JP2015136786A - 積層リングの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、積層リングの製造の継続を安定させることができる積層リングの製造方法を提供することを課題とする。【解決手段】本発明に係る積層リングの製造方法は、最内層用又は最外層用のリンググループに区分けされたリングを選定起点として複数のリングセットを抽出するリング選定工程S6と、選定起点となったリングが属する最内層用又は最外層用のリンググループを第1優先リンググループに特定し、第1優先リンググループの各階級で最も大きい階級を第1優先階級に特定し、複数のリングセットを第1優先階級に属しているリングを含むものに限定する優先払い出し限定工程S7と、リングセットを構成するリングが属する階級の余剰度数を足し合わせて総和を算出し、余剰度数の総和が最も大きいリングセットで積層リングを製造することを決定するリングセット決定工程S8と、を有することを特徴とする。【選択図】図11

Description

本発明は、積層リングの製造方法に関する。
車両に搭載される無段変速機(以下、「CVT」という)のベルトには、積層リングが使用されている。この積層リングは、周長の異なる金属リング(以下、単に「リング」という)を重ね合わせることで構成され、例えば12層などの積層構造になっている。
また、積層リングの各層を構成するリングは、入荷時に測定によりリングの周長値が求められ、この周長値に基づいて、例えば、第1層用のリンググループ、第2層用のリンググループ、・・・第N層用のリンググループなどに区分けされて保管されている。
ところで、リングは、各リンググループにリングの周長や径について設計値が設定されているものの、一般的に製造上の誤差が生じ、リンググループ毎に設計値を中心にある程度のばらつきがある。
そして、各リンググループからリングを無作為に選択すると、たとえば、第1層用リングの周長と第2層用リングの周長との差が大きく、第1層用リングと第2層用リングとの隙間が所定の許容範囲(以下、「クリアランス要件」という)を超えるおそれがある。
このため、リングのサイズデータを参照することで、クリアランス要件を満たすリングをリンググループの中から選定している。
また、クリアランス要件を満たすリングを各リンググループから選定するリング選定工程は、つぎのようになっている。
最初に、積層リングの最内層を構成する第1層用のリンググループ(以下、「最内層用のリンググループ」という場合がある)、又は積層リングの最外層を構成する第N層用のリンググループ(以下、「最外層用のリンググループ」という場合がある)から、一つのリングを抽出し、そのリングを選定起点に設定する。
仮に、最内層用のリンググループのリングを選定起点に設定した場合、そのリングを基準に、最内層(第1層)に隣り合う第2層用のリンググループの中から、クリアランス要件を満たす第2層用リングを全て選定する。
つぎに、選定された第2層用リングのそれぞれを基準に、第2層に隣り合う第3層用のリンググループの中から、クリアランス要件を満たす第3層用リングを全て選定する。
このようにして、最内層用リングを起点として、外側に向かって順に隣り合うリンググループからリングを選定していくことで、全てのリンググループからリングを選定し、クリアランス要件を満たすリングの組(以下、リングセットという)が抽出される。
なお、最外層用リングが選定起点となった場合には、最外層から内側に向かって順に選定していく。
さらに、下記特許文献1では、一つの積層リングを製造した後であっても、残されたリングで所定の規格要件を満たすリングセットを多く抽出できるようにし、積層リングの製造の継続を安定させるという観点から、リングセットの優先払い出し限定工程を行っている。
なお、優先払い出し限定工程とは、クリアランス要件を含む全ての規格要件を満した複数のリングセットの中から、第1優先リンググループの第1優先階級に属するリングを含むリングセットに限定する工程である。
ここで、第1優先リンググループと第1優先階級との特定は、つぎのようにして決定している。
まず、各リンググループを複数の階級に区分けするとともに、各リンググループの各階級で保管されていることが望ましいリングの在庫数(以下、「目標度数」という)を予め設定する。
つぎに、各リンググループの各階級で実際に保管しているリングの在庫数(以下、「在庫度数」という)を算出する。
そして、在庫度数から目標度数を引き、各リンググループの各階級で余剰となっているリング数(以下、「余剰度数」という)を算出している。
つぎに、各リンググループで各階級の余剰度数を足し合わせて余剰度数の総和を求め、全てのリンググループの中で余剰度数の総和が最も大きいリンググループを第1優先リンググループに特定し、さらに、その第1優先リンググループの中で余剰度数が最も大きい階級を第1払い出し優先階級に特定している。
特許第3764139号
しかしながら、上記特定方法では、最内層用のリンググループ及び最外層用のリンググループが第1優先リンググループに特定されない場合がある。
このため、最内層用及び最外層用のリンググループ以外のリンググループの余剰度数を減らすために選定されたリングセットに、最内層又は最外層用のリンググループで目標度数よりも在庫度数が下回り、リングの在庫数が不足している階級のリングが含まれる場合がある。
そして、最内層又は最外層用のリンググループは、リング選定工程でリングを選定する際の選定起点になるリンググループであるところ、在庫数が不足している階級からリングが払い出されると、リング選定工程で抽出されるリングセット数の減少を招き、積層リングの製造の継続を不安定にさせるおそれがある。
そこで、本発明は、前記する背景に鑑みて創案された発明であって、積層リングの製造の継続を安定させることができる積層リングの製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る積層リングの製造方法は、入荷されたリングを周長値に基づいて各層用のリンググループに区分けして保管し、各層用のリンググループからリングを選定して積層リングを製造する積層リングの製造方法であって、最内層用のリンググループ又は最外層用のリンググループに区分けされたリングを選定起点とし、順に隣り合うリンググループからクリアランス要件を満たすリングを選定して複数のリングセットを抽出するリング選定工程と、前記選定起点となったリングが属する前記最内層用のリンググループ又は前記最外層用のリンググループを第1優先リンググループに特定するとともに、目標度数分布と在庫度数分布とに基づいて前記第1優先リンググループの各階級で余剰となっているリング数である余剰度数を算出して最も大きい階級を前記第1優先階級に特定し、前記複数のリングセットを前記第1優先階級に属しているリングを含むものに限定する優先払い出し限定工程と、前記優先払い出し限定工程により限定されたリングセット毎に、前記目標度数分布と前記在庫度数分布とに基づいて、前記リングセットを構成するリングが属する階級の前記余剰度数を足し合わせて総和を算出し、前記余剰度数の総和が最も大きいリングセットで前記積層リングを製造することを決定するリングセット決定工程と、前記リングセット決定工程で決定されたリングセットを構成する複数リングを積層して積層リングを製造する積層工程と、を有することを特徴とする。
