JP2015154530A - 回転電機 - Google Patents

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達也 ▲高▼木
Tatsuya Takagi
訓明 松本
Noriaki Matsumoto
訓明 松本
皓哉 小笠原
Koya Ogasawara
皓哉 小笠原
三戸 信二
Shinji Mito
信二 三戸
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Abstract

【課題】ブラシ火花の発生を抑えることが可能な回転電機を提供する。
【解決手段】電機子コア31及び整流子32が回転軸18に一体回転可能に設けられ、電機子コア31に周方向に沿って複数設けられたティース部Tの周方向の間に巻線33がトロイダル巻きにて巻回されたロータ13と、電機子コア31と対向する第1〜第3の界磁磁石21〜23と、整流子32に押圧接触されて該整流子32に対して電気的に導通されるブラシ26とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブラシ付き直流モータ等の回転電機に関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、ブラシ付き直流モータのロータは、回転軸と一体回転する電機子コア及び整流子を備え、電機子コアの複数のティース部に巻回された巻線が整流子に接続されている。そして、ロータの電機子コアは、ステータの永久磁石と対向するように構成されている。また、整流子にはブラシが押圧接触されており、このブラシから整流子を介して巻線に電流が供給され、巻線にて生じる磁界と永久磁石の磁界との相互作用によってロータが回転するようになっている。
特開2007−43831号公報
上記のようなブラシ付きの回転電機では、整流子にブラシが摺接する整流時に火花が生じると、例えば、ブラシの摩耗が早まりブラシの寿命が短くなるという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ブラシ火花の発生を抑えることが可能な回転電機を提供することにある。
上記課題を解決する回転電機は、巻線が巻装された電機子コア及び整流子が回転軸に一体回転可能に設けられてなる電機子と、前記電機子コアと対向する永久磁石と、前記整流子に押圧接触されて該整流子に対して電気的に導通されるブラシとを備えた回転電機であって、前記巻線は、トロイダル巻きにて構成されている。
この構成によれば、巻線がトロイダル巻きにて構成されるため、分布巻きに比べて相互インダクタンスが大きくなる。これにより、整流時のアークエネルギーを相殺することが可能となるため、ブラシと整流子との間における火花の発生を抑えることが可能となり、その結果、ブラシの長寿命化を図ることができる。
上記回転電機において、前記電機子コアは、周方向に沿って複数設けられ永久磁石と対向するティース部を有し、前記巻線は、前記各ティース部の周方向の間に巻装されていることが好ましい。
この構成によれば、巻線の磁束を永久磁石に対してより有効に作用させることができる。
上記回転電機において、前記各ティース部は、径方向に突出して永久磁石と径方向に対向する径方向突出部を有していることが好ましい。
この構成によれば、永久磁石と対向する径方向突出部を電機子コアに備えることにより、永久磁石と電機子コアとの径方向の間隔(エアギャップ)を小さくすることが可能となり、出力向上を図ることができる。
上記回転電機において、前記各ティース部は、軸方向に突出して永久磁石と軸方向に対向する軸方向突出部を有していることが好ましい。
この構成によれば、永久磁石と対向する軸方向突出部を電機子コアに備えることにより、永久磁石と電機子コアとの軸方向の間隔(エアギャップ)を小さくすることが可能となり、出力向上を図ることができる。
上記回転電機において、前記軸方向突出部は、前記電機子コアの軸方向両側にそれぞれ設けられていることが好ましい。
