JP2015159886A - X線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】重複領域が小さい場合においても濃度段差を補正することができるX線撮影装置を提供する。【解決手段】濃度補正部は、重複領域Pa,Pbおよびそれ以外の画素領域(領域Sa,Sb)に基づいて濃度補正を行う。重複領域のみならず、それ以外の領域(領域Sa,Sb)をも用いて濃度補正を行うことで、重複領域Pa,Pbが小さい場合においても濃度段差を補正することができる。また、位置合わせが行われたX線画像(後画像Ppost)に基づいて、濃度補正を行うのが好ましい。このように位置合わせ後に濃度補正を行うことで、画素値のパターンが互いに一致し、かつ重複領域が小さい場合においても濃度段差のない長尺画像(合成画像)を取得することができる。【選択図】図6

Description

この発明は、X線撮影を行うX線撮影装置に係り、特に、複数のX線画像を連結して長尺画像を作成する技術に関する。
従来、この種の装置として、X線管(X線照射手段)とX線検出器(X線検出手段)とを同期動作させて被検体の体軸方向に沿って移動させてX線画像をそれぞれ取得して、体軸方向にX線画像を連結して長尺画像を作成する。特に、コリメータによりX線の開き量を調節して照視野をスリット状に絞り込んで得られたX線画像を体軸方向に連結して長尺画像を作成する長尺撮影(以下、「スロット撮影」と呼ぶ)を行う手法が知られている。
ところで、長尺撮影のみならず、上下に重ね合わせたX線画像の位置合わせを行うために、「テンプレートマッチング」と呼ばれる技術を用いてサブトラクション処理や重ね合わせ処理を行う手法がある(例えば、特許文献1参照)。このテンプレートマッチングの技術を長尺撮影に適用して、個々のX線画像の位置合わせを行った後に個々のX線画像を連結して長尺画像を作成することで、連結の対象となる互いに隣接する2つのX線画像において画素値のパターンが互いに一致した長尺画像を取得することができる。
また、長尺撮影においては上述した位置合わせを行ったとしても、各々の画素値からなる画像の濃淡差を表す濃度段差が、個々のX線画像間で生じる。そこで、濃度段差を補正する濃度補正を行う手法がある(例えば、特許文献2〜4参照)。特に、特許文献3の2011−224170号公報や特許文献4の特開2000−342566号公報のように、位置合わせ後に濃度補正を行うことで、画素値のパターンが互いに一致し、かつ濃度段差のない長尺画像を取得することができる。
特許第3494692号明細書 特許第4230731号明細書 特開2011−224170号公報 特開2000−342566号公報
しかしながら、連結の対象となる互いに隣接する2つのX線画像において重複する画素領域である重複領域が極端に小さい場合には、濃度段差を補正することができないという問題がある。通常、X線画像を連結する際には互いに隣接する2つのX線画像間に空白が生じないようにするために、X線画像に重複領域が生じるように長尺撮影を行う。そして、重複領域の情報を利用して濃度補正を行う。しかし、重複領域が極端に小さいと濃度段差を完全に消去することができず、結果として濃度段差が残った状態の長尺画像が作成されてしまう。特に、スロット撮影を行う場合には、照視野をスリット状に絞り込んでX線画像が得られるので、重複領域自体が極端に小さくなってしまう。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、重複領域が小さい場合においても濃度段差を補正することができるX線撮影装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、この発明に係るX線撮影装置は、X線撮影を行うX線撮影装置であって、被検体に向けてX線を照射するX線照射手段と、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出手段と、当該X線検出手段で得られた複数のX線画像を連結して長尺画像を作成する画像連結手段と、連結の対象となる互いに隣接する2つのX線画像において重複する画素領域である重複領域およびそれ以外の画素領域に基づいて、各々の画素値からなる画像の濃淡差を表す濃度段差を補正する濃度補正を行う濃度補正手段とを備え、当該濃度補正手段によって濃度補正が行われた画素値を有したX線画像を前記画像連結手段は連結して前記長尺画像を作成することを特徴とするものである。
[作用・効果]この発明に係るX線撮影装置によれば、X線検出手段で得られた複数のX線画像を連結して長尺画像を作成する際に、濃度補正手段は、重複領域およびそれ以外の画素領域に基づいて濃度補正を行う。重複領域のみならず、それ以外の領域をも用いて濃度補正を行うことで、重複領域が小さい場合においても濃度段差を補正することができる。
