JP2015153363A - カーソル操作システム、画像生成装置及びカーソル操作方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画面のエッジにカーソルを確実に移動できるカーソル操作システム、画像生成装置及びカーソル操作方法を提供すること。
【解決手段】カーソル操作システム1は、カーソルを含む矩形状の画面の画像情報を生成する画像生成装置(PC5)と、上記画面を表示する表示装置(プロジェクター2)と、表示された画面における所定の位置を指示する指示装置(電子ペン3)と、表示された画面における指示位置を検出する検出装置(撮像装置4)と、を備え、指示装置は、カーソルを移動させる移動ボタンが入力されると操作信号を送信し、画像生成装置は、検出された画面上の指示位置に応じてカーソルを移動させるカーソル移動部と、画面の画像情報を生成及び送信する画像生成部及び画像送信部と、を有し、カーソル移動部は、操作信号が受信されると、画面のエッジにカーソルを移動させる。
【選択図】図1
【解決手段】カーソル操作システム1は、カーソルを含む矩形状の画面の画像情報を生成する画像生成装置(PC5)と、上記画面を表示する表示装置(プロジェクター2)と、表示された画面における所定の位置を指示する指示装置(電子ペン3)と、表示された画面における指示位置を検出する検出装置(撮像装置4)と、を備え、指示装置は、カーソルを移動させる移動ボタンが入力されると操作信号を送信し、画像生成装置は、検出された画面上の指示位置に応じてカーソルを移動させるカーソル移動部と、画面の画像情報を生成及び送信する画像生成部及び画像送信部と、を有し、カーソル移動部は、操作信号が受信されると、画面のエッジにカーソルを移動させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、画面内に位置するカーソルを操作するカーソル操作システム、画像生成装置、及びカーソル操作方法に関する。
従来、スクリーン等の表示面上に表示された表示画像に含まれるカーソルを指示ペン等により移動可能に構成されたカーソル表示システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のカーソル表示システムは、プロジェクター、指示ペン、カメラ及びPC(Personal Computer)を備える。プロジェクターは、PCから受信された画像をスクリーンに投影し、指示ペンは、スクリーンに表示された表示画像上の所望の位置を指示する。この指示ペンは、本体のトップ部に指示部を有し、当該指示ペンを握ったユーザーは、表示画像上の所望の位置を指示部にて指示する。この指示部は、赤外光(赤外線)を発光する発光手段としても機能し、当該指示部から発光される赤外光は、カメラによって感知される。カメラは、指示ペンから発光された赤外光を感知する赤外線カメラであり、スクリーンを撮像して、撮像画像をPCに送信する。PCは、プロジェクターに画像を送信する他、カメラによって撮像された撮像画像に基づいて指示ペンによる指示位置を認識する。そして、PCは、当該指示位置に応じてカーソルを表示画像上に表示する。この際、PCは、指示ペンの傾きや、ユーザーの立ち位置等によって、指示位置からカーソル位置をずらすことにより、カーソルが指示ペンの一部に隠れないようにしている。
この特許文献1に記載のカーソル表示システムは、プロジェクター、指示ペン、カメラ及びPC(Personal Computer)を備える。プロジェクターは、PCから受信された画像をスクリーンに投影し、指示ペンは、スクリーンに表示された表示画像上の所望の位置を指示する。この指示ペンは、本体のトップ部に指示部を有し、当該指示ペンを握ったユーザーは、表示画像上の所望の位置を指示部にて指示する。この指示部は、赤外光(赤外線)を発光する発光手段としても機能し、当該指示部から発光される赤外光は、カメラによって感知される。カメラは、指示ペンから発光された赤外光を感知する赤外線カメラであり、スクリーンを撮像して、撮像画像をPCに送信する。PCは、プロジェクターに画像を送信する他、カメラによって撮像された撮像画像に基づいて指示ペンによる指示位置を認識する。そして、PCは、当該指示位置に応じてカーソルを表示画像上に表示する。この際、PCは、指示ペンの傾きや、ユーザーの立ち位置等によって、指示位置からカーソル位置をずらすことにより、カーソルが指示ペンの一部に隠れないようにしている。
ここで、カメラが有する撮像素子の解像度が、表示画像の解像度以上でない場合には、スクリーンに表示された表示画像の座標(以下、表示座標という)と、カメラによる撮像画像に含まれる表示画像の座標(以下、撮像座標という)とを対応させることができない。また、撮像素子の解像度が表示解像度より高い場合でも、カメラの撮像範囲の周縁と表示画像の周縁とが完全に一致するようにカメラを設定することは困難であることから、この場合でも、表示座標と撮像座標とを対応させることができない場合がある。このように、表示座標と撮像座標とが一致しない場合には、表示画像における上記指示ペンによる指示位置を適切に検出できない。
同様に、撮像素子のフレームレートが低い場合には、指示部が素早く動いた場合には、当該指示部の動きを適切に把握できない。このような場合においても、表示画像における上記指示ペンによる指示位置を適切に検出できない。
このため、例えば、表示画像のエッジ(角部を含む)を指示部により指示された場合、当該指示ペンによる指示位置がエッジに位置することを認識できず、エッジ部分にカーソルが配置されないという問題がある。
同様に、撮像素子のフレームレートが低い場合には、指示部が素早く動いた場合には、当該指示部の動きを適切に把握できない。このような場合においても、表示画像における上記指示ペンによる指示位置を適切に検出できない。
このため、例えば、表示画像のエッジ(角部を含む)を指示部により指示された場合、当該指示ペンによる指示位置がエッジに位置することを認識できず、エッジ部分にカーソルが配置されないという問題がある。
本発明は、画面のエッジにカーソルを確実に移動ができるカーソル操作システム、画像生成装置及びカーソル操作方法を提供することを目的の1つとする。
本発明の第1態様に係るカーソル操作システムは、カーソルを含む矩形状の画面の画像情報を生成する画像生成装置と、前記画像生成装置から受信される前記画像情報に基づいて前記画面を表示する表示装置と、前記表示装置により表示された前記画面における所定の位置を指示する指示装置と、前記表示装置により表示された前記画面における前記指示装置による指示位置を検出する検出装置と、を備え、前記指示装置は、前記カーソルを移動させる移動ボタンと、前記移動ボタンが入力されると、操作信号を送信する信号送信部と、を有し、前記画像生成装置は、前記検出装置によって検出された前記画面上の前記指示位置に応じて、前記画面内において前記カーソルを移動させるカーソル移動部と、前記画面の画像情報を生成する画像生成部と、前記画像生成部によって生成された前記画像情報を前記表示装置に送信する画像送信部と、を有し、前記カーソル移動部は、前記操作信号が受信されると、前記画面のエッジに前記カーソルを移動させることを特徴とする。
なお、画面のエッジとは、当該画面の外縁を形成する4辺の端縁を指す。また、当該エッジにおいてカーソルが移動される位置には、当該画面の角部が含まれる。
上記第1態様によれば、カーソル移動部は、検出装置による検出結果に応じて、表示された画面において指示装置によって指示された位置(指示位置)に応じた位置にカーソルを配置する。また、移動ボタンの入力に応じて指示装置から送信される操作信号が受信されると、カーソル移動部は、画面のエッジにカーソルを移動する。このため、上記のように、指示装置による指示位置が、表示された画面におけるエッジに移動されていることが認識されない場合であっても、簡単な操作でカーソルを当該画面のエッジに移動させることができる。従って、画面のエッジにカーソルを確実に移動できる。
上記第1態様によれば、カーソル移動部は、検出装置による検出結果に応じて、表示された画面において指示装置によって指示された位置(指示位置)に応じた位置にカーソルを配置する。また、移動ボタンの入力に応じて指示装置から送信される操作信号が受信されると、カーソル移動部は、画面のエッジにカーソルを移動する。このため、上記のように、指示装置による指示位置が、表示された画面におけるエッジに移動されていることが認識されない場合であっても、簡単な操作でカーソルを当該画面のエッジに移動させることができる。従って、画面のエッジにカーソルを確実に移動できる。
上記第1態様では、前記指示装置は、前記指示位置を所定の光により指し示す電子ペンであり、前記検出装置は、前記所定の光の位置を検出して、前記画面における前記指示位置を検出することが好ましい。
このような検出装置としては、上記所定の光(例えば赤外光)を検出可能な撮像素子を有する撮像装置と、当該撮像装置による撮像画像に基づいて、上記画面における光の出射位置を指示位置として検出する位置検出装置とを備えた構成を例示できる。
上記第1態様によれば、指示装置としての電子ペンにより、表示された画面内の任意の位置を簡易に指示できる。また、検出装置が、当該電子ペンから出射される光を検出して、表示された画面における上記指示位置を検出するので、所定の形状を認識して当該指示位置を検出する場合に比べ、指示位置の検出精度を高めることができる。
このような検出装置としては、上記所定の光(例えば赤外光)を検出可能な撮像素子を有する撮像装置と、当該撮像装置による撮像画像に基づいて、上記画面における光の出射位置を指示位置として検出する位置検出装置とを備えた構成を例示できる。
上記第1態様によれば、指示装置としての電子ペンにより、表示された画面内の任意の位置を簡易に指示できる。また、検出装置が、当該電子ペンから出射される光を検出して、表示された画面における上記指示位置を検出するので、所定の形状を認識して当該指示位置を検出する場合に比べ、指示位置の検出精度を高めることができる。
上記第1態様では、前記カーソル移動部は、前記操作信号の受信に応じて前記エッジに前記カーソルを移動すると、当該カーソルを一時的に停止させることが好ましい。
ここで、エッジに移動されたカーソルを指示装置により指示して移動させる場合、当該カーソルを指示する前に上記指示位置が検出装置により検出されてしまうと、カーソルから離れた位置の指示位置に当該カーソルが移動してしまう。この場合、カーソルをエッジに移動させる操作を再度行う必要が生じる。
これに対し、上記第1態様によれば、カーソルが一時的に停止されるので、指示装置によりカーソルを移動させることができる位置を指示することが容易となる。従って、エッジに移動されたカーソルを操作しやすくすることができる。
ここで、エッジに移動されたカーソルを指示装置により指示して移動させる場合、当該カーソルを指示する前に上記指示位置が検出装置により検出されてしまうと、カーソルから離れた位置の指示位置に当該カーソルが移動してしまう。この場合、カーソルをエッジに移動させる操作を再度行う必要が生じる。
これに対し、上記第1態様によれば、カーソルが一時的に停止されるので、指示装置によりカーソルを移動させることができる位置を指示することが容易となる。従って、エッジに移動されたカーソルを操作しやすくすることができる。
