JP2015159554A - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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雅彰 相場
Masaaki Aiba
雅彰 相場
良輔 大岸
Ryosuke Ogishi
良輔 大岸
陽介 樫本
Yosuke Kashimoto
陽介 樫本
村上 隆
Takashi Murakami
隆 村上
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Abstract

【課題】原稿画像に対する付加オブジェクトを削除して元原稿の復元を容易且つ確実に行うことが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】原稿画像の読み取りによって生成された画像データからオブジェクトの属性を認識するオブジェクト認識部11と、オブジェクト認識部11により認識された原稿画像に対する手書きオブジェクトを削除する削除部13と、手書きオブジェクトの削除領域を異なる処理で補完する複数の補完部、イメージ用補完部35、ベクター用補完部37、テキスト用補完部39と、手書きオブジェクトに対する背景オブジェクトの属性に応じ相対的に補完性の高い処理で補完を行う補完部を選択する選択部17とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、原稿画像の読み取りによる画像データから不要なオブジェクトを削除して原
稿画像を復元する画像処理装置及びプログラムに関する。
近年では、ストレージデバイスの低価格化等に伴い、紙原稿(原稿画像)をスキャンに
よりデータ化して保管・再利用するケースが増えている。そのような画像データに対して
は、ワープロソフト等で利用できるように、文字認識処理を用いてテキストオブジェクト
のコード化を行うOCR(Optical Character Reader)処理も多く行われるようになった
ところが、画像データにおいては、スキャン対象となる原稿画像のテキスト領域に手書
きによる書き込みがあると、その書き込みによる付加オブジェクトが背景となるテキスト
オブジェクトに対するOCR精度低下の要因となってしまう。
また、テキストオブジェクト以外のイメージオブジェクトやベクターオブジェクトに対
しても、付加オブジェクトが背景となるオブジェクトを浸食することから、画像データを
印刷出力して再配布する場合のように再利用時の不都合があった。
このため、画像データから不要な付加オブジェクトを削除して元原稿を復元する技術が
望まれていた。
これに対し、特許文献1のように手書きによる付加オブジェクトを認識して削除する技
術や特許文献2のようにオブジェクトの削除領域を補完する技術が提案されている。
しかし、特許文献2の技術は、削除領域の周囲の画素からグラデーションを作成して補
完を行うため、イメージオブジェクトの補完に適しているものの、テキストオブジェクト
の補完には不適である。
従って、特許文献1及び2の技術を用いても、付加オブジェクトを削除した後の元原稿
の復元性には限界があった。
特開2005−175565号公報 特開平11−355548号公報
本発明が解決しようとする問題点は、原稿画像に対する付加オブジェクトの削除後の元
原稿の復元性に限界があった点である。
本発明は、原稿画像に対する付加オブジェクトを削除して元原稿の復元を容易且つ確実に行うために、原稿画像の読み取りによって生成された画像データからオブジェクトの属性を認識するオブジェクト認識部と、前記オブジェクト認識部により認識された前記原稿画像に対する付加オブジェクトを削除する削除部と、前記付加オブジェクトの削除領域をそれぞれ異なる処理で補完する機能を有する複数の補完部と、前記付加オブジェクトに対する背景オブジェクトの属性に対応するオブジェクトの空白を埋める処理で前記補完を行う補完部を選択する選択部とを備え、前記背景オブジェクトの属性は、イメージ、ベクター、及びテキストを含み、前記複数の補完部は、イメージオブジェクト中の空白を埋めて削除領域を補完するイメージ用補完部、ベクターオブジェクト中の空白を埋めて削除領域を補完するベクター用補完部、及びテキストオブジェクト中の空白を埋めて削除領域を補完するテキスト用補完部を有し、前記選択された補完部が、削除領域を補完することを最も主な特徴とする。
本発明によれば、削除領域を有する背景オブジェクトに適した補完を行うことができ、
付加オブジェクトを削除して元原稿の復元を容易且つ確実に行うことができる。
