JP2015154215A - 基地局、及び無線端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】特定基地局への一般無線端末の接続数を抑制可能とする。【解決手段】アクセス権を有する特定無線端末に対して利用を許容する基地局であって、開始指示を受けて所定期間を計時する処理と、前記所定期間の満了前に前記アクセス権を有しない一般無線端末からアクセス権情報を受け付けたときに当該一般無線端末による前記基地局の利用を許容する処理とを行う制御装置、を含む。【選択図】図7A
Description
本開示は、基地局、及び無線端末に関する。
3GPPによりなされた携帯電話(セルラーフォン)の通信規格の1つとしてLong Term Evolution(LTE)がある。また、LTEの発展規格として、LTE-Advanced(LTE
−A)がある(以下LTE及びLTE−Aをまとめて「LTE」と表記する)。
−A)がある(以下LTE及びLTE−Aをまとめて「LTE」と表記する)。
LTEに係る3GPPの仕様書“Release 8”では、Closed Subscriber Group(CSG)と呼ばれる機能が提供されている。具体的には、特定の基地局(特定基地局)へのアクセスを許容する無線端末(User Equipment:UEと呼ばれる)のグループ(CSG)が設
定される。CSGに属する無線端末(特定無線端末と称する)は、特定基地局によって形成されるセル(CSGセルと呼ばれる)の利用が許容される。CSGセルを形成する特定基地局の一つとして、屋内に設置されるフェムト基地局があり、LTEでは、Home-eNodeB (HeNB)と呼ばれている。
定される。CSGに属する無線端末(特定無線端末と称する)は、特定基地局によって形成されるセル(CSGセルと呼ばれる)の利用が許容される。CSGセルを形成する特定基地局の一つとして、屋内に設置されるフェムト基地局があり、LTEでは、Home-eNodeB (HeNB)と呼ばれている。
CSGに属さない無線端末(一般無線端末と称する)は、特定基地局の付近に位置する場合であっても、CSGセルを介した通信を行うことができない。このため、特定基地局の付近に位置する一般無線端末は、公衆無線網(マクロセル)を介した通信を行う。
このとき、マクロセルとCSGセルとが同一の周波数帯で運用されていると、特定基地局の設置位置によっては、相互干渉の問題が発生する。すなわち、一般無線端末がマクロセルとの通信を行うときに、CSGセルへの上り干渉が生じることがあり得る。或いは、一般の無線端末の下り通信において、CSGセルからの電波による干渉が生じることがあり得る。
上記した干渉の問題に鑑み、LTEに係る3GPPの仕様書“Release 9”では、CS
G機能が拡張されている。“Release 9”では、特定無線端末のみにCSGセルの利用を
許容するCSGモードに加えて、“Hybrid(ハイブリッド)型”と呼ばれるモード(ハイブリッドモード)が提供されている。ハイブリッドモードで動作する特定基地局は、CSG−ID(CSGセルの識別子)とCSGセルが一般無線端末にも開放されたことを示す1ビットのフラグとを含む報知情報を送信する。
G機能が拡張されている。“Release 9”では、特定無線端末のみにCSGセルの利用を
許容するCSGモードに加えて、“Hybrid(ハイブリッド)型”と呼ばれるモード(ハイブリッドモード)が提供されている。ハイブリッドモードで動作する特定基地局は、CSG−ID(CSGセルの識別子)とCSGセルが一般無線端末にも開放されたことを示す1ビットのフラグとを含む報知情報を送信する。
一般無線端末は、上記報知情報を受信すると、CSGセルをマクロセルとして扱い、当該CSGセルを介した通信を行うことができる。このように、特定基地局がハイブリッドモードで動作する場合には、特定無線端末及び一般無線端末の双方が特定基地局を用いた通信を行うことができる。
ハイブリッドモードに類似する技術として、HeNB配下のCSGセルを介する通信を許容する特定移動局を管理するように構成され、特定移動局以外の一般移動局は、CSGセルにおける待ち受けを許容することを通知する報知情報を受信した場合にのみ、CSGセルを待ち受けセルとするように構成された移動通信システムがある(例えば、特許文献1)。
ハイブリッドモードや特許文献1記載の技術のような関連技術では、以下の問題があった。例えば、特定基地局の管理者が一時的に一般無線端末の所有者(例えば来客)に特定基地局の利用を許容したい場合がある。このようなケースにおいて、関連技術では、特定無線端末以外の一般無線端末に特定基地局の利用を許容する報知情報を送信する。これによって、特定基地局の周辺に存在する不特定多数の一般無線端末に特定基地局の利用が開放された状態となる。
このとき、特定基地局の周辺の電波環境によっては、特定基地局の周辺に存在する複数の一般無線端末が報知情報を受信した結果として特定基地局のセルを待ち受けセルに決定し、無線接続要求を特定基地局へ送信することが起こり得る。この場合、無線接続要求が特定基地局における無線端末の収容能力を超えてしまい、管理者が利用を許容したい一般無線端末や特定無線端末が特定基地局に接続できないケースが起こり得る。或いは、一般無線端末が特定基地局に接続された結果として特定基地局の負荷が増大し、特定基地局に接続された無線端末に関する通信障害が発生する虞もあり得る。
上記のように、関連技術では、特定基地局の利用が許容される一般無線端末の接続数を抑制可能な環境を提供することができない。このため、一般無線端末に特定基地局の利用を開放した結果、特定無線端末や管理者が利用を許容したい一般無線端末に関して特定基地局の利用に制限が生じる虞があった。
本開示は、特定基地局への一般無線端末の接続数を抑制可能な技術を提供することを目的とする。
本開示は、アクセス権を有する特定無線端末に対して利用を許容する基地局であって、開始指示を受けて所定期間を計時する処理と、前記所定期間の満了前に前記アクセス権を有しない一般無線端末からアクセス権情報を受け付けたときに当該一般無線端末による前記基地局の利用を許容する処理とを行う制御装置、を含む。
本開示によれば、特定基地局への一般無線端末の接続数を抑制することができる。
以下の実施形態では、開始指示を受けた後の所定期間に一般無線端末からのアクセス権情報を受け付けた(受理した)場合に限って当該一般無線端末による利用(当該一般無線端末の接続)を許容する特定基地局について説明する。
上記特定基地局によれば、特定基地局への接続が許容される一般無線端末が所定期間内にアクセス権情報を受け付けた一般無線端末に制限される。これによって、特定基地局への一般無線端末の接続数を抑制することができる。従って、ハイブリッドモード下で生じ得る課題、すなわち、収容能力を上回る無線接続要求の発生に伴う問題や、特定基地局への無線端末の接続数増加による負荷増大によって生じる問題を回避することができる。
以下、図面を参照して実施形態の詳細について説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
〔実施形態1〕
<ネットワーク構成>
図1は、実施形態に係る適用される無線通信システム(無線アクセスシステム、移動通信システム)の構成例を示す。無線通信システムの一例として、LTEに準拠するシステム構成例を示す。
<ネットワーク構成>
図1は、実施形態に係る適用される無線通信システム(無線アクセスシステム、移動通信システム)の構成例を示す。無線通信システムの一例として、LTEに準拠するシステム構成例を示す。
LTEのネットワーク(移動通信網の一例)は、基地局(eNB)によって形成される無線ネットワークと、無線ネットワークと接続されたコアネットワークとを含む。コアネットワークは、Evolved Packet Core(EPC)又は System Architecture Evolution(
SAE)と呼ばれる。無線ネットワークは、Evolved Universal Terrestrial Radio Network (eUTRAN)と呼ばれる。
SAE)と呼ばれる。無線ネットワークは、Evolved Universal Terrestrial Radio Network (eUTRAN)と呼ばれる。
図1には、コアネットワーク1と、マクロセルC1を形成する一般基地局2と、CSGセルC2を形成する特定基地局3と、無線端末5とが例示されている。一般基地局2は、例えば、公衆無線網の基地局である。一般基地局2は、通常、特定基地局3によって形成されるCSGセルC2より大きいセル(マクロセルC1)を形成することから、マクロセル基地局と呼ばれる。一般基地局2は、無線端末5がCSGに属するか否かと無関係に利用することができる。
特定基地局3は、CSGと呼ばれるグループが設定された基地局である。無線端末5は、特定基地局3に設定されたCSGに属する無線端末5Aと、特定基地局3に設定されたCSGに属しない無線端末5Bとに分けられる。CSGに属することは特定基地局3に対するアクセス権を有する(特定基地局3に登録されている)ことを意味する。一方、CSGに属しないことは特定基地局3に対するアクセス権を有しない(特定基地局3に登録されていない)ことを意味する。
以下、無線端末5Aを「特定無線端末5A」と表記し、無線端末5Bを「一般無線端末5B」と表記する。また、特定無線端末5Aと一般無線端末5Bとを区別しない場合には、無線端末5との表記を用いる。
特定基地局3は、CSGモードとハイブリッドモードとを含む少なくとも2つのモードで動作する。CSGモードでは、特定基地局3の周辺に存在する無線端末5のうち、特定無線端末5Aに対して特定基地局3の利用が許容される。これに対し、ハイブリッドモードでは、特定無線端末5Aだけでなく一般無線端末5Bにも特定基地局3(CSGセルC2)の利用が開放される。
特定基地局3は、マクロセルC1内の不感地対策や、通信容量の増加のような様々な目的を以て設置される。本実施形態において、特定基地局3は、屋内に配置され、或る管理者によって管理されるHeNBを想定している。
但し、特定基地局3の設置位置は、屋内であっても屋外であっても良い。また、特定基地局3によって形成されるセルのサイズ(セル半径)も問わない。特定基地局3には、フェムト基地局やピコ基地局の他、フェムトセルやピコセルよりセル半径の大きいセルを形成する基地局も含まれる。また、特定基地局3の設置目的は、個人利用であっても公衆利用であっても良い。
コアネットワーク1は、外部ネットワーク4と接続される。外部ネットワーク4は、例えば、インターネットやイントラネットを含む。コアネットワーク1には、「コアネットワーク装置」と呼ばれる複数の装置が設置される。
図1には、主たるコアネットワーク装置として、Mobility Management Entity(MME)7と、サービングゲートウェイ(S−GW)8と、S−GW8と接続されたパケットデータネットワークゲートウェイ(P−GW)9とを含んでいる。MME7は、Home Subscriber Server(HSS)10と接続される。
MME7は、ネットワーク制御を扱うCプレーン(Control plane)のアクセスゲート
ウェイである。MME7は、シーケンス制御及びハンドオーバ制御,無線端末5の待ち受け時の位置管理(無線端末5の位置登録),基地局装置(一般基地局2,特定基地局3)に対する着信時の呼び出し(ページング),無線端末5の認証(NAS(Non Access Stratum))などを行う。MME7は、位置管理及び認証処理をHome Subscriber Server(H
SS)10との連携で行う。HSS10は、ユーザ(加入者)の契約情報や認証用情報を
記憶するとともに、無線端末5の位置情報を記憶(登録)するサーバである。
ウェイである。MME7は、シーケンス制御及びハンドオーバ制御,無線端末5の待ち受け時の位置管理(無線端末5の位置登録),基地局装置(一般基地局2,特定基地局3)に対する着信時の呼び出し(ページング),無線端末5の認証(NAS(Non Access Stratum))などを行う。MME7は、位置管理及び認証処理をHome Subscriber Server(H
SS)10との連携で行う。HSS10は、ユーザ(加入者)の契約情報や認証用情報を
記憶するとともに、無線端末5の位置情報を記憶(登録)するサーバである。
S−GW8は、ユーザデータ(ユーザパケット)を扱うゲートウェイであり、LTEのユーザデータを2G(例えばGSM(登録商標)など)や3G(W−CDMA)のシステムに接続する処理を行う。P−GW9は、ユーザデータを外部ネットワーク4に接続するためのゲートウェイである。P−GW9は、課金用データ収集,Quality of Service(Q
oS)制御,パケットフィルタリングなどを行う。
oS)制御,パケットフィルタリングなどを行う。
なお、ネットワーク構成として、LTEに係るネットワーク構成について説明しているが、これは例示である。LTE以外の通信規格に準拠する無線ネットワークにおいて、或る基地局を利用可能な無線端末が特定の無線端末に制限されるような基地局に関して以下の実施形態の構成を適用することができる。
<基地局のハードウェア構成例>
