JP2015150285A - 遊技機 - Google Patents

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真彦 森
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Abstract

【課題】回動体の回動を停止させるための操作のタイミングを幇助してしまう状況を抑制する。
【解決手段】フリーズ制御が行われているときにリールが回動して特定表示パターンが表示された後には、当該特定表示パターンとは別の表示パターンが、透視窓に表示された後、リールが回動する。
【選択図】図19

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
遊技機の一種である回動式遊技機(以下、「パチスロ」という)では、特許文献1にも記載されるように、各回動体の図柄によって構成される図柄の組み合わせが表示される。特許文献1に記載のパチスロでは、変動ゲームの進行が停滞されている間に、表示されていた図柄の組み合わせに替わって特定の図柄の組み合わせが表示される場合がある。
特開2012−75787号公報
ところで、内部的な制御によって特定の図柄の組み合わせが表示された後、回動体が同じタイミングで回動し始め、且つ同じ速度で回動する場合、前記特定の図柄の組み合わせが形成された状態で回動体が回動することになる。このような状況では、回動体の回動が開始したタイミングに基づいて回動体の回動を停止させることが可能となってしまうため、内部的な制御により表示された特定の図柄の組み合わせによって回動体の回動を停止させるための操作のタイミングを幇助してしまう虞があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、回動体の回動を停止させるための操作のタイミングを幇助してしまう状況を抑制することのできる遊技機を提供することにある。
上記課題を解決する遊技機は、図柄が配列された複数の回動体と、前記図柄が表示される表示部と、前記回動体の回動を制御する回動制御手段と、開始操作を契機として所定の図柄組み合わせの表示を許容するか否かを決定する許容決定手段と、開始操作を受付ける開始操作受付手段と、前記開始操作受付手段による開始操作の受付け後であって、所定期間の経過を契機に所定の有効化条件が成立した後、停止操作を受付け可能とする停止操作受付手段と、前記開始操作受付手段による開始操作の受付け後において、前記有効化条件の成立を前記所定期間よりも遅延させることの可能な遅延手段と、を備え、前記回動制御手段は、前記遅延手段が前記有効化条件の成立を遅延させているとき、特定の表示パターンが前記表示部に表示されるように前記回動体の回動を制御可能であって、前記遅延手段が前記有効化条件の成立を遅延させているときにおいて前記表示部に前記特定の表示パターンが表示された後、当該特定の表示パターンとは別の表示パターンを前記表示部に表示させた後に回動体を回動させるように回動体の回動を制御することが好ましい。
上記遊技機について、前記回動制御手段は、前記特定の表示パターンとは別の表示パターンを前記表示部に表示させた後に回動体を回動させる際に、回動体が回動する速度が所定の速度に達するよりも前の基点から一部の回動体が回動する速度が所定の速度に達するまでに要する時間と、前記基点から他の回動体が回動する速度が所定の速度に達するまでに要する時間と、が相違するように回動体の回動を制御することが好ましい。
上記遊技機について、前記基点から一部の回動体が回動する速度が所定の速度に達するまでに要する時間と、前記基点から他の回動体が回動する速度が所定の速度に達するまでに要する時間と、が相違するように回動体の回動を制御する際に前記一部の回動体となった回動体と、次に前記一部の回動体となる回動体と、が相違する場合があることが好ましい。
本発明によれば、回動体の回動を停止させるための操作のタイミングを幇助してしまう状況を抑制することできる。
パチスロの機表側を示す正面図。 各リールの図柄の配列を示す図。 賞が対応付けられた図柄組み合わせと、対応付けられた賞を示す図。 (a)〜(f)は、一部の図柄組み合わせを示す図。 当選情報の種類を示す図。 演出状態の移行の態様を示す図。 パチスロの電気的構成を示すブロック図。 遊技進行メイン処理を示すフローチャート。 内部抽選処理を示すフローチャート。 フリーズ処理を示すフローチャート。 準備表示パターン及び第1の特定表示パターン〜第6の特定表示パターンを示す図。 (a)〜(c)は、開始操作が行われてから有効化条件が成立するまでの期間を示す図。 (a)〜(i)は、フリーズ制御が行われる際の透視窓の表示内容を示す図。 回動開始処理を示すフローチャート。 フリーズ制御が行われた後の各リールの回動を示す図。 第2実施形態の回動開始処理を示すフローチャート。 第2実施形態において、フリーズ制御が行われた後の各リールの回動を示す図。 第3実施形態の回動開始処理を示すフローチャート。 (a)〜(h)は、第3実施形態におけるフリーズ制御が行われる際の透視窓の表示内容を示す図。 別例において、フリーズ制御が行われた後の各リールの回動を示す図。
(第1実施形態)
以下、遊技機の一実施形態を図1〜図15にしたがって説明する。
図1に示す遊技機としてのパチスロ10は、前面を開口した直方体状の本体11と、当該本体の左側縁側に対して回動開閉可能に軸支された前面扉12と、を備えている。前面扉12の前面上部には、演出表示装置14が配設されている。演出表示装置14には、例えば、液晶ディスプレイ型の表示装置や、ドットマトリクス型の表示装置などが用いられる。
また、パチスロ10には、発光演出を行う発光手段としての装飾ランプLaが配設されている。また、パチスロ10には、音声演出を行う音声出力手段としてのスピーカSpが配設されている。
また、パチスロ10には、中央パネル15が設けられている。中央パネル15には、パチスロ10の内部に配設されるドラムユニット13を透視可能な透視窓16が設けられている。
ドラムユニット13は、回動体としての左リール13L、中リール13C及び右リール13Rから構成されている。そして、ドラムユニット13を構成する各リール13L,13C,13Rは、横並びに配設されており、パチスロ10を正面から見て、最も左側には左リール13L、左リール13Lの右隣には中リール13C、中リール13Cの右隣には右リール13Rが配置されている。
図2に示すように、各リール13L,13C,13Rには、図柄が配列されている。各リール13L,13C,13Rに配列される図柄には、「ベル」を模した図柄(ベル図柄)、「REPLAY」の文字が装飾された図柄(リプレイ図柄)がある。その他、各リール13L,13C,13Rに配列される図柄には、「スイカ」を模した図柄(スイカ図柄)、「チェリー」を模した図柄(チェリー図柄)、「BAR」の文字が装飾された図柄(バー図柄)、「7」の数字が赤色に装飾された図柄(赤セブン図柄)、「7」の数字が青色に装飾された図柄(青セブン図柄)がある。
左リール13Lには、図柄LZ00〜LZ20の21個の図柄が配列されている。そして、変動ゲームにおいて左リール13Lでは、図柄LZ00、図柄LZ01、図柄LZ02…図柄LZ19、図柄LZ20、図柄LZ00…の順に透視窓16にて表示されるように変動する。本実施形態の左リール13Lには、図柄LZ01,LZ06,LZ11,LZ14,LZ19がベル図柄、図柄LZ00,LZ05,LZ08,LZ10,LZ13,LZ16がリプレイ図柄となるように、各図柄が配列されている。また、左リール13Lには、図柄LZ02,LZ07,LZ12,LZ15,LZ20がスイカ図柄、図柄LZ03がチェリー図柄、図柄LZ04がバー図柄、図柄LZ17,LZ18が赤セブン図柄、図柄LZ09が青セブン図柄となるように、各図柄が配列されている。
中リール13Cには、図柄CZ00〜CZ20の21個の図柄が配列されている。そして、変動ゲームにおいて中リール13Cでは、図柄CZ00、図柄CZ01、図柄CZ02…図柄CZ19、図柄CZ20、図柄CZ00…の順に透視窓16にて表示されるように変動する。本実施形態の中リール13Cには、図柄CZ02,CZ05,CZ10,CZ15,CZ20がベル図柄、図柄CZ00,CZ03,CZ08,CZ11,CZ16,CZ18がリプレイ図柄となるように、各図柄が配列されている。また、中リール13Cには、図柄CZ09,CZ14,CZ19がスイカ図柄、図柄CZ01,CZ04,CZ07,CZ13がチェリー図柄、図柄CZ12がバー図柄、図柄CZ17が赤セブン図柄、図柄CZ06が青セブン図柄となるように、各図柄が配列されている。
右リール13Rには、図柄RZ00〜RZ20の21個の図柄が配列されている。そして、変動ゲームにおいて右リール13Rでは、図柄RZ00、図柄RZ01、図柄RZ02…図柄RZ19、図柄RZ20、図柄RZ00…の順に透視窓16にて表示されるように変動する。本実施形態の右リール13Rには、図柄RZ03,RZ07,RZ11,RZ14,RZ19がベル図柄、図柄RZ02,RZ06,RZ10,RZ13,RZ18がリプレイ図柄となるように、各図柄が配列されている。また、右リール13Rには、図柄RZ04,RZ08,RZ20がスイカ図柄、図柄RZ00,RZ05,RZ12,RZ15がチェリー図柄、図柄RZ09がバー図柄、図柄RZ16,RZ17が赤セブン図柄、図柄RZ01が青セブン図柄となるように、各図柄が配列されている。
各リール13L,13C,13Rは、各々に対応して設けられたステッピングモータにより独立して縦方向に回動及び停止するように構成されている。そして、各リール13L,13C,13Rが回動することによって、透視窓16では、各種図柄が連続的に変化しつつ表示(変動)される。
また、各リール13L,13C,13Rの回動が停止した場合、透視窓16では、各リール13L,13C,13Rにおいて連続する3つの図柄が上段、中段及び下段の位置に停止表示される。また、左リール13Lには、当該左リール13Lの回動位置を検出するためのリールセンサSE1(図7に示す)が設けられている。また、中リール13Cには、当該中リール13Cの回動位置を検出するためのリールセンサSE2(図7に示す)が設けられている。同様に、右リール13Rには、当該右リール13Rの回動位置を検出するためのリールセンサSE3(図7に示す)が設けられている。
図1に示すように、透視窓16から透視可能な図柄の表示領域において、停止表示される図柄組み合わせを規定する複数の図柄停止ラインが形成されている。パチスロ10では、図柄停止ラインとして、停止表示される図柄組み合わせを入賞と判定し得る入賞ラインL1(図1では、実線で示す)と、停止表示される図柄組み合わせを入賞と判定し得ない非入賞ラインL2〜L5(図1では、破線で示す)が形成されている。
入賞ラインL1は、図柄停止ライン上に停止表示された図柄組み合わせが、賞が定められた図柄組み合わせ(表示結果)である場合、当該図柄組み合わせに定められた賞が付与される有効ラインとなる。また、非入賞ラインL2〜L5は、図柄停止ライン上に停止表示された図柄組み合わせが、賞が定められた図柄組み合わせであったとしても、当該図柄組み合わせに定められた賞が付与されない無効ラインとなる。
透視窓16では、縦方向に上段、中段及び下段に対応するとともに、横方向に左リール13L、中リール13C及び右リール13Rに対応するように3行3列に配置される9つの図柄停止位置に図柄が停止表示される。そして、各列の図柄停止位置を1つずつ結んで、1本の図柄停止ラインが形成される。入賞ラインL1は、各列の中段に位置する図柄停止位置を結んで形成されている。因みに、非入賞ラインL2は、各列の上段に位置する図柄停止位置を結んで形成されている。また、非入賞ラインL3は、各列の下段に位置する図柄停止位置を結んで形成されている。また、非入賞ラインL4は、左リール13Lの上段に位置する図柄停止位置、中リール13Cの中段に位置する図柄停止位置及び右リール13Rの下段に位置する図柄停止位置を結んで形成されている。また、非入賞ラインL5は、左リール13Lの下段に位置する図柄停止位置、中リール13Cの中段に位置する図柄停止位置及び右リール13Rの上段に位置する図柄停止位置を結んで形成されている。
また、パチスロ10には、変動ゲームに関わる情報を報知する各種情報表示部17が配設されている。各種情報表示部17は、投入可能表示用ランプ、再遊技表示用ランプ、ウェイト表示用ランプ、状態ランプ、賭数表示部、貯留枚数表示部及び賞枚数表示部によって構成されている。
投入可能表示用ランプは、変動ゲームのベット数を設定可能な状態又はパチスロ10に遊技媒体としてのメダルを投入可能な状態である時に点灯する。そして、投入可能表示用ランプは、変動ゲームが開始される場合、又は最大のベット数(MAXBET)が設定され且つ貯留データ(クレジット)がクレジット上限枚数に達した場合に消灯する。また、再遊技表示用ランプは、再遊技が付与された場合に点灯する。
また、ウェイト表示用ランプは、ウェイト時間の経過前に開始操作が検出された場合に点灯し、ウェイト時間が経過した後に消灯する。ウェイト時間は、変動ゲームがあまり速く進行し過ぎてしまうことを規制するために設定される期間(時間)であり、ウェイト時間中に開始操作が検出されると、ウェイト時間が経過した後に各リール13L,13C,13Rの回動が開始するように設定されている。また、ウェイト時間が経過したことを契機に、内部抽選の抽選結果を導出するためのストップボタンの操作を有効とする有効化条件が成立する。
状態ランプは、変動ゲームの進行に合わせて点灯及び消灯をする。また、賭数表示部は、3つのランプから構成されており、変動ゲームのベット数に応じてランプが点灯する。1ベット(1BET)で1つのランプが点灯し、2ベット(2BET)で2つのランプが点灯し、3ベット(3BET)で全てのランプが点灯する。貯留枚数表示部は、機内部で貯留記憶されているクレジットの数を表示する。賞枚数表示部は、賞としてメダルの払い出しが定められた図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示された場合に、当該図柄組み合わせに対応付けられた賞メダルの枚数が表示される。
また、中央パネル15の右下方位置には、メダル投入口18が配設されている。メダル投入口18から投入されたメダルが通過する通路上には、メダルの通過を検知するメダルセンサSE4(図7に示す)が配設されている。また、中央パネル15の左下方位置には、BETボタン19が配設されている。BETボタン19は、機内部で貯留記憶されているクレジットから1ベット分(1枚分)を変動ゲームのベット数(賭数)としてベットする(賭ける)際に操作するボタンである。また、BETボタン19の右方には、MAXBETボタン20が設けられている。MAXBETボタン20は、1回の変動ゲームにおいて許容されるベット数の最大ベット数(本実施例では、3ベット分(3枚分))を変動ゲームのベット数としてベットする際に操作するボタンである。
また、各BETボタン19,20の左下方位置には、精算スイッチ21が設けられている。精算スイッチ21は、変動ゲームの開始に伴ってベットされたメダル又は貯留記憶されているクレジットを払い戻すときに操作するスイッチである。
また、精算スイッチ21の右方位置には、変動ゲームを開始する際に操作する開始操作手段としてのスタートレバー22が設けられている。そして、本実施形態では、ベット数の設定終了後にスタートレバー22を操作することにより、各リール13L,13C,13Rの回動が開始される。
スタートレバー22の右方位置には、停止操作手段としてのストップボタン23L,23C,23Rが設けられている。ストップボタン23Lは、回動している左リール13Lを停止させるためのボタンである。また、ストップボタン23Cは、回動している中リール13Cを停止させるためのボタンである。また、ストップボタン23Rは、回動している右リール13Rを停止させるためのボタンである。このように、ストップボタン23Lは左リール13Lに対応するとともに、ストップボタン23Cは中リール13Cに対応し、ストップボタン23Rは右リール13Rに対応する。
また、パチスロ10の中央下方には、メダル排出口24が形成されている。また、メダル排出口24の下方には、メダル排出口24から排出されたメダルを受ける受皿25が設けられている。
また、パチスロ10の内部には、投入されたメダルを貯留するためのホッパー26が配置されている。また、メダル投入口18へ投入されたメダルは、メダルセレクタ27を通過して、ホッパー26にて貯留される。
次に、遊技者が変動ゲーム(遊技)を行うための操作や、この操作に伴う各種装置の作動態様を説明する。
変動ゲームに対するメダルの投入又は各BETボタン19,20の操作が可能な状態において、各BETボタン19,20を操作することでベット数を設定することができる。BETボタン19の操作によっては、貯留記憶されているクレジットから1ベット分の枚数(メダル1枚)相当分のクレジットがベット数として設定される。また、MAXBETボタン20の操作によっては、貯留されているクレジットから対象とする変動ゲームで設定可能な最大ベット数分のクレジットがベット数として設定される。
