JP2015159784A - 培養容器搬送トレイおよびこれを備えた細胞培養装置、搬送装置 - Google Patents
培養容器搬送トレイおよびこれを備えた細胞培養装置、搬送装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015159784A JP2015159784A JP2014038074A JP2014038074A JP2015159784A JP 2015159784 A JP2015159784 A JP 2015159784A JP 2014038074 A JP2014038074 A JP 2014038074A JP 2014038074 A JP2014038074 A JP 2014038074A JP 2015159784 A JP2015159784 A JP 2015159784A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- culture
- transport tray
- culture container
- main body
- transport
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M23/00—Constructional details, e.g. recesses, hinges
- C12M23/52—Mobile; Means for transporting the apparatus
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M23/00—Constructional details, e.g. recesses, hinges
- C12M23/02—Form or structure of the vessel
- C12M23/04—Flat or tray type, drawers
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Sustainable Development (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Clinical Laboratory Science (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
Abstract
【解決手段】搬送トレイ51,52は、アイソレータ内に形成された清浄操作空間において処理された細胞が入れられた培養容器11が載置され、培養室側に設けられた培養棚まで培養容器11を搬送する搬送機構へ受け渡される。搬送トレイ51,52は、本体部51a,52aと、係止部51d,52dと、を備えている。本体部51a,52aは、細胞が入れられる培養容器11が載置される載置面を有する。係止部51d,52dは、搬送機構42側に設けられた溝部42caに係止される。
【選択図】図7
Description
例えば、特許文献1には、培養容器の落下等の問題の発生を防止するために、検体が投入された培地を貯留可能な培養容器の外部に着脱可能なアダプタを取り付けることで、ロボット等による培養容器のハンドリングを容易化した構成について開示されている。
すなわち、上記公報に開示された培養容器用アダプタでは、ロボット等の自動機による搬送が行われる前に、処置室に設けられたグローブに手を入れた状態で細胞が入れられた容器に前処理を行った後、搬送装置側の所定の位置へ処置者の手によって、培養容器を受け渡す必要がある。
本発明の課題は、細胞が入れられた培養容器を細胞操作チャンバ側からインキュベータ側へ搬送する搬送装置に対して、精度よく所定の位置へ載置することが可能な培養容器搬送トレイおよびこれを備えた細胞培養装置、搬送装置を提供することにある。
これにより、細胞操作チャンバの下流側に配置された搬送装置の所定の位置に、人の手によって培養容器搬送トレイを載せる際には、搬送装置側の溝部へ係止部を係止させるように置くことで、容易に、搬送装置側における培養容器搬送トレイの位置決めを行うことができる。
第2の発明に係る培養容器搬送トレイは、第1の発明に係る培養容器搬送トレイであって、培養室側に設けられたロボットハンドによって把持される把持部を、さらに備えている。
ここで、上記把持部は、ロボットハンドによるハンドリングがしやすいように、例えば、本体部の端部に設けられていればよい。
これにより、ロボットハンドは、搬送装置側に設けられた溝部に係止部が係止された状態で所定の位置に精度よく載置された培養容器搬送トレイを、容易に把持することができる。
ここでは、位置決め用の係止部を、ロボットハンドによって把持される把持部の近傍に設けている。
