JP2015140262A - レーザ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構成で処理対象物の両面にレーザ光を照射することができ、各々のレーザ光を容易に位置決めできるレーザ処理装置を提供する。【解決手段】 処理対象物の対向する第1面と第2面にレーザ光を照射するレーザ処理装置であって、レーザ光を出射する光源と、光源から出射されたレーザ光を集光する集光レンズと、集光されたレーザ光を反射し、反射したレーザ光の一部を第1面の端部に照射する第1ミラーと、第1面に照射されなかった残りのレーザ光を反射して第2面の端部に照射する第2ミラーと、第1ミラー及び第2ミラーを少なくとも含む光学系を処理対象物に対して移動させる光学系移動機構とを備え、第2ミラーが部分透過性を有し、第2ミラーを透過したレーザ光を検出する光検出部を備えることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、処理対象物にレーザ光を照射することにより、強度等の改質処理を行うレーザ処理装置に関する。
従来、液晶パネルなどの電子デバイス向けのガラス基板は、1枚のガラス基板から所定の大きさに切断して作製されている。このような、切断されたガラス基板の端面近傍には、マイクロクラック等の欠陥が残留している場合があり、端面近傍の強度を改善することが求められる。
通常、切断後のガラス基板は、端面を砥石で研磨して、端面の平滑化や面取りが行われているが、砥石を用いた研磨では非常に時間が掛かるとともに、端面に残留するマイクロクラック等の欠陥の全てを除去することができない。一方、別の方法として、端面にレーザ光を照射し溶融させて、端面の面取りを行う処理方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、図8に示すように、ガラス基板201の上下面205、206にレーザ光212、214を照射して高温に保持しつつ、端面202にレーザ光203を照射して溶融させることにより、ガラス基板201の溶融時の応力を低減させながら端面202の面取りを行う処理装置が開示されている。
特開2009−35433号公報
しかしながら、特許文献1は、ガラス基板201の端面202にレーザ光203を直接照射するため、端面202に残留するマイクロクラックを端面近傍に増長させてしまうことがあった。また、ガラス基板201の応力を低減し不要な変形を与えないためには、上面205と下面206のレーザ光照射部213、215を精度よく位置決めする必要があるが、そのような位置決め機構が具体的に開示されていない。
本発明は上記課題に顧みてなされたものであり、簡易な構成で処理対象物の両面にレーザ光を照射することができ、各々のレーザ光を容易に位置決めできるレーザ処理装置を提供することである。
本発明のレーザ処理装置は、処理対象物の対向する第1面と第2面にレーザ光を照射するレーザ処理装置であって、レーザ光を出射する光源と、光源から出射されたレーザ光を集光する集光レンズと、集光されたレーザ光を反射し、反射したレーザ光の一部を第1面の端部に照射する第1ミラーと、第1面に照射されなかった残りのレーザ光を反射して第2面の端部に照射する第2ミラーと、第1ミラー及び第2ミラーを少なくとも含む光学系を処理対象物に対して移動させる光学系移動機構とを備え、第2ミラーが部分透過性を有し、第2ミラーを透過したレーザ光を検出する光検出部を備えることを特徴とする。
また、第1面及び第2面に対してレーザ光が所定角度で照射されるように、第1ミラーと第2ミラーの傾斜角度が調整されていることを特徴とする。
また、光検出部の検出値から第2ミラーに照射されるレーザ光の光量を算出し、レーザ光の光量を基準信号レベルと比較する信号処理部を備え、信号処理部は、光量の比較結果に基づいて、光学系移動機構を制御して第1面及び第2面のレーザ光の照射位置を調整することを特徴とする。
また、第2ミラーと光検出部の間に可動式のシャッターが設けられていることを特徴とする。
また、光源は、処理対象物に対して吸収率の高い波長のレーザ光を出射することを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成で処理対象物の両面にレーザ光を照射することができ、各々のレーザ光を容易に位置決めできるレーザ処理装置を提供することができる。
本発明の実施例1のレーザ処理装置110の構成を示す側面図である。 実施例1の処理対象物の光照射状態を模式的に示す斜視図である。 実施例1のレーザ処理装置110の平面図である。 実施例2のレーザ処理装置120の側面図である。 実施例3のレーザ処理装置130の側面図である。 実施例4のレーザ処理装置140の側面図である。 実施例5のレーザ処理装置120の平面図である。 従来のレーザ処理装置による処理対象物の光照射状態を模式的に示す斜視図である。
