JP2015148604A - 高さ検出装置、塗布装置および高さ検出方法 - Google Patents

高さ検出装置、塗布装置および高さ検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】物体の表面に形成された凹凸部の高さを、安価な装置構成で定量的に検出する。【解決手段】高さ検出部は、凹凸部と対物レンズとを上下方向に相対移動させながら画像を撮影し、撮影した画像を構成する複数の画素の各々について求めた焦点位置に基づいて凹凸部の高さを検出する。高さ検出部は、撮像装置の撮影周期内において、撮影した画像を構成する複数の画素の各々について、撮影した画像の輝度が最大になる位置決め装置の位置を焦点の候補位置とする第1段階の処理と、撮像装置が全ての画像を撮像した後、画像を構成する複数の画素の各々について、第1段階の処理によって求められた焦点の候補位置の前後で撮影された画像の複数の前記輝度を基に求めたコントラスト値に基づいて焦点位置を求め、当該焦点位置に基づいて凹凸部の高さを検出する第2段階の処理とを実行する。【選択図】図7

Description

この発明は、高さ検出装置、塗布装置および高さ検出方法に関し、特に、物体の表面に形成された凹凸部の高さを検出する技術に関する。
先端径が数十μmの塗布針や、スポット径が数μm〜数十μmのレーザ光を用いたパターン加工技術は、マイクロメートルオーダーの精密位置決め技術と組み合わせることにより、微細なパターンでも所定の位置に正確に加工することができるため、従来より、フラットパネルディスプレイの修正作業や、太陽電池のスクライブ作業などの利用されてきた(たとえば、特許文献1〜3参照)。特に、塗布針を用いる加工技術は、ディスペンサが不得意とする粘度の高いペーストにも塗布できることから、最近では、フラットパネルディスプレイと比較して厚い10μm以上の膜の形成にも利用されている。たとえば、MEMSやセンサなどの半導体デバイスの電子回路パターンやプリント基板配線の形成に用いられる。また、将来的にも有望な製造技術であるプリンテッドエレクトロニクス技術で作製されるパターンも厚膜に分類され、今後の用途拡大が期待される加工技術である。
図19(a)〜(c)は、液晶カラーフィルタ基板の製造工程において発生する欠陥を示す図である。図19(a)〜(c)において、液晶カラーフィルタ基板は、透明基板と、その表面に形成されたブラックマトリクス51と呼ばれる格子状パターンと、複数組のR(赤色)画素52、G(緑色)画素53、およびB(青色)画素54とを含む。液晶カラーフィルタ基板の製造工程においては、図19(a)に示すように画素やブラックマトリクス51の色が抜けてしまった白欠陥55や、図19(b)に示すように隣りの画素と色が混色したり、ブラックマトリクス51に画素がはみ出してしまった黒欠陥56や、図19(c)に示すように画素に異物が付着した異物欠陥57などが発生する。
白欠陥55を修正する方法としては、インク塗布機構により、白欠陥55が存在する画素と同色のインクを塗布針の先端部に付着させ、塗布針の先端部に付着したインクを白欠陥55に塗布して修正する方法がある。また、黒欠陥56や異物欠陥57を修正する方法としては、欠陥部分をレーザカットして矩形の白欠陥55を形成した後、インク塗布機構により、塗布針の先端部に付着したインクをその白欠陥55に塗布して修正する方法がある(たとえば特許文献1参照)。
また、修正処理前後における欠陥を含む領域の画像を撮影し、修正処理前後の明るさを比較し、比較結果に基づいて修正処理の異常を検出する方法もある(たとえば特許文献2参照)。
特開2009−122259号公報 特開2009−237086号公報 特開2012−6077号公報
液晶ディスプレイは、電子回路が形成されているTFT基板と、画素の色を表現する液晶カラーフィルタ基板とを貼り合わせ、2枚の基板の間に液晶を封止したものである。したがって、2枚の基板の内の少なくとも一方の基板の表面に所定の高さより高い突起が存在すると、2枚の基板の間に液晶を正常に封止することができなくなる。このため、2枚の基板を貼り合わせる前に基板の表面の突起の有無を検査することによって貼り合わせが可能か否かを判定する必要がある。たとえば粘度の高いインクを塗布して白欠陥55を修正した場合、塗布したインクからなるインク塗布部は液晶カラーフィルタ基板の表面の突起になる。したがって、白欠陥55を修正した後に、インク塗布部の高さを測定する必要がある。しかしながら、上記特許文献2に記載される方法では、インク塗布部の色味や濃さ、あるいはサイズや形状など平面的な不具合を検出できても、インク塗布部の高さを定量的に検出することはできなかった。
一方、インク塗布部の高さを定量的に検出するために、高さ方向の数多くの画像を撮影し、画像を構成する複数の画素の各々について、それらの輝度を基に高さを検出する方法がある。この方法では、画像を構成する複数の画素の各々について、高さ方向の数多くの輝度を基に多くの演算処理を行なって高さを算出するが、画素数が増大するに従って演算処理の負荷もさらに増大するため、欠陥修正装置の制御を司るコンピュータにおいては、高い処理能力が要求される。また、演算結果を記憶するメモリにおいても大容量のものが必要となってくる。この結果、欠陥修正装置が高価なものとなってしまうという問題がある。
この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、物体の表面に形成された凹凸部の高さ、特に、基板の表面に塗布された液状材料からなる塗布部の高さを、安価な装置構成で定量的に検出することである。
この発明による高さ検出装置は、対象物の表面に形成された凹凸部の高さを検出する。高さ検出装置は、白色光を出力する照明装置と、照明装置から出射された白色光を二光束に分離して、一方を対象物表面に照射するとともに他方を参照面に照射することにより、これら両面からの反射光を干渉させ干渉光を得るための対物レンズと、干渉光を観察する観察光学系と、観察光学系を介して干渉光を撮影する撮像装置とを含むヘッド部と、ヘッド部または対物レンズと対象物とを相対移動させる位置決め装置と、位置決め装置および撮像装置を制御し、凹凸部とヘッド部または対物レンズとを上下方向に相対移動させながら画像を撮影し、撮影した画像を構成する複数の画素の各々について焦点位置を求め、求めた焦点位置に基づいて凹凸部の高さを検出する高さ検出部とを備える。高さ検出部は、撮像装置の撮影周期内において、撮影した画像を構成する複数の画素の各々について、撮影した画像の輝度が最大になる位置決め装置の位置を焦点の候補位置とする第1段階の処理と、撮像装置が全ての画像を撮像した後、画像を構成する複数の画素の各々について、第1段階の処理によって求められた焦点の候補位置の前後で撮影された画像の複数の輝度を基に求めたコントラスト値に基づいて焦点位置を求め、当該焦点位置に基づいて凹凸部の高さを検出する第2段階の処理とを実行する。
この発明による塗布装置は、基板の表面に液状材料を塗布する。塗布装置は、白色光を出力する照明装置と、照明装置から出射された白色光を二光束に分離して、一方を対象物表面に照射するとともに他方を参照面に照射することにより、これら両面からの反射光を干渉させ干渉光を得るための対物レンズと、干渉光を観察する観察光学系と、観察光学系を介して干渉光を撮影する撮像装置とを含むヘッド部と、ヘッド部または対物レンズと基板とを相対移動させる位置決め装置と、位置決め装置および撮像装置を制御し、液状材料の塗布部とヘッド部または対物レンズとを上下方向に相対移動させながら画像を撮影し、撮影した画像を構成する複数の画素の各々について焦点位置を求め、求めた焦点位置に基づいて塗布部の高さを検出する高さ検出部とを備える。高さ検出部は、撮像装置の撮影周期内において、撮影した画像を構成する複数の画素の各々について、撮影した画像の輝度が最大になる位置決め装置の位置を焦点の候補位置とする第1段階の処理と、撮像装置が全ての画像を撮像した後、画像を構成する複数の画素の各々について、第1段階の処理によって求められた焦点の候補位置の前後で撮影された画像の複数の輝度を基に求めたコントラスト値に基づいて焦点位置を求め、当該焦点位置に基づいて塗布部の高さを検出する第2段階の処理とを実行する。
