼ぶ。
太陽光発電装置(PV)30は、太陽電池アレイ(太陽電池)31を備えており、この太陽電池アレイ31により太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換してPCS40に出力する。PCS40は、直流電源装置21が直流電力を供給している通常時には、太陽光発電装置30が発電した電力を給電経路P11及びN11に供給して、直流電源装置21から給電経路P11及びN11に供給される電力量を低減させる。
また、蓄電装置50は、直流電源装置21の出力が停止した停電状態にない通常時には、PCS60を介して直流電源装置21からの電力によって蓄電される。蓄電装置50は、直流電源装置21の出力が停止した停電状態にある停電時には、蓄えた電力をPCS60を介して、給電経路P11及びN11に供給する。なお、PCS60は、通常時における使用電力のピークカットを目的に蓄電装置50の充放電制御を行うこともできる。
そして、上記給電経路P11及びN11は、分電盤(PDF)70の入力側に接続され、この分電盤70内の過電流遮断器(不図示)等を用いた分岐回路により、給電経路P21及びN21と、給電経路P31及びN31と、に分岐される。
この分電盤70から分岐する給電経路P21及びN21の給電系統内には、直流給電装置102が接続され、この直流給電装置102は、分電盤70及び給電経路P21及びN21を介して、直流電源装置21から直流電力の供給を受ける。
また、分電盤70から分岐する給電経路P31及びN31の給電系統内には、負荷装置400が接続され、この負荷装置400は、分電盤70及び給電経路P31及びN31を介して、直流電源装置21から直流電力の供給を受ける。
直流給電装置102は、制御部111と、スイッチ部122Aから122Dと、DC/DCコンバータ132Aから132Dと、コンセント141Aから141Dを含むコンセントユニット140と、を備える。また、コンセント141Aから141Dのそれぞれに、プラグ201Aから201Dが挿入される。このプラグ201Aから201Dがコンセント141Aから141Dに挿入されることにより、このプラグ201Aから201Dを介して、負荷装置301Aから301Dが、それぞれに対応するDC/DCコンバータ132Aから132Dに接続される。
なお、負荷装置301Aから301Dは、例えば、パーソナルコンピュータや、サーバ等のICT機器である。
また、以下の説明において、スイッチ部122Aからスイッチ部122Dを総称する場合は、「スイッチ部122」と呼び、DC/DCコンバータ132Aから132Dを総称する場合は、「DC/DCコンバータ132」と呼ぶ。また、コンセント141Aから141Dを総称する場合は、「コンセント141」と呼び、プラグ201Aから201Dを総称する場合は、「プラグ201」と呼び、負荷装置301Aから301Dを総称する場合は、「負荷装置301」と呼ぶ。
また、図2に示すコンセント141とプラグ201では、2極コンセントと2極プラグの例を示しているが、後述する接地形の3極コンセントと、3極プラグを用いることもできる(図4及び図5を参照)。
また、図2に示す直流給電装置102は、スイッチ部122AとDC/DCコンバータ132Aとコンセント141Aとで構成されるコンバータ回路と、スイッチ部122BとDC/DCコンバータ132Bとコンセント141Bとで構成されるコンバータ回路と、スイッチ部122CとDC/DCコンバータ132Cとコンセント141Cとで構成されるコンバータ回路と、スイッチ部122DとDC/DCコンバータ132Dとコンセント141Dとで構成されるコンバータ回路と、の4つのDC/DCコンバータ回路が並列に配置された例を示している。
しかしながら、直流給電装置102に配置されるDC/DCコンバータ132の個数は4つに限定されることなく、直流給電装置102には、任意の個数のDC/DCコンバータ回路を並列に配置することができる。
上記直流給電装置102の構成において、スイッチ部122Aからスイッチ部122Dは、2つのスイッチ回路を並列に配置して構成される。
なお、図2では、スイッチ部122として、機械式接点を用いたスイッチの例を示しているが、実際には、スイッチ部122は、IGBT等の半導体スイッチング素子を用いた半導体スイッチで構成されている。この半導体スイッチは、給電経路P21及びN21とDC/DCコンバータ132と接続及び遮断させて、接続時にDC/DCコンバータ132に電力を供給するとともに、遮断時にDC/DCコンバータ132に流れる電流を遮断できる能力を持つように構成されている。
制御部111は、スイッチ部122Aからスイッチ部122Dに対してスイッチ制御信号CNTを送信し、スイッチ部122Aからスイッチ部122Dの開閉状態を制御する。
つまり制御部111は、スイッチ部122Aからスイッチ部122Dの開閉状態を制御することにより、負荷装置301Aから負荷装置301Dにおいて、DC/DCコンバータ132から直流電力を供給する負荷装置301と、直流電力を供給しない負荷装置301とを選択する。
このように、直流給電装置102では、制御部111によりスイッチ部122の開閉状態を制御することにより、DC/DCコンバータ132から直流電力を供給する負荷装置301と、直流電力を供給しない負荷装置301とを選択することができる。このため、複数のDC/DCコンバータ132を備える直流給電装置102において、各DC/DCコンバータ132から当該DC/DCコンバータ132に対応する負荷装置301へ直流電力を供給するか否かを個々に制御することができる。
エネルギー管理装置(EMS)80は、直流給電システム1内の各部の運転状態を管理するとともに、各負荷装置における電力消費量を監視する。
このエネルギー管理装置80は、直流給電装置102の制御部111と通信を行うことにより、負荷装置301Aから301Dの動作状態の情報を取得し、負荷装置301Aから301Dにおける消費電力の情報を収集することができる。また、エネルギー管理装置80は、直流給電装置102に節電要求信号を送り、負荷装置301において消費電力を低減させるピークカット処理を行うことができる。このピークカット処理の詳細については、後述する。
(直流給電装置102の構成)
次に、直流給電装置102の詳細な構成について説明する。
図3は、直流給電装置102の構成例を示す構成図である。
