JP2015139109A - ネットワークの監視プログラムおよび監視方法 - Google Patents

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剛 津川
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Abstract

【課題】ネットワーク中の装置への負荷を抑えつつ、通信装置の状態を監視する。【解決手段】監視プログラムは、通信装置を含むネットワーク中において、通信装置の状況の監視に使用する情報を収集する監視装置で動作する。監視装置は、収集対象の情報の種類を通知する通知パケットを通信装置に送信する。監視装置は、通信装置が収集対象の情報を取得するためにかかる時間以上の期間が、通知パケットを送信した時刻から経過すると、要求パケットを、通信装置に送信する。ここで、要求パケットは、収集対象の情報を要求するためのパケットである。監視装置は、通信装置が通知パケットの受信を契機として取得した収集対象の情報を含む報告パケットを、通信装置から受信する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の装置を含むネットワークの管理に関する。
ネットワークの維持や管理のために、オペレータは、ネットワーク中に含まれているルータ、スイッチ、サーバなどの通信装置の状況を監視する。このとき、ネットワーク中の機器の監視や制御を行うために、Simple Network Management Protocol(SNMP)が使用されることがある。SNMPによる状態変化の監視では、トラップ方式とポーリング方式の2つの方式が使用されうる。トラップ方式では、通信装置は、通信装置自身の状態が変化したときに監視装置に状態の変化を通知する。しかし、トラップ方式で使用される通信は、User Datagram Protocol(UDP)を用いた通信であるため、通信装置からの通知が監視装置に届かない恐れがある。そこで、監視装置は、通信装置の状況を把握するために、トラップ方式の他に、ポーリング方式も用いる。ポーリング方式では、監視装置は、ネットワーク中の各通信装置に、その通信装置の状況を示す情報を定期的に要求する。各通信装置は、監視装置からの要求に応じて、要求された情報を監視装置に送信する。監視装置は、通信装置から情報を受信すると、その情報を用いて、送信元の通信装置の状況として保持している情報を更新する。
関連する技術として、常時、最新データを使用して応答テキストを作成して、メモリに蓄積する下位機器と、上位機器を含むシステムが提案されている。このシステムでは、下位機器は、上位機器から要求テキストを受信すると、要求テキストに合った応答テキストを返送する(例えば、特許文献1)。また、上位機器からデータ更新を促すと共に返送タイミングを指定する起動コマンドを下位機器に送信するシステムも提案されている。このシステムでは、下位機器は、起動コマンドの受信を契機に、下位機器自身が保持するデータを更新し、起動コマンドを用いて検出した返送タイミングで応答テキストを上位装置に送信する(例えば、特許文献2)。
特開平11−88384号公報 特開2001−57568号公報
いずれの方式を用いた場合においても、通信装置が監視装置に送信する情報を取得するときにかかる時間は、監視装置が取得しようとする情報の種類が多くなるほど長くなる。例えば、SNMPのポーリング方式では、監視装置が特定の数以上の種類の情報を取得しようとすると、通信装置での情報の作成に時間がかかるため、監視装置は、通信装置からの返信を待ち合わせる期間中に、通信装置からの返信を受信できなくなる。このような現象は、SNMPを用いる場合以外でも、監視装置からの問合せに対して通信装置が要求された情報を含むパケットを返信する方式が使用されれば、発生しうる。
関連する技術で述べたように、常に最新データを用いた応答テキストを作成する方式を用いると、監視装置は通信装置からの報告を取得できるが、通信装置が監視装置への報告を行うために行う処理の負担が大きくなり、通信装置が行う本来の通信の妨げになる。また、データ更新を促すと共に返送タイミングを指定する起動コマンドを使用すると、監視装置側では、起動コマンドを送った通信装置からの応答を、返送タイミングまで待ち合わせるため、1台の監視装置で管理できる通信装置の数が少なくなる。従って、起動コマンドを用いる方式は、大規模なネットワークには適用できない。
本発明は、1つの側面では、ネットワーク中の装置への負荷を抑えつつ、通信装置の状態を監視することを目的とする。
1つの態様では、監視プログラムは、通信装置を含むネットワーク中において、前記通信装置の状況の監視に使用する情報を収集する監視装置で動作する。監視装置は、前記通信装置に、収集対象の情報の種類を通知する通知パケットを送信する。監視装置は、前記通信装置が前記収集対象の情報を取得するためにかかる時間以上の期間が、前記通知パケットを送信した時刻から経過すると、要求パケットを、前記通信装置に送信する。ここで、要求パケットは、前記収集対象の情報を要求するためのパケットである。監視装置は、前記通信装置が前記通知パケットの受信を契機として取得した前記収集対象の情報を含む報告パケットを、前記通信装置から受信する。
ネットワーク中の装置への負荷を抑えつつ、通信装置の状態を監視できる。
実施形態にかかる監視方法の例を説明する図である。 監視装置の構成の例を説明する図である。 通信装置の構成の例を説明する図である。 監視装置のハードウェア構成の例を説明する図である。 通信装置のハードウェア構成の例を説明する図である。 ネットワークの例を示す図である。 制御情報テーブルの例を示す図である。 通知パケットのフォーマットの例を示す図である。 取得情報テーブルの例を示す図である。 要求パケットに含まれる情報要素の例を示す図である。 報告パケットに含まれる情報要素の例を示す図である。 通信装置の処理の例を説明するフローチャートである。 監視装置で行われる処理の例を説明するフローチャートである。 通知パケットの送信の際に行われる処理の例を説明するフローチャートである。
