JP2015154379A - 制御プログラム、および制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スキャンデータに基づく印刷処理の完了を早めることを課題とする。【解決手段】プリンタと複数のスキャナとの各々を制御する制御装置において、複数のスキャナのスキャン処理によって得られる複数の原稿のスキャンデータに基づいて、印刷処理が行われる場合に、複数のスキャナによるスキャン処理が同時に開始することを条件として、スキャン処理の対象となる複数の原稿の複数のスキャナの各々への分配数が演算される。この分配数の演算は、複数のスキャナによるスキャン処理によって得られた複数の原稿の各々に係る複数のスキャンデータに基づくプリンタによる印刷処理が、該複数のスキャンデータの各々を生成するためのスキャン処理が完了した後に行われるとともに、最も早く完了するように、演算される。これにより、印刷処理がスキャン処理待ちのために中断することがなくなり、スキャンデータに基づく印刷処理の完了を早めることが可能となる。【選択図】図23
Description
本発明は、プリンタと複数のスキャナとの各々の作動を制御する制御装置等に関する。
複数の原稿をスキャナでスキャンし、そのスキャンデータに基づく印刷処理を、プリンタで行う際に、原稿の枚数が非常に多い場合には、非常に長い時間を要する。このようなことに鑑みて、下記特許文献には、複数のスキャナによりスキャン処理を実行し、そのスキャンデータに基づく印刷処理を、プリンタにより行う技術が記載されている。
上記特許文献に記載の技術によれば、複数の原稿をスキャナでスキャンし、そのスキャンデータに基づく印刷処理の完了を、ある程度、早めることが可能となる。しかしながら、印刷処理の完了は早ければ早いほど好ましい。本発明は、そのような事情に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、複数の原稿を複数のスキャナでスキャンし、そのスキャンデータに基づく印刷処理の完了を早めることである。
上記課題を解決するために、本発明の制御プログラムは、プリンタと複数のスキャナとの各々を制御する制御装置のコンピュータが読み取り可能な制御プログラムであって、前記複数のスキャナによるスキャン処理の対象となる複数の原稿の枚数を取得する原稿枚数取得手段と、前記複数のスキャナのスキャン処理によって得られた複数の原稿の各々に係る複数のスキャンデータに基づいて、前記プリンタによる印刷処理が行われる場合に、前記複数のスキャナによるスキャン処理が同時に開始することを条件として、前記原稿枚数取得手段によって取得された枚数の原稿の前記複数のスキャナの各々への分配数を演算する第1分配数演算手段と、して前記コンピュータを機能させ、前記第1分配数演算手段は、前記複数のスキャナによるスキャン処理によって得られた複数の原稿の各々に係る複数のスキャンデータに基づく前記プリンタによる印刷処理が、該複数のスキャンデータの各々を生成するためのスキャン処理が完了した後に行われるとともに、最も早く完了するように、前記複数のスキャナへの分配数を演算することを特徴とする。
本発明の制御プログラム等では、複数のスキャナによるスキャン処理によって得られた複数の原稿の各々に係る複数のスキャンデータに基づく印刷処理が、該複数のスキャンデータの各々を生成するためのスキャン処理が完了した後に行われるとともに、最も早く完了するように、複数のスキャナへの原稿の分配数が演算される。これにより、印刷処理が、スキャン処理待ちのために中断することがなくなり、スキャンデータに基づく印刷処理の完了を早めることが可能となる。
<通信システムの構成>
図1に、本願に係る実施形態として例示される通信システム1のブロック図を示す。通信システム1は、携帯電話(本発明の制御装置の一例)10、アクセスポイント40、プリンタ(本発明のプリンタの一例)50,62,64、スキャナ(本発明のスキャナの一例)70,90,92を備える。携帯電話10とプリンタ50,62,64とスキャナ70,90,92とは、既知の無線LAN端末装置としての機能を備えており、アクセスポイント40を介して、互いにデータの送受信を行うことが可能である。
図1に、本願に係る実施形態として例示される通信システム1のブロック図を示す。通信システム1は、携帯電話(本発明の制御装置の一例)10、アクセスポイント40、プリンタ(本発明のプリンタの一例)50,62,64、スキャナ(本発明のスキャナの一例)70,90,92を備える。携帯電話10とプリンタ50,62,64とスキャナ70,90,92とは、既知の無線LAN端末装置としての機能を備えており、アクセスポイント40を介して、互いにデータの送受信を行うことが可能である。
携帯電話10の構成について説明する。携帯電話10は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unitの略)(本発明の制御部およびコンピュータの一例)12、記憶部14、無線LANI/F(本発明の通信部の一例)20、携帯電話通信I/F22、パネル(本発明の表示部の一例)24、ボタン入力部(本発明の入力部の一例)26を主に備えている。これらの構成要素は、入出力ポート30を介して互いに通信可能とされている。
無線LANI/F20は、無線LAN方式のインフラストラクチャーモード(複数の無線LAN端末装置が、アクセスポイントを介してデータ通信するモード)に準拠する無線通信32(電波を用いたデータ通信)を行うことが可能とされている。無線通信32は、IEEEの802.11の規格およびそれに準ずる規格に基づいて、Wi−Fi(R)(Wi-Fi Allianceの登録商標)方式の無線通信である。このため、携帯電話10は、アクセスポイント40へアクセスし、無線通信32を行える状態になれば、アクセスポイント40を介して、プリンタ50,62,64及びスキャナ70,90,92とデータ通信することが可能になる。
携帯電話通信I/F22は、基地局36との間で携帯電話通信の方式に準拠する無線通信38を行う。このため、携帯電話10は、基地局36へアクセスし、携帯電話通信の方式に準拠する無線通信38を行える状態になれば、基地局36を介してデータ通信することが可能になる。
CPU12は、記憶部14内の制御プログラム(本発明の制御プログラムの一例)46に従って処理を実行する。制御プログラム46は、プリンタ50,62,64に印刷処理を実行させ,スキャナ70,90,92にスキャン処理を実行させるため、CPU12に指令をさせるためのプログラムである。なお、制御プログラム46等のプログラムを実行するCPU12のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば、「制御プログラム46が」という記載は、「制御プログラム46を実行するCPU12が」ということを意味する場合がある。
また、記憶部14は、データ記憶領域48を備える。データ記憶領域48は、スキャナ70,90,92から取得したスキャンデータ、制御プログラム46の実行に必要なデータなどを記憶する領域である。なお、記憶部14は、RAM(Random Access Memoryの略)、ROM(Read Only Memoryの略)、フラッシュメモリー、HDD(ハードディスクの略)、CPU12が備えるバッファなどが組み合わされて構成されている。
パネル24は、携帯電話10の各種機能を表示する表示面を備える。ボタン入力部26は、パネル24と一体的に構成されており、入力媒体のパネル24への接近・接触を検出し、ユーザによるボタン操作を受け付ける。
プリンタ50,62,64は、略同じ構成であるため、プリンタ50の構成について説明する。プリンタ50は、図1に示すように、CPU52、記憶部54、無線LANI/F56、パネル58を主に備えている。これらの構成要素は、入出力ポート60を介して互いに通信可能とされている。
無線LANI/F56は、無線LAN方式のインフラストラクチャーモードに準拠する無線通信32を行うことが可能とされている。このため、プリンタ50は、アクセスポイント40へアクセスし、無線通信32を行える状態になれば、アクセスポイント40を介して、携帯電話10及びスキャナ70,90,92とデータ通信することが可能になる。
CPU52は、記憶部54内の印刷プログラム66に従って処理を実行する。印刷プログラム66は、携帯電話10から送信される画像データに基づく印刷処理を、CPU52に実行させるためのプログラムである。なお、印刷プログラム66等のプログラムを実行するCPU52のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば、「印刷プログラム66が」という記載は、「印刷プログラム66を実行するCPU52が」ということを意味する場合がある。
また、記憶部54は、データ記憶領域68を備える。データ記憶領域68は、携帯電話10から送信される画像データ、印刷プログラム66の実行に必要なデータなどを記憶する領域である。なお、記憶部54は、RAM、ROM、フラッシュメモリー、HDD、CPU52が備えるバッファなどが組み合わされて構成されている。
パネル58は、プリンタ50の各種機能を表示する表示面を備える。
スキャナ70,90,92は、略同じ構成であるため、スキャナ70の構成について説明する。スキャナ70は、ADF(Auto Document Feederの略)(不図示)にセットされた複数の原稿を1枚ずつスキャンして、1枚毎にスキャンデータを作成する。なお、スキャナ70は、ADFにセットされた原稿の片面をスキャンする構造のスキャナである。スキャナ70は、CPU72、記憶部74、無線LANI/F76、パネル78、重量センサ80を主に備えている。これらの構成要素は、入出力ポート82を介して互いに通信可能とされている。
無線LANI/F76は、無線LAN方式のインフラストラクチャーモードに準拠する無線通信32を行うことが可能とされている。このため、スキャナ70は、アクセスポイント40へアクセスし、無線通信32を行える状態になれば、アクセスポイント40を介して、携帯電話10及びプリンタ50とデータ通信することが可能になる。
CPU72は、記憶部74内のスキャンプログラム86に従って処理を実行する。スキャンプログラム86は、スキャンデータを携帯電話10に送信するための処理を、CPU72に実行させるためのプログラムである。なお、スキャンプログラム86等のプログラムを実行するCPU72のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば、「スキャンプログラム86が」という記載は、「スキャンプログラム86を実行するCPU72が」ということを意味する場合がある。
また、記憶部74は、データ記憶領域88を備える。データ記憶領域88は、スキャンプログラム86の実行に必要なデータなどを記憶する領域である。なお、記憶部74は、RAM、ROM、フラッシュメモリー、HDD、CPU52が備えるバッファなどが組み合わされて構成されている。
パネル78は、スキャナ70の各種機能を表示する表示面を備える。重量センサ80は、ADFにセットされた原稿の重量を検出するセンサである。
<最速スキャン処理および最速コピー処理>
通信システム1では、3台のスキャナ70,90,及び92から選択された複数のスキャナを用いた最速スキャン処理と、3台のスキャナ70,90,及び92から選択された複数のスキャナにより得られたスキャンデータをプリンタ50,62,及び64から選択された1台のプリンタを用いて印刷する最速コピー処理とが、携帯電話10の操作により指令される。なお、最速スキャン処理とは、用いる複数のスキャナによるスキャン処理が同時に開始することを条件として、該複数のスキャナのすべてにおける、スキャンの開始から完了までに要する時間が最短となるよう、各スキャナに原稿を配分して行うスキャン処理のことである。また、最速コピー処理とは、用いる複数のスキャナによるスキャン処理が同時に開始することを条件として、該複数のスキャナのすべてにおける、スキャンの開始から、印刷完了までに要する時間が最短となるよう、各スキャナに原稿を配分して行うコピー処理のことである。以下に、携帯電話10の操作により指令される最速スキャン処理と最速コピー処理の各々について、詳しく説明する。