上述したこの発明に係るX線撮影装置において、X線検出手段で得られた複数のX線画像のうち基準となるX線画像に基づいて残りのX線画像の位置合わせを行う位置合わせ手段を備え、当該位置合わせ手段によって位置合わせが行われたX線画像に基づいて、濃度補正手段は濃度補正を行うのが好ましい。このように位置合わせ後に濃度補正を行うことで、画素値のパターンが互いに一致し、かつ重複領域が小さい場合においても濃度段差のない長尺画像を取得することができる。
また、位置合わせ手段による位置合わせを行った後に濃度補正手段による濃度補正を行う処理を複数回繰り返してもよい。複数回繰り返すことにより、位置合わせによる連結位置を精度良く求めることができるとともに、濃度補正を精度良く行うことができる。繰り返しの回数については特に限定されず、2回でもよいし、連結位置あるいは濃度補正のためのパラメータ(例えば濃度補正係数)が変化しなくなり収束するまで当該処理を繰り返してもよい。また、縮小画像を用いて先の処理(位置合わせおよび濃度補正)を行い、実際のサイズのX線画像を用いて後の処理(位置合わせおよび濃度補正)を行うことで、高速化を図ることができる。
この発明に係るX線撮影装置によれば、濃度補正手段は、重複領域およびそれ以外の画素領域に基づいて濃度補正を行う。重複領域のみならず、それ以外の領域をも用いて濃度補正を行うことで、重複領域が小さい場合においても濃度段差を補正することができる。
実施例に係るX線撮影装置の概略図である。 実施例に係るX線撮影装置のブロック図である。 画像処理部の具体的なブロック図である。 実施例に係る一連の画像処理の流れを示したフローチャートである。 テンプレートマッチングの説明に供する前画像および後画像の模式図である。 (a)は補正係数算出に用いられる画像領域の模式図であり、(b)は補正係数算出に用いられる重み係数である。 除外画素値を設定するのに用いられる画素値に関するヒストグラムである。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
図1は、実施例に係るX線撮影装置の概略図であり、図2は、実施例に係るX線撮影装置のブロック図であり、図3は、画像処理部の具体的なブロック図である。本実施例では、X線検出手段としてフラットパネル型X線検出器(FPD: Flat Panel Detector)を例に採って説明する。
図1に示すように、本実施例に係るX線撮影装置1は、天井に沿って移動可能にX線管22を懸垂支持するX線管懸垂ユニット2、被検体Mを立位姿勢の状態でX線撮影を行うX線撮影スタンドユニット3、被検体Mを臥位姿勢の状態でX線撮影を行う臥位テーブルユニット4および被検体MのX線画像に対して画像処理を行う画像処理ユニット5(図1では図示省略)とを備えている。図2に示すように、X線管懸垂ユニット2、X線撮影スタンドユニット3、臥位テーブルユニット4および画像処理ユニット5は互いに通信ケーブル6によって電気的に接続されており、この通信ケーブル6によって、X線管懸垂ユニット2、X線撮影スタンドユニット3、臥位テーブルユニット4および画像処理ユニット5は互いに通信可能に構成される。
X線管懸垂ユニット2は、図1に示すように、天井に沿って移動可能で上下に伸縮可能な支柱21と、その支柱21により支持され向きが調整可能なX線管22とを備えている。また、X線管懸垂ユニット2は、図2に示すように、X線管22の位置や角度を検出する位置検出部23と、位置検出部23により得られた位置情報のアナログ電圧をディジタルデータに変換するA/D変換器24とを備えている。その他に、X線管懸垂ユニット2は、メモリ部25と入力部26と出力部27と制御部28とを備えている。X線管22は、この発明におけるX線照射手段に相当する。
X線撮影スタンドユニット3は、図1に示すように、被検体Mを立位姿勢で支持する立位スタンド31と、この立位スタンド31に搭載され上下に昇降移動可能なフラットパネル型X線検出器(FPD)32とを備えている。また、X線撮影スタンドユニット3は、図2に示すように、FPD32の位置を検出する位置検出部33と、位置検出部33により得られた位置情報のアナログ電圧をディジタルデータに変換するA/D変換器34とを備えている。その他に、X線撮影スタンドユニット3は、メモリ部35と制御部36とを備えている。なお、X線管懸垂ユニット2と同様に、X線撮影スタンドユニット3は入力部と出力部とを備えてもよい。また、X線撮影スタンドユニット3にメモリ部35や制御部36を備えずに、X線管懸垂ユニット2の制御部28が、X線撮影スタンドユニット3のFPD32などを直接的に制御してもよい。X線撮影スタンドユニット3のFPD32、後述する臥位テーブルユニット4のFPD42は、この発明におけるX線検出手段に相当する。
臥位テーブルユニット4は、図1に示すように、被検体Mを臥位姿勢で載置する臥位テーブル41と、この臥位テーブル41に搭載され水平移動可能なフラットパネル型X線検出器(FPD)42とを備えている。また、臥位テーブルユニット4は、図2に示すように、FPD42の位置を検出する位置検出部43と、位置検出部43により得られた位置情報のアナログ電圧をディジタルデータに変換するA/D変換器44とを備えている。その他に、臥位テーブルユニット4は、メモリ部45と制御部46とを備えている。なお、X線管懸垂ユニット2と同様に、臥位テーブルユニット4は入力部と出力部とを備えてもよい。また、臥位テーブルユニット4にメモリ部45や制御部46を備えずに、X線管懸垂ユニット2の制御部28が、臥位テーブルユニット4のFPD42などを直接的に制御してもよい。
