JP2015162777A - 基地局 - Google Patents

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Yusuke Takagi
佑介 高木
勝利 石倉
Katsutoshi Ishikura
勝利 石倉
重人 鈴木
Shigeto Suzuki
重人 鈴木
洋和 小林
Hirokazu Kobayashi
洋和 小林
嵯峨 洋行
Hiroyuki Saga
洋行 嵯峨
文代 佐藤
Fumiyo Sato
文代 佐藤
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Keiji Hikoso
桂二 彦惣
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Abstract

【課題】所定の移動機カテゴリの通信能力よりも高い通信能力を実現することができる。【解決手段】通信能力取得部は、通信能力の第1の要素を示す移動機カテゴリと少なくとも前記通信能力の第2の要素を含む通信能力情報を移動機から取得し、通信能力決定部は前記通信能力取得部が取得した通信能力情報が示す第2の要素が、当該通信能力情報が示す移動機カテゴリをサポートする第2の要素よりも高い通信能力を与えるとき、前記通信能力取得部が取得した第2の要素に基づいて前記移動機との通信に用いる通信能力を定める。【選択図】図2

Description

本発明は、基地局装置、特に携帯電話網の基地局装置に関する。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)により、LTE(Long Term Evolution、例えばリリース8、9)の無線アクセス方式をさらに進化させたLTE−Advanced(例えば、リリース10、11)が規定されている。リリース10では、下り方向及び上り方向における通信速度などに応じて、8つの移動機(UE:User Equipment)カテゴリ(UEカテゴリ1〜8)が規定されている。各UEカテゴリは、移動機が備えるべきソフトバッファサイズ(Total number of soft channel bits)、サポートすべき下りリンクの空間多重レイヤの最大数などのセットである(非特許文献1参照)。また、UEカテゴリ毎に異なるソフトバッファサイズが規定されている。ソフトバッファサイズは、レートマッチングに用いられるパラメータである。
リリース10では、リリース8、9(UEカテゴリ1〜5)よりも高速な通信を実現するためのUEカテゴリ(UEカテゴリ6〜8)が追加されている。しかし、移動機と基地局との間で通信を行うとき、下りリンクでは、移動機は接続先の基地局に対していずれのUEカテゴリに基づいて接続するかを認識していなければ、基地局から受信した無線信号から正しくユーザデータを復調できない。
そこで、リリース10では、リリース8、9をサポートする移動機は、リリース8、9で規定されたUEカテゴリ1〜5と、リリース10で追加されたUEカテゴリ6〜8の両者を基地局(eNB)に対して通知することが規定されている(非特許文献2参照)。これにより、基地局はいずれのUEカテゴリで移動機と接続するかを決定し、移動機に決定したUEカテゴリを通知することにより、移動機において正しくユーザデータを復調することができる(特許文献1参照)。
特開2012−248909号公報
3GPP TS 36.306,3rd Generation Partnership Project,2013年9月,V10.10.0 3GPP TS 36.331,3rd Generation Partnership Project,2013年9月,V10.11.0
上述した移動機は、リリース8、9で規定されたUEカテゴリと、リリース10で規定されたUEカテゴリの両者とは別に、移動機の通信能力(Capability)として、対応する帯域の最大CC(コンポーネントキャリア、Component Carrier)数、等についても通知する。この通信能力の設定によっては、例えば、移動機がカテゴリ6もしくは7(6/7)以上かつ8未満の通信能力を有している場合、カテゴリ6もしくは7(6/7)と8の間の通信速度を実現することもできる。つまり、移動機は、カテゴリ8の通信能力(例えば、最大空間多重レイヤ数(maximum number of supported layers for spatial multiplexing)が8)を有していないカテゴリ6/7の移動機であっても、所定の通信能力(スループット300Mbps)よりも高い通信能力(例えば、スループット450Mbps)の設定を行うことができる。言い換えれば、カテゴリ6/7の通信能力よりも高い通信能力を実現するために、移動機はカテゴリ8の通信能力を有する必要はないことを意味する。