図2は、一般基地局2及び特定基地局3として使用可能な基地局装置20のハードウェア構成例を示す図である。図2において、基地局装置20(以下基地局20)は、内部スイッチ(SW)21と、内部スイッチ21に接続されたネットワークプロセッサ(NP)22と、コンパクトフラッシュ(登録商標)(CF)23とを含んでいる。NP22は、インタフェースモジュール24(I/F24)と接続されており、I/F24は、コアネットワーク1と接続される通信回線(S1回線)を収容している。なお、基地局20は、S1回線中のS1−MMEインタフェースを介してMME7と接続される。また、基地局20は、S1回線中のS1−Uインタフェースを介してS−PW8と接続される。
図2は、一般基地局2及び特定基地局3として使用可能な基地局装置20のハードウェア構成例を示す図である。図2において、基地局装置20(以下基地局20)は、内部スイッチ(SW)21と、内部スイッチ21に接続されたネットワークプロセッサ(NP)22と、コンパクトフラッシュ(登録商標)(CF)23とを含んでいる。NP22は、インタフェースモジュール24(I/F24)と接続されており、I/F24は、コアネットワーク1と接続される通信回線(S1回線)を収容している。なお、基地局20は、S1回線中のS1−MMEインタフェースを介してMME7と接続される。また、基地局20は、S1回線中のS1−Uインタフェースを介してS−PW8と接続される。
また、基地局20は、SW21に接続されたCentral Processing Unit(CPU)25
と、Digital Signal Processor(DSP)26と、Field Programmable Gate Array(F
PGA)27とを含んでいる。CPU25は、メモリ28と接続されている。FPGA27は、Radio Frequency(RF)回路29と接続されており、RF回路29は、送受信ア
ンテナ30と接続されている。RF回路29は、送信装置の一例である。
と、Digital Signal Processor(DSP)26と、Field Programmable Gate Array(F
PGA)27とを含んでいる。CPU25は、メモリ28と接続されている。FPGA27は、Radio Frequency(RF)回路29と接続されており、RF回路29は、送受信ア
ンテナ30と接続されている。RF回路29は、送信装置の一例である。
基地局20は、Uプレーンに係る処理と、Cプレーン(制御プレーン)に係る処理とを行う。Uプレーンに係る処理は、例えば、無線端末5(ユーザ)から受信されるデータ(ユーザデータ)をコアネットワーク1へ転送する処理(アップリンク送信)と、コアネットワーク1から受信されるユーザデータを無線端末5へ転送する処理(ダウンリンク送信)とを含む。Cプレーンに係る処理は、MME7などとの制御信号の送受信,無線端末5との制御信号の送受信,及びMME7や無線端末5から受信される制御信号を用いた基地
局20の動作の制御を含む。
局20の動作の制御を含む。
SW21は、SW21に接続された各回路間の信号の送受信処理を司る。NP22及びI/F24は、コアネットワーク1との回線インタフェースとして機能する。NP22は、例えば、I/F24で受信された信号中のInternet Protocol (IP)パケットや、I/F24へ送信するIPパケットに関する処理(IPプロトコル処理)を行う。I/F24は、NP22から受信されるIPパケットをコアネットワーク1へ送信するための信号に変換する処理や、コアネットワーク1から受信される信号をIPパケットに変換する処理などを行う。
DSP26は、ユーザデータに対するディジタルベースバンド処理(BB処理)を行うBB処理部として動作する。例えば、DSP26は、NP22からSW21を介して受信されるユーザデータや制御信号(制御情報)にディジタル変調を施してベースバンド信号(BB信号)に変換する処理や、FPGA27からSW21を介して受信されるBB信号の復調処理を行ってユーザデータや制御信号(制御情報)を得る処理を行う。
FPGA27は、アナログBB処理として、直交変復調処理を行う直交変復調部として動作する。すなわち、FPGA27は、DSP26からSW21を介して受信されるBB信号に対する直交変調処理を行い、BB信号をアナログ信号に変換し、RF回路29に送る。一方、FPGA27は、RF回路27から受信されるアナログ信号に対する直交復調処理を行い、アナログ信号をBB信号に変換し、DSP26へ送る。
RF回路29は、ダウンリンク方向(基地局20→無線端末5)とアップリンク方向(無線端末5→基地局20)との無線処理を司る。ダウンリンク方向に関して、RF回路29は、アップコンバータとパワーアンプ(PA)とを含む。アップリンク方向に関しては、RF回路29は、ローノイズアンプ(LNA)とダウンコンバータとを含む。ダウンリンク及びアップリンクに共通の構成要素として、RF回路29は、デュプレクサを含み、デュプレクサは送受信アンテナ30に接続されている。
アップコンバータは、FPGA27から受信されるアナログ信号(RF信号)を電波の周波数にアップコンバートする。PAは、アップコンバートされた信号を増幅する。デュプレクサは、増幅された信号を送受信アンテナ30に接続し、送受信アンテナ30は、電波を放射する。放射された電波でセルが形成され、無線端末5で受信される。
送受信アンテナ30で受信された電波は、デュプレクサを介してLNAへ入力され、LNAで低雑音増幅される。低雑音増幅された信号は、ダウンコンバータでアナログ信号(RF信号)の周波数にダウンコンバートされる。ダウンコンバートされた信号は、FPGA27に入力される。
メモリ28は、主記憶装置の一例であり、例えば、Random Access Memory(RAM)及びRead Only Memory(ROM)を含む。メモリ28は、CPU25の作業領域として使用される。CF23は、補助記憶装置の一例であり、基地局20の動作の制御に用いるデータや、CPU25,DSP26によって実行されるプログラムを記憶する。データは、例えば、同期信号(Synchronization Signal)に含まれる情報や、報知情報として報知(Broadcast)される情報を含む。
報知情報は、Master Information Block(MIB)情報と呼ばれる、システム帯域幅やシステムフレーム番号(SFN),送信アンテナ数の様な基本情報を含む。また、報知情報は、MIB情報以外のSystem Information Block(SIB)情報(システム情報(SI)とも呼ばれる)を含む。
SIは、Cell Global Identity(CGI),Tracking Area Identity(TAI),CSG−IDなどを含む。CGIは、全世界でセルを一意に識別できる識別子である。TAIは、LTEで位置登録を行うエリア単位である。CSG−IDは、CSGの識別子である。さらに、SIには、特定基地局3のモード(CSG/ハイブリッド)を示す情報や、後述するCSG−ID格納指示、CSG−ID削除指示のような、報知情報として報知(広告)される様々な情報を含む。
CPU25は、MME7や無線端末5との制御信号(制御情報)のやりとりを通じて、Cプレーンに係る様々な処理を行う。例えば、CPU25は、無線端末5の呼処理(アタッチ,発信,着信,デタッチ)や、基地局20の保守運用(operation administration and maintenance(OAM))処理を行う。また、CPU25は、同期信号や報知情報の送信制御や、ハンドオーバに係る処理を行う。
入力装置31は、キー,ボタン,タッチパネル,マイクロフォンの少なくとも1つを含
み、情報の入力に使用される。本実施形態では、入力装置31は、特定基地局3のオペレータ(例えば管理者)特定基地局3への接続を一般無線端末5Bに許容するための操作入力を行うために用いられる。例えば、入力装置31は、所定期間計時の開始指示,所定の報知情報の送信開始指示,所定期間計時や報知情報の送信の停止指示の入力に使用される。
み、情報の入力に使用される。本実施形態では、入力装置31は、特定基地局3のオペレータ(例えば管理者)特定基地局3への接続を一般無線端末5Bに許容するための操作入力を行うために用いられる。例えば、入力装置31は、所定期間計時の開始指示,所定の報知情報の送信開始指示,所定期間計時や報知情報の送信の停止指示の入力に使用される。
出力装置32は、ディスプレイ,ランプ,スピーカ,バイブレータの少なくとも1つを含み、情報の出力を行う。本実施形態では、例えば、出力装置32は、CSG−IDの格納指示や削除指示の送信期間の開始及び終了を示す情報を、情報の表示やランプの点灯又は点滅,バイブレータの振動などによって出力する。
基地局20は、図示しないが、情報処理装置(例えば、パーソナルコンピュータ((PC),ワークステーション(WS)、タブレット端末,無線端末など)との通信インタフェース(有線又は無線の少なくとも一方)を有することができる。この場合、入力装置31から入力される情報と同等の情報を含んだ信号を、情報処理装置からネットワーク(通信路)を介して基地局20で受信することができる。この場合、入力装置31は省略可能である、また、出力装置32からの出力内容(例えば、ディスプレイへの表示情報)が、情報処理装置に送信され、報処理装置が備える表示装置に表示されるようにしても良い。この場合、出力装置32は省略可能である。
また、特定基地局3として使用される基地局20は、SW21とRF回路29とに接続された電力制御回路33を含む。電力制御回路33は、CPU25からの指示に従って、RF回路29が送受信アンテナ30から電波を送信するときの送信電力を制御する。基地局20は、基地局20の周辺に位置する無線端末5に向けて様々な報知情報を送信する。電力制御回路33は、後述するCSG−ID格納指示を含む報知情報が送信されるときの送信電力を、他の報知情報(例えば、CSGモードを示す報知情報)の送信電力よりも低下させる。
図3は、特定基地局3として使用される基地局20のCPU25で実行される処理を模式的に示す図である。CF23及びメモリ28の少なくとも一方は、報知情報データベース(報知情報DB)231と、CSGメンバリスト232と、アクセス権管理テーブル233とを記憶する。図3には、CF23に報知情報DB231と、CSGメンバリスト232と、アクセス権管理テーブル233が記憶された例を示す。
報知情報DB231は、無線端末5に報知される同期信号や報知情報に含められる情報
(MIB情報、SIB情報など)を記憶する。CSGメンバリスト232は、特定基地局3に設定されたCSGに属する特定無線端末5A(CSGメンバ:CSGユーザ)を示すリストである。CSGメンバリスト232には、例えば、1又は2以上の特定無線端末5Aの識別子(端末ID)が記憶されている。
(MIB情報、SIB情報など)を記憶する。CSGメンバリスト232は、特定基地局3に設定されたCSGに属する特定無線端末5A(CSGメンバ:CSGユーザ)を示すリストである。CSGメンバリスト232には、例えば、1又は2以上の特定無線端末5Aの識別子(端末ID)が記憶されている。
アクセス権管理テーブル233は、特定無線端末5A(CSGユーザ)と、特定基地局3の一時的な利用が許容される一般無線端末5B(テンポラリユーザ)とを管理するためのテーブルである。
図4は、アクセス権管理テーブル233のデータ構造例を示す。図4において、CSGユーザとテンポラリユーザとのそれぞれに関して、端末ID(UE−ID),在圏フラグ,テンポラリフラグ,及びタイムスタンプを記憶する。
端末IDは、CSGユーザ(特定無線端末5A)及びテンポラリユーザ(一般無線端末5B)の識別子である。在圏フラグは、各ユーザ(無線端末5)が特定基地局3のセルC1(以下「CSGセルC2」と表記)に在圏しているか否かを示す。例えば、在圏フラグは、“1”のときに在圏を示し、“0”のときに圏外を示す。但し、“1”と“0”との意味が逆であっても良い。テンポラリフラグとして、特定無線端末5Aに対して“0”が設定され、一般無線端末5Bに対して“1”が設定される。テンポラリフラグによって、無線端末5がCSGユーザかテンポラリユーザかが区別される。タイムスタンプは、オプションであり、例えば、各無線端末5の在圏時における日時又は時刻が記憶される。
なお、本実施形態では、CSGメンバリスト232とアクセス権管理テーブル233とを用意し、CSGメンバリスト232にてCSGメンバのマスタデータを記憶し、アクセス権管理テーブル233には、CSGメンバのうち特定基地局3に実際に在圏したCSGメンバが記録される構成を採用する。但し、アクセス権管理テーブル233のCSGユーザとして、CSGメンバリスト232に登録された全てのCSGメンバのエントリを登録し、CSGメンバリスト232が省略されるようにしても良い。
CPU25は、CF23に記憶されたプログラムをメモリ28にロードして実行することによって、少なくとも、図3に示すような報知情報送信処理と通信制御とを行う。報知情報送信処理において、CPU25は、報知情報DB231に記憶された情報を用いて、同期信号や各種の報知情報を生成し、BB処理部としてのDSP26に与える。同期信号や報知情報はBB処理において、無線フレーム上の所定位置(チャネル上)にマッピングされて送信される。
また、CPU25は、通信制御において、無線端末5と特定基地局3との無線接続処理(RRC(Radio Resource Control)接続処理:ランダムアクセス)を行う。また、CPU25は、通信制御において、アタッチ処理(位置登録及びベアラ設定処理),デタッチ処理(切断処理),発信処理,着信処理のような呼処理を行う。ベアラはユーザデータの伝送路を示す。また、CPU25は、通信制御において、一般無線端末5BからのCSG-ID(アクセス権情報の一例)の受け付けに係る処理を行う。
