JP2015153358A - ジョブ制御システム、電子機器、ジョブ制御方法およびプログラム - Google Patents

ジョブ制御システム、電子機器、ジョブ制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 リソースの開放を待たなくても、ジョブを処理できるシステムや方法を提供する。
【解決手段】 このシステムは、所定の機能を使用した他のジョブの処理中にジョブを受け付ける受付部40と、受け付けたジョブを構成する複数のサブセットの各々につき、各サブセットの処理で該機能を使用するか否かを判断する判断部43と、該機能を使用すると判断したサブセットに対して該機能で使用するリソースの確保を行うリソース確保部44と、該機能を使用してサブセットの処理が終了したことを受けて、該サブセットに対して確保したリソースを開放するリソース開放部45と、該機能を使用しないと判断したサブセットの割込処理を実行し、リソースの確保を待つことなく、該サブセットの処理を実行させる処理部41とを含む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ジョブの処理を制御するためのジョブ制御システム、そのシステムを備えた電子機器、ジョブ制御方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
所定のアプリケーションにより1つのジョブを複数の部分(サブセット)に分け、任意のサブセットに対して所定の機能を使用した処理を実行する技術が知られている。例えば、特許文献1では、印刷アプリケーションで印刷ジョブを、ステープル指定されたサブセットと、ステープル指定されていないサブセットに分け、ステープル指定されたサブセットに対してステープルする技術を開示している。
上記特許文献1に記載の技術では、ステープルを行うサブセットが印刷ジョブの一部であっても、印刷ジョブ全体に対してステープル処理に必要なリソースを確保しようとしてしまう。既にコピー機能等でステープル処理を行っているときに印刷ジョブの割り込みを行う場合、ステープル処理に必要なリソースを確保できないので、ステープル指定されていないサブセットの処理であっても割り込むことはできない。このため、そのステープル処理を行っているコピー機能等がそのリソースを開放するまでは、その印刷ジョブが待たされてしまうという問題があった。
そこで、リソースの開放を待たなくても、割り込み処理を行い、ジョブを処理することができるシステムや方法等の提供が望まれていた。
本発明は、上記課題に鑑み、ジョブの処理を制御するためのジョブ制御システムであって、所定の機能を使用した他のジョブの処理中にジョブを受け付ける受付部と、受付部が受け付けたジョブを構成する複数のサブセットの各々につき、各サブセットの処理で上記機能を使用するか否かを判断する判断部と、判断部が上記機能を使用すると判断したサブセットに対して該機能で使用するリソースの確保を行うリソース確保部と、上記機能を使用してサブセットの処理が終了したことを受けて、リソース確保部が該サブセットに対して確保したリソースを開放するリソース開放部と、判断部が上記機能を使用しないと判断したサブセットの割り込み処理を実行し、リソースの確保を待つことなく、該割り込み処理を実行したサブセットの処理を実行させる処理部とを含む、ジョブ制御システムが提供される。
本発明によれば、リソースの開放を待たなくても、割り込み処理を行い、ジョブを処理することができる。
ジョブ制御システムの一例としてのコントローラを含む画像形成装置の構成例を示した図。 図1に示すコントローラの機能ブロック図。 図2に示すコントローラが実行する1つの処理の流れを示したフローチャート。 既に実行しているコピージョブの構成と、割り込み処理としての印刷ジョブの構成を例示した図。 各ジョブで実行されるリソースの確保および開放の流れを例示したシーケンス図。 図2に示すコントローラが実行する別の処理の流れを示したフローチャート。 各ジョブで実行されるリソースの確保および開放の流れを例示したシーケンス図。
図1は、ジョブを制御するためのジョブ制御システムの一例としてのコントローラを含む画像形成装置の構成例を示した図である。図1では、コントローラが画像形成装置に実装された一例を示しているが、このコントローラは、PC、サーバ、テレビ、プロジェクタ、ファクシミリ等の電子機器に実装されていてもよい。画像形成装置は、複写機、コピー機、プリンタ、これらの機能を備えるMFP(Multi Function Peripheral)といった複合機のいずれであってもよい。以下、画像形成装置をMFPとして説明する。なお、ジョブ制御システムは、コントローラとして画像形成装置等に実装された形態に限られるものではなく、画像形成装置等に接続された外部機器に実装された形態であってもよい。