通信システム1では、3台のスキャナ70,90,及び92から選択された複数のスキャナを用いた最速スキャン処理と、3台のスキャナ70,90,及び92から選択された複数のスキャナにより得られたスキャンデータをプリンタ50,62,及び64から選択された1台のプリンタを用いて印刷する最速コピー処理とが、携帯電話10の操作により指令される。なお、最速スキャン処理とは、用いる複数のスキャナによるスキャン処理が同時に開始することを条件として、該複数のスキャナのすべてにおける、スキャンの開始から完了までに要する時間が最短となるよう、各スキャナに原稿を配分して行うスキャン処理のことである。また、最速コピー処理とは、用いる複数のスキャナによるスキャン処理が同時に開始することを条件として、該複数のスキャナのすべてにおける、スキャンの開始から、印刷完了までに要する時間が最短となるよう、各スキャナに原稿を配分して行うコピー処理のことである。以下に、携帯電話10の操作により指令される最速スキャン処理と最速コピー処理の各々について、詳しく説明する。
最速スキャン処理、若しくは、最速コピー処理が行われる際には、図3に示すように、携帯電話10のパネル24に処理選択画面93が表示される。処理選択画面93には、コピー選択ボタン94とスキャン選択ボタン95とが表示され、ユーザは、最速コピー処理を行いたい場合には、コピー選択ボタン94を操作し、最速スキャン処理を行いたい場合には、スキャン選択ボタン95を操作する。
ユーザにより、コピー選択ボタン94が操作されると、図4に示すように、携帯電話10のパネル24にプリンタ・スキャナ選択画面96が表示される。プリンタ・スキャナ選択画面96には、プリンタ表示欄97とスキャナ表示欄98とプリンタ検索ボタン99とスキャナ検索ボタン100と完了ボタン101が表示される。プリンタ表示欄97は、ユーザにより選択されたプリンタ名を表示するための欄であり、スキャナ表示欄98は、ユーザにより選択されたスキャナ名を表示するための欄である。プリンタ検索ボタン99は、携帯電話10とデータ通信可能なプリンタを検索するためのボタンであり、スキャナ検索ボタン100は、携帯電話10とデータ通信可能なスキャナを検索するためのボタンである。完了ボタン101は、プリンタの選択および、スキャナの選択が完了した場合に操作するためのボタンである。
プリンタ検索ボタン99が、ユーザにより操作されると、図5に示すように、プリンタ・スキャナ選択画面96の上にプリンタ検索画面102が表示される。プリンタ検索画面102には、携帯電話10とデータ通信可能なプリンタ、具体的には、プリンタ50,62,64の名前が表示される。そして、プリンタ検索画面102に表示されたプリンタ名のうちの任意のプリンタ名が、操作されると、操作されたプリンタ名に対応するプリンタが選択される。なお、選択されたプリンタが、複数の印刷速度で印刷可能である場合には、プリンタ検索画面102の上に印刷速度選択画面が表示される。
具体的には、例えば、プリンタ62が、1枚/秒と2枚/秒との2種類の印刷速度で印刷可能であり、プリンタ検索画面102でプリンタ62の名前が操作された場合には、図6に示すように、プリンタ検索画面102の上に印刷速度選択画面104が表示される。印刷速度選択画面104には、1枚/秒と2枚/秒との2種類の印刷速度が表示され、何れかの印刷速度が操作されると、その印刷速度がデータ記憶領域48に記憶される。これにより、プリンタの選択が完了する。なお、プリンタ検索画面102で選択されたプリンタが、1種類の印刷速度でしか印刷できない場合には、印刷速度選択画面104は表示されず、その1種類の印刷速度がデータ記憶領域48に記憶され、プリンタの選択が完了する。
また、スキャナ検索ボタン100が、ユーザにより操作されると、プリンタ・スキャナ選択画面96の上にスキャナ検索画面(図示省略)が表示される。スキャナ検索画面には、携帯電話10とデータ通信可能なスキャナ、具体的には、スキャナ70,90,92の名前が表示される。そして、スキャナ検索画面に表示されたスキャナ名のうちの任意のスキャナ名が、操作されると、操作されたスキャナ名に対応するスキャナが選択される。また、スキャナの選択においても、スキャン速度の選択が行われるが、プリンタの選択時における印刷速度の選択と同様であるため、説明を省略する。
ちなみに、通信システム1では、複数のスキャナによりスキャン処理が行われるため、スキャナは、複数台選択される。そして、上述した手順により、プリンタの選択、および、複数台のスキャナの選択が完了した後に、完了ボタン101が操作されると、原稿枚数を設定するための処理が行われる。
また、処理選択画面93でスキャン選択ボタン95が操作されると、携帯電話10のパネル24にスキャナ選択画面(図示省略)が表示され、スキャナの選択が行われる。ただし、スキャナ選択画面は、プリンタ・スキャナ選択画面96からプリンタ表示欄97とプリンタ検索ボタン99を除いた画面であり、スキャナ選択画面でのスキャナの選択は、プリンタ・スキャナ選択画面96でのスキャナの選択と同じであるため、説明を省略する。
プリンタ・スキャナ選択画面96若しくは、スキャナ選択画面において、完了ボタン101が操作されると、原稿枚数を設定するための処理が行われる。具体的には、完了ボタン101の操作により、図7に示すように、携帯電話10のパネル24に指定選択画面106が表示される。指定選択画面106には、頁番号指定ボタン108と枚数指定ボタン110が表示される。頁番号指定ボタン108は、最速スキャン処理、若しくは、最速コピー処理の対象となる原稿の枚数を、原稿に記された頁番号に基づいて演算するためのボタンである。また、枚数指定ボタン110は、最速スキャン処理、若しくは、最速コピー処理の対象となる原稿の枚数を、直接、入力するためのボタンである。
ユーザにより、枚数指定ボタン110が操作されると、図8に示すように、携帯電話10のパネル24に原稿枚数入力画面112が表示される。原稿枚数入力画面112には、原稿枚数入力欄114とOKボタン116が表示される。原稿枚数入力欄114は、最速スキャン処理、若しくは、最速コピー処理の対象となる原稿の枚数を入力するための欄である。そして、ユーザ操作により、原稿枚数入力欄114に任意の数が入力され、OKボタン116が操作されることで、原稿枚数入力欄114に入力された数が、最速スキャン処理、若しくは、最速コピー処理の対象となる原稿の枚数として、携帯電話10のデータ記憶領域48に記憶される。
また、ユーザにより、頁番号指定ボタン108が操作されると、図9に示すように、携帯電話10のパネル24に頁数入力画面118が表示される。頁数入力画面118には、頁数入力欄120とOKボタン122が表示される。頁数入力欄120は、処理の対象となる原稿のうちの表紙,目次等の頁番号が記されていない頁が何頁分あるかを入力するための欄である。そして、ユーザ操作により、頁数入力欄120に任意の数が入力され、OKボタン122が操作されると、図10に示すように、携帯電話10のパネル24に、レイアウト数入力画面124が表示される。
レイアウト数入力画面124には、レイアウト数入力欄126とOKボタン128が表示される。レイアウト数入力欄126は、1枚の原稿に記されている頁番号の数を入力するための欄である。つまり、例えば、1枚の原稿に4頁分のコンテンツが記されている場合には、4つの頁番号が記されているので、レイアウト数入力欄126に、「4」が入力される。そして、ユーザ操作により、レイアウト数入力欄126に任意の数が入力され、OKボタン128が操作されると、図11に示すように、携帯電話10のパネル24に、開始頁番号入力画面129が表示される。
開始頁番号入力画面129には、開始頁番号入力欄130とOKボタン131が表示される。開始頁番号入力欄130は、処理の対象となる原稿の開始頁の数頁番号を入力するための欄である。そして、ユーザ操作により、開始頁番号入力欄130に任意の数が入力され、OKボタン131が操作されると、図12に示すように、携帯電話10のパネル24に、最終頁番号入力画面132が表示される。
最終頁番号入力画面132には、最終頁番号入力欄133とOKボタン134が表示される。最終頁番号入力欄133は、処理の対象となる原稿の最終頁の頁番号を入力するための欄である。そして、ユーザ操作により、最終頁番号入力欄133に任意の数が入力され、OKボタン134が操作されると、処理の対象となる原稿の枚数が、演算される。
具体的には、頁数入力欄120に入力された数をa、レイアウト数入力欄126に入力された数をb、開始頁番号入力欄130に入力された数をcと、最終頁番号入力欄133に入力された数をdとした場合に、処理の対象となる原稿の枚数Aが、下記式に従って、演算される。
A={a+(d−c+1)}/b
なお、Aが整数でない場合には、小数点第一位で切り上げられる。つまり、頁番号が記されていない頁数が3(=a)、レイアウト数が4(=b)、開始頁番号が1(=c)、最終頁番号が103(=d)である場合には、演算値が、{3+(103−1+1)}/4=26.5となり、処理の対象となる原稿の枚数Aは、27となる。このように演算された原稿の枚数Aは、処理の対象となる原稿の枚数として、携帯電話10のデータ記憶領域48に記憶される。
A={a+(d−c+1)}/b
なお、Aが整数でない場合には、小数点第一位で切り上げられる。つまり、頁番号が記されていない頁数が3(=a)、レイアウト数が4(=b)、開始頁番号が1(=c)、最終頁番号が103(=d)である場合には、演算値が、{3+(103−1+1)}/4=26.5となり、処理の対象となる原稿の枚数Aは、27となる。このように演算された原稿の枚数Aは、処理の対象となる原稿の枚数として、携帯電話10のデータ記憶領域48に記憶される。
処理の対象となる原稿の枚数がデータ記憶領域48に記憶されると、それら複数枚の原稿の各スキャナへの分配数が演算される。まず、最速スキャン処理が行われる場合のスキャナへの分配数の演算手法について説明する。つまり、処理選択画面93でスキャン選択ボタン95が操作された場合のスキャナへの分配数の演算手法について説明する。なお、以下の説明では、スキャナ選択画面で3台のスキャナ70,90,92が選択されている場合について説明する。
最速スキャン処理でのスキャナ70,90,92への分配数は、スキャナ70,90,92の各々のスキャン速度を考慮して、スキャナ70,90,92の各々でのスキャン処理時間が均等となるように、演算される。具体的には、スキャナ70のスキャン速度をS1枚/秒、スキャナ90のスキャン速度をS2枚/秒、スキャナ92のスキャン速度をS3枚/秒、処理の対象となる原稿の枚数をA枚とした場合に、スキャナ70への原稿の分配数A1、スキャナ90への原稿の分配数A2、スキャナ92への原稿の分配数A3は、下記式に従って、演算される。
A1=A×S1/(S1+S2+S3)
A2=A×S2/(S1+S2+S3)
A3=A×S3/(S1+S2+S3)
なお、スキャナ70,90,92が、複数のスキャン速度のいずれかにおいて、スキャン処理を実行可能な場合については、印刷速度選択画面104において、スキャナ70についてはスキャン速度をS1枚/秒が、スキャナ90についてはスキャン速度をS2枚/秒が、スキャナ92についてはスキャン速度をS3枚/秒が選択されているとする。
A1=A×S1/(S1+S2+S3)
A2=A×S2/(S1+S2+S3)
A3=A×S3/(S1+S2+S3)
