JP2015136989A - 車載センサ、車載センサシステム及び車載センサシステムにおける車載センサの識別子設定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】n個の設定用外部端子を有する車載センサ1は、通信バスへの接続数が2≦m≦2n-1の関係を満たすm個であり、n個の設定用外部端子の接続状態を判別する接続判別部と、上記接続状態がとり得る2n通りの組合せをnビットで表した2n個の符号のうち予め定めたm個の有効符号及び上記有効符号に対応するm個の有効識別子を記憶する識別子記憶部と、上記接続状態に対応する判別符号がm個の有効符号のいずれかと一致した場合に、一致した有効符号に対応して記憶されている有効識別子を固有識別子として設定する識別子設定部とを備え、識別子記憶部は、nビットの2n個の符号を、隣同士では1ビットのみ異なる順序に並べた符号テーブル上において、一つとびに位置する2n-1個の符号の中から選択したm個の符号を上記有効符号として割り当てて記憶してなる。
【選択図】図1
Description
なお、このような通信バスの規格には、CAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)などがある。
そして、この外部端子の電圧などの設定パターンの違いによって、各々の車載センサについて別々の識別子を設定(割り当て)可能とすることが考えられる。しかしながら、このような外部端子等を用いて識別子の設定を行う場合には、例えば、車載センサの外部端子に接続端子を介して接続するケーブルの断線や接地電位への短絡、この接続端子と車載センサの外部端子との接触不良、または、車載センサ内部の回路上の断線などによって、外部端子に連なり識別子設定に用いる部位に故障を生じる場合がある。すると、正しい識別子を適切に設定することができなくなる。そこで、外部端子を用いて各車載センサに識別子を割り当てる場合には、外部端子に連なり識別子設定に用いる部位に生じた故障を検知できることが好ましい。
また、接続判別部は、n個の設定用外部端子のそれぞれについての接続状態を判別する。
一方、識別子記憶部は、n個の設定用外部端子の接続状態がとり得る2n通りの組合せを、nビットの2n個の符号で表したときに、この2n個の符号のうち接続数mに対応して予め定めたm個の有効符号、及びこのm個の有効符号のそれぞれに対応して予め定めたm個の有効識別子を記憶している。
m個の有効符号がこのように割り当てられていると、所定の接続状態にされたn個の設定用外部端子について、1ビット故障が生じた場合には、接続判別部で判別された接続状態の組合せに対応するnビットの符号は、必ずm個の有効符号以外の符号となる。このため、この場合には、固有識別子が設定されず、設定用外部端子の接続状態に1ビット故障が生じていることを、適切に認識することができる。
この車載センサの識別子記憶部は、前述のセンサと同様の符号テーブル上において、一つとびに位置する奇数番目または偶数番目の2n-1個の符号を、有効符号として割り当てて記憶する。これに加えて、符号テーブル上の残りの2n-1個の符号の中から選択した(m−2n-1)個の符号も、有効符号として割り当てて、合計m(=2n-1+m−2n-1)個の有効符号を記憶する。これにより、n個の設定用外部端子の接続状態がとり得る2n通りの組合せのうち、半分よりも多くの組合せを使用して、設定用外部端子の端子数に対する車載センサの通信バスへの接続数を多く確保している。
但し、この車載センサでは、符号テーブル上の2n個の符号のうち、m個の有効符号以外の(2n−m)個の符号(以下、無効符号ともいう)が、それぞれ符号テーブル上で奇数番目または偶数番目の位置に配置されている。従って、無効符号同士は、符号テーブル上で、互いに隣り合わない配置とされている。このように、無効符号を配置することで、1ビット故障が生じた場合に、判別符号が無効符号に一致する場合の数が最大となり、設定用外部端子の接続状態についての故障検知の可能性が高められている。
これにより、設定用外部端子の接続状態に1ビット故障が生じていても、訂正された固有識別子を用いて、通信バスでの通信が可能となる。
これにより、各車載センサの固有識別子を互いに異ならせて設定でき、かつ、各車載センサの設定用外部端子の接続状態についての1ビット故障を確実に検知し、故障検知の可能性を高めることができる。
