JP2015143113A - ボトル型樹脂容器 - Google Patents

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孝通 西秋
Takamichi Nishiaki
孝通 西秋
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Abstract

【課題】未開封であるか否かを容易に判断することができ、加えて、キャップリングを簡単に取り外すことができるボトル型樹脂容器を提供
【解決手段】ボトル本体とキャップとを有するボトル型樹脂容器であって、顎部とフランジ部との間にこれらを繋ぐ長高円筒部を有し、内容物をボトル本体から排出するためにキャップ本体を雄螺子および雌螺子の螺合を解除する方向に回転させると、ブリッジがせん断力を受けて破断してキャップリングがキャップ本体から離れ、その結果、軸心が鉛直方向となる状態とすることでキャップリングが自重によってその下面がフランジ部に接するように落下してフランジ部の上部に留まり、キャップリングの上面と顎部の下面との間に長高円筒部の側面が露出することで開封済であることが判断可能に構成されているボトル型樹脂容器。
【選択図】図1

Description

本発明はペットボトルに代表されるボトル型樹脂容器に関する。
従来のボトル型樹脂容器の代表例として、特許文献1に記載のものが挙げられる。
特許文献1に記載のボトル型樹脂容器について、図24および図25を用いて説明する。
図24に示すボトル型樹脂容器100は、プラスチック製のボトル本体102と、プラスチック製のキャップ104とを有している。
ボトル本体102は、口部106と胴部108とからなり、これらが一体に形成されている。また、口部106は、その外周に、雄螺子110、ならびに、水平方向への突起部をなす環状の顎部112およびフランジ部114が、この順に上から下へ向かって形成されている。胴部108は飲料水等の内容物が充填される容器部分である。
キャップ104は、キャップ本体116と、キャップリング118と、これらを繋げるブリッジ120とからなる。
キャップ本体116は、その内周に雄螺子110と螺合する雌螺子122が形成されていて、雌螺子122と雄螺子110とが螺合することで、口部106をキャップ104によって閉めることができる。
キャップリング118はリング状であり、その上端が、多数のブリッジ120を介して、キャップ本体116の下端と連結されている。また、キャップリング118の内径は顎部112の外径よりも僅かに大きく形成されていて、顎部112の外側にわずかな隙間を有した状態でキャップリング118が嵌るように構成されている。また、キャップリング118の内側には、顎部112の下端へ下方から係合可能な複数のストッパー124が軸心方向に突出するように、円周方向に所定のピッチで形成されている。
飲料水等の内容物がボトル本体102に充填された後、キャップ104をボトル本体102の口部106に螺合する際、ストッパー124は顎部112を通過した後、その上端が顎部112の下面に係合するように構成されている。そして、内容物をボトル本体102から排出する際、キャップ本体116を雄螺子110および雌螺子122の螺合を解除する方向に回転させることで、ブリッジ120がせん断力を受けて破断される。その後、さらにキャップ本体116を同方向へ回転させることで、キャップ104が口部106から外れ、図25に示す状態となる。このような状態においてキャップリング118は、その下面がフランジ部114の上面に接近し、顎部112とフランジ部114との間に挟まれるように上下動不能の状態となる。
特開2002−370760号公報
特許文献1に記載のような従来のボトル型樹脂容器は上記のような構成であるため、未開封であるのか、それとも開封後、再度、内容物を充填し、キャップを閉めたものであるのか、判別が困難であった。また、ボトル型樹脂容器の廃棄時に分別のためにキャップリング118を取り外す必要があるが、上記のようにキャップリング118は顎部112とフランジ部114との間に挟まれて上下動が不能であるため、これを取り外すことは困難であった。
