JP2015142551A - 貝類回収船 - Google Patents
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Abstract
【課題】船体上の装置等の重量バランスや作業の効率が向上する、貝類回収船を提供する。【解決手段】貝類回収船10は、船体14上において船体14の長手方向中央部と船首16との間に設けられる貝類取出装置18を含む。貝類取出装置18の長手方向は、船進行方向に対して垂直に延びる。貝類取出装置18には選別機146が取り付けられる。船体14の長手方向中央部付近かつ貝類取出装置18と船尾26との間に作業台20が設けられる。貝類取出装置18の入口近傍にカゴ上げ装置34およびカゴ洗浄部173が設けられる。船体14の右舷32に、カゴ上げ装置34とロープリフタ38と駆動式テボヨケ40と被駆動式テボヨケ42とが設けられる。【選択図】図1
Description
この発明は貝類回収船に関し、より特定的には、養殖中の貝類が入った養殖用カゴを海中より引き上げ、養殖用カゴから貝類を回収する貝類回収船に関する。
この種の貝類回収船の一例が特許文献1において開示されている。特許文献1には、養殖中の貝類を養殖用カゴから回収する作業を自動的に行う装置を備えた船が開示されており、貝類取り出し装置は、引き揚げ回転体の支柱を回転中心として船上を回転移動する。また、この貝類取り出し装置は船尾側に設置されている。
特許文献1に示す貝類回収船のように、貝類取り出し装置が船上で移動すると、その移動範囲内に他の装置や作業員を配置することができず、作業効率の観点から好ましくない。また、養殖中の貝類が入っていた古い養殖用カゴや、回収した小さな貝類を入れる新しい養殖用カゴは、場合によっては数百個にも及びかなりの重量になる。船の船尾側に貝類取り出し装置を設置した場合、それらの養殖用カゴを船首側に配置することになり、船体上の装置等の重量バランスの観点から好ましくない。
それゆえにこの発明の主たる目的は、船体上の装置等の重量バランスや作業の効率が向上する、貝類回収船を提供することである。
上述の目的を達成するために、養殖用カゴから貝類を回収する貝類回収船であって、船体と、養殖用カゴから貝類を取り出すために船体上において船体の長手方向中央部と船首との間に設けられる貝類取出装置とを備える、貝類回収船が提供される。
この発明では、船体上において船体の長手方向中央部と船首との間すなわち船体の船首側に貝類取出装置が設けられる。これにより、貝類取出装置の後方、とりわけ船体の長手方向の中央部から後方にかけて多くの養殖用カゴを配置できるので、船体上の装置等の重量バランスや貝類回収作業の効率が向上する。
好ましくは、船体上において船体の長手方向中央部付近かつ貝類取出装置と船尾との間に設けられる作業台をさらに備える。この場合、作業台を広いスペースに配置でき、作業がし易くなる。
また好ましくは、貝類取出装置は、船体の幅方向に延びる。この場合、貝類取出装置の後方のスペースを有効利用でき、たとえば養殖用カゴを開けやすくなる。
さらに好ましくは、貝類取出装置の長手方向は、船進行方向に対して垂直に延びる。この場合、貝類取出装置の後方のスペースをさらに有効利用できる。
好ましくは、養殖用カゴを引き上げるために貝類取出装置の入口近傍に設けられるカゴ上げ装置をさらに備える。このようにカゴ上げ装置を用いることによって、養殖用カゴの引き上げ作業を確実に行え、作業性も向上する。
また好ましくは、養殖用カゴを洗浄するために貝類取出装置の入口近傍に設けられるカゴ洗浄部をさらに備える。この場合、養殖用カゴに付着したゴミをカゴ洗浄部によって予め取り除くことによって、貝類取出装置での処理がより円滑になる。
さらに好ましくは、カゴ洗浄部は、船体の側部付近に設けられる。このようにカゴ洗浄部を船体の側部付近に設けることによって、船内のスペースをより広く使用できる。
好ましくは、養殖用カゴが取り付けられた幹綱を船体に対して相対的に船進行方向の前方から後方へ送り出しながら貝類回収船を前進させる船前進機構をさらに備える。この場合、船進行方向の前方から後方へ幹綱を送り出しながら貝類回収船を前進させることによって、貝類回収船を前進させながら養殖用カゴを回収でき、作業効率およびエネルギ効率を向上できる。
また好ましくは、船前進機構は、幹綱を送り出す送出部と、幹綱を送出部へ案内するガイド部とを備え、送出部とガイド部とは船進行方向に並んで配置される。この場合、ガイド部から送出部に幹綱を案内するので、貝類回収船を幹綱に沿って正確に前進できる。したがって、貝類回収船の目的地までの移動時間を短くでき、作業性が向上する。
さらに好ましくは、貝類を選別するために貝類取出装置に取り付けられる選別機をさらに備える。このように貝類取出装置に選別機を取り付けることによって、貝類を取り出す作業と貝類を選別する作業とが一体化し、作業性がさらに向上する。
好ましくは、養殖用カゴが取り付けられた幹綱を引き上げる綱上げ装置をさらに備える。このように綱上げ装置を用いることによって、幹綱の引き上げ作業の効率が向上する。
また好ましくは、貝類取出装置と船尾との間に作業台が設けられる場合において、貝類取出装置は、船体の幅方向の一端から幅方向中央部を超えた位置まで延び、かつ船体の幅方向の他端から離れて配置され、作業台は、船体の幅方向の他端に設けられる。この場合、貝類取出装置によって取り出された貝類を、容易に作業台まで運搬することができる。
さらに好ましくは、貝類取出装置は、船体の幅方向の一端から幅方向中央部を超えた位置まで延びる。この場合、貝類取出装置の長手方向の寸法を短くでき、貝類取出装置と船体の幅方向の他端との間にスペースを設けることができるので、作業性が向上する。
「船体の長手方向中央部」は、船体の先端と後端との中点を通りかつ船体の長手方向に対して直交する(船体の幅方向に延びる)直線に相当する。
「船体の幅方向中央部」は、船体の長手方向に延びる船体のセンターラインに相当する。
「船進行方向」とは、船の進む方向であり、船首側および船尾側とは無関係である。
「作業台が貝類取出装置と船尾との間に設けられる」場合には、船体の長手方向おいて作業台と貝類取出装置とが重ならない場合も含まれる。
「船体の幅方向中央部」は、船体の長手方向に延びる船体のセンターラインに相当する。
「船進行方向」とは、船の進む方向であり、船首側および船尾側とは無関係である。
「作業台が貝類取出装置と船尾との間に設けられる」場合には、船体の長手方向おいて作業台と貝類取出装置とが重ならない場合も含まれる。
この発明によれば、船体上の装置等の重量バランスや貝類回収作業の効率が向上する。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
図1(a)および(b)を参照して、この発明の一実施形態の貝類回収船10は、養殖用カゴ12から貝類を回収する船であり、船体14を含む。船体14は、たとえば繊維強化プラスチック(FRP)からなる。貝類は、たとえばホタテ貝である。なお、図1、図18および図26に示すように、船体14の長手方向中央部を“CR”で示し、船体14の幅方向中央部を“CL”で示す。船体14において、長手方向中央部CRと船首16との間を第1領域FRとし、長手方向中央部CRと船尾26との間を第2領域SRとする。
図1(a)および(b)を参照して、この発明の一実施形態の貝類回収船10は、養殖用カゴ12から貝類を回収する船であり、船体14を含む。船体14は、たとえば繊維強化プラスチック(FRP)からなる。貝類は、たとえばホタテ貝である。なお、図1、図18および図26に示すように、船体14の長手方向中央部を“CR”で示し、船体14の幅方向中央部を“CL”で示す。船体14において、長手方向中央部CRと船首16との間を第1領域FRとし、長手方向中央部CRと船尾26との間を第2領域SRとする。