画像処理装置を示すブロック図である(実施例1)。 スキャン画像の一例を示す概略図である(実施例1)。 画像処理装置の動作を示すフローチャートである(実施例1)。 図3のオブジェクト認識の詳細を示すフローチャートである(実施例1)。 オブジェクト認識時のスキャン画像を示す概略図である(実施例1)。 オブジェクトテーブルを示す図表である(実施例1)。 手書きオブジェクトの削除後のスキャン画像を示す概略図である(実施例1)。 手書きオブジェクトの削除後のオブジェクトテーブルを示す図表である(実施例1)。 背景オブジェクトの属性とイメージ用補完部、ベクター用補完部、テキスト用補完部との対応関係を示す図表である(実施例1)。 削除領域の補完後のスキャン画像を示す概略図である(実施例1)。
原稿画像に対する付加オブジェクトを削除して元原稿の復元を容易且つ確実に行うとい
う目的を、付加オブジェクトに対する背景オブジェクトの属性に応じ、複数の処理から相
対的に補完性の高い処理を選択して削除領域の補完を行うことで実現した。
付加オブジェクトは、原稿画像への手書きによるものの他、原稿画像上に重なって読み
取られた他の原稿画像やゴミ等であってもよい。
本発明の画像処理装置及びプログラムは、コピー機、デジタル複合機、或いはスキャナ
ー装置等に適用することが可能であり、最終的に元原稿の画像出力を行わせることもでき
る。元原稿の画像出力は、コピー機やデジタル複合機の場合に印刷出力、スキャナー装置
の場合にモニター上への画像出力等で実現される。
以下、本発明の実施例について説明する。
[画像処理装置]
図1は、本発明の実施例1に係る画像処理装置を示すブロック図である。
図1の画像処理装置1は、例えば、コピー機やデジタル複合機として構成され、少なく
とも紙原稿(原稿画像)を読み取って印刷出力(画像出力)する複写機能を有する。この
ため、画像処理装置1は、画像取得部3と、出力部5と、制御部7と、記憶部9とをハー
ドウェア構成として備えている。
画像取得部3は、光学的に原稿画像を読み取って、原稿画像に対応するスキャン画像の
画像データを生成する。生成した画像データは制御部7及び記憶部9に出力する。
出力部5は、生成された画像データに基づいて用紙上に画像形成(画像出力)する。
制御部7は、ソフトウェアプログラムを実行して各種制御や作業を行わせるCPU(Ce
ntral Process Unit)等の制御要素である。本実施例では、画像取得部3と出力部5との
間で後述の画像処理を行う。
記憶部9は、各種制御や作業のソフトウェアプログラムやデータを記憶するROM(Re
ad Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等の記憶装置であ
る。
本実施例の記憶部9は、画像処理のデータとして、画像取得部3から入力された画像デ
ータと共に画像データ上のオブジェクト情報を記憶する。また、ソフトウェアプログラム
としては、画像処理プログラムを保持している。
画像処理プログラムは、制御部7で実行されることにより、画像データから不要な付加
オブジェクトとしての手書きオブジェクトを削除すると共に元原稿を復元する画像処理機
能を与える。具体的には、制御部7が、オブジェクト認識部11、削除部13、補完部1
5、及び選択部17を画像処理の機能構成として備える。
オブジェクト認識部11は、画像取得部3からの画像データが入力され、そのスキャン
画像中のオブジェクトの属性を認識してオブジェクト情報を記憶部9に記憶する。
図2は、スキャン画像の一例を示す概略図である。
本実施例のスキャン画像Gは、写真等の図画からなるイメージ領域IR、線画からなる
ベクター領域VR、文字からなるテキスト領域TR、及び手書き領域HRからなっている
。手書き領域HRは、ユーザーの手書きにより本来の原稿画像(元原稿)上に付加された
ものであり、本実施例では、テキスト領域TR上に位置している。
これらのイメージ領域IR、ベクター領域VR、テキスト領域TR、及び手書き領域H
Rが、それぞれイメージオブジェクトIO、ベクターオブジェクトVO、テキストオブジ
ェクトTO、及び手書きオブジェクトHOとして認識されることになる。
本実施例のオブジェクト認識部11は、イメージオブジェクト認識部19、ベクターオ
ブジェクト認識部21、テキストオブジェクト認識部23、及び手書きオブジェクト認識
部25で構成されており、オブジェクト毎に属性認識及びオブジェクト情報の記憶部9へ
の記憶が行われる。
イメージオブジェクト認識部19は、スキャン画像GのイメージオブジェクトIOを認
識しオブジェクト情報の記憶を行う。
イメージオブジェクトIOの認識は、周知のレイアウト解析技術を用いて行えばよい。
例えば、スキャン画像Gから2値画像を生成し、2値画像から得られた黒画素の固まりを
含む矩形領域に基づいて属性を認識する。ベクターオブジェクトVO、テキストオブジェ
