JP2015148860A - 位置検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品コスト及び部品の選別コストの増加を抑制できると共に、フィードバック制御を行う場合でも物体の位置の検知精度を向上できる位置検知装置を提供する。
【解決手段】位置検知装置1は、検知部3と発光部4と反射部材5と導光部6とを備える。発光部4は、出射光の出射角度を所定の角度範囲内で変化させて、反射部材5の方へ出射する。導光部6は、発光部4又は反射部材5からの光を、検知領域Rの全体を通過するように出射する。検知部3は、第1の所定期間に第1の角度範囲θ11〜θ13で出射された光が、物体Qによって遮られたと検知したときの第1の出射角度θ1qと、第2の所定期間に第2の角度範囲θ21〜θ23で出射された光が物体Qによって遮られたと検知したときの第2の出射角度θ2qとに基づいて、物体Qの位置を検知する。
【選択図】 図2
【解決手段】位置検知装置1は、検知部3と発光部4と反射部材5と導光部6とを備える。発光部4は、出射光の出射角度を所定の角度範囲内で変化させて、反射部材5の方へ出射する。導光部6は、発光部4又は反射部材5からの光を、検知領域Rの全体を通過するように出射する。検知部3は、第1の所定期間に第1の角度範囲θ11〜θ13で出射された光が、物体Qによって遮られたと検知したときの第1の出射角度θ1qと、第2の所定期間に第2の角度範囲θ21〜θ23で出射された光が物体Qによって遮られたと検知したときの第2の出射角度θ2qとに基づいて、物体Qの位置を検知する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、二次元の検知領域にある物体の位置を検知する位置検知装置に関する。
従来、長方形状の検知領域にある物体の位置を検知する位置検知装置が知られている(特許文献1)。この位置検知装置は、2つの光源を検知領域の上辺の両端部に備え、各光源において、光の出射方向をアクチュエータ等によって所定の周期で変化させることで、検知領域内を走査する。この位置検知装置では、光を入射方向に反射する再帰反射部が検知領域の周縁に配置されると共に、検知領域を走査した光が該再帰反射部によって再帰反射され、受光部が当該再帰反射された光を受光するようになっている。
そして、位置検知装置は、各光源からの光が検知領域にある物体によって遮られて受光部が受光できなかったときの各光源からの光の出射方向(2つの出射角度)と2つの光源間の距離とに基づいて、三角測量法によって検知領域にある物体の位置を検知する。
しかしながら、光源から出射された光は、再帰反射部において、再帰反射される成分(再帰反射光)と、入射角と同一の反射角で法線に対して反対側に正反射する成分(正反射光)との2つに分かれる。このため、特許文献1に記載の位置検知装置においては、2つの光源のうち一方の光源からの光が物体に遮られて、一方の光源からの光を受光しなかった受光部に、物体に遮られなかった他方の光源からの正反射光が拡散されて入射する可能性がある。その場合でも、一方の光源からの光が受光部に入射したものと判断されるので、物体の位置の検知精度が低下するおそれがある。
特許文献2は、このような課題を解決する位置検知装置を開示する。この位置検知装置は、2つの光源のうち所定の時点においていずれか一方のみが光を出射するように構成される。詳細には、一方の光源が検知領域を走査している間は他方の光源の発光を停止し、一方の光源による検知領域の走査が終了した後、一方の光源の発光を停止して他方の光源による検知領域の走査を行うことを繰り返す。これにより、光が物体に遮られた場合には、受光部が光源からの光を受光することを抑制できる。
しかしながら、特許文献2の位置検知装置は、2つの光源の作動を同期させるために、同一の周期で各光源の出射方向を変化させる必要がある。このため、2つの光源の出射方向を変化させる2つのアクチュエータには、その動作特性が高精度で同等であることが要求される。従って、アクチュエータ等の部品の選別コストが増加する。
更に、光源の出射方向を目標となる出射方向に一致させるために、各アクチュエータの実際の作動に対してフィードバック制御を行うと、各アクチュエータを同期するように作動させることが難しい。このため、各アクチュエータが正確に同期していないと、他方の光源からの正反射光を無視することができなくなり、それによって、物体の位置の検知精度が低下するおそれがある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、部品コスト及び部品の選別コストの増加を抑制できると共に、フィードバック制御を行う場合でも物体の位置の検知精度を向上できる位置検知装置を提供することを目的とする。
本発明は、二次元の検知領域にある物体の位置を検知するように構成された検知部と、光の出射方向を所定の角度範囲内で変化可能に構成された1つの発光部と、前記検知部及び前記発光部の方に反射面を向けて前記検知部の1つの辺に沿って配設された反射部と、前記発光部から直接に又は前記反射面で反射してから入射する光を導光して、前記検知領域を通過するように出射する導光部と、前記導光部から出射されてから、前記反射面で反射して前記検知領域を通過した後の光を受光するように構成された受光部とを備える。前記検知部は、第1の所定期間において、前記出射方向を変化させることで前記導光部から出射された光が前記検知領域の全体を通過するように、前記所定の角度範囲のうち第1の角度範囲で前記発光部から光を出射し、前記第1の所定期間と重ならない第2の所定期間において、前記出射方向を変化させることで前記導光部から出射された光が前記検知領域の全体を通過するように、前記所定の角度範囲のうち前記第1の角度範囲と重ならない第2の角度範囲で光を出射し、前記第1の所定期間において、前記受光部の受光状態に応じて前記発光部からの光が前記物体によって遮られたと検知したときの第1の出射角度と、前記第2の所定期間において、前記受光部の受光状態に応じて前記発光部からの光が前記物体によって遮られたと検知したときの第2の出射角度とに基づいて、前記物体の位置を検知することを特徴とする。
本発明によれば、第1の所定期間において第1の角度範囲で発光部から出射される光の出射角度が変化することで検知領域の全体が走査される。また、第2の所定期間において第2の角度範囲で発光部から出射される光の出射角度が変化することで検知領域の全体が走査される。
これにより、検知領域にある物体は、第1及び第2の各所定期間において、第1の出射角度で発光部から出射されて導光部から出射された光、及び第2の出射角度で発光部から出射されて導光部から出射された光を遮るので、受光部の受光状態が変化する(例えば、受光量が減少する)。従って、検知部は、第1の出射角度と第2の出射角度とに基づいて物体の位置を検知できる。
このように、発光部が1つであっても物体の位置を検知できるので、複数の発光部を用いる場合に要求される動作特性が高精度で同等な発光部を選別する必要がなく、部品のコスト及び選別コストの増加を抑制できる。
また、発光部が1つであるので、複数の発光部を用いる場合のように、各発光部の作動を同期させる制御が不要で、フィードバック制御を行う場合でも物体の位置の検知精度を向上できる。
