JP2015160145A - 水処理装置及び水処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実施形態の水処理装置は、オゾン接触槽と、オゾン供給部と、オゾン供給制御弁と、排出部と、圧力制御弁と、制御部と、を持つ。オゾン接触槽は、処理対象水とオゾンとを接触させる。オゾン供給部は、オゾン接触槽内にオゾンガスを供給する。オゾン供給制御弁は、オゾン供給部によるオゾンガスの供給を制御する。排出部は、オゾン接触槽内の上部から排ガスを排出する。圧力制御弁は、排出部による排ガスの排出量を制御する。また、圧力制御弁は、オゾン接触槽内の圧力を制御する。制御部は、オゾン接触槽内の処理対象水の水面上に発生した泡の高さに基づきオゾン供給制御弁と圧力制御弁とを制御する。
【選択図】図1
Description
図1に第1の実施形態に係る水処理装置1を示す。水処理装置1は、オゾン接触槽3に貯留された処理対象水16にオゾンガスを供給し、オゾンによる回文式(バッチ式)の水処理を行うものである。
水処理装置1は、処理対象水16を貯留するオゾン接触槽3と、このオゾン接触槽3にオゾンガスを供給するオゾン供給部21と、オゾン接触槽3の頂部3a(上部)から排ガスを排出する排出部8と、各部を制御する制御部15と、を有し概略構成されている。
オゾン接触槽3には、処理対象水導入管4、処理対象水排出管5、圧力計11、第1泡検知部9、第2泡検知部10、水質計測器12が設けられている。
処理対象水導入管4の電磁弁4aは、制御部15からの指令に従い、処理対象水導入管4から所定量の処理対象水16をオゾン接触槽3に流入させる。処理対象水16の流入量を一定とするために、処理対象水導入管4の経路中に流量計を設けてもよい。また、オゾン接触槽3に水位計を設けてもよい。
処理対象水排出管5の電磁弁5aは、水処理終了後に処理対象水16をオゾン接触槽3から排出させる。
泡の下限高さH1とは、処理対象水16の水面上に発生した泡が消泡していき泡の高さが水面に近づいた際の泡の高さが、再びオゾンガスを処理対象水16に吹き込んで泡が急激に発生しても直ちにオゾン接触槽3の上端(排出部8)から泡が溢れないと見込まれる高さである。泡の下限高さH1は、接触槽内の処理対象水16の基準高さよりもやや高い位置に設定される。
また、泡の上限高さH2とは、処理対象水16中にオゾンガスを吹き込んで処理対象水16の水面上に泡が発生し、当該泡がオゾン接触槽内の処理対象水16の上方空間に充満した場合に、オゾン接触槽3の上端(排出部8)から泡が溢れないようにするために設定された泡の上限の高さである。泡の上限高さH2は、接触槽内の処理対象水16の上端よりもやや低い位置であって、泡の下限高さH1より高い位置に設定される。
また、第2泡検知部10は、泡の上限高さH2に設けられている。泡の上限高さH2は泡の下限高さH1より高い位置である。したがって、第2泡検知部10は、第1泡検知部9に対して上方に設けられている。第2泡検知部10は、泡13の高さが泡の上限高さH2に達した泡13を検知し、泡13の高さが泡の上限高さH2以上となったことを検出する。
オゾン供給部21により供給されるオゾンガスの濃度は、高くすることで処理効率を高めることができ好ましい。より具体的には、50gO3/m3程度とすることが望ましい。しかしながら、これに限定されるものではなく、これより低くても良い。
このようなオゾンガス発生器20は、0.2MPaの圧力のオゾンガスを効率的に生成する。したがって、オゾン供給部21の供給圧力を0.2MPaとすることで、安価な供給システムを構成できる。
オゾン供給部21からのオゾンガスの供給圧力を高める場合は、オゾンガス発生器20により、発生させたオゾンガスを圧縮機により圧縮して供給する。
第1供給部6は、その先端に散気管6bを有しており、オゾン接触槽3に貯留された処理対象水16に対しオゾンガスをバブリングさせる。なお、ここでは、散気方式によるオゾンガスの注入を例として説明するが、他の方法であっても良い。
第1供給部6には、第1オゾン供給制御弁6a(オゾン供給制御弁)が備えられている。第1オゾン供給制御弁6aは、制御部15に接続され、制御部15の指令に従い第1供給部6からのオゾンガスの供給を制御する。