<無線端末の構成例>
図5は、無線端末5に適用可能な無線端末40のハードウェア構成例を示す。無線端末40は、バスB1を介して相互に接続された出力装置43,入力装置44,フラッシュメモリ45,CPU46,メモリ47,DSP48,FPGA49,及びRF回路50を含んでいる。RF回路50は、送受信アンテナ51に接続されている。
図5は、無線端末5に適用可能な無線端末40のハードウェア構成例を示す。無線端末40は、バスB1を介して相互に接続された出力装置43,入力装置44,フラッシュメモリ45,CPU46,メモリ47,DSP48,FPGA49,及びRF回路50を含んでいる。RF回路50は、送受信アンテナ51に接続されている。
出力装置43は、ディスプレイ装置,及び音声出力装置(スピーカ)とを含む。出力装
置43として、ランプやバイブレータを含むこともできる。入力装置44は、ボタン,キー,タッチパネルの少なくとも1つと、音声入力装置(マイクロフォン)とを含む。フラッシュメモリ45は、補助記憶装置の一例であり、CPU46やDSP48によって実行されるプログラムや、プログラムの実行に際して使用されるデータを記憶する。
置43として、ランプやバイブレータを含むこともできる。入力装置44は、ボタン,キー,タッチパネルの少なくとも1つと、音声入力装置(マイクロフォン)とを含む。フラッシュメモリ45は、補助記憶装置の一例であり、CPU46やDSP48によって実行されるプログラムや、プログラムの実行に際して使用されるデータを記憶する。
CPU46は、フラッシュメモリ45に記憶された様々なプログラム(アプリケーション)を実行する。これによって、通話機能,Web端末機能,メール機能のような様々な機能を実行する。メモリ47は、主記憶装置の一例であり、例えば、ROM/RAMである。メモリ47は、CPU46の作業領域として使用される。
DSP48は、図4に示したDSP26と同様に、ディジタルベースバンド処理を行うBB処理部として動作する。FPGA49は、FPGA27(図4)と同様に、直交変復調部として動作する。RF回路50は、RF回路29と同様の構成及び機能を有し、無線信号に係る処理を行う。送受信アンテナ51は、基地局20と無線信号の送受信を行う。
図6は、一般無線端末5Bとして使用される無線端末40のCPU46によって実行される処理を模式的に示す。フラッシュメモリ45又はメモリ47(例えばメモリ47)には、特定基地局3から受信されるCSG−IDを記憶するCSG−ID記憶領域471が設けられている。
本実施形態において、CSG−ID記憶領域471に記憶されるCSG−IDは、一般基地局5Bによる特定基地局3の利用が許容されることを示すアクセス権情報として使用される。すなわち、CSG−IDは、「アクセス権情報」の一例である。但し、「アクセス権情報」は、CSG−ID以外の情報であっても良く、CSG−IDとCSG−ID以外の情報との組み合わせであっても良い。
CPU46は、フラッシュメモリ45に記憶されたプログラムをメモリ47にロードして実行することによって、少なくとも、報知情報受信処理と、CSG−ID管理と、待ち受けセル決定処理と、通信制御とを行う。報知情報受信処理において、CPU46は報知情報の解釈を行う。CSG−ID管理では、CPU46は、報知情報に含まれるCSG−ID格納指示に従ってCSG−IDをCSG−ID記憶領域471に格納(記憶)する。また、CSG−ID管理において、CPU46は、報知情報に含まれるCSG−ID削除指示に従ってCSG−ID記憶領域471に記憶されたCSG−IDを削除する。
また、CPU46は、待ち受けセル決定処理において、一般無線端末5Bの待ち受けセルを決定する。また、CPU46は、通信制御において、待ち受けセルとして決定されたセルを形成する基地局との無線接続(RRC接続)を行うためのランダムアクセスに係る処理を行う(無線接続要求メッセージ(RACH preamble)の送信など)。
また、CPU46は、通信制御として、無線接続を行った基地局を介して一般無線端末5Bを位置登録するともに、ベアラを設定するアタッチ手順に係る処理を行う。アタッチ手順は、無線端末5をネットワークに登録するための手順であり、無線端末5の位置登録を含む。
また、CPU46は、入力装置44を用いた発信操作に応じて、発信要求(Service Request)の送信を含む発信処理を行う。また、CPU46は、着信処理として、基地局からの呼び出し信号(ページング信号)の受信時に、出力装置43の呼び出し動作(例えば、呼び出し音出力、ディスプレイ表示、バイブレータを用いた振動)を制御する。また、着信処理として、CPU46は、入力装置44を用いた応答操作に応じて応答信号を基地局へ送信する。また、通信制御において、特定基地局3への接続が許容されたか否かの判
定(チェック)処理が実行される。
定(チェック)処理が実行される。
CPU46は、通信制御に係る所定のメッセージ(制御メッセージ)に、CSG−ID記憶領域471に記憶されたCSG−IDを含める。所定のメッセージは、例えば、アタッチ要求メッセージ(Attach Request)である。但し、アタッチ要求の代わりに発信要求メッセージにCSG−IDが含まれるようにしても良い。或いは、アタッチ要求及び発信要求の双方にCSG−IDが含まれるようにしても良い。
なお、図2及び図5に示したCPU25,CPU46は、「プロセッサ」の一例であり、「プロセッサ」は、「制御装置」の一例である。各CPU25,46によって実行される機能は、「制御装置」として機能するハードウェアのハードウェアロジック(ワイヤードロジック)によって実装されても良い。
「制御装置」として機能するハードウェアは、例えば、電気・電子回路,集積回路(例えば、IC,LSI,Application Specific Integrated Circuit(ASIC)の少なく
とも一つ),及びFPGAのようなプログラマブルロジックデバイス(PLD)の少なくとも一つによって形成される。このとき、一つのハードウェアが複数の機能を実行するようにしても良く、複数のハードウェアの組み合わせで一つの機能が実行されるようにしても良い。
とも一つ),及びFPGAのようなプログラマブルロジックデバイス(PLD)の少なくとも一つによって形成される。このとき、一つのハードウェアが複数の機能を実行するようにしても良く、複数のハードウェアの組み合わせで一つの機能が実行されるようにしても良い。
また、図2に示したCF23及びメモリ28,図5に示したフラッシュメモリ45及びメモリ47のそれぞれは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である「記憶装置」又は「メモリ」の一例である。
<動作例>
以下、上述した無線通信システムにおける動作例について説明する。図7A及び図7Bは、一般無線端末5Bが特定基地局3のCSGセルC2を待ち受けセルに設定するときの動作を示すシーケンス図である。
以下、上述した無線通信システムにおける動作例について説明する。図7A及び図7Bは、一般無線端末5Bが特定基地局3のCSGセルC2を待ち受けセルに設定するときの動作を示すシーケンス図である。
図7Aのシーケンスは、例えば、特定基地局3の管理者が一般無線端末5Bの所有者(例えば来客)に特定基地局3を用いた通信を許可したい場合を想定している。また、シーケンスの開始時点では、特定基地局3は、CSGモードで動作しており、特定基地局3の利用(接続)が特定無線端末5Aに制限される状態となっている。CSGモード下では、特定基地局3は、CSGセルC2にCSGモードであることを示す報知情報を送信する(図7A<1>)。
図8Aは、CSGモードかハイブリッドモードかを示す報知情報Aのフォーマット例を示す。報知情報Aは、CSG−IDと、モードがCSGモードかハイブリッドモーとかを示す1ビット(CSG/Hybridビット)とを含む。例えば、ビット値“0”はCSGモードを示し、ビット値“1”はハイブリッドモードを示す。なお、報知情報は、特定基地局3において、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)にマッピングされて送信される。
図7A<1>では、CSG/Hybridビット“0”の報知情報Aが送信される。一般無縁端末5Bは、セルサーチの結果として特定基地局3と同期し、報知情報Aを受信することができる。一般無線端末5Bは、報知情報AのCSG−ID及びCSG/Hybridビットを参照する。
このとき、一般無線端末5Bは、一般無線端末5BがCSG−IDで示されるCSGに属しておらず、且つ特定基地局3のモードがCSGモードであることから、特定基地局3
の利用が許容されない(待ち受けセルとできない)との判断の下に、報知情報Aを破棄する。このため、一般無線端末5Bは、CSG/Hybridビット以降のSIB情報の解釈や、当該解釈に基づく処理を実行しない。
の利用が許容されない(待ち受けセルとできない)との判断の下に、報知情報Aを破棄する。このため、一般無線端末5Bは、CSG/Hybridビット以降のSIB情報の解釈や、当該解釈に基づく処理を実行しない。
特定基地局3の管理者は、入力装置31(図2)の操作によって、CSG−ID格納指示送信のトリガを発生させる(図7A<2>)。トリガは、例えば、入力装置31として特定基地局3に設けられた所定のボタン又はキー(タッチパネル上のものでも良い)が押されることによって発生する。このとき、特定基地局3の利用を許容させたい一般無線端末5Bは、特定基地局3からの電波を受信できる位置(例えば、特定基地局3近傍)に置かれる。
特定基地局3のCPU25は、トリガ(送信開始指示)を検知して、CSG−ID格納指示の送信処理を開始し(図7A<3A>)、タイマT1及びタイマT2を起動する(図7A<3B>)。タイマT1は、CSG−ID格納指示を送信する所定期間を計時する。タイマT2は、一般無線端末5Bから送信されるCSG−ID(アクセス権情報)を受け付ける所定期間(アクセス権情報の受け付け期間)を計時する。
なお、図7Aに示す動作例では、1つのトリガによってタイマT1及びタイマT2の双方が起動する例を示している。特定基地局3のオペレータの操作手順の数を減らすためである。但し、タイマT2(受け付け期間計時の開始)は、CSG−ID格納指示の送信開始トリガとは別に入力装置31から入力又はネットワークから受信される別のトリガ(受け付け期間の開始指示)によって起動(開始)されるようにしても良い。換言すれば、タイマT1とタイマT2とは、個別の操作(開始指示の入力)によって個別のタイミングで計時を開始するようにすることができる。
送信処理によって、特定基地局3は、ハイブリッドモードであることを示す報知情報Aを送信し、続いてCSG−ID格納指示が含まれた報知情報を送信する動作を或る周期で繰り返す状態となる(図7A<4>)。なお、<3B>と<4>との順序は逆でも良い。
図8Bは、CSG−ID格納指示及びCSG−ID削除指示の送信に用いる報知情報Bのフォーマット例を示す。報知情報Bは、CSG−IDと、CSG−ID格納指示のオン/オフを示す1ビット(格納ビット)と、CSG−ID削除指示のオン/オフを示す1ビット(削除ビット)とを含む。格納ビットが“1”で削除ビットが“0”であるとき、当該報知情報はCSG−ID格納指示を示す。格納ビットが“0”で削除ビットが“1”のとき、当該報知情報はCSG−ID削除指示を示す。
なお、図8Bに示す報知情報は、既存の図8Aの報知情報との連携で使用される新たなSIB情報として定義される。但し、図8Cに示すように、図8Aに示した報知情報Aと図8Bに示した報知情報Bとが集約された報知情報Cを適用することも可能である。
図7Aに戻って、報知情報A(ハイブリッドモード)を受信した一般無線端末5Bは、報知情報AのCSG/Hybridビットの参照によって、特定基地局3がハイブリッドモードであると認識する。すると、一般無線端末5Bは、後続するSIB情報を参照・解釈する状態となる。当該状態で報知情報B(CSG−ID格納指示)を受信することで、一般無線端末5Bは、CSG−IDの格納処理を行い、CSG−ID記憶領域471にCSG−IDを格納する(図7A<5>)。
一般無線端末5Bは、CSG−IDを格納すると、待ち受けセル決定処理を実行する(図7A<6>)。一般無線端末5Bは、CSG−IDの格納によって特定無線端末5Aと同様の動作を行う(CSGセルC2を待ち受けセルの候補に加える)状態となる。従って
、一般無線端末5Bは、特定基地局3からの電波の受信状況に応じて、特定基地局3のCSGセルC2を待ち受けセルとすることができる。例えば、セルサーチによって特定基地局3からの受信電波強度が、CSGセルC2の周辺セルからの受信電波強度より高いときに、一般無線端末5Bは、CSGセルC2を待ち受けセルにする。
、一般無線端末5Bは、特定基地局3からの電波の受信状況に応じて、特定基地局3のCSGセルC2を待ち受けセルとすることができる。例えば、セルサーチによって特定基地局3からの受信電波強度が、CSGセルC2の周辺セルからの受信電波強度より高いときに、一般無線端末5Bは、CSGセルC2を待ち受けセルにする。
特定基地局3は、タイマT1が満了すると、CSG−ID格納指示の送信処理を終了する(図7A<7>)。その後、特定基地局3は、再び報知情報A(CSGモード)を送信する状態に戻る(図7A<8>)。