更に、発光部から出射した光を反射部の反射面で反射させて検知領域の走査光として用いることにより、発光部における光の出射方向が変化可能な所定の角度範囲内で検知領域において走査できる領域を増大させることができる。この結果、検知領域の全体を走査するために発光部に必要とされる所定の角度範囲を小さくすることができる。
本発明において、前記導光部から出射されて前記検知領域を通過した後の光を再帰反射するように構成された再帰反射部を備え、前記受光部は、前記再帰反射部に再帰反射された後に、前記導光部によって再度導光された後の光を受光することが好ましい。
これにより、再帰反射部に入射する光の光路と、当該再帰反射部によって再帰反射された光の光路とは、方向が反対となるだけで、基本的には、ほぼ同一の光路となる。従って、再帰反射された後に導光部によって再度導光された後の光は、導光部から発光部(又はその近く)の方に向かう光となる。従って、受光部を発光部の近くに配置するだけでよくなり、受光部の数を減少することができる。
本発明において、前記検知領域の形状は、対辺となっている第1辺と第2辺、及び対辺となっている第3辺と第4辺の4つの辺を有する長方形であり、前記再帰反射部は、前記検知領域の側から入射した光を再帰反射するように、前記第1辺、前記第2辺、及び前記第4辺に沿って設けられ、前記反射部は、前記第3辺に沿って配設され、前記導光部は、前記第1の所定期間において、前記反射部及び前記発光部からの光を導光して前記検知領域を通過するように出射する前記第1辺に沿って設けられた第1導光部と、前記第2の所定期間において、前記反射部及び前記発光部からの光を導光して前記検知領域を通過するように出射する前記第2辺に沿って設けられた第2導光部から成ることが好ましい。
これにより、反射部、再帰反射部及び導光部(第1導光部及び第2導光部)が検知領域に沿うように設けられるので、検知領域の大きさに対する位置検知装置の大きさが大型化することを抑制できる。
本発明において、前記発光部は、前記検知領域の平面に対して直角方向から見て前記所定の角度範囲の中心線が前記第3辺の垂直二等分線に重なるように、配設されていることが好ましい。
これにより、第3辺に直交する方向における発光部の位置が同一の場合において、第3辺の垂直二等分線上以外の位置に発光部を配置するものに比べて、光の出射方向の所定の角度範囲を最も小さくできると共に、再帰反射部への光の入射角を最も小さくできる。
従って、発光部が、光の出射方向を小さい角度範囲でしか変更できないような構成であっても、発光部を第3辺の垂直二等分線上に配置したときに必要となる角度範囲だけ変更できるのであれば、当該発光部を当該位置検知装置に用いることができる。また、再帰反射部への光の入射角が大きい場合よりも小さい場合の方が、再帰反射部によって再帰反射された光のエネルギーが大きくなる。このため、再帰反射された後に導光部から出射された後の光のエネルギーも大きくなり、受光部の受光量が増加する。これにより、受光部が受光する光が外乱光等に埋もれ難くなり、物体の位置の検知精度を向上できる。
本発明において、前記受光部は、光を最も効率よく受光できる方向が、前記再帰反射部によって再帰反射された光のエネルギーが最も小さいときの光である最小光の進行方向と一致するように配設されていることが好ましい。これにより、実際に受光部が受光する光のエネルギーのばらつきを抑えることができる。
本発明において、前記第1辺及び前記第2辺が長辺であり、前記第3辺及び前記第4辺が短辺であることが好ましい。
これにより、第3辺が長辺である場合より短辺である場合の方が、再帰反射部への光の最大の入射角が小さくなる。従って、再帰反射部によって再帰反射された光のエネルギーが大きくなり、ひいては、受光部が受光する光が外乱光等に埋もれ難くなり、物体の位置の検知精度を向上できる。
本発明において、前記発光部は、1つの光源と、該光源からの光を反射するミラー面を有し、該ミラー面によって反射された光の反射方向が前記所定の角度範囲内で変化するように前記ミラー面の向きを変化させる1つの光偏向器とを備えることが好ましい。
この構成によれば、発光部の小型化が可能になる。
本発明において、前記物体が、前記発光部と前記導光部との間の光路を妨げることを防止する区分部を備えることが好ましい。
これにより、例えば、物体を検知領域に配置する場合に、発光部と導光部との間の光路を妨げることがないように物体を配置する必要がなくなり、区分部が無いものに比べて物体の配置を簡単にできる。
本発明において、前記区分部は、所定の情報を表示する表示装置であることが好ましい。
これにより、例えば、表示装置に表示された情報に応じて検知領域に指等を配置することによって、位置を指定できるポインティングデバイスのように用いることができる。
以下、本発明の実施形態の位置検知装置について説明する。
図1に示す位置検知装置1は、二次元の検知領域Rにある物体Q(例:指、スタイラス等)の位置を検知する装置である。本実施形態の位置検知装置1は、所定の情報を表示する表示装置2の表示画面に対して利用者が指等でタッチ操作できるタッチパネル機器として構成されている。
本実施形態では、表示装置2の表示画面の法線方向に向かって見たときに、当該表示画面と検知領域Rの大きさが同じとなるように規定されている。なお、図1において、Nは平面の検知領域Rに対する法線方向(直角方向)を示す。また、U,Lは、表示装置2の表示画面を使用者に正対させたときに、使用者から見て上方向及び左方向を示す。
検知領域Rは二次元の領域であるので、当該検知領域Rの法線方向Nにおいて、検知領域Rとは異なる位置にある検知領域Ra,Rbは、該二次元の2方向には検知領域Rと等価な検知領域とみなすことができる。図1において、検知領域Rは、物体Qが接触する表示装置2の表示画面上に設定される。物体Qの位置は、理想的には検知領域R上の位置で検出されるべきであるが、該位置検知装置1は、後述するように、物体Qが光を遮断する位置を物体Qの位置として検出するので、物体Qの実際の検出位置は、検知領域Rから法線方向Nに離れた2つの検知領域Ra,Rb上の位置となる。
本実施形態においては、検知領域Rの形状は長方形であり、該長方形は、図2に示すように、下辺(「第1辺」に相当)R1、上辺(「第2辺」に相当)R2、左辺(「第3辺」に相当)R3及び右辺(第4辺に相当)R4の4つの辺を有する。下辺R1と上辺R2とは対辺関係にある。左辺R3と右辺R4とは対辺関係にある。
位置検知装置1は、検知部3(図5参照)と、光の出射方向(角度)を所定の角度範囲θ23〜θ13(図2)内で変化可能に構成された1つの発光部4と、発光部4から出射された光を表示装置2の裏側または表側において反射する反射部材5とを備える。位置検知装置1は、さらに、発光部4から直接又は反射部材5で反射されてから入射する光を導光して、検知領域Rを通過するように出射する導光部6と、導光部6から直接又は反射部材5の反射面で反射されてから入射した光を再帰反射するように構成された再帰反射部7と、再帰反射部7で再帰反射されて往路と同一経路としての復路を往路とは逆向きで進んで来た光を受光する受光部8とを備える。
検知部3は、CPU及びメモリ等により構成された電子ユニットであり、メモリに保持された制御用プログラムをCPUで実行することによって、発光部4の作動を制御すると共に、受光部8の受光状態に応じて検知領域Rにある物体Qの位置を検知する。