前記発明に係る積層リングの製造方法によれば、クリアランス要件を満たす複数のリングセットは、第1優先リンググループの第1優先階級に属しているリング、言い換えれば余剰となっている階級のリングが含まれているものに限定される。
そして、第1優先リンググループに特定される最内層用のリンググループ又は最外層用のリンググループでは、余剰となっている階級のリングが払いだされるようになり、在庫数が不足している階級のリングが払いだされる事態が回避される。
この結果、一つの積層リングを製造したとしても、リング選定工程で抽出されるリングセット数の減少が抑制され、積層リングの製造の継続を安定させることができる。
また、リングセット決定工程で、余剰となっているリング数の総和が最も大きいリングセットで積層リングが製造されるため、各リンググループで余剰となっているリングが比較的多く払いだされる。このため、第1優先リンググループ以外のリンググループで、目標度数よりも在庫度数が下回っている階級のリングが払いだされる可能性が低くなり、リング選定工程で抽出されるリングセット数の減少をさらに抑制することができる。
また、前記優先払い出し限定工程は、さらに、前記目標度数分布と前記在庫度数分布とに基づいて、前記第1優先リンググループを除く全てのリンググループ毎に前記余剰度数の総和を算出し、前記余剰度数の総和が最も大きいリンググループを第2優先リンググループに特定するとともに、前記第2優先リンググループの中で前記余剰度数が最も大きい階級を第2優先階級に特定し、前記リング選定工程により抽出された前記複数のリングセットを前記第1優先階級に属しているリングと前記第2優先階級に属しているリングとの両方を含むものに限定することが好ましい。
前記構成によれば、リングセットが第2優先リンググループで余剰となっている階級のリングを含むように限定されるため、その第2優先リンググループでリングの在庫数が不足している階級のリングが払いだされる事態が回避される。
このため、リング選定工程で抽出されるリングセット数の減少をさらに抑制し、積層リングの製造の継続を安定させることができる。
また、前記優先払い出し限定工程は、前記第1優先階級の特定又は第2優先階級の特定で、前記第1優先階級の候補又は前記第2優先階級の候補が複数ある場合、最初に探索された方を前記第1優先階級又は前記第2優先階級に設定する探索工程を含み、前記探索工程は、前記リンググループで目標度数が最も大きい階級である基準階級に対し、前記リンググループで在庫度数が最も大きい階級である比較階級が大きいか否かを判定し、前記基準階級よりも前記比較階級が大きいときに、大きい階級から小さい階級の方に向かって前記第1優先階級の候補又は前記第2優先階級の候補を前記探索し、前記基準階級よりも前記比較階級が小さいときに、小さい階級から大きい階級の方に向かって前記第1優先階級の候補又は前記第2優先階級の候補を探索することが好ましい。
前記構成によれば、目標度数分布の基準階級を基準として、在庫となっているリングが多く存在している階級側から第1優先階級又は第2優先階級が選定されるようになる。このため、目標度数分布の基準階級を基準として、大きい階級側又は小さい階級側に偏ってリングが存在することが解消される。
また、探索方向を開始する階級が第12階級又は第1階級であり、目標度数の平均値から大きく離れた階級が第1優先階級又は第2優先階級に選定され易いようになっている。
また、前記リング選定工程前に、前記入荷されたリングを周長値に基づいて各層用のリンググループに区分けして保管する保管工程を有し、前記保管工程は、前記入荷されたリングを測定して前記リングの周長値を取得する測定工程と、前記リングの周長値に基づいて、入荷されたリングを前記各層用のリンググループに区分けするとともに、前記リンググループの各階級に区分けする区分け工程と、各リンググループの階級毎に前記入荷されたリング数である入荷度数を示す入荷度数分布を算出する入荷度数分布算出工程と、全てのリンググループの同一階級における前記入荷度数の平均値を算出して各階級の平均入荷度数を算出する平均入荷度数算出工程と、前記目標度数分布により各リンググループの各階級に設定された目標度数の値を前記平均入荷度数に変更する目標度数変更工程と、を有することが好ましい。
前記構成によれば、目標度数を入荷されたリングの平均入荷度数に変更するため、目標度数が入荷されたリングの実情に対応するようになり、在庫度数の分布と目標度数の分布とが大きく異なるという事態が解消される。
また、各階級の目標度数が全てのリンググループで統一される。このため、各階級のリングの在庫数が各層の間で統一され、リング選定工程で抽出されるリングセット数の減少を抑制することができる。
また、前記優先払い出し限定工程後であって、前記リングセット決定工程前に、前記リングの保管期間が所定の保管期間以上のリングを含んでいるものに限定する保管期間限定工程を有していることが好ましい。
前記構成によれば、保管期間が所定以上のリングを含むリングセットに限定されるため、所定の保管期間を経過して破棄されるリングを減少させることができる。
また、前記保管工程は、前記測定工程後の後に、前記リングの周長値に基づいて、所定の保管条件に適合しているか否かを判断する保管条件適合判断工程と、前記所定の保管条件に適合していないと判断された場合に、保管庫に保管することなく前記入荷されたリングを除外する除外工程と、前記所定の保管条件に適合していると判断された場合に、前記リングの周長値に基づいて、入荷されたリングを前記各層用のリンググループに区分けするとともに、前記リンググループの各階級に区分けする前記区分け工程と、を有し、前記所定の保管条件は、入荷されたリングが前記所定の規格要件を満たしてリングセットに選定される可能性を有していることが好ましい。
前記構成によれば、規格要件を満たし難いリングを除外することで、保管庫にリングを保管できるスペースの確保することができる。
また、規格要件を満たし難いリングを除外することで、リング選定工程で選定対象を減少させることができる。
本発明によれば、積層リングの製造の継続を安定させることができる積層リングの製造方法を提供することができる。