図1は、実施形態にかかる監視方法の例を説明する図である。図1の例では、図を見やすくするために、ネットワーク中の通信装置を1つだけ図示しているが、ネットワーク中の通信装置の数は任意である。ネットワーク中の各通信装置40は、制御部50と管理情報を有する。管理情報は、例えば、その通信装置40が送受信したデータグラム数や、その通信装置40で破棄されたデータグラム数など、その通信装置40で行われている通信の状況を特定するために有用な情報を含む。
監視装置10は、ネットワーク中の各通信装置40について、通信装置40から取得する対象の情報の種類を記憶している。監視装置10は、図1の手順P1に示すように、通信装置40に取得対象の情報を要求する前に、予め、取得対象の情報の種類を通信装置40に通知する。以下、監視装置10が取得対象の情報の種類を通信装置40に通知するために使用するパケットを「通知パケット」と記載する。
通知パケットを受信した通信装置40中の制御部50は、通知パケットで通知された種類の情報を、管理情報から読み出し、読み出した情報を取得情報テーブル62に保存する。制御部50での処理の様子の例を図1の手順P2に示す。なお、このとき、制御部50は、取得情報テーブル62を、管理情報が保持されている記憶装置よりも、アクセスにかかる時間が短いメモリに保存してもよい。例えば、制御部50は、取得情報テーブル62を、通信装置40中のRandom Access Memory(RAM)などに保存する。
一方、監視装置10は、通知パケットを送信した通信装置40について、通知パケットの送信からの経過時間を計測している。通知パケットの送信からの経過時間が応答準備期間の長さと一致すると、監視装置10は、図1の手順P3に示すように、通信装置40に要求パケットを送信する。ここで、要求パケットは、宛先の通信装置40に取得対象の情報を要求するために使用されるパケットである。また、応答準備期間は、通信装置40が通知パケットで指定された情報を管理情報から読み出すためにかかる時間以上の長さになるように設定されているものとする。
通信装置40中の制御部50は、監視装置10から送信された要求パケットを取得すると、通知パケットの受信により取得した情報を監視装置10に報告するためのパケットを生成する。以下、通知パケットの受信により取得した情報を監視装置10に報告するためのパケットを「報告パケット」と記載することがある。制御部50は、報告パケットに含めるデータを取得情報テーブル62から読み出す。このため、制御部50は、管理情報から直接取得した情報を書き込んだパケットを生成する場合よりも短い時間で、報告パケットを生成する。通信装置40は、図1の手順P4に示すように、生成した報告パケットを監視装置10に送信する。
このように、実施形態にかかる方法では、監視装置10は、通信装置40に情報を要求する前に、取得対象の情報の種類を通信装置40に通知する。従って、通信装置40は、監視装置10から情報が要求される前に、報告対象の情報を取得情報テーブル62に格納しておくことができる。つまり、通信装置40は、監視装置10から要求パケットを受信してから報告パケットを送信するまでにかかる時間は、報告対象の情報の種類の数にかかわらず、取得済みの情報を含めた報告パケットを生成する時間ですむ。従って、通知対象の情報数が多くなっても、監視装置10が通信装置40からの報告パケットを待ち合わせる際に、監視装置10でタイムアウトが発生しにくくなる。
さらに、実施形態にかかる方法では、通信装置40は、通知パケットを受信するまでは、報告対象の情報を管理情報から抽出しない。このため、通信装置40が他の通信装置40などとの間で行う通信処理が妨げられないですむ。また、監視装置10が通信装置40からの応答を待ち合わせる時間は、要求パケットの送信から報告パケットの受信までの期間に過ぎない。このため、1台の監視装置10が1台の通信装置40の管理のためにかける時間の長時間化も防げるため、1台の監視装置10で管理できる通信装置40の数を抑えなくても良い。このため、実施形態にかかる方法は、大規模なネットワークに適用することも可能である。
<装置構成例およびネットワークの例>
図2は、監視装置10の構成の例を説明する図である。監視装置10は、送信部11、受信部12、制御部20、記憶部30を備える。制御部20は、通知部21、要求部22、更新部23を有する。記憶部30は、管理情報テーブル31と制御情報テーブル32を格納する。
制御情報テーブル32には、監視装置10が状況を問い合わせる対象とする通信装置40に関する情報が記録されている。制御情報テーブル32には、通信装置40ごとに、問い合わせる情報の種類と、応答準備期間が記録されているものとする。ここで、応答準備期間は、監視装置10が通信装置40に対して、通知パケットを送信してから要求パケットを送信するまでの時間間隔である。制御情報テーブル32の例については後述する。
送信部11は、通信装置40に向けてパケットを送信する。送信部11は、通知部21から入力された通知パケットと、要求部22から入力された要求パケットを、通信装置40に送信できる。受信部12は、通信装置40から送信されてきた報告パケットを受信する。受信部12は受信した報告パケットを更新部23に出力する。
通知部21は、情報を問い合わせる対象の通信装置40に宛てて、問合せの対象となっている情報の種類を通知するための通知パケットを生成する。通知パケットを生成するタイミングを決定するために、通知部21は、適宜、制御情報テーブル32を参照することができる。制御情報テーブル32と通知パケットの詳細については後述する。通知部21は、通知パケットを送信部11に出力する。さらに、通知部21は、通知パケットの送信先と、通知パケットを生成したことを要求部22に通知する。通知部21が要求部22に通知パケットの生成を通知する方法は任意である。例えば、通知部21は、通知パケットを要求部22に出力しても良い。
要求部22は、通知部21から通知パケットの生成が通知された時刻と、通信装置40の識別子を対応付けて記憶する。要求部22は、通知パケットの生成が通知された通信装置40について、制御情報テーブル32に記録されている応答準備期間が経過すると、その通信装置40に問合せの対象となっている情報の送信を要求するための要求パケットを生成する。要求パケットの詳細については後述する。要求部22は、要求パケットを送信部11に出力する。