画像処理ユニット5は、図2に示すように、X線撮影スタンドユニット3のFPD32あるいは臥位テーブルユニット4のFPD42で得られた複数のX線画像に対して画像処理を行う画像処理部51を備えている。その他に、画像処理ユニット5は、FPD32あるいはFPD42で得られた直後のX線画像(収集画像)や前処理後のX線画像(前処理後画像)や前処理後のX線画像を縮小した画像(前処理後縮小画像)や連結後の長尺画像(合成画像)を書き込んで記憶するメモリ部52を備えている。なお、X線管懸垂ユニット2と同様に、画像処理ユニット5は入力部と出力部とを備えてもよい。また、画像処理ユニット5にメモリ部52を備えずに、X線管懸垂ユニット2のメモリ部25に、収集画像や前処理後画像や前処理後縮小画像や合成画像を書き込んで記憶するように構成してもよい。具体的な画像処理部51の機能については図3で後述する。
X線管懸垂ユニット2の支柱21は、天井に沿って敷設されたレールRに沿って移動可能である。図1の紙面の奥行き方向にも沿ってレールRは敷設され、奥行き方向にも沿って支柱21は移動可能である。この支柱21は伸縮可能に構成され、この支柱21によってX線管22が支持されることにより、X線管22は水平/昇降移動可能である。また、X線管22は向きが調整可能である。したがって、X線撮影スタンドユニット3の立位スタンド31の方に向けて、図1の実線に示すようにX線管22を水平/昇降移動させて向きを調整して、立位姿勢でX線撮影を行うことが可能である。また、臥位テーブルユニット4の臥位テーブル41の方に向けて、図1の2点鎖線に示すようにX線管22を水平/昇降移動させて向きを調整して、臥位姿勢でX線撮影を行うことも可能である。
図2に示すように、X線管22には位置検出部23が配設され、その位置検出部23によってX線管22の位置や角度を検出する。位置検出部23は例えばポテンショメータで構成され、X線管22の移動や回転移動に伴ってポテンショメータの抵抗値が変化し、その抵抗値に伴って基準電圧に対して出力電圧が変化する。この出力電圧はアナログ電圧であって、ポテンショメータにより得られた位置情報(角度も含む)のアナログ電圧をA/D変換器24に送り込み、A/D変換器24はアナログ電圧をディジタルデータに変換する。
X線管懸垂ユニット2のメモリ部25は、制御部28を介して、長尺撮影範囲や撮影毎のX線画像取得エリアや各撮影における撮影位置を書き込んで記憶し、適宜必要に応じて読み出す。X線管懸垂ユニット2のメモリ部25や、X線撮影スタンドユニット3のメモリ部35や、臥位テーブルユニット4のメモリ部45や、画像処理ユニット5のメモリ部52は、ROM(Read-only Memory)やRAM(Random-Access Memory)などに代表される記憶媒体で構成されている。
X線管懸垂ユニット2の入力部26は、操作者が入力したデータや命令を制御部28に送り込む。入力部26は、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイスで構成されている。本実施例では、立位姿勢で長尺撮影を行う場合には位置決定ボタン(上端位置決定ボタンおよび下端位置決定ボタン)(いずれも図示省略)を押下することで、そのときの上端位置および下端位置を決定して、長尺撮影範囲を決定する。また、臥位姿勢で長尺撮影を行う場合には位置決定ボタン(左端位置決定ボタンおよび右端位置決定ボタン)(いずれも図示省略)を押下することで、そのときの左端位置および右端位置を決定して、長尺撮影範囲を決定する。
X線管懸垂ユニット2の出力部27は、モニタなどに代表される表示部やプリンタなどで構成されている。出力部27が表示部の場合には出力表示し、出力部27がプリンタの場合には出力印刷する。
X線管懸垂ユニット2の制御部28は、X線管懸垂ユニット2を構成する各部分を統括制御する。X線管懸垂ユニット2の制御部28や、X線撮影スタンドユニット3の制御部36や、臥位テーブルユニット4の制御部46や、画像処理ユニット5の画像処理部51は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されている。
図1に示すように、X線撮影スタンドユニット3の立位スタンド31は床面に対して設置されている。X線撮影スタンドユニット3のFPD32は、立位スタンド31に沿って上下に昇降移動可能である。一方、臥位テーブルユニット4の臥位テーブル41も床面に対して設置されている。臥位テーブルユニット4のFPD42は、臥位テーブル41内を水平移動可能である。