しかしながら、特許文献1に記載のように基地局が移動機にUEカテゴリを通知しただけでは、移動機はUEカテゴリに当てはまらない設定のもとでユーザデータを復調することはできない。そのため、所定のUEカテゴリ(カテゴリ6/7)の通信能力よりも高い通信能力が実現されない。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、所定の移動機カテゴリの通信能力よりも高い通信能力を実現する基地局を提供する。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、通信能力の第1の要素を示す移動機カテゴリと少なくとも前記通信能力の第2の要素を含む通信能力情報を移動機から取得する通信能力取得部と、前記通信能力取得部が取得した通信能力情報が示す第2の要素が、当該通信能力情報が示す移動機カテゴリをサポートする第2の要素よりも高い通信能力を与えるとき、前記通信能力取得部が取得した第2の要素に基づいて前記移動機との通信に用いる通信能力を定める通信能力決定部と、を備える基地局である。
本発明によれば、所定の移動機カテゴリの通信能力よりも高い通信能力を実現することができる。
本実施形態における通信システムの構成を示す概略図である。 本実施形態に係る基地局の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る移動機の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る基地局が行う通信制御処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る基地局が行う通信制御処理の他の例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る通信システムが行う通信制御処理を示すシーケンス図である。 スループット設定テーブルの一例を示す図である。 スループット設定テーブルの他の例を示す図である。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における通信システム1の構成を示す概略図である。
本実施形態の通信システム1は、基地局10と移動機20を含んで構成される。基地局10は、コアネットワーク(図示せず)に接続され、所定の無線アクセス方式を用いて移動機20と通信を行う。基地局10は、LTEのリリース8、9、又は10(LTE−Advanced)に準拠した基地局装置(eNB:eNodeB)である。
移動機20は、基地局10が対応する通信能力で通信を行う。移動機20は、例えば、携帯電話機(スマートフォンを含む)、データ通信カード、である。
LTEのリリース8、9又は10では、設定によりキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)やMIMO(Multiple−Input and Multiple−Output)が可能である。CAは、所定の周波数帯域を有する搬送波(つまり、上述のCC)を複数使用して通信を行うことである。例えば、LTEのリリース10では、1つのキャリアが最大20MHzの帯域幅を有し、最大で5つのキャリアを使用して100MHzの帯域により通信が可能である。また、MIMOは、送信機及び受信機それぞれが複数のアンテナを用いることである。使用されるアンテナの本数が最大空間多重数に相当する。
以下の説明では、主に、移動機20がサポートするUEカテゴリは、カテゴリ6/7以下の全てのUEカテゴリであり、かつ、下りリンクでカテゴリ6/7よりも高い通信速度(スループット450Mbps)を実現できる通信能力を有する場合を例にとる。具体的には、移動機20の最大CC数は3、ソフトバッファサイズは約4.8Mbitである。他方、カテゴリ6/7をサポートする移動機の最大CC数は2、ソフトバッファサイズは3654144bitである(非特許文献1参照)。本実施形態では、この移動機20の通信能力を活用して、基地局10と移動機20との間でカテゴリ6/7所定のスループット300Mbpsよりも高いスループット450Mbpsを実現することができる。
(基地局の構成)
次に、本実施形態に係る基地局10の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る基地局10の構成を示すブロック図である。
基地局10は、通信部11及び制御部12を含んで構成される。
