JP2015158702A - ストレージシステム、制御装置及び制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のパスのいずれかのパスにおける異常の発生を検知する異常検知部12と、パスにおける異常の発生を検知すると、通信異常数とIO数とに基づいて異常箇所を特定する特定部13と、特定された前記異常箇所に応じて複数の上位装置もしくは中継装置のいずれかに、データ通信経路を異常の発生が検知されたパスから複数のパスのうちの他のパスへ切り替えるパス切り替えを行なう切替制御部14とを備える。
【選択図】図2
Description
この図11に示すストレージシステム400においては、2つのホスト200a,200bがスイッチ300a,300bを介して、それぞれストレージ装置500に接続されている。
すなわち、ホスト200aとストレージ500との間は、スイッチ300a及びポート#0を介してストレージ装置500に接続されるパス(Path#0)と、スイッチ300b及びポート#1を介してストレージ装置500に接続されるパス(Path#1)との2つのパスで接続されている。
図11に示すように、SAN環境のストレージシステムにおいては、ホストとストレージ装置との間を、複数のパス(マルチパス; Multi Path)で接続することにより冗長構成とすることが一般的である。
ここで、ホスト#0に関して、Path#0がアクティブパス(Active Path)であり、Path#1が待機パス(Standby Path)であるとする。ホスト#0のマルチパスドライバ(図示省略)は、アクティブパスにおいて異常が検知された場合に待機パスに切り替える制御を行なう。具体的には、Path#0に異常が発生し、ホスト#0のマルチパスドライバが、アクティブパスにおけるコマンドリトライタイムアウト(Command Retry Timeout)を検知すると、アクティブパス(Path#0)から待機パス(Path#1)に切り替える。
1つの側面では、本発明は、パス異常の発生箇所に応じた効率的なパス切り替えができるようにすることを目的とする。
ストレージシステム4においては、ストレージ装置1と複数(図1に示す例では2つ)のホスト装置2a,2bとが冗長化された複数のパスを介して接続されている。
ストレージ装置1は、ドライブエンクロージャ(DE:Drive Enclosure)30に格納された記憶装置31を仮想化して、仮想ストレージ環境を形成する情報処理装置である。そしてストレージ装置1は、仮想ボリュームを上位装置であるホスト装置2a,2bに提供する。
ホスト装置2a,2bは、例えば、サーバ機能をそなえた情報処理装置であり、ストレージ装置1との間において、NAS(Network Attached Storage)やSANのコマンドを送受信する。これらのホスト装置2a,2bは、同様の構成を有している。
ホスト装置2は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やメモリを備え、CPUがメモリ等に格納されたOS(Operating System)やプログラムを実行することで、種々の機能を実行する。
そして、ストレージ装置1は、ホスト装置2からボリュームに対して行なわれる入出力要求(例えば、リードコマンドやライトコマンド)に応じて、このボリュームに対応する実ストレージに対して、データの読み出しや書き込み等の処理を行なう。なお、ホスト装置2からの入出力要求のことをIOコマンドもしくは単にIOという場合がある。
マルチパスドライバは、ストレージ装置1との間のパスにおけるリンクダウン(切断)及びリンクアップ(接続)の発生を検知する機能を備える。
例えば、ホスト装置2においては、その図示しない通信ポートにおいて、ストレージ装置1との間で通信できない状態が生じるとリンクダウンを検知する。例えば、ホスト装置2とストレージ装置1とがファイバチャネル(Fibre Channel:FC)で接続されている場合に、伝送光が所定時間以上継続して消灯したことを検知すると、リンクダウンが検知される。
そして、マルチパスドライバは、ストレージ装置1との間にリンクダウンを検知すると、パスの切り替えを行なう機能を備える。すなわち、マルチパスドライバは、ホスト装置2とストレージ装置1との間を接続する複数のパスのうち、データ通信に用いられているアクティブパスのリンクダウンを検知すると、予め設定された他のパス(待機パス)を選択し、この待機パスを用いてデータ通信を行なうよう、パスの切り替えを行なう(第1のパス切り替え機能)。