この直流給電装置102において、制御部111は、スイッチ制御部112と、動作状態検出部113とを備える。
スイッチ制御部112は、エネルギー管理装置(EMS)80からの制御に応じてスイッチ部122の開閉状態を制御する。このスイッチ制御部112は、スイッチ部122にスイッチ制御信号CNTを送信し、スイッチ部122を閉状態(オン状態)にすることにより、給電経路P21及びN21から各DC/DCコンバータ132に直流電力を供給する。このDC/DCコンバータ132は、各負荷装置301のそれぞれ応じた直流電圧を生成して、各負荷装置301に直流電力を供給する。
動作状態検出部113は、後述する電流センサ151Aから151Dにより、各負荷装置301のそれぞれに流れる電流を検出することにより、各負荷装置301の動作状態、例えば、各負荷装置301の消費電力を検出する。
また、直流給電装置102において、スイッチ部122A内のスイッチ回路の入力端子a側が給電経路P21及びN21に接続され、出力端子b側が給電線P22A及びN22Aを介してDC/DCコンバータ132Aの入力側に接続される。
DC/DCコンバータ132Aは、給電経路P21及びN21からスイッチ部122Aを介して入力される直流電圧(例えば、380V)を、負荷装置301Aに応じた直流電圧(例えば、15V)に変換し、この直流電圧を、給電線P23A及びN23Aを介して、コンセント141Aに出力する。このコンセント141Aには、プラグ201Aが挿入(嵌合)され、このプラグ201Aを介して、負荷装置301Aが接続される。
また、スイッチ部122B内のスイッチ回路の入力端子a側が給電経路P21及びN21に接続され、出力端子b側が給電線P22B及びN22Bを介してDC/DCコンバータ132Bの入力側に接続される。
DC/DCコンバータ132Bは、給電経路P21及びN21からスイッチ部122Bを介して入力される直流電圧(例えば、380V)を、負荷装置301Bに応じた直流電圧(例えば、16V)に変換し、この直流電圧を、給電線P23B及びN23Bを介して、コンセント141Bに出力する。このコンセント141Bには、プラグ201Bが挿入され、このプラグ201Bを介して、負荷装置301Bが接続される。
また、スイッチ部122C内のスイッチ回路の入力端子a側が給電経路P21及びN21に接続され、出力端子b側が給電線P22C及びN22Cを介してDC/DCコンバータ132Cの入力側に接続される。
DC/DCコンバータ132Cは、給電経路P21及びN21からスイッチ部122Cを介して入力される直流電圧(例えば、380V)を、負荷装置301Cに応じた直流電圧(例えば、17V)に変換し、この直流電圧を、給電線P23C及びN23Cを介して、コンセント141Cに出力する。このコンセント141Cには、プラグ201Cが挿入され、このプラグ201Cを介して、負荷装置301Cが接続される。
また、スイッチ部122D内のスイッチ回路の入力端子a側が給電経路P21及びN21に接続され、出力端子b側が給電線P22D及びN22Dを介してDC/DCコンバータ132Dの入力側に接続される。
DC/DCコンバータ132Dは、給電経路P21及びN21からスイッチ部122Dを介して入力される直流電圧(例えば、380V)を、負荷装置301Dに応じた直流電圧(例えば、18V)に変換し、この直流電圧を、給電線P23D及びN23Dを介して、コンセント141Dに出力する。このコンセント141Dには、プラグ201Dが挿入され、このプラグ201Dを介して、負荷装置301Dが接続される。
このように、DC/DCコンバータ132Aから132Dのそれぞれは、対応する負荷装置301Aから301Dの電源電圧仕様に応じた直流電圧を生成して出力することができる。
なお、このDC/DCコンバータ132における出力電圧の調整は、DC/DCコンバータ132内に設けられた出力電圧調整ボリューム等を用いて、DC/DCコンバータ132ごとに、手動操作により予め設定して置くことができる。そして、DC/DCコンバータ132ごとに出力電圧を設定した場合には、例えば、コンセント141Aから141Dのそれぞれに出力電圧を示すラベルを添付しておく。或いは、コンセントユニット140に配置されるコンセント141Aから141Dの位置に応じて、予め決められた電圧を出力するように設定してもよい。
なお、後述するように、各DC/DCコンバータ132が、直流電力を供給する負荷装置301の機種等を自動で判別し、DC/DCコンバータ132ごとに出力電圧を自動的に調整するようにしてもよい。
また、DC/DCコンバータ132Aとコンセント141Aとを接続する正極側の給電線P23Aには、電流センサ151Aが配置され、この電流センサ151Aにより、DC/DCコンバータ132Aから負荷装置301Aに流れる電流が検出される。
この電流センサ151Aにより検出された電流の検出情報は電流検出信号Ifとして制御部111に送られる。
また、DC/DCコンバータ132Bとコンセント141Bとを接続する正極側の給電線P23Bには、電流センサ151Bが配置され、この電流センサ151Bにより、DC/DCコンバータ132Bから負荷装置301Bに流れる電流が検出される。
この電流センサ151Bにより検出された電流の検出情報は電流検出信号Ifとして制御部111に送られる。
また、DC/DCコンバータ132Cとコンセント141Cとを接続する正極側の給電線P23Cには、電流センサ151Cが配置され、この電流センサ151Cにより、DC/DCコンバータ132Cから負荷装置301Cに流れる電流が検出される。
この電流センサ151Cにより検出された電流の検出情報は電流検出信号Ifとして制御部111に送られる。
また、DC/DCコンバータ132Dとコンセント141Dとを接続する正極側の給電線P23Dには、電流センサ151Dが配置され、この電流センサ151Dにより、DC/DCコンバータ132Dから負荷装置301Dに流れる電流が検出される。
この電流センサ151Dにより検出された電流の検出情報は電流検出信号Ifとして制御部111に送られる。
制御部111内の動作状態検出部113は、電流センサ151Aから151Dから入力した電流検出信号Ifに基づいて、例えば、各負荷装置301における消費電力の情報を検出する。