上記第1態様では、前記カーソル移動部は、前記操作信号の受信に応じて前記エッジに前記カーソルを移動した後、前記カーソルによって示される位置を含む所定範囲の領域を設定し、前記検出装置が前記指示装置による前記領域内の指示を検出すると、前記カーソルの一時的な停止を解除することが好ましい。
上記第1態様によれば、指示装置による指示位置が、カーソルによって示される位置を含む領域内に移動されない限りは、当該カーソルは移動されない。このため、当該指示位置とカーソルの位置とを合わせやすくすることができる。一方、当該領域内に指示装置による指示位置が移動されると、カーソル一時的な停止が解除される。従って、カーソルを一層操作しやすくすることができる。
上記第1態様によれば、指示装置による指示位置が、カーソルによって示される位置を含む領域内に移動されない限りは、当該カーソルは移動されない。このため、当該指示位置とカーソルの位置とを合わせやすくすることができる。一方、当該領域内に指示装置による指示位置が移動されると、カーソル一時的な停止が解除される。従って、カーソルを一層操作しやすくすることができる。
上記第1態様では、前記画像生成部は、前記領域を可視化した前記画面の画像情報を生成することが好ましい。
上記第1態様によれば、画像生成部により、上記領域を可視化した画面の画像情報が生成されるので、表示装置により表示される画面を観察することにより、当該領域を認識できる。従って、カーソルをより一層操作しやすくすることができる。
上記第1態様によれば、画像生成部により、上記領域を可視化した画面の画像情報が生成されるので、表示装置により表示される画面を観察することにより、当該領域を認識できる。従って、カーソルをより一層操作しやすくすることができる。
上記第1態様では、前記画像生成装置は、前記操作信号の受信に応じて前記カーソル移動部によって前記エッジに前記カーソルが移動されると、前記カーソルが移動された前記エッジに沿う方向を、前記カーソルの移動可能方向に設定する方向設定部を有することが好ましい。
ここで、指示装置を操作して、カーソルが移動されたエッジ上で当該カーソルを移動させようとしても、上記指示位置が画面のエッジに位置することを認識できない場合には、エッジから離れた位置にカーソルが移動してしまう。このため、指示装置を用いてカーソルをエッジ上で移動させることができない可能性がある。
これに対し、上記第1態様によれば、エッジに移動されたカーソルの移動可能方向は、方向設定部によって当該エッジに沿う方向に設定される。これによれば、当該エッジに直交する方向へのカーソルの移動が規制されるので、指示装置を用いて当該エッジ上でカーソルを移動させることができる。従って、カーソルを操作しやすくすることができる。
ここで、指示装置を操作して、カーソルが移動されたエッジ上で当該カーソルを移動させようとしても、上記指示位置が画面のエッジに位置することを認識できない場合には、エッジから離れた位置にカーソルが移動してしまう。このため、指示装置を用いてカーソルをエッジ上で移動させることができない可能性がある。
これに対し、上記第1態様によれば、エッジに移動されたカーソルの移動可能方向は、方向設定部によって当該エッジに沿う方向に設定される。これによれば、当該エッジに直交する方向へのカーソルの移動が規制されるので、指示装置を用いて当該エッジ上でカーソルを移動させることができる。従って、カーソルを操作しやすくすることができる。
上記第1態様では、前記指示装置は、一方及び他方に入力可能な入力部を有し、前記信号送信部は、前記入力部に対する入力方向を示す方向信号を送信し、前記カーソル移動部は、受信される前記方向信号により示される前記入力方向に応じて前記移動可能方向に前記カーソルを移動させることが好ましい。
なお、一方及び他方に入力可能な入力部としては、マウス等のポインティングデバイスに設けられるホイール、スティック及びカーソルキーを例示できる。
上記第1態様によれば、指示装置の入力部に対する入力操作に応じて、カーソルを移動可能方向に移動させることができる。従って、カーソルを操作しやすくすることができる。
なお、一方及び他方に入力可能な入力部としては、マウス等のポインティングデバイスに設けられるホイール、スティック及びカーソルキーを例示できる。
上記第1態様によれば、指示装置の入力部に対する入力操作に応じて、カーソルを移動可能方向に移動させることができる。従って、カーソルを操作しやすくすることができる。
上記第1態様では、前記画像生成装置は、前記カーソルを移動可能とする範囲を、前記エッジから所定寸法離れ、かつ、当該エッジに平行な仮想の直線上に設定する範囲設定部を有することが好ましい。
ここで、画像生成装置に所定の機能を実行させるアイコンが複数配列されたメニューが表示される場合、エッジ上をカーソルが移動するだけでは、当該アイコンを選択できない可能性がある。
これに対し、上記第1態様では、範囲設定部により、カーソルが移動されたエッジから所定寸法(所定ピクセル)離れ、かつ、当該エッジと平行な仮想の直線が設定される。そして、カーソル移動部は、当該仮想の直線上でカーソルを上記移動可能方向に移動させる。これによれば、表示されたメニューに含まれる上記アイコンを確実に選択できる。従って、カーソル操作システムの利便性を向上できる。
ここで、画像生成装置に所定の機能を実行させるアイコンが複数配列されたメニューが表示される場合、エッジ上をカーソルが移動するだけでは、当該アイコンを選択できない可能性がある。
これに対し、上記第1態様では、範囲設定部により、カーソルが移動されたエッジから所定寸法(所定ピクセル)離れ、かつ、当該エッジと平行な仮想の直線が設定される。そして、カーソル移動部は、当該仮想の直線上でカーソルを上記移動可能方向に移動させる。これによれば、表示されたメニューに含まれる上記アイコンを確実に選択できる。従って、カーソル操作システムの利便性を向上できる。
上記第1態様では、前記信号送信部は、前記指示装置に設けられた解除ボタンが入力されると解除信号を送信し、前記画像生成装置は、前記解除信号が受信されると、前記方向設定部により設定された前記移動可能方向を解除する第1解除部を有することが好ましい。
上記第1態様によれば、指示装置が有する解除ボタンを入力することにより、現在のカーソルの位置を変更させずに、設定された移動可能方向のみへのカーソルの移動を簡易に解除できる。
上記第1態様によれば、指示装置が有する解除ボタンを入力することにより、現在のカーソルの位置を変更させずに、設定された移動可能方向のみへのカーソルの移動を簡易に解除できる。
上記第1態様では、前記画像生成装置は、前記検出装置によって前記画面の外側にて前記指示位置が検出されると、前記方向設定部により設定された前記移動可能方向を解除する第2解除部を有することが好ましい。
上記第1態様によれば、指示装置による指示位置を移動させることにより、上記と同様に、現在のカーソルの位置を変更させずに、設定された移動可能方向のみへのカーソルの移動を簡易に解除できる。
上記第1態様によれば、指示装置による指示位置を移動させることにより、上記と同様に、現在のカーソルの位置を変更させずに、設定された移動可能方向のみへのカーソルの移動を簡易に解除できる。
上記第1態様では、前記信号送信部は、前記指示装置に設けられた実行ボタンが入力されると実行信号を送信し、前記画像生成装置は、前記実行信号が受信されると、前記画面における前記カーソルにより示される位置に応じて所定の処理を実行する処理実行部を有することが好ましい。
上記第1態様によれば、指示装置に設けられた実行ボタンを入力することにより、現在のカーソル位置に応じた処理を画像生成装置に実行させることができる。これによれば、カーソル操作システムのユーザーは、指示装置からポインティングデバイスやキーボード等の他の操作装置に持ち替えることなく、当該処理を実行させることができる。従って、カーソル操作システムの操作をより簡略化でき、当該システムの利便性を向上できる。
上記第1態様によれば、指示装置に設けられた実行ボタンを入力することにより、現在のカーソル位置に応じた処理を画像生成装置に実行させることができる。これによれば、カーソル操作システムのユーザーは、指示装置からポインティングデバイスやキーボード等の他の操作装置に持ち替えることなく、当該処理を実行させることができる。従って、カーソル操作システムの操作をより簡略化でき、当該システムの利便性を向上できる。
本発明の第2態様に係る画像生成装置は、カーソルを含む矩形状の画面の画像情報を生成する画像生成部と、表示された前記画面における所定の位置を指示する指示装置が有する移動ボタンの入力に応じた操作信号が前記指示装置から受信されると、前記画面のエッジに前記カーソルを移動させるカーソル移動部と、を備えることを特徴とする。
上記第2態様によれば、上記第1態様に係るカーソル操作システムと同様の効果を奏することができる。
上記第2態様によれば、上記第1態様に係るカーソル操作システムと同様の効果を奏することができる。
本発明の第3態様に係るカーソル操作方法は、指示装置によって指示された位置に応じてカーソルを配置した矩形状の画面の画像情報を生成する画像生成装置を用いて行われるカーソル操作方法であって、前記指示装置に設けられた移動ボタンの入力に応じた操作信号が前記指示装置から受信されると、前記画面のエッジに前記カーソルを移動させることを特徴とする。
上記第3態様によれば、上記第1態様に係るカーソル操作システムと同様の効果を奏することができる。
上記第3態様によれば、上記第1態様に係るカーソル操作システムと同様の効果を奏することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
[カーソル操作システムの概略構成]
図1は、本実施形態に係るカーソル操作システム1の構成及び使用形態を示す模式図である。また、図2は、カーソル操作システム1の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るカーソル操作システム1は、図1及び図2に示すように、プロジェクター2、電子ペン3、撮像装置4及びPC5を備える。
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
[カーソル操作システムの概略構成]
図1は、本実施形態に係るカーソル操作システム1の構成及び使用形態を示す模式図である。また、図2は、カーソル操作システム1の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るカーソル操作システム1は、図1及び図2に示すように、プロジェクター2、電子ペン3、撮像装置4及びPC5を備える。
このカーソル操作システム1では、PC5は、当該PC5の動作画面SCの画像情報を生成及び送信する。プロジェクター2は、当該画像情報を受信し、受信した画像情報に応じた画像(上記動作画面の画像)をスクリーン等の被投射面PSに投射して表示する。電子ペン3は、ユーザーにより操作され、被投射面PSに表示された動作画面SCにおけるユーザーの所望の位置を指示する。撮像装置4は、被投射面PSにおける動作画面SCの表示範囲を含む所定の撮像範囲内を撮像し、撮像画像をPC5に送信する。PC5は、撮像画像を受信し、当該撮像画像に含まれる指示位置(電子ペン3による指示位置。以下、ペン指示位置という場合がある)、ひいては、動作画面SCにおけるペン指示位置を検出する。そして、PC5は、検出されたペン指示位置に応じてカーソルCRを配置した動作画面SCの画像情報を生成し、当該画像情報をプロジェクター2に送信する。