以下、本発明のレーザ処理装置について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例1であるレーザ処理装置110の構成を示す側面図である。なお、図1の紙面に垂直な方向をx−y平面、x−y平面に垂直な鉛直方向をz方向とし、後述するレーザ処理装置110の固定部50に、平面視で長方形の処理対象物20が水平に載置されるものとして説明する。
図1に示すように、本発明のレーザ処理装置110は、処理対象物20の対向する第1面(下面22)と第2面(上面23)にレーザ光を照射して、処理対象物20の改質処理を行うレーザ処理装置である。特に、切断された端面21を有する処理対象物20の強度を改善する目的等、処理対象物20の端部24に限定してレーザ処理を行う場合、処理対象物20の端面21の位置を検出し、レーザ光の照射位置を正確に制御することが重要となる。
図2は、本発明のレーザ処理装置110により処理対象物20にレーザ光を照射した光照射部を示す模式図であり、(a)はレーザ光L1を照射した下面22の光照射部25であり、(b)はレーザ光L2を照射した上面23の光照射部26である。
本発明のレーザ処理装置110は、下面22の光照射部25と上面23の光照射部26が均等に加熱されるように、レーザ光L1とレーザ光L2の照射位置を調整することにより、レーザ処理時の温度ムラによる処理対象物20の変形を防止するものである。
レーザ処理装置110は、図1に示すように、光源1、集光レンズ2、第1ミラー3、第2ミラー4、光検出部8等から構成される光学系10と、信号処理装置30と、光学系移動機構40と、固定部50等から構成されている。このようなレーザ処理装置100において、処理対象物20が固定部50に真空吸着等によって固定されている。
レーザ処理装置110は、光源1から出射したレーザ光を集光レンズ2で集光し、処理対象物20の下方に配置した第1ミラー3で反射させて、処理対象物20の下面22に照射する。なお、光学系10において、第1ミラー3と集光レンズ2の順序が逆になった構成であってもよい。
このとき、第1ミラー3で反射されたレーザ光径の約半分程度が、処理対象物20の端面21から外側にはみ出すように照射される。このため、レーザ光径の残りの約半分のレーザ光L1が処理対象物20の下面22に照射され、図2に示すように、半円形または半楕円形の光照射部25が形成される。
一方、処理対象物20の端面21からはみ出たレーザ光は、そのまま処理対象物20の上方に配置された第2ミラー4で反射して、再度、処理対象物20の上面23に照射される。このため、レーザ光径の残りの約半分のレーザ光L2が処理対象物20の上面23に照射され、図2に示すように、半円形または半楕円形の光照射部26が形成される。
この結果、実施例1のレーザ処理装置110は、1つの光源1から出射されるレーザ光を用いて、処理対象物20の下面22と上面23の両面を同時にレーザ処理することができる。
また、処理対象物20の下面22と上面23に照射するレーザ光L1とレーザ光L2の照射位置を制御することによって、下面22の光照射部25と上面23の光照射部26のレーザ光の光量を同一にして、処理対象物20にレーザ処理時の温度ムラが生じることを防止できる。
次に、レーザ処理装置110において、レーザ光の照射位置の制御方法について説明する。レーザ処理装置100の第2ミラー4は、透過型ミラーで構成されており、第2ミラー4の後方には光検出部8が設けられている。第1ミラー3で反射された後、処理対象物20に照射されなかったレーザ光は、第2ミラー4で反射されてレーザ光L2として再び処理対象物20に照射されるが、一部のレーザ光は第2ミラー4を透過し、光検出部8でレーザ光の光量が検出される。
光検出部8で検出されるレーザ光の光量は、第2ミラー4の透過率と、第1ミラー3から処理対象物20に照射されるレーザ光の端面21からのずれ量によって変化する。第2ミラー4の透過率は一定であるため、まず、レーザ光L1とレーザ光L2の光量が同一となるときの光検出部8の検出値32を求めて、このときの検出値32を基準信号レベル33として記憶しておく。そして、光検出部8の検出値32が基準信号レベル33に近づくように、レーザ光L1の照射位置を光学系移動機構40で調整することにより、レーザ光L1とレーザ光L2の光量が同一にすることができる。
信号処理装置30では、光検出部8の検出値32と基準信号レベル33を比較して、レーザ光L1の照射位置のずれを判断するとともに、光検出部8の検出値32が基準信号レベル33に近づくように、光学系移動機構40のx軸プレート41を移動させて、第1ミラー3から反射されるレーザ光L1の照射位置を調整する。