発光部4は、図4に示すように、1つの光源41と、1つの光偏向器42で構成される。光源41及び光偏向器42は、表示装置2の表示画面とは反対側(裏側)において、反射部材5の上方向Uの長さの線分に対する垂直二等分線511(図2)上に配置される。反射部材5は、左辺R3に沿って配設されている。
光源41は、狭指向性の光となる半導体レーザ光を出射するように構成されており、垂直二等分線511上で光偏向器42より反射部材5側に配設されている。光源41は、光偏向器42に向けて光を出射し、光偏向器42は、光源41からの光を左方向Lに反射する。
光偏向器42は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)であり、光源41からの光を反射するミラー面421と、1対のトーションバー424を介してミラー面421を支持する支持部423と、圧電駆動によりトーションバー424をその軸線周りに捩る圧電部425,426とを備える。
光偏向器42は、出射部422(光源41からの光が入射するミラー面421上の領域又はその代表点)を左方向Lに向けている。
圧電部425,426は、例えば、シリコン基板等の上に、電圧を印加可能に成膜されたチタン酸ジルコン酸鉛等による圧電膜が成膜されて構成されている。これにより、圧電膜に電圧が印加されることで、圧電膜がシリコン基板と共に屈曲変形する。このときの屈曲変形の大きさは、印加された電圧に応じて変化する。
本実施形態においては、圧電部425,426は、シリコン基板と共に屈曲変形をするための駆動用の圧電膜を有する。計4つの圧電部425,426のうちの1つは、その圧電膜が、平面的に分離されて、それぞれ駆動用及び検知用の圧電膜部分とされている。検知用の圧電膜部分は、シリコン基板の屈曲変形と共に屈曲変形することで、当該屈曲変形の大きさに応じた電圧信号をフィードバック信号として出力するようになっている。
検知部3が圧電部425と圧電部426に互いに逆相となる印加電圧を印加することで(図8参照)、圧電部425と圧電部426とが互いに反対側に屈曲変形し、トーションバー424に捩れが生じる。これにより、ミラー面421の光源41に対する角度が変化することで、出射部422からの光の出射角度θが変化する。
光偏向器42は、正弦波の直流電圧を印加されることで(図8の最上段参照)、ミラー面421が揺動し、出射部422からの光の出射角度θがθ23〜θ13(θ23<0°<θ13。θ13=−θ23。)の間で変化するように構成されている(図8の第2段参照)。
なお、出射角度θ=0°の直線は、出射部422からの光の出射方向が変化可能になっている所定の角度範囲の中心線となっており、法線方向Nから見て垂直二等分線511と重なっている。また、θ23〜θ13の角度範囲は、ミラー面421が光源41からの光を反射する反射方向の角度範囲でもある。
検知部3は、光偏向器42の圧電部425,426に互いに逆位相の電圧信号を印加したとき(以下、このように電圧信号を印加することを単に「光偏向器42に電圧信号を印加する」という。)、検知用の圧電膜が出力した電圧値(出射角度検知電圧値)を得ることで圧電部425,426の実際の屈曲変形の大きさ(すなわち、光偏向器42の偏向角に応じた出射角度θ)を検知する。そして、該検知した実際の屈曲変形の大きさを、目標となる屈曲変形の大きさとなるように、光偏向器42に印加する電圧信号を制御する(すなわち、フィードバック制御をする)。
なお、本実施形態において用いられる光偏向器には、例えば、特開2008−40240号公報等に記載されているような様々な種類の光偏向器を適宜適用することができる。また、実際の屈曲変形の大きさを検知するための検知用の圧電膜は、特開2013−007779号公報又は特開2012−203079号公報等に記載されている手法を適用することができる。
図5に示すように、導光部6は、第1導光部61と第2導光部62とからなる。第1導光部61及び第2導光部62は、例えば、アクリル樹脂等によって形成され、入射した光をその内部で全反射することで導光する導光体である。図3に示すように、第1導光部61及び第2導光部62は、横断面が台形(詳細には、1対の平行な短辺と長辺を有する等脚台形)の四角柱に形成されている。
また、第2導光部62の長辺の長さは、第1導光部61の長辺の長さより後述する第2再帰反射部72の法線方向Nの長さ(厚さ)分長い(図3)。これにより、第1導光部61から出射される光の光路と、第2導光部62から出射される光の光路とは、法線方向Nに異なる位置に形成される。前記の検知領域Ra,Rbはそれぞれ第1導光部61及び第2導光部62から出射される光の光路に沿った面として定義される。本実施形態では、検知領域Ra,Rbは、表示装置2の表側において法線方向Nに表示装置2の表示画面に近い側及び遠い側の位置なる。
第1導光部61は、左方向Lの長さが下辺R1よりやや長く形成され、上方向Uの正の向きに見たときに、下辺R1を覆うように配置されている。また、第1導光部61は、その断面において長辺側が検知領域R側に臨むように、下辺R1に沿って当該下辺R1と所定の間隔を有して配置されている。
第2導光部62は、左方向Lの長さが上辺R2よりやや長く形成され、上方向Uの負の向きに見たときに、上辺R2を覆うように配置されている。また、第2導光部62は、その断面において長辺側が検知領域R側に臨むように、上辺R2に沿って当該上辺R2と所定の間隔を有して配置されている。
図5に示すように、再帰反射部7は、第1再帰反射部71と第2再帰反射部72とからなる。第1再帰反射部71及び第2再帰反射部72は、入射した光に平行で且つ入射方向とは反対方向に出射する再帰反射となるような反射特性を持つように表面が加工されている。
より詳細には、第1再帰反射部71及び第2再帰反射部72は、例えば、ガラスビーズ又はコーナーキューブ等が表面に並べられた再帰反射テープ又は再帰反射シート等が、検知領域Rを向くようにして、板状に形成された樹脂部材等の表面に貼着されている。
このような再帰反射テープ又は再帰反射シートは、ガラスビーズ又はコーナーキューブ等の再帰反射体が表面に直接露出しているのではなく、当該表面を保護するための透光性を有する平面状の透光性部材によって覆われている。透光性部材としては、例えば、透光性プラスチック板又は透光性プラスチックフィルム等が用いられる。このため、第1再帰反射部71及び第2再帰反射部72に入射した光は、再帰反射体によって再帰反射される光(再帰反射光)と、透光性部材によって反射(再帰反射ではない通常の反射)される光(正反射光)とに分かれる。
第1再帰反射部71は、出射部422から出射されて第1導光部61に導光されて出射された光が入射するように配置されている。詳細には、第1再帰反射部71は、法線方向Nに見たときに上下反転のL字状となるように形成され、上辺R2及び右辺R4に沿って配置されている。
より詳細には、第1再帰反射部71は、その上辺R2に沿う部位が、上方向Uにおいて第2導光部62の断面における長辺と上辺R2との間に配置されている。また、第1再帰反射部71は、その右辺R4に沿う部位が、左方向Lにおいて右辺R4に対して検知領域Rの反対側に所定の間隔を有して配置されている。
第2再帰反射部72は、出射部422から出射されて第2導光部62に導光されて出射された光が入射するように配置されている。詳細には、第2再帰反射部72は、法線方向Nに見たときに左右反転のL字状となるように形成され、下辺R1及び右辺R4に沿って配置されている。