MFP10は、ネットワーク11を介して複数のPC12〜14と接続される。ネットワーク11には、PC12〜14のほか、他のPCや各種サーバ等が接続されていてもよい。ネットワーク11は、有線ネットワークであってもよいし、無線ネットワークであってもよい。PC12〜14は、デスクトップPC、ノートPC、タブレットPC等であり、ネットワーク11を介してMFP10へ印刷ジョブを送信する。
PC12〜14は、印刷ジョブを生成して送信するため、所定のアプリケーションおよびプリンタドライバを実装する。アプリケーションは、文書を作成するためのアプリケーションであってもよいし、プレゼンテーション用資料を作成するためのアプリケーションであってもよい。アプリケーションは、プリンタドライバに対して作成した文書データ等の印刷要求を送る。プリンタドライバは、その印刷要求を受け付け、出力先のMFP10が解釈可能なページ記述言語(PDL)等に変換し、それを印刷ジョブとしてMFP10へ送信する。PDLとしては、例えば、Adobe社のPostScript(登録商標)等を挙げることができる。
PC12〜14のハードウェア構成については詳述しないが、一般的に使用されるPCと同様、CPU、ROM、RAM、HDD、入力装置、表示装置、通信I/F等を備える。PC12〜14は、HDDにOSや上記のアプリケーション等を実装し、OSによる制御の下、アプリケーション等を実行し、所望の機能を実現する。所望の機能は、例えば、文書作成機能や通信機能等である。
MFP10は、コントローラ20と、エンジン部30とを備える。コントローラ20は、ジョブ制御システムとしても機能し、そのハードウェアとして、CPU21と、記憶装置22と、ネットワークI/F23と、コンソール24とを備える。CPU21は、MFP10全体の制御を行う。記憶装置22は、例えば、ROM、RAM、HDDを含んで構成され、MFP10を起動させるプログラム、OS、各種機能を実現するためのアプリケーション、各種設定データ等を記憶する。なお、RAMは、CPU21が作業を行うための記憶領域を提供する。CPU21は、上記のOSやアプリケーションを実行し、所望の機能を実現する。
ネットワークI/F23は、MFP10をネットワーク11と接続し、そのネットワーク11に接続されたPC12〜14との通信を可能にする。ネットワーク11を介した通信は、TCP/IP等の適切な通信プロトコルを使用して行われる。コンソール24は、MFP10を操作するために使用される入出力装置で、操作パネルや入力キー等とすることができる。コンソール24は、ユーザからの設定変更や機能モードの変更等を受け付け、また、その設定変更等を行うための設定画面の表示を行う。
ネットワークI/F23は、PC12〜14からネットワーク11を介して送信された印刷ジョブを受信する。コンソール24は、プリンタの設定やPC12〜14からコントローラ20へ送信されて記憶装置22に保存されている印刷ジョブに対する設定変更を行った後、CPU21が所定の処理を行う。ネットワークI/F23は、受信した印刷ジョブや設定変更情報等をCPU21へ渡し、CPU21が所望の処理を行う。設定変更については、記憶装置22に記憶されている設定データを、その設定変更情報に基づき変更し、上書きして更新する。印刷ジョブについては、描画処理(RIP処理)を行い、処理済みの印刷データとして記憶装置22へエンジン部30が処理可能となるまで保存する。
エンジン部30は、プリンタエンジン31と、エンジンパネル32とを備える。プリンタエンジン31は、コントローラ20から送信される処理済みの印刷データに基づき、紙に印刷して出力する。エンジンパネル32は、プリンタエンジン31により実行される処理の状況やエラー等の表示を行う。
CPU21は、記憶装置22に記憶されたプログラムを実行し、印刷処理に必要なリソースを確保できるかどうかを判断し、確保できれば、RIP処理を行い、プリンタエンジン31が印刷可能なデータに変換する。そして、CPU21は、変換して得られたデータを、処理済みの印刷データとして記憶装置22に保存する。その後、CPU21は、プリンタエンジン31で印刷が可能になったことを受けて、処理済みの印刷データを記憶装置22から取り出し、プリンタエンジン31へ送信して印刷を実行させる。