以下、本発明の第1の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、車両VEに搭載された、本実施形態1に係る車載センサ1の概略構成を示す図である。また、図2は、複数の車載センサ1を、車両VEに構築された通信バスを介してECUに接続した車載センサシステム2の概略図である。この車載センサシステム2では、通信バスとして、CANバスを用いている。なお、車載センサ1は、具体的には、特許文献1に開示された水素センサに、本発明を適用したものである。但し、本実施形態1では、車載センサ1のセンサ部分についての説明は省略し、通信バスであるCANバスとの接続及びECUとの通信に関わる部分についてのみ説明する。
また、本実施形態1では、車載センサシステム2におけるCANバス(通信バス)へ接続される車載センサ1の接続数は、2≦m≦2n-1の関係を満たすm=4個とされており、車両VE内の4つのセンサ接続箇所C1〜C4に、車載センサ1が接続している。
CANバスは、通信データが流れる2本の通信線CANH,CANLを有し通信線CANHとCANLとの間の電位差で信号を伝送する差動式のシリアル通信のバスである。また、電源ラインは、車両VEのバッテリBT(12V仕様)の+端子から供給される電源電位VBに接続されるVSUP線、及び、バッテリBTの−端子に繋がる接地電位GNDに接続されるCOM線を有する。
センサ接続箇所C1〜C4に対応する接続路100〜400は、それぞれ、センサ接続コネクタ110,210,310,410のほか、このセンサ接続コネクタ110〜410に嵌合するバス接続コネクタ40の端子T1,T2を電源ラインのVSUP線,COM線に接続する線路121,122からなる一組の電源線路120、及び、バス接続コネクタ40の端子T3,T4をCANバスの通信線CANH,CANLに接続する線路131,132からなる一組の通信接続路130を有する。
さらに、接続路100〜400は、それぞれ、車載センサ1の外部でバス接続コネクタ40の3つ(n=3個)の端子T5,T6,T7についての接続状態を定める一組の設定路140(線路141,142,143),240,340,440を有する。
バス接続コネクタ40の端子T1は、前述したように、接続路100〜400のうち電源線路120の線路121を通じて、電源ラインのVSUP線に接続されている。即ち、端子T1は、電源電位VBに接続される電源端子である。また、端子T2は、前述したように、接続路100〜400のうち電源線路120の線路122を通じて、電源ラインのCOM線に接続されている。即ち、端子T2は、接地電位GNDに接続される接地端子である。
また、端子T1に供給される電源電位VBは、この電源電位VBに重畳したサージ電圧を吸収するバリスタ等で構成されたサージ保護回路20に接続されており、このサージ保護回路20の出力電位VB1から、車載センサ1の内部で使用する安定化した制御用電源電圧Vcc1(=+5V),Vcc2(=+3.3V)が安定化電源回路30により生成されている。なお、マイクロプロセッサ10のVcc端子は、制御用電源電圧Vcc2(=+3.3V)に接続されており、マイクロプロセッサ10は、この制御用電源電圧Vcc2で駆動されている。また、CANトランシーバ50は、Vcc端子に接続される制御用電源電圧Vcc1(=+5V)と、Vio端子に接続される制御用電源電圧Vcc2(=+3.3V)の2つの電源で駆動されている。
これにより、端子T5,T6,T7が開放状態(第1接続状態)の場合には、入力ポートI1,I2,I3の入力レベルは、制御用電源電圧Vcc2(=+3.3V)に等しく、マイクロプロセッサ10は、これをハイレベルと認識する。一方、端子T5,T6,T7が接地電位GNDに接続された場合(第2接続状態)には、入力ポートI1,I2,I3の入力レベルは、接地電位GNDに対してダイオードD1,D2,D3の順方向電圧分だけ高い約0.7Vであり、マイクロプロセッサ10は、これをローレベルと認識する。
[000],[001],[011],[010],[110],[111],[101],[100]
そして、車載センサ1の接続判別部で判別した3つの端子T5,T6,T7の接続状態の組合せを、これに対応する3ビットの判別符号で表したとき、この判別符号が、[001],[010],[111],[100]の4個の有効符号のいずれかと一致した場合に、この一致した有効符号に対応して記憶されている有効識別子IDEを、CANバス(通信バス)での通信で用いる車載センサ1の固有識別子IDKとして設定する(識別子設定部)。