より詳細には、第2再帰反射部72は、その下辺R1に沿う部位が、上方向Uにおいて第1導光部61の断面における長辺と下辺R1との間に配置されている。また、第2再帰反射部72は、その右辺R4に沿う部位が、左方向Lにおいて右辺R4に対して検知領域Rの反対側に所定の間隔を有して配置されている。
注意すべきは、第1再帰反射部71及び第2再帰反射部72が、法線方向Nに見たときに、右辺R4に沿う部位においては重なっていることである。第1再帰反射部71及び第2再帰反射部72は、法線方向Nにそれぞれ検知領域Ra及び検知領域Rbの位置に設定されている。
上記のように、第1導光部61、第2導光部62、第1再帰反射部71及び第2再帰反射部72が、検知領域Rに沿って配置されているので、位置検知装置1の大きさを、検知領域Rの大きさに対して大型化することを抑制できる。
図4及び図5に示すように、受光部8は、第1受光部81と第2受光部82とからなる。第1受光部81及び第2受光部82は、例えば、フォトダイオード等のように受光量に応じた電気信号を出力する光電変換素子である。
第1受光部81及び第2受光部82は、法線方向Nにおいて、光偏向器42の裏側から遠い位置及び近い位置となるように、光偏向器42の支持部423の外面側に固定されている(図3及び図4参照)。第1受光部81及び第2受光部82は、また、上方向Uに負の向き及び正の向きに、すなわち下辺R1及び上辺R2側にそれぞれ向けられている。
次に、図2及び図3を主に参照して、光偏向器42から出射された光が受光部8まで届く光路について説明する。なお、図3において、反射部材5は省略されている。図3では、光偏向器42からの出射光が、第1導光部61又は第2導光部62の裏側入出射面部分631に直接、入射されるように描かれていると共に、第1導光部61又は第2導光部62の表側入出射面部分632からの出射光が第1再帰反射部71又は第2再帰反射部72に直接、入射されるように描かれている。実際には、光偏向器42からの出射光の一部は、反射部材5に反射されてから裏側入出射面部分631に入射されると共に、表側入出射面部分632からの出射光の一部は、反射部材5に反射されてから第1再帰反射部71又は第2再帰反射部72に入射される。
光偏向器42から直接又は反射部材5において反射してから第1導光部61又は第2導光部62の裏側入出射面部分631に入射した光は、第1導光部61又は第2導光部62の断面の長辺の端部と短辺の端部とを結ぶ斜辺で全反射され、該斜辺に対向するもう一つの斜辺によって再度全反射され、該第1導光部61又は第2導光部62の表側入出射面部分632から出射される(図3の光路L1,L2参照)。このとき、第1導光部61又は第2導光部62の表側入出射面部分632からの出射光は、検知領域R(この場合には、検知領域Rと等価な検知領域Ra)を通過するように出射される。
そして、第1導光部61の表側入出射面部分632からの出射光は、反射部材5において反射して又は反射無しでそのまま検知領域R(検知領域Ra)を通って、上辺R2又は右辺R4に到達する。一方、第2導光部62の表側入出射面部分632からの出射光は、反射部材5において反射して又は反射無しでそのまま検知領域R(検知領域Rb)を通って、下辺R1又は右辺R4に到達する。
第1導光部61の表側入出射面部分632から上辺R2又は右辺R4に到達した光は、上辺R2又は右辺R4に沿って配置された第1再帰反射部71によって再帰反射され、往路と同一の復路を往路とは逆向きで進行する。同様に、第2導光部62の表側入出射面部分632から下辺R1又は右辺R4に到達した光は、下辺R1又は右辺R4に沿って配置された第2再帰反射部72によって再帰反射され、往路と同一の復路を往路とは逆向きで進行する。
なお、復路を往路とは逆向きに進行する再帰反射光は、理論的には、往路及び復路としての光路は一致するものであるが、実際には多少の広がりを持つ復路となるように再帰反射される。図3に示された光路L1,L2は、広がった光路のうち第1受光部81及び第2受光部82に入射する光路を示している。こうして、第1再帰反射部71及び第2再帰反射部72から再帰反射してきた光は、それぞれ第1受光部81及び第2受光部82に受光される。
本実施形態においては、第1再帰反射部71及び第2再帰反射部72が上記のように設けられているので、第1再帰反射部71及び第2再帰反射部72に入射する光の光路と、各再帰反射部71,72によって再帰反射された光の光路とは、光の進行方向が反対となるだけで、基本的には、ほぼ同一の光路となる(実際には、若干の光の広がりが生じ得る)。従って、再帰反射された後に、第1導光部61及び第2導光部62によって再度導光された後の光は、当該導光部61,62から多少の広がりを持って光偏向器42の方に向かう光となる。従って、第1受光部81及び第2受光部82を光偏向器42の近くに配置するだけでよくなり、受光部の数を減少することができる。
なお、図4に限り、往路側の光路と復路側の光路とを明確にするために、光偏向器42から再帰反射部7に入射するまでの往路側の光路には、符号の末尾に「f」を付与して表し、再帰反射部7に再帰反射されてから受光部8に入射するまでの復路側の光路には、光路の符号の末尾に「b」を付与して表している。
図2を参照して、光偏向器42から再帰反射部7に向かう光について説明する。ミラー面421の中心としての出射部422から出射される光の出射角度θ11〜θ13、θ21〜θ23(出射角度を総称するときは、単に「出射角度θ」という)を定義している。出射部422からの出射角度θは、反射部材5の垂直二等分線511に対する角度であり、垂直二等分線511に対して下辺R1側を正、上辺R2側を負と定義する。θ23<θ22<θ21<0°<θ11<θ12<θ13と定義する。また、θ11=−θ21、θ12=−θ22、及びθ13=−θ23と定義する。
検知部3は、光偏向器42に対して所定の周波数且つ所定の振幅のピークツーピーク値の直流電圧を印加することで、当該光偏向器42のミラー面421を揺動させる。これにより、出射部422から出射される光の出射角度θが、所定の周波数且つ所定の角度範囲θ23〜θ13で変化する(図2及び図8参照)。
以下、光の出射角度θに関して、「θ11→θ12→θ13→θ12→θ11」のように、θ11〜θ13の角度範囲(以下、「第1の角度範囲」という)で変化している期間を第1の所定期間という。また、光の出射角度θに関して、「θ21→θ22→θ23→θ22→θ21」のように、θ21〜θ23の角度範囲(以下、「第2の角度範囲」という)で変化している期間を第2の所定期間という。第1の角度範囲と第2の角度範囲とは、反射部材5の垂直二等分線511に対して対称となっている。
ここで、光源41及び光偏向器42は各々1つである(換言すると、発光部4が1つである)から、第1の所定期間と第2の所定期間とは、互いに重なり合うことがない(第2の所定期間が含む時刻は、第1の所定期間に含まれる時刻以外の時刻のみを含む)。また、第1の角度範囲と第2の角度範囲とは、互いに重なり合うことがない(第2の角度範囲が含む角度は、第1の角度範囲に含まれる角度以外の角度のみを含む)。
図2の出射角度θ=θ11,θ12,θ13,θ21,θ22,θ23について説明する。光路L11,L12,L13,L21,L22,L23は、出射角度θ=θ11,θ12,θ13,θ21,θ22,θ23のときの光路である。図2の各光路において矢の向きは、光の進行方向を示している。なお、光路の往路部分と復路部分とは同一であり、光の進行方向のみが相互に逆となっている。