また、本実施形態では、メダル投入口18からベット数に相当する枚数のメダルを投入することで各ベット数を設定することも可能であって、メダル1枚の投入で1ベット分のベット数が設定されるとともに、メダル3枚の投入で3ベット分のベット数が設定される。なお、対象とする変動ゲームで設定可能な最大ベット数を超える分のメダルがメダル投入口18から投入される場合、クレジット機能の使用時にはクレジットとして記憶される一方で、クレジット機能の非使用時にはメダル排出口24から投入されたメダルが返却される。
そして、BETボタン19又はMAXBETボタン20が操作されると、それぞれのベット数が設定されるとともに1本の入賞ラインL1が有効となるように設定される。入賞ラインL1が有効になるとは、当該入賞ラインL1上に停止表示された図柄組み合わせが有効となることで、入賞ラインL1上に停止表示された図柄組み合わせに応じた制御(賞メダルの付与等)が行われる。本実施形態における変動ゲームでは、常に1本の入賞ラインL1が有効となる。
上記のようにベット数が設定され、スタートレバー22の操作が受付可能な状態、すなわち、ゲーム開始可能な状態でスタートレバー22が操作されると、リール13L,13C,13Rが回動し、透視窓16では複数種類の図柄が変動するように表示される。その後、各リール13L,13C,13Rが回動を開始してから有効化条件が成立すると、ストップボタン23L,23C,23Rの操作が受付可能な状態となる。続いて、ストップボタン23L,23C,23Rが操作されると、操作されたストップボタンに対応するリールの回動が停止され、透視窓16において対応する列の上段、中段及び下段に図柄が停止表示される。
そして、全てのリール13L,13C,13Rの回動が停止された時点で、入賞ラインL1上に停止表示された図柄組み合わせが、賞が定められた図柄組み合わせである場合、当該図柄組み合わせに定められた賞が付与される。本実施形態では、1の図柄停止ライン(例えば、入賞ラインL1)上に図柄組み合わせが停止表示されると他の図柄表示位置に表示される図柄も自ずと決まってしまう。このため、透視窓16から視認可能な9つの図柄を纏めて表示結果として定義する場合と入賞ラインL1上に停止表示された図柄組み合わせを表示結果として定義する場合の何れの場合も、透視窓16が表示部に相当する。
1回の変動ゲーム(遊技)は、ベット数の設定及びスタートレバー22の操作による開始操作を契機に開始し、ストップボタン23L,23C,23Rの操作からなる停止操作によって、全てのリール13L,13C,13Rの回動が停止して図柄組み合わせ(表示結果)が表示されることを契機に終了する。因みに、全てのリール13L,13C,13Rの回動が停止して表示された図柄組み合わせが、賞が定められた図柄組み合わせである場合には、全てのリール13L,13C,13Rの回動が停止して図柄組み合わせが表示された後、当該図柄組み合わせに定められた賞の付与が完了して、1回の変動ゲームが終了する。
次に、図3及び図4(a)〜(f)に基づき、本実施形態のパチスロ10において、入賞ラインL1上に停止表示される図柄組み合わせについて説明する。
図3には、賞が定められた図柄組み合わせを示す。なお、図3で示す図柄組み合わせ以外の図柄組み合わせ、つまり、賞が定められていない図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示された場合には、賞が付与されない。因みに、本実施形態のパチスロ10において、賞が定められていない図柄組み合わせには、ベルこぼし目及びはずれ目がある。以下の説明において、ベルこぼし目及びはずれ目を纏めて、「はずれ停止目」という。
図3に示すように、第1のチェリー停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示される場合には、4枚のメダルが賞メダルとして付与される。
図4(a)に示すように、第1のチェリー停止目には、図柄LZ04、図柄CZ01、図柄RZ17によって構成される図柄組み合わせが含まれる。
図3に示すように、第2のチェリー停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示される場合には、4枚のメダルが賞メダルとして付与される。
図4(b)に示すように、第2のチェリー停止目には、図柄LZ03、図柄CZ00、図柄RZ16によって構成される図柄組み合わせが含まれる。
図3に示すように、スイカ停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示される場合には、6枚のメダルが賞メダルとして付与される。
図4(c)に示すように、スイカ停止目には、図柄LZ12、図柄CZ09、図柄RZ04によって構成される図柄組み合わせが含まれる。
図3に示すように、ベル停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示される場合には、8枚のメダルが賞メダルとして付与される。
1枚役停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示される場合には、1枚のメダルが賞メダルとして付与される。
チャンス停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示される場合には、1枚のメダルが賞メダルとして付与される。
図4(d)に示すように、チャンス停止目には、図柄LZ18、図柄CZ15、図柄RZ10によって構成される図柄組み合わせが含まれる。
図3に示すように、通常リプレイ停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示される場合には、再遊技が付与される。再遊技が付与される場合、遊技者は、ベット数をベットすることなくパチスロ10内部で自動的に最大ベット数が設定されることで、次の変動ゲームを行うことが可能となる。再遊技が付与される場合、メダルを消費することなく次の変動ゲームを行うことができるといった一定の利益を保障するものであって、賞メダルは付与されない。
図4(e)に示すように、通常リプレイ停止目には、図柄LZ00、図柄CZ18、図柄RZ13によって構成される図柄組み合わせが含まれる。
図3に示すように、特別リプレイ停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示される場合には、再遊技が付与される。
特殊リプレイ停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示される場合には、再遊技が付与される。
図4(f)に示すように、特殊リプレイ停止目には、図柄LZ09、図柄CZ06、図柄RZ01によって構成される図柄組み合わせが含まれる。
次に、図5に基づき、本実施形態のパチスロ10における当選情報(所謂、条件装置組み合わせ)について説明する。
図5に示すように、本実施形態のパチスロ10における当選情報には、第11の当選情報、第12の当選情報、第21の当選情報、第31の当選情報〜第35の当選情報、第41の当選情報及び第51の当選情報〜第53の当選情報がある。
図5に示すように、第11の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうち最初に操作されたストップボタンに関係なく(図面では、「左」、「中」又は「右」と示す)、第1のチェリー停止目が入賞ラインL1上に停止表示されて、4枚のメダルが賞メダルとして付与される。第11の当選情報の当選によって、第1のチェリー停止目の表示が許容されることに相当する。
第12の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうち最初に操作されたストップボタンに関係なく、第2のチェリー停止目が入賞ラインL1上に停止表示されて、4枚のメダルが賞メダルとして付与される。第12の当選情報の当選によって、第2のチェリー停止目の表示が許容されることに相当する。
第21の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうち最初に操作されたストップボタンに関係なく、スイカ停止目が入賞ラインL1上に停止表示されて、6枚のメダルが賞メダルとして付与される。第21の当選情報の当選によって、スイカ停止目の表示が許容されることに相当する。
第31の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうち最初に操作されたストップボタンに関係なく、入賞ラインL1上にベル停止目が停止表示されて、8枚のメダルが賞メダルとして付与される。第31の当選情報の当選によって、ベル停止目の表示が許容されることに相当する。
第32の当選情報〜第35の当選情報に当選した場合、最初に操作されるストップボタンによって入賞ラインL1上に停止表示される図柄組み合わせが異なる。例えば、第32の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Lが最初に操作された場合(図面では、「左」と示す)には、入賞ラインL1上にベルこぼし目が停止表示され、賞が付与されない。また、第32の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Cが最初に操作された場合(図面では、「中」と示す)には、入賞ラインL1上にベル停止目が停止表示されて、8枚のメダルが賞メダルとして付与される。また、第33の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Rが最初に操作された場合(図面では、「右」と示す)には、入賞ラインL1上に1枚役停止目が停止表示されて、1枚のメダルが賞メダルとして付与される。第32の当選情報〜第35の当選情報のうち何れかの当選情報の当選によって、ベル停止目及び1枚役停止目の表示が許容されることに相当する。
第41の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうち最初に操作されたストップボタンに関係なく、入賞ラインL1上にチャンス停止目が停止表示されて、1枚のメダルが賞メダルとして付与される。第41の当選情報の当選によって、チャンス停止目の表示が許容されることに相当する。
第51の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Cが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に特別リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。また、第51の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23L又はストップボタン23Rが最初に操作された場合(図面では、「左」又は「右」と示す)には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。第51の当選情報の当選によって、通常リプレイ停止目及び特別リプレイ停止目の表示が許容されることに相当する。
第52の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に特別リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。また、第52の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23L又はストップボタン23Cが最初に操作された場合(図面では、「左」又は「中」と示す)には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。第52の当選情報の当選によって、通常リプレイ停止目及び特別リプレイ停止目の表示が許容されることに相当する。
第53の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に特殊リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。また、第53の当選情報に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23L又はストップボタン23Cが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。第53の当選情報の当選によって、通常リプレイ停止目及び特殊リプレイ停止目の表示が許容されることに相当する。
このように、本実施形態のパチスロ10では、当選情報に当選することで、第1のチェリー停止目、第2のチェリー停止目、スイカ停止目、ベル停止目、1枚役停止目、チャンス停止目、通常リプレイ停止目、特別リプレイ停止目及び特殊リプレイ停止目のうち何れかを表示させることが許容される。そして、第1のチェリー停止目、第2のチェリー停止目、スイカ停止目、ベル停止目、1枚役停止目、チャンス停止目、通常リプレイ停止目、特別リプレイ停止目及び特殊リプレイ停止目は、当選情報抽選にて許容させる対象の図柄組み合わせであって、許容対象の図柄組み合わせに相当する。
図6に示すように、本実施形態のパチスロ10では、複数種類の演出状態が制御される。演出状態には、非AT演出状態とAT演出状態がある。非AT演出状態には、通常演出状態と待機演出状態がある。
非AT演出状態の通常演出状態では、ベル停止目の入賞を困難とするように、演出が展開される。また、AT演出状態では、ベル停止目の入賞を補助(アシスト)するように、演出が展開される。本実施形態において、AT演出状態は、遊技者にとって有利な状態であって、有利遊技状態に相当する。一方、本実施形態において、非AT演出状態の通常演出状態は、通常遊技状態に相当する。
通常演出状態において、AT演出状態への移行が決定されると、待機演出状態へ移行する。また、待機演出状態において、特別リプレイ停止目が停止表示されると、AT演出状態へ移行する。そして、AT演出状態において、継続回数が「0(零)」であるときにベルこぼし目が停止表示されると、通常演出状態へと移行する。
待機演出状態では、特別リプレイ停止目を表示させることが許容された場合、特別リプレイ停止目を停止表示させるためのストップボタンの操作順序(停止操作の順序)をナビゲートするナビ演出が演出表示装置14にて行われる。また、待機演出状態では、ベル停止目を停止表示させるためのストップボタンの操作順序をナビゲートするナビ演出が演出表示装置14にて行われる。
AT演出状態では、継続回数が「0(零)」でないとき、ベル停止目を停止表示させるためのストップボタンの操作順序をナビゲートするナビ演出が演出表示装置14にて行われる。一方、AT演出状態では、継続回数が「0(零)」であるとき、ベル停止目を停止表示させるためのストップボタンの操作順序をナビゲートするナビ演出が演出表示装置14にて行われない。
次に、図7に示すように、パチスロ10の電気的構成を説明する。
パチスロ10には、主制御部としての主制御基板40が装着されている。また、主制御基板40は、各種処理を実行し、該処理結果に応じて各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号を出力する。また、パチスロ10には、遊技状態に応じた演出制御などを実行する副制御部としてのサブ制御基板41が装着されている。そして、サブ制御基板41は、主制御基板40が出力した各種の制御信号を入力し、該制御信号に基づき所定の制御を実行する。
以下、主制御基板40について説明する。
図7に示すように、主制御基板40には、制御動作を所定の順序で実行する主制御用CPU40aと、主制御用CPU40aの制御プログラムを格納する主制御用ROM40bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM40cが設けられている。
主制御用CPU40aには、ドラムユニット13を構成するリール13L,13C,13R、リールセンサSE1〜SE3、メダルセンサSE4及びホッパー26が接続されている。また、主制御基板40には、中央パネル15に設けられた各種情報表示部17が接続されている。また、主制御基板40には、BETボタン19、MAXBETボタン20、精算スイッチ21、スタートレバー22及びストップボタン23L,23C,23Rが接続されている。
主制御用CPU40aには、リールセンサSE1から、回動中の左リール13Lの回動位置に応じて第1の位置信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、リールセンサSE2から、回動中の中リール13Cの回動位置に応じて第2の位置信号が入力される。同様に、主制御用CPU40aには、リールセンサSE3から、回動中の右リール13Rの回動位置に応じて第3の位置信号が入力される。そして、主制御用CPU40aは、第1の位置信号〜第3の位置信号に基づき、各リール13L,13C,13Rの回動及び停止の制御を行う。