更新部23は、受信部12から報告パケットが入力されると、報告パケットに含まれている情報を用いて、管理情報テーブル31を更新する。管理情報テーブル31に記録されたデータは、適宜、ネットワークの管理や制御に使用される。
図3は、通信装置40の構成の例を説明する図である。以下の説明では、通信装置40が保持する管理情報がManagement Information Base(MIB)である場合の例を示す。通信装置40は、受信部41、振り分け部42、送信部43、制御部50、記憶部60を備える。制御部50は、取得部51、生成部52、通信処理部70を有する。記憶部60は、MIB61と取得情報テーブル62を保持する。通信処理部70は、パケット処理部71と更新部72を有する。
受信部41は、監視装置10や他の通信装置40から受信したパケットを振り分け部42に出力する。振り分け部42は、入力されたパケットの振り分け処理を行う。振り分け部42は、通知パケットを取得部51に出力し、要求パケットを生成部52に出力する。一方、入力されたパケットが通知パケットと要求パケットのいずれでもない場合、振り分け部42は、入力されたパケットをパケット処理部71に出力する。パケットの種類の分類方法については、後述する。送信部43は、制御部50から入力されたパケットを、宛先に向けて送信する。
取得部51は、通知パケットが入力されると、通知パケットで通知された種類の情報をMIB61から読み出し、読み出した情報を取得情報テーブル62に記録する。生成部52は、要求パケットが入力されると、取得情報テーブル62に記録されている情報を用いて、監視装置10に送信する報告パケットを生成する。生成部52は、生成した報告パケットを、送信部43に出力する。
パケット処理部71は、入力されたパケットを、パケットの種類に応じて処理する。更新部72は、パケット処理部71で行われる処理に応じて、適宜、MIB61を更新する。例えば、更新部72は、パケット処理部71で処理されているパケットの数やパケット処理部71で廃棄されたパケットの数をMIB61に記録することができる。
図4は、監視装置10のハードウェア構成の例を説明する図である。監視装置10は、プロセッサ101、メモリ102、バス105、外部記憶装置106、ネットワーク接続装置109を備える。さらにオプションとして、監視装置10は、入力装置103、出力装置104、媒体駆動装置107を備えても良い。監視装置10は、例えば、コンピュータなどで実現されることがある。
プロセッサ101は、Central Processing Unit(CPU)を含む任意の処理回路とすることができる。プロセッサ101は、プログラムを実行することにより、制御部20を実現する。メモリ102は、記憶部30として動作する。メモリ102は、Read Only Memory(ROM)とRAMを含む。ROMは、プロセッサ101で実行されるプログラムや、プログラムの実行に用いられるデータなどを格納する。RAMは、プロセッサ101がROMに格納されたプログラムを実行する際に、適宜、ワーキングメモリとして使用される。なお、プロセッサ101は、例えば、外部記憶装置106に記憶されたプログラムを実行することもできる。監視装置10の送信部11は、ネットワーク接続装置109によって実現される。さらに、受信部12は、プロセッサ101とネットワーク接続装置109によって実現される。
入力装置103は、例えば、ボタン、キーボードやマウスとして実現され、出力装置104は、ディスプレイなどとして実現される。バス105は、プロセッサ101、メモリ102、入力装置103、出力装置104、外部記憶装置106、媒体駆動装置107、ネットワーク接続装置109の間を相互にデータの受け渡しが行えるように接続する。外部記憶装置106は、プログラムやデータなどを格納し、格納している情報を、適宜、プロセッサ101などに提供する。媒体駆動装置107は、メモリ102や外部記憶装置106のデータを可搬記憶媒体108に出力することができ、また、可搬記憶媒体108からプログラムやデータ等を読み出すことができる。ここで、可搬記憶媒体108は、フロッピイディスク、Magneto-Optical(MO)ディスク、Compact Disc Recordable(CD−R)やDigital Versatile Disk Recordable(DVD−R)を含む、持ち運びが可能な任意の記憶媒体とすることができる。
図5は、通信装置40のハードウェア構成の例を説明する図である。図5は、通信装置40がネットワーク中に備えられたルータやスイッチなどである場合のハードウェア構成の例を示している。通信装置40は、プロセッサ101、メモリ102、ネットワーク接続装置109、バス105を備える。通信装置40において、プロセッサ101は、プログラムを実行することにより、振り分け部42と制御部50を実現する。通信装置40に備えられたメモリ102は、記憶部60として動作する。通信装置40では、ネットワーク接続装置109は、受信部41と送信部43として動作する。バス105は、プロセッサ101、メモリ102、ネットワーク接続装置109の間を、相互にデータの入出力が可能になるように接続する。なお、通信装置40も、監視装置10と同様にコンピュータであっても良い。通信装置40がコンピュータにより実現される場合、通信装置40のハードウェア構成は、図4に示すとおりである。
図6は、ネットワークの例を示す図である。ネットワークには、監視装置10と1つ以上の通信装置40が含まれている。監視装置10と通信装置40は、互いに通信できるように接続されていれば良く、監視装置10と通信装置40の間の接続の形態は任意である。図6の例では、1台の監視装置10に対して、複数の通信装置40(40a〜40e)が接続されている。さらに、通信装置40dには、通信装置40fが接続され、通信装置40eには、通信装置40gと通信装置40hが接続されている。監視装置10は、ネットワーク中の通信装置40a〜40hから情報を問い合わせる対象の通信装置40を選択し、選択した通信装置40に対して通知パケットを送信する。さらに、監視装置10は、通知パケットの送信から応答準備期間が経過すると、要求パケットを送信する。一方、要求パケットを受信した通信装置40は、報告パケットを監視装置10に送信する。