更に、PC5は、入力操作に応じて電子ペン3から送信される操作信号を受信し、後述するカーソルCRの操作モードを切り替えて、当該カーソルCRの移動を規制する。
以下、カーソル操作システム1の各構成を詳述する。
更に、PC5は、入力操作に応じて電子ペン3から送信される操作信号を受信し、後述するカーソルCRの操作モードを切り替えて、当該カーソルCRの移動を規制する。
以下、カーソル操作システム1の各構成を詳述する。
[プロジェクターの構成]
プロジェクター2は、上記のように、受信された画像情報に応じた画像(例えば動作画面SCの画像)を上記被投射面PSに投射して、当該画像を表示する表示装置である。このプロジェクター2は、詳しい図示を省略するが、光源と、当該光源から出射された光を変調する光変調装置と、変調された光(画像)を投射する投射光学装置と、上記画像情報を受信して、当該画像情報に基づいて光変調装置を駆動させる制御装置と、を備える。
プロジェクター2は、上記のように、受信された画像情報に応じた画像(例えば動作画面SCの画像)を上記被投射面PSに投射して、当該画像を表示する表示装置である。このプロジェクター2は、詳しい図示を省略するが、光源と、当該光源から出射された光を変調する光変調装置と、変調された光(画像)を投射する投射光学装置と、上記画像情報を受信して、当該画像情報に基づいて光変調装置を駆動させる制御装置と、を備える。
[電子ペンの構成]
図3は、電子ペン3を示す平面図である。
電子ペン3は、本発明の指示装置に相当し、上記のように、動作画面SCにおけるユーザーの所望の位置を指示する際に用いられる他、所定の処理をPC5に実行させる操作信号を送信する。この電子ペン3は、図3に示すように、本体部31と、当該本体部31の一端に設けられた指示部32と、を備える。
これらのうち、指示部32は、図3では図示を省略するが、内部に赤外光を出射する出射部321(図2参照)を有し、当該出射部321は、指示部32が被投射面PS等に押圧されると赤外光を出射する構成となっている。このような出射部321から出射された赤外光は、後述する撮像装置4により検出される。
図3は、電子ペン3を示す平面図である。
電子ペン3は、本発明の指示装置に相当し、上記のように、動作画面SCにおけるユーザーの所望の位置を指示する際に用いられる他、所定の処理をPC5に実行させる操作信号を送信する。この電子ペン3は、図3に示すように、本体部31と、当該本体部31の一端に設けられた指示部32と、を備える。
これらのうち、指示部32は、図3では図示を省略するが、内部に赤外光を出射する出射部321(図2参照)を有し、当該出射部321は、指示部32が被投射面PS等に押圧されると赤外光を出射する構成となっている。このような出射部321から出射された赤外光は、後述する撮像装置4により検出される。
本体部31は、略円筒状に形成され、ユーザーにより把持される。この本体部31は、外部に露出したボタン311〜313(図3ではボタン311のみ図示し、他のボタン312,313は省略)及びホイール314を有する。
ボタン311は、PC5の操作モードを切り替えるボタンであり、換言すると、カーソルCRを動作画面SCのエッジに移動させるボタンである。
ボタン312は、ポインティングデバイスの主ボタン(例えばマウスの左側ボタン)に相当する。
ボタン313は、ポインティングデバイスの副ボタン(例えばマウスの右側ボタン)に相当する。これらボタン312,313は、本発明の実行ボタンに相当する。
ボタン311は、PC5の操作モードを切り替えるボタンであり、換言すると、カーソルCRを動作画面SCのエッジに移動させるボタンである。
ボタン312は、ポインティングデバイスの主ボタン(例えばマウスの左側ボタン)に相当する。
ボタン313は、ポインティングデバイスの副ボタン(例えばマウスの右側ボタン)に相当する。これらボタン312,313は、本発明の実行ボタンに相当する。
ホイール314は、本体部31における中心軸に沿って一方側及び他方側に回転自在に支持されている。すなわち、ホイール314は、当該一方側及び他方側に入力可能な入力部であり、本実施形態では、更に、本体部31に対して押下可能に構成されている。このホイール314は、ポインティングデバイスに設けられるホイールに相当する。
本体部31の内部には、上記ボタン311〜313及びホイール314の入力操作に応じた操作信号を無線で送信する信号送信部315を有する。
例えば、信号送信部315は、ボタン311が比較的短時間入力された場合には、動作画面SCに含まれるカーソルCRの移動を規制する移動規制モードをPC5の操作モードとして設定させる操作信号である規制信号を送信する。また、信号送信部315は、ボタン311が比較的長時間入力された場合(長押しされた場合)には、当該移動規制モードを解除させる(通常の操作モードに切り替えさせる)操作信号である解除信号を送信する。すなわち、ボタン311は、動作画面SCのエッジにカーソルCRを移動させる移動ボタンであるとともに、移動規制モードを解除させる解除ボタンでもある。
更に、信号送信部315は、ボタン312,313が入力された場合には、当該入力されたボタンの種別を示す操作信号(実行信号)を送信し、ホイール314の操作方向(入力方向)を示す方向信号を送信する。
例えば、信号送信部315は、ボタン311が比較的短時間入力された場合には、動作画面SCに含まれるカーソルCRの移動を規制する移動規制モードをPC5の操作モードとして設定させる操作信号である規制信号を送信する。また、信号送信部315は、ボタン311が比較的長時間入力された場合(長押しされた場合)には、当該移動規制モードを解除させる(通常の操作モードに切り替えさせる)操作信号である解除信号を送信する。すなわち、ボタン311は、動作画面SCのエッジにカーソルCRを移動させる移動ボタンであるとともに、移動規制モードを解除させる解除ボタンでもある。
更に、信号送信部315は、ボタン312,313が入力された場合には、当該入力されたボタンの種別を示す操作信号(実行信号)を送信し、ホイール314の操作方向(入力方向)を示す方向信号を送信する。
[撮像装置の構成]
撮像装置4は、PC5の後述する指示位置検出部53とともに、本発明の検出装置を構成する。この撮像装置4は、上記のように、プロジェクター2による被投射面PSへの画像の投射範囲を含む領域を撮像し、撮像画像をPC5に送信する。この撮像装置4は、赤外線カメラにより構成され、撮像範囲内の赤外光(出射部321から出射される光)を検出可能に構成されている。
撮像装置4は、PC5の後述する指示位置検出部53とともに、本発明の検出装置を構成する。この撮像装置4は、上記のように、プロジェクター2による被投射面PSへの画像の投射範囲を含む領域を撮像し、撮像画像をPC5に送信する。この撮像装置4は、赤外線カメラにより構成され、撮像範囲内の赤外光(出射部321から出射される光)を検出可能に構成されている。
[PCの構成]
図4は、PC5が生成する動作画面SCの一例を示す図である。
PC5は、本発明の検出装置を構成するとともに、本発明の画像生成装置を構成する。このPC5は、CPU(Central Processing Unit)及びメモリーが実装された回路基板、並びに、記憶装置を備えて構成されている。
このようなPC5は、上記撮像装置4から受信される撮像画像に基づいて動作画面SCにおけるペン指示位置を検出する。そして、PC5は、図4に示すように、検出されたペン指示位置にとカーソルCRによって指示される位置(以下、カーソル指示位置という場合がある)とが一致するように、当該カーソルCRを配置した矩形状の動作画面SCの画像情報を生成する。この画像情報はプロジェクター2に送信される。また、PC5は、電子ペン3から受信される操作信号に応じて所定の処理を実行する。
なお、図1では、PC5は、ノート型のPCとして図示されているが、デスクトップ型のPC(サーバを含む)であってもよい。
図4は、PC5が生成する動作画面SCの一例を示す図である。
PC5は、本発明の検出装置を構成するとともに、本発明の画像生成装置を構成する。このPC5は、CPU(Central Processing Unit)及びメモリーが実装された回路基板、並びに、記憶装置を備えて構成されている。
このようなPC5は、上記撮像装置4から受信される撮像画像に基づいて動作画面SCにおけるペン指示位置を検出する。そして、PC5は、図4に示すように、検出されたペン指示位置にとカーソルCRによって指示される位置(以下、カーソル指示位置という場合がある)とが一致するように、当該カーソルCRを配置した矩形状の動作画面SCの画像情報を生成する。この画像情報はプロジェクター2に送信される。また、PC5は、電子ペン3から受信される操作信号に応じて所定の処理を実行する。
なお、図1では、PC5は、ノート型のPCとして図示されているが、デスクトップ型のPC(サーバを含む)であってもよい。
図5は、PC5の構成を示すブロック図である。
このようなPC5は、図5に示すように、上記記憶装置により構成される記憶部51を有する。この他、PC5は、それぞれ当該記憶部51に記憶されたプログラムを上記CPUが処理することで実現される撮像画像取得部52、指示位置検出部53、操作信号受信部54、モード設定部55、カーソル移動部56、方向設定部57、画像生成部58、画像送信部59及び処理実行部60を機能部として有する。
このようなPC5は、図5に示すように、上記記憶装置により構成される記憶部51を有する。この他、PC5は、それぞれ当該記憶部51に記憶されたプログラムを上記CPUが処理することで実現される撮像画像取得部52、指示位置検出部53、操作信号受信部54、モード設定部55、カーソル移動部56、方向設定部57、画像生成部58、画像送信部59及び処理実行部60を機能部として有する。
記憶部51は、PC5の動作に必要なプログラム及びデータを記憶している。例えば、記憶部51は、OS(Operating System)の他、後述するカーソル操作処理を実行するカーソル操作プログラムを記憶している。
撮像画像取得部52は、撮像装置4から送信された撮像画像を受信及び取得する。
指示位置検出部53は、取得された撮像画像における赤外光の出射位置を上記ペン指示位置として検出する。なお、撮像画像における動作画面SC(プロジェクター2によって投射された画像)の表示範囲は、キャリブレーションを実行することにより予め把握できる。このため、上記出射位置を検出することにより、動作画面SCにおけるペン指示位置の座標を取得できる。
撮像画像取得部52は、撮像装置4から送信された撮像画像を受信及び取得する。
指示位置検出部53は、取得された撮像画像における赤外光の出射位置を上記ペン指示位置として検出する。なお、撮像画像における動作画面SC(プロジェクター2によって投射された画像)の表示範囲は、キャリブレーションを実行することにより予め把握できる。このため、上記出射位置を検出することにより、動作画面SCにおけるペン指示位置の座標を取得できる。