この構成によれば、電機子コアの軸方向両側それぞれにおいて、永久磁石と電機子コアとのエアギャップを小さくすることが可能となり、より一層の出力向上を図ることができる。
上記回転電機において、前記電機子コアは、前記巻線が巻回されるコア本体部と、前記回転軸が固定される軸固定部と、前記コア本体部と前記軸固定部とに一体形成されてそれらを連結する連結部とを備えていることが好ましい。
この構成によれば、軸固定部とコア本体部とを連結する連結部を電機子コアに一体に備えることで、部品点数の増加を抑えつつ、回転軸と電機子コアとを固定することができる。
上記回転電機において、前記連結部は、前記軸固定部から径方向外側に放射状に延びて前記コア本体部と繋がるように、周方向等間隔に複数設けられたスポーク部であることが好ましい。
この構成によれば、各スポーク部の周方向間を肉抜きできるため、電機子コアの軽量化を図ることができる。
上記回転電機において、前記スポーク部の個数は、前記永久磁石の磁極数の半数に設定されていることが好ましい。
この構成によれば、電機子の回転時において、各スポーク部が常に永久磁石の同一磁極と対応するように構成できるため、永久磁石のN極からの磁束がスポーク部を介してS極へと漏れてしまうことを抑制することができる。
本発明の回転電機によれば、ブラシ火花の発生を抑えることが可能となる。
実施形態のモータの断面図である。 同形態のモータの分解斜視図である。 同形態のロータの斜視図である。 同形態のベースコアの平面図である。 同形態のロータの模式断面図である。 (a)は、別例のロータの平面図であり、(b)は、同別例のベースコアの平面図である。 別例のロータにおいて補助ティースを外した状態を示す平面図である。
以下、回転電機(モータ)の一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の回転電機としてのモータ10は、ステータ11を構成するヨークハウジング12(以下、ヨーク12という)に対してロータ13が回転可能に支持されて構成されている。
[ステータの構成]
図1及び図2に示すように、ヨーク12は、円筒部材14と、円筒部材14の軸方向両側に設けられた板状の第1及び第2円盤部材15,16とから構成されている。また、第2円盤部材16の外側端面(反円筒部材側の端面)には、ホルダ部材17が組み付けられている。
ヨーク12の円筒部材14は、金属板を円環状に丸めて成形されるものであり、その両端部(第1及び第2開口端部14a,14b)がロータ13の軸方向に開口するように配置されている。この円筒部材14の開口端部14a,14bにはそれぞれ、軸方向に突出する複数の固定突起14cが形成されている。
第1円盤部材15は、金属板からプレス加工により成形されるものであり、円筒部材14の第1開口端部14aに固定されている。詳述すると、第1円盤部材15の外縁部付近に形成された複数の貫通孔15aに対して、円筒部材14の第1開口端部14aに形成された固定突起14cがそれぞれ挿入されるとともにかしめ又は屈曲されることで、第1円盤部材15が第1開口端部14aに固定される。また、第1円盤部材15の中央部には、ロータ13の回転軸18を軸支する軸受18aが支持されている。
第2円盤部材16は、金属板からプレス加工により成形されるものであり、円筒部材14の第2開口端部14bに固定されている。詳述すると、第2円盤部材16の外縁部付近に形成された複数の貫通孔16aに対して、円筒部材14の第2開口端部14bに形成された固定突起14cがそれぞれ挿入されるとともにかしめ又は屈曲されることで、第2円盤部材16が第2開口端部14bに固定される。また、第2円盤部材16の中央部には、ロータ13が挿通される開口部16cが形成されている。なお、第1及び第2円盤部材15,16は、円筒部材14を軸方向に挟持する状態で、円筒部材14の外周側に位置するボルト19にて互いに連結されている。
第1円盤部材15の内側端面15b(円筒部材14側の面)には、複数の第1界磁磁石21が周方向に沿って固着されている。本実施形態では、第1界磁磁石21は、周方向等間隔(60度間隔)に6個設けられ、それぞれ互いに同形状をなしている。また、各第1界磁磁石21は、軸方向の厚さが薄い扁平形状であって軸方向視で略扇形状をなしている。この各第1界磁磁石21は、軸方向に着磁されており、軸方向内側面にN極が表れるものと軸方向内側面にS極が表れるものとが周方向に交互に配置されている。