これにより、ロボットハンドは、位置決め用に設けられた係止部の近傍を把持して搬送することができるため、位置決め用の係止部によって正確な位置に載置された培養容器搬送トレイをより正確に把持することができる。また、係止部を把持側に設けることで、搬送装置側の溝部に係止部が正確に係止されているか否かを視認することができる。
ここでは、培養棚に設けられた位置決めピンが挿入される位置決め穴を設けている。
これにより、培養容器搬送トレイを培養棚に載置する際には、位置決めピンが挿入される位置決め穴によって位置決めを行うことで、より正確に培養棚の所定の位置へ培養容器搬送トレイを載置することができる。
ここでは、培養棚に設けられた位置決めピンが挿入される位置決め穴を、上述した把持部の近傍に設けている。
第6の発明に係る培養容器搬送トレイは、第1から第5の発明のいずれか1つに係る培養容器搬送トレイであって、本体部上に載置される培養容器の種類ごとに異なる形状が形成された突出部をさらに備えている。
ここで、上記突出部の形状が異なるとは、培養容器の種類によって、突出量が異なる、突出の有無、突出部の間隔、突出部の形状(円弧状、三角形、四角形等)が異なる等、が含まれる。
第7の発明に係る培養容器搬送トレイは、第1から第6の発明のいずれか1つに係る培養容器搬送トレイであって、本体部の載置面上に立設されており、本体部上に載置される培養容器を保持する複数の容器保持用ロッドを、さらに備えている。
ここで、上記容器保持用ロッドには、例えば、シャーレ等の平面視において略円形の培養容器の外周面の一部に当接する位置に複数設けられた円柱状の棒状部材等が含まれる。
これにより、載置面上に載置された培養容器が培養容器搬送トレイから落下しないように保持することができる。
ここでは、上記容器保持用ロッドを、本体部の四隅と、平面視において円形の培養容器の間における本体部の中央部寄りにオフセットされた位置と、にそれぞれ配置している。
第9の発明に係る培養容器搬送トレイは、第1から第8の発明のいずれか1つに係る培養容器搬送トレイであって、本体部に載置される培養容器の種類に関する情報を、無線を介して送信する無線タグが取り付けられる無線タグ取付部を、さらに備えている。
これにより、培養容器搬送トレイ上に載置された培養容器の種類を正確に管理して、培養空間における所望の棚に確実に培養容器を搬送することができる。
第10の発明に係る培養容器搬送トレイは、第9の発明に係る培養容器搬送トレイであって、無線タグ取付部は、通信障害防止用の切欠き部を有している。
これにより、無線タグによる通信を確実に行うことで、培養空間における所望の棚に確実に培養容器を搬送することができる。
第11の発明に係る搬送装置は、第1から第10の発明のいずれか1つに係る培養容器搬送トレイと、係止部が係止される溝部と、を備えている。
これにより、搬送装置側における所定の位置に溝部を設けておくだけで、培養容器搬送トレイを所定の位置に精度よく載置することができる。
第12の発明に係る細胞培養装置は、第4または第5の発明に係る培養容器搬送トレイと、位置決め穴に挿入される位置決めピンを有する培養棚と、を備えている。
これにより、培養棚における所定の位置に、位置決めピンを立設するだけで、培養容器搬送トレイを所定の位置に精度よく載置することができる。
第13の発明に係る搬送装置は、第6の発明に係る培養容器搬送トレイと、突出部を検出して培養容器の種別を判定する種別検出部と、を備えている。
ここで、種別検出部には、例えば、押圧センサや近接センサ、突出部の形状を読み取る画像処理部等が含まれる。
これにより、培養容器搬送トレイが搬送装置に受け渡された状態で、培養容器搬送トレイの載置面に載せられた培養容器の種類を判別することができる。この結果、培養空間における所望の棚に確実に培養容器を搬送することができる。
なお、以下の説明において登場する清浄操作空間には、滅菌または除染された空間や、清浄度の高いクリーンルーム等が含まれる。
本実施形態に係る細胞培養システム1は、清浄操作空間S1内において前処理された細胞の培養を行うシステムであって、図1に示すように、アイソレータ(細胞操作チャンバ)2と、インキュベータ3と、連結ボックス4と、を備えている。
(アイソレータ2)
アイソレータ2は、細胞操作チャンバの一例であって、図1に示すように、外気と隔離された清浄操作空間S1を内部に形成している。
なお、清浄度は、一般には清浄度グレードと呼ばれる指標で表される。培養細胞の処理に使用されるアイソレータ2内は、グレードAを担保することが必要であると言われている。
(i)グレードA:製品への汚染リスクを高いレベルで防ぐ必要のある作業を行う局所的
な区域である。
(ii)グレードB:製品への汚染リスクを比較的高いレベルで防ぐ必要のある作業を行う多目的な区域である。
(iii)グレードC,D:製品への汚染リスクが比較的高い作業を行う区域である。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)
