JP2015150042A - オープンショーケース - Google Patents
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Abstract
【課題】直線型のユニットの端部に配置されたコーナ型のユニットの保冷室の端部、棚の上部に陳列された商品であっても、十分に冷却でき、運転コストを低減できるオープンショーケースを提供することを目的としている。
【解決手段】延設ゾーン3、4の一方の端部に配設される端部ゾーン2と、からなる組合せオープンショーケースにおいて、端部ゾーン2は、保冷室11内に設けられた陳列棚と、延設ゾーン3、4と端部ゾーン2との間を区画する区画パネル12と、を備え、保冷室11の開放された面にエアカーテンが形成されるオープンショーケースであって、保冷室11は、正面視及び側面視にて下底より上底を短寸とした略台形に形成され、前記区画パネルの正面視の形状は、前記端部ゾーンの保冷室の正面視の形状と略同一の形状に形成されたことを特徴としている。
【選択図】図2
【解決手段】延設ゾーン3、4の一方の端部に配設される端部ゾーン2と、からなる組合せオープンショーケースにおいて、端部ゾーン2は、保冷室11内に設けられた陳列棚と、延設ゾーン3、4と端部ゾーン2との間を区画する区画パネル12と、を備え、保冷室11の開放された面にエアカーテンが形成されるオープンショーケースであって、保冷室11は、正面視及び側面視にて下底より上底を短寸とした略台形に形成され、前記区画パネルの正面視の形状は、前記端部ゾーンの保冷室の正面視の形状と略同一の形状に形成されたことを特徴としている。
【選択図】図2
Description
本発明は、スーパーマーケット等に設置されるオープンショーケースに係り、冷蔵温度が比較的低い(たとえば、4℃前後)商品を陳列、保存に最適な生鮮食品用のオープンショーケースに関する。
従来、この種のオープンショーケースには、正面が開放された直線型のユニットの両端に、正面と一側面が開放されたコーナ型のユニットを連結したものや、このように連結したものを背中合わせに結合したものなどがあり、前者のものは壁面に沿って配置され、また後者のものはフロアの中央に、中島状に設置される。
通常のオープンショーケースは、天井部の冷気の吹出口から陳列台の下部外周縁の吸込口に冷気を吹き出すことにより、開放面にエアカーテンを形成し、庫内に貯蔵又は陳列した商品を保冷するようになっている。コーナ型のユニットは正面と一側面の二面が開放されているので、十分なエアカーテンが形成されず、下段よりも上段の棚に陳列された商品が冷えにくく、また、棚の中央よりも棚の端に陳列された商品が冷えにくい傾向がある。また、直線型のユニットからの空気がコーナ部のオープンショーケースの開放面に流れ込み、十分な冷却効果が得られない處がある。このため、冷気の循環ダクト内に大型の冷却器を設けるとともに、送風ファンを複数個設け、コーナ部を冷気が十分に循環するようにして、コーナ部の冷却効果を高めるようにしたものがある(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1にあっては、冷却ユニットそのものを大型化して冷却能力を高めているため、オープンショーケースのコストが増大するばかりか、オープンショーケースの運転コストも増大するという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、直線型のユニットの端部に配置されたコーナ型のユニットの保冷室の端部、棚の上部に陳列された商品であっても、十分に冷却でき、運転コストを低減できるオープンショーケースを提供することを目的としている。
前記課題を解決するために、本発明のオープンショーケースは、
保冷室を有する延設ゾーンと、前記延設ゾーンの少なくとも一方の端部に配設されるとともに、正面が開放され、側面が開放可能な保冷室を有する端部ゾーンと、からなる組合せオープンショーケースにおいて、前記端部ゾーンは、保冷室の内部に設けられる商品を陳列する棚と、前記延設ゾーンと前記端部ゾーンとの間を区画する区画パネルと、を備え、前記保冷室の上部から吹出した冷気を前記保冷室の下部にて吸い込むことで前記端部ゾーンの前記開放された面にエアカーテンが形成されるオープンショーケースであって、前記端部ゾーンの保冷室は、正面視及び側面視にて下底より上底を短寸とした略台形に形成され、前記区画パネルの正面視の形状は、前記端部ゾーンの保冷室の正面視の形状と略同一の形状に形成されたことを特徴としている。