θ=θ11又はθ=θ21は、光偏向器42からの出射光が、反射部材5において反射した後、第1導光部61又は第2導光部62の裏側入出射面部分631に入射し、第1導光部61又は第2導光部62内を通り、第1導光部61又は第2導光部62の表側入出射面部分632において検知領域Rの右下頂点又は右上頂点に達するときの出射部422からの出射光の出射角度として定義される。
θ=θ12又はθ=θ22は、光偏向器42からの出射光が、最終的に検知領域Rの右上頂点又は右下頂点に達するときの出射部422からの出射光の出射角度として定義される。すなわち、θ=θ12又はθ=θ22のときの光偏向器42からの出射光は、表示装置2の裏側では、反射部材5に反射することなく第1導光部61又は第2導光部62の裏側入出射面部分631に入射し、第1導光部61又は第2導光部62内を通り、第1導光部61又は第2導光部62の表側入出射面部分632において検知領域Rに出射される。そして、途中で、反射部材5に反射してから、検知領域Rの右上頂点又は右下頂点に達する。
θ=θ13又はθ=θ23は、光偏向器42からの出射光が、最終的に検知領域Rの左上頂点又は左下頂点に達するときの出射部422からの出射光の出射角度として定義される。すなわち、θ=θ13又はθ=θ23のときの光偏向器42からの出射光は、表示装置2の裏側では、反射部材5に反射することなく第1導光部61又は第2導光部62の裏側入出射面部分631に入射し、第1導光部61又は第2導光部62内を通り、第1導光部61又は第2導光部62の表側入出射面部分632において検知領域Rに出射される。そして、検知領域Rの左上頂点又は左下頂点において反射部材5に達する。検知領域Rの左上頂点又は左下頂点の位置は、再帰反射部7の左端の位置と重なるので、検知領域Rの左上頂点又は左下頂点に到達した光は、反射部材5に反射した後は、直ちに往路を逆行する復路を進むことになる。θ=θ13又はθ=θ23は、出射部422からの出射光が正側及び負側に最大に振れたときの出射光の出射角度でもある。
光偏向器42からの出射光の出射角度θが、θ21≦θ≦θ11の範囲にあるときは、該出射光は、第1導光部61又は第2導光部62の表側入出射面部分632から検知領域Rに出射されない。このため、該出射光は、検知領域Rの物体Qの検知には、利用できない。なお、発光部4の光源41は、光偏向器42に対してθ21≦θ≦θ11の範囲に配置されるように、光源41の寸法や検知領域Rの縦横の寸法が設定される。
光偏向器42からの出射光の出射角度θが、θ11<θ≦θ13の範囲又はθ23≦θ<θ21の範囲にあるときは、該出射光は、第1導光部61又は第2導光部62の表側入出射面部分632から検知領域Rに出射される。このため、該出射光は、検知領域Rの物体Qの検知に利用される。
図2において、往路側の光路L1q及びL2qは、出射部422からの出射光が物体Qに到達するときの往路側の光路を示している。光路L1q及びL2qが生成されるときの出射角度θを、θ1q(第1の出射角度),θ2q(第2の出射角度)と定義する。θ11<θ1q≦θ13,θ23≦θ2q<θ21の関係がある。
図6は位置検知装置1の等価位置検知装置100を示す。等価位置検知装置100は、位置検知装置1の作用を分かり易くするための構造となっている。等価位置検知装置100は、位置検知装置1の立体構造を垂直二等分線511に対称な平面構造に展開したものになっている。位置検知装置1では、光偏向器42の出射部422からの出射光の光路が3次元で形成されているのに対し、等価位置検知装置100では、それら光路が検知領域Rと同一の平面上に設定される。
等価位置検知装置100の要素において、位置検知装置1の要素と同一のものは、位置検知装置1において付けられている符号と同一の符号を付けている。位置検知装置1と等価位置検知装置100とは、検知領域R及び再帰反射部7の構造が同一となっている。位置検知装置1の発光部4は、等価位置検知装置100では、平面構造への展開のために、発光部4a,4bの2つとなる。
図6において、上方向UにA−A’線とC−C’線との間の領域は、位置検知装置1の第2導光部62に相当する。上方向UにB−B’線とD−D’線との間の領域は、位置検知装置1の第1導光部61に相当する。なお、図6では、A−A’線とC−C’線との間隔としての第2導光部62の寸法、及びB−B’線とD−D’線との間隔としての第1導光部61の寸法は、検知領域Rの寸法に対して誇張されており、現実の位置検知装置1では、検知領域Rの寸法に対して十分に小さい。
等価位置検知装置100では、反射部材5が省略される。E−E’線は、位置検知装置1の反射部材5の反射面に対応する。図6の光路L11’〜L23’は図2の光路L11〜L23に対応している。光路L1q’,L2q’は、図2の光路L1q,L2qに対応している。
等価位置検知装置100の光路においてE−E'線を横切る位置が、左辺R3の範囲外で、C−C'線の上方向及びD−D'の下方向にあるときは、該光路上の光は、反射部材5の反射面に反射してから、第1導光部61又は第2導光部62の裏側入出射面部分631に入射することを意味する。等価位置検知装置100の光路においてE−E'線を横切る位置が、左辺R3の範囲外で、B−B'線とD−D'線の間にあるときは、第1導光部61の裏側入出射面部分631に入射し、第1導光部61の台形端面から出射し、反射部材5の反射面で反射して、再び、第1導光部61の台形端面から第1導光部61に入射し、その後、第1導光部61の表側入出射面部分632から検知領域Rに出射することを意味する。
左辺R3の範囲外で、A−A'線とC−C'線の間にあるときは、第2導光部62の裏側入出射面部分631に入射し、第2導光部62の台形端面から出射し、反射部材5の反射面で反射して、再び、第2導光部62の台形端面から第2導光部62に入射し、その後、第2導光部62の表側入出射面部分632から検知領域Rに出射することを意味する。
図6において、光偏向器42a,42bからの出射光の出射角度θが、θ11<θ≦θ12の範囲又はθ22≦θ<θ21の範囲にあるときは、すなわち光路が光路L11’〜L12’の範囲内又は光路L21’〜L22’の範囲内の光路では、出射部422a,422b(出射部422と等価)からの出射光は、下辺R1又は上辺R2から検知領域Rに出射される。
従って、光路L11〜L12間の光路の光、及び光路L21〜L22間の光路の光は、反射部材5の反射面において反射してから、検知領域Rに出射されることになる。検知領域Rに出射された光は、検知領域Rを通過して右辺R4の第1再帰反射部71又は第2再帰反射部72に入射する。そして、第1再帰反射部71又は第2再帰反射部72において再帰反射した後、往路の光路を復路の光路として逆戻りし、第1受光部81又は第2受光部82に受光される。
光偏向器42a,42bからの出射光の出射角度θが、θ12<θ≦θ13の範囲又はθ23≦θ<θ22の範囲にあるときは、すなわち光路が光路L12’〜L13’の範囲内又は光路L22’〜L23’の範囲内にあるときは、出射部422a,422bからの出射光は、下辺R1若しくは上辺R2から検知領域Rに出射され、又は左辺R3から検知領域Rに出射される。