なお、スキャナ70,90,92が、複数のスキャン速度のいずれかにおいて、スキャン処理を実行可能な場合については、印刷速度選択画面104において、スキャナ70についてはスキャン速度をS1枚/秒が、スキャナ90についてはスキャン速度をS2枚/秒が、スキャナ92についてはスキャン速度をS3枚/秒が選択されているとする。
上記式に従って、スキャナ70,90,92の各々への分配数を演算することで、スキャナ70,90,92の各々でのスキャン時間(分配数(A1,A2,A3)/スキャン速度(S1,S2,S3))は、A/(S1+S2+S3)となり、3台のスキャナ70,90,92のスキャン処理時間は均等となる。
例えば、処理の対象となる原稿の枚数が27(=A)枚である場合について考えてみる。なお、スキャナ70および、スキャナ90のスキャン速度は、1(=S1,S2)枚/秒であり、スキャナ92の最速のスキャン速度は、0.25(=S3)枚/秒である。このような場合には、スキャナ70への原稿の分配数A1は、27×1/(1+1+0.25)=12となり、スキャナ90への原稿の分配数A2は、27×1/(1+1+0.25)=12となり、スキャナ92への原稿の分配数A1は、27×0.25/(1+1+0.25)=3となる。このように、スキャナ70,90,92の各々への分配数を演算することで、図13に示すように、スキャナ70,90,92の各々でのスキャン時間は、27/(1+1+0.25)=12秒となり、3台のスキャナ70,90,92のスキャン処理時間は均等となる。これにより、最速でスキャン処理を行うことが可能となる。
上述した手法により、最速スキャン処理でのスキャナ70,90,92への分配数が演算されると、携帯電話10のパネル24に、図14に示すように、分配数報知画面136が表示される。分配数報知画面136には、上述した手法により演算された分配数が、スキャナ70,90,92毎に表示される。ただし、指定選択画面106で頁番号指定ボタン108が操作されている場合には、演算された分配数に応じた頁番号が表示される。
つまり、図13でのスキャナ70への分配数は、12枚であり、1枚目の原稿から12枚目の原稿が、スキャナ70に分配される。前述したように、頁番号が記されていない頁数が3(=a)、レイアウト数が4(=b)、開始頁番号が1(=c)、最終頁番号が103(=d)である場合には、1枚目の原稿は、頁番号が記されていない頁を3頁分と、1頁目を示す頁番号が記された頁を含み、12枚目の原稿は、42,43,44,45頁目を示す頁番号が記された頁を含む。このため、スキャナ70には、表紙から45頁目を示す頁番号が記された原稿が分配されることから、分配数報知画面136には、スキャナ70への分配数として、「表紙〜45頁」と表示される。なお、スキャナ90および、スキャナ92に対しても、スキャナ70と同様に、演算された分配数に応じた頁番号が表示される。
また、最速スキャン処理でのスキャナ70,90,92への分配数が演算されると、演算された分配数が、無線LANI/F20を介して、スキャナ70,90,92に送信される。そして、スキャナ70,90,92の各々のパネル78に、スキャナ70,90,92の各々に応じた分配数が表示される。具体的には、スキャナ70のパネル78には、図15に示すように、表紙から45頁目を示す頁番号が記された原稿をADFにセットする旨のコメントが表示され、スキャナ90のパネル78には、図16に示すように、46頁目を示す頁番号が記された原稿から93頁目を示す頁番号が記された原稿をADFにセットする旨のコメントが表示され、スキャナ92のパネル78には、図17に示すように、94頁目を示す頁番号が記された原稿から103頁目を示す頁番号が記された原稿をADFにセットする旨のコメントが表示される。
なお、スキャナ70,90,92の各々では、パネル78に分配数が表示される前、つまり、携帯電話10から分配数に関する情報が送信される前は、図18に示すように、条件入力待ち画面138が表示されている。これにより、携帯電話10から分配数に関する情報が送信される前、つまり、携帯電話10で原稿の枚数等が入力されている間に、入力待ち画面138がパネル78に表示されるため、他のユーザによるスキャナ70,90,92の使用を防止することが可能となる。
携帯電話10のパネル24および、スキャナ70,90,92のパネル78に、最速スキャン処理でのスキャナ70,90,92への分配数が表示されると、ユーザは、表示に従って、分配数に応じた原稿を、スキャナ70,90,92の各々のADFにセットする。そして、ユーザは、携帯電話10のパネル24に表示されているスタートボタン(図14参照)140、若しくは、スキャナ92のパネル78に表示されているスタートボタン(図17参照)142を操作することで、スキャナ70,90,92の各々でのスキャン処理が開始する。
なお、スキャナ70および、スキャナ90のパネル78には、スタートボタンは表示されていない。これは、全ての原稿がスキャナ70,90,92にセットされていない状態で、スキャン処理が開始することを防止するためである。詳しくは、原稿がスキャナ70,90,92の各々のADFにセットされる場合には、通常、1枚目の原稿から順次、最後の原稿までセットされる。つまり、スキャナ70に原稿がセットされた後に、スキャナ90に原稿がセットされ、最後に、スキャナ92に原稿がセットされる。このため、スキャナ70および、スキャナ90のパネル78に、スタートボタンが表示されていないことから、全ての原稿がスキャナ70,90,92にセットされていない状態で、スキャン処理を開始することができない。このように、スキャナ70および、スキャナ90のパネル78には、スタートボタンを表示しないことで、誤ったスキャン処理の発生を防止することが可能となる。
スキャナ70,90,92の各々において、スキャン処理が開始すると、携帯電話10のパネル24および、スキャナ70,90,92のパネル78に、スキャン処理の進捗状況を示す画面が表示される。詳しくは、携帯電話10のパネル24には、図19に示すように、進捗状況画面150が表示される。進捗状況画面150には、進捗状況グラフ152とキャンセルボタン154が表示される。キャンセルボタン154は、スキャナ70,90,92でのスキャン処理を停止するためのボタンであり、キャンセルボタン154が操作されると、携帯電話10からスキャナ70,90,92に、スキャン処理を停止する旨の指令が送信される。また、進捗状況グラフ152は、第1表示部156と第2表示部158と第3表示部160とによって構成されている。第1表示部156は、黒色部162と白抜き部164とに区分けされており、スキャナ70で1枚の原稿のスキャン処理が完了する毎に、黒色部162が伸長し、白抜き部164が収縮する。
具体的には、スキャナ70で1枚もスキャン処理が完了していない状態では、第1表示部156は、白抜き部164のみによって構成されており、黒色部162は存在していない。そして、スキャナ70で1枚の原稿のスキャン処理が完了する毎に、スキャナ70は、携帯電話10に1枚の原稿のスキャンデータを送信する。1枚の原稿のスキャンデータを受信した携帯電話10では、第1表示部156の幅を、スキャナ70の原稿の分配数で等分した幅、つまり、12等分した幅の黒色部162が第1表示部156に表示される。一方、白抜き部164は、黒色部162の幅に相当する長さ、収縮する。つまり、携帯電話10は、1枚の原稿のスキャンデータをスキャナ70から受信する毎に、黒色部162を伸長させ、白抜き部164を収縮させる。そして、スキャナ70でのスキャン処理が完了すると、第1表示部156は、黒色部162のみとなり、白抜き部164は消える。このように、第1表示部156の黒色部162の占める比率により、スキャナ70でのスキャン処理の進捗状況が解る。
また、第2表示部158も、第1表示部156と同様に、黒色部166と白抜き部168とから構成されており、スキャナ90で1枚の原稿のスキャン処理が完了する毎に、黒色部166が伸長し、白抜き部168が収縮する。これにより、第2表示部158の黒色部166の占める比率により、スキャナ90でのスキャン処理の進捗状況が解る。また、第3表示部160も、第1表示部156と同様に、黒色部170と白抜き部172とから構成されており、スキャナ92で1枚の原稿のスキャン処理が完了する毎に、黒色部170が伸長し、白抜き部172が収縮する。これにより、第3表示部160の黒色部170の占める比率により、スキャナ92でのスキャン処理の進捗状況が解る。
また、スキャナ70のパネル78には、図20に示すように、進捗状況画面180が表示される。進捗状況画面180には、進捗状況グラフ182とマーカ184とキャンセルボタン186が表示される。進捗状況グラフ182および、キャンセルボタン186は、進捗状況画面150の進捗状況グラフ152とキャンセルボタン154と同じであるため、説明を省略する。また、マーカ184は、進捗状況グラフ182を構成する第1表示部188と第2表示部190と第3表示部192のうちの、スキャナ70のスキャン処理の進捗状況を示す表示部を特定するためのしるしである。このため、マーカ184は、第1表示部188の下に表示されている。
また、スキャナ90および、スキャナ92のパネル78にも、進捗状況画面180と略同じの画面が表示されるが、マーカ184の表示位置が異なるだけであるため、図示を省略する。なお、スキャナ90のパネル78に表示される進捗状況画面では、マーカ184は、第2表示部190の下に表示され、スキャナ92のパネル78に表示される進捗状況画面では、マーカ184は、第3表示部192の下に表示される。
そして、スキャナ70,90,92の各々でのスキャン処理が進行し、スキャナ70,90,92の各々でのスキャン処理が完了すると、携帯電話10のパネル24の進捗状況画面150および、スキャナ70,90,92のパネル78の進捗状況画面180において、進捗状況グラフ152および、進捗状況グラフ182は、黒色部162等のみとなり、ユーザは、スキャン処理が完了したことを認知できる。また、スキャナ70,90,92の各々でのスキャン処理が完了し、全てのスキャンデータがスキャナ70,90,92の各々から携帯電話10に送信されると、携帯電話10は、全てのスキャンデータを1枚の目の原稿から最後の原稿まで順次、結合し、最速スキャン処理が完了する。
次に、最速コピー処理が行われる場合のスキャナ70,90,92への分配数の演算手法について説明する。つまり、処理選択画面93でコピー選択ボタン94が操作された場合のスキャナ70,90,92への分配数の演算手法について説明する。
最速コピー処理でスキャナ70,90,92への分配数が演算される際には、まず、スキャナ70,90,92への分配数の組み合わせパターンの数が演算される。詳しくは、例えば、X枚の原稿を、3台のスキャナA〜Cに分配する場合には、図21に示すように、スキャナAに分配する原稿とスキャナBに分配する原稿とを分割するポイント200と、スキャナBに分配する原稿とスキャナCに分配する原稿とを分割するポイント202とを決定すればよい。つまり、X枚の原稿の分割可能なポイント数(X−1)から2つのポイント200,202を決定すればよい。この場合の2つのポイント200,202の決定パターン数Pは、下記式に従って演算することが可能である。
P=X−1C2=(X−1)!/{(X−1−2)!×2!}
P=X−1C2=(X−1)!/{(X−1−2)!×2!}
上述したように決定されたパターン数Pの分配数の組み合わせの中から、プリンタ50による印刷処理に、スキャンデータの遅延が発生しないように、最適の分配数を決定する。つまり、1枚の原稿に係るスキャンデータに基づく印刷処理の開始は、該1枚の原稿のスキャン処理が完了し、スキャンデータが生成されてから行われるように、最適の分配数を決定する。具体的に、14枚の原稿を、3台のスキャナA〜Cに分配する場合について、説明する。なお、スキャナAのスキャン速度は1/3枚/秒、スキャナBのスキャン速度は1/2枚/秒、スキャナCのスキャン速度は1枚/秒とする。また、プリンタの印刷速度は2枚/秒とする。