また、マルチパスドライバとしては、TPGS(Target Port Group Support)対応のものと非対応のものがある。TPGSは、ホスト装置2とストレージ装置1との間の最適なパスを特定するための機能であり、パス切替制御機能である。なお、このTPGSは公知の技術であり、その詳細な説明は省略する。
また、ホスト装置2は、ストレージ装置1に対してIOコマンドを発行後に所定時間内に応答がない場合には、発行したIOコマンドをキャンセルするために、ABTS(Abort Sequence)を発行する機能を有する。すなわち、ABTSは、ホスト装置2においてIO発行後になんらかのエラーが検知されたことを示す通信異常通知信号として機能する。
スイッチ3a,3bは、ホスト装置2a,2bとCM100a,100bとの通信を中継する中継装置である。各スイッチ3a,3bは、それぞれホスト装置2a,2bに接続されるとともに、スイッチ3aはCM101aと、又、スイッチ3bはCM101bと、それぞれ接続されている。
図1に示す例においては、CA101aに2つのポートP0,P1が、又、CA101bに2つのポートP2,P3が、それぞれ備えられている。そして、ポートP0にスイッチ3aが、又、ポートP2にスイッチ3bが、それぞれ接続され、更に、各スイッチ3a,3bにそれぞれホスト装置2a,2bが接続されている。
ストレージ装置1は、図1に示すように、複数(本実施形態では2つ)のCM(Controller Module)100a,100b及び1つ以上(図1に示す例では1つ)のドライブエンクロージャ30をそなえる。
例えば、ドライブエンクロージャ30は、複数段のスロット(図示省略)をそなえ、これらのスロットに、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記憶装置31を挿入することにより、実ボリューム容量を随時変更することができる。又、複数の記憶装置31を用いてRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)を構成することができる。
CM100a,100bは、ストレージ装置1内の動作を制御するコントローラ(制御装置,ストレージ制御装置)であり、ホスト装置2から送信されるIOコマンドに従って、ドライブエンクロージャ30の記憶装置31へのアクセス制御等、各種制御を行なう。又、CM100a,100bは互いにほぼ同様の構成を有している。以下、CMを示す符号としては、複数のCMのうち1つを特定する必要があるときには符号100a,100bを用いるが、任意のCMを指すときには符号100を用いる。又、CM100aをCM#0と、CM100bをCM#1と、それぞれ表す場合がある。
CM100a,100bは二重化されており、通常は、CM100aがプライマリとして各種制御を行なう。しかし、このプライマリCM100aの故障時には、セカンダリのCM100bがプライマリとしてCM100aの動作を引き継ぐ。
図1に示す例においては、CM100aにCA101aが、又、CM100bにCA101bが、それぞれそなえられている。以下、CAを示す符号としては、複数のCAのうち1つを特定する必要があるときには符号101a,101bを用いるが、任意のCAを指すときには符号101を用いる。
CA101は、NASを介してホスト装置2と通信可能に接続するネットワークアダプタであり、例えば、LAN(Local Area Network)インタフェースやiSCSI(internet Small Computer System Interface)インタフェース,FC(Fibre Channel)インタフェース等である。CM100は、このCA101により通信回線を介してホスト装置2等とNASにより接続され、IOコマンドの受信やデータの送受信等を行なう。
図1に示す例においては、CA101aに2つのポートP0,P1が、又、CA101bに2つのポートP2,P3が、それぞれ備えられている。そして、ポートP0にスイッチ3aが、又、ポートP2にスイッチ3bが、それぞれ接続され、更に、各スイッチ3a,3bにそれぞれホスト装置2a,2bが接続されている。
DA103は、ドライブエンクロージャ30や記憶装置31等と通信可能に接続するためのインタフェースである。DA103は、ドライブエンクロージャ30の記憶装置31が接続され、CM100は、ホスト装置2から受信したIOコマンドに基づき、これらの記憶装置31に対するアクセス制御を行なう。
これにより、ドライブエンクロージャ30の記憶装置31には、CM100a,100bのいずれからもデータの書き込みや読み出しを行なうことができる。