船体14上において船体14の長手方向中央部CRと船首16との間には、養殖用カゴ12から貝類を取り出すための貝類取出装置18が設けられる。貝類取出装置18は、船体14の幅方向に亘って延びる。具体的には、貝類取出装置18の長手方向は、船進行方向に対して垂直に延びる。船体14上において船体14の長手方向中央部CR付近かつ貝類取出装置18と船尾26との間に作業台20が設けられる。具体的には、作業台20は、船体14の長手方向中央部CR付近かつ幅方向中央部CLにおいて、船体14の長手方向に延びるように設けられる。船体14上において作業台20の後方には操船台22が設けられ、操船台22には操舵ハンドル24が配置されている。操船台22の内部には、図示しないエンジン、海水ポンプおよび油圧ポンプ等が配置される。図示しないオイルタンクは、右舷ハッチ25内に配置される。船体14の船尾26付近には、2つの船外機28が設けられる。オイルタンク内のオイルはエンジンによって駆動される油圧ポンプによって油圧機器に供給され、油圧機器が駆動される。
船体14は、左舷30と右舷32とを有する。右舷32には、カゴ上げ装置34、船前進機構36およびロープリフタ38が設けられる。カゴ上げ装置34は、海中から貝類が収容された養殖用カゴ12を引き上げる装置であり、貝類取出装置18の一端部(この実施形態では、右端部)近傍すなわち貝類取出装置18の入口近傍に設けられる。船前進機構36は、養殖用カゴ12が取り付けられた幹綱50(後述)を船体14に対して相対的に船進行方向の前方から後方へ送り出しながら貝類回収船10を前進させるものである。船前進機構36は、幹綱50を送り出す送出部として機能する駆動式テボヨケ40と、幹綱50を駆動用テボヨケ40へ案内するガイド部として機能する被駆動式テボヨケ42とを含む。駆動式テボヨケ40と被駆動式テボヨケ42とは船進行方向に並んで配置され、駆動式テボヨケ40は船尾側、被駆動式テボヨケ42は船首側に位置する。駆動式テボヨケ40は作業台20よりも後方に設けられ、被駆動式テボヨケ42はカゴ上げ装置34の近傍に設けられる。駆動式テボヨケ40によって船体14の前進動力が得られる。ロープリフタ38は、幹綱50を持ち上げるための装置であり、駆動式テボヨケ40の近傍に設けられる。
図1(b)を参照して、船体14上において、作業員は、“1”,“2”,“3”および“4”の4箇所にそれぞれ一人ずつ、合計4人配置される。また、船体14上において作業台20の周囲、特に作業台20の左右両側および後方には、貝類を取り出した古い養殖用カゴ12および貝類を収容するための新しい養殖用カゴ12が置かれている。
以下、各部について詳細に説明する。
図2を参照して、養殖用カゴ12は、カゴ本体44とカゴひも46と錘48とを含む。カゴ本体44は、細長い蛇腹状に形成され、長手方向に複数段の収容部44aに区画される。各収容部44aには貝類が収納される。この実施形態では、カゴ本体44は、30段の収容部44aに区画され、カゴ本体44の全長は略4000mmである。隣り合う収容部44a間を、水や空気は流通可能であるが、貝類は移動不能である。カゴひも46は、カゴ本体44の一端部に取り付けられる枝綱であり、この実施形態では、略2000mm程度の長さを有する。錘48は、カゴ本体44の他端部に取り付けられ、この実施形態では、略1.5kgの質量を有する。
図2を参照して、養殖用カゴ12は、カゴ本体44とカゴひも46と錘48とを含む。カゴ本体44は、細長い蛇腹状に形成され、長手方向に複数段の収容部44aに区画される。各収容部44aには貝類が収納される。この実施形態では、カゴ本体44は、30段の収容部44aに区画され、カゴ本体44の全長は略4000mmである。隣り合う収容部44a間を、水や空気は流通可能であるが、貝類は移動不能である。カゴひも46は、カゴ本体44の一端部に取り付けられる枝綱であり、この実施形態では、略2000mm程度の長さを有する。錘48は、カゴ本体44の他端部に取り付けられ、この実施形態では、略1.5kgの質量を有する。
図3を参照して、養殖用カゴ12は、カゴひも46よりも太い幹綱50に取り付けられる。すなわち、複数の養殖用カゴ12のカゴひも46の先端部が、略所定間隔(たとえば、略50cm間隔)で幹綱50に結ばれる。また、幹綱50には、複数のブイ51がそれぞれ枝綱51aを介して所定間隔で取り付けられる。このような状態で、海の養殖エリアにおいて、複数のブイ51を一列に浮かべると、幹綱50が海面から略所定深さの位置で略一方向に延びるように設けられる。すると、幹綱50に吊るされた各養殖用カゴ12は、海中の略所定深さにおいて上下方向に延び、複数の養殖用カゴ12は、略所定間隔をあけて一列に配置される。
図4(a)〜(c)を参照して、作業台20は、たとえばFRPからなり、スタンション52と、スタンション52上に配置されるテーブル54とを含む。テーブル54は、平面視で長方形状の外形を有し、船体14の長手方向に延びる2つの溝部56a,56bを有する。2つの溝部56a,56bは、断面半円環状に形成される。作業台20では、作業者によって養殖用カゴ12に貝類が収容される。
図5を参照して、貝類取出装置18は、養殖用カゴ12から取り出された貝類を受ける受け部58を含む。
受け部58は、シュータとして機能し、収容部本体60と、側部62a,62bとを含む。図6(a)および(b)を参照して、収容部本体60は、直線状に延びる溝部64と、溝部64の一端部に設けられる溜り部66とを有する。溝部64は略同一深さに形成され、溜り部66は、溝部64より深くなるように形成される。図8〜図10をも参照して、側部62a,62bはそれぞれ、収容部本体60の一側方と他側方とにおいて収容部本体60の長手方向に延びるように形成される。側部62a,62bは、中空角筒状に形成される。
図5および図7を参照して、受け部58の一端部(この実施形態では右端部)には、受け部58の幅方向に並ぶように2つのブラケット部68a,68bが取り付けられている。ブラケット部68aは脚部70aを介してブラケット部72aに接続され、ブラケット部68bは脚部70bを介してブラケット部72bに接続される。ブラケット部72a,72bは、右舷32に取り付けられる。また、受け部58の他端部(この実施形態では左端部)には、ブラケット部74が取り付けられる。ブラケット部74は、左舷30に取り付けられるブラケット部76に接続される。このようにして、受け部58は、一端部(この実施形態では右端部)が高くかつ他端部(この実施形態では左端部)が低くなるように配置され、貝類を溜り部66方向に流れやすくする。したがって、受け部58の右端部が上流側、左端部が下流側になる。
図5および図8を参照して、受け部58の上方には、養殖用カゴ12を保持するカゴ保持部78が設けられる。カゴ保持部78は、下保持部80と上保持部82とを含む。下保持部80は、3つの棒状部材84,85,86と、5つの弧状部材88,90,92,94,96とを有する。棒状部材84,85,86は、受け部58と略同等の長さを有し、相互に平行にかつ受け部58の長手方向に延びる。弧状部材88,90,92,94,96は、間隔をあけて配置され、それぞれ3つの棒状部材84と85と86とを連結する。上保持部82は、1つの棒状部材98と、5つの弧状部材100,102,104,106,108とを有する。棒状部材98は、受け部58と略同等の長さを有し、棒状部材84と平行に延びる。弧状部材100,102,104,106,108は、間隔をあけて配置され、それぞれ棒状部材86と98とを連結する。棒状部材98および弧状部材100,102,104,106,108は、棒状部材86に対して揺動可能である。したがって、図8に示すように、上保持部82は下保持部80に対して矢印X方向に揺動(開閉)可能である。なお、養殖用カゴ12を受け部58に配置するとき、典型的には、カゴ本体44の上部を弧状部材96側から弧状部材88側に滑らせて養殖用カゴ12を下保持部80上に配置する。したがって、貝類取出装置18(カゴ保持部78)では、弧状部材96側が入口、弧状部材88側が出口となる。