図22に示すように、X軸の単位を経過時間(秒)とし、Y軸の単位を原稿の枚数としたグラフに、プリント処理の進捗状況をグラフ化した直線204,206,208を示す。ちなみに、直線の傾きがプリンタの印刷速度(=2枚/秒)となっている。図から解るように、直線204のように、プリンタによる印刷処理を行った場合には、6枚目の原稿のスキャンデータの生成が印刷処理に間に合わず、スキャンデータの遅延が発生する。一方、直線206および、直線208のように、プリンタによる印刷処理を行うことで、プリンタによる印刷処理に、スキャンデータの遅延が発生しない。ただし、直線208のように、プリンタによる印刷処理を行う場合には、直線206のように、プリンタによる印刷処理を行う場合と比較して、印刷処理の完了が、1(=t2−t1)秒程度遅い。このため、スキャナAへの分配数を3枚、スキャナBへの分配数を4枚、スキャナCへの分配数を7枚とし、印刷処理を、直線206のように行うこと、つまり、スキャン処理開始からt1秒後に行うことで、スキャンの開始処理から、印刷処理の完了までに要する時間を最短にすることが可能となる。
また、最速スキャン処理と、最速コピー処理を比較するために、最速スキャン処理での分配数の演算手法を説明する際に用いた条件で、最速スキャン処理での分配数の演算手法を説明する。つまり、27枚の原稿を、3台のスキャナ70,90,92に分配する場合について、説明する。この場合には、27−1C2通りの分配数の組み合わせに対して、プリンタ50による印刷処理にスキャンデータの遅延が発生せずに、最速で印刷処理を完了するか否かを検討する。この検討により、図23に示すように、スキャナ70への分配数を8枚、スキャナ90への分配数を16枚、スキャナ92への分配数を3枚とし、印刷処理を、スキャン処理開始から4.5秒後に行うことで、最速コピー処理を行うことが可能となる。
なお、上述した最速スキャン処理での分配数に従って、印刷処理を行った場合には、図13に示すように、プリンタ50による印刷処理にスキャンデータの遅延が発生せずに、最速で印刷処理を完了するためには、印刷処理を、スキャン処理開始から6.5秒後に行う必要がある。このことから、最速コピー処理での分配数の演算手法に従って、分配数を演算することで、印刷処理を最速で完了できることが解る。
上述した手法により、最速コピー処理でのスキャナ70,90,92への分配数が演算されると、携帯電話10のパネル24に、図24に示すように、分配数報知画面210が表示される。分配数報知画面210には、上述した手法により演算された分配数が、スキャナ70,90,92毎に表示される。なお、図24での分配数報知画面210は、指定選択画面106で枚数指定ボタン110が操作されている場合の画面である。
また、最速コピー処理でのスキャナ70,90,92への分配数が演算されると、演算された分配数が、無線LANI/F20を介して、スキャナ70,90,92に送信される。そして、スキャナ70,90,92の各々のパネル78に、スキャナ70,90,92の各々に応じた分配数が表示される。具体的には、スキャナ70のパネル78には、図25に示すように、1〜8枚の原稿をADFにセットする旨のコメントが表示され、スキャナ90のパネル78には、図26に示すように、9〜24枚の原稿をADFにセットする旨のコメントが表示され、スキャナ92のパネル78には、図27に示すように、25〜27枚の原稿をADFにセットする旨のコメントが表示される。
なお、最速コピー処理でのスキャナ70,90,92への分配数が演算されると、所定の情報が、無線LANI/F20を介して、プリンタ50に送信される。プリンタ50は、その情報を受信すると、プリンタ50のパネル58に、図28に示すように、「コピー原稿を各スキャナに配置してください」というコメントが表示される。これにより、ユーザに、原稿のスキャナへの配置を促すことが可能となる。
携帯電話10のパネル24および、スキャナ70,90,92のパネル78に、最速コピー処理でのスキャナ70,90,92への分配数が表示されると、ユーザは、表示に従って、分配数に応じた原稿を、スキャナ70,90,92の各々のADFにセットする。そして、ユーザは、携帯電話10のパネル24に表示されているスタートボタン(図24参照)212、若しくは、スキャナ92のパネル78に表示されているスタートボタン(図27参照)214を操作することで、スキャナ70,90,92の各々でのスキャン処理が開始する。ちなみに、スキャナ70および、スキャナ90のパネル78に、スタートボタンは表示されていない理由は、最速スキャン処理の場合と同様である。
そして、スキャナ70,90,92の各々において、スキャン処理が開始すると、スキャナ70,90,92の各々で1枚の原稿のスキャン処理が完了する毎に、スキャナ70,90,92の各々は、携帯電話10に1枚の原稿のスキャンデータを送信する。スキャンデータを受信した携帯電話10では、印刷処理を開始可能な数のスキャンデータを受信しているか否かが判定される。詳しくは、図23に示すように、プリンタ50による印刷処理を開始可能な時間(=4.5秒)では、スキャナ70から4枚の原稿のスキャンデータを受信している必要がある。このため、スキャナ70から4枚の原稿のスキャンデータを受信しているか否かが判定され、スキャナ70から4枚の原稿のスキャンデータを受信している場合に、携帯電話10からプリンタ50にスキャンデータが送信される。そして、プリンタ50では、受信したスキャンデータに基づく印刷処理が開始する。なお、4枚の原稿のスキャンデータを受信する前であっても、少なくとも1枚のスキャンデータを受信していれば、印刷処理を開始させることは可能である。しかし、スキャンデータの生成が、印刷処理に追いつかなくなるタイミングで、プリンタは印刷を一時停止し、次に印刷するスキャンデータを受信したら印刷を再開する必要がある。このような間欠的な印刷は、効率がよくない。インクジェットプリンタであれば印字待機中はノズル面の乾燥を防ぐそのため、キャッピングやフラッシング等を行う必要があり、レーザーであれば、定着器の温度を適温に保つ時間が、必要以上に長くなる等の問題があるためである。そこで、本実施形態ではプリンタ50は印刷を開始してから完了するまでの時間が最短となるタイミングで、印刷処理を開始する。
なお、携帯電話10は、印刷処理を開始可能な数のスキャンデータを受信しているか否かを判定するのではなく、スキャン処理の開始から所定時間経過したか否かを判定し、その判定に基づいて、スキャンデータをプリンタ50に送信してもよい。つまり、スキャン処理の開始から4.5秒経過したか否かを判定し、スキャン処理の開始から4.5秒経過後に、スキャンデータをプリンタ50に送信してもよい。
また、スキャナ70,90,92の各々でのスキャン処理、および、プリンタ50での印刷処理が開始すると、携帯電話10のパネル24、スキャナ70,90,92のパネル78および、プリンタ50のパネル58に、スキャン処理および印刷処理の進捗状況を示す画面が表示される。詳しくは、携帯電話10のパネル24には、図29に示すように、進捗状況画面220が表示される。進捗状況画面220には、進捗状況グラフ222とキャンセルボタン224が表示される。キャンセルボタン224は、スキャナ70,90,92によるスキャン処理、および、プリンタ50による印刷処理を停止するためのボタンであり、キャンセルボタン224が操作されると、携帯電話10からスキャナ70,90,92および、プリンタ50に、スキャン処理若しくは印刷処理を停止する旨の指令が送信される。
また、進捗状況グラフ222は、第1表示部226と第2表示部228と第3表示部230と第4表示部232によって構成されている。第1表示部226〜第3表示部230は、図19に示す進捗状況画面150の第1表示部156〜第3表示部160と同じであるため、説明を省略する。第4表示部232は、第1表示部226と同様に、黒色部234と白抜き部236とに区分けされており、プリンタ50で1枚の原稿の印刷処理が完了する毎に、黒色部234が伸長し、白抜き部236が収縮する。
具体的には、プリンタ50で1枚も印刷処理が完了していない状態では、第4表示部232は、白抜き部236のみによって構成されており、黒色部234は存在していない。そして、プリンタ50で1枚の原稿の印刷処理が完了する毎に、プリンタ50は、携帯電話10に1枚の原稿の印刷処理が完了した旨の情報を送信する。その情報を受信した携帯電話10では、第1表示部226の幅を、処理対象の原稿の枚数で等分した幅、つまり、27等分した幅の黒色部234が第4表示部232に表示される。一方、白抜き部236は、黒色部234の幅に相当する長さ、収縮する。つまり、携帯電話10は、1枚の原稿の印刷処理が完了した旨の情報をプリンタ50から受信する毎に、黒色部234を伸長させ、白抜き部236を収縮させる。そして、プリンタ50での印刷処理が完了すると、第4表示部232は、黒色部234のみとなり、白抜き部236は消える。このように、第4表示部232の黒色部234の占める比率により、プリンタ50での印刷処理の進捗状況が解る。
また、スキャナ70のパネル78には、図30に示すように、進捗状況画面240が表示される。進捗状況画面240には、進捗状況グラフ242とマーカ244とキャンセルボタン246が表示される。進捗状況グラフ242および、キャンセルボタン246は、図29に示す進捗状況画面220の進捗状況グラフ222とキャンセルボタン224と同じであるため、説明を省略する。また、マーカ244は、図20に示す進捗状況画面180のマーカ184と同じであるため、説明を省略する。なお、スキャナ90および、スキャナ92のパネル78にも、進捗状況画面240と略同じの画面が表示されるが、マーカ244の表示位置が異なるだけであるため、図示を省略する。ちなみに、スキャナ90のパネル78に表示される進捗状況画面では、マーカ244は、第2表示部の下に表示され、スキャナ92のパネル78に表示される進捗状況画面では、マーカ244は、第3表示部の下に表示される。
また、プリンタ50のパネル58には、図31に示すように、進捗状況画面250が表示される。進捗状況画面250には、進捗状況グラフ252とマーカ254とキャンセルボタン256が表示される。進捗状況グラフ252、マーカ254および、キャンセルボタン256は、図30に示す進捗状況画面240の進捗状況グラフ242、マーカ244およびキャンセルボタン246と同じであるため、説明を省略する。ただし、マーカ254は、第4表示部の下に表示される。
また、上記最速スキャン処理および、最速コピー処理において、スキャナ70,90,92の各々のパネル78に表示された分配数と異なる数の原稿が、スキャナ70,90,92の各々のADFにセットされた場合には、エラー画面が表示される。詳しくは、スキャナ70,90,92の各々には、上述したように、重量センサ80が配設されており、ADFに原稿がセットされると、重量センサ80により原稿の重量が測定され、測定された原稿の重量が、スキャナ70,90,92の各々から携帯電話10に送信される。
スキャナ70,90,92の各々から原稿の重量を受信した携帯電話10では、スキャナ毎の原稿の重量比と、演算されたスキャナ毎の原稿の分配数の比とが比較される。そして、スキャナ毎の原稿の重量比と、演算されたスキャナ毎の原稿の分配数の比との差が、設定値以内であれば、演算された分配数の原稿が、スキャナ70,90,92の各々にセットされたと判断され、スキャン処理が開始される。一方、スキャナ毎の原稿の重量比と、演算されたスキャナ毎の原稿の分配数の比との差が、設定値を超えていれば、演算された分配数の原稿が、スキャナ70,90,92の各々にセットされていないと判断され、エラー画面の表示指令が、携帯電話10からスキャナ70,90,92の各々に送信される。これにより、スキャナ70,90,92の各々のパネル78に、図32に示すように、エラー画面260が表示される。また、携帯電話10のパネル24にも、エラー画面260が表示される。なお、エラー画面260のOKボタン262が操作されることで、再度、原稿の重量比と原稿の分配数の比とが比較される。