(a)は実施形態に係るCVTに用いられるベルトの斜視図、(b)は、(a)の部分拡大図である。 実施形態に係る積層リングの製造方法に含まれる各工程を示すフロー図である。 実施形態に係る目標度数分布、在庫度数分布を説明するための図である。 実施形態に係る積層リング製造システムの構成を説明する図である。 実施形態に係る保管工程に含まれる各工程を示すフロー図である。 実施形態に係る検査工程に含まれる各工程を示すフロー図である。 実施形態に係る更新工程に含まれる各工程を示すフロー図である。 目標度数分布及び在庫度数分布を説明するためのグラフである。 更新後の目標度数分布を説明するためのグラフである。 比較例に係る目標度数分布を説明するためのグラフである。 実施形態に係る積層リング製造工程に含まれる各工程を示すフロー図である。 実施形態に係るペアリングセット抽出工程に含まれる各工程を示すフロー図である。 実施形態に係る優先払い出し限定工程に含まれる各工程を示すフロー図である。 実施形態に係る探索工程に含まれる各工程を示すフロー図である。 実施形態に係るリングセット決定工程に含まれる各工程を示すフロー図である。 変形例における第2優先階級の特定を説明するためのグラフである。
つぎに本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
最初に、CVTに用いられるベルト1について説明する。
図1(a)、(b)に示すように、ベルト1は、円環状の一対の積層リング3、3と、一対の積層リング3、3の間に介在する複数のエレメント2と、を備えている。
エレメント2は、積層リング3に係合するための切り欠きが左右両端に形成された略H字状の板部材である。そして、複数のエレメント2は、一対の積層リング3、3に沿って環状に配列されており、複数のエレメント2の両端が一対の積層リング3、3に係合している。なお、図1では、説明の都合上、一部のエレメント2が省略されている。
また、積層リング3は、複数(N個)の薄肉な無端帯状の金属製のリング4,4,4,…,4を厚み方向に重ね合わせることで組み立てられたものである。
尚、以下の説明では、積層リング3を構成するリング4,4,4,…,4のそれぞれを特に区別する必要が無いときは、それらを総称的にリング4と称する。
積層リング3を構成する複数のリング4を、最も内側の層から順に第1層、第2層、…、第N層と称する。
一つの積層リング3を構成する複数のリング4〜4の組(セット)をリングセットと称する。
また、一対の積層リング3、3のそれぞれを構成する二つのリングセットをペアリングセットと称する。
(積層リングの製造方法)
積層リング3の製造方法は、複数のリング4から所定の規格要件を満たすリング4を選定して一対の積層リング3、3を製造するものである。
図2に示すように、積層リング3の製造方法は、入荷されたリング4を周長値に基づいて各層用のリンググループに区分けして保管する保管工程S1と、製造指令が出された場合に保管されている複数のリング4から所定の規格要件を満たすリング4を選定して一対の積層リング3、3を製造する積層リング製造工程S5とを有している。
また、積層リング3の製造方法は、一対の積層リング3、3を製造した後であっても、残されたリング4で所定の規格要件を満たすペアリングセットを抽出することができるようにして、積層リング3の製造の継続を安定させることを目的としている。
このため、本実施形態の積層リング製造工程S5では、複数のペアリングセットの中から一つのペアリングセットを無造作に選択することなく、リング4の在庫度数分布と目標度数分布とを用いて一つのペアリングセットに決定している。
以下、リング4の在庫度数分布と目標度数分布とについて説明する。
(在庫度数分布)
図3に示すように、在庫度数分布とは、保管工程S1により保管されて在庫となっているリング4の在庫数(以下、「在庫度数」という)が、各リンググループの各階級にどのように分布しているのかを示すものである。たとえば、本実施形態の第1層用のリンググループでは、第3階級の在庫度数が4で、第4階級の在庫度数が8となっている(図3参照)。
なお、階級は、区分けされてリンググループ毎に有しているリング4の周長値の幅をさらに所定値で線引きして区分けしたものであり、階級を示す数値が大きいほどその階級に属するリング4の周長が長い。
また、本実施形態では、説明の都合上、一つのリンググループを12の階級に区分けされているとともに、その第6、7階級を区分けする周長値が各リンググループのリング4の設計値として説明する。
(目標度数分布)
図3に示すように、目標度数分布とは、在庫として保管されているのが望ましいリング4の在庫数(以下、「目標度数」という)が、各リンググループの各階級にどのように分布しているのかを示すものである。たとえば、実施形態の第1層用のリンググループでは、第3階級の目標度数が2で、第4階級の目標度数が3となっている(図3参照)。
また、目標度数分布を構成する各階級の目標度数は、後記する更新工程S3で変更可能となっているとともに、目標度数の初期値に関し、以下の理由から、全階級のうち設計値が属する階級(本実施形態では6、7階級。図3参照)の目標度数が最も大きくなっている。
一般に、リング4の周長値は設計値を中心にある程度ばらつくという性質を有しているものの、入荷されるリング4の多くが、各リンググループで設計値が属する階級又はその階級に近い階級に区分けされる。このため、各リンググループの設計値が属する階級に区分けされたリング4を用いて、後記するクリアランス要件を満たすリングセットを多く抽出することができる。
そして、積層リング3の製造の継続を安定させたいという観点からすると、リングセットに選定される可能性が高いリング4を在庫として多く残し、リングセットに選定される可能性が小さい階級、つまり、設計値が属する階級から大きく離れている階級に属するリング4を積極的に払い出すことが好ましい。
以上の観点から、目標度数の初期値は、全階級のうち設計値が属する階級(本実施形態では、6、7階級)の目標度数が最も高く設定され、その階級から離れるにつれて目標度数が小さくなるように設定されている。
(余剰度数)
そのほか、本実施形態において、各階級で目標度数を超えて保管されているリング4の数を余剰度数という。たとえば、本実施形態の第1層用のリンググループは、第3階級の余剰度数が2個で、第4階級の余剰度数が5個となっている(図3参照)。
以上、在庫度数分布と在庫度数分布と余剰度数について説明したが、これらをどのように用いているかについては後述するとして、つぎに、本実施形態の積層リングの製造方法で使用する積層リング製造システム10の構成について簡単に説明する。
(積層リング製造システム10)
図4に示すように、積層リング製造システム10は、入庫されたリング4を測定する測定装置11と、入庫されたリング4を各リンググループ別に分類して保管する保管庫12と、保管庫12から出庫されたリングセットを積層させて積層リング3を製造する積層装置13と、前記各機器に動作指令を行う制御装置14と、データを記憶するデータベース15と、を有している。また、データベース15には、各リンググループの在庫度数分布と、各リンググループの目標度数分布とが主に記憶されている。