メモリ106は、種々のデータやプログラムを一時的に格納する記憶装置であり、図示しないメモリ領域とキャッシュ領域とをそなえる。キャッシュ領域は、ホスト装置2から受信したデータや、ホスト装置2に対して送信するデータを一時的に格納する。メモリ領域には、CPU110がプログラムを実行する際に、データやプログラムを一時的に格納・展開して用いる。
IOC(Input Output Controller)108は、CM100内におけるデータ転送を制御する制御装置であり、例えば、メモリ106に格納されたデータをCPU110を介することなく転送させるDMA(Direct Memory Access)転送を実現する。
例えば、CPU110は、制御プログラム(パス切替制御プログラム)を実行することにより、異常パスから待機パスへの切り替えを制御するパス切替制御機能を実現する。
図2は実施形態の一例としてのストレージシステム4におけるパス切替制御機能を実現するための機能構成を示す図である。
この図2に示すように、ストレージ装置1は、IO管理部11,異常検知部12,特定部13及び切替制御部14として機能する。
IO管理部11は、ホスト装置2との間の通信状態を監視し、ストレージ装置1に備えられる各ポートP0〜P3毎に、通信実績(通信状態)を管理する。
具体的には、IO管理部11は、CA101のポート毎に、ホスト装置2から受信したIOコマンドの数(IOコマンド数)をIOカウンタ値61を用いて計数する。又、IO管理部11は、ホスト装置2から発行されるABTSを受信した数(ABTS数)をABTSカウンタ値62を用いて計数する。
ABTSカウンタ値62は、ホスト装置2毎に備えられ、IO管理部11は、各ABTSカウンタ値62をホスト装置2からのABTS受信を契機にカウントアップする。
なお、図2中においては、便宜上、IOカウンタ値61及びABTSカウンタ値62を1つずつ示している。
図3は実施形態の一例としてのストレージシステム4における管理テーブル63を例示する図である。
IO管理部11は、各ポートについて、通信先のホスト装置2毎に、TPGS対応であるか否かの情報,IO数,ABTS数及びABTS割合を、管理テーブル63において管理する。図3に例示する管理テーブル63においては、これらの情報に対して、ホスト識別子及び内部管理番号を対応付けることにより、ホスト装置2に対応付けている。
内部管理番号は、ホスト装置2を管理するために設定された番号である。TPGS対応であるか否かの情報としては、例えば、そのホスト装置2がTPGSに対応している場合には“1”を、又、TPGSに対応していない場合には“0”が設定される。
ABTS割合は、ホスト装置2から受信したIO数に対するABTS数の割合であり、IO管理部11により、前述したIO数及びABTS数を用いて算出される。図3に示す例においては、ABTS割合として%値が設定されている。
異常検知部12は、ストレージ装置1とホスト装置2との間のパスにおける異常(パス異常)の発生を検知する。
また、異常検知部12は、ABTSカウンタ値62が第1閾値64の値L以上であると判断した場合に、上述したパス異常の有無の判断を開始する。
特定部13は、異常検知部12がパス異常の発生を検知すると、ABTS数とIO数とに基づいて異常箇所を特定する。具体的には、特定部13は、当該ストレージ装置1に備えられたポートP0〜P3を用いる全てのホスト装置2について、各ホスト装置2が発行したIO数の合計(全IO数)に対する、各ホスト装置2が発行したABTS数の合計(全ABTS数)の比率(全ホストのABTS割合)を算出する。なお、全ホストのABTS割合の算出に用いるIO数及びABTS数は、例えば、管理テーブル63から読み出して取得する。
図4に例示するストレージシステム4において、ストレージ装置1とスイッチ3aとの間の経路を符号A、ホスト装置2aとスイッチ3aとの間の経路を符号B、ホスト装置2bとスイッチ3aとの間の経路を符号Cで、それぞれ示す。
この図5に示す例においては、ホスト装置2a(ホスト#0)及びホスト装置2b(ホスト#1)のいずれのABTS割合も閾値N以上である場合に、特定部13は、異常箇所が、図4中におけるストレージ装置1とスイッチ3aとの間の経路Aであると判断することを示す。
異常箇所がスイッチ3と当該ストレージ装置1との間である場合には、切替制御部14は、当該ストレージ装置1における、異常パスが接続されているポート(対象ポート)を停止状態(ポート停止状態)にすることでリンクダウン状態を発生させる。これにより、ホスト装置2においては、マルチパスドライバが、このリンクダウンを検知し、ストレージ装置1との間のデータ通信を待機パスを用いて行なうようアクティブパスからパスの切り替えを行なう。