無菌医薬品製造区域の環境モニタリング法(http://www.pmda.go.jp/public/pubcome_201012/file/028-1012.pdf)
アイソレータ2と外部空間の間には、パスボックス20が設けられている。パスボックス20には、開閉扉2aを介して外部から各種物品がアイソレータ2内の清浄操作空間S1の清浄度を保ったまま搬入される。
各種物品をパスボックス20内に搬入する際には、開閉扉2aを開放して各種物品を搬入した後、開閉扉2aを閉鎖すると、エアレーションファンの動作によってエアレーションフィルタを介して清浄空気が流入し、パスボックス20内および各種物品の表面を清浄する。その後、内部扉が開放されて、グローブ22a,22bを介して各種物品がアイソレータ2内に搬入され、内部扉が閉鎖される。
具体的には、アイソレータ2内の清浄操作空間S1では、インキュベータ3において培養される細胞に対する培地への播種、培地交換、継代等の各種処理が行われる。
アイソレータ2の周囲は、グレードCまたはDの清浄度を有している。そして、アイソレータ2の周囲は、人の作業および菌の繁殖を防止するために、概ね20〜25℃、かつ低湿度になる様に管理されている。アイソレータ2内の清浄操作空間S1も、その周囲空間に対しては密閉されているが、ほぼ同一の温度、湿度となる。
また、アイソレータ2では、処置者によって細胞の前処理等が実施された後、図3に示すように、連結ボックス4内に設けられた搬送機構42の所定の位置へ、グローブ22a,22bを介して手渡しで培養容器等が載置された搬送トレイ51,52が載置される。
(インキュベータ3)
インキュベータ3は、図1に示すように、連結ボックス4を介してアイソレータ2から搬送トレイ51,52上に載置された培養容器に入れられた状態で開口部3a(図2参照)を介して受け取った細胞の培養を行う培養空間S2を内部に形成する。インキュベータ3内の培養空間S2の温度は、例えば、ヒト細胞の場合であれば、細胞の培養を促すために、アイソレータ2内の清浄操作空間S1よりも高い温度(約37℃)であって、かつ高湿度になるように管理されている。
培養棚31a,31bは、培養容器11,12(図5(b)、図6(b)等参照)が保持された搬送トレイ51,52が載置される棚であって、図2に示すように、正面視において、インキュベータ3の左側面、右側面に沿って複数配置されている。
培養棚31aは、図2に示すように、連結ボックス4側から各種容器等が搬送されてくる開口部3aが形成された側面とは反対側の側面に取り付けられており、鉛直方向に沿って複数設けられている。
培養棚31a,31bは、それぞれ後述する搬送トレイ51,52の位置決め穴51e,51eに挿入される位置決めピン72f,72fを、搬送トレイ51,52が搬入される手前側に有している(図10(a)および図10(b)参照)。
搬送部32aは、鉛直方向に沿って移動可能、かつ6軸で駆動されるロボットアームであって、図2に示すように、開口部3aを介して連結ボックス4側から搬送されてくる培養容器が載置された搬送トレイ51,52を受け取って培養棚31a,31bへと搬送する。また、搬送部32aは、図4(a)〜図4(c)に示すように、ロボットアームの手先部分に、搬送トレイ51,52をつかんで搬送するための爪部材32bを有している。
本体部32baは、図4(a)〜図4(c)に示すように、平面視において略U字状の平面部材であって、接続部32bcを介して搬送部32aと接続されている。
突起部32bbは、上述した各種トレイ(搬送トレイ51,52)の把持部51c,52cに形成された穴部に下方から挿入される部材であって、図4(b)および図4(c)に示すように、本体部32baの略U字状の先端部の上面から上向きに突出している。
接続部32bcは、図4(b)および図4(c)に示すように、略円柱状の部材であって、搬送部32aのロボットアームの手先部分に装着され、搬送部32aと爪部材32bとを連結する。
挿入部32caは、取付部32cの面から突出する部分であって、図2に示すように、ガイドレール32dに挿入された状態でガイドレール32dに鉛直方向に誘導される。
連結ボックス4は、アイソレータ2とインキュベータ3との間において、細胞が導入された培養容器や各種道具等の物品を受け渡しするために設けられている。また、連結ボックス4は、図1に示すように、アイソレータ2とインキュベータ3との間に設置されている。
なお、本実施形態では、図5(b)等に示すように、培養容器11として、シャーレのような一端が開口した円筒状の容器を用いているが、容器としては他の形状を有するものであってもよい。
これにより、開口部4bあるいは開口部4c付近において回転軸42aを中心にして載置台42bを回転させることで、アイソレータ2側、あるいはインキュベータ3側に載置台42bを近づけることができる。よって、例えば、アイソレータ2において、細胞が入れられた培養容器11を載せた搬送トレイ52等を、グローブ22bを介して手で載置台42b上に載せる作業が容易になる。