第2円盤部材16の内側端面16b(円筒部材14側の面)には、複数の第2界磁磁石22が周方向に沿って固着されている。第2界磁磁石22は、第1界磁磁石21と同数の6個が周方向等間隔(60度間隔)に設けられ、それぞれ互いに同形状をなす。また、各第2界磁磁石22は、第1界磁磁石21と同様に、軸方向の厚さが薄い扁平形状であって軸方向視で略扇形状をなしている。この各第2界磁磁石22は、軸方向に着磁されており、軸方向内側面にN極が表れるものと軸方向内側面にS極が表れるものとが周方向に交互に配置されている。
円筒部材14の内周面には、複数の第3界磁磁石23が周方向に沿って固着されている。第3界磁磁石23は、第1界磁磁石21と同数の6個が周方向等間隔(60度間隔)に設けられるとともに、互いに同形状をなしている。第3界磁磁石23は、周方向直交断面が略矩形状に形成されており、その内周面は回転軸18の軸線方向に対して平行をなしている。また、各第3界磁磁石23は、径方向に着磁されており、内周側にN極が表れるものと内周側にS極が表れるものとが周方向に交互に配置されている。
ホルダ部材17は、第2円盤部材16に対して複数のねじ(図示略)で固定されている。ホルダ部材17の底部17a中央には、回転軸18を軸支する軸受18bが設けられている。また、ホルダ部材17の底部17aには、軸方向に対して垂直をなす板状のベース部24が固定され、そのベース部24には、複数(本実施形態では4つ)のブラシ26が保持されている。各ブラシ26は、径方向にスライド可能に設けられるとともに、先端部(径方向内側端部)が後述の整流子32の外周面に押圧接触される。また、各ブラシ26は、外部接続用のターミナル25と電気的に接続されている。
[ロータの構成]
ロータ13は、各軸受18a,18bに軸支された円柱状の回転軸18と、回転軸18に固定された電機子コア31と、回転軸18に固定された整流子32と、電機子コア31に巻装された巻線33とから構成されている。
電機子コア31は、円筒部材14と第1及び第2円盤部材15,16とにより区画される収容空間に配置にされ、第1界磁磁石21の内周側であって、軸方向においては第2界磁磁石22と第3界磁磁石23との間に位置している。
図3に示すように、電機子コア31は、回転軸18に固定されたベースコア35と、ベースコア35に固定された24個の補助ティース36とから構成されている。
図4に示すように、ベースコア35は圧粉磁心よりなり、回転軸18が圧入固定される円筒状の軸固定部35aと、その軸固定部35aの外周側に位置し、前記巻線33が巻回される円環状のコア本体部35bと、軸固定部35aとコア本体部35bとを繋ぐ複数のスポーク部35cとが一体形成されて構成されている。
スポーク部35cは、軸固定部35aから径方向外側に放射状に延びるとともに、径方向外側端部がコア本体部35bと繋がっている。スポーク部35cは、本実施形態では3つ設けられ、互いに周方向等間隔(120度間隔)で設けられている。また、各スポーク部35cの周方向の間は空隙となっている。なお、スポーク部35cの周方向幅は、軸固定部35aの径方向厚みよりも若干薄く形成されている。
ここで、スポーク部35cの個数は、界磁磁石21〜23の磁極数の半数に設定されている。本実施形態では、界磁磁石21〜23の磁極数は6極であるため、スポーク部35cの個数を3つとしている。これにより、ロータ13の回転時において、各スポーク部35cが常に界磁磁石21〜23の同一磁極の内側に位置するように構成される。図4では、3つ全てのスポーク部35cが、第3界磁磁石23の3つのN極の内周側にそれぞれ位置する状態を示している。
コア本体部35bの外周部には、径方向外側に突出する24個の径方向突出部37(第3突出部)が周方向等間隔(15度間隔)に形成されている。各径方向突出部37は、回転軸18を中心とする放射状に形成されるとともに、径方向外側から見て矩形状をなしている。各径方向突出部37の外周面は、軸方向から見て、回転軸18の軸線を中心とする同一円上に位置する円弧状をなしている。