<実施形態>
以下、実施形態にかかる方法において行われる処理を、通知パケットの送信、通信装置40での取得情報テーブル62の生成、要求パケットの送信、監視装置10への報告処理に分けて説明する。
まず、前提として、実施形態にかかる方法が使用されるネットワーク中の通信装置40で行われる処理について説明する。ネットワーク中の各通信装置40は、受信部41において、ネットワーク中の他の装置からパケットを受信する。受信部41は、受信したパケットを振り分け部42に出力する。振り分け部42は、入力されたパケットが通知パケットと要求パケットのいずれでもない場合、受信したパケットをパケット処理部71に出力する。パケット処理部71は、入力されたパケットを適宜処理する。更新部72は、パケット処理部71での処理の結果に応じて、MIB61の情報を更新するものとする。
(1)通知パケットの送信
監視装置10に含まれている通知部21は、制御情報テーブル32を用いて、通知パケットの送信対象とする通信装置40を決定する。なお、通知部21は、通知パケットを送信した通信装置40の各々について、最後に通知パケットを送信した時刻と、通信装置40の識別子を対応付けて記憶しているものとする。
図7は、制御情報テーブル32の例を示す。制御情報テーブル32は、通信装置40の識別子に対応付けて、収集対象の情報要素を識別するオブジェクトID(OID)、収集間隔、その通信装置40に適用する応答準備期間を記録している。ここで、応答準備期間は、通信装置40が通知パケットで通知されたオブジェクトIDに対応する情報を取得して取得情報テーブル62を生成するための期間である。監視装置10は、応答準備期間を、通信装置40に通知パケットが送信されてから要求パケットを送信するまでの期間として使用する。
収集間隔は、その通信装置40に対して監視装置10が情報収集処理を行う周期である。通信装置40では、パケットの処理に伴い、MIB61の情報が適宜、更新されているため、監視装置10は、一定の周期ごとに、通信装置40から情報を取得する。通知部21は、通信装置40ごとに、その通信装置40に最後に通知パケットを送信した時刻からの経過時間と、収集間隔を比較する。通知部21は、最後に通知パケットを送信した時刻からの経過時間が収集間隔と一致した通信装置40に対して、通知パケットを生成すると共に、その通信装置40についての通知パケットの最後の送信時刻を更新する。
例えば、通信装置40aに対応付けられているオブジェクトIDは、A、B、C、D、Eであり、収集間隔は300秒である。このため、監視装置10は、通信装置40aに対して、300秒に1回、オブジェクトID=A〜Eの情報の取得を行うことを通知するための通知パケットを生成する。
図8は、通知パケットのフォーマットの例を示す図である。図8は、監視装置10と通信装置40の間でSNMPを用いて情報の収集処理が行われるときの通知パケットの例を示す。通知パケットは、Internet Protocol(IP)ヘッダ、UDPヘッダ、SNMPメッセージを含む。SNMPメッセージは、SNMPバージョン、コミュニティ、Protocol data unit(PDU)を有する。SNMPバージョンは、監視装置10と通信装置40との間の通信に使用されるSNMPの種類の特定に使用される。コミュニティは、監視装置10と通信装置40の間の通信の際に使用されるパスワード情報である。
PDUは、PDUタイプ、リクエストID、エラーステイタス、エラーインデックス、オブジェクトデータ情報を含む。オブジェクトデータ情報フィールドには、収集対象として通知する情報を識別するオブジェクトIDが含まれる。オブジェクトデータ情報フィールドには、個々のオブジェクトIDについて、そのオブジェクトIDで識別される情報の値を格納する領域が含まれている。このため、通知パケットのオブジェクトデータ情報フィールドには、通信装置40に問い合わせる情報を識別するオブジェクトIDの数と同数のデータの格納領域が含められる。監視装置10が通信装置40aに送信する通知パケットでは、図8に示すように、オブジェクトID=A〜Eの各々について、通信装置40aで得られた値を格納するために使用される領域が含まれている。
リクエストIDフィールドには、監視装置10から通信装置40に送信されたパケットと、通信装置40からの応答として監視装置10に送信されたパケットを対応付けるための情報が格納される。エラーステイタスフィールドには、エラーが発生しているかを示す情報が含まれる。また、エラーインデックスフィールドには、エラーが発生した場合、PDUに含まれるどのデータの処理によりエラーが発生したかを示す情報が含まれる。
PDUタイプフィールドには、SNMPメッセージの種類を特定するための情報が記録される。通知メッセージは、通信装置40から取得しようとする情報の通知に使用されるため、PDUタイプフィールドの値は「GetRequest」を表わす値に設定される。通知パケットの他に、後述する要求パケットでも、PDUタイプフィールドの値は「GetRequest」に設定されるため、通知部21は、通知パケットと要求パケットを区別するための情報を通知パケット中に含める。例えば、通知部21は、オブジェクトデータ情報フィールド中でデータを格納するために使用される領域などに無効値を含めることにより、通知パケットと要求パケットを区別できるようにしても良い。
以下の説明では、図8に示すように、通知パケットでは、オブジェクトデータ情報フィールドの1番先頭のオブジェクトIDに対応付けて「FE」という値が記録されており、かつ、PDUタイプ=GetRequestであるものとする。さらに、通知パケットでは、オブジェクトデータ情報フィールドの1番先頭のオブジェクトID以外についての値が含まれていないものとする。