即ち、本実施例のレーザ処理装置110では、レーザ処理に用いるレーザ光を照射位置の検出信号としても使用するので、照射位置を検出するための構成を別途設ける必要がなく、レーザ処理装置110の構成を簡略化することができる。
図3は、レーザ処理装置110を上方から見た平面図である。ここでは、処理対象物20のレーザ処理領域27を分かり易くするため、処理対象物20の上方に配置される第2ミラー4と光検出部8を省略して示す。
図3に示すように、本発明のレーザ処理装置110の光学系移動機構40は、光学系10全体を処理対象物20の内側(x軸)方向に移動するx軸プレート41と、光学系10全体を処理対象物20の端面21に平行(y軸)方向に移動するy軸プレート42とから構成される。
レーザ処理装置110は、x軸プレート41で光学系10全体をx軸方向に移動させて、レーザ光L1とレーザ光L2の照射位置を処理対象物20の端面21から所定範囲に合わせるとともに、光学系10全体を処理対象物20の端面21と平行のy軸方向に移動させることができる。
したがって、処理対象物20の端部にレーザ光L1とレーザ光L2を位置決めして照射しながら、レーザ光L1とレーザ光L2によるレーザ処理領域27を端面21に沿って延ばしていき、処理対象物20の端部24全体にレーザ処理を行うことができる。
なお、光源1から出射するレーザ光は平行光でない場合もあるが、これを平行光に変換する光学部材をx軸プレート41上に追加すると、処理対象物20に対する光照射範囲をさらに高精度で制御することができる。
また、レーザ光の波長については、処理対象物20の物性値に合った適切な波長を選択することが望ましい。処理対象物20が可視光帯で不透明材料に対しては、可視光のレーザ光を使用する。例えば、Si材料のレーザスクライブ処理や不透明な樹脂材料へのレーザアニール処理では、波長532nmのグリーンレーザが好ましい。
また、処理対象物20がガラス材料のように可視光帯で透明な材料では、ガラスへの吸収効率が高い、紫外線、赤外線の波長帯のレーザ光を用いることが好ましい。例えば、ガラス基板のレーザ光による表面アニール処理では、ガラスの吸収が最大となる波長10.6μmのCO2レーザが適している。
処理対象物20の吸収率ピークに近い波長のレーザ光を選択することにより、照射したレーザ光の100%近くが処理対象物20に吸収され、レーザ光が処理対象物20を透過してしまうことが防止される。これにより、処理対象物20に対するレーザ処理の効率が向上する。また、処理対象物20に照射されたレーザ光L1が遮光され、検出部8に検出されることがないため、レーザ光L1の照射位置決め精度を向上することができる。
なお、本実施例における、光源1の波長の設定方法は、以下に示す他の実施例に対しても適用することができる。
図4は、本発明の実施例2のレーザ処理装置120の構成を示す側面図である。図4を用いて、実施例2のレーザ処理装置120について説明する。なお、実施例2のレーザ処理装置120のうち、実施例1のレーザ処理装置110の構成要素と同等である構成要素には、実施例1のレーザ処理装置110の構成要素と同じ参照符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施例2のレーザ処理装置120では、実施例1のレーザ処理装置110の光学系10に代えて、第2の光検出部9を含む光学系10Aを配置している。光学系10Aでは、レーザ光を処理対象物20に向けて反射させる第1ミラー3として、第2ミラー4と同様の透過型ミラーを用いており、第1ミラー3の後方には第2の光検出部9を配置している。このように、レーザ処理装置120は、第1ミラー3を透過したレーザ光の光量を第2の光検出部9で検出できるように構成されている。
実施例2のレーザ処理装置120によれば、光学系10Aに追加された第2の光検出部9により、光源1から出射したレーザ光の光量や光量の変動を検出することができるので、第2の光検出部9の検出信号を基準にして、レーザ光の照射位置や光検出部8の検出値を補正することができる。したがって、レーザ処理装置120のレーザ光の照射位置を高精度で制御することができる。
図5は、本発明の実施例3のレーザ処理装置130の構成を示す側面図である。図5を用いて、実施例3のレーザ処理装置130について説明する。なお、実施例3のレーザ処理装置130のうち、実施例1のレーザ処理装置110の構成要素と同等である構成要素には、実施例1のレーザ処理装置110の構成要素と同じ参照符号を付し、詳細な説明は省略する。
レーザ処理装置130は、図5に示すように、第2ミラー4を透過したレーザ光が光検出部8に向かうまでの光路中に、可動式のシャッター12を配置した光学系10Bを備えている。このシャッター12の配置により、大出力のレーザ光を用いてレーザ処理を行う場合でも、以下のように安全性を保持しつつ、レーザ照射の位置決めを行うことができる。