クトTOの認識についても、同様のレイアウト解析技術を用いればよい。
ベクターオブジェクト認識部21は、スキャン画像GのベクターオブジェクトVOを認
識し、テキストオブジェクト認識部23は、テキストオブジェクトTOを認識し、それぞ
れオブジェクト情報を記憶部9に記憶する。
手書きオブジェクト認識部25は、スキャン画像Gの手書きオブジェクトHOを認識し
、そのオブジェクト情報を記憶部9に記憶する。手書きオブジェクトHOの認識は、例え
ば本出願人の特開2005−175565号公報のように、スキャン画像G上の線分の長
さ及び線分の色スペクトラムに基づいて行えばよい。
削除部13は、記憶部9からスキャン画像Gを取得し、手書きオブジェクトを削除する
。この削除部13は、手書きオブジェクト取得部27と、背景オブジェクト取得部29と
、スキャン画像取得部31と、削除実行部33とを備えている。
手書きオブジェクト取得部27は、記憶部9から手書きオブジェクトHOのオブジェク
ト情報(手書きレコード)を検索する。手書きレコードがある場合には、背景オブジェク
ト取得部29及び削除実行部33へ手書きレコードを出力すると共にスキャン画像取得部
31の出力先を削除実行部33に切り換える。手書きレコードがない場合は、スキャン画
像取得部31の出力先を出力部5へ切り換える。
背景オブジェクト取得部29は、手書きオブジェクト取得部27から入力された手書き
レコードに基づいて、手書きオブジェクトHOの背景となるオブジェクトに関するオブジ
ェクト情報(背景レコード)を記憶部9から検索する。検索された背景レコードは、削除
実行部33及び選択部17へ出力される。
スキャン画像取得部31は、記憶部9からスキャン画像Gを取得し、上記出力先の切替
に応じて削除実行部33又は出力部5へ出力する。
削除実行部33は、スキャン画像G中の手書きオブジェクトHOを削除し、削除後のス
キャン画像(削除後スキャン画像)を補完部15へ出力する。削除は、スキャン画像取得
部31からのスキャン画像G、手書きオブジェクト取得部27からの手書きレコード、背
景オブジェクト取得部29からの背景レコードに基づいて行われる。また、削除実行部3
3は、記憶部9から手書きレコードの削除も行う。
補完部15は、削除後スキャン画像に基づいて手書きオブジェクトHOの削除領域(空
白)を異なる処理で補完するものであり、イメージ用補完部35、ベクター用補完部37
、テキスト用補完部39を備えている。
イメージ用補完部35は、イメージオブジェクトIO中の空白を埋めて補完を行う。具
体的には、空白部分の周囲の画素からグラデーションを作成し、作成されたグラデーショ
ンにより空白部分を埋める。
ベクター用補完部37は、ベクターオブジェクトVO中の空白を埋めて補完を行うもの
であり、ベクターオブジェクトVOのベクトル化によって実現できる。なお、ベクトル化
が困難な場合は、ベクターオブジェクトVOをイメージオブジェクトIOとしてイメージ
用補完部35による補完を行わせればよい。
テキスト用補完部39は、テキストオブジェクトTO中の空白を埋めて補完を行う。補
完は、テキストオブジェクトTO内のフォントと記憶部9内に保持しているフォントとの
比較により、対応するフォントに一致又は近似させるように空白部分を埋めればよい。
これらのイメージ用補完部35、ベクター用補完部37、テキスト用補完部39は、補
完後のスキャン画像(補完スキャン画像)により記憶部9内の画像データを上書きする。
選択部17は、手書きオブジェクトHOに対する背景オブジェクトの属性に応じ、イメ
ージ用補完部35、ベクター用補完部37、及びテキスト用補完部39から相対的に補完
性の高い処理で補完を行うものを選択する。
選択は、背景オブジェクト取得部29からの背景レコードに基づいて行われる。選択部
17は、削除実行部33の削除後データの出力先を、背景オブジェクトの属性によりイメ
ージ用補完部35、ベクター用補完部37、及びテキスト用補完部39の何れかとする。
[画像処理装置の動作]
以下、本実施例の画像処理装置の動作と共に画像処理の詳細について説明する。
図3は、本実施例の画像処理装置の動作を示すフローチャートである。
図3のフローチャートは、例えば複写指示入力により画像取得部3によって原稿画像を
読み取ることでスタートする。
ステップS1では、「原稿画像取得」の処理が行われ、画像取得部3が読み取った原稿
画像から対応するスキャン画像Gの画像データを生成してオブジェクト認識部11及び記
憶部9へ出力する。これにより、ステップS2に移行する。
ステップS2では、「オブジェクト認識」の処理が行われる。この処理では、オブジェ
クト認識部11がスキャン画像Gから各オブジェクトを認識し、そのオブジェクト情報を