第2供給部7には、第2オゾン供給制御弁7a(オゾン供給制御弁)が備えられている。第2オゾン供給制御弁7aは、制御部15に接続され、制御部15の指令に従い第2供給部7からのオゾンガスの供給を制御する。
排出部8は、排ガス中の残留オゾンガスを処分するための排オゾンガス処分装置、排オゾンガス濃度計(ともに図示略)に接続されている。
また、制御部15は、電磁弁4a、5a、第1オゾン供給制御弁6a、第2オゾン供給制御弁7a、圧力制御弁8aに接続され、上述した各計測手段による検知結果及び計測結果を基にこれらを制御する。
図1〜図5は、この水処理方法の各段階における水処理装置1の様子を示したものである。これらを基に、第1の実施形態の水処理装置1による水処理方法について説明する。
なお、図2〜図5においては、煩雑となることを避けるために、オゾンガス発生器20、並びに各部と制御部15との接続構成を示す破線を省略している。
第2の動作とは、オゾン接触槽3の密閉状態を開放させて大気圧とするとともに、処理対象水16中にオゾンガスを供給する動作である。第2の動作について、より具体的に以下に説明する。
この間、排出部8の圧力制御弁8aは開放されている。したがって、水面の上方空間に滞留する排ガスは、排出部8から排出される。排ガスは、排出部8を介して排オゾンガス処分装置(図示略)に導入されて残留オゾンガスが処分される。これにより、系外にオゾンガスが排出されることはない。
第1の動作とは、オゾン接触槽3を密閉させるとともに前記オゾンガスを供給してオゾン接触槽3内の圧力を大気圧より高い圧力とさせる動作である。第1の動作について、より具体的に以下に説明する。
排出部8の圧力制御弁8aは閉塞されており、オゾン接触槽3は密閉状態であるため、第2供給部7からのオゾンガスの供給によって、オゾン接触槽3の内部が加圧される。
第2供給部7からのオゾンガスの供給は、オゾン接触槽3の内部の圧力が予め設定された所定の圧力となった時点で終了する。
この時のオゾン接触槽3の内部の圧力は、高ければ高いほど消泡効果が増す。しかしながら、圧力を高める場合には、オゾンガスの漏えいを防止するためにオゾン接触槽3の躯体強度を高くする必要があり、コスト高となる。また、オゾンガス発生器20(図1参照)においても、オゾンガスを高い圧力で供給するための装置(一例として圧縮機)を別途設ける必要が生じる。システム全体のコストバランスから、オゾン接触槽3の内部の圧力は、オゾンガス発生器20において効率的に生成できるオゾンガスの圧力である0.2MPaとすることが好ましい。
また、処理対象水16が、界面活性剤などの発泡性物質を含む場合においては、バブリングを行うことで、泡13が発生した後に、オゾン接触槽3を密閉し、オゾンガスにより内部を加圧させることで、特別な消泡機構を設けることなく、かつ自動で効率的な消泡を行うことができる。
加えて、泡検知部9、10により、泡13の高さを監視しながら、自動的に水処理と消泡を交互に行うために、泡13が排出部8から流出することを確実に防ぐことができる。
図6に第2の実施形態に係る水処理装置2を示す。なお、上述の第1の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付しその説明を省略する。
この水処理装置2は、上述の第1の実施形態の水処理装置1と比較して、泡検知部9、10、圧力計11、及び第2供給部7を備えておらず制御部17による制御方法が異なる。
第1の動作は、泡の上限高さH2に泡13が達した場合に、オゾン接触槽3を密閉させるとともにオゾンガスを供給してオゾン接触槽3内の圧力を大気圧より高い圧力とさせる動作である。
第2の動作は、泡の下限高さH1よりも泡13が低くなった場合に、オゾン接触槽3の密閉状態を開放させて大気圧とするとともに処理対象水16中にオゾンガスを供給する動作である。
第2の実施形態に係る水処理方法では、第1の動作及び、第2の動作におけるオゾンガスの供給は、ともに供給部6から行う。
初めに、処理対象水導入管4から所定量の処理対象水16をオゾン接触槽3に流入させる。この状態では、泡13は発生していない。したがって、泡の下限高さH1よりも泡が低くなった場合に行う、第2の動作が実行される。