つぎに、保管工程S1について説明する。
(保管工程S1)
図5で示すように、保管工程S1は、複数のリング4が入荷された場合、リング4の検査等を行う検査工程S2と、入荷された複数のリング4の全てが検査工程S2を終了した場合、目標度数の更新を行う更新工程S3と、を有している。
(検査工程S2)
図6で示すように、検査工程S2は、リング4が入荷されることで開始し(start)、入荷されたリング4の周長値等を測定する測定工程S21と、測定されたリング4が保管条件を満たしているか否かを判断する保管条件適合判断工程S22と、保管条件に適合しないと判断された場合(S22で「No」の場合)にリング4を除外する除外工程S23と、保管条件に適合すると判断された場合(S22で「Yes」の場合)に、リング4の各リンググループ・各階級に区分けをする区分け工程S24と、保管庫12に入庫させる入庫工程S25と、を有している。
(測定工程S21)
測定工程S21は、測定装置11で入荷されたリング4の周長及び板厚の測定を行い、入荷されたリング4の周長値、板厚値を取得する工程である。また、測定装置11により取得されたリング4の周長値、板厚値のデータは、制御装置14に転送されてデータベース15に記憶される。
(保管条件適合判断工程S22及び除外工程S23)
保管条件適合判断工程S22は、リング4の周長値、板厚値に基づき、入荷されたリング4が所定の保管条件を満たしているか否かの判断を行う工程である。
ここで、保管条件を満たすは、入荷されたリング4が規格要件を満たしてリングセットに選定される可能性があることを指し、具体的には以下の第1〜第3条件を満たすことをいう。
第1に、入荷されたリング4の周長値、板厚値が過去に保管庫12に保管された履歴があるリング4の周長値、板厚値に該当すること、第2に、入荷されたリング4の周長値、板厚値が過去に保管庫に保管されて積層リング3として積層された履歴があるリングの周長値、板厚値に該当すること、第3に、入荷されたリング4が現在の在庫となっているリング4に対して、規格要件を満たして組み立てることができるリング4に該当すること、である。
本実施形態では、制御装置14が、データベースに記録されている履歴記録と、リング4の周長値、板厚値のデータとを参照しながら、保管条件を満たすか否かについて判定し、保管条件を満たさないと判定した場合、警告音を発するように構成されている。
そして、入荷されたリング4が所定の保管条件を満たさずに警告音が発せられた場合(S22で「No」の場合)、作業者が入荷されたリング4を取り除き(S23)、リング4の検査工程S2が終了する(End)。
(区分け工程S24)
区分け工程S24は、保管条件適合判断工程S22で保管条件に適合すると判断された場合(S22で「Yes」の場合)に、データベース15に記録されたリング4の周長値、板厚値のデータとを参照し、制御装置14が入荷されたリング4がいずれのリンググループ・階級に属するかを決定する工程である。
(入庫工程S25)
入庫工程S25は、入荷されたリング4を区分け工程S24により決められたリンググループに対応させながら保管庫12に入庫させる。
本実施形態では、測定装置11に載置されたリング4がコンベアで搬送されて、保管庫12に入庫されるように制御装置が制御するようになっている。
また、保管庫12に入庫された場合に、制御装置は、入庫したリング4に保管番号を付すとともに、保管番号にサイズデータ(周長値、板厚値)と区分けデータ(N(層),n(階級))と入庫日データ(年月日)を関連付けてデータベースに記憶し、この入庫工程S25の終了により、検査工程S2が終了する(End)。
また、入荷された複数のリング4それぞれに対して検査工程S2が終了した場合に、つぎの更新工程S3を行う。
(更新工程S3)
更新工程S3は、目標度数分布を構成する各階級の目標度数を更新する工程であり、図7に示すように、入荷度数分布算出工程S31と、平均入荷度数算出工程S32と、目標度数変更工程S33と、を有している。
(入荷度数分布算出工程S31)
入荷度数分布算出工程S31は、入荷されたリング4の区分けデータ(N(層),n(階級))に基づき、各リンググループの各階級に入荷されたリング4の数(以下、「入荷度数」という)を算出する。
これにより、下記表1に示すように、各リンググループの入荷度数分布に関する情報を取得する。そして、入荷度数分布により、例えば、比較的小さい階級の入荷度数が大きいため、周長値が設計値よりも小さいリング4が多く入荷されているという傾向を把握し、今後も、引き続き周長値が設計値よりも小さいリング4が今後も入荷されるだろうという予測を立てることができる。
Figure 2015136786
(平均入荷度数算出工程S32及び目標度数変更工程S33)
平均入荷度数算出工程S32は、全てのリンググループを対象として同一階級毎の入荷度数の平均値(以下、「平均入荷度数」という。また、上記表1においては、太い線で囲まれた範囲を参照。)を算出する。なお、本実施形態の例によれば、算出された平均入荷度数に関し、最も大きい値が第4階級であり、その第4階級から階級が離れるほど平均入荷度数が小さくなっている。
目標度数変更工程S33は、各リンググループの各階級に設定されている目標度数の値を平均入荷度数の値に変更する工程である。
また、本実施形態では、制御装置14がデータベース15に記憶されている各リンググループの各階級の目標度数の値を平均入荷度数の値に変更することで、各リンググループの各階級の目標度数が入荷されたリング4の傾向に対応したものとなり、更新工程S3が終了する(End)。
この結果、図8に示すように、更新前の第1層用のリンググループの目標度数分布は、第6、7階級の目標度数が最も大きくなっていたが、更新後の目標度数分布では、第4階級の目標度数が最も大きい。
そして、第1層用のリンググループの更新前の目標度数分布では、余剰度数が5で最も余剰度数が大きい階級が第4階級であったが(図3参照)、更新後の目標度数分布によれば、第4階級の余剰度数が0となり(図8参照)、リング4が余剰であるとみなされる階級が変更される。
さらに、目標度数変更工程S33では、各リンググループの目標度数に対して入荷されたリング4の平均入荷度数の値に変更しているため、図9に示すように、各層用のリンググループの目標度数が階級毎に統一される。
ここで、目標度数変更工程S33において、更新するために用いた値の対象が、入荷度数分布算出工程S31で算出された各リンググループの入荷度数でなく、平均入荷度数算出工程S32で算出された平均入荷度数である理由について、例を挙げて説明する。