一方、一般無線端末5Bは、CSGセルC2を待ち受けセルに決定すると、特定基地局3との無線接続手順(無線リンク確立手順:図示せず)を実行する。無線リンクが確立されると、一般無線端末5Bは、CSG−IDを含む所定のメッセージを生成し、特定基地局3へ送信する(図7A<9>)。CSG−IDを含む所定のメッセージは、特定基地局への接続の許容要求に相当する。
続いて、一般無線端末5Bは、タイマT3を起動する(図7A<10>)。タイマT3は、CSG−IDを含む所定のメッセージ(許容要求)に対する応答を待ち受ける所定期間を計時するタイマである。
特定基地局3では、CPU25がタイマT2の満了前に一般無線端末5BからCSG−IDを含む所定のメッセージを受け付けると、タイマT2が停止され、特定基地局3への一般無線端末5Bの接続を許容する状態となる(図7A<11>)。特定基地局3は、CSG−IDを含む所定のメッセージに対応する応答メッセージを一般無線端末5Bへ送信する(図7A<12>)。一般無線端末5Bでは、タイマT3の満了前に応答メッセージを受信すると、タイマT3を停止し、特定基地局3への接続が許容された状態を維持する。
図7Bのシーケンスは、CSG−IDを含むメッセージがタイマT2の満了前に特定基地局3で受け付けられなかったケースを示す。図7Bにおける<1>〜<10>までの処理は図7Aと同じである。但し、図7Bでは、CSG−IDを含む所定のメッセージがタイマT2の満了後に特定基地局3に到着している(図7B<10>)。
この場合、特定基地局3のCPU25は、CSG−IDの受け付けを拒否する(図7B<11>)CSG−IDの受け付け拒否は、例えば、所定のメッセージを拒絶することで行われる。このため、CSG−IDを含む所定のメッセージの応答メッセージが一般無線端末5Bに送信されない。
この結果、一般無線端末5Bでは、タイマT3が満了する。すると、一般無線端末5BのCPU46は、CSG−IDを記憶領域471から削除する(図7B<12>)。CSG−IDの削除によって、一般無線端末5Bは、CSGセルC2を待ち受けセルにできない状態となる。このため、一般無線端末5Bは、CSGセルC2以外のセルを待ち受けセルにするために、待ち受けセル決定処理を行う(図7B<13>)。
なお、上述したタイマT1,タイマT2,タイマT3のそれぞれで計時される時間長は適宜の値に設定可能である。もっとも、タイマT1の時間長(第1の所定期間)は、所望の一般無線端末5Bが報知情報を受信し得る時間を考慮して決定される。タイマT2の時間長(第2の所定期間)は、所望の一般無線端末5BがCSG−IDを格納してから所定のメッセージが特定基地局3で受け付けられるまでの時間を考慮して決定される。タイマT3(第3の所定期間)は、上記所定のメッセージが送信されてから応答が届くまでの時間を考慮して決定される。
また、図7Aに示したCSG−IDを含む所定のメッセージと応答とのやりとりは、新規の手順に従ってやりとりされるようにしても良い。或いは、CSG−IDが既存のメッセージに相乗りされ、既存のメッセージの応答がCSG−IDの受け付け可否を示す応答を兼ねるようにしても良い。例えば、CSG−IDは、既存メッセージの一つであるアタッチ要求に相乗りされる。以下、図7A及び図7Bに示した動作に関して特定基地局3のCPU25及び一般無線端末5BのCPU46のそれぞれで実行される処理について説明する。
<<CSG−ID格納指示送信処理>>
図9は、特定基地局3のCPU25によって実行されるCSG−ID格納指示の送信処理の例を示すフローチャートである。図9に示す処理は、例えば、CPU25が、入力装置31から入力されるトリガ(開始指示)を検知することによって、開始される。なお、図9の処理の開始時点では、特定基地局3は、報知情報A(CSGモード)を送信していることが想定されている。
図9は、特定基地局3のCPU25によって実行されるCSG−ID格納指示の送信処理の例を示すフローチャートである。図9に示す処理は、例えば、CPU25が、入力装置31から入力されるトリガ(開始指示)を検知することによって、開始される。なお、図9の処理の開始時点では、特定基地局3は、報知情報A(CSGモード)を送信していることが想定されている。
最初の01では、CPU25は、報知情報の送信電力の低下処理を行う。すなわち、CPU25は、電力制御回路33に対し、送信電力低下指示を与える。電力制御回路33は、RF回路29から送信される報知情報の送信電力を低下させる。このとき、送信電力は、報知情報A(CSGモード)の送信時における送信電力よりも低い送信電力に設定される。
従って、報知情報A(ハイブリッドモード)及び報知情報B(CSG−ID格納指示)は、報知情報Aの送信電力より低い送信電力で送信される。これによって、報知情報A及び報知情報Bの伝搬距離が報知情報A(CSGモード)に比べて短くなる。従って、報知情報A(ハイブリッドモード)及び報知情報B(CSG−ID格納指示)の拡散範囲が狭められる。これによって、特定基地局3の管理者の意図しない一般無線端末5BがCSG−IDを格納することを回避することができる。
次の02では、CPU25は、タイマT1とタイマT2とを起動する。次の03では、CPU25は、報知情報A(ハイブリッド)の送信処理を行う。続いて、04では、CPU25は、報知情報B(CSG−ID格納指示)の送信処理を行う。03及び04の処理は、タイマT1が満了するまで繰り返される(05)。
タイマT1が満了すると(05のY)、CPU25は、報知情報A(ハイブリッドモード)及び報知情報B(CSG−ID格納指示)の送信を停止する。続いて、CPU25は、報知情報A(CSGモード)の送信を再開する。そして、CPU25は、送信電力復帰指示を電力制御回路33に与え、電力制御回路33が、報知情報A(CSGモード)の送信電力を元の送信電力に戻す。09の処理が終了すると、処理がメッセージ受信時の処理(図13)に進む。
なお、02において起動されたタイマが満了する前に、入力装置31の操作によって入力された送信処理終了のトリガをCPU25が検知した場合には、タイマT1の満了を待たずに06以降の処理が行われるようにしても良い。この場合、CSG−ID格納指示の送信期間を短くすることができ、管理者の意図しない一般無線端末がCSG−IDを記憶する可能性をさらに低減することができる。
<<CSG−ID格納処理>>
図10は、一般無線端末5BにおけるCSG−ID格納処理の例を示すフローチャートである。当該処理は、例えば、一般無線端末5Bのセルサーチ(001)によって開始さ
れる。一般無線端末5Bは、セルサーチを通じて特定基地局3からの同期信号を受信し、無線フレーム同期を行う(002)。これによって、一般無線端末5Bは、特定基地局3からの報知情報Aを受信及び解釈可能な状態となる。
図10は、一般無線端末5BにおけるCSG−ID格納処理の例を示すフローチャートである。当該処理は、例えば、一般無線端末5Bのセルサーチ(001)によって開始さ
れる。一般無線端末5Bは、セルサーチを通じて特定基地局3からの同期信号を受信し、無線フレーム同期を行う(002)。これによって、一般無線端末5Bは、特定基地局3からの報知情報Aを受信及び解釈可能な状態となる。
次の003で、特定基地局3からの報知情報Aが受信されると、CPU46は、報知情報AのCSG/Hybridビットを参照し、モードがCSGモードかハイブリッドモードかを判定する(004)。
モードがハイブリッドモードであれば(004のY)、CPU46は、報知情報Bを待ち受ける状態となる。CPU46は、報知情報Bを受け取ると、報知情報BがCSG−ID格納指示か否かを判定する(005)。
このとき、報知情報Bを受け取ることができなかった場合、或いは、報知情報BがCSG−ID格納指示を示さない場合には(005のN)、CPU46はCSG−ID格納処理を終了する。これに対し、CPU46は、CSG−ID格納指示を示す報知情報Bを受け取った場合には(005のY)、報知情報Bに含まれたCSG−IDをCSG−ID記憶領域471(以下「記憶領域471」)に格納する(006)。その後、図10の処理が終了する。図10に示す007〜009のCSG−IDの削除処理については後述する。
なお、CSG−IDが記憶領域471に記憶されたとき、及びCSG−IDが記憶領域471から削除されたときの少なくとも一方について、CSG−IDの格納を示す情報が出力装置43によって特定基地局3の管理者に報知(例えば表示)されるようにしても良い。この場合、特定基地局3の管理者は、出力装置43に表示されたCSG−IDの記憶完了を示す情報の参照を契機として、入力装置31の操作によりCSG−ID格納指示の送信処理が停止されるようにしても良い。
<<待ち受けセル決定処理>>
図11は、一般無線端末5BのCPU46によって実行される待ち受けセル決定処理の例を示すフローチャートである。図11に示す処理は、適宜のタイミングで開始される。例えば、一般無線端末5Bの電源が投入されたときや、現在の待ち受けセルからの受信電波強度が所定値以下になったときに開始される。本実施形態では、さらに、CSG−IDが記憶領域471に記憶されたことを契機に待ち受けセル決定処理が開始される。
図11は、一般無線端末5BのCPU46によって実行される待ち受けセル決定処理の例を示すフローチャートである。図11に示す処理は、適宜のタイミングで開始される。例えば、一般無線端末5Bの電源が投入されたときや、現在の待ち受けセルからの受信電波強度が所定値以下になったときに開始される。本実施形態では、さらに、CSG−IDが記憶領域471に記憶されたことを契機に待ち受けセル決定処理が開始される。
011では、CPU46はセルサーチを行い、電波が受信された1又は2以上の基地局の中から、待ち受けセル候補のセルを形成する基地局を選択する。例えば、1又は2以上の基地局のうちで受信電波強度が大きい基地局のセルを待ち受けセル候補として決定する。
ここで、特定基地局3を利用させたい一般無線端末5Bは、報知情報B(CSG−ID格納指示)を受信するために、特定基地局3の近傍に置かれる。このため、特定基地局3からの受信電波強度は、周辺の一般基地局2からの受信電波強度より大きくなる。よって、特定基地局3のCSGセルC2が待ち受けセル候補として選択される。
その後、CPU46は、特定基地局3との無線フレーム同期を行い(012)、特定基地局3からの報知情報を受信する(013)。以上の011,012,013の処理は、図10に示した01,02,03と同じ処理である。
014において、待ち受けセル候補の基地局からの報知情報を受け取ったCPU46は、当該報知情報がCSGセルからの報知情報か否かを判定する。当該判定は、報知情報に
CSG−IDが含まれているか否かによって行われる。
CSG−IDが含まれているか否かによって行われる。
報知情報がCSGセルからの報知情報でないとき(一般基地局2からの報知情報であるとき、014のN)、CPU46は、当該一般基地局2のマクロセルC1を待ち受けセルとして決定し(018)、図11の処理を終了する。
これに対し、報知情報がCSGセルからの報知情報である(014のY)には、CPU46は、記憶領域471にCSG−IDが記憶されているか否かを判定する(015)。続いて、CPU46は、報知情報に含まれたCSG−IDと記憶領域471に記憶されたCSG−IDとを比較して両者が一致するか不一致かを判定する(016)。
CSG−IDが一致するとき(016,一致)には、処理が018に進み、CPU46は、記憶領域471に記憶されたCSG−IDを有する基地局、すなわち特定基地局3のCSGセルC2を待ち受けセルとして決定し、処理を終了する。
これに対し、CSG−IDが不一致であるとき(016,不一致)場合には、報知情報の送信元がハイブリッドモードか否かを判定する(017)。このとき、送信元がハイブリッドモードでなければ(017のN)、処理が011に戻る。待ち受けセル候補の基地局がCSGモードで動作する特定基地局であるため、他のセルを待ち受けセルにするためである。これに対し、送信元がハイブリッドモードであれば、CPU46は、当該送信元の基地局をマクロセル基地局(一般基地局2)として扱い、当該送信元のセルを待ち受けセルとして決定し、処理を終了する。
但し、CPU46は、図10の処理にてCSG−IDを記憶領域471に格納したときには、直ちに特定基地局3のセルを待ち受けセルとして決定する(011〜017の処理を省略して018の処理を行う)ようにしても良い。
なお、図11に示す処理は、特定無線端末5Aで実行される待ち受けセルの決定処理とほぼ同様の処理である。例えば、特定無線端末5Aは、特定無線端末5A自身が属するCSGのCSG−IDを予め記憶している。特定無線端末5Aは、予め記憶されたCSG−IDを用いて、図11に示す処理を実行することで、特定基地局3を待ち受けセルにすることができる。
<<アタッチ手順>>
特定基地局3のCSGセルC2を待ち受けセルに決定した一般無線端末5Bは、特定基地局3に対するランダムアクセス手順を行い、RRC(Radio Resource Control)コネクション(無線リンク)を確立する。これによって、一般無線端末5Bが特定基地局3と無線接続された状態となる。
特定基地局3のCSGセルC2を待ち受けセルに決定した一般無線端末5Bは、特定基地局3に対するランダムアクセス手順を行い、RRC(Radio Resource Control)コネクション(無線リンク)を確立する。これによって、一般無線端末5Bが特定基地局3と無線接続された状態となる。
続いて、一般無線端末5Bは、特定基地局3を介したアタッチ手順を行い、一般無線端末5Bの位置をネットワークに登録する。図12は、アタッチ手順の例を示すシーケンス図である。