操作信号受信部54は、電子ペン3から送信された操作信号を受信及び取得する。
モード設定部55は、操作信号受信部54によって上記規制信号が受信された場合に、PC5の操作モードを当該移動規制モードとする。
一方、モード設定部55は、現在のPC5の操作モードが移動規制モードであるときに上記解除信号が受信された場合には、当該移動規制モードを解除する。同様に、モード設定部55は、現在のPC5の操作モードが移動規制モードであるときに、撮像画像において動作画面SCの外側の位置に上記ペン指示位置が検出された場合には、当該移動規制モードを解除する。すなわち、モード設定部55は、本発明の第1解除部及び第2解除部に相当する。
モード設定部55は、操作信号受信部54によって上記規制信号が受信された場合に、PC5の操作モードを当該移動規制モードとする。
一方、モード設定部55は、現在のPC5の操作モードが移動規制モードであるときに上記解除信号が受信された場合には、当該移動規制モードを解除する。同様に、モード設定部55は、現在のPC5の操作モードが移動規制モードであるときに、撮像画像において動作画面SCの外側の位置に上記ペン指示位置が検出された場合には、当該移動規制モードを解除する。すなわち、モード設定部55は、本発明の第1解除部及び第2解除部に相当する。
カーソル移動部56は、PC5の操作モードが移動規制モードでない場合には、動作画面SCにおいて検出されたペン指示位置にカーソルCRを移動させる。具体的に、動作画面SCにおけるペン指示位置とカーソル指示位置とが一致するように、カーソルCRを配置する。
図6は、カーソル移動部56によるカーソルCRの移動順を示す図である。
一方、カーソル移動部56は、上記規制信号が受信されて操作モードが移動規制モードに切り替わると、カーソルCRを動作画面SCのエッジに移動させる。
具体的に、カーソル移動部56は、図6に示すように、動作画面SCにおける左上の角部C1にカーソルCRを移動させる。この状態から更に上記規制信号が受信されると、カーソル移動部56は、当該規制信号の受信毎に、左下の角部C2、右上の角部C3及び右下の角部C4の順にカーソルCRを移動させる。このようにしてカーソルCRが右下の角部C4に位置している状態で更に上記規制信号が受信されると、カーソル移動部56は、上側のエッジE1の中央部E5にカーソルCRを移動させ、以降、上記規制信号が受信される毎に、下側のエッジE2の中央部E6、左側のエッジE3の中央部E7、右側のエッジE4の中央部E8の順にカーソルCRを移動させ、更に上記規制信号が受信されると、左上の角部C1にカーソルCRを移動させる。
一方、カーソル移動部56は、上記規制信号が受信されて操作モードが移動規制モードに切り替わると、カーソルCRを動作画面SCのエッジに移動させる。
具体的に、カーソル移動部56は、図6に示すように、動作画面SCにおける左上の角部C1にカーソルCRを移動させる。この状態から更に上記規制信号が受信されると、カーソル移動部56は、当該規制信号の受信毎に、左下の角部C2、右上の角部C3及び右下の角部C4の順にカーソルCRを移動させる。このようにしてカーソルCRが右下の角部C4に位置している状態で更に上記規制信号が受信されると、カーソル移動部56は、上側のエッジE1の中央部E5にカーソルCRを移動させ、以降、上記規制信号が受信される毎に、下側のエッジE2の中央部E6、左側のエッジE3の中央部E7、右側のエッジE4の中央部E8の順にカーソルCRを移動させ、更に上記規制信号が受信されると、左上の角部C1にカーソルCRを移動させる。
図5に戻り、方向設定部57は、操作モードが移動規制モードに切り替わった場合に機能する。この方向設定部57は、カーソル移動部56によってエッジに移動されたカーソルCRの位置に応じて、当該エッジに沿う方向にカーソルCRの移動可能方向を設定し、他の方向へのカーソルCRの移動を規制する。換言すると、方向設定部57は、カーソルCRが当該エッジに沿う方向に移動するように、カーソルCRの移動方向を規制する。
図7は、カーソルCRの移動可能方向を示す図である。
例えば、カーソル移動部56によってカーソルCRが角部C1に移動された場合には、方向設定部57は、図7に示すように、カーソルCRの移動可能方向Dを、当該角部C1を挟むエッジE1,E3のうちエッジE3に沿う方向(すなわち、動作画面SCにおける上下方向)に設定する。
カーソルCRが角部C2に移動された場合には、方向設定部57は、カーソルCRの移動可能方向を、当該角部C2を挟むエッジE2,E3のうち、エッジE3に沿う方向に設定する。
カーソルCRが角部C3に移動された場合には、方向設定部57は、カーソルCRの移動可能方向を、当該角部C3を挟むエッジE1,E4のうち、エッジE4に沿う方向(すなわち、動作画面SCにおける上下方向)に設定する。
カーソルCRが角部C4に移動された場合には、方向設定部57は、カーソルCRの移動可能方向を、当該角部C4を挟むエッジE2,E4のうち、エッジE4に沿う方向に設定する。
例えば、カーソル移動部56によってカーソルCRが角部C1に移動された場合には、方向設定部57は、図7に示すように、カーソルCRの移動可能方向Dを、当該角部C1を挟むエッジE1,E3のうちエッジE3に沿う方向(すなわち、動作画面SCにおける上下方向)に設定する。
カーソルCRが角部C2に移動された場合には、方向設定部57は、カーソルCRの移動可能方向を、当該角部C2を挟むエッジE2,E3のうち、エッジE3に沿う方向に設定する。
カーソルCRが角部C3に移動された場合には、方向設定部57は、カーソルCRの移動可能方向を、当該角部C3を挟むエッジE1,E4のうち、エッジE4に沿う方向(すなわち、動作画面SCにおける上下方向)に設定する。
カーソルCRが角部C4に移動された場合には、方向設定部57は、カーソルCRの移動可能方向を、当該角部C4を挟むエッジE2,E4のうち、エッジE4に沿う方向に設定する。
また、カーソルCRが中央部E5〜E8のいずれかに移動された場合には、方向設定部57は、当該カーソルCRの移動可能方向を、当該中央部が位置するエッジに沿う方向に設定する。例えば、カーソルが中央部E5に移動された場合には、方向設定部57は、当該カーソルCRの移動可能方向をエッジE1に沿う方向(すなわち、動作画面SCにおける左右方向)に設定する。
このように、カーソルCRの移動可能方向が方向設定部57により設定されると、カーソル移動部56は、当該移動可能方向にのみカーソルCRを移動させる。このため、例えば、方向設定部57により、エッジE3に沿う方向(上下方向)にのみカーソルCRの移動が許容され、他の方向(左右方向及び斜方)へのカーソルCRの移動が規制されると、カーソル移動部56は、上記モード設定部55により移動規制モードが解除されない限り、カーソルCRをエッジE3上で移動させるものの、当該エッジE3から離れる方向へはカーソルCRを移動させない。
このように、カーソルCRの移動可能方向が方向設定部57により設定されると、カーソル移動部56は、当該移動可能方向にのみカーソルCRを移動させる。このため、例えば、方向設定部57により、エッジE3に沿う方向(上下方向)にのみカーソルCRの移動が許容され、他の方向(左右方向及び斜方)へのカーソルCRの移動が規制されると、カーソル移動部56は、上記モード設定部55により移動規制モードが解除されない限り、カーソルCRをエッジE3上で移動させるものの、当該エッジE3から離れる方向へはカーソルCRを移動させない。
図8は、カーソルCRの周囲に設定される停止解除領域ARを示す図である。
なお、カーソル移動部56は、カーソルCRを上記角部C1〜C4及び中央部E5〜E8のいずれかに移動させた後、当該カーソルCRの移動を一時的に停止させる。そして、カーソル移動部56は、図8に示すように、当該カーソルCRにより指し示されるカーソル指示位置を中心とする所定寸法の停止解除領域ARを設定する。この停止解除領域AR内にペン指示位置が移動されると、カーソルCRの一時的な停止が解除され、当該カーソルCRを移動させることができるようになる。
これにより、例えば、ペン指示位置をカーソル指示位置に合わせようとして、電子ペン3の指示部32がカーソル指示位置とは異なる位置を指示した場合でも、カーソルCRが現在のペン指示位置に応じて意図せずに移動されてしまうことを防止できる。
なお、カーソル移動部56は、カーソルCRを上記角部C1〜C4及び中央部E5〜E8のいずれかに移動させた後、当該カーソルCRの移動を一時的に停止させる。そして、カーソル移動部56は、図8に示すように、当該カーソルCRにより指し示されるカーソル指示位置を中心とする所定寸法の停止解除領域ARを設定する。この停止解除領域AR内にペン指示位置が移動されると、カーソルCRの一時的な停止が解除され、当該カーソルCRを移動させることができるようになる。
これにより、例えば、ペン指示位置をカーソル指示位置に合わせようとして、電子ペン3の指示部32がカーソル指示位置とは異なる位置を指示した場合でも、カーソルCRが現在のペン指示位置に応じて意図せずに移動されてしまうことを防止できる。
なお、PC5の操作モードが移動規制モードで、かつ、カーソルCRの一時停止が解除された状態では、カーソル移動部56は、上記のように、ペン指示位置の移動(撮像画像における赤外光の出射位置の移動)に伴って上記移動可能方向に沿ってカーソルCRを移動させる。詳述すると、カーソル移動部56は、カーソル指示位置とペン指示位置とが合わさった状態から電子ペン3が移動された場合、当該ペン指示位置に追従してカーソルCRを上記移動可能方向に移動させる。この他、カーソル移動部56は、カーソル指示位置とペン指示位置とが合っていなくても、当該ペン指示位置の移動可能方向に沿う方向への移動に伴って、カーソルCRを移動させる。
更に、カーソル移動部56は、上記ホイール314が操作されることで電子ペン3から送信される方向信号に応じてカーソルCRを移動させる。
例えば、エッジE3,E4に沿う方向にカーソルCRの移動可能方向が設定されている場合に、ホイール314が一方側(例えば指示部32側)に回動されたことを示す方向信号が受信されると、カーソル移動部56は、カーソルCRをエッジE1側(すなわち動作画面SCにおける上側)に移動させる。また、同方向にカーソルCRの移動可能方向が設定されている場合に、ホイール314が他方側(例えば指示部32とは反対側)に回動されたことを示す方向信号が受信されると、カーソル移動部56は、カーソルCRをエッジE2側(すなわち動作画面SCにおける下側)に移動させる。
例えば、エッジE3,E4に沿う方向にカーソルCRの移動可能方向が設定されている場合に、ホイール314が一方側(例えば指示部32側)に回動されたことを示す方向信号が受信されると、カーソル移動部56は、カーソルCRをエッジE1側(すなわち動作画面SCにおける上側)に移動させる。また、同方向にカーソルCRの移動可能方向が設定されている場合に、ホイール314が他方側(例えば指示部32とは反対側)に回動されたことを示す方向信号が受信されると、カーソル移動部56は、カーソルCRをエッジE2側(すなわち動作画面SCにおける下側)に移動させる。