図2に示すように、X線撮影スタンドユニット3のFPD32には位置検出部33が配設され、その位置検出部33によってFPD32の位置を検出する。一方、臥位テーブルユニット4のFPD42にも位置検出部43が配設され、その位置検出部43によってFPD42の位置を検出する。X線管懸垂ユニット2の位置検出部23と同様に、X線撮影スタンドユニット3の位置検出部33や、臥位テーブルユニット4の位置検出部43もポテンショメータで構成され、FPD32,42の移動に伴ってポテンショメータの抵抗値が変化し、その抵抗値に伴って基準電圧に対して出力電圧が変化する。この出力電圧はアナログ電圧であって、ポテンショメータにより得られた位置情報のアナログ電圧を、X線撮影スタンドユニット3の場合にはA/D変換器34に送り込み、臥位テーブルユニット4の場合にはA/D変換器44に送り込み、A/D変換器34,44はアナログ電圧をディジタルデータにそれぞれ変換する。また、X線撮影スタンドユニット3や臥位テーブルユニット4のポテンショメータにより得られた位置情報のアナログ電圧を、通信ケーブル6を介してX線管懸垂ユニット2にも送り込む。
X線撮影スタンドユニット3のメモリ部35は、長尺撮影におけるFPD32の上端位置および下端位置を書き込んで記憶し、適宜必要に応じて読み出す。一方、臥位テーブルユニット4のメモリ部45は、長尺撮影におけるFPD42の左端位置および右端位置を書き込んで記憶し、適宜必要に応じて読み出す。
X線撮影スタンドユニット3の制御部36は、X線撮影スタンドユニット3を構成する各部分を統括制御し、臥位テーブルユニット4の制御部46は、臥位テーブルユニット4を構成する各部分を統括制御する。
X線管懸垂ユニット2の制御部28と、X線撮影スタンドユニット3の制御部36とを、通信ケーブル6によって電気的に接続し、X線管懸垂ユニット2の制御部28と、臥位テーブルユニット4の制御部46とを、通信ケーブル6によって電気的に接続し、X線管懸垂ユニット2の制御部28と、画像処理ユニット5の画像処理部51とを、通信ケーブル6によって電気的に接続する。このように接続することによって、X線管懸垂ユニット2、X線撮影スタンドユニット3、臥位テーブルユニット4および画像処理ユニット5を互いに通信可能に構成する。その他に、各制御部28,36,46は、X線管22やFPD32,42を駆動制御し、図示を省略するモータを各制御部28,36,46が制御することによりX線管22やFPD32,42をモータ駆動させる。このモータ駆動により、X線管22やFPD32,42を所望の位置に制御し、X線管22を所望の位置に制御することができる。
立位姿勢での長尺撮影では、通信ケーブル6を介してX線管懸垂ユニット2の制御部28およびX線撮影スタンドの制御部36は同期制御する。X線管懸垂ユニット2の制御部28は、X線管22をモータ駆動させて上下に昇降移動させながら、X線管22からX線を照射し続ける。一方、X線管22の上下の昇降移動に同期して、X線撮影スタンドの制御部36はFPD32をモータ駆動させて上下に昇降移動させる。このようにして、X線管22は立位姿勢の被検体M(図1を参照)に向けてX線を照射し続けながら、X線管22とFPD32とを同期動作させて被検体Mの体軸方向(立位姿勢では上下方向)に沿って移動させて、被検体Mを透過したX線をFPD32が検出することによりX線画像をそれぞれ取得する。なお、X線管22を固定した状態でFPD32にX線が常に照射されるようにX線管22の向きを調整して傾け続けながら、X線管22からX線を照射して長尺撮影を行ってもよい。
臥位姿勢での長尺撮影では、通信ケーブル6を介してX線管懸垂ユニット2の制御部28および臥位テーブルユニット4の制御部46は同期制御する。X線管懸垂ユニット2の制御部28は、X線管22をモータ駆動させて水平移動させながら、X線管22からX線を照射し続ける。一方、X線管22の水平移動に同期して、臥位テーブルユニット4の制御部46はFPD42をモータ駆動させて水平移動させる。このようにして、X線管22は臥位姿勢の被検体M(図1を参照)に向けてX線を照射し続けながら、X線管22とFPD42とを同期動作させて被検体Mの体軸方向(臥位姿勢では水平方向)に沿って移動させて、被検体Mを透過したX線をFPD42が検出することによりX線画像をそれぞれ取得する。なお、X線管22を固定した状態でFPD42にX線が常に照射されるようにX線管22の向きを調整して傾け続けながら、X線管22からX線を照射して長尺撮影を行ってもよい。
画像処理部51は、図3に示すように、FPD32,42(図1および図2を参照)で得られた直後のX線画像(収集画像)に対してオフセット補正やグリッド除去などの前処理を行う前処理部51Aと、前処理部51Aで前処理された前処理後のX線画像(前処理後画像)に対して縮小や背景解析などの後処理を行う後処理部51Bと、前処理部51Aで前処理された前処理後画像や後処理部51Bで後処理された前処理後画像を縮小した画像(前処理後縮小画像)の位置合わせを行う位置合わせ部51Cと、位置合わせを行った後のX線画像に対して濃度補正を行う濃度補正部51Dと、濃度補正部51Dで濃度補正が行われたX線画像を体軸方向に連結して長尺画像(合成画像)を作成する画像連結部51Eとを備えている。図3および後述する図4では、符号Pを収集画像とし、符号Pを前処理後画像とし、符号Pを前処理後縮小画像とし、符号Pを長尺画像(合成画像)とする。位置合わせ部51Cは、この発明における位置合わせ手段に相当し、濃度補正部51Dは、この発明における画像補正手段に相当し、画像連結部51Eは、この発明における画像連結手段に相当する。