本発明は上記のような課題を解決することを目的とする。
すなわち、本発明は、未開封であるか否かを容易に判断することができ、加えて、キャップリングを簡単に取り外すことができるボトル型樹脂容器を提供することを目的とする。
本発明者は上記のような課題を解決するため鋭意検討し、本発明を完成させた。
本発明は次の(1)〜(2)である。
(1)ボトル本体とキャップとを有し、
前記ボトル本体は口部および胴部が一体に形成されており、
前記口部は、その外周に雄螺子ならびに水平方向への突起部をなす環状の顎部およびフランジ部をこの順に上から下へ向かって有しており、
前記キャップは、キャップ本体、キャップリングおよびこれらを繋げるブリッジを含み、
前記キャップ本体は、その内周に、前記雄螺子と螺合する雌螺子が形成されていて、前記雌螺子と前記雄螺子とが螺合することで前記キャップが前記口部を閉じることができるように構成されており、
前記キャップリングはリング状であり、その上端が、少なくとも1つの前記ブリッジを介して、前記キャップ本体の下端と連結されており、その内径は前記顎部の外径よりも大きく形成されていて、前記顎部の外側に隙間を有した状態で嵌るように構成されており、さらに、前記キャップリングの内側には、前記顎部の下端へ下方から係合可能な少なくとも1つのストッパーが軸心方向に突出するように形成されていて、内容物が前記ボトル本体に充填された後、前記キャップを前記口部に螺合する際に、前記ストッパーは前記顎部を通過した後、その上端が前記顎部の下面に係合するように構成されているボトル型樹脂容器であって、
前記顎部と前記フランジ部との間にこれらを繋ぐ長高円筒部を有し、
前記長高円筒部の高さ(H)は8mm以上であり、
前記長高円筒部のテーパー角は90度以下であり、
内容物を前記ボトル本体から排出するために前記キャップ本体を前記雄螺子および前記雌螺子の螺合を解除する方向に回転させると、前記ブリッジがせん断力を受けて破断して前記キャップリングが前記キャップ本体から離れ、その結果、軸心が鉛直方向となる状態とすることで前記キャップリングが自重によってその下面が前記フランジ部に接するように落下して前記フランジ部の上に留まり、前記キャップリングの上面と前記顎部の下面との間に前記長高円筒部の側面が露出することで開封済であることが判断可能に構成されているボトル型樹脂容器。
(2)前記キャップを開封する前の、前記キャップ本体と前記キャップリングとが前記ブリッジを介して繋がっている状態において、前記キャップ本体および前記キャップリングの表面に、これら両方に跨るマーキングが形成されていて、
開封して前記ブリッジが破断し、前記キャップリングが前記キャップ本体から離れ、前記フランジ部に接するように落下して、再度、前記キャップを閉めた場合に前記マーキングが開封前と同じものには回復しないことで開封済であることが判断可能に構成されている、上記(1)に記載のボトル型樹脂容器。
本発明によれば、未開封であるか否かを容易に判断することができ、加えて、キャップリングを簡単に取り外すことができるボトル型樹脂容器を提供することができる。
このような本発明のボトル型樹脂容器は未開封であることが判断しやすいので、販売店等では品質の保全が容易となり、例えば、毒物の混入の事件を未然に防ぐことができる。また、例えば製品を提供する飲食店では、新品を提供しているアピールとなり、使用者からの信頼を増加することができ、使用者も安心して新品の製品を消費することができる。さらに、メーカーは安全への取組が評価され、飲食店や販売店においても中古品や中身を入れ替えた容器での提供が抑制されるので、商品の売上の増加に繋がる。
また、本発明のボトル型樹脂容器はキャップリングの可動範囲が広いため、分別の際にニッパー等の道具を用いてキャップリングを切断しやすい。よって、リサイクル活動の促進が期待できる。