同様に、エッジE1,E2に沿う方向にカーソルCRの移動可能方向が設定されている場合に、ホイール314が上記一方側に回動されたことを示す方向信号が受信されると、カーソル移動部56は、カーソルCRをエッジE3側(すなわち動作画面SCにおける左側)に移動させる。また、同方向にカーソルCRの移動可能方向が設定されている場合に、ホイール314が上記他方側に回動されたことを示す方向信号が受信されると、カーソル移動部56は、カーソルCRをエッジE4側(すなわち動作画面SCにおける右側)に移動させる。
なお、ホイール314の回動方向と、カーソルCRの移動方向とは逆でもよい。
なお、ホイール314の回動方向と、カーソルCRの移動方向とは逆でもよい。
画像生成部58は、上記動作画面SCの画像情報を生成する。この際、画像生成部58は、カーソル移動部56により上記停止解除領域ARが設定されている場合には、図8に示したように、当該領域ARを可視化した動作画面SCの画像情報を生成する。
画像送信部59は、生成された画像情報をプロジェクター2に送信する。
処理実行部60は、電子ペン3からボタン312,313が入力された際に送信される操作信号(実行信号)が受信された場合には、動作画面SCにおけるカーソル指示位置に応じた処理を実行する。例えば、処理実行部60は、ボタン312が入力されたことを示す操作信号が受信された場合には、カーソル指示位置に応じた機能の選択又は実行を行う。また、処理実行部60は、ボタン313が入力されたことを示す操作信号が受信された場合には、例えば、カーソル指示位置に起動中のアプリケーションに応じたメニューを表示させる。
画像送信部59は、生成された画像情報をプロジェクター2に送信する。
処理実行部60は、電子ペン3からボタン312,313が入力された際に送信される操作信号(実行信号)が受信された場合には、動作画面SCにおけるカーソル指示位置に応じた処理を実行する。例えば、処理実行部60は、ボタン312が入力されたことを示す操作信号が受信された場合には、カーソル指示位置に応じた機能の選択又は実行を行う。また、処理実行部60は、ボタン313が入力されたことを示す操作信号が受信された場合には、例えば、カーソル指示位置に起動中のアプリケーションに応じたメニューを表示させる。
[カーソル操作処理]
図9は、上記PC5により実行されるカーソル操作処理を示すフローチャートである。
PC5は、ボタン311の入力に応じて電子ペン3から送信される規制信号を受信すると、記憶部51に記憶されたカーソル操作プログラムを読み出して、以下に示すカーソル操作処理を実行する。
このカーソル操作処理では、図9に示すように、まず、モード設定部55が、現在のPC5の操作モードを上記移動規制モードとする(ステップS1)。
次に、カーソル移動部56が、動作画面SCにおけるカーソル指示位置が上記角部C1〜C4及び中央部E5〜E8のいずれかに位置するように、カーソルCRを移動させる(ステップS2)。なお、カーソル移動部56は、移動規制モードが設定された直後では、上記のように、角部C1とカーソル指示位置とが一致するようにカーソルCRを移動させるが、以降、規制信号が受信される毎に、角部C2,C3,C4、中央部E5,E6,E7,E8及び角部C1の順にカーソルCRを移動させる。
図9は、上記PC5により実行されるカーソル操作処理を示すフローチャートである。
PC5は、ボタン311の入力に応じて電子ペン3から送信される規制信号を受信すると、記憶部51に記憶されたカーソル操作プログラムを読み出して、以下に示すカーソル操作処理を実行する。
このカーソル操作処理では、図9に示すように、まず、モード設定部55が、現在のPC5の操作モードを上記移動規制モードとする(ステップS1)。
次に、カーソル移動部56が、動作画面SCにおけるカーソル指示位置が上記角部C1〜C4及び中央部E5〜E8のいずれかに位置するように、カーソルCRを移動させる(ステップS2)。なお、カーソル移動部56は、移動規制モードが設定された直後では、上記のように、角部C1とカーソル指示位置とが一致するようにカーソルCRを移動させるが、以降、規制信号が受信される毎に、角部C2,C3,C4、中央部E5,E6,E7,E8及び角部C1の順にカーソルCRを移動させる。
また、カーソル移動部56は、カーソルCRの移動を一時的に停止させるとともに、当該カーソルCRによるカーソル指示位置を中心とする所定範囲内に、上記停止解除領域ARを設定する(ステップS3,S4)。
更に、方向設定部57が、上記ステップS2にてカーソルCRが移動されたエッジに応じて、上記移動可能方向を設定する(ステップS5)。
これらステップS3〜S5の処理順は、適宜変更してもよい。
更に、方向設定部57が、上記ステップS2にてカーソルCRが移動されたエッジに応じて、上記移動可能方向を設定する(ステップS5)。
これらステップS3〜S5の処理順は、適宜変更してもよい。
これらの後、カーソル移動部56は、指示位置検出部53によるペン指示位置の検出結果に基づいて、上記停止解除領域AR内にペン指示位置が移動されたか否かを判定する(ステップS6)。
このステップS6の判定処理にて、停止解除領域AR内にペン指示位置が移動されていないと判定されると、PC5は、当該領域AR内にペン指示位置が移動されたと判定されるまで、当該ステップS6を繰り返し実行する。このため、動作画面SCにおける当該領域AR外の位置が電子ペン3により指示された場合でも、停止解除領域AR内にペン指示位置が移動されるまでカーソルCRは移動されないこととなる。
一方、ステップS6の判定処理にて、停止解除領域AR内にペン指示位置が移動されたと判定されると、カーソル移動部56は、カーソルCRの一時的な停止を解除する(ステップS7)。
このステップS6の判定処理にて、停止解除領域AR内にペン指示位置が移動されていないと判定されると、PC5は、当該領域AR内にペン指示位置が移動されたと判定されるまで、当該ステップS6を繰り返し実行する。このため、動作画面SCにおける当該領域AR外の位置が電子ペン3により指示された場合でも、停止解除領域AR内にペン指示位置が移動されるまでカーソルCRは移動されないこととなる。
一方、ステップS6の判定処理にて、停止解除領域AR内にペン指示位置が移動されたと判定されると、カーソル移動部56は、カーソルCRの一時的な停止を解除する(ステップS7)。
このステップS7の後、カーソル移動部56は、カーソルCRを移動させる操作が行われたか否かを判定する(ステップS8)。具体的に、カーソル移動部56は、指示位置検出部53による検出結果に基づいて、ペン指示位置が移動されたか否かを判定し、当該ペン指示位置が上記移動可能方向に移動されたと判定すると、カーソルCRを移動させる操作が行われたと判定する。また、カーソル移動部56は、上記方向信号が受信されたか否かを判定し、当該方向信号が受信されたと判定すると、カーソルCRを移動させるためにホイール314を回動させる操作が行われたと判定する。
このステップS8の判定処理にて、上記操作は行われていないと判定すると、カーソル移動部56は、上記操作が行われるまで、ステップS8の判定処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS8の判定処理にて、上記操作が行われたと判定すると、カーソル移動部56は、ペン指示位置が移動された場合には当該ペン指示位置の移動方向に基づいて、また、上記方向信号が受信された場合には当該方向信号に基づいて、設定された移動可能方向にカーソルCRを移動させる(ステップS9)。なお、移動可能方向に直交する方向にペン指示位置が移動された場合には、カーソル移動部56は、カーソルCRを移動させない。
このようなステップS9の処理の後、PC5は、処理をステップS8に戻し、当該ステップS8,S9の処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS8の判定処理にて、上記操作が行われたと判定すると、カーソル移動部56は、ペン指示位置が移動された場合には当該ペン指示位置の移動方向に基づいて、また、上記方向信号が受信された場合には当該方向信号に基づいて、設定された移動可能方向にカーソルCRを移動させる(ステップS9)。なお、移動可能方向に直交する方向にペン指示位置が移動された場合には、カーソル移動部56は、カーソルCRを移動させない。
このようなステップS9の処理の後、PC5は、処理をステップS8に戻し、当該ステップS8,S9の処理を繰り返し実行する。
なお、上記カーソル操作処理の実行中に、上記解除信号が電子ペン3から受信された場合や、動作画面SCの外側の領域が電子ペン3により指示された場合には、モード設定部55が、PC5の操作モードを移動規制モードから元のモード(通常の操作モード)に切り替える。このため、設定されたカーソルCRの移動可能方向は解除され、カーソル移動部56は、ペン指示位置に追従してカーソルCRを移動させる。
[カーソル操作システムの有用性]
図10は、メニューMを含む動作画面SCを示す図である。
PC5にインストールされたOSによっては、図10に示すように、動作画面SCの右上の角部C3又は右下の角部C4にカーソルCRが移動されると、当該動作画面SCの右側にメニューMが表示される。このメニューMでは、それぞれ所定の機能を実行させるアイコンF1〜F5が右側のエッジ(エッジE4に対応)に沿って配列されている。
ここで、上記のように、被投射面PSに表示された動作画面SCにおけるペン指示位置を撮像画像に基づいて検出して、当該ペン指示位置とカーソル指示位置とが一致するようにカーソルCRを配置する場合には、ペン指示位置が角部C3,C4に位置することを認識できない場合がある。このような場合には、カーソルCRを当該角部C3,C4に移動させることができず、上記メニューMを表示させることができない可能性がある。
これに対し、カーソル操作システム1では、電子ペン3のボタン311が入力されて規制信号が受信されると、PC5は、上記のようにカーソルCRを角部C1〜C4及び中央部E5〜E8のいずれかに移動させる。これにより、角部C3又は角部C4にカーソルCRを確実に移動させることができ、上記メニューMを確実に表示させることができる。
図10は、メニューMを含む動作画面SCを示す図である。
PC5にインストールされたOSによっては、図10に示すように、動作画面SCの右上の角部C3又は右下の角部C4にカーソルCRが移動されると、当該動作画面SCの右側にメニューMが表示される。このメニューMでは、それぞれ所定の機能を実行させるアイコンF1〜F5が右側のエッジ(エッジE4に対応)に沿って配列されている。
ここで、上記のように、被投射面PSに表示された動作画面SCにおけるペン指示位置を撮像画像に基づいて検出して、当該ペン指示位置とカーソル指示位置とが一致するようにカーソルCRを配置する場合には、ペン指示位置が角部C3,C4に位置することを認識できない場合がある。このような場合には、カーソルCRを当該角部C3,C4に移動させることができず、上記メニューMを表示させることができない可能性がある。
これに対し、カーソル操作システム1では、電子ペン3のボタン311が入力されて規制信号が受信されると、PC5は、上記のようにカーソルCRを角部C1〜C4及び中央部E5〜E8のいずれかに移動させる。これにより、角部C3又は角部C4にカーソルCRを確実に移動させることができ、上記メニューMを確実に表示させることができる。