この発明による高さ検出方法は、対象物の表面に形成された凹凸部の高さを検出する高さ検出方法である。高さ検出方法は、白色光を出力する照明装置と、照明装置から出射された白色光を二光束に分離して、一方を対象物表面に照射するとともに他方を参照面に照射することにより、これら両面からの反射光を干渉させ干渉光を得るための対物レンズと、対物レンズを介して得られた干渉光を観察する観察光学系および観察光学系を介して干渉光を撮影する撮像装置とを含むヘッド部、または対物レンズと、対象物とを相対移動させるステップと、凹凸部とヘッド部または対物レンズとを上下方向に相対移動させながら画像を撮影し、撮影した画像を構成する複数の画素の各々について焦点位置を求め、求めた焦点位置に基づいて凹凸部の高さを検出するステップとを備える。凹凸部の高さを検出するステップは、撮像装置の撮影周期内において、撮影した画像を構成する複数の画素の各々について、撮影した画像の輝度が最大になる位置を焦点の候補位置とする第1段階の処理を行なうステップと、撮像装置が全ての画像を撮像した後、画像を構成する複数の画素の各々について、第1段階の処理によって求められた焦点の候補位置の前後で撮影された画像の複数の輝度を基に求めたコントラスト値に基づいて焦点位置を求め、当該焦点位置に基づいて凹凸部の高さを検出する第2段階の処理を行なうステップとを含む。
この発明によれば、物体の表面に形成された凹凸部の高さ、特に、基板の表面に塗布された液状材料からなる塗布部の高さを検出することができる。さらに、塗布部の高さを、画像を構成する画素の輝度を基に算出できるため、演算結果を保持するための大容量のメモリを必要とせず、安価な装置構成で定量的に検出することができる。
この発明の実施の形態1による高さ測定装置の代表例である欠陥修正装置の全体構成を示す斜視図である。 観察光学系およびインク塗布機構の要部を示す斜視図である。 図2のA方向から要部を見た図であって、インク塗布動作を示す図である。 図1に示した液晶カラーフィルタ基板の表面を示す図である。 図1に示した制御用コンピュータの欠陥検出動作を示す図である。 この発明の実施の形態1による欠陥修正装置の要部を示す図である。 図6に示したミラウ型干渉対物レンズを用いた画素の高さ検出方法を示す図である。 高さ検出工程を実行するための制御構成を示すブロック図である。 図2で示したインク塗布機構によって塗布したインク塗布部の検査条件を示す図である。 実施の形態1の問題点を説明するための図である。 実施の形態1の問題点を説明するための他の図である。 この発明の実施の形態2による高さ検出方法の原理を説明するための図である。 画像上にある1ラインのピーク位置を示す図である。 図13に示したピーク位置に最寄りの位相δの0点を示す図である。 図12に示したピーク位置と図13に示した0点とのずれ量を示す図である。 修正後のずれ量を示す図である。 修正後の0点を示す図である。 塗布針の検査項目を示す図である。 液晶カラーフィルタの欠陥を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
[欠陥修正装置の構成]
図1は、この発明の実施の形態1による高さ測定装置の代表例である欠陥修正装置1の全体構成を示す斜視図である。欠陥修正装置1は、基板7の表面に液状材料を塗布する「塗布装置」を構成する。
図1を参照して、欠陥修正装置1は、観察光学系2、CCDカメラ3、カット用レーザ装置4、インク塗布機構5、およびインク硬化用光源6から構成される修正ヘッド部と、この修正ヘッド部を修正対象の液晶カラーフィルタ基板7に対して垂直方向(Z軸方向)に移動させるZステージ8と、Zステージ8を搭載してX軸方向に移動させるXステージ9と、基板7を搭載してY軸方向に移動させるYステージ10と、装置全体の動作を制御する制御用コンピュータ11と、CCDカメラ3によって撮影された画像などを表示するモニタ12と、制御用コンピュータ11に作業者からの指令を入力するための操作パネル13とを備える。
観察光学系2は、照明用の光源を含み、基板7の表面状態や、インク塗布機構5によって塗布された修正インク(液状材料)の状態を観察する。観察光学系2によって観察される画像は、CCDカメラ3により電気信号に変換され、モニタ12に表示される。カット用レーザ装置4は、観察光学系2を介して基板7上の不要部にレーザ光を照射して除去する。
インク塗布機構5は、基板7に発生した白欠陥に修正インクを塗布して修正する。インク硬化用光源6は、たとえばCOレーザを含み、インク塗布機構5によって塗布された修正インクにレーザ光を照射して硬化させる。
なお、この装置構成は一例であり、たとえば、観察光学系2などを搭載したZステージ8をXステージに搭載し、さらにXステージをYステージに搭載し、Zステージ8をXY方向に位相可能とするガントリー方式と呼ばれる構成でもよく、観察光学系2などを搭載したZステージ8を、修正対象の基板7に対してXY方向に相対的に移動可能な構成であればどのような構成でもよい。
次に、複数の塗布針を用いたインク塗布機構の例について説明する。図2は、観察光学系2およびインク塗布機構5の要部を示す斜視図である。図2を参照して、この欠陥修正装置1は、可動板15と、倍率の異なる複数(たとえば5個)の対物レンズ16と、異なる色のインクを塗布するための複数(たとえば5個)の塗布ユニット17とを備える。
可動板15は、観察光学系2の観察鏡筒2aの下端と基板7との間で、X軸方向およびY軸方向に移動可能に設けられている。また、可動板15には、たとえば5個の貫通孔15aが形成されている。
対物レンズ16は、Y軸方向に所定の間隔で、それぞれ貫通孔15aに対応するように可動板15の下面に固定されている。5個の塗布ユニット17は、それぞれ5個の対物レンズ16に隣接して配置されている。可動板15を移動させることにより、所望の塗布ユニット17を修正対象の白欠陥の上方に配置することが可能となっている。
図3(a)〜(c)は、図2のA方向から要部を見た図であって、インク塗布動作を示す図である。塗布ユニット17は、塗布針18とインクタンク19とを含む。まず図3(a)に示すように、所望の塗布ユニット17の塗布針18を修正対象の白欠陥の上方に位置決めする。このとき、塗布針18の先端部は、インクタンク19内の修正インク内に浸漬されている。
次いで図3(b)に示すように、塗布針18を下降させてインクタンク19の底の孔から塗布針18の先端部を突出させる。このとき、塗布針18の先端部には修正インクが付着している。次に図3(c)に示すように、塗布針18およびインクタンク19を下降させて塗布針18の先端部を白欠陥に接触させ、白欠陥に修正インクを塗布する。この後、図3(a)の状態に戻る。
複数の塗布針を用いたインク塗布機構は、この他にも様々な技術が知られているため詳細な説明を省略する。たとえば特許文献1(特開2009−122259号公報)などに示されている。欠陥修正装置1は、たとえば図2に示すような機構をインク塗布機構5として用いることにより、複数のインクのうちの所望の色のインクを用いて欠陥を修正することができ、また、複数の塗布針のうち所望の塗布径の塗布針を用いて欠陥を修正することができる。