なお、以下の説明において、電流センサ151Aから電流センサ151Dを総称する場合は、「電流センサ151」と呼ぶ。
また、図4は、コンセントユニット140とプラグ201の構成例について説明するための説明図である。なお、図4に示すコンセント141とプラグ201は、接地形の3極コンセントと、3極プラグの例を示しているが、2極コンセントと2極プラグであってもよい。
図4において、図4(A)は、プラグ201の正面図を示し、図4(B)は、プラグ201の斜視図を示す。このプラグ201は、コンセント141と嵌合可能に構成される。プラグ201は、電源ケーブルを介してパーソナルコンピュータやサーバ等の負荷装置301に接続されており、電力の供給を受けるための2つの受電端子2011、2012、及びアースのための接地用端子2013を有している。2つの受電端子2011、2012及び接地用端子2013は、プラグ型の端子である。なお、接地用端子2013は、感電防止や、装置損傷の防止用に設けられる。
また、図4(C)は、コンセントユニット140の平面図を示しており、コンセント141のそれぞれは、対応するDC/DCコンバータ132(図2)に接続されている。コンセント141は、プラグ201の受電端子2011、2012に対応する給電端子1411、1412を有し、また、接地用端子2013に対応する接地用端子1413を有している。コンセント141の絶縁性の筺体には、プラグ201の凸部2014を嵌合可能な凹部1414が設けられている。
また、図4(D)は、プラグ201の未挿入時の状態を示し、及び図4(E)は、プラグ201の挿入時の状態を示している。つまり、図4(D)に示すプラグ201の未挿入時には、コンセント141側の給電端子1411、1412、1413と、プラグ201側の受電端子2011、2012、2013とが無通電状態になる。
一方、図4(E)に示すプラグ201の挿入時には、コンセント141側の給電端子1411、1412、1413と、プラグ201側の受電端子2011、2012、2013とが接触して通電状態になる。
また、図5は、コンセントとプラグの変形例について説明するための説明図である。図5(A)は、1つのコンセント142の平面図を示し、図5(B)は、プラグ202の未挿入時の状態を示し、及び図5(C)は、プラグ202の挿入時の状態を示している。
この図5に示す例では、図5(A)に示すように、コンセント142の表面上に、手動操作が可能な機械的スイッチ1416を設けるとともに、図5(B)及び図5(C)に示すように、この機械的スイッチ1416により手動で開閉できるスイッチ回路1415を設けている。
また、図5(B)及び図5(C)に示すように、プラグ202にプラグロックピンを嵌合するためのプラグロックピン嵌合部2015を設けるとともに、コンセント142の凹部1414の一方の壁面側に、プラグロックピン1417と、プラグ検出機構1418とを設けている。
機械的スイッチ1416は、コンセント142からプラグ202への給電を開始するスイッチであり、プラグ202の未挿入状態でスイッチ操作が不可能にされる。
プラグ検出機構1418は、プラグ202の挿入を検出し、機械的スイッチ1416のロックを解除して手動操作を可能にする。
プラグロックピン1417は、プラグ202の脱落防止用のピンであり、プラグ202の挿入後の給電時のみ作動する。
そして、図5(B)に示すように、プラグ202の未挿入時には、プラグ検出機構1418が「オフ」、プラグロックピン1417が「オフ」となり、機械的スイッチ1416がオフ状態の位置でロックされる。また、スイッチ回路1415が「オフ」となり、コンセント142側の給電端子1411、1412、1413は無通電状態になる。
一方、図5(C)に示すように、プラグ201の挿入時及び機械的スイッチ1416のオン状態では、プラグ検出機構1418が「オン」、プラグロックピン1417が「オン」となり、このプラグロックピン1417により、コンセント142とプラグ202とをロック状態にする。また、スイッチ回路1415が「オン」となり、コンセント142側の給電端子1411、1412、1413が通電状態になる。
このように、図5に示したコンセント142とプラグ202を用いることにより、コンセント142からプラグ202への給電時において、プラグ202のコンセント142からの脱落を防止できるとともに、プラグ202への給電又は給電停止を手動で操作することが可能になる。
なお、図4及び図5で示したコンセントとプラグの構成は一例であって、他の実施態様のコンセントとプラグを使用することも可能である。
(直流給電装置102におけるピークカット処理)
直流給電装置102において、制御部111内の動作状態検出部113は、電流センサ151Aから151Dから入力した電流検出信号Ifに基づいて、各負荷装置301における消費電力の情報を検出し、この消費電力の情報を、例えば、図6に示す優先順位テーブル114に登録する。
この図6に示す優先順位テーブル114では、消費電力の大きい順に、負荷装置301Bが第1位の優先順位に、負荷装置301Aが第2位の優先順位に、負荷装置301Cが第3位の優先順位に、負荷装置301Dが第4位の優先順位に設定されている。
そして、制御部111は、エネルギー管理装置(EMS)80から、電力消費量のピークカットを指示する節電要求信号を受信した場合に、指示された節電要求量に応じて、第4優先順位の負荷装置301Dから順番に、給電を停止するように制御する。つまり、消費電流の少ない負荷装置301や電流の流れていない負荷装置301から順番に、直流電力の供給を停止し、指示された節電要求量を満たすようにする。
なお、図6に示す優先順位テーブル114の例では、消費電力の大きい負荷装置301から順に高い優先順位を割り当てているが、コンセントユニット140上での各コンセント141の位置に応じて、予め優先順位を割り当てておくことも可能である。
図7は、直流給電装置102におけるピークカット処理の手順を示すフローチャートである。
この図7のフローチャートでは、例えば、直流給電システム1において負荷電力のピークカットを行う場合において、直流給電装置102が、エネルギー管理装置(EMS)80から節電要求信号を受信した場合からの処理を示す。また、エネルギー管理装置(EMS)80から直流給電装置102に送信される節電要求信号には、節電が必要な電力量を示す節電要求量の情報が含まれるものとする。
