JP2015151933A - ガスタービンエンジンの停止制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転中の回転軸と動圧空気軸受との接触による摩耗の発生を抑制すると共に、エネルギーの有効利用を図ることができるガスタービンエンジンの停止制御装置を提供する。【解決手段】タービン及びコンプレッサに連結された回転軸を回転自在に支持する動圧空気軸受を備えたガスタービンエンジンの停止制御を行う停止制御装置であって、回転軸の回転により発電する発電機と、回転軸の回転数が予め設定された軸受接触回転数以下であるか否かを判定する回転数判定部と、ガスタービンエンジンの停止制御を行う制御部と、回転数判定部が回転数は軸受接触回転数以下であると判定した場合に、発電機で生じた電力を蓄えるための蓄電部と、を備え、制御部は、停止制御中に、回転数判定部が回転数は軸受接触回転数以下であると判定した場合、発電機によって回転軸の回転エネルギーを電力に変換して蓄電部に蓄電されることで回転軸に制動力を付与する。【選択図】図1

Description

本発明の一側面は、ガスタービンエンジンの停止制御装置に関する。
従来、ガスタービンエンジンの停止に関する技術文献として、特開昭59―039935号公報が知られている。この公報には、ガスタービンの停止時にガスタービンの回転軸に制動力を付与する制動装置を備えることで、ガスタービンの停止時間の短縮を図るガスタービン駆動発電装置が記載されている。
特開昭59―039935号公報 特開2003―172153号公報
ところで、ガスタービンの回転軸を支持する軸受として、回転軸の回転により生じる空気圧によって回転軸を支持する動圧空気軸受を採用する場合がある。動圧空気軸受を採用すると、潤滑油の供給が不要となり、ガスタービンエンジンの小型化に有利である。しかしながら、この場合、ガスタービンエンジンの停止時に、回転軸の回転数が低下すると、動圧空気軸受で発生する空気圧が不足し、回転中の回転軸と動圧空気軸受とが接触して摩耗が生じる。また、ガスタービンエンジンの停止時に回転軸の回転数が低下すると、発電機において出力電圧の低下が起こるため、通常運転時の高電圧用蓄電器への蓄電や高電圧を利用した機器の駆動を行うことができず、エネルギーの有効利用について改善の余地がある。
このため、本技術分野においては、ガスタービンエンジンの停止制御において、発電機によって回転軸に制動力を付与することで、回転軸の回転停止までの時間を短縮して回転中の回転軸と動圧空気軸受との接触による摩耗の発生を抑制することができると共に、制動時の回転軸の回転エネルギーを電力として回収でき、エネルギーの有効利用を図ることができるガスタービンエンジンの停止制御装置が望まれている。
上記課題を解決するため、本発明の一側面は、タービン及びコンプレッサに連結された回転軸と、回転軸の回転により生じる空気圧によって回転軸を回転自在に支持する動圧空気軸受と、を備えたガスタービンエンジンの停止制御を行う停止制御装置であって、回転軸の回転により発電する発電機と、回転軸の回転数を検出する回転数検出部と、回転数検出部の検出結果に基づいて、回転数が予め設定された軸受接触回転数以下であるか否かを判定する回転数判定部と、ガスタービンエンジンの停止制御を行う制御部と、停止制御中に、回転数判定部が回転数は軸受接触回転数以下であると判定した場合に、発電機で生じた電力を蓄えるための蓄電部と、を備え、制御部は、停止制御中に、回転数判定部が回転数は軸受接触回転数以下であると判定した場合、発電機によって回転軸の回転エネルギーを電力に変換して蓄電部に蓄電されることで回転軸に制動力を付与する。
本発明の一側面に係るガスタービンエンジンの停止制御装置によれば、ガスタービンエンジンの停止制御において、発電機によって回転軸に制動力を付与することで、回転軸の回転停止までの時間を短縮して回転中の回転軸と動圧空気軸受との接触による摩耗の発生を抑制することができると共に、制動時の回転軸の回転エネルギーを電力として回収でき、エネルギーの有効利用を図ることができる。
本実施形態に係るガスタービンエンジンシステムを示すブロック図である。 動圧空気軸受を示す断面図である。 負荷吸収装置を示す回路図である。 ECUによる負荷吸収装置の制御の流れを示すフローチャートである。 発電機の回転数に対する発電電圧特性を示すグラフである。 昇圧コンバータの駆動に関するPMW信号特性を示すグラフである。 ガスタービンエンジンの停止時の動作特性を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係るガスタービンエンジンシステム1は、ガスタービンエンジン10及び発電機20を備え、ガスタービンエンジン10によって発電機20を駆動する発電システムである。