[欠陥修正工程]
図4は、液晶カラーフィルタ基板7の表面を示す図である。図4を参照して、液晶カラーフィルタ基板7は、ガラス基板の表面に形成された複数個の絵素PCを含む。縦横に形成されているブラックマトリックス部BMの交差位置に、絵素PCの始まりDSおよび絵素PCの終わりDEが存在する。また、絵素PCの始まりDSをカラーフィルタの位置と称する。制御用コンピュータ11は、このカラーフィルタの位置を特定する。また、同図において四角で囲まれた絵素PCの始まりDSから終わりDEまでの範囲が絵素PCを構成する。
2値画像において絵素PCにおける値1の画素の集合が絵素のカラーフィルタ部(同図中にカラーフィルタ部CFを示す)であり、値0(同図のハッチング部分)の画素の集合が絵素PCのブラックマトリックス部(同図中にブラックマトリックス部BMで示す)である。また、各絵素PCは互いに異なるRGB(Red,Blue,Green)のうちのいずれかの色を有し、一定の周期で繰り返し形成されている。
図5(a)および(b)は、制御用コンピュータ11が入力画像の水平方向に欠陥検出を行なう際の動作を示す図である。制御用コンピュータ11は、カラーフィルタの画素の明るさに基づいて欠陥箇所を検出する。より詳細には、制御用コンピュータ11は、周期的に、すなわち等間隔で配置されている絵素の間隔をPとすると、入力画像における位置(x,y)の輝度f(x,y)に対して、以下の式(1)で示されるように比較検査を行なう。
Figure 2015148604
上記のように、制御用コンピュータ11は、輝度f(x,y)と、1周期前の輝度f(x−P,y)および1周期後の輝度f(x+P,y)とを比較する。ここで、s−p(x,y)とはf(x,y)とf(x−P,y)との比較結果を示し、s+p(x,y)はf(x,y)とf(x+P,y)との比較結果を示す。
制御用コンピュータ11は、s−p(x,y)およびs+p(x,y)の符号が一致している場合にs(x,y)をスライスレベルTdと比較する。また、制御用コンピュータ11は、s−p(x,y)およびs+p(x,y)の符号が一致していない場合には、位置(x−P,y)または位置(x+P,y)における画素欠陥として誤検出する可能性が高く、検査の信頼性が低いため、位置(x,y)を検査対象から除外する。このような構成により、入力画像のノイズによる欠陥検出の誤りを防ぐことができる。
そして、制御用コンピュータ11は、s(x,y)がTd以上の場合は位置(x,y)における画素を欠陥と判断し、結果をd(x,y)に格納する。d(x,y)において、値1の画素は欠陥であることを示し、値0の画素は正常であることを示す。
次に制御用コンピュータ11は、値が1である部分(すなわち白欠陥)の重心位置を計算し、計算した重心位置の座標がモニタ12の画面の中心に一致するようにXステージ9およびYステージ10を制御する。さらに制御用コンピュータ11は、白欠陥に塗布すべきインクの色を判定する。また、制御用コンピュータ11は、白欠陥内のインク塗布位置を計算する。このような欠陥検出工程は、たとえば特開2007−233299号公報に開示されている。
この後、制御用コンピュータ11は、判定した色のインクを塗布するための塗布ユニット17を選択し、その塗布ユニット17の塗布針18の先端を、計算したインク塗布位置に接触させることにより、判定した色の修正インクを白欠陥に塗布する。インク硬化用光源6の光を照射することによって白欠陥に塗布した修正インクを硬化させて、白欠陥の修正が終了する。
[高さ検出工程]
この工程では、制御用コンピュータ11が欠陥修正装置1を制御し、白欠陥に塗布して硬化させた修正インクからなるインク塗布部の高さを検出する。
この高さ検出方法では、対物レンズ16に二光束干渉対物レンズを使用する。二光束干渉対物レンズでは焦点位置での干渉光強度が最大になることを利用し、Zステージ8を基板7に対して相対的に移動させながら干渉光の画像を撮像し、画素ごとに干渉光強度が最大になるZステージ位置を求め、その位置を当該画素の高さとする。この高さ測定方法は、数μm以下の微小な高さの検出に適している。
二光束干渉対物レンズは、光源から出射された白色光を二光束に分離して一方を対象物の表面に照射するとともに、他方を参照面に照射することにより、対象物の表面からの反射光と、参照面からの反射光とを干渉させるものである。本実施の形態では、ミラウ型干渉対物レンズを用いるが、マイケルソン型やリニーク型の干渉対物レンズを用いてもよい。
また、光源としては白色光源を用いる。白色光源を用いた場合、レーザなどの単一波長の光源を用いる場合とは異なり、二光束干渉対物レンズの焦点位置でのみ干渉光強度が最大になる。このため、高さを測定するのに適している。
図6は、対物レンズ16にミラウ型干渉対物レンズ30を用いたときの観察光学系2の光学素子の配置図である。ミラウ型干渉対物レンズ30は、レンズ31、参照鏡32、およびビームスプリッタ33を含む。
対物レンズ16をミラウ型干渉対物レンズ30に切換えると同時に、落射光源34の出射部にフィルタ切換装置35によってフィルタ36を挿入する。落射光源34を出射した光がフィルタ36を通過すると、中心波長λ(nm)の白色光が得られる。
落射光源34として、たとえば白色LED(Light Emitting Diode)を用いてもよい。白色LEDの発光スペクトルは、波長450nmおよび560nmの2つのピークを有しているが、フィルタ36は、長波長側の560nmを中心とする光を選択的に透過させるローパスフィルタにより構成されることが好ましい。これは、450nmを中心とする光よりも、560nmを中心とする光の方が波長帯域が広いため、可干渉距離を短くできるからである。可干渉距離は、干渉縞を観測できる高さ方向の距離を示す。可干渉距離の短い方が、後述する第2段階で説明するコントラスト値の近似計算や重心計算で用いるデータ数を少なくすることができるため、処理の高速化が可能になる。
フィルタ36を通過した光は、ハーフミラー37でレンズ31の方向に反射される。レンズ31に入射した光は、ビームスプリッタ33で基板7の方向に通過する光と参照鏡32の方向に反射する光とに分けられる。基板7の表面で反射した光と参照鏡32の表面で反射した光とは再びビームスプリッタ33で合流し、レンズ31で集光される。この後、レンズ31から出た光は、ハーフミラー37を通過した後、結像レンズ38を経てCCDカメラ3の撮像面3aに入射する。
通常は、Zステージ8によりミラウ型干渉対物レンズ30を光軸方向に移動させて基板7の表面反射光と参照鏡32の表面反射光との間に光路長差を生じさせる。そして、Zステージ8によりミラウ型干渉対物レンズ30を移動させながら上記光路長差により発生する干渉光をCCDカメラ3で撮像する。この干渉光の強度、すなわち明るさは基板7からの反射光と参照鏡32からの反射光との光路長が等しいとき最大となる。また、このとき基板7の表面に焦点が合っている。
Zステージ8は、修正ヘッド部またはミラウ型干渉対物レンズ30と、修正対象である基板7とを相対移動させるための「位置決め装置」を構成する。なお、Zステージ8の他に、基板7自身をテーブルで上下させたり、ミラウ型干渉対物レンズ30と観察光学系2との連結部にピエゾテーブルを取り付けることによってミラウ型干渉対物レンズ30の位置を上下させてもよい。