通信部11は、移動機20との無線通信を、LTE方式を用いて実行する。通信部11は、N(Nは、1またはそれより大きな整数、例えば、2)個の送信部、即ち第1送信部111−1〜第N送信部111−Nと、N個の受信部、即ち、第1受信部112−1〜第N受信部112−Nを含んで構成される。以降の説明において、第1送信部111−1〜第N送信部111−Nを特に区別しない場合には、送信部111と呼び、第1受信部112−1〜第N受信部112−Nを特に区別しない場合には、単に受信部112と呼ぶ。
第1送信部111−1〜第N送信部111−Nは、それぞれ異なる周波数帯域(バンド)のキャリアを使用して、データをアンテナから電波で送信する。第1受信部112−1〜第N受信部112−Nは、アンテナを介してそれぞれ異なる周波数帯域の電波でデータを受信する。例えば、第1送信部111−1、第2送信部111−2は、それぞれシステムで規定されている2GHz帯の周波数帯域(Band A)、800MHz帯の周波数帯域(Band B)が利用可能である。また、例えば、第1受信部112−1、第2受信部112−2は、それぞれBand A、Band Bが利用可能である。
なお、第1送信部111−1〜第N送信部111−Nと第1受信部112−1〜第N受信部112−Nはそれぞれ異なる周波数帯域のキャリアを送信・受信するために使用するのではなく、同じ周波数帯域(バンド)内での送信・受信をするために使用してもよい。
ここで、第1送信部111−1〜第N送信部111−Nと第1受信部112−1〜第N受信部112−Nにおいて共通化可能な部位については共通化してよい。また、送信部111または受信部112が利用可能な周波数帯域内で共通化可能な部位についても共通化してもよい。
制御部12は、基地局10において各種の制御を実行する。制御部12は、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などの主記憶装置を備えて構成することができる。
制御部12は、通信能力取得部121、通信能力判定部122、及び送受信構成設定部123を含んで構成される。
通信能力取得部121は、移動機20が有する通信能力を照会するために通信能力を要求する通信能力要求情報(UE Capability Enquiry)を、通信部11を介して移動機20に送信する。通信能力取得部121が、通信能力要求情報を送信するタイミングは、例えば、移動機20からの接続要求信号を受信したときである。
通信能力取得部121は、通信部11を介して移動機20から受信した通信能力情報(UE Capability Information)を取得する。通信能力情報は、移動機20が有する通信能力のセットを示す情報である。各セットには、その1つの要素(第1の要素)としてUEカテゴリ、他の1つの要素(第2の要素)としてCC数が対応付けて含まれる。スループット、即ち通信速度は、それらの要素に依存する。通信能力取得部121は、取得した通信能力情報を通信能力判定部122に出力する。
通信能力判定部122は、通信能力取得部121から入力された通信能力情報が示すCC数のうち、最大のCC数(最大CC数)を特定し、特定した最大CC数が所定のCC数よりも高い通信能力を示すか否かを判定する。所定のCC数は、特定した最大CC数に対応するUEカテゴリをサポートするCC数(例えば、UEカテゴリ6/7の場合、2)である。最大CC数が所定のCC数よりも高い通信能力を示す(例えば、最大CC数が3)と判定した場合、通信能力判定部122は、UEカテゴリを考慮せずに、最大CC数に基づいて移動機20との通信に用いる通信能力の要素の組み合わせ(送信組み合わせ)を定める。通信能力判定部122は、例えば、最大CC数3に対して、帯域幅20MHz、レイヤ数2と定める。帯域幅20MHz、レイヤ数2は、UEカテゴリ6/7をサポートする帯域幅、レイヤ数である。レイヤ数は、上述の空間多重レイヤ数、つまり、データの送信又は受信に利用されるアンテナ数を意味する。
通信能力判定部122は、送信組み合わせを設定して通信を行うことを指示する設定指示情報を生成し、生成した設定指示情報を送受信構成設定部123に出力する。
なお、通信能力判定部122は、入力された通信能力情報が示すUEカテゴリ(例えば、カテゴリ6/7)で指定される要素として、ソフトバッファサイズを、特定した送信組み合わせで実現できる通信速度(例えば、スループット450Mbps)に応じた大きさに更新してもよい。通信能力判定部122は、更新したソフトバッファサイズを送信組み合わせに含めてもよい。
送受信構成設定部123は、通信能力判定部122から入力された設定指示情報が示す送信組み合わせで送受信構成(周波数帯域、アンテナ、等)を定める。送受信構成設定部123は、例えば、設定指示情報が示すCC数、帯域幅、レイヤ数を特定する。そして、送受信構成設定部123は、各アンテナについて未占有の周波数帯域から、利用するアンテナと、特定した帯域幅を有する周波数帯域を、それぞれレイヤ数で特定された個数、CC数で特定した個数だけ定める。送受信構成設定部123は、設定指示情報でソフトバッファサイズが指示された場合には、そのソフトバッファサイズを制御部12に設定してもよい。