ガスタービンエンジンシステム1は、例えば、バッテリーの電力を利用して電気モータにより駆動する電気自動車に備えることができる。この場合、ガスタービンエンジンシステム1は、電気自動車のバッテリーの充電量が低下した場合にバッテリーに対して電力を充電する充電システムとして機能する。すなわち、ガスタービンエンジンシステム1は、電気自動車のバッテリー充電用のレンジエクステンダーを構成してもよい。なお、ガスタービンエンジンシステム1は、車載用である場合に限られず、施設等に固定された設備であってもよい。
図1に示すガスタービンエンジンシステム1は、例えば、ガスタービンエンジン10、発電機20、ECU[EngineControl Unit]30、リレー40、及び負荷吸収装置50を備えている。ECU30、リレー40、負荷吸収装置50、及び、後述する回転数検出部17は、ガスタービンエンジン10の停止制御を行うガスタービンエンジンの停止制御装置100を構成する。ガスタービンエンジン10の停止制御とは、ガスタービンエンジン10に対する燃料供給を止めてガスタービンエンジン10の回転を停止させる制御である。ガスタービンエンジン10の停止制御は、例えば、電気自動車のバッテリーの充電量が所定の閾値以上に十分に充電された場合に開始される。
本実施形態に係るガスタービンエンジン10は、例えば、一軸式のガスタービンエンジンである。ガスタービンエンジン10は、コンプレッサ11、燃焼器12、タービン13、回転軸14、動圧空気軸受15、16、及び回転数検出部17を備えている。
コンプレッサ11は、外部から吸引された空気を圧縮する圧縮機構である。コンプレッサ11は、回転軸14を介してタービン13と連結しており、タービン13及び回転軸14と一体に回転する。コンプレッサ11で圧縮された空気は、燃焼器12に送られる。
燃焼器12は、燃料と圧縮空気を混合させて燃焼するための装置である。燃焼器12では、例えば、圧縮空気中に灯油等の燃料を噴霧することで連続燃焼が行われる。燃焼により発生した燃焼ガスは、燃焼器12からタービン13に送られる。タービン13は、燃焼ガスのエネルギー(例えば、膨張仕事)を回転軸14の回転エネルギーに変換する機構である。ガスタービンエンジン10では、燃焼ガスによるタービン13の回転により回転軸14及びコンプレッサ11が回転される。
回転軸14は、コンプレッサ11及びタービン13を連結するシャフトである。回転軸14は、例えば、コンプレッサ11のタービン13と反対側に突出して発電機20に接続されている。すなわち、回転軸14は、ガスタービンエンジン10の出力軸としても機能する。なお、回転軸14は、必ずしも出力軸として機能する必要はなく、ギア等を介して別体の出力軸に回転を伝達する構成であってもよい。回転軸14の回転により発電機20が発電する構成であればよい。
回転軸14は、二つの動圧空気軸受15、16によって回転自在に支持されている。動圧空気軸受15は、例えば、コンプレッサ11と発電機20との間に設けられている。動圧空気軸受16は、例えば、コンプレッサ11とタービン13との間に設けられている。動圧空気軸受15、16の位置は、上述した位置に限られない。
動圧空気軸受15、16は、回転軸14の回転により生じる空気圧によって回転軸を回転自在に支持する動圧型の空気軸受である。動圧空気軸受15、16は、例えば、同じ構成を有している。以下、動圧空気軸受15の構成について図2を用いて説明する。図2は、動圧空気軸受15の構成を示す断面図である。
図2に示されるように、動圧空気軸受15は、例えば、スリーブ部15a、トップフォイル15b、及びバンプフォイル15cを備えている。スリーブ部15aは、動圧空気軸受15の本体部分であり、回転停止した回転軸14を支える十分な強度を有する円筒状の部材である。回転軸14は、スリーブ部15a内を通るように配置されている。
トップフォイル15bは、筒状のスリーブ部15aの内側で回転軸14を囲むように配置された金属製薄板である。トップフォイル15bは、回転軸14の側面と対向する軸受面を形成する。バンプフォイル15cは、スリーブ部15aとトップフォイル15bとの間に配置された金属製薄板である。バンプフォイル15cは、トップフォイル15bに接する山部と、スリーブ部15aに接する谷部と、からなる波形状を有している。トップフォイル15b及びバンプフォイル15cは、回転軸14の周方向における一端がスリーブ部15aに固定された固定端とされ、他端が自由端とされている。