ここでは、通知部21は、図8に示すPDUを含む通知パケットを生成したものとする。なお、生成された通知パケットのIPヘッダでは、宛先IPアドレスに通信装置40aのアドレスが設定され、送信元IPアドレスに監視装置10のアドレスが設定される。さらに、オブジェクトデータ情報では、OID1は、OID=Aのときの値がFEであることが記録されているが、OID=B〜Eについては、値が含まれていないものとする。
通知部21は、生成した通知パケットを送信部11と要求部22に出力する。送信部11は、IPヘッダの情報を用いて、通知パケットを通信装置40aに向けて送信する。要求部22は、通知部21から通知パケットが入力されてから経過した時間の計測を開始する。
他の通信装置40に対しても通信装置40aへの通知パケットの送信と同様の処理により、通知パケットが送信される。例えば、図7に示す制御情報テーブル32では、通信装置40bに対しては、H、I、J、KのオブジェクトIDに対応付けられた情報が収集対象になっており、収集間隔は600秒である。このため、監視装置10は、通信装置40bに対して、600秒に1回、オブジェクトID=H〜Kの情報の取得を行うことを通知するための通知パケットを送信する。
(2)取得情報テーブル62の生成
通信装置40aの受信部41は、通知パケットを受信すると、振り分け部42に出力する。振り分け部42は、PDUタイプとオブジェクトデータ情報中のオブジェクトIDに対応付けられている値の組合せにより、受信したパケットが通知パケットであるかを判定する。すなわち、PDUタイプ=GetRequest、かつ、OID1に指定されたオブジェクトの値がFEであり、さらに、他のオブジェクトIDに対応付けられた値が無い場合、振り分け部42は、通知パケットが入力されたと判定する。振り分け部42は、入力された通知パケットを、取得部51に出力する。
図9は、取得情報テーブル62の例を示す。取得部51は、図8に示す通知パケットのオブジェクトデータ情報中のオブジェクトIDで指定された情報をMIB61から読み出す。ここで、MIB61は、適宜通信装置40a中のパケット処理部71によって行われる処理の結果に応じて、更新部72により適宜、更新されているものとする。取得部51は、図9に示すように、MIB61から得られた値を、オブジェクトIDに対応付けて、取得情報テーブル62に記録する。図9の例では、OID=Aの値は10、OID=Bの値は20、OID=Cの値は30、OID=Dの値はDown、OID=Eの値は20である。取得部51は、取得情報テーブル62を生成すると、処理を終了する。
(3)要求パケットの送信
監視装置10の要求部22は、通知部21から通知パケットが入力されてから、通知パケットの宛先の通信装置40での応答準備期間が経過すると、通信装置40に対して情報の報告を要求するための要求パケットを生成する。
図10は、要求パケットに含まれる情報要素の例を示す図である。図10は、監視装置10と通信装置40の間でSNMPを用いて情報の収集処理が行われるときに使用される要求パケットのPDUの例を示す。なお、要求パケットも通知パケットと同様に、IPヘッダ、UDPヘッダ、SNMPバージョン、コミュニティ、PDUを有するものとする。PDUのうち、リクエストID、エラーステイタス、エラーインデックスは、要求パケットでも通知パケットと同様である。さらに、要求パケットでも、PDUタイプ=GetRequestに設定される。
要求パケットのオブジェクトデータ情報フィールドには、要求パケットであることを特定するために使用される値が含まれている。図10の例では、要求パケットでは、オブジェクトデータ情報フィールドの1番先頭のオブジェクトIDに対応付けて「FF」という値が記録され、かつ、他のオブジェクトIDには対応付けられた値が無いものとする。このため、監視装置10や通信装置40は、PDUタイプ=GetRequest、先頭のオブジェクトIDに対する値がFF、かつ、他のオブジェクトIDに対応する値が未定のパケットを、要求パケットと判定できる。要求部22は、処理対象の通信装置40に対しての応答準備期間が経過すると、通知部21から入力された通知パケット中の1番先頭のオブジェクトIDの値をFEからFFに書き換えて、送信部11に出力する。
例えば、図7に示すように、通信装置40aについての応答準備期間は30秒である。そこで、通信装置40a宛ての通知パケット(図8)が要求部22に入力されてから30秒が経過すると、要求部22は、通信装置40a宛ての通知パケットの先頭のオブジェクトIDの値をFEからFFに書き換える。この処理により、図10に示すPDUを含む要求パケットを生成することになる。要求部22は、生成した要求パケットを送信部11に出力する。なお、要求パケットでも、IPヘッダ中の宛先IPアドレスに通信装置40aのアドレス、送信元IPアドレスは監視装置10のアドレスに設定されているものとする。送信部11は、入力された要求パケットを、通信装置40aに向けて送信する。
(4)監視装置10への報告処理
通信装置40aの受信部41は、要求パケットを受信すると、振り分け部42に出力する。振り分け部42は、PDUタイプとオブジェクトデータ情報中のオブジェクトIDに対応付けられている値の組合せにより、受信したパケットの種類を判定する。すなわち、PDUタイプ=GetRequest、かつ、OID1に指定されたオブジェクトの値がFFであり、さらに、他のオブジェクトIDに対応付けられた値が無い場合、振り分け部42は、要求パケットが入力されたと判定する。振り分け部42は、入力された要求パケットを、生成部52に出力する。
図11は、報告パケットに含まれる情報要素の例を示す図である。図11は、通信装置40aが監視装置10宛に生成する報告パケット中のPDUの例を示している。生成部52は、要求パケットを取得すると、オブジェクトデータ情報中のオブジェクトIDで指定された情報を取得情報テーブル62から取得し、入力された要求パケットのオブジェクトデータ情報フィールド中の領域に格納する。このとき、生成部52は、取得情報テーブル62から取得した値を、その値に対応付けられたオブジェクトIDと同じオブジェクトIDに対応付けられた領域に格納する。このため、生成部52は、図11に示すように、取得情報テーブル62(図9)において、OID=Aに対応付けられている値を、報告パケットのOID=Aの欄に格納する。生成部52は、OID=B〜Eについても同様に処理を行う。このため、通信装置40aで生成される報告パケットでは、OID=Aの値は10、OID=Bの値は20、OID=Cの値は30、OID=Dの値はDown、OID=Eの値は20となる。また、生成部52は、報告パケット中のPDUタイプを「GetResponse」に設定する。