その後、送受信構成設定部123は、設定指示情報(RRC Connection Reconfiguration)を、通信部11を介して移動機20に送信する。
送受信構成設定部123は、設定指示情報を送信してから所定時間内(例えば、1秒)に、通信部11を介して移動機20から受信した設定完了情報(RRC Connection Reconfiguration Complete)が入力された場合、定めた送受信構成を通信部11に設定する。これにより、移動機20との通信が、送受信構成設定部123が設定した送受信構成で開始される。移動機20との通信に際して、通信部11は、定められた送受信構成で処理したデータを移動機20に送信する。
なお、制御部12は、通信部11の送信部111、受信部112に対する周波数帯域の割り当てをはじめ、移動機20との間で送受信される送信データや受信データに対する処理を実行する。
例えば、制御部12は、移動機20に送信する送信データを所定の大きさのコードブロック毎に分割した情報ビット毎にターボ符号による符号化(チャネル符号化)を行って情報ビットを生成する。制御部12は生成した情報ビットに基づいてパリティビットを生成する。制御部12は、情報ビットにパリティビットを付加したデータ列を生成する。制御部12は、生成したデータ列について1回目のレートマッチング(rate matching)を行って、その情報ビットとパリティビットの合計ビット数がコードブロック単位のソフトバッファサイズと等価になるように情報ビットの一部を付加又は削除する。制御部12は、そのソフトバッファサイズとして、送受信構成設定部123が設定したソフトバッファサイズに基づいて定めてもよい。
そして、制御部12は、移動機20との通信状態、具体的には、CQI(Channel Quality Indicator)に基づいて2回目のレートマッチングを行う。制御部12は、2回目のレートマッチングによって生成されたデータ列を通信部11に出力する。そして、通信部11は、制御部12から入力されたデータ列をスクランブリングし、さらに変調させ、変調させたデータを送受信構成設定部123が定めた周波数帯域及びアンテナ(送信部111)に割り当てる(マッピング)。
(移動機の構成)
次に、移動機の構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る移動機20の構成を示すブロック図である。
移動機20は、通信部21及び制御部22を含んで構成される。
通信部21は、基地局10と無線で、LTE方式を用いて通信を行う。
通信部21は、M(Mは、1またはそれより大きい整数、例えば、2)個の第1送信部211−1〜第M送信部211−Mと、M個の第1受信部212−1〜第M受信部212−Mを含んで構成される。なお、以降の説明において、第1送信部211−1〜第M送信部211−Mを特に区別しない場合には、送信部211と呼び、第1受信部212−1〜第M受信部212−Mを特に区別しない場合には受信部212と呼ぶ。
第1送信部211−1〜第M送信部211−Mは、それぞれ異なる周波数帯域のキャリアを使用して、データをアンテナから電波で送信する。第1受信部212−1〜第M受信部212−Mは、アンテナを介してそれぞれ異なる周波数帯域の電波でデータを受信する。例えば、第1送信部211−1、第2送信部211−2は、それぞれ上述したBand A、Band Bが利用可能であってもよい。また、第1受信部212−1、第2受信部212−2は、それぞれBand A、Band Bが利用可能であってもよい。
なお、第1送信部211−1〜第M送信部211−Mと第1受信部212−1〜第M受信部212−Mはそれぞれ異なる周波数帯域のキャリアを送信・受信するために使用するのではなく、同じ周波数帯域(バンド)内での送信・受信をするために使用してもよい。
ここで、第1送信部211−1〜第M送信部211−Mと第1受信部212−1〜第M受信部212−Mにおいて共通化できる部位については共通化してよい。また、送信部111または受信部112が利用可能な周波数帯域内で共通化可能な部位についても共通化してもよい。
制御部22は、移動機20において各種の制御を実行する。制御部22は、例えばCPU、RAMなどの主記憶装置と、HDDなどの補助記憶装置を備えて構成することができる。制御部22は、通信能力通知部221及び通信能力設定部222を含んで構成される。
通信能力通知部221には、移動機20が有する通信能力のセットを示す通信能力情報が予め記憶されている。通信能力情報は、非特許文献2に記載のUE Capabilityを形成する要素を含む。移動機20が有する通信能力は、上述したように非特許文献1に記載のUEカテゴリ以外の通信能力(例えば、CC数が3)が含まれていてもよい。