この特徴によれば、端部ゾーンの保冷室の正面視の形状と略同一に形成された区画パネルによって、延設ゾーンから端部ゾーンの保冷室へ回り込みによる外気、熱が侵入することを防ぐとともに、端部ゾーンの保冷室を正面視及び側面視にて下底より上底を短寸とする略台形に形成して、保冷室の上部ほど断面積を小さくすることにより、前開放された正面、側面に形成されるエアカーテンの冷気の流速は保冷室の上部ほど速くなり、端部ゾーンの保冷室の上部には強力なエアカーテンが形成される。その結果、暖気の集まり易い上部であっても、外気の影響を受けにくく、端部ゾーンの保冷室の上段の棚に陳列された商品は、強力に保冷される。
保冷室を有する延設ゾーンと、前記延設ゾーンの少なくとも一方の端部に配設されるとともに、正面が開放され、側面が開放可能な保冷室を有する端部ゾーンと、からなる組合せオープンショーケースにおいて、前記端部ゾーンは、保冷室の内部に設けられる商品を陳列する棚と、前記延設ゾーンと前記端部ゾーンとの間を区画する区画パネルと、を備え、前記保冷室の上部から吹出した冷気を前記保冷室の下部にて吸い込むことで前記端部ゾーンの前記開放された面にエアカーテンが形成されるオープンショーケースであって、前記端部ゾーンの保冷室は、正面視及び側面視にて下底より上底を短寸とした略台形に形成され、前記区画パネルの正面視の形状は、前記端部ゾーンの保冷室の正面視の形状と略同一の形状に形成されたことを特徴としている。
この特徴によれば、端部ゾーンの保冷室の正面視の形状と略同一に形成された区画パネルによって、延設ゾーンから端部ゾーンの保冷室へ回り込みによる外気、熱が侵入することを防ぐとともに、端部ゾーンの保冷室を正面視及び側面視にて下底より上底を短寸とする略台形に形成して、保冷室の上部ほど断面積を小さくすることにより、前開放された正面、側面に形成されるエアカーテンの冷気の流速は保冷室の上部ほど速くなり、端部ゾーンの保冷室の上部には強力なエアカーテンが形成される。その結果、暖気の集まり易い上部であっても、外気の影響を受けにくく、端部ゾーンの保冷室の上段の棚に陳列された商品は、強力に保冷される。
本発明のオープンショーケースは、
前記端部ゾーンの前記保冷室の側面には透明板が配設されることを特徴としている。
この特徴によれば、端部ゾーンの保冷室の側面には透明板が配設されるので、延設ゾーンから端部ゾーンの保冷室へ回り込みによる外気、熱が侵入することを防ぐことができる。
前記端部ゾーンの前記保冷室の側面には透明板が配設されることを特徴としている。
この特徴によれば、端部ゾーンの保冷室の側面には透明板が配設されるので、延設ゾーンから端部ゾーンの保冷室へ回り込みによる外気、熱が侵入することを防ぐことができる。
本発明のオープンショーケースは、
前記区画パネルは、前記端部ゾーンの保冷室に冷気を供給する冷気供給孔を備え、前記冷気供給孔は、前記端部ゾーンの棚の幅の略全長にわたり配設されるとともに、前記棚と前記透明板との間に位置するように配設されることを特徴としている。
この特徴によれば、区画パネルに設けられた冷気供給孔は、端部ゾーンの保冷室の棚の幅の略全長にわたり配設されるとともに、棚と透明板との間に位置するように配設されるので、棚の中央に陳列された商品であっても、棚の端に陳列される商品であっても、効率よく冷却することができる。
前記区画パネルは、前記端部ゾーンの保冷室に冷気を供給する冷気供給孔を備え、前記冷気供給孔は、前記端部ゾーンの棚の幅の略全長にわたり配設されるとともに、前記棚と前記透明板との間に位置するように配設されることを特徴としている。
この特徴によれば、区画パネルに設けられた冷気供給孔は、端部ゾーンの保冷室の棚の幅の略全長にわたり配設されるとともに、棚と透明板との間に位置するように配設されるので、棚の中央に陳列された商品であっても、棚の端に陳列される商品であっても、効率よく冷却することができる。
本発明のオープンショーケースは、
前記端部ゾーン及び前記延設ゾーンは、それぞれ冷却装置を備え、それぞれの保冷室内の温度を独立して制御できることを特徴としている。