また、各径方向突出部37には、その外周面から径方向に沿って直線状に延びる固定凹部38が切欠形成されている。固定凹部38は、その径方向外側端部が径方向に開口するとともに、径方向内側端部がコア本体部35bの内周面の近傍まで延びている。また、各固定凹部38は、各径方向突出部37の周方向中央に形成され、互いに周方向等間隔(15度間隔)に形成されている。固定凹部38が設けられることで、その固定凹部38を周方向に跨いで電流が流れにくくなるため、第2、第3界磁磁石22、23に対向するコア本体部35bの軸方向端面における渦電流の流れが阻害されるようになっている。
また、図5に示すように、固定凹部38は、コア本体部35bの軸方向全体に亘って形成されている。つまり、固定凹部38は、径方向外側だけでなく軸方向両側にも開口している。また、固定凹部38は、軸方向に対して平行に形成されている。
各固定凹部38には、補助ティース36が挿入されている。補助ティース36は、コア本体部35bよりも軸方向に長く形成され、固定凹部38内に挿入された挿入部40と、挿入部40の軸方向両端に形成され固定凹部38から軸方向両側にそれぞれ突出する第1及び第2軸方向突出部41,42(第1及び第2突出部)とを有している。なお、本実施形態では、後述の整流子32側のものを第2軸方向突出部42とし、その反対側のものを第1軸方向突出部41としている。
第1及び第2軸方向突出部41,42は互いに同一形状をなしている。第1及び第2軸方向突出部41,42は、軸方向に対して垂直な平坦面をなすコア本体部35bの軸方向端面に対して、垂直に突出するように構成されている。第1及び第2軸方向突出部41,42の周方向幅は、挿入部40の周方向幅よりも広く形成されている。
各軸方向突出部41,42には、それらの軸方向先端から周方向両側にそれぞれ延びるフランジ状の周方向延出部43がそれぞれ形成されている。各周方向延出部43は、軸方向と直交する板状をなすとともに、軸方向から見て周方向幅が外周側ほど広い扇形形状をなしている(図3参照)。また、周方向延出部43の表面(反ベースコア側の端面)は、軸方向に対して垂直な平坦面をなしている。
径方向突出部37、第1軸方向突出部41及び第2軸方向突出部42は、互いに同数(本実施形態では24個)設けられるとともに、それぞれ周方向等間隔に設けられている。また、各径方向突出部37と各軸方向突出部41,42とは、周方向において同位置に配置されている。
また、1つの径方向突出部37とその軸方向両側の第1及び第2軸方向突出部41,42が1つのティース部Tを構成している。即ち、コア本体部35bには、周方向等間隔に24個のティース部Tが構成されている。また、各ティース部Tの周方向間、つまり、各径方向突出部37の周方向間、各第1軸方向突出部41の周方向間、及び各第2軸方向突出部42の周方向間は、巻線33を巻回するための空間(スロット)を構成している。また、第1及び第2軸方向突出部41,42間のスロットは、前記周方向延出部43によって軸方向に覆われている。
図1、図3及び図5に示すように、各ティース部Tの周方向間のスロットには、巻線33がトロイダル巻きにより巻回されている。巻線33は、電機子コア31の径方向に沿った断面視(図1参照)において環状をなしている。つまり、巻線33は、第1軸方向突出部41間のスロット、径方向突出部37間のスロット、第2軸方向突出部42間のスロット、及びコア本体部35bの内周側を通る環状にトロイダル巻きされている。なお、巻線33は、各スポーク部35cの周方向間に配置されている。また、各スポーク部35cは、巻線33と干渉しないように、コア本体部35bの内周面に対して補助ティース36の径方向内側位置で繋がっている。なお、各巻線33がコア本体部35bに組み付けられた後に、各補助ティース36がコア本体部35bに組み付けられる。
図1に示すように、各ティース部Tは、第3界磁磁石23の内周側であって、軸方向においては第1界磁磁石21と第2界磁磁石22との間に位置している。