次に、具体的な画像処理部51(図2および図3を参照)の機能について、図4〜図7を参照して説明する。図4は、実施例に係る一連の画像処理の流れを示したフローチャートであり、図5は、テンプレートマッチングの説明に供する前画像および後画像の模式図であり、図6(a)は、補正係数算出に用いられる画像領域の模式図であり、図6(b)は、補正係数算出に用いられる重み係数であり、図7は、除外画素値を設定するのに用いられる画素値に関するヒストグラムである。
図4のステップS1(前処理)については前処理部51A(図3を参照)が行う。ステップS2(縮小)およびステップS3(背景解析)については後処理部51B(図3を参照)が行う。ステップS4(マッチング)およびステップS6(マッチング)については位置合わせ部51C(図3を参照)が行う。ステップS5(補正係数算出),ステップS7(補正係数算出)およびステップS8(補正係数調整)については濃度補正部51D(図3を参照)が行う。ステップS9(画像連結)については画像連結部51E(図3を参照)が行う。
(ステップS1)前処理
FPD32,42(図1および図2を参照)で得られた直後のX線画像(収集画像)Pに対してオフセット補正やグリッド除去などの前処理を行う。X線を照射しなくとも画素値に一定のオフセット値が重畳される場合には、予め非照射時におけるFPDから得られたオフセット画像(各々のオフセット値を画素毎に並べた画像)を取得し、収集画像Pからオフセット値を減算するオフセット補正を行う。また、被検体M(図1を参照)による散乱線がFPDに入射されないようにFPDの検出面側にグリッド(図示省略)が配設される。このグリッドによりグリッド縞あるいはモアレが生じるので、グリッド除去(例えば空間周波数に変換してグリッド周波数を除去した後に実空間に逆変換)を行う。これらのオフセット補正やグリッド除去については公知の技術であるので、詳しい説明を省略する。
(ステップS2)縮小
ステップS1で後処理された前処理後のX線画像(前処理後画像)Pに対して縮小する。この縮小は、後述するステップS3(背景解析),ステップS4(マッチング)およびステップS5(補正係数算出)の高速化のための処理である。縮小率については特に限定されない。高速化に応じて縮小率を適宜決定すればよい。また、画像の縦横ともに同じ縮小率で縮小を行ってもよいし、画像の縦横を互いに異なる縮小率で縮小をそれぞれ行ってもよい。縮小についても公知の技術であるので、詳しい説明を省略する。
(ステップS3)背景解析
被検体M以外の部分の背景領域においてはハレーションを起こしている可能性がある。ハレーションを起こしていなくとも背景領域については、後述するステップS5(補正係数算出)およびステップS7(補正係数算出)で除外するのがより好ましい。そこで、背景解析を行ってハレーション判定閾値および背景閾値を求める。ハレーション判定閾値をhとし、背景閾値をbとする。
なお、後述するステップS5(補正係数算出)およびステップS7(補正係数算出)でハレーション判定閾値hおよび背景閾値bを用いて演算を行うので、ステップS5(補正係数算出)ではステップS2で縮小された各前処理後縮小画像Pに対してハレーション判定閾値hおよび背景閾値bを求め、ステップS7(補正係数算出)では各収集画像P(あるいは各前処理後画像P)に対してハレーション判定閾値hおよび背景閾値bを求める。なお、連結方向を縦方向とした場合において、精度向上のために各X線画像の上下について背景閾値を別々に求めてもよい。背景解析についても公知の技術であるので、詳しい説明を省略する。
(ステップS4)マッチング
ステップS2で縮小された各前処理後縮小画像Pの位置合わせを行う。本実施例では、位置合わせとして「テンプレートマッチング」を採用する。後述するステップS6(マッチング)で前処理後画像Pのテンプレートマッチングを行うので、そこで詳しく説明する。
(ステップS5)補正係数算出
ステップS4でマッチングされた各前処理後縮小画像Pに基づいて、濃度補正係数を求める。後述するステップS7(補正係数算出)で前処理後画像Pに関する濃度補正係数を算出するので、そこで詳しく説明する。
(ステップS6)マッチング
ステップS1で得られた前処理後画像Pのテンプレートマッチングを行う。先に撮影されたX線画像(前画像)を基準として、その基準となる前画像に基づいて後に撮影されたX線画像(後画像)の位置合わせ(マッチング)を行う。