このように構成された動圧空気軸受15では、回転軸14の回転により、回転軸14及びトップフォイル15bの間に空気が引き込まれ、その空気圧によって回転軸14が支持される。一方で、回転軸14の回転数Nが低下すると、回転軸14及びトップフォイル15bの間に生じる空気圧が不足し、回転する回転軸14とトップフォイル15bとの接触により摩耗が生じるおそれがある。なお、図2に示す動圧空気軸受15の構成は一例である。動圧空気軸受15、16の構成は、図2に示す構成に限られない。
回転数検出部17は、回転軸14の回転数Nを検出するためのセンサである。回転数検出部17は、例えば、磁気式又は光式の非接触センサを用いることができる。回転数検出部17は、検出した回転軸14の回転数Nに応じた回転数信号をECU30に出力する。回転数検出部17は、ガスタービンエンジンの停止制御装置100を構成する。
発電機20は、例えば、永久磁石を用いたPM型のモータジュネレータである。永久磁石を用いたPM型のモータジュネレータは、電磁石を用いる場合と比べて励磁のための電源回路等が不要となるので、発電機20の小型化に有利である。なお、発電機20において、永久磁石に代えて電磁石を用いてもよい。
発電機20は、例えば、永久磁石が固定された回転子と、回転子を囲むように配置された励磁コイルからなる固定子と、を備えている。回転子は、例えば、発電機20の外部まで突出する入力軸であり、回転軸14に連結されている。この回転子は、回転軸14と一体的に回転する。この発電機20では、例えば、ガスタービンエンジン10の回転軸14の回転によって、永久磁石を有する回転子が回転することで、励磁コイルからなる固定子が励磁され、発電が行われる。
発電機20において生じた電力は、例えば、三相交流電流として取り出される。発電機20の出力端子であるU、V、Wは、例えば、図示しない整流器を介して、直流電圧に変換した後、電気自動車のメインのバッテリー(図示せず)と電気的に接続している。このバッテリーは、例えば、300Vの高電圧リチウムイオンバッテリーである。発電機20は、ガスタービンエンジン10の駆動により、リチウムイオンバッテリーに充電可能な高電圧の出力電圧の発電を行う。
また、発電機20は、ガスタービンエンジン10の始動時においてスターターとして機能する。すなわち、発電機20は、ガスタービンエンジン10の始動時においては、逆にバッテリーからの電力を図示しないインバータを介して直流電圧から交流電圧に変換し供給することでガスタービンエンジン10の回転軸14を回転させ、ガスタービンエンジン10の始動を補助する。
また、発電機20は、ガスタービンエンジン10の停止時において制動装置として機能する。発電機20は、リレー40を介して出力電力が負荷吸収装置50に導かれることで、回転軸14に制動力を付与する。回転軸14に対する発電機20の制動力の付与は、ECU30が制御している。
ECU30は、ガスタービンエンジンシステム1を統括的に制御する電子制御ユニットである。ECU30は、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]などを備えており、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、CPUで実行することで各種の制御を行う。ECU30は、ガスタービンエンジン10の停止制御装置100を構成している。
ECU30は、制御部31と、回転数判定部32と、を有している。制御部31は、例えば、電気自動車のバッテリーの充電量が予め設定された充電開始閾値以下になった場合、ガスタービンエンジン10を始動させる始動制御を行う。充電開始閾値は、例えば、バッテリー容量等に応じて予め設定された固定値である。制御部31は、例えば、始動制御において、発電機20をスターターとして駆動させ、ガスタービンエンジン10に燃料供給を行うことで、ガスタービンエンジン10を始動させる。
また、制御部31は、例えば、電気自動車のバッテリーの充電量が予め設定された充電終了閾値以上になった場合、ガスタービンエンジン10を停止させる停止制御を行う。充電終了閾値は、例えば、バッテリー容量等に応じて予め設定された固定値である。制御部31は、停止制御において、ガスタービンエンジン10に対する燃料供給を停止することで、ガスタービンエンジン10を停止させる。また、制御部31は、停止制御において、発電機20の出力端子U、V、Wと電気自動車のバッテリーとの電気的な接続状態を切断状態にする。