図12において、一般無線端末5Bは、アタッチ要求のメッセージ(Attach Request)を特定基地局3に送信する(図12<1>)。このとき、一般無線端末5BのCPU46は、記憶領域471に記憶されたCSG−IDを含んだアタッチ要求を生成する。換言すれば、CPU46は、CSG−ID(アクセス権情報)をアタッチ要求(位置登録要求の一例)に相乗りさせる。アタッチ要求のメッセージは、CSG−IDを含んだ所定のメッセージの一例である。
特定基地局3のCPU46は、無線端末5からのアタッチ要求が受信された場合には、当該アタッチ要求に当該特定基地局3のCSG−IDが含まれているか否かを判定する(図12<2>)。CSG−IDが含まれていない場合や、CSG−IDが一致しない場合には、CPU25は、当該アタッチ要求を破棄し、無線端末5のアタッチを拒否する(図12<3>)。
これに対し、アタッチ要求に含まれたCSG−IDが特定基地局3のCSG−IDと一致する場合には、CPU25は、アタッチ要求をMME7に転送する処理を行う(図12<4>)。但し、図12では、図示を省略しているが、アタッチ要求の転送は、タイマT2の満了前に図12<2>の処理が行われた場合に行われる。
図13は、特定基地局3におけるメッセージ受信時の処理例を示すフローチャートであり、図12<2>〜<4>の詳細を示す。図13において、CPU25は、無線端末5から受信されたメッセージがアタッチ要求か否かを判定する(10)。このとき、メッセージがアタッチ要求であれば(10のY)、処理が11に進む。メッセージがアタッチ要求でなければ(10のN)、処理が17に進む。
11では、CPU25は、メッセージ(アタッチ要求)に含まれた端末IDがCSGメンバリスト232に登録されているか否かを判定する。このとき、端末IDがCSGメンバリスト232に登録されているとき(12のY)には、CPU25は、処理を14に進める。端末IDがCSGメンバリストに登録されていない(未登録である)とき(11のN)には、処理が12に進む。
12において、CPU25は、タイマT2が満了しているか否かを判定する。タイマT2が満了していれば(12のY)、処理が16に進む。タイマT2が満了していないときには(12のN)、処理が13に進む。
13では、CPU25は、アタッチ要求に含まれたCSG−IDと特定基地局3のCSG−ID(予めCF23に記憶されている)とが一致するか否かを判定する。このとき、アタッチ要求からCSG−IDを得られない、或いはCSG−IDが一致しないとき(13,不一致)には、処理が16に進む。CSG−IDが一致するときには(13,一致)、処理が14へ進む。処理が14へ進むことで、CSG−IDが特定基地局3に受け付けられた状態となる。
14では、CPU25は、メッセージ処理を行う。すなわち、CPU25は、アタッチ要求に係る処理(アタッチ要求をMME7に転送する処理)を行う。続いて、15では、CPU25は、アクセス権管理テーブル233(図4、以下「テーブル233」)の更新処理を行う。
11から14へ処理が進んだとき(アタッチ要求の送信元がCSGユーザであるとき)には、CPU25は、15において次の更新処理を行う。すなわち、CPU25は、テーブル233のCSGユーザに関して、アタッチ要求の送信元の端末IDを登録する。また、CPU25は、当該端末IDに関して在圏フラグをオン(“1”)に設定する(テンポラリフラグはオフ(“0”)で固定)。また、CPU25は、タイムスタンプを格納する。
一方、13から14へ処理が進んだとき(アタッチ要求の送信元がテンポラリユーザであるとき)には、CPU25は、15において次の更新処理を行う。すなわち、CPU25は、テーブル233のテンポラリユーザに関して、アタッチ要求の送信元の端末IDを登録する。また、CPU25は、当該端末IDに関して在圏フラグをオン(“1”)に設
定する(テンポラリフラグはオフ(“1”)で固定)。また、CPU25は、タイムスタンプを格納する。テーブル233の更新が完了すると、図13の処理が終了する。
定する(テンポラリフラグはオフ(“1”)で固定)。また、CPU25は、タイムスタンプを格納する。テーブル233の更新が完了すると、図13の処理が終了する。
12から16に処理が進んだ場合には、CPU25は、アタッチ要求をリジェクト(破棄)する(16)。すなわち、CPU25は、タイマT2の満了を理由としてCSG−IDの受け付けを拒否する。これによって、一般無線端末5Bに対しアタッチ要求に対する応答がなされないので、一般無線端末5Bは特定基地局3を介して位置登録を行うことができない。従って、一般無線端末5Bは、特定基地局3を介した通信を行うことができない(通信が許容されない)。このようにして、タイマT2で計時される所定期間内にCSG−IDが受け付けられた場合に限って一般無線端末5Bの接続が許容されるようになっている。
13から16に処理が進んだ場合にも、アタッチ要求は特定基地局3のCSGに属しない無線端末5からのアタッチ要求であるとして、アタッチ要求がリジェクトされる。16の処理が終了すると、図13の処理が終了する。
10から17に処理が進んだ場合には、CPU25は、メッセージが発信要求か否かを判定する。メッセージが発信要求であれば(17のY)、処理が18に進み、そうでなければ(17のN)、処理が19に進む。
18では、CPU25は、発信要求に含まれる端末IDがテーブル233においてテンポラリユーザ(在圏フラグ“1”)として登録されているか否かを判定する。このとき、端末IDが登録されていなければ(18のN)、CPU25は、発信要求をリジェクトする(16)。これによって、特定基地局3を介した通信が禁止される。これに対し、端末IDが登録されていれば(18のY)、CPU25は、発信要求をMME7へ転送するメッセージ処理を行う(19)。
17から19へ処理が進んだ場合には、アタッチ要求及び発信要求以外のメッセージに応じた処理をCPU25は行う。なお、特定基地局3は、MME7から着信信号(ページング信号)を受信したときには、17から19に示した処理を行う。
すなわち、17において、メッセージがページング信号であれば、ページング信号に対応する端末ID(在圏フラグ“1”)がテーブル233に登録されているか否かを判定する(18)。端末ID(在圏フラグ“1”)が登録されていれば(18のY)、CPU25は、ページング信号を無線端末5に転送する(19)。端末ID(在圏フラグ“1”)が登録されていなければ、ページング信号をリジェクトする。これによって、無線端末5への着信が禁止される。
なお、テーブル233のタイムスタンプは、テーブル233の参照時に、該当する端末ID(在圏フラグ“1”)が検出されたときに更新される。そして、CPU25は、例えばエージング処理によって、タイムスタンプで示された日時又は時刻から所定時間が経過した在圏フラグ“1”のエントリ(レコード)があるときには、当該エントリの在圏フラグを“0”にする。
図12に戻って、一般無線端末5Bからのアタッチ要求は、<2>にて特定基地局3の利用が許容される一般無線端末からのアタッチ要求として扱われ、MME7にアタッチ要求が転送される(図12<4>)。
アタッチ要求を受信したMME7は、HSS10から認証用情報を取得し、一般無線端末5B(ユーザ)の認証を行う(図12<5>)。MME7は、HSS10に対し、一般
無線端末5Bの位置登録要求を送信する(図12<6>)。HSS10は、位置登録要求に応じて一般無線端末5Bの位置登録を行い、位置登録要求の応答メッセージ(位置登録完了メッセージ)をMME7に返信する(図12<7>)。このような位置登録によって、一般無線端末5Bが正常にCSGセルC2に在圏した状態となる。
無線端末5Bの位置登録要求を送信する(図12<6>)。HSS10は、位置登録要求に応じて一般無線端末5Bの位置登録を行い、位置登録要求の応答メッセージ(位置登録完了メッセージ)をMME7に返信する(図12<7>)。このような位置登録によって、一般無線端末5Bが正常にCSGセルC2に在圏した状態となる。
MME7は、一般無線端末5Bから通知されたAPN(Access Point Name)に基づい
て、ベアラ設定先のS−GW8及びP−GW9を選択し、選択したS−GW8にベアラ設定要求を送信する(図12<8>)。S−GW8は、P−GW9との間でベアラを設定する(図12<9>)。ベアラ設定が完了すると、S−GW8は、MME7にベアラ設定完了の応答メッセージ(基地局向けの伝達情報含む)を送信する(図12<10>)。
て、ベアラ設定先のS−GW8及びP−GW9を選択し、選択したS−GW8にベアラ設定要求を送信する(図12<8>)。S−GW8は、P−GW9との間でベアラを設定する(図12<9>)。ベアラ設定が完了すると、S−GW8は、MME7にベアラ設定完了の応答メッセージ(基地局向けの伝達情報含む)を送信する(図12<10>)。
MME7は、S−GW8からの伝達情報を無線ベアラ設定要求として送信する(図12<11>)。無線ベアラ設定要求には、アタッチ受け入れ信号も含まれる。特定基地局3は、無線ベアラ設定要求に従って一般無線端末5Bとの間で無線ベアラを設定し、アタッチ受け入れ信号を一般無線端末5Bに送信する(図12<12>)。アタッチ受け入れ信号は、アタッチ要求の応答メッセージであり、図7A<12>に示した応答に相当する。一般無線端末5Bは、アタッチ受け入れ信号をタイマT3の満了前に受領することで、特定基地局3への接続の許容状態を維持することができる。
特定基地局3は、一般無線端末5Bから無線ベアラ設定応答メッセージを受信し(図12<13>)、当該メッセージ中のS−GW8向けの伝達情報をMME7へ送信する(図12<14>)。
MME7は、一般無線端末5Bからのアタッチ完了メッセージを受信すると(図12<15>)、S−GW8向けの伝達情報をS−PW8へ送り、S−GW8が特定基地局3とS−GW8との間のベアラ設定を行う(図12<16>)。これによって、一般無線端末5B,特定基地局3,S−GW8,及びP−GW9のそれぞれの間におけるベアラ設定が完了する。このようにして、一般無線端末5BとP−GW9(外部ネットワーク4)との間で、特定基地局3を介してユーザデータを送受信可能な状態、すなわち一般無線端末5Bが特定基地局3を介した通信を実行可能な状態となる(図12<17>)。
すなわち、一般無線端末5Bは、発信要求メッセージをMME7に送り、通信相手(例えば、外部ネットワーク4に接続された端末)との呼を確立することができる。或いは、或る端末から一般無線端末5Bに向けて発信が行われたときに、MME7が特定基地局3にページング信号を送信し、特定基地局3が一般無線端末5Bへページング信号を転送することで、一般無線端末5Bに着信処理を行わせることができる。
<<CSG−ID削除処理>>
上記した動作によって、一般無線端末5Bは、CSG−IDを記憶し、且つCSG−IDがタイマT2の満了前に特定基地局3で受け付けられたことを条件としてCSGモードで動作する特定基地局3を利用した通信を行うことができる。
上記した動作によって、一般無線端末5Bは、CSG−IDを記憶し、且つCSG−IDがタイマT2の満了前に特定基地局3で受け付けられたことを条件としてCSGモードで動作する特定基地局3を利用した通信を行うことができる。
しかし、通信が終了した後は、一般無線基地局5Bの所有者にとっては、特定基地局3は用済みの状態となる。このため、以下に説明するCSG−ID削除処理によって、CSG−IDを記憶領域471から削除し、一般無線端末5Bを元の状態に戻す。すなわち、以下に示す削除処理以外に、CSG−IDが格納されてから所定時間が経過すると、CPU25がCSG−IDを削除するようにしても良い。
[第1の削除処理]
図14は、CSG−ID削除時の動作を示すシーケンス図である。特定基地局3がCS
Gモードで動作している状態(図14<1>)において、CSG−ID削除のトリガが発生する(図14<2>)。すると、特定基地局3のCPU25は、CSG−ID削除指示の送信処理を開始する(図14<3>)。
図14は、CSG−ID削除時の動作を示すシーケンス図である。特定基地局3がCS
Gモードで動作している状態(図14<1>)において、CSG−ID削除のトリガが発生する(図14<2>)。すると、特定基地局3のCPU25は、CSG−ID削除指示の送信処理を開始する(図14<3>)。
当該送信処理において、特定基地局3のCPU25は、特定基地局3が報知情報A(CSGモード)と報知情報B(CSG−ID削除指示)とを周期的に送信する状態にする(図14<4>)。一般無線端末5Bは、CSG−ID削除指示を受信すると、記憶領域471から該当するCSG−IDを削除する(図14<5>)。
CSG−IDの削除を契機として、或いはCSG−ID削除と非同期に、一般無線端末5Bで行われる待ち受けセル決定処理(図11)によって、待ち受けセルが特定基地局3のCSGセルC2から他のセルに変更される(図14<6>)。特定基地局3では、削除指示の送信処理の開始とともにタイマT4(第4の所定期間)の計時が開始される。タイマT4が満了すると、CPU25は、削除指示の送信処理を終了し(図14<7>)。報知情報B(CSG−ID削除指示)の送信を停止する(図14<8>)。
一般無線端末5BにおけるCSG−ID削除処理(第1の削除処理)の詳細を説明する。図10に示すように、一般無線端末5BのCPU46は、特定基地局3から報知情報A(CSGモード)を受信すると(004,CSG)、記憶領域471にCSG−IDが記憶されている否かを判定する(007)。