なお、上述した最速コピー処理における分配数の演算は、スキャン処理を行うスキャナのスキャン速度が、印刷処理を行う印刷速度より遅いことを前提としている。具体的には、例えば、スキャン速度が2枚/秒であり、印刷速度が1枚/秒である場合には、スキャン速度が2枚/秒のスキャナでスキャン処理を行えば、プリンタによる印刷処理が滞ることなく、印刷処理を行うことが可能である。このため、複数の原稿を複数のスキャナに分配する必要がなく、印刷速度より早いスキャン速度のスキャナによってスキャン処理を行うことで、最も早く印刷処理が終了する。このことから、印刷速度より早いスキャン速度のスキャナが存在する場合には、最速コピー処理において、複数の原稿のスキャンを、そのスキャナ単独で行えばよい。
<制御プログラム>
上述した最速スキャン処理および最速コピー処理は、携帯電話10のCPU12において制御プログラム46が実行され、スキャナ70,90,92のCPU72においてスキャンプログラム86が実行され、プリンタ50のCPU52において印刷プログラム66が実行されることによって行われる。以下に、図33乃至図42を用いて、携帯電話10のCPU12で制御プログラム46が実行される際のフローを説明し、図43乃至図46を用いて、スキャナ70,90,92のCPU72でスキャンプログラム86が実行される際のフローを説明し、図47及び図48を用いて、プリンタ50のCPU52で印刷プログラム66が実行される際のフローを説明する。
上述した最速スキャン処理および最速コピー処理は、携帯電話10のCPU12において制御プログラム46が実行され、スキャナ70,90,92のCPU72においてスキャンプログラム86が実行され、プリンタ50のCPU52において印刷プログラム66が実行されることによって行われる。以下に、図33乃至図42を用いて、携帯電話10のCPU12で制御プログラム46が実行される際のフローを説明し、図43乃至図46を用いて、スキャナ70,90,92のCPU72でスキャンプログラム86が実行される際のフローを説明し、図47及び図48を用いて、プリンタ50のCPU52で印刷プログラム66が実行される際のフローを説明する。
制御プログラム46が実行されると、まず、携帯電話10のパネル24に処理選択画面93が表示される(ステップ(以下、「S」と略す)10)。次に、コピー選択ボタン94が操作されたか否かが、CPU12によって判断される(S12)。コピー選択ボタン94が操作された場合(S12のYES)には、プリンタ・スキャナ選択画面96がパネル24に表示される(S14)。そして、S16に進む。
S16では、図34に示すスキャナ選択サブルーチンが実行される。スキャナ選択サブルーチンでは、プリンタ・スキャナ選択画面96でスキャナ検索ボタン100が選択されているか否かが、CPU12によって判断される(S30)。スキャナ検索ボタン100が選択されている場合(S30のYES)には、選択されたスキャナは複数のスキャン速度でスキャン可能か否かが、CPU12によって判断される(S32)。選択されたスキャナが複数のスキャン速度でスキャン可能である場合(S32のYES)には、スキャン速度選択画面がパネル24に表示される(S34)。
次に、スキャン速度選択画面において、スキャン速度が選択されたか否かが、CPU12によって判断される(S36)。スキャン速度選択画面において、スキャン速度が選択されていない場合(S36のNO)には、S36の処理が繰り返される。一方、スキャン速度選択画面において、スキャン速度が選択されている場合(S36のYES)には、スキャン速度がデータ記憶領域48に記憶される(S38)。なお、S32で選択されたスキャナが複数のスキャン速度でスキャン可能でない場合(S32のNO)には、選択されたスキャナのスキャン速度が、データ記憶領域48に記憶される(S38)。そして、スキャン速度がデータ記憶領域48に記憶されると、スキャナ選択サブルーチンが終了する。なお、S30でスキャナ選択画面のスキャナ検索ボタン100が選択されていない場合(S30のNO)にも、スキャナ選択サブルーチンが終了する。
スキャナ選択サブルーチンが終了すると、メインルーチンに戻り、S18の処理が実行される。S18では、図35に示すプリンタ選択サブルーチンが実行される。プリンタ選択サブルーチンでは、プリンタ・スキャナ選択画面96でプリンタ検索ボタン99が選択されているか否かが、CPU12によって判断される(S40)。プリンタ検索ボタン99が選択されている場合(S40のYES)には、選択されたプリンタは複数の印刷速度で印刷可能か否かが、CPU12によって判断される(S42)。選択されたプリンタが複数の印刷速度で印刷可能である場合(S42のYES)には、印刷速度選択画面104がパネル24に表示される(434)。
次に、印刷速度選択画面104において、印刷速度が選択されたか否かが、CPU12によって判断される(S46)。印刷速度選択画面において、印刷速度が選択されていない場合(S46のNO)には、S46の処理が繰り返される。一方、印刷速度選択画面104において、印刷速度が選択されている場合(S46のYES)には、印刷速度がデータ記憶領域48に記憶される(S48)。なお、S42で選択されたプリンタが複数の印刷速度で印刷可能でない場合(S42のNO)には、選択されたプリンタの印刷速度が、データ記憶領域48に記憶される(S48)。そして、印刷速度がデータ記憶領域48に記憶されると、プリンタ選択サブルーチンが終了する。なお、S40でプリンタ・スキャナ選択画面96のプリンタ検索ボタン99が選択されていない場合(S40のNO)にも、プリンタ選択サブルーチンが終了する。
プリンタ選択サブルーチンが終了すると、メインルーチンに戻り、プリンタ及び、複数のスキャナの選択が完了しているか否かが、CPU12によって判断される(S20)。プリンタ及び、複数のスキャナの選択が完了していない場合(S20のNO)には、S16に戻る。一方、プリンタ及び、複数のスキャナの選択が完了していている場合(S20のYES)には、完了ボタン101が操作されているか否かが、CPU12によって判断される(S22)。そして、完了ボタン101が操作されていない場合(S22のNO)には、S16に戻る。一方、完了ボタン101が操作されている場合(S22のYES)には、本フローが終了し、スキャナ等の選択および、スキャン速度等の設定が完了する。
また、S12でコピー選択ボタン94ではなく、スキャン選択ボタン95が操作された場合(S12のNO)には、スキャナ選択画面がパネル24に表示される(S24)。そして、S26に進む。S26では、スキャナ選択サブルーチンが実行されるが、このサブルーチンは、S16のスキャナ選択サブルーチンと同じであるため、説明を省略する。スキャナ選択サブルーチンが終了すると、複数のスキャナの選択が完了しているか否かが、CPU12によって判断される(S28)。
複数のスキャナの選択が完了していない場合(S28のNO)には、S26に戻る。一方、複数のスキャナの選択が完了していている場合(S28のYES)には、完了ボタン101が操作されているか否かが、CPU12によって判断される(S29)。そして、完了ボタン101が操作されていない場合(S29のNO)には、S26に戻る。一方、完了ボタン101が操作されている場合(S29のYES)には、本フローが終了し、スキャナ等の選択および、スキャン速度等の設定が完了する。
次に、スキャナ等の選択および、スキャン速度等の設定が完了すると、図36に示すように、他のデバイス、具体的には、上記フローにおいて選択されたスキャナ及びプリンタに、入力待ち画面138の表示指令が送信される(S100)。続いて、携帯電話10のパネル24において、上述した入力処理、具体的には、原稿の枚数を特定するための処理が行われる(S102)。つまり、図7乃至図12に示す指定選択画面106等でのユーザによる入力処理が行われる。そして、ユーザによる入力処理が完了すると、上述した演算手法に従って、スキャナ70,90,92への原稿の分配数が演算される(S104)。
スキャナ70,90,92への原稿の分配数が演算されると、演算された分配数が、パネル24に表示される。つまり、パネル24に分配数報知画面136,210が表示される(S106)。次に、演算された分配数が、スキャナ70,90,92の各々に送信され、分配数をスキャナ70,90,92の各々のパネル78に表示させる旨の指令も、送信される(S108)。続いて、携帯電話10のパネル24に表示された分配数報知画面136,210のスタートボタン140,212が、操作されたか否かが、CPU12によって判断される(S110)。
携帯電話10のパネル24に表示されたスタートボタン140,212が操作されていない場合(S110のNO)には、スキャナ92のパネル78に表示された分配数報知画面のスタートボタン142,214が、操作されたか否かが、CPU12によって判断される(S112)。詳しくは、スタートボタン142,214が操作された場合には、スキャナ92から携帯電話10に、スタートボタン142,214が操作された旨の情報が送信される。このため、CPU12は、その情報の受信の有無により、スタートボタン142,214が操作されたか否かを判断する。
スキャナ92のパネル78に表示されたスタートボタン142,214が操作されていない場合(S112のNO)には、S110に戻る。一方、スキャナ92のパネル78に表示されたスタートボタン142,214が操作された場合(S112のYES)には、S114に進む。また、S110で携帯電話10のパネル24に表示されたスタートボタン140,212が操作された場合(S110のYES)にも、S114に進む。
S114では、図38に示す重量バランス計測処理サブルーチンが実行される。重量バランス計測処理サブルーチンでは、ADFにセットされた原稿の重量を携帯電話10に送信する旨の指令が、スキャナ70,90,92に送信される(S180)。次に、全てのスキャナ70,90,92から原稿の重量を受信したか否かが、CPU12によって判断される(S182)。全てのスキャナ70,90,92から原稿の重量を受信していない場合(S182のNO)には、S182の処理が繰り返される。一方、全てのスキャナ70,90,92から原稿の重量を受信した場合(S182のYES)には、重量バランス計測処理サブルーチンが終了する。
重量バランス計測処理サブルーチンが終了すると、メインルーチンに戻り、原稿の重量比が適切であるか否か、つまり、原稿の重量比と原稿の分配比とに基づいて、演算された分配数の原稿が適切にスキャナ70,90,92にセットされているか否かが、CPU12によって判断される(S116)。原稿の重量比が適切である場合(S116のYES)、つまり、演算された分配数の原稿が適切にスキャナ70,90,92にセットされている場合には、図39に示すデバイス制御サブルーチンが実行される。
デバイス制御サブルーチンでは、処理選択画面93で最速スキャン処理と最速コピー処理との何れが選択されたかが、CPU12によって判断される(S130)。最速スキャン処理が選択された場合(S130のYES)には、図40に示すスキャン実行サブルーチンが実行される。スキャン実行サブルーチンでは、スキャナ70,90,92へスキャン処理実行の指示指令が送信される(S140)。そして、スキャンデータを受信したか否かが、CPU12によって判断される(S142)。スキャンデータを受信していない場合(S142のNO)には、S142の処理が繰り返される。