本発明のボトル型樹脂容器の好適態様の一部を示す概略正面図(一部断面図)である。 キャップのボトル本体への螺合を説明するための概略正面図(一部断面図)である。 キャップリングの移動を説明するための概略正面図(一部断面図)である。 キャップリングをニッパーで切断することを説明するための概略正面図である。 図1に示した本発明のボトル型樹脂容器における顎部、長高円筒部およびフランジ部のみを抜き出して示した概略図である。 長高円筒部の側面の態様を説明するための概略拡大図(断面図)である。 長高円筒部の側面の態様を説明するための別の概略拡大図(断面図)である。 長高円筒部の側面の態様を説明するためのさらに別の概略拡大図(断面図)である。 長高円筒部の側面の態様を説明するためのさらに別の概略拡大図(断面図)である。 長高円筒部の側面の態様を説明するためのさらに別の概略拡大図(断面図)である。 長高円筒部の側面の態様を説明するためのさらに別の概略拡大図(断面図)である。 代表的な形状のキャップリングの上面および断面を示す概略図である。 別の代表的な形状のキャップリングの上面および断面を示す概略図である。 さらに別の代表的な形状のキャップリングの上面および断面を示す概略図である。 さらに別の代表的な形状のキャップリングの上面および断面を示す概略図である。 キャップリングおよびストッパーの付近の概略拡大図(断面図)である。 別のキャップリングおよびストッパーの付近の概略拡大図(断面図)である。 さらに別のキャップリングおよびストッパーの付近の概略拡大図(断面図)である。 さらに別のキャップリングおよびストッパーの付近の概略拡大図(断面図)である。 キャップリングとブリッジの位置関係を説明するための概略図である。 マーキングについて説明するための概略正面図である。 別のマーキングについて説明するための概略正面図である。 さらに別のマーキングについて説明するための概略正面図である。 従来のボトル型樹脂容器を説明するための概略一部正面図(一部断面図)である。 従来のボトル型樹脂容器を説明するための別の概略一部正面図である。
本発明について、図1〜23を用いて説明する。
図1は本発明のボトル型樹脂容器の好適態様の一部を示す概略正面図(一部断面図)である。図1では本発明のボトル型樹脂容器の下部分は記載を省略している。
図1においてボトル型樹脂容器1は、ボトル本体3とキャップ5とを有する。
ボトル本体3について説明する。
ボトル本体3は口部30および胴部40からなり、これらが一体に形成されている。
口部30はその外周に雄螺子32を有し、また、水平方向への突起部をなす環状の顎部34を有し、さらに、同様に水平方向への突起部をなす環状のフランジ部36を有する。そして、雄螺子32、顎部34およびフランジ部36は、この順に、上から下へ向かって配置されている。
胴部40は、飲料水等の内容物を充填し保持する従来公知の容器と同様の態様のものである。
ボトル本体3を形成する口部30および胴部40の形状や材質は特に限定されず、例えば従来公知のものと同様であってよい。
キャップ5について説明する。
キャップ5は、キャップ本体52、キャップリング54およびこれらを繋げるブリッジ56からなる。
キャップ本体52は、その内周に、雄螺子32と螺合する雌螺子58が形成されている。そして、雌螺子58と雄螺子32とが螺合することで、キャップ5によって口部30を閉めることができるように構成されている。
キャップリング54はリング状であり、その上端が、多数のブリッジ56を介して、キャップ本体52の下端と連結されている。また、キャップリング54の内径は顎部34の外径よりも僅かに大きく形成されていて、顎部34の外側にわずかな隙間を有した状態でキャップリング54が顎部34の外側に嵌るように構成されている。また、キャップリング54の内側には、顎部34の下端へ下方から係合可能な少なくとも1つのストッパー60が軸心方向に突出するように形成されている。そして、図2(a)に示すように、飲料水等の内容物62がボトル本体3に充填された後、キャップ5をボトル本体3の口部30に螺合する際、ストッパー60は顎部34を通過した後、図2(b)に示すように、その上端が顎部34の下面に係合するように構成されている。
本発明のボトル型樹脂容器は上記のような構成を有するが、さらに従来のものと異なり、顎部34とフランジ部36との間に、これらを繋ぐ長高円筒部70を有している。