具体的には、センサ接続箇所C1に対応する接続路100の設定路140は、前述したように、端子T5,T6が接地電位GNDに接続され、端子T7が開放状態とされる組合せとなるように定めてある。したがって、センサ接続箇所C1に接続された車載センサ1の端子T5,T6,T7の接続状態は、マイクロプロセッサ10の入力ポートI1,I2,I3を通じて、それぞれ、ローレベル,ローレベル,ハイレベルと判別され、これに対応する判別符号は、4個の有効符号のうちの[001]となる。これにより、センサ接続箇所C1に接続された車載センサ1には、有効符号の[001]に対応する有効識別子IDEである0x410が、固有識別子IDKとして割り当てられる。
また、この車載センサ1では、4個の有効符号を、上述のように合理的に割り当てることによって、設定用外部端子である端子T5,T6,T7の接続状態についての故障検知の可能性を高めたセンサとなっている。即ち、端子T5,T6,T7の接続状態を定める設定路140〜440の断線や接地電位GNDへの短絡など、3つの端子T5,T6,T7の接続状態に関し、このうちの1箇所のみの故障である1ビット故障が生じた場合には、判別符号は必ず、4個の有効符号以外の符号(具体的には[000],[011],[110],[101])のいずれかとなる。このため、この車載センサ1では、1ビット故障が生じた場合には、確実に検知が可能となっている。なお、端子T5,T6,T7の接続状態について、同時に2箇所以上の故障が生じる確率は、1ビット故障が生じる確率に比して低いため、この車載センサ1では、高い確率で故障検知が可能となっている。
そして、未使用の有効識別子IDEが1つ特定できた場合には、さらに、この未使用の有効識別子IDEに対応する有効符号と、取得した判別符号とが3ビットのうちの1ビットのみ異なっているか否かを判断する。そして、異なっているのが1ビットのみである場合は、1ビット故障が生じたこと及び特定した未使用の有効識別子IDEが、固有識別子IDKとして設定すべき値であることが確定されるので、この特定した未使用の有効識別子IDEを、訂正した固有識別子IDKとして設定する。
マイクロプロセッサ10の電源が投入されると、初期設定の後に、まず、ステップS1で、マイクロプロセッサ10の3つの入力ポートI1,I2,I3の入力レベルを読み取る。
そして、続くステップS3では、ステップS2で確定した端子T5,T6,T7の接続状態の組合せに対応する3ビットの判別符号を取得する。
判別符号に一致する有効符号があれば、ステップS4でYesとなって、ステップS9に進む。一方、判別符号に一致する有効符号がない場合には、ステップS4でNoとなって、ステップS5に進む。
かくして、車載センサ1の端子T5,T6,T7の接続状態に1ビット故障が生じていても、訂正された固有識別子IDKを用いて、CANバス(通信バス)での通信が可能となる。
これにより、すべての車載センサ1について、固有識別子IDKを互いに異ならせて設定でき、かつ、設定用外部端子である端子T5,T6,T7の接続状態についての故障検知の可能性を高めてある。
次に、本発明の第2の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図4は、車両VEに搭載された、本実施形態2に係る車載センサ1Aの概略構成を示す図である。また、図5は、複数の車載センサ1Aを、車両VEに構築された通信バスであるCANバスを介してECUに接続した車載センサシステム2Aの概略図である。
また、本実施形態2では、車載センサシステム2AにおけるCANバス(通信バス)へ接続される車載センサ1Aの接続数は、2n-1<m≦(2n−2)の関係を満たすm=6個とされており、車両VE内の6つのセンサ接続箇所C1〜C6に、車載センサ1Aが接続している。
センサ接続箇所C1〜C6に対応する接続路100〜600は、それぞれ、センサ接続コネクタ110〜610のほか、このセンサ接続コネクタ110〜610に嵌合するバス接続コネクタ40の端子T1,T2を電源ラインのVSUP線,COM線に接続する一組の電源線路120(線路121,122)、及び、バス接続コネクタ40の端子T3,T4をCANバスの通信線CANH,CANLに接続する一組の通信接続路130(線路131,132)を有する。
さらに、接続路100〜600は、それぞれ、車載センサ1Aの外部でバス接続コネクタ40の3つ(n=3個)の端子T5,T6,T7についての接続状態を定める一組の設定路140(線路141,142,143),240,340,440,540,640を有する。