図7のフローチャートを参照して、最初に、制御部111は、エネルギー管理装置80から節電要求信号を受信したか否かを判定する(ステップS100)。そして、ステップS100の判定処理において、エネルギー管理装置80から節電要求信号を受信していないと判定された場合(ステップS100:No)、制御部111は、エネルギー管理装置80から節電要求信号を受信したか否かの判定処理を繰り返す。
一方、ステップS100の判定処理において、エネルギー管理装置80から節電要求信号を受信したと判定された場合(ステップS100:Yes)、制御部111は、節電要求信号に含まれる節電要求量を判定する(ステップS110)。例えば、節電要求量は、15%節電や20%節電などの、パーセント値により節電量が示される。或いは、節電要求量は、具体的な節電電力量で示される。
続いて、制御部111は、エネルギー管理装置80から受信した節電要求量に応じて、給電を停止する負荷装置301を選択する(ステップS120)。つまり、制御部111は、優先順位テーブル114(図6)を参照し、節電要求量を満たすように、給電を停止する負荷装置301を選択する。例えば、制御部111は、優先順位の低い負荷装置301から順番に選択する。
続いて、制御部111は、ステップS120において選択された負荷装置301に対応するスイッチ部122を開放することにより、選択された負荷装置301に対する直流電力の給電の停止を実行する(ステップS130)。
続いて、制御部111は、エネルギー管理装置80から節電要求の解除信号を受信したか否かを判定する(ステップS140)。
そして、ステップS140の判定処理において、エネルギー管理装置80から節電要求の解除信号を受信していないと判定された場合(ステップS140:No)、制御部111は、ステップS130の処理に戻り、選択した負荷装置301への給電停止を継続する。
一方、ステップS140の判定処理において、エネルギー管理装置80から節電要求の解除信号を受信したと判定された場合(ステップS140:Yes)、制御部111は、給電を停止した負荷装置301への給電を再開する(ステップS150)。
そして、このステップS150の処理を実行した後に、制御部111は、このピークカット処理を終える。
以上説明したピークカット処理の手順により、直流給電装置102がエネルギー管理装置80から電力消費量をピークカットするための節電要求信号を受信した場合に、制御部111は、優先順位の低い負荷装置301から順番に選択して、この選択した負荷装置301への給電を停止することができる。例えば、制御部111は、消費電力の少ない負荷装置301を選択し、この選択した負荷装置301への直流電力の供給を停止することができる。
なお、図2に示す直流給電装置102では、DC/DCコンバータ132の入力側にスイッチ部122を設けているが、DC/DCコンバータ132の出力側にスイッチ部122を設けるようにしてもよい。
また、直流給電装置102では、DC/DCコンバータ132への電力の供給を停止させるために、スイッチ部122を設けているが、スイッチ部122を設ける代わりに、制御部111が、DC/DCコンバータ132に制御信号を送信し、DC/DCコンバータ132の動作を直接制御して、DC/DCコンバータ132の動作を停止させるようにしてもよい。
また、図2に示す直流給電装置102では、直流給電装置102とコンセントユニット140とを一体構成のものとして示しているが、直流給電装置102とコンセントユニット140とを分離して配置することもできる。例えば、コンセントユニット140のみをワークテーブル等の上に配置することができる。さらには、直流給電装置101からコンセントユニット140に給電する場合に、給電レールを使用して給電を行うこともできる。
[第3実施形態]
第2実施形態の直流給電装置102では、DC/DCコンバータ132と給電対象となる負荷装置301との間で通信を行うことができず、DC/DCコンバータ132は、負荷装置301と連系を取って動作することができなかった。
これに対して、本発明の第3実施形態では、DC/DCコンバータ132と負荷装置301との間で通信を行い、DC/DCコンバータ132が、負荷装置301と連系を取って動作する例について説明する。
図8は、本発明の第3実施形態に係る直流給電装置103の構成を示す構成図である。
この図8に示す直流給電装置103は、図3に示す直流給電装置102と比較して、DC/DCコンバータ132A内に、対負荷装置通信部133と、負荷装置連系部134と、を追加した点が異なる。また、負荷装置301A内に、対DC/DCコンバータ通信部311を追加した点が異なる。
また、パーソナルコンピュータやサーバ等のICT機器である負荷装置301A内には蓄電池312が設けられ、また、負荷装置301A内の記憶部320には、「MACアドレス321」の情報と、「蓄電池SOC(State of Charge)322」の情報と、「CPU稼働率323」の情報とのうちの少なくとも何れかの情報が保持されている。他の構成は、図3に示すDC/DCコンバータ132A及び負荷装置301Aと同様である。
また、他のDC/DCコンバータ132Bから132Dについても、DC/DCコンバータ132Aと同様の構成であり、また、他の負荷装置301Bから301Dとについても、負荷装置301Aと同様の構成である。このため、以下の説明においては、DC/DCコンバータ132Aと負荷装置301Aとを例にして説明する。
図8において、DC/DCコンバータ132Aと負荷装置301Aとは、対負荷装置通信部133と対DC/DCコンバータ通信部311とにより通信を行う。これにより、DC/DCコンバータ132Aは、負荷装置301Aから動作状態の情報等を取得する。
例えば、DC/DCコンバータ132Aと負荷装置301Aとは、給電線P23A及びN23Aを通して通信を行うことができる。この給電線P23A及びN23Aを通して通信を行う場合、対負荷装置通信部133と対DC/DCコンバータ通信部311とは、例えば、給電線P23A及びN23Aとプラグ201Aに繋がる電源ケーブルとに、変調された高周波信号を重畳させ、この高周波信号を用いて通信を行うことができる。