なお、図8(b)に示すように、載置台42bの載置面における幅方向における両端であって、前壁部42cに近接した位置に、位置決めピン42f,42fが設けられていてもよい。
溝部42ca,42caは、前壁部42cに対して上方から凹状(例えば、U字状)に切り欠かれた部分であって、後述する搬送トレイ51,52の係止部51d,52dが係止される。これにより、搬送トレイ51,52は、アイソレータ2側から搬送機構42の載置台42bへと受け渡された際に、載置台42d上における所定の位置に位置合わせされた状態で正確に置かれる。また、溝部42ca,42caと係止部51d,52dとの嵌合によって位置決めを行うため、作業者から見て正確に載置されているか、容易に視認することができる。
切欠き部42eは、側壁部42d,42dの長手方向におけるほぼ中央部分に形成されており、後述する無線タグ62の通信が側壁部42d,42dによって妨害されないようにするために設けられている。
位置決めピン42fは、載置台42bの載置面における前壁部42cに近接した位置から鉛直上向きに突出した円柱状の部材であって、図7(a)および図7(b)に示すように、搬送トレイ51,52が載置台42b上に載せられると、搬送トレイ51,52に設けられた位置決め穴51e,52eに挿入される。これにより、搬送トレイ51,52は、係止部51d,52dと溝部42caとの係合に加えて、位置決めピン42fと位置決め穴51e,52eとの係合を併用することで、搬送機構42における載置台42bに対して、より正確な位置に搬送トレイ51,52を載置することができる。
トレイ検知部50は、図9(a),図9(b)に示すように、搬送機構42に取り付けられており、3つのセンサ部SW1〜SW3を有している。なお、トレイ検知部50の2つのセンサ部SW1〜SW3を用いた種別判定については、後段にて詳述する。
ここで、本実施形態では、アイソレータ2からインキュベータ3に対して搬送されてくる培養容器として、2種類の培養容器11,12が用いられている。そして、この2種類の培養容器は、それぞれ異なる搬送トレイ51,52に載せられて搬送される。
具体的には、本実施形態では、図5(a)および図5(b)に示すように、平面視において略長方形の培養容器を搬送するための搬送トレイ51、および平面視において略円形の複数の培養容器11を搬送するための搬送トレイ52が用いられている。
(搬送トレイ51)
搬送トレイ51は、図5(a)および図6(a)に示すように、本体部51aと、連結部51bと、把持部51cと、係止部51d、位置決め穴51e、無線タグ取付部51fを有している。
突出部51aa,51abは、本体部51aのフレーム部分の内側における搬送トレイ51の長手方向において互いに対向する位置から内側に突出している。そして、突出部51aa,51abは、後述するセンサ部SW1〜SW3によって検出される。
連結部51bは、本体部51aと把持部51cとを連結する部分であって、図6(a)に示すように、略鉛直方向に沿って配置される平板部分である。そして、連結部51bにおける培養容器が載置される側とは反対側の面には、係止部51dが設けられている。
また、把持部51cは、平板部分に2つ設けられた円筒部51ca,51caと、円筒部51ca,51caの中心に形成された挿入孔51cb,51cbとを有している。
挿入孔51cb,51cbは、ロボットアーム(搬送機構32)の操作側先端に取り付けられる爪部材32b(図4(a)〜図4(c)等参照)が下方から挿入される。これにより、搬送トレイ51は、連結ボックス4からインキュベータ3側に受け渡された後、ロボットアーム(搬送機構32)によって把持部51cが把持され、インキュベータ3内における所望の位置まで搬送される。
ここで、係止部51d,51dは、連結部51bにおける培養容器11,12が載置される側とは反対側の面から突出するように2つ設けられている。よって、搬送トレイ51を載置台42bに対して長手方向にずらした位置に載置しようとすると、係止部51d,51dの太幅部が前壁部42cと接触するため、長手方向に大幅にずらさないと載置することができない。これにより、誤った載置を防止できるため、センサ部SW1〜SW3における検出を、より確実に行うことができる。
このとき、細胞の培養を行う培養容器は、傾けたり振動を与えたりすると、細胞を含む液体がこぼれたり波立ったりする等の不具合が発生するおそれがある。このため、インキュベータ3内に設けられた培養棚31a,31bに搬送されるまで、培養容器を正確に扱うことが重要である。
これにより、係止部51d,51dを用いることで、搬送トレイ51を、載置台42b上における所定の位置に正確に載置することができる。よって、搬送トレイ51上に置かれた培養容器を傾けることなく、正確に所定の位置に置くことができる。