また、OSによっては、動作画面SCの左上の角部C1又は左下の角部C2にカーソルCRが移動されると他のメニューが表示される場合や、当該動作画面SCのエッジE1〜E4のいずれかにカーソルCRが移動されると所定の操作が実施可能となる場合がある。このような場合でも、カーソル操作システム1によれば、上記角部C1,C2及びエッジE1〜E4の中央部E5〜E8にカーソルCRを移動させることができるので、上記他のメニューの表示を確実に表示させることができる他、当該所定の操作を確実に実施可能とすることができる。
[第1実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るカーソル操作システム1によれば、以下の効果がある。
カーソル操作システム1では、PC5の操作モードが上記移動規制モードでない場合には、撮像装置4による撮像画像に基づく指示位置検出部53によるペン指示位置の検出結果に応じて、カーソル移動部56が、動作画面SCにおける当該ペン指示位置に応じた位置にカーソルCRを配置する。また、電子ペン3のボタン311が入力され、規制信号が受信された場合には、カーソル移動部56が、動作画面SCのエッジ(具体的には角部C1〜C4及び中央部E5〜E8のいずれか)にカーソルCRを移動させる。これによれば、指示位置検出部53によってペン指示位置が動作画面SCの角部C1〜C4又は中央部E5〜E8に位置することを認識できない場合でも、簡単な操作でカーソルCRを当該エッジに移動させることができる。従って、動作画面SCのエッジにカーソルCRを確実に移動できる。
以上説明した本実施形態に係るカーソル操作システム1によれば、以下の効果がある。
カーソル操作システム1では、PC5の操作モードが上記移動規制モードでない場合には、撮像装置4による撮像画像に基づく指示位置検出部53によるペン指示位置の検出結果に応じて、カーソル移動部56が、動作画面SCにおける当該ペン指示位置に応じた位置にカーソルCRを配置する。また、電子ペン3のボタン311が入力され、規制信号が受信された場合には、カーソル移動部56が、動作画面SCのエッジ(具体的には角部C1〜C4及び中央部E5〜E8のいずれか)にカーソルCRを移動させる。これによれば、指示位置検出部53によってペン指示位置が動作画面SCの角部C1〜C4又は中央部E5〜E8に位置することを認識できない場合でも、簡単な操作でカーソルCRを当該エッジに移動させることができる。従って、動作画面SCのエッジにカーソルCRを確実に移動できる。
カーソル操作システム1は、ペン指示位置を赤外光により示す電子ペン3と、当該赤外光を検出可能な撮像装置4、及び、当該撮像装置4による撮像画像に基づいて当該赤外光の位置をペン指示位置として検出する指示位置検出部53とを備える。これによれば、電子ペン3により、被投射面PSに表示された動作画面SC内の任意の位置を簡易に指示できる。また、指示位置検出部53が、撮像画像における赤外光の位置を検出することにより、動作画面SCにおけるペン指示位置を検出するので、指示具や指等の所定の形状を認識してペン指示位置を検出する場合に比べ、ペン指示位置の検出精度を高めることができる。
カーソル移動部56は、規制信号の受信に応じて、カーソルCRを動作画面SCのエッジに移動させた後、当該カーソルCRを一時的に停止させる。これによれば、カーソル指示位置と一致する前にペン指示位置が検出されて、当該ペン指示位置にカーソルCRが移動されてしまうことを抑制できる。従って、ペン指示位置とカーソル指示位置とを合わせやすくすることができ、エッジに移動されたカーソルCRを操作しやすくすることができる。
カーソル移動部56は、規制信号の受信に応じて、カーソルCRを動作画面SCのエッジに移動させた後、カーソル指示位置を中心とする停止解除領域ARを設定する。そして、当該停止解除領域AR内にペン指示位置が移動しない限り、カーソルCRを移動させない。これによれば、当該カーソルCRから離れた位置でペン指示位置が検出された場合でも、カーソルが当該ペン指示位置に移動しないので、カーソル指示位置とペン指示位置とを合わせやすくすることができる。一方、当該停止解除領域AR内にペン指示位置が移動されると、カーソルCRの一時的な停止が解除される。従って、カーソルCRを一層操作しやすくすることができる。
また、当該停止解除領域ARは、動作画面SCにおいて可視化された領域であるので、被投射面PSに表示された動作画面SCを観察することにより、当該領域ARを視認できる。従って、カーソルCRをより一層操作しやすくすることができる。
また、当該停止解除領域ARは、動作画面SCにおいて可視化された領域であるので、被投射面PSに表示された動作画面SCを観察することにより、当該領域ARを視認できる。従って、カーソルCRをより一層操作しやすくすることができる。
上記規制信号が受信されると、方向設定部57は、カーソル移動部56によりカーソルCRが移動されたエッジに沿う方向に、当該カーソルCRの移動可能方向を設定する。これによれば、当該エッジ上にペン指示位置が位置することが認識されない場合であっても、電子ペン3を用いて当該エッジ上でカーソルを移動可能方向に移動させることができる。従って、カーソルCRを操作しやすくすることができる。
方向設定部57によってカーソルCRの移動可能方向が設定されている場合には、電子ペン3に設けられたホイール314により、カーソルCRを当該移動可能方向に移動させることができる。従って、カーソルCRを操作しやすくすることができる。
また、電子ペン3は、ボタン311が長押しされると上記解除信号を送信し、当該解除信号を受信すると、モード設定部55は、移動規制モードを解除する。また、モード設定部55は、指示位置検出部53による検出結果に基づいて、動作画面SCの外側でペン指示位置を検出した場合には、移動規制モードを解除する。これによれば、電子ペン3に対する簡易な操作で、現在のカーソルCRの位置を変更せずに、設定された移動可能方向のみへのカーソルCRの移動を解除できる。
また、電子ペン3は、ボタン311が長押しされると上記解除信号を送信し、当該解除信号を受信すると、モード設定部55は、移動規制モードを解除する。また、モード設定部55は、指示位置検出部53による検出結果に基づいて、動作画面SCの外側でペン指示位置を検出した場合には、移動規制モードを解除する。これによれば、電子ペン3に対する簡易な操作で、現在のカーソルCRの位置を変更せずに、設定された移動可能方向のみへのカーソルCRの移動を解除できる。
電子ペン3は、ボタン312,313が入力されると、当該ボタンの入力に応じた操作信号(実行信号)を送信し、処理実行部60は、これら操作信号が受信された場合には、現在のカーソル指示位置に応じた処理を実行する。これによれば、カーソル操作システム1のユーザーは、電子ペン3からポインティングデバイスやキーボード等の他の操作装置に持ち替えることなく、当該処理をPC5に実行させることができる。従って、カーソル操作システム1の操作を簡易に実施でき、当該システム1の利便性を向上できる。
[第1実施形態の変形]
上記カーソル操作システム1では、上記規制信号が受信されると、モード設定部55がPC5の操作モードを移動規制モードとし、カーソル移動部56が、動作画面SCにおける角部C1とカーソル指示位置とが一致するようにカーソルCRを移動させた。そして、カーソル移動部56は、移動規制モードが維持された状態で上記規制信号が受信される毎に、カーソルCRを角部C2〜C4及び中央部E5〜E8の順に移動させるとした。しかしながら、これに限らない。
上記カーソル操作システム1では、上記規制信号が受信されると、モード設定部55がPC5の操作モードを移動規制モードとし、カーソル移動部56が、動作画面SCにおける角部C1とカーソル指示位置とが一致するようにカーソルCRを移動させた。そして、カーソル移動部56は、移動規制モードが維持された状態で上記規制信号が受信される毎に、カーソルCRを角部C2〜C4及び中央部E5〜E8の順に移動させるとした。しかしながら、これに限らない。
例えば、カーソル移動部56は、移動規制モードが設定された場合に、角部C1〜C4及び中央部E5〜E8のうち、規制信号が受信される直前のカーソル指示位置に最も近い部位にカーソルCRを移動させてもよい。更に、カーソルCRが移動される部位を角部C1〜C4と中央部E5〜E8との一方のみとし、他方には移動しない構成としてもよい。
また、カーソル移動部56は、移動規制モードが設定された場合に、動作画面SCにおけるエッジ(角部C1〜C4及び中央部E5〜E8を含む)において予め設定された部位にカーソルCRを移動させてもよい。例えば、カーソル移動部56は、必ず角部C3にカーソルCRを移動させる構成としてもよい。
これらの場合でも、上記第1実施形態で示したカーソル操作システム1と同様の効果を奏することができる。
また、カーソル移動部56は、移動規制モードが設定された場合に、動作画面SCにおけるエッジ(角部C1〜C4及び中央部E5〜E8を含む)において予め設定された部位にカーソルCRを移動させてもよい。例えば、カーソル移動部56は、必ず角部C3にカーソルCRを移動させる構成としてもよい。
これらの場合でも、上記第1実施形態で示したカーソル操作システム1と同様の効果を奏することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るカーソル操作システムは、上記カーソル操作システム1と同様の構成を有する。ここで、カーソル操作システム1では、移動規制モードでは、カーソルCRは、動作画面SCにおいて当該カーソルCRが位置するエッジに沿って移動可能とし、当該エッジから離れる方向への移動を規制した。これに対し、本実施形態に係るカーソル操作システム1では、当該エッジから所定寸法離れた位置に仮想の直線を設定し、当該仮想の直線上をカーソルCRが移動可能とする。この点で、本実施形態に係るカーソル操作システムと、上記カーソル操作システム1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るカーソル操作システムは、上記カーソル操作システム1と同様の構成を有する。ここで、カーソル操作システム1では、移動規制モードでは、カーソルCRは、動作画面SCにおいて当該カーソルCRが位置するエッジに沿って移動可能とし、当該エッジから離れる方向への移動を規制した。これに対し、本実施形態に係るカーソル操作システム1では、当該エッジから所定寸法離れた位置に仮想の直線を設定し、当該仮想の直線上をカーソルCRが移動可能とする。この点で、本実施形態に係るカーソル操作システムと、上記カーソル操作システム1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図11は、本実施形態に係るカーソル操作システム1Aの構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るカーソル操作システム1Aは、図11に示すように、PC5に代えてPC5Aを有する他は、上記カーソル操作システム1と同様の構成及び機能を有する。また、PC5Aは、更に範囲設定部61を有する他は、上記PC5と同様の構成及び機能を有する。