貝類取出装置18は、振動発生部109を有する。図5および図11を参照して、振動発生部109は、受け部58の裏面の右端部近傍にブラケット部110を介して取り付けられるたとえば油圧式のモータ112を含む。モータ112には伝達機構114を介して回転軸116が接続される。伝達機構114と回転軸116とは締結部材118によって接続され、伝達機構114はモータ112の回転を回転軸116の揺動に変換する。したがって、モータ112が回転すると、回転軸116は自らの軸心を中心として周方向に揺動する。図9をも参照して、受け部58の裏面には、長手方向に間隔をあけてブラケット部120a,120b,120cが配置される。ブラケット部120a,120b,120cにはそれぞれ、軸受け部122a,122b,122cが設けられる。回転軸116は、軸受け部122a,122b,122cに挿通される。したがって、回転軸116は、受け部58の裏面の幅方向略中央部において長手方向に延び、軸受け部122a,122b,122cによって回動可能に支持される。
図5、図8および図12を参照して、下保持部80には、2つの角筒状の筒状部材124a,124bが取り付けられる。筒状部材124a,124bは、下保持部80の長手方向に延び、弧状部材90から94までの間隔に略相当する長さを有する。具体的には、下保持部80の弧状部材90には、2つのブラケット部126a,128aが取り付けられ、弧状部材92には、2つのブラケット部126b,128bが取り付けられ、弧状部材94には、2つのブラケット部126c,128cが取り付けられる。ブラケット部126a,126b,126cは、棒状部材84近傍に位置し、ブラケット部128a,128b,128cは、棒状部材85近傍に位置する。そして、筒状部材124aは、ブラケット部126a,126b,126cにそれぞれ、締結部材130a,130b,130c(図11参照)によって接続され、筒状部材124bは、ブラケット部128a,128b,128cにそれぞれ、締結部材132a,132b,132c(図11参照)によって接続される。
ここで、図8および図11を参照して、締結部材130a,132aは、それぞれ受け部58の側部62a,62bを貫通し、受け部58の裏面において連結部材134aによって相互に連結される。同様に、締結部材130b,132bは、それぞれ受け部58の側部62a,62bを貫通し、受け部58の裏面において連結部材134bによって相互に連結される。また、締結部材130c,132cは、それぞれ受け部58の側部62a,62bを貫通し、受け部58の裏面において連結部材134cによって相互に連結される。締結部材130a,130b,130cはそれぞれ、受け部58の側部62aに対して上下動可能であり、締結部材132a,132b,132cはそれぞれ、受け部58の側部62bに対して上下動可能である。
図5、図8、図11および図13を参照して、回転軸116は、保持部136a,136b,136cに挿入される。保持部136a,136b,136cは、間隔をあけて回転軸116に固定される。回転軸116の軸方向において、保持部136a,136b,136cの位置はそれぞれ、連結部材134a,134b,134cの位置に対応する。保持部136aの上端部は、長円状の連結板138a,140aによって挟まれかつ連結板138a,140aを介して、連結部材134aに連結される。ここで、保持部136aの上端部と、連結板138a,140aの下端部とは締結部材142aによって接続され、連結板138a,140aの上端部と連結部材134aとは、締結部材144aによって接続される。同様に、保持部136bの上端部は、長円状の連結板138b,140bによって挟まれかつ連結板138b,140bを介して、連結部材134bに連結される。ここで、保持部136bの上端部と、連結板138b,140bの下端部とは締結部材142bによって接続され、連結板138b,140bの上端部と連結部材134bとは、締結部材144bによって接続される。また、保持部136cの上端部は、長円状の連結板138c,140cによって挟まれかつ連結板138c,140cを介して、連結部材134cに連結される。ここで、保持部136cの上端部と、連結板138c,140cの下端部とは締結部材142cによって接続され、連結板138c,140cの上端部と連結部材134cとは、締結部材144cによって接続される。
このようにして振動発生部109が構成される。振動発生部109では、モータ112の駆動によって回転軸116が揺動し、それに伴って、筒状部材124a,124bが上下および/または左右に揺れ動き、保持部78が振動する。
また、図5および図8を参照して、下保持部80と受け部58との間には選別機146が配置される。選別機146は、略短冊状に形成され、下保持部80(受け部58)の長手方向に延びる。選別機146の長手方向の両端部が、下保持部80の弧状部材88および96に接続される。選別機146には、略同じサイズの複数の貫通孔148が形成される。貫通孔148によって比較的小さい貝類を受け部58上に落とすことができ、貝類を大きさによって選別することができる。さらに、受け部58と選別機146との間であって、受け部58の一端部(この実施形態では右端部)には、受け部58の幅方向に延びる円筒状の散水部150が設けられる。散水部150は、水を導入する導入口152と、水を吐出する複数の貫通孔154とを有する。導入口152は、散水部150の端部に形成され、複数の貫通孔154は、散水部150の外表面において散水部150の長手方向(受け部58の幅方向)に間隔をあけて形成される。導入口152に図示しないエルボを介してホースが接続され、散水部150内に水が導入されると、散水部150の複数の貫通孔154から受け部58内へたとえば高圧で散水される。これによって、受け部58内の貝類が洗浄されかつ下流側(溜り部66方向)に流される。なお、受け部58の溜り部66近傍には、貝類に付着した落ちにくい汚れを人力で落とすために、たとえばゴムヘラ等が配置されてもよい。