ここでは、エンジン部30にプリンタエンジン31のみを備える構成を例示しているが、原稿を読み取るスキャナエンジン等を備えていてもよい。また、図1に示すハードウェア以外の原稿を自動的に給紙する自動給紙装置(ADF)、FAXモデム、SDカード等の記録メディアに読み書きを行うメディアドライブ、認証ICカードを読み取るカードリーダ等を備えることもできる。
図2を参照して、コントローラが備える機能について詳細に説明する。コントローラ20は、その機能部として、ジョブを受け付ける受付部40と、受け付けたジョブを処理する処理部41と、処理済みのジョブを記憶する記憶部42とを備える。受付部40は、PC12〜14からジョブを受信するネットワークI/F23およびCPU21により実現される。処理部41は、CPU21により、記憶部42は、記憶装置22により、それぞれ実現される。なお、受付部40および処理部41は、CPU21が記憶装置22に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
受付部40は、他のジョブの処理中に、当該他のジョブとは異なるジョブを受け付けることができる。受付部40が受け付けたジョブは、予めコンソール24でそのジョブを複数の部分(サブセット)に分けており、その分けられた複数のサブセットから構成されているとする。例えば、ジョブは、印刷の後処理の違い等により、複数のサブセットに分割し、その分割した複数のサブセットにより構成することができる。より具体的には、後処理としてステープル処理するサブセットと、後処理として何もしないサブセットに分割し、その分割した複数のサブセットにより、1つのジョブを構成することができる。以下、ジョブを印刷ジョブとし、リソースを必要とする機能をステープル機能として説明する。
従来、ステープル機能を使用する他のジョブの処理中に、ステープル機能を使用するサブセットを含むジョブを受け付けた場合、当該他のジョブが終了し、ステープル処理に必要なリソースが開放されるまでジョブを処理できなかった。これでは、リソースが開放されるまで待たなければ、ジョブ全体の処理を開始することができない。そこで、コントローラ20は、リソースが開放されるまで待たなくてもジョブを処理することができるようにするべく、判断部43、リソース確保部44、リソース開放部45をさらに含んで構成される。これらも、CPU21が記憶装置22に記憶された上記プログラムを実行することにより実現される。
判断部43は、受付部40が受け付けたジョブ(印刷ジョブ)を構成する各サブセットにつき、ステープル機能を使用するか否か、すなわちステープル処理が必要か否かを判断する。印刷ジョブを構成する各サブセットは、印刷に際して設定された印刷設定情報が含まれており、当該印刷設定情報からステープル処理が必要か否かを判断することができる。印刷設定情報は、印刷範囲、印刷部数、ステープル機能の使用有無、パンチ機能の使用有無、両面印刷の有無、カラー印刷/モノクロ印刷の指定等の情報が含まれる。
リソース確保部44は、判断部43においてステープル処理が必要と判断されたサブセットに対してのみ、サブセット毎にリソースの確保を行う。リソース開放部45は、リソース確保部44が1つのサブセットに対して確保したリソースを開放し、その開放した旨をリソース確保部44に通知し、他のジョブや他のサブセットに対してそのリソースを確保できるようにする。なお、リソース開放部45は、処理部41からそのリソースを使用した処理が終了した旨の通知を受け、そのリソースを開放する。
進行中の他のジョブがステープル処理を必要とする場合、そのジョブが終了し、そのステープル処理に必要なリソースが開放された後に、リソース確保部44が、ステープル処理が必要なサブセットに対してリソースの確保を行う。そして、リソース開放部45は、そのサブセットの処理が終了したところで、そのリソースを開放し、ステープル処理が必要と判断された次のサブセットに対してそのリソースを確保できるようにする。
リソースは、ステープル処理を行うために必要とされるCPU21の処理速度や記憶装置22の記憶容量等である。リソースは、ジョブやサブセットを割り当てることにより確保することができ、その割り当てを解除することにより開放することができる。リソースは、例えば、リソース使用権を設定することにより確保し、そのリソース使用権を破棄することにより開放することができる。