バス接続コネクタ40の設定用外部端子である3つ(n=3個)の端子T5,T6,T7はそれぞれ、接続路100〜600の設定路140〜640により、車載センサ1Aの外部で、いずれの電位にも接続されない開放状態(第1接続状態)と接地電位GNDに接続した接地状態(第2接続状態)の2つの接続状態のうち、いずれかの接続状態にされる。なお、前述したように、図4では、接続路100の設定路140(実線で示す線路141及び線路142、並びに、破線で示す存在しない線路143)により、端子T5,T6が接地電位GNDに接続した接地状態(第2接続状態)とされており、端子T6が開放状態(第1接続状態)とされている。
[000],[001],[011],[010],[110],[111],[101],[100]
そして、車載センサ1Aの接続判別部で判別した3つの端子T5,T6,T7の接続状態の組合せを、これに対応する3ビットの判別符号で表したとき、この判別符号が、[001],[011],[010],[111],[101],[100]の6個の有効符号のいずれかと一致した場合に、この一致した有効符号に対応して記憶されている有効識別子IDEを、CANバス(通信バス)での通信で用いる車載センサ1Aの固有識別子IDKとして設定する(識別子設定部)。
具体的には、センサ接続箇所C1に対応する接続路100の設定路140は、前述したように、端子T5,T6が接地電位GNDに接続され、端子T7が開放状態とされる組合せとなるように定めてある。したがって、センサ接続箇所C1に接続された車載センサ1Aの端子T5,T6,T7の接続状態は、マイクロプロセッサ10Aの入力ポートI1,I2,I3を通じて、それぞれ、ローレベル,ローレベル,ハイレベルと判別され、これに対応する判別符号は、6個の有効符号のうちの[001]となる。これにより、センサ接続箇所C1に接続された車載センサ1Aには、有効符号の[001]に対応する有効識別子IDEである0x410が、固有識別子IDKとして割り当てられる。
また、この車載センサ1Aでは、6個の有効符号を、上述のように割り当てることによって、設定用外部端子の端子数(n=3個)に対する車載センサ1AのCANバスへの接続数(m=6個)を多くする一方、設定用外部端子である端子T5,T6,T7の接続状態についての故障検知の可能性を高めたセンサとしている。
そして、未使用の有効識別子IDEが1つ特定できた場合には、さらに、この未使用の有効識別子IDEに対応する有効符号と、取得した判別符号とが3ビットのうちの1ビットのみ異なっているか否かを判断する。そして、異なっているのが1ビットのみである場合は、1ビット故障が生じたこと及び特定した未使用の有効識別子IDEが、固有識別子IDKとして設定すべき値であることが確定されるので、この特定した未使用の有効識別子IDEを、訂正した固有識別子IDKとして設定する。
したがって、本実施形態2では、実施形態1と同様に、図3において、ステップS1〜S2を実行しているマイクロプロセッサ10Aが、接続判別部に相当する。また、ステップS5を実行しているマイクロプロセッサ10Aが、他識別子取得手段に相当し、ステップS6〜S8を実行しているマイクロプロセッサ10Aが、識別子訂正設定部に相当する。また、これらを含むステップS3〜S9を実行しているマイクロプロセッサ10Aが、識別子設定部に相当する。また、マイクロプロセッサ10Aのメモリ11Aが識別子記憶部に相当する。
かくして、車載センサ1Aの端子T5,T6,T7の接続状態に1ビット故障が生じていても、訂正された固有識別子IDKを用いて、CANバス(通信バス)での通信が可能となる。
これにより、すべての車載センサ1Aについて、固有識別子IDKを互いに異ならせて設定でき、かつ、設定用外部端子である端子T5,T6,T7の接続状態についての故障検知の可能性を高めてある。
例えば、実施形態1,2では、車載センサ1,1Aは、いずれも設定用外部端子として3つ(n=3個)の端子T5,T6,T7を有していた。そして、実施形態1では、CANバスへ接続される車載センサ1の接続数は、m=4個とし、実施形態2では、車載センサ1Aの接続数は、m=6個としていた。
1,1A 車載センサ
2,2A 車載センサシステム
10,10A マイクロプロセッサ(接続判別部,識別子設定部,識別子訂正設定部,他識別子取得手段)
I1,I2,I3 入力ポート
11,11A メモリ(識別子記憶部)