まず、レーザ照射の位置決め時には、処理対象物20に大出力のレーザ光が不用意に照射されることで熱的影響が及ばないようにする必要がある。そこで、まず、レーザ光の光量を一旦下げた状態にして、光検出部8と信号処理装置30を用いてレーザ照射位置を検知し、処理対象物20上のレーザ光の移動軌跡を予め算出して記憶する。
次に、レーザ処理時時には、シャッター12を閉じたうえで、レーザ光の出力を実際の出力に合わせて、先に記憶させた移動軌跡上を移動するように光学系移動機構40を制御し、処理対象物20の所定のレーザ照射位置にレーザ処理を行う。
この結果、光検出部8の許容強度を超える大出力のレーザ光を照射してレーザ処理するような場合であっても、大出力のレーザ光によって光検出部8が損傷することを防止することができる。さらに、繰り返しレーザ処理を行うような場合も、レーザ照射位置の制御が必要なときにだけ、シャッター12を空けることにより、レーザ光の照射による光検出部8のダメージを低減し、信頼性を高めることができる。
図6は、本発明の実施例4のレーザ処理装置140の構成を示す側面図である。図6を用いて、実施例4のレーザ処理装置140について説明する。なお、実施例4のレーザ処理装置140のうち、実施例1のレーザ処理装置110の構成要素と同等である構成要素には、実施例1のレーザ処理装置110の構成要素と同じ参照符号を付し、詳細な説明は省略する。
レーザ処理装置140の光学系10Cは、図6に示すように、第1ミラー3を保持する保持部13により第1ミラー3の傾斜角を調整できるように構成されており、処理対象物20の下面22に対してレーザ光L1が斜めから照射されるようになっている。
また、処理対象物20に照射されず、そのまま第2ミラー4に到達したレーザ光はそこで反射され、再び、処理対象物20の上面23に対してレーザ光L2が斜めから照射されるようになっている。
このとき、第1ミラー3の傾斜方向は、保持部13により所定の角度αに定められており、第2ミラー4の傾斜方向も第2ミラー4に照射されるレーザ光を正反射する角度で配置されている。
本構成においても、第2ミラー4を一部透過したレーザ光が光検出部8に到達して、信号処理装置30で光検出部8の検出値32と基準信号レベル33が比較されて、レーザ光の端面21からの照射位置を検出することができる。さらに、処理対象物20に対してレーザ光を斜めから照射することで、以下の3つの効果が得られる。
第1の効果として、レーザ光L1が処理対象物20の下面22で反射されたとき、その反射光R1(図6の破線矢印)は、出射された光源1の方向に真直ぐに戻らないため、光源1に反射光R1が照射されて損傷することを防止できる。
また、レーザ光L2が処理対象物20の上面23で反射されたときも、その反射光R2が光検出部8に真直ぐに戻らないため、光検出部8で誤検出されることがなく、レーザ光の照射位置を高精度で制御することができる。
第2の効果として、レーザ光が斜めに照射されることで、処理対象物20でのレーザ光の吸収量を増やすことができる。例えば、レーザ光が処理対象物20に対して30°で入射すると、処理対象物20の内部を通る光路長が約1.15倍となり、その累乗倍の吸収効果を得ることができる。
このため、処理対象物20の厚みが薄く、下面22に照射すべきレーザ光L1が処理対象物20を透過し易い場合でも、処理対象物20へのレーザ光の吸収量が増加し、光検出部8に余分なレーザ光として入射することが防止される。
第3の効果として、図6に示すように、処理対象物20へレーザ光を照射する第1ミラー3の傾斜角αを45度以上に設定することで、第2ミラー4と光検出部8の位置が処理対象物20の上方から外側に外れるため、レーザ処理装置110の固定部50に対して処理対象物20の位置合わせや固定が容易になり作業性を向上することができる。

図7は、本発明の実施例5のレーザ処理装置150を上方から見た平面図である。図7を用いて実施例5のレーザ処理装置150について説明する。なお、実施例5のレーザ処理装置150のうち、実施例1のレーザ処理装置100の構成要素と同等である構成要素には、実施例1のレーザ処理装置100の構成要素と同じ参照符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施例5のレーザ処理装置150では、処理対象物20のy軸方向の端部とx軸方向の端部をそれぞれ同時にレーザ処理するため、光源1から出射したレーザ光をコリメータレンズ11により平行光に変換した後、光分岐素子7で2つのレーザ光に分岐してレーザ処理に用いている。