第1待機時間は、事前実験により予め決定する。例えば、平均的な濃度の発泡物質(例えば界面活性剤)が含まれる処理対象水にオゾンガスを供給した場合の、泡13の上面が泡の下限高さH1から泡の上限高さH2に達するまでの時間を事前実験で測定し、この時間を基に決定する。
制御部17は、オゾン供給制御弁6aを開放し供給部6からのオゾンガスの供給を開始してから経過した時間(開放時間)を監視し、この開放時間が予め決められた第1待機時間に達した場合に、泡13の上面が泡の上限高さH2に達したと推定する。
第1の動作において、制御部17は、泡13の上面が泡の上限高さH2の上方にあると推定すると、圧力制御弁8aが閉塞してオゾン接触槽3を密閉する。
オゾン接触槽3を密閉された後も、供給部6からのオゾンガスの供給を継続して行う。これにより、オゾン接触槽3の内部を加圧することができる。
供給部6からのオゾンガスの供給は、オゾン接触槽3の内部の圧力が、オゾン供給部22の供給圧力と平衡となることで自然と停止する。
第2待機時間は、第1待機時間と同様に事前実験により予め決定する。即ち、平均的な濃度の発泡物質(例えば界面活性剤)が含まれる処理対象水にオゾンガスを供給した場合の、泡13の上面が泡の上限高さH2に達しオゾン接触槽3が密閉されてから、泡13の上面が泡の下限高さH1となるまでの時間を事前実験で測定し、この時間を基に決定することができる。
第2の動作では、まず、圧力制御弁8aを開放してオゾン接触槽3の内部を大気圧とする。続いて、供給部6から処理対象水16へのオゾンガス供給を再開する。このように、上述した第1の動作と第2の動作とを順次繰り返し行う。
また、処理対象水16が、界面活性剤などの発泡性物質を含む場合においては、バブリングを行うことで、泡13が発生した後に、オゾン接触槽3を密閉し、オゾンガスにより内部を加圧させることで、特別な消泡機構を設けることなく、かつ自動で効率的な消泡を行うことができる。
第2の実施形態の水処理装置2は、泡検知部9、10、圧力計11、及び第2供給部7を備えていない。また、この水処理装置2は、供給部6を複数設けて、それぞれを制御する必要がない。したがって、安価なシステムを構成できる。
紫外線照射手段18による紫外線照射、及び過酸化水素供給手段19による過酸化水素の添加のうち、どちらか一方、又は両方を同時に実施することで、酸化力の強いOHラジカルを生成できる。したがって、処理対象水16に含まれる物質が、オゾン単独で処理できない物質であっても酸化を促進させることができる。
Claims (17)
- 処理対象水とオゾンとを接触させるオゾン接触槽と、
前記オゾン接触槽内にオゾンガスを供給するオゾン供給部と、
前記オゾン供給部による前記オゾンガスの供給を制御するオゾン供給制御弁と、
前記オゾン接触槽内の上部から排ガスを排出する排出部と、
前記排出部による前記排ガスの排出量を制御することにより前記オゾン接触槽内の圧力を制御する圧力制御弁と、
前記オゾン接触槽内の前記処理対象水の水面上に発生した泡の高さに基づき前記オゾン供給制御弁と前記圧力制御弁とを制御する制御部と、
を有する水処理装置。 - 前記制御部は、
前記オゾン接触槽の前記処理対象水の水面上に設定された泡の上限高さに前記泡が達した場合に、前記オゾン接触槽を密閉させるとともに前記オゾンガスを供給して前記オゾン接触槽内の圧力を大気圧より高い圧力とさせる第1の動作と、
前記オゾン接触槽の前記処理対象水の水面上であって前記泡の上限高さより低い位置に設定された泡の下限高さよりも前記泡が低くなった場合に、前記オゾン接触槽の密閉状態を開放させて大気圧とするとともに前記処理対象水中に前記オゾンガスを供給する第2の動作と、
を順次繰り返させる請求項1に記載の水処理装置。 - 前記オゾン供給部が、前記第2の動作時に前記オゾン接触槽の下部からオゾンガスを供給する第1供給部と、前記第1の動作時に前記オゾン接触槽の上部からオゾンガスを供給する第2供給部とを有し、
前記オゾン供給制御弁が、前記第1供給部に備えられた第1オゾン供給制御弁と、前記第2供給部に備えられた第2オゾン供給制御弁と、を有する請求項2に記載の水処理装置。 - 前記オゾン供給部が、前記第1の動作及び前記第2の動作時に、前記オゾン接触槽の下部からオゾンガスを供給する供給部を有し、
前記オゾン供給制御弁が、前記供給部に備えられている請求項2に記載の水処理装置。 - 前記制御部は、