一方、異常箇所がスイッチ3と当該ストレージ装置1との間以外である場合には、切替制御部14は、対象ポートのリンクダウンを抑止する。そして、異常箇所がスイッチ3と当該ストレージ装置1との間以外であり、且つ、ホスト装置2がTPGSに対応している場合には、切替制御部14は、ホスト装置2にTPGSパス閉塞(パス切替指示)を指示する。
ストレージ装置1からTPGSパス閉塞指示を受信したホスト装置2は、TPGSによるパス閉塞処理を行なう。これにより、異常パスから待機パスへのデータ通信経路の切り替えが行なわれる。
また、ホスト装置#0及びホスト#1において、一方のABTS割合が閾値N未満であり、他方のABTS割合が閾値N以上である場合には、切替制御部14は、ホスト装置2にTPGSパス閉塞を指示することで、ホスト装置2に対して異常パスから待機パスへのデータ通信経路の切り替えを実行させる。
ステップA1において、異常検知部12が、ストレージシステム4におけるパス状態を判定する。パス状態が正常である場合には(ステップA1の“正常”ルート参照)、処理を終了する。
次に、実施形態の一例としてのストレージシステム4におけるパス切り替え処理の詳細を、図7に示すフローチャート(ステップB1〜B14)に従って説明する。
ステップB2において、異常検知部12はABTSの送信元のホスト装置2(対象ホスト)について、そのABTS数を閾値Lと比較する。ABTS数が閾値L未満の場合には(ステップB2のYESルート参照)、パス異常判定の対象外であり、パスは正常であるとみなして処理を終了する。
ステップB4において、異常検知部12は、ステップB3において算出したABTS割合を閾値Mと比較する。この比較の結果、ABTS割合が閾値M未満である場合には(ステップB4のYESルート参照)、パスは正常であると判断し、ステップB5において、IOカウンタ値61及びABTSカウンタ値62がクリアされる。その後、処理を終了する。
ステップB7において、特定部13は、当該ストレージ装置1に備えられたポートP0〜P3を用いる全てのホスト装置2でのABTS割合(全ホストのABTS割合)を算出する。
一方、全ホストのABTS割合が閾値N未満の場合には(ステップB8のYESルート参照)、異常箇所はホスト装置2とスイッチ3との間であると判断される。そこで、ステップB9において、切替制御部14は、管理テーブル64を参照して、ABTSの送信元であるホスト装置2がTPGS対応であるか否かを確認する。
また、ホスト装置2がTPGS未対応である場合には(ステップB9のNOルート参照)、ステップB12において、IOカウンタ値61及ABTSカウンタ値62がクリアされて、処理を終了する。
ステップC1において、切替制御部14は、対象ホスト装置2のアフィニティグループ(Affinity Group)に登録されている全てのLU(Logical Unit)を特定する。
そこで、ステップC3において、切替制御部14は、ホスト装置2から送信されるコマンドを監視する。具体的には、切替制御部14は、ホスト装置2から、6/2A06のセンスに対するRTPGコマンドを受信したか否かを確認する(ステップC4)。
本処理は、図7に示すフローチャートのステップB10に対応するので、パス異常が発生していると判断される状況下で行なわれ、フレームロスが間欠的に発生するような、いわゆる不安定なパスを前提としている。従って、ホスト装置2からRTPGコマンドが送信されても、ストレージ装置1においてはこのRTPGコマンドをすぐには受信できないおそれがある。このため、ステップC4においてRTPGコマンドを受信していない場合に、ステップC6においてストレージ装置1から6/2A06のセンスを応答し続けるのである。
なお、図9中において、ストレージ装置1のアダプタはCA101に相当し、コントローラはCPU110に相当する。
この図9に示すように、ストレージ装置1のコントローラにおいて、対象LUに6/2A06センスが登録される(符号D1参照)。その後、ホスト装置2からIO(通常IO)が発行されると(符号D2参照)、アダプタからコントローラに対して当該IOの処理依頼が行なわれる(符号D3参照)。
6/2A06センス応答がホスト装置2に到達すると、ホスト装置2はRTPGコマンドの発行を行ない(符号D6参照)、このRTPGコマンドを受信したアダプタはコマンド種を判定する。