さらに、生成部52は、要求パケットのIPヘッダとUDPヘッダを書き換えることにより、報告パケットの宛先を監視装置10に設定する。生成部52は、生成した報告パケットを送信部43に出力する。送信部43は、報告パケットを監視装置10に向けて送信する。
監視装置10の受信部12は、報告パケットを受信する。受信部12は、PDUタイプが「GetResponse」に設定されているパケットを、報告パケットであると判定する。受信部12は、報告パケットを更新部23に出力する。更新部23は、報告パケットを取得すると、管理情報テーブル31中の通信装置40aについてのOID=A〜Eの値を、報告パケットに含まれている値に更新する。更新部23は、さらに、更新後のデータを用いて通信装置40aの通信状態についての判定処理などを、適宜、行うことができる。
以上、監視装置10が通信装置40aの通信の状況を取得するときの処理を例として説明したが、他の通信装置40についても同様に通信の状況の取得が行われる。例えば、通信装置40bについて、監視装置10の通知部21は、最後に通知パケットを生成してから600秒が経過すると、通信装置40bに、OID=H〜Kの情報を取得することを通知するための通知パケットを生成する。通知パケットを受信した通信装置40bでは、取得部51は、要求パケットの受信に備えて、OID=H〜Kの情報を取得情報テーブル62に格納しておく。一方、監視装置10の要求部22は、通信装置40b宛ての通知パケットを送信してから30秒後に、OID=H〜Kの情報を要求する要求パケットを、通信装置40bに送信する。通信装置40bは要求パケットを受信すると、取得情報テーブル62から取得した情報を含む報告パケットを生成し、監視装置10に送信する。
図12は、通信装置40の処理の例を説明するフローチャートである。通信装置40の受信部41は、受信したパケットを振り分け部42に出力する。振り分け部42は、受信したパケットがPDUタイプ=GetRequestに設定されているかを判定する(ステップS1)。受信したパケットがPDUタイプ=GetRequestに設定されている場合、振り分け部42は、さらに、オブジェクトデータ情報フィールドを用いて、受信パケットが通知パケットであるかを判定する(ステップS1でYes、ステップS2)。受信パケットが通知パケットである場合、取得部51は、通知パケットのオブジェクトデータ情報フィールド中のオブジェクトIDで特定される情報をMIB61から取得し、取得情報テーブル62に記録する(ステップS2でYes、ステップS3)。一方、受信パケットがPDUタイプ=GetRequestに設定されているが、通知パケットではない場合、受信パケットは要求パケットである(ステップS2でNo)。そこで、生成部52は、通知パケットのオブジェクトデータ情報フィールドに指定されているオブジェクトIDの情報を取得情報テーブル62から取得し、報告パケットを生成する(ステップS4)。
一方、ステップS1で受信したパケットがPDUタイプ=GetRequestではないと判定された場合、通信装置40が受信したパケットは、通知パケットと要求パケットのいずれでもない。そこで、振り分け部42は、受信パケットをパケット処理部71に出力する(ステップS1でNo)。パケット処理部71は、入力されたパケットを処理する(ステップS5)。
図13は、監視装置10の処理の例を説明するフローチャートである。図13では、変数nと定数Nを使用する。変数nは、最初に要求パケットを送信してから報告パケットの待ち合わせの際のタイムアウトの発生回数をカウントするために使用される変数である。一方、定数Nは、報告パケットのタイムアウト回数として許容される最大値である。なお、図13は一例であり、例えばステップS12とS13の順序が互いに変更されるなどの修正が加えられても良い。
通知部21は、処理対象の通信装置40宛の通知パケットを送信部11と要求部22に出力する。通知パケットは通信装置40に向けて送信される(ステップS11)。要求部22は、通知パケットを取得してから、宛先に指定された通信装置40に対応付けられた応答準備期間が経過するまで待機する(ステップS12でNo)。宛先に指定された通信装置40に対応付けられた応答準備期間が経過すると、要求部22は、変数nを0に設定する(ステップS12でYes、ステップS13)。その後、要求部22は、送信部11を介して、要求パケットを宛先の通信装置40に送信する(ステップS14)。要求部22は、要求パケットの送信を更新部23に通知する。その後、更新部23は、報告パケットを受信したかを判定する(ステップS15)。報告パケットを受信していない場合、更新部23は、予め決められた待ち合わせの時間が終わるまで待ち合わせる(ステップS15でNo、ステップS16でNo)。予め決められた待ち合わせの時間が終わるまでに報告パケットを取得すると、更新部23は、得られた報告パケットを用いて管理情報テーブル31を更新する(ステップS15でYes、ステップS17)。
一方、予め決められた待ち合わせの時間が終わるまでに報告パケットを取得できない場合、更新部23は、変数nを1つインクリメントして、定数Nと比較する(ステップS16でYes、ステップS18、S19)。変数nが定数N未満の場合、ステップS14以降の処理が繰り返される(ステップS19でNo)。一方、変数nが定数N以上の場合、更新部23は報告パケットの取得に失敗したと判定する(ステップS19でYes)。この場合、更新部23は、報告パケットを待ち合わせている通信装置40について現在の管理情報テーブル31に含まれている値を消去する(ステップS20)。