また、主制御用CPU40aには、メダルセンサSE4から、当該メダルセンサSE4がメダルを検知する毎にメダルを検知したことを示すメダル検知信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、BETボタン19が操作されると当該BETボタン19から、BETボタン19が操作されたことを示す制御信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、MAXBETボタン20が操作されると当該MAXBETボタン20から、MAXBETボタン20が操作されたことを示す制御信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、精算スイッチ21が操作されると当該精算スイッチ21から、精算スイッチ21が操作されたことを示す制御信号が入力される。
また、主制御用CPU40aには、スタートレバー22が操作されると当該スタートレバー22から、スタートレバー22が操作されたことを示す制御信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、ストップボタン23L,23C,23Rのうち何れかが操作されると当該操作されたストップボタンから、操作されたことを示す制御信号が入力される。
主制御用ROM40bには、メイン制御プログラムが記憶されている。また、主制御用ROM40bには、当選情報別の当選確率が、当選情報決定乱数の値の割り当て範囲として定められた当選情報テーブルが記憶されている。当選情報決定テーブルは、当選情報抽選(所謂、役抽選)にて用いられる。当選情報決定乱数は、主制御基板40内で生成される。なお、当選情報決定乱数として使用される乱数は、ハードウェア乱数でもよいし、ソフトウェア乱数でもよい。
当選情報抽選では、はずれ又は当選情報の種類が決定される。すなわち、当選情報抽選によって当選情報の種類が決められることから、当選情報抽選によって、賞が定められた図柄組み合わせ(所定の表示結果)の表示を許容するか否かの決定が行われることに相当する。更に、当選情報抽選では、表示させることを許容する表示結果の種類も決定されることに相当する。
次に、サブ制御基板41について説明する。
図7に示すように、サブ制御基板41は、制御動作を所定の手順で実行するサブ制御用CPU41aと、サブ制御用CPU41aの制御プログラムを格納するサブ制御用ROM41bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができるサブ制御用RAM41cが設けられている。そして、サブ制御用CPU41aには、演出表示装置14が接続されている。また、サブ制御用CPU41aには、装飾ランプLaが接続されている。また、サブ制御用CPU41aには、スピーカSpが接続されている。
サブ制御用ROM41bには、サブ制御プログラムが記憶されている。また、サブ制御用ROM41bには、演出表示装置14の表示演出態様が示される表示演出パターンや、スピーカSpの音声出力態様が示される音声演出パターン、装飾ランプLaの発光態様が示される発光演出パターンが記憶されている。
サブ制御用RAM41cには、パチスロ10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)される。具体的に、サブ制御用RAM41cには、内部制御状態にかかるサブ用状態情報(フラグなど)がサブ制御用CPU41aにより記憶される。
以下、主制御用CPU40aがメイン制御プログラムに基づき実行する変動ゲームに係る処理(遊技進行メイン処理)について説明する。
図8に示すように、遊技進行メイン処理において主制御用CPU40aは、メダルのベット受付けを開始する(ステップS11)。次に、主制御用CPU40aは、再遊技作動時であるか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12の判定処理は、直前の図柄変動ゲームにて、賞として再遊技が定められた図柄組み合わせが入賞したか(入賞ラインL1上に停止表示されたか)否かについての判定処理に相当する。ステップS12の判定結果が肯定となる場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されているベット数に最大ベット数を設定してから、ステップS14の処理へと進む。
また、ステップS12の判定結果が否定の場合、メダル管理を行う(ステップS13)。ステップS13において主制御用CPU40aは、メダルセンサSE4からのメダル検知信号の入力、各BETボタン19,20からの制御信号の入力に基づいて主制御用RAM40cに記憶されているベット数を設定する。したがって、ステップS13において主制御用CPU40aは、メダルセンサSE4からのメダル検知信号を入力すると、主制御用RAM40cに記憶されているベット数に1加算する。また、ステップS13において主制御用CPU40aは、BETボタン19からの制御信号を入力すると、主制御用RAM40cに記憶されているベット数に1加算するとともに、クレジットを1減算する。また、ステップS13において主制御用CPU40aは、MAXBETボタン20からの制御信号を入力すると、主制御用RAM40cに記憶されているベット数が最大ベット数となるようにベット数に値を加算するとともに、加算分だけクレジットを減算する。
また、ステップS12の判定結果が肯定の場合及びステップS13の処理を終了した場合、主制御用CPU40aは、ベット数が最大ベット数と一致するか否かを判定する(ステップS14)。ステップS14において主制御用CPU40aは、変動ゲームを開始可能な状態であるか否かを判定している。このように、本実施形態のパチスロ10では、最大ベット数のベットが行われることで変動ゲームを開始可能とするための変動ゲーム開始可能条件が成立する。そして、ステップS14の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS12の処理へと進む。
また、ステップS14の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、開始操作を受付けたか否かを判定する(ステップS15)。ステップS15において主制御用CPU40aは、スタートレバー22からの制御信号を入力したか否かを判定する。そして、ステップS15の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS12の処理へと進む。このように、本実施形態において、開始操作を受付ける主制御用CPU40aが、開始操作受付手段として機能する。
一方、ステップS15の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、内部抽選処理を行う(ステップS16)。ステップS16において主制御用CPU40aは、当選情報抽選を行う。なお、内部抽選処理の具体的な制御内容については、後ほど説明する。
また、内部抽選処理を行った後、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cにフリーズ実行フラグが設定されているか否かを判定する(ステップS17)。そして、ステップS17の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS19の処理へと進む。
一方、ステップS17の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ウェイト時間が経過したか否かを判定する(ステップS18)。ステップS18の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ウェイト時間が経過するまで、つまり、ステップS18の判定結果が肯定となるまで待機する。
また、ステップS17の判定結果が肯定の場合及びウェイト時間の経過した場合、主制御用CPU40aは、ウェイト時間を設定する(ステップS19)。ステップS19において主制御用CPU40aは、次回の変動ゲームを行う際にステップS18の判定対象となるウェイト時間を設定する。
その後、主制御用CPU40aは、フリーズ処理を行う(ステップS20)。なお、フリーズ処理の具体的な制御内容については、後ほど説明する。
そして、フリーズ処理を行った後、主制御用CPU40aは、回動開始処理を行う。回動開始処理において主制御用CPU40aは、各ステッピングモータに制御信号を出力して各リール13L,13C,13Rの回動(回転)を開始させる。なお、回動開始処理の具体的な制御内容については、後ほど説明する。
また、回動開始処理を行った後、主制御用CPU40aは、全てのリールの回動速度が定速に達したか否かを判定する(ステップS22)。ステップS22の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、全てのリールが定速で回動するまで、つまり、ステップS22の判定結果が肯定となるまで待機する。
そして、主制御用CPU40aは、停止操作を受付けたか否かを判定する(ステップS23)。ステップS23において主制御用CPU40aは、回動しているリールに対応するストップボタンからの操作信号を入力したか否かを判定する。ステップS23の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS25の処理へと進む。このように、本実施形態において、停止操作を受付け可能とする主制御用CPU40aが、停止操作受付手段として機能する。
一方、ステップS23の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、回動停止処理を行い、操作されたストップボタンに対応するリールの回動を停止させる(ステップS24)。また、ステップS23の判定結果が肯定となる場合、主制御用CPU40aは、操作されたストップボタンに対応する制御信号をサブ制御用CPU41aに出力し、ストップボタンが操作されたことや、どのストップボタンが操作されたかについてサブ制御用CPU41aに把握させる。
ステップS24において主制御用CPU40aは、ストップボタンが操作されたタイミングから所定の範囲内(最大で4図柄分)で、操作されたストップボタンに対応するリールの回動を停止させる。また、ステップS24において主制御用CPU40aは、当選情報抽選の抽選結果やストップボタンの操作順序、ストップボタンの操作タイミングなどに応じて、主制御用ROM40bに記憶されている停止制御用の制御データに基づき、リールの回動を停止させる。このように、ステップS21の判定結果が肯定となることによって当選情報抽選の抽選結果を導出するためのストップボタンの操作が有効となり、有効化条件が成立することになる。このように、開始操作に基づいて前記回動体を回動させて変動ゲームを開始させ、停止操作に基づいてリールの回動を停止させる主制御用CPU40aが、ゲーム制御手段として機能する。
そして、ステップS23の判定結果が否定の場合及びステップS24の処理を終了した場合、主制御用CPU40aは、全てのリールが停止したか否かを判定する(ステップS25)。ステップS25の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS23の処理へと進む。
一方、ステップS25の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、表示結果判定を行う(ステップS26)。ステップS26において主制御用CPU40aは、入賞ラインL1上に停止表示されている図柄組み合わせが、賞が定められた図柄組み合わせであるか否か、及び賞が定められた図柄組み合わせである場合にはその入賞した図柄組み合わせを判定する。具体的に、主制御用CPU40aは、内部抽選処理における当選情報抽選の抽選結果に応じた図柄組み合わせが実際に入賞ラインL1上に停止表示されているか否か、及び停止表示されている場合には当該図柄組み合わせの種類を判定する。また、ステップS26において、再遊技が定められた図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示されている場合、主制御用CPU40aは、再遊技を作動させる。これにより、賞としての再遊技が付与される。
以下の説明において、入賞ラインL1上に賞が定められた図柄組み合わせが停止表示されたことを判定することについて、「賞が定められた図柄組み合わせの入賞を判定する」という。例えば、「主制御用CPU40aが入賞ラインL1上にスイカ停止目が停止表示されたことを判定すること」を、「主制御用CPU40aがスイカ停止目の入賞を判定する」という。また、以下の説明において、入賞ラインL1上に賞が定められた図柄組み合わせが停止表示されることを、「賞が定められた図柄組み合わせが入賞する」という。例えば、「入賞ラインL1上にスイカ停止目が停止表示されること」を、「スイカ停止目が入賞する」という。
ステップS26の処理に続いて、主制御用CPU40aは、メダルを払い出すか否かを判定する(ステップS27)。ステップS27において主制御用CPU40aは、賞としてメダルの払い出しが定められた図柄組み合わせが入賞したか否かを判定する。そして、ステップS27の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS29の処理へと進む。
一方、ステップS27の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、入賞した図柄組み合わせに定められた枚数のメダルを払い出させる(ステップS28)。ステップS28において主制御用CPU40aは、払い出す枚数のメダルをクレジットに加算する。因みに、クレジットに加算した際にクレジット上限枚数を超える場合、主制御用CPU40aは、クレジット上限枚数を超えた分のメダルを払い出すようにホッパー26を駆動させる。本実施形態において、賞が定められた図柄組み合わせが停止表示された場合に当該賞を付与する主制御用CPU40aが、賞付与手段として機能する。
そして、ステップS27の判定結果が否定の場合、及びステップS28の処理を終了した場合、主制御用CPU40aは、変動ゲームを終了させる(ステップS29)。ステップS29において主制御用CPU40aは、内部制御状態を移行させる制御や、入賞ラインL1上に賞が定められた図柄組み合わせが停止表示されたことを示す入賞指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する制御を行う。
その後、主制御用CPU40aは、状態フラグ設定処理を行う(ステップS30)。状態フラグ設定処理において主制御用CPU40aは、サブ制御用CPU41aによって制御されている演出状態を推測するとともに、当該推測の結果を特定可能なAT推測フラグの設定を行う。
具体的に、主制御用CPU40aは、第32の当選情報〜第35の当選情報に当選した場合にベル停止目が停止表示される状況が、第32の当選情報〜第35の当選情報に当選した場合にベルこぼし目や1枚役停止目が停止表示される状況を介すことなく規定数(例えば、3回)に達した場合、主制御用RAM40cにAT推測フラグを設定する。一方、主制御用CPU40aは、第32の当選情報〜第35の当選情報に当選した場合にベルこぼし目や1枚役停止目が停止表示される状況が、第32の当選情報〜第35の当選情報に当選した場合にベル停止目が停止表示される状況を介すことなく規定数(例えば、3回)に達した場合、主制御用RAM40cのAT推測フラグをクリアする。
また、遊技進行メイン処理において主制御用CPU40aは、状態フラグ設定処理を終えると、1回の変動ゲームの実行に係る遊技進行メイン処理を終了し、再びステップS11の処理へと進む。
ここで、図9に基づき、遊技進行メイン処理にて行われる内部抽選処理(ステップS16)について、説明する。
内部抽選処理において主制御用CPU40aは、当選情報抽選を行う(ステップS101)。このように、本実施形態において当選情報抽選を行うことで、所定の表示結果の表示を許容するか否かを決定する主制御用CPU40aが、許容決定手段として機能する。
その後、主制御用CPU40aは、ステップS101における当選情報抽選にて所定の当選情報に当選したか否かを判定する(ステップS102)。ステップS102において主制御用CPU40aは、第53の当選情報に当選したか否かを判定する。そして、ステップS102の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS105の処理へと進む。
一方、ステップS102の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、フリーズ制御を行うか否かを判定する(ステップS103)。ステップS103において主制御用CPU40aは、フリーズ制御を行うか否かを抽選で決定する。主制御用CPU40aは、フリーズ制御を行うか否かを判定することにより、有効化条件の成立を遅延させるか否かを判定する。ステップS103において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cにAT推測フラグが設定されているときには、AT推測フラグが設定されていないときよりも高い確率でフリーズ制御を行うことを決定される(ステップS103の判定結果を肯定とし易い)。そして、ステップS103の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS105の処理へと進む。