図14(a)〜(c)を参照して、カゴ上げ装置34は略Z字状の支柱156を含む。支柱156の下部にはフランジ部158が取り付けられる。支柱156の上端部には、略T字状の保持部160が取り付けられ、保持部160によってモータ162が保持される。モータ162には、略水平方向に延びるように回転軸164が取り付けられ、モータ162によって回転軸164が回転される。回転軸164にはドラム部166が設けられる。ドラム部166は、一対の円板状部材168a,168bを有する。円板状部材168a,168bは、相互に対向するように回転軸164に取り付けられる。円板状部材168aと回転軸164とを連結するように複数(この実施形態では5本)の湾曲したワイヤ部材170aが設けられ、円板状部材168bと回転軸164とを連結するように複数(この実施形態では5本)の湾曲したワイヤ部材170bが設けられる。すなわち、各ワイヤ部材170aは、円板状部材168aの対向面における外周縁近傍と、回転軸164における円板状部材168a,168bの略中間位置とを、やや膨らむように湾曲して連結する。5本のワイヤ部材170aは、円板状部材168aの周方向において略等間隔に設けられる。同様に、各ワイヤ部材170bは、円板状部材168bの対向面における外周縁近傍と、回転軸164における円板状部材168a,168bの略中間位置とを、やや膨らむように湾曲して連結する。5本のワイヤ部材170bは、円板状部材168bの周方向において略等間隔に設けられる。各ワイヤ部材170aとそれに対応するワイヤ部材170bとは、相互に回転軸164の軸方向に並ぶように位置決めされる。これによって、回転軸164の軸方向に対して直交する方向から見ると、相互に対応するワイヤ部材170aと170bとによって、略V字が形成され、合計5つの略V字が形成される。図14(a)に示すように、当該V字の谷の部分、すなわちワイヤ部材170a,170bの回転軸164側端部間に、カゴひも46を引っ掛けることができる。ワイヤ部材170aと170bとをこのように略V字状に形成することによって、カゴひも46を引っ掛け易くなる一方、カゴ本体44は引っ掛かり難く破損しにくい。このようなカゴ上げ装置34は、支柱156を右舷32に設けられる保持部171に挿入し、フランジ部158と保持部171のフランジ部171aとを複数(この実施形態では2つ)の締結部材172によって接続することによって、右舷32に固定される。
また、カゴ上げ装置34のドラム部166の近傍には、カゴ12を洗浄するためのカゴ洗浄部173が設けられる。すなわち、カゴ洗浄部173は、船体14の側部付近かつ貝類取出装置18の入口近傍に設けられる。カゴ洗浄部173は、一部にギャップを有する略C字状かつ中空環状の散水部174を有し、散水部174は、複数の貫通孔176を有する。複数の貫通孔176は、散水部174の外表面に間隔をあけて形成される。たとえば、貫通孔176は、中心かつ斜め下方に散水できるように設けられる。散水部174の外表面の外側には、散水部174内に水を導入するための円筒状の導入部178が設けられる。散水部174は、連結部材180を介して保持部160に連結される。導入部178には、図示しないホースが接続され、たとえば図示しない油圧式のモータによって散水部174内に水が導入される。すると、散水部174の複数の貫通孔176から、たとえば中心かつ斜め下方向へ高圧で散水され、カゴ12が洗浄される。これによって、船体14に上がる前にカゴ12に付着した海水中のゴミが取り除かれる。
図15(a)〜(c)を参照して、ロープリフタ38は、略L字状の支柱182を含む。支柱182の下部には、フランジ部184が取り付けられる。支柱182の先端部には、滑車186が取り付けられる。右舷32には、保持部187がブラケット部188aを介して取り付けられる。そして、ロープリフタ38の支柱182の下部が、保持部187に挿入され、フランジ部184と保持部187のフランジ部188bとが締結部材189によって接続される。これによって、ロープリフタ38が右舷32に取り付けられる。ロープリフタ38とモータ204(後述)とワーピングドラム206(後述)とによって、幹綱50を引き上げる綱上げ装置が構成される。
図16(a)〜(c)を参照して、駆動式テボヨケ40は、テボヨケ本体190を含む。テボヨケ本体190は、回転軸192によって支持される。テボヨケ本体190は回転軸192とともに回転する。テボヨケ本体190は、略五角形状の板状部材194と長方形状の板状部材196とによって挟まれ、板状部材194と196とは複数(この実施形態では2つ)の締結部材198によって連結される。板状部材194には、略逆V字状に折り曲げられたフレーム状部材200が取り付けられる。さらに、回転軸192には、伝達ユニット202を介してたとえば油圧式のモータ204が接続されるとともに、ワーピングドラム206が接続される。モータ204が駆動されると、伝達ユニット202および回転軸192を介して、テボヨケ本体190およびワーピングドラム206が回転する。すなわち、モータ204は、テボヨケ本体190およびワーピングドラム206の駆動に共用される。伝達ユニット202の両端部には板状部材208,210が取り付けられる。板状部材208,210はそれぞれ、右舷32に取り付けられるブラケット部212に接続部材214によって接続される。これによって、駆動式テボヨケ40は、右舷32に対して揺動可能に取り付けられる。テボヨケ本体190によって幹綱50が船首16側から船尾26側に送られるとともに、フレーム状部材200によってカゴひも46が駆動式テボヨケ40より外方(駆動式テボヨケ40を基準として船体14とは反対側、すなわち海側)に導かれる(図16(b)参照)。なお、図16(c)では、モータ204の図示は省略されている。
図17(a)〜(c)を参照して、被駆動式テボヨケ42は、テボヨケ本体216を含む。テボヨケ本体216は、回転軸218によって回転可能に支持される。テボヨケ本体216は、略五角形状の板状部材220とL字状の折り曲げられた板状部材222とによって挟まれ、板状部材220と222とは複数(この実施形態では2つ)の締結部材224によって連結される。板状部材220には、略逆V字状に折り曲げられた部分を有するフレーム状部材226が取り付けられる。板状部材222は、右舷32に締結部材228によって接続される。これによって、被駆動式テボヨケ42は、右舷32に固定される。テボヨケ本体216によって幹綱50が船首16側から船尾26側に送られるとともに、棒状部材226によってカゴひも46が被駆動式テボヨケ42より外方(被駆動式テボヨケ42を基準として船体14とは反対側、すなわち海側)に導かれる(図17(b)参照)。
このような貝類回収船10における貝類回収作業の手順について説明する。
まず、貝類回収船10を養殖エリアまで航行させ、一列に浮かべられた複数のブイ51に横づけする。そして、幹綱50の後端部を海中から持ち上げて、ロープリフタ38の滑車186に掛けて、さらにワーピングドラム206に巻きつける。その状態でモータ204を駆動させ、ワーピングドラム206を回転させると、幹綱50は引き上げられる。引き上げられた幹綱50を、人手によって駆動式テボヨケ40のテボヨケ本体190上および被駆動式テボヨケ42のテボヨケ本体216上に置き、テボヨケ本体190および216によって支持させる(図16(b)、図17(b)参照)。駆動式テボヨケ40より後方の幹綱50は、滑車186およびワーピングドラム206から外され、駆動式テボヨケ40より後方の海中に戻される。その状態でモータ204を駆動させ、テボヨケ本体190を回転させると、幹綱50は、船体14に対して相対的に船進行方向の前方から後方(船首16側から船尾26側)に送り出されながら、貝類回収船10は前進する。このとき、テボヨケ本体190は、図1(a)でいえば反時計廻りに回転する。
まず、貝類回収船10を養殖エリアまで航行させ、一列に浮かべられた複数のブイ51に横づけする。そして、幹綱50の後端部を海中から持ち上げて、ロープリフタ38の滑車186に掛けて、さらにワーピングドラム206に巻きつける。その状態でモータ204を駆動させ、ワーピングドラム206を回転させると、幹綱50は引き上げられる。引き上げられた幹綱50を、人手によって駆動式テボヨケ40のテボヨケ本体190上および被駆動式テボヨケ42のテボヨケ本体216上に置き、テボヨケ本体190および216によって支持させる(図16(b)、図17(b)参照)。駆動式テボヨケ40より後方の幹綱50は、滑車186およびワーピングドラム206から外され、駆動式テボヨケ40より後方の海中に戻される。その状態でモータ204を駆動させ、テボヨケ本体190を回転させると、幹綱50は、船体14に対して相対的に船進行方向の前方から後方(船首16側から船尾26側)に送り出されながら、貝類回収船10は前進する。このとき、テボヨケ本体190は、図1(a)でいえば反時計廻りに回転する。