この特徴によれば、区画パネルにより区画された端部ゾーン及び延設ゾーンは、それぞれ冷却装置を備えるので、それぞれの保冷室内の温度を独立して制御でき、延いては、端部ゾーンと延設ゾーンは、保冷温度が異なる商品を保冷できるようになり、限られたスペースで多彩な商品を陳列することができる。
前記端部ゾーン及び前記延設ゾーンは、それぞれ冷却装置を備え、それぞれの保冷室内の温度を独立して制御できることを特徴としている。
この特徴によれば、区画パネルにより区画された端部ゾーン及び延設ゾーンは、それぞれ冷却装置を備えるので、それぞれの保冷室内の温度を独立して制御でき、延いては、端部ゾーンと延設ゾーンは、保冷温度が異なる商品を保冷できるようになり、限られたスペースで多彩な商品を陳列することができる。
本発明に係るオープンショーケースを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明に係るオープンショーケースにつき、図1から図5を参照して説明する。以下、図1、図2、図4及び図5の矢印A方向並びに図3の紙面を上から下へ垂直に貫く方向を正面方向とする。また、図1、図2、図3及び図5のB方向を側面方向並びに図4の紙面を上から下へ垂直に貫く方向を側面方向とする。
図1は、組合せオープンショーケース1で、保冷室を有する延設ゾーンを形成するオープンショーケース3、4を背面合わせに配置し、さらに、オープンショーケース3、4の端部に端部ゾーンを形成する本発明のオープンショーケース2を背面合わせに配置して構成された組合せオープンショーケースである。図1においては、オープンショーケース2をオープンショーケース3、4の一方の端部のみに配置した状態を示しているが、オープンショーケース2を、オープンショーケース3、4の両端部に配置することもできる。
延設ゾーンを形成するオープンショーケース3、4は、ほぼ同じ構造を有しているので、オープンショーケース4の構造について簡単に説明する。図1に示すように、少なくとも正面が開放された保冷室4aに上下方向に沿って商品の陳列棚4b、…が複数段設けられるとともに、オープンショーケース4内には、図示しない冷却器と送風機を備える冷却装置が設けられている。冷却器によって冷却された冷気は、送風機によってケース本体の上部に設けられた吹出口から吹き出すことで、ケース本体の開放部にエアカーテンを形成して、保冷室4a内の商品を保冷している。
つぎに、本発明のオープンショーケース2について、図1から図5を参照して説明する。
図2に示すように、端部ゾーンを形成するオープンショーケース2は、保冷室11の正面は、保冷室11に商品を出し入れするための開放部6を有し、側面は、透明板18、18が設けられている。また、側面は、透明板18、18を取外して、開放することができる。
また、図2に示すように、保冷室11は、天井に配設された天井板(図示せず)、底部に配設された底板20及び延設ゾーンと端部ゾーンとの間を区画する区画パネル12に囲まれた空間となっている。保冷室11の区画パネル12には、商品(図示せず)を陳列するための棚21a、21b、21cが上下多段に取り付けられており、多数の商品を陳列可能な構成となっている。
ここで、区画パネル12の構成について説明する。図3に示すように、区画パネル12は、保冷室の正面視の形状と略同一の形状を有し、少なくとも、その中央に略矩形のパネル12b、12cと、略矩形のパネル12b、12cに隣接する略三角形パネル12d、12fを備え、略矩形のパネル12b、12c及び略三角形パネル12d、12fには、冷気供給孔12aが多数穿設されている。そして、区画パネル12は、少なくとも、略矩形のパネル12b、12cと略三角形パネル12d、12fとを組合せて、正面視にて下底より上底を短寸とした略台形としている。ここで、略台形の区画パネル12は、一つの略台形の背面パネルから形成してもよいし、複数の略台形の背面パネルを組合せて構成してもよい。また、図3の区画パネル12は、左右対称に構成されているが、左右非対称の略台形としてもよい。なお、略矩形のパネル12b、12c、略三角形パネル12d、12fは、着脱可能となっている。