本実施形態に係るカーソル操作システム1Aは、図11に示すように、PC5に代えてPC5Aを有する他は、上記カーソル操作システム1と同様の構成及び機能を有する。また、PC5Aは、更に範囲設定部61を有する他は、上記PC5と同様の構成及び機能を有する。
範囲設定部61は、モード設定部55によってPC5Aの操作モードが上記移動規制モードとされた場合に機能し、カーソル移動部56によるカーソルCRの移動範囲を設定する。本実施形態では、範囲設定部61は、カーソル移動部56によってカーソルCRが上記角部C1〜C4及び中央部E5〜E8のいずれかに移動された際に、当該カーソルCRが移動されたエッジと平行で、かつ、当該エッジから所定寸法離れた仮想の直線Lを、動作画面SCに設定する。この仮想の直線Lは、カーソル移動部56によってカーソルCRを移動可能な範囲を示すものであり、当該カーソル移動部56は、当該仮想の直線L上でカーソルCRを移動させる。
図12は、範囲設定部61により設定される移動可能範囲を示す仮想の直線Lが設定された動作画面SCの一例を示す図である。なお、図12は、角部C3へのカーソルCRの移動に伴って仮想の直線Lが設定された状態を示す図であり、当該仮想の直線L上にカーソルCRが移動される前の状態を示している。
例えば、カーソル移動部56によってカーソルCRが角部C3又は角部C4に移動された場合には、方向設定部57により、カーソルCRの移動可能方向がエッジE4に沿う方向となる。このため、範囲設定部61は、図12に示すように、当該エッジE4と平行で、かつ、当該エッジE4から所定寸法離れた仮想の直線Lを動作画面SCに設定する。なお、図12の例では、角部C3へのカーソルCRの移動に伴って表示されるメニューMの表示範囲内に、仮想の直線Lが設定されている。
例えば、カーソル移動部56によってカーソルCRが角部C3又は角部C4に移動された場合には、方向設定部57により、カーソルCRの移動可能方向がエッジE4に沿う方向となる。このため、範囲設定部61は、図12に示すように、当該エッジE4と平行で、かつ、当該エッジE4から所定寸法離れた仮想の直線Lを動作画面SCに設定する。なお、図12の例では、角部C3へのカーソルCRの移動に伴って表示されるメニューMの表示範囲内に、仮想の直線Lが設定されている。
また、図示を省略するが、カーソルCRが角部C1又は角部C2に移動された場合には、カーソルCRの移動可能方向がエッジE3に沿う方向となる。このため、範囲設定部61は、エッジE3と平行で、かつ、当該エッジE3から所定寸法離れた仮想の直線Lを動作画面SCに設定する。なお、上記のように、カーソルCRが角部C1又は角部C2に移動された場合に他のメニューが表示される場合には、仮想の直線Lは、当該他のメニューの表示範囲内に設定される。
更に、カーソルCRが中央部E5に移動された場合には、カーソルCRの移動可能方向がエッジE1に沿う方向となる。このため、範囲設定部61は、エッジE1と平行で、かつ、当該エッジE1から所定寸法離れた仮想の直線Lを動作画面SCに設定する。カーソルCRが中央部E6〜E8に移動された場合も同様である。
更に、カーソルCRが中央部E5に移動された場合には、カーソルCRの移動可能方向がエッジE1に沿う方向となる。このため、範囲設定部61は、エッジE1と平行で、かつ、当該エッジE1から所定寸法離れた仮想の直線Lを動作画面SCに設定する。カーソルCRが中央部E6〜E8に移動された場合も同様である。
このように、範囲設定部61によって仮想の直線Lが設定されると、カーソル移動部56は、当該仮想の直線L上にカーソルCRを滑らかに移動させる。これにより、当該仮想の直線L上にて、カーソルCRを移動可能方向に移動させることができる。
なお、範囲設定部61による仮想の直線Lの設定、すなわち、カーソル移動範囲の設定は、上記カーソル操作処理においては、上記ステップS2の後で、上記ステップS6の前に実行される。
なお、範囲設定部61による仮想の直線Lの設定、すなわち、カーソル移動範囲の設定は、上記カーソル操作処理においては、上記ステップS2の後で、上記ステップS6の前に実行される。
[第2実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るカーソル操作システム1Aによれば、上記カーソル操作システム1と同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏することができる。
範囲設定部61によって上記仮想の直線Lが設定されることにより、エッジから所定寸法離れた位置でのカーソルCRの移動が可能となる。このため、表示されたメニュー(例えば、メニューM)においてエッジE1〜E4上でのカーソルCRの移動では上記アイコンF1〜F5を選択できない場合であっても、エッジから離れた位置で、かつ、アイコンF1〜F5上に仮想の直線Lが設定されていれば、当該仮想の直線L上を移動するカーソルCRにより、当該アイコンF1〜F5を確実に選択できる。従って、各アイコンF1〜F5に対する入力操作により実行される機能を確実に実行させることができる。
以上説明した本実施形態に係るカーソル操作システム1Aによれば、上記カーソル操作システム1と同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏することができる。
範囲設定部61によって上記仮想の直線Lが設定されることにより、エッジから所定寸法離れた位置でのカーソルCRの移動が可能となる。このため、表示されたメニュー(例えば、メニューM)においてエッジE1〜E4上でのカーソルCRの移動では上記アイコンF1〜F5を選択できない場合であっても、エッジから離れた位置で、かつ、アイコンF1〜F5上に仮想の直線Lが設定されていれば、当該仮想の直線L上を移動するカーソルCRにより、当該アイコンF1〜F5を確実に選択できる。従って、各アイコンF1〜F5に対する入力操作により実行される機能を確実に実行させることができる。
[第2実施形態の変形]
上記カーソル操作システム1Aでは、上記範囲設定部61は、カーソルCRを移動可能な範囲としての上記仮想の直線Lを設定し、カーソル移動部56は、当該仮想の直線L上でカーソルCRを移動させるとした。しかしながら、範囲設定部61が設定する範囲は、太さ1ピクセルの仮想の直線Lでなくてもよい。
すなわち、範囲設定部61は、カーソルCRが移動されたエッジから、所定寸法を有する範囲を、当該カーソルCRを移動可能とする移動可能範囲に設定し、移動規制モードでは、カーソル移動部56は、当該移動可能範囲内においてのみカーソルCRを移動可能としてもよい。
上記カーソル操作システム1Aでは、上記範囲設定部61は、カーソルCRを移動可能な範囲としての上記仮想の直線Lを設定し、カーソル移動部56は、当該仮想の直線L上でカーソルCRを移動させるとした。しかしながら、範囲設定部61が設定する範囲は、太さ1ピクセルの仮想の直線Lでなくてもよい。
すなわち、範囲設定部61は、カーソルCRが移動されたエッジから、所定寸法を有する範囲を、当該カーソルCRを移動可能とする移動可能範囲に設定し、移動規制モードでは、カーソル移動部56は、当該移動可能範囲内においてのみカーソルCRを移動可能としてもよい。
図13は、範囲設定部61によって動作画面SCに設定された移動可能範囲MRを示す図である。
例えば、カーソルCRが動作画面SCにおける角部C3に移動された場合には、図13に示すように、範囲設定部61は、当該角部C3を含むエッジE4から所定寸法の範囲を移動可能範囲MRとして設定してもよい。このような移動可能範囲MR内では、カーソル移動部56によるカーソルCRの移動は、上記方向設定部57によって設定された移動可能方向に限らず、自由に移動可能となる。このため、図13に示すように、当該移動可能範囲MRが、メニューMを覆うように設定されている場合には、アイコンF1〜F5を自由に選択できる。
なお、範囲設定部61により上記仮想の直線Lを設定する場合と、上記移動可能範囲MRを設定する場合とを電子ペン3やPC5Aに対する所定の操作を行うことにより切替可能に構成してもよい。また、移動可能範囲MRの端部は、エッジに接触していなくてもよい。この場合、カーソル移動部56が、当該移動可能範囲MR内にカーソルCRを移動させればよい。
例えば、カーソルCRが動作画面SCにおける角部C3に移動された場合には、図13に示すように、範囲設定部61は、当該角部C3を含むエッジE4から所定寸法の範囲を移動可能範囲MRとして設定してもよい。このような移動可能範囲MR内では、カーソル移動部56によるカーソルCRの移動は、上記方向設定部57によって設定された移動可能方向に限らず、自由に移動可能となる。このため、図13に示すように、当該移動可能範囲MRが、メニューMを覆うように設定されている場合には、アイコンF1〜F5を自由に選択できる。
なお、範囲設定部61により上記仮想の直線Lを設定する場合と、上記移動可能範囲MRを設定する場合とを電子ペン3やPC5Aに対する所定の操作を行うことにより切替可能に構成してもよい。また、移動可能範囲MRの端部は、エッジに接触していなくてもよい。この場合、カーソル移動部56が、当該移動可能範囲MR内にカーソルCRを移動させればよい。
[実施形態の変形]
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記各実施形態では、電子ペン3から規制信号が受信された場合に、カーソル移動部56は、カーソルCRを角部C1に移動させ、更に規制信号が受信される毎に、角部C2,C3,C4及び中央部E5,E6,E7,E8の順に移動するとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、動作画面SCにおいて、カーソル移動部56が移動させるエッジの位置は、適宜変更してもよい。
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記各実施形態では、電子ペン3から規制信号が受信された場合に、カーソル移動部56は、カーソルCRを角部C1に移動させ、更に規制信号が受信される毎に、角部C2,C3,C4及び中央部E5,E6,E7,E8の順に移動するとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、動作画面SCにおいて、カーソル移動部56が移動させるエッジの位置は、適宜変更してもよい。
上記各実施形態では、カーソル移動部56は、カーソルCRをエッジに移動させた場合に、上記停止解除領域ARを設定し、当該領域AR内にペン指示位置が移動された場合に、カーソルCRの一時的な停止を解除するとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、当該領域ARを設定せずに、所定時間、カーソルCRの移動を停止する構成としてもよい。このような所定時間としては、カーソル指示位置にペン指示位置を合わせることができる程度の時間とすることができる。また、停止解除領域ARは、ユーザーが視認できなくてもよい。