40 バス接続コネクタ
T1 端子(電源端子)
T2 端子(接地端子)
T3,T4 端子(通信外部端子)
T5,T6,T7 端子(設定用外部端子)
CAN CANバス(通信バス)
CANH,CANL 通信線
100,200,300,400,410,610 接続路
110,210,310,410,510,610 センサ接続コネクタ
130 通信接続路
140,240,340,440,540,640 設定路
S1〜S2 接続判別ステップ
S3〜S9 識別子設定ステップ
S6〜S8 識別子訂正設定ステップ
S5 他識別子取得ステップ
Claims (7)
- 車両に複数搭載され、上記車両に構築された通信バスにそれぞれが接続され、固有識別子で識別される車載センサであって、
上記通信バスの通信線に接続される1又は複数の通信外部端子、
それぞれが、当該車載センサの外部で第1接続状態及びこれとは異なる第2接続状態のうちいずれかの接続状態にされるn個(nは2以上の自然数)の設定用外部端子とを有し、
上記通信バスへ接続される当該車載センサの接続数が、2≦m≦2n-1の関係を満たすm個(mは自然数)であり、
n個の上記設定用外部端子のそれぞれについて、上記接続状態が上記第1接続状態及び上記第2接続状態のいずれであるかを判別する接続判別部と、
n個の上記設定用外部端子の上記接続状態がとり得る2n通りの組合せを、nビットの2n個の符号で表したときに、この2n個の符号のうち上記接続数mに対応して予め定めたm個の有効符号、及び上記m個の有効符号のそれぞれに対応して予め定めたm個の有効識別子を記憶する識別子記憶部と、
上記接続判別部で判別したn個の上記設定用外部端子の上記接続状態の組合せを、これに対応するnビットの判別符号で表したとき、上記判別符号が上記識別子記憶部に記憶した上記m個の有効符号のいずれかと一致した場合に、この一致した有効符号に対応して上記識別子記憶部に記憶されている上記有効識別子を、当該車載センサの上記固有識別子として設定する識別子設定部と、を備え、
上記識別子記憶部は、
上記nビットの2n個の符号を隣同士では1ビットのみ異なる順序に並べた符号テーブル上において、一つとびに位置する2n-1個の符号の中から選択したm個の符号を、上記有効符号として割り当てて記憶してなる
車載センサ。 - 車両に複数搭載され、上記車両に構築された通信バスにそれぞれが接続され、固有識別子で識別される車載センサであって、
上記通信バスの通信線に接続される1又は複数の通信外部端子、
それぞれが、当該車載センサの外部で第1接続状態及びこれとは異なる第2接続状態のうちいずれかの接続状態にされるn個(nは3以上の自然数)の設定用外部端子とを有し、
上記通信バスへ接続される当該車載センサの接続数が、2n-1<m≦(2n−2)の関係を満たすm個(mは自然数)であり、
n個の上記設定用外部端子のそれぞれについて、上記接続状態が上記第1接続状態及び上記第2接続状態のいずれであるかを判別する接続判別部と、
n個の上記設定用外部端子の上記接続状態がとり得る2n通りの組合せを、nビットの2n個の符号で表したときに、この2n個の符号のうち上記接続数mに対応して予め定めたm個の有効符号、及び上記m個の有効符号のそれぞれに対応して予め定めたm個の有効識別子を記憶する識別子記憶部と、
上記接続判別部で判別したn個の上記設定用外部端子の上記接続状態の組合せを、これに対応するnビットの判別符号で表したとき、上記判別符号が上記識別子記憶部に記憶した上記m個の有効符号のいずれかと一致した場合に、この一致した有効符号に対応して上記識別子記憶部に記憶されている上記有効識別子を、当該車載センサの上記固有識別子として設定する識別子設定部と、を備え、
上記識別子記憶部は、
上記nビットの2n個の符号を隣同士では1ビットのみ異なる順序に並べた符号テーブル上において、一つとびに位置する2n-1個の符号と、上記符号テーブル上の残りの2n-1個の符号の中から選択した(m−2n-1)個の符号とを、上記有効符号として割り当てて記憶してなる
車載センサ。 - 請求項1または請求項2に記載の車載センサであって、
前記通信バスから、これに接続された当該車載センサを除く(m−1)個の他の車載センサが用いている固有識別子を取得する他識別子取得手段を備え、
前記識別子設定部は、