回転数判定部32は、回転数検出部17の回転数信号(検出結果)に基づいて、回転軸14の回転数Nが予め設定された軸受接触回転数Ns以下であるか否かを判定する。軸受接触回転数Nsとは、発電機20による制動力の付与を開始するための閾値である。軸受接触回転数Nsは、回転する回転軸14と動圧空気軸受15、16との接触時間が少なくなるように適切な値が設定される。軸受接触回転数Nsは、例えば、実測又は設計上で回転軸14と動圧空気軸受15、16との接触が発生する回転数より、余裕をもって所定数(例えば500rpm)多い回転数とすることができる。なお、軸受接触回転数Nsは、実測又は設計上で回転軸14と動圧空気軸受15、16との接触が発生する回転数としてもよい。
制御部31は、停止制御中に、回転数判定部32が回転数Nは予め設定された軸受接触回転数Ns以下であると判定した場合、発電機20により回転軸14に制動力を付与する。制御部31は、発電機20により回転軸14に制動力を付与するため、リレー40にリレー駆動信号を出力する。
リレー40は、発電機20の出力端子U、V、Wと負荷吸収装置50との接続状態を切り替えるための継電器である。リレー40は、例えば、スイッチ41〜43と、駆動部44と、を有している。スイッチ41〜43は、通常開放されており、発電機20の出力端子U、V、Wと負荷吸収装置50とは接続されていない。駆動部44は、ECU30の制御部31からリレー駆動信号を入力されることでスイッチ41〜43を閉じ、発電機20の出力端子U、V、Wと負荷吸収装置50とを接続させる。なお、駆動部44は、グランド(例えば車体フレーム)Gと電気的に接続されている。
図3は、負荷吸収装置50を示す回路図である。負荷吸収装置50は、例えば、整流回路60、昇圧コンバータ70、及び蓄電部80を備えている。整流回路60は、発電機20で生じた交流電流を直流電流に変換する回路である。整流回路60は、発電機20の出力端子U、V、Wからそれぞれ入力された交流電流を整流するためのダイオード61〜66を有している。また、整流回路60は、電圧変動を平滑化するためのコンデンサ67を有している。
昇圧コンバータ70は、整流回路60から入力された電圧が蓄電部80に充電できる電圧に満たない場合に昇圧を行うための回路である。昇圧コンバータ70は、コイル71、逆流防止用のダイオード72、トランジスタ73、抵抗74、75を有している。昇圧コンバータ70では、トランジスタ73のエミッタが(−)側の導線に接続されると共に、コレクタが(+)側の導線に接続されている。また、トランジスタ73のベースがECU30に接続されている。トランジスタ73のベースとECU30とは、抵抗74を介して接続されている。また、トランジスタ73のベースは、抵抗74を介して(−)側の導線に接続されている。なお、昇圧コンバータ70の(−)側の導線は、ECU30とも接続されている。この昇圧コンバータ70では、ECU30からPWM[Pulse Width Modulation]信号が入力され、トランジスタ73のベースに電圧が加えられることで、整流回路60から入力された入力電圧の昇圧が行われる。
蓄電部80は、昇圧コンバータ70を通じて入力された発電機20の電力を蓄えるためのキャパシター81を有している。キャパシター81は、整流回路60及び昇圧コンバータ70を介して、発電機20で生じた電力を蓄電する。キャパシター81は、停止制御中のガスタービンエンジン10の回転軸14の回転数Nが軸受接触回転数Ns以下の場合に、負荷吸収装置50に接続されることで発電機20に生じた電力を蓄える。このときの発電機20の出力電圧は、ガスタービンエンジン10の通常運転時の電圧(例えば、300V)と比べて、低い電圧(例えば、30V以下)となる。発電機20の出力電圧は、回転軸14の回転数Nの低下に応じて低くなる。キャパシター81は、例えば、12Vの電圧で充電可能に構成されている。
ECU30は、蓄電部80における(+)側及び(−)側の導線と接続されており、キャパシター81に入力されるキャパシター電圧(キャパシター81に対する入力電圧)Vdcを認識している。ECU30は、キャパシター電圧Vdcがキャパシター81の充電可能な電圧を下回った場合、昇圧コンバータ70にPWM信号を入力することで、キャパシター81の充電可能な電圧までキャパシター電圧Vdcを昇圧させる。キャパシター81に蓄えられた電力は、例えば、ヘッドライト又は電装系等の電気自動車の補機へ電力を供給する補機バッテリーに供給される。なお、負荷吸収装置50は、上述した構成に限定されない。
次に、ECU30による負荷吸収装置50の制御の流れについて図4を参照して説明する。図4は、ECU30による負荷吸収装置50の制御の流れを示すフローチャートである。前提として、ECU30は、ガスタービンエンジン10の停止制御を開始している。すなわち、ECU30は、ガスタービンエンジン10に対する燃料供給を停止すると共に、発電機20と電気自動車のバッテリーとの電気的な接続状態を切断状態にしている。以下の制御は、停止制御の一部である。