記憶部9に記憶する。
図4は、オブジェクト認識の詳細を示すフローチャート、図5は、オブジェクト認識時
のスキャン画像を示す概略図である。
各オブジェクトの認識は、図4のステップS21〜S24のように、イメージオブジェ
クトIOの認識、ベクターオブジェクトVOの認識、テキストオブジェクトTOの認識、
手書きオブジェクトHOの認識の順に行われる。
イメージオブジェクトIOの認識は、図5のように、イメージオブジェクト認識部19
がスキャン画像Gからイメージ領域IRを矩形のイメージオブジェクトIOとして認識し
、その属性(「イメージ」)、位置、及び大きさのオブジェクト情報を記憶部9に記憶す
る。本実施例のオブジェクトの位置及び大きさは、図5のスキャン画像G上において、オ
ブジェクト領域の左上の座標と領域の幅及び高さを(x,y,width,height)として表す。
同様に、ベクターオブジェクトVO、テキストオブジェクトTO、手書きオブジェクト
HOの認識も、それぞれベクターオブジェクト認識部21、テキストオブジェクト認識部
23、手書きオブジェクト認識部25がベクター領域VR、テキスト領域TR、手書き領
域HRを矩形のベクターオブジェクトVO、テキストオブジェクトTO、手書きオブジェ
クトHOとして認識し、その属性(「ベクター」、「テキスト」、「手書き」)、位置、
及び大きさをオブジェクト情報として記憶部9に記憶する。
オブジェクト情報の記憶は、記憶部9内でオブジェクトテーブルとして行われる。
図6は、オブジェクトテーブルを示す図表である。なお、図6は、本実施例の4つのオ
ブジェクトが登録されている例である。
オブジェクトテーブルは、オブジェクトIDカラム、 オブジェクト属性カラム、領域
座標カラムで構成されるテーブルである。
オブジェクトIDカラムは、オブジェクトを識別するための0から始まる整数値であり
、入力順にインクリメントされる。
オブジェクト属性カラムは、オブジェクトの属性を示し、「イメージ」、「ベクター」
、「テキスト」、「手書き」となっている。
領域座標カラムは、上記図5のスキャン画像G上でのオブジェクトの矩形領域の位置及
び大きさの座標を表す。
こうして各オブジェクトのオブジェクト情報の記憶が完了すると、図3のフローチャー
トがステップS3へ移行する。
ステップS3では、「手書きオブジェクト検索」の処理が実行される。この処理では、
手書きオブジェクト取得部27が、記憶部9のオブジェクトテーブルから手書きオブジェ
クトを検索する。これによりステップS4へ移行する。
ステップS4では、「手書きオブジェクト無し?」の処理が実行される。すなわち、手
書きオブジェクト取得部27は、ステップS3での検索の結果、手書きレコードの有無を
判断する。
手書きレコードがない場合(YES)は、スキャン画像取得部31の出力先を出力部5
に切り替えてステップS5へ移行する。一方、手書きレコードがある場合(NO)は、手
書きレコードを背景オブジェクト取得部29及び削除実行部33へ出力すると共に、スキ
ャン画像取得部31の出力先を削除実行部33へ切り換えてステップS6へ移行する。
ステップS6では、「背景オブジェクト判別」の処理が実行される。すなわち、背景オ
ブジェクト取得部29は、入力された手書きレコードに基づき、手書きオブジェクトHO
の背景となるオブジェクトの背景レコードを記憶部9内のオブジェクトテーブルから判別
して取得する。
本実施例では、背景オブジェクトがテキストオブジェクトTOであるため、そのオブジ
ェクト情報を背景レコードとして取得することになる。取得した背景レコードは、削除実
行部33及び選択部17へ出力される。こうしてステップS6が完了し、ステップS7へ
移行する。
ステップS7では、「手書きオブジェクト削除」の処理が実行される。この処理では、
削除実行部33が、スキャン画像取得部31からスキャン画像Gを入力される。入力され
たスキャン画像Gからは、手書きオブジェクト取得部27からの手書きレコード及び背景
オブジェクト取得部29からの背景レコードに基づいて手書きオブジェクトHOが削除さ
れる。
図7は、手書きオブジェクトの削除後のスキャン画像を示す概略図である。
本実施例では、図5の削除前スキャン画像G上で手書きオブジェクトHOがテキストオ
ブジェクトTOに重なっているため、図7のように削除後スキャン画像G上でテキストオ
ブジェクトTOの削除領域(空白)Bが生じている。この削除後スキャン画像DGは、補
完部15に出力される。
また、ステップS7では、削除実行部33が記憶部9のオブジェクトテーブルから削除
した手書きオブジェクトHOの手書きレコードも削除する。削除後のオブジェクトテーブ
ルを図8に示す。
こうしてステップS7が完了し、ステップS8へ移行する。