前記接続判別部で判別された前記接続状態の組合せに対応する前記判別符号が、前記識別子記憶部に記憶している前記m個の有効符号のいずれとも一致しなかった場合において、上記識別子記憶部に記憶されている前記m個の有効識別子のうち、上記(m−1)個の他の車載センサが用いている使用済み固有識別子のいずれとも相違して未使用となっている有効識別子が1つ特定でき、かつ、この未使用の有効識別子に対応する上記有効符号と上記判別符号とが1ビットのみ異なっているときは、上記未使用の有効識別子を、訂正した当該車載センサの固有識別子として設定する識別子訂正設定部を有する
車載センサ。 - 前記車両に構築された前記通信バスと、上記車両に搭載され、上記通信バスに接続した請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の前記m個の車載センサとを有する車載センサシステムであって、
上記m個の上記車載センサは、
前記通信外部端子、及び、前記設定用外部端子を含み、上記通信バスへの接続に用いるバス接続コネクタを有し、
前記識別子記憶部に、共通の前記m個の有効符号及び前記m個の有効識別子を記憶してなり、
上記m個の上記車載センサの上記バス接続コネクタにそれぞれ嵌合するセンサ接続コネクタを含み、各車載センサを上記通信バスへ接続するm組の接続路を備え、
m組の上記接続路は、それぞれ、
前記通信外部端子を上記通信バスの前記通信線に接続する一組の通信接続路、及び、
n個の前記設定用外部端子についての前記接続状態を定める一組の設定路を有し、
m組の上記設定路は、各々の定める上記設定用外部端子の上記接続状態の組合せが互いに異なり、上記接続状態の組合せに対応する前記判別符号が、それぞれ前記m個の有効符号のいずれかに重複することなく一致するように、上記接続状態を定めてある
車載センサシステム。 - 車両に構築された通信バスと、上記車両に搭載され、上記通信バスに接続し、固有識別子で識別される複数の車載センサとを有する車載センサシステムにおいて、複数の上記車載センサのそれぞれに上記固有識別子を設定する識別子設定方法であって、
上記車載センサは、
上記通信バスの通信線に接続される1又は複数の通信外部端子、及び、それぞれが、当該車載センサの外部で第1接続状態及びこれとは異なる第2接続状態のうちいずれかの接続状態にされるn個(nは2以上の自然数)の設定用外部端子を含み、上記通信バスへの接続に用いるバス接続コネクタを有し、
上記通信バスへ接続される当該車載センサの接続数が、2≦m≦2n-1の関係を満たすm個(mは自然数)であり、
上記車載センサシステムは、
上記m個の上記車載センサの上記バス接続コネクタにそれぞれ嵌合するセンサ接続コネクタを含み、各車載センサを上記通信バスへ接続するm組の接続路を備え、
m組の上記接続路は、それぞれ、
上記通信外部端子を上記通信バスの上記通信線に接続する一組の通信接続路、及び、
n個の上記設定用外部端子についての上記接続状態を定める一組の設定路を有し、
m個の上記車載センサのそれぞれが、
n個の上記設定用外部端子の上記接続状態がとり得る2n通りの組合せを、nビットの2n個の符号で表したときに、この2n個の符号のうち上記接続数mに対応して予め定めたm個の有効符号、及び上記m個の有効符号のそれぞれに対応して予め定めたm個の有効識別子を記憶する識別子記憶部を備え、
上記識別子記憶部は、上記nビットの2n個の符号を隣同士では1ビットのみ異なる順序に並べた符号テーブル上において、一つとびに位置する2n-1個の符号の中から選択したm個の符号を、上記有効符号として割り当てて記憶してなり、
m組の上記設定路は、各々の定める上記設定用外部端子の上記接続状態の組合せが互いに異なり、上記接続状態の組合せを、これに対応するnビットの判別符号で表したとき、上記判別符号が、それぞれ上記m個の有効符号のいずれかに重複することなく一致するように、上記接続状態を定めてあり、
上記接続路を通じて上記バス接続コネクタが上記通信バスに接続された状態において、n個の上記設定用外部端子のそれぞれについて、上記接続状態が上記第1接続状態及び上記第2接続状態のいずれであるかを判別する接続判別ステップと、
上記接続判別ステップで判別したn個の上記設定用外部端子の上記接続状態の組合せに対応する上記判別符号が上記識別子記憶部に記憶した上記m個の有効符号のいずれかと一致した場合に、この一致した有効符号に対応して上記識別子記憶部に記憶されている上記有効識別子を、当該車載センサの上記固有識別子として設定する識別子設定ステップと、を備える