また、例として、第2層用以外のリンググループで入荷されたリングが最も多い階級が第4階級、第2層用のリンググループで入荷されたリング4が最も多い階級が第9階級であり、最も多い階級がリンググループ毎に異なる場合を挙げる。
上記した例の場合の入荷度数をそのまま目標度数に設定すると、図10に示すように、第2層用以外の各リンググループの目標度数が第4階級付近で大きくなり、一方で、第2層の目標度数が第9階級付近で大きくなる。
この結果、第2層用以外の各リンググループでは第4階級付近に属するリングが在庫として多く保管され、第2層で第9階級付近に属するリングが在庫として多く保管される。
そして、リングを選定してリングセットを抽出するときに、第2層用以外のリンググループで第4階級付近に属する多くのリングと、第2層用の各リンググループで多く在庫として保管されている第9階級の多くのリングとは、大きく階級が異なるため、所定の規格要件を満たさないおそれがある。
このため、各リンググループから第4階級付近に属するリングを選定してリングセットを抽出しても、第2層の第4階級付近のリングの在庫数が少ないため、抽出されるリングセットも少なくなる。
以上から、本実施形態では、入荷されたリング4の傾向を反映させつつ、リングセット数の減少を抑制するため、平均入荷度数算出工程S32で算出した平均入荷度数を目標度数として用いて、各層で設定される目標度数を統一している(図9参照)。
つぎに、保管工程S1の後の工程である積層リング製造工程S5について説明する。
(積層リング製造工程S5)
図11に示すように、積層リング製造工程S5は、積層リング3の製造指令を受けることで開始(Start)し、保管庫12に保管された複数のリング4から所定の規格要件を満たすリングセットを複数抽出するペアリングセット抽出工程S6と、抽出された複数のペアリングセットを更に限定する優先払い出し限定工程S7と、限定された複数のペアリングセットの中から一つのペアリングセットに決定するリングセット決定工程8と、決定されたペアリングセットに含まれるリングを積層させる積層工程S9と、を有している。
(ペアリングセット抽出工程S6)
図12に示すように、ペアリングセット抽出工程S6は、複数のリング4に組み合せることで所定の規格要件を満たすペアリングセットを抽出する工程であり、リング選定工程S61と、トータルクリアランス要件判定工程S62と、ペアリング間周長差要件選定工程S63と、を有している。
ここで、所定の規格要件は、クリアランス要件と、トータルクリアランス要件と、ペアリングセット間の周長差要件とである。
クリアランス要件とは、積層リング3を構成する各層において隣り合うリング4同士の半径の差が所定値以内であることである。
トータルクリアランス要件とは、全層分のリング4間のクリアランスを足し合わせた総和が所定値以内であることである。
ペアリング間の周長差要件とは、一方の積層リング3aと他方の積層リング3bとの内周側の周長値が所定値以内にあること、言い換えれば、ペアリングセットを構成する一方のリングセットの第1層用のリングの周長値と、他方のリングセットの第1層用のリングの周長値とが所定値以内にあることである。
(リング選定工程S61)
リング選定工程S61は、リング4を各リンググループから選定することで、クリアランス要件を満たすリングセットを抽出するための工程であり、具体的には以下の工程により行われる。
最初に、最内層用のリンググループ又は最外層用のリンググループに属する一つのリング4を選定起点として設定する。なお、本実施形態では、最内層(第1層)用のリンググループに属するリングが選定起点として設定されたものとして説明する。
最内層(第1層)用のリング4に隣り合う第2層用のリンググループのリング4全てに対し、クリアランス要件を満たすか否かの判定を行う。なお、クリアランス要件を満たすか否かの判定対象である第2層用のリング4は、第1層のリング4と同一階級のリング4に限定されずに、全ての階級のリング4に対して実施する。
つぎに、クリアランス要件を満たした第2層用の複数のリング4を基準として、隣り合う第3層用のリンググループのリング4全てに対し、クリアランス要件を満たすか否かの判定を行う。
このように、クリアランス要件を満たした内側のリング4を基準として外側に隣り合うリンググループの中からクリアランス要件を満たすリング4を順に探していくことで、一つのリング4に対して、クリアランス要件を満たすリングセットを複数抽出することができる。
また、リング選定工程S61は、最内層用のリンググループに属するリング4全て、又は最外層用のリンググループに属するリング4全てを対象として行う。
なお、最外層用のリンググループに属するリングを選定起点とした場合には、クリアランス要件を満たした外側のリンググループのリング4を基準として、内側に隣り合うリンググループのリング4でクリアランス要件を満たすものを順に探していくことで、リングセットを抽出する。
(トータルクリアランス要件判定工程S62、ペアリング間周長差要件選定工程S63)
トータルクリアランス要件判定工程S62は、リング選定工程S61で抽出されたリングセット毎に、複数のリング4間の全てのクリアランスを足し合わせた総和が所定値以内にあるか否かを判定し、要件を満たしているものだけを抽出することを行う。
また、ペアリング間周長差要件選定工程S63は、トータルクリアランス要件判定工程S62の要件を満たした複数のリングセット同士で周長差要件を満たす組み合せを選定し、複数のペアリングセットを抽出する。
以上より、ペアリングセット抽出工程S6が終了し、所定の規格要件を満たすペアリングセットが複数抽出されることとなる。
(優先払い出し限定工程S7)
優先払い出し限定工程S7は、ペアリングセット抽出工程S6で抽出された複数のペアリングセットの中から、優先的に払い出したいリング4を含むリングセットに限定するための工程である。
図13に示すように、優先払い出し限定工程S7は、払い出し指数設定工程S71と、第1優先リンググループ・階級特定工程S72と、第2優先リンググループ・階級特定工程S73と、限定工程S74と、を有している。
(払い出し指数設定工程S71)
払い出し指数設定工程S71は、各リンググループの各階級で余剰度数を算出し、算出された余剰度数をその階級の払い出し指数を設定する工程である。
また、余剰度数とは、前記したように目標度数を超えるリング4の在庫数であり、たとえば、在庫度数が目標度数を大きく超えている場合には、余剰度数が大きくなり、払い出し指数が大きくなる。
具体的に、本実施形態の払い出し指数設定工程S71では、制御装置14がデータベース15に記憶されているデータを基に以下の処理を行う。
まず、データベース15に記憶されているリング4の区分けデータ[N(層),n(階級)]に基づき、各リンググループの各階級で在庫となっている在庫度数を算出する。
つぎに、在庫度数から目標度数を引いて、各リンググループの各階級の余剰度数を算出する。