また、ステップS103の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに実行可能フラグを設定する(ステップS104)。実行可能フラグを設定することは、実行可能情報を主制御用RAM40cに記憶することに相当する。因みに、実行可能フラグをクリアすることは、実行可能情報を主制御用RAM40cから消去することに相当する。実行可能フラグが主制御用RAM40cに設定されている場合には、フリーズ制御を行うことが可能な状況、つまり、有効化条件の成立を遅延させることが可能な状況であることに相当する。また、主制御用CPU40aは、ステップS104において補助指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。また、ステップS104の処理を終了すると、主制御用CPU40aは、ステップS105の処理へと進む。
ステップS105において主制御用CPU40aは、ステップS101の当選情報抽選にて当選情報に当選している場合、当該当選した当選情報を特定可能な当選情報データを主制御用RAM40cに記憶し、内部抽選処理を終了する。なお、ステップS105において主制御用CPU40aは、ステップS101の当選情報抽選にて当選情報に当選していない場合、当選情報データを記憶させることなく、内部抽選処理を終了する。
次に、図10に基づき、遊技進行メイン処理にて行われるフリーズ処理(ステップS20)について、説明する。
フリーズ処理において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに実行可能フラグが設定されているか否かを判定する(ステップS201)。ステップS201の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cにフリーズ実行フラグを設定する(ステップS202)。フリーズ実行フラグを設定することは、実行決定情報を主制御用RAM40cに記憶することに相当する。因みに、フリーズ実行フラグをクリアすることは、実行決定情報を主制御用RAM40cから消去することに相当する。フリーズ実行フラグが主制御用RAM40cに設定されている場合には、フリーズ制御が行われる状況、つまり、有効化条件の成立を遅延させる状況であることに相当する。その後、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cの実行可能フラグをクリアし(ステップS203)、フリーズ処理を終了する。
また、ステップS201の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cにフリーズ実行フラグが設定されているか否かを判定する(ステップS204)。ステップS204の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、フリーズ処理を終了する。
一方、ステップS204の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、初期表示パターンが表示されているか否かを判定する(ステップS205)。ステップS205において主制御用CPU40aは、左リール13Lの図柄として上段から下段にかけて図柄LZ10〜図柄LZ08、中リール13Cの図柄として上段から下段にかけて図柄CZ07〜図柄CZ05、右リール13Rの図柄として上段から下段にかけて図柄RZ02〜図柄RZ00が透視窓16に表示されているか否かを判定する。そして、ステップS205の判定結果が肯定の場合、ステップS207の処理へと進む。
一方、ステップS205の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、初期表示パターンを透視窓16に表示させるように各リール13L,13C,13Rを回動させる(ステップS206)。ステップS206の処理において、初期表示パターンを表示させるために、回動させる必要のないリールがある場合には当該リールを回動させない。そして、ステップS206の処理を終えると、主制御用CPU40aは、ステップS207の処理へと進む。
ステップS207において主制御用CPU40aは、準備表示パターンを表示させるように各リール13L,13C,13Rを回動させる。本実施形態における準備表示パターンは、左リール13Lの図柄として上段から下段にかけて図柄LZ01〜図柄LZ20、中リール13Cの図柄として上段から下段にかけて図柄CZ19〜図柄CZ17、右リール13Rの図柄として上段から下段にかけて図柄RZ14〜図柄RZ12が透視窓16に表示される表示形態をいう。
その後、主制御用CPU40aは、フリーズ開始条件が成立したか否かを判定する(ステップS208)。ステップS208において主制御用CPU40aは、スタートレバー22からの制御信号を入力したか否かを判定する。ステップS208の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、スタートレバー22からの制御信号を入力するまで待機する。
そして、ステップS208の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、表示パターンを決定する(ステップS209)。ステップS209において主制御用CPU40aは、透視窓16にて表示させる特定表示パターンを、第1の特定表示パターン〜第6の特定表示パターンの中から決定する。ステップS209にて決定される特定表示パターンは、準備表示パターンに替わって透視窓16に表示される特定表示パターンとなる。そして、特定表示パターンは、準備表示パターンが表示された後に透視窓16に表示される。また、主制御用CPU40aは、特定表示パターンを決定すると、当該特定表示パターンを指示する特定表示指定コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。
本実施形態における第1の特定表示パターンは、左リール13Lの図柄として上段から下段にかけて図柄LZ05〜図柄LZ03、中リール13Cの図柄として上段から下段にかけて図柄CZ02〜図柄CZ00、右リール13Rの図柄として上段から下段にかけて図柄RZ18〜図柄RZ16が透視窓16に表示される表示形態をいう。このように、第1の特定表示パターンは、第1のチェリー停止目を含んで構成されている。また、第2の特定表示パターンは、左リール13Lの図柄として上段から下段にかけて図柄LZ04〜図柄LZ02、中リール13Cの図柄として上段から下段にかけて図柄CZ01〜図柄CZ20、右リール13Rの図柄として上段から下段にかけて図柄RZ17〜図柄RZ15が透視窓16に表示される表示形態をいう。このように、第2の特定表示パターンは、第2のチェリー停止目を含んで構成されている。
また、第3の特定表示パターンは、左リール13Lの図柄として上段から下段にかけて図柄LZ13〜図柄LZ11、中リール13Cの図柄として上段から下段にかけて図柄CZ10〜図柄CZ08、右リール13Rの図柄として上段から下段にかけて図柄RZ05〜図柄RZ03が透視窓16に表示される表示形態をいう。このように、第3の特定表示パターンは、スイカ停止目を含んで構成されている。また、第4の特定表示パターンは、左リール13Lの図柄として上段から下段にかけて図柄LZ19〜図柄LZ17、中リール13Cの図柄として上段から下段にかけて図柄CZ16〜図柄CZ14、右リール13Rの図柄として上段から下段にかけて図柄RZ11〜図柄RZ09が透視窓16に表示される表示形態をいう。このように、第4の特定表示パターンは、チャンス停止目を含んで構成されている。
また、第5の特定表示パターンは、左リール13Lの図柄として上段から下段にかけて図柄LZ16〜図柄LZ14、中リール13Cの図柄として上段から下段にかけて図柄CZ13〜CZ11、右リール13Rの図柄として上段から下段にかけて図柄RZ08〜RZ06が透視窓16に表示される表示形態をいう。また、第6の特定表示パターンは、左リール13Lの図柄として上段から下段にかけて図柄LZ10〜図柄LZ08、中リール13Cの図柄として上段から下段にかけて図柄CZ07〜図柄CZ05、右リール13Rの図柄として上段から下段にかけて図柄RZ02〜RZ00が透視窓16に表示される表示形態をいう。本実施形態では、第6の特定表示パターンと初期表示パターンは、同一の表示形態で定められている。また、第6の特定表示パターンは、特殊リプレイ停止目を含んで構成されている。
ステップS209の処理を終えると、主制御用CPU40aは、ステップS209にて決定した表示パターンを透視窓16に表示させるためにリールを回動させるためのリール13L,13C,13Rの回動コマ数を検索する(ステップS210)。
そして、主制御用CPU40aは、ステップS210での検索結果に基づき、フリーズ回動制御を行う(ステップS211)。ステップS211において主制御用CPU40aは、ステップS211での検索結果に基づきリール13L,13C,13Rを回動させて、ステップS209にて決定した表示パターンが透視窓16に表示されるように、リール13L,13C,13Rの回動を制御する。
その後、主制御用CPU40aは、フリーズ制御を継続して行うか否かを判定する(ステップS212)。ステップS212の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、再びステップS207の処理へと進み、フリーズ制御を継続して行う(有効化条件の成立を遅延させ続ける)。また、ステップS212の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、フリーズ制御が継続されることを示すフリーズ演出継続コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。
一方、ステップS212の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cにフリーズ終了フラグを設定する(ステップS213)。また、ステップS212の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、フリーズ制御が終了したことを示すフリーズ演出終了コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。続いて、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されているフリーズ実行フラグをクリアし(ステップS214)、フリーズ処理を終了する。
本実施形態において、準備表示パターンが基準となる表示パターンに相当し、第1の特定表示パターン〜第6の特定表示パターンが特定の表示パターンに相当する。また、第1の特定表示パターン〜第6の特定表示パターンのうち、第5の特定表示パターン以外の特定表示パターンが、賞が定められた図柄組み合わせを含んで構成される特定表示パターンであって、許容対象の図柄組み合わせを含んで構成される表示パターンに相当する。
ここで、図11に基づき、準備表示パターンが透視窓16に表示された場合に、他の位置で形成される表示パターンについて、説明する。以下の説明において、「図柄X個分後の位置」とは、通常の回動方向(変動ゲームにて当選情報抽選の抽選結果に基づく表示結果を表示させるための回動方向)へ図柄X個分、リールが回動した位置を意味する。
本実施形態のパチスロ10において、リール13L,13C,13Rには、準備表示パターンが透視窓16に表示された場合、他の位置にて第1の特定表示パターン〜第6の特定表示パターンが形成されるように、図柄が配列されている。
具体的に、透視窓16に準備表示パターンが表示される場合、当該準備表示パターンを基準に図柄4個分後の位置に第1の特定表示パターンが形成される。したがって、準備表示パターンが透視窓16に表示された後に第1の特定表示パターンを表示させる際には、リール13L,13C,13Rを同じ量だけ回動させれば、第1の特定表示パターンを表示させることが可能である。
また、透視窓16に準備表示パターンが表示される場合、当該準備表示パターンを基準に図柄3個分後の位置に第2の特定表示パターンが形成される。また、透視窓16に準備表示パターンが表示される場合、当該準備表示パターンを基準に図柄12個分後の位置に第3の特定表示パターンが形成される。
また、透視窓16に準備表示パターンが表示される場合、当該準備表示パターンを基準に図柄18個分後の位置に第4の特定表示パターンが形成される。また、透視窓16に準備表示パターンが表示される場合、当該準備表示パターンを基準に図柄15個分後の位置に第5の特定表示パターンが形成される。また、透視窓16に準備表示パターンが表示される場合、当該準備表示パターンを基準に図柄9個分後の位置に第6の特定表示パターンが形成される。
このように、準備表示パターンが透視窓16に表示された場合、他の位置では、第1の特定表示パターン〜第6の特定表示パターンが形成される。このため、準備表示パターンが透視窓16に表示された後に第1の特定表示パターン〜第6の特定表示パターンのうち何れを表示させる場合でも、リール13L,13C,13Rを各別に回動させなくても同じように(共通の回動量)だけ回動させれば、表示させたい特定表示パターンを透視窓16に表示させることが可能である。
同様に、第1の特定表示パターン〜第6の特定表示パターンが透視窓16に表示された場合、他の位置では準備表示パターンが形成される。このため、第1の特定表示パターン〜第6の特定表示パターンのうち何れの特定表示パターンが透視窓16に表示された後に準備表示パターンを表示させる場合、リール13L,13C,13Rを各別に回動させなくても同じように(共通の回動量)だけ回動させれば、準備表示パターンを透視窓16に表示させることが可能である。
因みに、本実施形態のパチスロ10では、前述したように、第6の特定表示パターンと初期表示パターンは、同一となっている。したがって、初期表示パターンが透視窓16に表示された場合、他の位置にて準備表示パターンが形成される。このため、初期表示パターンを表示させた後に準備表示パターンを表示させる場合、リール13L,13C,13Rを各別に回動させなくても同じように(共通の回動量)だけ回動させれば、準備表示パターンを透視窓16に表示させることが可能である。
次に、図12(a)〜(c)に基づき、フリーズ処理の制御内容と、開始操作が行われてから有効化条件が成立するまでの期間(時間)について、説明する。なお、「開始操作が行われてから有効化条件が成立するまでの期間(時間)」とは、ステップS15の判定結果が肯定となってからステップS22の判定結果が肯定となるまでの期間(時間)をいう。
図12(a)に示すように、ステップS205〜ステップS214の制御が行われない場合であって、ウェイト時間が既に経過している場合、開始操作が行われてから有効化条件が成立するまでの期間は、期間T1となる。因みに、ステップS205〜ステップS214の制御が行われない場合とは、ステップS201〜ステップS203の制御が行われる場合とステップS201とステップS204の制御のみが行われる場合の何れかである。
また、図12(b)に示すように、ステップS205〜ステップS214の制御が行われる場合、ステップS205〜ステップS214の制御に時間を要するため、開始操作が行われてから有効化条件が成立するまでの期間は、期間T1よりも長い期間T2となる。したがって、ステップS205〜ステップS214の制御が行われる場合には、ステップS205〜ステップS214の制御が行われない場合よりも、有効化条件の成立が遅延されることになる。
因みに、期間T2は、期間T1に最大のウェイト時間を加算した期間T3よりも長い期間となる。
つまり、図12(c)に示すように、ステップS205〜ステップS214の制御が行われない場合、開始操作が行われてから最大のウェイト時間が経過するまで有効化条件が成立しないような状況であっても、当該有効化条件が成立するまでの期間T3は、期間T2よりも短い期間となる。
このように、ステップS205〜ステップS214の制御が行われる場合、有効化条件が成立する時点は、ステップS205〜ステップS214の制御が行われない場合の期間T1及び期間T3よりも後の時点へと遅延される。
なお、本実施形態では、ステップS205〜ステップS214の制御が行われない場合、つまり、有効化条件の成立が遅延されないときの「有効化条件が成立するまでの期間(期間T1や期間T3)」が、所定期間に相当する。そして、フリーズ制御が行われる場合(つまり、有効化条件の成立が遅延される場合)、有効化条件の成立は、所定期間よりも遅延されることになる。また、有効化条件の成立が遅延されることは、有効化条件の成立が延長されることに相当する。また、有効化条件は、少なくとも所定期間に相当する期間T1の後に成立する。また、主制御用CPU40aは、所定期間の経過を契機として停止操作を受付け可能とするため、少なくとも所定期間が経過した後に停止操作を受付け可能とする。
本実施形態において、ステップS205〜ステップS214の制御を行うことにより、有効化条件の成立を遅延させる主制御用CPU40aが、遅延手段として機能する。また、ステップS205〜ステップS214の制御を行うことにより有効化条件の成立が遅延されることから、ステップS205〜ステップS214の制御は「遅延制御」に相当する。