次に、探索手順について説明する。Zステージ8を探索開始位置に移動させる。現在位置をZp、探索範囲をΔとおくと、たとえばZステージ8を初期位置(Zp−Δ/2)に移動させる。ここで、Zステージ8のマイナス方向を基板7に近付く方向とし、プラス方向を基板7から遠ざかる方向とする。探索は、初期位置(Zp−Δ/2)からプラス方向、すなわちZステージ8が基板7から遠ざかる方向に行なうこととする。したがって、初期位置(Zp−Δ/2)からプラス方向にΔの範囲を探索する。なお、探索方向は必ずしも基板7から遠ざかる方向である必要はなく、基板7に近付く方向であってもよい。
画像のサンプリングは、Zステージ8が移動を始め、定速状態になってから開始する。制御用コンピュータ11は一定周期でサンプリングを行なう。好ましくはCCDカメラ3の垂直同期信号の周期でサンプリングを行なうことにより、より正確に画像をサンプリングすることができる。
Zステージ8は予め定められた速度v(μm/秒)で移動する。Zステージ8の移動速度v(μm/秒)は次のように定める。白色光の中心波長をλ(μm)とし、CCDカメラ3の垂直同期信号の周波数をF(Hz)とすると、移動速度v(μm/秒)は、画像のサンプリング周期1/F(秒)の間にZステージ8がλ/8(μm)だけ移動するように定められる。すなわち、Zステージ8の移動速度vは、v=(λ/8)×F(μm/秒)となる。この移動速度vは白色光の位相増分でπ/2に相当し、ナイキスト原理を満たしている。位相をπ/2ずつ変化させることにより、干渉光強度のピーク点を容易に検出することができる。
位相をπ/2ずつ変化させながら画像をサンプリングしたとき、画像fを中心とする前後±2枚の合計5枚の画像fi−2,fi−1,f,fi+1,fi+2を用いてコントラスト値Mを次式(2)を用いて算出する。
Figure 2015148604
ここで、f(x,y)は画像fの位置(x,y)における画素の輝度を示す。なお、iは取得した順に画像に付された番号(以下「サンプル番号」ともいう)であって、i=1,2,・・・,N(Nは自然数)の値をとる。
図7(a)はサンプル番号iと輝度f(x,y)との関係を示す図である。図7(b)はサンプル番号iとコントラスト値Mとの関係を示す図である。図7(c)はZステージ8の位置と移動速度との関係を示す図である。
図7(a)〜(c)において、輝度f(x,y)およびコントラスト値Mはともに画像pの近傍でピークを示している。このピーク点に対応するZステージ8の位置が画素(x,y)の焦点位置である。
上記式(2)で表わされるコントラスト値Mは、図7(a)に示す輝度fの包絡線を示している。したがって、コントラスト値Mを演算すればピーク点を求めることができる。しかしながら、ここでは演算を高速に行なうため、平方根を求める演算および除算を行なわない。たとえば実際の計算では、次式(3)を用いて、コントラスト値Mを簡素化させたコントラスト値M♯を演算する。このコントラスト値M♯はコントラスト値Mを2乗した値に比例するため、コントラスト値Mに代えてコントラスト値M♯を用いても、包絡線のピーク点および画素の焦点位置がずれることはない。
Figure 2015148604
高さ検出工程は2段階の処理により構成される。第1段階の処理では、画像fの各画素(x,y)について、輝度f(x,y)が最大となるZステージ8の位置を求める。これは、図7(a)および(b)から分かるように、輝度f(x,y)とコントラスト値Mとが、画素pの近傍において共にピークを示すことを利用している。すなわち、輝度f(x,y)がピークとなる画像pを求めることによって、コントラスト値Mのピーク点の見当を付けることができる。これにより、第2段階の処理範囲を狭めることができるため、処理の高速化が可能になる。このように、第1段階の処理においては、撮影した画像を構成する複数の画素の各々について焦点の候補位置を求めるものである。
次に、第2段階の処理では、輝度f(x,y)が最大となる画像pを中心とする前後±n枚(nは自然数)の合計(2n+1)枚の画像を選択して、上記式(3)によりコントラスト値M♯を演算する。そして、演算したコントラスト値M♯が最大となるZステージ8の位置を求め、このZステージ8の位置を画素(x,y)の最終的な焦点位置とする。すなわち、第2段階の処理は、第1段階の処理で求めた焦点の候補位置を基に、コントラスト値Mi♯を用いて正確な焦点位置を求めるものである。
図8は、高さ検出工程を実行するための制御構成を示すブロック図である。図8を参照して、高さ検出工程に係る制御構成は、CCDカメラ3と、取込装置40と、処理装置42とから構成される。なお、取込装置40および処理装置42は、制御用コンピュータ11の内部に設けられる。
取込装置40は、一定周期(好ましくはCCDカメラ3の垂直同期信号の周期)で画像のサンプリングを行なう。具体的には、取込装置40は、CCDカメラ3の垂直同期信号をトリガとして、画像のサンプリングを開始する。そして、画像のサンプリングが完了すると、サンプリングした画像を直ちに処理装置42に転送する。このとき、取込装置40は、処理装置42の記憶部44に対して画像を直接的に転送する。この画像転送には、たとえばDMA(Direct Memory Access)転送が用いられる。取込装置40による画像のサンプリングおよび転送は、CCDカメラ3の垂直同期信号の周波数をF(Hz)とすると、画像のサンプリング周期1/F(秒)で繰り返し実行される。
処理装置42は、記憶部44と、中央処理部46とを含む。記憶部44には、画像のサンプリング周期1/F(秒)で取込装置40から画像fが転送される。記憶部44は転送された画像fを順番に記憶する。中央処理部46は、記憶部44に画像が転送された直後に、第1段階の処理である輝度f(x,y)の最大値を求める処理を開始する。そして、中央処理部46は、この輝度f(x,y)の最大値を求める処理を、次回の画像が転送されるタイミングの直前までに完了する。すなわち、第1段階の処理は、画像のサンプリング周期1/F(秒)の間に実行される。
(第1段階の処理)
以下、第1段階の処理である輝度f(x,y)の最大値を求める処理の手順について詳細に説明する。
図8において、記憶部44には、CCDカメラ3の解像度と同じ解像度となるように記憶セルが2次元に配列された記憶領域が3つ用意されている。これら3つの記憶領域のうち、第1の記憶領域には、画像fの位置(x,y)における輝度f(x,y)の最大値が格納される。すなわち、2次元配列された記憶セルの各々には、対応する画素(x,y)の輝度の最大値が格納される。以下の説明では、輝度f(x,y)の最大値を“Max(x,y)”と表記する。
第2の記憶領域には、輝度f(x,y)が最大となる画像fを撮影したときのZステージ8の位置が格納される。すなわち、2次元配列された記憶セルの各々には、対応する画素(x,y)の輝度が最大となるときのZステージ8の位置が格納される。以下の説明では、輝度f(x,y)が最大となるときのZステージ8の位置を“Pz(x,y)”と表記する。
第3の記憶領域には、輝度f(x,y)が最大となる画像fを撮影したときのサンプル番号iが格納される。すなわち、2次元配列された記憶セルの各々には、対応する画素(x,y)の輝度が最大となる画像fのサンプル番号iが格納される。以下の説明では、輝度f(x,y)が最大となる画像fのサンプル番号iを“I(x,y)”と表記する。
なお、記憶部44に格納されるMax(x,y),Pz(x,y),I(x,y)の3つの値は、探索を開始する前の初期状態において「0」に設定されている。探索が開始されると、取込装置40から記憶部44に対して、画像がサンプリング周期1/F(秒)で順次転送される。中央処理部46は、画像fの転送が完了すると、画素ごとに、輝度f(x,y)とMax(x,y)とを比較し、比較結果に基づいてMax(x,y),Pz(x,y),I(x,y)の値を更新する。具体的には、中央処理部46は、画像fの位置(x,y)における輝度f(x,y)と、当該画素(x,y)の輝度の最大値Max(x,y)とを比較する。f(x,y)≦Max(x,y)の関係が成り立つとき、中央処理部46は、Max(x,y)の値を維持する。このとき中央処理部46は、Pz(x,y)およびI(x,y)の値についても維持する。