以下、各リンググループにおける階級毎の余剰度数を表にしたものを以下の表2に示す。なお、余剰在庫リング数が“0”の場合とは、その階級で在庫となっているリング数が目標度数以下の場合である。
Figure 2015136786
(第1優先リンググループ・第1優先階級特定工程S72)
第1優先リンググループ・第1優先階級特定工程S72は、リング選定工程S61で選定起点に設定したリング4が属する層を第1優先リンググループに特定し、さらに前工程で算出した余剰度数分布表に基づき、第1優先リンググループの中で払い出し指数が最も大きい階級を第1優先階級に特定する。
第1優先リンググループの特定に関し、本実施形態では、最内層(第1層)用のリンググループに属するリング4を選定起点としているため、第1層用のリンググループが第1優先リンググループに特定される。なお、リング選定工程S61で選定起点となるリング4の属するリンググループが最外層(第N層)の場合には、第N層用のリンググループが第1優先リンググループに特定される。
第1優先階級の特定に関し、本実施形態では、表2に示すように、第1優先リンググループに属する第6、7、9、10階級のそれぞれの払い出し指数が3を示し、払い出し指数が最も大きい階級が複数存在している。このように、第1優先階級の候補が複数ある場合には、つぎの探索工程S77により特定する。
(探索工程S77)
図14に示すように、探索工程S77は、最初に第1層用のリンググループの目標度数分布の基準階級と在庫度数分布の比較階級を決定する(S771)。
ここで、目標度数分布の基準階級とは、第1層用のリンググループで目標度数が最も大きい階級を示し、本実施形態では、第4階級が基準階級になる(図8参照)。
一方で、在庫度数分布の比較階級とは、第1層用のリンググループで在庫度数が最も大きい階級を示す。
なお、目標度数が最も大きい階級が複数ある場合、又は在庫度数が最も大きい階級が複数ある場合には、階級の値(たとえば、第6階級は「6」、第7階級は「7」)の平均値(「6.5」)が基準階級、又は比較階級となる。
図8に示すように、本実施形態において、在庫度数が最も多い階級は、第6階級と第7階級で複数あるため、これらの平均値である第6.5階級が比較階級となる。
つぎに在庫度数分布の比較階級が目標度数分布の基準階級よりも大きいか否かを判定する(S772)。
そして、在庫度数分布の比較階級が目標度数分布の基準階級よりも大きい場合(S772の「Yes」の場合)、探索方向を階級の大きい第12階級から第1階級の方向に決定する(S773)。
一方で、在庫度数分布の比較階級が目標度数分布の基準階級よりも小さい場合(S772の「No」の場合)には、探索方向を階級の小さい第1階級から第12階級の方向に決定する(S774)。
そして、決定された探索方向に探索し、第1優先階級の複数の候補のうちが最初に探索された方を第1優先階級に設定し(S775)、探索工程S77を終了する(End)。
本実施形態では、在庫度数分布の比較階級である第6.5階級が、目標度数分布の基準階級である第4階級よりも大きいため(S772の「Yes」の場合)、探索方向が階級の大きい第12階級から第1階級の方向(図8に図示される矢印Aを参照)となる。
この結果、第1優先階級の複数の候補のうち、第10階級が最初に探索されて、第10階級が第1優先階級に設定される。
なお、在庫度数分布の比較階級が目標度数分布の基準階級よりも小さいとした場合(S772の「No」の場合)、探索方向が第1階級から第12階級の方向(図8に図示される矢印Bを参照)となる。この結果、第1優先階級の複数の候補のうち、第6階級が最初に探索されて、第6階級が第1優先階級に設定される。
以上の探索工程S77によれば、目標度数分布の基準階級を基準として、在庫となっているリング4が多く存在している階級側から第1優先階級が選定されるようになる。このため、目標度数分布の基準階級を基準として、大きい階級側又は小さい階級側に偏ってリング4が存在することが解消される。
また、探索方向を開始する階級が第12階級又は第1階級であり、目標度数の平均値から大きく離れた階級が第1優先階級に設定されるようになる。
(第2優先リンググループ・第2優先階級特定工程S73)
第2優先リンググループ・第2優先階級特定工程S73は、第1優先リンググループ以外のリンググループにおいて、余剰在庫リング度数が大きいリンググループを特定するための工程であり、第2優先リンググループ特定工程と、第2優先階級特定工程と、を有している。
(第2優先リンググループ特定工程)
第2優先リンググループ特定工程は、第1優先リンググループ以外のリンググループそれぞれで、各階級に設定された払い出し指数を足し合わせ、払い出し指数の総和が最も大きいリンググループを第2優先リンググループに設定することを行う。
(第2優先階級特定工程)
第2優先階級特定工程は、第2優先リンググループの中で、払い出し指数が最も大きい階級を第2優先階級に設定する工程であり、第2優先リンググループ・階級特定工程S73が終了する。
なお、第2優先リンググループにおいて、払い出し指数の総和が最も大きい階級が複数ある場合には、前記した探索工程S77により第2優先階級を決定する。
(限定工程S74)
限定工程S74は、規格要件を満たすペアリングセットの中から、優先的に払い出したいペアリングセットに絞る(限定する)ための工程である。
限定工程S74では、最初に、ペアリングセット抽出工程S6で抽出された複数のペアリングセットの中から、第1優先リンググループ・階級特定工程S72で特定された第1優先階級に属するリング4を含んでいるものに限定する。
ここで、ペアリングセットを構成する一対のリングセットのそれぞれが第1層用のリング4を含むため、一対のリングセットのそれぞれが第1優先階級に属しているリング4を含んでいる必要がある。
次に、限定工程S74では、第1優先階級に属するリング4を含んでいるペアリングセットの中から、第2優先階級に属しているリング4を含んでいるものに限定し、優先払い出し限定工程S7が終了する。
ここで、例えば、第1優先階級が第1階級で、第2優先階級が第12階級の場合など、第1優先階級に属するリング4を含んでいるペアリングセットの中に第2優先階級に属しているリング4を含んでいない場合がある。
このような場合には、第1優先階級に属するリング4を含むペアリングセットを優先的に払い出したいペアリングセットとし、第2優先階級に属しているリング4に限定することなく、優先払い出し限定工程S7を終了する。
以上の優先払い出し限定工程S7によれば、規格要件を満たすペアリングセットの中から、少なくとも第1優先リンググループの第1優先階級に属するリング4を含むペアリングセットのみに限定される。
そのため、ペアリングセットに選ばれて保管庫から払いだされるリング4は、最内層用又は最外層用のリンググループにおいて余剰在庫となっているリング4に限定されるようになる。