また、本実施形態において、有効化条件の成立が遅延されているときに回動体としてのリールの回動を制御する主制御用CPU40aが、遅延中回動制御手段として機能する。また、有効化条件の成立が遅延されているときにリールの回動を制御するとともに、変動ゲームを行うためにリールの回動を制御する主制御用CPU40aが、回動制御手段として機能する。また、本実施形態において、特定の表示パターンに相当する特定表示パターンを決定する主制御用CPU40aが、遅延時表示決定手段として機能する。
なお、ステップS205〜ステップS214の制御が行われている間は、図8に示す遊技進行メイン処理の制御が進行しない。このようなことから、ステップS205〜ステップS214の制御が行われることにより、変動ゲームの進行が停滞されることになる。したがって、本実施形態において、ステップS205〜ステップS214の制御を行うことにより、変動ゲームの進行を停滞させる主制御用CPU40aが、停滞手段として機能する。また、ステップS205〜ステップS214の制御を行うことにより変動ゲームの進行が停滞されることから、ステップS205〜ステップS214の制御は「停滞制御」に相当する。また、本実施形態において、変動ゲームの進行が停滞されているときに回動体としてのリールの回動を制御する主制御用CPU40aが、停滞中回動制御手段として機能する。
次に、サブ制御用CPU41aがサブ制御プログラムに基づき実行する変動ゲームに係る処理について説明する。
サブ制御用CPU41aは、変動ゲーム開始コマンドや入賞指示コマンドの各種コマンドを入力すると、当該コマンドに指示される内容に基づいて各種演出を実行させるように演出表示装置14の表示内容、スピーカSpの音声出力態様、装飾ランプLaの発光態様を制御する。なお、サブ制御用CPU41aは、入賞指示コマンドを入力しない場合、賞が定められていない図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示されたことを把握する。また、サブ制御用CPU41aは、各リール13L,13C,13Rの停止状況も把握可能なことから、当該停止状況から賞が定められていない図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示されたことを把握できる。
また、サブ制御用CPU41aは、状態指示コマンドを入力すると、どのような内部制御状態であるかを示すサブ用状態情報をサブ制御用RAM41cに記憶する。また、サブ制御用CPU41aは、変動ゲーム開始コマンドを入力する毎に各種演出を行わせるための制御を行う。
また、サブ制御用CPU41aは、演出表示装置14の演出状態を制御する。
以下、非AT演出状態(通常演出状態と待機演出状態)及びAT演出状態における制御内容について、説明する。サブ制御用CPU41aは、以下に説明する各演出状態での制御を行う結果、図6に示す態様で演出状態を移行させるように制御する。
まず、通常演出状態における制御内容について説明する。
サブ制御用CPU41aは、通常演出状態の制御中、当選情報抽選の抽選結果及び入賞ラインL1上に停止表示された図柄組み合わせの指示に基づいて処理を行う。
サブ制御用CPU41aは、通常演出状態の制御中、第1のチェリー停止目、第2のチェリー停止目及びスイカ停止目のうち何れかの図柄組み合わせを表示させることが許容された場合、つまり、第11の当選情報、第12の当選情報及び第21の当選情報のうち何れかの当選情報に当選した場合、AT突入抽選を行う。AT突入抽選は、当選した当選情報に応じた当選確率の下で行われる。本実施形態のパチスロ10では、第11の当選情報又は第21の当選情報に当選した場合よりも、第12の当選情報に当選した場合の方が、AT突入抽選に当選し易くなっている。更に、本実施形態のパチスロ10では、第21の当選情報に当選した場合よりも、第11の当選情報に当選した場合の方が、AT突入抽選に当選し易くなっている。このように、第2のチェリー停止目が第1のチェリー停止目及びスイカ停止目よりも遊技者にとって有利であって、第1のチェリー停止目がスイカ停止目よりも遊技者にとって有利となるように優劣関係が定められている。
また、AT突入抽選では、当選する場合にAT演出状態に移行させることが決定される。なお、AT突入抽選に用いられる乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
そして、サブ制御用CPU41aは、AT抽選に当選する場合、AT演出状態への移行を決定していることを示すAT情報をサブ制御用RAM41cに設定する。なお、サブ制御用CPU41aは、AT演出状態が終了して通常演出状態へ移行することを契機に、AT情報をサブ制御用RAM41cから消去する。また、サブ制御用CPU41aは、通常演出状態の制御中、AT情報が記憶してAT演出状態への移行を決定すると、通常演出状態から待機演出状態へ移行させる制御を行う。
また、サブ制御用CPU41aは、通常演出状態の制御中、ストップボタン23Cやストップボタン23Rを最初に操作することを許容していない変動ゲームにて、ストップボタン23Cとストップボタン23Rのうち何れかのストップボタンが最初に操作された場合には、ペナルティを付与する。サブ制御用CPU41aは、ペナルティを付与することで、遊技者に不利益を生じさせる。本実施形態のパチスロ10においてペナルティが付与される場合、第11の当選情報や第12の当選情報、第21の当選情報に当選したときであってもAT突入抽選が行われない。なお、通常演出状態であっても、ナビ演出を行っているときにストップボタン23Cやストップボタン23Rが最初に操作された場合には、ペナルティが付与されないことが好ましい。
次に、待機演出状態における制御内容について説明する。
なお、待機演出状態は、AT情報の記憶契機となる事象が発生(例えば、AT突入抽選に当選)しなければ制御されない演出状態である。このため、待機演出状態の制御中は、サブ制御用RAM41cにAT情報が記憶されていることになる。
サブ制御用CPU41aは、待機演出状態の制御中、当選情報抽選の抽選結果及び入賞ラインL1上に停止表示された図柄組み合わせの指示に基づいて処理を行う。
サブ制御用CPU41aは、待機演出状態の制御中、特別リプレイ停止目を表示させることが許容された場合、つまり、第51の当選情報又は第52の当選情報に当選した場合、特別リプレイ停止目を停止表示させるためのストップボタンの操作順序(停止操作の順序)をナビゲートするナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。例えば、サブ制御用CPU41aは、待機演出状態の制御中、第51の当選情報の当選が指示された場合、3つのストップボタンのうちストップボタン23Cを最初に操作することを指示するナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。そして、サブ制御用CPU41aは、待機演出状態の制御中、特別リプレイ停止目の入賞が指示されると、待機演出状態からAT演出状態に移行させる制御を行う。
また、サブ制御用CPU41aは、待機演出状態の制御中、第32の当選情報〜第35の当選情報のうち何れかの当選情報の当選が指示された場合、ベル停止目を停止表示させるためのストップボタンの操作順序をナビゲートするナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。
次に、AT演出状態における制御内容について説明する。
サブ制御用CPU41aは、AT演出状態の制御中、当選情報抽選の抽選結果及び入賞ラインL1上に停止表示された図柄組み合わせの指示に基づいて処理を行う。
サブ制御用CPU41aは、AT演出状態の制御中、当該AT演出状態で行った変動ゲームの実行回数をサブ制御用RAM41cにてカウントする。サブ制御用CPU41aは、待機演出状態からAT演出状態へ移行させる際、サブ制御用RAM41cに継続回数を設定する。サブ制御用CPU41aは、AT演出状態で変動ゲームが行われる毎に継続回数を減算(−1)して、「0(零)」になるまで更新する。
また、サブ制御用CPU41aは、AT演出状態の制御中、継続回数が「0(零)」でないときに第32の当選情報〜第35の当選情報のうち何れかの当選情報に当選したことを指示される場合、ベル停止目を停止表示させるためのストップボタンの操作順序をナビゲートするナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。一方、サブ制御用CPU41aは、AT演出状態の制御中、継続回数が「0(零)」であるときに第32の当選情報〜第35の当選情報のうち何れかの当選情報に当選したことが指示される場合、ベル停止目を停止表示させるためのストップボタンの操作順序をナビゲートするナビ演出を実行させない。このように、本実施形態のAT演出状態では、ナビ演出が実行されることによって、ベル停止目が入賞ラインL1上に停止表示される確率が高くなる。
そして、サブ制御用CPU41aは、AT演出状態の制御中、第32の当選情報〜第35の当選情報のうち何れかの当選情報の当選したことを指示される場合であって、継続回数が「0(零)」であるときにベル停止目又は1枚役停止目の入賞が指示されない場合、AT演出状態から通常演出状態に移行させる制御を行う。因みに、サブ制御用CPU41aは、AT演出状態の制御中、第32の当選情報〜第35の当選情報のうち何れかの当選情報の当選したことを指示される場合であって、継続回数が「0(零)」でないときにベル停止目又は1枚役停止目の入賞が指示されない場合、AT演出状態を継続して制御する。
本実施形態のパチスロ10におけるAT演出状態では、継続回数を増加させる「上乗せ」が行われる場合がある。以下の説明において、継続回数を増加させることを「上乗せ」といい、継続回数を増加させる量(期間)、つまり、継続回数に加算する回数を「上乗せ回数」という。上乗せが行われることにより、有利遊技状態としてのAT演出状態の制御期間が延長されることになる。
サブ制御用CPU41aは、AT演出状態の制御中、第1のチェリー停止目、第2のチェリー停止目及びスイカ停止目のうち何れかを表示させることが許容された場合、上乗せを行うか否かとともに、上乗せを行う場合の上乗せ回数を決定するための上乗せ抽選を行う。
そして、サブ制御用CPU41aは、上乗せ抽選にて上乗せを行うことを決定する場合には、当該決定とともに決定された上乗せ回数を、サブ制御用RAM41cに記憶されている継続回数に加算する。因みに、本実施形態のパチスロ10では、AT突入抽選と同様、第2のチェリー停止目が第1のチェリー停止目及びスイカ停止目よりも遊技者にとって有利であって、第1のチェリー停止目がスイカ停止目よりも遊技者にとって有利となるように、上乗せが行われる確率や、上乗せ回数が決定される。
次に、主制御用CPU40aによるフリーズ制御に関連して、サブ制御用CPU41aが行う制御について説明する。
サブ制御用CPU41aは、第53の当選情報の当選が指示された場合であって、補助指示コマンドを入力する場合、特殊リプレイ停止目を停止表示させるためのストップボタンの操作順序をナビゲートするナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。因みに、サブ制御用CPU41aは、ペナルティを付与している状況において、補助指示コマンドを入力した場合には、特殊リプレイ停止目を停止表示させるためのナビ演出を実行させない。
また、サブ制御用CPU41aは、フリーズ演出開始コマンドを入力すると、フリーズ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。また、サブ制御用CPU41aは、フリーズ演出継続コマンドを入力すると、フリーズ演出を継続して実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。一方、サブ制御用CPU41aは、フリーズ演出終了コマンドを入力すると、フリーズ演出を終了するように演出表示装置14の表示内容を制御する。因みに、サブ制御用CPU41aは、ペナルティを付与している状況では、フリーズ演出に係る制御コマンド(主に、フリーズ演出開始コマンド)を入力しても、フリーズ演出を実行させない。
サブ制御用CPU41aは、通常演出状態の制御中、フリーズ演出開始コマンドを入力した場合、AT情報をサブ制御用RAM41cに設定する。このように、本実施形態のパチスロ10では、AT突入抽選に当選しなくても、AT情報が記憶される場合がある。また、サブ制御用CPU41aは、通常演出状態の制御中、フリーズ演出継続コマンドを入力した場合、特定表示指示コマンドで指示される特定表示パターンに基づき次にAT演出状態へ移行する際に継続回数に上乗せする回数を決定し、決定した回数を加算決定済回数としてサブ制御用RAM41cに記憶する。
また、サブ制御用CPU41aは、待機演出状態の制御中、フリーズ演出開始コマンドを入力した場合、特定表示指示コマンドで指示される特定表示パターンに基づき次にAT演出状態へ移行する際に継続回数に上乗せする回数を決定し、決定した回数を加算決定済回数としてサブ制御用RAM41cに記憶する。また、サブ制御用CPU41aは、待機演出状態の制御中、フリーズ演出継続コマンドを入力した場合、特定表示指示コマンドで指示される特定表示パターンに基づき次にAT演出状態へ移行する際に継続回数に上乗せする回数を決定し、決定した回数を加算決定済回数としてサブ制御用RAM41cに記憶する。
なお、サブ制御用CPU41aは、待機演出状態からAT演出状態へ移行させることに伴って継続回数を設定する際、サブ制御用RAM41cに加算決定済回数が記憶されているときは当該加算決定済回数を継続回数に加算する。
また、サブ制御用CPU41aは、AT演出状態の制御中、フリーズ演出開始コマンドを入力した場合、特定表示指示コマンドで指示される特定表示パターンに基づき上乗せ回数を決定し、決定した上乗せ回数をサブ制御用RAM41cに記憶されている継続回数に加算する。また、サブ制御用CPU41aは、AT演出状態の制御中、フリーズ演出継続コマンドを入力した場合、特定表示指示コマンドで指示される特定表示パターンに基づき上乗せ回数を決定し、決定した上乗せ回数をサブ制御用RAM41cに記憶されている継続回数に加算する。
このように、フリーズ制御が行われる(有効化条件の成立が遅延される)と、「AT情報が記憶される」や「上乗せが行われる」などの特典が、サブ制御用CPU41aによって付与される。したがって、本実施形態において、有効化条件の成立が遅延されたことを契機として特典を付与するサブ制御用CPU41aが、特典付与手段として機能する。
因みに、本実施形態においてサブ制御用CPU41aは、フリーズ演出開始コマンドやフリーズ演出継続コマンドの入力に伴って上乗せ回数を決定する際、特定表示指示コマンドで指示される特定表示パターンに含まれる許容対象の図柄組み合わせが有利な図柄組み合わせであるほど、上乗せ回数として多い回数を決定し易い。そして、許容対象の図柄組み合わせを含んで構成される特定表示パターンの優劣関係が許容対象となる図柄組み合わせの優劣関係と同一となるように、サブ制御用CPU41aは、上乗せ回数を決定する。
本実施形態のパチスロ10では、前述したように、特定表示パターンに含まれる許容対象の図柄組み合わせは、第1のチェリー停止目、第2のチェリー停止目、スイカ停止目、チャンス停止目、特殊リプレイ停止目である。これら許容対象の図柄組み合わせにおいて、特殊リプレイ停止目はフリーズ制御が行われる際に停止表示される図柄組み合わせであることから、第1のチェリー停止目、第2のチェリー停止目及びスイカ停止目よりも有利な図柄組み合わせに定められる。また、特殊リプレイ停止目以外の図柄組み合わせのうち、AT突入抽選や上乗せの契機となる第1のチェリー停止目、第2のチェリー停止目及びスイカ停止目は、チャンス停止目よりも有利な図柄組み合わせに定められる。更に、第1のチェリー停止目、第2のチェリー停止目及びスイカ停止目の中では、AT突入抽選の当選確率や上乗せが行われる確率、上乗せ回数が有利となる順(第2のチェリー停止目、第1のチェリー停止目、スイカ停止目の順)に、有利な図柄組み合わせに定められる。したがって、特定表示パターンに含まれる許容対象の図柄組み合わせは、特殊リプレイ停止目、第2のチェリー停止目、第1のチェリー停止目、スイカ停止目、チャンス停止目の順に有利となるように、優劣関係が定められている。そして、第5の特定表示パターンを除く特定表示パターンの優劣関係は、第6の特定表示パターン、第2の特定表示パターン、第1の特定表示パターン、第3の特定表示パターン、第4の特定表示パターンの順に有利となるように、優劣関係が定められている。
このため、例えば、サブ制御用CPU41aは、フリーズ演出開始コマンドやフリーズ演出継続コマンドの入力に伴って上乗せ回数を決定する際、第1の特定表示パターンが指示される場合よりも、第2の特定表示パターンが指示される場合の方が、上乗せ回数として多い回数を決定し易い。
なお、本実施形態においてサブ制御用CPU41aは、フリーズ演出開始コマンドやフリーズ演出継続コマンドの入力に伴って上乗せ回数を決定する際、はずれ停止目を含んで構成される第5の特定表示パターンが指示される場合には、上乗せ回数として「0(零)」よりも多い回数を決定しない(つまり、上乗せを行わない)。