これに対して、f(x,y)>Max(x,y)の関係が成り立つときには、中央処理部46は、Max(x,y)の値を輝度f(x,y)に書き換える。さらに中央処理部46は、Pz(x,y)の値を画素値f(x,y)に対応するZステージ8の位置に書き換えるとともに、I(x,y)の値を輝度f(x,y)のサンプル番号iに書き換える。
中央処理部46は、上述した輝度f(x,y)とMax(x,y)との比較動作、および比較結果に応じた記憶部44の書換動作を、取込装置40から記憶部44に画像が転送されたタイミングから取込装置40が次回の画像のサンプリングを開始するタイミングまでの期間を使って実行する。たとえばCCDカメラ3の解像度を640×480とし、輝度f(x,y)を1バイトと想定した場合、取込装置40から記憶部44に転送される画像データのサイズは307,200バイトとなる。一方、CCDカメラ3の垂直同期信号の周波数を120Hzとすると、画像のサンプリング周期は1/120秒となる。したがって、取込装置40は、1/120秒(約8.3m秒)ごとに307,200バイトの画像データを取込んで処理装置42の記憶部44へ転送する。取込装置40から記憶部44へのデータ転送は、DMA転送を用いることによって約2m秒の時間で行なうことができる。したがって、処理装置42は、サンプリング周期である約8.3m秒のうち、データ転送に要する約2m秒を除いた約6.3m秒の時間を利用して、輝度f(x,y)の最大値を求める処理を実行する。
このようにして画像のサンプリング周期ごとに、データ転送後の空き時間を用いて第1段階の処理を実行する。これにより、探索範囲内のすべての画像のサンプリングが完了したときには、記憶部44には、各画素について、輝度f(x,y)の最大値(=Max(x,y))、輝度f(x,y)が最大となるときのZステージ8の位置(=Pz(x,y)、および輝度f(x,y)が最大となる画像fのサンプル番号(=I(x,y))が格納されている。
(第2段階の処理)
次に、第2段階の処理であるコントラスト値M♯が最大となるZステージ8の位置を求める処理の手順について詳細に説明する。第2段階の処理は、探索範囲内のすべての画像のサンプリングが完了した後、中央処理部46によって実行される。
中央処理部46は、記憶部44から、各画素について、輝度f(x,y)が最大となるサンプル番号i(=I(x,y))を読み出す。そして、中央処理部46は、I(x,y)が示すサンプル番号iの画像fを中心とする前後±n枚の合計(2n+1)枚の画像を用いて、コントラスト値M♯(x,y)のピーク点を求める。
具体的には、(2n+1)枚の画像の各々のサンプル番号をjとすると、サンプル番号jは、I(x,y)−n,I(x,y)−n+1,・・・,I(x,y)−1,I(x,y),I(x,y)+1,・・・,I(x,y)+n−1,I(x,y)+nの順で表わされる。中央処理部46は、画像fの輝度f(x,y)を上記式(3)に代入することにより、合計(2n+1)個のコントラスト値M♯(x,y)を算出する。
ここで、コントラスト値M♯(x,y)に対応するZステージ8の位置をZとすると、Zは次式(4)で表わすことができる。
Figure 2015148604
図7(b)で説明したように、コントラスト値M♯はピーク点を中心とする左右対称の山型傾向を示すため、2次関数あるいはガウス関数を用いてコントラスト値M♯を示す曲線を近似することができる。そこで、中央処理部46は、コントラスト値M♯とZステージ8の位置Zとの関係を2次関数あるいはガウス関数で近似し、求めた関数からコントラスト値M♯がピークとなるZステージ8の位置Zを求める。そして、このZステージ8の位置Zを画素(x,y)の高さとする。
以上に説明したように、高さ検出工程においては、第1段階の処理として、撮影される画像を構成する複数の画素の各々について、撮影した画像の輝度が最大になるZステージ位置を焦点の候補位置とする。その後、第2段階の処理として、焦点の候補位置の近傍で撮影した画像の輝度からコントラスト値を求め、各画素のコントラスト値が最大になるZステージ位置を焦点位置として求め、求めた焦点位置からインク塗布部の高さを検出する。
このような構成とすることにより、第1段階の処理において、各画素についてコントラスト値を演算する処理を省略できるため、制御用コンピュータ11における演算負荷を低減することができる。また、各画素のコントラスト値を記憶しておく必要がないため、大容量のメモリが不要となる。この結果、制御用コンピュータを安価に構成することができる。
また、第1段階の処理を、撮像装置の撮影周期(CCDカメラ3における画像のサンプリング周期)内の画像を転送した後の空き時間を利用して行なうことができるため、探索範囲内のすべての画像の撮影が完了した後の数値演算処理を軽減することができる。この結果、高さ検出工程の作業時間を短縮することが可能となる。
なお、上述した第2段階の処理においては、コントラスト値M♯を2次関数あるいはガウス関数により近似する構成について説明したが、(2n+1)個のコントラスト値M♯の重心位置を求め、求めた重心位置をピーク位置としてよい。この重心位置は、図7(b)に示すような左右対称データの中心位置を示す。重心位置をZとおくと、Zは次式(5)を用いて算出できる。
Figure 2015148604
[高さ検査工程]
この工程では、塗布前後の画像に基づいてインク塗布部を抽出し、抽出したインク塗布部と基準部との高さを比較する。たとえば特許文献2(特開2009−237086号公報)に記載されているように、塗布前後の画像の明るさを比較し、比較結果に基づいてインク塗布部を抽出する。インク塗布部の抽出結果をb(x,y)とする。b(x,y)は位置(x,y)の画素がインク塗布部ならば1、それ以外なら0を返す関数である。
基準部は、基板7のうちの修正インクが塗布されていない正常な部分であり、塗布前または塗布後のいずれかの画像から抽出される。予め塗布開始点に対する基準部の中心座標(Δx,Δy)と、縦横のサイズ(w,h)を決めておく。ここで、高さ検出工程で求めた高さ情報が格納されている画像をh(x,y)、塗布開始点の座標を(xs,ys)とおき、基準部の高さを(xs+Δx,ys+Δy)を中心とする(±w/2,±h/2)の範囲内の高さの平均値とする。なお、基準部は上記手法に限らず、たとえば、基板7の特徴的な部分をパターンマッチングなどにより検出してその内部としたり、パターンマッチングにより求めた検出位置からオフセットした領域に設定してもよい。
以上のようにして求めた基準部の高さ平均値をh0とおく。高さ画像h(x,y)からh0を減算し、減算結果をh’(x,y)とおく。続けて、先に抽出したインク塗布部位b(x,y)の値1を示す画素のh’(x,y)の合計値、最大値、最小値、分散値、平均値を算出する。なお、1画素の縦横寸法を(mx,my)とおく。単位はnmとする。
合計値は、インク塗布部の体積に相当し、所定のインク塗布量が確保できているか、または上限を超えていないかなどの検査に有効である。合計値は次式(6)を用いて計算する。
Figure 2015148604
最大値は、b(x,y)の値が1なる画素のh’(x,y)の内の最大値であり、インク塗布部の高さが上限を超えているか否かの検査に有効である。