無線タグ取付部51fは、培養容器(ウェルプレート12)に入れられた細胞の種類やインキュベータ3に搬入された日付等の各種情報を無線通信を介して提供する無線タグ(RFID(Radio Frequency IDentification))62が取り付けられている。そして、無線タグ取付部51fは、本体部51aの側壁部分の一部を切り欠いた切欠き部51faを有している。
これにより、例えば、図示しない読み取り機の前を搬送トレイ51が通過した際に、無線タグ62から送信されてくる細胞等に関する情報を確実に取得することができる。
搬送トレイ52は、細胞が入れられる培養容器として、シャーレ等の培養容器11が載せられるトレイであって、図5(b)および図6(b)に示すように、本体部52aと、連結部52bと、把持部52cと、係止部52d、位置決め穴52e、無線タグ取付部52fを有している。
突出部52aa,52abは、本体部52aのフレーム部分の内側における搬送トレイ52の長手方向において互いに対向する位置から内側に突出している。そして、突出部52aa,52abは、後述するセンサ部SW1〜SW3によって検出される。
突出部52aa,52abは、本体部52aが搬送トレイ51の本体部51aよりも長手方向に長い。よって、突出部52aa,52abは、図9(a)に示す搬送トレイ51の突出部51aa,51abよりも間隔が大きくなるように配置されている。
これにより、上述したように、いずれかの搬送トレイ51,52が搬送機構42上に載置されたことをセンサ部SW1が検出状態となることで検知することができる。さらに、どの搬送トレイ51,52が載置されたかを、センサ部SW2,SW3の検出状態によって判別することができる。
判別方法としては、例えば、容器の形状を透過光などの光学的手段を用いて検出する方法や、RFIDとその非接触読取装置やバーコードとバーコードリーダシステムを用いた培養物の検体管理システムと連携して判別する方法などがある。
把持部52cは、図5(a)等に示す搬送トレイ51の把持部51cと同じ大きさ・形状を有している。把持部52cは、インキュベータ3側のロボットアーム(搬送機構32)によって把持される部分であって、連結部52bを介して本体部52aと接続されている。把持部52cは、図6(b)に示すように、略水平方向に沿って配置される平板部分である。
円筒部52ca,52caは、図6(b)に示すように、中心部分に貫通穴(挿入孔52cb,52cb)が形成された樹脂性の円筒状部材であって、把持部52cの幅方向両端に形成された貫通穴に固定されている。
ここで、係止部52d,52dは、連結部52bにおける培養容器11,12が載置される側とは反対側の面から突出するように2つ設けられている。よって、搬送トレイ52を載置台42bに対して長手方向にずらした位置に載置しようとすると、係止部52d,52dの太幅部が前壁部42cと接触するため、長手方向に大幅にずらさないと載置することができない。これにより、誤った載置を防止できるため、センサ部SW1〜SW3における検出を、より確実に行うことができる。
そして、上述したように、搬送トレイ52が載置台42b上へ載置された際には、係止部52d,52dがアイソレータ2側の処置者から視認可能な位置において、載置台42bの溝部42ca,42caに係止される。
位置決め穴52e,52eは、本体部52aの載置面における幅方向両端であって、把持部52cに近接する位置にそれぞれ形成されており、載置面を貫通している。また、位置決め穴52e,52eは、培養棚31a,31b上に搬送トレイ52が載置されると、図10(b)に示すように、載置台42b上に設けられた位置決めピン72f,72fが挿入される。
無線タグ取付部52fは、培養容器11に入れられた細胞の種類や培養容器11がインキュベータ3に搬入された日付等の各種情報を無線通信を介して提供する無線タグ(RFID(Radio Frequency IDentification))62が取り付けられている。そして、無線タグ取付部52fは、本体部52aの幅方向における端部に固定されている。
容器保持用ロッド61a〜61dは、本体部52aの載置面における四隅に、頭頂部から挿入されたビスによって固定されている。容器保持用ロッド61e,61fは、本体部52aの載置面における長手方向におけるほぼ中央であって、幅方向において内寄りの位置、中央寄りにオフセットされた位置に設けられている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、搬送トレイ51によって搬送される培養容器としてウェルプレート、搬送トレイ52によって搬送される培養容器としてシャーレを用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