ここで、図13(a)〜(i)に基づき、本実施形態のパチスロ10において、フリーズ制御が行われるときの透視窓16の表示内容について説明する。
図13(a)に示すように、特殊リプレイ停止目が入賞ラインL1上に停止表示され、透視窓16に初期表示パターンが表示されているときにスタートレバー22が操作され、フリーズ制御が行われたとする。
この場合、図13(d)に示すように、リール13L,13C,13Rが回動して、透視窓16に表示されていた初期表示パターンに替わって準備表示パターンが透視窓16に表示される。
一方、図13(b)に示すように、通常リプレイ停止目が入賞ラインL1上に停止表示され、透視窓16に初期表示パターンが表示されていないときにスタートレバー22が操作され、フリーズ制御が行われたとする。
この場合、図13(c),(d)に示すように、リール13L,13C,13Rが回動して、透視窓16に初期表示パターンが一旦表示された後、当該初期表示パターンに替わって準備表示パターンが透視窓16に表示される。
そして、図13(e),(f)に示すように、フリーズ制御が行われているときに透視窓16に準備表示パターンが表示された後、特定表示パターンとして第2の特定表示パターンが決定されている際には、リール13L,13C,13Rが回動して、透視窓16に第2の特定表示パターンが表示される。このように準備表示パターンに替わって第2の特定表示パターンを表示される際、リール13L,13C,13Rは、図柄3個分だけ回動(通常方向へ回動)する。すなわち、リール13L,13C,13Rは同じ量(図柄3個分)だけ回動する。
その後、図13(g),(h)に示すように、フリーズ制御が継続して行われる場合には、再びリール13L,13C,13Rを回動され、透視窓16には第2の特定表示パターンに替わって準備表示パターンが再び表示される。
その後、図13(i)に示すように、特定表示パターンとして決められた特定表示パターンを表示させるために、リール13L,13C,13Rが回動する。例えば、第6の特定表示パターンが特定表示パターンとして決定されている場合、リール13L,13C,13Rを図柄9個分だけ回動されて、透視窓16には、準備表示パターンに替わって第6の特定表示パターンが表示される。
本実施形態のパチスロ10では、フリーズ制御が行われた後、基点から一部のリールが回動する速度が定速(所定の速度)に達するまでに要する時間と、前記基点から他のリールが回動する速度が定速に達するまでの要する時間と、が相違するようにリール13L,13C,13Rが回動する。具体的に、本実施形態では、一部のリールの回動を開始させるタイミングと他のリールを回動させるタイミングを相違させることで、基点から一部のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間と、前記基点他のリールが回動する速度が定速に達するまでの要する時間と、を相違させる。なお、基点とは、リールが回動する速度が定速に達するよりも前の時点をいう。
本実施形態のパチスロ10では、遊技進行メイン処理における回動開始処理(ステップS21)にて、リール13L,13C,13Rの回動を開始させる制御が行われる。因みに、回動開始処理によるリール13L,13C,13Rの回動は、変動ゲームを行うための回動に相当し、当選情報抽選の抽選結果に基づく図柄組み合わせを停止表示させるための回動に相当する。
ここで、図14に基づき、遊技進行メイン処理にて行われる回動開始処理(ステップS21)について説明する。
回動開始処理において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cにフリーズ終了フラグが設定されているか否かを判定する(ステップS301)。つまり、ステップS301において主制御用CPU40aは、フリーズ制御が行われた後であるか否かを判定する。そして、ステップS301の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、各ステッピングモータに制御信号を出力してリール13L,13C,13Rの回動を開始させる(ステップS302)。ステップS302において主制御用CPU40aは、リール13L,13C,13Rの回動を同時に開始させるように制御する。そして、ステップS302の処理を終えると、主制御用CPU40aは、回動開始処理を終了する。
一方、ステップS301の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、第1のリールに対応するステッピングモータに制御信号を出力して、第1のリールの回動を開始させる(ステップS303)。本実施形態では、第1のリールを右リール13Rとし、第2のリールを中リール13C、第3のリールを左リール13Lとしている。このため、ステップS303において主制御用CPU40aは、右リール13Rに対応するステッピングモータに制御信号を出力して、右リール13Rの回動を開始させる。
続いて、主制御用CPU40aは、ランダム立上制御用乱数の値を取得する(ステップS304)。なお、ランダム立上制御用乱数の値は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。ランダム立上制御用乱数は、待機タイマを設定するために用いる乱数である。また、ランダム立上制御用乱数の値を取得すると、主制御用CPU40aは、取得したランダム立上制御用乱数の値に基づき待機タイマに時間を設定する(ステップS305)。
そして、ステップS305の処理を終えると、主制御用CPU40aは、待機タイマに設定した時間が経過したか否かを判定する(ステップS306)。ステップS306の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、待機タイマに設定した時間が経過するまで、つまり、ステップS306の判定結果が肯定となるまで待機する。
また、待機タイマに設定した時間の経過後、主制御用CPU40aは、対象となるリールの回動を開始させる(ステップS307)。ステップS307において主制御用CPU40aは、第2のリールとした中リール13Cの回動を開始させていない場合には、中リール13Cに対応するステッピングモータに制御信号を出力して、中リール13Cの回動を開始させる。一方、ステップS307において主制御用CPU40aは、既に第2のリールの回動を開始させている場合、第3のリールとした左リール13Lに対応するステッピングモータに制御信号を出力して、左リール13Lの回動を開始させる。なお、本実施形態において主制御用CPU40aは、第1のリール〜第3のリールの回動を開始させる際、同じ加速度でリールの回動を加速させる。
そして、ステップS307の処理を終えると、主制御用CPU40aは、全てのリール13L,13C,13Rの回動を開始させたか否かを判定する(ステップS308)。ステップS308の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS304の処理へと進む。
一方、ステップS308の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、有効待機タイマ用乱数の値を取得する(ステップS309)。続いて、主制御用CPU40aは、有効待機タイマに時間を設定する(ステップS310)。ステップS310において主制御用CPU40aは、有効待機タイマ用乱数の値に基づき有効待機タイマに設定する時間を決定し、当該時間を有効待機タイマに設定する。
その後、主制御用CPU40aは、有効待機タイマに設定した時間が経過したか否かを判定する(ステップS311)。ステップS311の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、有効待機タイマに設定した時間が経過するまで、つまり、ステップS311の判定結果が肯定となるまで待機する。
そして、有効待機タイマに設定した時間の経過後、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに設定されているフリーズ終了フラグをクリアし(ステップS312)、回動開始処理を終了する。
ここで、図15に基づき、フリーズ制御が行われた後に本実施形態の回動開始処理によってリール13L,13C,13Rが回動される場合の各リールの回動態様(動作態様)について、説明する。
図15に示すように、回動開始処理のステップS303にて第1のリールの回動を開始させる制御が行われると、タイミングt11から第1のリールの回動が開始する。そして、所定の加速度で第1のリールが加速して、タイミングt21にて第1のリールが回動する速度が定速に達する。
また、第1のリールの回動が開始してから1回目の待機タイマに設定された時間が経過するタイミングt12から、第2のリールの回動が開始する。そして、第1のリールと同様、所定の加速度で第2のリールが加速して、タイミングt22にて第2のリールが回動する速度が定速に達する。
第2のリールが回動する速度が定速に達するタイミングは、第1のリールが回動する速度が定速に達するタイミングよりも遅いタイミングとなる。そして、リールが回動する速度が定速に達するよりも前の基点tXから、第1のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間T11と、第2のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間T12と、が相違する。
更に、第2のリールの回動が開始してから2回目の待機タイマに設定された時間が経過するタイミングt13から、第3のリールの回動が開始する。そして、第1のリール及び第2のリールと同様、所定の加速度で第3のリールが加速して、タイミングt23にて第3のリールが回動する速度が定速に達する。
第3のリールが回動する速度が定速に達するタイミングは、第1のリールが回動する速度が定速に達するタイミングよりも遅いタイミングとなる。そして、リールが回動する速度が定速に達するタイミングよりも前の基点tXから、第1のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間T11と、第3のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間T13と、が相違する。
同様に、第3のリールが回動する速度が定速に達するタイミングは、第2のリールが回動する速度が定速に達するタイミングよりも遅いタイミングとなる。そして、リールが回動する速度が定速に達するよりも前の基点tXから、第2のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間T12と、第3のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間T13と、が相違する。
このように、リールが回動を開始するタイミングを相違させることによって、リールが回動する速度が定速に達するタイミングが相違する。そして、リールが回動する速度が定速に達するよりも前の基点から各リールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間が相違する。
以上、詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)基準表示パターン(基準となる表示パターン)が表示部としての透視窓16に表示されるときに、他の位置にて特定表示パターン(特定の表示パターン)が形成されるように、回動体としてのリールに図柄が配列されている。このため、フリーズ制御が行われているとき(有効化条件の成立が遅延されているとき)に、基準表示パターンが表示された後に特定表示パターンを透視窓16に表示する際、主制御用CPU40aは、他の位置で既に形成されている特定表示パターンが透視窓16で表示されるようにリールを同じ量だけ回動させる制御を行うだけでよい。
したがって、表示させる特定表示パターンに向けて各リール13L,13C,13Rをそれぞれどれだけ回動させるかについて検索して特定する制御や、各リール13L,13C,13Rを異なる量だけ回動させる制御を行わなくても、表示させる特定表示パターンに向けて同じ量だけリールを回動させればよい。このため、制御を簡素化したり、制御負担を軽減したりできる。
(2)許容対象の図柄組み合わせを含む特定の表示パターンが、フリーズ制御が行われているとき(有効化条件の成立が遅延されているとき)にも表示部としての透視窓16に表示されるように構成することで、制御情報を共有することも可能となるため、制御負担の軽減が可能となる。
更に、フリーズ制御が行われているときにも、許容対象の図柄組み合わせが透視窓16に表示されることで、遊技者を驚かせるとともに、遊技者の興味を惹くことができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(3)特定表示パターン(特定の表示パターン)に含まれる許容対象の図柄組み合わせの優劣関係と同じ優劣関係の下で、特定表示パターンが表示される。このため、フリーズ制御が行われているか否か(有効化条件の成立が遅延されているか否か)に応じて優劣関係を変更することなく、表示部としての透視窓16の表示内容を制御することが可能となるため、制御負担の軽減が可能となる。
更に、フリーズ制御が行われているときも、フリーズ制御が行われていないとき(変動ゲームを行っているとき)と同じ感覚の下で、優劣を判断することが可能であるため、有利であるか否かを判断し易く、透視窓16の表示内容に注目させることができ、効果的にフリーズ制御が行われるときを楽しませることができる。
(4)フリーズ制御が行われているとき(有効化条件の成立が遅延されているとき)に、何度も特定表示パターン(特定の表示パターン)が表示される場合であっても、表示させる特定表示パターンに向けて同じ量だけリールを回動させればよいため、制御を簡素化したり、制御負担を軽減したりできる。また、フリーズ制御が行われているとき、特定表示パターン(特定の表示パターン)が何度も表示させることで、遊技者を楽しませることができる。
特に、フリーズ制御が行われているときに特定表示パターンが表示されることが特典の付与契機としているため、特定表示パターンが何度表示されるかについて注目させて、遊技を楽しませることができる。
(5)フリーズ制御が行われた後(有効化条件の成立が遅延された後)、リールが回動する速度が定速(所定の速度)に達するよりも前の基点から一部のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間と、前記基点から他のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間と、が相違するように、回動体としてのリールの回動が制御される。このため、全ての回動体が回動する速度が定速に達する時点において、表示部としての透視窓16にて変動表示される図柄を、フリーズ制御後における透視窓16の表示内容から推測し難くすることができ、各リールの回動を停止させるための操作のタイミングを幇助してしまうような状況を抑制することができる。
(6)フリーズ制御が行われた後(有効化条件の成立が遅延された後)、回動体としてのリールの回動を開始させるタイミングを相違させることで、前記基点から一部のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間と、前記基点から他のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間と、が相違させた。これにより、各リールの回動を停止させるための操作(停止操作)のタイミングを幇助してしまうような状況を抑制することができる。それとともに、リールが回動を開始するタイミングが相違することを遊技者に認識させることで、特定の表示内容(例えば、フリーズ制御が行われた後の表示内容)が形成された状態で各リール13L,13C,13Rが回動していないことを把握させ易い。
(7)フリーズ制御が行われた後(有効化条件の成立が遅延された後)、回動体としてのリールが回動する速度が定速に達するまでは、有効化条件が成立しないため、停止操作を行うことができない。このように、リールの回動が開始してから各リールの回動を停止させるための停止操作が受付可能となるまでに時間を要するため、リールが回動を開始して短時間で停止操作が可能となる場合よりも、各リールの回動を停止させるための操作のタイミングを幇助してしまうような状況を抑制し易い。
(8)有効待機タイマに時間を設定することにより、有効化条件が成立するタイミング、つまり、停止操作が可能となるタイミングを遅らせることができるため、フリーズ制御が行われたことやフリーズ制御が終了したことを認識させ易くすることができる。
(9)有効待機タイマに設定される時間が、有効待機タイマ用乱数によって抽選で決められるため、有効化条件が成立するまでの時間が様々になる。これにより、有効待機タイマに時間を設定することによって、停止操作が可能となるまでの時間を推測し難くでき、各リールの回動を停止させるための操作のタイミングを幇助してしまうような状況を抑制し易い。
(第2実施形態)
次に、遊技機の第2実施形態を図16及び図17にしたがって説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して、その詳細な説明及び図面は省略する。