最小値は、b(x,y)の値が1なる画素のh’(x,y)の内の最小値であり、一定の厚みを確保できているか否かの検査に有効である。
分散値は、インク塗布部の高さの均一性を評価したい場合に有効である。分散値は次式(7)に従って計算する。
Figure 2015148604
平均値は、インク塗布部全体に渡り一定以上の高さを確保できているか否かの検査に有効である。平均値は次式(8)に従って計算する。
Figure 2015148604
制御用コンピュータ11は、計算した合計値、最大値、最小値、分散値、平均値のうちの少なくとも1つの値に基づいて、インク塗布部が正常か否かを判定する。
本実施の形態1による欠陥修正装置1では、検査項目を適用順に事前に登録する機能を持ち、塗布針、基板7、修正インクの種類によって検査項目や許容範囲を変更することが可能となっている。
図9は、図2で示したインク塗布機構5によってインク塗布を行なったときの検査条件を示す図である。インク塗布機構5は5本の塗布針を持っており、塗布針毎に検査条件を登録することができる。該当する塗布針で塗布を行なったときに、登録内容が参照される。ANDは指定したすべての条件が成立したときに合格とし、ORはいずれか1つの条件が成立したときに合格とする。
「合計値」「最大値」「最小値」「分散値」「平均値」の欄に数値が指定されているときに適用され、それぞれの判定を「最終判定」でまとめる。本例では、「最終判定」には「AND」または「OR」の2種類の設定が可能となっている。数値欄は(下限値,上限値)のペアで指定する。下限値および上限値がともに数値指定されているときは、該当する検査項目の値が下限値以上、上限値未満で条件が成立する。下限値が「−」のときは値が上限値以下のとき条件が成立する。上限値が「−」のときは値が下限値以上のとき条件が成立する。両者が空欄のときは判定しない。
このようにこの発明の実施の形態1による高さ検出装置によれば、インク塗布部と対物レンズとを上下方向に相対移動させながら画像を撮影し、撮影した画像を構成する複数の画素の各々について焦点位置を求めることにより、求めた焦点位置に基づいてインク塗布部の高さを検出することができる。その結果、修正インクの粘度の変化や、インク塗布機構の異常状態の検出などの正確な検査が可能となるため、製造工程の歩留りの向上に寄与することができる。
さらに、インク塗布部の高さを検出する工程を、撮影した画像を構成する複数の画素の各々について、撮影した画像の輝度が最大になるZステージ(位置決め装置)の位置を焦点の候補位置とする処理(第1段階の処理)と、画像を構成する複数の画素の各々について、焦点の候補位置の前後で撮影された画像の複数の輝度を基に求めたコントラスト値に基づいて焦点位置を求める処理(第2段階の処理)とによって実行する。この工程においては、撮像装置の撮像周期内の空き時間(画像転送後の空き時間)を利用して上記第1段階の処理を行ない、全ての画像の撮影が完了した後に上記第2段階の処理を行なう。
これによれば、第1段階の処理において、撮影した画像ごとに各画素のコントラスト値を記憶しておく必要がないため、大容量のメモリを用意する必要がない。よって、制御用コンピュータを安価な構成とすることができる。
また、第1段階の処理を簡素化したことで撮影周期内の空き時間を利用して第1段階の処理を完了できるため、画像を撮影した後の数値演算処理を軽減することができる。この結果、高さ検出工程の作業時間を短縮することが可能となる。
さらに、第1段階の処理において、撮像周期内の空き時間を利用して各画素のコントラスト値を算出しようとすると、制御用コンピュータには高い演算処理能力が要求され、装置コストの増加を招いてしまう。これに対して、本実施の形態1では、各画素のコントラスト値を算出するのに代えて、輝度を用いて各画素の焦点の候補位置を求めるため、制御用コンピュータを高速化させる必要がない。
[実施の形態2]
実施の形態2は、実施の形態1の高さ検出方法の検出精度を高める方法に関するものである。まず、実施の形態1の問題点について説明する。
光源の波長をλとすると、干渉光波形の強度gλは次式(9)で表すことができる。
Figure 2015148604
ここで、sはサンプリング位置、hはインク塗布部の高さ、αとγは白色光の振幅から決まる係数である。
図10は、サンプリング位置sと干渉光強度gλの関係を示す図である。図10中の干渉光強度は上記式(9)を用いて計算したものである。●は、サンプリング点を示している。サンプリング点間隔は、図7と同様にλ/8(nm)である。
干渉光強度は、上記式(9)においてs=h、すなわち基板7からの反射光の光路長と参照鏡32からの参照光の光路長とが同じときに最大となり、包絡線のピークと一致する。図10に包絡線を重ねると、図11のようになる。実際の測定では、上記式(9)のαやγが雑音の影響を受けて一定にはならず、gλが変動するため、包絡線のピーク点の位置にずれが生じる。
(位相を用いることのメリット)
位相情報は、上記式(9)のαやγの影響なしに求めることができる。ここでは説明を分かり易くするため、中心波長λの光について考える。干渉光波形の位相2π(2s−2h)/λをδとすると、上記式(9)はgλ=α(1+γcosδ)となる。ここで、オイラーの公式より、次式(10)が得られる。
Figure 2015148604
ここで、上記式(10)をフーリエ変換し、右辺の第2項のスペクトルだけをバンドパスフィルタにより抽出して逆フーリエ変換すると次式(11)が得られる。
Figure 2015148604
上記式(11)をオイラーの公式により三角関数で表すと次式(12)が得られる。
Figure 2015148604
ここで、位相δは、次式(13)で表わされ、αやγの影響を受けずに算出できることが分かる。
Figure 2015148604
位相の算出方法としては、上記式(13)の他に、5ステップ法と呼ばれる次式(14)を用いる方法もある。
Figure 2015148604
このほかにも、4ステップ法、7ステップ法などがある。ここでは干渉光の位相を算出できればよく、特に式(13)や式(14)に限定はしない。
[ピーク点と位相の併用]
包絡線のピークは雑音の影響で位置ずれが生じる可能性があるが、位相δは理論的には雑音の影響を最小限に止めることが可能であり、包絡線のピークと比較して高精度な検出が可能である。そこで、本実施の形態では、包絡線のピークと位相δの双方を利用してインク塗布部の高さを検出することとした。
(位相飛びの発生)
上記式(9)の干渉光強度gλはs=hのとき最大となり、包絡線がピークとなる。同時に位相δはδ=2(2s−2h)=2π(2h−2h)/λ=0となる。ただし、位相の周期は2πであるため、位相δが0になる位置(0点とも呼ぶ)も同様に2π毎に出現することから、包絡線のピークに最寄りの位相σの0点を採用することにする。なお、本発明では、包絡線のピークを1次高さと呼び、位相σの0点を2次高さと呼ぶ。
図12は、包絡線に位相を重ねたもので、のこぎり状の波形が位相を示している。図13から分かるように、位相δの0点はピークの左右に1箇所ずつ存在する。2次高さを求めるためにピーク点に最寄りの0点を採用するが、雑音によりピーク位置がずれると0点の選択ミスを招く。この選択ミスが発生した場合、位相δが−π〜πの値を取るために隣接画素間で2πの位相飛びが発生する。
図13は、画像上のある1ラインのピーク位置を示す図である。図13は、傾斜のある平面を測定した場合における水平方向の1ライン分のデータを示している。図13の横軸は画素位置を示し、縦軸は画像のサンプル番号を示している。サンプル番号が大きくなるにつれて高くなる。なお、サンプル番号が1変化すると高さはλ/8変化する。