従って、光路L12〜L13間の光路の光、及び光路L22〜L23間の光路の光は、反射部材5の反射面において反射してから、検知領域Rに出射されるか、又は、反射部材5の反射面において反射することなく、検知領域Rに出射され、その後、反射部材5の反射面において反射してから、再び検知領域Rを通過して、上辺R2の第1再帰反射部71又は下辺R1の第2再帰反射部72に入射する。そして、第1再帰反射部71又は第2再帰反射部72において再帰反射した後、往路の光路を復路の光路として逆戻りし、第1受光部81又は第2受光部82に受光される。
光偏向器42a,42bからの出射光の出射角度θが、θ=θ1q又はθ=θ2qであるとき、出射光は、物体Qに遮られて、物体Qに到達しない。従って、このときの第1受光部81又は第2受光部82の受光量は、所定値e(図8の第3段及び第4段の縦軸参照)未満になる。これにより、検知領域Rにおける物体Qの存否を検出することができる。一方、検知部3は、θ=θ1q及びθ=θ2qのときの出射角度θをθ1q,θ2qとして検知する。光偏向器42a,42bの位置は既知であるので、既知の光偏向器42a,42bの位置とθ1q,θ2qとを使って、三角測量法により検知領域Rにおける物体Qの位置が求められる。
上記所定値eは、外乱光の影響等を鑑みて、物体Qによって光が遮られたことを検知できるような値となるように、実験等によって予め決定される。
図7は、図6の等価位置検知装置100を図6のE−E’線で180°山折りして法線方向Nに透視したときの等価位置検知装置110の構造を示したものである。等価位置検知装置110は、位置検知装置1と等価である。図7の等価位置検知装置110を、更に、A−A’線、B−B’線、C−C’線、D−D’線において90°で山折りして、法線方向Nに透視したときの構造が図2の構造となる。
図8は、前述の第1及び第2の所定期間等を説明するためのタイミングチャートである。該タイミングチャートは、光偏向器42の圧電部425,426の印加電圧(図8の第1段)、出射部422からの出射光の出射角度(図8の第2段)、並びに第1受光部81及び第2受光部82の受光量(図8の第3段及び第4段)を示している。
図8において、t1,t2は、出射部422からの出射光の出射角度についての1サイクルの開始及び終了の時刻を示す。t1,t2は、圧電部425の印加電圧が0Vから上昇開始する時刻でもあり、t1−t2の時間間隔は、圧電部425,426の印加電圧の1周期に相当する。第1所定期間は、出射角度θが、θ11を上回ってから、次に下回るまでの期間として定義され、θ11→θ12→θ13→θ12→θ11と変化する期間に対応する。第2所定期間は、出射角度θが、θ21を下回ってから、次に上回るまでの期間として定義され、θ21→θ22→θ23→θ22→θ21と変化する期間に対応する。
出射部422からの出射光の出射角度について第1及び第2所定期間を除いた残りの期間は、物体Qの検知を中止する対象外期間として定義される。時刻t1から出射角度θがθ11を上回るまでの期間(0°→θ11と変化する期間)と、出射角度θがθ11を下回る時刻からθ21を下回るまでの期間(θ11→0°→θ21と変化する期間)と、出射角度θがθ21を上回る時刻から時刻t2までの期間(θ21→0°と変化する期間)とが対象外期間となる。
検知部3は、対象外期間では、第1受光部81又は第2受光部82の受光量に関係なく、物体Qの検知を中止している。第1及び第2の所定期間において、検知領域Rに物体Qが存在していなければ、第1受光部81及び第2受光部82の受光量は、それぞれ所定値e以上に保持される。これに対し、第1及び第2の所定期間において、検知領域Rに物体Qが存在していれば、第1受光部81及び第2受光部82の受光量は、共に所定値e未満となる。
時刻t1q1,t1q2,t2q1は、検知部3が第1の所定期間において発光部4からの光が物体Qによって遮られたと検知した時刻を示している。時刻t1q3,t1q4は、検知部3が第2の所定期間において発光部4からの光が物体Qによって遮られたと検知した時刻を示している。出射部422からの出射光による検知領域Rの走査の1サイクルには、出射角度θ13,θ23以外については、同一の出射角度θが2つ含まれる。従って、第1の所定期間においてθ=θ1qに対応する時刻t1q1,t1q2は2つあると共に、第2の所定期間においてθ=θ2qに対応する時刻t1q3,t1q4も2つある。
検知部3は、時刻t1q1,t1q2における出射部422からの出射光の出射角度θからθ1qを求め、時刻t1q3,t1q4における出射部422からの出射光の出射角度θからθ2qを求めることができる。
第1受光部81及び第2受光部82には、それぞれ第2及び第1の所定期間において第2再帰反射部72及び第1再帰反射部71から正反射の反射光が入射される。しかしながら、検知部3は、第1受光部81及び第2受光部82の受光量に基づく物体Qの検出を第1及び第2の所定期間に限定して、行うので、正反射の反射光による物体Qの誤検出は防止される。
本実施形態の位置検知装置1において、発光部4(光源41及び光偏向器42)が1つであっても物体Qの位置を検知できるので、複数の発光部を用いる場合に要求される動作特性が高精度で同等な発光部を選別する必要がなく、部品コスト及び部品の選別コストの増加を抑制できる。
また、発光部4(光偏向器42)が1つであるので、複数の発光部を用いる場合のように、各発光部の作動を同期させる制御が不要で、フィードバック制御を行う場合でも物体Qの位置の検知精度を向上できる。
また、本実施形態では、光の出射角度を変更するために、MEMSによる光偏向器を用いている。このため、光偏向器の大きさを小型にできる。
また、このような光偏向器42は、小さなサイズで大きな偏向角が得られることが求められる。従って、光偏向器42の機械的な共振周波数でミラー面421を揺動することも多い。このため、複数の光偏向器を用いる場合には、各光偏向器の動作特性を同等に形成するために許容される製造誤差が非常に小さくなる。従って、特にMEMSによる光偏向器を位置検知装置の発光部として用いる場合においては、複数の発光部が必要になると、部品の選別コストを増大させる一因となりやすい。1つの発光部だけでよい本発明の位置検知装置は、MEMSによる光偏向器を発光部として用いる場合において、特に有効に適用できる。
また、前述したように、第1再帰反射部71及び第2再帰反射部72の表面は、透光性部材によって覆われているので、第1再帰反射部71及び第2再帰反射部72に入射した光の一部は、透光性部材による正反射光となる。従って、第1再帰反射部71及び第2再帰反射部72から再帰反射される光のエネルギーを多くするためには、第1再帰反射部71及び第2再帰反射部72への入射角が所定の角度(本実施形態においては、例えば約60°に規定されている。所定の角度は、再帰反射部として用いる部材に応じて適宜規定される)よりも小さくなるように構成することが望ましい。
このため、本実施形態においては、光偏向器42の出射部422が法線方向Nから見て垂直二等分線511上に配置されている。これにより、光偏向器42の出射部422が法線方向Nから見て検知領域Rの長辺の垂直二等分線上配置されるものに比べて、第1再帰反射部71及び第2再帰反射部72に入射する光の最大の入射角が小さくなる。
従って、第1再帰反射部71及び第2再帰反射部72によって再帰反射された光のエネルギーが大きくなり、ひいては、受光部8が受光する光が外乱光等に埋もれ難くなり、物体Qの位置の検知精度を向上できる。