図10は実施形態の一例としてのストレージシステム4におけるセンスロスが発生した場合のTPGSパス閉塞処理を示すシーケンス図である。この図10に示すシーケンス図においては、パス異常の影響によりホスト装置2へのセンス応答がロスするケースを示す。
コントローラがアダプタに対してセンス応答指示を行ない(符号D4参照)、この指示に従って、アダプタはホスト装置2に対して6/2A06センス応答を行なう(符号D51参照)。
ホスト装置2はIO(通常IO)を再発行し(符号D54参照)、これを受けたアダプタからコントローラに対して当該IOの処理依頼が行なわれる(符号D55参照)。コントローラはアダプタに対してセンス応答指示を行ない(符号D56参照)、この指示に従って、アダプタはホスト装置2に対して6/2A06センス応答を行なう(符号D5参照)。
このように、実施形態の一例としてのストレージ装置1によれば、パス異常が検知されると、特定部13が異常箇所を特定し、切替制御部14がホスト装置2に対してこの異常箇所に応じたパス切り替えを実行させる。
異常箇所がスイッチ3とストレージ装置1との間である場合には、切替制御部14が対象ポートのリンクダウンを行なう。これにより、このリンクダウンを検知したホスト装置2が待機パスへのパス切り替えを実行するので、待機パスに確実にパス切り替えを行なうことができ信頼性が向上する。
異常箇所がホスト装置2とスイッチ3との間である場合において、ホスト装置2がTPGS未対応である場合には、リンクダウン等をさせずに、パスが正常であるものとして取り扱うことでリンクダウンを抑止する。これにより、他のホスト装置2からのアクセスに影響を与えることがない。
なお、上述した実施形態に関わらず、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述した実施形態においては、ストレージシステム4が2つのホスト装置2を備えるとともに2つのスイッチ3を備えているが、これに限定されるものではない。すなわち、3つ以上のホスト装置2や3つ以上のスイッチ3を備えてもよい。又、ストレージ装置1の構成も適宜変更して実施することができる。
また、上述した開示により本実施形態を当業者によって実施・製造することが可能である。
(付記1)
記憶装置を有するストレージ装置と複数の上位装置と中継装置とを備え、前記複数の上位装置が前記中継装置を介して複数のパスで前記ストレージ装置に接続されるストレージシステムにおいて、
前記複数のパスのいずれかのパスにおける異常の発生を検知する異常検知部と、
前記パスにおける異常の発生を検知すると、通信異常数とIO数とに基づいて異常箇所を特定する特定部と、
特定された前記異常箇所に応じて前記複数の上位装置もしくは中継装置のいずれかに、データ通信経路を前記異常の発生が検知されたパスから前記複数のパスのうちの他のパスへの切り替えを実行させる制御を行なう切替制御部と
を備えることを特徴とする、ストレージシステム。
前記異常箇所が前記中継装置と前記ストレージ装置との間である場合には、
前記切替制御部が、前記ストレージ装置における前記中継装置が接続される通信ポートを通信不可状態にするポート停止処理を実行して前記通信ポートを通信不可状態にすることで前記パス切り替えを実行させることを特徴とする、付記1記載のストレージシステム。
前記切替制御部が、
前記異常箇所が前記中継装置と前記ストレージ装置との間以外である場合には、前記ポート停止処理の実行を抑止することを特徴とする、付記2記載のストレージシステム。
(付記4)
前記異常箇所が中継装置と前記ストレージ装置との間以外であり、且つ、前記上位装置がパス切替制御機能を有している場合には、
前記切替制御部が、前記上位装置にパス切替指示を送信することで前記パス切り替えを実行させることを特徴とする、付記3記載のストレージシステム。
前記異常検知部が、通信異常通知信号の発行元の上位装置についてのIO数に対する通信異常数の比率に基づいて前記パスにおける異常の発生を検知することを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載のストレージシステム。
(付記6)
前記特定部が、前記ストレージ装置の通信ポートを用いる全上位装置についてのIO数に対する通信異常数の比率に基づいて異常箇所を特定することを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載のストレージシステム。
複数の上位装置と中継装置を介した複数のパスで接続されるストレージ装置の制御装置であって、
前記複数のパスのいずれかのパスにおける異常の発生を検知する異常検知部と、