このような本発明のボトル型樹脂容器は、図3に示すように、飲料水等の内容物62をボトル本体3から排出するために、キャップ本体52を雄螺子32および雌螺子58の螺合を解除する方向に回転させると、ブリッジ56がせん断力を受けて破断してキャップリング54がキャップ本体52から離れる。その結果、本発明のボトル型樹脂容器を、机の上等において立てて置くなどして、軸心が略鉛直方向となる状態とすることで、キャップリング54が自重によって落下し、その下面がフランジ部36に接してフランジ部36の上に留まる状態となる。そうすると、図3に示すように、キャップリング54の上面と顎部34の下面との間に長高円筒部70の側面が露出し、開封済であることが容易に判断可能となる。
また、本発明のボトル型樹脂容器は、図4に示すように、キャップリング54の可動範囲が広いため、分別の際にニッパー等の道具を用いてキャップリング54を切断しやすい。よって、リサイクル活動の促進が期待できる。
長高円筒部70について詳細に説明する。
図1に示したように、長高円筒部70は、顎部34とフランジ部36との間に存在し、これらを繋いでいる。
このような長高円筒部70の高さ(H)は8mm以上であり、10mm以上であることが好ましい。また、この高さ(H)は20mm以下であることが好ましく、15mm以下であることがより好ましい。
長高円筒部70の高さ(H)がこのような範囲であると、開封済であることがより容易に判断可能となり、加えて、分別の際にニッパー等の道具を用いてキャップリング54をより切断しやすいため好ましい。
なお、長高円筒部70の高さ(H)は、図1および図5に示すように、本発明のボトル型樹脂容器をその軸心が鉛直方向となるように配置したときの、顎部34の下面からフランジ部36の上面37までの長さとする。ここで図5は、図1に示した本発明のボトル型樹脂容器における顎部34、長高円筒部70およびフランジ部36のみを抜き出して示した概略図である。
また、長高円筒部70の高さ(H)とキャップリング54の高さ(h)との差(H−h)が3mm以上であることが好ましい。ここでH−hは4mm以上であることが好ましく、5mm以上であることが好ましい。H−hは20mm以下であることが好ましく、15mm以下であることがより好ましく、10mm以下であることがより好ましく、8mm以下であることがより好ましく、6mm以下であることがさらに好ましい。H−hは5〜6mmであることが好ましい。
長高円筒部70の高さ(H)とキャップリング54の高さ(h)との差(H−h)がこのような範囲であると、開封済であることがより容易に判断可能となり、加えて、分別の際にニッパー等の道具を用いてキャップリング54をより切断しやすいため好ましい。
また、キャップリング54の高さ(h)と、長高円筒部70の高さ(H)との関係が、H≧1.5×hを満たすことが好ましく、H≧1.8×hを満たすことがより好ましい。また、H≦4.0×hを満たすことが好ましく、H≦3.0×hを満たすことがより好ましく、H≦2.5×hを満たすことがより好ましく、H≦2.2×hを満たすことがさらに好ましい。H=2×h程度であることが好ましい。
キャップリング54の高さ(h)と長高円筒部70の高さ(H)とがこのような関係を満たすと、開封済であることがより容易に判断可能となり、加えて、分別の際にニッパー等の道具を用いてキャップリング54をより切断しやすいため好ましい。
なお、キャップリング54の高さ(h)は、図1に示すように、本発明のボトル型樹脂容器をその軸心が鉛直方向となるように配置したときの、キャップリング54における上面から下面までの鉛直方向の長さとする。
長高円筒部70は、90度以下のテーパー角を有するものであり、30度以上90度未満のテーパー角を有するものであることが好ましい。
このテーパー角の角度は45度以上であることがより好ましく、60度以上であることがより好ましく、65度以上であることがより好ましく、81度以上であることがさらに好ましい。また、このテーパー角の角度は85度以下であることがより好ましく、80度以下であることがより好ましく、75度以下であることがさらに好ましい。このテーパー角度は70度程度であることが好ましい。