(B)
上記実施形態では、培養容器(搬送トレイ)の種別を判別するトレイ検知部50を、連結ボックス4内に設けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
この場合には、図2等に示すロボットアーム(搬送機構32)の先端部分に容器検知部を設ければよい。
これにより、インキュベータ内において容器を受け取る際に、受け取った容器の種別を判別することができるため、細胞が入れられた培養容器を誤って所望の棚以外の場所へ誤搬送してしまうことを防止することができるという、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記実施形態では、アイソレータ2、インキュベータ3、および連結ボックス4を含む細胞培養システム1を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、細胞培養システムの設置環境が、上述したグレードAまたはBである場合には、アイソレータの代わりに、バイオハザードキャビネット(細胞操作チャンバ)を設けた細胞培養システムとしてもよい。
2 アイソレータ(細胞操作チャンバ)
2a 開閉扉
3 インキュベータ
3a 開口部
4 連結ボックス
4a〜4c 開口部
11 培養容器
12 ウェルプレート
12a 窪み(穴)
20 パスボックス
21 開閉扉
21a 取っ手
22a,22b グローブ
31a,31b 培養棚
32 搬送機構
32a 搬送部
32b 爪部材
32ba 本体部
32bb 突起部
32bc 接続部
32c 取付部
32ca 挿入部
32d ガイドレール
41 開閉扉
42 搬送機構(搬送装置)
42a 回転軸
42b 載置台
42c 前壁部
42ca 溝部
42d 側壁部
42e 切欠き部
42f 位置決めピン(載置台側)
50 トレイ検知部(種別検出部)
51 搬送トレイ(培養容器搬送トレイ)
51a 本体部
51aa,51ab 突出部
51b 連結部
51c 把持部
51ca 円筒部
51cb 挿入孔
51d 係止部
51e 位置決め穴
51f 無線タグ取付部
51fa 切欠き部
52 搬送トレイ(培養容器搬送トレイ)
52a 本体部
52b 連結部
52aa,52ab 突出部
52c 把持部
52ca 円筒部
52cb 挿入孔
52d 係止部
52e 位置決め穴
52f 無線タグ取付部
61a〜61f 容器保持用ロッド
62 無線タグ
72f 位置決めピン(培養棚側)
S1 清浄操作空間
S2 培養空間
SW1〜SW3 センサ部
Claims (13)
- 細胞操作チャンバ内に形成される清浄操作空間において処理された細胞が入れられた培養容器が載置され、培養室側に設けられた培養棚まで前記培養容器を搬送する搬送装置へ受け渡される培養容器搬送トレイであって、
細胞が入れられる培養容器が載置される載置面を有する本体部と、
前記搬送装置側に設けられた溝部に係止される係止部と、
を備えている培養容器搬送トレイ。 - 前記培養室側に設けられたロボットハンドによって把持される把持部を、さらに備えている、
請求項1に記載の培養容器搬送トレイ。 - 前記係止部は、前記把持部の近傍に設けられている、
請求項2に記載の培養容器搬送トレイ。 - 前記本体部は、前記培養棚に設けられた位置決めピンが挿入される位置決め穴を有している、
請求項1から3のいずれか1項に記載の培養容器搬送トレイ。 - 前記培養室側に設けられたロボットハンドによって把持される把持部を、さらに備え、
前記位置決め穴は、前記把持部の近傍に配置されている、
請求項4に記載の培養容器搬送トレイ。 - 前記本体部上に載置される前記培養容器の種類ごとに異なる形状が形成された突出部をさらに備えている、
請求項1から5のいずれか1項に記載の培養容器搬送トレイ。 - 前記本体部の前記載置面上に立設されており、前記本体部上に載置される前記培養容器を保持する複数の容器保持用ロッドを、さらに備えている、
請求項1から6のいずれか1項に記載の培養容器搬送トレイ。 - 前記培養容器は、平面視において円形形状を有するとともに、
前記複数の容器保持用ロッドは、前記本体部における四隅と、前記本体部に載置された複数の前記培養容器の間に前記本体部の中央部寄りにオフセットされた位置と、に配置されている、
請求項7に記載の培養容器搬送トレイ。 - 前記本体部に載置される前記培養容器の種類に関する情報を、無線を介して送信する無線タグが取り付けられる無線タグ取付部を、さらに備えている、
請求項1から8のいずれか1項に記載の培養容器搬送トレイ。 - 前記無線タグ取付部は、通信障害防止用の切欠き部を有している、
請求項9に記載の培養容器搬送トレイ。 - 請求項1から10のいずれか1項に記載の培養容器搬送トレイと、
前記係止部が係止される溝部と、
を備えた搬送装置。 - 請求項4または5に記載の培養容器搬送トレイと、