前記パスにおける異常の発生を検知すると、通信異常数とIO数とに基づいて異常箇所を特定する特定部と、
特定された前記異常箇所に応じて前記複数の上位装置もしくは中継装置のいずれかに、データ通信経路を前記異常の発生が検知されたパスから前記複数のパスのうちの他の待機パスへ切り替えるパス切り替えを実行させる制御を行なう切替制御部と
を備えることを特徴とする、制御装置。
前記異常箇所が前記中継装置と前記ストレージ装置との間である場合には、
前記切替制御部が、前記ストレージ装置における前記中継装置が接続される通信ポートを通信不可状態にするポート停止処理を実行して前記通信ポートを通信不可状態にすることで前記待機パスへの切り替えを行なうことを特徴とする、付記7記載の制御装置。
前記切替制御部が、
前記異常箇所が前記中継装置と前記ストレージ装置との間以外である場合には、前記ポート停止処理の実行を抑止することを特徴とする、付記8記載の制御装置。
(付記10)
前記異常箇所が中継装置と前記ストレージ装置との間以外であり、且つ、前記上位装置がパス切替制御機能を有している場合には、
前記切替制御部が、前記上位装置にパス切替指示を送信することで前記パス切り替えを実行させることを特徴とする、付記9記載の制御装置。
前記異常検知部が、通信異常通知信号の発行元の上位装置についてのIO数に対する通信異常数の比率に基づいて前記パスにおける異常の発生を検知することを特徴とする、付記7〜10のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記12)
前記特定部が、前記ストレージ装置の通信ポートを用いる全上位装置についてのIO数に対する通信異常数の比率に基づいて異常箇所を特定することを特徴とする、付記7〜11のいずれか1項に記載の制御装置。
複数の上位装置と中継装置を介した複数のパスで接続されるストレージ装置において、
前記複数のパスのいずれかのパスにおける異常の発生を検知する処理と、
前記パスにおける異常の発生を検知すると、通信異常数とIO数とに基づいて異常箇所を特定する処理と、
特定された前記異常箇所に応じて前記複数の上位装置もしくは中継装置のいずれかに、データ通信経路を前記異常の発生が検知されたパスから前記複数のパスのうちの他のパスへ切り替えるパス切り替えを実行させる制御を行なう処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする、制御プログラム。
前記異常箇所が前記中継装置と当該ストレージ装置との間である場合には、
前記ストレージ装置における前記中継装置が接続される通信ポートを通信不可状態にするポート停止処理を実行して前記通信ポートを通信不可状態にすることで前記パス切り替えを実行させる
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記13記載の制御プログラム。
前記異常箇所が前記中継装置と当該ストレージ装置との間以外である場合には、前記ポート停止処理の実行を抑止する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記14記載の制御プログラム。
前記異常箇所が中継装置と当該ストレージ装置との間以外であり、且つ、前記上位装置がパス切替制御機能を有している場合には、
前記上位装置にパス切替指示を送信することで前記パス切り替えを実行させる
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記15記載の制御プログラム。
通信異常通知信号の発行元の上位装置についてのIO数に対する通信異常数の比率に基づいて前記パスにおける異常の発生を検知する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記13〜16のいずれか1項に記載の制御プログラム。
前記ストレージ装置の通信ポートを用いる全上位装置についてのIO数に対する通信異常数の比率に基づいて異常箇所を特定する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記13〜17のいずれか1項に記載の制御プログラム。
複数の上位装置と中継装置を介した複数のパスで接続されるストレージ装置において、
前記複数のパスのいずれかのパスにおける異常の発生を検知する処理と、
前記パスにおける異常の発生を検知すると、通信異常数とIO数とに基づいて異常箇所を特定する処理と、