また、保冷室11の底板20は、その周囲を一対の側板19a、19a、側板19b及び区画パネル12により囲まれた商品陳列部となっている。商品陳列部の底板20の外周縁には、後述する冷気を吸込む吸込口17a、17b、17bが形成されている(図2、図5参照)。
また、図2、図3に示すように、保冷室11の正面視の形状と区画パネル12の正面視の形状とは略同一に形成されるので、保冷室11の背面全体を覆って、延設ゾーンと端部ゾーンとの間を区画するので、延設ゾーンのオープンショーケース3、4から端部ゾーンのオープンショーケース2の保冷室11へ、回り込みにより外気、熱が侵入することを防ぐことができる。
なお、天井板、底板20、区画パネル12は、必要に応じて断熱することができる。また、本実施例においては、保冷室の側面の開放部には透明板18、18を設けているが、透明板18、18を設けない場合には、後述するエアカーテンを使用して保冷することができる。
つぎに、冷気の流れについて説明する。図2に示すように、区画パネル12と所定の間隔を設け、断熱された外側パネル13が配置され、区画パネル12と外側パネル13との間の空間は通風路14を形成している。さらに、底板20の下部の空間(図示せず)と通風路14とは連通した連通空間となっており、該連通空間には空気を冷却する冷却器(図示せず)および冷気を圧送する送風機(図示せず)からなる冷却装置が設置されている。
図2から図4に示すように、保冷室11の上部前面には、吸込口17aに向けて吹出口16が設けられている。そして、送風機よって循環される連通空間内の空気は、冷却器によって冷却され、吹出口16及び冷気供給孔12aから冷気となって吹き出し、この冷気により棚21a、21b、21c及び底板20上の商品は冷却、保冷される。また、図2に示すように、吹出口16から吹出した冷気及び区画パネル12の略矩形パネル12b、12c(図3参照)の吹出口12aから吹出した冷気は、主に吸込口17aより吸い込まれ、台形状の開放部6の略中央部にはエアカーテン31が形成される。また、区画パネル12の略三角形パネル12d、12f(図3参照)の吹出口12aから吹出した冷気は、吸込口17a、17bより吸い込まれ、台形状の開放部6の側部にはエアカーテン32、33が形成される。このエアカーテン31、32、33により、保冷室11内の開放部6からの冷気の拡散や外部からの熱の侵入が防止され、保冷室の温度が一定に保たれるようになっている。
なお、図2及び図5に示すように、吸込口17b、17bは、最下段の棚21cの前端部より前側(開放部6側)に位置するように、保冷室の底部に設けられている。このような構成により、区画パネル12の略三角形パネル12d、12f(図3参照)の吹出口12aから吹出した冷気は、エアカーテン32、33が乱れることなく、直進して吸込口17a、17bに吸い込まれるため、冷気が透明板18に当りにくくなり、図4に示す透明板18の領域Cが結露しにくくなる。
また、保冷室の側面に透明板18、18を設けないで開放する場合には、吸込口17b、17bは、保冷室の底部側面の全長にわたって設けられる。さらに、吹出口16を保冷室上部の前面及び側面に略コ字状に形成することにより、保冷室の前面及び側面の開放部にエアカーテンを形成することができる。
つぎに、保冷室11及び区画パネル12の形状の作用効果について説明する。図2、図3に示すように、保冷室11を正面視及び側面視にて下底より上底を短寸とする略台形に形成して、保冷室の上部ほど保冷室の断面積を小さくしているので、開放部6に形成されるエアカーテンの冷気の流速は保冷室11の上部ほど速くすることができ、保冷室の上部ほど、強力なエアカーテンが形成される。その結果、暖気の集まる上部から保冷室への外気及び熱の侵入をシャットアウトして、外気の影響を受けにくくすることができる。加えて、端部ゾーンの保冷室11の上段の棚に陳列された商品は、流速の速い冷気によって冷却されるので、強力に保冷される。
また、図2及び図3に示すように、保冷室11の側面部に透明板18を配設することによって、保冷室11から外部へ冷気が漏れたり、延設ゾーンのオープンショーケース3、4の熱や外気が、端部ゾーンのオープンショーケース2の保冷室11へ侵入することを防ぐことができる。さらに、区画パネル12の外気、熱の侵入防止作用と相俟って、保冷室11は強力に保冷され、比較的低い保冷温度(たとえば、4℃前後)に保つことができる。加えて、透明板を使用することにより、消費者は陳列された商品を透明板18を通して外部より容易に視認できるようになる。