或いは、DC/DCコンバータ132Aは、USB端子161を介して、USBケーブル162を負荷装置301Aに接続し、このUSBケーブル162により負荷装置301Aと通信を行うことができる。さらに、DC/DCコンバータ132Aは、LAN端子(不図示)を介して、LANケーブル(不図示)を介して、負荷装置301Aと通信を行うようにしてもよい。
負荷装置301Aは、負荷装置301Aの通信ポートを識別する識別情報である「MACアドレス(Media Access Control address)321」の情報と、蓄電池312の充電率を示す「蓄電池SOC322」の情報と、負荷装置301Aが備えるCPU(Central Processing Unit)の稼働率を示す「CPU稼働率323」の情報とのうちの少なくとも何れかの情報を記憶部320に保持しており、これらの情報をDC/DCコンバータ132Aに送信する。例えば、DC/DCコンバータ132Aでは、負荷装置301Aから送信された「MACアドレス321」の情報、「蓄電池SOC322」の情報、「CPU稼働率323」の情報などの情報を受信する。
そして、DC/DCコンバータ132Aは、負荷装置301Aのプラグ201Aがコンセント141Aに最初に接続された時、負荷装置301Aへの給電を開始する前に、対負荷装置通信部133により、負荷装置301Aから「MACアドレス321」の情報を取得する。そして、負荷装置連系部134は、「MACアドレス321」の情報を基に、負荷装置301Aの機種と必要な電源電圧とを識別し、負荷装置301Aに給電する直流電圧を自動的に設定して、この設定した直流電圧を当該負荷装置301に出力する。
なお、「MACアドレス321」と「機種ごとの電源電圧情報」とを関連付けて予めDC/DCコンバータ132A内の記憶部136に登録しておいてもよく、或いは、「MACアドレス321」と「機種ごとの電源電圧情報」とを関連付けて制御部111内に設けた記憶部(不図示)登録しておき、DC/DCコンバータ132Aが、制御部111内の記憶部に登録された上記情報を参照するようにしてもよい。また、「MACアドレス321」の情報に代えて、IPアドレス(internet protocol address)の情報を用いるようにしてもよい。
そして、DC/DCコンバータ132Aから負荷装置301Aへ直流電力の給電を行っている場合に、DC/DCコンバータ132Aは、負荷装置301Aから受信した「蓄電池SOC322」の情報と、「CPU稼働率323」の情報と、のうちの少なくとも何れかの情報を負荷装置301Aの動作状態の情報として制御部111に送信する。
制御部111内の動作状態検出部113は、DC/DCコンバータ132Aから受信した「蓄電池SOC322」の情報と、「CPU稼働率323」の情報とのうち少なくとも何れかの情報に基づいて、負荷装置301Aの動作状態を検出する。
このように、図8に示す直流給電装置103では、DC/DCコンバータ132Aと、このDC/DCコンバータ132Aから給電を受ける負荷装置301Aとの間で通信を行うことにより、DC/DCコンバータ132Aは、負荷装置301Aと連系して動作することができる。
つまり、DC/DCコンバータ132Aは、給電対象となるパーソナルコンピュータやサーバ等のICT機器の機種を、MACアドレスや、IPアドレス等の識別情報により識別することができる。また、制御部111は、ICT機器における処理状況(処理量)や、ICT機器の運用状況(利用状況)を検出し、このICT機器における処理状況(処理量)や、ICT機器の運用状況の情報に基づいて、ピークカット処理時に給電を停止する負荷装置301を選択することができる。なお、ICT機器の運用状況(利用状況)を、当該ICT機器で稼働状態にあるアプリケーションプログラムの利用状況に基づいて検出するようにしてもよい。
[第4実施形態]
また、図9は、本発明の第4実施形態に係る直流給電装置104の構成を示す構成図である。この図9に示す直流給電装置104は、図8に示す直流給電装置103と比較して、DC/DCコンバータ132A内に、ユーザ認証取得部135を新たに追加した点と、負荷装置301Aにおいて、「ユーザによる認証情報324」を表示画面(不図示)に表示して、この表示画面上に表示した情報に基づいてユーザの認証処理を行う点が異なる。例えば、負荷装置301Aは、ユーザの操作に応じて、ユーザの認証情報を取得して、取得した認証情報を「ユーザによる認証情報324」として記憶部320Aに記憶させる。他の構成は、図8に示す直流給電装置103と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
この直流給電装置104では、ユーザが、負荷装置301Aの表示画面に表示させた認証情報や、電子メールなどで指示された認証情報を基にして、例えば、DC/DCコンバータ132Aの出力電圧を、上記の認証情報に対して予めユーザが対応づけを行い、認証情報とDC/DCコンバータ132Aの出力電圧とを対応付する情報(「認証情報に対応する電源電圧情報」)を記憶部136に保持させておく。そして、DC/DCコンバータ132Aのユーザ認証取得部135は、ユーザが対応付けした「ユーザによる認証情報324」を負荷装置301Aから取得し、負荷装置連系部134は、この「ユーザによる認証情報324」と、記憶部136が保持する認証情報とDC/DCコンバータ132Aの出力電圧とを対応付する情報とに基づいて、DC/DCコンバータ132Aから負荷装置301Aに応じた出力電圧を出力させて、DC/DCコンバータ132Aと負荷装置301Aとを連系させる。
これにより、直流給電装置104では、ユーザがDC/DCコンバータ132Aに対して認証情報を設定することにより、DC/DCコンバータ132Aと負荷装置301Aとを連系して動作させることができる。例えば、上記のとおり、DC/DCコンバータ132Aは、設定された認証情報に基づいて、負荷装置301Aに供給する出力電圧を調整することができる。
なお、この「ユーザによる認証情報324」に基づいて、DC/DCコンバータ132Aと負荷装置301Aとを連系させる場合に、例えば、DC/DCコンバータ132A側にカメラ(撮像装置)を設け、このカメラにより、ユーザが予め印刷しておいた識別情報や、負荷装置301Aなどの画面に表示された識別情報を読み取るようにしてもよい。カメラにより読み取る識別情報は、例えば、文字や図形(例えば、バーコードやQRコード(登録商標)などによって示された負荷装置の識別情報である。