具体的には、連結の対象となる互いに隣接する2つのX線画像(ここでは前処理後画像P)のうち、図5に示すように、前画像Ppreにおける重複領域Pa内の領域(図5では矩形領域)をテンプレートTempとして設定する。後画像Ppostにおける重複領域Pb内で、かつテンプレートTempと同じ大きさ・形状の領域をマッチング領域Matchとして設定する。初期値を基準にマッチング領域Matchを図中の矢印のように上下・左右に動かしながらマッチングを行う。
マッチングの補正係数をfgC^とすると、テンプレートTemp内の画素値の平均値を、マッチング領域Match内の画素値の平均値で割った値を補正係数fgC^として求める。
この補正係数fgC^をマッチング領域Match内の各画素値に乗じて画素毎に並べた画像を生成し、評価関数に基づいてテンプレートマッチングを行う。テンプレートTempおよびマッチング領域Matchについて各画素値の二乗誤差の合計を評価関数として求め、マッチング領域Matchを上下・左右に動かしながら評価関数が最小となる位置を連結位置pとして算出する。あるいは、マッチング領域Matchを上下・左右に動かしながら補正係数fgC^が1に最も近づく位置を連結位置pとして算出してもよい。また、領域の端部ではコリメータなどにより信頼度が低く、領域の中央に近づくほど信頼度が高くなるので、テンプレートTemp内の領域の中央にしたがうにつれて評価関数の重みが大きくなるようにしてもよい。
(ステップS7)補正係数算出
ステップS6でマッチングが行われたX線画像に基づいて濃度補正係数を算出する。濃度補正係数をfgCとすると、図6(a)に示すように重複領域Pa,Pbの中央Cから一定範囲の各画像領域での画素値の指標値(例えば平均値,最大値,最小値,中央値,最頻値など)の比を濃度補正係数fgCとして求める。
具体的には、図6(a)に示すように、重複領域Pa,Pbから端の領域を除外した領域Ma,Mbに加え、指定した長さExV分の領域Sa,Sbを対象に濃度補正係数fgCを求める。すなわち、重複領域Pa,Pbおよびそれ以外の画素領域(図6(a)では領域Sa,Sb)に基づいて濃度補正係数fgCを求める。上述したように、領域Ma,Mbおよび領域Sa,Sb(中央Cから一定範囲の各画像領域)での画素値の指標値の比を濃度補正係数fgCとして求めればよいが、好ましくは重み付け加算を画素数で除算した値を指標値として求め、その指標値の比を濃度補正係数fgCとして求めることで、領域の中央に近づくほど信頼度が高くなることにより、精度がより一層向上する。
具体的には、図6(b)に示すように連結方向(縦方向)をy座標として横軸にして、重複領域Pa,Pbの中央Cで1,中央Cから向かって領域Saの上端で0(または領域Sbの下端で0)となって単調減少する重み係数を画素値に乗じたものを合計する。これにより、前画像Ppreにおける領域Ma,Sa(Ma+Sa)内の画素値に関する重み付け加算を求めるとともに、後画像Ppostにおける領域Mb,Sb(Mb+Sb)内の画素値に関する重みづけ加算を求める。そして、前画像Ppreに関する重み付け加算を、領域Ma,Sa(Ma+Sa)の画素数で割った値を前画像Ppreに関する指標値として求める。同様に、後画像Ppostに関する重み付け加算を、領域Mb,Sb(Mb+Sb)の画素数で割った値を後画像Ppostに関する指標値として求める。そして、前画像Ppreに関する指標値を後画像Ppostに関する指標値で割った値を濃度補正係数fgCとして求める。
なお、領域Ma,Mbを求める際における端の領域の除外については、操作者が適宜設定すればよい。除外する指定長(画素ライン数)を設定する、あるいは重複領域と除外すべき領域との比(指定比)を設定して、設定された値に応じて端の領域を除外する。また、必ずしも画素ライン数などで除外する必要はなく、図7に示すように除外画素値Ra,Rbを設定して、その除外画素値Ra,Rbよりも大きい画素値を有した画素のみを除外してもよい。端の領域は背景領域であり、ハレーションを起こしている可能性がある。また、ハレーションを起こしていなくとも背景領域での画素値は、被検体領域での画素値と比較すると総じて高くなっているので、除外画素値Ra,Rbよりも大きい画素値を有した画素を、濃度補正を行う際に除外するのが好ましい。
図7に示すように、横軸を階級(画素値)とし、縦軸を度数(頻度)とした画素値に関するヒストグラムを、領域Ma,Sa(Ma+Sa)について求めるとともに、領域Mb,Sb(Mb+Sb)について求める。領域Ma,Sa(Ma+Sa)においては、図7(a)に示すように、画素値が評価上限値L以上の画素数をSとして、画素数Sの5%(S×5%)を初めて超える画素値を除外画素値Raとする。同様に、領域Mb,Sb(Mb+Sb)においては、図7(b)に示すように、画素値が評価上限値L以上の画素数をSとして、画素数Sの5%(S×5%)を初めて超える画素値を除外画素値Rbとする。そして、その除外画素値Ra,Rbよりも大きい画素値を有した画素のみを除外する。つまり、画素数Sの5%(S×5%)までは背景領域に入り込んでいたとしても領域Ma,Mbの一部に利用する。