このとき、記憶領域471にCSG−IDが記憶されていなければ(007のN)、図10の処理が終了する。記憶領域471にCSG−IDが記憶されているときには(007のY)、CPU46は、報知情報Aに続いて受信される報知情報BがCSG−ID削除指示を示すか否かを判定する(008)。
報知情報BをCPU25が検知できないとき、或いは報知情報BがCSG−ID削除指示を示さないとき(008のN)には、図10の処理が終了する。これに対し、CPU46は、CSG−ID削除指示を検知したとき(008のY)には、CSG−IDを記憶領域471から削除し(009)、図10の処理を終了する。
その後の待ち受けセル決定処理(図11)において、一般無線端末5BはCSG−IDを記憶していないので、特定基地局3のCSGセルC2は待ち受けセル候補から除外され(015のN)、他のセルが待ち受けセルとして決定される。
[第2の削除処理]
図15は、第2のCSG−ID削除処理(第2の削除処理)の処理例を示すフローチャートである。第2の削除処理は、図10に示した第1の削除処理の代わりに、或いは第1の削除処理に加えて実行することができる。
図15は、第2のCSG−ID削除処理(第2の削除処理)の処理例を示すフローチャートである。第2の削除処理は、図10に示した第1の削除処理の代わりに、或いは第1の削除処理に加えて実行することができる。
図15において、CPU46は、例えば、特定基地局3のCSGセルC2を待ち受けセルに決定したことを契機として、待ち受けセルの変更を監視する(021)。待ち受けセルが変更されると(021のY)、CPU46は、記憶領域471からCSG−IDを削除し(022)、処理を終了する。
待ち受けセルが変更されることは、一般無線端末5Bにおける特定基地局3からの受信電波強度が周辺基地局の受信電波強度より低くなったこと、或いは、一般無線端末5Bが特定基地局3からの電波を受信できない程度に離れたことを意味する。この場合、一般無線端末5Bにとって特定基地局3は無用の状態となっていると考えられる。このため、待ち受けセルの変更を契機としてCSG−IDを削除する。
[第3の削除処理]
図16は、第3のCSG−ID削除処理(第3の削除処理)の処理例を示すフローチャートである。第3の削除処理は、図10に示した第1の削除処理の代わりに、或いは第1の削除処理に加えて実行することができる。第3の削除処理は、第2の削除処理との間で選択的に実行される。
図16は、第3のCSG−ID削除処理(第3の削除処理)の処理例を示すフローチャートである。第3の削除処理は、図10に示した第1の削除処理の代わりに、或いは第1の削除処理に加えて実行することができる。第3の削除処理は、第2の削除処理との間で選択的に実行される。
図16において、CPU46は、例えば、特定基地局3のCSGセルC2を待ち受けセルに決定したことを契機として、待ち受けセルの変更を監視する(031)。待ち受けセルが変更されると(031のY)、CPU46は、タイマの計時を開始する(032)。
その後、CPU46は、タイマが満了するまでに待ち受けセルが特定基地局3のCSGセルC2に変更されるのを待つ(033,035)。タイマの満了前に、待ち受けセルがCSGセルC2に変更されたときには(033のY)、CPU46は、タイマを停止し(034)、処理を031に戻す。
これに対し、タイマが満了したときには(035のY)、CPU25は、記憶領域471からCSG−IDを削除し(036)、処理を終了する。このように、第3の方法では、一般無線端末5Bが特定基地局3の周辺を一旦離れたが、タイマ満了前に再び戻ってきた場合には、CSG−IDの記憶状態が維持される。これによって、CSGセルC2からの一時的な離脱によって再度のCSG−ID格納を行う手間を省くことができる。但し、この場合は、一般無線端末5Bを再度特定基地局3に在圏させるために、特定基地局3にタイマT2の計時を開始する開始指示を入力する操作が行われる。
[第4の削除処理]
図17は、第4のCSG−ID削除処理(第4の削除処理)の処理例を示すフローチャートである。第4の削除処理は、単独で、或いは第1から第3の削除処理のうちの少なくとも1つとの組み合わせにおいて適用可能である。
図17は、第4のCSG−ID削除処理(第4の削除処理)の処理例を示すフローチャートである。第4の削除処理は、単独で、或いは第1から第3の削除処理のうちの少なくとも1つとの組み合わせにおいて適用可能である。
第4の削除処理の前提として、一般無線端末5BのCPU46は、特定基地局3の物理セルID(Physical Cell ID: PCI)を予めメモリ47に記憶する。PCIは、特定基地局3からの同期信号の処理過程で入手することができる。
図17において、CPU46は、タイマを起動した後(041)、同期信号の受信処理を行う(042)。同期信号から得られたPCI(セルID)が予め記憶した特定基地局3のPCIと一致するとき(043のY)、CPU46は、タイマをリセットして(044)、処理を042に戻す。特定基地局3のPCIが同期信号から入手できることは、特定基地局3を介した通信を実行可能な位置に一般無線端末5Bが存していることを意味する。
これに対し、CPU46は、タイマ値が所定の閾値以上となる(超える)までの間に特定基地局3のPCIを入手できないときには(045のY)、記憶領域471からCSG−IDを削除する(046)。一般無線端末5Bが特定基地局3からの電波(同期信号)を受信できない位置まで移動していると考えられるからである。
[第5の削除処理]
図18は、第5のCSG−ID削除処理(第5の削除処理)の処理例を示すフローチャートである。図18において、CPU46は、タイマを起動した後(051)、報知情報の受信処理を行う(052)。報知情報から得られたCSG−IDが記憶領域471に記憶された特定基地局3のCSG−IDと一致するとき(053のY,054のY)、CP
U46は、タイマをリセットして(055)、処理を052に戻す。特定基地局3のCSG−IDが報知情報から入手できることは、特定基地局3を介した通信を実行可能な位置に一般無線端末5Bが存していることを意味する。
図18は、第5のCSG−ID削除処理(第5の削除処理)の処理例を示すフローチャートである。図18において、CPU46は、タイマを起動した後(051)、報知情報の受信処理を行う(052)。報知情報から得られたCSG−IDが記憶領域471に記憶された特定基地局3のCSG−IDと一致するとき(053のY,054のY)、CP
U46は、タイマをリセットして(055)、処理を052に戻す。特定基地局3のCSG−IDが報知情報から入手できることは、特定基地局3を介した通信を実行可能な位置に一般無線端末5Bが存していることを意味する。
これに対し、CPU46は、タイマ値が所定の閾値以上となる(超える)までの間に特定基地局3のCSG−IDを入手できないときには(056のY)、記憶領域471からCSG−IDを削除する(057)。一般無線端末5Bが特定基地局3からの電波(報知情報)を受信できない位置まで移動していると考えられるからである。
第5の削除処理は、第4の削除処理との間で選択的に実行される。第4及び第5の削除処理では、CPU46が特定基地局3からの電波を監視し、特定基地局3からの電波を検知できない時間が所定期間継続したときにCSG−IDが削除される。なお、第5の削除処理は、予め特定基地局のCGI(セルID)を記憶しておき、報知情報からCGIを検出して比較する構成に変形可能である。
<第1実施形態の作用効果>
第1実施形態によれば、開始指示を受けたことによって起動するタイマT2で計時される所定期間中にCSG−IDが受け付けられた場合に限って、一般無線端末5Bによる特定基地局3の接続(利用)が許容される。このように、一般無線端末5Bの特定基地局3への接続が許容される期間がタイマT2の所定期間に制限されるため、特定基地局3への一般無線端末5Bの接続数を抑制することができる。
第1実施形態によれば、開始指示を受けたことによって起動するタイマT2で計時される所定期間中にCSG−IDが受け付けられた場合に限って、一般無線端末5Bによる特定基地局3の接続(利用)が許容される。このように、一般無線端末5Bの特定基地局3への接続が許容される期間がタイマT2の所定期間に制限されるため、特定基地局3への一般無線端末5Bの接続数を抑制することができる。
また、第1実施形態では、CSG−IDの格納指示が報知情報Bを用いて送信される。これにより、既存の無線端末及び基地局が有するハードウェア構成を用いて、両者間でCSG−IDの授受を行うことができる。
また、第1実施形態では、CSG−IDの格納指示がハイブリッドモード下で送信されるため、送信電力の低下が行われる。これによって、格納指示の拡散範囲を抑えることができる。
また、第1実施形態では、上記した様々な削除方法(削除処理)によって一般無線端末5Bに記憶されたCSG−IDを削除することができる。これによって、不要となったCSG−IDを削除することができる。第2〜第5の削除処理によれば、CSG−IDを自動的に削除可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態との共通点を得含むので、主として相違点について説明し、共通点については説明を省略する。第1実施形態では、一般無線端末5Bから不要となったCSG−IDを削除する構成について説明した。第2実施形態では、記憶領域471に記憶されたCSG−IDが維持された状態で、一般無線端末5Bによる特定基地局3(CSGセルC2)の利用を制限可能な構成について説明する。
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態との共通点を得含むので、主として相違点について説明し、共通点については説明を省略する。第1実施形態では、一般無線端末5Bから不要となったCSG−IDを削除する構成について説明した。第2実施形態では、記憶領域471に記憶されたCSG−IDが維持された状態で、一般無線端末5Bによる特定基地局3(CSGセルC2)の利用を制限可能な構成について説明する。
第2実施形態における一般無線端末5B及び特定基地局3のハードウェア構成及びCPU25やCPU46における処理は第1実施形態(図2,図5)と同じであるので説明を省略する。また、第2実施形態において、一般無線端末5BのCSG−ID(アクセス権情報)の記憶に係る処理及び動作、並びに特定基地局3におけるメッセージ中のCSG−IDの確認(図13)も第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図19は、第2実施形態における動作例を示すシーケンス図である。図19のシーケン
スは、CSG−IDを記憶した一般無線端末5BがCSGセルC2の周辺に位置し、CSGセルC2を待ち受けセル候補にすることが可能な程度の受信電波環境であることを想定している。
スは、CSG−IDを記憶した一般無線端末5BがCSGセルC2の周辺に位置し、CSGセルC2を待ち受けセル候補にすることが可能な程度の受信電波環境であることを想定している。
図19のシーケンスの開始時点で、特定基地局3は、報知情報A(CSGモード)を送信している(図19<1>)。このような状態において、通信許容ビットの送信開始のトリガが発生すると(図19<2>)、CPU25は、通信許容送信処理を開始する(図19<3>)。トリガは、例えば、入力装置31からの開始指示入力である。但し、タイマの設定による自動的なトリガ発生が採用されても良い。
送信処理が開始されると、CPU25は、タイマT5及びタイマT6を起動する(図19<4>)。タイマT6は、通信許容ビットを送信する所定期間(第5の所定期間)を計時する。タイマT6は、通信許容ビットを受けた一般無線端末5Bから送信されるCSG−IDを受け付ける所定期間(第6の所定期間)を計時する。
通信許容ビットの送信処理によって、CPU25は、CSGモードを示す報知情報A(図8A)と、通信許容を示す報知情報(報知情報D)とが交互に繰り返し送信される状態にする(図19<5>)。
図20Aは、通信許容を示す報知情報(報知情報D)のフォーマット例を示す。報知情報Dは、CSG−IDと許容/禁止ビット(通信許容ビット)とを含む。許容/禁止ビット“0”は、「通信禁止」を示し、許容/禁止ビット“1”は、「通信許容」を示す。報知情報Dの代わりに、報知情報Aと報知情報Dとが集約された報知情報E(図20B)が適用されても良い。
一般無線端末5BのCPU46は、待ち受けセル決定処理(図19<6>)において、報知情報A(CSGモード)及び報知情報Dが検知されると、特定基地局3のCSGセルC2を待ち受けセルに決定する。
特定基地局3のCPU25は、タイマT5が満了すると通信許容送信処理を終了し(図19<7>)、報知情報Dの送信を停止する(報知情報A(CSGモード)を送信する状態となる(図19<8>))。但し、報知情報Dの送信停止が、タイマT5の代わりに、タイマT5を用いた制御に加えて、入力装置31の操作入力によって行われるようにしても良い。
CSGセルC2を待ち受けセルに決定した一般無線端末5Bは、CSG−IDを含む所定のメッセージを送信する(図19<9>)。その後、タイマT6が満了する前に、CSG−IDが特定基地局3で受け付けられると(図19<10>)、一般無線端末5Bの特定基地局3への接続が許容された状態になる。そして、応答メッセージが一般無線端末5Bで受信された場合には(図19<11>)、一般無線端末5Bは、特定基地局3を用いた通信を行うことができる。所定メッセージは、独自のメッセージであっても良く、CSG−IDが相乗りされるアタッチ要求であっても良い。