一方、スキャンデータを受信した場合(S142のYES)には、全てのスキャン処理が完了したか否かが、CPU12によって判断される(S144)。つまり、処理対象の原稿の枚数分のスキャンデータを受信したか否かが、CPU12によって判断される。なお、この判断は、スキャナ70,90,92の各々から、ADFにセットされた全ての原稿について、スキャン処理が完了した旨の通知を受信したことにより、行われる。スキャン処理が完了していない場合(S144のNO)には、スキャン処理の進捗状況を示す画面、つまり、進捗状況画面150が、パネル24に表示される(S146)。次に、スキャン処理の進捗状況を示す画面、つまり、進捗状況画面180の表示指示が、スキャナ70,90,92の各々に送信される(S148)。そして、S142に戻る。また、S144でスキャン処理が完了している場合(S144のYES)に、スキャン実行サブルーチンが終了する。
スキャン実行サブルーチンが終了すると、デバイス制御サブルーチンに戻り、全てのスキャンデータが原稿の並び順に従って、結合される(S134)。そして、結合されたスキャンデータが、携帯電話10のデータ記憶領域48に記憶され(S136)、デバイス制御サブルーチンが終了する。
また、S130で最速コピー処理が選択された場合(S130のNO)には、図41及び図42に示すコピー実行サブルーチンが実行される。コピー実行サブルーチンでは、スキャナ70,90,92へスキャン処理実行の指示指令が送信される(S150)。そして、スキャンデータを受信したか否かが、CPU12によって判断される(S152)。スキャンデータを受信した場合(S152のYES)には、スキャン処理及び印刷処理の進捗状況を示す画面、つまり、進捗状況画面220が、パネル24に表示される(S154)。次に、スキャン処理および印刷処理の進捗状況を示す画面、つまり、進捗状況画面240,250の表示指示が、スキャナ70,90,92の各々及びプリンタ50に送信される(S156)。そして、S157に進む。一方、S152でスキャンデータを受信していない場合(S152のNO)には、S164へ進む。
S157では、印刷開始の指示をすでにプリンタ50へ送信しているか否かがCPU12によって判断される(S157)。印刷開始の指示をすでにプリンタ50へ送信している場合(S157のYES)には、S162へ進み、プリンタ50にスキャンデータが送信される(S162)。そして、S164へ進む。一方、印刷開始の指示を未だにプリンタ50へ送信していない場合(S157のNO)には、S158へ進む。
S158では、印刷処理を開始可能な数のスキャンデータを受信しているか否かが、CPU12によって判断される(S158)。印刷処理を開始可能な数のスキャンデータを受信している場合(S158のYES)には、S160へ進み、すでに受信しているスキャンデータ及び、印刷開始の指示がプリンタ50へ送信される(S160)。そして、S164へ進む。一方、S158で印刷処理を開始可能な数のスキャンデータを受信していない場合(S158のNO)は、S152へ進む。
S164では、プリンタ50で1枚の原稿の印刷処理が完了したか否かが、CPU12によって判断される。詳しくは、プリンタ50は、1枚の原稿の印刷処理が完了する毎に、1枚の原稿の印刷処理が完了した旨の情報を、携帯電話10に送信する。このため、CPU12は、その情報に基づいて、プリンタ50で1枚の原稿の印刷処理が完了したか否かを判断する。プリンタ50で1枚の原稿の印刷処理が完了していない場合(S164のNO)には、S152に戻る。
一方、プリンタ50で1枚の原稿の印刷処理が完了した場合(S164のYES)には、全ての印刷処理が完了したか否かが、CPU12によって判断される(S166)。つまり、1枚の原稿の印刷処理が完了した旨の情報を、処理対象の原稿の枚数に相当する回数、受信したか否かが、CPU12によって判断される。全ての印刷処理が完了していない場合(S166のNO)には、スキャン処理および印刷処理の進捗状況を示す画面、つまり、進捗状況画面220が、パネル24に表示される(S168)。次に、スキャン処理および印刷処理の進捗状況を示す画面、つまり、進捗状況画面240,250の表示指示が、スキャナ70,90,92の各々及びプリンタ50に送信される(S170)。そして、S152に戻る。また、S166で印刷処理が完了している場合(S166のYES)に、コピー実行サブルーチンが終了するとともに、デバイス制御サブルーチンが終了する。
デバイス制御サブルーチンが終了すると、メインルーチンに戻り、スキャン処理若しくは、印刷処理が正常に終了した旨を示す画面が、パネル24に表示される(S120)。次に、スキャン処理若しくは、印刷処理が正常に終了した旨を示す画面の表示指示が、スキャナ70,90,92の各々及びプリンタ50に送信される(S122)。そして、制御プログラム46が終了する。
また、S116で原稿の重量比が適切でない場合(S116のNO)、つまり、演算された分配数の原稿が適切にスキャナ70,90,92にセットされていない場合には、スキャナに適切な枚数の原稿がセットされていないことを示す画面、つまり、エラー画面260が、パネル24に表示される(S124)。次に、スキャナに適切な枚数の原稿がセットされていないことを示す画面、つまり、エラー画面260の表示指示が、スキャナ70,90,92の各々に送信される(S126)。そして、制御プログラム46が終了する。
また、スキャンプログラム86が実行されると、図43及び図44に示すフローが実行される。このフローでは、まず、入力待ち画面138の表示指示を受信したか否かが、CPU72によって判断される(S200)。入力待ち画面138の表示指示を受信していない場合(S200のNO)には、S200の処理が繰り返される。一方、入力待ち画面138の表示指示を受信した場合(S200のYES)には、パネル78に入力待ち画面138が表示される(S202)。次に、分配数の表示指示を受信したか否かが、CPU72によって判断される(S204)。分配数の表示指示を受信していない場合(S204のNO)には、S204の処理が繰り返される。一方、分配数の表示指示を受信した場合(S204のYES)には、パネル78に分配数が表示される(S206)。
次に、スキャナに適切な枚数の原稿がセットされていないことを示す画面、つまり、エラー画面260の表示指示を受信したか否かが、CPU72によって判断される(S208)。エラー画面260の表示指示を受信した場合(S208のYES)には、パネル78にエラー画面260が表示される(S210)。そして、S204に戻る。一方、エラー画面260の表示指示を受信していない場合(S208のNO)には、スキャン指示を受信したか否かが、CPU72によって判断される(S212)。スキャン指示を受信していない場合(S212のNO)には、S208に戻る。一方、スキャン指示を受信した場合(S212のYES)には、スキャン処理が開始する(S214)。
スキャン処理が開始すると、図45に示すフローが実行される。このフローでは、まず、スキャンが実行される(S230)。次に、1枚の原稿のスキャンが完了したか否かが、CPU72によって判断される(S232)。1枚の原稿のスキャンが完了していない場合(S232のNO)には、S232の処理が繰り返される。一方、1枚の原稿のスキャンが完了した場合(S232のYES)には、その1枚の原稿のスキャンデータが、携帯電話10に送信される(S234)。次に、全ての原稿のスキャン処理が完了し、全スキャンデータが携帯電話10に送信されたか否かが、CPU72によって判断される(S236)。これは、ADFに設けられた、セットされた原稿を検知するためのセンサからの受信情報等により行うことができる。そして、全ての原稿のスキャン処理が完了し、全スキャンデータが携帯電話10に送信された場合(S236のYES)に、携帯電話10へ、本スキャンにおけるスキャン処理が完了した旨を通知する(S238)。そして、本フローが終了する。一方、全ての原稿のスキャン処理が完了せず、全スキャンデータが携帯電話10に送信されていない場合(S236のNO)には、S230に戻る。
また、S214でスキャン処理が開始すると、図44に示すように、スキャン処理の進捗状況を示す画面、つまり、進捗状況画面180の表示指示を受信したか否かが、CPU72によって判断される(S216)。進捗状況画面180の表示指示を受信していない場合(S216のNO)には、S216の処理が繰り返される。一方、進捗状況画面180の表示指示を受信した場合(S216のYES)には、パネル78に進捗状況画面180が表示される(S218)。次に、スキャン処理が正常に終了した旨を示す画面の表示指示を受信したか否かが、CPU72によって判断される(S220)。スキャン処理が正常に終了した旨を示す画面の表示指示を受信していない場合(S220のNO)には、S220の処理が繰り返される。一方、スキャン処理が正常に終了した旨を示す画面の表示指示を受信した場合(S220のYES)には、スキャン処理が正常に終了した旨を示す画面がパネル78に表示される(S222)。そして、本フローが終了する。
また、スキャンプログラム86が実行されると、図46に示すフローも実行される。このフローでは、原稿の重量を携帯電話10に送信する旨の要求を受信したか否かが、CPU72によって判断される(S240)。送信要求を受信していない場合(S240のNO)には、S240の処理が繰り返される。一方、送信要求を受信した場合(S240のYES)には、重量センサ80によって原稿の重量が計測される(S242)。次に、計測された原稿の重量が、携帯電話10に送信される(S244)。そして、本フローが終了する。
また、印刷プログラム66が実行されると、図47に示すフローが実行される。このフローでは、まず、入力待ち画面138の表示指示を受信したか否かが、CPU52によって判断される(S300)。入力待ち画面138の表示指示を受信していない場合(S300のNO)には、S300の処理が繰り返される。一方、入力待ち画面138の表示指示を受信した場合(S300のYES)には、パネル58に入力待ち画面138が表示される(S302)。次に、分配数の表示指示を受信したか否かが、CPU52によって判断される(S304)。分配数の表示指示を受信していない場合(S304のNO)には、S304の処理が繰り返される。一方、分配数の表示指示を受信した場合(S304のYES)には、パネル58に分配数が表示される(S306)。
次に、スキャン処理及び印刷処理の進捗状況を示す画面、つまり、進捗状況画面250の表示指示を受信したか否かが、CPU52によって判断される(S308)。進捗状況画面250の表示指示を受信していない場合(S308のNO)には、S308の処理が繰り返される。一方、進捗状況画面250の表示指示を受信した場合(S308のYES)には、パネル58に進捗状況画面250が表示される(S310)。次に、印刷処理が正常に終了した旨を示す画面の表示指示を受信したか否かが、CPU52によって判断される(S312)。印刷処理が正常に終了した旨を示す画面の表示指示を受信していない場合(S312のNO)には、S312の処理が繰り返される。一方、印刷処理が正常に終了した旨を示す画面の表示指示を受信した場合(S312のYES)には、印刷処理が正常に終了した旨を示す画面がパネル58に表示される(S314)。そして、本フローが終了する。