つぎに、区画パネル12及び冷気供給孔12aの作用効果について説明する。区画パネル12は、保冷室11の正面視の形状と略同一の形状とされるので、冷気供給孔12aは、保冷室正面視にて、棚21a、21b、21cの幅の略全長、または区画パネル12全体にわたり設けることができる。その結果、商品が棚上のどこに陳列されていても、商品の位置に対応した冷気供給孔12aから冷気が供給され、保冷室の中央に陳列された商品のみでなく、保冷室のコーナ部に陳列された商品も、効率よく冷却することができ、比較的低い温度(たとえば4℃)に保冷することができる。
また、冷気供給孔12aを棚の幅の略全長にわたり設ける場合は、冷気供給孔12aを区画パネル全面に分布させる場合に比較して、冷気の流量を減らすことができ、省エネとなる。ここで、冷気供給孔12aを棚の幅の略全長にわたり設けるとは、一つの、冷気供給孔12aを棚の幅の略全長にわたって設けてもよいし、複数の冷気供給孔12aを断続して棚の幅の略全長にわたって設けてもよい。また、複数の冷気供給孔12aを断続して棚の幅の略全長にわたって設ける場合には、隣接する棚の間の領域全体に千鳥配列して、設けてもよいし、碁盤目配列のように縦、横揃えて配列してもよい。
さらに、図3に示すように、区画パネル12の全面に冷気供給孔12aを設ければ、保冷室内をほぼ均一の温度分布とすることができる。逆に、冷気供給孔12aの分布を不均一にすることにより、保冷室内の温度分布を変化させることもできる。すなわち、保冷室11に流れる冷気の風量分布を変えると、商品の冷却効果も変わるので、特定の領域の冷気供給孔の分布密度を他の領域よりも密にして、他の領域よりも冷却効果を高め、要冷蔵温度の低い商品に適した雰囲気温度にすることもできる。
従来は、冷蔵温度の一番低い商品に合わせて保冷室の温度を設定していた。しかし、本発明のオ−プンショーケース2においては、冷気の流速は、保冷室11の上部ほど速くなっているので、上段の棚に陳列された商品は、下段の棚に陳列された商品よりも、良く冷える。さらに、上段の棚背後の冷気供給孔12aの分布を密にすれば、一層冷却効果を高めることができる。このようにすれば、上段の棚に要保冷温度の低い商品を陳列し、要保冷温度の高い商品を下段の棚、底板に陳列することができ、同じ保冷室11の中で、異なる冷却効果を有する雰囲気を作ることができるので、省エネ、運転コストの低減を図ることができる。
なお、冷気供給孔12aの分布密度を変えるために、区画パネルに設ける冷気供給孔12aの分布を変化させるのではなく、特定の領域を覆う補助パネルを区画パネル12に取付けて一部の冷気供給孔12aを塞ぎ、保冷室11の温度分布を当初設定した温度分布と異なる温度分布に設定することもできる。
つぎに、透明板18及び冷気供給孔12aの作用効果について説明する。冷気供給孔12aを、棚21a、21b、21cと透明板18との間の領域に位置するように配設し、棚の端部に陳列された商品であっても、効率よく冷却することができる。なお、冷気供給孔12aは、棚21a、21b、21cの一方の各端部を結んだ線と透明板18との間の領域に均一に設けるようにしてもよいし、棚上の商品の配列に合わせて不均一に配列してもよい。
さらに、延設ゾーンのオープンショーケース3、4と端部ゾーンのオープンショーケース2との間は、区画パネル12により区画され独立した空間となるので、それぞれのゾーンに冷却装置を設けることで、それぞれの保冷室内の温度を独立して制御することできる。その結果、端部ゾーンと延設ゾーンは、要保冷温度が異なる商品を保冷できるようになり、限られたスペースで多彩な商品を陳列することができるようになる。
本発明のオープンショーケース2は、以下のような作用効果を奏する。
保冷室11の正面視の形状と略同一に形成された区画パネル12を設けることによって、背後から保冷室内へ外気、熱が侵入することを防ぐことができる。さらに、保冷室11を正面視及び側面視にて下底より上底を短寸とする略台形に形成して、保冷室の上部ほど断面積を小さくすることにより、開放部に形成されるエアカーテンの冷気の流速を、保冷室の上部ほど速くできる。その結果、保冷室の上部には強力なエアカーテンが形成され、暖気の集まり易い上部であっても、外気の影響を受けにくく、保冷室の上段の棚に陳列された商品は、強力に保冷される。