そして、被駆動式テボヨケ42を越えてカゴ上げ装置34の位置まで移動してきた養殖用カゴ12のカゴひも46は、人力で幹綱50から取り外され、カゴ上げ装置34におけるワイヤ部材170a,170bの回転軸164側端部間(略V字の谷の部分)に引っ掛けられる(図14(a)参照)。その状態で、カゴ上げ装置34のモータ162が駆動されるとともに人力でカゴひも46が貝類取出装置18側に引っ張られると、カゴひも46とともに海中からカゴ本体44が引き上げられ、カゴ本体44は、略C字状の散水部174の内側を通される。このとき、散水部174からカゴ本体44への散水によって、カゴ本体44が洗浄され、カゴ本体44の外面に付着しているゴミが分離・除去される。散水部174を通過したカゴ本体44は、人力で貝類取出装置18まで導かれ、開いた状態のカゴ保持部78の下保持部80上に配置される。そして、貝類を取り出せるようにカゴ本体44が開けられ、かつその開口部が下方に位置するようにカゴ本体44が位置決めされると、下保持部80に向けて上保持部82が降ろされ、カゴ保持部78が閉じられる。すなわち、カゴ本体44が下保持部80と上保持部82とによって挟まれる。そして、散水部150から散水され、モータ112を駆動させて振動発生部109によってカゴ保持部78および選別機146を振動させながら、カゴ本体44から人手によって貝類が取り出される。サイズの大きい貝類は選別機146上を上流側から下流側に移動する一方、サイズの小さい貝類は選別機146の貫通孔148から受け部58上に落とされ、上流側から下流側に移動し、溜り部66に集められる。そして、貝類取出装置18の下流側からサイズ別に貝類が取り出され、回収される。
その後、回収された貝類は、人手によって作業台20まで移動され、サイズ別に所定の新しい養殖用カゴ12の収容部44aに収容される。貝類が収容された新しい養殖用カゴ12が、駆動式テボヨケ40と被駆動式テボヨケ42との間において幹綱50に取り付けられる。
以上の作業が所定サイクル繰り返され、幹綱50が後方に送り出されていくと、やがて貝類が収容された新しい養殖用カゴ12が、幹綱50に吊るされた状態で海中に沈められていく。
このような貝類回収船10によれば、船体14上において船体14の長手方向中央部CRと船首16との間すなわち船体14の船首16側に貝類取出装置18が設けられる。これにより、貝類取出装置18の後方、とりわけ船体14の長手方向の中央部から後方にかけて多くの養殖用カゴ12を配置できるので、船体14上の装置等の重量バランスや貝類回収作業の効率が向上する。
作業しやすい作業台20を、船体14上において船体14の長手方向中央部CR付近かつ貝類取出装置18と船尾26との間という、作業性の良い広いスペースに配置することによって、養殖用カゴ12に貝類を入れる作業の効率が向上し、作業時間を短縮できる。
貝類取出装置18は船体14の幅方向に延びるように設けられるので、貝類取出装置18の後方のスペースを有効利用でき、たとえば養殖用カゴ12を開けやすくなる。さらに、貝類取出装置18の長手方向は、船進行方向に対して垂直に延びるので、貝類取出装置18の後方のスペースをさらに有効利用できる。
カゴ上げ装置34を用いることによって、養殖用カゴ12の引き上げ作業を確実に行え、作業性も向上する。
養殖用カゴ12に付着したゴミをカゴ洗浄部173によって予め取り除くことによって、貝類取出装置18での処理がより円滑になる。
カゴ洗浄部173を船体14の側部付近に設けることによって、船内のスペースをより広く使用できる。
船進行方向の前方から後方へ幹綱50を送り出しながら貝類回収船10を前進させることによって、貝類回収船10を前進させながら養殖用カゴ12を回収でき、作業効率およびエネルギ効率を向上できる。
被駆動式テボヨケ42から駆動式テボヨケ40に幹綱50を案内するので、貝類回収船10を幹綱50に沿って正確に前進できる。したがって、貝類回収船10の目的地までの移動時間を短くでき、作業性が向上する。
貝類取出装置18に選別機146を取り付けることによって、貝類を取り出す作業と貝類を選別する作業とが一体化し、作業性がさらに向上する。
綱上げ装置を用いることによって、幹綱50の引き上げ作業の効率が向上する。
上述のように、船体14に、利便性の良い漁労機器および作業者を合理的に配置し、養殖用カゴ12の移動距離(動線)を短くすることによって、1サイクルの所要時間を抑制でき作業効率が向上するとともに、作業者の人数を抑えることができる。
船体14は繊維強化プラスチック(FRP)からなるので、船体14の洗浄時に海水を撒くことができる。
ついで、図18(a)および(b)に、この発明の他の実施形態の貝類回収船10aを示す。貝類回収船10aは、貝類取出装置18、作業台20およびカゴ上げ装置34に代えて貝類取出装置18a、作業台20aおよびカゴ上げ装置34aを用いる点において、貝類回収船10と異なる。その他の構成については、貝類回収船10aは概ね貝類回収船10と同様であるので、同様の部材や装置に同一の符号を付することによって、重複する説明は省略する。
作業台20aは、船体14上において船体14の長手方向中央部CR付近かつ貝類取出装置18aと船尾26との間に設けられる。具体的には、作業台20aは、船体14の長手方向中央部CR付近かつ幅方向の他端(この実施形態では左舷30側)から、船体14の幅方向に延びるように設けられる。この実施形態では、作業台20aは、船体14の幅方向中央部CLより右舷32側にはみ出さないように設けられる。
図19(a)〜(c)を参照して、作業台20aは、たとえばFRPからなり、2つの短冊状の支持板230と、支持板230上に配置されるテーブル232とを含む。テーブル232は、平面視で長方形状の外形を有し、船体14の幅方向に延びる2つの溝部234a,234bを有する。2つの溝部234a,234bは、断面半円環状に形成される。
図18を参照して、貝類取出装置18aは、船体14の幅方向の一端(この実施形態では右舷32側)から幅方向中央部CLを超えた位置まで延び、かつ船体14の幅方向の他端(この実施形態では左舷30側)から離れて配置されている。
図20〜図22を参照して、貝類取出装置18aは、枠状部材236を含む。枠状部材236は、4つの角筒状の筒状部材238a,238b,238cおよび238dを含む。筒状部材238a,238bは、互いに間隔をあけて平行にかつ船体14の幅方向に延び、筒状部材238a,238bのそれぞれの左舷30側の端部は筒状部材238cによって連結され、筒状部材238a,238bのそれぞれの右舷32側の端部は筒状部材238dによって連結される。
枠状部材236には、養殖用カゴ12から取り出された貝類が投入されるホッパ240が設けられる。ホッパ240は、枠状部材236より下方に突出するように設けられ、船体14の幅方向の右舷32寄りの位置に貝類の開口部242が形成される。なお、図21において、点線バツ印(×)で示す箇所が開口部242である。