また、図13で示したピーク位置に最寄りの位相δの0点を図14に示す。図14のDやEで位相飛びが発生している。また、図13と図14とを比較すると、位相δの0点の方がばらつきが少ないことも分かる。
(位相飛びの検出と修正)
位相飛びが発生する要因は包絡線のピーク点の左右にある位相δの0点の選択ミスであるから、最終的に、どの画素においても左または右のいずれか一方を統一して選択するように修正すればよい。
そこで、後処理として、包絡線のピーク点と位相δの0点とのずれ量を求め、画像上のほぼすべての画素についてずれ量の符号が一致するような修正処理を実施し、位相飛びを修正する。なお、この処理により画素の高さが変化するが、本検査方法では高さの評価に相対高さを用いるため問題はない。
最初に、ピーク点と位相δの0点とのずれ量をΔとし、しきい値をTとし、しきい値の修正量をtとし、修正回数をMとする。画像上の位置(x,y)の包絡線のピークをJ(x,y)、位相の0点をK(x,y)とおくと、ずれ量Δ(x,y)は、Δ(x,y)=K(x,y)−J(x,y)となる。
ここで、図13と同一箇所のΔ(x,y)を図15に示す。図15の横軸は画素位置を示し、縦軸はΔ(x,y)を示し、値1の変化がλ/8に相当する。次に、Δ(x,y)をしきい値Tと比較し、Δ(x,y)<Tである場合は、K(x,y)をK′(x,y)=K(x,y)+4とする。また、Δ(x,y)>Tである場合はK′(x,y)=K(x,y)とする。なお、K’(x,y)=K(x,y)+4における「4」とは位相飛びの修正量を示し、その値は位相が2πだけ変化するときのサンプル数に等しい。なお、サンプリング間隔は位相の変化量でπ/2であることは段落0050で説明している。
この後、すべての画素(x,y)の修正後のK′(x,y)を、(x,y)に隣接する少なくとも1画素以上と比較し、差分値の総和Sを求める。なお、差分値は隣接する画素のK′(x,y)との差分の絶対値とする。例えば、(x+1,y)との差分値は、|K′(x,y)−K′(x+1,y)|である。また、求めた総和値Sはしきい値Tと関連付けて保持しておく。次に、しきい値Tに修正量tを加算し、新たなしきい値Tを求める。再度、画像上のすべての画素(x,y)についてK′(x,y)を求め、総和値Sを求める。
以上の処理をM回繰り返し、最後に、求めた総和値Sの最小値を求め、最小値を示したときのしきい値Tを用いて再度K′(x,y)を求め、求めたK′(x,y)を各画素の3次高さとする。
図14の最終的なK′(x,y)を図17に示す。また、このときのΔ(x,y)を図16に示す。図15ではしきい値Tは−4から始め、修正量tを0.1として合計80回の修正を行なった。しきい値Tは4まで変化する。図17から位相飛びが修正されていることが分かる。
(検出方法の切り替え)
1回当たりのインク塗布量はインクの粘度によって異なる。高粘度のインクは表面張力が大きいため、低粘度のインクと比較すると厚膜となる。なお、インクの性質に関しては、予め行なうサンプル試験で事前に明らかとなっている場合が多い。
また、インク塗布量の判定基準は塗布対象とするパターンによって異なり、フラットパネルディスプレイや半導体のような薄膜の場合はサブミクロン以下であるが、プリント基板の電極など膜厚が必要な場合はミクロン単位である。
このように塗布するインクや、塗布対象のパターンに応じて必要検出精度も異なってくることから、本検出方法では、塗布するインクに応じて使用する高さ情報を切り替えられるようにした。
塗布するインクは、たとえば図2に示すインク塗布機構5を用いた場合、塗布針毎に変更することができる。そこで、図18に示す「針−検査項目対応表」に「高さ種別」の選択欄を設け、該当する針で塗布したときに使用する高さ種別を登録する。例えば、塗布針Aで塗布したときは3次高さを使用し、塗布針Bで塗布したときは1次高さを使用する。
また、インク毎に膜厚も異なるため、塗布針毎にスキャン範囲を設定できるようにした。これにより、インクに適したタクトタイムを設定でき、検査時間の効率化も可能である。
この実施の形態2では、実施の形態1よりも高い精度でインク塗布部の高さを検出することができる。
なお、上記の実施の形態1,2においては、本願発明が液晶カラーフィルタ基板7に塗布された修正インクからなるインク塗布部の高さの測定に適用された場合について説明したが、これに限るものではなく、本願発明は、物体の表面に形成された凹凸部の高さの測定に適用することができる。たとえば、TFT基板表面の配線の断線欠陥部に塗布された導電性ペーストからなるペースト塗布部の高さの測定に適用可能である。または、液晶ディスプレイ装置や有機ELディスプレイ装置などのフラットパネルディスプレイ用のガラス基板の表面粗度の測定に適用可能である。さらに、レーザ照射によって基板上に形成された微細な溝の深さの測定にも適用可能である。
さらに、上記の実施の形態1,2においては、塗布部の高さを、画像を構成する画素の輝度を基に算出することができ、演算結果を保持するための大容量のメモリを必要としないため、前の段落に例示したパターンよりも厚い、更に多くの画像を必要とする厚膜の形状測定に好適である。厚膜とは、一般的に膜厚が10μm以上の膜を指し、たとえば、MEMSやセンサなど半導体デバイスの電子回路パターンやプリント基板配線に用いられる。これらは、前の段落に例示したパターンの膜厚に対し、5倍〜10倍の膜厚である。また、将来的に有望な製造技術であるプリンテッドエレクトロニクス技術で作製されるパターンも厚膜に分類される。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示されおよび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 欠陥修正装置、2 観察光学系、2a 観察鏡筒、3 CCDカメラ、4 カット用レーザ装置、5 インク塗布機構、6 インク硬化用光源、7 液晶カラーフィルタ基板、8 Zステージ、9 Xステージ、10 Yステージ、11 制御用コンピュータ、12 モニタ、13 操作パネル、15 可動板、16 対物レンズ、17 塗布ユニット、18 塗布針、19 インクタンク、30 ミラウ型干渉対物レンズ、31 レンズ、32 参照鏡、33 ビームスプリッタ、34 落射光源、35 フィルタ切換装置、36 フィルタ、37 ハーフミラー、38 結像レンズ、40 取込装置、42 処理装置、44 記憶部、46 中央処理部、51 ブラックマトリクス、52 R画素、53 G画素、54 B画素、55 白欠陥、56 黒欠陥、57 異物欠陥。

Claims (11)

  1. 対象物の表面に形成された凹凸部の高さを検出する高さ検出装置であって、
    白色光を出力する照明装置と、前記照明装置から出射された白色光を二光束に分離して、一方を対象物表面に照射するとともに他方を参照面に照射し、これら両面からの反射光を干渉させ干渉光を得るための対物レンズと、前記干渉光を観察する観察光学系と、前記観察光学系を介して前記干渉光を撮影する撮像装置とを含むヘッド部と、
    前記ヘッド部または前記対物レンズと前記対象物とを相対移動させる位置決め装置と、
    前記位置決め装置および前記撮像装置を制御し、前記凹凸部と前記ヘッド部または前記対物レンズとを上下方向に相対移動させながら画像を撮影し、撮影した画像を構成する複数の画素の各々について焦点位置を求め、求めた焦点位置に基づいて前記凹凸部の高さを検出する高さ検出部とを備え、
    前記高さ検出部は、
    前記撮像装置の撮影周期内において、前記撮影した画像を構成する複数の画素の各々について、前記撮影した画像の輝度が最大になる前記位置決め装置の位置を焦点の候補位置とする第1段階の処理と、