処理部41は、ジョブやそのジョブとは異なる他のジョブにおけるRIP処理等も実行することができるが、判断部43でステープル処理が不要と判断されたサブセットに対して割り込み処理も実行する。割り込み処理を実行した場合、処理部41は、そのサブセットの処理として、RIP処理、記憶部42への保存、プリンタエンジン31への処理済みのジョブの送信を行う。これにより、処理部41は、リソース確保部44によるリソースの確保を待つことなく、そのサブセットの処理を実行することができる。このため、従来に比較してジョブを短時間で処理することが可能となる。
ステープル処理が必要なサブセットの処理は、当該他のジョブが終了し、当該他のジョブがステープル処理に必要なリソースを開放したことを受けて、リソース確保部44がそのリソースを確保し、それを処理部41へ通知する。処理部41は、その通知を受けて、そのサブセットの処理を実行する。そのサブセットの処理が終了したとき、処理部41は、リソース開放部45にその旨を通知し、リソース開放部45がそのサブセットのステープル処理に対して確保されたリソースを開放する。
図3を参照して、コントローラ20が実行する1つの処理について説明する。コントローラ20は、既に他のジョブの処理中である。ステップ300から処理を開始し、ステップ305では、受付部40が、PC12〜14のいずれかからネットワーク11を介す、または、コンソール24で記憶装置22に保存されている印刷ジョブの設定変更処理を行い、印刷ジョブを受け付ける。受付部40は、その印刷ジョブを判断部43に渡す。
ステップ310では、判断部43が、印刷ジョブを構成する複数のサブセットの1つを選択し、そのサブセットに対する処理を開始する。複数のサブセットは、1つずつ順に選択される。選択される順は、いかなる順番であってもよい。ステップ315では、既に処理中の他のジョブでステープルを使用しているかどうかを判断する。他のジョブのジョブ情報として設定された設定情報に基づき、その使用の有無を判断することができる。使用している場合は、ステップ320へ進み、使用していない場合は、ステップ335へ進む。
ステップ320では、判断部43は、その選択したサブセットでステープル処理が必要かどうかを判断する。これは、そのサブセットに対して設定された印刷設定情報に基づき判断することができる。必要でないと判断された場合、ステップ325へ進み、判断部43は、処理部41に指示し、処理部41がそのサブセットの割り込み処理を実行する。
ステップ320で必要と判断された場合は、ステップ330へ進み、処理中の他のジョブが終了し、ステープル処理に必要なリソースが開放されるまで、そのサブセットの処理を待つ。ステップ335では、そのリソースが開放されたところで、リソース確保部44が、ステープル処理に必要なリソースを確保する。
ステップ340では、処理部41は、サブセットの処理として、RIP処理を行い、記憶部42に処理済みの印刷データを保存する。ステップ345では、処理部41が記憶部42に保存された処理済みの印刷データをプリンタエンジン31へ送信し、プリンタエンジン31がその印刷データに基づき、印刷を実行する。サブセットがステープル処理を必要とする場合においても、ステップ345では、既にリソースが確保されているので、ステープル処理を行うことができる。
ステップ350では、リソース開放部45が、処理部41から印刷が終了した旨の通知を受け、そのサブセットの処理が終了したところで、そのサブセットに対して確保したリソースを開放する。ステップ355では、そのジョブを構成するサブセットで、まだ選択していないサブセットがあるかどうかを判断する。ある場合は、ステップ310へ戻り、その選択していないサブセットを選択する。ない場合は、ステップ360へ進み、この処理を終了する。
処理中の他のジョブを、コピージョブとし、割り込み処理により実行するジョブを、印刷ジョブとして、ステープル処理に必要なリソースの確保および開放する処理の流れを、図4および図5を参照して詳細に説明する。図4には、コピージョブの構成と、印刷ジョブの構成とが例示されている。コピージョブは、サブセットを識別するためのサブセット名が「C1」で表された1つのサブセットのみから構成され、印刷の後処理としてステープルが指定されている。すなわち、ステープル処理が必要という設定になっている。
印刷ジョブは、サブセット名が「S1」、「S2」、「S3」で表された3つのサブセットから構成され、印刷の後処理として、S2のみがステープル処理を必要とする設定になっている。S1およびS3は、ステープル処理を必要としない設定になっている。