図4に示されるように、ステップS101において、ECU30の制御部31は、回転数検出部17から回転数信号を入力される。制御部31は、回転数検出部17の回転数信号に基づいてガスタービンエンジン10の回転軸14の回転数Nを認識する。また、制御部31は、負荷吸収装置50からキャパシター81に入力されるキャパシター電圧Vdcを入力される。
次に、ステップS102において、ECU30の回転数判定部32は、ガスタービンエンジン10の回転軸14の回転数Nが予め設定された軸受接触回転数Ns以下であるか否かを判定する。回転数判定部32は、回転数Nが軸受接触回転数Ns以下ではないと判定した場合、ステップS109に移行する。ステップS109においては、リレー40のOFF状態が維持される。その後、再びステップS101に戻る。一方、回転数判定部32は、ステップS102において、回転数Nが軸受接触回転数Ns以下であると判定した場合、ステップS103に移行する。
ステップS103において、回転数判定部32は、ガスタービンエンジン10の回転軸14の回転が停止したか否かを判定する。ECU30は、ガスタービンエンジン10の回転軸14の回転が停止したと判定した場合、ステップS109に移行する。回転数判定部32は、ガスタービンエンジン10の回転軸14の回転が停止していないと判定した場合、ステップS104に移行する。
ステップS104において、制御部31は、リレー40をON状態(スイッチ41〜43が閉じた状態)に切り替える。これにより、発電機20と負荷吸収装置50とが電気的に接続される。その結果、発電機20の出力が負荷吸収装置50へ導かれ、発電機20において回転軸14の回転を制動する制動力の付与が行われる。
その後、ステップS105において、制御部31は、直流変換後の発電機20の発電電圧Vinを算出する。直流変換後の発電機20の発電電圧Vinは、負荷吸収装置50の整流回路60における直流変換後の出力電圧に相当する。なお、この出力電圧は、昇圧コンバータ70の入力電圧と同じである。
ここで、図5は、回転数Nに対する発電電圧特性を示すグラフである。図5の縦軸は、発電電圧Vinを示し、横軸はガスタービンエンジン10の回転数Nを示している。図5に示すように、発電電圧Vinと回転数Nとは所定の比例関係にあると仮定できる。制御部31は、図5に示す比例関係を利用して、回転数Nから発電電圧Vinを算出する。なお、発電電圧Vinは、必ずしも回転数Nから算出する必要はなく、負荷吸収装置50の整流回路60から検出する態様であってもよい。
ステップS106において、制御部31は、キャパシター81に入力されるキャパシター電圧Vdcから発電電圧Vinを減じた差分の電圧ΔVを算出する。ECU30は、負荷吸収装置50から入力されたキャパシター電圧Vdcと、ステップS105で算出した発電電圧Vinとに基づいて、電圧ΔVを算出する。
その後、ステップS107において、制御部31は、電圧ΔVに基づいて、昇圧コンバータ70へ出力するPWM信号のDuty比を算出する。PWM信号のDuty比とは、パルス信号のパルス幅τをパルス信号の周期Tで除した値である。制御部31は、回転数Nの低下により発電電圧Vinが下がって、キャパシター81に入力されるキャパシター電圧Vdcとの差分が大きくなると、キャパシター81に充電可能な電圧を保てなくなることを避けるため、昇圧コンバータ70へ出力するPWM信号のDuty比を適切に算出する。
ここで、図6は、昇圧コンバータ70の駆動に関するPMW信号特性を示すグラフである。図6の縦軸はDuty比を示し、横軸は電圧ΔVを示している。図6に示されるように、昇圧コンバータ70を適切に駆動するために必要なPWM信号のDuty比と、電圧ΔVとは比例関係を有する。制御部31は、図5に示す比例関係を利用して、電圧ΔVからPWM信号のDuty比を算出する。なお、ECU30は、ΔVが0又は負の値である場合には、Duty比を0として算出する。
ステップS108において、制御部31は、算出したDuty比のPWM信号のDuty比信号を昇圧コンバータ70に出力する。これにより、昇圧コンバータ70では、発電電圧Vinをキャパシター81に対して充電可能な電圧まで十分に昇圧させることができる。なお、Duty比が0の場合にステップS108を行う必要はない。その後、制御部31は、ステップS101に戻り、処理を繰り返す。この処理は、ECU30が停止制御を終了するまで繰り返される。