長高円筒部70がこのようなテーパー角を有するものであると、キャップ本体52を雄螺子32および雌螺子58の螺合を解除する方向に回転させてブリッジ56を破断してキャップリング54をキャップ本体52から分離した際に、キャップリング54が自重によってスムーズに、その下面がフランジ部36に接するようにフランジ部36の上へ移動するため、開封済であることがより容易に判断可能となり、加えて、分別の際にニッパー等の道具を用いてキャップリング54をより切断しやすいため好ましい。
長高円筒部70のテーパー角度について図5を用いて説明する。
前述のように図5は、図1に示した本発明のボトル型樹脂容器における顎部34、長高円筒部70およびフランジ部36のみを抜き出して示した概略図である。
長高円筒部70のテーパー角度は、図5においてθで示す角度を意味する。すなわち、本発明のボトル型樹脂容器をその軸心が鉛直方向となるように配置し、正面から見た際に、長高円筒部70の側面72とフランジ部36の上面37とがなす角度を意味する。
なお、長高円筒部70の側面72が複数存在する場合や曲面である場合など、テーパー角度を一義的に決定できない場合、テーパー角度は長高円筒部70の側面72とフランジ部36の上面37とがなす角度における最大値を意味するものとする。
長高円筒部70の側面72の形状について、図6〜11を用いて説明する。図6〜11は、キャップリング54、ストッパー60、顎部34、長高円筒部70およびフランジ部36を一部を拡大した概略図(断面図)である。キャップリング54は、通常、その上部にバリ76を有している。
図6に示す態様と図1や図5に示した態様とは、正面から見た場合に、長高円筒部70の側面が直線である点で共通するが、テーパー角度(すなわち側面とフランジ部36の上面37とがなす角度(θ))が異なる。具体的には、図1や図5に示した態様ではテーパー角度が90度未満であるが、図6に示した態様ではテーパー角度が90度である。
本発明のボトル型樹脂容器における長高円筒部が図6に示した態様であると、形状が簡易的なため製造が容易であり好ましい。なお、ストッパー60が長高円筒部70の側面72と接触し難い位置に存すると、キャップリング54が容易に自重で落下するので好ましい。
図7および図8に示す態様は、長高円筒部70の側面72が、正面から見た場合に複数の直線(図7に示す態様は2つの直線からなり、図8に示す態様は3つの直線)からなり、高さ方向の中央部が内側へ凹んでいる態様である。
本発明のボトル型樹脂容器における長高円筒部が図7または図8に示した態様であると、長高円筒部における強度が高くなり、好ましい。
なお、この場合、テーパー角度は、図7および図8においてθで示す角度を意味する。
図9に示す態様は、長高円筒部70の側面72が、正面から見た場合に曲線からなる態様である。
本発明のボトル型樹脂容器における長高円筒部が図9に示した態様であると、長高円筒部における強度が高くなり、好ましい。
なお、この場合、テーパー角度は、図9においてθで示す角度を意味する。
図10に示す態様は、長高円筒部70の側面72が、正面から見た場合に曲線からなる部分と直線からなる部分との組み合わせからなる態様である。
本発明のボトル型樹脂容器における長高円筒部が図10に示した態様であると、長高円筒部における強度が高くなり、好ましい。
なお、この場合、テーパー角度は、図10においてθで示す角度を意味する。
図11に示す態様は、長高円筒部70の側面72が、正面から見た場合に複数(図11では2つ)の曲線からなり、高さ方向の中央部が内側へ凹んでいる態様である。
本発明のボトル型樹脂容器における長高円筒部が図11に示した態様である場合、ストッパー60が長高円筒部70の側面72と接触し難い位置に存すると、キャップリング54が容易に自重で落下するので好ましい。
なお、この場合、テーパー角度は、図11においてθで示す角度を意味する。
キャップリング54におけるストッパー60がなす内径(r)と、長高円筒部70の外径(R)の最大値(Rmax)との関係が、0.8×r≦Rmaxを満たすことが好ましく、0.9×r≦Rmaxを満たすことがより好ましく、0.95×r≦Rmaxを満たすことがより好ましく、0.98×r≦Rmaxを満たすことがより好ましい。また、0.995×r≧Rmaxを満たすことが好ましく、0.99×r≧Rmaxを満たすことがより好ましい。