通信能力通知部221は、通信部21を介して基地局10から通信能力要求情報(UE Capability Enquiry)を受信する。通信能力通知部221が通信能力要求情報を受信するタイミングは、例えば、基地局10に接続要求信号を送信した直後である。その後、通信能力通知部221は、記憶された通信能力情報を読み出し、読み出した通信能力情報を、通信部21を介して基地局10に送信する。
通信能力設定部222は、通信部21を介して基地局10から受信した設定指示情報(RRC Connection Reconfiguration)が示す通信能力の要素の組み合わせ(送信組み合わせ)に基づいて、送受信構成設定部123(図2)と同様に送受信構成(周波数帯域、アンテナ、等)を定める。従って、通信能力設定部222も、UEカテゴリの仕様に制限されずに、送受信構成を定めることができる。通信能力設定部222は、定めた送受信構成を通信部21に設定する。
その後、通信能力設定部222は、設定完了情報(RRC Connection Reconfiguration Complete)を生成し、生成した設定完了情報を、通信部21を介して基地局10に送信する。
なお、制御部22は、通信部21の送信部211、受信部212に対する周波数帯域の割り当てをはじめ、基地局10との間で送受信される送信データや受信データに対する処理を実行する。
ここで、通信部21は、受信部212から受信した受信データを復調し、復調した受信データのスクランブルを解除し(デスクランブル)、スクランブルが解除された受信データを生成する。制御部22は、通信能力設定部222が定めた周波数帯域、アンテナに割り当てられた受信データを集約(マッピング)する。制御部22は、集約した受信データから情報ビットとパリティビットを示すデータ列を特定する。制御部22は、特定したデータ列からパリティビットを抽出し、抽出したパリティビットに基づいて情報ビットの誤り訂正を行い、訂正された情報ビットをチャネル復号してコードブロック単位の情報ビットからなるデータを復元する。制御部22は、復元したデータを、所定の形式(例えば、音声、画像、テキスト、等)に変換して出力する。
(通信制御処理)
次に、本実施形態に係る基地局10が行う通信制御処理について説明する。
図4は、本実施形態に係る基地局10が行う通信制御処理の一例を示すフローチャートである。
(ステップS101)通信能力取得部121は、移動機20から通信能力情報(UE Capability Information)を取得する。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)通信能力判定部122は、取得した通信能力情報が示すUEカテゴリが「6」もしくは「7」を示すか否かを判定する。通信能力判定部122が、移動機のUEカテゴリを「6」もしくは「7」と判定した場合には(ステップS102 YES)、ステップS103に進む。通信能力判定部122が、UEカテゴリを「6」もしくは「7」ではないと判定した場合には(ステップS102 NO)、ステップS104に進む。
(ステップS103)通信能力判定部122は、取得した通信能力情報が示すCC数のうち、最大CC数が所定のCC数よりも高い通信能力(例えば、3以上)を示すか否かを判定する。通信能力判定部122が、より高い通信能力を示すと判定した場合には(ステップS103 YES)、ステップS105に進む。通信能力判定部122が、所定のCC数以下の通信能力を示すと判定した場合には(ステップS103 NO)、ステップS104に進む。
(ステップS104)通信能力判定部122は、取得した通信能力情報が示すUEカテゴリの仕様に則り送信組み合わせ、つまり、移動機20へのデータの送信に用いる通信能力の要素の組み合わせを定める。その後、送受信構成設定部123は、通信能力判定部122が定めた送信組み合わせに基づいて移動機20へのデータの送信に係る送受信構成を定め、定めた送受信構成を通信部11に設定し、図4に示す処理を終了する。
(ステップS105)通信能力判定部122は、取得した通信能力情報が示すUEカテゴリの仕様を考慮せずに、その最大CC数に基づいて送信組み合わせを設定する。その後、送受信構成設定部123は、設定された送信組み合わせに基づいて移動機20へのデータの送信に係る送受信構成を定め、定めた送受信構成を通信部11に設定し、図4に示す処理を終了する。
次に、本実施形態に係る基地局10が行う通信制御処理の他の例について説明する。
図5は、本実施形態に係る基地局10が行う通信制御処理の他の例を示すフローチャートである。