コピージョブが処理中に印刷ジョブの割り込みが発生するので、図5に示すように、コピージョブのC1に対して、ステープル処理を行うためにリソースを確保し、そのジョブを開始する。このジョブの途中、印刷ジョブによる割り込みが発生する。図5では、S1が最初に選択され、S1についての処理開始時に、判断部43がステープル処理を必要とするかを判断する。図4に示すように、S1は、ステープル処理を必要としないので、割り込みを開始する。割り込みの間、C1の処理は中断し、S1についてRIP処理、印刷を実行した後、その割り込みを終了する。この終了後、C1についての処理を再開する。
S1の処理の終了後、次にS2が選択される。S2についての処理開始時に、判断部43がステープル処理を必要とするかを判断する。図4に示すように、S2は、ステープル処理を必要とするので、割り込みを開始することができない。それは、C1がそのステープル処理に必要なリソースを使用しているからである。そこで、C1の処理が終了し、そのリソースが開放されるまで、S2の処理を待つ。
S2は、C1について確保されたリソースが開放された後に、処理を開始し、最初にそのリソースを確保する。そして、S2についてRIP処理、印刷を実行した後、リソースを開放する。最後にS3が選択され、同様にステープル処理を必要とするかを判断する。S3は、ステープル処理を必要としないので、そのリソースを確保することなく、RIP処理、印刷を実行する。S2、S3の処理時には、他のジョブの処理が行われていないので、S2、S3については待ち時間なく印刷処理を実行することができる。
図3に示した処理では、図4のS1から順に選択し、ステープル処理を必要とするS2が選択されたとき、処理中のC1が終了するまで待ち、リソースが開放されたことを受けて、S2、S3について処理を行っている。S3は、そのリソースを必要としないのに、その処理が待たされてしまう。そこで、このようなリソースを必要としないサブセットを先に処理し、リソースを必要するサブセットのみを後で処理するようにすれば、効率的に処理を行うことができる。この処理の流れについて、図6を参照して説明する。
図6は、コントローラ20が実行する別の処理の流れを例示したフローチャートである。コントローラ20は、既に他のジョブの処理中である。ステップ600から処理を開始し、ステップ605では、受付部40が、PC12〜14のいずれかからネットワーク11を介して、印刷ジョブを受け付ける。受付部40は、その印刷ジョブを判断部43に渡す。
ステップ610では、判断部43が、印刷ジョブを構成する複数のサブセットの1つを選択し、そのサブセットに対する処理を開始する。この選択は、複数のサブセットを1つずつ順に行われる。ステップ615では、既に処理中の他のジョブでステープルを使用しているかどうかを判断する。他のジョブのジョブ情報として設定された設定情報に基づき、その使用の有無を判断することができる。使用している場合は、ステップ620へ進み、使用していない場合は、ステップ640へ進む。
ステップ620では、判断部43は、その選択したサブセットでステープル処理が必要かどうかを判断する。これは、そのサブセットに対して設定された印刷設定情報に基づき判断することができる。必要でないと判断された場合、ステップ625へ進み、判断部43は、処理部41に指示し、処理部41がそのサブセットを割り込み処理を実行する。
ステップ620で必要と判断された場合は、ステップ630へ進み、最後のサブセットまで、上記のステープル処理が必要かどうかの確認を行ったかどうかを判断する。これにより、選択されたサブセットがステープル処理に必要なリソースを確保できず、後回しになったサブセットかどうかを判断する。後回しになったサブセットである場合、ステップ635へ進み、そうでない場合は、ステップ610へ戻り、選択していない次のサブセットを選択する。このとき、選択されたサブセットは、後回しにされる。なお、後回しになったサブセットは、最後に選択されるサブセットとされる。
ステップ635では、処理中の他のジョブが終了し、ステープル処理に必要なリソースが開放されるまで、そのサブセットの処理を待つ。ステップ640では、そのリソースが開放されたところで、リソース確保部44が、ステープル処理に必要なリソースを確保する。
ステップ645では、処理部41は、サブセットの処理として、RIP処理を行い、記憶部42に処理済みの印刷データを保存する。ステップ650では、処理部41が記憶部42に保存された処理済みの印刷データをプリンタエンジン31へ送信し、プリンタエンジン31がその印刷データに基づき、印刷を実行する。サブセットがステープル処理を必要とする場合においても、ステップ650では、既にリソースが確保されているので、ステープル処理を行うことができる。