キャップリング54におけるストッパー60がなす内径(r)と、長高円筒部70の外径(R)の最大値(Rmax)とがこのような関係を満たすと、キャップ本体52を雄螺子32および雌螺子58の螺合を解除する方向に回転させてブリッジ56を破断してキャップリング54をキャップ本体52から分離した際に、キャップリング54が自重によってスムーズに、その下面がフランジ部36に接するようにフランジ部36の上へ移動するため、開封済であることがより容易に判断可能となり、加えて、分別の際にニッパー等の道具を用いてキャップリング54をより切断しやすいため好ましい。
長高円筒部70の外径(R)の最大値(Rmax)について図5を用いて説明する。
長高円筒部70の外径(R)は、図5に示すように、本発明のボトル型樹脂容器をその軸心が鉛直方向となるように配置し、正面から見た際に、長高円筒部70の水平方向の長さであり、その最大値がRmaxを意味する。
キャップリング54におけるストッパー60がなす内径(r)について、図12〜図15を用いて説明する。図12〜図15は代表的な形状のキャップリングの上面および断面を示す概略図である。また、これらの図の各々において、(a)は上面図、(b)は(a)におけるA−A線断面図である。
図12は、リング状のキャップリング54の内側に、顎部34の下端へ下方から係合可能なストッパー60が、キャップリング54の内周に沿って1つ形成されている態様である。ストッパー60は軸心方向に突出するように形成されている。
このような態様の場合、キャップリング54におけるストッパー60がなす内径(r)は、図12(a)に示す長さを意味する。
図13は、リング状のキャップリング54の内側に、顎部34の下端へ下方から係合可能な複数のストッパー60が軸心方向に突出するように、円周方向に所定のピッチで形成されている態様である。
このような態様の場合、キャップリング54におけるストッパー60がなす内径(r)は、図13(a)において全てのストッパー60に接するように描く内接円74(図13(a)において点線で示す円)の直径を意味するものとする。
図14および図15に示す態様は、図12および図13に示す態様とは異なるものであるが、図13に示した態様の場合と同様に、キャップリング54におけるストッパー60がなす内径(r)は、図14(a)および図15(a)において全てのストッパー60に接するように描く内接円74の直径を意味するものとする。
次に、キャップリング54と顎部34との位置関係およびストッパー60と長高円筒部70との位置関係について、図16〜19を用いて説明する。
図16は、図1におけるキャップリング54およびストッパー60を示す付近を拡大した概略図(断面図)である。
前述のように、キャップリング54の内径は顎部34の外径よりも僅かに大きく形成されていて、顎部34の外側にわずかな隙間を有した状態でキャップリング54が顎部34の外側に嵌るように構成されている。
具体的には、図16に示すような、キャップリング54の内側の先端(軸心に最も近い端)と、顎部34の外側の先端(軸心から最も遠い端)との間の水平方向の距離(X)は0.2mm以上であることが好ましく、0.25mm以上であることがより好ましい。また、この距離(X)は3mm以下であることが好ましく、1mm以下であることがより好ましく、0.5mm以下であることさらに好ましい。
飲料水等の内容物62をボトル本体3から排出するために、キャップ本体52を雄螺子32および雌螺子58の螺合を解除する方向に回転させてブリッジ56を破断すると、通常、図16に示すように、キャップリング54の上端部にバリ76が残存する。距離(X)が上記のような範囲であると、キャップ本体52から分離したキャップリング54が自重によってフランジ部36の上へ移動する際に、バリ76が顎部34に引っ掛かり難いため、スムーズに移動し好ましい。
また、図16に示すような、ストッパー60の内側の先端(軸心に最も近い端)と、長高円筒部70の外側の先端(軸心から最も遠い端)との間の水平方向の距離(Y)は0.2mm以上であることが好ましく、0.25mm以上であることがより好ましい。また、この距離(Y)は3mm以下であることが好ましく、1mm以下であることがより好ましく、0.5mm以下であることさらに好ましい。