図5に示す処理は、移動機のUEカテゴリが「8」にもかかわらず通信能力が低い(CC数=3)場合を例にする。図5に示す処理は、図4のステップS101、S104、及びS105を有し、ステップS102、S103に代えてステップS102’、S103’を有する。図5に示す処理では、ステップS101が終了した後、ステップS102’に進む。
(ステップS102’)通信能力判定部122は、取得した通信能力情報が示すUEカテゴリが「8」を示すか否かを判定する。通信能力判定部122が、移動機のUEカテゴリが「8」と判定した場合には(ステップS102’ YES)、ステップS103’に進む。通信能力判定部122が、UEカテゴリが「8」ではないと判定した場合には(ステップS102’ NO)、ステップS104に進む。
(ステップS103’)通信能力判定部122は、取得した通信能力情報が示すCC数のうち、最大CC数が所定のCC数よりも低い通信能力(5未満)を示すか否かを判定する。通信能力判定部122が、所定のCC数よりも低い通信能力を示すと判定した場合には(ステップS103’ YES)、ステップS105に進む。通信能力判定部122が、UEカテゴリ「8」所定のCC数の通信能力(CC数=5)を示すと判定した場合には(ステップS103’ NO)、ステップS104に進む。
ステップS104又はS105が終了した後、通信能力判定部122は、図5に示す処理を終了する。
次に、本実施形態に係る通信システム1が行う通信制御処理について説明する。
図6は、本実施形態に係る通信システム1が行う通信制御処理を示すシーケンス図である。
(ステップS201)基地局10の通信能力取得部121は、通信能力要求情報(UE Capability Enquiry)を移動機20に送信する。その後、ステップS202に進む。
(ステップS202)移動機20の通信能力通知部221は、基地局10から通信能力要求情報を受信したことに応じて、自機が有する通信能力を示す通信能力情報(UE Capability Information)を基地局10に送信(通知)する。その後、ステップS203に進む。
(ステップS203)基地局10の通信能力判定部122は、移動機20から受信した通信能力情報について、ステップS102、S103もしくはS102’、S103’、及びS104もしくはS105(図4、5)を行って送信組み合わせを定める(設定)。送受信構成設定部123は、定めた送信組み合わせを示す設定指示情報(RRC Connection Reconfiguration)を移動機20に送信する。その後、ステップS204に進む。
(ステップS204)移動機20の通信能力設定部222は、基地局10から受信した設定指示情報に基づいて送受信構成を定め、定めた送受信構成を通信部21に設定する。その後、ステップS205に進む。
(ステップS205)通信能力設定部222は、設定完了情報(RRC Connection Reconfiguration Complete)を基地局10に送信(通知)する。基地局10の送受信構成設定部123が、移動機20から設定完了情報を受信したことに応じて、送信組み合わせに基づいて定めた送受信構成を通信部11に設定する。その後、図6に示す処理を終了する。
以上に説明したように、本実施形態は、通信能力の第1の要素を示す移動機カテゴリ(例えば、UEカテゴリ)と少なくとも前記通信能力の第2の要素(例えば、CC数)を含む通信能力情報を移動機(例えば、移動機20)から取得する。また、本実施形態は、取得した通信能力情報が示す第2の要素が、通信能力情報が示す移動機カテゴリをサポートする第2の要素よりも高い通信能力(例えば、CC数=2)を与えるとき、取得した第2の要素に基づいて移動機との通信に用いる通信能力を定める。
この構成により所定の移動機カテゴリの仕様に制限されずに、通信能力情報が示す第2の要素に基づいて通信能力が定められる。そのため、所定の移動機カテゴリの通信能力よりも高い通信能力を実現することができる。
(変形例)
なお、通信システム1、基地局10、及び移動機20は、上述した実施形態に限られず、様々な変形を加えて実施されてもよい。
次に、本実施形態の変形例の1つである変形例1について説明する。
本変形例に係る通信能力判定部122(図2)には、通信能力情報(UE Capability Information)を形成する要素間の組み合わせである、上述した送信組み合わせの候補(候補組み合わせ)を複数個含むスループット設定テーブルが予め記憶されていてもよい。候補組み合わせを形成する要素は、それぞれスループットを定める要素である。
図7は、スループット設定テーブルの一例を示す図である。
本変形例に係るスループット設定テーブルは、CC数、帯域幅及びレイヤ数が対応付けられて形成される。例えば、図7の第2行では、CC数「1」、帯域幅「10」(MHz)、及びレイヤ数「2」が対応付けられている。これらの値から、スループットは、75Mbpsと定められる。