第2実施形態では、一部のリールが回動する加速度と他のリールが回動する加速度を相違させることで、基点から一部のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間と、前記基点他のリールが回動する速度が定速に達するまでの要する時間と、を相違させる。なお、基点とは、リールが回動する速度が定速に達するよりも前の時点をいう。
第2実施形態における回動開始処理では、第1実施形態の回動開始処理とは異なる制御が行われる。具体的に、第2実施形態における回動開始処理では、第1実施形態における回動開始処理のステップS303〜ステップS308の処理の代わりに、後述するステップS401〜ステップS405の処理を行う。
以下、図16に基づき、本実施形態における回動開始処理のステップS401〜ステップS405の処理について説明する。
本実施形態の回動開始処理において主制御用CPU40aは、ステップS301の判定結果が肯定の場合、加速度決定用乱数の値を取得する(ステップS401)。続いて、主制御用CPU40aは、第1の加速度で回動させるリールを抽選で決定する(ステップS402)。ステップS402において主制御用CPU40aは、加速度決定用乱数の値に基づき、3つのリールの中から第1回速度で回動させるリールを決定する。
ステップS402の処理を終えた主制御用CPU40aは、第2の加速度で回動させるリールを抽選で決定する(ステップS403)。ステップS403において主制御用CPU40aは、加速度決定用乱数の値に基づき、ステップS402にて第1の加速度で回動させるリールとして決定したリールを除くリールの中から、第2の加速度で回動させるリールを決定する。
続いて、ステップS403の処理を終えた主制御用CPU40aは、第3の加速度で回動させるリールを決定する(ステップS404)。本実施形態においてリールは3つであることから、ステップS404において主制御用CPU40aは、第1の加速度で回動させるリールと第2の加速度で回動させるリール以外の残り1つのリールを、第3の加速度で回動させるリールとして決定する。
その後、主制御用CPU40aは、各加速度でリール13L,13C,13Rを加速させて、回動を開始させる(ステップS405)。そして、ステップS405の処理を終えると、主制御用CPU40aは、ステップS309の処理へと進む。
本実施形態において、第1の加速度、第2の加速度及び第3の加速度は、それぞれ相違している。そして、第1の加速度は、第2の加速度よりも大きい。また、第2の加速度は、第3の加速度よりも大きい。なお、「加速度が大きい」とは、リールの回動が開始してから当該リールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間が短いことに相当する。
ここで、図17に基づき、フリーズ制御が行われた後に本実施形態の回動開始処理によってリール13L,13C,13Rが回動される場合の各リールの回動態様(動作態様)について、説明する。
なお、第1の加速度で回動させるリールを第1のリールとし、第2の加速度で回動させるリールが第2のリールとし、第3の加速度で回動させるリールとすることが決定されたものとする。
リール13L,13C,13Rの回動は、タイミングt31から開始する。そして、タイミングt31から第1のリールが第1の加速度で加速して、タイミングt41にて第1のリールが回動する速度が定速に達する。
また、タイミングt31から第2のリールが第2の加速度で加速して、タイミングt42にて第2のリールが回動する速度が定速に達する。
なお、第2の加速度は第1の加速度よりも小さいため、リールの回動が第1の加速度で加速する場合よりも第2の加速度で加速する場合の方が、リールが回動する速度が定速に達するまでの時間が長くなる。そして、リールが回動する速度が定速に達するよりも前の基点tXから、第1のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間T21と、第2のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間T22と、が相違する。
また、タイミングt31から第3のリールが第3の加速度で加速して、タイミングt43にて第3のリールが回動する速度が定速に達する。
なお、第3の加速度は第1の加速度よりも小さいため、リールの回動が第1の加速度で加速する場合よりも第3の加速度で加速する場合の方が、リールが回動する速度が定速に達するまでの時間が長くなる。そして、リールが回動する速度が定速に達するタイミングよりも前の基点tXから、第1のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間T21と、第3のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間T23と、が相違する。
同様に、第3の加速度は第2の加速度よりも小さいため、リールの回動が第2の加速度で加速する場合よりも第3の加速度で加速する場合の方が、リールが回動する速度が定速に達するまでの時間が長くなる。そして、リールが回動する速度が定速に達するよりも前の基点tXから、第2のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間T22と、第3のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間T23と、が相違する。
このように、リールが回動する加速度を相違させることによって、リールが回動する速度が定速に達するタイミングが相違する。そして、リールが回動する速度が定速に達するよりも前の基点から各リールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間が相違する。
以下、詳述したように、本実施形態は、第1実施形態の効果(1)〜(5)及び(7)〜(9)に加え、以下の効果を有する。
(10)フリーズ制御が行われた後(有効化条件の成立が遅延された後)、回動体としてのリールが回動する加速度を相違させることで、前記基点から一部のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間と、前記基点から他のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間と、が相違させた。これにより、各リールの回動を停止させるための操作(停止操作)のタイミングを幇助してしまうような状況を抑制することができる。それとともに、各リールが回動する加速度の違いを遊技者に認識させることで、特定の表示内容(例えば、フリーズ制御が行われた後の表示内容)が形成された状態で各リール13L,13C,13Rが回動していないことを把握させ易い。
(11)第1の加速度で加速して回動するリール、第2の加速度で加速して回動するリール及び第3の加速度で加速して回動するリールは、その都度、抽選によって決定されるため、例えば、今回第1の加速度で加速して回動されたリールとは異なるリールが次回第1の加速度で加速して回動される場合がある。このため、停止操作のタイミングを幇助してしまうような状況をより抑制し易くできる。
(第3実施形態)
次に、遊技機の第3実施形態を図18及び図19にしたがって説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して、その詳細な説明及び図面は省略する。
第3実施形態のパチスロ10では、フリーズ制御が行われているとき、つまり、有効化条件の成立が遅延されたときに特定表示パターンが表示された際は、特定表示パターンとは異なる表示パターンを透視窓16に表示させた後にリールが回動する。
第3実施形態における回動開始処理では、第1実施形態の回動開始処理とは異なる制御が行われる。具体的に、第3実施形態における回動開始処理では、第1実施形態における回動開始処理のステップS303〜ステップS308の処理の代わりに、後述するステップS501〜ステップS504の処理を行う。
また、第3実施形態では、図10に示すフリーズ処理のステップS204の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aによって、主制御用RAM40cに最終停止位置データを記憶する。最終停止位置データは、透視窓16の表示内容を特定可能な情報である。したがって、ステップS204の判定結果が肯定となる状況において、透視窓16の表示内容は、前回の変動ゲームにて導出された図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示されている表示内容に相当する。
以下、図18に基づき、本実施形態における回動開始処理のステップS501〜ステップS504の処理について説明する。
本実施形態の回動開始処理において主制御用CPU40aは、ステップS301の判定結果が肯定の場合、主制御用RAM40cに記憶されている最終停止位置データを読み出す(ステップS501)。
続いて、主制御用CPU40aは、最終停止位置データから表示内容を透視窓16に表示させるための各リール13L,13C,13Rの回動量を検索する(ステップS502)。そして、主制御用CPU40aは、ステップS502での検索結果に基づき、リール13L,13C,13Rを回動させる(ステップS503)。ステップS503にて透視窓16に表示される表示内容は、前回の変動ゲームにて停止操作によって停止表示された図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示された図柄組み合わせに相当する。
そして、ステップS503の処理を終えると、主制御用CPU40aは、リール13L,13C,13Rを加速させて、回動を開始させる(ステップS504)。そして、ステップS504の処理を終えると、主制御用CPU40aは、ステップS309の処理へと進む。
ここで、図19(a)〜(h)に基づき、フリーズ制御が行われる際の透視窓16の表示内容について、説明する。
本実施形態のパチスロ10では、第53の当選情報に当選した変動ゲームの次の変動ゲームを開始するための開始操作が行われた後、フリーズ制御が行われる。したがって、フリーズ制御が行われる際、入賞ラインL1上には特殊リプレイ停止目又は通常リプレイ停止目が停止表示されている。
図19(a),(b)に示すように、前回の変動ゲームにて入賞ラインL1上に特殊リプレイ停止目が停止表示されている場合に、開始操作の後にフリーズ制御が行われ、当該フリーズ制御にて最終的に第5の特定表示パターンが透視窓16に表示されたものとする。
この場合、図19(c),(d)に示すように、リール13L,13C,13Rが回動して、第5の特定表示パターンとは異なる表示パターンが透視窓16に表示される。このとき、透視窓16では、フリーズ制御が行われる直前の変動ゲームの終了に伴って停止表示された特殊リプレイ停止目を含む表示パターンが表示される。その後、リール13L,13C,13Rが回動する。
また、図19(e),(f)に示すように、前回の変動ゲームにて入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示されている場合に、開始操作の後にフリーズ制御が行われ、当該フリーズ制御にて最終的に第5の特定表示パターンが透視窓16に表示されたものとする。
この場合、図19(g),(h)に示すように、リール13L,13C,13Rが回動して、第5の特定表示パターンとは異なる表示パターンが透視窓16に表示される。このとき、透視窓16では、フリーズ制御が行われる直前の変動ゲームの終了に伴って停止表示された通常リプレイ停止目を含む表示パターンが表示される。その後、リール13L,13C,13Rが回動する。
以下、詳述したように、本実施形態は、第1実施形態の効果(1)〜(4)及び(7)〜(9)に加え、以下の効果を有する。
(12)フリーズ制御が行われているとき(有効化条件の成立が遅延されているとき)に回動体としてのリールが回動して特定表示パターン(特定の表示パターン)が表示された後には、当該特定表示パターンとは別の表示パターンが、表示部としての透視窓16に表示された後、リールが回動する。このため、内部的な制御により表示された特定表示パターンによってリールの回動を停止させるための操作のタイミングを幇助してしまう状況を抑制することができる。
(13)フリーズ制御が行われているとき(有効化条件の成立が遅延されているとき)に表示部としての透視窓16に表示された特定表示パターンが表示された後、フリーズ制御が行われる直前の変動ゲームの終了に伴って停止表示された図柄組み合わせを含む表示パターンが表示される。この特定表示パターンとは別の表示パターンは、遊技者によって停止表示された表示パターンなので、内部的な制御によって表示される表示内容ではないため、内部的な制御により表示された特定表示パターンによってリールの回動を停止させるための操作のタイミングを幇助してしまう状況を抑制することができる。
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記実施形態の遊技進行メイン処理において、フリーズ実行フラグが設定されているか否かにかかわらず、ウェイト時間が経過したか否かの判定(ステップS18)を行うように構成してもよい。この場合、ステップS17の判定処理を省き、ステップS16の処理を終えた後、ステップS18の処理を行うように構成することができる。
・上記実施形態において、フリーズ制御において、初期表示パターンと同じ表示内容となる第6の特定表示パターンが透視窓16に表示される場合には、フリーズ制御を継続することが決定される(ステップS212の判定結果が肯定)ように構成してもよい。このように構成する場合、透視窓16に第6の特定表示パターンが表示された場合、初期表示パターンが表示されたように見せることができ、再びフリーズ制御が開始されたかのように見せて、恰もフリーズ制御が複数回行われたかのように思わせて、遊技者を楽しませることができる。
・上記実施形態のフリーズ処理におけるステップS206にて、初期表示パターンを表示させるために回動させる必要のないリールがある場合であっても、当該リールを回動させるように構成してもよい。
・上記実施形態において、AT推測フラグが設定されているか否かに応じて、内部抽選処理におけるステップS103の判定結果が肯定となる確率、つまり、フリーズ制御を行うことが決定される確率を変更しなくてもよい。また、上記実施形態において、AT推測フラグが設定されていないときには、AT推測フラグが設定されているときよりも高い確率でフリーズ制御を行うことが決定されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、許容対象の図柄組み合わせに相当する賞が定められた図柄組み合わせの優劣関係を変更してもよいし、賞が定められた図柄組み合わせに優劣関係を定めなくてもよい。
・上記実施形態において、特定の表示パターンに相当する特定表示パターンの優劣関係を変更してもよいし、特定表示パターンに優劣関係を定めなくてもよい。
・上記実施形態において、特定の表示パターンに相当する特定表示パターンの優劣関係と、許容対象の図柄組み合わせに相当する賞が定められた図柄組み合わせの優劣関係と、を異ならせてもよい。このように構成する場合、有効化条件の成立が遅延されているか否かによって、見た目上の優劣関係が異なるため、有効化条件の成立が遅延されているか否かによって遊技者が期待する透視窓16の表示内容が変更される遊技性の下、遊技者を楽しませることができる。
・上記実施形態において、第1のリール、第2のリール、第3のリールとするリール13L,13C,13Rを変更してもよい。例えば、第1のリールを左リール13L、第2のリールを中リール13C、第3のリールを右リール13Rとしてもよい。また、第2のリールを左リール13Lや右リール13Rとしてもよい。
・上記実施形態の回動開始処理において、フリーズ制御が行われなかった場合にはステップS301とステップS302の処理のみが行われる一方、フリーズ制御が行われた場合にはステップS301及びステップS303〜ステップS311の処理が行われる。したがって、ステップS303〜ステップS311の処理を行うことでも有効化条件の成立が遅延されているともいえるため、ステップS303〜ステップS311の処理も有効化条件の成立を遅延させる制御の一部とすることもできる。
・上記実施形態において、フリーズ制御が行われているときに初期表示パターンを表示させた後に基準表示パターンを表示するように構成しなくてもよい。このように構成する場合、初期表示パターンが基準となる表示パターンとなる。つまり、基準となる表示パターンはフリーズ制御が行われているときに透視窓16に表示される表示パターンでなくても、フリーズ制御が行われる前に透視窓16に表示される表示パターンであってもよい。
・上記実施形態において、フリーズ制御が行われているときに特定表示パターンが表示され得る回数が1回であってもよい。
・上記実施形態において、特定表示パターンの全てに賞が定められた図柄組み合わせが含まれるように構成されていてもよいし、特定表示パターンには賞が定められた図柄組み合わせが含まれないように構成してもよい。