図21は、第2実施形態における待ち受けセル決定処理の例を示すフローチャートである。図21に示す処理は、次の点で第1実施形態における待ち受けセル決定処理と異なっている。すなわち、014と015との間に、014Aの処理が挿入されている。その他の処理(011〜014,015〜018の処理)は、第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
014Aにおいて、CPU46は、許容/禁止ビット“1”(通信許容)の報知情報D
が受信されていれば(014AのY)、処理を015に進める。従って、一般無線端末5Bは、通信許容を示す報知情報が送信中であることをさらなる条件として、特定基地局3を用いた通信を行うことができる。
が受信されていれば(014AのY)、処理を015に進める。従って、一般無線端末5Bは、通信許容を示す報知情報が送信中であることをさらなる条件として、特定基地局3を用いた通信を行うことができる。
これに対し、014Aにおいて、報知情報Dが受信されていない場合、或いは許容/禁止ビットの値が“0”(通信禁止)であれば(014AのN)、処理が011に戻される。従って、報知情報D(通信許容)が報知されていない状態(期間)は、例え一般無線端末5BがCSG−IDを記憶していても、特定基地局3を用いた通信は許容されない。
第2実施形態によれば、通信許容処理の開始指示を受けた後に起動するタイマT6によって計時される所定期間の満了前にCSG−IDが特定基地局3で受け付けられた場合に、特定基地局3への接続が許容される。これによって、特定基地局3の管理者は、CSG−ID(アクセス権情報)を記憶した一般無線端末5Bに対し、特定基地局3を開放する期間を調整することができる。従って、第2実施形態では、CSG−IDの削除に係る処理は不要である。これにより、或る一般無線端末5Bに対する再度のCSG−IDの提供も不要となる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態との共通点を得含むので、主として相違点について説明し、共通点については説明を省略する。第1実施形態では、CSG−ID(アクセス権情報)を報知情報として一般無線端末5Bへ送信(広告)する構成について説明した。第3実施形態では、CSG−ID(アクセス権情報)を報知情報以外の送信方法で一般無線端末5Bに供給する構成について説明する。
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態との共通点を得含むので、主として相違点について説明し、共通点については説明を省略する。第1実施形態では、CSG−ID(アクセス権情報)を報知情報として一般無線端末5Bへ送信(広告)する構成について説明した。第3実施形態では、CSG−ID(アクセス権情報)を報知情報以外の送信方法で一般無線端末5Bに供給する構成について説明する。
図22は、第3実施形態における特定基地局3として適用可能な基地局20Aの構成例を示す。基地局20Aは、送信機35をさらに含む点で、第1実施形態における基地局20(図2)と異なっている。また、電力制御回路33を有しなくても良い点で、基地局20と異なっている。
送信機35は、近距離無線通信(非接触通信)用の通信機器であり、NFC,Bluetooth(登録商標),UWB(Ultra-Wide Band),Wi-Fi,Transferjet,RFIDのような様々な規格の何れかに準拠した通信機器である。また、送信機35は、赤外線通信用の送信機であっても良い。
第3実施形態では、送信機35がNFCに準拠したICカードである例について説明する。ICカードは、ICチップとメモリを有し、メモリには、CSG−ID(アクセス権情報)が予め記憶されている。ICカードは、基地局20Aの本体から着脱自在であっても良い。
図23は、第3実施形態における一般無線端末5Bとして適用可能な無線端末40Aの構成例を示す。無線端末40Aは、受信機53をさらに含む点で、第1実施形態における無線端末40(図5)と異なっている。
受信機53は、基地局20A(特定基地局3)が備える送信機35に対応する受信機であり、近距離無線通信(非接触通信)又は赤外線通信用の通信機器である。第3実施形態では、受信機53は、送信機35(NFC準拠のICカード)に対応するリーダ/ライタとして動作する通信機器である。受信機53は、送信機35(ICカード)との距離が所定距離より短くなったときに、送信機35(ICカード)から送信されるCSG−IDを受信する。受信されたCSG−IDは、受信機53又はCPU46によって記憶領域471に記憶される。
図24は、第3実施形態において一般無線端末5Bが特定基地局3のCSGセルC2を待ち受けセルに設定するときの動作例を示すシーケンス図である。第3実施形態では、特定基地局3は、CSGモードからハイブリッドモードへの切り替えは行わず、常に報知情報A(CSGモード)を報知する(図24<1>)。
特定基地局3への接続を所望する一般無線端末5Bを特定基地局3(送信機35(ICカード))に近づけ、送信機35と受信機53との距離が近距離無線通信可能な距離に達すると、送信機35でCSG−ID送信のトリガが発生し(図24<2>)、送信機35は、CSG−IDを受信機53へ送信する(図24<3>)。送信は所定期間で終了する(図24<4>)。
次に、特定基地局3のオペレータ(管理者)は、入力装置31から開始指示を入力する(図24<5>)。すると、特定基地局3のCPU25がタイマT2を起動し(図24<5>)、タイマT2が満了するまでの間、CSG−IDを受け付ける状態となる。
一方、一般無線端末5Bでは、受信機53で受信されたCSG−IDは、CPU46に渡され、CPU46が記憶領域471にCSG−IDを記憶する(図24<7>)。このとき、受信機53が記憶領域471にCSG−IDを記憶するようにしても良い。
CSG−IDが記憶されると、一般無線端末5BのCPU46は、第1実施形態と同様の待ち受けセル決定処理を実行する(図24<8>)、待ち受けセル決定処理によって、CSGセルが待ち受けセルに決定される。その後における図24<9>〜<12>の動作は、第1実施形態の動作(図7Aの<9>〜<12>)と同じである。すなわち、CSG−IDがタイマT2の満了前に特定基地局3で受け付けられると(図24<11>)、一般無線端末5Bによる特定基地局3への接続が許容される。
第4実施形態では、一般無線端末5Bに記憶されたCSG−IDに関して、第1実施形態にて説明したCSG−IDの削除処理の何れかを適用することができる。或いは、第2実施形態で説明した構成(許容/禁止ビットの送信)が適用されても良い。
このように、第3実施形態では、報知情報を用いたCSG−IDの授受に代えて、近距離無線通信や赤外線通信を用いて授受が行われる。これによって、特定基地局3をハイブリッドモードに切り替えることを回避し、予定外の一般無線端末5BがCSG−IDを記憶することを回避することができる。
第3実施形態では、一例として、NFCに準拠したICカードが適用される。これによって、一般無線端末5Bを特定基地局3(送信機35)に近づける(かざす、或いは接触させる)ことで、CSG−IDの授受が行われる。このように、第3実施形態では、報知情報の伝搬距離に比べて短い電波の伝搬距離で無線通信が行われることで、CSG−IDの拡散を回避することができる。また、CSG−IDの授受に当たって特定基地局3や一般無線端末5Bの操作を不要にすることができる。また、報知情報の送信規格と異なる規格による通信であるので、報知情報に比べて予定外の一般無線端末5BがCSG−IDを記憶する可能性を抑えることができる。
また、ICカード(送信機35)は、特定基地局3の本体から離脱した状態で使用可能である。特定基地局3の設置位置によっては、一般無線端末5Bを近づけることが困難であったり、特定基地局3の設置場所に一般無線端末5Bの所有者を案内することがはばかられる場合があったりする。このような場合に、ICカードを特定基地局3から離脱した状態で一般無線端末5Bに接触させることで、CSG−IDを一般無線端末5Bに記憶さ
せることができる。
せることができる。
図25は、第3実施形態に係る他の形態を示すシーケンス図である。図25は、送信機35及び受信機53が、BluetoothやWi−FiのようなNFC以外の近距離無線通信、
或いは赤外線通信の通信機器である場合を想定している。BluetoothやWi−Fiが適用
される場合、報知情報との通信規格の違いや、1体1通信の適用によって、予定外の一般無線端末5BがCSG−IDを記憶する可能性を低減することができる。
或いは赤外線通信の通信機器である場合を想定している。BluetoothやWi−Fiが適用
される場合、報知情報との通信規格の違いや、1体1通信の適用によって、予定外の一般無線端末5BがCSG−IDを記憶する可能性を低減することができる。
この場合、特定基地局3のCF23には、送信機35の制御用のアプリケーションが記憶され、CPU25がアプリケーションを実行し、入力装置31からの操作を受け付けて、SW21に接続された送信機35の動作を制御する。同様に、一般無線端末5Bのフラッシュメモリ45には、受信機53の制御用のアプリケーションが記憶され、CPU46がアプリケーションを実行し、入力装置44からの操作を受け付けて、受信機53の動作を制御する。
図25に示すように、CSGモードの報知情報の送信中において(図25<1>)、特定基地局3の管理者が一般無線端末5BにCSG−IDの提供を所望する場合には、管理者は、入力装置31を操作して送信機35制御用のアプリケーションを起動し、CSG−IDの送信指示を入力する。すると、CPU25は、アプリケーションの実行を通じて送信機35を制御し、送信機35をCSG−IDの送信可能状態にする(図25<2A>)。
一般無線端末5Bの所有者は、入力装置44を操作して受信機53制御用のアプリケーションを起動し、CSG−IDの受信指示を入力する。すると、CPU46は、アプリケーションの実行を通じて受信機53を制御し、受信機53をCSG−IDの受信可能状態にする(図25<2B>)。その後、管理者が入力装置31を操作してCSG−IDの送信指示を入力すると、送信機35がCSG−IDを送信する(図25<3>)。送信機35は、所定期間の送信を終えると、送信処理を終了する(図25<4>)。
次に、特定基地局3のオペレータ(管理者)は、入力装置31から開始指示を入力する(図25<5>)。すると、特定基地局3のCPU25がタイマT2を起動し(図25<5>)、タイマT2が満了するまでの間、CSG−IDを受け付ける状態となる。
一方、一般無線端末5Bでは、受信機53はCSG−IDを受信する。受信されたCSG−IDは、受信機53又はCPU46によって記憶領域471に記憶される(図25<7>)。CSG−IDが記憶されると、一般無線端末5Bは、待ち受けセル決定処理(図25<6>)を実行し、CSGセルを待ち受けセルに決定することができる。その後、図24の<9>〜<12>に示した動作と同様の動作が行われるが、図示及び説明は省略する。
第3実施形態では、図25の<11A>,<11B>,<12>〜<15>に示す削除処理を採用可能である。すなわち、削除指示の送信操作(図25<11A>)に応じて送信機35がCSG−IDの削除指示を所定期間送信する(図25<12>,<13>)。
一般無線端末5Bでは、削除指示の受信操作(図25<11B>)に応じて受信機53が削除指示を受信する。一般無線端末5BのCPU46は、削除指示に応じてCSG−IDを記憶領域471から削除する(図25<14>)。すると、待ち受けセル決定処理が実行され(図25<15>)、待ち受けセルが他のセルへ変更される。
但し、第3実施形態でも、第1実施形態に示したCSG−IDの削除方法の何れか、或
いは許容/禁止ビットを用いた特定基地局3の利用制御(第2実施形態)を適用可能である。
いは許容/禁止ビットを用いた特定基地局3の利用制御(第2実施形態)を適用可能である。
〔第4実施形態〕
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態は、第1実施形態との共通点を得含むので、主として相違点について説明し、共通点については説明を省略する。第1実施形態では、CSG−ID(アクセス権情報)を報知情報として一般無線端末5Bへ送信する構成について説明した。第4実施形態では、一次元コード又は二次元コードからCSG−ID(アクセス権情報)を一般無線端末5Bが読み取る構成について説明する。
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態は、第1実施形態との共通点を得含むので、主として相違点について説明し、共通点については説明を省略する。第1実施形態では、CSG−ID(アクセス権情報)を報知情報として一般無線端末5Bへ送信する構成について説明した。第4実施形態では、一次元コード又は二次元コードからCSG−ID(アクセス権情報)を一般無線端末5Bが読み取る構成について説明する。
図26は、第4実施形態における一般無線端末5Bとして適用可能な無線端末40Bの構成例を示す。無線端末40Bは、バスB1に接続された読み取り装置(コードリーダ)55をさらに含む点で、第1実施形態における無線端末40(図5)と異なっている。