ステップ655では、リソース開放部45が、処理部41から印刷が終了した旨の通知を受け、そのサブセットの処理が終了したところで、そのサブセットに対して確保したリソースを開放する。ステップ660では、そのジョブを構成するサブセットで、まだ選択していないサブセットがあるかどうかを判断する。ある場合は、ステップ610へ戻り、その選択していない次のサブセットを選択する。ない場合は、ステップ665へ進む。
ステップ665では、後回しになったサブセットのように、未処理のサブセットが存在するかどうかを判断する。未処理のサブセットが存在する場合、ステップ610へ戻り、そのサブセットを選択し、その処理を行う。未処理のサブセットが存在しない場合は、ステップ670へ進み、この処理を終了する。
この場合のリソースの確保および開放する処理の流れを、図7を参照して詳細に説明する。図7中のコピージョブと印刷ジョブの構成は、図4に示した構成と同様である。すなわち、コピージョブは、C1という1つのサブセットのみから構成され、印刷の後処理で、ステープル処理が必要とされる設定になっている。
印刷ジョブは、S1、S2、S3という3つのサブセットから構成され、印刷の後処理として、S2のみがステープルを使用する設定になっており、S1、S3は、ステープル処理を必要としない設定になっている。
コピージョブが処理中に印刷ジョブの割り込みが発生するので、図7に示すように、コピージョブのC1に対して、ステープル処理を行うためにリソースを確保し、そのジョブを開始する。このジョブの途中、印刷ジョブによる割り込みが発生する。図7では、S1が最初に選択され、S1についての処理開始時に、判断部43がステープル処理を必要とするかを判断する。図4に示すように、S1は、ステープル処理を必要としないので、割り込みを開始する。割り込みの間、C1の処理は中断し、S1についてRIP処理、印刷を実行した後、その割り込みを終了する。この終了後、C1についての処理を再開する。
S1の処理の終了後、次にS2が選択される。S2についての処理開始時にも、判断部43がステープル処理を必要とするかを判断する。図4に示すように、S2は、ステープル処理を必要とするので、割り込みを開始することができない。このため、S2については、C1の処理が終了し、そのリソースが開放されるまで、その処理を待つ必要がある。そこで、S2は後回しにし、最後のS3を選択する。
S3についても、その処理開始時に、判断部43がステープル処理を必要とするかを判断する。図4に示すように、S3は、ステープル処理を必要としないので、割り込みを開始する。割り込みの間、C1の処理は中断し、S3についてRIP処理、印刷を実行した後、その割り込みを終了する。この終了後、C1についての処理を再開する。
未処理のサブセットとしてS2が存在するが、S2の処理は、C1の処理が終了し、そのリソースが開放されるまで行われない。C1に対して確保したリソースが開放された後、リソース確保部44がS2に対してそのリソースを確保し、処理部41がS2についてRIP処理を行い、プリンタエンジン31が印刷を実行する。この印刷の実行において、ステープル処理が実行される。S2の処理が終了した後、リソース開放部45がステープル処理に必要なリソースを開放する。
必要なリソースが使用されていてリソースを確保できない場合、次のサブセットの処理に遷移し、最終のサブセットの処理が終了した後に、未処理のサブセットを処理することで、より効率的に割り込み処理を実行することができる。 これまで、ステープル機能を一例に挙げて説明してきたが、これに限られるものではなく、MFP10においては、リソースの確保が必要な機能として、パンチ機能や製本機能等の他の後処理機能のいずれであってもよい。
これまで本発明を、ジョブ制御システム、そのジョブ制御システムを備える電子機器およびジョブ制御方法として上述した実施の形態をもって説明してきた。しかしながら、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、他の実施の形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができるものである。また、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。したがって、画像形成装置以外の電子機器にも適用することができ、また、ジョブ制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムやそのプログラムが記録された記録媒体としても提供することができるものである。