ホッパ240は、開口部242の左方から開口部242に向かって斜め下方に傾斜する左部244と、開口部242の右方から開口部242に向かって斜め下方に傾斜する右部246と、開口部242の前方から開口部242に向かって斜め下方に傾斜する前部248と、開口部242の後方から開口部242に向かって斜め下方に傾斜する後部250とを有する。さらに、ホッパ240は、断面略V字状のカバー部材252を有する。カバー部材252は、平面視で開口部242を覆うように、前部248および後部250を連結する。カバー部材252は、貝類の落下高さを小さくし、貝類を保護するガード機能を果たす。すなわち、上方から投入された貝類がホッパ240上に落下することなく開口部242から直接下方へ排出されることが、カバー部材252によって防止される。また、左部244上の水流の速度が上がるように、開口部242に向かうにしたがって左部244の幅を狭めている。
ホッパ240の上方には、養殖用カゴ12を下方から保持するカゴ保持部254が設けられる。カゴ保持部254は、4つの棒状部材256,258,260,262と、8つの弧状部材264,266,268,270,272,274,276,278とを有する。棒状部材256,258,260,262は、ホッパ240と略同等の長さを有し、相互に平行にかつホッパ240の長手方向に延びる。弧状部材264は、棒状部材256,258,260,262の左舷30側の端部を連結しかつ筒状部材238c上に配置される。弧状部材266は、棒状部材256,258,260,262の右舷32側の端部を連結しかつ筒状部材238d上に配置される。弧状部材268,270,272は、弧状部材264と266との間を略等分するように、それぞれ棒状部材256と258とを連結する。同様に、弧状部材274,276,278は、弧状部材264と266との間を略等分するように、それぞれ棒状部材260と262とを連結する。また、棒状部材260と262との間において、板状部材280が弧状部材264と274とを連結し、板状部材282が弧状部材274と276とを連結し、板状部材284が弧状部材276と278とを連結し、板状部材286が弧状部材278と266とを連結する。各板状部材280〜286は、短冊状に形成されかつ幅方向にやや湾曲した形状を有する。さらに、弧状部材264には、略半楕円状の板状部材288が設けられ、弧状部材266には、略半円状の板状部材290が設けられる。棒状部材262と筒状部材238bとは、上下方向に延びる2つの棒状部材292,294によって連結され、これによってカゴ保持部254が枠状部材236上に固定される。なお、養殖用カゴ12をカゴ保持部254に配置するとき、典型的には、カゴ本体44の上部を弧状部材266側から弧状部材264側に滑らせて養殖用カゴ12をカゴ保持部254上に配置する。したがって、貝類取出装置18a(カゴ保持部254)では、弧状部材266側が入口、弧状部材264側が出口となる。
このようにホッパ240およびカゴ保持部254と一体化された枠状部材236には、4つの脚部296a,296b,298a,298bが設けられる。脚部296a,298aは、筒状部材238aの長手方向に間隔をあけて、筒状部材238aの下面から下方に延びるように形成される。脚部296b,298bは、筒状部材238bの長手方向に間隔をあけて、筒状部材238bの下面から下方に延びるように形成される。脚部296a,296b,298a,298bの下端部にはそれぞれ、高さ調整部材300が取り付けられ、これによって枠状部材236(貝類取出装置18a)ががたつきなく支持される。脚部296aと298aとはそれぞれの長手方向中央部よりやや上方において支持部材302によって連結される。支持部材302と同じ高さにおいて、脚部296bと298bとは図示しない支持部材によって連結され、脚部296aと296bとは図示しない支持部材によって連結される。
図23を参照して、脚部296aと296bとはそれぞれの下端部近傍において、角筒状の連結部材304によって連結される。船体14の幅方向中央部CL付近において、連結部材304の長手方向略中央部に接触するように配置されたブラケット部306が船体14の上面に締結部材308によって固定される。別のブラケット部310が、連結部材304を包囲するように設けられ、かつブラケット部306に締結部材312a,312bによって固定される。これによって、貝類取出装置18aの左舷30側の端部が船体14に固定される。
図20および図22を参照して、ホッパ240の下方には選別機314が設けられる。選別機314は、少なくともホッパ240の開口部242の真下に位置するように設けられ、右舷32側が高くかつ左舷30側が低くなるように船体14の幅方向に延びる。これにより、貝類は選別機314の上流側から下流側へ流れ易くなる。
選別機314は、受け部316とプレート状部材318とを有する。受け部316は、水および貝類が流れる流路が形成されるように、断面略U字状に形成されかつ船体14の幅方向に延びる。プレート状部材318は、略短冊状に形成され、受け部316の深さ方向略中央部において長手方向に延びるように設けられる。言い換えれば、受け部316は、プレート状部材318によって上下方向に区画される。プレート状部材318には、略同じサイズの複数の貫通孔(図示せず)が形成され、当該貫通孔によって比較的小さい貝類を受け部316の底部上に落とすことができ、貝類を大きさによって選別することができる。受け部318の先端部には揺動可能な滑り台320が設けられる。選別機314(受け部316)は、連結部材304(図23参照)の上面から上方に延びる支持部材322と、ブラケット部358(後述)によって支持される。
また、脚部298a,298bのそれぞれの下端部近傍を連結するように角板状の支持台324が設けられ、支持台324の先端部は、2つの連結部材326によって支持部材302と支持部材302に平行な図示しない支持部材とに接続される。
支持台324と選別機314との間には、振動発生部328が設けられる。
図24を参照して、振動発生部328は、支持台324上に設けられる油圧式のモータ330、電磁弁ユニット332およびスロットルチェック弁334を含む。モータ330は、ブラケット部336を介して支持台324上に取り付けられ、電磁弁ユニット332は、海水に濡れないようにカバー部材338が被せられて支持台324上に取り付けられ、スロットルチェック弁334は、ブラケット部340を介して支持台332上に取り付けられる。電磁弁ユニット332によってモータ330の回転数が一定に保たれる。スロットルチェック弁334のつまみ334aを回すことによってモータ330でのオイルの流量が調整され、それによってモータ330の回転数が調整される。
図24を参照して、振動発生部328は、支持台324上に設けられる油圧式のモータ330、電磁弁ユニット332およびスロットルチェック弁334を含む。モータ330は、ブラケット部336を介して支持台324上に取り付けられ、電磁弁ユニット332は、海水に濡れないようにカバー部材338が被せられて支持台324上に取り付けられ、スロットルチェック弁334は、ブラケット部340を介して支持台332上に取り付けられる。電磁弁ユニット332によってモータ330の回転数が一定に保たれる。スロットルチェック弁334のつまみ334aを回すことによってモータ330でのオイルの流量が調整され、それによってモータ330の回転数が調整される。
モータ330の回転軸342には円柱部材344が同軸状に取り付けられる。円柱部材344には、棒状のリンク部材346の一端部が偏心するように接続され、リンク部材346の他端部が、短冊状のリンク部材348の下端部に接続される。リンク部材348の中央部より上端部寄りの位置が、リンク部材348に対して直交する回転軸350に接続される。脚部298a,298bにはそれぞれ、ブラケット部352a,352bが取り付けられ、ブラケット部352a,352bにはそれぞれ軸受け部354(図20参照)が設けられる。回転軸350の両端部はそれぞれ軸受け部354に支持され、これによって回転軸350は回転可能に支持される。