図9は、位置検知装置1における走査光(出射部422からの出射光)の走査角度範囲(θ23〜θ13)及び再帰反射部7に対する最大入射角α,βを計算する際に使用する記号の参照図である。各記号の定義は次のとおりである。
a:検知領域Rの短辺の長さ
b:検知領域Rにおける短辺の長さに対する長辺の長さの比率(b≧1)。※長辺の長さはbaとなる。
c:導光部6を通過するときの法線方向Nの移動距離の、短辺の長さに対する比率。※実際の移動距離はcaとなる。
d:長辺方向の左辺R3と出射部422との間の長さの、長辺の長さに対する比率。※長辺方向の左辺R3と出射部422との間の実際の長さはdbaとなる。
2δ:出射光の走査角度範囲。なお、2δ=θ13−θ23=2・θ13である。
2γ:出射光の検知対象外角度範囲。なお、2γ=θ11−θ21=2・θ11である。検知対象外角度範囲は、図8の対象外期間に対応する出射角度θの範囲である。
2γ/2δ:出射光の無効走査角度範囲/出射光の走査角度範囲
α:右辺R4の再帰反射部7に対する最大入射角度
β:下辺R1の再帰反射部7に対する最大入射角度
b:検知領域Rにおける短辺の長さに対する長辺の長さの比率(b≧1)。※長辺の長さはbaとなる。
c:導光部6を通過するときの法線方向Nの移動距離の、短辺の長さに対する比率。※実際の移動距離はcaとなる。
d:長辺方向の左辺R3と出射部422との間の長さの、長辺の長さに対する比率。※長辺方向の左辺R3と出射部422との間の実際の長さはdbaとなる。
2δ:出射光の走査角度範囲。なお、2δ=θ13−θ23=2・θ13である。
2γ:出射光の検知対象外角度範囲。なお、2γ=θ11−θ21=2・θ11である。検知対象外角度範囲は、図8の対象外期間に対応する出射角度θの範囲である。
2γ/2δ:出射光の無効走査角度範囲/出射光の走査角度範囲
α:右辺R4の再帰反射部7に対する最大入射角度
β:下辺R1の再帰反射部7に対する最大入射角度
次の式が成立する。
2δ=2tan-1[{(a+ca+a/2)}/(dba)]=2tan-1{(3/2+c)/(bd)}・・・式(1)
2γ=2tan-1[{(a/2+ca)}/(ba+dba)]=2tan-1[(1/2+c)/{b(1+d)}]
・・・式(2)
2γ/2δ=tan-1[(1/2+c)/{b(1+d)}]/tan-1{(3/2+c)/(bd)}・・・式(3)
2δ=2tan-1[{(a+ca+a/2)}/(dba)]=2tan-1{(3/2+c)/(bd)}・・・式(1)
2γ=2tan-1[{(a/2+ca)}/(ba+dba)]=2tan-1[(1/2+c)/{b(1+d)}]
・・・式(2)
2γ/2δ=tan-1[(1/2+c)/{b(1+d)}]/tan-1{(3/2+c)/(bd)}・・・式(3)
α=tan-1[{(a+ca+a/2)}/(ba+dba)]=tan-1{(3/2+c)/{b(1+d)}・・・式(4)
β=tan-1{(ba+dba)/(a+ca+a/2)}=tan-1[{b(1+d)}/(2/3+c)]・・・式(5)
β=tan-1{(ba+dba)/(a+ca+a/2)}=tan-1[{b(1+d)}/(2/3+c)]・・・式(5)
d=0の場合は、長辺方向の出射部422の位置が左辺R3上になり、出射光の走査角度範囲(2δ)は180°となる。d=1の場合は、長辺方向の出射部422の位置が右辺R4上になり、出射光の走査角度範囲(2δ)は最小となると共に、βは最大となる。ただし、出射部422の位置は、法線方向Nに検知領域Rの投影領域内とする。
図10は、各値の組み合わせに対して式(1)〜式(3)に基づいて計算した計算値を示している。図11は、dに対する2δ及び2γ/2δの変化を示すグラフである。2δが小さいほど、光偏向器42に要求される走査角範囲は小さくて済む。また、2γ/2δが小さいほど、出射光の使用効率が増大する。
図12は、各値の組み合わせに対して式(4)及び式(5)に基づいて計算した計算値を示している。図13は、dと2δ及び(下辺R1に対する最大入射角度)βとの関係を示すグラフである。2δが小さいほど、光偏向器42に要求される走査角範囲は小さくて済む。また、βが小さいほど、再帰反射部7の再帰反射率は増大する。再帰反射部7が再帰反射できる典型的な最大入射角度は、約60°である。したがって、典型的な位置検知装置1では、再帰反射部7における光の入射角度を約60°以下になるように設定する必要がある。
また、本実施形態においては、第1受光部81及び第2受光部82では、光を最も効率よく受光できる方向(以下、「最大受光効率方向」という)が、当該第1受光部81及び第2受光部82の受光面811,821の法線方向となっている。このため、第1受光部81及び第2受光部82の受光面811,821(図4)の法線方向が、第1再帰反射部71及び第2再帰反射部72に再帰反射されて第1導光部61及び第2導光部62によって再度導光された光のエネルギーが最も小さいときの光(以下、「最小光」という)の進行方向と一致するように、第1受光部81及び第2受光部82が配置されている(図4参照)。
詳細には、第1の角度範囲θ11〜θ13のうち最小光となる出射角度は、第1再帰反射部71に入射する入射角が最も大きくなる光路L12のときの出射角度θ12である。従って、光路L12bが第1受光部81に入射するときの方向が、第1受光部81の受光面811の法線方向(すなわち、第1受光部81における最大受光効率方向)と一致するように第1受光部81が配置される(図4(b)参照)。
また、第2の角度範囲θ21〜θ23のうち最小光となる出射角度は、第2再帰反射部72に入射する入射角が最も大きくなる光路L22のときの出射角度θ22である。従って、光路L22bが第2受光部82に入射するときの方向が、第2受光部82の受光面821の法線方向(すなわち、第2受光部82における最大受光効率方向)と一致するように第2受光部82が配置される(図4(c)参照)。
このように、各受光部81,82が配置されることで、実際に各受光部81,82が受光する光のエネルギーのばらつきを抑えることができる。
なお、必ずしも、各受光部81,82を、光を最も効率よく受光できる方向が、最小光の進行方向と一致するように配置されていなくともよい。
なお、本実施形態においては、検知領域Rの形状が長方形であったが、検知領域の形状は、長方形に限らず、円形等どのような形状をも取り得る。
また、本実施形態では、発光部として、光の出射角度を変更するためにMEMSによる光偏向器を用いているが、光の出射角度を変更できれば、MEMSによる光偏向器を用いる必要はなく、例えば、電動モータ等の回転駆動力を出力するアクチュエータを用いて反射面を動かすか、又は、当該アクチュエータの駆動力によって光源を動かすことで、発光部からの光の出射角度を変更してもよい。
また、本実施形態においては、再帰反射部7を設けているが、再帰反射部が設けられていない態様であってもよい。この場合には、第1受光部として、第1導光部61から出射された光を受光するための複数の受光素子を、検知領域Rの上辺R2及び右辺R4に沿って並設する。また、第2受光部として、第2導光部62から出射された光を受光するための複数の受光素子を、検知領域Rの下辺R1及び右辺R4に沿って並設する。