前記位置決め穴に挿入される位置決めピンを有する培養棚と、
を備えた細胞培養装置。 - 請求項6に記載の培養容器搬送トレイと、
前記突出部を検出して前記培養容器の種別を判定する種別検出部と、
を備えた搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014038074A JP6283535B2 (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | 培養容器搬送トレイおよびこれを備えた細胞培養装置、搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014038074A JP6283535B2 (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | 培養容器搬送トレイおよびこれを備えた細胞培養装置、搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015159784A true JP2015159784A (ja) | 2015-09-07 |
JP6283535B2 JP6283535B2 (ja) | 2018-02-21 |
Family
ID=54183345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014038074A Expired - Fee Related JP6283535B2 (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | 培養容器搬送トレイおよびこれを備えた細胞培養装置、搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6283535B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017069150A1 (ja) * | 2015-10-20 | 2017-04-27 | ロート製薬株式会社 | 細胞処理装置 |
EP3366758A4 (en) * | 2015-10-20 | 2019-05-08 | Rohto Pharmaceutical Co., Ltd. | CELL TREATMENT DEVICE |
JP7497688B2 (ja) | 2021-01-26 | 2024-06-11 | トヨタ自動車株式会社 | 検出システム、運搬システム、検出方法及び検出プログラム |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007001002A1 (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-04 | Nikon Corporation | 培養容器用搬送装置、培養装置および培養容器用ホルダー |
JP2009291869A (ja) * | 2008-06-04 | 2009-12-17 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | ロボット、ロボットハンドおよびアタッチメント |
JP2009291103A (ja) * | 2008-06-04 | 2009-12-17 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 自動細胞培養装置 |
WO2013047290A1 (ja) * | 2011-09-30 | 2013-04-04 | 三洋電機株式会社 | インキュベータ、搬送システム |
-
2014
- 2014-02-28 JP JP2014038074A patent/JP6283535B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007001002A1 (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-04 | Nikon Corporation | 培養容器用搬送装置、培養装置および培養容器用ホルダー |
JP2009291869A (ja) * | 2008-06-04 | 2009-12-17 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | ロボット、ロボットハンドおよびアタッチメント |
JP2009291103A (ja) * | 2008-06-04 | 2009-12-17 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 自動細胞培養装置 |