[第5実施形態]
第1実施形態の直流給電装置101から第4実施形態の直流給電装置104においては、負荷電力のピークカット時等に、DC/DCコンバータに電力を供給するスイッチ部をオフ(開放)することにより、負荷装置301への給電を停止させる例について説明した。本発明の第5実施形態では、コンセントにプラグが接続されていない時は、スイッチ部がオフ状態になり、コンセントにプラグが接続された時に、スイッチ部がオン状態になる直流給電装置の例について説明する。
図10は、本発明の第5実施形態に係る直流給電装置105の構成例を示す構成図である。この直流給電装置105においては、図10(A)に示すコンセント143Aと、プラグ202Aが使用される。
このプラグ202Aは、図5(B)及び(C)に示したプラグ202と同じ構成のものである。また、コンセント143Aは、図5(B)及び(C)に示したコンセント142と比較して、スイッチ回路1415を削除し、代わりに補助スイッチ1419を新たに設けた点が異なり、他の構成は、図5(B)及び(C)に示すコンセント142と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
つまり、図5(B)及び(C)に示すコンセント142では、機械的スイッチ1416によりスイッチ回路1415が開閉されるが、図10(A)に示すコンセント143Aでは、補助スイッチ1419が、機械的スイッチ1416により開閉される。
また、図10(B)は、直流給電装置105の回路構成を示している。この図10(B)に示す直流給電装置105は、図3に示す直流給電装置102と比較して、コンセント141Aをコンセント143Aに変更し、プラグ201Aをプラグ202Aに変更した点が構成上で異なる。他の構成は、図3に示す直流給電装置101と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
この図10(B)に示す直流給電装置105では、コンセント143A内の補助スイッチ1419の開閉信号PGINが制御部111内のスイッチ制御部112に入力される。スイッチ制御部112は、開閉信号PGINが補助スイッチ1419の開状態(オフ状態)を示す場合に、スイッチ部122Aを開状態にする。逆に、スイッチ制御部112は、開閉信号PGINが補助スイッチ1419の閉状態(オン状態)を示す場合に、スイッチ部122Aを閉状態(オン状態)にする。
つまり、直流給電装置105では、コンセント143Aにプラグ202Aが挿入されない状態において、制御部111は、補助スイッチ1419が開状態であることを検出することにより、スイッチ部122Aを開放し、DC/DCコンバータ132Aへの給電を停止する。
そして、プラグ202Aがコンセント143Aに挿入された後、コンセント143Aの機械的スイッチ1416がオンにされ場合に、制御部111は、補助スイッチ1419が閉状態になったことを検出することにより、スイッチ部122Aを閉状態にし、DC/DCコンバータ132Aへの給電を開始する。
これにより、直流給電装置105では、プラグ202Aがコンセント143Aに挿入された後、機械的スイッチ1416がオンにされた場合に、DC/DCコンバータ132Aを起動して負荷装置301Aへの給電を開始することができる。このため、DC/DCコンバータ132Aでは、コンセント143Aにプラグ202Aが挿入されない状態においては動作を停止しており、DC/DCコンバータ132Aにおいて無駄な待機電力が発生することを回避できる。
なお、コンセント143Aにプラグ202Aが接続されたことを検出する方法としては、他の種々の方法を用いることもできる。例えば、プラグ側に磁石を配置し、コンセント側にリードスイッチなどの磁気スイッチを配置し、この磁気スイッチによりコンセントにプラグが接続されたことを検出して、DC/DCコンバータ132Aを起動させるようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、ここで、本発明と上述した実施形態との対応関係について補足して説明する。本発明における直流給電装置は、直流給電装置101、直流給電装置102、直流給電装置103、直流給電装置104、又は、直流給電装置105が対応する。また、本発明における電源装置は、電源装置20、又は、直流電源装置21が対応する。また、本発明におけるコンバータは、コンバータ131、又は、DC/DCコンバータ132が対応する。
また、本発明における負荷装置は、負荷装置301が対応し、本発明におけるスイッチ部は、スイッチ部121、又は、スイッチ部122が対応する。また、本発明における制御部は、制御部110、又は、制御部111が対応し、本発明における動作状態検出部は、動作状態検出部113が対応する。また、本発明におけるコンバータ内の通信部は、DC/DCコンバータ132内の対負荷装置通信部133が対応し、この対負荷装置通信部133は、負荷装置301内の対DC/DCコンバータ通信部311を介して負荷装置301と通信を行う。また、本発明における負荷装置連系部は、負荷装置連系部134が対応する。
(1)そして上記実施形態において、例えば、図2に示す直流給電装置102(直流給電装置)は、直流電源装置21(電源装置)から給電経路を介して入力される電力を、複数の負荷装置301のそれぞれに応じた直流電力に変換して供給する複数のDC/DCコンバータ132(コンバータ)と、複数のDC/DCコンバータ132の各DC/DCコンバータ132のそれぞれに対応して設けられるスイッチ部122であって、各DC/DCコンバータ132から当該DC/DCコンバータ132に対応する負荷装置301に直流電力を供給するか否かをスイッチの開閉状態により選択する複数のスイッチ部122と、各スイッチ部122の開閉状態を制御することにより、各DC/DCコンバータ132から当該DC/DCコンバータ132に対応する負荷装置301へ直流電力を供給するか否かを、DC/DCコンバータ132ごとに制御する制御部111と、を備える。
このような構成の直流給電装置102(直流給電装置)であれば、直流給電装置102から負荷装置301に供給する電力を低減させる場合に、制御部111は、各スイッチ部122の開閉状態を制御することにより、DC/DCコンバータ132(コンバータ)から直流電力を供給する負荷装置301と、直流電力を供給しない負荷装置301とを選択する。