このように、実施形態にかかる方法では、通信装置40は、監視装置10から情報が要求される前に、監視装置10から要求される対象の情報を取得情報テーブル62に格納しておくことができる。MIB61に含まれている情報の数やMIB61が格納されているメモリの種類などによっては、MIB61から1つの情報を取得する場合でも、時間がかかる。このため、監視装置10から要求される情報を、監視装置10への報告が要求される前に、予め取得して、取得情報テーブル62に記録しておくことにより、通信装置40は、要求パケットの受信から報告パケットの送信に至るまでの時間を短縮化できる。従って、監視装置10では、通知対象の情報数が多くなっても、通信装置40からの報告パケットを待ち合わせる際のタイムアウトが発生しにくくなる。
監視装置10が待ち合わせている時間内に監視装置10から要求されたデータを含むパケットを送信できない通信装置40に対して、図13を参照しながら説明したように、監視装置10は、再度、通信装置40に情報を要求する。このため、タイムアウトが発生する通信装置40の数が増えると、監視装置10への負担が大きくなる。実施形態にかかる方法では、監視装置10が通信装置40からの報告パケットを待ち合わせるときにタイムアウトが発生する可能性を低くしているので、タイムアウトの発生に伴う監視装置10への処理負荷の増加を防止しているともいえる。
また、実施形態にかかる方法では、取得しようとする情報の数が増えても、監視装置10は、要求パケットの送信回数を最小限にすることができるため、通信装置40と監視装置10の通信に使用するパケット数を削減できる場合がある。例えば、監視装置が通知パケットを使用しない場合、通信装置でのMIBからの情報の取得期間が長くなることによるタイムアウトを避けるために、監視装置は、通信装置に対して、MIB中の情報を3回に分けて要求するとする。この場合、監視装置は少なくとも3回の要求を通信装置に送信し、通信装置も3回以上の報告を行うため、監視装置と通信装置の間では、6以上のパケットが使用される。一方、本実施形態にかかる方法では、監視装置10は、通信装置40に要求する全ての情報についてのオブジェクトIDを、1つの通知パケットで予め通信装置40に通知できる。通信装置40は、通知された情報をMIB61から取得情報テーブル62に読み出しておくので、要求パケットを受信すると、1つの報告パケットで、監視装置10から要求された全ての情報を監視装置10に通知できる。このため、3つのパケットで監視装置10と通信装置40の間の通信が終了できる。
ネットワーク中に数千台もの通信装置40がある場合、監視装置10と通信装置40との間で送受信されるパケットの数が増えると、通信装置40が本来行うはずの通信の妨げになる恐れがある。実施形態にかかる方法では、監視装置10と通信装置40の間の通信に用いられるパケット数を削減できるため、通信装置40への負荷やネットワークへの負荷も削減することができる。さらに、監視装置10が通信のタイムアウトの発生を検知するために計測する時間も通知パケットを用いることによって短縮化できるため、1台の監視装置10で監視可能な通信装置40の数も制限されない。このため、監視装置10は、大規模なネットワークに適用することもできる。
<変形例>
なお、本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、様々に変形可能である。以下にその例をいくつか述べる。
(1)変形例1
以上の説明では、通信装置40の全てが通知パケットと要求パケットの処理に対応可能な場合を例として説明したが、ネットワークには通知パケットの処理に対応していない通信装置が含まれていても良い。この場合、制御情報テーブル32には、通知パケットを用いた取得情報テーブル62の生成の要求(応答準備要求)が可能な通信装置40と、応答準備要求に対応していない通信装置の情報を保持しているものとする。以下の説明では、応答準備要求に対応していない通信装置については、制御情報テーブル32において、応答準備期間が0秒に設定されているものとする。
図14は、通知パケットの送信の際に行われる処理の例を説明するフローチャートである。通知部21は、情報を取得する対象の通信装置の応答準備期間が0秒より長いかにより、通信装置が応答準備要求に対応しているかを判定する(ステップS21)。応答準備要求に対応している通信装置の情報を取得する場合、通知部21は、通知パケットを宛先の通信装置40に送信する(ステップS21でNo、ステップS22)。一方、通知部21は、応答準備要求に対応していない通信装置の情報を取得する場合、要求部22に処理対象の通信装置が応答準備要求に対応していないことと、処理対象の通信装置の識別情報を通知する(ステップS21でNo)。要求部22は、通知部21から通知された通信装置宛に宛てて、オブジェクトデータ情報フィールドにパケットの種類を特定するための情報を含めない要求パケットを生成し、送信部11を介して、生成した要求パケットを宛先に送信する(ステップS23)。なお、オブジェクトデータ情報フィールドにパケットの種類を特定するための情報を含まない要求パケットを受信した通信装置は、MIBから取得した情報を用いて、監視装置に報告するためのパケットを生成する。
(2)パケットの変形例
以上の例では、通知パケットでは、オブジェクトデータ情報フィールド中に含まれる最初のOIDに対するデータの値がFEである場合を例としたが、これは一例に過ぎない。通知パケットであることを示すために使用される情報は、エラーステイタスフィールド、エラーインデックスフィールド、オブジェクトデータ情報フィールドのいずれか1つ以上に設定され得る。また、通知パケットであることを特定するために使用するデータの値も、実装に応じて任意に変更されうる。また、要求パケットについても、同様に、エラーステイタスフィールド、エラーインデックスフィールド、オブジェクトデータ情報フィールドのいずれか1つ以上を用いて特定され、特定に使用される値は、実装に応じて任意に設定され得る。通信装置40中の振り分け部42には、PDUタイプの値がGetRequestに設定されているパケットについて、通知パケットと要求パケットの識別方法が予め設定されているものとする。