ここで、評価上限値Lについては、上述したステップS3(背景解析)で得られたハレーション判定閾値hおよび背景閾値bを用いて求める。例えば、解析対象係数をk(0<k<1)として設定し、ハレーション判定閾値h,背景閾値bに解析対象係数kを乗じた値(b×k)の小さい方の値を評価上限値Lとして求める。
(ステップS8)補正係数調整
グリッドの配設時での僅かな傾斜により画像の左右に濃淡差が生じる場合がある。したがって、上述したステップS1(前処理)においてグリッド除去を行ったとしてもグリッドムラによる左右濃淡差が生じる場合がある。そこで、X線画像(ステップS1で得られた前処理後画像P)を左右に分割して、濃度補正係数fgCを補間することにより調整する。
例えば、前処理後画像Pのうち、前画像Ppreを左右に分割した領域をPpre_Left,Ppre_Rightとするとともに、後画像Ppostを左右に分割した領域をPpost_Left,Ppost_Rightとする。そして、分割された領域毎に得られた濃度補正係数fgCの補間を行う。
前画像Ppreの左領域Ppre_Leftでの画素値の指標値を、後画像Ppostの左領域Ppost_Leftでの画素値の指標値で割った値(つまり左領域の濃度補正係数)をalpha_Leftとする。同様に、前画像Ppreの右領域Ppre_Rightでの画素値の指標値を、後画像Ppostの右領域Ppost_Rightでの画素値の指標値で割った値(つまり右領域の濃度補正係数)をalpha_Rightとする。すると、補間後の濃度補正係数fgCは下記(1)式により求められる。
α=alpha_Left・(1−r)+alpha_Right・r…(1)
ただし、α=濃度補正係数fgCである。ここで、連結方向(縦方向)をy座標として、それに垂直な水平方向(横方向)をx座標としたときに、横方向の画像幅で正規化したx座標の距離をrとする。つまり、補間の対象となる画素のx座標を横方向の画像幅で割った値を距離rとする。すなわち、距離rの重み付け加算により濃度補正係数fgCの補間を行う。
グリッドムラによる左右濃淡差が生じない場合にはステップS7で得られた濃度補正係数fgCを用いて、グリッドムラによる左右濃淡差が生じる場合にはステップS8(上記(1)式)で調整された濃度補正係数fgCを用いて、後画像Ppostの濃度補正を行う。つまり、前画像Ppreに基づいて後画像Ppostに対して濃度補正を行う。重複領域Pbおよびそれ以外の領域も含めた後画像Ppostの全画素の画素値に濃度補正係数fgCを乗じたものを画素毎に並べることにより濃度補正が行われた画素値を有した後画像Ppostを求める。今度は、当該後画像Ppostを前画像Ppreにして、さらに後に撮影されたX線画像を後画像Ppostにして、同様の画像処理を行う。この画像処理を繰り返すことにより、残りのX線画像の位置合わせおよび濃度補正が順次に行われる。
(ステップS9)画像連結
ステップS8で濃度補正が行われた画素値を有したX線画像を被検体M(図1を参照)に連結して長尺画像(合成画像)Pを作成する。
本実施例に係るX線撮影装置1によれば、フラットパネル型X線検出器(FPD)32,42で得られた複数のX線画像を連結して長尺画像を作成する際に、濃度補正部51Dは、重複領域Pa,Pbおよびそれ以外の画素領域(図6(a)では領域Sa,Sb)に基づいて濃度補正を行う。重複領域Pa,Pbのみならず、それ以外の領域をも用いて濃度補正を行うことで、重複領域が小さい場合においても濃度段差を補正することができる。
本実施例では、FPD32,42で得られた複数のX線画像のうち基準となるX線画像(本実施例では前画像Ppre)に基づいて残りのX線画像(本実施例では後画像Ppost)の位置合わせを行う位置合わせ部51Cを備え、当該位置合わせ部51Cによって位置合わせが行われたX線画像(後画像Ppost)に基づいて、濃度補正部51Dは濃度補正を行うのが好ましい。このように位置合わせ後に濃度補正を行うことで、画素値のパターンが互いに一致し、かつ重複領域が小さい場合においても濃度段差のない長尺画像(合成画像)Pを取得することができる。
また、位置合わせ部51Cによる位置合わせを行った後に濃度補正部51Dによる濃度補正を行う処理を複数回繰り返してもよい。複数回繰り返すことにより、位置合わせによる連結位置pを精度良く求めることができるとともに、濃度補正を精度良く行うことができる。繰り返しの回数については特に限定されず、本実施例のように2回でもよいし、連結位置pあるいは濃度補正のためのパラメータ(例えば濃度補正係数fgC)が変化しなくなり収束するまで当該処理を繰り返してもよい。また、本実施例のように縮小画像(前処理後縮小画像P)を用いて先の処理(位置合わせおよび濃度補正、すなわち図4のステップS4(マッチング)およびステップS5(補正係数算出))を行い、実際のサイズのX線画像(前処理後画像P)を用いて後の処理(位置合わせおよび濃度補正、すなわち図4のステップS6(マッチング)およびステップS7(補正係数算出))を行うことで、高速化を図ることができる。