第1軸方向突出部41の周方向延出部43は、第1界磁磁石21の対向面(軸方向内側面)に対し空隙を介して軸方向に対向している。第1軸方向突出部41の周方向延出部43と第1界磁磁石21の対向面は、互いに平行であり、軸方向に対して垂直な平面をなしている。
また、第2軸方向突出部42の周方向延出部43は、第2界磁磁石22の対向面(軸方向内側面)に対し空隙を介して軸方向に対向している。第2軸方向突出部42の周方向延出部43と第2界磁磁石22の対向面は、互いに平行であり、軸方向に対して垂直な平面をなしている。
そして、ティース部Tの外周面(第1及び第2軸方向突出部41,42の外周面及び径方向突出部37の外周面)は、第3界磁磁石23の内周面に対し空隙を介して径方向に対向している。
整流子32は、回転軸18における電機子コア31と、ホルダ部材17に支持された軸受18bとの間に固定されている。なお、第2円盤部材16の開口部16cの径は、整流子32と干渉しないようにその整流子32の外径よりも大きく形成されている。なお、整流子32は、回転軸18に外嵌された円筒状の絶縁部材45と、その絶縁部材45の外周面に周方向に並設された複数のセグメント46とから構成されている。セグメント46は、ティース部Tと同数の24個で構成され、絶縁部材45の外周面に周方向等間隔(15度間隔)に配置されている。各セグメント46には、それぞれ対応する巻線33から引き出された接続線(図示略)が接続される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
電源からブラシ26及びセグメント46を介して巻線33に給電されることにより電機子コア31に生じる磁界は、径方向突出部37の外周面(補助ティース36の径方向外側端面も含む)から径方向外側に作用するとともに、各軸方向突出部41,42の周方向延出部43から軸方向に作用する。そして、その電機子コア31の磁界は、径方向突出部37の外周面及び各軸方向突出部41,42の周方向延出部43とそれぞれ対面する第1〜第3界磁磁石21〜23の磁界と相互に作用し、それによりロータ13が回転する。このように、電機子コア31の外周面及び軸方向両端面の3面でトルクの発生に寄与する磁束が確保されるため、モータ10の大型化を抑えつつも、出力を向上させることが可能となっている。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)巻線33がトロイダル巻きにて構成されるため、分布巻きに比べて相互インダクタンスが大きくなる。これにより、整流時のアークエネルギーを相殺することが可能となるため、ブラシ26と整流子32との間における火花の発生を抑えることが可能となり、その結果、ブラシ26の長寿命化を図ることができる。また、巻線33をトロイダル巻きとすることで、比較的径が大きいアルミ線を巻線33に用いることができる。
(2)各ティース部Tは、径方向に突出して第3界磁磁石23と径方向に対向する径方向突出部37を有する。この構成によれば、第3界磁磁石23と対向する径方向突出部37を電機子コア31に備えることにより、第3界磁磁石23と電機子コア31との径方向の間隔(エアギャップ)を小さくすることが可能となり、出力向上を図ることができる。
(3)各ティース部Tは、軸方向両側に突出して第1及び第2界磁磁石21,22と軸方向にそれぞれ対向する第1及び第2軸方向突出部41,42を有する。これにより、第1及び第2界磁磁石21,22と電機子コア31との軸方向の間隔(エアギャップ)を小さくすることが可能となり、出力向上を図ることができる。
また、第1及び第2軸方向突出部41,42が電機子コア31の軸方向両側にそれぞれ設けられることから、電機子コア31の軸方向両側それぞれにおいて界磁磁石21,22との間のエアギャップを小さくすることが可能となり、より一層の出力向上を図ることができる。
(4)電機子コア31は、巻線33が巻回されるコア本体部35bと、回転軸18が固定される軸固定部35aと、コア本体部35bと軸固定部35aとに一体形成されてそれらを連結するスポーク部35cとを備える。この構成によれば、軸固定部35aとコア本体部35bとを連結するスポーク部35cを電機子コア31に一体に備えることで、部品点数の増加を抑えつつ、回転軸18と電機子コア31とを固定することができる。