そこで、通信能力判定部122は、入力された通信能力情報が示すCC数、帯域幅及びレイヤ数のセットと、一致する候補組み合わせを、スループット設定テーブルを参照して特定する。通信能力判定部122は、特定した候補組み合わせ(複数ありうる)のいずれか、例えば、スループットが最大となる候補組み合わせを送信組み合わせとして選択する。
これにより、通信能力判定部122は、通信能力情報が取得される都度、通信能力情報に基づいて候補組み合わせを形成する処理を省略することができる。そのため、処理量や処理時間を低減することができる。
次に、本実施形態に係る他の変形例である変形例2について説明する。
本変形例では、基地局10(図2)の通信能力判定部122と、移動機20(図3)の通信能力設定部222とのそれぞれに、スループット設定テーブルが予め記憶されていてもよい。そして、スループット設定テーブルを形成する候補組み合わせのそれぞれには、その候補組み合わせを示すインデクス(符号)が対応付けて記憶されている。
図8は、スループット設定テーブルの他の例を示す図である。
本変形例に係るスループット設定テーブルは、インデクス、CC数、帯域幅及びレイヤ数が対応付けられて形成される。例えば、図8の第1行では、インデクス「1A」、CC数「1」、帯域幅「10」(MHz)、及びレイヤ数「2」が対応付けられている。これらの値から、スループットは75Mbpsと定められる。
そこで、通信能力判定部122(図2)は、変形例1と同様にスループット設定テーブルを参照して候補組み合わせのいずれかを特定し、送受信構成設定部123は、送信組み合わせに代えて、特定されたインデクスを含めて設定指示情報を生成する。送受信構成設定部123は、生成した設定指示情報を移動機20に送信する。
移動機20の通信能力設定部222(図3)は、基地局10から受信した設定指示情報がインデクスに対応する送信組み合わせを、予め記憶したスループット設定テーブルを参照して特定し、特定した送信組み合わせに基づいて送受信構成を定める。
これにより、設定指示情報の情報量が低減し、設定指示情報の送受信に係る無線リソースを節約することができる。そのため、無線リソースを有効に利用することができる。
次に、本実施形態に係る他の変形例である変形例3について説明する。
通信能力取得部121(図2)は、通信能力要求情報に所定のUEカテゴリ(例えば、カテゴリ6/7)をサポートする通信能力よりも高い通信能力を与える要素(パラメータ、例えば、CC数=3)を含め、その要素を含めた通信能力要求情報を移動機20に送信してもよい。その高い通信能力は、所定のUEカテゴリよりも上位のUEカテゴリ(例えば、カテゴリ8)をサポートする通信能力よりも低くてもよい。これにより、通信能力取得部121は、その要素よりも高い通信能力を与える要素を有しているか否かを移動機20に照会することができる。
移動機20の通信能力通知部221(図3)は、基地局10から受信した通信能力要求情報が示す通信能力の要素が、予め記憶した通信能力情報を参照して提供可能な要素であるか否かを判定する。通信能力通知部221は、提供可能な要素であるか否かを示す情報を通信能力情報に含めて基地局10に送信する。
この構成により、通信能力取得部121(図2)は、所定の通信能力の要素を指定して、移動機20が所定のUEカテゴリよりも高い通信能力を与える要素を提供可能であるか否かを確認することができる。そのため、通信能力判定部122は、移動機20へのデータの送信に用いる送信組み合わせを定める処理を軽減することができる。
なお、上述した実施形態、変形例において、通信能力判定部122(図2)は、移動機20から受信した受信データに基づいて得られたS/N比や、帯域占有率等を考慮して、実現可能な通信速度が得られる送信組み合わせを定めてもよい。例えば、通信能力判定部122は、S/N比が低くなるほど、又は、端末占有率が高くなるほど、より低いスループットを与える送信組み合わせのうち、移動機20が設定可能な送信組み合わせのいずれか(例えば、最も高いスループットを与える送信組み合わせ)を定めてもよい。
また、上述した実施形態、変形例は、CC数に代えて、又はCC数とともに通信能力を与える他の要素、例えば、帯域幅、レイヤ数、に適用されてもよい。
また、上述した実施形態、変形例は、下りリンクのデータの送信に代えて、又はそれとともに、上りリンクのデータの送信に適用されてもよい。
上述した実施形態は、次の態様でも実施することができる。