前記泡の高さが前記泡の下限高さより低い場合に、前記圧力制御弁により前記オゾン接触槽を開放させるとともに、前記第1供給部から前記処理対象水へのオゾンガスの供給を開始させ、
前記泡の高さが前記泡の上限高さに達した時に、前記圧力制御弁により前記オゾン接触槽を密閉させるとともに、前記第1供給部からのオゾンガスの供給を停止させ、さらに前記第2供給部からオゾンガスを供給して前記オゾン接触槽内を加圧させる請求項3に記載の水処理装置。 - 前記制御部は、
前記泡の高さが前記泡の下限高さより低い場合に、前記圧力制御弁により前記オゾン接触槽を開放させるとともに、前記供給部から前記処理対象水への前記オゾンガスの供給を開始させ、
前記泡の高さが前記泡の上限高さに達した時に、前記圧力制御弁により前記オゾン接触槽を密閉させるとともに、前記供給部からのオゾンガスの供給を継続させて前記オゾン接触槽内を加圧させる請求項4に記載の水処理装置。 - さらに、
前記オゾン接触槽内の前記泡の高さを検知しその結果を制御部に出力する泡検知部を有する請求項1〜6の何れか一項に記載の水処理装置。 - 前記制御部が、前記オゾン供給制御弁の開放時間、及び前記圧力制御弁の閉塞時間に基づき前記泡の高さを推定する請求項1〜6の何れか一項に記載の水処理装置。
- 前記オゾン接触槽に、紫外線照射手段又は過酸化水素供給手段の一方又は両方が備えられている請求項1〜8の何れか一項に記載の水処理装置。
- 前記オゾン供給部が、空気を原料として前記オゾンガスを生成するオゾンガス発生器を有する請求項1〜9の何れか一項に記載の水処理装置。
- 前記オゾン供給部が、酸素を原料として前記オゾンガスを生成するオゾンガス発生器を有する請求項1〜9の何れか一項に記載の水処理装置。
- 前記処理対象水の水質を判定する水質計測器を有し、
前記制御部が、前記水質計測器による計測結果を基に前記処理対象水の水質改善を判断しオゾンによる水処理を終了させる請求項1〜11の何れか一項に記載の水処理装置。 - 前記水質計測器における水質評価の指標が、全有機炭素濃度(TOC)である請求項12に記載の水処理装置。
- 前記水質計測器における水質評価の指標が、紫外線吸光度である請求項12に記載の水処理装置。
- 前記水質計測器における水質評価の指標が、蛍光強度である請求項12に記載の水処理装置。
- オゾン接触槽内に貯留された処理対象水の水面上に発生する泡の高さが泡の下限高さより低い時に、前記オゾン接触槽を開放させるとともに、前記オゾン接触槽の下部に設けられた第1供給部から前記処理対象水にオゾンガスを供給する動作と、
前記泡の高さが前記泡の下限高さより上方の泡の上限高さに達した時に、前記オゾン接触槽を密閉するとともに、前記第1供給部からのオゾンガスの供給を停止し、さらに前記オゾン接触槽の上部に設けられた第2供給部からオゾンガスを供給して前記オゾン接触槽内を加圧する動作と、
を順次繰り返し行う水処理方法。 - オゾン接触槽内に貯留された処理対象水の水面上に発生する泡の高さが、泡の下限高さより低い時に、前記オゾン接触槽を開放させるとともに、前記オゾン接触槽の下部に設けられた供給部からオゾンガスを供給する動作と、
前記泡の高さが前記泡の下限高さより上方の泡の上限高さに達した時に、前記オゾン接触槽を密閉するとともに、前記供給部からのオゾンガスの供給を継続して前記オゾン接触槽内を加圧する動作と、
を順次繰り返し行う水処理方法。
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JPH02233197A (ja) * | 1989-03-07 | 1990-09-14 | Toshiba Corp | オゾン処理装置 |
JP2007083186A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Toshiba Corp | 水処理システム |
JP2008207122A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Kurita Water Ind Ltd | 有機物含有水の処理装置および処理方法 |
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