車載センサシステムにおける複数の車載センサの識別子設定方法。 - 車両に構築された通信バスと、上記車両に搭載され、上記通信バスに接続し、固有識別子で識別される複数の車載センサとを有する車載センサシステムにおいて、複数の上記車載センサのそれぞれに上記固有識別子を設定する識別子設定方法であって、
上記車載センサは、
上記通信バスの通信線に接続される1又は複数の通信外部端子、及び、それぞれが、当該車載センサの外部で第1接続状態及びこれとは異なる第2接続状態のうちいずれかの接続状態にされるn個(nは3以上の自然数)の設定用外部端子を含み、上記通信バスへの接続に用いるバス接続コネクタを有し、
上記通信バスへ接続される当該車載センサの接続数が、2n-1<m≦(2n−2)の関係を満たすm個(mは自然数)であり、
上記車載センサシステムは、
上記m個の上記車載センサの上記バス接続コネクタにそれぞれ嵌合するセンサ接続コネクタを含み、各車載センサを上記通信バスへ接続するm組の接続路を備え、
m組の上記接続路は、それぞれ、
上記通信外部端子を上記通信バスの上記通信線に接続する一組の通信接続路、及び、
n個の上記設定用外部端子についての上記接続状態を定める一組の設定路を有し、
m個の上記車載センサのそれぞれが、
n個の上記設定用外部端子の上記接続状態がとり得る2n通りの組合せを、nビットの2n個の符号で表したときに、この2n個の符号のうち上記接続数mに対応して予め定めたm個の有効符号、及び上記m個の有効符号のそれぞれに対応して予め定めたm個の有効識別子を記憶する識別子記憶部を備え、
上記識別子記憶部は、上記nビットの2n個の符号を隣同士では1ビットのみ異なる順序に並べた符号テーブル上において、一つとびに位置する2n-1個の符号と、上記符号テーブル上の残りの2n-1個の符号の中から選択した(m−2n-1)個の符号とを、上記有効符号として割り当てて記憶してなり、
m組の上記設定路は、各々の定める上記設定用外部端子の上記接続状態の組合せが互いに異なり、上記接続状態の組合せを、これに対応するnビットの判別符号で表したとき、上記判別符号が、それぞれ上記m個の有効符号のいずれかに重複することなく一致するように、上記接続状態を定めてあり、
上記接続路を通じて上記バス接続コネクタが上記通信バスに接続された状態において、n個の上記設定用外部端子のそれぞれについて、上記接続状態が上記第1接続状態及び上記第2接続状態のいずれであるかを判別する接続判別ステップと、
上記接続判別ステップで判別したn個の上記設定用外部端子の上記接続状態の組合せに対応する上記判別符号が上記識別子記憶部に記憶した上記m個の有効符号のいずれかと一致した場合に、この一致した有効符号に対応して上記識別子記憶部に記憶されている上記有効識別子を、当該車載センサの上記固有識別子として設定する識別子設定ステップと、を備える
車載センサシステムにおける複数の車載センサの識別子設定方法。 - 請求項5または請求項6に記載の車載センサシステム2における複数の車載センサの識別子設定方法であって、
前記識別子設定ステップは、
前記接続判別ステップで判別した前記判別符号が前記識別子記憶部に記憶した前記m個の有効符号のいずれにも一致しなかった場合に、当該車載センサを除いた(m−1)個の他の車載センサが用いている使用済み固有識別子の情報を取得する他識別子取得ステップと、
上記他識別子取得ステップで取得した上記使用済み固有識別子の情報から、未使用となっている有効識別子が1つ特定でき、かつ、この未使用の有効識別子に対応する上記有効符号と上記判別符号とが1ビットのみ異なっているときは、上記未使用の有効識別子を、訂正した当該車載センサの固有識別子として設定する識別子訂正設定ステップと、を備える
車載センサシステムにおける複数の車載センサの識別子設定方法。
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Citations (2)
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JP2005003640A (ja) * | 2003-06-16 | 2005-01-06 | Fujikura Ltd | 超音波センサ及びこれを用いた障害物検知装置 |
JP2010245988A (ja) * | 2009-04-09 | 2010-10-28 | Yazaki Corp | 通信アドレス検出装置、制御回路内蔵コネクタ、及び、通信アドレス検出方法 |
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