リンク部材348の先端部近傍には、回転軸356の一端部が取り付けられる。選別機314の下面における右舷32側の端部近傍かつ幅方向略中央部には、ブラケット部358が取り付けられ、ブラケット部358には軸受け部360が設けられる。回転軸356の略中央部が軸受け部360によって支持され、これによって、回転軸356は、ブラケット部358に対して回転可能となる。
このような振動発生部328は、図示しないスイッチのオン/オフに応じて動作する。スイッチをオンすると、振動発生部328においてモータ330が回転し、リンク部材346の一端部の回転に伴って、リンク部材346の他端部が揺動する。すると、リンク部材348は、回転軸350を中心として揺動し、それに伴って、回転軸356が選別機314の長手方向に揺動する。それによって、選別機314が振動する。
さらに、枠状部材236の左舷30側端部には、散水部362が設けられる。
散水部362は、ホッパ240の左舷30側の端部においてホッパ240の幅方向に延びる散水パイプ364と、散水パイプ364の下方に位置しかつ散水パイプ364に対して平行に設けられる散水パイプ366とを有する。散水パイプ364,366には、長手方向に間隔をあけて複数の貫通孔(図示せず)が形成されている。散水部362に水が導入されると、散水パイプ364の複数の貫通孔からホッパ240内へたとえば高圧で散水されるとともに、散水パイプ366の複数の貫通孔から選別機314内へたとえば高で散水される。これによって、ホッパ240内および選別機314内の貝類が洗浄されかつ流れやすくなる。そして、大きい貝類はカゴ368に収容され、小さい貝類はカゴ370に収容される。
散水部362は、ホッパ240の左舷30側の端部においてホッパ240の幅方向に延びる散水パイプ364と、散水パイプ364の下方に位置しかつ散水パイプ364に対して平行に設けられる散水パイプ366とを有する。散水パイプ364,366には、長手方向に間隔をあけて複数の貫通孔(図示せず)が形成されている。散水部362に水が導入されると、散水パイプ364の複数の貫通孔からホッパ240内へたとえば高圧で散水されるとともに、散水パイプ366の複数の貫通孔から選別機314内へたとえば高で散水される。これによって、ホッパ240内および選別機314内の貝類が洗浄されかつ流れやすくなる。そして、大きい貝類はカゴ368に収容され、小さい貝類はカゴ370に収容される。
このような貝類取出装置18aは、脚部298a,298b間を連結するブラケット部372と、船体14の右舷32に固定されたブラケット部374とを、締結部材376によって連結することによって、船体14に安定的に固定される。
図25(a)〜(c)を参照して、カゴ上げ装置34aは、図14に示すカゴ上げ装置34より上下方向の寸法が小さい。
カゴ上げ装置34aは、略Z字状の支柱378を含む。支柱378の下部にはフランジ部380が取り付けられる。支柱378の上端部には、略T字状の保持部382が取り付けられ、保持部382によってモータ384が保持される。モータ384には、略水平方向に延びるように回転軸386が取り付けられ、モータ384によって回転軸386が回転される。回転軸386にはドラム部388が設けられる。ドラム部388は、一対の円板状部材390a,390bを有する。円板状部材390a,390bは、相互に対向するように回転軸386に取り付けられる。円板状部材390aと回転軸386とを連結するように複数(この実施形態では5本)の湾曲したワイヤ部材392aが設けられ、円板状部材390bと回転軸386とを連結するように複数(この実施形態では5本)の湾曲したワイヤ部材392bが設けられる。すなわち、各ワイヤ部材392aは、円板状部材390aの対向面における外周縁近傍と、回転軸386における円板状部材390a,390bの略中間位置とを、やや膨らむように湾曲して連結する。5本のワイヤ部材392aは、円板状部材390aの周方向において略等間隔に設けられる。同様に、各ワイヤ部材392bは、円板状部材390bの対向面における外周縁近傍と、回転軸386における円板状部材390a,390bの略中間位置とを、やや膨らむように湾曲して連結する。5本のワイヤ部材392bは、円板状部材390bの周方向において略等間隔に設けられる。各ワイヤ部材392aとそれに対応するワイヤ部材392bとは、相互に回転軸386の軸方向に並ぶように位置決めされる。これによって、回転軸386の軸方向に対して直交する方向から見ると、相互に対応するワイヤ部材392aと392bとによって、略V字が形成され、合計5つの略V字が形成される。当該V字の谷の部分、すなわちワイヤ部材392a,392bの回転軸386側端部間に、カゴひも46を引っ掛けることができる。ワイヤ部材392aと392bとをこのように略V字状に形成することによって、カゴひも46を引っ掛け易くなる一方、カゴ本体44は引っ掛かり難く破損しにくい。このようなカゴ上げ装置34aは、支柱378を右舷32に設けられる保持部394に挿入し、フランジ部380と保持部394のフランジ部394aとを締結部材396によって接続することによって、右舷32に固定される。
このような貝類回収船10aによれば、貝類回収船10と略同様の作用効果が得られる。
また、貝類回収船10aでは、貝類取出装置18aは、船体14の幅方向の一端から幅方向中央部CLを超えた位置まで延び、かつ船体14の幅方向の他端から離れて配置されており、作業台20aは、船体14の幅方向の他端において、貝類取出装置18aと船尾26との間に設けられる。したがって、貝類取出装置18aの長手方向の寸法を短くでき、貝類取出装置18aと船体14の幅方向の他端との間にスペースを設けることができるので、作業性が向上する。特に、貝類取出装置18aによって取り出された貝類を、容易に作業台20aまで運搬することができる。
なお、図26に示す貝類回収船10bのように、貝類取出装置18aが船体14の長手方向中央部CRと船尾26との間に設けられ、作業台20aが貝類取出装置18aと船首16との間に設けられてもよい。貝類回収船10bでは、ロープリフタ38、および送出部として機能する駆動式テボヨケ40が、船体14の第1領域FRに設けられ、カゴ上げ装置34a、およびガイド部として機能する被駆動式テボヨケ42が、船体14の第2領域SRに設けられる。具体的には、カゴ上げ装置34aおよび被駆動式テボヨケ42は、貝類取出装置18aの近傍に設けられる。その他の構成については、貝類回収船10bは貝類回収船10aと同様であるので、同様の部材や装置に同一の符号を付することによって、重複する説明は省略する。図26に示す貝類回収船10bは、本願では参考例である。
このような貝類回収船10bは、船尾側を船進行方向の前方として航行する場合に好適に用いられる。
上述の実施形態において、たとえばストレーナ398(図1、図18参照)によって船体14に海水を引き込んで、散水部からの散水、船体14の洗浄等に用いてもよい。
上述の実施形態において、選別機は、貝類のサイズに応じて交換可能に構成されてもよい。また、選別機は、受け部上に位置しかつ貫通孔を有するプレート状部材を有し、当該プレート状部材のみを貝類のサイズに応じて交換できるように構成されてもよい。