この態様であっても、発光部4は1つであるので、部品コスト及び部品の選別コストの増加を抑制できると共に、フィードバック制御を行った場合であっても物体の位置の検知精度を向上できるという本発明の効果が得られる。
また、再帰反射部を設ける場合であっても、これらの配置位置は本実施形態のように検知領域の辺に沿うように配置する必要はない。
また、本実施形態においては、光源41と出射部422との間を結ぶ線は、検知領域Rに平行となっている垂直二等分線511に設定されているが、検知領域Rに対して平行でない線であってもよい。該線は、例えば、法線方向Nに見て垂直二等分線511に重なるものの、検知領域Rに対して斜めの直線であってもよい。
また、本実施形態においては、光源41、光偏向器42、及び出射部422を、左辺R3に平行な方向において、当該左辺R3の中央としての垂直二等分線511上に配置しているが、これらの各々は中央以外に配置される態様でもよい。
また、導光部の配置位置及びその形状は、本実施形態の態様に限らない。これらの態様は、発光部から出射される光の出射角度、及び検知領域等の相対的な関係(各々の相対的な位置関係及び形状)に応じて、第1の所定期間において第1の角度範囲で発光部から出射された光が、その出射角度が変化することで導光部から出射された光が検知領域の全体を通過するように適宜構成される。さらに、第2の所定期間において第2の角度範囲で発光部から出射された光が、その出射角度が変化することで導光部から出射された光が検知領域の全体を通過するように適宜構成される。
また、本実施形態の位置検知装置は、タッチパネル機器として用いられているが、表示装置以外の部材(区分部)が設けられているか、又は該区分部が設けられていない場合であっても、規定された検知領域にある物体の位置を検知する位置検知装置として構成することができる。区分部が設けられている場合には、例えば、物体を検知領域に配置する場合に、発光部と導光部との間の光路を妨げることがないように物体を配置する必要がなくなり、区分部が設けられていないものに比べて物体の配置を簡単にできる。なお、区分部が設けられていない場合であっても、検知領域に配置された物体の位置を検知できるという本発明の効果は得られる。
1・・・位置検知装置、2・・・表示装置(区分部)、3・・・検知部、4・・・発光部、5・・・反射部材(反射部)、6・・・導光部、7・・・再帰反射部、8・・・受光部、41・・・光源、42・・・光偏向器、61・・・第1導光部、62・・・第2導光部、71・・・第1再帰反射部、72・・・第2再帰反射部、81・・・第1受光部、82・・・第2受光部、421・・・ミラー面、422・・・出射部、511・・・垂直二等分線。
Claims (9)
- 二次元の検知領域にある物体の位置を検知するように構成された検知部と、
光の出射方向を所定の角度範囲内で変化可能に構成された1つの発光部と、
前記検知部及び前記発光部の方に反射面を向けて前記検知部の1つの辺に沿って配設された反射部と、
前記発光部から直接に又は前記反射面で反射してから入射する光を導光して、前記検知領域を通過するように出射する導光部と、
前記導光部から出射されてから前記反射面で反射して前記検知領域を通過した後の光を受光するように構成された受光部とを備え、
前記検知部は、
第1の所定期間において、前記出射方向を変化させることで前記導光部から出射された光が前記検知領域の全体を通過するように、前記所定の角度範囲のうち第1の角度範囲で前記発光部から光を出射し、
前記第1の所定期間と重ならない第2の所定期間において、前記出射方向を変化させることで前記導光部から出射された光が前記検知領域の全体を通過するように、前記所定の角度範囲のうち前記第1の角度範囲と重ならない第2の角度範囲で光を出射し、
前記第1の所定期間において、前記受光部の受光状態に応じて前記発光部からの光が前記物体によって遮られたと検知したときの第1の出射角度と、前記第2の所定期間において、前記受光部の受光状態に応じて前記発光部からの光が前記物体によって遮られたと検知したときの第2の出射角度とに基づいて、前記物体の位置を検知することを特徴とする位置検知装置。 - 請求項1に記載の位置検知装置において、
前記導光部から出射されて前記検知領域を通過した後の光を再帰反射するように構成された再帰反射部を備え、
前記受光部は、前記再帰反射部に再帰反射された後に、前記導光部によって再度導光された後の光を受光することを特徴とする位置検知装置。 - 請求項2に記載の位置検知装置において、
前記検知領域の形状は、対辺となっている第1辺と第2辺、及び対辺となっている第3辺と第4辺の4つの辺を有する長方形であり、
前記再帰反射部は、前記検知領域の側から入射した光を再帰反射するように、前記第1辺、前記第2辺、及び前記第4辺に沿って設けられ、
前記反射部は、前記第3辺に沿って配設され、
前記導光部は、前記第1の所定期間において、前記反射部及び前記発光部からの光を導光して前記検知領域を通過するように出射する前記第1辺に沿って設けられた第1導光部と、前記第2の所定期間において、前記反射部及び前記発光部からの光を導光して前記検知領域を通過するように出射する前記第2辺に沿って設けられた第2導光部から成ることを特徴とする位置検知装置。 - 請求項3に記載の位置検知装置において、
前記発光部は、前記検知領域の平面に対して直角方向から見て前記所定の角度範囲の中心線が前記第3辺の垂直二等分線に重なるように、配設されていることを特徴とする位置検知装置。 - 請求項3又は4に記載の位置検知装置において、
前記受光部は、光を最も効率よく受光できる方向が、前記再帰反射部によって再帰反射された光のエネルギーが最も小さいときの光である最小光の進行方向と一致するように配設されていることを特徴とする位置検知装置。 - 請求項3〜5のいずれか1項に記載の位置検知装置において、
前記第1辺及び前記第2辺が長辺であり、前記第3辺及び前記第4辺が短辺であることを特徴とする位置検知装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の位置検知装置において、
前記発光部は、1つの光源と、該光源からの光を反射するミラー面を有し、該ミラー面によって反射された光の反射方向が前記所定の角度範囲内で変化するように前記ミラー面の向きを変化させる1つの光偏向器とを備えることを特徴とする位置検知装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の位置検知装置において、
前記物体が、前記発光部と前記導光部との間の光路を妨げることを防止する区分部を備えることを特徴とする位置検知装置。 - 請求項8に記載の位置検知装置において、
前記区分部は、所定の情報を表示する表示装置であることを特徴とする位置検知装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114812383A (zh) * | 2021-01-21 | 2022-07-29 | 韩华株式会社 | 作业人员检测装置 |
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- 2014-02-05 JP JP2014019930A patent/JP2015148860A/ja active Pending
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