冷気供給孔12aは、保冷室11の正面視にて、棚21a、21b、21cの幅の略全長にわたり設けられているので、商品が棚21a、21b、21cのどの位置に陳列されていても冷やすことができるとともに、冷却風量を低減できるので、省エネとすることができる。
保冷室11の側面部に透明板18を配設したので、陳列された商品を外部より視認できるとともに、延設ゾーンから端部ゾーンの保冷室への回り込みによる外気、熱の侵入を防ぐことができる。さらに、棚21a、21b、21cの端部と透明板18との間に冷気供給孔12aを設け、該冷却孔12aから供給される冷気によって、保冷室のコーナ部に配置された商品であっても効率よく冷却できる。
区画パネルにより区画された延設ゾーン3、4及び端部ゾーン2は、それぞれ冷却装置を備えるので、それぞれの保冷室内の温度を独立して制御できるので、端部ゾーンと延設ゾーンは、保冷温度が異なる商品を保冷できるようになり、限られたスペースで多彩な商品を陳列することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、図1の組合せオープンショーケース1は、オープンショーケース3、4を背面合わせに配置し、さらに、2つのオープンショーケース3、4の端部にオープンショーケース2を背面合わせに配置する構成とした。しかし、これに限らず、1つのオープンショーケース3の端部にオープンショーケース2を背面合わせに配置する構成としてもよく、売場の広さ、人の流れを考慮して、オープンショーケースを壁面に配置、また、中島状に配置し、ショーケースの配列の自由度及び売り場のスペース効率を向上させることができる。
1 組合せオープンショーケース
2 オープンショーケース(端部ゾーン)
3 オープンショーケース(延設ゾーン)
4 オープンショーケース(延設ゾーン)
4a 保冷室
4b 棚
6 開放部
11 保冷室
12 区画パネル
12a 冷気供給孔
13 外側パネル
14 通風路
16 吹出口
17a 吸込口
17b 吸込口
18 透明板
20 底板
21a 棚
21b 棚
21c 棚
2 オープンショーケース(端部ゾーン)
3 オープンショーケース(延設ゾーン)
4 オープンショーケース(延設ゾーン)
4a 保冷室
4b 棚
6 開放部
11 保冷室
12 区画パネル
12a 冷気供給孔
13 外側パネル
14 通風路
16 吹出口
17a 吸込口
17b 吸込口
18 透明板
20 底板
21a 棚
21b 棚
21c 棚
Claims (4)
- 保冷室を有する延設ゾーンと、前記延設ゾーンの少なくとも一方の端部に配設されるとともに、正面が開放され、側面が開放可能な保冷室を有する端部ゾーンと、からなる組合せオープンショーケースにおいて、前記端部ゾーンは、保冷室の内部に設けられる商品を陳列する棚と、前記延設ゾーンと前記端部ゾーンとの間を区画する区画パネルと、を備え、前記保冷室の上部から吹出した冷気を前記保冷室の下部にて吸い込むことで前記端部ゾーンの前記開放された面にエアカーテンが形成されるオープンショーケースであって、前記端部ゾーンの保冷室は、正面視及び側面視にて下底より上底を短寸とした略台形に形成され、前記区画パネルの正面視の形状は、前記端部ゾーンの保冷室の正面視の形状と略同一の形状に形成されたことを特徴とするオープンショーケース。
- 前記端部ゾーンの前記保冷室の側面には透明板が配設されることを特徴とする請求項1に記載のオープンショーケース。
- 前記区画パネルは、前記端部ゾーンの保冷室に冷気を供給する冷気供給孔を備え、前記冷気供給孔は、前記端部ゾーンの棚の幅の略全長にわたり配設されるとともに、前記棚と前記透明板との間に位置するように配設されることを特徴とする請求項2に記載のオープンショーケース。
- 前記端部ゾーン及び前記延設ゾーンは、それぞれ冷却装置を備え、それぞれの保冷室内の温度を独立して制御できることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のオープンショーケース。
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