上述の実施形態では、選別機は貝類取出装置に取り付けられたが、これに限定されない。選別機は貝類取出装置に後続するように設けられてもよい。
上述の実施形態では、カゴ上げ装置、ロープリフタ、駆動式テボヨケおよび被駆動式テボヨケは、右舷32に設けられたが、これに限定されず、左舷30に設けられてもよい。この場合、貝類取出装置の位置も適宜変更される。
なお、上述の実施形態に示すように、この発明の或る見地によれば、
養殖用カゴから貝類を回収する貝類回収船であって、
船体と、
前記船体の幅方向に延びており、前記養殖用カゴから前記貝類を取り出すために前記船体上に設けられる貝類取出装置と、
前記船体の舷側に設けられており、前記養殖用カゴが取り付けられた幹綱を前記船体に対して相対的に船進行方向の前方から後方へ送り出しながら当該貝類回収船を前進させる船前進機構とを備える、貝類回収船が提供される。
養殖用カゴから貝類を回収する貝類回収船であって、
船体と、
前記船体の幅方向に延びており、前記養殖用カゴから前記貝類を取り出すために前記船体上に設けられる貝類取出装置と、
前記船体の舷側に設けられており、前記養殖用カゴが取り付けられた幹綱を前記船体に対して相対的に船進行方向の前方から後方へ送り出しながら当該貝類回収船を前進させる船前進機構とを備える、貝類回収船が提供される。
従来の貝類回収船では、推進器で船を推進させつつ養殖用カゴを引き上げる必要があった。
それに対して、この発明に係る貝類回収船では、舷側に設けられた船前進機構により、幹綱を手繰りよせつつ船を前進させながら、進行方向(前後方向)に対して幅方向に延びた貝類取出装置で貝類を効率的に取り出すことができる。また、船前進機構は、船の推進機を補助することができるため、推進機を利用しなくても、または推進機の推進力を抑えても前進可能であり、作業中の推進機による燃料消費を抑制することができる。さらに、引き上げた養殖用カゴから次の養殖用カゴまで手繰り寄せることで適正量の前進が可能であり、作業も効率的となる。
好ましくは、当該貝類回収船において、前記船前進機構は、前記幹綱を送り出す送出部と、前記幹綱を前記送出部へ案内するガイド部とを備え、前記送出部と前記ガイド部とは船進行方向に並んで配置される。このように送出部とガイド部とを進行方向に並んで備えることで、幹綱に沿って船を誘導することができる。
なお、送出部およびガイド部はそれぞれ少なくとも1つずつあればよいが、複数設けられてもよい。
また好ましくは、当該貝類回収船において、前記貝類取出装置は、前記船体の長手方向において、前記送出部と前記ガイド部との間に設けられる。この場合、貝類の取り出しが容易になる。
さらに好ましくは、当該貝類回収船において、前記貝類取出装置は、前記ガイド部の近傍に設けられる。送出部とガイド部とは離れている方が、貝類回収船の航行が安定するとともに、送出部とガイド部との間のカゴ数を多くでき作業効率が良くなる。そこで、送出部とガイド部とは船長手方向に離れて取り付けられ、この場合、ガイド部は、船長手方向において船首寄りまたは船尾寄りに設けられることになる。このようなガイド部の近傍に貝類取出装置を設けると、貝類取出装置を船長手方向において船首寄りまたは船尾寄りに位置させることができ、船体(デッキ)上の作業空間を広くとることができる。
好ましくは、当該貝類回収船において、前記送出部は、船進行方向において前記ガイド部の後方に配置される。このようにガイド部が前、送出部が後ろに配置されることで、ガイド部と送出部との間の綱の弛みを防止できる。
また好ましくは、当該貝類回収船において、前記船体の長手方向中央部と船首との間を第1領域、前記船体の長手方向中央部と船尾との間を第2領域とすると、前記貝類取出装置と前記送出部とは異なる領域に配置される。このように貝類取出装置と送出部との間を広く確保することで、作業がしやすくなる。
さらに好ましくは、当該貝類回収船において、前記綱上げ装置は、前記送出部の近傍に配置される。この場合、網上げの準備が容易になる。
なお、図1に示す貝類回収船10および図18に示す貝類回収船10aは、船首側が船進行方向の前方となるように航行することが好ましく、図26に示す貝類回収船10bは、船尾側が船進行方向の前方となるように航行することが好ましいが、これに限定されない。図1に示す貝類回収船10および図18に示す貝類回収船10aは、船尾側が船進行方向の前方となるように航行されてもよく、図26に示す貝類回収船10bは、船首側が船進行方向の前方となるように航行されてもよい。
10,10a,10b 貝類回収船
12 養殖用カゴ
14 船体
16 船首
18,18a 貝類取出装置
20,20a 作業台
26 船尾
34,34a カゴ上げ装置
36 船前進機構
38 ロープリフタ
40 駆動式テボヨケ
42 被駆動式テボヨケ
50 幹綱
112,162,204,330 モータ
146,314 選別機
173 カゴ洗浄部
206 ワーピングドラム
CR 船体の長手方向中央部
CL 船体の幅方向中央部
12 養殖用カゴ
14 船体
16 船首
18,18a 貝類取出装置
20,20a 作業台
26 船尾
34,34a カゴ上げ装置
36 船前進機構
38 ロープリフタ
40 駆動式テボヨケ
42 被駆動式テボヨケ
50 幹綱
112,162,204,330 モータ
146,314 選別機
173 カゴ洗浄部
206 ワーピングドラム
CR 船体の長手方向中央部
CL 船体の幅方向中央部
Claims (13)
- 養殖用カゴから貝類を回収する貝類回収船であって、
船体と、
前記養殖用カゴから前記貝類を取り出すために前記船体上において前記船体の長手方向中央部と船首との間に設けられる貝類取出装置とを備える、貝類回収船。 - 前記船体上において前記船体の長手方向中央部付近かつ前記貝類取出装置と船尾との間に設けられる作業台をさらに備える、請求項1に記載の貝類回収船。
- 前記貝類取出装置は、前記船体の幅方向に延びる、請求項1または2に記載の貝類回収船。
- 前記貝類取出装置の長手方向は、船進行方向に対して垂直に延びる、請求項3に記載の貝類回収船。
- 前記養殖用カゴを引き上げるために前記貝類取出装置の入口近傍に設けられるカゴ上げ装置をさらに備える、請求項3に記載の貝類回収船。
- 前記養殖用カゴを洗浄するために前記貝類取出装置の入口近傍に設けられるカゴ洗浄部をさらに備える、請求項3に記載の貝類回収船。
- 前記カゴ洗浄部は、前記船体の側部付近に設けられる、請求項6に記載の貝類回収船。
- 前記養殖用カゴが取り付けられた幹綱を前記船体に対して相対的に船進行方向の前方から後方へ送り出しながら当該貝類回収船を前進させる船前進機構をさらに備える、請求項1または2に記載の貝類回収船。
- 前記船前進機構は、前記幹綱を送り出す送出部と、前記幹綱を前記送出部へ案内するガイド部とを備え、前記送出部と前記ガイド部とは船進行方向に並んで配置される、請求項8に記載の貝類回収船。
- 前記貝類を選別するために前記貝類取出装置に取り付けられる選別機をさらに備える、請求項1または2に記載の貝類回収船。
- 前記養殖用カゴが取り付けられた幹綱を引き上げる綱上げ装置をさらに備える、請求項1または2に記載の貝類回収船。
- 前記貝類取出装置は、前記船体の幅方向の一端から幅方向中央部を超えた位置まで延び、かつ前記船体の幅方向の他端から離れて配置され、
前記作業台は、前記船体の幅方向の他端に設けられる、請求項2に記載の貝類回収船。 - 前記貝類取出装置は、前記船体の幅方向の一端から幅方向中央部を超えた位置まで延びる、請求項3に記載の貝類回収船。
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