なお、本実施例では、コリメータにより照視野をスリット状に絞り込んで得られた短冊状のX線画像を連結して長尺画像を作成するスロット撮影に適用している。もちろん、スロット撮影以外において、照視野をスリット状に絞り込まずに得られたFPDと同サイズのX線画像を連結して長尺画像を作成する通常の長尺撮影にも適用することができる。通常の長尺撮影においても、スロット撮影と同様の効果を奏する。また、通常の長尺撮影においても、X線管とFPDとを平行に移動させながら長尺撮影を行ってもよいし、X線管を固定した状態でX線管の向きを調整して傾け続けながら長尺撮影を行ってもよい。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、X線撮影装置は、図1に示すような装置であったが、複数のX線画像を連結して長尺画像を作成する長尺撮影を行う装置であれば、立位姿勢のみの長尺撮影を行う装置であってもよいし、臥位姿勢のみの長尺撮影を行う装置であってもよい。また、立位姿勢・臥位姿勢の両方が適用可能な傾斜可能なテーブルを備えた長尺撮影を行う装置であってもよい。
(2)上述した実施例では、X線検出手段として、フラットパネル型X線検出器を例に採って説明したが、X線検出手段としては、例えばイメージインテンシファイア(I.I)などのように通常において用いられるものであれば、特に限定されない。
(3)上述した実施例では、先に撮影されたX線画像(前画像)に基づいて、後に撮影されたX線画像(後画像)に対して濃度補正を行ったが、逆に後画像に基づいて前画像に対して濃度補正を行ってもよい。位置合わせについても、基準となるX線画像は上述した実施例のように前画像であって、前画像に基づいて後画像の位置合わせを行ってもよいし、逆に、基準となるX線画像は後画像であって、後画像に基づいて前画像の位置合わせを行ってもよい。
(4)上述した実施例では、背景領域での画素値は高く、被検体領域での画素値は低かったが、逆に背景領域での画素値が低く、被検体領域での画素値が高い場合にも同様に適用することができる。
(5)上述した実施例では、位置合わせとして「テンプレートマッチング」を採用したが、テンプレートマッチング以外の位置合わせの手法で公知の手法であれば、位置合わせの具体的な手法については特に限定されない。
(6)上述した実施例では、位置合わせ(実施例ではテンプレートマッチング)を行ったが、画素値のパターンが互いに一致している場合には必ずしも位置合わせを行う必要はない。
(7)上述した実施例では、濃度補正係数fgCを補間したが、グリッドムラによる濃淡差が生じない場合には、必ずしも濃度補正係数fgCを補間する必要はない。
(8)上述した実施例では、位置合わせを行った後に濃度補正を行う処理を複数回繰り返したが、必ずしも繰り返す必要はない。
(9)上述した実施例では、重複領域Pa,Pbおよびそれ以外の画素領域(図6(a)では領域Sa,Sb)は互いに隣接していたが、重複領域Pa,Pbの端の領域を除外して、複数の画素ラインから離間した領域を用いて濃度補正を行ってもよい。ただし、重複領域Pa,Pbに隣接した画素領域を用いて濃度補正を行う方が、精度が向上する。
1 … X線撮影装置
22 … X線管
32,42 … フラットパネル型X線検出器(FPD)
51C … 位置合わせ部
51D … 濃度補正部
51E … 画像連結部
Ppre … 前画像(先に撮影されたX線画像)
Ppost … 後画像(後に撮影されたX線画像)
Pa,Pb … 重複領域
Temp … テンプレート
Match … マッチング領域
p … 連結位置
fgC … 濃度補正係数
… 長尺画像(合成画像)
M … 被検体

Claims (3)

  1. X線撮影を行うX線撮影装置であって、
    被検体に向けてX線を照射するX線照射手段と、
    前記被検体を透過したX線を検出するX線検出手段と、
    当該X線検出手段で得られた複数のX線画像を連結して長尺画像を作成する画像連結手段と、
    連結の対象となる互いに隣接する2つのX線画像において重複する画素領域である重複領域およびそれ以外の画素領域に基づいて、各々の画素値からなる画像の濃淡差を表す濃度段差を補正する濃度補正を行う濃度補正手段と
    を備え、
    当該濃度補正手段によって濃度補正が行われた画素値を有したX線画像を前記画像連結手段は連結して前記長尺画像を作成することを特徴とするX線撮影装置。
  2. 請求項1に記載のX線撮影装置において、
    前記X線検出手段で得られた複数のX線画像のうち基準となるX線画像に基づいて残りのX線画像の位置合わせを行う位置合わせ手段を備え、
    当該位置合わせ手段によって位置合わせが行われたX線画像に基づいて、前記濃度補正手段は前記濃度補正を行うことを特徴とするX線撮影装置。
  3. 請求項2に記載のX線撮影装置において、
    前記位置合わせ手段による位置合わせを行った後に前記濃度補正手段による前記濃度補正を行う処理を複数回繰り返すことを特徴とするX線撮影装置。
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