距離(Y)が上記のような範囲であると、キャップ本体52から分離したキャップリング54が自重によってフランジ部36の上へ移動する際に、ストッパー60が長高円筒部70の側面に引っ掛かり難いため、スムーズに移動し好ましい。
図17に示す態様は、図16に示した態様に対して、長高円筒部70が30度以上90度未満のテーパー角を有するものである点で異なる。
このような場合、図16において示した距離(Y)が、図17に示すようにほぼゼロであっても、キャップ本体52から分離したキャップリング54が自重によってフランジ部36の上へ移動する際に、ストッパー60が長高円筒部70の側面に引っ掛かり難いため、スムーズに移動し好ましい。
図18に示す態様は、図17に示した態様に対して、ストッパー60の形状が異なる。
このような場合であっても、図17に示した態様と同様に、長高円筒部70が30度以上90度未満のテーパー角を有するものであれば、図16において示した距離(Y)が、図18に示すようにほぼゼロであっても、キャップ本体52から分離したキャップリング54が自重によってフランジ部36の上へ移動する際に、ストッパー60が長高円筒部70の側面に引っ掛かり難いため、スムーズに移動し好ましい。
図19に示す態様は、図16に示した態様に対して、顎部34の下面の形状が異なる。このような形状であれば、長高円筒部70がテーパー角を有さない(テーパー角が90度)であり、かつ、図16において示した距離(Y)が図19に示すようにほぼゼロであっても、キャップ本体52から分離したキャップリング54が自重によってフランジ部36の上へ移動する際に、ストッパー60が長高円筒部70の側面に引っ掛かり難いため、スムーズに移動し好ましい。
次に、キャップリングにおけるブリッジの位置について図20を用いて説明する。
図20(a)はキャップ本体52と、キャップリング54と、これらを繋げるブリッジ56とからなるキャップ5の概略正面図である。また、図20(b)および(c)は、キャップリング54を上から見た図(概略図)である。図20(b)と図20(c)との異なる点はブリッジ56の位置である。図20(b)においてブリッジ56はキャップリング54の厚さ方向において内周側に形成されており、これに対して図20(c)においてブリッジ56はキャップリング54の厚さ方向において外周側に形成されている。
本発明のボトル型樹脂容器においては、図20(c)に示されるように、ブリッジ56がキャップリング54の厚さ方向において外周側に形成されていることが好ましい。ブリッジ56の位置は、キャップリング54がフランジ部36の上へ移動する際に、バリ等が長高円筒部70の側面に引っ掛かり難い位置であることが好ましいので、キャップリング54の厚さ方向において内周側でないほうが好ましい。ただし、ブリッジ56が小さい場合のように、キャップリング54の厚さ方向において内周側に存在していても、キャップリング54がフランジ部36の上へ移動する際に、バリ等が長高円筒部70の側面に引っ掛かり難いのであれば、内周側であってもよい。
前述のように、飲料水等の内容物をボトル本体から排出するために、キャップ本体を雄螺子および雌螺子の螺合を解除する方向に回転させてブリッジを破断すると、通常、キャップリング54の上端部にバリが残存する。ここで、図20(c)に示されるように、ブリッジ56がキャップリング54の厚さ方向における外周側に形成されていると、キャップ本体から分離したキャップリング54が自重によってフランジ部の上へ移動する際に、バリが顎部に引っ掛かり難いため、スムーズに移動し好ましい。
本発明のボトル型樹脂容器1は、図21(a)に示すように、キャップ5を開封する前の、キャップ本体52とキャップリング54とがブリッジ56を介して繋がっている状態において、キャップ本体52およびキャップリング54の表面に、これら両方に跨るマーキング80が形成されていて、図21(b)に示すように、開封してブリッジ56が破断し、キャップ本体52から分離したキャップリング54が自重によってフランジ部36の上へ移動することで、図21(c)に示すように、再度、キャップ5を閉めた場合にマーキング80が開封前と同じものには回復しないことで開封済であることが判断可能に構成されていることが好ましい。