この結果、最内層用又は最外層用のリンググループでは、在庫度数が目標度数を下回る階級からリング4が選定されるおそれがなく、ペアリングセットの数の減少を図れる。
(リングセット決定工程S8)
リングセット決定工程は、優先払い出し限定工程S7により限定された複数のペアリングセットの中から、一つのペアリングセットに決定するための工程であり、図15に示すように、優先指数算出工程S81と、優先指数比較工程S82と、を有している。
(優先指数算出工程S81)
優先指数算出工程S81は、優先払い出し限定工程S7により限定された複数のペアリングセットのそれぞれの優先指数を求める。
ここで、優先指数とは、ペアリングセットを構成する各層用のリング4が属する階級に設定された払い出し指数の総和である。
よって、下記の表3に示すように、ペアリングセットがリングセットNo.1とリングセットNo.4との組み合わせてなる場合、リングセットNo.1の払い出し指数の総和である26と、リングセットNo.4の払い出し指数の総和である22とを足し合わせてなる48が優先指数となる。
Figure 2015136786
つぎに、優先指数比較工程S82は、複数のペアリングセットの中で、優先指数が最も大きいペアリングセットを一つ選定する。
これによれば、払い出し指数が大きい階級に属するリング4が選定され易くなり、保管庫に保管されるリング4を目標度数に近づけることができる。
そして、ペアリングセットが一つ選定されることで、積層リング3の製造に用いられるリング4が決定し、リングセット決定工程S8が終了する。
(積層工程S9)
積層工程S9は、リングセット決定工程S8で選定されたペアリングセットを構成する各層のリング4を保管庫12から積層装置13にコンベアで搬送し、積層装置13でリング4を重ね合わせて積層リング3を製造されて、積層リング製造工程S5の全ての工程が終了する。
上記する実施形態に係る積層リング3の製造方法によれば、積層リング3に決定されたペアリングセットを構成する最内層用又は最外層用のリングは、目標度数を超えて余剰となっている階級のリングである。
このため、最内層用又は最外層用のリンググループの中で在庫数が不足している階級のリング4が払いだされる事態が回避されて、リング選定工程で抽出することができるリングセット数が減少することを抑制し、積層リングの製造の継続を安定させることができる。
以上、実施形態に係る積層リング3の製造方法について説明したが、本発明は実施形態で説明した例に限定されない。
実施形態に係る優先払い出し限定工程S7では、第2優先リンググループ・階級特定工程S73により、第2優先階級を特定し、リングセット特定工程S74で、第2優先階級に属するリング4が含まれるペアリングセットに限定するように構成されているが、本発明はこれに限定されない。
たとえば、第2優先リンググループ・階級特定工程S73で第2優先階級を特定した後に、その第2優先階級の払い出し指数を例えば2倍にして、払い出し指数に重みづけするようにしてもよい。
これによれば、優先指数算出工程S81で算出されるペアリングセットの優先指数に反映され、優先指数比較工程S82で優先指数が最も大きいペアリングセットに選定されて保管庫から払いだされる可能性が高くなるからである。
なお、上記払い出し指数に重みづけを行う場合には、リングセット特定工程S74において、第2優先階級に属するリング4が含まれるペアリングセットに限定しなくてもよい。
また、実施形態では、優先払い出し限定工程S7後にリングセット決定工程S8を行っているが、変形例として、優先払い出し限定工程S7後であってリングセット決定工程S8前に、保管期間限定工程を行ってもよい。
この保管期間限定工程とは、優先払い出し限定工程S7により限定された複数のペアリングセットの中から、保管庫12にリング4を保管している期間が所定の保管期間以上のリング4を含んでいるものに限定することを行う工程である。
当該工程によれば、保管期間が所定以上のリング4を含むリングセットに限定されるため、所定の保管期間を経過して破棄されるリング4を減少させることができる。
また、実施形態の探索工程S77では、第1優先リンググループに属する全ての階級を対象として探索しているが、本発明はこれに限定されるものでない。たとえば、探索工程S77による探索範囲(階級)を限定し、その限定された範囲から第1優先階級を特定するようにしてもよい。
ここで、探索範囲を限定する方法としては、後記する探索範囲限定工程により目標度数分布における平均周長μ及び平均標準偏差σを算出し、第1優先階級がリングの平均周長μ±平均標準偏差3σの範囲外の階級から特定することが挙げられる。
詳細に説明すると、探索範囲限定工程は、最初に、目標度数分布の作成の基礎となった入庫されたリングの周長値に基づき、リンググループ毎に区分けされたリング4の周長値の平均を算出して、リンググループ別の平均周長μ1を求める。そして、全てのリンググループ別の平均周長μ1を足し合わせ、その合計数をリンググループの総数で割り、リング全部の平均周長μを算出する。
つぎに、リンググループ別の平均周長μ1に基づき、リンググループ毎に、リンググループ別の標準偏差σ1を算出する。
なお、標準偏差σ1の導出は、リング毎に、リングの周長とそのリング4が属するリンググループ別の平均周長μ1との差分である偏差を求める。そして、リンググループ毎に、偏差の2乗した値を足し合わせ、その足し合わせたものの平方根を算出することで、標準偏差σ1を導出することができる。
そして、全てのリンググループ別の標準偏差σ1を足し合わせて、その合計数をリンググループの総数で割り、リンググループ全体の平均標準偏差σを算出する。
これによれば、図16に示すように、探索工程S77の探索範囲は、平均周長μ−平均標準偏差3σの値が属する階級(図16では第2階級)よりも小さい階級(第1階級)と、平均周長μ+平均標準偏差3σの値が属する階級(図16では第9階級)よりも大きい階級(第10階級〜第12階級)と限られた範囲になる。
そして、探索方向が階級の大きい第12階級から第1階級の方向に決定された場合(S772の「Yes」の場合)、第12階級から第10階級までを探索し(図16の矢印A1参照)、つぎに第1階級を探索し(図16の矢印A2参照)、第1優先階級の複数の候補のうちが最初に探索された方を第1優先階級に特定するようになる(S775)。
また、上記する探索範囲限定工程において、リングの平均周長μ±平均標準偏差3σの範囲外に、第1優先階級の候補が無い場合、第1優先階級を特定できない。よって、探索範囲限定工程において、リングの平均周長μ±平均標準偏差3σの範囲外を探索して第1優先階級が特定できなかった場合に、平均周長μ±平均標準偏差2σの範囲外、平均周長μ±平均標準偏差σの範囲外と、探索範囲を次第に拡大させてもよい。