さらに、オブジェクトデータ情報フィールド、エラーステイタスフィールド、エラーインデックスフィールドのいずれにも値が含まれておらず、かつ、PDUタイプ=GetRequestに設定されているパケットが要求パケットとして使用されてもよい。
(3)以上の例では、通知部21が制御情報テーブル32を用いて、通知パケットを送信する通信装置40を決定する場合を例として説明したが、要求部22が制御情報テーブル32を参照しても良い。この場合、要求部22は、各通信装置40について、最後に要求パケットを送信した時刻を保持している。要求部22は、最後に要求パケットを送信した時刻から経過した時間が、収集間隔から応答準備期間を差し引いた時間と等しい通信装置40の識別子を、通知部21に通知する。すると、通知部21は、要求部22から通知された通信装置40に対して送信する通知パケットを生成する。
(4)以上の説明で示したパケットのフォーマットやテーブルの例は一例に過ぎない。すなわち、パケットのフォーマットは、実装に応じて変更されても良い。例えば、SNMPを使用して通知パケットが送信されない場合、SNMPバージョン、コミュニティ、PDUタイプ、リクエストID、エラーステイタス、エラーインデックスは、通知パケットに含まれていなくても良い。要求パケットや報告パケットについても、SNMPで使用されない場合は、これらの情報をオプションとすることができる。
また、テーブル中に含まれる情報要素も、実装に応じて変更されうる。例えば、制御情報テーブル32において、各通信装置40に最後に通知パケットや要求パケットを送信した時刻の情報を含めるなどの変更が行われても良い。さらに、図9などに示したテーブル中の値は一例に過ぎず、実装に応じた値が適宜テーブルに設定され得る。例えば、図9の制御情報テーブル32中の情報は、一例であるので、応答準備期間は30秒以外の任意の値に設定され得る。さらに、通信装置40に応じて応答準備期間が変更されても良い。
なお、本明細書中では、読みやすくするための便宜上、ネットワーク中で送受信される情報の単位を表現する際に使用する文言を「パケット」に統一しているにすぎない。このため、実装に応じて、適宜、「パケット」という文言を「フレーム」に読み替えることができるものとする。
10 監視装置
11、43 送信部
12、41 受信部
20、50 制御部
21 通知部
22 要求部
23、72 更新部
30、60 記憶部
31 管理情報テーブル
32 制御情報テーブル
40 通信装置
42 振り分け部
51 取得部
52 生成部
61 MIB
62 取得情報テーブル
70 通信処理部
71 パケット処理部
101 プロセッサ
102 メモリ
103 入力装置
104 出力装置
105 バス
106 外部記憶装置
107 媒体駆動装置
108 可搬記憶媒体
109 ネットワーク接続装置

Claims (6)

  1. 通信装置を含むネットワーク中において、前記通信装置の状況の監視に使用する情報を収集する監視装置で動作する監視プログラムであって、
    前記通信装置に、収集対象の情報の種類を通知する通知パケットを送信し、
    前記通信装置が前記収集対象の情報を取得するためにかかる時間以上の期間が、前記通知パケットを送信した時刻から経過すると、前記収集対象の情報を要求する要求パケットを、前記通信装置に送信し、
    前記通信装置が前記通知パケットの受信を契機として取得した前記収集対象の情報を含む報告パケットを、前記通信装置から受信する
    処理を、前記監視装置に行わせることを特徴とする監視プログラム。
  2. 前記監視装置は、
    前記通知パケットに、前記監視装置が前記通信装置に要求する情報の種類を識別する1つ以上の識別子を含め、
    前記通信装置が前記通知パケットを識別するための情報として、前記通知パケットに、前記1つ以上の識別子から選択された選択識別子に対応付けて無効値を含める
    ことを特徴とする請求項1に記載の監視プログラム。
  3. 前記監視装置は、前記通信装置が前記要求パケットを識別するための情報として、前記要求パケットに、前記無効値とは異なる値を前記選択識別子に対応付けて格納する
    ことを特徴とする請求項2に記載の監視プログラム。
  4. 通信装置の状況の監視に使用する情報を収集する監視装置から、収集対象の情報の種類を通知する通知パケットを受信し、
    前記収集対象の情報を取得し、
    前記収集対象の情報を要求する要求パケットを受信すると、取得した前記収集対象の情報を含む報告パケットを生成し、
    前記報告パケットを前記監視装置に送信する
    処理を、前記通信装置に行わせることを特徴とする監視プログラム。
  5. 前記監視装置からの受信パケットに、前記収集対象の情報を識別する1つ以上の識別子が含まれており、かつ、前記1つ以上の識別子から選択された選択識別子に対応付けて第1の値が設定されている場合、前記受信パケットが前記通知パケットであると判定し、
    前記受信パケットに、前記収集対象の情報を識別する1つ以上の識別子が含まれており、かつ、前記選択識別子に対応付けて第2の値が設定されている場合、前記受信パケットが前記要求パケットであると判定する
    処理を、前記通信装置に行わせることを特徴とする請求項4に記載の監視プログラム。
  6. 通信装置の状況の監視に使用する情報を収集する監視装置が、前記通信装置に、収集対象の情報の種類を通知する通知パケットを送信し、
    前記通信装置は、前記通知パケットを受信すると、前記通信装置が保持する管理情報から前記収集対象の情報を取得し、
    前記監視装置は、前記通信装置が保持する管理情報から前記収集対象の情報を取得する時間以上の期間が、前記通知パケットを送信した時刻から経過すると、前記収集対象の情報の送信を要求する要求パケットを、前記通信装置に送信し、
    前記通信装置は、前記要求パケットに応答して、前記取得した情報を含む報告パケットを、前記監視装置に送信する
    ことを特徴とする監視方法。
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