(1)通信能力の第1の要素を示す移動機カテゴリと少なくとも前記通信能力の第2の要素を含む通信能力情報を移動機から取得する通信能力取得部と、前記通信能力取得部が取得した通信能力情報が示す第2の要素が、当該通信能力情報が示す移動機カテゴリをサポートする第2の要素よりも高い通信能力を与えるとき、前記通信能力取得部が取得した第2の要素に基づいて前記移動機との通信に用いる通信能力を定める通信能力決定部と、を備える基地局。
(2)前記通信能力決定部は、複数の通信能力の候補を記憶した記憶部から前記通信能力取得部が取得した通信能力情報が示す通信能力に基づいて前記複数の通信能力の候補のうちいずれかを選択する(1)の基地局。
(3)前記通信能力決定部は、選択した通信能力の候補のいずれかを示す符号を前記移動機に送信する(2)の基地局。
(4)通信能力取得部は、前記移動機から取得した通信能力情報が示す第2の要素と移動機カテゴリをサポートする第2の要素とを比較する(1)から(3)の基地局。
(5)前記第2の要素及び前記通信能力決定部が定める通信能力は、通信速度の要素である(1)から(4)の基地局。
(6)自機の通信能力の第1の要素を示す移動機カテゴリと少なくとも前記通信能力の第2の要素を含む通信能力情報を基地局に通知する通信能力通知部と、前記基地局から受信した通信能力情報が示す通信能力を前記基地局との通信に用いる通信能力設定部と、を備える移動機。
(7)基地局における通信制御方法であって、前記基地局が、通信能力の第1の要素を示す移動機カテゴリと少なくとも前記通信能力の第2の要素を含む通信能力情報を移動機から取得する通信能力取得ステップと、前記基地局が、前記通信能力取得ステップで取得した通信能力情報が示す第2の要素が、当該通信能力情報が示す移動機カテゴリをサポートする第2の要素よりも高い通信能力を与えるとき、前記通信能力取得ステップで取得した第2の要素に基づいて前記移動機との通信に用いる通信能力を定める通信能力決定ステップと、を有する通信制御方法。
(8)基地局のコンピュータに、通信能力の第1の要素を示す移動機カテゴリと少なくとも前記通信能力の第2の要素を含む通信能力情報を移動機から取得する通信能力取得ステップ、前記通信能力取得ステップで取得した通信能力情報が示す第2の要素が、当該通信能力情報が示す移動機カテゴリをサポートする第2の要素よりも高い通信能力を与えるとき、前記通信能力取得ステップで取得した第2の要素に基づいて前記移動機との通信に用いる通信能力を定める通信能力決定ステップと、を実行させるための通信制御プログラム。
基地局10、移動機20の一部、例えば、制御部12、22は、コンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
また、上述した実施形態における基地局10、移動機20の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。基地局10、移動機20の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1…通信システム、
10…基地局、11…通信部、
111(111−1〜111−N)…送信部、
112(112−1〜112−N)…受信部、
12…制御部、
121…通信能力取得部、122…通信能力判定部、123…送受信構成設定部、
20…移動機、21…通信部、22…制御部、
211(211−1〜211−M)…送信部、
212(212−1〜212−M)…受信部、
22…制御部、
221…通信能力通知部、222…通信能力設定部

Claims (5)

  1. 通信能力の第1の要素を示す移動機カテゴリと少なくとも前記通信能力の第2の要素を含む通信能力情報を移動機から取得する通信能力取得部と、
    前記通信能力取得部が取得した通信能力情報が示す第2の要素が、当該通信能力情報が示す移動機カテゴリをサポートする第2の要素よりも高い通信能力を与えるとき、前記通信能力取得部が取得した第2の要素に基づいて前記移動機との通信に用いる通信能力を定める通信能力決定部と、
    を備える基地局。
  2. 前記通信能力決定部は、複数の通信能力の候補を記憶した記憶部から
    前記通信能力取得部が取得した通信能力情報が示す通信能力に基づいて前記複数の通信能力の候補のうちいずれかを選択する請求項1に記載の基地局。
  3. 前記通信能力決定部は、選択した通信能力の候補のいずれかを示す符号を前記移動機に送信する請求項2に記載の基地局。
  4. 前記通信能力取得部は、前記移動機から取得した通信能力情報が示す第2の要素と移動機カテゴリをサポートする第2の要素とを比較する請求項1から請求項3のいずれかに記載の基地局。
  5. 前記第2の要素及び前記通信能力決定部が定める通信能力は、通信速度の要素である請求項1から請求項4のいずれかに記載の基地局。
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