読み取り装置55は、CSG−IDが符号化された二次元コード70を読み取る読み取り装置である。二次元コード70は、二次元シンボルのバーコードであり、例えば、PDF417,データマトリックス、マキシコード、QRコード(登録商標)のいずれかである。但し、二次元コード70は、一次元コード(1次元シンボルのバーコード)であっても良い。
二次元コード70は、例えば、特定基地局3の筐体表面に印刷、貼付、描画されても良く、二次元コード70が印刷されたシート等の印刷媒体が特定基地局3と別個に管理されるようにしても良い。
読み取り装置55は、二次元コード70を走査するスキャナと、スキャナから得られた電気的情報を文字コードに復号する復号器(復号回路)とを含む。スキャナは、例えば、ディジタルカメラを用いた二次元イメージャである。但し、二次元イメージャ以外のスキャン方式を用いるスキャナであっても良い。復号器の復号処理によって得られたCSG−IDは、読み取り装置55又はCPU46によって記憶領域471に記憶される。
一般無線端末5Bのフラッシュメモリ45には、読み取り装置55の制御用のアプリケーションが記憶され、CPU46がアプリケーションを実行し、入力装置44からの操作を受け付けて、読み取り装置55の動作を制御する。
図27は、第4実施形態において一般無線端末が特定基地局のCSGセルを待ち受けセルに設定するときの動作を示すシーケンス図である。第4実施形態では、特定基地局3は、CSGモードからハイブリッドモードへの切り替えは行わず、常に報知情報A(CSGモード)を報知する(図27<1>)。
一般無線端末5Bの所有者は、入力装置44を操作して、読み取り装置55の制御用のアプリケーションを起動する(CPU46がアプリケーションの実行を開始する)。所有者は、アプリケーションの起動によって出力装置43(ディスプレイ)に表示されるカメラの撮影画像を参照しつつ、入力装置44を操作して、二次元コード70を撮影する(図27<2>)。
すると、読み取り装置55が二次元コード70の画像処理及び復号処理を行い、CSG−IDを得る(図27<3>)。なお、画像処理及び復号処理の一部をCPU46が実行するようにしても良い。
読み取りが完了すると、出力装置32からの音、光、情報表示、振動の少なくとも一つ
によって、読み取り完了が特定基地局3のオペレータに報知される(図27<4>)。図27の<5>〜<12>の動作は、第3実施形態と同様であるので説明を省略する。
によって、読み取り完了が特定基地局3のオペレータに報知される(図27<4>)。図27の<5>〜<12>の動作は、第3実施形態と同様であるので説明を省略する。
第4実施形態においては、記憶領域471に記憶されたCSG−IDに関して、第1〜第5の削除方法(第1実施形態)の何れかを適用することができる。或いは、第2実施形態で説明した許容/禁止ビットを用いた特定基地局3の利用制御(第2実施形態)を適用することもできる。
第4実施形態では、二次元コード70からCSG−IDを得て、記憶領域471に記憶することができる。第1実施形態及び第3実施形態と異なり、CSG−IDの授受のための通信が実行されないので、特定基地局3の管理者が意図しない一般無線端末5BがCSG−IDを記憶することが回避される。
通常、無線端末5は、二次元コード70の読み取り装置を備えていることが少なくない。このため、そのような読み取り装置を用い、CSG−ID格納用のアプリケーションを一般無線端末5Bに実装することで、第4実施形態で説明した一般無線端末5Bを形成することができる。
第1〜第4実施形態にて説明した構成は、開示の目的を逸脱しない範囲で適宜組み合わせることができる。
〔その他〕
上記した実施形態は、以下の付記を開示する。以下の付記は適宜組み合わせることができる。
上記した実施形態は、以下の付記を開示する。以下の付記は適宜組み合わせることができる。
(付記1) アクセス権を有する特定無線端末に対して利用を許容する基地局であって、
開始指示を受けて所定期間を計時する処理と、前記所定期間の満了前に前記アクセス権を有しない一般無線端末からのアクセス権情報を受け付けたときに当該一般無線端末による前記基地局の利用を許容する処理とを行う制御装置、
を含む基地局。(1)
開始指示を受けて所定期間を計時する処理と、前記所定期間の満了前に前記アクセス権を有しない一般無線端末からのアクセス権情報を受け付けたときに当該一般無線端末による前記基地局の利用を許容する処理とを行う制御装置、
を含む基地局。(1)
(付記2) 前記制御装置は、一般無線端末が受信可能な方式で前記アクセス権情報を含む報知情報を送信する送信装置をさらに含む
付記1に記載の基地局。(2)
付記1に記載の基地局。(2)
(付記3) 前記制御装置は、前記アクセス権情報を含む報知情報を他の報知情報の送信電力より低い送信電力で送信する処理を行う
付記2に記載の基地局。(3)
付記2に記載の基地局。(3)
(付記4) 近距離無線通信又は赤外線通信によって前記アクセス権情報を一般無線端末へ送信する通信機器をさらに含む
付記1から3のいずれか1項に記載の基地局。(4)
付記1から3のいずれか1項に記載の基地局。(4)
(付記5) 前記制御装置は、前記アクセス権情報を記憶している一般端末向けに前記アクセス権情報の削除指示を送信する
付記1から4の何れか1項に記載の基地局。(5)
付記1から4の何れか1項に記載の基地局。(5)
(付記6) 前記制御装置は、前記アクセス権情報を記憶している一般無線端末に前記基地局の利用の許容を示す報知情報を送信する処理を行い、当該報知情報を受信した一般
無線端末から送信されるアクセス権情報を前記所定期間の満了前に受け付けたときに当該一般無線端末による前記基地局の利用を許容する処理を行う
付記1から5の何れか1項に記載の基地局。
無線端末から送信されるアクセス権情報を前記所定期間の満了前に受け付けたときに当該一般無線端末による前記基地局の利用を許容する処理を行う
付記1から5の何れか1項に記載の基地局。
(付記7) 特定基地局に対するアクセス権を有しない無線端末であって、
前記特定基地局に対するアクセス権情報の受信、又は前記アクセス権情報の一次元又は二次元コードの読み取りによって前記アクセス権情報を取得する装置と、
前記アクセス権情報を記憶する記憶装置と、
前記アクセス権情報が前記記憶装置に記憶されていることを条件として前記特定基地局のセルを待ち受けセルに決定する処理と、前記特定基地局のセルを待ち受けセルに決定したときに前記アクセス権情報を前記特定基地局へ送信する処理と、前記アクセス権情報が所定期間内に前記特定基地局に受け付けられたことによって前記特定基地局の利用が許容されたことを示す応答が受信されないときに前記記憶装置から前記アクセス権情報を削除する処理とを行う制御装置と、
を含む無線端末。(6)
前記特定基地局に対するアクセス権情報の受信、又は前記アクセス権情報の一次元又は二次元コードの読み取りによって前記アクセス権情報を取得する装置と、
前記アクセス権情報を記憶する記憶装置と、
前記アクセス権情報が前記記憶装置に記憶されていることを条件として前記特定基地局のセルを待ち受けセルに決定する処理と、前記特定基地局のセルを待ち受けセルに決定したときに前記アクセス権情報を前記特定基地局へ送信する処理と、前記アクセス権情報が所定期間内に前記特定基地局に受け付けられたことによって前記特定基地局の利用が許容されたことを示す応答が受信されないときに前記記憶装置から前記アクセス権情報を削除する処理とを行う制御装置と、
を含む無線端末。(6)
(付記8) 前記装置は、前記特定基地局から前記アクセス権情報の格納指示を含む報知情報を受信する無線通信装置を含む
付記7に記載の無線端末。
付記7に記載の無線端末。
(付記9) 前記装置は、前記特定基地局又は前記特定基地局と異なる通信機器との近距離無線通信又は赤外線通信によって前記アクセス権情報を受信する通信装置を含む
付記7に記載の無線端末。
付記7に記載の無線端末。
(付記10) 前記制御装置は、前記特定基地局又は前記特定基地局と異なる通信機器から受信されるアクセス権情報の削除指示が受信されたときに前記記憶装置に記憶されたアクセス権情報を削除する
付記7から9の何れか1項に記載の無線端末。
付記7から9の何れか1項に記載の無線端末。
(付記11) 前記制御装置は、待ち受けセルを前記特定基地局のセルと異なるセルに変更したときに前記記憶装置に記憶された前記アクセス権情報を削除する
付記7から9の何れか1項に記載の無線端末。
付記7から9の何れか1項に記載の無線端末。
(付記12) 前記制御装置は、待ち受けセルを前記特定基地局のセルと異なるセルに変更した後の所定時間内に待ち受けセルを前記特定基地局のセルに変更しなかったときに前記記憶装置に記憶された前記アクセス権情報を削除する
付記7から9の何れか1項に記載の無線端末。
付記7から9の何れか1項に記載の無線端末。
(付記13) 前記制御装置は、前記アクセス権情報が前記記憶装置に記憶された状態で、前記特定基地局から前記アクセス権情報を記憶している一般無線端末向けに前記特定基地局の利用を許容することを示す報知情報を受信したときに、前記特定基地局のセルを待ち受けセルに決定する
付記7から9の何れか1項に記載の無線端末。
付記7から9の何れか1項に記載の無線端末。
3・・・特定基地局
5B・・・一般無線端末
25,46・・・CPU
47・・・メモリ
471・・・記憶領域
5B・・・一般無線端末
25,46・・・CPU
47・・・メモリ
471・・・記憶領域
Claims (6)
- アクセス権を有する特定無線端末に対して利用を許容する基地局であって、
開始指示を受けて所定期間を計時する処理と、前記所定期間の満了前に前記アクセス権を有しない一般無線端末からのアクセス権情報を受け付けたときに当該一般無線端末による前記基地局の利用を許容する処理とを行う制御装置、
を含む基地局。 - 前記制御装置は、一般無線端末が受信可能な方式で前記アクセス権情報を含む報知情報を送信する送信装置をさらに含む
請求項1に記載の基地局。 - 前記制御装置は、前記アクセス権情報を含む報知情報を他の報知情報の送信電力より低い送信電力で送信する処理を行う
請求項2に記載の基地局。 - 近距離無線通信又は赤外線通信によって前記アクセス権情報を一般無線端末へ送信する通信機器をさらに含む
請求項1から3のいずれか1項に記載の基地局。 - 前記制御装置は、前記アクセス権情報を記憶している一般端末向けに前記アクセス権情報の削除指示を送信する
請求項1から4の何れか1項に記載の基地局。 - 特定基地局に対するアクセス権を有しない無線端末であって、
前記特定基地局に対するアクセス権情報の受信、又は前記アクセス権情報の一次元又は二次元コードの読み取りによって前記アクセス権情報を取得する装置と、
前記アクセス権情報を記憶する記憶装置と、
前記アクセス権情報が前記記憶装置に記憶されていることを条件として前記特定基地局のセルを待ち受けセルに決定する処理と、前記特定基地局のセルを待ち受けセルに決定したときに前記アクセス権情報を前記特定基地局へ送信する処理と、前記アクセス権情報が所定期間内に前記特定基地局に受け付けられたことによって前記特定基地局の利用が許容されたことを示す応答が受信されないときに前記記憶装置から前記アクセス権情報を削除する処理とを行う制御装置と、
を含む無線端末。
Priority Applications (2)
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JP2014025918A JP2015154215A (ja) | 2014-02-13 | 2014-02-13 | 基地局、及び無線端末 |
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Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2014025918A JP2015154215A (ja) | 2014-02-13 | 2014-02-13 | 基地局、及び無線端末 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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US9872209B1 (en) * | 2015-10-21 | 2018-01-16 | Sprint Communications Company L.P. | Pre-registration of a wireless communication device in a long term evolution network |
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2014
- 2014-02-13 JP JP2014025918A patent/JP2015154215A/ja active Pending
-
2015
- 2015-02-05 US US14/614,602 patent/US20150230156A1/en not_active Abandoned
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US20150230156A1 (en) | 2015-08-13 |
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