    前記撮像装置が全ての画像を撮像した後、画像を構成する複数の画素の各々について、前記第1段階の処理によって求められた前記焦点の候補位置の前後で撮影された画像の複数の輝度を基に求めたコントラスト値に基づいて焦点位置を求め、当該焦点位置に基づいて前記凹凸部の高さを検出する第2段階の処理とを実行する、高さ検出装置。
  2. 前記高さ検出部は、前記第2段階の処理において、前記コントラスト値がピークとなるときの前記位置決め装置の位置を当該画素の焦点位置とする、請求項1に記載の高さ検出装置。
  3. 前記高さ検出部は、前記第2段階の処理において、
    前記コントラスト値がピークとなるときの前記位置決め装置の位置を1次高さとし、
    さらに前記第1段階の処理によって求められた前記焦点の候補位置の近傍の画像の前記輝度を基に位相を求め、位相が0となる複数の前記位置決め装置の位置のうち、前記1次高さに最寄りの位相が0となる前記位置決め装置の位置を2次高さとし、
    さらに前記1次高さと前記2次高さとを比較して位相飛びの発生を検出し、位相飛びが検出された場合は前記2次高さを修正し、位相飛びが修正された3次高さを検出する、請求項2に記載の高さ検出装置。
  4. 前記高さ検出部は、
    前記3次高さを算出する際、しきい値を設け、画像を構成する複数の画素の各々について、前記2次高さから前記1次高さを減算した値と前記しきい値とを比較し、減算結果が前記しきい値を下回っているとき現在の前記2次高さに対して位相が2πだけ増加した前記位置決め装置の位置を修正後の前記2次高さとし、前記修正後の2次高さについて、各画素について、隣接画素との差分値を計算して前記複数の画素の差分値の総和を求め、
    前記複数の画素の差分値の総和を求める処理を、予め定められた修正量ずつ合計M回前記しきい値を修正しながら繰り返し実行するとともに、前記しきい値ごとに前記差分値の総和を保持し、
    前記修正後の2次高さのうち、前記差分値の総和が最小となる前記しきい値で修正された前記2次高さを前記3次高さとする、請求項3に記載の高さ検出装置。
  5. 前記照明装置は、白色LEDであり、
    前記照明装置と前記対物レンズとの間に設けられ、前記白色LEDの発光スペクトルが有する2つのピークのうち、長波長側の白色光を選択的に透過させるためのフィルタをさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の高さ検出装置。
  6. 基板の表面に液状材料を塗布する塗布装置であって、
    白色光を出力する照明装置と、前記照明装置から出射された白色光を二光束に分離して、一方を対象物表面に照射するとともに他方を参照面に照射し、これら両面からの反射光を干渉させ干渉光を得るための対物レンズと、前記干渉光を観察する観察光学系と、前記観察光学系を介して前記干渉光を撮影する撮像装置とを含むヘッド部と、
    前記ヘッド部または前記対物レンズと前記基板とを相対移動させる位置決め装置と、
    前記位置決め装置および前記撮像装置を制御し、前記液状材料の塗布部と前記ヘッド部または前記対物レンズとを上下方向に相対移動させながら画像を撮影し、撮影した画像を構成する複数の画素の各々について焦点位置を求め、求めた焦点位置に基づいて前記塗布部の高さを検出する高さ検出部とを備え、
    前記高さ検出部は、
    前記撮像装置の撮影周期内において、前記撮影した画像を構成する複数の画素の各々について、前記撮影した画像の輝度が最大になる前記位置決め装置の位置を焦点の候補位置とする第1段階の処理と、
    前記撮像装置が全ての画像を撮像した後、画像を構成する複数の画素の各々について、前記第1段階の処理によって求められた前記焦点の候補位置の前後で撮影された画像の複数の輝度を基に求めたコントラスト値に基づいて焦点位置を求め、当該焦点位置に基づいて前記塗布部を検出する第2段階の処理とを実行する、塗布装置。
  7. 前記高さ検出部は、前記第2段階の処理において、前記コントラスト値がピークとなるときの前記位置決め装置の位置を当該画素の焦点位置とする、請求項6に記載の塗布装置。
  8. 前記高さ検出部は、前記第2段階の処理において、
    前記コントラスト値がピークとなるときの前記位置決め装置の位置を1次高さとし、
    さらに前記第1段階の処理によって求められた前記焦点の候補位置の近傍の画像の前記輝度を基に位相を求め、位相が0となる複数の前記位置決め装置の位置のうち、前記1次高さに最寄りの前記Zステージの位置を2次高さとし、
    さらに前記1次高さと前記2次高さとを比較して位相飛びの発生を検出し、位相飛びが検出された場合は前記2次高さを修正し、位相飛びが修正された3次高さを検出する、請求項7に記載の塗布装置。
  9. 前記高さ検出部は、
    前記3次高さを算出する際、しきい値を設け、画像を構成する複数の画素の各々について、前記2次高さから前記1次高さを減算した値と前記しきい値とを比較し、減算結果が前記しきい値を下回っているとき現在の前記2次高さに対して位相が2πだけ増加した前記位置決め装置の位置を修正後の前記2次高さとし、前記修正後の2次高さについて、各画素について、隣接画素との差分値を計算して前記複数の画素の差分値の総和を求め、
    前記複数の画素の差分値の総和を求める処理を、予め定められた修正量ずつ合計M回前記しきい値を修正しながら繰り返し実行するとともに、前記しきい値ごとに前記差分値の総和を保持し、
    前記修正後の2次高さのうち、前記差分値の総和が最小となる前記しきい値で修正された前記2次高さを前記3次高さとする、請求項8に記載の塗布装置。
  10. 前記照明装置は、白色LEDであり、
    前記照明装置と前記対物レンズとの間に設けられ、前記白色LEDの発光スペクトルが有する2つのピークのうち、長波長側の白色光を選択的に透過させるためのフィルタをさらに備える、請求項6から9のいずれか1項に記載の塗布装置。
  11. 対象物の表面に形成された凹凸部の高さを検出する高さ検出方法であって、
    白色光を出力する照明装置と、前記照明装置から出射された白色光を二光束に分離して、一方を対象物表面に照射するとともに他方を参照面に照射し、これら両面からの反射光を干渉させ干渉光を得るための対物レンズと、前記干渉光を観察する観察光学系および前記観察光学系を介して前記干渉光を撮影する撮像装置とを含むヘッド部、または前記対物レンズと、前記対象物とを相対移動させるステップと、
    前記凹凸部と前記ヘッド部または前記対物レンズとを上下方向に相対移動させながら画像を撮影し、撮影した画像を構成する複数の画素の各々について焦点位置を求め、求めた焦点位置に基づいて前記凹凸部の高さを検出するステップとを備え、
    前記凹凸部の高さを検出するステップは、
    前記撮像装置の撮影周期内において、前記撮影した画像を構成する複数の画素の各々について、前記撮影した画像の輝度が最大になる前記画像の撮影位置をに基づいて焦点の候補位置とするを求める第1段階の処理を行なうステップと、
    前記撮像装置が全ての画像を撮像した後、画像を構成する複数の画素の各々について、前記第1段階の処理によって求められた前記焦点の候補位置の前後で撮影された画像の複数の輝度を基に求めたコントラスト値に基づいて焦点位置を求め、当該焦点位置に基づいて前記凹凸部の高さを検出する第2段階の処理を行なうステップとを含む、高さ検出方法。
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