マーキング80は、図21に示した「QUALITY」のような文字であってもよいし、図22に示すような図形(80´)であってもよいし、図23に示すような図形と文字との組み合わせ(80´´)であってもよい。
なお、マーキング(80、80´、80´´)を付するためのマーキング方法は、印字であっても良いし、着色であっても良いし、刻印などの凹凸であっても良い。
1 ボトル型樹脂容器
3 ボトル本体
5 キャップ
30 口部
32 雄螺子
34 顎部
36 フランジ部
37 フランジ部の上面
40 胴部
52 キャップ本体
54 キャップリング
56 ブリッジ
58 雌螺子
60 ストッパー
62 内容物
70 長高円筒部
72 長高円筒部の側面
74 ストッパーに内接する円
76 バリ
80、80´、80´´ マーキング
100 ボトル型樹脂容器
102 ボトル本体
104 キャップ
106 口部
108 胴部
110 雄螺子
112 顎部
114 フランジ部
116 キャップ本体
118 キャップリング
120 ブリッジ
122 雌螺子
124 ストッパー

Claims (2)

  1. ボトル本体とキャップとを有し、
    前記ボトル本体は口部および胴部が一体に形成されており、
    前記口部は、その外周に雄螺子ならびに水平方向への突起部をなす環状の顎部およびフランジ部をこの順に上から下へ向かって有しており、
    前記キャップは、キャップ本体、キャップリングおよびこれらを繋げるブリッジを含み、
    前記キャップ本体は、その内周に、前記雄螺子と螺合する雌螺子が形成されていて、前記雌螺子と前記雄螺子とが螺合することで前記キャップが前記口部を閉じることができるように構成されており、
    前記キャップリングはリング状であり、その上端が、少なくとも1つの前記ブリッジを介して、前記キャップ本体の下端と連結されており、その内径は前記顎部の外径よりも大きく形成されていて、前記顎部の外側に隙間を有した状態で嵌るように構成されており、さらに、前記キャップリングの内側には、前記顎部の下端へ下方から係合可能な少なくとも1つのストッパーが軸心方向に突出するように形成されていて、内容物が前記ボトル本体に充填された後、前記キャップを前記口部に螺合する際に、前記ストッパーは前記顎部を通過した後、その上端が前記顎部の下面に係合するように構成されているボトル型樹脂容器であって、
    前記顎部と前記フランジ部との間にこれらを繋ぐ長高円筒部を有し、
    前記長高円筒部の高さ(H)は8mm以上であり、
    前記長高円筒部のテーパー角は90度以下であり、
    内容物を前記ボトル本体から排出するために前記キャップ本体を前記雄螺子および前記雌螺子の螺合を解除する方向に回転させると、前記ブリッジがせん断力を受けて破断して前記キャップリングが前記キャップ本体から離れ、その結果、軸心が鉛直方向となる状態とすることで前記キャップリングが自重によってその下面が前記フランジ部に接するように落下して前記フランジ部の上に留まり、前記キャップリングの上面と前記顎部の下面との間に前記長高円筒部の側面が露出することで開封済であることが判断可能に構成されているボトル型樹脂容器。
  2. 前記キャップを開封する前の、前記キャップ本体と前記キャップリングとが前記ブリッジを介して繋がっている状態において、前記キャップ本体および前記キャップリングの表面に、これら両方に跨るマーキングが形成されていて、
    開封して前記ブリッジが破断し、前記キャップリングが前記キャップ本体から離れ、前記フランジ部に接するように落下して、再度、前記キャップを閉めた場合に前記マーキングが開封前と同じものには回復しないことで開封済であることが判断可能に構成されている、請求項1に記載のボトル型樹脂容器。
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JP2018111509A (ja) * 2017-01-11 2018-07-19 大日本印刷株式会社 チューブ容器本体、チューブ容器、及びチューブ容器本体の製造方法

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