以上、ECU30による負荷吸収装置50の制御の流れについて説明したが、当該制御の流れは上述するものに限られない。例えば、ECU30は、回転軸14が停止したと判定した場合、リレー40をOFF状態に切り替えた後、停止制御を終了してもよい。
以上説明した本実施形態に係るガスタービンエンジンシステム1によれば、まず、回転軸14の軸受として動圧空気軸受15、16を採用しているので、通常の軸受と比べて潤滑油の供給及び循環が不要となり、ガスタービンエンジンシステムの低コスト化及び小型化に有利である。そして、このガスタービンエンジンシステム1によれば、ガスタービンエンジン10の停止制御中に、回転数Nが軸受接触回転数Ns以下となった場合、発電機20により回転軸14に制動力を付与することで、回転する回転軸14と動圧空気軸受15、16との接触による摩耗を抑制することができる。
ここで、図7は、ガスタービンエンジン10の停止時の動作特性を示すグラフである。図7の縦軸はガスタービンエンジン10の回転軸14の回転数Nを示し、横軸は時間tを示している。図7において、ガスタービンエンジン10に対する燃料供給が停止された時点ta、回転数Nが軸受接触回転数Nsに至った時点tbを示す。また、本実施形態のガスタービンエンジンシステム1の動作特性を改良後特性として実線で示す。一方、発電機20による制動力の付与を行わない従来のガスタービンエンジンシステムの動作特性を従来特性として一点鎖線で示す。
図7に示されるように、本実施形態のガスタービンエンジンシステム1では、燃料停止後、ガスタービンエンジン10の回転軸14の回転数Nが次第に低下する。そして、ガスタービンエンジンシステム1では、回転数Nが軸受接触回転数Nsに至った時、発電機20により回転軸14に制動力が付与される。これにより、ガスタービンエンジンシステム1は、従来と比べて、回転軸14の回転停止時間を短縮できると共に、回転する回転軸14と動圧空気軸受15、16との接触による摩耗を抑制することができる。
更に、このガスタービンエンジンシステム1によれば、発電機20によって回転軸14の回転エネルギーを電力に変換して負荷吸収装置50の蓄電部80に蓄電させることにより、回転軸14に制動力を付与するので、制動時の回転軸14の回転エネルギーを電力として回収でき、制動時に回転エネルギーを電力として回収しない場合と比べて、エネルギーの有効利用を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。ガスタービンエンジンシステム1の構成は、上述した構成に限られず、本発明には、ガスタービンエンジンシステム1の各構成要素を周知の他の構成要素に変更したものも含まれる。
1…ガスタービンエンジンシステム 10…ガスタービンエンジン 11…コンプレッサ 12…燃焼器 13…タービン 14…回転軸 15、16…動圧空気軸受 15a…スリーブ部 15b…トップフォイル 15c…バンプフォイル 17…回転数検出部 20…発電機 30…ECU 31…制御部 32…回転数判定部 40…リレー 41-43…スイッチ 44…駆動部 50…負荷吸収装置 60…整流回路 61-66…ダイオード 67…コンデンサ 70…昇圧コンバータ 71…コイル 72…ダイオード 73…トランジスタ 74、75…抵抗 80…蓄電部 81…キャパシター 100…ガスタービンエンジンの停止制御装置。

Claims (1)

  1. タービン及びコンプレッサに連結された回転軸と、前記回転軸の回転により生じる空気圧によって前記回転軸を回転自在に支持する動圧空気軸受と、を備えたガスタービンエンジンの停止制御を行う停止制御装置であって、
    前記回転軸の回転により発電する発電機と、
    前記回転軸の回転数を検出する回転数検出部と、
    前記回転数検出部の検出結果に基づいて、前記回転数が予め設定された軸受接触回転数以下であるか否かを判定する回転数判定部と、
    前記ガスタービンエンジンの停止制御を行う制御部と、
    前記停止制御中に、前記回転数判定部が前記回転数は前記軸受接触回転数以下であると判定した場合に、前記発電機で生じた電力を蓄えるための蓄電部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記停止制御中に、前記回転数判定部が前記回転数は前記軸受接触回転数以下であると判定した場合、前記発電機によって前記回転軸の回転エネルギーを電力に変換して前記蓄電部に蓄電することで前記回転軸に制動力を付与するガスタービンエンジンの停止制御装置。
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