また、印刷プログラム66が実行されると、図48に示すフローも実行される。このフローでは、スキャンデータを受信したか否かが、CPU52によって判断される(S320)。スキャンデータを受信していない場合(S320のNO)には、S322へ進む。一方、スキャンデータを受信した場合(S320のYES)には、受信したスキャンデータをデータ記憶領域88の、一時的なデータを記憶する領域に記憶する(S321)。そして、S322へ進む。S322では、次に印刷すべきスキャンデータがすでに受信されているか否かが、CPU52によって判断される(S322)。次に印刷すべきデータが受信されていると判断すると(S322のYES)、S324へ進む。一方、次に印刷すべきデータが受信されていないと判断すると(S322のNO)、S320へ戻る。S324では、プリンタ50は、印刷を実行する(S324)。そして、S326へ進む。
S326では、1枚の原稿の印刷が終了した旨の情報が、携帯電話10に送信される(S326)。次に、全ての印刷処理が終了したか否かが、CPU52によって判断される(328)。全ての印刷処理が終了していない場合(S328のNO)には、S322に戻る。一方、全ての印刷処理が終了した場合(S328のYES)には、本フローが終了する。
<CPUの機能構成>
上述した携帯電話10の制御プログラム46を実行するCPU12は、それの実行処理に鑑みれば、図2に示すような機能構成を有するものと考えることができる。図から解るように、CPU12は、原稿枚数取得手段270と、第1分配数演算手段272と、第2分配数演算手段274と、原稿枚数推定情報取得手段276と、判断手段278と、画面表示手段280と、分配数表示手段282と、グラフ表示手段284と、印刷開始指示手段286と、スキャナ選択手段288と、プリンタ選択手段290と、処理選択手段292と、スキャン速度取得手段294と、印刷速度取得手段296と、スキャン速度選択手段298と、印刷速度選択手段300とを有している。
上述した携帯電話10の制御プログラム46を実行するCPU12は、それの実行処理に鑑みれば、図2に示すような機能構成を有するものと考えることができる。図から解るように、CPU12は、原稿枚数取得手段270と、第1分配数演算手段272と、第2分配数演算手段274と、原稿枚数推定情報取得手段276と、判断手段278と、画面表示手段280と、分配数表示手段282と、グラフ表示手段284と、印刷開始指示手段286と、スキャナ選択手段288と、プリンタ選択手段290と、処理選択手段292と、スキャン速度取得手段294と、印刷速度取得手段296と、スキャン速度選択手段298と、印刷速度選択手段300とを有している。
原稿枚数取得手段270は、上記制御プログラム46のS102の処理を実行する機能部である。第1分配数演算手段272は、上記制御プログラム46のS104の処理を実行する機能部である。第2分配数演算手段274は、上記制御プログラム46のS104の処理を実行する機能部である。原稿枚数推定情報取得手段276は、上記制御プログラム46のS182の処理を実行する機能部である。判断手段278は、上記制御プログラム46のS116の処理を実行する機能部である。画面表示手段280は、上記制御プログラム46のS124の処理を実行する機能部である。分配数表示手段282は、上記制御プログラム46のS106の処理を実行する機能部である。グラフ表示手段284は、上記制御プログラム46のS154、S168の処理を実行する機能部である。印刷開始指示手段286は、上記制御プログラム46のS140、S150の処理を実行する機能部である。スキャナ選択手段288は、上記制御プログラム46のS30の処理を実行する機能部である。プリンタ選択手段290は、上記制御プログラム46のS40の処理を実行する機能部である。処理選択手段292は、上記制御プログラム46のS12の処理を実行する機能部である。スキャン速度取得手段294は、上記制御プログラム46のS38の処理を実行する機能部である。印刷速度取得手段296は、上記制御プログラム46のS48の処理を実行する機能部である。スキャン速度選択手段298は、上記制御プログラム46のS36の処理を実行する機能部である。印刷速度選択手段300は、上記制御プログラム46のS46の処理を実行する機能部である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施形態では、携帯電話10において、分配数の演算が行われているが、他の装置、例えば、プリンタ50,62,64若しくは、スキャナ70,90,92等で行われてもよい。
また、上記実施形態では、スキャンデータが、スキャナ70,90,92から携帯電話10に送信された後に、携帯電話10からプリンタ50に送信されるが、スキャナ70,90,92からプリンタ50に送信されてもよい。
また、上記実施形態では、複数台のスキャナ70,90,92によりスキャン処理が行われているが、1台のスキャナに、複数のADFが設けられ、それら複数のADFにセットされた原稿が、同時に、スキャン処理を実行できる場合には、1台のスキャナで複数のスキャン処理を行うことが可能である。
また、上記実施形態では、携帯電話10は、プリンタ50が印刷を開始してから完了するまでの時間が最短となるタイミングで、印刷処理を開始するよう、スキャンデータを送信していた。しかし、携帯電話10は、受信したスキャンデータを直ちにプリンタ50へ送信し、プリンタ50は、スキャンデータを受信後、直ちに印刷処理を開始してもよい。
また、上記実施形態では、直接的にスキャナ70,90,92のスキャン速度、プリンタ50の印刷速度をユーザに選択していた。しかし、通常スキャン速度は、スキャン解像度、階調数等により決まる。そこで、これらのスキャン解像度、階調数等の値をユーザに選択させることで、スキャン速度を間接的に選択させる構成としてもよい。最速コピー処理についても同様で、コピー解像度、階調数等により、その解像度、階調数を実現するための、スキャン速度、印刷速度が決まる。これらのコピー解像度、階調数等の値をユーザに選択させることで、スキャン速度、印刷速度を間接的に選択させる構成としてもよい。
また、上記実施形態では、原稿の重量に基づいて、スキャナ70,90,92のADFに適切な枚数の原稿がセットされているか否かが判断されているが、ADFにセットされた原稿の厚さ等に基づいて、スキャナ70,90,92に適切な枚数の原稿がセットされているか否かを判断することが可能である。その場合、機械式のセンサ、又は透過型の光学センサ等を用いることが好適である。
また、上記実施形態では、スキャン処理等の進捗状況が、1本の棒状の進捗状況グラフ152によって示されているが、図49に示すように、複数本の棒状の進捗状況グラフ310によって示すことが可能である。また、図50に示すように、円状の進捗状況グラフ320によって示すことが可能である。ちなみに、進捗状況グラフ320は、第1表示部322と第2表示部324と第3表示部326と第4表示部328とによって構成されている。第1表示部322は、スキャナ70によるスキャン処理の進捗状況を示し、第2表示部324は、スキャナ90によるスキャン処理の進捗状況を示し、第3表示部326は、スキャナ92によるスキャン処理の進捗状況を示し、第4表示部328は、プリンタ50による印刷処理の進捗状況を示す。
また、上記実施形態では、CPU12等によって図33乃至図48に示す処理が実行される例を説明したが、これら処理は、CPU12等に限らず、ASICや他の論理集積回路により実行されてもよいし、これら処理が、CPU等やASIC、他の論理集積回路が協働することにより実行されてもよい。
10:携帯電話(制御装置)
12:CPU(コンピュータ)(制御部)
20:無線LANI/F(通信部)
24:パネル(表示部)
26:ボタン入力部(入力部)
46:制御プログラム
50:プリンタ
70:スキャナ
90:スキャナ
92:スキャナ
270:原稿枚数取得手段
272:第1分配数演算手段
274:第2分配数演算手段
276:原稿枚数推定情報取得手段
278:判断手段
280:表示制御手段
282:分配数表示手段
284:グラフ表示手段
286:印刷開始指示手段
288:スキャナ選択手段
290:プリンタ選択手段
292:処理選択手段
294:スキャン速度取得手段
296:印刷速度取得手段
298:スキャン速度選択手段
300:印刷速度選択手段
12:CPU(コンピュータ)(制御部)
20:無線LANI/F(通信部)
24:パネル(表示部)
26:ボタン入力部(入力部)
46:制御プログラム
50:プリンタ
70:スキャナ
90:スキャナ
92:スキャナ
270:原稿枚数取得手段
272:第1分配数演算手段
274:第2分配数演算手段
276:原稿枚数推定情報取得手段
278:判断手段
280:表示制御手段
282:分配数表示手段
284:グラフ表示手段
286:印刷開始指示手段
288:スキャナ選択手段
290:プリンタ選択手段
292:処理選択手段
294:スキャン速度取得手段
296:印刷速度取得手段
298:スキャン速度選択手段
300:印刷速度選択手段
Claims (19)
- プリンタと複数のスキャナとの各々を制御する制御装置のコンピュータが読み取り可能な制御プログラムであって、
前記複数のスキャナによるスキャン処理の対象となる複数の原稿の枚数を取得する原稿枚数取得手段と、
前記複数のスキャナのスキャン処理によって得られた複数の原稿の各々に係る複数のスキャンデータに基づいて、前記プリンタによる印刷処理が行われる場合に、前記複数のスキャナによるスキャン処理が同時に開始することを条件として、前記原稿枚数取得手段によって取得された枚数の原稿の前記複数のスキャナの各々への分配数を演算する第1分配数演算手段と、
して前記コンピュータを機能させ、
前記第1分配数演算手段は、
前記複数のスキャナによるスキャン処理によって得られた複数の原稿の各々に係る複数のスキャンデータに基づく前記プリンタによる印刷処理が、該複数のスキャンデータの各々を生成するためのスキャン処理が完了した後に行われるとともに、最も早く完了するように、前記複数のスキャナへの分配数を演算することを特徴とする制御プログラム。 - 前記複数のスキャナのスキャン処理によって得られたスキャンデータに基づく印刷処理の開始を、前記プリンタに指示する印刷開始指示手段と
して前記コンピュータを機能させ、
前記印刷開始指示手段は、
前記プリンタが前記複数のスキャナのスキャン処理によって得られたスキャンデータに基づく印刷処理を開始してから該印刷処理の完了までに要する時間が最短となるタイミングで、印刷処理の開始を前記プリンタに指示することを特徴とする請求項1に記載の制御プログラム。 - 前記複数のスキャナのスキャン処理によって得られたスキャンデータに基づいて、前記プリンタによる印刷処理が行われない場合に、前記複数のスキャナによるスキャン処理が同時に開始することを条件として、前記複数のスキャナのスキャン処理が最も早く完了するように、前記原稿枚数取得手段によって取得された枚数の原稿の前記複数のスキャナの各々への分配数を演算する第2分配数演算手段と
して前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御プログラム。 - 前記制御装置は、
他の装置と通信を行うための通信部と、
ユーザ操作に応じた信号を入力するための入力部と、
を備えており、
前記通信部により通信可能な複数のスキャナから、前記入力部より受信した信号に従い複数のスキャナを選択するスキャナ選択手段と、
前記通信部により通信可能なプリンタから、前記入力部より受信した信号に従いプリンタを選択するプリンタ選択手段と、
して前記コンピュータを機能させ、
前記第1分配数演算手段は、
前記スキャナ選択手段により選択された複数のスキャナのスキャン処理によって得られた複数の原稿の各々に係る複数のスキャンデータに基づいて、前記プリンタ選択手段により選択されたプリンタによる印刷処理が行われる場合について、前記スキャナ選択手段により選択された複数のスキャナの各々への分配数を演算することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項の記載の制御プログラム。 - 前記制御装置は、表示部を備えており、