・上記実施形態において、ステップS25の判定結果が否定の場合、ステップS22の処理へ進むように構成してもよい。このように構成する場合、ステップS22では、回動させている全てのリール(停止させたリールは除く)が回動する速度が定速に達しているか否かを判定する。更に、このように構成する場合、ステップS22の判定結果が最初に肯定判定となることが、有効化条件の成立に相当する。
・上記第1実施形態において、第2実施形態と同様、リールが回動する加速度を異ならせてもよい。このように構成する場合であっても、リールが回動する速度が定速に達するよりも前の基点から一部のリールが定速に達するまでの時間と、前記基点から他のリールが定速に達するまでの時間と、を相違させることができる。このように構成する場合、リールの回動を停止させるための操作のタイミングを幇助してしまうような状況をより抑制することができる。
例えば、図20に示すように、3つのリールのうち、第1のリールの回動を最も早いタイミングで開始させ、2番目に第2のリール、最後に第3のリールの回動を開始させたとする。更に、第3のリールを最も大きい加速度で回動させ、2番目に大きい加速度で第1のリールを回動させ、最も小さい加速度で回動させたとする。このように構成した場合、第2のリールと第3のリールが回動する速度が定速に達するタイミングが同一のタイミングt52であったとしても、第1のリールが回動する速度が定速に達するタイミングt51とは相違する。したがって、リールが回動する速度が定速に達するよりも前の基点tXから、第1のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間T31と、第2のリール又は第3のリールが回動する速度が定速に達するまでに要する時間T32と、が相違する。また、たとえ複数のリールが回動する速度が定速に達するタイミングが同一のタイミングとなっても、リールが回動を開始するタイミング及びリール回動する加速度を相違させることで、特定の表示内容が形成された状態で各リールが回動しているように思わせ難くできる。
・上記第1実施形態において、全てのリールが回動を開始するタイミングを相違させなくても、少なくとも一部のリールが回動を開始するタイミングが他のリールが回動を開始するタイミングと相違すればよい。
・上記第1実施形態において、第1のリール、第2のリール及び第3のリールのうち少なくとも一部のリールが変更され得るように構成してもよい。例えば、第1のリールとなるリールを抽選で決定した後、第2のリール及び第3のリールとなるリールを抽選で決定するように構成してもよい。このように構成する場合、回動体としてのリールを停止させるための操作のタイミングを幇助してしまうような状況を抑制することができる。
・上記第2実施形態において、全てのリールが回動する加速度を相違させなくても、少なくとも一部のリールが回動する加速度が他のリールが回動する加速度と相違すればよい。
・上記第2実施形態において、第2の加速度で回動させるリールを決定する際に、第1の加速度で回動させるリールを決定する際に用いた加速度決定用乱数の値を用いたが、別の加速度決定用乱数の値を用いてもよい。例えば、ステップS402の処理を終えた後、再び加速度決定用乱数の値を取得し、当該加速度決定用乱数の値に基づいて第2の加速度で回動させるリールを決定するように構成してもよい。
・上記第2実施形態において、第1の加速度で回動させるリール、第2の加速度で回動させるリール及び第3の加速度で回動させるリールを特定可能な加速度パターンを主制御用ROM40bに記憶するように構成してもよい。そして、加速度決定用乱数の値に基づき加速度パターンを決定することで、第1の加速度で回動させるリール、第2の加速度で回動させるリール及び第3の加速度で回動させるリールが決まるように構成してもよい。
・上記第2実施形態において、各加速度で回動させるリールは予め決められていてもよい。例えば、抽選を行わず、第1のリールは第1の加速度で回動させ、第2のリールは第2の加速度で回動させ、第3のリールは第3の加速度で回動させるように構成してもよい。
・上記第3実施形態において、フリーズ制御が行われているときに特定表示パターンが表示された後に透視窓16に表示させる前記特別表示パターンとは別の表示パターンは、直前の変動ゲームにて表示された図柄組み合わせを含む表示パターンでなくてもよい。例えば、フリーズ制御が行われているときに特定表示パターンが表示された後に、当該特定表示パターンとは別の表示パターンの中から抽選で決定された表示パターンが透視窓16に表示されるように構成してもよい。
・上記第3実施形態において、フリーズ制御が行われているときに特定表示パターンが表示された後に特定表示パターンとは別の表示パターンを表示させる際、全てのリールを回動させなくてもよい。例えば、少なくとも一部のリールを回動させてフリーズ制御が行われているときに表示された特定表示パターンとは別の表示パターンを表示させるように構成すればよい。
・上記第3実施形態において、フリーズ制御が行われているときに表示された特定表示パターンとは別の表示パターンを表示させた後、第1実施形態のように、一部のリールが回動を開始するタイミングと他のリールが回動を開始するタイミングを相違させてもよい。この場合、ステップS504の処理に代えて、ステップS303〜ステップS308の処理を行えばよい。このように構成すれば、より回動体の回動を停止させるための操作のタイミングを幇助してしまう状況を抑制することができる。
更に、第1のリール、第2のリール及び第3のリールのうち少なくとも一部のリールが変更され得るように構成してもよい。例えば、第1のリールとなるリールを抽選で決定した後、第2のリール及び第3のリールとなるリールを抽選で決定するように構成してもよい。このように構成する場合、回動体としてのリールを停止させるための操作のタイミングを幇助してしまうような状況を抑制することができる。
・上記第3実施形態において、フリーズ制御が行われているときに表示された特定表示パターンとは別の表示パターンを表示させた後、第2実施形態のように、一部のリールが回動する加速度と他のリールが回動する加速度を相違させてもよい。この場合、ステップS504の処理に代えて、ステップS401〜ステップS405の処理を行えばよい。このように構成すれば、より回動体の回動を停止させるための操作のタイミングを幇助してしまう状況を抑制することができる。
・上記実施形態において、予め決められた特定表示パターン(例えば、第5の特定表示パターン)が透視窓16に表示された場合には、フリーズ制御が継続して行われない(ステップS212の判定結果が否定となる)ように構成してもよい。その一方で、前記予め決められた特定表示パターン以外の特定表示パターン(例えば、第5の特定表示パターン)が透視窓16に表示された場合には、フリーズ制御が継続して行われる(ステップS212の判定結果が肯定となる)ように構成してもよい。このとき、前記予め決められた特定表示パターンを賞が定められた図柄組み合わせを含まない第5の特定表示パターンとする場合、賞が定められた図柄組み合わせを含む特定表示パターンとする場合よりも、見た目上、有利でないことを把握させ易いため、フリーズ制御が終了することを認識させ易く、フリーズ制御が終了しても違和感を与え難い。
・上記実施形態において、フリーズ開始条件はスタートレバー22が操作されることに限らず、例えば、MAXBETボタン20の操作を契機にフリーズ開始条件が成立するように構成してもよい。その他、BETボタン19,20やスタートレバー22以外の演出用操作手段を設け、当該演出用操作手段の操作を契機にフリーズ開始条件が成立するように構成してもよい。また、フリーズ開始条件は、ストップボタン23L,23C,23Rやスタートレバー22のように遊技者が操作可能な操作手段の操作を契機に成立するように構成しなくてもよい。例えば、所定タイミング(例えば、フリーズ制御を開始するタイミングや、フリーズ制御を継続することが決定されたタイミング)から所定の時間が経過したことを契機に、フリーズ開始条件が成立するように構成してもよい。
・上記実施形態において、フリーズ制御が行われた後、つまり、有効化条件の成立が遅延された後から回動体としてのリールの回動を開始させる際、通常の方向(通常方向)とは逆方向にリールを回動させた後、通常の方向へ回動させるように構成してもよい。例えば、一部のリールは逆方向に回動させた後に通常の方向へ回動させる一方で、他のリールは、逆方向に回動させることなく通常の方向へ回動させるように構成してもよい。このように構成する場合であっても、基点から一部のリールが回動する速度が所定の速度に達するまでに要する時間と、前記基点から他のリールが回動する速度が所定の速度に達するまでに要数時間と、を相違させることができる。
・上記実施形態において、フリーズ制御が行われた場合に付与される特典を変更してもよい。例えば、AT演出状態の種類として、第1のAT演出状態と、第1のAT演出状態よりも遊技者にとって有利な第2のAT演出状態と、が制御されるように構成する。そして、第1のAT演出状態から第2の演出状態へ移行することを特典としてもよい。その他にも、AT突入抽選の当選確率が高くなることを特典としてもよい。この場合、AT演出状態にてフリーズ制御が行われた場合には当該AT演出状態の終了後の通常演出状態にてAT突入抽選に当選し易くなるように構成し、通常演出状態にてフリーズ制御が行われた場合には当該通常演出状態にてAT突入抽選に当選し易くなるように構成してもよい。
・上記実施形態におけるナビ演出は、最初に操作するストップボタンをナビゲートすることに限らず、1回目(最初)に操作するストップボタンと、2回目に操作するストップボタンをナビゲートする演出であってもよい。このようなナビ演出は、1回目と2回目に操作するストップボタンをナビゲートすることにより、3回目(最後)に操作するストップボタンをナビゲートすることに相当する。すなわち、ストップボタン23L,23C,23Rの操作順序の全てをナビゲートすることに相当する。
・上記実施形態において、フリーズ制御が行われる場合に有効化条件の成立を所定期間よりも遅延させなくても、通常よりも有効化条件の成立が遅延されればよい。この場合、遅延手段は、有効化条件の成立を通常よりも遅延させる機能を有することに相当する。
・上記実施形態において、ナビ演出は、演出表示装置14で実行することに限らず、スピーカSpにて実行するように構成してもよい。また、ストップボタン23L,23C,23Rに発光体を内蔵し、当該発光体を用いてナビ演出を実行するように構成してもよい。また、ナビ演出は、複数の演出実行手段(上記では、演出表示装置14や、スピーカSp、ストップボタンに内蔵された発光体)を用いて実行するように構成してもよい。
・上記実施形態のパチスロ10に設定装置を設けてもよい。設定装置は、主制御用CPU40aに接続される。なお、設定装置は、パチスロ10の内部に配設され、遊技者が操作できないことが好ましい。そして、パチスロ10への電源投入時において設定装置を操作することによって、パチスロ10の設定状態を変更可能に構成してもよい。パチスロ10の設定状態を変更することにより、複数種類の当選情報役のうち少なくとも一部の当選情報の当選確率(つまり、表示結果の表示が許容される確率)を変更可能に構成してもよい。
・上記実施形態は、ボーナス停止目に分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示されたことを契機にボーナス遊技が付与(生起)される回胴式遊技機(パチスロ)に適用してもよい。
・上記実施形態は、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いる回胴式遊技機(パチスロ)に具体化してもよい。
・上記実施形態において、非入賞ラインL2〜L5上には賞が定められた図柄組み合わせは停止表示されないように規制してもよい。このように構成する場合、非入賞ラインL2〜L5上に賞が定められた図柄組み合わせが停止表示されるにも関わらず賞が付与されないことで、遊技者に勘違いさせてしまう状況を抑制することができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記回動制御手段は、前記特定の表示パターンとは別の表示パターンを前記表示部に表示させた後に回動体を回動させる際に、前記一部の回動体の回動を開始させるタイミングと前記他の回動体の回動を開始させるタイミングを相違させることで、前記基点から一部の回動体が回動する速度が所定の速度に達するまでに要する時間と、前記基点から他の回動体が回動する速度が所定の速度に達するまでに要する時間と、が相違するように回動体の回動を制御する。
(ロ)前記回動制御手段は、前記特定の表示パターンとは別の表示パターンを前記表示部に表示させた後に回動体を回動させる際に、前記一部の回動体が回動する加速度と前記他の回動体が回動する加速度を相違させることで、前記基点から一部の回動体が回動する速度が所定の速度に達するまでに要する時間と、前記基点から他の回動体が回動する速度が所定の速度に達するまでに要する時間と、が相違するように回動体の回動を制御する。
(ハ)前記回動制御手段は、前記特定の表示パターンとは別の表示パターンを前記表示部に表示させた後に回動体を回動させる際に、前記一部の回動体の回動を開始させるタイミングと前記他の回動体の回動を開始させるタイミングを相違させるとともに前記一部の回動体が回動する加速度と前記他の回動体が回動する加速度を相違させることで、前記基点から一部の回動体が回動する速度が所定の速度に達するまでに要する時間と、前記基点から他の回動体が回動する速度が所定の速度に達するまでに要する時間と、が相違するように回動体の回動を制御する。
(ニ)前記特定の表示パターンとは別の表示パターンとは、前記遅延手段が前記有効化条件の成立を遅延させる直前の変動ゲームの終了に伴って停止表示された図柄組み合わせを含む表示パターンである。
(ホ)図柄が配列された複数の回動体と、前記図柄が表示される表示部と、前記回動体の回動を制御する回動制御手段と、変動ゲームの進行を停滞させることの可能な停滞手段と、を備え、前記回動制御手段は、前記停滞手段が変動ゲームの進行を停滞させているとき、特定の表示パターンが前記表示部に表示されるように前記回動体の回動を制御可能であって、前記停滞手段が変動ゲームの進行を停滞させているときにおいて前記表示部に前記特定の表示パターンが表示された後、当該特定の表示パターンとは別の表示パターンを前記表示部に表示させた後に回動体を回動させるように回動体の回動を制御することを特徴とする遊技機。
L1…入賞ライン、LZ00〜LZ20,CZ00〜CZ20,RZ00〜RZ20…図柄、La…装飾ランプ、Sp…スピーカ、10…パチスロ、13…ドラムユニット、13L…左リール、13C…中リール、13R…右リール、14…演出表示装置、16…透視窓、22…スタートレバー、23L,23C,23R…ストップボタン、40…主制御基板、40a…主制御用CPU、40b…主制御用ROM、40c…主制御用RAM、41…サブ制御基板、41a…サブ制御用CPU、41b…サブ制御用ROM、41c…サブ制御用RAM。

Claims (3)

  1. 図柄が配列された複数の回動体と、
    前記図柄が表示される表示部と、
    前記回動体の回動を制御する回動制御手段と、
    開始操作を契機として所定の図柄組み合わせの表示を許容するか否かを決定する許容決定手段と、
    開始操作を受付ける開始操作受付手段と、
    前記開始操作受付手段による開始操作の受付け後であって、所定期間の経過を契機に所定の有効化条件が成立した後、停止操作を受付け可能とする停止操作受付手段と、
    前記開始操作受付手段による開始操作の受付け後において、前記有効化条件の成立を前記所定期間よりも遅延させることの可能な遅延手段と、を備え、
    前記回動制御手段は、
    前記遅延手段が前記有効化条件の成立を遅延させているとき、特定の表示パターンが前記表示部に表示されるように前記回動体の回動を制御可能であって、
    前記遅延手段が前記有効化条件の成立を遅延させているときにおいて前記表示部に前記特定の表示パターンが表示された後、当該特定の表示パターンとは別の表示パターンを前記表示部に表示させた後に回動体を回動させるように回動体の回動を制御することを特徴とする遊技機。
  2. 前記回動制御手段は、前記特定の表示パターンとは別の表示パターンを前記表示部に表示させた後に回動体を回動させる際に、回動体が回動する速度が所定の速度に達するよりも前の基点から一部の回動体が回動する速度が所定の速度に達するまでに要する時間と、前記基点から他の回動体が回動する速度が所定の速度に達するまでに要する時間と、が相違するように回動体の回動を制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記基点から一部の回動体が回動する速度が所定の速度に達するまでに要する時間と、前記基点から他の回動体が回動する速度が所定の速度に達するまでに要する時間と、が相違するように回動体の回動を制御する際に前記一部の回動体となった回動体と、次に前記一部の回動体となる回動体と、が相違する場合があることを特徴する請求項2に記載の遊技機。
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