(6)スポーク部35cは、軸固定部35aから径方向外側に放射状に延びてコア本体部35bと繋がるように、周方向等間隔に複数設けられる。これにより、各スポーク部35cの周方向間を肉抜きできるため、電機子コア31の軽量化を図ることができる。
(7)スポーク部35cの個数は、界磁磁石21〜23の磁極数の半数に設定される。このため、図4に示すように、ロータ13の回転時において、各スポーク部35cが常に界磁磁石21〜23の同一磁極と対応するように構成できる。これにより、界磁磁石21〜23のN極からの磁束がスポーク部35cを介してS極へと漏れてしまうことを抑制することができ、その結果、出力の低下を抑えることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・電機子コア31(コア本体部35b)と回転軸18との固定は、上記実施形態のスポーク部35cに限定されるものではなく、それ以外に例えば、図6(a),(b)に示す例や、図7に示す例のように変更してもよい。
図6(a),(b)に示す例では、ベースコア35は、コア本体部35bの内周面から径方向内側に延びる複数の延出部51を有している。延出部51は、固定凹部38と同数(つまり、補助ティース36と同数)形成されている。また、延出部51は、周方向において固定凹部38と同位置に形成されている。延出部51の先端部(径方向内側端部)は、周方向に幅広に形成されている。また、延出部51の径方向先端面(内周面)は、軸方向から見て、回転軸18の軸線を中心とする同一円上に位置する円弧状をなしている。なお、巻線33は、コア本体部35bの内周側において、各延出部51の周方向間を通っている。
回転軸18は、円盤状のカラー部材52(圧入部材)の中心部に圧入固定されている。そして、カラー部材52は、各延出部51の内周面に対して圧入固定されている。つまり、回転軸18は、カラー部材52を介してベースコア35に固定されている。
このような構成によれば、回転軸18とベースコア35(電機子コア31)との固定が容易となる。なお、カラー部材52の外周縁近傍には、延出部51の内周面への圧入を容易にすべく、周方向に並ぶ複数の孔52aが形成されている。
また、図7に示す例では、コア本体部35bの内周面を円形とし、そのコア本体部35bの内周側に樹脂部材53を封入することで、回転軸18を固定している。つまり、回転軸18は、コア本体部35bの内周側に封入される樹脂部材53を介して支持されている。なお、樹脂部材53は、各巻線33の周方向間にも入り込んでいる。
このような構成によれば、回転軸18とベースコア35(電機子コア31)との固定が容易となる。更に、コア本体部35bの内周形状によらず固定が可能となるため、設計自由度の向上を図ることができる。
・上記実施形態では、ベースコア35を圧粉磁心としたが、これ以外に例えば、軸方向に積層した複数の薄板状のコアシートにて構成してもよい。
・上記実施形態では、各径方向突出部37と各軸方向突出部41,42とは、周方向において同位置に設けられているが、これ以外に例えば、それぞれ互いに周方向にずらして設けてもよい。
・上記実施形態では、第1軸方向突出部41と第2軸方向突出部42とが補助ティース36に一体に形成されているが、第1軸方向突出部41と第2軸方向突出部42とをそれぞれ別体で構成してもよい。
・上記実施形態では、周方向延出部43が補助ティース36に一体に形成されているが、補助ティース36とは別体として構成してもよい。
・上記実施形態では、ティース部Tは、径方向突出部37と第1及び第2軸方向突出部41,42とを備えるが、これに特に限定されるものではなく、径方向突出部37と第1及び第2軸方向突出部41,42のいずれか1つ又は2つを省略した構成としてもよい。また、コア本体部35bにティース部Tを備えない構成としてもよい。