これにより、複数のDC/DCコンバータ132(コンバータ)を備える直流給電装置102(直流給電装置)において、DC/DCコンバータ132ごとに負荷装置301に直流電力を供給するか否かを制御することができる。このため、直流給電装置102(直流給電装置)において、省エネルギー化できる。
(2)また、上記実施形態において、例えば、図2に示す直流給電装置102(直流給電装置)において、スイッチ部122は、給電経路P21及びN21と各DC/DCコンバータ132(コンバータ)との間、又は、各DC/DCコンバータ132と当該DC/DCコンバータ132に対応する負荷装置301との間にそれぞれ配置される。
このような構成の直流給電装置102(直流給電装置)であれば、給電経路P21及びN21とDC/DCコンバータ132(コンバータ)との間にスイッチ部122を配置し、このスイッチ部122の何れかを開放状態にすることにより、開放したスイッチ部122に対応するDC/DCコンバータ132への電力の供給を停止して、負荷装置301への直流電力の供給を停止することができる。又は、DC/DCコンバータ132と負荷装置301との間に各スイッチ部122を配置し、このスイッチ部122の何れかを開放状態にすることにより、この開放したスイッチ部122に対応する負荷装置301への直流電力の供給を停止することができる。
(3)また、上記実施形態において、例えば、図2に示す直流給電システム1において、直流電源装置21(電源装置)は、給電経路P21及びN21に直流電力を出力する直流電源装置21で構成され、各DC/DCコンバータ132(コンバータ)は、直流電源装置21から出力された直流電力に応じた直流電圧を当該DC/DCコンバータ132に対応する負荷装置301に応じた直流電圧に変換して供給するDC/DCコンバータ132で構成される。
これにより、直流給電装置102(直流給電装置)において、各DC/DCコンバータ132(コンバータ)は、給電経路P21及びN21から入力される直流電圧を、当該DC/DCコンバータ132に対応する負荷装置301に応じた直流電圧に変換して供給することができる。
(4)また、上記実施形態において、例えば、図3に示す直流給電装置102(直流給電装置)において、制御部111は、負荷装置301ごとに当該負荷装置301の動作状態の情報を検出する動作状態検出部113を、を備え、負荷装置301へ供給する電力量を制限する場合に、制限する電力量と動作状態検出部113により検出された負荷装置301ごとの動作状態の情報とに基づいて、スイッチ部122の開閉状態を制御することにより、直流電力の供給を停止する負荷装置301を選択する。
このような構成の直流給電装置102(直流給電装置)では、負荷装置301ごとの動作状態の情報、例えば、負荷装置301ごとの消費電力の情報を動作状態検出部113により検出する。そして、負荷装置301へ供給する電力量を制限する場合に、制限する電力量と動作状態検出部113により検出された負荷装置301ごとの動作状態の情報とに基づいて、直流電力の供給を停止する負荷装置301を選択する。
これにより、直流給電装置102(直流給電装置)において、制御部111は、負荷装置301へ供給する電力量を制限する場合に、負荷装置301の動作状態に応じて、直流電力の供給を停止する負荷装置301を選択することができる。例えば、制御部111は、消費電力の少ない負荷装置301から順番に電力の供給を停止することができる。
(5)また、上記実施形態において、負荷装置301ごとに当該負荷装置301に流れる電流を検出する電流センサ151(電流検出部)が設けられており、動作状態検出部113は、電流センサ151(電流検出部)を介して負荷装置301ごとに流れる電流の情報を検出し、制御部111は、負荷装置301へ供給する電力量を制限する場合に、制限する電力量と電流センサ151により検出された負荷装置301ごとに流れる電流の情報とに基づいて、スイッチ部122の開閉状態を制御することにより、直流電力の供給を停止する負荷装置301を選択する。
これにより、直流給電装置102(直流給電装置)において、制御部111は、負荷装置301へ供給する電力量を制限する場合に、負荷装置301に流れる電流量に応じて、直流電力の供給を停止する負荷装置301を選択することができる。例えば、制御部111は、流れる電流の少ない負荷装置301から順番に電力の供給を停止することができる。
(6)また、上記実施形態において、例えば、図8に示す直流給電装置103において、負荷装置301は、ICT機器であり、各DC/DCコンバータ132(コンバータ)は、当該DC/DCコンバータ132に接続されるICT機器との間で通信を行う対負荷装置通信部133(通信部)を備える。対負荷装置通信部133は、通信先のICT機器の動作状態の情報を検出する。制御部111は、対負荷装置通信部133(通信部)を介してICT機器の動作状態を検出し、該ICT機器の動作状態の情報に基づいて、スイッチ部122の開閉状態を制御することにより、直流電力の供給を停止する負荷装置301を選択する。
このような構成の直流給電装置103(直流給電装置)であれば、DC/DCコンバータ132(コンバータ)は、対負荷装置通信部133(通信部)により、ICT機器の動作状態の情報を検出する。
これにより、制御部111は、対負荷装置通信部133(通信部)により、ICT機器の動作状態の情報を検出することができるとともに、ICT機器の動作状態の情報に基づいて、直流電力の供給を停止する負荷装置301を選択することができる。
(7)また、上記実施形態において、例えば、図8に示す直流給電装置103(直流電源装置)において、各DC/DCコンバータ132(コンバータ)は、当該DC/DCコンバータ132に接続されるICT機器の「MACアドレス321」の情報(識別情報)を対負荷装置通信部133(通信部)を介して検出し、ICT機器の「MACアドレス321」の情報に基づいて当該ICT機器に電力を供給するDC/DCコンバータ132の出力電圧を設定する負荷装置連系部134を備える。