上記各実施形態では、上記規制信号が受信されると、方向設定部57は、カーソル移動部56によってカーソルCRが移動されたエッジに沿う方向に、当該カーソルCRの移動可能方向を設定するとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、カーソルCRをエッジに移動させるものの、当該移動後のカーソルCRの移動可能方向は設定しない構成としてもよい。すなわち、エッジに移動された後であれば、カーソルCRは自由に移動可能であってもよい。
上記各実施形態では、電子ペン3は、移動ボタン及び解除ボタンとして機能するボタン311と、実行ボタンとして機能するボタン312,313と、入力部として機能するホイール314とを有するとした。しかしながら、本発明はこれに限らず、ボタン312,313及びホイール314は無くてもよい。
上記各実施形態では、モード設定部55は、動作画面SC外の領域でペン指示位置が検出された場合には、移動規制モードを解除するとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、このような機能は無くてもよい。また、動作画面SC内で所定の軌跡を描くように、ペン指示位置が移動された場合に、移動規制モードを解除するように構成してもよく、逆に移動規制モードに設定されるように構成してもよい。
上記各実施形態では、モード設定部55は、動作画面SC外の領域でペン指示位置が検出された場合には、移動規制モードを解除するとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、このような機能は無くてもよい。また、動作画面SC内で所定の軌跡を描くように、ペン指示位置が移動された場合に、移動規制モードを解除するように構成してもよく、逆に移動規制モードに設定されるように構成してもよい。
上記各実施形態では、表示装置としてのプロジェクター2と、検出装置を構成する撮像装置4とは別体として構成したが、本発明はこれに限らない。すなわち、表示装置と検出装置とが一体であってもよく、検出装置と画像生成装置とが一体であってもよい。例えば、撮像装置4が組み込まれたプロジェクターを採用してもよい。
上記各実施形態では、規制信号の受信に応じて、カーソル移動部56が、カーソルCRを角部C1,C2に移動させた場合には、方向設定部57は、当該カーソルCRの移動可能方向を、当該角部C1,C2を挟むエッジのうち、エッジE3に沿う方向に設定した。また、規制信号の受信に応じて、カーソル移動部56が、カーソルCRを角部C3,C4に移動させた場合には、方向設定部57は、当該カーソルCRの移動可能方向を、当該角部C3,C4を挟むエッジのうち、エッジE4に沿う方向に設定した。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、カーソル移動部56が、角部C1,C3のいずれかにカーソルCRを移動させた場合には、方向設定部57が、当該カーソルCRの移動可能方向を、エッジE1に沿う方向に設定し、カーソル移動部56が、角部C2,C4のいずれかにカーソルCRを移動させた場合には、方向設定部57が、当該カーソルCRの移動可能方向を、エッジE2に沿う方向に設定してもよい。また、このような移動可能方向をどちらのエッジに沿う方向とするかを、ユーザーが選択できるように構成してもよい。
上記各実施形態では、表示装置としてのプロジェクター2、指示装置として赤外光を出射する電子ペン3、検出装置を構成する撮像装置4、及び、画像生成装置としてのPC5を備えたカーソル操作システム1,1Aを例示した。しかしながら、本発明はこれに限らない。
例えば、表示装置は、液晶パネル等の各種ディスプレイであってもよい。
指示装置は、赤外光を出射することでペン指示位置を示す電子ペン3に限らず、所定の形状を認識させることで指示位置を示す指示具であってもよい。
検出装置は、当該指示装置による指示位置を検出可能であれば、撮像装置4でなくてもよく、また、指示位置検出部53が検出する光も赤外光以外の光であってもよい。更に、撮像装置4のみによってペン指示位置を検出し、検出結果(ペン指示位置の座標)をPC5に送信する構成であってもよい。
画像生成装置は、PC5に限らず、表示装置に表示させる画像を生成可能な構成を有するものであれば、他の装置であってもよい。
例えば、表示装置は、液晶パネル等の各種ディスプレイであってもよい。
指示装置は、赤外光を出射することでペン指示位置を示す電子ペン3に限らず、所定の形状を認識させることで指示位置を示す指示具であってもよい。
検出装置は、当該指示装置による指示位置を検出可能であれば、撮像装置4でなくてもよく、また、指示位置検出部53が検出する光も赤外光以外の光であってもよい。更に、撮像装置4のみによってペン指示位置を検出し、検出結果(ペン指示位置の座標)をPC5に送信する構成であってもよい。
画像生成装置は、PC5に限らず、表示装置に表示させる画像を生成可能な構成を有するものであれば、他の装置であってもよい。
1,1A…カーソル操作システム、2…プロジェクター(表示装置)、3…電子ペン(指示装置)、4…撮像装置(検出装置)、5,5A…PC(画像生成装置)、53…指示位置検出部(検出装置)、55…モード設定部(第1解除部、第2解除部)、56…カーソル移動部、57…方向設定部、58…画像生成部、59…画像送信部、60…処理実行部、61…範囲設定部、311…ボタン(移動ボタン、解除ボタン)、312,313…ボタン(実行ボタン)、314…ホイール(入力部)、315…信号送信部、AR…停止解除領域(領域)、CR…カーソル、E1〜E4…エッジ、L…仮想の直線、SC…動作画面(画面)。
Claims (13)
- カーソルを含む矩形状の画面の画像情報を生成する画像生成装置と、
前記画像生成装置から受信される前記画像情報に基づいて前記画面を表示する表示装置と、
前記表示装置により表示された前記画面における所定の位置を指示する指示装置と、
前記表示装置により表示された前記画面における前記指示装置による指示位置を検出する検出装置と、を備え、
前記指示装置は、
前記カーソルを移動させる移動ボタンと、
前記移動ボタンが入力されると、操作信号を送信する信号送信部と、を有し、
前記画像生成装置は、
前記検出装置によって検出された前記画面上の前記指示位置に応じて、前記画面内において前記カーソルを移動させるカーソル移動部と、
前記画面の画像情報を生成する画像生成部と、
前記画像生成部によって生成された前記画像情報を前記表示装置に送信する画像送信部と、を有し、
前記カーソル移動部は、前記操作信号が受信されると、前記画面のエッジに前記カーソルを移動させることを特徴とするカーソル操作システム。 - 請求項1に記載のカーソル操作システムにおいて、
前記指示装置は、前記指示位置を所定の光により指し示す電子ペンであり、
前記検出装置は、前記所定の光の位置を検出して、前記画面における前記指示位置を検出することを特徴とするカーソル操作システム。 - 請求項1又は請求項2に記載のカーソル操作システムにおいて、
前記カーソル移動部は、前記操作信号の受信に応じて前記エッジに前記カーソルを移動すると、当該カーソルを一時的に停止させることを特徴とするカーソル操作システム。 - 請求項3に記載のカーソル操作システムにおいて、
前記カーソル移動部は、前記操作信号の受信に応じて前記エッジに前記カーソルを移動した後、前記カーソルによって示される位置を含む所定範囲の領域を設定し、前記検出装置が前記指示装置による前記領域内の指示を検出すると、前記カーソルの一時的な停止を解除することを特徴とするカーソル操作システム。 - 請求項4に記載のカーソル操作システムにおいて、
前記画像生成部は、前記領域を可視化した前記画面の画像情報を生成することを特徴とするカーソル操作システム。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載のカーソル操作システムにおいて、
前記画像生成装置は、前記操作信号の受信に応じて前記カーソル移動部によって前記エッジに前記カーソルが移動されると、前記カーソルが移動された前記エッジに沿う方向を、前記カーソルの移動可能方向に設定する方向設定部を有することを特徴とするカーソル操作システム。 - 請求項6に記載のカーソル操作システムにおいて、
前記指示装置は、一方及び他方に入力可能な入力部を有し、
前記信号送信部は、前記入力部に対する入力方向を示す方向信号を送信し、
前記カーソル移動部は、受信される前記方向信号により示される前記入力方向に応じて前記移動可能方向に前記カーソルを移動させることを特徴とするカーソル操作システム。 - 請求項6又は請求項7に記載のカーソル操作システムにおいて、
前記画像生成装置は、前記カーソルを移動可能とする範囲を、前記エッジから所定寸法離れ、かつ、当該エッジに平行な仮想の直線上に設定する範囲設定部を有することを特徴とするカーソル操作システム。 - 請求項6から請求項8のいずれかに記載のカーソル操作システムにおいて、
前記信号送信部は、前記指示装置に設けられた解除ボタンが入力されると解除信号を送信し、
前記画像生成装置は、前記解除信号が受信されると、前記方向設定部により設定された前記移動可能方向を解除する第1解除部を有することを特徴とするカーソル操作システム。 - 請求項6から請求項9のいずれかに記載のカーソル操作システムにおいて、
前記画像生成装置は、前記検出装置によって前記画面の外側にて前記指示位置が検出されると、前記方向設定部により設定された前記移動可能方向を解除する第2解除部を有することを特徴とするカーソル操作システム。 - 請求項1から請求項10のいずれかに記載のカーソル操作システムにおいて、
前記信号送信部は、前記指示装置に設けられた実行ボタンが入力されると実行信号を送信し、
前記画像生成装置は、前記実行信号が受信されると、前記画面における前記カーソルにより示される位置に応じて所定の処理を実行する処理実行部を有することを特徴とするカーソル操作システム。 - カーソルを含む矩形状の画面の画像情報を生成する画像生成部と、
表示された前記画面における所定の位置を指示する指示装置が有する移動ボタンの入力に応じた操作信号が前記指示装置から受信されると、前記画面のエッジに前記カーソルを移動させるカーソル移動部と、を備えることを特徴とする画像生成装置。 - 指示装置によって指示された位置に応じてカーソルを配置した矩形状の画面の画像情報を生成する画像生成装置を用いて行われるカーソル操作方法であって、
前記指示装置に設けられた移動ボタンの入力に応じた操作信号が前記指示装置から受信されると、前記画面のエッジに前記カーソルを移動させることを特徴とするカーソル操作方法。
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2014
- 2014-02-19 JP JP2014029346A patent/JP2015153363A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107817924A (zh) * | 2016-09-12 | 2018-03-20 | 精工爱普生株式会社 | 显示装置和显示装置的控制方法 |
CN107817924B (zh) * | 2016-09-12 | 2022-08-09 | 精工爱普生株式会社 | 显示装置和显示装置的控制方法 |
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