レーザ処理装置150の一方の端部(y軸)には、光学系移動機構40Dと光学系10Dが配置されおり、他方の端部(x軸)には、光学系移動機構40Eと光学系10Eが配置されている。光分岐素子7で分岐された一方のレーザ光は、光学系移動機構40Dに設けられた第3ミラー5で反射され、光学系10Dに導かれる。もう一方のレーザ光も、光学系移動機構40Eに設けられた第3ミラー5で反射され、光学系10Eに導かれる。
レーザ処理装置150の光学系10Dと光学系10Eは、実施例1から実施例4で示した光学系10、10A、10B、10Cの何れかと同様の構成となっており、それぞれ第3ミラー5で反射されたレーザ光を集光し、処理対象物20の下面22と上面23に同時に照射するように構成されている。
具体的には、光学系10Dの集光レンズ2、第1ミラー3、第2ミラー4、光検出部8は、光学系移動機構40Dのx軸プレート41に搭載されており、光学系10Dの第3ミラー5は、光学系移動機構40Dのy軸プレート42に搭載されている。
また、光学系10Eの集光レンズ2、第1ミラー3、第2ミラー4、光検出部8は、光学系移動機構40Eのy軸プレート42に搭載されており、光学系10Eの第3ミラー5は、光学系移動機構40Eのx軸プレート41に搭載されている。
実施例5のレーザ処理装置150の構成によれば、1つの光源1からコリメータレンズ11と光分岐素子7を経て平行化された2つのレーザ光を形成することで、処理対象物20の直交する2つの端部に対して同時にレーザ処理を行うことができる。
さらに、光学系10Dを搭載する光学系移動機構40Dのx軸プレート41と、光学系10Eを搭載する光学系移動機構40Eのy軸プレート42とを、処理対象物20の直交する2つの端面21と平行に移動させることで、処理対象物20の端部24全体に連続したレーザ処理領域27を形成することができる。
以上説明したように、実施例1から実施例5のレーザ処理装置110、120、130、140、150は、本発明のレーザ処理装置の最良の実施例の1つである。実施例1から実施例5のレーザ処理装置の構成要素の詳細は、上述の作用効果が発揮可能な構成であれば、上述した構成に限らず、構成を組み替えたり、構成を組み合わせたり、他の様々な構成が用いられてもよい。
1 光源
2 集光レンズ
3 第1ミラー
4 第2ミラー
5 第3ミラー
7 光分岐素子
8、9 光検出部
10、10A、10B、10C、10D、10E 光学系
11 コリメータレンズ
12 シャッター
13 保持部
20 処理対象物
21 端面
22 下面
23 上面
24 端部
25、26 光照射部
27 レーザ処理領域
30 信号処理装置
32 検出値
33 基準信号レベル
40、40D、40E 光学系移動機構
41 x軸プレート
42 y軸プレート
50 固定部
110、120、130、140、150 レーザ処理装置

Claims (5)

  1. 処理対象物の対向する第1面と第2面にレーザ光を照射するレーザ処理装置であって、
    前記レーザ光を出射する光源と、
    前記光源から出射されたレーザ光を集光する集光レンズと、
    前記集光されたレーザ光を反射し、反射したレーザ光の一部を前記第1面の端部に照射する第1ミラーと、
    前記第1面に照射されなかった残りのレーザ光を反射して前記第2面の端部に照射する第2ミラーと、
    前記第1ミラー及び前記第2ミラーを少なくとも含む光学系を前記処理対象物に対して移動させる光学系移動機構とを備え、
    前記第2ミラーが部分透過性を有し、前記第2ミラーを透過したレーザ光を検出する光検出部を備えることを特徴とするレーザ処理装置。
  2. 前記第1面及び前記第2面に対してレーザ光が所定角度で照射されるように、前記第1ミラーと前記第2ミラーの傾斜角度が調整されていることを特徴とする請求項1記載のレーザ処理装置。
  3. 前記光検出部の検出値から前記第2ミラーに照射されるレーザ光の光量を算出し、前記レーザ光の光量を基準信号レベルと比較する信号処理部を備え、
    前記信号処理部は、前記光量の比較結果に基づいて、前記光学系移動機構を制御して前記第1面及び前記第2面のレーザ光の照射位置を調整することを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ処理装置。
  4. 前記第2ミラーと前記光検出部の間に可動式のシャッターが設けられていることを特徴とする請求項1から3に記載のレーザ処理装置
  5. 前記光源は、前記処理対象物に対して吸収率の高い波長のレーザ光を出射することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のレーザ処理装置
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