・上記実施形態では、ステータ11を構成するヨーク12を、互いに別部材よりなる円筒部材14と第1及び第2円盤部材15,16とから構成したが、これ以外に例えば、第1及び第2円盤部材15,16のいずれか一方を円筒部材14に一体形成した構成としてもよい。
・上記実施形態では、第1〜第3界磁磁石21〜23はそれぞれ周方向に沿って複数設けられている。つまり、第1〜第3界磁磁石21〜23は、磁極毎に周方向に分離されているが、これ以外に例えば、周方向に複数の極が発生するように着磁した円環状の磁石を用いてもよい。この構成によれば、磁石の個数を減少させることができ、部品管理の点で有利となる。
・上記実施形態では、第1〜第3界磁磁石21〜23がそれぞれ互いに分離されているが、これ以外に例えば、周方向において略同位置にある第1〜第3界磁磁石21〜23を、互いに一体に繋がる断面コ字状の一体部品としてもよい。
・各界磁磁石21〜23の個数(極数)は上記実施形態に限定されるものではなく、構成に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、電機子コア31の軸方向両側の第1及び第2界磁磁石21,22だけでなく外周側に第3界磁磁石23を配置して3面ギャップ構造を構成したが、これに特に限定されるものではない。例えば、上記実施形態から径方向突出部37及び第3界磁磁石23を省略して、電機子コア31の軸方向両側で磁束を確保する2面ギャップ構造としてもよい。
・上記実施形態では、モータ10に具体化したが、これ以外に例えば、直流発電機等の回転電機に具体化してもよい。
10…モータ(回転電機)、11…ステータ、13…ロータ(電機子)、18…回転軸、21〜23…第1〜第3界磁磁石(永久磁石)、26…ブラシ、31…電機子コア、32…整流子、33…巻線、35…ベースコア、35a…軸固定部、35b…コア本体部、35c…スポーク部、37…径方向突出部、41…第1軸方向突出部、42…第2軸方向突出部、T…ティース部。

Claims (8)

  1. 巻線が巻装された電機子コア及び整流子が回転軸に一体回転可能に設けられてなる電機子と、
    前記電機子コアと対向する永久磁石と、
    前記整流子に押圧接触されて該整流子に対して電気的に導通されるブラシと
    を備えた回転電機であって、
    前記巻線は、トロイダル巻きにて構成されていることを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記電機子コアは、周方向に沿って複数設けられ永久磁石と対向するティース部を有し、
    前記巻線は、前記各ティース部の周方向の間に巻装されていることを特徴とする回転電機。
  3. 請求項2に記載の回転電機において、
    前記各ティース部は、径方向に突出して永久磁石と径方向に対向する径方向突出部を有していることを特徴とする回転電機。
  4. 請求項2又は3に記載の回転電機において、
    前記各ティース部は、軸方向に突出して永久磁石と軸方向に対向する軸方向突出部を有していることを特徴とする回転電機。
  5. 請求項4に記載の回転電機において、
    前記軸方向突出部は、前記電機子コアの軸方向両側にそれぞれ設けられていることを特徴とする回転電機。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転電機において、
    前記電機子コアは、前記巻線が巻回されるコア本体部と、前記回転軸が固定される軸固定部と、前記コア本体部と前記軸固定部とに一体形成されてそれらを連結する連結部とを備えていることを特徴とする回転電機。
  7. 請求項6に記載の回転電機において、
    前記連結部は、前記軸固定部から径方向外側に放射状に延びて前記コア本体部と繋がるように、周方向等間隔に複数設けられたスポーク部であることを特徴とする回転電機。
  8. 請求項7に記載の回転電機において、
    前記スポーク部の個数は、前記永久磁石の磁極数の半数に設定されていることを特徴とする回転電機。
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