特定された前記異常箇所に応じて前記複数の上位装置もしくは中継装置のいずれかに、データ通信経路を前記異常の発生が検知されたパスから前記複数のパスのうちの他のパスへ切り替えるパス切り替えを実行させる制御を行なう処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする、制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
2,2a,2b ホスト装置(上位装置)
3,3a,3b スイッチ(中継装置)
4 ストレージシステム
11 IO管理部
12 異常検知部(検知部)
13 特定部
14 切替制御部
30 ドライブエンクロージャ
31 記憶装置
40 コントローラエンクロージャ
61 IOカウンタ値
62 ABTSカウンタ値
63 管理テーブル
64 第1閾値
65 第2閾値
66 第3閾値
100a,100b,100 CM(制御装置)
101,101a,101b CA
103 DA
106 メモリ
107 SSD
108 IOC
110 CPU
Claims (8)
- 複数の上位装置と中継装置を介した複数のパスで接続されるストレージ装置の制御装置であって、
前記複数のパスのいずれかのパスにおける異常の発生を検知する異常検知部と、
前記パスにおける異常の発生を検知すると、通信異常数とIO数とに基づいて異常箇所を特定する特定部と、
特定された前記異常箇所に応じて前記複数の上位装置もしくは中継装置のいずれかに、データ通信経路を前記異常の発生が検知されたパスから前記複数のパスのうちの他のパスへ切り替えるパス切り替えを実行させる制御を行なう切替制御部と
を備えることを特徴とする、制御装置。 - 前記異常箇所が前記中継装置と当該ストレージ装置との間である場合には、
前記切替制御部が、当該ストレージ装置における前記中継装置が接続される通信ポートを通信不可状態にするポート停止処理を実行して前記通信ポートを通信不可状態にすることで前記パス切り替えを実行させることを特徴とする、請求項1記載の制御装置。 - 前記切替制御部が、
前記異常箇所が前記中継装置と当該ストレージ装置との間以外である場合には、前記ポート停止処理の実行を抑止することを特徴とする、請求項2記載の制御装置。 - 前記異常箇所が中継装置と当該ストレージ装置との間以外であり、且つ、前記上位装置がパス切替制御機能を有している場合には、
前記切替制御部が、前記上位装置にパス切替指示を送信することで前記パス切り替えを実行させることを特徴とする、請求項3記載の制御装置。 - 前記異常検知部が、通信異常通知信号の発行元の上位装置についてのIO数に対する通信異常数の比率に基づいて前記パスにおける異常の発生を検知することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記特定部が、前記ストレージ装置の通信ポートを用いる全上位装置についてのIO数に対する通信異常数の比率に基づいて異常箇所を特定することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の制御装置。
- 記憶装置を有するストレージ装置と複数の上位装置と中継装置とを備え、前記複数の上位装置が前記中継装置を介して複数のパスで前記ストレージ装置に接続されるストレージシステムにおいて、
前記複数のパスのいずれかのパスにおける異常の発生を検知する異常検知部と、
前記パスにおける異常の発生を検知すると、通信異常数とIO数とに基づいて異常箇所を特定する特定部と、
特定された前記異常箇所に応じて前記複数の上位装置もしくは中継装置のいずれかに、データ通信経路を前記異常の発生が検知されたパスから前記複数のパスのうちの他のパスへ切り替えるパス切り替えを実行させる制御を行なう切替制御部と
を備えることを特徴とする、ストレージシステム。 - 複数の上位装置と中継装置を介した複数のパスで接続されるストレージ装置において、
前記複数のパスのいずれかのパスにおける異常の発生を検知する処理と、
前記パスにおける異常の発生を検知すると、通信異常数とIO数とに基づいて異常箇所を特定する処理と、
特定された前記異常箇所に応じて前記複数の上位装置もしくは中継装置のいずれかに、データ通信経路を前記異常の発生が検知されたパスから前記複数のパスのうちの他のパスへ切り替えるパス切り替えを実行させる制御を行なう処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする、制御プログラム。
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