10…MFP、11…ネットワーク、12〜14…PC、20…コントローラ、21…CPU、22…記憶装置、23…ネットワークI/F、24…コンソール、30…エンジン部、31…プリンタエンジン、32…エンジンパネル、40…受付部、41…処理部、42…記憶部、43…判断部、44…リソース確保部、45…リソース開放部
特開2003−91380号公報

Claims (9)

  1. ジョブの処理を制御するためのジョブ制御システムであって、
    所定の機能を使用した他のジョブの処理中にジョブを受け付ける受付部と、
    前記受付部が受け付けた前記ジョブを構成する複数のサブセットの各々につき、各前記サブセットの処理で前記機能を使用するか否かを判断する判断部と、
    前記判断部が前記機能を使用すると判断した前記サブセットに対して該機能で使用するリソースの確保を行うリソース確保部と、
    前記機能を使用して前記サブセットの処理が終了したことを受けて、前記リソース確保部が該サブセットに対して確保した前記リソースを開放するリソース開放部と、
    前記判断部が前記機能を使用しないと判断した前記サブセットの割り込み処理を実行し、前記リソースの確保を待つことなく、該割り込み処理を実行した該サブセットの処理を実行させる処理部とを含む、ジョブ制御システム。
  2. 前記処理部は、前記判断部が前記機能を使用しないと判断した前記サブセットが複数存在する場合、該機能を使用しないと判断された複数の前記サブセットの割り込み処理を実行する、請求項1に記載のジョブ制御システム。
  3. 前記処理部が前記機能を使用しないと判断した前記サブセットの全ての割り込み処理を実行して該サブセットの全ての処理を実行させた後、前記他のジョブの処理が終了し、前記他のジョブで確保された前記リソースが開放されたことを受けて、前記リソース確保部が、前記機能を使用すると判断した前記サブセットに対して前記リソースを確保する、請求項2に記載のジョブ制御システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のジョブ制御システムを備える電子機器。
  5. 前記電子機器は、印刷を実行する画像形成装置であり、前記画像形成装置が処理する他のジョブで使用する所定の機能は、印刷の後処理を行うためのステープル機能、パンチ機能、製本機能のいずれかである、請求項4に記載の電子機器。
  6. ジョブの処理を制御するためのジョブ制御システムにより実行される方法であって、
    所定の機能を使用した他のジョブの処理中にジョブを受け付けるステップと、
    受け付けた前記ジョブを構成する複数のサブセットの各々につき、各前記サブセットの処理で前記機能を使用するか否かを判断するステップと、
    前記機能を使用しないと判断された前記サブセットの割り込み処理を実行し、前記リソースの確保を待つことなく、該割り込み処理を実行した該サブセットの処理を実行させるステップと、
    前記機能を使用すると判断された前記サブセットに対して該機能で使用するリソースの確保を行うステップと、
    前記機能を使用して前記サブセットの処理が終了したことを受けて、該サブセットに対して確保された前記リソースを開放するステップとを含む、ジョブ制御方法。
  7. 前記実行させるステップでは、前記判断するステップで前記機能を使用しないと判断した前記サブセットが複数存在する場合、該機能を使用しないと判断された複数の前記サブセットの割り込み処理を実行する、請求項6に記載のジョブ制御方法。
  8. 前記実行させるステップで前記機能を使用しないと判断された前記サブセットの全ての割り込み処理を実行して該サブセットの全ての処理を実行させた後、前記他のジョブの処理が終了し、前記他のジョブで確保された前記リソースが開放されたことを受けて、前記リソースの確保を行うステップを実行し、前記機能を使用すると判断した前記サブセットに対して前記リソースを確保する、請求項7に記載のジョブ制御方法。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載のジョブ制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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