ステップS8では、「削除領域補完」の処理が実行される。この処理では、まず選択部
17が、背景オブジェクト取得部29からの背景レコードから背景オブジェクトの属性を
認識する。認識した背景オブジェクトの属性により、補完部15内でイメージ用補完部3
5、ベクター用補完部37、テキスト用補完部39を図9の表に従って切り換える。本実
施例では、背景オブジェクトの属性が「テキスト」であるため、テキスト用補完部39に
切り替えられる。
切り替え後は、それに応じて補完部15が削除実行部33からの削除後スキャン画像D
Gを受け取り、背景オブジェクトに適した処理で削除領域Bを埋めて補完を行う。本実施
例では、テキスト用補完部39が削除後スキャン画像Gを受け取って補完を行う。
図10は、補完後のスキャン画像を示す概略図である。図10のように、補完後スキャ
ン画像CGは、手書きオブジェクトHOの削除領域が補完されて元原稿の復元が行われて
いる。この補完後スキャン画像CGにより記憶部9の画像データが上書きされる。
こうして補完が完了すると、ステップS4に戻ることになる。
再度のステップS4では、手書きレコードがないので、スキャン画像取得部31の出力
先を出力部5に切り替えてステップS5へ移行する。
ステップS5では、「画像出力」の処理が行われる。この処理では、スキャン画像取得
部31が、手書きオブジェクトHOが当初より存在しないスキャン画像又は補完後スキャ
ン画像CGの画像データを出力部5に出力する。出力部5では、画像データに基づいて用
紙上に印刷出力を行う。
以上の処理により、画像処理装置1では、読み取った原稿画像から手書きオブジェクト
HOを適切に削除・補完し、元原稿により近い画像データを作成することができる。この
ため、手書きで書き込みをしたドキュメントであっても、元原稿を再現した複写が可能と
なる。
[実施例の効果]
本実施例の画像処理装置1は、原稿画像の読み取りによって生成された画像データから
オブジェクトの属性を認識するオブジェクト認識部11と、オブジェクト認識部11によ
り認識された原稿画像に対する手書きオブジェクトHOを削除する削除部13と、手書き
オブジェクトHOの削除領域を異なる処理で補完する複数の補完部35,37,39と、
手書きオブジェクトHOに対する背景オブジェクトの属性に応じ相対的に補完性の高い処
理で補完を行う補完部35,37,39を選択する選択部17とを備えている。
従って、画像処理装置1は、削除領域を有する背景オブジェクトに適した補完を行うこ
とができ、手書きオブジェクトHOを削除して元原稿の復元を容易且つ確実に行うことが
できる。
本実施例の画像処理装置1は、生成された画像データ及び画像データから認識されたオ
ブジェクトの属性を含むオブジェクト情報を記憶する記憶部9と、画像データから画像出
力を行う出力部5とを備え、削除部13が、記憶部9から画像データを取得すると共に手
書きオブジェクトHOのオブジェクト情報の有無を判断し、その手書きオブジェクトHO
のオブジェクト情報がある場合に削除処理を行い、手書きオブジェクトHOのオブジェク
ト情報がない場合に出力部5に画像データを出力する。
従って、最終的に復元された元原稿を画像出力する場合には、記憶部9内での手書きオ
ブジェクトHOのオブジェクト情報の有無に応じ、削除・補完処理と出力処理とを削除部
13において切り替えて行わせることができ、処理の簡素化及び迅速化を図ることができ
る。
本実施例の画像処理装置1では、削除部13が、手書きオブジェクトHOの削除と共に
記憶部9内の手書きオブジェクトHOのオブジェクト情報を削除し、補完部15が、補完
後の画像データを記憶部9内に上書きする。
このため、本実施例では、手書きオブジェクトHOが当初より存在しない画像データと
同様に補完後の画像データによる画像出力を行わせることができ、より確実に処理の簡素
化及び迅速化を図ることができる。
1 画像処理装置
5 出力部
7 制御部
9 記憶部
11 オブジェクト認識部
13 削除部
15 補完部
17 選択部
35 イメージ用補完部
37 ベクター用補完部
39 テキスト用補完部
IO イメージオブジェクト
VO ベクターオブジェクト
TO テキストオブジェクト
HO 手書きオブジェクト(付加オブジェクト)

Claims (9)

  1. 原稿画像の読み取りによって生成された画像データからオブジェクトの属性を認識するオブジェクト認識部と、
    前記オブジェクト認識部により認識された前記原稿画像に対する付加オブジェクトを削除する削除部と、
    前記付加オブジェクトの削除領域をそれぞれ異なる処理で補完する機能を有する複数の補完部と、
    前記付加オブジェクトに対する背景オブジェクトの属性に対応するオブジェクトの空白を埋める処理で前記補完を行う補完部を選択する選択部とを備え、