具体的には、図16に示すように、リングの平均周長μ±平均標準偏差3σの範囲外を探索した後(矢印A1、A2参照)、平均周長μ±平均標準偏差2σの範囲外である第12階級から第9階級と第2階級から第1階級とを大きい階級から順に探索する(矢印B1、B2参照)。
そして、第1優先階級の複数の候補が平均周長μ±平均標準偏差2σの範囲外に無い場合に、平均周長μ±平均標準偏差σの範囲外である第12階級から第7階級と第3階級から第1階級とを大きい階級から順に探索するというものである(矢印C1、C2参照)。
以上、探索範囲限定工程によれば、平均周長μ1が属する階級に対して大きく離れた階級が第1優先階級に特定される確率を高めて、その大きく離れた階級に属するリング4を積極的に払い出すことが可能となる。
なお、探索範囲限定工程について、探索工程S77を用いて第1優先階級の特定する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、を探索工程S77により第2優先階級を特定する場合にも探索範囲限定工程を適用してもよいものである。
1 ベルト
2 エレメント
3(3a、3b) 積層リング
4 リング
10 積層リング製造システム
11 測定装置
12 保管庫
13 積層装置
14 制御装置
15 データベース

Claims (6)

  1. 入荷されたリングを周長値に基づいて各層用のリンググループに区分けして保管し、各層用のリンググループからリングを選定して積層リングを製造する積層リングの製造方法であって、
    最内層用のリンググループ又は最外層用のリンググループに区分けされたリングを選定起点とし、順に隣り合うリンググループからクリアランス要件を満たすリングを選定して複数のリングセットを抽出するリング選定工程と、
    前記選定起点となったリングが属する前記最内層用のリンググループ又は前記最外層用のリンググループを第1優先リンググループに特定するとともに、目標度数分布と在庫度数分布とに基づいて前記第1優先リンググループの各階級で余剰となっているリング数である余剰度数を算出して最も大きい階級を前記第1優先階級に特定し、前記複数のリングセットを前記第1優先階級に属しているリングを含むものに限定する優先払い出し限定工程と、
    前記優先払い出し限定工程により限定されたリングセット毎に、前記目標度数分布と前記在庫度数分布とに基づいて、前記リングセットを構成するリングが属する階級の前記余剰度数を足し合わせて総和を算出し、前記余剰度数の総和が最も大きいリングセットで前記積層リングを製造することを決定するリングセット決定工程と、
    前記リングセット決定工程で決定されたリングセットを構成する複数のリングを積層して積層リングを製造する積層工程と、
    を有することを特徴とする積層リングの製造方法。
  2. 前記優先払い出し限定工程は、
    さらに、前記目標度数分布と前記在庫度数分布とに基づいて、前記第1優先リンググループを除く全てのリンググループ毎に前記余剰度数の総和を算出し、前記余剰度数の総和が最も大きいリンググループを第2優先リンググループに特定するとともに、前記第2優先リンググループの中で前記余剰度数が最も大きい階級を第2優先階級に特定し、
    前記リング選定工程により抽出された前記複数のリングセットを前記第1優先階級に属しているリングと前記第2優先階級に属しているリングとの両方を含むものに限定することを特徴とする請求項1に記載の積層リングの製造方法。
  3. 前記優先払い出し限定工程は、前記第1優先階級の特定又は第2優先階級の特定で、前記第1優先階級の候補又は前記第2優先階級の候補が複数ある場合、最初に探索された方を前記第1優先階級又は前記第2優先階級に設定する探索工程を含み、
    前記探索工程は、
    前記リンググループで目標度数が最も大きい階級である基準階級に対し、前記リンググループで在庫度数が最も大きい階級である比較階級が大きいか否かを判定し、
    前記基準階級よりも前記比較階級が大きいときに、大きい階級から小さい階級の方に向かって前記第1優先階級の候補又は前記第2優先階級の候補を前記探索し、
    前記基準階級よりも前記比較階級が小さいときに、小さい階級から大きい階級の方に向かって前記第1優先階級の候補又は前記第2優先階級の候補を探索することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の積層リングの製造方法。
  4. 前記リング選定工程前に、前記入荷されたリングを周長値に基づいて各層用のリンググループに区分けして保管する保管工程を有し、
    前記保管工程は、
    前記入荷されたリングを測定して前記リングの周長値を取得する測定工程と、
    前記リングの周長値に基づいて、入荷されたリングを前記各層用のリンググループに区分けするとともに、前記リンググループの各階級に区分けする区分け工程と、
    各リンググループの階級毎に前記入荷されたリング数である入荷度数を示す入荷度数分布を算出する入荷度数分布算出工程と、
    全てのリンググループの同一階級における前記入荷度数の平均値を算出して各階級の平均入荷度数を算出する平均入荷度数算出工程と、
    前記目標度数分布により各リンググループの各階級に設定された目標度数の値を前記平均入荷度数に変更する目標度数変更工程と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の積層リングの製造方法。
  5. 前記優先払い出し限定工程後であって、前記リングセット決定工程前に、
    前記リングの保管期間が所定の保管期間以上のリングを含んでいるものに限定する保管期間限定工程を有していること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の積層リングの製造方法。
  6. 前記保管工程は、前記測定工程後に、
    前記リングの周長値に基づいて、所定の保管条件に適合しているか否かを判断する保管条件適合判断工程と、
    前記所定の保管条件に適合していないと判断された場合に、保管庫に保管することなく前記入荷されたリングを除外する除外工程と、
    前記所定の保管条件に適合していると判断された場合に、前記リングの周長値に基づいて、入荷されたリングを前記各層用のリンググループに区分けするとともに、前記リンググループの各階級に区分けする前記区分け工程と、
    を有し、
    前記所定の保管条件は、入荷されたリングが前記所定の規格要件を満たしてリングセットに選定される可能性を有していること
    を特徴とする請求項4又は請求項5に記載の積層リングの製造方法。
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