このような構成の直流給電装置103(直流給電装置)であれば、各DC/DCコンバータ132(コンバータ)は、ICT機器の「MACアドレス321」の情報(識別情報)を取得し、この「MACアドレス321」の情報に基づいて、当該ICT機器に電力を供給するDC/DCコンバータ132の出力電圧を自動的に設定することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の直流給電装置は、上述の図示例にのみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1・・・直流給電システム、2・・・商用電力系統、10・・・受電設備、
11・・・遮断器、12・・・変圧器、20・・・電源装置、
21・・・直流電源装置、30・・・太陽光発電装置、50・・・蓄電装置、
70・・・分電盤、80・・・エネルギー管理装置(EMS)、
101,102,103,104,105・・・直流給電装置、
110,111・・・制御部、112・・・スイッチ制御部、
113・・・動作状態検出部、114・・・優先順位テーブル、
121,121A,121B,121C,121D・・・スイッチ部、
122,122A,122B,122C,122D・・・スイッチ部、
131,131A,131B,131C,131D・・・コンバータ、
132,132A,132B,132C,132D・・・DC/DCコンバータ、
133・・・対負荷装置通信部、134・・・負荷装置連系部、
135・・・ユーザ認証取得部、140・・・コンセントユニット、
141,141A,141B,141C,141D・・・コンセント、
142,143A・・・コンセント、
151,151A,151B,151C,151D・・・電流センサ、
201,201A,201B,201C,201D,202,202A・・・プラグ、
301,301A,301B,301C,301D ・・負荷装置、
311・・・対DC/DCコンバータ通信部、312・・・蓄電池

Claims (8)

  1. 電源装置から給電経路を介して入力される電力を、複数の負荷装置のそれぞれに応じた直流電力に変換して供給する複数のコンバータと、
    前記複数のコンバータの各コンバータのそれぞれに対応して設けられるスイッチ部であって、前記各コンバータから当該コンバータに対応する負荷装置に前記直流電力を供給するか否かをスイッチの開閉状態により選択する複数のスイッチ部と、
    前記各スイッチ部の開閉状態を制御することにより、前記各コンバータから当該コンバータに対応する負荷装置へ前記直流電力を供給するか否かを、前記コンバータごとに制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする直流給電装置。
  2. 前記スイッチ部は、
    前記給電経路と前記各コンバータとの間、又は、前記各コンバータと当該コンバータに対応する負荷装置との間にそれぞれ配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の直流給電装置。
  3. 前記電源装置は、前記給電経路に直流電力を出力する直流電源装置で構成され、
    前記各コンバータは、前記直流電源装置から出力された直流電力に応じた直流電圧を当該コンバータに対応する負荷装置に応じた直流電圧に変換して供給するDC/DCコンバータで構成される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の直流給電装置。
  4. 前記制御部は、
    前記負荷装置ごとに当該負荷装置の動作状態の情報を検出する動作状態検出部を、
    を備え、
    前記負荷装置へ供給する電力量を制限する場合に、
    前記制限する電力量と前記動作状態検出部により検出された前記負荷装置ごとの動作状態の情報とに基づいて、前記スイッチ部の開閉状態を制御することにより、前記直流電力の供給を停止する負荷装置を選択する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の直流給電装置。
  5. 前記負荷装置ごとに当該負荷装置に流れる電流を検出する電流検出部が設けられており、
    前記動作状態検出部は、
    前記電流検出部を介して前記負荷装置ごとに流れる電流の情報を検出し、
    前記制御部は、
    前記負荷装置へ供給する電力量を制限する場合に、
    前記制限する電力量と前記電流検出部により検出された前記負荷装置ごとに流れる電流の情報とに基づいて、前記スイッチ部の開閉状態を制御することにより、前記直流電力の供給を停止する負荷装置を選択する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の直流給電装置。
  6. 前記コンバータごとに設けられ、当該コンバータに接続される前記負荷装置との間で通信を行う通信部
    を備え、
    前記通信部は、
    通信先の前記負荷装置の動作状態の情報を検出し、
    前記制御部は、
    前記通信部を介して前記負荷装置の動作状態を検出し、該負荷装置の動作状態の情報に基づいて、前記スイッチ部の開閉状態を制御することにより、前記直流電力の供給を停止する負荷装置を選択する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の直流給電装置。
  7. 前記各コンバータは、
    当該コンバータに接続される前記負荷装置の識別情報を前記通信部を介して検出し、
    前記負荷装置の識別情報に基づいて当該負荷装置に電力を供給するコンバータの出力電圧を設定する負荷装置連系部を
    備えることを特徴とする請求項6に記載の直流給電装置。
  8. 電源装置から給電経路を介して入力される電力を、複数の負荷装置のそれぞれに応じた直流電力に変換して供給する複数のコンバータを備える直流給電装置における給電制御方法であって、
    前記複数のコンバータの各コンバータから当該コンバータに対応する負荷装置に前記直流電力を供給するか否かを選択するためのスイッチ部を前記コンバータごとに配置する手順と、
    前記各スイッチ部の開閉状態を制御することにより、前記各コンバータから当該コンバータに対応する負荷装置へ前記直流電力を供給するか否かを、前記コンバータごとに制御する手順と、
    を含むことを特徴とする給電制御方法。
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