    前記背景オブジェクトの属性は、イメージ、ベクター、及びテキストを含み、
    前記複数の補完部は、イメージオブジェクト中の空白を埋めて削除領域を補完するイメージ用補完部、ベクターオブジェクト中の空白を埋めて削除領域を補完するベクター用補完部、及びテキストオブジェクト中の空白を埋めて削除領域を補完するテキスト用補完部を有し、
    前記選択された補完部が、削除領域を補完する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置であって、
    前記付加オブジェクトは、前記原稿画像上に手書きされた手書きオブジェクトである、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1又は2記載の画像処理装置であって、
    前記削除部は、前記付加オブジェクトの削除と共に前記記憶部内の付加オブジェクトのオブジェクト情報を削除し、
    前記補完部は、前記補完後の画像データを前記記憶部内に上書きする、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項記載の画像処理装置であって、
    前記イメージ用補完部は、空白部分の周囲の画素に基づき空白部分を埋め、前記ベクター用補完部は、ベクターオブジェクトのベクトル化によって空白を埋め、前記テキスト用補完部は、テキストオブジェクト内のフォントと記憶部内に保持しているフォントとの比較により、対応するフォントに一致又は近似させるように空白部分を埋める、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項記載の画像処理装置であって、
    前記ベクター用補完部は、ベクトル化が困難な場合、ベクターオブジェクトをイメージオブジェクトとしてイメージ用補完部により補完させる、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  6. 原稿画像の読み取りによって生成された画像データからオブジェクトの属性を認識するオブジェクト認識手順と、
    前記オブジェクト認識手順により認識された前記原稿画像に対する付加オブジェクトを削除する削除手順と、
    前記付加オブジェクトの削除領域をそれぞれ異なる処理で補完する機能を有する複数の補完手順と、
    前記付加オブジェクトに対する背景オブジェクトの属性に対応するオブジェクトの空白を埋める処理で前記補完を行う補完手順を選択する選択手順と、
    をコンピューターに実行させ、
    前記背景オブジェクトの属性は、イメージ、ベクター、及びテキストを含み、
    前記複数の補完手順は、イメージオブジェクト中の空白を埋めて削除領域を補完するイメージ用補完手順、ベクターオブジェクト中の空白を埋めて削除領域を補完するベクター用補完手順、及びテキストオブジェクト中の空白を埋めて削除領域を補完するテキスト用補完手順を有し、
    前記選択された補完手順が、削除領域を補完する、
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  7. 請求項6記載の画像処理プログラムであって、
    前記削除手順は、前記付加オブジェクトの削除と共に前記記憶されている付加オブジェクトのオブジェクト情報を削除し、
    前記補完手順は、前記補完後の画像データにより前記記憶手順で記憶された画像データを上書きする、
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  8. 請求項6又は7項記載の画像処理プログラムであって、
    前記イメージ用補完手順は、空白部分の周囲の画素に基づき空白部分を埋め、前記ベクター用補完手順は、ベクターオブジェクトのベクトル化によって空白を埋め、前記テキスト用補完手順は、テキストオブジェクト内のフォントと記憶部内に保持しているフォントとの比較により、対応するフォントに一致又は近似させるように空白部分を埋める、
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  9. 請求項6〜8の何れか1項記載の画像処理プログラムであって、
    前記ベクター用補完手順は、ベクトル化が困難な場合、ベクターオブジェクトをイメージオブジェクトとしてイメージ用補完部により補完させる、
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
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