WO2013047290A1 (ja) * | 2011-09-30 | 2013-04-04 | 三洋電機株式会社 | インキュベータ、搬送システム |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017069150A1 (ja) * | 2015-10-20 | 2017-04-27 | ロート製薬株式会社 | 細胞処理装置 |
JPWO2017069150A1 (ja) * | 2015-10-20 | 2018-08-09 | ロート製薬株式会社 | 細胞処理装置 |
EP3366758A4 (en) * | 2015-10-20 | 2019-05-08 | Rohto Pharmaceutical Co., Ltd. | CELL TREATMENT DEVICE |
JP7497688B2 (ja) | 2021-01-26 | 2024-06-11 | トヨタ自動車株式会社 | 検出システム、運搬システム、検出方法及び検出プログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6283535B2 (ja) | 2018-02-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11885823B2 (en) | System and method for incubation and reading of biological cultures | |
US11540248B2 (en) | Mobile monitoring device for controlled contamination areas | |
US11104931B2 (en) | Automated microbial detection apparatus | |
KR102373674B1 (ko) | 자동화된 세포 처리 시스템 및 방법 | |
US10106769B2 (en) | Automatic culturing device | |
AU2022202664B2 (en) | System And Method For Transferring Specimen Containers Between Detection Instruments | |
JP7073278B2 (ja) | 検出機器内の標本容器を負荷分散するシステムおよび方法 | |
US10760042B2 (en) | Automated transfer mechanism for microbial detection apparatus | |
JP6283535B2 (ja) | 培養容器搬送トレイおよびこれを備えた細胞培養装置、搬送装置 | |
US20190119621A1 (en) | Cell treatment apparatus | |
KR20190025710A (ko) | 진단 분석을 위한 통합 장치 | |
CN113939372A (zh) | 用于处理敏感产品的系统、特别是包装系统 | |
JP2007020411A (ja) | 自動細胞培養システム | |
CN113177619B (zh) | 一种智能移动标本转运箱及其管理方法 | |
JP2012147693A (ja) | 分注装置及び細胞培養処理システム | |
JP2005239385A (ja) | 検体保存機器の集中管理システム | |
JP2005168384A (ja) | 培養容器および自動培養装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160722 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170517 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170523 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170714 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171205 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171214 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180116 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180129 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6283535 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |