JP2015138775A - 電界放出源及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、電界放出源及びその製造方法に関する。
【解決手段】本発明の電界放出源は第一電極と、絶縁層と、第二電極と、を含み、絶縁層及び第一電極は第二電極の一方の表面に順に積層され、絶縁層は第一電極と第二電極との間に設置され、第一電極は電界放出源の電子放出端であり、第一電極はカーボンナノチューブ複合構造体であり、カーボンナノチューブ複合構造体はカーボンナノチューブ層及び半導体層を含み、カーボンナノチューブ層及び半導体層は積層され、半導体層はカーボンナノチューブ層と絶縁層との間に設置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電界放出源及びその製造方法に関する。
電界放出表示装置は、ブラウン管(CRT)表示装置及び液晶表示装置(LCD)と比べて、良好な表示効果、広視野角、低消費電力、小型化などの優れた点を有するので、次世代の表示装置として、自動車、家用電器、及び工業設備などの領域に応用される。
電界放出表示装置において通常は、熱陰極電界放出源及び冷陰極電界放出源が電界放出源として用いられる。冷陰極電界放出源として表面伝導型電界放出源、金属―絶縁層―金属(MIM)型電界放出源が挙げられる。金属―絶縁層―金属(MIM)型電界放出源に基づき、金属―絶縁層―半導体層―金属(MISM)型電界放出源が開発されている。MISM型電界放出源においては、半導体層を増加することによって、電子の運動速度を増加させる。これにより、MISM型電界放出源はMIM型電界放出源より、電子放出能力の安定性が良い。
MISM型電界放出源において、電子は上部電極を通じて真空に到達するのに十分な運動エネルギーを有しなければならない。しかし、従来技術のMISM型電界放出源において、電子が半導体層を通じて上部電極に進む際、ポテンシャル障壁を克服できる運動エネルギーが電子の平均運動エネルギーより高いので、電子放出率が低くなる。
中国特許出願公開第101239712号明細書 特開2004−107196号公報 特開2006−161563号公報
従って、前記の課題を解決するために、高い電子放出率を有する電界放出源を提供する。
本発明の電界放出源は第一電極と、絶縁層と、第二電極と、を含み、前記絶縁層及び前記第一電極は前記第二電極の一方の表面に順に積層され、前記絶縁層は前記第一電極と前記第二電極との間に設置され、前記第一電極は前記電界放出源の電子放出端であり、前記第一電極はカーボンナノチューブ複合構造体であり、前記カーボンナノチューブ複合構造体はカーボンナノチューブ層及び半導体層を含み、前記カーボンナノチューブ層及び前記半導体層は積層され、前記半導体層は前記カーボンナノチューブ層と前記絶縁層との間に設置され、前記カーボンナノチューブ層は複数のカーボンナノチューブからなり、前記半導体層は前記カーボンナノチューブ層における前記複数のカーボンナノチューブの一部の表面を被覆する。
本発明の電界放出源の製造方法は、基板を提供し、前記基板の表面に電極を設置する第一ステップと、前記電極の前記基板と接触する表面の反対面に、絶縁層を設置する第二ステップと、第一表面及び第一表面と対向する第二表面を有するカーボンナノチューブ層を提供し、堆積方法によって、前記カーボンナノチューブ層の前記第二表面に半導体層を形成し、カーボンナノチューブ複合構造体を獲得する第三ステップと、前記カーボンナノチューブ複合構造体を、前記絶縁層の前記電極と接触する表面の反対面に設置し、前記半導体層と前記絶縁層とを接触させる第四ステップと、を含む。
従来の技術と比べると、本発明の電界放出源及びその製造方法は以下の有利の効果を奏する。半導体層はカーボンナノチューブ層における複数のカーボンナノチューブの一部の表面を被覆し、分子間力で、半導体層は複数のカーボンナノチューブと緊密に結合する。これにより、半導体層は電子の速度を速め、且つ電子をカーボンナノチューブ層に伝導し、電界放出源の電子放出率を高める。堆積方法によって、カーボンナノチューブ層の第二表面に半導体層を直接に形成するので、半導体層はカーボンナノチューブ層と緊密に結合し、獲得する半導体層は優れた結晶態を有する。これにより、半導体層は電子の速度を速め、且つ電子をカーボンナノチューブ層に伝導し、電界放出源の電子放出率を高める。
本発明の実施例1に係る電界放出源の構造断面図である。 本発明の実施例1におけるカーボンナノチューブフィルムの走査型電子顕微鏡写真である。 本発明の実施例1における交差して設置されるカーボンナノチューブフィルムの走査型電子顕微鏡写真である。 本発明の実施例1における非ねじれカーボンナノチューブワイヤの走査型電子顕微鏡写真である。 本発明の実施例1におけるねじれカーボンナノチューブワイヤの走査型電子顕微鏡写真である。 本発明の実施例2に係る電界放出源の製造方法の工程図である。 本発明の実施例3に係る電界放出源の構造断面図である。 本発明の実施例4に係る電界放出装置の構造断面図である。 本発明の実施例6に係る電界放出装置の平面図である。 図6における電界放出ユニットのA−A’線に沿った断面図である。 本発明の実施例7に係る電界放出表示装置の構造断面図である。 図11の電界放出表示装置の電子放出効果図である。 本発明の実施例8に係る電界放出装置の平面図である。 図13中のB−B’線に沿った断面図である。 本発明の実施例10に係る電界放出表示装置の構造断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。且つ以下の各実施例において、同じ部材は同じ符号で標示する。
(実施例1)
図1を参照すると、本発明の実施例1は電界放出源10を提供する。電界放出源10は、第一電極100と、絶縁層103と、第二電極104と、を含む。絶縁層103及び第一電極100は、第二電極104の一方の表面に順に積層され、絶縁層103は第一電極100と第二電極104との間に設置される。第一電極100は、電界放出源10の電子放出端である。
更に、電界放出源10は、基板105の表面に設置されることができ、この際、第二電極104は基板105の表面と接触する。基板105は、電界放出源10を支持する。基板105の材料は、硬質材料或いは軟質材料であり、硬質材料は、ガラス、石英、ダイヤモンド、ケイ素などの何れかの一種であり、軟質材料はプラスチック或いは樹脂である。
絶縁層103は、第二電極104の表面に設置され、第一電極100は絶縁層103の第二電極104と接触する表面との反対面に設置される。即ち、絶縁層103は、第一電極100と第二電極104との間に設置される。
第一電極100は、カーボンナノチューブ複合構造体である。カーボンナノチューブ複合構造体はカーボンナノチューブ層101及び半導体層102を含む。カーボンナノチューブ層101及び半導体層102は積層される。カーボンナノチューブ層101は、複数のカーボンナノチューブを含み、好ましくは、カーボンナノチューブ層101は複数のカーボンナノチューブのみからなる。カーボンナノチューブ層101は第一表面1011及び第一表面1011と対向する第二表面1013を有する。半導体層102はカーボンナノチューブ層101の第二表面1013に設置される。半導体層102は複数のカーボンナノチューブの一部の表面を被覆する。即ち、カーボンナノチューブ層101の第二表面1013は半導体層102に被覆され、第二表面1013における複数のカーボンナノチューブの表面は被覆され、カーボンナノチューブ層101の第一表面1011は半導体層102に被覆されず、第一表面1011における複数のカーボンナノチューブの表面は露出される。半導体層102はカーボンナノチューブ層101と絶縁層103との間に設置される。第一表面1011は電界放出源10の電子放出表面である。分子間力で、半導体層102は第二表面1013における複数のカーボンナノチューブと緊密に結合し、この際、半導体層102は優れた結晶性を有する。カーボンナノチューブ複合構造体は絶縁層と垂直な方向に、複数の貫通孔を有する。複数の貫通孔は、カーボンナノチューブに被覆された半導体層102から囲まれて形成される。複数の貫通孔は電子放出に有利であり、電界放出源10の電子放出率を高めることができる。
カーボンナノチューブ複合構造体は、絶縁層103によって第二電極104から絶縁される。半導体層102は、電子を加速し、電子が十分な速度とエネルギーを有して、カーボンナノチューブ複合構造体の表面から脱離できるようにする。電子が加速され、半導体層102とカーボンナノチューブ層101との界面に到達する際、カーボンナノチューブの仕事関数が小さいので、電子がカーボンナノチューブ層101におけるカーボンナノチューブを通り抜けることは易しく、カーボンナノチューブ層101の第一表面1011から容易に脱離でき、真空に到達する。
カーボンナノチューブ層101は複数のカーボンナノチューブからなる一体構造体である。カーボンナノチューブ層101におけるカーボンナノチューブは単層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブの一種または多種であり、その長さ及び直径は必要に応じて選択できる。カーボンナノチューブ層101は自立構造体である。自立構造体とは、支持体材を利用せず、カーボンナノチューブ層101を独立して利用することができる形態のことである。すなわち、カーボンナノチューブ層101を対向する両側から支持してカーボンナノチューブ層101の構造を変化させずに、カーボンナノチューブ層101を懸架させることができることを意味する。カーボンナノチューブ層101におけるカーボンナノチューブは、分子間力で接続されているので、自立構造体を実現する。カーボンナノチューブ層101におけるカーボンナノチューブは、相互に接続され、ネット構造体を形成する。
カーボンナノチューブ層101は複数の空隙(図示せず)を有し、該複数の空隙はカーボンナノチューブ層101の厚さ方向においてカーボンナノチューブ層101を貫通する。空隙は複数のカーボンナノチューブが囲んで形成する微孔であり、或いはカーボンナノチューブの軸方向に沿って延伸する隣接カーボンナノチューブ間のスリップ状の間隙である。更に、半導体層102はカーボンナノチューブ層101の第二表面1013における微孔に浸透し、カーボンナノチューブ複合構造体が形成される。カーボンナノチューブ複合構造体において、半導体層102がカーボンナノチューブを被覆して囲むことによって、複数の貫通孔を形成する。空隙が微孔状である場合、空隙の平均孔径は、10nm〜100μmであり、例えば、10nm、1μm、10μm、100μm、或いは200μmなどである。空隙がストリップ状である場合、空隙の平均幅は、10nm〜300μmである。“空隙のサイズ”とは、孔の直径(孔径)又はストリップ状の幅を指す。カーボンナノチューブ層101において、微孔及びストリップ状の間隙が共に存在でき、且つ両者のサイズは異なっても良い。本実施において、空隙はカーボンナノチューブ層101に均一に分布する。半導体層102はカーボンナノチューブ層101の第二表面1013における空隙に浸透し、カーボンナノチューブ層101と複合し、カーボンナノチューブ構造体の複数の貫通孔を形成する。貫通穴とは、半導体層102がカーボンナノチューブ層101の第二表面1013における空隙に浸透する際、空隙を全部に充填しないことを指す。
カーボンナノチューブ層101が均一に分布された空隙を有することを保証しさせすれば、空隙における複数のカーボンナノチューブは、配向し又は配向せずに配置されていてもよい。複数のカーボンナノチューブの配列方式により、カーボンナノチューブ構造体は非配向型のカーボンナノチューブ層101及び配向型のカーボンナノチューブ層101の二種に分類される。非配向型のカーボンナノチューブ層101(例えば、綿毛構造のカーボンナノチューブ構造体或いは)では、カーボンナノチューブが異なる方向に沿って配置され、又は絡み合っている。配向型のカーボンナノチューブ層101では、複数のカーボンナノチューブが同じ方向に沿って配列している。又は、配向型のカーボンナノチューブ層101において、配向型のカーボンナノチューブ層101が二つ以上の領域に分割される場合、各々の領域における複数のカーボンナノチューブが同じ方向に沿って配列されている。この場合、異なる領域におけるカーボンナノチューブの配列方向は異なる。優れた透光性及び良好の空隙分布効果を有させるため、複数のカーボンナノチューブは同じ方向に沿って、カーボンナノチューブ層101の表面と平行に配列されることが好ましい。
カーボンナノチューブ層101は複数のカーボンナノチューブのみからなる純カーボンナノチューブ構造体でも良い。カーボンナノチューブ層101が複数のカーボンナノチューブのみからなる純カーボンナノチューブ構造体である場合、カーボンナノチューブ層101を形成する過程において、カーボンナノチューブを化学修飾及び酸化処理しない。カーボンナノチューブ層101体は少なくとも一つのカーボンナノチューブフィルム、複数のカーボンナノチューブワイヤ、或いは少なくとも一つのカーボンナノチューブフィルムとカーボンナノチューブワイヤとの組み合わせである。カーボンナノチューブ層101がカーボンナノチューブフィルムからなる場合、カーボンナノチューブ層101は単層カーボンナノチューブフィルム或いは積層された多層カーボンナノチューブフィルムでも良い。カーボンナノチューブ層101が複数のカーボンナノチューブワイヤからなる場合、複数のカーボンナノチューブワイヤは相互に間隔をあけて平行に設置され、複数のカーボンナノチューブワイヤは交差され、或いは複数のカーボンナノチューブワイヤは任意に配列されてネット構造体が形成される。カーボンナノチューブ層101がカーボンナノチューブフィルム及びカーボンナノチューブワイヤからなる場合、カーボンナノチューブワイヤは少なくともカーボンナノチューブフィルムの表面に設置され、カーボンナノチューブ層101を形成する。
図2を参照すると、カーボンナノチューブ層101が単層カーボンナノチューブフィルムからなる場合、カーボンナノチューブフィルにおける隣接するカーボンナノチューブの間に空隙を有する。図3を参照すると、カーボンナノチューブ層101が積層された多層カーボンナノチューブフィルムからなる場合、隣接する二層のカーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブは、交差する角度βを有し、該角度βは0°〜90°である。隣接する二層のカーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブが交差する角度が0°である場合、各層のカーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブはカーボンナノチューブの軸方向に沿って延伸し、隣接カーボンナノチューブ間の空隙はスリップ状の間隙である。カーボンナノチューブ層101に貫通孔を形成できれば、隣接する二層のカーボンナノチューブフィルムのスリップ状の間隙は重なっても良く、重ならなくても良い。隣接する二層のカーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブが交差する角度は0°〜90°(0°を含まず)である場合、各カーボンナノチューブフィルムにおいて、隣接する複数のカーボンナノチューブが微孔を形成する。カーボンナノチューブ層101に貫通孔を形成できれば、隣接する二層のカーボンナノチューブフィルムのスリップ状の間隙は重なっても良く、重ならなくても良い。カーボンナノチューブ層101が積層された多層カーボンナノチューブフィルムからなる場合、好ましくは、カーボンナノチューブフィルムの層数は2層〜10層である。
カーボンナノチューブ層101が複数のカーボンナノチューブワイヤからなることもできる。
カーボンナノチューブ層101が平行に設置された複数のカーボンナノチューブワイヤからなる場合、隣接する二つのカーボンナノチューブワイヤのスリップ状の間隙は空隙であり、該スリップ状の間隙の長さはカーボンナノチューブワイヤの長さと同じである。カーボンナノチューブ層101の層数及び隣接する二つのカーボンナノチューブワイヤの距離を制御することによって、カーボンナノチューブ構造体の空隙のサイズを制御できる。カーボンナノチューブ層101は相互に交差された複数のカーボンナノチューブワイヤからなる場合、複数の微孔を形成する。カーボンナノチューブ層101は複数のカーボンナノチューブワイヤが任意に配列されて形成するネット構造体である場合、複数のカーボンナノチューブワイヤは複数の空隙或いは複数の微孔を形成する。
カーボンナノチューブ層101がカーボンナノチューブフィルム及びカーボンナノチューブワイヤからなる場合、カーボンナノチューブワイヤは少なくともカーボンナノチューブフィルムの表面に設置され、カーボンナノチューブ層101を形成する。複数のカーボンナノチューブの間に、スリップ状の間隙或いは微孔を形成する。カーボンナノチューブワイヤは任意の角度でカーボンナノチューブフィルムの表面で設置できる。
カーボンナノチューブフィルム及びカーボンナノチューブワイヤは複数のカーボンナノチューブからなる自立構造体である。カーボンナノチューブ層101がカーボンナノチューブフィルムを含む場合、自立構造体とは、支持体材を利用せず、カーボンナノチューブフィルムを独立して利用することができる形態のことである。すなわち、カーボンナノチューブフィルムを対向する両側から支持して、カーボンナノチューブフィルムの構造を変化させずに、カーボンナノチューブフィルムを懸架させることができることを意味する。カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブは、分子間力で接続されているので、自立構造体を実現する。カーボンナノチューブ層101がカーボンナノチューブワイヤである場合、自立構造体とは、支持体材を利用せず、カーボンナノチューブワイヤを独立して利用することができる形態のことである。すなわち、カーボンナノチューブワイヤを対向する両側から支持して、カーボンナノチューブワイヤの構造を変化させずに、カーボンナノチューブワイヤを懸架させることができることを意味する。カーボンナノチューブワイヤにおけるカーボンナノチューブは、分子間力で接続されているので、自立構造体を実現する。
カーボンナノチューブフィルム及びカーボンナノチューブワイヤにおけるカーボンナノチューブは同じ方向に沿って配列されている。複数のカーボンナノチューブの延伸する方向はカーボンナノチューブフィルムの表面と基本的に平行である。具体的には、複数のカーボンナノチューブにおける各カーボンナノチューブは、延伸する方向における隣接するカーボンナノチューブと、分子間力で端と端とが接続されている。また、カーボンナノチューブフィルムは、少数のランダムなカーボンナノチューブを含む。しかし、大部分のカーボンナノチューブは同じ方向に沿って配列されているので、このランダムなカーボンナノチューブの延伸方向は、大部分のカーボンナノチューブの延伸方向には影響しない。具体的に、カーボンナノチューブフィルムにおける多数のカーボンナノチューブは、絶対的に直線状ではなくやや湾曲している。または、延伸する方向に完全に配列せず、少しずれている場合もある。従って、同じ方向に沿って配列されている多数のカーボンナノチューブの中において、隣同士のカーボンナノチューブが部分的に接触する可能性がある。
カーボンナノチューブフィルムは複数のカーボンナノチューブセグメント(図示せず)を含む。複数のカーボンナノチューブセグメントは、長軸方向に沿って、分子間力で端と端が接続されている。それぞれのカーボンナノチューブセグメントは、相互に平行に、分子間力で結合された複数のカーボンナノチューブを含む。複数のカーボンナノチューブが同じ方向に沿って配列され、端と端が接続されている。即ち、複数のカーボンナノチューブが分子間力で長軸方向に端部同士が接続される。カーボンナノチューブセグメントの長さ、厚さ、均一性及び形状は制限されない。カーボンナノチューブフィルムはカーボンナノチューブアレイから引き出して得られたものであり、その厚さは10nm〜100μmである。カーボンナノチューブフィルムの構造及び製造方法は、特許文献1に掲載されている。
図4を参照すると、カーボンナノチューブワイヤが、非ねじれ状カーボンナノチューブワイヤである場合、分子間力で端と端とが接続された複数のカーボンナノチューブセグメント(図示せず)を含む。さらに、各カーボンナノチューブセグメントに、同じ長さの複数のカーボンナノチューブが平行に配列されている。複数のカーボンナノチューブは、カーボンナノチューブワイヤの中心軸に平行に配列されている。カーボンナノチューブセグメントの長さ、厚さ、均一性及び形状は制限されない。一本の非ねじれ状カーボンナノチューブワイヤの長さは制限されず、その直径は、0.5nm〜100μmである。有機溶剤によって、カーボンナノチューブフィルムを処理して、非ねじれ状カーボンナノチューブワイヤを得る。具体的には、有機溶剤によって、カーボンナノチューブフィルムの全ての表面を浸す。揮発性の有機溶剤が揮発すると、表面張力の作用によって、カーボンナノチューブフィルムにおける相互に平行な複数のカーボンナノチューブが分子間力によって互いに緊密に結合して、カーボンナノチューブフィルムが収縮して非ねじれ状カーボンナノチューブワイヤを得る。前記有機溶剤はエタノール、メタノール、アセトン、塩化エチレン或いはクロロホルムである。本実施例において、有機溶剤はエタノールである。この有機溶剤によって処理されないカーボンナノチューブフィルムと比較して、有機溶剤によって処理された非ねじれ状カーボンナノチューブワイヤの比表面積は減少し、且つ接着性も弱い。また、カーボンナノチューブワイヤの機械強度及び強靭さを増強させ、外力によってカーボンナノチューブワイヤが破壊される可能性を低くする。
図5を参照すると、カーボンナノチューブフィルムの長手方向に沿う対向する両端に相反する力を印加することにより、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤを形成することができる。好ましくは、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤは、分子間力で端と端とが接続された複数のカーボンナノチューブセグメント(図示せず)を含む。さらに、各カーボンナノチューブセグメントには、同じ長さの複数のカーボンナノチューブが平行に配列されている。カーボンナノチューブセグメントの長さ、厚さ、均一性及び形状は制限されない。一本のねじれ状カーボンナノチューブワイヤの長さは制限されず、その直径は、0.5nm〜100μmである。更に、有機溶剤によって、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤを処理する。有機溶剤によって処理されたねじれ状カーボンナノチューブワイヤは表面張力の作用によって、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤにおける相互に平行な複数のカーボンナノチューブが分子間力によって互いに緊密に結合して、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤの比表面積が減少し、接着性が小さい一方、カーボンナノチューブワイヤの機械強度及び強靭が増強する。カーボンナノチューブワイヤの製造方法は、特許文献2及び特許文献3に掲載されている。
本実施例において、カーボンナノチューブ層101は複数のカーボンナノチューブを含み、積層された二層のカーボンナノチューブフィルムからなる。該二層のカーボンナノチューブフィルムは交差される。カーボンナノチューブフィルムは、カーボンナノチューブアレイを直接引き出して得られるものである。単層のカーボンナノチューブフィルムの厚さは5nm〜50nmである。カーボンナノチューブフィルムにおける複数のカーボンナノチューブが同じ方向に沿って配列され、端と端が接続されている。
半導体層102とカーボンナノチューブ層101とは一体構造体を形成する。一体構造体とは、半導体層102はカーボンナノチューブ層101の第二表面1013を被覆し、分子間力で第二表面1013におけるカーボンナノチューブの一部の表面と緊密に結合し、一体構造体を形成することを指す。
半導体層102の材料は、半導体材料であり、例えば、硫化亜鉛、酸化亜鉛、酸化マグネシウム亜鉛、酸化マグネシウム、硫化マグネシウム(Magnesium sulfide)、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、セレン化亜鉛などの何れかの一種である。半導体層102の厚さは3nm〜100nmである。本実施例において、半導体層102の材料は硫化亜鉛であり、その厚さは50nmである。
絶縁層103は、酸化アルミニウム、窒化ケイ素、酸化ケイ素、酸化タンタルなどの何れかの一種である硬質材料からなり、或いは、ベンゾシクロブテン(BCB)、ポリエステル或いはアクリル樹脂である軟質材料からなる。絶縁層103の厚さは、50nm〜100nmである。本実施例において、絶縁層103の材料は、酸化タンタルであり、その厚さは100nmである。
第二電極104は、導電金属フィルムであり、第二電極104は、銅、銀、鉄、コバルト、ニッケル、クロム、モリブデン、タングステン、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、アルミニウム、マグネシウムなどの一種或いはそれらの合金からなる。第二電極104の厚さは、10nm〜100nmであり、好ましくは、10nm〜50nmである。本実施例において、第二電極104の材料はモリブデンであり、その厚さは100nmである。更に、第二電極104はカーボンナノチューブ或いはグラフェンからなることができる。
電界放出源10が駆動される際、駆動原理は以下の通りである。負の半サイクル期間において、第二電極104の電位が高いので、カーボンナノチューブ層101における電子は半導体層102に注入され、半導体層102と絶縁層103との接触面に界面電子状態が形成される。正の半サイクル期間において、カーボンナノチューブ層101の電位が高いので、界面における電子は半導体層102に引き出され、半導体層102は電子の速度を速くさせる。半導体層102及びカーボンナノチューブ層101がカーボンナノチューブ複合構造体を形成し、半導体層102及びカーボンナノチューブ層101が緊密に結合するので、半導体層102における一部の高エネルギーを有する電子は、カーボンナノチューブ層101の表面から速く放出される。
(実施例2)
図6を参照すると、本発明の実施例2は電界放出源10の製造方法を提供する。電界放出源10の製造方法は、基板105を提供し、基板105の表面に第二電極104を設置するステップ(S11)と、第二電極104の基板105と接触する表面反対面に、絶縁層103を設置するステップ(S12)と、第一表面1011及び第一表面1101と対向する第二表面1013を有するカーボンナノチューブ層101を提供し、カーボンナノチューブ層101の第二表面1013に半導体層102を形成し、カーボンナノチューブ複合構造体を獲得するステップ(S13)と、カーボンナノチューブ複合構造体を、絶縁層103の第二電極104と接触する表面の反対面に設置し、半導体層102と絶縁層103とを接触させるステップ(S14)と、含む。
ステップ(S11)において、基板105の形状は制限されず、好ましくは、ストリップ状の長方体である。基板105の材料は絶縁材料であり、例えば、ガラス、セラミック、二酸化ケイ素である。本実施例において、基板105の材料は二酸化ケイ素である。
マグネトロン・スパッタ法、気相堆積法或いは原子層エピタキシー(Atomic layer deposition)によって、第二電極104が形成される。本実施例において原子層エピタキシーによって、第二電極104とするモリブデン金属フィルムが形成される。第二電極104の厚さは100nmである。
ステップ(S12)において、マグネトロン・スパッタ法、気相堆積法或いは原子層エピタキシー法(Atomic layer deposition)によって、絶縁層103が形成される。本実施例において原子層エピタキシー法によって、絶縁層103が形成される。絶縁層103は、酸化タンタルからなり、その厚さは100nmである。
ステップ(S13)において、カーボンナノチューブ層101は少なくとも一つのカーボンナノチューブフィルム、複数のカーボンナノチューブワイヤ、或いはそれらの組み合わせである。カーボンナノチューブ層101における複数のカーボンナノチューブはネット構造体を形成する。カーボンナノチューブ層101に、複数の微孔は均一に分布され、第一表面1011から第二表面1013まで貫通する。
マグネトロン・スパッタ法、熱蒸着法、或いは電子ビーム蒸着法によって、第二表面1013に半導体層102が形成される。カーボンナノチューブ層101の一部が懸架され、カーボンナノチューブ層101の第二表面1013に半導体層102が堆積されることによって、カーボンナノチューブ層101の構造を変化しないことを保証する。半導体層102を堆積する工程に採用された反応源はカーボンナノチューブ層101の第二表面1013と相対するので、カーボンナノチューブ層101の第二表面1013のみに半導体層102を形成でき、カーボンナノチューブ層101の第一表面1011に半導体層102が形成されない。
更に、原子層エピタキシーによって、第二表面1013に半導体層102を形成できる。この際、まず、カーボンナノチューブ層101の第一表面1011に保護層を形成し、次いて、第二表面1013に半導体層102を形成し、最後に、保護層を除去する。保護層は有機化合物であり、例えば、或いは、HSQ(Hydrogen Silsesquioxane,水素シルセスキオキサン)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)である。保護層によって、カーボンナノチューブ層101の第一表面1011に半導体層102が被覆されない。保護層を有機溶剤によって除去できる。半導体層102を堆積する工程において、カーボンナノチューブ層101の構造が変化しない。
カーボンナノチューブ層101が複数の空隙を有するので、半導体層102は複数の空隙の内部に堆積できる。この際、複数の空隙は完全に半導体層102で被覆されず、複数の貫通孔を形成できる。
ステップ(S14)において、カーボンナノチューブ複合構造体は絶縁層103の表面に設置される。分子間力で半導体層102が絶縁層103と接触するので、半導体層102が絶縁層103と緊密に結合する。更に、カーボンナノチューブ複合構造体が絶縁層103の表面に設置された後、熱圧或いは溶剤によってカーボンナノチューブ複合構造体を処理することができる。これにより、半導体層102が絶縁層103に緊密に設置される。溶剤によってカーボンナノチューブ複合構造体を処理する際、まず、カーボンナノチューブ複合構造体の表面に溶剤を滴らし、次いて、カーボンナノチューブ複合構造体を加熱し、溶剤を蒸発させる。
カーボンナノチューブ複合構造体の表面に溶剤を滴らす際、溶剤で半導体層102を浸漬し、カーボンナノチューブ複合構造体を軟化させ、半導体層102と絶縁層103の間の空気を排除する。溶剤を除去した後、半導体層102が絶縁層103の表面と緊密に接触する。
溶剤は、水或いは有機溶剤である。有機溶剤は揮発性の有機溶剤であり、エタノール、メタノール、アセトン、塩化エチレン或いはクロロホルムである。本実施例において、有機溶剤はエタノールである。カーボンナノチューブ複合構造体の表面にエタノールを滴らし、自然によって、半導体層102が絶縁層103の表面と緊密に接触する。
電界放出源10の製造方法には以下の優れた点がある。半導体層102が堆積方法によって、カーボンナノチューブ層101の第二表面1013に直接に形成されるので、半導体層102はカーボンナノチューブ層101に緊密に結合でき、優れた結晶態を有する。これにより、半導体層102によって電子の速度を速めることができ、電子の放出率を高める。
(実施例3)
図7を参照すると、本発明の実施例3は電界放出源20を提供する。電界放出源20は、第一電極100と、電子収集層106と、絶縁層103と、第二電極104と、を含む。絶縁層103、電子収集層106及び第一電極100は第二電極104の一方の表面に順に積層される。電界放出源20は基板105の表面に設置され、第一電極100は電界放出源20の電子放出端である。第一電極100はカーボンナノチューブ複合構造体である。
電界放出源20の構造は電界放出源10の構造と基本的に同じであるが、以下の点が異なる。第一電極100と絶縁層103との間に、電子収集層106が設置される。具体的には、電子収集層106は絶縁層103の第二電極104との接触面の反対面に設置される。半導体層102は電子収集層106と接触して設置される。即ち、電子収集層106は半導体層102と絶縁層103との間に設置される。電子収集層106は電子を収集及びび蓄積することに用いられる。これにより、電子の速度を容易に速めることができ、電子が半導体層102に速く到達でき、電界放出源20の電子放出率を高める。
電子収集層106は半導体層102及び絶縁層103とそれぞれ接触される。第一電極100が短路を発生させないために、電子収集層106は不連続な層状構造体である。不連続な層状構造体とは、電子収集層106が複数の導電ブロック或いは導電粒を有し、少なくとも一部の隣接する導電ブロック或いは導電粒が間隔をあけて設置される意味を指す。電子収集層106の材料は導電材料である。導電材料は金属、金属合金、カーボンナノチューブ、グラフェン、或いはカーボンナノチューブと金属とが形成する複合材料である。金属は金、プラチナ、スカンジウム、パラジウム、ハフニウムの何れかの一種である。電子収集層106は、半原子層の厚さから50個の原子層の厚さまでの範囲の任意の一厚さを有する。具体的に、電子収集層106の厚さは0.1nm〜10nmである。電子収集層106の材料が金属或いは金属合金である場合、電子収集層106が不連続な層状構造体であることを保証するために、電子収集層106の厚さは2nmより小さい。
電子収集層106は、カーボンナノチューブ構造体からなることができる。該カーボンナノチューブ構造体の構造は、カーボンナノチューブ層101の構造と同じである。
電子収集層106はグラフェンフィルムからなることができる。グラフェンフィルムは少なくとも一層のグラフェンからなる層状構造体である。好ましくは、グラフェンフィルムは単層グラフェンからなる。グラフェンフィルムが多層グラフェンを含む場合、多層グラフェンは積層して設置され、或いは同一の面に設置され、フィルム状構造を形成する。グラフェンフィルムの厚さは、0.34nm〜100μmであり、例えば、1nm、10nm、200nm、1μm、或いは10μmであり、好ましくは、0.34nm〜10nmである。グラフェンフィルムが単層グラフェンからなる場合、1原子の厚さのsp結合炭素原子のシートである。この際、グラフェンフィルムの厚さは1原子の直径である。グラフェンフィルムが優れた導電性を有するので、電子が容易に収集され、電子の速度を容易に速め、電子が半導体層102に速く到達でき、電界放出源20の電子放出率を高める。
直接に形成したグラフェンフィルムを絶縁層103の表面に設置することができ、或いはグラフェン粉末を絶縁層103の表面に移動し、フィルム状の構造体を形成する。グラフェン膜の製造方法は、化学気相蒸着法(CVD)、機械剥離法、静電堆積法、炭化ケイ素(SiC)熱分解法、エピタキシャル成長法などの何れかの一種或いは多種である。グラフェン粉末の製造方法は、液相剥離法、インターカレーション剥離法、カーボンナノチューブをカッティングする方法、溶媒熱分解法、有機合成法などの何れかの一種或いは多種である。
本実施例において、電子収集層106はカーボンナノチューブフィルムであり、該カーボンナノチューブフィルムは同じ方法に沿って配列される複数のカーボンナノチューブを含む。カーボンナノチューブフィルムの厚さは5nm〜50nmである。
更に、カーボンナノチューブ層101の第一表面1011に二つのバス電極107(Bus electrode)が設置される。二つのバス電極107は間隔あけて対向して設置される。バス電極107はストリップ状の電極である。具体的に、二つのバス電極107はカーボンナノチューブ層101の両端に設置される。バス電極107の延伸する方向は、カーボンナノチューブ層101の厚さの方向における複数のカーボンナノチューブの延伸方向と垂直である。これにより、電流はカーボンナノチューブ層101の表面に均一に分布できる。本実施例において、二つのバス電極107はカーボンナノチューブ層101の両端に設置され、外部電路(図示せず)と電気的に接続され、カーボンナノチューブ層101における電流を均一に分布させる。バス電極107の材料は、金属或いは金属合金である。金属は金、プラチナ、スカンジウム、パラジウム、ハフニウムの何れかの一種である。本実施例において、バス電極107はストリップ状のプラチナ電極である。
(実施例4)
図8を参照すると、本発明の実施例4は電界放出装置300を提供する。電界放出装置300は間隔をあけて設置される複数の電界放出ユニット30を含む。電界放出ユニット30は第一電極100と、絶縁層103と、第二電極104と、を含む。絶縁層103と、第一電極100とは、第二電極104の一方の表面に順に積層される。第一電極100はカーボンナノチューブ複合構造体である。カーボンナノチューブ複合構造体はカーボンナノチューブ層101及びカーボンナノチューブ層101の表面に設置される半導体層102を含む。電界放出装置300において、複数の電界放出ユニット30における絶縁層103は相互に連続して、連続的な層状構造体を形成する。電界放出装置300は基板105の表面に設置される。
カーボンナノチューブ複合構造体は、数行及び数列に配置される。複数の第二電極104は、数行及び数列に配置される。隣接する二つの電界放出ユニット30が相互に独立されることを保証できさせすれば、隣接する二つのカーボンナノチューブ複合構造体の距離は制限されず、隣接する二つの第二電極104の距離は制限されない。本実施例において、隣接する二つのカーボンナノチューブ複合構造体の距離は200nmであり、隣接する二つの第二電極104の距離は200nmである。
複数の電界放出ユニット30は一つの連続的な絶縁層103を共用するので、一度で絶縁層103を形成でき、工業化に有利である。
(実施例5)
本発明の実施例5は電界放出装置300の製造方法を提供する。電界放出装置300の製造方法は、基板105を提供し、基板105の表面に相互に間隔をあける複数の第二電極104を設置するステップ(S21)と、複数の第二電極104の基板105と接触する表面の反対面に、連続な絶縁層103を設置するステップ(S22)と、カーボンナノチューブ層101を提供し、カーボンナノチューブ層101は対向する第一表面1011及び第二表面1013を有し、カーボンナノチューブ層101の第二表面1013に半導体層102を形成し、カーボンナノチューブ複合構造体を獲得するステップ(S23)と、カーボンナノチューブ複合構造体は、絶縁層103の第二電極104と接触する表面の反対面に設置し、半導体層102と絶縁層103とが接触するステップ(S24)と、カーボンナノチューブ複合構造体をパターン化し、複数の電子出射領域を形成し、電子出射領域は第二電極104と一一対応して設置するステップ(S25)と、含む。
電界放出装置300の製造方法は複数の電子出射源10の製造方法と基本的に同じであるが、以下の点が異なる。ステップ(S21)において、相互に間隔をあける複数の第二電極104を設置する。ステップ(S25)において、カーボンナノチューブ複合構造体をパターン化する。
ステップ(S21)において、スクリーン印刷法、マグネトロン・スパッタ法、気相堆積法、原子層エピタキシーによって、相互に間隔のあいた複数の第二電極104を形成する。本実施例において、気相堆積法によって、相互に間隔をあける複数の第二電極104を形成する。相互に間隔のあいた複数の第二電極104を形成する方法は、まず、マスクを提供し、該マスクは複数の空隙を有する。次いて、気相堆積法によって、基板105の表面に、マスクの複数の空隙と対応して、複数の導電薄膜を形成する。最後に、マスクを除去する。
マスクの材料は高分子材料であり、例えば、HSQ(Hydrogen Silsesquioxane)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)である。マスクにおける複数の空隙の大小及び位置は第二電極104の面積及び複数の電界放出ユニット30に関する。本実施例において、第二電極104はモリブデンからなる導電フィルムであり、第二電極104の数は16個であり、電界放出ユニット30の数は16個である。
ステップ(S25)において、カーボンナノチューブ複合構造体をパターン化する方法は、カーボンナノチューブ及び半導体層102の材料に関する。カーボンナノチューブ複合構造体をパターン化する方法は、プラズマ・エッチング、レーザー・エッチング、ウェットエッチングなどである。各電子出射ユニット30における電子はカーボンナノチューブ層101の第一表面1011から外に放出する。各電子出射ユニット30は電子放出領域を有し、カーボンナノチューブ複合構造体が形成される電子放出領域のパターンは第二電極104のパターンと対応する。即ち、各電子出射ユニット30はカーボンナノチューブ層10と、半導体層102と、第二電極104と、を含む。複数の電界放出ユニット30は一つの絶縁層103を共用する。カーボンナノチューブ層101が相互に間隔をあけ、半導体層102が相互に間隔をあけ、第二電極104が相互に間隔をあけるので、複数の電子出射ユニット30はそれぞれ単独に動作でき、相互に妨害しない。
(実施例6)
図9及び図10を参照すると、本発明の実施例6は電界放出装置400を提供する。電界放出装置400は間隔あけて設置される複数の電界放出ユニット40と、複数の行引出し電極401と、複数の列引出し電極402と、を含む。電界放出ユニット40は第一電極100と、絶縁層103と、第二電極104と、を含む。絶縁層103と、第一電極100とは第二電極104の一方の表面に順に積層される。絶縁層103は第一電極100と第二電極104との間に設置される。第一電極100は電界放出ユニット40の電子放出端である。第一電極100はカーボンナノチューブ複合構造体である。カーボンナノチューブ複合構造体はカーボンナノチューブ層101及びカーボンナノチューブ層101の表面に設置される半導体層102を含む。半導体層102はカーボンナノチューブ層101と絶縁層103との間に設置される。電界放出装置400において、電界放出ユニット40における絶縁層103は相互に連続して、連続的な層状構造体を形成する。
電界放出装置400は基板105の表面に設置される。複数の行引出し電極401は絶縁層103の表面に設置され、複数の列引出し電極402は基板105の表面に設置される。電界放出ユニット40は行列形式で、数行数列に配置される。隣接する電界放出ユニット40の第一電極101は相互に間隔をあけて設置され、隣接する電界放出ユニット40の第二電極104は相互に間隔をあけて設置され、隣接する電界放出ユニット40の半導体層は相互に間隔をあけて設置される。
本実施例の電界放出装置400の構造は実施例4の電界放出装置300の構造と基本的に同じであるが、以下の点が異なる。電界放出装置400は複数の行引出し電極401及び複数の列引出し電極402を含む。複数の行引出し電極401は相互に間隔をあけて設置され、複数の列引出し電極402は相互に間隔をあけて設置される。複数の行引出し電極401は複数の列引出し電極402と交差して設置され、且つ絶縁層103によって相互に絶縁される。隣接する二つの行引出し電極401と隣接する二つの列引出し電極402とは、ネットユニットを形成する。該ネットユニットの中に、電界放出ユニット40は設置される。ネットユニットは電界放出ユニット40と一対一に対応して設置される。各ネットユニットにおいて、電界放出ユニット40は行引出し電極401及び列引出し電極402とそれぞれ電気的に接続され、電界放出ユニット40に電子を放出するのに必要な電圧を提供する。具体的には、引き込み線(electrode lead)403によって、複数の行引出し電極401はカーボンナノチューブ層101と電気的に接続され、複数の列引出し電極402は第二電極104と電気的に接続される。列引出し電極402は引き込み線403と電気的に接続される。複数の電界放出ユニット40は行列形式で、複行及び数列に配置される。同じ行に存在する複数の電界放出ユニット40において、各電界放出ユニット40のカーボンナノチューブ層101は同一の行引出し電極401と電気的に接続される。同じ列に存在する複数の電界放出ユニット40において、各電界放出ユニット40の第二電極402は同一の列引出し電極402と電気的に接続される。
本実施例において、各ネットユニットの中に一つの電界放出ユニット40が設置される。複数の行引出し電極401は相互に平行して間隔をあけて設置され、且つ隣接する二つの行引出し電極401の距離は同じである。複数の列引出し電極402は相互に平行して間隔をあけて設置され、且つ隣接する二つの列引出し電極402の距離は同じである。行引出し電極401は列引出し電極402と垂直である。
(実施例7)
図11を参照すると、本本発明の実施例7は電界放出表示装置500を提供する。電界放出表示装置500は基板105と、複数の電界放出ユニット40と、陽極構造体510と、を含む。複数の電界放出ユニット40は基板105の表面に設置され、且つ陽極構造体510と対向して間隔をあけて設置される。
陽極構造体510はガラス基板512と、陽極514と、蛍光体層516と、と含む。陽極514はガラス基板512の表面に設置され、蛍光体層516は陽極514のガラス基板512と接触する表面の反対面を被覆する。電界放出ユニット40は蛍光体層516と対向して間隔をあけて設置される。陽極構造体510は、絶縁支持体118によって、基板105と密封する。陽極514の材料はITO薄膜である。
電界放出表示装置500が作動される際、カーボンナノチューブ層101、第二電極104及び陽極514にそれぞれ異なる電圧を入力する。一般的に、第二電極104が接地され、第二電極104の電圧は零ボルトであり、カーボンナノチューブ層101の電圧は数十ボルトであり、陽極514の電圧は数百ボルトである。電界放出ユニット40のカーボンナノチューブ層101の表面から放出される電子は電場の作用によって、陽極514に向かって運動し、陽極構造体510に到達し、蛍光体層516を衝突し、蛍光を発生し、電界放出表示装置500の表示機能を実現する。図12を参照すると、電界放出表示装置500が放出する電子は均一であり、且つ光出射強度は優れる。
(実施例8)
図12及び図13を参照すると、本発明の実施例8は電界放出装置600を提供する。電界放出装置600は交差されて設置される複数のストリップ状の第三電極1000及び複数のストリップ状の第四電極1040を含む。具体的には、複数のストリップ状の第三電極1000は相互に間隔をあけて設置され、且つ第一方向(X方向)に沿って延伸する。複数のストリップ状の第四電極1040は相互に間隔をあけて設置され、且つ第二方向(Y方向)に沿って延伸する。複数ストリップ状の第三電極1000と複数のストリップ状の第四電極1040とは交差して設置され、一部が重なる。複数のストリップ状の第三電極1000が複数のストリップ状の第四電極1040と交差して重なる部分の間に、順に積層される絶縁体層103及び半導体層102が設置される。X方向とY方向は角αを成し、角度αは0°〜90°(0°を含まず)である。第三電極1000はカーボンナノチューブ複合構造体である。カーボンナノチューブ複合構造体はカーボンナノチューブ層101及びカーボンナノチューブ層101の表面に設置される半導体層102を含む。半導体層102は第三電極1000と絶縁層103の間に設置される。電界放出装置600は基板105の表面に設置される。
本実施例の電界放出装置600の構造は実施例6の電界放出装置400の構造と基本的に同じであるが、以下の点が異なる。電界放出装置600は、第一方向(X方向)に沿って延伸する複数のストリップ状の第三電極1000、及び第二方向(Y方向)に沿って延伸する複数のストリップ状の第四電極1040を含む。X方向とY方向は角αを成し、角度αは0°〜90°(0°を含まず)であるので、複数のストリップ状の第三電極1000及び複数のストリップ状の第四電極1040は相互に交差し、一部が重なる。ここで、複数のストリップ状の第三電極1000が複数のストリップ状の第四電極1040と交差して重なる領域を電子放出領域1012と定義する。
ストリップ状の第三電極1000とストリップ状の第四電極1040との間に十分の電位差を有する際、ストリップ状の第三電極1000がストリップ状の第四電極1040と交差して重なる部分は電子を放出できる。即ち、複数のストリップ状の第三電極1000が複数のストリップ状の第四電極1040と交差して重なって形成する複数の電子放出領域1012を、複数の電界放出ユニット60として見る。各電界放出ユニット60はストリップ状の第三電極1000の一部と、半導体層102と、絶縁層103と、ストリップ状の第四電極1040の一部と、を含む。絶縁層103、半導体層102、ストリップ状の第三電極1000はストリップ状の第四電極1040の一方の表面に順に積層される。X方向に複数の電界放出ユニット60は同一のストリップ状の第三電極1000を共用し、Y方向に複数の電界放出ユニット60は同一のストリップ状の第四電極1040を共用する。各電界放出ユニット60は独立に電子を放出できる。電界放出装置600は複数の電界放出ユニット60の集合体である。
電界放出装置600において、電界放出ユニット60における絶縁層103は相互に連続して、連続的な層状構造体を形成する。即ち、複数の電界放出ユニット60は一つの絶縁層103を共用する。更に、絶縁層103がパターン化されることによって、絶縁層103は分割される。複数の電界放出ユニット60の一部は絶縁層103の一部を共用することができる。例えば、同一ストリップ状の第三電極1000と対応する複数の電界放出ユニット60は該ストリップ状の第三電極1000と対応するストリップ状の絶縁層103を共用し、或いは、同一ストリップ状の第四電極1040と対応する複数の電界放出ユニット60は該ストリップ状の第四電極1040と対応するストリップ状の絶縁層103を共用し、或いは、複数の電界放出ユニット60と対応する複数の絶縁層103はそれぞれ間隔をあけて設置される。本実施例において、複数の電界放出ユニット60は一つの絶縁層103を共用する。これにより、絶縁層103を一度で形成でき、電界放出装置600の生産率を高めることができ、産業化に有利である。
電界放出装置600が作動される際、カーボンナノチューブ層101、ストリップ状の第四電極1040及び陽極514にそれぞれ異なる電圧を入力する。一般的に、ストリップ状の第四電極1040が接地され、ストリップ状の第四電極1040の電圧は零ボルトであり、カーボンナノチューブ層101の電圧は数十ボルト〜数百ボルトである。ストリップ状の第三電極1000が第四電極1040と重なって設置されるので、カーボンナノチューブ層101とストリップ状の第四電極1040との間に電場が形成され、電場の作用によって、電子は半導体層102を通り抜けて、カーボンナノチューブ層101の表面から放出される。
(実施例9)
本発明の実施例9は電界放出装置600の製造方法を提供する。電界放出装置600の製造方法は、基板105を提供し、X方向に沿って、基板105の表面に相互に間隔のあいた複数のストリップ状の第四電極1040を設置するステップ(S31)と、複数のストリップ状の第四電極1040の基板105と接触する表面の反対面に、連続的な絶縁層103を設置するステップ(S32)と、カーボンナノチューブ層101を提供し、カーボンナノチューブ層101は第一表面1011及び第一表面1101と対向する第二表面1013を有し、カーボンナノチューブ層101の第二表面1013に半導体層102を形成し、カーボンナノチューブ複合構造体を獲得するステップ(S33)と、カーボンナノチューブ複合構造体は、絶縁層103のストリップ状の第四電極1040と接触する表面の反対面に設置し、半導体層102と絶縁層103とが接触するステップ(S34)と、カーボンナノチューブ複合構造体をパターン化し、Y方向に沿って、相互に間隔をあける複数のストリップ状の第三電極1000を形成し、Y方向はX方向と垂直するステップ(S25)と、含む。
本実施例の電界放出装置600の製造方法は電界放出装置300の製造方法と基本的に同じであるが、以下の点が異なる。ステップ(S31)において、X方向に沿って、基板105の表面に相互に間隔のあいた複数のストリップ状の第四電極1040を設置する。ステップ(S35)において、Y方向に沿って、相互に間隔をあける複数のストリップ状の第三電極1000を形成する。
ステップ(S35)において、本実施例のカーボンナノチューブ複合構造体をパターン化する方法は実施例5のカーボンナノチューブ複合構造体をパターン化する方法と基本的に同じである。以下の点が異なる。マスクは複数のストリップ状の間隙を有する。該複数のストリップ状の間隙の形状は第三電極1000の形状と同じである。
更に、本実施例は絶縁層103をパターン化するステップを有してもいい。このステップによって、絶縁層103の形状をストリップ状の第三電極1000の形状と対応させる。絶縁層103をパターン化する方法はプラズマ・エッチング、レーザー・エッチング、ウェットエッチングなどの何れかの一種である。
(実施例10)
図15を参照すると、本発明の実施例10は電界放出表示装置700を提供する。電界放出表示装置700は基板105と、電界放出装置600と、陽極構造体510と、を含む。電界放出装置600は基板105の表面に設置され、陽極構造体510と対向して間隔をあけて設置される。
本実施例の電界放出表示装置700の構造は電界放出表示装置500の構造と基本的に同じであるが、以下の点が異なる。第三電極1000及び第四電極1040はストリップ状を呈する。X方向に沿って、基板105の表面に相互に間隔のあいた複数の第四電極1040を設置する。各第四電極1040は複数の第二電極104が接続されて形成される。Y方向に沿って、相互に間隔のあいた複数の第三電極1000を形成する。各第三電極1000は複数のカーボンナノチューブ複合構造体が接続されて形成される。
電界放出表示装置700が作動される際、カーボンナノチューブ層101、第四電極1040及び陽極514にそれぞれ異なる電圧を入力する。一般的に、第四電極1040が接地され、第四電極1040の電圧は零ボルトであり、カーボンナノチューブ層101の電圧は数十ボルトであり、陽極514の電圧は数百ボルトである。電界放出ユニット60のカーボンナノチューブ層101の表面から放出される電子は電場の作用によって、陽極514に向かって運動し、陽極構造体510に到達し、蛍光体層516を衝突し、蛍光を発生し、電界放出表示装置500の表示機能を実現する。
10、20 電界放出源
100 第一電極
1000 ストリップ状の第三電極
101 カーボンナノチューブ層
1011 第一表面
1013 第二表面
102 半導体層
103 絶縁層
104 第二電極
1040 ストリップ状の第四電極
105 基板
106 電子収集層
107 バス電極
300、400、600 電界放出装置
30、40、60 電界放出源
401 行引出し電極
402 列引出し電極
403 引き込み線
500、700 電界放出表示装置
510 陽極構造体
512 ガラス基板
514 陽極
516 陽極構造体
518 絶縁支持体

Claims (2)

  1. 第一電極と、絶縁層と、第二電極と、を含む電界放出源であって、
    前記絶縁層及び前記第一電極は前記第二電極の一方の表面に順に積層され、前記絶縁層は前記第一電極と前記第二電極との間に設置され、
    前記第一電極は前記電界放出源の電子放出端であり、
    前記第一電極はカーボンナノチューブ複合構造体であり、
    前記カーボンナノチューブ複合構造体はカーボンナノチューブ層及び半導体層を含み、
    前記カーボンナノチューブ層及び前記半導体層は積層され、前記半導体層は前記カーボンナノチューブ層と前記絶縁層との間に設置され、
    前記カーボンナノチューブ層は複数のカーボンナノチューブからなり、
    前記半導体層は前記カーボンナノチューブ層における前記複数のカーボンナノチューブの一部の表面を被覆することを特徴とする電界放出源。
  2. 基板を提供し、前記基板の表面に電極を設置する第一ステップと、
    前記電極の前記基板と接触する表面の反対面に、絶縁層を設置する第二ステップと、
    第一表面及び第一表面と対向する第二表面を有するカーボンナノチューブ層を提供し、堆積方法によって、前記カーボンナノチューブ層の前記第二表面に半導体層を形成し、カーボンナノチューブ複合構造体を獲得する第三ステップと、
    前記カーボンナノチューブ複合構造体を、前記絶縁層の前記電極と接触する表面の反対面に設置し、前記半導体層と前記絶縁層とを接触させる第四ステップと、
    を含むことを特徴とする電界放出源の製造方法。
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