前記第1分配数演算手段により演算された前記複数のスキャナへの分配数を、前記複数のスキャナの各々に対応づけて、前記表示部に表示させる分配数表示手段と
して前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の制御プログラム。 - 他の装置と通信を行うための通信部と、ユーザ操作に応じた信号を入力するための入力部と、表示部と、を備えた制御装置のコンピュータが読取り可能な制御プログラムであって、
前記通信部により通信可能な複数のスキャナから、入力部より受信した信号に従い複数のスキャナを選択するスキャナ選択手段と、
入力部より受信した信号に従い、コピー処理及びスキャン処理のうち、何れか選択する処理選択手段と、
前記処理選択手段において、コピー処理が選択された場合に、前記通信部により通信可能なプリンタから、入力部より受信した信号に従いプリンタを選択するプリンタ選択手段と、
前記コピー処理のコピー元、又はスキャン処理の対象となる複数の原稿の枚数を取得する原稿枚数取得手段と、
前記処理選択手段において、コピー処理が選択された場合に、前記原稿枚数取得手段によって取得された枚数の原稿の前記スキャナ選択手段により選択された複数のスキャナの各々への分配数を演算する第1分配数演算手段と、
前記処理選択手段において、スキャン処理が選択された場合に、前記原稿枚数取得手段によって取得された枚数の原稿の前記スキャナ選択手段により選択された複数のスキャナの各々への分配数を、前記第1分配演算手段とは異なるアルゴリズムに従い演算する第2分配数演算手段と、
前記第1分配数演算手段、又は、前記第2分配演算手段により演算された前記複数のスキャナへの分配数を、前記複数のスキャナの各々に対応づけて、前記表示部に表示させる分配数表示手段と、
して前記コンピュータを機能させることを特徴とする制御プログラム。 - 前記第1分配数演算手段は、
前記スキャナ選択手段により選択された複数のスキャナへの分配数に加え、該分配数の原稿の、複数の原稿における位置も算出することを特徴とする請求項6に記載の制御プログラム。 - 前記第2分配数演算手段は、
前記スキャナ選択手段により選択された複数のスキャナへの分配数に加え、該分配数の原稿の、複数の原稿における位置も算出することを特徴とする請求項6又は7に記載の制御プログラム。 - 前記制御装置は、ユーザ操作に応じた信号を入力するための入力部を備えており、
前記原稿枚数取得手段は、
ページ数が記された原稿については、前記入力部より受信した、原稿に記されたページ数のうち最も大きい値のページ数に基づいて、その枚数を取得することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の制御プログラム。 - 前記原稿枚数取得手段は、
ページ数が記された原稿については、前記入力部より受信した、原稿に記されたページ数のうち最も小さい値のページ数に基づいて、その枚数を取得することを特徴とする請求項9に記載の制御プログラム。 - 前記原稿枚数取得手段は、
1枚の原稿にN個(Nは2以上の整数)のページ数が記されているNin1原稿を含む場合に、Nin1原稿については、前記受信部より受信したNの値に基づいて、原稿の枚数を取得することを特徴とする請求項9又は10に記載の制御プログラム。 - 前記原稿枚数取得手段は、
ページ数の記されていない原稿の枚数については、前記入力部より受信した数値に基づいて、原稿の枚数を取得することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の制御プログラム。 - 前記複数のスキャナの各々にセットされている原稿の枚数を推定することが可能な原稿枚数推定情報を、前記複数のスキャナの全てから取得する原稿枚数推定情報取得手段と、
前記原稿枚数推定情報取得手段によって取得された前記複数のスキャナの全ての前記原稿枚数推定情報から、前記複数のスキャナの各々にセットされている原稿のセット枚数を推定し、推定された原稿のセット枚数と、前記第1分配数演算手段によって演算された前記複数のスキャナへの分配数とに基づいて、前記第1分配数演算手段によって演算された前記複数のスキャナへの分配数の原稿が、前記複数のスキャナにセットされているか否かを判断する判断手段と、
して前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の制御プログラム。 - 前記制御装置は、表示部を備えており、
前記判断手段において、前記第1分配数演算手段によって演算された前記複数のスキャナへの分配数の原稿が、前記複数のスキャナにセットされていないと判断された場合に、その旨を示す画面を前記表示部に表示させる画面表示手段と、
して前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項13に記載の制御プログラム。 - 前記複数のスキャナのスキャン速度を取得するスキャン速度取得手段と、
前記プリンタの印刷速度を取得する印刷速度取得手段と、
して前記コンピュータを機能させ、
前記第1分配数演算手段は、
前記印刷速度取得手段により取得された前記プリンタの印刷速度よりも、前記スキャン速度取得手段により取得されたスキャン速度が速いスキャナが、前記複数のスキャナに1つ又は複数含まれている場合は、該スキャナのいずれか1台のみに複数の原稿が分配されるように演算することを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の制御プログラム。 - 前記スキャナ選択手段により選択された複数のスキャナのうち、複数のスキャン速度の各々においてスキャン処理を実行可能なものについては、入力部より受信した信号に従い、該複数のスキャン速度のうちいずれのスキャン速度によりスキャン処理を実行するかを選択するスキャン速度選択手段と、
前記プリンタ選択手段により選択されたプリンタが、複数の印刷速度の各々において印刷処理を実行可能な場合に、入力部より受信した信号に従い、該複数の印刷速度のうちいずれの印刷速度により印刷処理を実行するかを選択する印刷速度選択手段と、
して、前記コンピュータを機能させ、
前記第1分配数演算手段は、
前記スキャナ選択手段により選択された複数のスキャナのうち、複数のスキャン速度の各々においてスキャン処理を実行可能なものについては、前記スキャン速度選択手段により選択されたスキャン速度を、1つのスキャン速度のみにおいてスキャン処理を実行可能なものについては、該1つのスキャン速度に基づき、
前記プリンタ選択手段により選択されたプリンタが、複数の印刷速度の各々において印刷処理を実行可能な場合は、前記印刷速度選択手段により選択された印刷速度を、1つの印刷速度のみにおいて印刷処理を実行可能なものについては、該1つの印刷速度に基づき、
前記スキャナ選択手段により選択された複数のスキャナの各々への分配数を演算することを特徴とする請求項4又は6に記載の制御プログラム。 - 前記制御装置は、表示部を備えており、
前記複数のスキャナによるスキャン処理の進捗状況を示すグラフと、前記プリンタによる印刷処理の進捗状況を示すグラフとを同時に、前記表示部に表示させるグラフ表示手段と
して前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項1乃至16の何れか1項に記載の制御プログラム。 - プリンタと複数のスキャナとの各々の作動を制御する制御部を備えた制御装置であって、
前記制御部は、
前記複数のスキャナによるスキャン処理の対象となる複数の原稿の枚数を取得する原稿枚数取得手段と、
前記複数のスキャナのスキャン処理によって得られた複数の原稿の各々に係る複数のスキャンデータに基づいて、前記プリンタによる印刷処理が行われる場合に、前記複数のスキャナによるスキャン処理が同時に開始することを条件として、前記原稿枚数取得手段によって取得された枚数の原稿の前記複数のスキャナの各々への分配数を演算する第1分配数演算手段と、
を有し、
前記第1分配数演算手段は、
前記複数のスキャナによるスキャン処理によって得られた複数の原稿の各々に係る複数のスキャンデータに基づく前記プリンタによる印刷処理が、該複数のスキャンデータの各々を生成するためのスキャン処理が完了した後に行われるとともに、最も早く完了するように、前記複数のスキャナへの分配数を演算することを特徴とする制御装置。 - 他の装置と通信を行うための通信部と、
ユーザ操作に応じた信号を入力するための入力部と、
表示部と、
制御部と、
を備えた制御装置であって、
前記制御部は、
前記通信部により通信可能な複数のスキャナから、入力部より受信した信号に従い複数のスキャナを選択するスキャナ選択手段と、
入力部より受信した信号に従い、コピー処理及びスキャン処理のうち、何れか選択する処理選択手段と、
前記処理選択手段において、コピー処理が選択された場合に、前記通信部により通信可能なプリンタから、入力部より受信した信号に従いプリンタを選択するプリンタ選択手段と、
前記コピー処理のコピー元、又はスキャン処理の対象となる複数の原稿の枚数を取得する原稿枚数取得手段と、
前記処理選択手段において、コピー処理が選択された場合に、前記原稿枚数取得手段によって取得された枚数の原稿の前記スキャナ選択手段により選択された複数のスキャナの各々への分配数を演算する第1分配数演算手段と、
前記処理選択手段において、スキャン処理が選択された場合に、前記原稿枚数取得手段によって取得された枚数の原稿の前記スキャナ選択手段により選択された複数のスキャナの各々への分配数を、前記第1分配演算手段とは異なるアルゴリズムに従い演算する第2分配数演算手段と、
前記第1分配数演算手段、又は、前記第2分配演算手段により演算された前記複数のスキャナへの分配数を、前記複数のスキャナの各々に対応づけて、前記表示部に表示させる分配数表示手段と、
を有することを特徴とする制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014028262A JP2015154379A (ja) | 2014-02-18 | 2014-02-18 | 制御プログラム、および制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014028262A JP2015154379A (ja) | 2014-02-18 | 2014-02-18 | 制御プログラム、および制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015154379A true JP2015154379A (ja) | 2015-08-24 |
Family
ID=53896192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014028262A Pending JP2015154379A (ja) | 2014-02-18 | 2014-02-18 | 制御プログラム、および制御装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2015154379A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7464163B2 (ja) | 2018-07-25 | 2024-04-09 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 処理管理装置 |
-
2014
- 2014-02-18 JP JP2014028262A patent/JP2015154379A/ja active Pending
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